2017年02月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 10
技術士2次試験を受験するには、所定の期間の実務経験が必要になります。
実務経験は、「科学技術に関する実務経験」としか記載がなく、どういったものが実務経験にあたるのかがとても曖昧です。
今回は、技術士受験資格の実務経験に関する例について解説します。
そもそも実務経験って?
技術士の実務経験ってどのようなものなのでしょうか?
技術士法の中では「科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」とあります。
漠然としすぎていてどのようなものかが思い浮かばないかと思いますが、例としては以下のようなものが挙げられます。
・新製品の開発、設計、検査
・道路建設の計画、検討、設計
・建物を建設する際の受変電設備建設の計画、設計、運用後の評価
科学技術に関する新たな挑戦を行った時に技術士の実務経験になるのではないでしょうか?
通常であれば、困難で導入不能となるような事案でも、工夫を重ねてうまく製品化や工事であれば竣工したというような事例を実務経験の中で入れなければなりません。
設計や計画といっても、誰でもできるようなルーチンで流せる業務(決まりきった設計業務など)は、実務経験としては不適当であると思われます。
日々の業務の細かい点に注目
技術士を目指す方の中には、こんなことは、自分の業界にいる人であれば誰でも気が付くと思っていて、小さな工夫を見逃している可能性もあります。
技術に関する創意工夫はとても小さなことが大きな効果を発揮したりすることがあります。
そうしたものを見逃さず、実務経験としてうまくプレゼンができれば、十分実務経験になると言えます。
技術士二次試験の最初の難関でもある実務経験は、日ごろの業務をよく観察することで乗り切ることができます。
2017年09月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 10
技術士制度改革の一環として、昨年12月に発表された「今後の技術士制度の在り方について」の中で、技術部門、選択科目の統廃合が注目されています。
技術部門の一分野として選択科目、技術士部門の一つとして現行の部門では受験者数が極端に少ないなどの理由から、似ている部門の分野として統廃合が検討されています。
各部門の選択科目、専門分野の主な動向です。
この内容は改正案であり、正式決定ではありません。
機械部門
十分野から六分野に統合され、船舶部門から新たに一分野加わります。
船舶・海洋部門
一分野となります。
船用機器は機械部門へ移行されます。
航空宇宙部門
一分野に統合されます。
電気電子部門
発送配変電が電力・エネルギーシステムに名称変更となります。
化学部門
有機化学製品、燃料潤滑油が有機化学及び燃料に統合されます。
繊維部門
四分野が二分野に統合されます。
金属部門
鉄鋼生産システムと金属材料が統合され、金属材料・生産システムに統合されます。
資源工学部門
二分野に統合されます。
建設部門
変更なし
上下水道部門
三分野から二分野に統合されます。
農業部門
七分野から五分野に統合されます。
森林部門
林業と林産が統合されます。
水産部門
漁業養殖と水域環境が統合されます。
経営工学部門
五分野が二分野に統合されます。
情報部門
分野の名称変更のみで統合はありません。
応用理学部門
変更なし
生物部門
生物化学と生物環境が統合されます。
環境部門
変更なし
原子力部門
五分野が三分野に統合されます。
以上が各技術部門の選択科目、分野の統合状況となります。
建設、応用理学、環境部門は分野の変更を検討されておりません。
一方で、機械や経営工学など大きく分野が絞られた部門では、専門外の分野の勉強をしなければならない可能性もあります。
同じ技術部門であるため、多少内容は応用ができるとは考えられますが、大きな統合があった部門では、受験対策を見直さなければならないでしょう。
総合技術監理部門など総合的な技術が必要な時代ですので、あまり専門的過ぎる専門家は敬遠される傾向にあるとも言えるでしょう。今回の統廃合の検討はそんな時代を反映したものと言えます。
2018年05月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士会のホームページで『修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版』がダウンロードできます。
URLは、https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3637_1.pdf です。
「修習技術者」とは、技術士第一次試験の合格者、およびそれと同等であるものとして日本技術者教育認定機構(JABEE)が認定した教育課程の修了者を指しています。
これは、平成27年1月15日に、技術士会の修習技術者支援実行委員会が作成した冊子で、「修習技術者のための修習ガイドブック-第2版-」(平成16年2月発行)を改訂したものです。
第2版が発刊されて以来、10年以上改訂が行われておらず、その間に、修習技術者に求められる資質・能力の本質には変わりはないものの、その具体的内容に関しては大きく変化してきた背景があります。
そのため、「技術士プロフェッション宣言」「技術士倫理綱領」に基づくとともに、IEA(International Professional Engineer Agreement)のPC(Professional Competencies)との整合性にも配慮して、第3版として全面改訂が行われました。
この主な内容は以下のようになっています。
第 1 章 技術士と修習技術者
第 2 章 修習の目的・目標
第 3 章 修習技術者に求められる資質・能力
第 4 章 修習の具体的実施方法
技術士を目指し、二次試験にチャレンジされる方には、第3章がとくに役立ちます。
たとえば、以下の問題解決のステップ(p.11)が重要であることがわかります。
1「問題発見」(問題の明確化:目標値と現状値のギャップ)
2「問題分析」(背景、要因、原因の調査・分析・整理)
3「課題設定」(問題を解決するために為すべき課題を設定)
4「対策立案」(課題に対する実施事項の立案、採否・優先順位の決定)
5「実行計画書の作成」(実施事項の詳細、スケジュール、実施結果の評価基準)
6「対策実施」(実施、結果の確認)
7「評価」(結果の効果の評価)
がんばってください。
2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 10
