2017年08月29日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数: 776
試験直後に復元論文を作ります。感覚的に、1割の人が、経験者や講師のアドバイスを素直に聞いて、復元しています。
3割の人が、1週間ほど経ってから、復元します。
そして、やばいな、けっこう忘れるものだな、と思って、どうにか、こうにか復元します。
試験直後や、その1週間で復元論文をつくるのは、骨が折れる作業だったでしょう。
肉体的な疲労はもちろん、直後の気持ちの高ぶりがあるからです。
また、出来が悪いときに、現実を見たくないためです。
いま1ヵ月が経って、ようやく、心身ともに、1ヵ月前の自分を見つめられる時期にきました。
そこで、復元論文を赤ペンで添削していくと良いでしょう。
あなたは、技術士たる実力と経験をもった指導者です。
添削する答案は、未熟な受講生が作ったものです。
寛大な心を持ちつつ、厳しく、添削します。
論理の飛躍があるところには、補うべき情報を書き込んであげます。
受験生を、くさしたり、指導を投げ出したりしないことです。
技術士は、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者」です。
技術士と同等の実務能力を発揮して、『指導』してあげてください。
生半可な指導ではなく、適正な報酬分の赤ペンを入れてあげてください。
「技術士業務報酬の目安」がネット検索で見つかります。
その報酬に相応しい、指導を1ヵ月前の答案を書いた自分にしてあげてください。
そんな指導によって改訂された答案は、口頭試験で心強い武器になるはずです。