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文科省の考えに沿って準備をする

2017年02月15日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験は文部科学省が管轄する試験です。

そのため、文部科学省のホームページに技術士制度のことが書かれています。

 

国が求める技術士像はどんなものかを、「科学技術・学術審議会 技術士分科会」のページで知ることができます。

現時点であるべき技術士像が、数年前の技術士像と異なることもあります。

 

ですから、こまめにホームページをチェックして、目指すべき方向性にズレがないか、チェックすることが重要です。

 

平成28年12月22日の公表資料で、技術者に求められる資質能力がはっきりと書かいています。

その「資質能力(コンピテンシー)」とは、以下の7つです。

 

「専門的学識」

「問題解決」

「マネジメント」

「評価」

「コミュニケーション」

「リーダーシップ」

「技術者倫理」

 

例えば、技術者倫理では、次の3つが求められています。

 

・業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。

 

・業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。

 

・業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。

 

関係法令には、環境基本法、循環型社会形成推進基本法、資源有効利用促進法、廃棄物処理法、各種のリサイクル法、グリーン購入法のほかにも、労働基準法、労働安全衛生法なども含まれます。

 

7つのコンピテンシーを備えた技術者を、国は技術士と認めたいと言っています。

したがって、そのような資質能力を身につける準備をするのが、技術士受験の正攻法といえます。

 

技術士二次試験 受験申込書が大切です!

2017年03月02日 作成 / 執筆:タートル講師

3月1日に、技術士二次試験の合格発表がありました。

合格された方、本当におめでとうございます。

 

残念ながら口頭試験で不合格となった方もいらっしゃいます。

部門や科目により差はあるかと思いますが、建設部門のように受験者が多いところでは、

口頭試験の合格率は毎年90%前後だと思います。

つまり10名に1人くらいの割合で、口頭試験で不合格になる方がいるということです。

 

残念ながら口頭試験で不合格となった方から連絡をいただきました。

差支えのない範囲で、不合格となった主な原因について記します。

 

一言でいうと、『受験申込書の失敗』です。

 

受験申込書には、部門、科目、専門とする事項、業務経歴、業務内容の詳細等を記載します。

この方は,科目と専門とする事項にミスマッチはありませんでした。しかし、業務内容の詳細

で取り上げた業務は、専門とする事項とマッチしていませんでした。

 

つまり、こういうことです。

例えば○○部門A科目の内容が、a、b、cに分類できると考えてください。この方は専門とする事項

としてaに関することを書いているのに、業務内容の詳細ではcに関する業務を取り上げていました。

ちなみに業務経歴は、4つはaに関する業務を挙げているのに、1つだけcに関する業務を挙げていて、

その業務を業務内容の詳細に取り上げていました。

 

私自身の受験経験、また他の受験生の話から考えると、口頭試験の試験官は専門とする事項によって

決まるようです。

例えば建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目であれば、受験時に河川に関連する内容を専門とする

事項にしていれば、口頭試験の試験官は河川分野が専門の方になるという具合です。

 

ですから、専門とする事項を河川に関連する内容にしているのに、業務内容の詳細で海岸に関する業務を

取り上げていたら、河川分野が専門の試験官が海岸のことについて口頭試験で聞く、という事態が生じます。

 

先に挙げた不合格となった方は、このパターンになってしまい、最初から最後まで口頭試験で話が嚙み合

わなかったということでした。

受験申し込み時点からアドバイスできていれば、と思いましたが、後の祭りです。

 

もし、専門とする事項と業務内容の詳細が一致していない受験申込書を提出しても、これが原因で受験申込み

が不受理になることはありません。

しかし、無事に筆記試験を合格しても、口頭試験が残念な結果になる可能性は非常に高まります。

 

受験申込書を提出してしまったら、文章を訂正することはできませんから、提出前に十分なチェックを受ける

ことが大切です。

 

*受験申込書に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その1)

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その2)

 業務内容の詳細~部門や科目のミスマッチに要注意!~

 

*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

技術士倫理網領⑥⑦公正かつ誠実な履行、秘密の保持

2017年04月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士は公正な立場で業務に従事し、職務秘密を守らなければなりません。

 

条文:技術士は、公正な分析と判断に基づき、託された業務を誠実に履行する。

 

技術士が業務にあたる際、業務範囲や納期、費用などを偽りなく依頼者に伝えなければなりません。自分の担当した範囲の業務については責任を持たなければならないというものです。

この業務範囲を明確にしないと、納期や費用などもはっきりとせず、業務としては終わりがどこになるのかが分からなくなってしまいます。

責任についても業務範囲がはっきりとしていれば、その範囲での不良があった場合の瑕疵担保なども想定しやすく、依頼者としては技術士への依頼範囲がはっきりしてきます。

これは、技術士だからしなければならないというわけではなく、どのような仕事に対しても言える内容でしょう。

 

条文:技術士は、業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。

 

技術士の守秘義務に関するものです。

設計や開発案件には必ず社外秘の部分が出てきます。これを社外に漏らすことで、企業などの技術士を雇用しているところに損害が出る可能性もあります。

技術士が設計を担当したものは、自分で設計したものだから自分の好きにしてもいいというのは気持ちとしては理解できますが、その設計を依頼したのは依頼者でもある企業や公共機関などです。

設計業務は依頼者がいて、初めて成り立つものです。依頼者の意向なども重要です。

これについても、技術士だから守らなければならないということではなく、仕事をする上で守らなければならない内容です。

目的志向型と課題解決型のベストミックスを目指そう

2017年04月15日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

目的志向型と課題解決型

 人が行動を起こす時には、自ら目的を定めてそれの達成に燃えるタイプと、直面する課題を何とか
解決しようとそれに頑張るタイプに分かれるという。あなたはどちらかというとどちらでしょうか?
例えば、技術士を取得して、コンサルとして自立したいと考えるのか、それとも現在の業務では
スキルも上がらないし何とか現状を打破したいと考えるのか。その差はわずかですが、文字にすると
印象が大きく異なります。

技術士の二次試験

 技術士の記述問題では、試験官に読んでもらって、理解してもらって、この人は十分に技術士の
資質を持っていると判断してもらう必要があります。このため、いかに読んでもらうのか!また、
それ以前に読まなくても内容がほぼ分かる書き方も工夫する必要があります。

 この辺りは、以前の書き込みを参照してください。
 http://gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=30 

 論文を書く場合には、目的志向的な発想と課題解決的な発想の両方をバランス良く盛り込むと
読んだ時に納得感が高まります。目的志向的な記述ばかりだと現実を理解していないと判断され
がちだし、課題解決的な記述だけだとそれでどうしたいのと不満を感じます。

抽象的なことと具体的なこと

 話し上手な人は抽象的な表現と具体的な表現をうまく切り替えて話をつなげます。逆に、
抽象的な話ばかりしているとよく分からないとなり、具体的な話ばかりすると細かくてつまんないと
なりがち。論文でも同じです。抽象的な内容でズバリ断定し、その理由や事例、効果などを具体例を
交えて説明すると理解が深まります。

まとめ

 目的志向型と課題解決方はどちらかが優れているという問題ではなく、この2つをうまく
使い分けることが大切です。二次試験の論文に読む試験官に取って、面白そうな内容だ!
読んでみたい!と思わせるような論文の構成(特にサブタイトル!)を心がけ、課題を3つ掲げ、
それに対する対処はこうだ!それによって社会的な課題はこのように解決できる。そのような
迫力の有る記述を是非心がけてほしい。

 

5月中に技術ノートx100を完成させよう!

2017年05月19日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

7月の技術士試験に向けて頑張ってますか?

 

技術士の記述問題を突破するには、自分がチャレンジする分野のキーワードに関して最低でも100個程度について、その概要と課題と解決策について、A41枚にまとめてみてください。

 

私も、経営工学に受験(3つ目)しようと技術ノートをせっせと作成しています。あるキーワードが意味することはネットとかを見るとすぐにわかる。でも、そのキーワードについての課題を3つ述べようと思うとやはり真剣に考えたり、調べないとなかなか整理できない。ましてや、その課題を解決する方法(方向性)となると、結構むずい。

 

でも、これを整理しておくことが、技術士としての課題発見能力や課題解決能力を養成することになるし、試験でも、用意した100個のキーワードに論点を持ち込むことができれば合格は約束されたようなもの。

 

その場合にも、できれば、簡単なポンチ図を見つけるか、描くようにしよう。審査官に理解してもらうには、やはりビジュアルに訴えるのが効果的です。というか、適切なポンチ図が描けていれば、私が審査官ならそれだけで合格と判断しちゃいます。

 

そして、6月には、作成したA4の技術ノート(だいたい900文字相当の情報量がある)を見ながら、600字詰めの原稿用紙にそのキーワードに関する課題や課題解決について手書きしましょう。

 

7月に入ったら、選択問題をもう一度見直すのと並行して、この技術ノートのブラッシュアップ(だいたい3回目ぐらいで合格ラインに達する)とそれを見ないで、原稿用紙に手書きする練習をしましょう。

 

さらに言えば、手書きした原稿用紙の内容をスマホに録音して、隙間時間に繰り返し、繰り返し聞くようにすると、自分の論旨の甘さや、キーワードの不足、分かりにくさ等が気になってきます。でも、これは逆に言うと成長しているということです。

 

一気に合格ラインを突き抜けてしまいましょう!

 

試験官の右脳と左脳にアピールして合格を勝ち取ろう!

2017年05月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士試験は、技術士に相応しい課題解決能力を有するかどうかを試験官が判断する
試験です。

 

でも、試験官はどのようにして判断するのでしょうか?

 

600字問題は知識問題なので、判断しやすいかもしれない。でも、1200字問題や
1800字問題はどのように判断するのだろう?

 

整理すると次の点がポイントです。

 

1)試験官が求めた内容を受験者がきちんと回答したか?
2)適切なキーワードが回答の中で使われているかどうか?
3)記述内容が論理的か?論理の飛躍がないか?
4)記述内容が分かりやすいか?

