2019年03月20日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数: 4,619
技術士 応用理学部門の概要
近年、地震による甚大な被害が起こっていることは言うまでもなく、その被害を最小限に抑えるためにはどのような地盤改良を行ったらいいか、また地震の発生するメカニズムを理解し、免震構造の建物を建設するのも重要ですが、建物が建っている地面がどのような状態かを解析し、必要な策を講じることができるような技術士が技術士応用理学部門です。
専門分野は応用理学部門という名称からイメージしにくいですが、主に地質系の分野となります。
専門分野は物理及び化学、地球物理及び地球化学、地質の3分野になります。
技術士 応用理学部門取得後の活躍
地質調査に関する専門知識があると見なされますので、建設コンサルタント会社の地質調査を行う部署などで活躍することができます。
求人の多くは地質調査に関するものです。
地質系ですので、各地方自治体や国交省の土木工事専門職としての活躍もできるでしょう。
また、近年の地球規模での災害の防止のために、地質や物理、化学といった専門知識を活かす場も増えていくものと考えらえます。
技術士 応用理学部門の問題点
技術士の応用理学部門は技術士部門の中では比較的受験者数が安定している部門です。そのため、今後統廃合という動きは見られません。
現在、専門分野は3分野ありますが、受験者は地質の選択者に偏っています。
これは、技術士建設部門と同様で、地質調査を行うための必要資格と見られているためと考えらえます。
そのため、技術士応用理学部門の求人も地質調査に関するものが大半を占めています。
地質調査に関する資格の役割を技術士が代わっているような状況であると言えます。
こうした状況にある技術士の技術部門が安定した受験者数があると、他の部門もこうした流れにすると受験者数が増えるのかどうかという議論もありますが、現状の大きな流れにはなっていません。