「技術士試験キーワ-ドノートはマストアイテム」

2026年03月14日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数: 10

「技術士試験キーワ-ドノートはマストアイテム」  

 技術士試験の準備は多量の情報を頭の中にインプットすることが必要です。しかし、誰もがハイスペックな記憶装置をもっている訳ではありません。記憶は時間経過とともに必ず、薄れてしまいます。記憶にはインパクトと関連付けが重要です。 このため、インプット情報は重要キーワ-ドを相互に関連付けて整理し、試験本番でその情報をつなぎ合わせ、脳内の長期記憶を呼び起こすシステムとして機能することが合格の鍵となります。

 今回は技術士試験において、マストアイテムとも言うべき、キーワ-ドノートの作成について私の経験から、以下にご紹介したいと思います。

 1.何故、キーワードが重要か

技術士の筆記試験ではⅠ~Ⅲ課題において、以下のような設問が想定されます。

 ・社会的背景、現状、切望される課題

・展開施策の内容と期待効果

・新たな想定課題、リスク対策等

・工法概要や特徴 ・対策工採用上、管理上の留意点

・必要な関係者への配慮

 調整事項 記述試験の採点は、設問に合致したキーワードを適切に盛り込めているかが重要な評価ポイントです。従って、キーワードを論述文の骨格として、点であるインプット情報(キーワ-ド)を相互に関連付け、線としてつなげ、さらにそれらを複合的な面として形成することが重要です。 多くのキ-ワ-ドを整理、インプットすることにより、試験本番で「頭が真っ白になる」「書くべき事柄が出てこない」「全く手が出ない問題」への不安が解消されます。是非、キーワ-ドノートの作成に取り組んでみて下さい。

 2.キーワ-ドの抽出

 キーワ-ド学習では以下のように準備して行きましょう。

 ① キ-ワ-ド学習用ノートを準備

② 課題Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、それぞれ過去10年程度の問題を整理、出題範囲、技術体系を把握

 ③ 過去問題で問われている内容、頻出用語を整理

④ 国の施策・白書・法令の用語の整理 例:DX、カーボンニュートラル、レジリエンス、BCP、ライフサイクルコスト(LCC) リスクマネジメント、PDCA、EBPM など、トレンドに着目

 ⑤ 自分の専門分野キーワード、実務に不可欠な用語の再整理

3.キーワード説明をコンパクトに記述

 キ-ワ-ドはその1語を3~5行で説明できるようにするにコンパクトに短い文で記述します。 各キーワードについて、定義、特徴、背景・目的、現状、課題、メリット&デメリット、対策、将来動向などを体系的に整理し、記述試験で活用できるレベルまで整理、理解することが必要です。例えば「リダンダシ-」をキーワ-ド例にとし、以下のような整理の仕方はどうでしょう。

(1)定義

リダンダンシーとは 「冗長性」を意味し、予備や代替がある状態である。これは、災害発生時に社会的な機能不全を防ぐための「備え」として重要な概念である。

(2)概要

 リダンダンシーは、インフラ整備や保全の観点では、「予めの備え」として、幹線道路の2重化や災害時の代替道路の確保など、安全性や信頼性を高める概念や方法である。 (3)目的

 1)機能維持: 自然災害や機器故障などによる一部の障害が発生しても、全体の機能が停止しないようにする。

 2)安全性向上: 予備のシステムや経路を用意することで、人命や社会の安全を守る。

  3) 事業継続: 予期せぬ事態に備え、事業活動を継続できるようにあらかじめ準備する。

(4)具体的な活用事例

 1)交通インフラ

・多重化: 道路や鉄道網を多重化し、一部が寸断されても迂回路を確保する。 

・事例: 新潟県中越地震では、関越自動車道が通行止めになった際、磐越自動車道や上信越自動車道が迂回路として機能した。

 2)構造物設計

・部材の多重化: 橋梁の主要部材が破壊されても、他の部材が荷重を負担できるように設計する。

 ・事例: 主桁が3本より少ない橋梁はリダンダンシーがないと判断される場合がある。

(5)利点と課題

  1)利点: 安全性や信頼性が向上し、障害発生時の影響を最小限に抑制する。

  2)課題: 予備のために多額の予算と投資が必要となる可能性がある。

 4.定型にあてはめる

 キ-ワ-ドの活用は「定型」にあてはめることが重要です。たとえば以下のように問題Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの設問テーマに対し以下のように定型にしておくと、インプット情報が整理され、呼び起こしが容易となります。この型で複数テーマ分をストックしておくと、試験本番で非常に有効です。また、想定外の設問に対しても余裕を持った対応が可能となります。 

① 想定テーマ

 ② 課題(背景・問題点)

 ③ 技術者としての立場・役割

 ④ 解決策(技術内容・工夫)

 ⑤ リスク・制約・留意点

⑥ 倫理・安全・環境・社会への配慮

 ⑦ 効果・今後の展望

 5.教科書として反復

 キーワ-ドノートの作成ではできる限り自分流の表現で、書き出して行くことが大切です。自分流は暗記ではなく、自然体で思い起こすことが可能になるからです。 作成したキーワ-ドノートは自分のオリジナル教科書です。移動時間を有効利用し眺める、声に出す、書くことを反復して下さい。 また、問題Ⅰ~Ⅲの記述問題の作成準備では、試験問題を読み「使う単語」を決めて、論文構成を考えてから書く訓練を行うことにより、キーワ-ドノートがさらに有効なツールとなります。 次回は、まもなく出願の時期となりますが、技術士試験の願書の書き方についてご紹介したいと思います。(以上)

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