平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。
建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。
以下はⅢ-1に関する記述です。
Ⅲ-1はICTの活用に関する問題でした。
i-Constructionは課題解決論文の「本命テーマ」といっても過言ではありませんので、取り組みやすいテーマ
だったと思います。
ただし、具体的な事例や効果の説明を求められているので、表面的な知識だけでは書ききることが難しかった
はずです。
一般論ではなく、河川、砂防及び海岸・海洋分野での具体例や、自然災害対応と言った部分に踏み込んだ記述
ができたかどうかがポイントとなります。
問われているのは以下の3点です。
①ICT活用で実用化された技術を2つ挙げて、それぞれ具体的な活用事例と具体的な効果
②自然災害を踏まえて、被害軽減や管理高度化の観点からICT活用で対応できる課題を2つ
③2つの課題に対して、ICTを活用した新技術開発あるいは既存技術応用の視点で対応策を提案
3つのうち、②と③は関連していますが、①に関しては単独の問いと考えて良さそうです。
まず①についてです。
既に実用化されている技術を挙げる必要があります。また、「河川、砂防及び海岸・海洋の分野において」
という問題文ですから、ICT土工等を取り上げるにしても一般論ではなくて、「河川堤防におけるUAVを
利用した起工測量」のように、専門分野における具体的な事例が必要です。
具体的効果については、日数の短縮やコストの縮減等が定量的に示されていると説得力が増します。
次に②についてです。
「自然災害を踏まえて」とありますから、津波、河川氾濫、土砂災害のように、具体的な災害を挙げると
具体性が増すはずです。
例えば河川氾濫であれば、長大な堤防沿いの点検をいかにして短時間かつ詳細に実施するか、というような
課題はICTの活用で対応策を考えられるはずです。
最後に③についてです。
②で挙げた2つの課題それぞれについて、ICTを活用した対応策を述べます。堤防の点検であれば、UAVで
得たオルソ画像の三次元化であるとか、UAVによるハイビジョンカメラ撮影等が考えられます。
「新技術開発あるいは既存技術応用の視点で」という問題文ですから、新技術開発・既存技術応用のうち
いずれなのか明確にすることも必要です。
といっても対応策が具体的であれば、おのずと新技術開発・既存技術応用いずれなのかはわかるはずなので、
結局はどれだけ具体的な対応策になっているか、に尽きると考えます。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2025年06月21日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 10

「モチベ-ション・コントロ-ル」その2
前回は「モチベ-ション・コントロ-ル」その1を紹介しましたが、今回はその2について、私の経験からの方法についてお伝えしたいと思います。
1.聴力の活用
学習の習慣化の例として、自分にあった方法をパターン化する方法があります。 パターンが習慣化すれば、学習への心理的な負担が減ります。私は暗記、記憶の際は 準備論文を自分の声でICレコ-ダ-に録音し、通勤等時間に常に3倍速でくり返し聞くことを習慣化しました。すなわち聴力を活用し、知らず知らずのうちに脳に記憶させ、思い起こす時、必要とする語彙が言葉として自然と出てくるようになります。個人差はあると思いますが是非、試してみて下さい。自身で作成したノートやメモと併用することで、記憶を脳のなかで画像パネル化することが可能となり、試験本番で自然に記述する語彙が出てくるようになります。
2.集中できる時間帯設定
自分は早起きして勉強するのが向いているのか、夜のほうが集中できるのかは個々のライフスタイル等によって異なります。自分に合わないパターンの時間帯に勉強をしようとしてもうまくいきません。両方試してみて、合っているほうを選択するとよいでしょう。私の場合は「朝」です。 朝のさわやかさと自分自身のための静寂な時間は、何十年来、私にとって貴重な時間を与えてくれています。また、仕事とパーソナルとの時間を切り替えることができ大切にしています。受験者諸氏はベストな時間帯を見つけて下さい。
3.音読
口でアウトプットしながら耳で聴く、音読を活用しましょう。書くだけの学習方法やアプリのみの学習に頼らず、目、耳、口、そして書くことを活用しましょう。周囲の迷惑にならない場所を見つけ、音読のメリットを引き出しましょう。散歩が苦手でない人は散歩しながらの音読は、周りに迷惑をかけることがないし、歩くことで脳への刺激になると言われています。
4.勉強時間の記録
自分を肯定することは、学習継続のために大切な要素です。自身の取り組みを客観的に把握するために、手帳やメモに勉強した時間を記録してみましょう。忙しいにもかかわらず、工夫して目標勉強時間を確保したことを積み重ね、自信と自己肯定につなげましょう。
5.アウトプットの方法の工夫
学習したことはできるだけアウトプットにつなげましょう。例えば作成した準備論文を誰かに説明する状況 を意識し、社内でのプレゼン資料に応用したり、想定設問した骨子法を利用したイメ-ジトレ-ニングにより、ノートにアイディアを書き出すなど、より実践的な取り組みを工夫してみましょう。
6.目標宣言
技術士受験を目指していることを、周囲の方々へ宣言するのもひとつの方法です。少し勇気が必要であり、宣言しにくい場合でも家族には確実に伝え、受験準備への協力を仰ぐとともに、自身の取り組み姿勢や緊張感を家族へ示しさらに自主性を高め、自分を奮い立たせるトリガ-にしましょう。
7.取得後の活用を具体化
資格を取得したらどのように活かすか、自身のキャリアへの影響を考えてみましょう。役職や年収が上がるなど、モチベーションにつながるイメージを描いてみて下さい。 なりたい自身のイメージ像が明確だと、それに向かって努力がしやすくなりますし、そのため努力に対する労力を軽減できると思います。
8.学習環境
集中しやすい環境は人それぞれです。しかし、勉強専用のスペースがあったほうが他のことに気を取られないため、集中しやすいです。部屋の一角に勉強スペースを設けたり、集中しやすい環境づくりを目指して下さい。 時には、学習場所をあえて変えて、図書館、カフェ等で高校生や大学受験を目指す学生のなかで、周りから自分に通常ではない刺激を与えてみるのも、非日常的で以外に効果的かもしれません。
