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口頭試験での注意点~話しすぎないこと!~

2017年11月22日 作成 / 執筆:タートル講師

いよいよ技術士第二次試験の口頭試験が始まります。

 

本番の口頭試験を控え、数名の方の模擬口頭試験を実施しました。

昨年度までの模擬口頭試験も踏まえ、比較的多くの方に共通する留意点を記します。

 

とにかく話は短くすることを心掛けましょう。

 

大半の方は、丁寧に説明しようとするあまり、話が長い傾向にあります。

模擬口頭試験で「概要を簡単に説明してください」という問い掛けに対して、5分近く説明をされる方もいました。実際の試験であれば、試験官に話をまとめるよう促されるか、最悪の場合では話を中断させられるかもしれません。

 

口頭試験は原則として20分間で実施されます。その中で試験官は「経歴及び応用能力」、「技術者倫理」、「技術士制度の認識」の3項目に関して評価を下す必要があります。

つまり試験官の立場で考えれば、「自分の質問に対して簡潔に答えてくれる」受験生が有難いわけです。延々と話す受験生に対しては、「あー、まだ技術者倫理や技術士制度についても聞かないといけないのに…」と、内心はイラついているかもしれません。

 

書かれている文章であれば、目で追いかけたり読み返すことで読み手が理解を深めることが可能です。それに比べて話している内容は、基本的に聞き手が頭の中で順次理解していくものですから、一度に理解できる内容は限られるはずです。

それを考えれば、端的に答えて、不足があれば試験官が追加で質問をするという、会話のキャッチボールが重要なことはわかるかと思います。

 

もし説明中に、「少し長いかな」と思った時は試験官の表情を確認しましょう。意外と「そろそろ話をまとめてくれませんか」と表情に表れているかもしれません。

相手の気持ちを汲んで説明するのも技術士に求められるスキルの一つと考えましょう。

 

 

 

*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

特徴と課題と対応方法を考える癖をつけよう。

2018年03月01日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

平成30年度の筆記試験を受検する人へ

 

技術士二次試験の受験要領は日本技術士会のホームページに掲載されています。
次のURLでも内容を確認できます。
  https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5482_1.pdf 

 

そして、最初の関門は受験申込書の提出です。受験申込書は4月2日から配布され、
申込書の受付期間は、4月9日(月)から4月25日(水)までです。受験申込書類は、
日本技術士会に持参する方法もありますが、基本は書留郵便での郵送です。ここで
記載した経歴や小論文は12月頃に実施される口頭試験で使われるので、十分検討して、
周りの専門家やプロに相談して、見てもらって、修正してから提出することをお勧めします。

 

申込書を提出したら、必須科目と選択科目の試験準備です。今日は、その中でも
特に問題IIIの選択科目の為の思考トレーニングについて書きます。選択部門や科目や
年度によって多少のばらつきはありますが、選択科目の問題IIIの典型パターンは
何かのテーマを設定し、その特徴と、課題と課題への対応策を書かせるものです。

 

その場合にも単純な設定ではなく、たとえば老朽化が進むインフラの保守をIoTの
技術を活用して改善する場合とか、高齢化する社会において自動運転の技術を活用
した交通システムを導入する場合とかです。そのような場合に対処するうえで、
後者の事例であれば、自動運転の特徴を示し、その課題を示し、それに対する対策
を記述するように求めるというものです。

 

こういったことを普段考えたことのない人にとっては、お手上げになったり、
頭が真っ白になったりするようなこともあるかもしれない。しかも、合格点を取る
には、その特徴と課題と解決策をバラバラに思いつくままに記載するのではなく、
それぞれに関係性や連続性を確保し、全体として一つのドラマの脚本のように
仕上げる必要があります。

 

ここで、肝になるのは特徴ではなく、課題でもなく、解決策だ。本質的な解決策を
どこまで説得力を持って書き上げることができるかが問われます。そして、その解決策
を導く布石となるのが、その前段である課題であり、さらにその前段になる特徴です。
したがって、キーワードを思い出すときには、ランダムでも仕方がないが、整理する
ときには、解決策から逆算するテクニックがとても重要です。

 

そして、最も重要なことは、社会的な課題に対して、どのように解決すれば良いのか、
その解決方法には欠点はないのか、その欠点をカバーするにはどのような留意点が
あるのかをいつも考える癖をつけることです。

 

たとえば、新聞を読むといろんな記事が出ています。テレビの報道番組を見ていると
いろいろな事件を解説しています。それを自分なりに、整理して、課題を掘り下げて、
解決策を深掘りする癖をつけることです。

 

また、そんなことを頭の中で思考するだけではなくて実際にアウトプットしてみる
ことです。お勧めは、ブログを開設して、トピックを決めて、情報を集めて、書いて
みることです。ブログを解説しても、それほど多くの人が読んでくれるわけではないです。
しかし、少なくともあなたはいつでも観れます。最近ならパソコンでもスマホでも
簡単に投稿できるし、閲覧できます。実名を出しても良いし、匿名でも良いのです。
たとえば、先日、飛騨の白川郷を訪問した時に感じた特徴と課題を次のURLのブログ
に記載しました。別にテーマはなんでも良いのです。
 http://hiroshi-kizaki.hatenablog.com/entry/2018/02/26/150414 

 

ブログに自分が感じた社会的な問題の特徴を整理して書き、課題を書き、そして、
その課題を解決するための方法論を書き、その方法論を実施する上での留意点を
書く。そんな練習を何度もなんどもすることで選択科目の問題IIIを解凍する能力が
確実に養生されます。

 

ぜひトライしてみてください。

以上

平成31年度から技術士試験の実施内容が変わります

2018年04月01日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

日本技術士会のホームページにて、平成31年度より技術士試験の実施内容が変更されることが正式に展開されています。

 

技術士を目指す人は、新しい制度になる前の最後のチャンスである今年度に是非技術士の資格取得を目指して欲しい。

新制度への変革時期は、意外と合格率が高かったりする面もあるが、一般には問題の予想が難しいです。
大切なことは、自らの専門分野を磨くことと、なぜ技術士の試験内容が変更したかをよく理解することではないでしょうか。

日本技術士会のホームページに掲載されている内容を見ると、その目的を整理すると次の4つです。

 

1) 時代の変化への対応
2) 高い専門性と倫理観を有する技術者の育成・確保
3) 技術士の資質向上と技術士制度の活用
4) 技術士資格の国際通用性の確保

 

そして、技術士試験の変更の大きな特徴は次の点です。

1) 必須科目を択一式問題から記述式問題への変更
2) 採点配分の変更(同時に回答枚数や時間配分も変更)
                     平成30年度まで  平成31年度以降
 必須科目(技術部門全体にわたる専門知識)  30点      40点
 選択科目(専門知識及び応用能力)      40点      30点
 選択科目(課題解決能力)          40点      30点
3) 専門部門とその科目の再編成
 詳しくは日本技術士会のホームページ参照願います。

 

つまり、専門部門については、選択科目だけではなく、同じ部門の他の選択科目に
ついての専門知識もより重視するということになります。科目数の多い部門と少ない
部門があります。皆さんがチャレンジする部門がもし、科目数の多い部門であれば、
より広範囲の専門知識を厳しく問われると理解すべきでしょう。

 

まずは、今年度の技術士試験に全力を尽くしましょう。

以上

 


 

 

技術士試験のプレッシャーを30秒でほどくリラックス術

2018年04月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験の勉強でプレッシャーを強く感じてしまうことはありませんか?
手軽に試せるリラックス術で、気分転換のリフレッシュをしてみましょう。

机に向かって長時間勉強をしていると、体が硬くなり、疲れがたまってくるのを感じるでしょう。同じ姿勢を続けている場合は、ときどきストレッチをしておくことが大切です。崎田ミナ氏の著作『ずぼらヨガ』では、わずかな空き時間で実践できるストレッチが紹介されています。イスに座りながら実践できるヨガや、取りに行くために席を立ったときにとれるヨガのポーズもあります。タイトルに「ずぼら」とあるように、本格的なヨガではなく、手軽な簡易版のヨガが紹介されているのがポイントです。

私たちの自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスをとりながら、適度な緊張やリラックス状態をつくっています。緊張が高まっているときは交換神経が強く働き、素早い動きに対応し、リラックスする場面では副交感神経が強く働き、体をゆるかに整えてくれます。

寝起きや昼食後など、目が覚めないときには交感神経を働かせるポーズを取ってみましょう。夜寝る前には副交感神経を高めるポーズをとることで、ぐっすりと眠りにつけます。技術士試験の勉強は長期的な緊張が続くこともありますから、ストレッチを取り入れて体のバランスを整えることが大切です。
 

技術士試験の対策に速読術を活用しよう

2018年04月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

速読と聞いて怪しいものだと決めつけていませんか? たしかに速読はまゆつばな部分もある技術です。しかし、情報を効率的に集めるための方法として覚えておく分に、損はありません。

速読で有名な方法といえば「BTRメソッド」です。ユーキャンの講座にもなっているので、信頼が置けます。詳しい速読のトレーニング方法は『速読らくらくエクササイズ』や『速効マスターらくらく速読ナビ』などで紹介されているので、興味をもったら読んでみてください。トレーニング方法は大きく分けて3種類分けられます。

1つ目は「目を鍛えるトレーニング」です。速読は、眼球を適切に動かすことが求められます。素早く文字を認識できるだけの動きをするためには、練習が必要です。数字や文字を見分けるための眼球トレーニングや、左から右へ、右から左へなど、文章の書式ごとのトレーニングもあります。

2つ目は「脳を磨くトレーニング」です。複雑な情報を素早く処理できるようになるには、情報処理能力を鍛えることが求められます。ランダムな単語の組み合わせを記憶して書き出す「イメージ記憶」や文字から得た情報をもとに頭のなかでイメージする「スピードボード」など、情報処理のトレーニングはとても実践的です。

そして最後に「倍速読書トレーニング」で、読書スピードを計測してきます。

速読と聞くと、超能力のようなものをイメージしてしまうかもしれません。ですが、地道なトレーニングで情報を処理するのピードは上がってきます。技術士試験の勉強を効率的に進めるために、速読の考え方も覚えておきましょう。

当日の持ち物の注意点

2018年07月08日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

当日の持ち物についての注意点は、「受験申込み案内」に書かれていますが、
緊張のあまり、「ついうっかり」をしてしまうことがあります.。

また、私は、このようにしたということも併せて書きたいと思いますので、ご参考に。

★電卓
技術士試験を受験するエンジニアの方なら、普段業務では関数電卓を使うことが
多いと思いますが、技術士試験では関数電卓は禁止です。
実際に試験会場で、「関数電卓は使用禁止なので鞄に入れておいて下さい」と
注意されているのを見たことがあります。ご注意下さい。

★時計
デジタルの腕時計は禁止されていませんが、知らない人が見るとウェアラブル端末に
見えるようなものもあります。
禁止されているものでなくても、試験官の方に声をかけられると、それでなくても
緊張しているのに、もっと緊張してしまうと思います。
試験官の方からいらない質問されないように、アナログの腕時計をお持ちなら、
アナログの腕時計を持って行かれた方がよいのではないでしょうか。

★鉛筆・シャーペン
マークシート式と記述式で同じ筆記用具を使用する必要はありません。
私は、マークシートは鉛筆、記述式ではシャーペンを使いました。
シャーペンは、0.5mmが主流ですが、製図用などで0.7mmとか0.9mmというものもあります。
どの筆記用具を使うかまだ決めておられないかたは、こんな選択肢もあります。

★消しゴム
消しやすいものを選ぶのは当然ですが、細かいところを消しやすいように新品を
持って行くことをお勧めします。「カドケシ」という、角がいっぱいある消しゴムも
よいかもしれません。
また、落としてしまうこともあるので、必ず2個以上持って行くことをお勧めします。

★雨具
少し重いかもしれませんが、折り畳み傘などの雨具を持って行くことをお勧めします。
雨が降りそうな天気になったらどうしようと要らない心配をしなくてよいようにするのが
肝要かと思います。
 

論文は再現されましたか?

