2017年02月14日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数: 686
建設部門、農業部門、環境部門といった官庁がクライアントになる部門は二次試験(筆記)の問題をある程度予想できます。
建設部門は国土交通省の、農業部門は農林水産省の、環境省の環境部門の調達情報を、各省庁のホームページでチェックします。
発注される業務の多くは、国の優先順位が高い業務です。
発注の担当者と、作問の担当者は、同じような業務に携わり、同じような立場で、同じような案件を重要と考えている可能性が高いでしょう。
そのように考えると、二次試験(筆記)で出題される問題は、調達情報のなかの仕様書に類似していると言えます。
この仕様書には、業務の背景が書かれています。
そして、現時点で何が悩み事かが書かれています。
そして、何をすべきかといった課題が書かれています。
その課題を成し遂げるための「問題点」が書かれている場合もあります。
この「問題点」は書かれておらず、それを絞り込むところから業務になっている場合があります。
課題・問題点が示され、対応策を示すことが業務の場合もあります。
もちろん、見出した対応策を実行することが求められている場合もあります。
近年では、想定される結果に加えて、生じうるリスクとその低減策まで提案させる仕様もあります。
いずれにせよ、
「現状分析」
「課題設定」
「問題点の絞り込み」
「対応策立案と選択」
「実行」
「期待される効果と想定されるリスク」
といった観点から仕様書の眺めてみるとよいでしょう。
きっと、仕様書と技術士試験問題の傾向の類似に気づくと思います。