今回は「モチベ-ション・コントロ-ル」その2について紹介しました。本人が楽しんで実践できるのが理想です。いろいろ、トライして適した方法を見出していただければと思います。難関な技術士試験を目指す諸君です。究極的には「できない自分を恥ずかしく思う!」ぐらいの強い、意志をもって挑んでいただき、合格を手中にしていただくことを願っています。 (以上)"
2025年08月09日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 10

「結論先行、はい、いいえ、なぜならをテンポ良く!」
皆さん、記述試験から時間が経過し、クールダウンや家族サービスはできましたでしょうか。と言いながらも口頭試験の時期は少しづつ近づいてきます。今回は口頭試験準備の進め方についてご紹介します。
1. 口頭試験概要(何を聞かれるか)
おそらく口頭試験についてはこれまでの過去問題の諸情報等から、その概要は皆さん良くご存じとは思いますが改めて、以下のようなことを試問されます。
・「あなたの業務経歴を教えてください」
・「経歴票に書いた内容を、簡潔に説明して下さい。」
・「選択した業務の目的、あなたの立場、どんな課題をどのように解決したかを簡潔に説明して下さい。」
・「あなたの専門分野で最近の技術的動向や先進事例を知っていますか?、それに対する自身の見識があれば、教えて下さい。」
・「最近の社会的課題(国土強靭化、カーボンニュートラル、DX、BCPなど)に対して、自分の業務にどのように反映して行くべきあなたの考えをお聞かせ下さい。
2. 経歴票・業務経歴の深掘り
口頭試験については願書で記述したに関することがそのほとんどであると思います。このため、記述内容について以下のような点を予め整理し、深掘りしておくことが重要です。
・経歴票に書かれていることは全て試問される前提で、細かなところまで整理する。
・採用した工法等の技術的根拠、採用した判断理由、成果やその結果と評価を論理的かつ、わかり易く説明できるよう準備する。
・「なぜその方法を有利と判断したのか?」他の案との比較検討の内容とその根拠については問われやすいので、選択案がベスト案であったことを多面的に論拠付ける。
・課題解決に対する独自の工夫点(一般論ではない考え方、検討手法、試行的実証等) とその成果について、現時点での反省を含め整理する。
3. 課題解決能力
特に最近は、技術士コンピテンシ-の重要要素である「課題解決能力」については、次のような点について試問される可能性が高いので、事前に十分に準備して下さい。
・「業務課題とその解決方法をわかり易く説明してください」
・「課題→原因→解決策→結果と評価のプロセスを具体的に説明して下さい」
・「あなたが実施した業務の技術的工夫点は何ですか、何故そこに着目したのですか」
・その工夫がなぜ必要だったのか、どういう検討、分析、評価から、それがベストの選択だったのですか?」
4.技術者倫理とコンプライアンス意識
技術士は専門分野の技術的視点と並行して、技術者倫理及びコンプライアンスに対する認識が必須とされます。この部分について、以下のような仮想定試問が想定されますので、自分はどうすべきかを自分の意見として、明確にしておいて下さい。
・「もし上司の指示が、法令に反していたらどうしますか?」
・「法令遵守、倫理、公益を重視した対応とは具体的には、どんなことですか?」
・「内部通報制度や相談窓口の活用などは、なぜ、必要だと思いますか?」
・「安全を犠牲にして、納期を厳守せよと言われたら?あなたはどうしますか?」
・「技術者として責任を持ち、必要であるならば作業の中止等を顧客や関係者へ提言することができますか?」
5.コミュニケーション能力と説明力
口頭試験では試験官とコミュニケ-ションが取れるかどうかが重要なポイントとなります。すなわち、試験官と適切な会話のキャッチボールができるかがどうかが極めて重要です。また、専門的なことをより分かりやすく伝える能力も必要とされます。このため、以下のポイントを重点に、自信の説明力を意識して下さい。
・視線は試験官の口元あたりに焦点を合わせる。(目を合わせることは、緊張度が さらに高まるで、できる限り平常心を維持できるように口元あたりに視線を向けるのが良いでしょう。) ・発声、発話は、張りがある声で、はっきりとした口調で話す。
・設問に対しては、結論を先行する。はい、いいえを伝えたうえで、何故ならの理由と捕捉説明を行う。試験官は、その方が解答内容を明確に理解しやすい。
・重要なポイントは「聞かれたことだけ答える。」必要な場合以外を除き、良かれと思い関連情報等を付け加えることはあえてしない。
・試験官は試問用チェックリストを事前に準備している。口頭試験の時間は20~25分程度、この試問項目に確実にチェックが入るように、短時間で簡潔に返答・説明し次の設問へ移行できるようにできるだけ短時間で説明を終了する。準備されたチェックリスト全てに、チェックが入るようテンポの良い回答を行う。
・解答末尾はその内容の結論部分であるので、よりはっきりとしたトーンで伝える。
・試験官とはあえて技術的議論はしない。挑発的な設問も可能性として予想されるので、これに誘導されず、議論はさらりと避け、一般論で前向きかつ積極的な姿勢を示す。 6.口頭試験の準備
とにかく、口頭試験は自身の専門分野における過去の口頭試験例題(日本技術士会や受験支援団体の公開資料)を収集することが重要です。そのなかで自分が答えやすいこと、さらに技術的根拠等を補強すべき事項等を整理することがこの時期大切です。 とにかくコミュニケ-ションスキルを重視し、1問1問、丁寧に回答すべき内容を、整理、作り上げて行きましょう。次回は口頭試験準備に必要なQ&Aの作成についてご紹介したいと思います。(以上)
2026年01月03日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 10

「難易度高い技術士に挑戦する!」
皆さま、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 今回は年頭にあたり、受験に向け決意を新たに、スタ-トをきる意味で、「何故、難易度高い技術士試験を目指すか?」その動機の明確化と挑戦への覚悟について、ご紹介したいと思います。 技術士試験の合格は私の経験からも、そう簡単なものではありません。合格するためには強い動機、熱い情熱、揺るぎない信念が必要です。
1. 技術士試験の難易度(合格率)
技術士試験は、我が国で最高位の技術者国家資格と言われています。「高度な専門知識+実務経験+倫理感」を備えた人物として、国家から認定された人のみに与えられる資格です。 部門に差はありますがこれまでの実績及びその傾向から、最終合格率は約10%前後と低く、非常に難易度が高い試験と言えるでしょう。筆記、面接を総合して受験者の10人に1人程度しか最終合格できない極めて厳しい試験です。
