技術士試験に合格する速攻骨子の作成

2026年06月06日 作成 / 執筆:アニ-講師

「技術士試験に合格する速攻骨子の作成」  

 技術士試験当日まで約1ケ月と少しになりました。皆さん、試験準備の方はいかがでしょうか。前回は解答文を速く記述する訓練方法についてご紹介しましたが、今回はそれを試験本番で素早くシナリオ化する速攻骨子の作成方法について、ご紹介したいと思います。

 1.題意の把握  

 骨子作成では、設問に対する題意を確実に読み取り、的確に捉えることが重要です。設問を読んで、思いついたキーワ-ドはただちにメモして下さい。メモする用紙は、配布された問題用紙の空白欄を利用して下さい。この作業も本番で再現できるよう、事前に訓練しておきましょう。設問文は、以下に留意して読みましょう。  

・題意は何か。どんな背景記述が必要か。

 ・解答として、何を訴求できるか。

・主要な記述メッセ-ジは何か。  

・題意の解答として、的確な技術トレンドキーワ-ドは何か。

・準備した頭の中のテンプレ-トはどれとどれか、組み合わせと順番は。

 2.メモの構成  

1)構成アウトラインの作成

論述項目のフロ-を矢印か表で示し、項目構成をメモしましょう。視覚化することで、抜けや重複を発見しやすくなり、記述すべき事項が明確となりので、以下のようにメモを作成下さい。

 例:導入部(題意背景) → 課題 →重要課題として取り上げた理由 → 複数解決策 →  新たなリスク→その対応策→(コンピテンシ-:技術者倫理視点、社会持続性視点)

 2) 主要ポイントは箇条書き

各項目で何を記述するかは、順序や配列を考慮し、素早くメモしましょう。本文の主要項目となるポイントをメモで示すと時間的制約にも有効となります。

3. 骨子構成の訓練法  

1)速攻骨子  

 約5分間で素早く構成アウトラインを作成する訓練方法を以下に示します。時間制限で頭の中の「取捨選択力」と「論理整理力」が鍛えられます。試験本番に備えたトレ-ニングの一つの手法であり、繰り返すことで骨子の構成力と速さを鍛えることができます。

 ① タイマーを5分に設定。

 ② 「導入→課題→解決策→新たなリスク→対応策」の順、最低1行ずつ書く。

 ③ 頭の中を構造整理、知識記憶から速攻文字化。

 ④ 5分経過後内容を見直し、論理性をチェック。

 ⑤ 想定課題を変え、これを繰り返す。

2)模写法 

この方法は模範論文や過去問題解答例を模写し、そのモデル例を自身の解答文の形とする練習方法です。実際の設問課題として思考することが重要であり、既存モデル例文の型を以下のようにくり返し模写、自分の記述方法へとアレンジ下さい。 

① 参考文を選び、章、節、箇条書きの構成だけを写す。

 ② 自分の答案文のテーマに置き換え、書き直す。

③ 「論述構造のパターン」を体得する。(背景、原因、課題、解決策、リスク、対応)

 3) カード視覚化法

これはカードやテンプレ-ト等の視覚ツールを活用し構成を行う方法である。いわゆる頭の中の引き出しです。但し、相当数の準備課題に対応する必要性から、それぞれのカードを思い起こし整理し、完璧を目指さず「頭の中の引き出しファイルの構造化」以下のように活用下さい。

 ① 主要ポイントを頭の中で1枚のカードに描き整理、記憶する。

 ② 設問に合わせ、カード内項目の相互の出し入れにより、最適構成を作る。

 ③ 視覚化、イメ-ジトレ-ニングにより、構成作業を高速化する。  

4)Q&A法   

これは、想定課題を自らに問いかけ、これに対する解答を口から骨子内容を以下のように発生する練習方法です。

 ① 「何を解決するのか?」「その理由は?」「どんな効果があるか?」「残る課題は?」等の自問自答による反復練習を行う。

 ② 章ごとの見出しを、技術トレンドキーワ-ド表現する訓練を行う。

 ③ 設問「Q」を解答「A」へ骨子として落とし込み、論述の筋道を明確とする。

 4.能力向上の訓練ポイント   

速攻骨子の作成術を自分のものとするための以下のトレ-ニングを継続下さい。

① 毎日1課題、5分間アウトライン作成:テーマは過去問題 + それの拡大想定版

② 準備した解答文を短時間で要約:1枚、5分程度

③ 参考解答文の要約:記述内容の見だし化、要約化、技術トレンドキーワ-ド化。

 5.要約メモ作成の訓練  

骨子作成の速攻化は、トレ-ニングで克服できるものと考えます。例えば新聞の社説、専門技術雑誌の特集記事等、普段目にする情報媒体利用し、概要と構成項目となるよう要約する訓練を継続下さい。  古い話で恐縮ですが私は、新聞の社説欄を切り抜き、その内容を要約することを繰り返し練習しました。のちに「元新聞記者の方」と、文章の記述の仕方についてお話しする機会があり、ご自身の経験でもこの方法で訓練されたそうです。極めて有効な方法であることを改めて認識しました。

6.妥当性と多面性を表現  

 速攻で記述項目を構成したあとは、それを確実に網羅しながらスピ-ド速く記述して行く必要があります。構成段階ではじっくり構想する時間はありませんので、表現等は粗削り状態です。このため、メモを記述へと変換する場合は、その表現が適切か否か妥当性を確認しながら記述する必要があります。

 また、メモの記述を書き連ねた場合、途中で記述が不十分であることに気付き、その追記が必要な場面があります。この場合は、同じ項目や内容、重複しないようあえて多面性を考慮した記述表現に工夫下さい。

 次回は試験官に今回ご紹介した骨子作成メモから、「わかり易さを伝える」記述方法について、ご紹介したいと思います。(以上)

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