2017年02月15日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数: 785
技術士試験は文部科学省が管轄する試験です。
そのため、文部科学省のホームページに技術士制度のことが書かれています。
国が求める技術士像はどんなものかを、「科学技術・学術審議会 技術士分科会」のページで知ることができます。
現時点であるべき技術士像が、数年前の技術士像と異なることもあります。
ですから、こまめにホームページをチェックして、目指すべき方向性にズレがないか、チェックすることが重要です。
平成28年12月22日の公表資料で、技術者に求められる資質能力がはっきりと書かいています。
その「資質能力(コンピテンシー)」とは、以下の7つです。
「専門的学識」
「問題解決」
「マネジメント」
「評価」
「コミュニケーション」
「リーダーシップ」
「技術者倫理」
例えば、技術者倫理では、次の3つが求められています。
・業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。
・業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。
・業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。
関係法令には、環境基本法、循環型社会形成推進基本法、資源有効利用促進法、廃棄物処理法、各種のリサイクル法、グリーン購入法のほかにも、労働基準法、労働安全衛生法なども含まれます。
7つのコンピテンシーを備えた技術者を、国は技術士と認めたいと言っています。
したがって、そのような資質能力を身につける準備をするのが、技術士受験の正攻法といえます。