2. 技術士の価値
では、その難易度が高い試験に合格した技術士の価値は、どこにあるでしょう。私自身は以下のように考えています。
・技術者の「信用力」:この資格は国から「一流の技術者」と認められた証である。
・キャリアの押し上げ:昇進、管理職、技術責任者への登用、技術コンサルとして独立、開業等活躍の舞台が広がる。
・年収・待遇:技術士手当(月数万円)が出る企業が多く、年収が上昇する。
・実務能力の証明資格:試験は筆記+論文+口頭試験であり、実務能力を証明できる。
・生涯継続する資格:更新が不要、定年後も生涯に渡り、資格者として継続が可能である。
3. 正直なデメリット
一方、デメリットとして考えられることとして、以下が挙げられると思います。
・受験者の多くは社会人であり、一定の実務経験が必要であり、合格までに時間を要する。
・短期的には、劇的な収入アップにつながらない場合もある。
・難易度が高く、 合格者総数が未だ多くなく、社会的認識度が向上していない。
4. 技術士制度と役割
ここで今さらですが、技術士制度とその役割をおさらいしておきましょう。 技術士とは、「高度な専門技術を有し、公益を守りながら技術的課題を解決する国家資格」 として法律(技術士法)で規定された技術者です。その役割は技術士法(技術士法第2条)により、以下のように定められています。
・高度な専門知識の活用
・独立した立場での計画
・研究・設計・分析等 ・技術者倫理に基づき、社会の安全
・福祉の確保
・「自律」「責任」「倫理」「社会貢献」及び継続した自己研鑽
5.試験合格は受験動機にあり。
私は合格までに10年間も要した不出来な受験者でした。一方、その経験から技術士に合格することへの情熱の維持こそが、その根源であったと思っています。 また、技術士試験合格は、その受験動機にあると思います。重要なことは「技術士」に対する熱い情熱(パッション)を抱くことであると申し上げたい。受験者諸氏は本年の念頭にあたり、以下のような強い受験動機を抱いて下さい。
1) 専門性を客観的に証明する。
・自分の専門技術分野の客観的証明
・クライアント、社内上司、同僚、取引先からの信頼性の向上
・技術提案書、コンサル案件、自治体業務等での資格要件
・キャリアアップ、業務成果や質の向上
2)技術で社会貢献する。
・災害、インフラ老朽化、環境問題など社会課題へ対応
・技術者が果たす役割の認識と領域の拡大
・専門技術による社会還元
3) 自律した技術者活動を展開する。
・自ら行動する技術者 ・技術の正当性の主張と、経験と知識に基づく判断 ・社会ニーズに対する技術活用による提案
4)自己成長及び専門性を探求する。
・試験準備による論理的思考、課題整理、文書力の向上と自律学習
・専門技術の体系的習得、最新技術の研鑽
・問題解決能力の向上
・学びに対する価値観の醸造
・自分が抱く豊かさの実現
6.チャレンジこそが、成功の入り口
例え、受験を決意しても、その後の努力継続がなければ、まず合格することは不可能と考えます。自分なりに試行錯誤を繰り返し、記述方法や技術士として備えなければならない素養を自らの研鑽により、体得することが重要です。 それはすなわち自分自身に対するチャレンジに他なりません。今までの自分をさらに強靭な体力へと変革させて行くことが、成功の入り口と考えます。 どうぞ皆様、念頭にあたり心新たに、強い動機の基に、難易度高い技術士試験への挑戦を決意しましょう。 次回は合格への夢を実現する記述テクについて、ご紹介したいと思います。(以上)
2025年05月17日 作成 / 執筆:アニ-講師

「ビジュアル重視型で答案を採点者に読ませない!」
私は技術士を取得できるまでに10年の歳月を費やしました。言わば劣等生です。不合格だった試験の設問はすべて記述、解答したつもり。白紙答案などはありません。当時、試験結果は、「不合格」のはがきが届くのみで、自分の解答文のどこが悪くて、どのレベルで不合格であったのかが、全くわかりませんでした。
今回は、「目からうろこ」の「ある記述方法」との出会い、これを体得できたお陰で私は合格できたと思っており、それを是非、受験者諸氏にお伝えしたいと思います。
1. 採点者は心理的に読みたくない
採点者は限られた日数で、膨大量の解答文を採点すると言われています。従って、極端な言い方をすれば1字1句、くまなく読んでもらうことは時間的にも不可能ではないかと私は思います。また、長文は心理的にも読みたくないのが本音と思います。
私は採点方法として1次選考と2次選考があり、1次選考を通過しない解答は、そもそも読んでもらっていないのではないかと推測します。
私が想定する1次選考の採点区分は以下ではないかと考えます。
・紙面が白紙であり、解答されていない。⇒ C:不合格
・設問に対して、パッと見て題意に沿って的確に解答されていない。⇒C:不合格
・文字が乱雑すぎて、読むことができない⇒C:不合格
・文章記述内容が理解できない、意味不明、支離滅裂⇒C:不合格
上記だとすれば多くの受験者の解答文は採点に至っていないのではないかと考えます。では、どのような解答文なら2次選考に残り、採点してもらえるかについて考えてみましょう。
2. ビジュアル第一主義
この件に関しては極端に表現しますので異論があると思いますが、ご容赦願います。解答文は設問題意に確実に答えていることを視覚的にパット見て、その構成が分かる記述が必要です。例えば、必須課題では次のような設問が多いと思います。
1)○○を解決する上での多面的視点による課題
2)最も重要な課題とその複数の解決策
3)新たなリスクとその対応
4)技術者倫理と社会の持続性の観点から必要な要件
ここで重要なことは1)~4)の設問を見出しとして利用する。設問に確実に解答していることをあえて視覚的に示す。採点者が読まなくても良い状況をビジュアル的につくる。また、見出し文は太く濃く書く(ゴシック体のように)か、アンダ-ラインにより、採点者が斜め読みで、目にとまるような記述が重要です。
3. 解答内容は二の次
本文記述でも重要なポイントは小見出しを活用することです。解答内容を採点者へ速く伝える記述方法、解答内容は二の次、ここでもビジュアル重視を志向した記述方法が有効です。設問例に対する小見出し活用例を以下に示します。
(例)担い手確保を解決する上での多面的視点による課題
課題事項として取りあげた社会的現実や背景、今後予測される事態やその理由となる論拠について、課題の内容を小見出し化する。その後に2~3行の文章でそれを補完する説明文を挿入する。ここで初めて解答内容となります。あらかじめ2~3行文を長さ条件としておけば、例え想定外の問題であっても、本番である程度対応可能であり、行を埋めることができます。