2018年07月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

筆記試験が終わって約2週間ですね。
日本技術士会から択一式の正答が公表されていますが、自己採点はされましたか?

さて、前にも書きましたが、筆記試験合格者に行われる口答試験で、筆記試験の論文について
聞かれることがあります。

ですから、まだ論文の再現をされていない方は、論文の再現をしておくことを強くお勧めします。

試験から日が経つにつれて何を書いたかどんどん忘れてしまうので、もしまだでしたら、すぐにして下さい。

まずは、論文を再現することが必要ですが、そのあとは急ぎませんが、次のことを実施しておきましょう。


・間違いがないか、不足がないか確かめて下さい
 参考書などを調べながらでよいので、ご自身が書かれた論文に間違いがないか、わかりにくいところはないか、
 不足していることはないかチェックして下さい。
 本当なら、こういう風に書いたらよかったという「模範解答」を作成するのがよいと思います。


・口頭試験での回答案を作成して下さい。
 口頭試験で、「訂正や追加することはありませんか」という問いに対して訂正や追加したいことがある時には、
 「筆記試験のときには、○○がよいと思いましたが、試験後、落ち着いて考えると、△△の方がよいことに
 気付きました」みたいな、説明をできるようにしておくことが必要です。
 口頭試験で試験官が質問してくるということは、論文に疑問があるか間違いがあると考えているということです。
 試験官は論文を持たれていますので、何を書いたか聞きたいのではないので、再現だけで終わってしまったら
 意味がありません。


せっかく筆記試験に通っても、口頭試験に落ちたら、また筆記試験からです。
手を抜かず、すべきことをして、万全の状態で口頭試験を受けられるように、準備をして下さい。

皆さんの、筆記試験合格をお祈り致します。
 

口頭試験で詳細論文について聞かれること

2018年11月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

口頭試験ではあなたが技術士に相応しいかどうかが試されます。今年はとくに「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」が探られるはずです。

 

文部科学省の技術士分科会で、コンピテンシーについて多くの議論をしてきたからです。

 

技術士コンピテンシーとは、つぎの8つです。

 

1.専門的学識
2.問題解決
3.マネジメント
4.評価
5.コミュニケーション
6.リーダーシップ
7.技術者倫理
8.継続研さん

 

具体的には、つぎのような質問で探られる可能性があります。

 

1.詳細論文で示された解決法は、どの技術を応用しましたか?


2.この業務で、問題発生要因と制約要因をどのように抽出し、分析しましたか?


3.この業務をするのに時間があまりなかったと思いますが、どのように対応しましたか?


4.あなたの提案を行ったときの波及効果とリスクを、当時、どのように考えていましたか?


5.この提案をアジア圏で実施するときは、どのようなことに留意しなければいけませんか?


6.専門的知識を持っていない者が部下についたとき、この詳細論文の下から5行目をわかりやすく3分で説明してください。


7.本技術に関する関係法令を教えてください。


8.この1年で獲得したCPDポイントはいくらですか?

 

以前のような「『3義務2責務』を言ってください」のような簡単な質問が少なくなってきています。

 

変化球の質問にも、慌てず回答できるように、準備をしてください。


詳細論文720字が、話の中心です。
しかし、ここ2、3年では、「5つの業務経歴のうち2つ目について、5分間で説明してください」という質問も増えてきています。

 

この傾向にも、注意しておきましょう。

口頭試験に向けての合格テクニック

2018年11月11日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

はじめに
今回の筆記試験は厳しかったですね。その難関を突破された皆様にとっては口頭試験は最後の関門です。近年筆記試験の合格率の低下と同時に口頭試験の合格率が上昇しています。しかし、油断は禁物です。やはり1割はカットされる可能性があります。その1割に入らない戦略で行くのか、合格の5割に入るための戦略で行くのか、合格の上位に入る戦略で行くのか。決めるのはあなたです。

 

不合格の1割に入らないための戦略
必須科目は選択式の問題で60%以上の正解率が合格基準です。記述式の問題IIと問題IIIの点数は、A判定は60%以上、B判定は40-60%、そしてC判定は40%未満だ。問題IIか問題IIIかのいずれかがB判定でも、トータルで60%以上の場合の総合判定はAとなります。しかし、選択問題の評価がA/BやB/Aの方は要注意だ。特に、口頭試験では、課題解決能力を問う問題IIIも口頭試験の試験官の面接材料として配布されます。したがって、もし判定にBがあれば、なぜ評価がBだったのかをしっかりと反省する必要があります。技術士の資質として、「フォローする」という能力が問われています。このため、口頭試験でのツッコミは必然的に厳しくなることを覚悟すべきです。これに対応するには、やはり入念な準備をするしかありません。

 

合格の5割に入るための戦略
要は合格者の平均像を目指すということです。現在のパターンは平成25年度から6年目ですので、口頭試験の傾向と対策もオーソドックスな質問を50問程度は用意して、それへの回答を用意することが大事です。模擬面接を最低でも3回程度は実施して、想定問答の見直しをすることです。忙しい日常の中でも、時間を捻出して、致命的なミスをしなければ、合格するでしょう。

 

合格の上位に入るための戦略
記述問題がA/Aの人は、単に合格するだけではなく、今後の後輩の規範になるような受験姿勢と受験勉強をしっかりとしてほしい。想定問題も100個程度は用意し、模擬面接も4-5回を目指そう。もしくは、用意した想定問答をスマホに録音して、隙間時間に何度も何度も繰り返し聴きましょう。何度も自分の問答の様子を聞いていると、ちょっと流れが悪いなあとか、冗長だなあとか、説明がロジカルではないなあとか気づくことがあります。ぜひ、自分自身で一人ツッコミをして、問答内容をブラッシュアップしてほしい。

 

さらなるスキルアップの方法を以下に列挙したいと思います。

 

1) 人の評価は最初の3つの印象でほぼ決まります
技術士にふさわしいと試験官に感じてもらえることが重要です。アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱するメラビアンの法則によると人は目から入る情報が55%、耳から入る情報が38%、そして話している内容はわずか7%です。また、スリーセット理論によると、人は最初の印象と二回目の印象と、三回目の印象でほぼ決まります。口頭試験で言えば、書類による印象と入室時の見た印象と、受験者が話す声の印象で受験者の印象=評価はほぼ決まります。入室時の身なりや動き、そして、受験番号や名前を述べた時には、試験官の印象がほぼ決まっていることをよく理解すべきです。

 

2)口頭試験は加点主義
口頭試験の試験官は、筆記試験であなたの答案を見て合格と判断してくれた人です。つまり、あなたを合格させようとしている。その期待に沿った努力をすることは当然の責務です。しかし、本番の口頭試験では、回答に困るような質問や、回答しにくい質問、質問の意味がよくわからない質問があるかもしれない。そのような時にはどうすべきでしょうか?適当に答えるのはダメです。時間の無駄だけではなく、試験官の印象まで悪くなります。必ず質問の主旨を再確認して、相手の意図に合うように回答しましょう。また、本当に知らないことは「すいません。その点は不勉強でよくわかりません。」「うまく説明できません。この後しっかり調べて勉強します。」などと潔く降参して次の質問に取り組みましょう。

 

3)試験官との論争は禁物
優秀な受験者ほど、自分の知見や意見に自信を持っていることが多い。試験官が理不尽なことを言うこともないとは言えません。そのような時に論争するのは厳禁です。これは議論の場ではありません。あなたは評価されている立場です。「へりくだる」必要はないし、自分の意見を曲げる必要もありませんが試験官に対する攻撃は最低です。そのような場合にも、「そのような見方があるのですね。勉強になりました。」とか、「この件は議論の余地がないと考えていましたが、そのような解決法もあると気づくことができました。ご指摘ありがとうございます。」など、要は相手の立場を理解し、試験官の意見を尊重する姿勢を崩さないことが肝要です。

 

4)PREP
プレゼンテーションでは、SDS法やPREP法が有効だ。SDS法とはSummary、Details、Summary、つまり、まず結論を述べ、その詳細を説明し、最後にまた結論を述べる方法です。またPREP法では、まず結論を述べ、その理由を述べ、その例を示し、最後に結論をもう一度述べます。人は、抽象的な一般論と具体的な各論を繰り返すと理解の幅が広がり、納得しやすい。これと真逆なのは、背景→条件→考慮事項→理由→(最後に)結論で、公務員が陥りやすいパターンです。口頭試験では時間の制限があリマス。まず結論を述べたら、試験官の顔を見て、「理由を詳しく説明した方がいいですか?」「この内容で詳しく説明してよろしいでしょうか?」とか聞いてから次に進むのがお勧めです。試験官によっては、最初の結論だけで「次の質問に移ります」と言ってくれることがあります。その場合には最初の結論だけで回答になっているので、貴重な時間の節約以上に加点を繰り返せるという効果があります。

 

