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使用する筆記具のおすすめ

2019年01月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 13

2019年度から、3時間30分の中で、3600字もの論文を記述しなければならないという技術士2次試験で、

満足のいく結果を生み出すためには筆記具にこだわることも大事です。
 限りある時間内で、芯が何度も折れるのは時間の無駄です。私の中で最も論述試験に適している筆記具は、

 

  • ZEBRA デルガード 0.7mm芯(B)のシャープペン

 

だと思います。「デルガード」は2014年に発売され、“どれだけ力を込めても折れないシャープペン”として累計1000万本以上売り上げています。

さらに今では、ペンのトップにある消しゴムに新しい機能が追加された「デルガード タイプER」というものが発売されています。

どのような機能かというと、逆さにするだけで消しゴムが出てきて、ロックされるので消している際に引っ込まない、そしてペンを元に戻すと自動的に引っ込むというものです。間違いに気づき、消す際にも時間短縮につながりますね。また消しゴムを落としてしまうといった失敗が無くなります。

デルガード以外にも、芯が折れないというシャープペンはいくつかありますが、あらゆる角度で強い筆圧がかかっても折れないというペンはコレだけだと個人的に思います。
 

筆記具売り場で、1本450円程度で買えると思います。 


この他に、論文の構成を考えるときに使う筆記具は、別に用意してください。少ないスペースに書き込むことになりますから、0.4mmか0.5mmのメカニカルペンシルがお薦めです。こちらは、個人が好きなペンで問題ないと思います。

 何事も、あなたのパフォーマンスを最大化するためです。3時間30分で3600字を記述するために必要な筆記具について、今一度考えてみてください。 

技術士2次試験_試験委員の意見

2019年06月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 13

私は技術士となったあと技術士会に入会したり、

本業で色々な場において、技術士の方と会う機会があります。

その際に、試験委員をしていた方ともお会いし、

試験の採点に関する話を聞いたことがあります。

 

試験委員の経験上、一番強く仰っていたことが、

「論文」について、採点官も「人間」ですから、

どうしても「人間らしい採点となってしまう」という事です。

 

つまり、読みやすいor読みにくい、字がきれいor字が汚い、では評価は異なるし、

消しゴムでの消し跡で読めない、文章が長くて内容が入ってこない、

という印象の悪い論文では、なかなか加点できないというのです。

 

試験当日、初見の出題文から解答を記述するのですから、

完璧な文章を書くというのは難しいでしょう。

しかしながら、採点官の印象を良くするために、少しでも丁寧に書くことや、

主語述語を明確にして、伝わりやすい文章とするなどの基本は実践すべきです。

 

もう1つ、非常に多くの「白紙解答がある」ということを仰っていました。

白紙解答の場合は加点することができないため、必然的に不合格となってしまいます。

全体の60%以上で合格となります。

例え1つの論文で100点を取れたとしても、

もう1つの論文で0点の場合、平均は50点となり不合格となってしまいます。

しかし、全く解答が分からない場合でも、

何かしら記述がされている場合は、部分点として加点できる可能性があるのです。

 

以下に示すのは、解答できない場合、苦しくとも何かを書く!というレベルの例です。

白紙よりは、少しでも合格の可能性があるので書きますが、

当然、望ましいのは聞かれていることに端的に解答することです。

 

1.問われている事には、全て解答する事(義務)。

2.出題に関する背景や時事ネタを記述する(一般知識)。

3.技術士として今後勉強すべき事項であることを意思表示する(継続研鑚)。

非常に苦しく、問題文で問われている事ではないですが、

もしかしたら加点の可能性がある、という程度で覚えておいてください。

白紙解答よりは良いはずです。

技術士倫理網領②公衆の利益の優先

2017年03月21日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 12

技術士と普通の技術者との違いは、その技術に関する倫理観があるかないかと言っても過言ではありません。

今回は、技術士倫理網領の第一項「公衆の利益の優先」についてです。

 

技術士倫理網領の第一項に「公衆の利益の優先」とあります。

条文:技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。

 

技術士は企業や地方自治体に所属する場合がほとんどです。

技術開発に従事する技術士は、時に企業や依頼者の利益を最優先した開発を行ってしまいがちです。

代表的な例としてはフロンガスなどが挙げられます。

フロンガスは化学反応が起こりにくい安定した理想の物質として冷凍機の冷媒やスプレー缶の内容物を安定させるために幅広く使用されてきました。

しかし、それは大気に放出されるとオゾン層の破壊につながり、地球に降り注ぐ紫外線量が増えるといった地球規模の環境問題を引き起こしてしまうことになってしまいました。

 

企業としてはフロンガスが幅広い用途で使用されたため大きな利益を得ることができましたが、それと引き換えに新しい環境問題を作ることになりました。

 

技術士倫理網領のこの条文では、このような企業の利益ばかりを技術士は追い求めるのではなく、環境や健康面などの部分で安全性が認められるものであるかの検証を行うよう義務付けられています。

安全性は、絶対安全を求めていたのでは、開発、生産コストが増すばかりで現実的ではありません。

安全性の合理的な水準も、技術士が提示するよう網領ではうたわれております。

 

技術士は開発を担当する案件に、企業の利益の追求と、公衆の安全とのつり合いが取れているかどうかを判断する責務があると言えます。

 

 

技術士倫理網領⑥⑦公正かつ誠実な履行、秘密の保持

2017年04月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 12

技術士は公正な立場で業務に従事し、職務秘密を守らなければなりません。

 

条文:技術士は、公正な分析と判断に基づき、託された業務を誠実に履行する。

 

技術士が業務にあたる際、業務範囲や納期、費用などを偽りなく依頼者に伝えなければなりません。自分の担当した範囲の業務については責任を持たなければならないというものです。

この業務範囲を明確にしないと、納期や費用などもはっきりとせず、業務としては終わりがどこになるのかが分からなくなってしまいます。

責任についても業務範囲がはっきりとしていれば、その範囲での不良があった場合の瑕疵担保なども想定しやすく、依頼者としては技術士への依頼範囲がはっきりしてきます。

これは、技術士だからしなければならないというわけではなく、どのような仕事に対しても言える内容でしょう。

 

条文:技術士は、業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。

 

技術士の守秘義務に関するものです。

設計や開発案件には必ず社外秘の部分が出てきます。これを社外に漏らすことで、企業などの技術士を雇用しているところに損害が出る可能性もあります。

技術士が設計を担当したものは、自分で設計したものだから自分の好きにしてもいいというのは気持ちとしては理解できますが、その設計を依頼したのは依頼者でもある企業や公共機関などです。

設計業務は依頼者がいて、初めて成り立つものです。依頼者の意向なども重要です。

これについても、技術士だから守らなければならないということではなく、仕事をする上で守らなければならない内容です。

技術士を目指している皆さん、勉強の気分転換も重要です

2018年01月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 12

技術士を目指している皆さん、日々勉強していますか?

日々の勉強もいいですが、息抜きも重要です。勉強が続くとストレスなども溜まってきます。上手にストレスを解消し、継続的な勉強を続けることが合格へ続く道になります。

勉強の合間にできる気分転換を上げてみました。

 

散歩をして、小さなことに気が付く

散歩、特に早朝などは自宅の近くでも別の顔を見せることがあります。あれ、こんなところにこんな建物があったかな? こんな花が咲いている、などと普段気が付かないことに気づくことができ、ちょっと暖かい気持ちになれます。

散歩はちょっとした気分転換にもってこいと言えます。少し勉強がはかどらないと感じたら少し外を歩いてみることをお勧めします。

 

軽い運動

部屋の中でできるものから、自宅周辺での軽いランニングなど、勉強の合間に体を動かすと脳が活性化し、勉強にも集中することができます。このときに注意しなければならないことは、疲れるような激しい運動をしてしまうと勉強に戻ることができなくなってしまうということです。

ちょっと息が上がるかなというぐらいが丁度よい運動の目安です。

 

喫茶店に行く

勉強などができるような喫茶店やコーヒーショップなどで勉強をすると、周囲にも同じように勉強や仕事をしている人が多く、勉強に集中することができます。また、普段とは異なる環境に行くことで、様々な人を見かけることができます。他の資格の試験勉強や学生など様々な立場で頑張る人と同じ環境で自分は技術士試験を頑張るんだと再確認することができます。

 

自習室を利用する

喫茶店と同じような内容ではありますが、どうしても集中したいという人には有料の自習室の利用をお勧めします。

時間を決めて、この時間はどんなことがあっても集中するんだという決意をもって利用することができます。自宅だとどうしても集中できない、という人のための施設と言えるでしょう。

お金を出して一定時間そこを利用するということも集中することに一役買っています。

お金を出して利用するからには元を取らなければなりません。それは即ち技術士試験合格となります。

 

集中する方法は様々ですが、普段勉強している環境を変えてみる、少し別のことを行ってみるというのも勉強がはかどる仕掛けと言えるでしょう。

 

複数回受験されている方へ~受験申込書の使いまわしはしていませんか?~

2018年03月25日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 12

3月も最終週となりました。

いよいよ来週4月2日には、技術士第二次試験の受験申込書の配布が始まります。

 

今回は複数回受験されている方にアドバイスです。

 

平成30年度の受験にあたって、前年度までの受験申込書の内容をしっかり見直ししていますか?

複数回受験されている方の中には、業務経歴に書いている最新業務の年数等を1年分プラスしただけで提出しようとしている方が少なからずいらっしゃいます。

 

この1年間で、新たな「技術士にふさわしい業務」に従事しなかったのでしょうか。

業務内容の詳細で取り上げている業務も、1年間経った時点で新たな視点で評価すべき事項は無いのでしょうか。また、何年も同じ業務を取り上げていたら、年数を経てずいぶん前の業務になっている、あるいは技術的に陳腐な内容になっている可能性は無いのでしょうか。
 


また平成29年度に技術士第二次試験に合格されて、平成30年度に他部門あるいは他科目で受験される方も要注意です。

平成29年度までと、ほとんど同じ内容で受験申込書を提出しようとしていませんか?