 

これをもう少し説明すると次の通りです。

1)試験官が求めた内容を受験者がきちんと回答したか?
 ・問題の構成と回答の構成を合わせるのが基本です。
 ・例えば、項番を合わせると、わかってますよ!とアピールしやすい。

 

2)適切なキーワードが回答の中で使われているかどうか?
 ・試験官が求めている内容に沿ったものかどうかをチェックする最も
  簡単な方法は想定するキーワードが使われているかどうかです。
 ・そして、そのキーワードを正しく理解して、活用していることを
  アピールすれば、知識レベルでは合格点をもらえます。

 

3)記述内容が論理的か?論理の飛躍がないか?
 ・回答した内容に論理の飛躍があったり、根拠が不明確なものはダメです。
 ・「xxである事は明確である」なんて表現は最悪。xxはyyである。そして、
   yyはzzである。従って、xxはzzであるといった三段論法。
 ・もしくは、xxはyyであるが、同時にzzでもあるので、注意が必要である。
  なぜなら・・・と対比法を使う。
 ・要は、相手が「ちょっと違う」「そうじゃないでしょう」「おかしい」
  と思わせないこと。確かにそうだと思わせること。

 

4)記述内容が分かりやすいか?
 ・一見矛盾するが、論理的であるには、わかりやすくなければいけない。
 ・受験者が書いた意図が正しく試験官に伝わらなければ、論理的でないと
  判断されてします。
 ・これを防ぐには、図表を使って、試験官の左脳にイメージを描かせること
  がやはり有効である。
 ・そして、共通のイメージをもたせた上で、論理的に説明すると、わかった! 
  となる。つまり、合格です。

 

試験官の左脳(イメージ)と右脳(論理)の両方にアピールしましょう。
例えて言えば、ジャブとストレートを組み合わせるように試験官をKO(=合格)
しちゃいましょう。

技術士2次試験はどのような変化を遂げたのか?

2017年08月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の2次試験は時代とともにどのような変化を遂げてきたのでしょうか?

公開されている統計データより振り返ってみます。

過去を振り返ることで、これからの対策を考えることができます。

 

昭和33年~43年

技術士二次試験の創成期と言える時代です。この時の受験者数は1300人から2000人程度と今と比べて受験者数も非常に少ないです。合格率も60%を超えている年もあり、受験者の半数以上が技術士となっていた時代です。

しかし、まだ大卒の人も少なく、日常の業務で高度な技術を必要とする業務が少ない時代ですので、この受験者数は納得できるものです。

 

昭和44年~昭和53年

年々受験者数が増加して、昭和52年には5000人を超えております。

最初の頃と比べると受験者数が増えてきたと言えますが、まだ現在のような受験者数ではありません。

この頃になると、合格率も下がってきて20%台まで落ち込んでいます。受験を行う人が増えると合格率も低下してくることが分かります。

 

昭和54年~平成元年

昭和61年には受験者数が1万人を突破しました。しかし、それと反比例するように合格率は10%台まで低下します。ここまで来ると技術士資格の知名度も上がってきているものと言えます。また、難関資格であることも同時に世間的に知られるようになってきます。

 

平成2年~平成12年

受験者数が徐々に増え続け、平成12年には4万人に迫る勢いです。合格率は10%を切って安定するようになります。合格率一桁台の取得が難しい資格となります。

 

平成13年~

平成13年からは、より幅広い技術分野での技術士の育成を目的とした総合技術管理部門の技術士資格の試験が始まりました。この場合、一度一つの部門で技術士となって人が受験するため、受験までのハードルも高くなります。

しかし、ここにきて、合格率が一桁台だったのですが20%を超える年も出ております。その後は10%台後半を推移し、現在に至っております。

 

ここから言えることは、一昔前の技術士よりは今の方が易しいと言えるのではないでしょうか?

他の資格でも言えることですが、難しすぎる資格というのは、実践ではあまり出てこないような部分が出題範囲となるため、資格取得の勉強と実務がリンクしないという状況が出てきます。

 

技術士はその反省を踏まえて、適度な難易度に調整されていると言えるでしょう。

ルーティンは集中力のトリガー!AXS技術士学院でゾーンに入る

2017年09月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「ルーティン」という言葉を耳にしたことはありますか?集中力のトリガー(引き金)になる、儀式のようなものとして知られています。メジャーリーグのイチロー選手やラグビーの五郎丸選手がとる、不思議な行動を目にしたことがある人も多いでしょう。イチロー選手の場合、バッターボックスに入る前、入ってから、バットを構えるまで、毎回同じ行動をとっています。五郎丸選手もプレースキックの直前に独特なポーズをとることで、メディアの注目を集めました(ちなみに五郎丸選手はルーティンの形を変更しました)。スポーツ選手がルーティンという一見すると不気味な行動をとる理由は、集中状態を作るためです。

ルーティンは決まった行動を繰り返すことをいいます。たとえば、工場のラインで同じ作業を繰り返すことや、毎日必ずこなさなくてはいけない仕事のタスクをルーティンワークと呼びます。スポーツ界でルーティンが注目されているのは、ルーティンをすることで、フローという集中状態に入りやすいと心理学の研究結果でわかっているからです。

フローの呼び方はいくつかあり、ゾーンや忘我状態などと表現されることもあります。フローという概念を提唱したミハイ・チクセントミハイはフローの構成要素を8つ挙げています。
 

  1. 明確な目的がある
  2. 専念し、集中する
  3. 意識感覚が低下し、活動と意識が一つになる
  4. 時間を忘れる
  5. 結果が明確にわかる
  6. 自分の能力に合った難易度
  7. 自分で状況や環境を支配している感覚
  8. 価値がある活動をしている


以上の8つはフロー状態の構成要素を簡単に羅列したものです。理想はすべての条件を満たすことですが、最初は1つか2つを意識して、集中状態を作ると、始めやすいです。たとえば、論文試験の練習をする際には、時間を忘れて没頭するなど、小さいステップで始めてみましょう。

ルーティンの作り方は、複雑で簡単なものでも十分に効果を発揮します。たとえば、勉強をはじめる前に深呼吸をする、首を回してリラックスするなど、簡単のものでもルーティンになります。また、AXS技術士学院にログインしてから技術士試験の勉強を開始するというのも、一つのルーティンです。勉強を始める前に決まったアクションを入れてみましょう。続けていくと、いつもより簡単に集中状態が作れるようになります。

技術士技術部門 選択科目(専門分野)の統廃合

2017年09月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士制度改革の一環として、昨年12月に発表された「今後の技術士制度の在り方について」の中で、技術部門、選択科目の統廃合が注目されています。

 

技術部門の一分野として選択科目、技術士部門の一つとして現行の部門では受験者数が極端に少ないなどの理由から、似ている部門の分野として統廃合が検討されています。

各部門の選択科目、専門分野の主な動向です。

この内容は改正案であり、正式決定ではありません。

 

機械部門

十分野から六分野に統合され、船舶部門から新たに一分野加わります。

 

船舶・海洋部門

一分野となります。

船用機器は機械部門へ移行されます。

 

航空宇宙部門

一分野に統合されます。

 

電気電子部門

発送配変電が電力・エネルギーシステムに名称変更となります。

 

化学部門

有機化学製品、燃料潤滑油が有機化学及び燃料に統合されます。

 

繊維部門

四分野が二分野に統合されます。

 

金属部門

鉄鋼生産システムと金属材料が統合され、金属材料・生産システムに統合されます。

 

資源工学部門

二分野に統合されます。

 

建設部門

変更なし

 

上下水道部門

三分野から二分野に統合されます。

 

農業部門

七分野から五分野に統合されます。

 

森林部門

林業と林産が統合されます。

 

水産部門

漁業養殖と水域環境が統合されます。

 

経営工学部門

五分野が二分野に統合されます。

 

情報部門

分野の名称変更のみで統合はありません。

 

応用理学部門

変更なし

 

生物部門

生物化学と生物環境が統合されます。

 

環境部門

変更なし

 

原子力部門

五分野が三分野に統合されます。

 

 

以上が各技術部門の選択科目、分野の統合状況となります。

 

建設、応用理学、環境部門は分野の変更を検討されておりません。

一方で、機械や経営工学など大きく分野が絞られた部門では、専門外の分野の勉強をしなければならない可能性もあります。

同じ技術部門であるため、多少内容は応用ができるとは考えられますが、大きな統合があった部門では、受験対策を見直さなければならないでしょう。

 

総合技術監理部門など総合的な技術が必要な時代ですので、あまり専門的過ぎる専門家は敬遠される傾向にあるとも言えるでしょう。今回の統廃合の検討はそんな時代を反映したものと言えます。

やる気が出ないのは甘え?技術士二次試験に向けて改善しよう

2017年10月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「あとで、やればいいや」と思って、課題を先延ばしにしたことはありませんか?

5分間だけ、スマホのアプリで息抜き。それから勉強を始めても、学習計画通りに進むから問題はない。そう思って、スマホを触り始めると、5分だったはずが、10分、15分となってしまうことは、よくあります。また、せっかく勉強をはじめても、すぐに息抜きが必要になり、勉強に取り組んではスマホをいじるというサイクルを繰り返してしまう人も多いはず。そして、結果的に、計画はギリギリすべりこみで終わらせたり、睡眠時間を削って取り組むことになってしまう。もし、そんな負のサイクルに入ってしまっているのであれば、先送りの習慣を見直すべきです。

取り組むべきことを先送りにすると、弊害があります。これは、調査データでも示されており、ピアーズ・スティールの著書『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』に紹介されています。一つの例として、レポート提出前の学生のケースが紹介されています。レポート課題が出されてから、提出日までの期間に取り組むべきことが、仮に100個あるとしましょう。ここでの100とは、仮のものですから、たとえば「資料を集める」だとか「1章を書く」だとか、そういったことだと考えてください。1日あたり、5ずつ取り組めば、20日後には、無事に100に到達します。しかし、先延ばしをする習慣があると、最後の5日間で、1日あたり20ずつ取り組むような事態になりがちです。本来であれば、4日かけて取り組むことを、1日でやるわけですから、クオリティも下がりますし、大慌てで取り組むので、気持ちは常に焦った状態になっています。もちろん、なかには課題にさく時間が十分ではないため、終わりきらない場合もあります。課題の取り組みを先延ばしにした学生は、最終的な仕上がりも、コツコツ取り組んだ学生と比較して、程度が低いものという調査結果が出ています。