5)イメージとロジックで人は納得する
人は物事をイメージして、ロジックを理解できたときに納得します。これは人間の脳が左脳と右脳に分かれていることに起因します。口頭試験の特に小論文(詳細業務)の説明のときに意識すべきです。つまり、例えば「橋梁」の改善を説明するなら、どんな橋かを試験官にイメージしてもらうことが必要です。幅員10mの橋なのか、100mの橋か、それとももっと巨大な橋なのか。どんな橋なのかのイメージがずれていたらこれは悲劇です。何を説明しても質疑が食い違ってしまいます。手振りをまじえなが試験官との間で同じイメージを共有できたら、次は冷静に端的にロジックを説明します。課題は3点です。目的はこれです。解決策は3つありますが、私はA案が最適と判断した。その理由は3つあります。このようにマジックナンバー(=3)をうまく活用しながら説明すると、人は納得した気になるものです。

 

まとめ
口頭試験の目的は合格することです。そのためには、不合格の1割に入らないという戦略でも、合格者の5割、つまり平均的な合格者の戦略でもいいと思います。しかし、本当に合格して、技術士として活躍したいと考えるのであれば、合格の上位者を目指して欲しい。技術士試験に合格するのはゴールではなく、スタートです。技術士として活躍するには、物を書いたり、講演で話をしたり、経営者の相談に乗ったりすることがあります。そのようなことに対応できる能力を有するのかどうかを試されているのが試験ですが、同時にそのような能力を伸ばすチャンスでもあります。単に合格するのではなく、上位者での合格を是非目指して欲しい。サッカーに例えて言えば、1点差で勝利するのではなく、2点差で勝利を確実にするのではなく、3点差をつけて、圧倒的な勝利を目指して欲しいと思います。そうすることで、相手に1点を取られても、2点を取られても、勝利=合格できると確信出来ます。最後の一踏ん張りです。栄冠をゲットすることをイメージして頑張りましょう。

 

技術士2次試験 成功の裏に隠された事実

2019年04月26日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、お疲れ様です。

突然ですが、あなたの周りに、何かに成功した人や成功した会社があるかと思います。

すぐ身近な方でなくとも成功例はいくつか知っていると思います。

例えば、最近、株価も知名度も急上昇していたZOZOTOWNや、

陸上100m走で日本人の中で初めて9秒台を出した桐生選手などです。

我々から見ると、報道でそのような事実を知るわけですから、

たった1夜にして成功・有名になったと思うかもしれません。

 

しかしながら、桐生選手は中学校時代から陸上に励み、数々の大会で好成績を残していることから、

これまでの努力が伺えます。

世間に大々的に知られる何年も前から、計り知れない程の努力を続け、

怪我などの困難にも立ち向かいながら頑張ってきた結果なのです。

 

これは、資格試験でも同様のことが言えます。

資格試験は、合格発表によって、合格者と不合格者にわけられ、

社内や世間からの評価が一変します。

合格者には、今後の重要な仕事や、大きな責任を追うような仕事も振り分けられるでしょうが、

不合格者には今まで通りの業務しか振られないかもしれません。

 

その差はどこから来るのでしょうか?

周りの人は合格不合格の結果しか評価しませんが、

その裏には膨大な努力があるからです。

 

毎日、仕事が終わった後や皆が休憩しているはずの昼休みなど、

時間を見つけてはコツコツと勉強した結果が差として現れます。

数年間頑張って合格を勝ち取った方もたくさん見てきました。

あきらめずに勉強を続けた結果です。

 

辛いと感じることは多々あるでしょう。

しかし、合格を勝ち取るためには必要な努力です。

 

頑張って行きましょう。

 

論文の添削は随時受け付けております。

職場に技術士がいない場合の対策

2016年11月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

わたしは、環境省の請負業務を行う組織に勤務しています。農林水産省など他の省庁では、技術士が、入札要件になることが多く、組織の受注力を上げるために、会社指示で受験することにしました。

 

職場には技術士はいません。

 

情報が限られていたため、受験対策会社のセミナー付き通信添削講座を活用しました。

 

二次の筆記試験では、環境部門(自然環境保全)で受験しました。前年の一次試験に続き、1度で合格しました。対策会社の、手厚いサポート講座を受け、直前模試も受けました。技術士に求められている要件は何かを、徹底的に理解するようにしました。講師の先生がアドバイスをくださったことを、何回も確認しました。

 

択一問題対策では、過去問とその類題を、繰り返し、解いて、訓練をしました。過去問は、平成13年以降の全問を対象にしました。1問あたりの解く回数は、少ししつこいですが、10回を目安としました。勉強場所は、平日には、通勤に使うバスと電車のなかで、休日には、問題集を持ち歩き、少しでも時間があれば、たとえ2、3問でも確認するように心がました。

 

論文問題対策では、基本方針の理解を重視しました。あらゆることを「現状把握→課題・問題点の抽出→解決策立案→期待される効果」の4つのステップで、考えることにしました。

 

また、近年の出題傾向として、リスクマネジメントに関する出題が増えています。そこで、「解決策立案→業務実施手順と留意事項→想定されるリスク→その低減策」の4ステップでも考えるようにした。これらの考え方を、自分のアタマのなかに定着させるために、書籍やインターネットで情報をこまめに収集しました。

 

このように技術士の試験制度を通して、自分の業務を振り返り、自分のスキルを高めることができました。驚くことは、業務が充実することが多くなったことです。それは、問題解決、課題遂行のやり方が、正しく身についたからだと思います。

 

これから受験される皆さんのご健闘を応援いたします。

技術士の合格発表がありましたね!総監を目指す方のためのエールと3つの秘訣!

2017年03月04日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

3月1日に日本技術士会のホームページで平成28年度の技術士2次試験の合格者が発表されました。

1年間頑張って、見事に合格の栄冠を取得した人、本当におめでとうございます。
 これまでの頑張りの成果ですね。指導してくれた人、協力してくれた人、応援してくれた人にも感謝ですね。
 一般部門に合格した人は是非、この勢いのまま総合技術監理部門にトライしてほしい!

今回は残念だった人
 これまで勉強したことは無駄ではない!やはり真摯に反省すべき点、改善すべき点を見つめ直し、是非再トライしてほしい!

恥ずかしながら自分の事を少し披露します。

私は、昨年度のトライで無事技術士(電気電子部門)に合格し、その勢いのまま総合技術監理部門にトライして合格しました。

 

合格の秘訣は次の3点かと思います。

1)自分を信じること
2)正しい学習プランを立てて実行すること
3)適切な指導を受けること

 

1)自分を信じること
 電気電子部門の二次試験でそれなりの手応えを感じたので、近くの本屋で並んでいる総監の受験本を全部(と言っても3冊)
 購入して読みふけりました。そして、一番大事なことは根拠のない自信を持つこと。ストレート合格のイメージを自分に
 刷り込むことというフレーズが目にとまりました。本当にそうだと思います。自分は合格すると自分を洗脳したのです!

2)正しい学習プランを立てて実行すること
 とはいえ、勉強しないと進みません。ネットで青本のPDF版を入手して、これをA5版で印刷して、3つの冊子にまとめました。
 また、過去問を全てA5のサブノートに切り貼りして、これもジャンルごとに5つの冊子にまとめました。次に、青本の内容を
 スマホに録音して、暇があれば、これを聞くようにしました。青本は、3日ローテーション、過去問は5日ローテーションで
 勉強しなくても、必ずバッグに入れて、時間があれば見るようにしました。やはり地力をつけるのは継続力です。


3)適切な指導を受けること
 選択式の筆記試験は独学で十分ですが、記述式の筆記試験と口頭試験対策にはやはり適切な指導者が必要です。私も外部の
 先生に依頼しましたが、これがもう厳しい!毎回ボロクソに添削され、指導され、心もボロボロになりそうになります。
 でも、ここで踏ん張れたのは、やはり1)の自分を信じること。なんといっても、これが一番重要です。これがなければ
 耐えられなかったでしょう。でも、そんな指導者も最後には、サジを投げたのか諦めたのか、認めたのかだんだん、まあ
 いいんじゃないと認めてくれるようになったのは自信にもなりました。

 

皆さんも、まずは自分を信じて!プランを立てて、指導者を見つけて、合格の栄冠を勝ち取ってください。

心より応援しています。

 

試験に落ちやすい人

2017年03月15日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の指導をしていると、不合格になる人の傾向がわかります。


ほかの指導者も同じようなことを言っています。

 

不合格になる人は、ズバリ、つぎの3つの特徴があります。


1.試験に合格する理由が明確でない
2.対策の的がはずれている
3.繰り返し学習が足りない

 

そして、どれか1つでも該当すると合格できません。

 

3つの特徴を言い換えると、次のようになります。


1'.試験の目的・目標の設定が曖昧である
2'.努力の方向性が間違っている
3'.努力の量が不足している

 

つまり、
1''.なぜ技術士試験を受けて、技術士になるかが明確でないと、途中でモチベーションが下がってしまいます。

技術士試験の二次試験は、「受験の申し込み」→「択一試験(足切り対策)」→「筆記試験」→「口頭試験」の実質的に4つの関門をクリアしなければいけない、長丁場の試験です。

 

それぞれの関門で、それぞれの難関にぶつかるため、はっきりと目的・目標を定めることが、とても必要です。

サッカーで狙うべきゴールが定まっているように。

 

2''.一般に、記憶力を試すスピード重視の試験なのに、じっくりと問題を解く練習に取り組んでも、点数はあがりません。

逆に、二次試験の筆記試験の1800字論文の問題の場合、記憶力や知識量を試すテストではありません。

 

ですから、講師の意見を参考に、加点につながりやすい方法を取り入れることが重要です。

 

3''.「択一試験(足切り対策)」のマークシートは、記憶の正確さが必要なタイプです。過去問の繰り返し学習をして、本番に備えます。

 

受験生「覚えても、すぐ忘れてしまうんです・・・。」

 

いいじゃないですか、何回でも、繰り返せば(笑)。

 

わたしは、ひとつの問題について、10回やることにしています。

そして、10回やったのに、万が一不合格になったときは、「採点ミスがあったんだなぁ、そんな不運も、ときにあり」と考えています。

 

何回も繰り返せば、きっと、覚えられますし、合格しますよ。

論説や口頭試験時、自分の考えと一般論がごちゃまぜになっていませんか?

2017年05月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

 記述式筆記試験や口頭試験、業務経歴など「相手に説明する」試験が多い技術士二次試験ですが、説明の仕方がわかりづらくなっていないでしょうか?