 

部門や科目が異なれば、業務経歴や業務内容の詳細で取り上げるべき業務の種類、あるいは書き方は異なります。特に総合技術監理部門では、その他の20部門とは全く異なる切り口で試験に挑むことが重要です。既取得部門の受験とは違う「5つの管理」の切り口で業務経歴や業務内容の詳細を記述していないと、口頭試験では非常に厳しい質問が待っていると考えてください。

 

以上、複数回の受験経験がある方へのメッセージでした。

前年度までと同じ科目で受験する方も、一から受験するつもりで受験申込書を新たに作成しましょう。

新たな部門科目、特に総合技術監理部門を受験される方は、既取得の技術士とは求められている内容が異なることを認識したうえで受験申込書を作成しましょう。

 

 

*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。


 

技術士2次試験の攻略法

2019年02月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 12

技術士2次試験の最大の難所、それは専門科目の小論文ではないでしょうか。

私は技術士を取得してから、何人もの受験生の小論文の添削をしてきました。

時には、私の専門である建設部門から離れた科目を受験する方の小論文も添削を依頼されることもあります。

 

受験生の方々の小論文を読むと、皆さん同様の良くない点があります。

同様の良くない点ということは、受験生の多くが陥る欠点があるのです。

逆に言うと、この欠点をクリアできている方は、合格率が高くなります。

 

その欠点とは、ずばり「論文構成」です。

例を1つ挙げると、出題文で問われている事に対して、はっきりと解答できていない点にあります。

出題文には何を問うているのかがはっきり書かれています。例えば、

「○○部門の技術者として重要な技術的課題は?またその解決策は?」

このように出題された場合は、まず○○部門に関連した技術的課題をはっきりと明記します。

そしてその課題に対する対策は何かをはっきり下線表記して明記する。

採点者は非常に多くの受験生の小論文を読みます。

だらだらと書かれた小論文を読んでいると、何を回答したいのかわからなく、読む気が無くなります。

はっきり伝えたいこと(問われていることに対する回答)は強調して書きましょう。

「2つの対策技術による効果とリスクやデメリットは?」と問われた場合、対策技術ごとに効果とリスクを述べましょう。

例えば、

Aの技術による効果:・・・

Aの技術のリスク:・・・

です。

 

このような論文構成は、独学で勉強してもなかなか進みません。

自分の回答が良いのか悪いのか、合格基準に達しているのか達していないのか?

これらは有識者へ依頼をするのが最短であり最善の道だと考えています。

 

皆さんが書いた小論文を送って頂ければ添削、採点致します。

そして、何が足りないのかをアドバイスさせて頂きます。

 

我々講師陣は、受験生皆さんの合格の一助になればと最大の協力を致します。

是非、気軽にご連絡を頂ければと思います。

技術士2次試験_自分専用の参考書

2019年05月19日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 12

受験生の皆様、こんにちは。

今回は参考書について考えてみましょう。

AmazonやYahoo! などで参考書を検索すると、非常に多くの本がヒットします。

しかし、自分にとってちょうど良い参考書は、なかなか見つかりません。

やむなく、何冊か買ってみても十分な説明が無くて困ることがほとんどです。

その理由として、貴方専用の参考書が無いからです。

貴方専用の参考書が無い事に対する対策は、2通りあります。

今日は、その方法を説明したいと思います。

【1】自分専用の参考書を作る

1つ目は、自分専用の参考書を自分で作成する事です。

自分専用のノートなので、何を書いても良いのです。

例えば、試験に出そうなキーワードを見つけて、知識の整理整頓をしたり、論文の構成をまとめたり、

ある社会的な問題に対して、技術的課題と解決策、メリットデメリットなどをまとめても良いでしょう。

すなわちそのノートは試験に出る知識の宝庫になります。しかも貴方が必要な知識です。

まさに貴方専用の参考書となるのです。

実のところ、私自身自分専用の参考書を2冊作成しました。

1冊は択一問題で必要な知識集、2冊目は論文を書く上での構成方法や時間配分、そして各種課題や解決策をまとめていました。

通勤時などにずっとノートを読んでいたのを覚えています。

 

【2】貴方の解らない事を誰かに教えてもらう

2つ目は、素直に教えてもらうことです。

どんなに難関な試験でも合格方法を知っている人は、必ずいます。

合格方法を知っている人に、勉強を教えてもらうのです。

勉強を教えてもらう事で、ムダな努力をしなくて済みます。

短時間で効率的に勉強する事で、最短合格することが出来ます。

例えば大学受験のために塾へ入るという方は多いはずです。

 

私は1つ目、2つ目と両方取り入れました。

教えてもらったこともノートに書き込みました。ぜひ効率的に勉強して、一発合格を目指してください。

 

自分に合った参考書の選び方

2019年05月21日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 12

自分にあった参考書というのは、技術士に限らず、資格試験の合格にはとても重要な要素となります。

まずは、自分の実力を測り、その実力に合った参考書を選択することが合格へつながる近道ということができます。

では、参考書はどのように選んだらよいのかということについて考えてみたいと思います。

 

実力を測る 過去問を眺めて聞いた言葉があるか?

技術士試験の過去問題は、技術士会のホームページからダウンロードすることができます。その内容を見て、問題文を理解することができるのかどうかをまずは確認しましょう。問題として問われていることすら何のことなのかわからない場合、その内容から勉強する必要があります。

例:燃料電池の電極に用いる材料を挙げよ

これは電気化学に関する内容で、電極の材料を問われているのですが、燃料電池は何なのか? それとも燃料電池の電極、負極正極どちらのことを言っているのか?というレベルによって、燃料電池の構造に関する内容から勉強したほうがいいのか、燃料電池の踏み込んだ内容を勉強する必要があるのかを判断する必要が出てきます。

この二者では、勉強を始めなければならないレベルが明らかに違います。そのため、燃料電池が何のことなのかわからないという人が、燃料電池の専門的な内容を書かれた参考書を使って試験勉強を行っても、何が何だかわからないという状況になります。

 

これだと決めたら参考書をやりきる

参考書は多くの出版社が販売していますが、参考書は一冊をやりきるといいでしょう。IPS細胞を発見した山中伸弥教授も「Vision & Hard work」と言ったように、この参考書だと決めたら、まずは徹底的にやりこんでみることが重要です。参考書を何冊も準備してかじりながら勉強するのはあまり効率的ではありません。

もともと参考書も、技術士試験の過去問題の出題範囲から書かれているものがほとんどですから、内容にそこまで違いはありません。

自分に合った参考書、理解しやすいかどうかが重要です。

 

先人たちの意見も重要

技術士試験に合格した先人たちが使いやすかった、わかりやすかったという参考書を使ってみるということも方法でしょう。

実際に技術士試験に合格している人の意見はやはり参考になると思います。

 

皆さんも自分に合った参考書で、効率的な勉強を進めてください。

技術士の基本を押さえる② 技術士の試験内容は?

2017年02月16日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 11

技術士は資格説明の中でも「技術系資格では上位に位置する」と言われており、難関資格であることは言うまでもありません。

では、具体的にその試験内容、難易度はどの程度なのでしょうか?

技術士に挑戦する前にはまず相手を知る必要があります。

 

技術士一次試験

技術士の本試験でもある技術士二次試験を受ける資格がないという人が受けるのが技術士一次試験です。

これは、専門科目や技術者倫理など3科目の試験があり、マークシートによる選択式です。

このため、合格率も平均して40~50%台で、さほど難しくはありません。

一次試験の後の二次試験が難関となります。

 

技術士二次試験

技術士二次試験を無事合格すれば、晴れて技術士となることができます。

しかしその試験内容は難関の一言です。

試験内容は、業務経歴書提出(書類選考)、筆記試験、口頭試験の3つを基準以上とする必要があります。

 

①業務経歴書提出

技術士1次試験等、技術士二次試験受験資格を得てからの業務経験の記載したものです。

これは、科学技術の応用に関する業務(設計業務等)でなければ業務経験になりません。

業務経験が所定の期間満たされていれば通るもので特に難しいものではありません。

 

②筆記試験

技術士の該当部門の専門知識を見るものです。

基礎的なものの説明や業務経験の中で困難があり工夫して乗り切った点など実務経験をと問われるような内容のものもあります。

全て小論文のような記述式試験となり、的外れな記載をしていると合格できません。

これは訓練がいります。

 

③口頭試験

業務経歴書や筆記試験を合格した後に受ける試験です。

試験官との面接による試験です。内容は業務経歴書や筆記試験の内容について踏み込んだ質問や、

技術士を業務にどのように活かすのかと言う技術士としての将来についても聞かれるものです。

これも筆記試験同様、的外れなことを説明すると全く加点されていかない厳しいものです。

 

 

技術士試験は、難関であることには変わりありません。

しかし、取得後は名称独占業務で、技術士としてしかかかわることができない業務も多くあります。

また、技術士会に加入することで社外の人との交流などもできるため、視野が広がります。

ぜひ、技術士を目指して、日々の業務を頑張ってみてはいかがでしょうか?

技術士の論文添削のさらに基礎!日本語の書き方は大丈夫?