1)少子高齢化による生産人口減少、国力の衰退
(改行して、以降に小見出しタイトルの内容を2~3行で説明文を挿入する。)
2) 人材確保のための環境整備 (上記同様)
3) ICT等先端技術の積極導入(上記同様)
4)経験、技術伝承(上記同様)
4. 見せる箇条書き
例えば、課題抽出や解決策は複眼的(多面的な視点)が必要です。但し、複数の項目についての詳しい論述は紙面的にも制限があり、採点者に読ませる負担となります。ここでも重要なのは、箇条書きを利用して視覚的見せるテクニックです。例えば設問を我が国の防災強化対策案を例とした場合、その記述例として以下が挙げられます。
(例)防災対策強化案
○○を解決するためには、○○による〇〇が肝要であり、以下に対する施策を積極的に推進する。(2~3行で内容説明文を挿入後、箇条書きに落とし込む。)
① AI・デジタル技術を活用した災害予測精度の向上(余白)
② 流域治水等防災への加速化・進化(余白)
③ グリ-ンインフラによる潜在的防災力の発揮(余白)
④ 防災機能の多重性、代替性機能の確保(余白)
⑤ ICT技術活用による監視、予測、判断等の防災体制強化(余白)
長い文章での説明ではなく、箇条書きですっきりと、示すことでより洗練された印象付けが重要です。またこの際、白書や最近の技術トレンドキーワ-ドを挿入することを考慮下さい。採点者へ独自の見識の高さをアピ-ルして下さい。
5. 箇条書きのメリット
採点者(読み手側)から見た、箇条書き活用によるメリットは、以下と考えます。
① 眼に止まり易く、伝達内容をわかり易く、分けることができる。
② 複数な内容を詳しく説明することなく、読み手の理解が速い。
③ 多面的表現で記述項目の整理、表現できる。(人、物、金、技術、方法等)
④ 表現がシンプルなので、幅広い観点や意味を印象付けできる。
⑤ 紙面に空白部分がありすっきりと整理され、読み手に息苦し印象を与えない。
⑥ 記述項目を忘れても試験本番記述時での追加、修正、削除が容易である。
⑦ 異なる表現や語彙表現を活用するで、一行を埋めることができる。
是非、準備解答文作成段階で試してみることを一考下さい。 (以上)
2017年06月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術ノートx100の作成
技術ノートにキーワード(100個目標)を作成するのは大変ですが、まずはこれを頑張りましょう。
5月中に100個作成することが目標でした。これを達成した人は素晴らしい。あと少しという人も
よく頑張りました。
筆記練習の開始
技術ノートの作成は目的ではなく手段です。また、試験には期日があります。すでに6月に入った
ので、技術ノートをベースにした筆記練習を開始しましょう。目標は作成した100個の技術ノート
をベースにして、600字原稿用紙にそのキーワードの特徴、課題、対策をまとめます。A4の技術
ノートには900字相当の情報が通常あるので、ここから600字にまとめます。
図表の活用
600字の原稿に、特徴と課題と対策をまとめるには、端的に効率的にまとめるテクニックが必要
です。ここで最も有効なのが図表を1つ挿入することです。個人的には、原稿用紙の右上の7x7の
升目がターゲットです。ここに600字の原稿で書きたいことのエッセンスを図表として示すことが
できれば、それだけでほぼ合格です!
黄金の3の法則
特徴は3つに拘らなくてもいいですが、課題と対策はそれぞれ特に重要なことを3つ選択して、その
記述に集中しましょう。限られた原稿用紙の中でアピールするには、2つでは不足するし、4つでは
多い。やはり3つが非常に有効です。常に課題を3つ考えて、それぞれの解決策を考える癖をつけましょう。
目標は30分
600字の原稿用紙を一枚書き上げるのにどれぐらいの時間がかかるでしょうか?完成した600字原稿を
朗読すると2分とかからない。でも、悩みながら書いていると時間はどんどん経過する。実際の試験の
時には、キーワードを書き出し、頭の中で整理しながら記載する必要がある。目標はズバリ1枚30分だ。
空き時間が30分あれば、キーワード1つを書き上げよう。また、できれば勉強時間として、朝でも、
夜でも良いけど2時間確保して、キーワード4つを書き上げるようにしよう。
6月中に100個のキーワードを原稿用紙に記述する
毎日4枚のキーワードを書けば、25日で100個のキーワードを原稿用紙に記述することは可能だ。
6月はこれを目標に頑張ってほしい。そして、原稿用紙に記述していると、作成した技術ノートの
過不足を感じることがあると思う。その内容は時間が許す範囲で結構なので改定していこう。
経験則で言えば、技術ノートを2回ぐらい改定するとかなり優れたレベルに昇華する。
7月に入ったら録音
600字の原稿用紙に記載することでかなり記憶に定着していると思うけど、これだけでは十分では
ない。実際の試験の時に適切なキーワードが思い出せるようにするには、この100枚の原稿用紙を
スマホに録音しよう。先ほども書いたように600字の原稿を朗読するのはわずか2分ほどなので、
200分(3時間20分)あれば可能だ。週末等の時間の取れる時に頑張って朗読しよう。条件が許せば
奥様や子供にお小遣いを渡す代わりに吹き込んでもらうのは方法かもしれない。
繰り返してヒアリングすることで記憶に定着
録音した原稿用紙の内容を繰り返しヒアリングすることは、電車の中でも、歩きながらでも、
いつでもできる。そして、何度もなんども繰り返し聞くことで、記述内容の過不足を感じることが
あると思う。ちょっと違うなあと思ったら、技術ノートを改定して、原稿用紙に書き直しして、
改定版として録音しよう。この改定版が多いほど、レベルアップしているということ。
今回は、記述問題に絞って合格の為のノウハウを披露しました。選択問題については別にアップ
します。
7月の試験に向けて、6月は佳境です。ここでしっかりと技術士としての自力を高めて、合格
レベルを一気に突き抜けてしまいましょう。
2017年09月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士へのステップとして、長年若手技術者の資格として定着していた「技術士補」が文部科学省の技術士制度改革の中で姿を消そうとしています。
技術士補は、技術士一次試験合格者を対象とし、技術士会に登録することで技術士補を名乗ることができるようになる資格です。
指導技術士の下で四年以上実務経験を積めば、技術士二次試験の受験資格が得られるというものです。
文部科学省はなぜ、廃止を含めた技術士補の制度の見直しを行おうとしているのでしょうか?
