2026年07月25日 作成 / 執筆:アニ-講師

「技術士試験のクールダウン雑学」
受験者の皆様、令和8年度技術士試験お疲れさまでした。技術士試験後は、頭がまだフル回転モードなので、少しク-ルダウンが必要かと思います。それには普段あまり考えない雑学に少し触れてみるのはいかがでしょうか。 今回はクールダウンできる工学系雑学について、私的勝手に、しかもランダムに、いくつかご紹介しますので、気楽に読んでいただければ幸いです。
1)エッフェル塔は身長が伸びる。
エッフェル塔は夏になると約15cmほど、身長が高くなります。これは皆さんよくご存じの金属の熱膨張ですね。鉄は温まるとわずかに伸びるため、高さ約330mの塔全体では人の身長ほどではありませんが、目に見える変化となります。 ⇒東京タワ-もスカイツリ-も同様ですね。そういえばコンクリ-トやPC橋もそうでしたね。暑い夏、いろんなものが伸びています。
2)タコには心臓が3つある。
マダコなどのタコ類には、合計3つの心臓があります。 ・体全体へ血液を送る心臓が1つ ・エラへ血液を送る心臓が2つ それぞれの役割が異なっており、専門分野の方でなければ知ることがない知識だと思います。 ⇒エー、そんなことあるの?人類も2つの心臓が相互補完し、それぞれの異なった役割があるのですね。不思議です。何故を知りたくなります。
3)人間の脳は、約20Wで動いている。
成人の人間の脳は約20W程度の電力で働いているそうです。これは小さなLED電球1個相当の消費電力です。そのエネルギーで記憶、判断、言語、創造性など、膨大な処理を同時に行っています。 ⇒スゲ-、ビックデータ扱うスパコンみたいですね。発電用新エネルギ-として、有効活用する方法があればいいのですが。
4)宇宙は無音である。
宇宙空間では音は伝わりません。音の伝達には空気や水などの媒体が必要です。宇宙空間は、ほぼ真空なので、映画のような大爆発も実際には「無音」なのです。 ⇒へ~、不思議な感じ。SF映画等の宇宙では、隕石、人工衛星や最近問題の宇宙ゴミ等、多くの複雑音が聞こえているイメ-ジがあります。
5)蜂蜜は腐敗しない。
蜂蜜は、以下の条件と理由からほとんど、腐敗しないと言われています。 ・糖度が非常に高い。 ・水分が極めて少ない。 ・酸性である。 適切に保存すれば非常に長期間品質を維持できます。古代遺跡から見つかった蜂蜜が食べることができる状態だったという報告があるそうです。 ⇒高濃度、水分の有無、酸性が、長期保存には不可欠と言うことなのでしょうね。食べ物、飲み物のほか、塩、醤油、砂糖、酢等同様な例がありますね。
6)ペンギンは「空を飛ぶ鳥」より、速く泳ぐ。
ジェンツーペンギンは、水中泳力は時速30km以上に達するそうです。翼は飛行ではなく、水中では非常に高性能な「水中の翼」として機能します。 ⇒けっこうなスピ-ドですね。一方、海面を飛ぶトビウオは、海面に出るときの速さは時速40~60km、マグロは通常15~20kmで、最高速度は70~80kmで泳ぐとのことです。 ⇒はや!現有能力を上手にコントロ-ル、これにより最大能力を発揮するのですね。
7)GPSは相対性理論を毎日使っている。
特殊相対性理論では、速く動く時計は遅れます。一方、一般相対性理論では、重力が弱い場所ほど時計は速く進みます。GPS衛星は高速で飛び、地上より重力も弱い場所にあるため、この2つの効果が同時に起こります。
・特殊相対論:約7マイクロ秒/日、遅れる。
・一般相対論:約45マイクロ秒/日、進む。
差し引き約38マイクロ秒/日進むため、この補正をしないと位置は1日で約10km以上ずれてしまいます。 ⇒位置関係及び時間のスケ-ル感覚が複雑すぎて、かえって頭の中が混乱します。
8)雷は地面から空へ向かう!
雷は「空の雲から落ちる」と思われがちです。実際には地面から上向きに伸びる放電がその要因となっています。 雷が電気へと変換する瞬間、非常に大きな電流が流れる「帰還雷撃」が発生、超高層建築物等では、地上から上向きに始まる雷が観測されることがあるそうです。 ⇒全く、想像していませんでした。気候変動、集中豪雨が多発化、激化しています。耐雷対策も必要になっています。
9)飛行機は「吸い上げられて飛ぶ」訳ではない。
旅客機の翼は、上下面の圧力差、翼が空気を下向きに曲げることによる反作用の両方により揚力が生まれます。これを受けて飛行機は飛ぶことができます。 「ベルヌーイの定理だけで飛ぶ」という説明だけでは不十分であり、圧力差と揚力の両方を流体力学として合わせて理解するのが一般的です。 ⇒「ダニエル・ベルヌ‐イ」は18世紀を代表する世界的科学者であり、流体力学の創始者の一人と言われています。
10)世界一、滑らかな鏡
レーザー干渉計重力波天文台で使われる鏡は、表面の凹凸が原子数個分程度しかないと言われています。すなわち、鏡の表面に「でこぼこ」がほとんどない状態です。 極めて高い平滑性によって、時空のわずかなゆがみである重力波を観測できるのです。 ⇒どのようにして平滑性を作るのかな?これも実際に見てみたい気がしますね。昨今不足が著しい熟練工の技なのでしょうか。
「日常意識しないで当たり前に使っているものほど、実は高度な科学や工学の上に成り立っている。」という事実は私達が知らないだけで、他にももっとたくさんありそうですね。 蜂蜜、GPS、雷、飛行機、鏡など、身近な技術の背景を知ると、普段の景色が少し違って見えてきて、改めて新鮮な気持ちになってきます。
11)再スタ-トの準備
少しは過酷な技術士試験後のクールダウンになったでしょうか?心新たに、試験後を各自、冷静に振り返ってみて下さい。成果があった点、不満足な点。こうすれば良かった点等一度整理して見て下さい。これからやるべき点が見えてきます。徐々に再スタ-トに向け始動して行きましょう。 次回は私が考える技術士として読むべき著書についてお伝えしたいと思います。(以上)