2017年09月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 11

日本人なら誰でも、あまり考えることなく日本語の文章を書けてしまいます。しゃべることに関しても同様で、内容の深さや、意味の伝わりやすさなどを無視することが許されるならば、誰でも日本語で話せます。しかし、技術士試験の論文や面接で、意味の通らない日本語を使っていては試験に通ることはできないでしょう。ここでは日本語の作文でよく失敗してしまいがちなポイントや、日本語をよりわかりやすくするためのコツを紹介します。

ここでは日本語で作文するときに知っておきたい3点を紹介します。
 

  1. 語尾を繰り返さない
  2. 体言止めは多用しない
  3. テンプレート思考に注意する


まず、1つ目の「語尾を繰り返さない」について説明します。読みづらい日本語の文章では「〜と思います。〜だと思います」と同じ文末が繰り返されています。特に「〜思います」は記述している内容に自信や根拠がない場合に多用されがちです。「思います」だけでなく他の言葉でも「〜です。〜です。〜です」と説明文などは特に、文末を繰り返しやすいので注意しましょう。

2つ目に「体言止めは多用しない」です。この点は普段から新聞を読んでいる人ほど、注意しておきましょう。新聞は原稿の文字数が厳しく制限されているうえに、臨時のニュースが入ると、1面の内容を組み替えることもあります。そのため、文字数を削ろうと体言止めが頻繁に使われます。たとえば「曇った天気。明日は晴れ模様。折りたたみ傘は必携」のような単調な文章になりやすいので、体言止めはあまり使用しない方がいいでしょう。

3つ目に「テンプレート思考に注意する」です。英語では動詞と前置詞などのセットをコロケーションといい、組み合わせが決まっています。日本語の場合は英語ほど厳格な文法のルールはありません。ですが、無意識のうちにセットで使っている言葉はたくさんあります。たとえば「風がピューピュー吹いている」「複雑な表情をした」のような決まり文句のような表現が使われますが、実際の描写を省略して手抜きの日本語になりがちです。実際に風はどのように吹いていたか、対象の表情はどんなものだったのかをごまかしているとも言えます。日本語のテンプレートに頼りすぎると、事実に忠実な表現ができなくなるので気をつけましょう。

日本語で作文するときに間違えてしまいがちなポイントや、それらを修復するコツを確認しました。技術士論文や技術士面接で使う日本語にも役立つものもありますから、日本語の使い方に気を配ってみましょう。

口頭試験 当日の流れです

2017年11月06日 作成 / 執筆:スマート技術員講師 / 閲覧数(月間): 11

(以下は例年の状況であって、今年は違う形式かもしれませんのでご注意願います。)

 

試験会場は多くの受験者は渋谷フォーラムエイトです。

フォーラムエイトの建物の中に入ると手前と奥にエレベーターが見えます。(他のイベントと重なると人だらけで混乱します)

どちらでも良いのでエレベーターに乗り、7階で降りてください。(たしか11階以上に行きたい場合はどちらかに乗らなくてはいけません)

降りるとおそらく、エレベーターの前に女性が立っていると思います。

「技術士試験の方ですか?受付はこちらです」

と声をかけてくれ、受付に案内してくれます。

受付は廊下の一角にテーブルが置いてあり、そこに女性が2人座っています。

「合格通知書を見せてください」

と言われるので差し出すと、受験番号を確認し、会場案内図(注意事項も記載)に自分の試験室や試験時間、控え室が書いてあるシール(受験生一人ひとり内容が違うのでシールで対応)を貼って渡してくれます。

そして、控え室のある6階のオリオンホールへ行くように指示されます。(控え室待機は強制ではありません。一旦外に出て時間をつぶしてもOKです)

試験開始時刻5分前までに、試験室前のイスで待機します。

前の受験者がいれば、この頃に試験室から退出してきます。

(前の受験者がいなければ突然でびっくりしますが)予定時間がくると試験室のドアが開き、試験官が「○○さんですか?どうぞお入りください」と言われます。

ドアを開け入室すると、奥のほうにテーブルがあり、そこに試験官が2~3名座っています。(ドアを開けて声をかけてくれた試験官はイスに戻っているところかと思います)

テーブルの2~3m前にはイスが2つ置かれ、1つは自分が座るもの、もう一つは荷物を置く用であり、90度横向きに置かれています。

イスのほうに向かい横に立つと、試験官から「荷物を横のイスに置いてください。受験番号と名前をお願いします」と言われるので

「受験番号○○の○○です。よろしくお願いします」と答え一礼すると、試験官が「お座りください」と言いますので、「失礼します」と言って着席します。

そして運命の口頭試験が始まります。(試験室内は時計、ホワイトボードの有無が様々です。)

 

終了時間がくると(試験官が満足または不合格の見切りをつけると)

「それでは以上で終わります。お疲れ様でした」と言うので

立ち上がり「ありがとうございました」と言って一礼。

荷物を持ってドアに向かい「失礼しました。」でドアを開け退出時に一礼してドアを閉めます。これで自由です。

試験室前には次の受験生がいるかもしれません。

会釈なり軽く声を掛けるのもOKかと思います。

こうして長い時間を費やした試験は一瞬にして終わります。

技術士試験の勉強で頭がぼーっとするときには音読しよう

2018年01月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 11

技術士試験の勉強を長期間続けていると、どこかで頭が疲れてしまうタイミングが来ることでしょう。そんなときに活用してほしい脳を活性化する方法です。

「音読が勉強には効果的だ」という話を聞いたことがある人は少なくないでしょう。音読は口を動かし、耳で情報を聞く、脳にとても刺激を与えることができる活動です。「情報をインプットする」ということに限定すると、音読でも黙読でも、あまり違いがないのではないかと考える人もいるでしょう。しかし、実は音読と黙読では、それぞれ情報を認識するプロセスが異なることが脳科学の研究でわかっています。

まず、音読をした場合、脳がどのように情報を理解するのか確認してみましょう。言葉が耳から入ってきます。耳を通った言葉は側頭葉の聴覚野というところに入力されます。そして、その後、ウェルニッケ野で意味を理解します。一方、黙読の場合はどうでしょうか? 黙読の場合、情報は目から入ってきます。目を通過した情報は、後頭葉視覚野を通過。側頭葉下面に送られ、文字の形の情報処理が行われます。それと並行して頭頂葉にある下頭頂葉というところに情報が送られ、意味を理解します。

このように、音読と黙読では、脳が情報を処理するプロセスがまったく異なります。どちらにおいても脳が情報を理解するプロセスは高度な活動であることに変わりはありませんが、より脳を活発に動かすのが音読による情報入力であるとされています。より多くの脳を動かす音読を行うことで、脳は活性化し、いわゆる「頭が冴える」という状態を作ることが可能です。脳科学者によっては、「音読は脳のウォーミングアップに最適な活動だ」という人もいるほど。

音読をときどき取り入れることで、なんとなくぼーっとした頭をスッキリさせてみましょう。脳の活性化には、ちょうどいいトレーニングです。
 

勉強に関する名言(詠み人知らず編)

2018年02月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 11

勉強は何も偉人や有名人だけが行っているものではありません。

誰もが日々努力し、その壁に挑戦しています。決して有名な人が残した勉強の名言ではありませんが、真意をついていると感じた名言をいくつか取り上げてみました。

あなたの隣の席にいた同僚が、この名言をネット上に書き込んだのかもしれません。

 

あと30分の努力が夢への1歩となる

 

そのとおりとしか言いようがない名言ですね。

勉強も1時間、2時間と続けるより、短時間で区切って休憩や日々続けた方が大きな成果を上げます。それは4時間通しで週一日勉強を続けるより、毎日30分でもいいから続けたほうが忘れにくくなり、とても合理的です。

 

分からない問題は放っておけ。たかが数点。その問題に執着しすぎるな

 

試験中にある問題にぶち当たり、他のできたかもしれない問題を行わずに、その問題を解くのに時間を無駄遣いしてしまうのは非常にもったいない行為です。

試験テクニックという言葉で嫌う人もいると思いますが、技術士などの難関試験を勝ち抜くためには必要なスキルとなるでしょう。

どうしても、完璧に答案を書かなければならないという呪縛にとらわれ、完璧な回答をすることを目指すと逆効果となることもあります。

そんな状況を説明している名言です。

 

10年後にはきっと、

せめて10年でいいから戻って

やり直したいと思っているだろう。

今やり直せよ。未来を。

10年後か、20年後か、50年後から

戻ってきたんだよ今。

 

いつまでいっても過去にこうしておけばよかったという後悔は、どの選択をしたとしても残っていることでしょう。それは、技術士試験を受験するということを決めたことやあきらめたことについても同じです。

技術士試験を受験するということは10年後、20年後の自分に大きな影響を与えているということでしょう。しかし、合格までにあきらめてしまう人もいるのではないでしょうか?

あきらめた10年後の自分は、今の自分をどう見ているのかを考えてみましょう。

その時に、後悔していると感じたのであれば、今からでも10年後の自分が満足できるように勉強をすることができます。

一番の強みは勉強しなければと気づくことができたことにあります。

このページを見ている人は、それに気づくことができる可能性をもっています。

本番まで残り2ヶ月です

2018年05月29日 作成 / 執筆:スマート技術員講師 / 閲覧数(月間): 11

業務が忙しく、なかなか集中して試験勉強に取り組めない方もいらっしゃると思います。

家庭環境が影響している方もいるでしょう。

ですが、また来年となると苦しみが長く続くことになります。

現行の試験制度も来年には変わると思います。

犠牲にできるものをしっかり考え、悔いの残らないように頑張りましょう。

 

○択一問題

隙間(スキマ)時間を使って効率よく過去問中心に勉強しましょう。

毎日5分程度の時間を数回確保して、コツコツ取り組みましょう。

朝起きたら1問、出勤前に1問、出勤後すぐに1問、昼休みに1問・・・というように短いスキマ時間を無駄にしないようにしてください。

来年から廃止予定の択一に多くの時間を費やさないようバランスよく学習しましょう。

 

○専門(論文)問題

この時期は知識の補充がメインです。

自分の論文形式(まとめかた)が確立していない方はしっかり固めましょう。

論文形式がうまく決まらない方は周囲のベテラン、ここの講師に相談するなどしましょう。

自己流、自己満足が一番危険です。

残り1ヶ月になったら手書き訓練に励みましょう。

ぶっつけ本番の手書きはほとんど失敗に終わりますのでご注意を。

避難訓練と同様、日頃から訓練しないと本番はうまくいかないものです。

 

あきらめない受験生が勝利する試験ですよ!