理由:技術士補登録をしての技術士試験受験者が全体の2%以下しかいない
技術士補登録を行い、指導技術士の下で実務経験を積んで技術士2次試験を受験する受験者は近年の統計から全体の2%以下しかいません。
多くの人は受験資格の「実務経験7年以上」で受験する人が全体の95%を占める形となっております。
また、職務上の監督者の指導の下であれば4年以上の実務経験を積んでいれば受験資格が得られるという別の受験資格もあり。技術士補登録をしてから受験資格を得るのに比べて、受験資格を得られやすいという事が言えます。
こうした状況から、技術士の前段資格としての技術士補の存在意義が薄いとして、廃止を含めた検討を行っています。
心配なのはいくら全体の2%以下とはいえ、技術士補として受験資格を得ようとして売る人たちに不利益が出ないかということです。
こうしたことを言い始めれば何も改革することができないと言われれば、それまでですが廃止される可能性がありますので、今後の動向に注意が必要です。
せっかく技術士補の登録をして二次試験の受験資格を得ようとしたのにと考えている人は、職務上の監督者の下での実務経験に切り替えられないかを調べておくようにしましょう。
制度が変わるときは、以前に取得した資格が無効になるような改革を行われることもあります。
私自身もエネルギー管理士の資格を取得しようと考えていた時期に省エネ法に関する法律の科目の科目合格をしておりました。
しかし、省エネ法の大幅改正があり、有効期限前だったのですが、科目合格の科目が失効してしまったという苦い経験があります。
制度改革が行われる場合は、その改革の動向を注視し、不利益を被らないようにしましょう。
2018年06月17日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

抽象度を高めることと、具体性を高めることは相反することのように見えますが、これを繰り返すことで課題の構造が明確になります。
また、汎化と特化の両方がバランスよく盛り込まれていると読者(=記述試験では試験官)は理解しやすくなる(=合格)。
記述問題において抽象度を上げるということは、タイトルやサブタイトルを的確につけるということです。
記述問題において具体性を高めるということは、このサブタイトルのもとで伝えるべきキーワードやその意味、意義、問題、課題などを示すことです。
人は、抽象的なことばかりを聞いていると漠然として訳が分からなくなります。逆に具体的なことばかりを聞いていても細かいなあと嫌になります。
このため、人に話をしたり、文章を書くときには、まず抽象的なことを言って、どういう意味だろうと読者や視聴者に考えさせ、その意味を読者の
理解のテンポに合わせて解説して行くのです。具体的な話をしたり、エピソードを加えたり、そして理解してもらったら、次のトピックに移るので
すが、注意すべきは、その時も一度抽象度を上げることで話の全体を理解しやすくなります。
この汎化と特化を繰り返す技術は、技術士の記述問題だけではなく、口頭試験でも使えるし、日常のビジネスでも、プレゼンでも使えます。
抽象度を高めるということは、その課題を俯瞰的に客観的に見ることが必要です。そして、その上で、鷹が獲物を捕獲するようにターゲットを
決めて一気に成果をあげるのです。
コンピュータの世界でもこの汎化と特化という技術はモデリング言語で活用されています。アクターを定義しますが、抽象度をあげたものを
スーパークラス、具体化したものをサブクラスと言います。例えば、小学生と中学生と高校生をまとめて学生と呼びますが、この学生という
定義がスーパークラス、小学生や中学生などがサブクラスとなります。スーパーというとオールマイティのようなニュアンスを感じますが、
英語でのスーパは上位、つまり抽象度をあげる意味です。サブというと補欠とか、予備をイメージしますが、英語では下位、つまり抽象度を
下げたものという意味です。そして、スーパークラスに対して、アクティビティを定義します。学生は勉強する。学生は学校に行くと言ったもの
です。でも、小学生と大学生では行動パターンが大きく異なるので、このような抽象化の定義は無理があるかもしれない(笑)。
技術士を目指す人は、この抽象度を上げる努力と、具体化する努力の両方をバランスよく進めて是非合格してほしいと思います。
以上
2018年08月28日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

口頭試験では、次のような質問がされます。
Q.この業務で、技術士に相応しい点はどこですか。
Q.この業務で、創意工夫した点はどこですか。
これらの質問がきたときは、何に着目して、解決法を見出したかを答えると良いでしょう。
なぜなら、その着眼点こそが、まさに「技術士ならでは」と言えるからです。
凡庸な技術者では、気づかなかったことを、気づけるのが技術士と言えるからです。
採点官は、これらの試問により、技術コンサルタントとして、あなたが独り立ちできるか判断します。
さて、失敗談を聞かれたときはどうしたらよいでしょうか。
ドキッとする必要はありません。
Q.この業務で、うまくいかなかったことは何ですか。
Q.5つの業務経歴に記さなかった業務があると思うのですが、失敗談は何かありますか。
このような質問をされたときは、あくまでも、技術的なことを答えます。
たとえば、
「業務実施当時の自分は、この点のスキル不足・知識不足で、Aの解決法を選んだが、いまの自分であれば、Xの事実に着目し、Bの解決法を採用すると思います。
そうすることで、Aよりも、Bのほうが、工期が10%短縮できることが見込まれるからです。」
また、つぎのように答えます。
「業務実施当時は、Yの技術が普及していなかったために、Aの解決法を選んだが、いまはYの技術が安価で利用できるため、Bの解決法を採用すると思います。
そうすることで、Aよりも、Bのほうが、生産コストが10%削減できるためです。」
失敗談を聞かれても、慌てずに、回答してください。
2019年01月15日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士 経営工学部門の概要
工場での生産ラインを管理する技術者や物流やサービスを提供する場合、経営的な視点で物事を判断する必要性が出てくる場合があります。
