2026年10月03日 作成 / 執筆:アニ-講師

技術士への近道 合格者が実践する「マイノート」作成術!
今回は技術士試験の準備に欠くことができない、トピックスやキーワ-ド等を整理する「技術士マイノート」の作成術について、ご紹介したいと思います。記述試験はもちろんのこと、今後予定される口頭試験においてもこの「技術士マイノ-ト」は、「アナログ式データベース端末」でもあり、合格者が実践するその作成術は、合格への近道と考えます。
1.いつもきれいなノートを作る友人
昔の話です。私が小学生の頃、仲の良い友達がいました。とても頭の良い彼でした。今思うと彼のノートは、いつもどの教科のノートを見てもとても見やすく、きれいに整理されていました。予習⇒授業⇒復習の項が見開きノートできちんと整理され、色えんぴつ等の色彩を上手に使い、文字も見やすく、友達でありながらも、そのようなノ-トを作るようになることは、当時、私の願望でもありました。 彼は成人後、小学校の教員を生業とすることになりました。時々彼のことを思い出しては、彼のようなノ-ト作成を目指してみたものの、あれから半世紀以上の年月を経た現在でも、彼のような整理されたきれいなノートには、私自身、残念ながら未だに近づくことはできていません。
2.視覚的に見やすいノート
ノ-トは書くものであります。また、時々見直し、反復確認ためのキーカードやメモの役割を果たします。ノートは、何より見やすくなければなりません。その作成では、以下に工夫することが必要です。
1)「余白」を作る
予めノートの上下左右及び行間は広めに確保、余白を残し、ぎっしりと書かないようにします。余白があることは「重要ポイント」を目立たせることができ、新たな情報等を適宜、追加させることができます。
2)タイトル・見出しで強調
多色のカラ-ペンは避け、基本は1色だけ使い、できるだけ文字の大小や、タイトル等により、メリハリをつけ明瞭にします。必要な箇所は【現状と課題】のように【カッコ】で見出し等を囲み、番号の付与や少し大きめで濃く太い文字で、情報の分野、階層をはっきりと強調させましょう。
3)カラ-は3色まで
色の使いすぎは情報が複雑となり、逆に見にくくなる可能性があるので、以下のように作成段階で自分なりの色使いのルールをつくりましょう。 ① 黒:本文を書く。 ② 青:重要語句に使用する。 ③ 赤:超重要、頻出や必須を強調する。
4)図、矢印、枠を効果的に使う
図や矢印は文字に代わる認知情報です。これをある程度自分なりのルール化により、文章情報に加え、図を挿入することで記憶の想起に役立てます。
①フロ-:矢印で示す、プロセスやイベントを関連付ける。
②比較:表形式で整理、相違点を明確にする。
③四角・長方丸枠:枠で囲み、該当範囲を位置付ける。
5)「1テーマ:1ページ」
例えばキーワ-ドは1テーマ、1ぺ-ジに設定し、これを遵守します。予め意図的に整理しておくことで、どのぺ-ジも同様に整理されており、後の復習、確認が短時間で検索可能となります。
6)フォーマットを固定
各ページは同じフォ-マットにします。キーワ-ドの内容展開から、その記述内容を簡単に思い出すことができます。例えば、以下のような統一は、思考プロセスの整理に役立ちます。
① タイトルは1行で示す。
② 要点は3行程度で、ポイントで示す
③ 詳細内容は箇条書き等で整理する
④図・表はシンプルにわかり易く表示する。
⑤ 自分が気づきやすい方法を見つけ、工夫する。
7)書く前に計画する
記述すべき事項は、以下のように事前に構想、計画することで、マイノートの完成度を高めましょう。
① 1ぺ-ジで該当キーワ-ドテーマを網羅、完結する。
② 重要箇所の強調方法を常に意識、実践する。
③ その後の活用方法に留意、何をどう書くか、どう配置するかを考える。
8)レベルアップを目指す
マイノ-トは常にレベルアップを意識し、以下の活用方法なども取り入れ、工夫を凝らして下さい。
① マインドマップの作成
② デジタルノートとの併用
③ ぺ-ジ末尾は、「まとめ項」を作成
3.技術士試験準備マイノ-トの基本構成
マイノ-ト作成では、「1つのキーワード」を以下の6項目程度にまとめます。常に同じ切り出しで、作成しておくことでプロセスがパタ-ン化され、予期せぬ課題があっても、冷静な対応が可能となります。
・キーワード:重要用語を大きく書く。
・定義・概要:誰かに説明するイメ-ジで1~2行で簡潔に示す。
・背景・現状:なぜ重要なのかその理由や、現状を知識情報として記述する。
・課題:技術士論文で使える課題を3つ程度抽出する。
・対策:課題に対応する多面的な具体策を挙げる。
・効果・留意点:メリット、リスク、今後の展望を示す。
4.「横展開」構造
記載したキーワードは、単独で暗記しないで、それを基に横方向に思考を展開できることが重要です。例えば、「AI活用」と言うキーワ-ドに対しては、
先端技術→生産性向上→人手不足対策→データ品質確保→サイバーセキュリティリスク→技術者倫理、説明責任というように、複数の論点が「横展開で連結された構造」を意識、整理しておくことが肝要です。
5.モチベ-ションへ繋げる
何かを継続することは相応のモチベ-ション維持が必要です。これは短期間で達成できるものではありません。不断の努力の賜物こそがそれを現実化するものと考えます。作成したマイノ-トは、絶えず振り返ってみましょう。わかり易くを追求、さらなるブラッシュアップを繰り返すことが、モチベ-ションの糧とになります。
6.作る、増やす楽しさ へ
マイノートを日々継続して作成、増やすことで、キーワ-ドがどんどん整理されて行きます。それらは自分の知識データベース成果として、結果として楽しさへと変化します。 技術士マイノ-トは、整理した内容を技術士第二次試験の場で、短時間で構想、構成し、解答文を記述し続ける「ネタ帳」となるのです。自分で整理した、活用しやすい「技術士マイノ-ト」の作成に取り組んでみましょう。
次回は、口頭試験も照準し、日々変化する社会情勢等をどう見て、どう判断するか?身近なニュ-スを技術士としての「どのように読んでおくべきか」について、ご紹介したいと思います。(以上)