総合技術監理部門の口頭試験について

2018年10月31日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 11

10月30日に技術士第二次試験の筆記試験合格発表がありました。

来年度から試験制度が変更されます。筆記試験に合格された方は、今年度の試験で確実に技術士資格を取得できるよう、

口頭試験対策を怠りなく進めてください。

 

さて、今回は総合技術監理部門の口頭試験に関して、留意すべき事項を述べたいと思います。

 

総合技術監理部門の試験内容は、必須科目と選択科目に大別されます。ここでは既に建設部門や機械部門等の技術士資格を

有している方が総合技術監理部門を受験されたと想定して、必須科目のみについて記します。

 

総合技術監理部門(必須科目)の口頭試験試問事項は、文部科学省の「平成30年度技術士試験合否決定基準」に明示されています。

以下の通りです。

『総合技術監理部門の必須科目に関する技術士として必要な専門知識及び応用能力』

 

つまり「総合技術監理部門(建設-○○科目)」の口頭試験で問われるのは、総合技術監理部門に関する専門知識や応用能力です。

建設部門の○○科目の専門知識や応用能力は問われません。

 

この点を失念して、○○科目の視点で質問に答えてしまってはダメです。

特に受験申込時に提出した「業務内容の詳細」を、○○科目の視点で記述してしまった方は要注意です。試験官は「総合技術監理を

理解していない」と判断して、厳しい質問となる可能性があります。「業務内容の詳細」に記述したことは「なかったこと」にして、

口頭で改めて5つの管理の視点で業務の内容を説明する、というくらいの気持ちで挑みましょう。

 

総合技術監理部門(必須科目)の口頭試験は、あくまでも総合技術監理部門に関する専門知識や応用能力が試問されるということを

強く意識して、口頭試験対策を進めてください。

 

 

*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

技術士の部門紹介:建設部門

2018年11月16日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 11

技術士 建設部門の概要

技術士の部門の中でも、最も受験者数も多く、技術士会の会員数も多いのが技術士建設部門です。言い換えれば、現状多くの技術部門がありますが、技術士資格は建設部門のためにあると言っても過言ではないというのが現在の技術士制度が置かれている状況です。

技術士建設部門は、土木関係の受験者が多く、「土木業界の建築士」とも言われているため、必要に迫られて取得する人が多いためです。

専門分野も地質やコンクリート構造物の設計を行う場合から、河川整備、都市計画、鉄道や電力土木、港湾空港、道路、トンネルなど、土木関連の設計に関する専門分野や多くあります。

特に、道路や港湾空港など公共土木工事など大規模事業に関するものが多いのが特徴です。

 

技術士 建設部門取得後の活躍

技術士建設部門取得後の活躍は、他の部門とは比べ物にならない程というのが現状です。

これは、土木系公共工事の設計コンサル等を受注する際の、入札者条件に、技術士資格を持っている人員の数があるためです。

土木工事の設計を受注するような設計コンサルや鉄道会社、電力会社といった公共インフラを整備するような会社や、都市計画を行うゼネコンなど、資格を活かして活躍できる会社がいくらでもあります。

技術士建設部門を取得すると、転職に有利ということができます。

 

技術士 建設部門の問題点

現在、技術士制度改革の中で、技術士資格の国際化を謳っていますが、技術士建設部門の資格が国内での需要を満たすような形となってしまっていることです。

海外での設計コンサルなどを行う場合は、PEなどの資格と連携できるのは利点ですが、現状国内の需要のみで運営しているような会社では、技術士制度改革により、技術士資格の難易度が上がることで、取得できない人が増えてしまい、会社経営に行き詰ってしまうといった可能性もあります。

技術士建設部門は、土木業界では国内での必要資格といった側面が強く、こうした状況が資格制度の国際化にブレーキをかけていということもできます。

しかし土木分野も海外受注が増えていけば、現状は変わっていくものと考えられます。

筆記試験は「。」(句点)と「、」(読点)を適切に使う

2018年12月09日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 11

業務経歴票や筆記試験では、日本語のルールを守って書きます。技術士試験は、記述量が多い試験ですから、この当たり前のことが、とくに重要になります。

 

句点と読点は、文脈を明らかにします。また、文を正しく、かつ容易に理解できるように打つものです。

 

1.「。」句点(くてん)


(1)文の終わりに必ず打つ


(2)箇条書き、タイトル、項目名には打たない


(3)通常は、( )、「 」の中の最後の文末にはつけない


(○)日本語のルール(現代表記法) (×)日本語のルール(現代表記法。)

ただし、3.について、( )書きで注釈を入れる場合は、( )の後に句点を打ちます。

 

(例)技術士とは、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価、又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行うものをいう。
(出典:技術士法第2条)

 

2.「、」読点(とうてん)


(1)主語をはっきりさせるために打つ


(2)文の切れ目、前後の関係をはっきりさせるために打つ


(3)接続詞、副詞のあとに打つ


(4)条件文のあとに打つ

 

(例)なお、生態系の観点からも検討が必要である。
(例)しかし、当該案は費用が2倍に増える。
(例)目的が工事費の提言であることから、施工計画が重要となる。

 

「このような当たり前のことを?」と思わず、意識して、作文してください。
なぜなら、技術士試験では、「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」が試されているからです。


このコンピテンシーの8項目のなかに、「コミュニケーション」があります。


そして、コミュニケーションには、「業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確に効果的な意思疎通を行うこと」と書かれています。

 

つまり、文書で明確に意思疎通が行うために、句点や読点を適切に使うことも必要なのです。

平成30年度と平成29年度の合格率を対比してみた。

2019年03月19日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 11

平成30年度の合格発表から10日ほど経過しました。今年度の技術士試験に見事に合格した人は素晴らしいと思います。受験者数と合格者数を各部門で昨年度と今年度で対比させてみました。気になる点を箇条書きで整理したいと思います。

 

1) 全体の傾向
 受験者数は昨年度とほぼ同様で約2.6万人だ。しかし、合格者数は昨年度の3,501人から2,355人と33%も減少している。合格率も13.3%から9.1%に減少し、非常に厳しい年度となった。

2) 合格率が増加した部門
 全体的に厳しくなった技術士試験だったが、合格率が増加した部門もある。機械、金属、資源工学、衛生工学、水産、応用理学、生物工学だ。この中で最も増加率が大きいのは、水産部門の13.7%から21.1%へと7.4ポイントの増加だ。水産部門は技術士を強く求めているのかもしれない。

3) 合格率が減少した部門
 特に受験生の多い建設部門、総合技術監理部門、電気電子部門等で合格率が厳しくなったために、全体の合格率も低下した。特に、建設では12.8%から6.3%と半減している。また、総合技術監理でも9.8%から6.4%とかなり厳しくなっている。

4) 合格率が最も高い部門
 今年度の合格率で最も高い部門はどこだろう。金属部門が昨年度の43.5%から46.5%にさらに増加している。続いて生物部門が39.6%から41.0%と増加している。

5) 合格率が最も低い部門
 今回は6%台の部門が3部門ある。それは建設の6.3%、総合技術監理の6.4%、そして情報工学の6.5%だ。残念ながら自分も情報工学の情報ネットワークにトライしたが、84人受験して、筆記合格が4名だった。4名は全員合格かと思ったら1名落ちている。84名受験して3名合格なので合格率は3.6%だ。これは辛い。

まとめ
 平成31年度から受験科目が再編されるし、受験方法も改訂される。合格率は低下しているが、平成31年度は引き続き厳しくなるか、それとも反転するかは現時点では判断できない。言えることは、しっかりと準備をして、最善を尽くすことだ。そして、合格するためには、自分は合格すると信じること。そして、合格への受験プランを作成し、それを凡事徹底して、愚直に繰り返すことだ。皆さんの健闘を祈ります。

以上

 

技術士の部門紹介:原子力・放射線部門

2019年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 11

技術士 原子力・放射線部門の概要

20世紀に技術が確立した原子力の技術は、それまでの火力や水力などと比べると少ない質量で大きなエネルギーを取り出すことができる夢のエネルギーでした。

しかしその副産物として、放射線を発生させる放射能を生み出してしまい、原子力発電に使用した核燃料は核爆発の危険のある扱いづらいものとなってしまいました。

電気のある便利な生活を支え、核燃料の安全な取り扱いを目的とした技術部門が技術士原子力・放射線部門です。

専門分野は安全な原子炉を設計・建設に関する知識を問う原子炉システムの設計及び建設、原子力発電所の運営や保守に関する知識を問う原子炉システムの運転及び保守、プルサーマル計画などの核燃料サイクルについての知識を問う核燃料サイクルの技術、レントゲン検査などの知識を問う放射線利用、放射線の防護技術を問う放射線防護があります。

 

技術士 原子力・放射線部門取得後の活躍

原子力・放射線部門の技術士ですが、主に原子力発電所の建設や運転保守に関する部署で働くことができます。

電力会社の原子力部門や電機メーカの発電所設計、建設に関する部署が考えられます。

また、製品メーカのレントゲン検査など、原子力発電以外の放射線利用や、被曝を防ぐための措置や除染技術などの原発事故の処理などでも活躍ができると考えられます。

海外の原子力発電所の建設などを政府が推進していることもあり、そうした関係では国際資格にも通じる技術士を取得することもプラスとなります。

 

技術士 原子力・放射線部門の問題点

最も影響の大きい原子力発電ですが、東日本大震災での原発事故が発生して以降、原子力発電に対してあまりいいイメージを持たれないという部分が大きな問題です。

核燃料サイクルの技術を問う分野もありますが、現在、高速増殖炉などの核燃料サイクルを利用した原子力発電所の運営が暗礁に乗り上げていることもあり、先が読めない状況が続いています。

また、原子力発電に関係する部門以外の放射線利用などの部門も、放射線技師は医療分野での専門資格もあり、技術士を受験する人が少ない傾向にあります。

しかし、目に見えない放射性物質を扱う専門技術者は今後も需要があると思われますので、どのような形で活躍できるかがまだまだ未知数の部分が大きいです。

論文作成の3つのコツ

2017年02月01日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士の二次試験には、筆記試験と口頭試験(面接)があります。

今日は、この筆記試験の中の記述問題への回答の3つコツを解説したと思います。

 