この結果からわかるように、取り組むべきタスクを先延ばしにすることは、精神的な負担が大きいばかりでなく、最終的な成果物のクオリティを下げることになります。試験学習でいえば、クオリティの低下とは、つまり試験に通過できないということです。しかし、先延ばしは甘えではなく、習慣に問題があります。習慣を改善すれば、先延ばしグセをよい状態にすることは可能です。次回からは、先延ばしする習慣を改善するために紹介されている、具体的なアイデアを確認していきます。

口頭試験 当日の流れです

2017年11月06日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

(以下は例年の状況であって、今年は違う形式かもしれませんのでご注意願います。)

 

試験会場は多くの受験者は渋谷フォーラムエイトです。

フォーラムエイトの建物の中に入ると手前と奥にエレベーターが見えます。(他のイベントと重なると人だらけで混乱します)

どちらでも良いのでエレベーターに乗り、7階で降りてください。(たしか11階以上に行きたい場合はどちらかに乗らなくてはいけません)

降りるとおそらく、エレベーターの前に女性が立っていると思います。

「技術士試験の方ですか?受付はこちらです」

と声をかけてくれ、受付に案内してくれます。

受付は廊下の一角にテーブルが置いてあり、そこに女性が2人座っています。

「合格通知書を見せてください」

と言われるので差し出すと、受験番号を確認し、会場案内図(注意事項も記載)に自分の試験室や試験時間、控え室が書いてあるシール(受験生一人ひとり内容が違うのでシールで対応)を貼って渡してくれます。

そして、控え室のある6階のオリオンホールへ行くように指示されます。(控え室待機は強制ではありません。一旦外に出て時間をつぶしてもOKです)

試験開始時刻5分前までに、試験室前のイスで待機します。

前の受験者がいれば、この頃に試験室から退出してきます。

(前の受験者がいなければ突然でびっくりしますが)予定時間がくると試験室のドアが開き、試験官が「○○さんですか?どうぞお入りください」と言われます。

ドアを開け入室すると、奥のほうにテーブルがあり、そこに試験官が2~3名座っています。(ドアを開けて声をかけてくれた試験官はイスに戻っているところかと思います)

テーブルの2~3m前にはイスが2つ置かれ、1つは自分が座るもの、もう一つは荷物を置く用であり、90度横向きに置かれています。

イスのほうに向かい横に立つと、試験官から「荷物を横のイスに置いてください。受験番号と名前をお願いします」と言われるので

「受験番号○○の○○です。よろしくお願いします」と答え一礼すると、試験官が「お座りください」と言いますので、「失礼します」と言って着席します。

そして運命の口頭試験が始まります。(試験室内は時計、ホワイトボードの有無が様々です。)

 

終了時間がくると(試験官が満足または不合格の見切りをつけると)

「それでは以上で終わります。お疲れ様でした」と言うので

立ち上がり「ありがとうございました」と言って一礼。

荷物を持ってドアに向かい「失礼しました。」でドアを開け退出時に一礼してドアを閉めます。これで自由です。

試験室前には次の受験生がいるかもしれません。

会釈なり軽く声を掛けるのもOKかと思います。

こうして長い時間を費やした試験は一瞬にして終わります。

試験勉強をルーチン化する

2018年01月02日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

先の投稿で合格するには、次の3つの条件があると書きました。
1)志を持つ
2)計画を立てる
3)やり抜く力

 

やる気にはなった!計画も立てた。でも、日常の中でその計画にそった勉強を続けることがなかなか難しい。
仕事が長引いて夜遅く帰って、疲れたので食事してビールでも飲んで楽しそうなテレビを見ているともう
眠くなってお休みなさい。。。。なんてことが続くとそれが習慣化してしまう。かといって、その習慣を
変えることが簡単かといえば正直難しい。ではどうするか?

 

ズバリ言えば、試験勉強をルーチン化するのです。そのためには、勉強モードに
なる時間と場所の組み合わせを生活の中に組み込もう。例えば、

a) 朝はこれまでより1時間早く会社に到着して、会社の近くの喫茶店等で1時間勉強する。
b) 仕事が終わったら最寄駅の喫茶店等で1-2時間勉強してから家に帰る。
c) 土日は、図書館等で4時間勉強する。


こんな習慣ができれば、毎日3時間、週末は4時間なので週に23時間も勉強に集中できる。
しかも、この方法の良いところは、一旦習慣化すると、その勉強時間が長引く傾向にあると
いうことだ。朝早く起きるのは辛いけど、これも習慣化してしまえば苦にならない。最寄り
駅で勉強してから家に帰ったら、いつもの通りビール飲んで好きなテレビを見てリラックス
する。ただし、明日の朝に向けて少し早めにベッドに向かう。


さらに言えば、選択問題を解いたり、不正解だった問題の周辺情報を調べたり、技術ノートを
作ったり、記述問題にトライするには、やはり30分単位の時間が必要だけど、通勤時間や
移動中、ちょっとした待ち時間で生じる5分、10分の隙間時間があれば過去に説いた問題の
レビューや技術ノートの読み返しなどはできるだろう。


まとまった時間は、習慣化で確保し、さらに隙間時間を有効に活用すれば、志を持って立てた
計画をやり抜くことはそれほど難しいことではない。


ぜひ、勉強する時間と場所を習慣化してください。そうすることで、勉強を楽しみ、かつ合格の
栄冠を楽しむことも出来ます。

レッツトライ♫

 

技術士試験に出る BCPとBCMの違い

2018年03月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

BCP(事業継続計画)とBCM(事業継続マネジメント)はよく同じような意味で使用されますが、具体的には違いがあります。

BCMは計画とあるように災害が発生した場合に、どのような被害が出てそれに対する対策を明記したような計画書を指すことが多いです。これは、災害時にどのような対策を取り事業継続が可能かを対外的に示した成果物と言えます。

これに対してBCMは、実際に災害が発生した場合にどのような行動をしたらよいのかをもとに社員を訓練したり、非常時に使用する設備などを実際に整備したりすることを言います。これらの会社活動は、BCPに基づいて行われます。

 

例えば、災害が発生した場合、社員はどのような行動をとるのか、災害後に建物の損壊があった場合、復旧の業務フローに基づいて行動する訓練をするなどがBCMに挙げられます。

多くの会社は、BCPとして対外的に示した段階で完了してしまう場合が多いですが、実際に計画に基づいて各社員が行動できなければ意味がありません。

定期的な訓練の実施など、BCPを陳腐化させないようなマネジメントをBCMと言えます。

 

BCMの先にはBCMS(事業継続マネジメントシステム)があります。

BCMSは、BCMに基づいて訓練や設備の整備といった行動を振り返り、専門家や第三者に評価してもらい、その結果をBCP、BCMに反映する一連のシステムのことを言います。

 

さすがに通常業務の傍らでBCMSまで行うことが理想ではありますが、なかなかできることではありません。

 

技術士試験の論説や口頭試験に臨む場合には、こうした同じような用語の細かい違いをきちんと押さえておく必要があります。

少しずつ違いがありますので、面接官から「それはBCMではなく、BCPではないですか?」などと質問された場合、正しく理解していなければどちらが正しいのかをきちんと回答することはできません。

筆記試験の論説問題でも、BPMについて聞かれているのに、実際にはBCPにとどまっていた場合などは減点対象となってしまいます。

こうした最近のトレンドによる用語は参考書などにも乗っていない場合が多く、自分でニュースなどを調べて行く必要があります。

平成31年度から技術士試験の実施内容が変わります

2018年04月01日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

日本技術士会のホームページにて、平成31年度より技術士試験の実施内容が変更されることが正式に展開されています。

 

技術士を目指す人は、新しい制度になる前の最後のチャンスである今年度に是非技術士の資格取得を目指して欲しい。

新制度への変革時期は、意外と合格率が高かったりする面もあるが、一般には問題の予想が難しいです。
大切なことは、自らの専門分野を磨くことと、なぜ技術士の試験内容が変更したかをよく理解することではないでしょうか。

日本技術士会のホームページに掲載されている内容を見ると、その目的を整理すると次の4つです。

 

1) 時代の変化への対応
2) 高い専門性と倫理観を有する技術者の育成・確保
3) 技術士の資質向上と技術士制度の活用
4) 技術士資格の国際通用性の確保

 

そして、技術士試験の変更の大きな特徴は次の点です。

1) 必須科目を択一式問題から記述式問題への変更
2) 採点配分の変更(同時に回答枚数や時間配分も変更)
                     平成30年度まで  平成31年度以降
 必須科目(技術部門全体にわたる専門知識)  30点      40点
 選択科目(専門知識及び応用能力)      40点      30点
 選択科目(課題解決能力)          40点      30点
3) 専門部門とその科目の再編成
 詳しくは日本技術士会のホームページ参照願います。

 

つまり、専門部門については、選択科目だけではなく、同じ部門の他の選択科目に
ついての専門知識もより重視するということになります。科目数の多い部門と少ない
部門があります。皆さんがチャレンジする部門がもし、科目数の多い部門であれば、
より広範囲の専門知識を厳しく問われると理解すべきでしょう。

 

まずは、今年度の技術士試験に全力を尽くしましょう。

以上

 


 

 

業務内容の詳細を記述するときのステップとポイント

2018年04月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士の二次試験受験への気持ちを奮い立たせている方へ
 

 二次試験の受験申込書に記載する業務経歴と業務内容の詳細は、すでにご存知の方も多い
と思いますが、二次試験の筆記試験を無事合格した後の口頭試験で使われます。
 

 大切なことは、試験官にあなたが技術士にふさわしいと理解してもらい、判断してもらう
ことです。そのためのサポートペーパにすべきです。しかし、お作法に沿っていなかったり、
求める内容になっていなかったりすると、圧迫面接のための攻撃材料となってしまいます。
 

 では、サポートペーパーになってもらうにはどうすれば良いのか。
 

 ここでは、業務内容の詳細について記載します。その前に、人が理解するということは
どういうことかというと、それは右脳と左脳の両方で理解してもらうと理解したと認識
するようです。どちらか一方ではなく、両方で理解してもらうことが大切です。具体的に
いえば、まずあなたが取り組む課題をイメージとして理解してもらうことです。例えば、
橋の課題だとする。それが10mの橋なのか、100mの橋なのか、1000mの橋なのか。
人は、自分の経験に基づいてイメージします。したがって、あなたが10mの橋の話を
しようとしても、試験官は1000mの橋をイメージしていたら、いくら説明しても、
理解してもらうことは難しいでしょう。そして、イメージの次は論理です。何が課題な
のか、どのような解決策があるのか、どのような解決策を採用して、どう解決したのか。
これらはすべて論理の飛躍なしに説明する必要があります。


