2017年04月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数: 550
技術士は、自分の舞台がどこであろうとその地域の法令を遵守しなければなりません。
条文:技術士は、業務の対象となる地域の法規を遵守し、文化的価値を尊重する。
国際化が進んだ現在では、建設工事などが海外の現場であるなどということもよくある話となりました。
その際に、その国の関係する法規を守った業務を行うことはもちろんのこと、その国の文化も理解し、その価値を尊重し業務にあたらなければならないということを示しています。
中東などの産油国であれば、作業員の中にはイスラム教徒が多くなると思われます。
そうした人たちの理解を得るためにもその文化的価値を尊重し、礼拝など一日の宗教的な決まり事を迫害するといった行為の自重を促しております。
これは、現在のダイバーシティ経営などといった国際化に関連したものにも十分つながる内容であると考えられます。
条文:技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。
技術士試験に合格して終わりではありません。
技術士としての知識を常に向上させ、様々な方法により、社会をよくしていくように努めなければなりません。
また、技術士として登録するということは監督技術士として後進の技術士指導の資格も同時に得ることとなります。
その際に、技術士となりうる人間に成長の機会を与え、その人間性も高めることで、技術士資格の名誉向上に努めなければならないということを示しています。
技術士として、常に技量を向上させ、後進の育成に力を入れる義務があると言えるでしょう。
技術士倫理網領は以上ですべての条文となります。
技術士一次試験の技術者倫理の内容と照らし合わせて、おさらいをしてみましょう。