1)論文は、抽象的なことと具体的なことを交互に書く。

 ・問われたことに対して、抽象的なことばかりを書くと、十分な納得感を得ることが難しい。
 ・逆に、具体的なことばかり書くと、なんだか細かくて分かりにくいと感じる。
 ・大切な事は、まず回答の本質を抽象化して回答し、その回答を事例を交えて具体化し、
  さらに結論を抽象化するというように抽象化と具体化を交互に行って読者の理解を深めることです。
 

2)具体的には、タイトルやサブタイトルを活用する。

 ・回答すべき内容を体系化して、それぞれの骨子を明確にする。
 ・その場合には、魔法の3を使う。つまり、コアの3つを整理するように心がける。
 ・試験官がそのタイトルとサブタイトルを見ただけで記述したい内容がほぼわかるように工夫する。
 ・その上で、各タイトルやサブタイトルで伝えたい内容を文字数の範囲で具体的に記述する。

 

3)さらに、図表を有効に活用する。

 ・試験官が回答を読まなくても、見ただけでその内容がほぼ分かるようにするには、前述の体系化に加えて図表の活用が有効だ。
 ・タイトルやサブタイトルをつけるようにすると、原稿用紙の右上のコーナーには必然的にスペースが生じます。
 ・そのスペースを積極的に活用して、その用紙で最も理解してほしい内容を図表にするのです。
 ・逆に言えば、その図表で伝えきれないことを文字にする。

 

試験官は忙しいです。大量の回答を採点するときには、最後まで読まないと分からないような回答を最初から最後まで読んでくれるでしょうか。
最初の数行と最後の数行を読んでポイというような悲劇は避けるべきです。
読まなくても、見ただけで内容がほぼ分かれば、逆に最後まで読んでくれるのではないでしょうか?

新聞記事でも、雑誌でも、本でも、その内容を読むかどうかは、読む前に決めているものです。
お!これはちょっと面白い!これはよくまとまっている!と注意を引かせて、最後まで読んでしまうような論文を目指しましょう。

以上です。


 

 

技術士試験で受かるには勉強効率が大切!一瞬で集中する方法

2017年02月06日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士試験の勉強をしていて、集中力が保てず、学習が進まないと困った経験はありませんか?

技術士試験を取り組む人の多くは仕事をしながら、家に帰ってからの貴重な時間を使って学習しています。

ですので、限られた時間を有効に活用するためにも、効率的な学習法を覚えておくことをオススメします。

仕事前や仕事終わりの1〜2時間を最大限の集中力で勉強するためにポモドーロテクニックを試してみましょう。

ポモドーロテクニックはフランチェスコ・シリロという研究者が提唱する、タイマーを使った学習法です。人間の集中力はあまり長時間つづかないと言われますが、短時間だけ集中して課題に取り組むことで長時間集中ができないという脳の弱点をカバーしています。

ポモドーロテクニックの要点は以下の5ポイントです。

1.取り組むべき課題を選びます。
2.タイマーを25分にセットします。
3.タイマーが鳴るまで課題に集中します。
4.数分間の軽い休憩をとります。
5.1から4を4セット終えたら30分程度の休憩をとります。

大切なことは25分間のタイマーをセットしている間は電話やSNSの通知に目を向けないということです。勉強をしていても、ついテレビが気になってしまったり、スマホを触りたくなってしまった経験がある人も多いはずです。25分間だけ集中したあとの休憩時間であればスマホに触ってもよいので、勉強している間はすべての通知を無視して学習に取り組みましょう。

休憩を含むと1セット30分程度ですが、4セット(120分程度)つづけたら20分から30分程度の休憩をとって脳を休ませてあげると次の学習も集中しやすいとされています。平日の仕事が終わった後の2時間を使って勉強するときでも、休日で半日ほど勉強ができるときでも導入できるのがいいですよね。

集中力が持続できず学習環境を改善したいと思っているときはポモドーロテクニックを活用してみてくださいね。

技術士にチャレンジする際は、まず戦略を立てよう!

2017年02月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士試験は、一次試験と二次試験に分かれていますが、必ずしも同一部門の試験を
受ける必要はないです。別の言い方をすれば、どこかの部門の一次試験を合格すれ
ば、どの部門の二次試験を受けることができます。

通常は、自分の専門分野に近い分野を選択します。しかし、必ずしもそれが正解とは
限りません。

例えば、私は情報通信が専門なので、選択すべき分野は電気電子部門か情報工学部門
です。しかし、一次試験では経営工学分野を選択しました。

なぜなのでしょうか?

それは、過去問を解いてみたのです。可能性の有る分野として、電気電子部門と
情報工学部門と経営工学部門の過去問を解いてみると、どれも合格ラインの60%を
クリアできなかったが、得点は経営工学>電気電子>情報工学だった。

そして弱点分野を勉強して合格レベルに持ち上げるための課題を分析してみると、
経営工学で不正解なのは知識問題でしたが、電気電子では計算問題でした。学生時代
に戻って計算問題をマスターするように頑張っても良いけど、それよりは経営工学の
知識問題を勉強する方が将来につながるような気がした。

また、一次試験の合格率が経営工学>情報工学>電気電子だったこともあり、
受験部門は経営工学にしました。

実際、経営工学を勉強することは、技術屋の自分には結構新鮮であり、非常に興味を
もてるものだったので、一気に勉強して、結果的には高得点で合格しました。

つまり、自分の専門分野=受験部門であることが基本ですが、必ずしもそうではなく
ても良いということです。

無事経営工学部門の一次試験に合格したので、目的の電気電子部門の二次試験にトライ
して合格した後は、総合技術監理部門の二次試験にトライしましたが、その場合にも
経営工学の勉強をしたことが大いに役に立ちました。

この3月1日に総合技術監理部門の合否が発表しますが、もし合格していたら、次には
経営工学部門の二次試験にもチャレンジしようかどうかを思案している今日この頃です。

技術士を目指す受験生の皆さんは、ぜひ自分の専門分野を高めるとともに、広げることを
含めて受験の戦略を立てて欲しいと思います。

出願時における受験部門(科目)選択でお悩みの方へ

2017年02月21日 作成 / 執筆:スマート技術員講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士第二次試験を受験するうえで、まずは技術部門・選択科目を決めなくてはいけません。

「建設部門」までは決まっているが、自分の専門がよくわからないという受験生が多々見受けられます。

私の場合、「道路」が専門ということで「道路科目」で受験しましたが、同じ「道路」が専門でも「施工計画、施工設備及び積算」で受験する人、「土質及び基礎」で受験する人など様々です。

この違いは何を対象とするかによって変わるものです。

「道路」が対象物であってもゼネコン関係者で「施工計画」を主にやっている人もいれば、コンサル関係者で「軟弱地盤の設計」を中心にやっている人もいます。

よって「つくるもの」を対象に考えれば「道路」や「港湾及び空港」などが選択され、

「使用する技能」を対象に考えれば「施工計画」「土質及び基礎」「鋼構造及びコンクリート」などが選択されます。

こう考えると、誰でも2つの科目(又は別部門)を受験することが可能なんだとわかりますね~

「環境」が専門の人は「建設部門、建設環境」「農業部門、農村環境」「環境部門、環境保全計画」など視点の違いはあると思いますが、色々な受験が可能になりそうです。

では、どちらで受験するか悩んでいる人はどうすればよいのでしょうか。

一番大事なのは取得する「目的」でしょう。

「ただ何でもいいので技術士が欲しい」という人もいれば、「仕事を受注するために特定の部門が欲しい」という人もいます。

目的に応じて、受験選択範囲も変わってくるのでしょう。

また、過去問で判断するのも大事です。

どちらのほうが合格できそうか過去問を実際に解いてみて判断するのもOKかと思います。

まずは「とにかく1つ目を合格したい」という思いが一番強いのが本音でしょうから。

悩んで答えが出ないときは、このサイトの講師に相談するのがよいですね。

業務経歴票における業務詳細の内容を記述する時のちょっと危険なテクニック

2017年03月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士第二次試験受験申込書として業務経歴票を4月末までに提出しなくては受験ができません。

この業務経歴票には「業務内容の詳細」欄に720文字以内で業務の詳細を記入する必要があります。

このサイトをご覧になっているということは、この「業務内容の詳細」の重要性は既にご存知かと思います。

一言で言えば、業務内容の詳細(業務経歴票)は「口頭試験時の資料」として使用されます。

添削を繰り返し、完璧に近い状態まで仕上げておかないと口頭試験時に泣くことになります。

 

口答試験本番、口頭試験官はこの業務内容の詳細を見ながら色々と質問してきます。

実際はこちらが一番アピールしたい部分を答えることができず時間切れで終わってしまうこともあります。

時には予想できない変化球の質問に頭が真っ白になり、無言の時間を過ごすこともあります。

口頭試験官の質問内容をコントロールできたらな~と誰もが思ってしまいます。

 

そこで今回紹介するテクニックの出番です。

業務詳細の内容で自分が一番アピールしたい部分を「わざと曖昧(ぼんやりした表現)」で記述します。

すると口頭試験官はその部分を理解したいために必ず質問してきます。

口頭試験官の質問内容を誘導することができるのです。

これでこちらが一番アピールしたい部分を事前に準備しておいた満点以上の回答で答えることができ、大きく評価を上げることができます。

予想できない変化球の質問にドキドキする機会も減ることになり、自分優位に進める時間が増えることになります。

 

これだけ聞くと「すごい裏技だ」と思うかもしれませんが、実はかなり危険なテクニックです。

口頭試験官によっては

「なんだ、こいつはまともな文章が書けんのか」

「大事なことが書かれていなくて理解できん」

と口頭試験が始まる前から評価を落しかねません。

口頭試験官も人間です。

時と場合によっては諸刃の剣になるテクニックです。

初受験の人はかなりの勇気が必要かもしれません。

2つ目の受験時まで試さないほうが無難かもしれませんね。

このテクニックを使用する場合は最寄りの技術士等とよく相談することをお勧めいたします。

 

 

字はきれいでないといけないか

2017年04月21日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 10

たぶんYESだと思います。少なくとも汚くて、乱雑な字は、採点官に良い印象を与えません。


優しくて、物分かりの良い採点官であれば幸運です。

 

しかし、「この受験生は、読みにくい字を書いて、『コミュニケーション能力』に難があるな」と判定する採点官もいるでしょう。

 

なぜなら、技術士には次の7つの資質能力が必要であると文部科学省が公表しているからです。その7つのうちの1つが、コミュニケーションだからです。

 

1.専門的学識
2.問題解決
3.マネジメント
4.評価
5.コミュニケーション
6.リーダーシップ
7.技術者倫理

 

コミュニケーションは、さらに次の2つの要件が示されています。

 

(1)業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。 

 

(2)海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。 

 

つまり、(1)に示すように、「文書等の方法を通じて」、クライアント等の役どころとなる「採点官」との間で、『明確かつ効果的な意思疎通』ができなければ減点です。

 

それでは、字のきたなさを、どのように克服するか?