 イメージを共有できて、論理が明確だと、分かった=合格!となるのです。


ここでは、論理について説明します。
 

 まず、この業務内容の詳細に記載すべきは、どのような課題に対してどのように解決
したかではありません。そうではなく、どのような点を課題と考えたのか。そして、そ
の課題に対して、複数の解決策を考え、そのどれを採用したのか。それはなぜか。
そして、その結果としてどのような成果があり、残リスクは何か。これをコンパクトに
まとめることが必要です。


 しかし、こんな内容を最初から720文字に収めて書こうとするのはダメです。文字数
が不足して、説明不足になるか、論理を飛躍して、理解不能になります。このため、
まずは、720文字にこだわらず、しっかりと前述の内容を整理して、1000文字でも、
2000文字でも良いのでまず書きあげましょう。


 そして、そのエグゼクティブサマリーを作成するつもりで、枝葉を削除して、720文字
にそぎ落としましょう。しかし、文字数を節約するために専門用語を何の説明もなく、
多用するのは避けるべきです。一般の人にも理解できるように適度な説明を付記しながら
まとめていきましょう。


 720文字の業務内容の詳細は、受験申込書に記載されて、試験官の手持ち資料となります。
受験者であるあなたは口頭試験の時には何も持参することはできませんが、サマリーする
前の資料を口頭試験の前に何度も見返しておけば、試験官から何を聞かれても回答できると
自信を持って口頭試験に臨むことができるでしょう。


 逆に言えば、最初に作成する資料はそんな風に、何を聞かれても答えられるような
資料であるべきなのです。一方、受験申込書に記載する業務内容の詳細には字数制限が
あります。サマリーには記載すべき内容と、そのストーリーを絞り込んで、その論理を
磨き上げる。そんなステップがとても有効だし、試験官に理解してもらうにはそれぐらい
の努力はすべきなのです。


 そして、そんな風に手間暇をかけた業務内容の詳細であれば、口頭試験の時に、試験官
にとっても、あなたにとっても、理解を助けるサポートペーパーとなります。


 間違っても、圧迫面接のための材料を提供するようなダメ資料にしてはいけません。
頑張ってください。

                                  以上

 

筆記試験について知っておくべきこと-その1(必須科目)

2018年04月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

筆記試験は、必須科目(択一式-マークシート方式)と、選択科目(記述式-論文方式)から成っています。

必須科目は、受験する部門全体から出題されます。この必須科目は、いわゆる「足切り」です。
必須科目で60点を取らないと、選択科目は採点すらしてもらえません。

また、筆記試験の合否を決めるのは選択科目の結果だけで、必須科目が100点であっても60点であっても関係ありません。

ですから、筆記試験の勉強は、必須科目を効率よく済ませ、選択科目の勉強に時間をかけたいところです。

「効率よく」と言うのは簡単ですが、実際にはどうしたら効率よく勉強できるのでしょうか。

必須科目は、20問出5題され、その中から15問に回答し、60点である9問正解したらクリアです。
つまり、無条件で5問捨てることができるのです。極端なことを言うと、9問正解したらよいだけなので
11問捨ててもよいということです。

例えば、機械部門の場合、必須科目では、「機械設計」、「材料力学」、「機械力学・制御」、「動力エネルギー」、
「熱工学」、「流体工学」、「加工・FA・産業機械」、「交通・物流・建設機械」、「ロボット」、「情報・精密機械」など
多くの分野から出題されます。

大学の機械工学科を卒業された方(私もそうですが)でも、全ての分野が得意な方は少ないのではないかと
思います。また、今、機械関係の仕事をされている方で、これら全ての分野が仕事に必要な方はほとんど
おられないと思います。

必須科目は、60点を取ることが目的ですから、全ての分野に全力を注ぐのではなく、分野によってめりはりを
つけた勉強をすればよいと思います。

必須科目は過去問と類似の問題がよく出ますので、類似の問題だけは点を取れるようにする科目と、
初見の問題でも点を取れるようにしっかり勉強する科目を仕分けして勉強するのがといと思います。

「流体力学だけは、どうしてもダメ」とか「熱力学は苦手」という方は、最初からその分野を捨ててしまうと
いうのもありまもしれません。その分、他の分野の勉強に時間をかけて下さい。


「機械部門の技術士としてどうあるべきか」ということを考えると、捨てる分野があるのはどうかと思われる
かもしれませんが、「機械部門の技術士としてふさわしい人になるためにまんべんなく勉強したので、
試験に受かりませんでした」では話になりません。

捨てた分野は、合格してから、継続研鑽で勉強し直したらよいだけの話です。

まずは、合格するために勉強して下さい。


平成31年度からは、必須科目も記述式になってしまいますので、この勉強方法が通用するのは、
今年度が最後かもしれません。ぜひ、今年度で合格を勝ち取って下さい。
 

技術士試験の勉強に集中する方法

2018年05月04日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士試験の合格には、毎日の勉強が欠かせません。

しかし、なかなか集中して行うということもまた難しいものです。私自身の話をすれば、執筆案件が立て込んでくるとなかなか集中して執筆するという事も気が重くなってしまいます。

毎日これだけやると決めても、一日何らかの理由でできなくなってしまうと、次の日からは継続するという事ができなくなってしまうということもよくあります。

しかし、これでは技術士試験に向かうための勉強ができなくなってしまいます。

 

技術士試験の勉強に集中する方法をいろいろと検討してみました。

 

15分ワンセットとして考える

人間の集中力は、30分が限界と言われています。2時間勉強をすると言っても、2時間ずっと集中しているわけではなく、脳内で休憩を挟みながら行われています。

30分集中して勉強すればいいのですが、そこまで集中して勉強してしまうと、疲れてしまうということもよくあります。

そこで、15分をワンセットで10分休憩のリズムで勉強を行うという方法があります。

これは、15分頑張って10分窓の外を見たり、違うことを行い、再び15分集中するというサイクルの勉強法です。

試験時間中であっても、集中する時間とそうでない時間があるように、集中に緩急をつけて、長時間勉強を継続させる長期戦です。

私の場合、執筆にかける時間は15分として、休憩10分で情報を集めたり、内容の確認で調べたりという形です。このインターバルによって、長時間の缶詰執筆ができるようになります。

 

分かる問題から解いていく

人間は、分からない問題や、意味の分からない文字ばかり見ると集中するどころではなくなってしまいます。

語学を行う場合も、難易度が重要で、英語を学ぶのにいきなりアメリカのラジオニュースなどを聞いても全く意味が分かりません。

自分の現在のレベルに合った問題から解いていき、少しずつ難易度を上げていくというやり方で集中するという方法があります。

この場合、問題が解けるということで勉強するのが楽しくなるということで集中ができる形になります。そうした問題を解いていくことで、最初に見た難しい問題も自然と回答できるようになっているはずです。

 

勉強に集中する方法は人それぞれですが、無理のない勉強法で少しずつ問題を解いていくといことが重要ではないかと思います。

記述問題の練習(ドリル)のコツ

2018年05月13日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

記述問題への対応能力を磨くには、技術ノートの作成と、技術ノートに基づいて600字の解答用紙に記述する練習(ドリル)が有効であることは先に述べました。しかし、これを実施するのは結構大変ですので、少し勘所(コツ)を5つほどお伝えしたいと思います。

 

1) 目指せ100枚の技術ノート!
・自分がチャレンジする部門や科目の過去問題にトライするといろいろなキーワードを認識すると思います。
・そして、それを説明するためにはまた別のキーワードがあったりします。
・私はもっぱらWikiを愛用し、そのWikiで引用されている資料を紐解いて理解を深めています。
・その中で実感するのは、「どんだけ知らないことが多いのか」ということです。
・孔子の「知らないことを知る」やソクラテスの「無知の知」にも通じます。
・自分の専門分野であっても知らないことが本当に沢山あることを知ることが合格への第一歩ではないかと思います。
・そのような謙虚な気持ちは技術士になっても重要だと思います。
 

2)点と点を結び面の知識にする!
・知らない分野のキーワードを勉強して理解したつもりでもそれは単なる「点」の知識です。
・しかし、そのキーワードに関連するキーワードを紐解いて、その点と点が多数結びつけば面の知識となります。
・そして、面の知識が充実すれば、技術士試験で何か問題が出されても、蜘蛛の巣に獲物が掛かったようなものです。
・自らが習得した面的な知識を活用して、その問題に解答することができるようになります。
・技術士試験では、自分の得意分野に問題を引き込むことも可能なのです。
 

3) 文字数の調整能力を磨く!
・記述問題は、文字数との戦いでもあります。長すぎてもダメだし、短すぎてもダメです。
・従って、多くのキーワードを連想できるときはできるだけ端的に記述することが有効です。
・逆に、多くのキーワードを連想できないときは丁寧な表現で文字数を埋める技術も必要です。
・例えば、短くて書くときは「AはBだ」としても、丁寧に書くなら「AはBであると言える」と使い分けます。
・書くべき内容と書くべきスペースを考慮して、端的に書くか、丁寧に書くかといった戦術を使います。
・しかし、高得点を狙うならできるだけ多くのキーワードを使い、端的に書くべきです。
 

4) 略語を宣言する!
・専門分野によってはカタカナの長い固有名詞や用語を使うときがありますが、これを何度も書くのは避けましょう。
・できるだけ早いタイミングで略語を宣言して、それ以降はその略語を使います。
・記述問題は、限られたスペースにどれだけ的確なキーワードを記述するかで採点される側面があることを理解しましょう。
 

5) 手書きの練習をしよう!
・600字の解答用紙に文字を埋めるのは結構大変です。
・PCのワードを用いてPCで編集しながら作成する方法もありますが、できれば手書きのドリルがお勧めです。
・それは書くことで思考が活性化し、論旨が整理されるためと、本番では当然手書きだからです。
・しかし、手書きに慣れていないうちは指が痛くなったりするので、ボールペンや滑らかな描きやすいペンで始めるのも良いと思います。
・最近では、消せるボールペンもあります。
・そして、黒字のペンで記載したら、赤字のペンで自己採点したり、キーワードにマルをつけて評価しましょう。
・ただし、7月になったら、やはり実際の試験で使う鉛筆やシャーペンと消しゴムと定規を用意して、これらに慣れましょう。

