「技術士受験は自己変革実現のための根源」

2025年04月25日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数: 35

「技術士受験は自己変革実現の根源」

1.技術士を目指した理由

 地元で専門的な土木工事(シールド等)に従事したいと思い電気通信工事会社(NTT関連工事会社)へ就職、21年間勤務後、設計コンサルタント会社へ転職しました。転職理由は自分に力が備わったら、新しい世界と出会ってみたかったからです。 きっかけとなったのが技術士資格でした。ある技術士の方とお会いし、技術士であることと、そうでないことの大きな差に強い衝撃を受け、技術士受験を決意しました。 但し、私にとっては合格までは険しい道のりであり、10年間もかかりましたが、ようやく念願であった技術士になることができました。

 2.記述試験合格の極意(コツ)

 当時は8月中旬の暑い日に朝から夕方まで、ひたすら書き続けるのが技術士筆記試験でした。初めて受験した時はこんな過酷な試験、合格できる人がいること自体の凄さに衝撃を受けました。その後何度も不合格通知を受け取り、その度に深く落胆し、「合格は、自分の夢物語りでしかないか?」と嘆き、次のスタ-トに立つ勇気さえ湧かなかった日々を今でも深く記憶しております。 それを支えてくれたのは友人である先輩技術士でした。何回も繰り返し論文添削をしてもらい、記述試験の合格には「書かない」(正しくは書きすぎない。)ことが重要である。採点者が斜め読みして、理解しやすい記述方法こそが、その極意(コツ)であることを教えてくれました。まさに「目からウロコ」でした。採点者の視点での読みやすさを全く意識していませんでした。長く独りよがりの文章は誰も、読みたくないことを痛感しました。 結果、ようやく40歳にして建設部門(施工計画分野)を合格できました。その後、業務上で必要に迫られたこともあり、総監、建設環境、河川砂防、衛生工学(廃棄物管理)を取得するに至りましたが、この極意のお陰により、その後の不合格は一度もありません。

 3.技術士として受験者諸氏に伝えたい5つのこと     

 (1)人生には安泰はない。 自分を取り巻く環境は日々変化し、年齢や職位や立場で要求度も高くなり、避けることができないのが現実です。このため必然としてこれに追随する対応が求められ、人生には安泰はないと考えます。 

 (2)越えなければならない一里塚がやってくる。仕事、自己啓発、趣味等理由はともあれ、日常は目の前の越えなければならない課題や一里塚の連続です。技術士等のような資格試験もその一つかもしれません。

 (3)やり慣れることが重要である。そうであるならば、モチベ-ションを高く抱き、積極的にこれと向き合い、達成することで新しい試練との遭遇に対し、前向きにやり遂げ、やり慣れることが重要です。

 (4)新しい環境は自身に変化を与える。 私は転職したこともあり、取り巻く環境が一変しました。技術士であることは全く別の世界、様々な方々との出会の機会を得ることができ、厳しい試練を乗り越える強いバネと力を与えられ、自分自身に大きな変化を与えてくれましたと考えます。

(5)愚直さは貴重な経験知の蓄積となる。 日常は皆平等に忙しく、いかに効果的に研鑽を継続できるかが、目標達成の重要な鍵と考えます。一方で、愚直な努力や日常の蓄積はけっして無駄ではなく、技術的経験知の貴重なデータベースとして極めて有効であると思います。

 4.合格への道 は視覚的に見やすいことである。技術士(施工計画)を合格後、これまで学習していなかった建設部門の他分野の過去問題集を読み、ノートに記述論文の骨子を整理することを実践してみました。専門分野は当然違いますが、記述や論述方法には共通点があることがしだいに分かってきました。 論旨を明確にする骨子をイメ-ジ、キャッチ-な見出しタイトルにより、読み手の興味を引き、視覚的に読みやすい解答文にするトレ-ニングを行い、これを体得することが合格への道と確信します。

 5.自分で達成する自己変革 技術士を目指すあるいは、思案中の諸氏に申し上げたい。自己変革は自分にしかできません。他の人からの支援はあるにせよ、強い願望を抱き、いかにそれに向かって挑戦するかが、その後の人生に多大な影響を与えると確信します。その決意こそが自己変革実現の根源と考えます。 (以上)

2025年 発注者支援業務 求人 新建設コンサルタント株式会社 採用情報
広告 nc-c.jp
【急募】国土交通省の発注者支援業務を行う技術者を募集しております。
正社員(2025年20名)、550万円~、基本的に土日祝祭日は休日となります。