 

・文字の「とめ」と「はらい」だけでもしっかりと書いてみる。


・漢字は大きく、ひらがなは2割くらい小さく書く。


・タイトル、小見出しは「太字」やアンダーラインで強調してメリハリをつける。


・いつもの20%くらいは「丁寧」に書いてみる。

 

こんな小さな努力が当落を分けるかもしれないと思って、日常業務のなかでも取り組んでみてはいかがでしょうか。

文章のセンスを磨くには?

2017年05月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士二次試験には、文章で説明する問題が多く存在します。

自分には文章のセンスがないと思っている人も多いのではないでしょうか?

 

文章のセンスというのは非常に曖昧な表現です。普段からセンスが大事だと言っている人に、センスとは何かということについて聞いてもあまりはっきりとした答えが返ってこないと考えます。

 

センスとは「相手の要求に対して細かな配慮ができる」能力と読み替えることができます。

ある事柄について説明する設問があったとします。

その場合、Aのことを説明すると、Bも関連した内容として説明する必要があります。

さらにCについても説明しなければならないということを続けていってしまうと、どんどん本質からずれていってしまいます。

設問の回答がAに関する説明のみだった場合、B、Cについての説明は不要ということになります。

 

ここで重要なのは、レポートなどであれば上司などに書き直しなどを命じられて済みますが、試験時間中は誰もそういったアドバイスをくれません。

また、B,Cの説明をするということで、限られた試験時間を無駄に使うことにもなってしまいます。その説明を書いたがために一問分の時間がなくなってしまったということにもなりかねません。

 

まず、主題を見失わない

 

説明をしていくと、自分の世界に入っていってしまい、これもこれもいうような説明を加えていったのであれば、主題から離れていってしまいます。

特に自分の好きな分野であれば、多くの説明をすることができるためいろいろと書きたくなる気持ちも理解できます。

しかし、問題文に対する説明に得点がもらえることを忘れてはいけません。

 

問題文を見た場合、それに対する主題をまず考えるようにしましょう。

極端な言い方をすれば、主題が一文だけでも相手の要求する回答であれば得点がもらえるということです。

 

これは分かりやすい説明にもつながる重要な項目です。

特許を出願したことありますか

2017年09月24日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 10

口頭試験では、特許について聞かれることがあります。

私は、機械部門の時も電気電子部門の時も聞かれました。

・特許を出願したことはありますか?
・特許は何件くらい出願しましたか?
・特許はどのような内容ですか?
・あなたが筆頭発明者として出願しましたか?

などなど、いろいろな質問の仕方で特許に関して聞かれた実績があるようです。

これは、「特許」を出願することが、「技術士」としてふさわしい業務のうちの一つと
考えられているからだと思います。

この「ふさわしい」には、以下の2つの側面が考えられます。

1.技術的側面

特許を出願されたことがある方はご存じでしょうが、特許の明細書には、
「こういう課題があり、その課題を解決するためにこのような発明をし、
このような効果があることが確認できた」ということを書きます。
これは、技術士第二次試験の内容である「課題解決能力」が求められるもので、
「課題解決能力」があるかどうかの判断の一部として使われるのかと思います。


2.法律的(精神的)側面

口頭試験で「特許法」について聞かれることはないと思いますが、その精神は
理解しておく方がよいと思います。
「特許」は、一般的には「発明を独占して使用できる権利を与えるためのシステム」という
イメージだと思いますが、それは、「特許」の片面だけしか見ていません。
「特許法」的には、「産業の発展のために発明を公開してもらい、その代償として
一定期間独占して使用する権利を与えるためのシステム」という感じだと思います。
特許法第一条にある「産業の発達に寄与することを目的とする」は、技術士法第一条にある
「科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする」に通ずるところがあると思いませんか。


以上の二つの側面が把握できれば、おのずと、どのように回答したらよいかご理解いただけると思います。

<参考>
特許法 第一条
この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。

技術士法 第一条
この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
 

やる気が出ないのは甘え?技術士二次試験に向けて改善しよう

2017年10月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 10

「あとで、やればいいや」と思って、課題を先延ばしにしたことはありませんか?

5分間だけ、スマホのアプリで息抜き。それから勉強を始めても、学習計画通りに進むから問題はない。そう思って、スマホを触り始めると、5分だったはずが、10分、15分となってしまうことは、よくあります。また、せっかく勉強をはじめても、すぐに息抜きが必要になり、勉強に取り組んではスマホをいじるというサイクルを繰り返してしまう人も多いはず。そして、結果的に、計画はギリギリすべりこみで終わらせたり、睡眠時間を削って取り組むことになってしまう。もし、そんな負のサイクルに入ってしまっているのであれば、先送りの習慣を見直すべきです。

取り組むべきことを先送りにすると、弊害があります。これは、調査データでも示されており、ピアーズ・スティールの著書『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』に紹介されています。一つの例として、レポート提出前の学生のケースが紹介されています。レポート課題が出されてから、提出日までの期間に取り組むべきことが、仮に100個あるとしましょう。ここでの100とは、仮のものですから、たとえば「資料を集める」だとか「1章を書く」だとか、そういったことだと考えてください。1日あたり、5ずつ取り組めば、20日後には、無事に100に到達します。しかし、先延ばしをする習慣があると、最後の5日間で、1日あたり20ずつ取り組むような事態になりがちです。本来であれば、4日かけて取り組むことを、1日でやるわけですから、クオリティも下がりますし、大慌てで取り組むので、気持ちは常に焦った状態になっています。もちろん、なかには課題にさく時間が十分ではないため、終わりきらない場合もあります。課題の取り組みを先延ばしにした学生は、最終的な仕上がりも、コツコツ取り組んだ学生と比較して、程度が低いものという調査結果が出ています。

この結果からわかるように、取り組むべきタスクを先延ばしにすることは、精神的な負担が大きいばかりでなく、最終的な成果物のクオリティを下げることになります。試験学習でいえば、クオリティの低下とは、つまり試験に通過できないということです。しかし、先延ばしは甘えではなく、習慣に問題があります。習慣を改善すれば、先延ばしグセをよい状態にすることは可能です。次回からは、先延ばしする習慣を改善するために紹介されている、具体的なアイデアを確認していきます。

口頭試験の準備、まずは...(第1回)

2017年10月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 10

受験生の皆さん、いよいよ筆記試験の合格発表ですね。

筆記試験に合格したら、口頭試験の準備をしなければなりませんが、その準備についてお話したいと思います。

「自分でしかできないこと」を最優先にしましょう。

「技術士の義務・責務」とか、「技術士制度」とか受験生の皆さんに共通の事項は、Webで調べれば、想定質問や模範解答などいろいろ出てきます。

これから3回に分けて書く事項は、自分でなければできません。後回しにしても必ずしなければならないので、まずはここから手をつけて下さい。

まず、第1回は、「筆記試験の再現」についてです。

 

★筆記試験の再現

多くの方から、筆記試験の論文の再現をすることが推奨されていたと思います。もし、まだされていない方がおられたら、ぜひとも論文の再現をして下さい。

今更、一語一句違わずに再現などできませんが、最低でも要旨はまとめておいて下さい。

重要なのは、その次です。

その論文が、質問に対して正しい回答になっているかどうか、再確認して下さい。

間違ったことを書いていないか...

説明不足なので追加する事項はないか...

口頭試験で、筆記試験の論文について聞かれることは多くはないそうです。しかし、口頭試験で質問されるということは、試験官から、応用能力や課題解決能力に疑問を持たれているということなので、名誉挽回しなければなりません。

ということなので、ただ単に論文の再現をするだけでは足りず、どのように回答すべきであったかを考えるところまでしておいて下さい。

 

「備えあれば憂いなし」です。

皆さん、頑張って下さい。応援しています。

 

 

口頭試験の準備、まずは...(第2回) 業務内容の詳細の見直し」、「口頭試験の準備、まずは...(第3回・最終回)説明した業務の振り返り」も

ご参照下さい。

 

口頭試験に向けて~宿泊の手配をどうしますか?~

2017年11月01日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 10

10月31日に技術士第二次試験の筆記試験結果発表がありました。

筆記試験に合格された方、おめでとうございます。まずは関門を一つクリアしました。しっかり準備をして口頭試験に臨んでください。

 

さて、想定質問の作成等に加え、確実に受験できる体制を整えることも口頭試験対策の一つです。

交通機関のトラブル等のリスクを回避するために、試験前日は口頭試験会場へ徒歩で行ける範囲に宿泊されることをお勧めします。

 

ところで、宿泊施設はどのような方法で確保されますか?

最近はネットの宿泊予約サイトで簡単に宿泊予約を行うことができますので、まずはネットを利用して探すのが良いと思います。私も出張時には宿泊予約サイトを利用して宿泊先を確保することが多いです。

 

ただ、最近は観光客の増加等の影響もあり、都心部のビジネスホテルは空きが少ない場合が多いです。口頭試験は土日祝日に実施されることが多いので、休みの前日だと尚更予約が取りにくいことが予想されます。

 

うまくネットの宿泊予約サイトで予約できればよいのですが、満室で適当な宿を確保できない場合はどうしますか?