ただ事柄の特徴を説明する場合と、自分の考えを説明する場合とでは少し要望が異なります。

 

「一般的に言われていること」=「自分の考え」と考えている人が意外と多い

 

まず、大学などの講義を聞いて、試験問題を解くテストが多い日本では、講義内容=自分の考えと思っている人が意外と多いということを認識しましょう。

 

例:少子化対策についてあなたの提案する自治体での取り組める内容について述べよ

 

この場合、既に行っていることや聞いたことのあることはこの例題の回答にはなりません。

幼児医療費の自治体負担や、幼稚園などの保育料補助などを提案しても「あなたの提案する」というものにはなりません。

この場合、行政分野の例ですので、すぐに思いつかない方もいらっしゃると思いますが、自分の専門分野に置き換えて考えて見てください。

専門書などに記載されている項目をそのまま書いても、自分の提案するものにはならないということに気が付くはずです。

 

課題への対策を考える

 

技術士は新たな課題を自分の専門技術で解決することを生業とするものです。

試験時にも、自分の経験や今まで学習した内容などから、課題に対する対策を考えることができるはずです。

試験内容も過去問題などから「地球温暖化」や「高齢化社会」、「災害発生時の対策」など絶対的な正解がないような部分からの出題が多くあります。

試験では、「課題解決能力」を見ているものと考えられます。

 

普段から考えるくせをつける

 

こうした出題に対する対策として、普段から何気ないニュースなどを自分で考えるような訓練が必要です。

例えば、「株価が下がった」というニュースを見て、原因は何なのか?ニュースで解説している内容が本当に正しいのかと言ったように自分で考えるようにしてみましょう。

あるニュースで、円高が原因で輸出関連企業の業績悪化による株価下落などという解説を聞いた場合、鵜呑みにするようなことは厳禁です。

輸入に関連する企業は業績がよくなるのでは?など自分なりの仮設を立てて、実際に起こっていることの「本当の原因」を考えるようにしましょう。

 

考えを追求し行くと、オリジナルな結論に到達する可能性は高いです。

普段からあまり考えることが少ない人は、これが本当に正しいのかと不安になると思います。しかし、大切なのは「相手に説明して理解してもらえる」ことです。

考えた結果によっては「なるほど」「それは斬新だ」となる場合もあります。

 

現在ある知識と経験から、自分だけの考えが回答できるようになりましょう。

平成29年度は、途中退室できなくなります

2017年06月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

平成28年度までは、試験開始から60分経過したら、答案用紙を提出して退室することができましたが、平成29年度は、途中退室ができません。
「Ⅰ 必須科目(択一式)」を途中で退室して、「Ⅱ 選択科目(記述式)」に備えようと考えていた方は、平成29年度はそれができませんので、ご注意下さい。

また、手洗いのための一時退室は従来通り認められますが、携帯電話などの持ち出し禁止が明言されていますので、こちらも合わせてご注意下さい。

以下に、「技術士第二次試験 受験申込案内」の記載事項を記しますので、ご自身で確認しておいて下さい。

 

平成28年度 技術士第二次試験 受験申込み案内
「3.受験上の注意事項」(P.17)
(17)各試験科目の試験開始後60分間及び試験終了前の10分間は、退室を認めません。無断で退室した場合は、「失格」となります。
(18)各試験科目の試験開始後60分を経過してからの退室や手洗いのための一時退室を認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。

 

平成29年度 技術士第二次試験 受験申込み案内
「3.受験上の注意事項」(P.17)
(17)試験時間終了前に答案用紙を提出して受験を終了することはできません。
(18)各試験科目の試験開始60分を経過してから、手洗いのための一時退室、又は棄権による退室は認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。なお、一時退室の際、携帯電話(スマートフォン、PHS含む。)、パソコン、ウェアラブル端末(スマートウォッチ等)、タブレット端末等の通信機器・電子機器を持ち出すことは禁止します。

技術士制度改革について

2017年06月28日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

日本技術士会より技術士制度改革について提言がありました。

 

1.更新制度の導入

技術士には自己研鑽、資質向上の責務を果たすためCPDの努力義務がありますが、更新制度はありませんでした。

5年に1回程度、更新講習の受講義務化の予定です。

 

2.技術士補の廃止

技術士補登録の意義がほとんど無いのが現状です。

第二次試験の受験資格として技術士補を利用している人もほとんどいない状況です。

利用価値が無いものは廃止されるのも仕方ないかもしれません。

 

3.国際的通用性

国際エンジニア連合(IEA)の考えでは、今の日本の技術士制度ではそのまま国際資格認定されず、追加審査が必要なようです。

今後、第二次試験を見直し、対応できるようになりそうです。

 

4.他の国家資格との相互活用

技術士資格は「業務独占」ではなく、いわゆる「名称独占」資格なため、メリットが少ないと思われています。

他の資格受験時に一部試験免除などのメリットが少しありますが、今後対象を拡大していきたいようです。

 

上記は筆記試験受験時には特に関係ありませんが、口頭試験時は多少関係してくるでしょう。

また技術士を目指している以上、日本技術士会の動向はしっかり把握しておくことは大事です。

合格してからではなく常に情報にはアンテナを張ることが技術士には求められると思います。

試験まで2週間!残り時間で何を準備しますか?

2017年06月30日 作成 / 執筆:タートル講師

筆記試験までいよいよ2週間ほどになりました。

 

皆さん忙しい仕事を抱えての受験ですから、万全の試験対策が出来たという方は少数派だろうと思います。

準備が不十分だからと言って、受験を断念することだけは避けましょう。合格の可能性はゼロになります。

ここは少し開き直って、「どうせ他の受験生もあまり準備できていないだろう」くらいの気持ちを持ちつつ、残された時間を有効に活用して試験に備えるべきです。

 

さて、あまり準備ができなかった人は、午後の論文対策として何をされますか?

私であれば、課題解決論文(3枚論文)の骨子を作る練習をして試験に挑みます。
 

その理由は、

1.筆記試験での配点が高い(論文80点中40点の配分)

2.口頭試験で関連した質問を受ける可能性があるので、できるだけ高得点を得たい

3.比較的問題文のパターンが予測できる

からです。

つまり、「配点が高くて出題パターンを予測しやすく、かつ口頭試験で聞かれるかもしれないこと」に準備の時間を割きます。

1と2については説明を要しないと思います。

3について建設部門の過去問を見ると、例えば以下のような出題がされています。

 

(1)あるテーマについて、現状の問題点や課題をいくつか述べる
(2)その中から特に重要と考える技術的課題を2つ挙げて、解決策を述べる
(3)解決策を実行した時の効果、リスクや課題を述べる

自分が受験する部門・科目の過去問を数年分準備して、こういう出題パターンを確認します。

そして建設部門であれば「老朽化インフラの維持管理」、「担い手不足」、「防災減災対策」の3テーマくらいについて、出題パターンに沿った骨子を考えておく、というような準備をしておきます。

 

予想そのものがズバリ試験問題として出ることは無いでしょうが、似たようなパターンの問題が出れば、一から考えないで済みます。

どうか残された時間を有効に活用して、受験に挑んでください。

技術士2次試験はどのような変化を遂げたのか?

2017年08月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の2次試験は時代とともにどのような変化を遂げてきたのでしょうか?

公開されている統計データより振り返ってみます。

過去を振り返ることで、これからの対策を考えることができます。

 

昭和33年~43年

技術士二次試験の創成期と言える時代です。この時の受験者数は1300人から2000人程度と今と比べて受験者数も非常に少ないです。合格率も60%を超えている年もあり、受験者の半数以上が技術士となっていた時代です。

しかし、まだ大卒の人も少なく、日常の業務で高度な技術を必要とする業務が少ない時代ですので、この受験者数は納得できるものです。

 

昭和44年~昭和53年

年々受験者数が増加して、昭和52年には5000人を超えております。

最初の頃と比べると受験者数が増えてきたと言えますが、まだ現在のような受験者数ではありません。

この頃になると、合格率も下がってきて20%台まで落ち込んでいます。受験を行う人が増えると合格率も低下してくることが分かります。

 

昭和54年~平成元年

昭和61年には受験者数が1万人を突破しました。しかし、それと反比例するように合格率は10%台まで低下します。ここまで来ると技術士資格の知名度も上がってきているものと言えます。また、難関資格であることも同時に世間的に知られるようになってきます。

 

平成2年~平成12年

受験者数が徐々に増え続け、平成12年には4万人に迫る勢いです。合格率は10%を切って安定するようになります。合格率一桁台の取得が難しい資格となります。

 

平成13年~

平成13年からは、より幅広い技術分野での技術士の育成を目的とした総合技術管理部門の技術士資格の試験が始まりました。この場合、一度一つの部門で技術士となって人が受験するため、受験までのハードルも高くなります。

しかし、ここにきて、合格率が一桁台だったのですが20%を超える年も出ております。その後は10%台後半を推移し、現在に至っております。

 

ここから言えることは、一昔前の技術士よりは今の方が易しいと言えるのではないでしょうか?

他の資格でも言えることですが、難しすぎる資格というのは、実践ではあまり出てこないような部分が出題範囲となるため、資格取得の勉強と実務がリンクしないという状況が出てきます。

 

技術士はその反省を踏まえて、適度な難易度に調整されていると言えるでしょう。

筆記試験合格発表まであと1ヶ月ですね

2017年09月26日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

受験者の大半は業務に追われ、試験のことは忘れているころでしょう。

ですが、あと約1ヶ月で筆記試験の合格発表です。

「間違いなく合格だ」という人は稀であり、ほとんどの受験生は「もしかしたら合格するかも・・・」とハラハラドキドキ状態かと思います。

といってもまだ1ヶ月先の話。

今はまだのんびりし、合格が決まったら本気で口頭試験準備に取り掛かろうと思っているかもしれません。

ですが、その考えは甘すぎです。

可能性が1%でもあると思っている受験生はそろそろエンジンをかけ直してください。

合格発表から口頭試験本番まではあっという間にきます。

仕事をこなしながらの受験対策はそんなにうまくいかないものです。

時間の足りなさに後悔することになります。

せっかくの筆記試験合格を口頭試験不合格で泣かないよう、もう一度自分に言い聞かせてください。

 

最近、口頭試験でよく聞かれることとして少し紹介します。

「何か学会に入っていますか?」

「論文発表はありますか?」

この質問に対して

「学会に入っていません」

「論文発表をしたことはありません」

と回答しても不合格になる訳ではありません。

これは「技術士としてふさわしい経歴」かどうか確認しているようです。

論文発表がない場合は違う項目で経歴を確認します。

論文発表等がある場合はしっかりアピールして、経歴で○を付けてもらいましょう。

 

読点の使い方は大丈夫?技術士論文で日本語を指摘されないために

2017年09月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

わかりやすい日本語を書くためには、読点「、」の使い方が大切です。しかし、この読点、学校で詳しい使い方を習っている人は少ないようです。読み手がスムーズに理解できる日本語を書くために、読点の使い方を確認していきましょう。

「彼は徹夜明けに疲れきって眠りそうな友人と話した」

この文章を読んだとき、パッと意味がわかる方はいないでしょう。もし、わかったとしても、誤解している可能性があります。なぜなら、この文章の書き方では、「徹夜明け」「疲れきって」「眠りそう」がそれぞれ「彼」と「友人」どちらにかかるかわからないからです。