以上です
 

技術士試験には地球環境に関する問題が出題されます。

2018年05月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

 技術士にとって、地球環境問題を解決することは永遠の課題です。

そのため、技術士試験にも、環境問題に関する設問が多く出題されます。今回はそんな地球環境に関するキーワードをまとめてみましたので、勉強の一助としていただければと思います。

 

低炭素社会の実現

2007年、政府は「クールアース50」の中で、世界全体の炭素を含む温室効果ガスを2050年までに現状より半減するという長期目標を発表しました。

ここから、交通や住宅などのエネルギー消費を行う装置に省エネや再生エネルギーの活用によるCO2排出抑制措置が活発化することが予想されます。

技術分野ではこの低炭素社会を実現するために、協力する分野が多くあります。

このようなことから、低炭素社会に関する考察は頻出するものと思われます。

 

バーゼル条約

日本も締結している廃棄物の国境を超える場合の国家間の条約です。

これはヨーロッパなどから有害な廃棄物がアフリカなどの発展途上国へ投棄されていたことが大きな問題となったことから国家間で廃棄物処理に関する決まり事を記した条約です。

この中で「締結国(日本)は廃棄物の処理を環境上適正な方法で行うため、主として発展途上国に対して、技術上その他の国際協力を行う」とあります。

これは、日本が廃棄物処理にかんして技術協力をする可能性を記しており、ここで技術士が活躍する可能性があるため、この条約を押さえておく必要があります。

 

海面上昇や気候変動に関する問題

地球温暖化が起因する様々な問題の中でも、気候変動や海面上昇は、温暖化防止による低炭素社会の実現と並行して個別で対応しなければならない重要な派生問題です。

特に海沿いの地域では、海面上昇による街の水没など深刻な問題が発生する可能性があるため、護岸工事や海水をくみ上げるシステムなど、多くの技術課題が発生します。

気候変動に関しては、農業分野での気温上昇や干ばつ被害などへの対応などで問題が出題される可能性があります。

 

技術士試験に環境問題に関する問題が出題されやすいということは、国や政府が技術士に環境に関する問題の解決を期待しているとも言い換えることができます。

平成30年度試験の解説(建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋科目 Ⅲ-1)

2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師

平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。

建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。

以下はⅢ-1に関する記述です。

 

Ⅲ-1はICTの活用に関する問題でした。

i-Constructionは課題解決論文の「本命テーマ」といっても過言ではありませんので、取り組みやすいテーマ

だったと思います。

ただし、具体的な事例や効果の説明を求められているので、表面的な知識だけでは書ききることが難しかった

はずです。

一般論ではなく、河川、砂防及び海岸・海洋分野での具体例や、自然災害対応と言った部分に踏み込んだ記述

ができたかどうかがポイントとなります。

 

問われているのは以下の3点です。

①ICT活用で実用化された技術を2つ挙げて、それぞれ具体的な活用事例と具体的な効果

②自然災害を踏まえて、被害軽減や管理高度化の観点からICT活用で対応できる課題を2つ

③2つの課題に対して、ICTを活用した新技術開発あるいは既存技術応用の視点で対応策を提案

3つのうち、②と③は関連していますが、①に関しては単独の問いと考えて良さそうです。

 

まず①についてです。

既に実用化されている技術を挙げる必要があります。また、「河川、砂防及び海岸・海洋の分野において」

という問題文ですから、ICT土工等を取り上げるにしても一般論ではなくて、「河川堤防におけるUAVを

利用した起工測量」のように、専門分野における具体的な事例が必要です。

具体的効果については、日数の短縮やコストの縮減等が定量的に示されていると説得力が増します。

 

次に②についてです。

「自然災害を踏まえて」とありますから、津波、河川氾濫、土砂災害のように、具体的な災害を挙げると

具体性が増すはずです。

例えば河川氾濫であれば、長大な堤防沿いの点検をいかにして短時間かつ詳細に実施するか、というような

課題はICTの活用で対応策を考えられるはずです。

 

最後に③についてです。

②で挙げた2つの課題それぞれについて、ICTを活用した対応策を述べます。堤防の点検であれば、UAVで

得たオルソ画像の三次元化であるとか、UAVによるハイビジョンカメラ撮影等が考えられます。

「新技術開発あるいは既存技術応用の視点で」という問題文ですから、新技術開発・既存技術応用のうち

いずれなのか明確にすることも必要です。

といっても対応策が具体的であれば、おのずと新技術開発・既存技術応用いずれなのかはわかるはずなので、

結局はどれだけ具体的な対応策になっているか、に尽きると考えます。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

技術士の部門紹介:電気電子部門

2018年07月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の電気電子部門は、電気設備の設計や、発電設備、変電設備の設計といった電気機器の設計を行うことができる技術士です。

 

技術士 電気電子部門の概要

電気機器メーカや半導体機器メーカ、カーナビなどの車載電気機器など電気を使用しない生活はないと言えます。

また、発電所などの電力会社でも発変電設備の設計を行う際にも、こうした技術士による設計を行うことがあります。

専門分野も電力設備を扱う発送配変電から電子機器を扱う電子応用や情報通信、産業用モータやビルの屋内設計を行う電気設備など電気電子と一口に言っても広範囲となりますので、それぞれの分野にはっきりと分かれています。

 

技術士 電気電子部門取得後の活躍

電機メーカや発電設備メーカなどの電力設備の設計を行う強電分野から、カーナビや携帯電話の製造を行うような情報通信機器製造メーカの設計、産業用モータやFA機器の設計を行うこと、電気を用いた設計職は様々なメーカで求人があり、その多くは大手メーカになります。

また、電気のアイデア商品で高い需要のある中小企業などもあり、そうした幅広いメーカへの設計職としての活躍することができます。

 

技術士 電気電子部門の問題点

電気分野は需要が高く、幅広い範囲であるため潰しが利く半面、他の資格などとの競合により、設計に必要な資格が他の資格と置き換わっているようなことがあります。

電気主任技術者試験などでは保全などで必要な資格なのですが、知識水準を測る試験と見られている側面もあり、設計職に求められる資格が電気主任技術者となっている場合もあります。

弱電分野では、アイデアが勝負となることが多く、こうした設計職に資格を求める傾向があまりないということが取得の必要性がないと考える人を多くしてしまっている現状があります。

しかし、この分野の商品を扱うメーカが多いことから、技術コンサルなどを行う場合には必ず必要となるのが技術士電気電子部門となりますので、電気の関係で、コンサル分野に進みたいと考えている人は他の資格と合わせて取得しておいた方がよいと考えます。

技術士の部門紹介:金属部門

2018年08月18日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士 金属部門の概要

製鉄産業に代表される金属材料の製造は、日本のものづくりの基幹を担う重要な産業です。アルミや銅などの非鉄金蔵は電線や住宅建材などにも使用され、多くの鉄以外の金属を使用する用途に用いられています。

また、マグネシウムを用いた合金は、軽さと丈夫さが必要なジェット機の機体や、スポーツ用品の材料に用いられるなど、基礎素材としての用途の広がりを見せています。

こうした製鉄や非鉄金属の製造工程や新素材の研究の道に進む技術士が、技術士金属部門です。

専門分野も製鉄や非鉄金属の生産システム、金属材料や金属表面のコーティングを行う表面加工、鋳造などが出題される金属加工などがあります。

 

技術士 金属部門取得後の活躍

大手製鉄会社や、非鉄金属の製造メーカなどの実際に金属の生産を行う会社での活躍が考えられます。

また、金属の加工で鋳物を使用する自動車用部品の製造メーカなどでも金属部門の技術士が活躍できる要素があります。

鉄の生産や金属加工業は、技術進歩が著しく様々な技術で今まで以上の強度をもった鉄鋼製品などが生み出されています。

これらの技術には現場で働く技術士に方々のおかげとも言えます。

 

技術士 金属部門の問題点

金属部門は、他の部門と同様に受験者数が少ない傾向にあるということが問題です。

毎年の二次試験受験者数が200人以内で推移しています。

受験者数が少ないと、その部門の知名度も少なくなる傾向があり、すごい資格であってもなかなか理解されないという状況となりがちです。

製鉄メーカや非鉄金属の製造現場においても、技術士だからできる仕事というのが現状存在しないというのが、受験者数の減少を招いているのではと考えられます。

こうした製鉄などのメーカは長い歴史があり、そのメーカ独自のノウハウなどが優先されてきた部分があります。

昨今問題になった製鉄メーカの不正では、技術士の倫理規定がマッチするものと考えられます。

あまり金属業界では重要視されてこなかった技術士試験ですが。今後注目されていくことを願います。

5つの業務経歴が狙われる

2018年12月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

口頭試験で、「5つの業務経歴のうち○番目について質問します」というパターンが増えてきています。

 

一般的には、720字の業務詳細を中心に質問されます。
しかし、業務詳細に取り上げなかった残りの4つも問われる可能性があるため警戒しておくと良いでしょう。

 

質問の形式はつぎのとおりです。
(1)○番目について、簡潔に(2、3分で)説明してください。
(2)○番目について、課題や問題点、解決策について説明してください。
(3)○番目について、どのような点が技術士に相応しかったですか。

 

いずれの場合にも、
①どのような業務であったか、
②どのような成果が求められていたか、
③課題と問題点はなにであったか、
④どのように思考して解決策を見出したか、
⑤結果としてどのような成果が得られたか、の5点を、ズバッと答えるようにします。

 

基本的には、詳細論文について、5分で説明する練習と同じです。

 

③について、「課題」とは、目標を達成するためになすべきことです。
わかりにくければ、課題=目標と考えてもよいでしょう。

 

問題点は、課題達成を困難にしている技術的な難所です。


技術的障壁、原因、真の原因(真因)、本質的な問題、ボトルネック、「壁」とさまざまな表現がされています。

ここを的確に見抜けるのが技術士です。

 

④について、技術者らしい思考力を表現するには、「着眼点」や「着目し、」といった単語やフレーズを使うとうまくいく場合があります。
(例)「わたしは、○○の技術が応用できることに着目し、××」のようにです。

 

