2018年04月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数: 594
筆記試験の、選択科目(記述式-論文方式)では、当然のことながら、その科目の専門家の
方が採点されます。しかし、当該科目にも、多くの種類の業務があります。
例えば、「機械部門-材料力学」では、構造設計、構造解析、破壊メカニズムの研究、機械材料など、
様々な専門家の方が居られます。試験官の方が何の専門家の方か分かりません。
ですから、試験官の方が何の専門家であったとしても理解して頂けるような回答をする。
これが、記述式の試験で得点を取る唯一の方法だと思っています。
もし、貴方がPCによる構造解析の専門家だとして、そういう問題が出たとします。ついつい、
構造解析の専門用語をいっぱい並べて、知識があることを言いたくなってしまいます。
でも、試験官の方が構造解析の専門家でなければ、貴方の回答を理解できない、つまり、
得点をつけられないということになってしまいます。
採点されるのは、専門用語をどれだけ知っているかではなく、応用能力・課題解決能力が
あるかを、「分かりやすく」示せているかどうかです。
材料力学を学んだ人間であれば誰でも知っている用語を使って、応用能力・課題解決能力が
あることを示す必要があります。
というか、これだけだと思います。
記述式の試験に正解はありません。今までの貴方の経験をベースに、与えられた問題に対して、
貴方ならどう応用するか、貴方ならどのように課題を解決するかを書くだけです。
難しく考えたら負けです。
平成31年度から、選択科目の統廃合などがあり、それに該当する科目では、記述式も問題の
傾向が変わる可能性があります。
ぜひとも、今年度に合格を勝ち取られることをお祈り致します。