「彼は、徹夜明けに疲れきって眠りそうな友人と話した」

上記の表現なら、友人が徹夜明けで疲れ切っていて今にも眠ってしまいそうだとわかります。

「彼は徹夜明けに、疲れきって眠りそうな友人と話した」

この表現では、徹夜明けなのは彼であって、友人は何か別の理由で疲れきっていて眠ってしまいそうだと判断できます。

上記2つの例文はどちらが正しい日本語というわけではなく、書き手がどんな情報を伝えたいかで、正解が決まります。この例文からわかるように、読点は誤解を避ける文章を書くために、欠かすことができません。

朝日新聞の記者、本田勝一さんは著書『日本語の作文技術』のなかで、代表的な読点の使い方について言及しています。
 

  1. 重文の境目に打つ
  2. 述語が先にくる倒置文に打つ
  3. 呼びかけ・応答・驚嘆などの言葉のあとに打つ
  4. 挿入句の前後または前だけに打つ


上記4つが読点の一般的な使い方としています。この4つの読点のルールはあくまで、よく使われるだけであって、日本語の文法として厳しく定められているわけではありません。わかりやすい読点の打ち方を身につけるコツは、意識して日本語を読むことです。特に、技術士論文の参考解答などを活用すると、技術士試験対策としては効果的です。わかりやすい日本語を書くために、読点を意識してみましょう。

技術士第一次試験を受験された方へ

2017年10月09日 作成 / 執筆:タートル講師

10月8日に平成29年度の技術士第一次試験が実施されました。

受験された皆様、お疲れ様でした。

 

今回の第一次試験を無事にクリアして、第二次試験(技術士)に挑む方へのメッセージです。

 

まず、受験要件を満たす方は、平成30年度の第二次試験を必ず受験するようにしましょう。

第二次試験の試験制度変更について検討されていましたが、とりあえず平成30年度は従来と同じ形で実施されます。

早ければ平成31年度(元号が変わる予定ですので平成30年度の次の年度と捉えてください)に試験制度が変更になるのであれば、そこから受験しようという考えは厳禁です。

現行の試験制度は平成25年度から実施されています。つまり5年間の実績があるわけですから、どのような傾向で出題されるのかが明確になっています。それだけ試験の準備がやりやすいということです。

仮に平成31年度に試験制度が変更されたら、新制度で最初の試験になるわけですからどのような形で出題されるのか、はっきりしたことは試験を受けるまではわかりません。

試験対策を立てやすい来年度に受験をしましょう。

 

次に第二次試験受験の準備を早速始めましょう。

まだまだ先、と思っていたら色々と予期しない予定が入って結局準備が不十分なままで受験した、という方は非常に多いです。

まずはこれまでの業務の棚卸をして、受験する部門と科目を決めましょう。せっかく第二次試験の筆記をクリアしても、口頭試験で「部門(科目)違い」と判断されて不合格となる方が毎年います。自分の経歴は受験する(したい)部門や科目に適しているのかを、確認することが受験準備のスタートです。

 

 

 

*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

 

口頭試験を無事に受験するための準備について

2017年10月23日 作成 / 執筆:タートル講師

今月末(10月31日)は、技術士第二次試験の筆記試験合格発表です。

 

筆記試験に合格された方は、口頭試験に向けて準備を進めましょう。

ここでは個別の想定質問等の内容ではなくて、口頭試験受験の準備として心掛けたいことについてアドバイスしたいと思います。

 

1.必ず受験できるようにスケジュール調整等をする

 技術士会のHPに明記されている通り、口頭試験の日時変更は一切できません。

 したがって口頭試験の日時が確定したら、必ず受験できるようにスケジュール調整等をしましょう。

 出張の予定を始め、様々な予定がある方もいるかもしれませんが、技術士の資格を手に入れたいのであれば、万難を排して受験できるように日程を調整してください。

 また口頭試験は11月下旬から来年1月にかけて実施されます。特に12月以降は積雪による交通機関の乱れが起こっても不思議ではありません。積雪で飛行機や新幹線が遅れた

 り止まったりしても、口頭試験の再受験はできません。また筆記試験から出直しです。前日は試験会場に徒歩でも行ける所に宿泊されることをお勧めします。

 仕事等のスケジュール調整、悪天候による交通機関のトラブルというリスクへの対策も口頭試験の一環と考えましょう。

 

2.第三者に想定質問を作成してもらう

 三義務二責務、業務経歴の紹介というような定番質問については、書籍やネット情報でも入手可能です。

 しかし「業務内容の詳細」に関しては受験者一人一人で全く内容が異なります。したがって、「業務内容の詳細」に関する想定質問は各々で準備する必要があります。

 この「業務内容の詳細」に関する想定質問は、第三者に作成してもらうことをお勧めします。

 自分で作成、あるいは同僚に質問を作ってもらうのでは、業務の内容や経緯を知っているため、「甘い」問いになる可能性があります。

 業務の内容や経緯を知らない第三者に質問を作ってもらえば、あなたが前提条件と思い込んでいた部分への切込みや、「ここはちょっと自信がない」という点をズバリ付く

 ような厳しいものになるはずです。

 

*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

成功体験を積むことが大切!!技術士試験合格へ向けて先延ばしを防ぐ

2017年10月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

前回は、先延ばしグセが引き起こす危険について紹介しました。今回からは、先延ばしする習慣を防ぐための、具体的な方法について紹介していきます。

今回、覚えておいてほしいことは、「小さな成功体験を積むことが大切だ」という考え方です。すぐに取りかかれる小さな課題、もしくは、興味が持てる課題から取り組みます。これは、脳科学の池谷裕二教授も、著書のなかで、サルが複雑な行動を身につけるプロセスを例に、小さな課題から取り組むことの大切さを述べています。例として紹介されている実験では、「遠い場所にあるエサを、長い枝を使って取る」という課題を覚えさせます。まず、サルには、適切な枝の選び方を教えます。「枝の選び方」といっても、短い枝よりも、長い枝の方が、遠くにあるエサをとれるという程度のことです。

小さなステップから初めて、成功体験を積むことで、自信がついてきます。「成功体験を積む」ということに関しては、ネガティブな側面もあり、たとえば、将棋棋士の羽生善治さんは、「過去の成功体験や失敗体験が足かせとなり、あたらしいことにチャレンジできなくなる」という趣旨の内容を著書のなかで語っています。ですので、成功体験に依存過ぎることは危険ですが、先延ばしの習慣がある場合は、まず課題に取り組み、課題をこなし、自信をつけることが大切です。自信をつけるために、取りかかりやすいことから、一つずつ終わらせていきましょう。

「成功体験を積む」と聞くと、ポジティブ自己啓発のような「自分にはできるんだ」と無理に言い聞かせる印象を持つ人もいるでしょう。ですが、現実に目を背けて、「自分にはできる」と思い込むと、プレッシャーになり、良い結果を招かない場合もあります。小さなステップからでかまわないので、課題を少しずつ終わらせる習慣をつけていきましょう。

「メンタル・コントラスト」で技術士二次試験を乗り切ろう

2017年10月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「自分にはできる!」と一生懸命、言い聞かせているのに、うまくいかず、落ち込んでしまうことはありませんか?

特に、現代人は「引き寄せの法則」や「アファーメーション」、「瞑想」など、自己啓発の分野で、カジュアルなスピリチュアル体験をうまく生かそうとしています。書店で紹介されているビジネス本のなかには、自己啓発関係の書籍が混ざっていることも少なくありません。代表的な例は『ザ・シークレット』という世界中でヒットし、日本でもかなり売れた自己啓発書です。「引き寄せたい結果を、具体的に脳内で描ければ、自然と結果は引き寄せられる」という趣旨の本ですが、現実逃避の側面があり、役に立たないとする声もあります。その点については、前回の記事「技術士試験の勉強仲間を作って先延ばしグセを克服しよう」で紹介しました。

「引き寄せの法則」が良い結果を招きづらいことからわかるように、「理想の自分」と「現実の自分」を比較することが大切です。引き寄せの法則が現実を変えないために、問題があるとするのであれば、「現実の自分の現状を確認する」というステップを踏むことで、結果はよりよいものに、近づきます。実際、理想的な自分を描くことは、成功のためには役立つと考えられており、スポーツ選手は、自分のプレーが成功するイメージを具体的に描いてから試合に臨むことが多いです。この「理想の自分」と「現実の自分」を比較することを「メンタル・コントラスト」と言い、海外の脳科学研究などでも注目されています。日本語では「脳内コントラスト」という訳語が当てられる場合もありますが、意味は同じです。ちなみに「コントラスト」は「対比」を意味します。

技術士試験の場合でも、試験開始から終了まで、すらすらと問いに答える自分を描くことは、合格を手に入れるための手助けになります。すらすらと問題がわかる自分を脳内で描いたあとは、今の自分に足りない部分、たとえば、「自分の今の知識では、この分野が弱いから勉強しておこう」など現実と照らし合わせることが大切です。メンタル・コントラストをうまく活用していきましょう。
 

学習計画の書き方は大丈夫?AXS技術士学院で先延ばしグセを予防する

2017年10月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「学習計画をバッチリ立てたから、あとは勉強するだけだ」と意気込んだのに、スケジュールが崩れて、目標を達成できなかったことはありませんか?

