2019年03月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数: 600
技術士試験の論文では、あいまいな「副詞」と「が」を取り除くと、格調があがります。誤解のない文章になり、読みやすくなるためです。
〇あいまいな副詞を取り除く
あいまいな副詞を使うと、論理的でない文章になります。
なぜなら、誤解を生じる文章になるからです。
例えば、「生産率が相当向上した」とした場合、ある試験官は、10%向上したと捉えますが、別の試験官は、40%向上したと捉えてしまいます。
あいまいな副詞は、「かなり」「多くの」「非常に」のように、日常でよく使うことばです。
ですから、よく意識しておかないと、つい使ってしまいます。
文章を説得力のあるものにするには、あいまいな副詞のかわりに、数字を盛り込みます。
つまり、「生産性が10%向上した」と数値で表すようにします。
〇あいまい接続の「が」をなくそう!
「が」という接続詞の働きには、逆接と順接の2種類があります。
逆接とは、「しかし」と同様に「が」の前後で逆の内容を述べるものです。
一方、順接とは、「それで」や「~ので」と同様に、単純な前後関係を述べるものです。
順接の「が」は、あいまい接続の「が」とも呼ばれます。
この「が」を不用意に使うと、一文が長くなり、試験官に誤解を与える確率が高くなります。
また、文脈から順接か逆接かを判断するよう試験官に強いることになります。
技術士試験では、あいまい接続の「が」をなくしましょう。
文章修行はやればやるほど、うまくなります。
上手な文章を書こうとせず、誤解のない文章を書けばよいのだ、と思っておけば、気が楽です。