 

「蛇の道は蛇」という言葉があります。旅行代理店に相談してみましょう。

旅行代理店であれば、予めホテルの部屋を一定数確保していることがあります。その場合、一般向けには満室になっていても、旅行代理店を経由すれば部屋を確保できる可能性があります。

また新幹線や飛行機のチケット手配と併せて頼めば、割安になる可能性もあります。

 

口頭試験までの短い期間、やるべきことはたくさんあります。交通・宿泊の手配といったことは他者に依頼してしまうのも時間の有効利用の方法です。

 

 

*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

口頭試験のピークですね。最善を尽くして朗報を待とう!

2017年12月09日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士二次試験にチャレンジしている人へ
口頭試験はこの土日がピークのようですね。私も今日口頭試験にトライしました。会場となる渋谷のフォーラムエイトでは、約300人が入場できるオリオンホールを控え室にしていて、私が見ている時間帯だけでも100人を超える人が緊張した表情でスタンバイしていた。

 

口頭試験を突破のためのノウハウ
1)全てのスタートは申込書
2)試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
3)模擬試験を繰り返そう

 

全てのスタートは申込書
技術士試験(二次試験)を受験するためには申込書を提出する必要がある。そして、そこには自分の略歴(5行)と業務詳細(720文字)を記載する必要がある。受験分野や受験科目をどこにしようかと迷いながら書いたりする。その専門分野への深い知識がまだない時点で書いた略歴と業務詳細をもとに審査するのがこの口頭試験だ。なんということだ。自分が書いた内容も今から書き直して良いと言われたら全面的に書き直したい。ポイントがわからない。論理が不明。工夫した点が伝わらない。試験官はそんなダメダメ資料を手元で見ながら厳しい質問をしてくる。もう覚悟するしかない(涙)。

 

試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
しかし、あきらめるのは早い。その試験官はあなたの筆記試験に対して合格点をつけてくれた人だ。つまり、あなたを合格させようとしてくれている味方なのだ。敵ではない。したがって、試験官の期待に応える必要がある。試験官の立場に立って、試験官が理解できるようにあなたの略歴を説明して、あなたがどのような経験をしたか、どのように成長したかを理解してもらう。そして、業務詳細では、どのような課題に対して、何が問題だったのか、その問題をどのような方法で解決しようとしたのか。その解決方法は最適だったのか。そして、どのような成果を得たのか。口頭試験はあなたの経歴を評価するのではなくて、あなたの能力を評価するのが目的です。したがって、こんな仕事をしたではなく、自分はこんな能力があるので、このような課題をこのように解決した。なので、これからも社会の課題を解決する能力があります!ということをアピールする場なのだ。

 

模擬試験を繰り返そう
口頭試験では、いくら説明しても試験官が全く違う風に誤解することがある。そんな誤解がいっぱい発生するのを解きほどすのがコミュニケーション能力だ。しかし、自分と違う考えをする人がいることを理解することは難しい。一人で考えてもできるわけがない。唯一の方法は第三者に試験官になってもらって、模擬試験をすることだ。いかに自分の思い込みが強いかを毎回思い知ることになるだろう。また、誤解しやすい場所が分かれば、その誤解を解くための説明の仕方も見えてくる。模擬試験は最低でも3回はしたい。できれば4−5回ぐらいするべきだ。相手は、自分の奥さんでも、子供でも良い。素人が試験官になってくれると、もう思いっきり誤解をしてくるので大変参考になる(笑)。

 

合格発表は3月9日(金)
2016年度(平成28年度)の合格発表は2017年3月1日だった。でも、今日の案内資料を見ると、2017年度の合格発表は2018年3月9日だ。わずか1週間ほどの差だけど、ドキドキする時間が去年より長くなるのは辛いなあ。神様でも仏様でもなんでも良いので、なんとか合格しているのをお祈りするしかない。

 

来年に向けての戦略を立てよう!
控え室にはピークで100人ほどの受験者がスタンバイしていたが、そのうちの女性は1割ほどだった。女性の社会進出に期待が寄せられているが、技術士の世界はまだまだ女性が進出する開拓の余地がありそうだ。現在の二次試験の方法は来年度までだ。今回の口頭試験は失敗だと判断してリベンジを図るか!それとも、合格を信じてさらに次の部門にトライしてマルチホルダーを目指すか。いずれにせよ、合格発表を待ってから考えるのではなく、今日から来年度の目標を定めてスタートを切ろう。技術士試験はタイムリミットが決まっているので、スタートダッシュが成功の秘訣だ。

 

技術士試験に向けて考えてみたい睡眠の効用

2017年12月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 10

「睡眠は日常に不可欠なものである」と聞いて、反対する人はいないでしょう。ですが、睡眠が人間の体の仕組みにおいて、どのような役割をになっているか、人類は明らかにできていません。
以前、睡眠の具体的な実践方法について紹介しました。

【技術士試験のための睡眠入門】試験当日はよく眠ろう


【技術士試験のための睡眠入門】いくら寝ても眠り足りない?


【技術士試験のための睡眠入門】眠れないときの対策

今回は、やや抽象度をあげた睡眠についてのお話を紹介するので、睡眠をどう捉えていくか考えるキッカケにしてみてください。

作家のJerome Groopmanは"THE NEW YORKER"において、睡眠についての寄稿を行っています。そこでは、睡眠がまだ研究途中の分野である一方で、ノーベル賞が睡眠研究の学者に与えられており、睡眠に注目が集まっていることを紹介しています。

睡眠不足が健康を害することは、古い時代の記録として残っています。代表的な例がチャールズ・ディケンズの作品です。睡眠不足が原因で、顔を赤らめて仕事中に眠ってしまう男が彼の作品には登場します。さらに、その男は体が大きく、肥満体質であるということまで描かれています。Jerome氏は、ディケンズの作品に登場するその男が「無呼吸症候群である」ということに言及しており、その裏付けとしてMeir Kryger氏の"The Mystery of Sleep"を紹介しています。そして、こう付け加えます。「産業革命以前の私たちの生活は、日の光で昼夜を分け、生活のリズムが刻まれていた」、と。

日本においても、数年前と比較するだけでも、夜の時間が長くなったと感じる人が多いでしょう。テレビやインターネット・SNS、そしてスマートフォンがその利用を加速させています。睡眠を損なうことは、健康を損なうことであることは、ディケンズの作品から描かれていることからもわかるように、昔から人間に刻まれているルールのようなものです。試験直前にならば、多少の生活リズムが崩れることがあるかもしれません。ですが、発達した現代だからこそ、ときには静かな夜の音に耳を傾けて、リラックスした時間を過ごすことも欠かせないでしょう。

第二次試験受験を決めたら、まずやること(第3回・最終回:選択と集中)

2018年01月20日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 10

第1回で業務の棚卸のこと、第2回で選択科目のことについて話をさせて頂きました。

今回は、筆記試験の概要と、勉強の取り組み方について話をさせて頂きたいと思います。



筆記試験は、以下の3つのパートに分かれています。

・必須科目Ⅰ:部門全体の知識(5者択一)
・選択科目Ⅱ:選択科目に関する応用能力(600字論文×2件、1200字論文×1件)
・選択科目Ⅲ:選択科目に関する課題解決能力(1800字論文×1件)

必須科目Ⅰは、20問の内から15問を選択して解答します。15問のうち60%以上
(9問以上)正解して、はじめて選択科目Ⅱ、Ⅲの採点がされます。

必須科目Ⅰは、いわゆる「足切り」のために行われますので、ぎりぎり9問正解でも、
15問全問正解でも一緒です。選択科目ⅡとⅢの結果だけで合否が決まります。

必須科目Ⅰは、部門全体に渡って出題されます。

機械部門の場合、設計工学、材料力学、振動工学、熱力学、流体力学、制御工学など、
広い分野から出題されますので、各分野での出題数は、1~2問、多くて3問という
くらいです。

解答するのが20問中15問なので、無条件で5問捨てることができます。
9問正解でよいので、極端なことを言うと、20問中11問わからなくてもよいということです。

ですから、集中して勉強して確実に得点を取りに行く分野と、必要最小限の勉強をして
簡単な問題(過去問と類似の問題)が出た時に得点を拾う分野に分けて考えるのが
よいでしょう。

勉強を始める時点で、分野を仕分けして、それに合わせた勉強方法を考えてもらいたいと
思います。

勉強に費やすことのできる時間は無限ではありませんので、「選択と集中」で効率よく
勉強しましょう。


筆記試験まで、半年です。がんばりましょう。

 

技術士の部門紹介:情報工学部門

2019年01月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士 情報工学部門の概要

GoogleやAmazonなどのIT企業が活躍できるのもコンピュータや情報ネットワークが基幹にあることが大前提となります。

コンピュータやネットはスマートフォンなどの普及により、今まで以上に身近なものとなりました。そんな情報化社会を支えているコンピュータ工学やプログラミングやネットワークの技術部門の内容を専門分野とする部門が、技術士情報工学部門です。

専門分野としては、コンピュータの構造や組み込みシステムの内容を問うコンピュータ工学、プログラミングやソフトウエアの安定性検証などの内容を問うソフトウエア工学、情報システムを使ったシステム構築に関する内容を問う情報システム・データ工学、ネットワークのセキュリティやネットワーク構築に関する内容を問う情報ネットワークの4分野があります。

 

技術士 情報工学部門取得後の活躍

技術士 情報工学部門を取得すると、情報系部門の専門家として、システムインテグレーションを行う会社や、情報システムを構築する会社に就職し活躍することができます。

NTTやKDDIといった電話会社も、現在は、自社設備としてサーバーを構築することが多いため、IT分野の業務に力を入れております。こうした会社でも活用できる可能性もあります。

情報工学部門は、今後5Gネットワークの開発など、多くの広がりが期待できる部門ということができます。

 