目標に向けて何かにチャレンジしているとき、ゴールまでの道のりを具体的に描くことはとても大切です。一流のアスリートなども、頭の中で成功イメージを描いてから、試合に臨むことが多いです。この成功イメージと現実の自分を比べて、課題を見つけることを「メンタル・コントラスト」と言い、前回の記事「『メンタル・コントラスト』で技術士二次試験を乗り切ろう」で詳しく説明しました。

「悲観主義」という言葉を聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。試験勉強や、スポーツの試合など、うまくいかないことを考えるのは不適切だと言われることが多いです。そのため、「楽観的な考え方が大切だ」というアドバイスばかりが出回ります。しかし、技術士試験の学習を経験している人であれば、誰でもわかるはずですが、毎日の学習内容が、計画通り完ぺきに行われるということはありません。体調が悪い日や仕事が長引いた日など、計画通りに進まない日があるのは当然のことです。ですので、学習計画を立てる段階から、「うまくいかない場合」を想定しておきましょう。

「楽観主義は強く持ちすぎても、弱く持ちすぎてもよくない」と海外のビジネス雑誌で言われることが多いことからわかるように、悲観主義も適度に持つことが大切です。AXS技術士学院では、周りの受験生や講師が、どれくらい勉強しているか、どんな困難にぶつかっているか、わかりやすい環境が整っています。「技術士試験の勉強をうまく進められないこともある」と、自分の欠点を認めつつ、毎日の勉強をがんばっていきましょう。

【技術士試験のための睡眠入門】夜中に途中で目が覚めるなら

2017年12月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

仕事が終わって、勉強も終わってぐっすり眠る……つもりだったのに、なぜだか夜中に目が覚めてしまうこと、ありませんか?その原因はあなたの寝具にあるかもしれませんよ。

一度眠りについたあと、夜中に目が覚めてしまうことを「中途覚醒」といいます。寝ている途中に目が覚めるといっても、トイレに起きて、すぐにまた眠りにつける場合は心配ありません。しかし、なかなか眠りに戻れなかったり、起きたときに首や肩がやたらと痛いときは問題です。

そんなときは就寝周りのモノを見直してみましょう。たとえば、ふとんです。今つかっているふとんはいつごろ購入したものか、覚えているでしょうか?ふとんの寿命はつかっている環境によって大きく異なります。人によって汗の量や体重など、ケースバイケースだからです。それでも、だいたい10年くらいの使用期間が目安とされていますから、10年以上おなじふとんを使い続けているという場合は買い換えを検討した方が良いでしょう。

ふとんだけではなく、まくらの買い換え時期にも注意が必要です。まくらの寿命はふとんよりも短く、2年程度とされることが多いです。これらの寝具は交換せずに使い続けていると、睡眠時間は十分に確保しているのになぜか疲れがとれないという状態につながります。ふとんやまくらがつぶれてしまっている場合は、購入を考えてみましょう。

寝具だけではなく、眠りにつく前の気持ちの状態も大切です。前回の記事で、陰ヨガについて紹介しましたが、就寝途中に目が覚めてしまう人にもオススメのリラックス方法です。また、食事をとるのは就寝の3時間前までにして胃腸に負担をかけないことも大切です。快適な睡眠を手に入れるためにも、心のケアと同時に、体への思いやりをもって、夜中に目覚めない工夫をしていきましょう。

技術士試験勉強のために風邪・インフルエンザ対策はきちんとしよう

2018年01月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

インフルエンザ対策、きちんとできていますか? ワクチンやマスクなど、インフルエンザ対策はさまざまありますが、医師がおすすめする最も効果的だとされる対策があるんです。

それは、なんと、手洗い。これは医師専用のコミュニティサイトMedPeerで発表されたアンケートに基づいた結果です。医師1000人を対象にインフルエンザに効果的であると考えられる対策を回答してもらいました。

その結果、1位に選ばれた対策が手洗いでした。次に、人混みを避けること。そして3位は睡眠と休暇を取ることです。インフルエンザ対策と聞くと最初に思い浮かぶのはワクチン接種という人も多いでしょう。ですが、4位が予防注射を打つことです。

インフルエンザは粘膜を通して感染します。ですから、インフルエンザウイルスが付着した手や指で、目をこすったり、鼻や口を触ったりすることで、感染してしまいます。

ところで、「マスクをつければ予防になるのでは?」と考える人もいるかもしれません。こちらはインフルエンザにかかっている疑いがあるときにするべき行動の第1位です。つまり、マスクは感染してしまうことを予防するのではなく、周りの人に菌をばらまかないための対策ということです。自分自身がインフルエンザにかからないようにする対策をするためにマスクをつけるのは、効果的とは言えません。

ちなみに、インフルエンザ感染後の行動としてマスクにつづくとるべき行動は2位よく休むこと、3位隔離することです。周りの人にうつさないための工夫と、早く良くなるための休息が大切ということですね。

インフルエンザの予防には、空気を乾燥させないことも大切です。加湿をしたり、水分をよく取ったりすることも予防になるので、手洗いうがいとあわせて、気がついたときに行動しておきましょう。
 

「業務内容の詳細」には、どんな業務を書けばいいでしょうか?

2018年02月23日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

先の「第二次試験受験を決めたら、まずやること(第1回:業務の棚卸)」に書いたように、
「業務内容の詳細」には、受験する部門・科目に関する、応用能力・課題解決能力があることを
書く必要があります。

技術士第二次試験を受験される皆さんは、今までいろんなプロジェクトに参画して来られたことと思います。

さて、では、その多くのプロジェクトの中から、どのプロジェクトを選ぶべきでしょうか。

「受注金額の大きいプロジェクト」でしょうか?
「公共施設的プロジェクト」でしょうか?

筆記試験に合格した際には、この「業務内容の詳細」に書いたプロジェクトについていろいろ聞かれますので、
応用能力・課題解決能力があることを説明しやすいプロジェクトを選びたいところです。

試験官が聞きたいのは、「プロジェクトの成果品」についてではなく、そのプロジェクトに皆さんがどのように関わったか、
皆さんが技術者個人としてそのプロジェクトでどのように応用能力・課題解決能力を発揮したかが聞きたいのです。

受注金額が小さくても、皆さんの創意工夫が成果として表れているプロジェクトについて書くのが良いと思います。

実際に、いろいろ苦労して、いろいろ考えて、その結果成功した、多分、皆さんの一番思い入れのあるプロジェクトに
ついて書くのが良いと思います。

皆さんの、一番印象深いプロジェクトは何でしょう?

業務内容の詳細~科目に適した切り口で記述しましょう~

2018年03月07日 作成 / 執筆:タートル講師

年度末の繁忙期となり、仕事の忙しさもピークを迎えていることと思います。

この忙しさの中でも、業務経歴票や論文の添削を進めている受講生もいらっしゃいます。

仕事が多忙な中でも時間を見つけて技術士受験の準備を進めていきましょう。

 

今回は『業務内容の詳細を受験科目に応じた切り口で記載する』をテーマに述べたいと思います。

 

私が実際に関わった業務を例に挙げて説明します。業務の大筋は以下の通りです。

河川護岸の設計業務を実施しました。設計にあたってはボーリング調査も併せて実施したのですが、軟弱地盤でした。そのため仮締切では自立式矢板は採用できず、施工計画上の工夫を要しました。

 

このように様々な要素がある業務の場合、課題や解決策を受験する科目の切り口で記述することが非常に重要です。

 

護岸設計そのものを切り口にするのであれば、河川、砂防及び海岸・海洋科目です。

軟弱地盤の問題を切り口にするのであれば、土質及び基礎科目です。

施工時の仮締切を切り口にするのであれば、施工計画・施工設備及び積算科目です。

 

このように河川事業であっても、多様な見方ができます。

「河川事業に関することだから、河川、砂防及び海岸・海洋科目で受験するのが当然」と考えて科目を決めて、課題や解決策として「仕事全体の中で一番大変だったのは軟弱地盤対応だったから、それをテーマにしよう」と考えて記載すると、口頭試験では河川を専門とする試験官が軟弱地盤対策について質問する、ということになってしまいます。

 

こうなると試験官と話が噛み合わず、厳しい口頭試験となることが予想されますので、課題や解決策として挙げたことが受験科目の範疇であることを必ず確認してください。

 

以上、「業務内容の詳細」の課題や解決策の切り口は、受験科目に応じて決めることの重要性について述べました。

 

 

*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

歯の痛みがつらい? 技術士試験をがんばるための歯痛を止める6つの方法

2018年03月15日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

歯が痛くて技術士の勉強に集中できない……! 歯痛に学習を妨げられている人にこそ知って欲しい、痛さを乗り越えるための臨時対策を紹介します。

歯に痛みが現れる原因は主に3種類に分けられるとされています。1つは、歯それ自体が原因となっている場合。いわゆる虫歯により、歯が溶けている状態です。知覚過敏や歯が割れることで痛みにつながることもあります。

2つ目の原因は歯ぐきの問題です。歯周病や親知らずなど、歯ぐきに炎症が起こることで痛みの症状が出てきます。3つ目はあごの筋肉や、神経痛などを含む、歯と歯ぐき以外が原因となっている痛みです。

歯科医に足を運んで確認してもらうのが最適な対策ですが、仕事の都合もあるでしょう。予定がすぐに調整できないこともあるはずです。そこで、米メディア「Men's Health」で紹介された痛み止め対策6つを紹介します。
 

  1. 痛み止めを飲む
  2. デンタルクリームを塗る
  3. 温かい塩水でゆすぐ
  4. 氷のうで冷やす
  5. 冷やしたペパーミントティーバッグで冷やす
  6. クローブを口に含む


意外と知られていないのが、塩水で口をゆすぐ方法ですが、30秒ほどでかまわないので1日に何度か行うことで、口の中を清潔に保てるようになります。ハーブを持っている場合はペパーミントやクローブなど、鎮痛作用がある植物の力を借りるのもよいでしょう。

上記6つは、すべて同時に行わなくてもかまいません。実行できるものをいくつかピックアップして試してみましょう。歯が痛いのが気になって勉強に集中できないときにオススメです。

業務内容の詳細~どのような構成で書きますか?~

2018年04月02日 作成 / 執筆:タートル講師

技術士第二次試験の受験申込書の配布が始まりました。

 

これまで技術士ニュースを通じて何度もお伝えしたように、受験申込時に作成する「業務内容の詳細」は、口頭試験における主要な資料となります。

「とりあえず、このくらいで」という安直な気持ちで作成・提出することは厳禁です。必ずしっかりと作り込んでください。

 

今回は「業務内容の詳細」をどのような構成で作成すれば良いか、一例を紹介します。部門により何を詳しく述べるのか等、比重の置き方も違うかと思いますが、参考になれば幸いです。

 

1.立場と役割(2~4行程度を目安に)

 当該業務について、自分がどのような立場で、どのような役割を果たしたのかを記述します。業務の概要も記載して、業務全体のイメージがわかるようにしておくと更に良いです。

 

2.技術的課題(5~7行を目安に)

 業務を遂行するにあたり、支障となり乗り越えないといけなかったことを記述します。例えば工事で掘削を進めていたところ、当初は想定していなかった脆弱な地層が出現したので、斜面崩壊を防止しつつ工期内に工事を完了させる必要が生じた、というような事です。

 

3.技術的提案(5~8行を目安に)

 技術的課題を解決するために、あなたが提案したことを記述します。単に「こういうことを提案しました」ということではなく、「(課題の原因となる事象は)〇〇によるものと推測した。それを解決するためには□□が必要だと考えた。そこで私は△△の実施を提案した」というように、提案に至るプロセスを含めて記述してください。

 

4.技術的成果(3~4行を目安に)

 提案内容を実行した結果、どうなったのかを記述します。必要に応じて、現時点における評価や今後の展望についても記述します。

 