口頭試験までもう少し。頑張ってください。

「問題点」を絞り込む重要性

2019年02月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験では、業務上の課題を成し遂げるときに、障害となる「問題点」を絞り込むことがたいへん重要です。

 

この「問題点」は、設問中でいろいろな表現がされます。
また、受験対策会社の講師や、参考書でもさまざまな用語が使われます。

 

たとえば、技術的障壁、本質的問題、技術的課題、第2の問題、真の問題、原因、真の原因、真因、単に「壁」、業務上の「難所」、ボトルネックなどです。


用語が定まっていないために、多くの受験生は混乱してしまいます。

 

しかし、ここでのポイントは、この「問題点」が小さな点ということです。
また、その点を解決さえすれば、業務で直面している「問題」が解決してしまうということです。

 

ですから、さまざまな用語が使われていたとしても、この「問題点」を明確にすることが、問題解決の最重要ポイントとなります。

 

そこで、いまいちど『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』を確認することをお勧めします。

このコンピテンシーには、専門的学識、問題解決、マネジメント、評価、コミュニケーション、リーダーシップ、技術的倫理、継続研鑽の8項目が含まれます。

 

そのうち、問題解決では、「業務上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、調査し、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し分析すること」が要件のひとつになっています。

 

したがって、「問題点」とは、より正確に言い換えると、「問題発生要因」と「制約要因」となります。

 

本日のお話しが、腑に落ちるときには、合格にかなり近づいていると言えるでしょう。
現時点でよくわかっていなくても、正しく学習を繰り返していれば、ある日、開眼するはずです。


がんばってください。

キーワード集は部門の関連法令や制度をていねいに

2019年02月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

平成30年度まであった択一試験が、平成31年度からなくなりました。それでも、キーワード集を作ることは有益です。

なぜなら、筆記試験でも、とくにⅡ-1では専門知識が試されるためです。

 

キーワード集で取り上げる専門用語は100個をいちおうの目安としてみましょうか。

目標数がなければ、モチベーションは上がらないし、そうかと言っていきなり300個としてしまうと、キーワード集をつくる「作業」そのものが目標になってしまうからです。

 

キーワード集をつくる作業は、あくまでも専門知識を問う設問に対応するためであることを忘れてはなりません。

 

さて、取り上げる100個のキーワードが、的外れな用語では成果につながりません。


そこで、つぎの3つ順番で選んではいかがでしょうか。

 

1.過去問で問われた用語
2.関係法令や制度
3.その他(受験部門にかかわる省庁のホームページや白書で頻出の用語など)

 

1.の過去問は技術士会のホームページで掲載されている年度すべてをチェックしておくと安心できます。

 

2.を取り上げた理由は何か?
それは、『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』の「専門知識」の要件に、「技術士の業務に必要な、我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解し応用すること」と明記されているからです。

 

つまり「法令等の制度」を理解していることが求められているのですから、主要な法令の第一条(目的条文)くらいは、暗唱できるくらいにしておくのが得策です。

 

平成31年度からは、このコンピテンシーで評価します。技術士制度をよく理解した講師や、受験対策会社の指導を受けると、効果的・効率的に対策ができます。

 

技術士2次試験は難しいですか?

2019年02月07日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受講生の皆様、こんにちは。

技術士の資格を取るように勧めると、大半の人は、

「いやー、無理ですよ。」と言って受験しようとも思いません。

総じて、「技術士=合格は難しい」

という概念があるからです。

では、その難しいという概念はどこから来るのでしょうか?

 

受講生にヒアリングをすると、

「合格率が10%程度だからです。」

と答えます。

確かに技術士資格の合格率は約10%という数値は事実です。

しかし、細かく見るとそうでもないのです。

 

2018年度までの試験で解説します。

これまでは、必須科目(択一試験)と専門科目(論文)がありました。

それぞれ6割が取れていれば合格です。逆に択一試験で6割取れていないと、

せっかく書いた論文は試験官に読まれることなく不合格が決定します。

 

では、どの程度の方の論文が読まれているのか?

それは、受験者の約50%です。

半分の人は択一試験で落ちるのです。

択一問題って難しいですか?いいえ、難しくありません。

なぜなら、半分以上が過去問から出題されているからです。

本屋に行けば、過去問題集が売っています。

どれでもいいので、1冊買ってしっかりと暗記すれば解けない問題ではありません。

受験生の半分が択一で落ちるということは、

択一で6割取れていれば、2次試験の合格率は2倍の20%になります。

さらに、論文までせっかく進んだ方でも、一発不合格の方が約1割います(事実)。

例えば、

  1. 受験番号書き忘れ
  2. 名前の書き忘れ
  3. 選択問題の番号書き忘れ

です。

複数の回答書に回答を書くのですが、一番上の用紙にだけ名前や受験番号を書き

2枚目以降の答案用紙に書き忘れる方が多いのです。

10%も一発不合格者がいるのです。驚きですよね。

受験生の方々は、試験開始の合図とともに、全ての解答用紙に最初に記入してください。

 

ここまで読めば合格率が10%ではないことがわかるかと思います。

択一はしっかりと暗記し、全ての解答用紙に名前などを記入した段階で、合格率は30%となります。

3人に1人が合格できると考えると、難しい試験ではないと思えませんか?

 

論文対策とともに自分のモチベーションを上げる工夫をしてみてください。

技術士2次試験の最強の装備(シャープペン)

2019年03月01日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験では、3時間半の時間内に3000字もの論文を書き上げなければなりません。

経験者ならわかると思いますが、時間が足りないと思う方が多いでしょう。

さらに大きな疲労感も感じます。

 

私自身、単純に筆記具が好きなのでよく文房具店に行くのですが、

そこでとても良いシャープペンシルを発見しましたので、ご紹介させて頂きます。

 

ペンてる「オレンズネロ」です。

 

芯が折れないシャープペンは以前にもご紹介しましたが、各社から出されていますし、

ペンてるにも「オレンズ」があります。

しかし、「オレンズネロ」は芯が折れないだけではありません。

芯を出すときのノックが必要なく、『自動芯送りシステム』があるのです。

 

ペン先のパイプが紙面から離れるたびに、自動で芯が出てくる仕組みで、

わずか1回のノックで極細の文字を書き続けることが可能になっています。

しかも、芯の細さが0.2mmのモデルがあるのも世界初となります。

 

大量の文字を書く必要がある技術士の2次試験において、

非常に受験者の負担を楽にできるシステムだと思います。

発売は2017年2月なのに、なぜ今更?と思うかもしれませんが、

このシャープペンは発売当時から非常に人気となり、各店舗で売り切れ。

ネット販売でも、正規価格よりも高い金額で売買されていた商品です。

ようやく、地元の文房具店にも置かれるようになってきました。

 

芯の細さが0.2mmと0.3mmがあります。

どちらが良いかは好みですので、店頭で実際に触ってみて下さい。

 

値段は3000円です。

シャープペンにしては、とても高価な商品ですが、

安いからといって鉛筆で論文は書きませんよね?

どんどん丸まり、太い文字となるからです。

本製品はノック無しで常に細い文字が書けるので、おすすめです。

曖昧な「副詞」と「が」を取り除く

2019年03月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の論文では、あいまいな「副詞」と「が」を取り除くと、格調があがります。誤解のない文章になり、読みやすくなるためです。

 

〇あいまいな副詞を取り除く


あいまいな副詞を使うと、論理的でない文章になります。

なぜなら、誤解を生じる文章になるからです。

例えば、「生産率が相当向上した」とした場合、ある試験官は、10%向上したと捉えますが、別の試験官は、40%向上したと捉えてしまいます。


あいまいな副詞は、「かなり」「多くの」「非常に」のように、日常でよく使うことばです。

ですから、よく意識しておかないと、つい使ってしまいます。

文章を説得力のあるものにするには、あいまいな副詞のかわりに、数字を盛り込みます。

つまり、「生産性が10%向上した」と数値で表すようにします。

 

〇あいまい接続の「が」をなくそう!


 「が」という接続詞の働きには、逆接と順接の2種類があります。

逆接とは、「しかし」と同様に「が」の前後で逆の内容を述べるものです。

一方、順接とは、「それで」や「~ので」と同様に、単純な前後関係を述べるものです。


順接の「が」は、あいまい接続の「が」とも呼ばれます。

この「が」を不用意に使うと、一文が長くなり、試験官に誤解を与える確率が高くなります。

また、文脈から順接か逆接かを判断するよう試験官に強いることになります。

 

技術士試験では、あいまい接続の「が」をなくしましょう。

 

文章修行はやればやるほど、うまくなります。

上手な文章を書こうとせず、誤解のない文章を書けばよいのだ、と思っておけば、気が楽です。

技術士2次試験の最強の装備(ノート)

2019年03月06日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士試験の勉強は膨大な知識を取り入れ、且つ問題点や課題を理解し、

更に解決方法まで提案する必要があります。

そして、解決方法によるメリットとデメリットまで理解して初めて高得点が得られます。

受験する部門の1つの専門の知識だけでも非常に多く、

試験日までに十分な知識を持つことができない受験生は、残念ながら不合格となってしまいます。

そのため、私は受験生皆さんに「隙間時間の勉強」を強く勧めています。

5分でも10分でも良いのです。

いつも技術士試験が頭にある、という状態を作り上げてください。

その1つの助けとなるアイテムをご紹介いたします。

 

水の中でもスラスラかけるノート:タグドメモパッド です。

驚異的な耐水性を持っており、完全に濡れても破れずに書くことができます。

この紙は、クリーニングのタグに使用されている紙を使用しています。

クリーニングのタグは、洗う前に付けているにも拘らず、全く破れていませんからね。

この紙を使用することによって、風呂でもキーワードの暗記や論文のネタを考えることができます。

入浴は1日の疲れを取る貴重な時間です。

最近はスマホを持って入浴するなんて方もいるぐらいです。

風呂にゆっくり浸かりながら、頭は5分だけフル回転させるなんて使い方ができるでしょう。

 

また、濡れた紙にも書くことができるボールペン:

パイロットからでている「ダウンフォース」もおすすめです。

これらを合わせることで入浴中でも普通に勉強ができてしまいます。

必ずしも全員に有意義な勉強方法というものは存在しません。

自分のライフスタイルから、この時間を勉強に当てたら大きいぞ!という時間を

見つけてみて下さい。そして、使用できるアイテムを検索し、有効に使ってみて下さい。

勉強は机に向かうだけではありませんよ。

 

