2019年01月20日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数: 615
業務経歴票を作り込む利点は、2つあります。
1つ目は、口頭試験がスムーズに進むことです。
なぜなら、口頭試験では、試験官の手もとに業務経歴票があり、それを参照しながら、質問がなされるためです。
当然に、出来のよいの業務経歴票の場合にはやさしい試問となり、出来の悪い業務経歴票の場合には厳しい試問となります。
2つ目は、業務経歴票の作成作業そのものが、筆記試験の答練になります。
なぜなら、どちらも、「問題解決能力と課題遂行能力」や「技術士に相応しい能力」を試されているためです。
ですから、業務経歴票を十分に作り込むことが、技術士試験に、効果的かつ効率的に合格する秘訣です。
さて、できあがった業務経歴票の原稿の出来不出来を、どのようにチェックするかが悩みのタネになります。
もちろん受験対策会社の添削指導をうけるのが最善です。
経験豊富な講師陣が的確に改善ポイントを指摘するためです。
それができない場合には、『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』を参考にして、点検するとよいでしょう。
とくに、「問題解決」の項を参考に、つぎの6項目を見ていきます。
まず、
〇「業務遂行上直面する複合的な問題」を取り上げているか?
〇その問題を明確にし、調査しているか?
〇その背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し、分析しているか?
を確認します。
つぎに、
〇複合的な問題に関して、複数の選択肢を提起しているか?
〇それらを踏まえて、解決策を合理的に提案できているか?
〇そして、改善できたか?
もしも、紙面の関係で、すべての記述しきれない場合には、口頭試験で試験官から質問がくるかもしれないと考え、準備しておくとよいでしょう。
コンピテンシーを意識した業務経歴票の作成が、他の受験生と差をつけるポイントです。