720字しか記述できませんので、業務について総花的に紹介するのではなくて、課題や提案を1点か2点に絞り込むことが大切です。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

対策1)必須科目I(択一問題)への対応

2018年04月26日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

択一問題の傾向は、受験される部門や科目によって異なります。しかし、大切なことは、この択一問題で60点以上の回答をしないと記述式問題の採点をしてもらえないということです。決勝に進みたいのに予選で敗退するのは避けるべきです。

 

では、どうすれば、択一問題で合格ラインを突破することができるのでしょうか?それはズバリ過去の問題を完璧にマスターするということです。それは、単に過去問題を覚えるのではないです。過去問題を解けるように自分の苦手な分野を知り、不足する知識を得て、合格水準に自分を持ち上げるということです。

 

年度や部門、科目によって多少の変動はありますが、概ね過去の問題から半分から6割の出題があります。そして、合格水準が6割なので、過去問題をしっかりとマスターすれば、合格するはずなのです。でも、択一問題で不合格になる人は多い。それは何故なのか。そして、どうすれば良いのかについて3点ほど列挙します。

 

1)忘却期間を活用します。
2)過学習を避けます。
3)最後は丸暗記します。

 

1)忘却期間を活用します。
 人間は、忘れるものです。過去問題を解いてみましょう。そして、理解したつもりになります。そして、少し時間をおきます。1週間とか1ヶ月とか。そうすると、必ず人間は忘れる問題があります。それはその問題が求めている知識が不足しているか、理解していないかです。そして、周辺知識を補充して、理解したつもりになります。しばらく時間をおくと、また忘却する問題があります。そして、それを勉強することで、頭脳は忘れてはいけない認識して、記憶に定着するようになるものです。


2)過学習を避けます。
 択一問題の問題を何度も解いていると、内容は理解していないが、答えを思い出す場合があります。これを過学習と呼びます。本質的な理解をしていないのに、答えが出てくるのでマスターしたつもりになるのです。練習ではうまくいくが本番ではダメなケースはこの過学習が原因であることが多いのです。本質を理解しないで、上っ面だけを理解して、理解したつもりになっていないか。謙虚な姿勢が大切です。


3)最後は丸暗記します。
 何度調べても理解できない問題はあるものです。自分も過去5年分の問題を解いて、前項の過学習によって答えは分かるけど、なぜその答えか分からない。特に、専門分野であれば、突っ込んで調べるが、専門外の問題だと、調べれば調べるほど分からないことが増えてきて収集がつかないし、時間もない。そんな時は、割り切りも必要です。そして、実際そのような難解な問題は意外と再度出題されることがあります。試験の5分前に丸暗記したものが出題したこともあります。まあ、最後まで諦めない気持ちが大切なのかもしれない。

 

是非、過学習にならないように注意しながら、忘却機能をうまく活用しながら、自分の記憶能力と理解能力を試すつもりで勉強して欲しいです。

以上

 

対策2)選択科目II(記述問題)への対応

2018年04月28日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

選択科目II(記述問題)は時間との勝負
技術士試験が難しいと言われるのは、やはり記述式問題のせいだと思います。平成31年度からは択一問題もなくなり、二次試験の筆記試験は全て記述問題となります。その中でも、この選択科目IIは、600字の解答用紙4枚を2時間で書ききる必要があります。つまり、600字の解答用紙1枚を30分で書く必要があります。これって結構大変です。

 

技術ノートの活用
では、どうすれば30分で600字を書き切ることができるのか。そのためには、まず自分の専門分野で重要なキーワードを100個ほど抽出して、それぞれのキーワードの概要(特徴)と課題とその解決策などを技術ノートとして作成しましょう。自分はA4のパワーポイントに枠組みをつくってそこにネットで調べた内容をどんどん書いて行きました。だいたい、900文字相当の情報量があります。最初はこの技術ノートを見ながら、そのキーワードの概要や課題、解決策を600字の解答用紙に書くのです。最初は30分は目安でいいです。文字として、書いて行こうとすると、書きやすいものと書きにくいものがあります。書きにくいということは整理されていないということなので、どうすれば分かりやすいのか、大切な論点が抜けていないか、課題と解決がバラバラになっていないか。そんなことを気にしながら技術ノートを改定します。そして、その改定版を見ながら、また600字の解答用紙に30分で書くのです。今度は最初の時より数段書きやすくなっているでしょう。そんなことを100個のキーワードに対して繰り返していると、技術ノートのまとめ方のコツや、解答用紙への書き方のコツが見えてくるものです。3回目には、技術ノートを1分ほどよく読んだら、技術ノートは裏返しにして、本番のつもりで600字の解答用紙に手書きで書いて行きます。そして、30分経過したらストップ。そして、技術ノートを表にして、自分で自己採点します。記述のロジックは明確か、キーワードは抜けていないか。そんなことを繰り返していると30分で書ききる能力が身につきます。

 

2枚ものも1枚もの×2と捉える
選択科目IIでは、通常知識を問う1枚ものが2つと、応用能力を問う2枚ものが1つに解答する必要があります。でも、600字で書くテンポやコツを身につけたあなたにとっては、2枚ものの問題も課題や解決などをブレークダウンすれば良いのです。前半書くべきことと、後半書くべきことをまず整理して、前半書くべきものをさらにブレイクダウンします。設問が求めている内容に基づいて解答すべき内容の構成を考えて、それぞれに欠かせないキーワードを思い出します。そして、解答用紙には、割り当てたスペースに基づきながら、タイトルとサブタイトルを書いて行きます。そして、試験官に理解してもらえるように分かりやすい図表を書きます。

 

本文を書くのは最後
解答用紙にタイトルとサブタイトルと図表を書いたら、そのスケルトン(骨子)を元に、試験官に対して説明するつもりで、声を出さずに説明するのです。いわば、書く前のシミュレーションです。600字の内容を(無音)で読むのに必要な時間はわずか数分です。そして、一度無音で説明して、違和感を感じた部分があれば、その点を修正します。修正するとと言っても、まだタイトルとサブタイトルしか書いていないので、修正は簡単です。そして、これで大丈夫と思ったら、無音で説明した内容をもう一度文字として書いていくのです。実際に書く時間は、1文字1秒としても、10分ほどです。実際は、すでに、タイトルとサブタイトルと図表が書けているので、7-8分で十分でしょう。

 

ウォータフォール型からアジャイル型
解答用紙の最初から順番に書いて行くのが、ソフト開発のウォータフォール型だとしたら、私が提案しているのはアジャイル型です。つまり、設問の主旨に基づいて全体の構成を考える。そしてタイトルやサブタイトルとキーワードを考えて、タイトルとサブタイトルを解答用紙に書いていく。そして、理解を助けるための図表を書く。次に、無音で説明してみる。最後に、その内容を文字として書いて終わり。

 

アジャイル型のメリット
最大のメリットは論理を明確にしやすいこと。骨子を決めて、そこから肉付けするので、試験官も理解しやすい。また、受験者にとっても、大枠を書いて、図表を書いているうちに、忘れていたキーワードなども思い出しやすい。一度無音で説明するので、文字となる内容は他の受験生の解答よりも一段こなれたものになりやすい。つまり、合格しやすいということです。

 

是非頑張ってください。

 

筆記試験について知っておくべきこと-その1(必須科目)

2018年04月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

筆記試験は、必須科目(択一式-マークシート方式)と、選択科目(記述式-論文方式)から成っています。

必須科目は、受験する部門全体から出題されます。この必須科目は、いわゆる「足切り」です。
必須科目で60点を取らないと、選択科目は採点すらしてもらえません。

また、筆記試験の合否を決めるのは選択科目の結果だけで、必須科目が100点であっても60点であっても関係ありません。

ですから、筆記試験の勉強は、必須科目を効率よく済ませ、選択科目の勉強に時間をかけたいところです。

「効率よく」と言うのは簡単ですが、実際にはどうしたら効率よく勉強できるのでしょうか。

必須科目は、20問出5題され、その中から15問に回答し、60点である9問正解したらクリアです。
つまり、無条件で5問捨てることができるのです。極端なことを言うと、9問正解したらよいだけなので
11問捨ててもよいということです。

例えば、機械部門の場合、必須科目では、「機械設計」、「材料力学」、「機械力学・制御」、「動力エネルギー」、
「熱工学」、「流体工学」、「加工・FA・産業機械」、「交通・物流・建設機械」、「ロボット」、「情報・精密機械」など
多くの分野から出題されます。

大学の機械工学科を卒業された方(私もそうですが)でも、全ての分野が得意な方は少ないのではないかと
思います。また、今、機械関係の仕事をされている方で、これら全ての分野が仕事に必要な方はほとんど
おられないと思います。

必須科目は、60点を取ることが目的ですから、全ての分野に全力を注ぐのではなく、分野によってめりはりを
つけた勉強をすればよいと思います。

必須科目は過去問と類似の問題がよく出ますので、類似の問題だけは点を取れるようにする科目と、
初見の問題でも点を取れるようにしっかり勉強する科目を仕分けして勉強するのがといと思います。

「流体力学だけは、どうしてもダメ」とか「熱力学は苦手」という方は、最初からその分野を捨ててしまうと
いうのもありまもしれません。その分、他の分野の勉強に時間をかけて下さい。


「機械部門の技術士としてどうあるべきか」ということを考えると、捨てる分野があるのはどうかと思われる
かもしれませんが、「機械部門の技術士としてふさわしい人になるためにまんべんなく勉強したので、
試験に受かりませんでした」では話になりません。

捨てた分野は、合格してから、継続研鑽で勉強し直したらよいだけの話です。

まずは、合格するために勉強して下さい。


平成31年度からは、必須科目も記述式になってしまいますので、この勉強方法が通用するのは、
今年度が最後かもしれません。ぜひ、今年度で合格を勝ち取って下さい。
 

『修習技術者のための修習ガイドブック』を使う

2018年05月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士会のホームページで『修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版』がダウンロードできます。

 

URLは、https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3637_1.pdf です。

 

「修習技術者」とは、技術士第一次試験の合格者、およびそれと同等であるものとして日本技術者教育認定機構(JABEE)が認定した教育課程の修了者を指しています。

 

これは、平成27年1月15日に、技術士会の修習技術者支援実行委員会が作成した冊子で、「修習技術者のための修習ガイドブック-第2版-」(平成16年2月発行)を改訂したものです。

 

第2版が発刊されて以来、10年以上改訂が行われておらず、その間に、修習技術者に求められる資質・能力の本質には変わりはないものの、その具体的内容に関しては大きく変化してきた背景があります。

 

そのため、「技術士プロフェッション宣言」「技術士倫理綱領」に基づくとともに、IEA(International Professional Engineer Agreement)のPC(Professional Competencies)との整合性にも配慮して、第3版として全面改訂が行われました。

