2017年02月01日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数: 961
技術士の二次試験には、筆記試験と口頭試験(面接)があります。
今日は、この筆記試験の中の記述問題への回答の3つコツを解説したと思います。
1)論文は、抽象的なことと具体的なことを交互に書く。
・問われたことに対して、抽象的なことばかりを書くと、十分な納得感を得ることが難しい。
・逆に、具体的なことばかり書くと、なんだか細かくて分かりにくいと感じる。
・大切な事は、まず回答の本質を抽象化して回答し、その回答を事例を交えて具体化し、
さらに結論を抽象化するというように抽象化と具体化を交互に行って読者の理解を深めることです。
2)具体的には、タイトルやサブタイトルを活用する。
・回答すべき内容を体系化して、それぞれの骨子を明確にする。
・その場合には、魔法の3を使う。つまり、コアの3つを整理するように心がける。
・試験官がそのタイトルとサブタイトルを見ただけで記述したい内容がほぼわかるように工夫する。
・その上で、各タイトルやサブタイトルで伝えたい内容を文字数の範囲で具体的に記述する。
3)さらに、図表を有効に活用する。
・試験官が回答を読まなくても、見ただけでその内容がほぼ分かるようにするには、前述の体系化に加えて図表の活用が有効だ。
・タイトルやサブタイトルをつけるようにすると、原稿用紙の右上のコーナーには必然的にスペースが生じます。
・そのスペースを積極的に活用して、その用紙で最も理解してほしい内容を図表にするのです。
・逆に言えば、その図表で伝えきれないことを文字にする。
試験官は忙しいです。大量の回答を採点するときには、最後まで読まないと分からないような回答を最初から最後まで読んでくれるでしょうか。
最初の数行と最後の数行を読んでポイというような悲劇は避けるべきです。
読まなくても、見ただけで内容がほぼ分かれば、逆に最後まで読んでくれるのではないでしょうか?
新聞記事でも、雑誌でも、本でも、その内容を読むかどうかは、読む前に決めているものです。
お!これはちょっと面白い!これはよくまとまっている!と注意を引かせて、最後まで読んでしまうような論文を目指しましょう。
以上です。