2025年05月24日 作成 / 執筆:アニ-講師
「キャッチ-な見出し文に工夫する」
前回の投稿で「採点者は、答案数が多すぎて心理的に読みたくない。」ことに関してお伝えしました。では、どのように記述すれば、採点者は読んでみたくなるかについて以下に、私の私見をご紹介したいと思います。
1. 眼にとまる見出し文に工夫する。
解答答案はパッと見て、読んでみたくなるように採点者が関心をひくタイトルで眼にとまるように工夫することが大切です。この際、以下に留意し例1~例4に示すようなタイトル表現に工夫して下さい。建設白書や業界関連雑誌等の最近トレンドを自分なりの意見として表現、目新しさや期待感を引き出すことがポイントです。
• 抽象的すぎず、記述内容の焦点を明示する。
• 技術的キーワード(課題、解決策、今後展望、リスク対応など)を視覚的に示す。
• トレンドを意識、キャッチ-(着目しやすい、なじみやすい、受けやすい)な見出しで印象付けを行う。例えば、以下のようにタイトル化してます。
(例1)課題:担い手不足⇒「ダイバ-シティとインクル-ジョンの進展」
(例2)課題:新交通システム⇒「地域資源のマルチタスク化」
(例3)課題:国土防災⇒「グリ-ンインフラの社会的実装」
(例4)課題:メンテナンス⇒「インフラ群再生戦略マネジメント」
2. 見やすい見出しにより論理展開を斜め読みで採点者へ伝える。
答案の見出し文は、あえてある程度一定間隔となるように意図的に配置し、見出し文を斜め読みできるように記載します。斜め読みにより、解答文の論旨展開や内容が素早く、本文を読まなくとも概略的に採点者へ伝達することが重要であり、その際、以下を考慮することが大切です。
• 見出し、小見出しで段落を整理(太字やアンダ-ラインで視覚的強調)
• 論旨展開を明確化(題意に沿い背景⇒課題⇒解決策⇒リスク⇒今後方針や方向性⇒展望⇒技術者倫理)
• 各タイトルは記述ポイントを絞りこみ、その内容は箇条書きで分けて整理
• 図表を有効活用して、情報をさらにわかりやすく視覚化
3. わかり易い表現にする。
採点者は受験分野の専門家とは限らないです。専門用語や難解な表現は必要最小限にとどめましょう。必要な場合には、わかり易い説明文や異なる表現にするとわかりやすいです。
4. 結論に納得感「なるほど」を創り出す。
結論の部分は、「結果の有効性」「今後の課題」「実社会への応用可能性」などに触れ、題意に対する解決案が納得できるものであることが不可欠です。自身の見識に基づき、自分の意思を伝える見出し文に工夫下さい。 準備解答文に作成に参考となれば幸いです。 (以上)