在庫管理や、効率的な物流を行うための拠点の配置と言った経営面と実際の生産ラインなどの流れを見ている工学的な視点とが融合した分野が技術士 経営工学部門です。
この部門は経済学とも密接に関わっている他の部門とは系統が異なる特殊な部門です。
専門分野は、工場の生産ラインなどを管理する生産マネジメント、プロジェクトなどサービスを管理するサービスマネジメント、物流についての問題が出題されるロジスティクス、経営的な統計や不良品が発生する確率などといった経営的な数字を扱う数理・情報、株式取引などで有名な金融工学があります。
技術士 経営工学部門取得後の活躍
技術士 経営工学部門を取得すると、主に工場の生産管理部門でその道の専門技術者として働くことができます。
しかし、これは生産マネジメントに限った話であります。
技術士 経営工学部門の問題点
技術系の資格ですが、経営工学というと中小企業診断士といった経営コンサルタントになるための国家資格が既に存在しており、なかなか技術士の経営工学部門を取得すればなれるというものが現状、存在しないというのが実情です。
工場の生産管理部門であっても、生産マネジメントに関する検定などもあり、経営という重要な部分であることから他の分野の資格も同様の範囲をカバーしています。
そのため、受験者数も生産マネジメントやサービスマネジメント以外の分野は一桁の時もあります。
特に金融工学の専門分野は、証券アナリストやファイナンシャルプランナーなど、他資格の方が有名であるため、受験者数は特に少なくなっています。
平成30年度では、ついに分野での受験者がいないという状態に陥ってしまいました。
やはり、こうした状況が続いてしまうと、どうしても部門や分野の統廃合という話が上がってきてしまうのは仕方がないのかもしれません。
2025年09月20日 作成 / 執筆:アニ-講師

「努力は必ず、報われる。」
筆記試験が終了し約2ケ月となりました。皆さんは試験の手ごたえや自身の感情など、整理はできましたでしょうか?11月上旬には筆記試験の合否発表となります。待ち遠しくもあり、不安でもありの心境でしょうか。 以前にも本コラムでお伝えしましたが、筆記試験合否発表後はあっという間に口頭試験本番がやってきます。口頭試験までに準備すべきことは非常に広範にわたり、受験者の皆さんは、時間がいくらあっても足りないことを、実感することになると思います。 今回は、私の口頭試験を指導した一人で、幾度の不合格を経て、ついに念願の合格を勝ち得た受験者の苦悩と努力についてご紹介します。
1. 苦節〇年
彼は50代前半、建設部門(土質及び基礎)を受験、本人の意に反し、残念ながら不合格を繰り返してきました。毎年の試験準備では、骨子法(3分割法)や箇条書による記述方法など、いろいろ試してみてはみたものの、思うような結果を出すことができないでいました。 彼の試験勉強に対する取り組みは、極めて真摯であり、「何故、これまで良い結果が出せなかったのか?」と不思議に思うぐらいでした。結局のところあれやこれや試験に関する情報収集が過多となり、自分に合った納得する手法の採用に悩むことが多く、長いトンネルから、抜け出ることができなかったのだと思います。
2. 継続した人一倍の努力
彼は周囲の人には公言していませんでしたが、人一倍の努力を継続してきました。試験に備え、試験学習のための部屋を一時的に期間限定で借りたり、数多くの教材や関連情報を収集、自身の学習スタイルに取り入れてきました。それ故、筆記試験通過後は何がなんでも、彼を合格させてあげたい一心で、私は彼を支援しました。 最初はあまり上手く回答できなかったものの、彼は模擬口頭試験問答をくり返し行い、応答にも徐々に慣れていきました。
3. 誰でも不安な口頭試験
50代でもあり、仕事や人生経験も豊富な彼です。とは言え、技術士口頭試験は初めての体験です。受験者は誰でもそれなりのプレッシャ-を感じるものであり、いろんな試問を想定すればするほど、心配や不安がより膨らみ、準備不足、知識不足等を感じてしまうものと考えます。 職場内で彼と顔を合わせる度に継続努力の自信の一方で、対岸にある不安とが混在する複雑な重圧と向き合っている状況を私は、強く感じていました。しかし、第三者は声援を送りことはできますが、これを乗り越えることができるのは、本人以外にありません。彼の成果を祈るばかりでした。
4. 最終仕上げ
いよいよ口頭試験日の直前、本人から再度、模擬試験の申し出がありました。「最後にお願いしたい。」少し、オーバ-な表現ですが「最終仕上げ」。これまでの準備成果を自分なりに確認しておきたかったのだと思います。私は二つ返事で了承し、「最終仕上げ」に付き合いました。彼には、これまで努力したものを自信の糧とすれば、必ず合格できる 旨を伝え激励しました。
5.努力は必ず報われる
口頭試験終了後、ただちに電話連絡をもらいました。スマホの向こうに彼のほっとした笑顔が思い浮かぶ声でした。のちに口頭試験再現問答を見せてもらいましたが、ほぼ、合格できる内容と確信し、発表の日を待ちました。 翌年春、苦節〇年、ついに桜が咲きました。彼のひたむきな努力があればこその達成は、自分のこと以上に喜びがこみあげてきました。遠回りはしましたが、「努力は必ず報われる」ことを、身をもって示してくれました。 彼は技術士資格取得後、従来以上に提案型業務(プロポーザル、総合評価)の提案書の執筆機会が増加しています。業務受注件数の増加など、その貢献度は目覚しく、社内の頼もしい地質技術者として活躍しています。私は、陰ながらその支援をできた一人として、この上ない喜びを感じています。彼から「最後にお願いしたい。」と言われた場面の「瞳輝くまなざし」と苦難に立ち向かう彼の心意気を、私は今後も決して忘れることはないと思います。
次回からは、私がこれまで体験した技術士5分野の口頭試験体験記について、記憶をたどりながら、その時の心境、反省点等、驚きの質問など今後、準備すべき要点について、ご紹介したいと思います。受験者皆さまの口頭試験の取り組み準備に向け、少しでも自信に繋がればと考え、記述していきたいと思います。(以上)
2025年11月29日 作成 / 執筆:アニ-講師

「英語は得意ですか?自己研鑽のきっかけ」
技術士の継続的な自己研鑽を行うことは、技術士法の責務になっており、専門性を継続・向上させることは極めて重要です。
今回は技術士試験合格後の私の自己研鑽について紹介したいと思います。
1. 技術トレンドの把握に必要性