それでは、頑張ってください。

技術士の部門紹介:原子力・放射線部門

2019年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士 原子力・放射線部門の概要

20世紀に技術が確立した原子力の技術は、それまでの火力や水力などと比べると少ない質量で大きなエネルギーを取り出すことができる夢のエネルギーでした。

しかしその副産物として、放射線を発生させる放射能を生み出してしまい、原子力発電に使用した核燃料は核爆発の危険のある扱いづらいものとなってしまいました。

電気のある便利な生活を支え、核燃料の安全な取り扱いを目的とした技術部門が技術士原子力・放射線部門です。

専門分野は安全な原子炉を設計・建設に関する知識を問う原子炉システムの設計及び建設、原子力発電所の運営や保守に関する知識を問う原子炉システムの運転及び保守、プルサーマル計画などの核燃料サイクルについての知識を問う核燃料サイクルの技術、レントゲン検査などの知識を問う放射線利用、放射線の防護技術を問う放射線防護があります。

 

技術士 原子力・放射線部門取得後の活躍

原子力・放射線部門の技術士ですが、主に原子力発電所の建設や運転保守に関する部署で働くことができます。

電力会社の原子力部門や電機メーカの発電所設計、建設に関する部署が考えられます。

また、製品メーカのレントゲン検査など、原子力発電以外の放射線利用や、被曝を防ぐための措置や除染技術などの原発事故の処理などでも活躍ができると考えられます。

海外の原子力発電所の建設などを政府が推進していることもあり、そうした関係では国際資格にも通じる技術士を取得することもプラスとなります。

 

技術士 原子力・放射線部門の問題点

最も影響の大きい原子力発電ですが、東日本大震災での原発事故が発生して以降、原子力発電に対してあまりいいイメージを持たれないという部分が大きな問題です。

核燃料サイクルの技術を問う分野もありますが、現在、高速増殖炉などの核燃料サイクルを利用した原子力発電所の運営が暗礁に乗り上げていることもあり、先が読めない状況が続いています。

また、原子力発電に関係する部門以外の放射線利用などの部門も、放射線技師は医療分野での専門資格もあり、技術士を受験する人が少ない傾向にあります。

しかし、目に見えない放射性物質を扱う専門技術者は今後も需要があると思われますので、どのような形で活躍できるかがまだまだ未知数の部分が大きいです。

講師になったつもりで業務を語ってみる

2019年04月06日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

人気セミナー講師になったつもりで、業務を語ってみる訓練をするのが有効です。また、教え方がうまいと評判の上司になったつもりで、業務の手順を部下に話してみるイメージトレーニングは役に立ちます。もちろん、すでに技術士になったつもりで振舞います。

 

これは、技術士法第2条の「技術士」の定義から、言えることです。

 

つまり、技術士とは、『科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。』とされています。

 

この「指導」するスキルを磨く訓練になるのです。

 

「わかりやすく説明する」。

これはコミュニケーションに必須のスキルです。そして、技術士試験で試されている能力のひとつです。

 

『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』のコミュニケーションには、つぎのように記されています。

 

①業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。

 

②海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

 

とくに、①にあるように、技術士は、「口頭でわかりやすく説明」できなければなりません。

 

ですから、業務にかかわることについて、講師になったつもりで、端的に語る訓練というのは、とても効果的なのです。

総監択一式 法律問題の傾向と対策

2019年04月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士会HPで公開されている過去問(平成21年度~平成30年度)をもとに、法令問題を抽出し、「年度」と「5つの管理」(経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理)ごとに分類したところ、つぎの3つの傾向が明らかになりました。

 

(1)最近5年間では、択一式で出題される40問中8~10問(20%以上)で法令問題が出題されている。

 

(2)経済性管理を除く4つの管理では、ほぼ毎年、法令問題が出題されている。

 

とりわけ、人的資源管理と社会環境管理では、法令問題の出題割合が多く、年度によっては、出題数の半数が法令に関するものである。

 

(3)出題される法令は繰り返し出題されるものが多い。

 

具体的には、人的資源管理では労働基準法、情報管理では個人情報保護法、安全管理では労働安全衛生法、社会環境管理では環境影響評価法が頻出です。

 

なお、内容面では細部を問う論点が増え、法令問題対策の重要性が高まってきています。

 

そこで、まず、法令対策にかける時間を確保しなければならないと覚悟します。そのうえで、つぎの手順で対策するとよいでしょう。

 

(1)技術士会HPから過去問をダウンロードし、法令問題の5つの選択肢ひとつずつで、正しい選択肢であるか、誤った選択肢であるか判断できるようにする。

 

(2)正しい選択肢についてはその問題文を、誤った選択肢については、誤っている箇所を訂正した問題文を暗記する。

 

(3)(3)について、今後、出題されそうな論点を予想する。

一般に、法令問題では、混同しやすい法律や、用語を入れ替えたり、数字を変えたりして間違った選択肢を作ることが多い。

 

(4)総合技術監理キーワード集2019に挙げられた未出題法令の目的条文等を読む。

 

受験申込書の提出が終わったら、択一式対策に取り組みましょう。

勉強で伸び悩んだときは

2019年05月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の勉強をするとき、5月中旬から6月下旬ころに、伸び悩みを感じる人がいます。とくに、4月頃に、技術士試験の勘所がわかって、ゴールデンウィークにしっかりと勉強できた人の多くが、この一時的に学習効果がみられなくなる経験をします。


これは、心理学で「プラトー」や「学習高原」と呼ばれる現象です。

学習曲線が一時水平になり高原状を呈するため、そのように呼ばれます。

しかし、この現象は、勉強が進んだときに必ず現れるものと割り切って、勉強を続けましょう。

 

厄介なことは、プラトーはいつまで続くかわからないことです。

この先が見えない停滞感は辛いものです。そこで、つぎの3つのいずれかで対応するのがおすすめです。

 

1つ目は、独学をやめ、受験指導の講師にアドバイスをもらうことです。

経験豊富な講師であれば、どのような点で伸び悩んでいるのか的確に指摘することができるからです。

それによって、早期にプラトーを抜け出せるでしょう。

 

2つ目は、受験仲間を作り、情報交換することです。

仲間がいると、疑問点を教えてもらえます。

それだけでなく、ペースメーカーにもなってくれます。

仲間がいることで、プラトー時に、多少無理をして勉強を続けることできます。

 

3つ目は、取り組み課題を細かく分けることです。

小さな課題であれば、心理的な負担が軽減されるからです。

 

例えば、原稿用紙1枚モノの問題を解くときには、600字を書こうとせずに、200字だけ書いて「良し」とするのです。

つまり、600字で答える選択科目Ⅱ-1の問題は、たいていの場合、3つくらいの小問にわけられます。

そのうちの1つだけ答える訓練を繰り返します。

 

このような方法で、プラトーと上手に付き合って、勉強を継続してください。

 

技術士2次試験_自分専用の参考書

2019年05月19日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、こんにちは。

今回は参考書について考えてみましょう。

AmazonやYahoo! などで参考書を検索すると、非常に多くの本がヒットします。

しかし、自分にとってちょうど良い参考書は、なかなか見つかりません。

やむなく、何冊か買ってみても十分な説明が無くて困ることがほとんどです。

その理由として、貴方専用の参考書が無いからです。

貴方専用の参考書が無い事に対する対策は、2通りあります。

今日は、その方法を説明したいと思います。

【1】自分専用の参考書を作る

1つ目は、自分専用の参考書を自分で作成する事です。

自分専用のノートなので、何を書いても良いのです。

例えば、試験に出そうなキーワードを見つけて、知識の整理整頓をしたり、論文の構成をまとめたり、

ある社会的な問題に対して、技術的課題と解決策、メリットデメリットなどをまとめても良いでしょう。

すなわちそのノートは試験に出る知識の宝庫になります。しかも貴方が必要な知識です。

まさに貴方専用の参考書となるのです。

実のところ、私自身自分専用の参考書を2冊作成しました。

1冊は択一問題で必要な知識集、2冊目は論文を書く上での構成方法や時間配分、そして各種課題や解決策をまとめていました。

通勤時などにずっとノートを読んでいたのを覚えています。

 

【2】貴方の解らない事を誰かに教えてもらう

2つ目は、素直に教えてもらうことです。

どんなに難関な試験でも合格方法を知っている人は、必ずいます。

合格方法を知っている人に、勉強を教えてもらうのです。

勉強を教えてもらう事で、ムダな努力をしなくて済みます。

短時間で効率的に勉強する事で、最短合格することが出来ます。

例えば大学受験のために塾へ入るという方は多いはずです。

 

私は1つ目、2つ目と両方取り入れました。

教えてもらったこともノートに書き込みました。ぜひ効率的に勉強して、一発合格を目指してください。

 

技術士2次試験_息抜きの重要性

2019年06月18日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。

 

この時期は勉強、勉強と厳しい言葉ばかり掛けられてつらい時期に差し掛かります。

私も経験者として、6月7月は非常に精神的に辛かったのを覚えています。

 

今回は、試験勉強の合間の、息抜きの重要性について考えてみます。

 

「息抜き」をする際の注意点

息抜きと言っても、昨日頑張ったから今日は休もうとか、疲れたから今日はやめて明日にしよう、というのはNGです。

資格試験の日は決まっていて、やるべき勉強の内容も分かっています。

計画的に継続して勉強を続けていくために、その計画の中に予め休養を設定しておく必要があるのです。

それが、ここでいう息抜きです。

息抜きのペースは資格試験のスケジュールと密接に関係してきます。

あと1ヶ月切った状態での、身体と精神の調整という意味でうまく利用しましょう。

 

効率的な息抜きの方法

試験日との兼ね合いで息抜きのスケジュールを設定しますが、

そこには自分なりのルールを設けて必ず守るようにしましょう。

土曜日は午前7時から11時までを勉強時間として、夕飯までは家族と過ごす。

そして、午後8時から10時まで勉強を行うなど。

バランス良く、勉強負荷は高めに息抜きのルールを設定することをお勧めします。
また、息抜き前の勉強は、息抜き明けの日に繋がるようにキリの良いところの少し前で区切るようにします。これは几帳面な人には気持ちが悪いかもしれませんが、