技術士 情報工学部門の問題点

他の分野と比較しても、受験者数も安定しており、一定の需要があります。

情報処理技術者やシステムアドミニストレータなど、他の知名度のある情報関連の資格もありますが、やはりそうした資格と比較しても難易度が高く、取得することで一定の技術水準をクリアしているとみてもらえることが多いようです。

プログラミングなどを行うのに許可が必要な資格はなく、誰でも仕事に従事することができますが、そういった仕事だからこそ、対外的に技術があることを証明する資格として技術士情報工学部門が活用されています。

 

 

現行方式試験タイプ最後の年

2017年01月09日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

必須科目(問題Ⅰ)は平成25年度から「択一式」(マークシート方式5択)がスタートしました。

技術士試験問題方式は5年サイクルで変更といわれていますが、択一式も例外ではないようです。

長い期間、受験してきた受験生にとっては、やっと慣れてきた択一式かもしれません。

択一が得意な人は平成29年度で決める強い覚悟で臨みましょう。

 

ところで「建設部門」が主かもしれませんが・・・

択一式問題の正答は「均等配置」を意識して作成されているって知っていましたか。

①正答数は均等

正答は1から5までありますが、それぞれ同じ数の正答数を目標としています。問題数は全部で20問あり5つから正答を選ぶので、1つあたり平均で4回正答を目安にしていることになります。簡単にいうと1の正答は4回、2の正答も4回・・・とそれぞれ均等になるようにしています。(実際はちょうど4回ではなく3~5回となっていますが・・・)

②同じ正答が連続しない

問1の正答が1、問2の正答も1、問3の正答も1・・・と同じ正答が続くことも避けるように意識して作成しています。2連続はあっても「3連続」にはならないようにしています。

 

さて、これを知っていたからといって点数が伸びるの?と疑問を持った人もいるでしょう。

実はその通りなのです。

あくまでもこの知識は補助的なチェックにしかなりません。

試験本番、マークシートを完成させたとき、そのマークした数字をよくみてください。

同じ正答が並んでいませんか?(例 問1の正答が3、問2の正答が3、問3の正答が3・・・と並んでいたらどれかが間違っている可能性が高いでしょう)

同じ正答が数多くありませんか?(例 正答3を選択した問題が6問以上ある・・・どれかが間違っている可能性が高いでしょう)

私がおすすめする択一試験本番対策は

1.まずは100%正解と思われるものを解き、マークシートに記載する。

2.次に80%正解と思われるものを解き、マークシートに記載する・・・という手順で自信のある解答から順番にマークシートに記載する。

3.正答が2つのどちらかまでたどり着いて悩んだ問題(いわゆる2択問題まで絞り込めた問題)は、その前後及び全体をみる。前後が同じ正答なら3連続同じ正答にならないかチェック、全体的に同じ正答に偏っていないかチェックし、正答を導く。

(例1)

問3 正答3だと思う

問4 正答が3か5と思われる

問5 正答が3だと思う

となったら、問4は正答が5の可能性大

(例2)

問4の正答が3か5と思われるが、マークシート全体をみると「3」の正答が1個、「5」の解答が5個になっていたのなら、正答は「3」の可能性大

以上のテクニックは正答に自信のある問題が最低7問以上でないと逆に悪い方向にいってしまう可能性があるので、まずは最低限の点数を取れる知識がないと自滅してしまいます。

あくまでも「補助的なチェック」だと思って活用してください。

 

 

 

 

 

 

技術士の基本を押さえる① 技術士の受験資格って?

2017年02月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の受験を考えている方に基本的な情報を伝えていきます。
技術士の受験資格はどのようなものがあるのでしょうか?
技術士になるためには科学技術に関する実務経験期間が必要です。
しかし、実務経験を積むためには、以下の条件を満たす必要があります。

 

1.技術士 一次試験に合格する
技術士になるためには、技術士の受験資格である技術士一次試験を受験し、合格する必要があります。
希望する部門の技術士一次試験を受験し、合格することがまず第一の条件です。

 

2.指定された教育課程を修了
文部科学省の認定をうけた教育課程を修了することで、該当部門の技術士1次試験合格と同等の資格を受けることができます。
ただし、指定を受けている教育課程は該当部門が一部門に決まっているため、自分の希望する部門に該当していない可能性があります。一覧を確認しましょう。
参考:https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/attached/attach_356_3.pdf

 

技術士1次試験合格者は、技術士補として、日本技術士会に登録することができます。
技術士補にならなくても、技術士習得技術者として業務経験を積むことができます。
習得技術者は、技術士になるための本試験である技術士2次試験を受けるために実務経験を積むこととなります。
指導技術士のもとで実務経験を積む場合は4年、そのほかの場合は7年の期間、実務経験を積み、二次試験の受験資格を得ることができます。
実務経験は設計や計画といった科学技術の応用に関するものです。

 

技術士になるまでの道のりは非常に長く険しいものになると思いますが、それを乗り越えて初めて、技術系の最高峰でもある技術士と名乗ることができるのです。

 

技術士倫理網領⑤真実性の確保

2017年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

製造した製品や工事に欠陥や瑕疵などがあった場合には、設計者の立場で技術士が説明や報告を行うことがあります。

その場合は客観的な事実に基づいた情報を用いた説明でなければなりません。

 

条文:技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。

 

トラブルや問題が行らない工事や製品開発を行うことが大前提ですが、想定できないことが発生して社会的な問題となってしまうこともあります。

 

例としては、東日本大震災などの大規模災害などが挙げられます。

大規模災害時の津波などは、設計による想定をはるかに超えた凄まじい物でした。その前にはどれだけ強固な建物でも破壊されてしまいます。こうした事実を技術士は数値や客観的に誰が見ても納得できるような指標をもって説明しなければなりません。

 

また、製品のリコール隠しなども大きな問題となりました。

自動車の走行試験データの改ざんなども、技術面から異議があれば依頼主や雇用者に説明責任を果たさなければなりません。

そうしなかった結果、社会的に大きな問題となってしまい、会社が傾くのではと思う程の大問題となってしまいました。

 

こうしたマイナス面だけではなく、逆にこうした技術を取り入れるとどのような効果が期待できるのかという付加価値を説明するのも技術士の役割と言えます。

近年ではコスト削減だけではなく、より高度な機能をつけることで製品を高く市場へ出そうという動きもあります。そうした場合に技術設計担当として、その機能をわかりやすく、客観的な事実に基づいた説明をする必要があります。

 

技術士の面接試験はその訓練でもあると言えるでしょう。

技術士試験の勉強仲間を作って先延ばしグセを克服しよう

2017年10月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「技術士試験の勉強に取り組まなくてはいけない。だけど、どうしても先延ばしにしてしまう」と苦しんでいませんか?

先延ばしの習慣がひとりで改善できない場合は、技術士試験の勉強の仲間を作ってみましょう。先延ばしがいかに困ったものであるかは、前回も紹介したとおりです。「成功体験を積むことが大切!!技術士試験合格へ向けて先延ばしを防ぐ」で紹介したとおり、取り組むべき仕事を徳利組まないで置くと、勉強の質は下がり、技術士試験当日に向けて精神的な負担も大きくなります。そこで、先延ばしを克服することが大切になってくるわけですが、今回は「仲間を作ることで先延ばしを防ぐ」という方法を紹介します。「仲間作り」には、2種類の方法がありますから、1つずつ確認していきましょう。

1つ目の方法は、言葉通り、技術士試験合格に向けて、一緒に勉強するチームを作ることです。ただし、ネガティブな気持ちを共有するグループでは、ストレスのはけ口にはなるかもしれませんが、先延ばしグセの改善にはつながりません。「勉強がつらい」などのマイナスな感情を共有するのではなく、「合格を目指してがんばろう」「あの人が順調に勉強できてるなら、自分にもできるはずだ」と感化されるようなグループが理想的です。

もう1つの方法は、目標となる映画や書籍から刺激を受けることです。仲間から良い刺激を受けることと同様に、創作の物語に出てくる人物や歴史上の人物からも影響を受けることができます。なぜかというと、気持ちはとても伝染しやすく、自分と重ね合わせやすい対象ほど、気持ちは伝染しやすいです。たとえば、仕事の環境が似ている技術士試験合格者の体験談を参考にすると、試験勉強に向けてモチベーションがアップしやすく、オススメです。

口頭試験の準備、まずは...(第2回)

2017年10月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

前回に引き続き、口頭試験の準備として最優先にすべき「自分しかできないこと」についてお話したいと思います。

 

第2回は、「業務内容の詳細の見直し」についてです。

 

★業務内容の詳細の見直し

このサイトをご覧の方は、皆さんいろんなところから口答試験の情報を入手していて、受験申込の時に提出した「業務内容の詳細」について説明させられることはご存知のことと思います。

しかし、初めて二次試験を受ける方の中には、受験申込時に、口頭試験のことまで考えて書かなかったという方も居られるのではないでしょうか。私が初めて二次試験を受けた時もそうでした。

口頭試験では、「自分は技術士としてふさわしい業務を行ってきた」ということをアピールしなければなりません。

では、「技術士としてふさわしい業務」とはどういうことでしょうか。

「技術士」は国家資格なので、その答えは、法律、つまり、技術士の資格について定めた「技術士法」に書かれています。

 

「技術士としてふさわしい業務」とは、第一条、第二条の条文より、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務であり、科学技術の向上と国民経済の発展に資するもの」ということになろうかと思います。

受験申込の際に作成した「業務内容の詳細」に、このような観点が抜けていれば、口頭試験の際に、それを補うような説明をする必要があります。

 

「業務内容の詳細」に書いたことは変えずに、「技術士としてふさわしい業務」であることをアピールできるような説明ができるようにしておいて下さい。

 

皆さん、頑張って下さい。応援しています。

 

 

口頭試験の準備、まずは...(第1回) 筆記試験の再現」、「口頭試験の準備、まずは...(第3回・最終回) 説明した業務の振り返り」、もご参照下さい。

 

<ご参考>

技術士法

(目的)

第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。

(定義)

第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。

 

2020年06月 2020年08月
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