 

この主な内容は以下のようになっています。

第 1 章 技術士と修習技術者
第 2 章 修習の目的・目標
第 3 章 修習技術者に求められる資質・能力
第 4 章 修習の具体的実施方法

 

技術士を目指し、二次試験にチャレンジされる方には、第3章がとくに役立ちます。

 

たとえば、以下の問題解決のステップ(p.11)が重要であることがわかります。

 

1「問題発見」(問題の明確化:目標値と現状値のギャップ)
2「問題分析」(背景、要因、原因の調査・分析・整理)
3「課題設定」(問題を解決するために為すべき課題を設定)
4「対策立案」(課題に対する実施事項の立案、採否・優先順位の決定)
5「実行計画書の作成」(実施事項の詳細、スケジュール、実施結果の評価基準)
6「対策実施」(実施、結果の確認)
7「評価」(結果の効果の評価)

 

がんばってください。

筆記で一発で失格になる行為

2018年06月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

選択した問題番号を書かなかった場合、容赦なく失格になります。
救済、温情はありません。
一発で失格になります。

 

失格になった受験生を、実際、2名知っています。

 

平成30年度の試験では、総合技術監理部門以外の部門では、
Ⅱ-1は4問中、2問を選択します。
Ⅱ-2は2問中、1問を選択します。
Ⅲは2問中、1問を選択します。

 

ですから、問題文を見て、できそうな問題を選択して、そこで、必ず一息つく、こと。
「必ず」です。
そして、その番号を、すべての答案用紙に書いてしまいます。

 

さらに、できることなら、
Ⅱ-1の1つ目
→Ⅱ-1の2つ目
→Ⅱ-2
→Ⅲ
と順番を変えることなく、解答していきます。

 

番号違いを防ぐためです。

 

試験当日は、非日常の出来事の連続です。
そんなときには、思わぬミスをしてしまうものです。

 

問題番号を書き忘れるなんて、と思われるかもしれませんが、ふだん注意深い人が、忘れてしまう現実があるのです。

 

さて、つぎに挙げるものは、一発失格にはなりません。

 

・答案中の誤字(致命的ではない)
・専門用語の誤字(致命的になるときがある)
・汚い字、下手な字、雑な字、略字

 

これらのミスは、若干であれば、許されます。
なぜなら、技術士試験は、限られた時間で手書きをするためです。

 

しかし、それが度重なると、「この人は、こんなにケアレスミスをして、技術士に相応しい人物とは言えない。」と判断されます。

 

答案の内容以外で、不合格にならないようにしてください。

試験当日の準備と注意点など

2018年07月10日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

①まずは試験に必要なもの(人によっては必要なものも含む)

○受験票

忘れても当日、試験本部で身分証明書を提示すれば受験が可能だが時間を要する。忘れずに持参することがベスト。

○筆記用具

鉛筆、またはシャープペンシル 2本以上(書きやすく使い慣れたものがベストなのはご存知だと思いますが)

○消しゴム 2個以上

人によっては字消し板を用いてキレイに部分消しにこだわる人もいる。細長い消しゴムを使う人もいる

○定規

必要なら持参、使う人は多いと思うが

○時計

会場によっては時計がない。ごく普通の腕時計がベスト。機能がたくさんあるデジタル時計などは試験官に疑われるかも

○飲み物

水筒などは不可。一般的なペットボトルなら可。緊張で喉が渇くのであったほうがよいかと

○タオル

汗をかくと答案用紙に記入しにくい。首に巻くか膝の上に置く。机上には置けない

○昼食

昼休みに外食したり買いに行く人などそれぞれ。朝のうちにおにぎりやサンドイッチなどを購入し保冷バックで保存しておくと精神的に安心、集中できる

○上着など

会場、座る場所によっては冷房が強すぎて試験に集中できない可能性あり。寒さ対策も必要かも

○不可と思われるもの

電卓、耳栓、色鉛筆は基本的に禁止と聞いています

 

②試験当日の注意点

○失格だけは絶対に避けよう

回答用紙に「氏名」「受験番号」「選択科目など」の記入を忘れると採点もしてくれません

択一問題は記入ズレ、回答数オーバーしていないか何度も確認しましょう

○択一問題の正答が試験1週間後くらいに発表されます。自分が選択した答えをメモし答え合わせができる状況にしておきましょう

○選択Ⅲは復元できるよう問題用紙にメモを残してしっかり持ち帰りましょう

○最後まであきらめず、ねばってねばってあがきましょう。その最後の努力が実るかもしれません

 

③試験後

○択一の採点をしましょう。合格点に届いたなら口頭試験の準備を始めましょう

○選択Ⅲ論文の復元をしましょう。時間が経つとどんどん忘れてしまいます。早めに取り掛かりましょう。思うように記述できなかったとしても何が起こるかわかりません。自分勝手な思い込みで復元を怠らないでください

 

今までの自分のやってきた事を信じ、最後まであきらめない受験生が合格に近づくと私は信じています!

 

明日7月23日の早朝に択一問題の正解が発表されます。

2018年07月22日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

先週の技術士二次試験(筆記)にチャレンジした方へ

 

先週の月曜日はお疲れ様でした。外は暑くて、でも教室内は冷房が効いていて、温度調整が大変でしたね。私はあまりに会場が寒いので、係りの人に「温度調整はできますか?」と質問したら、調整してくれて助かりました。

 

試験も終わってホッとしている方、リラックスしている方も多いかと思います。

 

しかし、二次試験は筆記試験で終わりではありません。そう!12月に口頭試験があります。そして、これにチャレンジできる人は筆記試験に合格した人です。筆記試験に合格したかどうかは10月30日に日本技術士会のホームページで発表されます。

 

しかし、この筆記試験に合格したかどうかは、択一問題が第一ハードルです。だって、この択一問題で60%を正解していなければ、記述問題は採点さえしてくれない=不合格なのです。なので、明日の早朝(多分6時から7時)には択一問題の正解が同じく日本技術士会のHPに掲載されるので、まずはこれをチェックしましょう。

 

そして、もし、残念ながら合格ラインに達していなければ、謙虚に反省して、来年の受験に気持ちを切り替えましょう。一方、合格ラインに達していたら、やるべきことは記述問題の再現です。すでに再現論文を書き終えていれば問題ないですが、もしまだならすぐに着手しましょう。時間を置けば置くほど記憶は消滅します。私なんかビールを飲んで一晩寝たらほぼ消滅(笑)。

 

いずれにせよ、筆記試験の発表がある10月末までは、技術士試験のことは一旦忘れて、心身のリフレッシュを図りましょう。健康な精神は健康な肉体に宿ります。炎天下での
運動は慎重にするべきですが、涼しいところで散歩したり、ゴルフの練習にでも行ってストレス解消を図ったり、今までサボっていた家族サービスに頑張りましょう。

 

10月末になると合格発表が気になります。私の場合は、口頭試験に向けて、Q&AのQ出しだけを10月中旬ぐらいから始めて、合格を確認したら、一気にAを考えるように
しました。

 

この辺りは、また10月になったらコメントしたいと思います。

 

まずは明日のチェックを忘れずに。

 

以上

 

技術士の部門紹介:機械部門

2018年07月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士試験を受験しようと考えている人にとっては常識であっても、初めて受験をするような人にとっては馴染みの薄い技術部門というものがあります。

技術部門は20からなる多くの専門分野が細かく分かれています。

その技術部門の中でもさらに専門分野別に分かれており、技術士と一口に言っても様々なバックグラウンドを持った人が多く在籍するのが技術士の集合体である技術士会であると言えます。

そんな技術部門を一つずつ紹介していこうというものが今回からの企画です。

是非技術士を受験しようと考えている若い方にも読んでいただきたいと思います。

 

技術士 機械部門の概要

技術士の機械部門は主に機械設計を行う人向けの技術士資格と言えます。

受験時の専門科目も機械設計や材料力学、熱工学、流体力学など大学の機械工学を専攻している人であれば必ず習得するような内容のものが多く含まれています。

また、その一方でロボットやファクトリーオートメーションなどの機械分野と電気分野の複合分野である制御系の専門科目も選択できるようになっております。

 

技術士 機械部門取得後の活躍

技術士の機械部門は機械設計を行う仕事や研究開発などに技術士を活かすことができます。一例としては自動車メーカや工場で稼働する産業機器メーカ、ロボットを扱うメーカなどで開発、設計職として技術士の機械部門を活用することが可能です。

 

技術士 機械部門の問題点

技術士全般に言えることではありますが、機械の設計は、設計ミスなどが事故につながる重要な職種でもあるにかかわらず、設計職に従事するための公的な資格が存在しません。技術士は設計、開発を行う資格ではあるのですが、法的に設計職に必要な資格ということではないため、取得していない人も多くいます。

機械の設計に関わるための必須資格ではないことで、技術士機械部門の知名度も大きくないことが一番の課題です。

しかし、その試験内容の専門性の高さと、実務経験の証明にもなるため、昇進や転職時のインパクトとなるのではないかと思います。

平成30年度技術士第二次試験択一式問題の正答の追加について

2018年08月17日 作成 / 執筆:タートル講師

試験終了直後から、様々なところで択一試験の正答について議論がありましたが、『平成30年度技術士第二次試験

択一式問題の正答の追加について』というプレス発表が、技術士会のホームページに掲載されました。

 

https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/005979.html

 

正確な内容については技術士会ホームページを確認していただきたいのですが、建設部門の択一問題2つについて、

正答をそれぞれ1つずつ追加(2つの正答が存在)ということになっています。

Ⅰ-2の正答が③又は⑤、Ⅰ-9の正答が②又は④となりました。

当該問題を選択した受験生全員に得点を与えるものではなく、2つの正答いずれかを選択した受験生だけが得点する

ということです。

 

Ⅰ-2については選択肢⑤の記述内容において年度と数値に相違があったこと、Ⅰ-9については選択肢④において

土砂災害が水防法の対象外であることが正答追加の理由だそうです。

 

平成30年度の建設部門択一は非常に難しかったという声を多く耳にしました。

15問選択中の2問ですから、1問あるいは2問足りずに不合格圏だった方が、合格圏になるケースも多いと思います。

 

今回の措置で択一の得点が60%以上となった方は論文の採点が行われるわけですから、筆記試験に合格すると考えて、

口頭試験に向けての準備をしておきましょう。

試験から1ヶ月以上経ってしまいましたが、記憶を呼び起こして課題解決論文の再現だけは最低でもしておきましょう。

来年度からは試験制度が変更されます。この機会を逃さず、合格を目指しましょう。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

2020年06月 2020年08月
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