息抜き明けがテキストの前の章の残りの部分から始まると、区切り前の勉強内容が蘇り、

その復習をしつつその章を終えて次の章をスタートできるので、勉強に入りやすいのです。

明けが新章からのスタートだと、前の章を振り返ることなく進みますので復習にならずに、その上、取っ付きづらい印象があって、勉強の進捗に少なからぬ影響が出るからです。

 

オンとオフを切り替える

息抜きをすると決めたら、その章を少し残しのところで切り上げて、勉強のことは頭から追い出しましょう。

テレビを観たり、本を読んだり、自分のやりたいことをやります。

オンとオフをはっきり切り替えることが効果的な息抜きの仕方です。

私の場合は、TVが好きなので撮り貯めたドラマを視聴したり、ギャグ漫画を読んだりしていました。

息抜きと決めたのにテキストをつい開いたりするのは、勉強中にスマホを開くことに繋がりかねませんので明確に分けましょう。

技術士2次試験_ワンランク上の論文へ昇華

2019年06月28日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。

この1週間は添削の依頼ラッシュであり、最後の確認という意味で添削の依頼を頂きました。

受験生の皆さんの頑張りがヒシヒシと伝わってきました。

 

添削を受ける中で感じたことを以下に示します。

 

各受験生が「知識」という意味では非常に力を付けてきています。

出題で問われている社会的な背景、そこから浮かび上がる問題点、

問題点から改善へ変換する課題、課題解決の方法、これらに関して、重要なキーワードは論文の中に散りばめることができています。

おそらく、ここまで出来ている方が受験される方の約半分程度でしょう。

出題されたことに対して、知識が無く不合格となる方が約半数といった感じです。

 

しかし、合格率は数%~20%です。

知識がある受験生の中から、さらに選抜されて技術士となることができます。

 

その差は、なにか。

 

やはり、読み手にとって「読みやすい論文」が書けているか否かです。

「読みやすい」とは、論文の最初から最後まで軸が1本通っていて、読み手に疑問点が生じない論文です。

 

正直、そのレベルに達している論文はなかなかありません。

 

1番大事な事は、社会的な背景➔問題点➔課題➔解決策➔メリットデメリットの流れがしっかりと繋がっている事です。

問題によっては、課題を3つ挙げよ、などと並列させる出題があります。

多くの方は各課題の中で、それぞれの問題点を記述しております。

しかし読みやすい論文は、全体の社会的背景から様々な問題点を述べ、

その問題点から抽出される課題は○○だ、という書き方ができている論文です。

何事も全体から説明し、徐々に詳細に移るというのが一般的です。

さらに良くない論文は、その先の解決策を記述する部分で、また背景に戻ってしまう論文です。

重複することで文字数の無駄にもなりますし、ストーリーが途切れる欠点もあります。

 

論文を書き始める前に、論文の構成を考え、論文の起承転結が成り立つよう組み立ててください。

試験会場の下見に何回か行く

2019年07月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

時間の余裕があれば、複数回、試験会場の下見に行くとよいでしょう。理由はいくつかありますが、当日の緊張が和らぐためです。

 

当日は、非日常です。すべてを、日常にすることはできませんが、一部分でも日常に変えてしまうことができれば、その一部分だけでも、平常心でいられます。

他の受験生は、非日常を味わっているにもかかわらず。

これは、意外と大きなアドバンテージです。

 

試験会場に、下見に行く慎重な人はあまり多くありません。

それを、2回、3回と行く人は、数%でしょう。そして、技術士試験の二次試験の合格率も数%です。

もしも、ななたが、試験会場の近くに住んでいるのならば、億劫に思わずに、下見に行くとよいでしょう。

 

さて、電車で行く場合のルートや時間をチェックするのは当然です。

電車が遅延した場合のタクシーの電話番号も2、3社分、メモをしておきます。

万が一の場合も、想定内にしておくのです。

 

試験会場に入れるのならば、トイレの場所を確認します。

試験会場になりそうな階だけでなく、少し離れた場所や、近くの飲食店も含めてです。

 

なぜなら、当日、とくに男性用トイレは、長蛇の列になるためです。

混み合いそうであれば、当日の飲み物も控え、利尿作用が強いコーヒーの摂取も考え直さないといけません。

 

鉛筆を忘れた、消しゴムを忘れた、に対応するために、近くのコンビニもチェックしておきましょう。

 

試験終了後には、選択科目Ⅲの復元解答を、できるだけ早めに書いたほうがよいでしょう。

近くの喫茶店やファミレスのチェックもお忘れなく。

選択科目Ⅲの復元解答の作り方

2019年07月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

試験が終わったら、必ず選択科目Ⅲの復元解答を作成します。なぜなら、選択科目Ⅲの答案は口頭試験のときに、試験官の手元にあるからです。

自分が書いた内容が不確かな状態では、それについて問われても、正しい応答ができないはずです。

 

ここで問題になるのは、試験終了直後に、復元解答を作る気力が残っていないことです。

そこで、多くの受験生は、次の日、そしてその次の日と、やるべき日を後に回していくのです。

当然に、記憶が曖昧になり、精度の低い復元答案ができてしまいます。

 

また、筆記試験の出来が悪く、自分では不合格と思っていても、合格している人がかなりいます。

合格発表があった後に、あわてて復元解答を作る人がいます。

もちろん、口頭試験で苦戦します。その復元解答は、まったくもって、不正確な文字情報だからです。

 

そこで、試験終了後、完全な復元解答を作る必要はない、と心理的ハードルを下げるのがおすすめです。

つまり、後日、復元解答を作るため、どんなことを書いたかを箇条書きで書くらいで良いとするのです。

そうすれば、後日、まったくのゼロから復元解答をつくるよりも、うんと効率がよくなります。

 

試験終了直後には、箇条書きで、キーワードだけでもよいでしょう。

帰りの電車の中でも良いですし、アルコールを飲みながらでもよいでしょう。

 

そのかわりに、毎日毎日、少しずつでも、そのキーワードに情報を補足していきます。

 

そのうち、こう書けばよかった、ああ書くべきだったということがでてきます。

それを、赤字でコメントを書いていくのです。

 

この赤ペンでの振り返りが、口頭試験での質疑応答に役立つのです。

技術士2次試験_準備は万端

2019年07月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。

あと5日後には、技術士第二次試験が行われます。

持ち物などの準備は、終わりましたか?

今日は、私の気づいた注意点など書いてみます。

1、試験場の到着時間は、1時間前にする。

試験会場到着時間を集合時間に合わせる人はいないと思いますが、十分な余裕を持って下さい。

お勧めは、45分~1時間前には到着することです。

45分から1時間の余裕があれば、交通機関の事故でもタクシーなどに乗り換えることで何とかなります。

忘れ物があっても試験センターに相談する時間があります。

 

2、お弁当は、自宅から持参する。

お弁当を試験会場近くで購入するのは、難しいと考えて下さい。

試験当日は、受験生の人数だけ人が増えます。

例えば、500人の受験生の3割がお弁当を買い求めた場合、150人ですので、あっという間に売り切れます。

すなわち昼食無しになります。

午後の試験に差し支えるので、自宅からの持参をお勧めします。

もしくは、最寄駅で事前に買っておきましょう。

 

3、エアコン故障の場合を考える。

最近の試験会場は、エアコン完備です。

しかし最悪の事態を想定し、 エアコンが壊れた場合の暑さ対策を考えて下さい。

あるいは、エアコンの吹き出し口が座席になった場合の対策を考えて下さい。

このような場合があっても試験センターからの救済処置は無い考えます。

 

4、復元論文の準備をする。

試験の解答は、11月~12月の口頭試験で試験官の手元にあります。

記述した内容について、試験官は自由に質問できる状態です。

7月の試験でどのような事を書いたか、4か月間覚えておくのは至難の業です。

筆記試験の終わった直後に復元論文を作成する事をお勧めします。

 

5、受験票の写真身分証明書を準備する。

受験票を撮影した写真と身分証明書があれば、受験票をなくしても何とかなる場合があります。

 万一に備えて受験票の写真と身分証明書の準備をお勧めします。

 

それでは、体調に気を付けて、頑張ってください。

令和元年度 建設部門(必須科目Ⅰ)に関する雑感

2019年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師

令和元年度の技術士第二次試験問題が、技術士会HPにて公表されました。

 

ここでは建設部門の「必須科目Ⅰ」について、雑感を述べます。

 

2問題のうち1問題を選んで、答案用紙3枚以内にまとめる、という形式で出題されました。

Ⅰ-1は、「働き手が減少する中での生産性向上」がテーマでした。Ⅰ-2は、「国土強靭化」がテーマでした。

いずれも建設部門においては王道と言えるテーマであり、比較的取組み易かったのではないでしょうか。

 

いずれの問題文も、小問4つから構成されていました。

設問(1)は、課題の抽出と分析が求められています。

設問(2)は、設問(1)で挙げた課題から1つを取り上げて、課題の解決策を複数挙げることが求められています。

設問(3)は、設問(2)で提示した解決策に共通して生じ得る新たなリスクとそれへの対応が求められています。

設問(4)は、(1)から(3)を遂行する際に必要な要件を、技術者倫理、社会の持続可能性の観点から述べることが求められています。

 

 

設問(1)と(2)を見ると、「課題」は解決すべきものという位置付けになっています。

「平成31年度 技術士第二次試験実施大綱(以下、大綱とします)」では、「問題」が解決すべきもので、「課題」は遂行するものと読み取る

ことができ、今回の問題文とは整合していないように感じました。

私見ですが、問題文中の「課題」という言葉の使い方が曖昧ですので、「大綱」における問題・課題いずれを「課題」として扱っていても、

取り上げるテーマの方向性さえ合っていれば良いのだろうと考えます。

 

設問(3)では、個別の解決策で生じるリスクや対応ではなく、複数挙げた解決策に共通するリスクや対応が求められています。

どのような解決策を挙げるかで方向性は異なるかと思いますが、導入コストであるとか、安全管理等、総合技術監理部門における「5つの管理」

的な発想を持つことが必要と感じました。

 

設問(4)では、技術者倫理や社会の持続可能性が問われています。いずれも「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」に位置付けられ

ている内容です。

法令順守、公衆の安全・健康及び福利、社会・文化及び環境に対する影響予見等の視点での記述が求められていると感じました。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

2025年11月
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