技術は日々進化しています。これに技術者は絶えず遅れず定期的に最新技術や業界動向をチェックすることが必要です。
このためには日頃から以下について技術トレンドの把握・継続が求められます。
1)技術書、論文購読
2)セミナ-等への参加
3)オンラインプラットフォームの活用
4)自身が研鑽したい他分野
2. 資格とCPD
私事ではありますが、施工計画分野での技術士口頭試験の設問で「英語は得意ですか」に対し、「今後、勉強して行きたいです。」と解答しました。
技術士合格後、私は恥ずかしながら英会話の勉強にチャレンジすることにしました。
実はこれがなかなか大変でしたが、海外の人とのコミュニュケ-ションの重要性を改めて認識できました。
技術士試験に合格、技術士になったらさらにその専門性をたかめるために関連資格にチャレンジすることは極めて重要であり、
自分のスキルを客観的に証明することにつながることを私は、身を持って実感しています。
ちなみに私は技術士試験合格後、以下の資格取得や研鑽に取り組みました。
技術研鑽することで、今まで全然知らなかったこと、意識していなかったこと、新たな興味などと出会うきっかけとなります。
・ISO環境システムマネジメント審査員
・環境カウンセラ-(事業者部門)
・コンクリ-ト診断士
・河川点検士
・河川維持管理技術者
・英会話
・日本語教師(420時間専門教育受講)
3. 実務の積層
技術士として実務を積むことは、技術的知識を深め、問題解決能力を高めることにつながります。
新たなプロジェクトへの挑戦は、体験しながら実践的に専門知識を習得することになります。
また、複雑な課題に取り組むことにより、技術的判断力や問題解決能力の向上につながると考えます。
4. 技術の応用と研鑽
一方、業務や調査・研究に従事することにより、新しい技術の積極的な適用や新たな自己研鑽につながります。
自身の業務に新しい試みを取り入れ、それをフィ-ドバックし、次へ展開、好循環へつなげることできると考えます。
さらに業務成果や研究に関する技術論文を執筆するなど、学術的な舞台やフィ-ルドへ自身を誘う可能性や自己行動領域を広げることにつながります。
5.ソフトスキル
さらにこれまでの業務実務経験に加え、ソフトスキル(コミュニケ-ション、プレゼンテーションスキル等)等、自身の向上心を活性させる機会を創ります。
6. 自己研鑽の質問例
参考までに自己研鑽に関する質問例を以下に示します。
・資質向上、スキルアップで実践していることはありますか。
⇒専門分野の情報誌の購読や講習会等へ積極的に参加しています。
・技術士を取得したら、どんな分野を研鑽してみたいですか。
⇒関連する分野の技術領域を拡大したいと考えています。
・技術士を取得したら、資格をどのように活用したいと思いますか。
⇒新しい分野の業務や他技術分野技術士との連携により、課題解決に繋げていきたいと考えます
・CPDはどのように記録、管理していきますか。
⇒研鑽分野のバランスを考慮しながら、できる限りの努力を継続しています。
・どんな、技術士になりたいと考えていますか。
⇒自身を常に、ブラッシュアップする技術士になりたいと思います。
・日本技術会にしますか?
⇒取得後は是非、入会したいと考えております。いろんな分野の方々との連携と人的ネットワ-クの拡大に繋げて行きたいと考えております。
(これは、是非、入会の意志を示して下さい。何故なら、日本技術士会の試験だからです。)
次回は、技術者倫理とトレンド技術について紹介したいと思います。(以上)
2025年12月06日 作成 / 執筆:アニ-講師

「自分の言葉で!技術士倫理」
さて、いよいよ口頭試験の本番が始まる頃と思います。皆さん必死に準備されていることと思いますが、今回は口頭試験で不可避である「技術士倫理」と「技術見識」の対応について紹介したいと思います。 技術士の倫理綱領とは、技術士が業務を遂行するうえで守るべき倫理・職業的な指針をまとめたものです。技術士倫理綱領は、技術士が品位の向上と技術の研鑚に努めながら、多角的・国際的な視点に立ち、公正・誠実に行動し、社会全体の利益に貢献することを目的として作成されています。技術士を目指す諸氏は必ず、理解しておかなければならない必須要件でもあります。
1. 自分の言葉で説明
技術士倫理要綱は以下の事項を示しています。2023年度に一部改正されています。改正されたポイントは確認、整理しておくことが良いでしょう。但し、文章が長く、難解な文章は覚えることが、大変です。従って以下のようにわかり易く、自分の言葉として簡単に説明できるようにしておいて下さい。
1)安全・健康・福利の優先
公衆の安全、健康及び福利を最優先に考える。
2)持続可能な社会の実現
地球環境の保全等、将来の社会の持続可能性の確保に努める。
3)信用の保持
品位を保持、うそごまかし、不当報酬の授受等、信用を失うような行為はしない。
4)有能性の重視
自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務は行わない。
5)真実性の確保
真実に基づいた情報を提供し、偽りなく業務を行う。
6)公正かつ誠実な履行
公正な分析と判断に基づき、業務を誠実に遂行する。
7)秘密情報の保護
業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。
8)法令等の遵守
業務の対象となる地域の法規を遵守し、文化的価値を尊重する。
9)相互の尊重
相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力する。
10)継続研鑽と人材育成
常に専門技術並びに技術と社会が接する領域の知識を高め、人材育成に努める。
2. 倫理行動
日常の業務遂行や行動に際し、具体的には以下のようなことが求められていると考えます。
1) 公共の安全確保
例えば建設活動は工事による社会や周辺環境へのどのような影響を及ぼすか慎重かつ十分に配慮した検討が必要です。
2) 誠実行動
技術士は情報を正確に伝え、ごまかしたり、かくしたりせず、誠実に行動することが求められます。このため技術的データや結果については正確に報告することが含まれています。
3) 社会的責任
技術士は技術が社会へ与える影響を深く理解した上で、社会全体の常に利益を考えて行動する必要があります。このため地球環境問題や防災対策のような社会的な課題に対しては、積極的な関与による貢献が求められています。
4) 公正公平
技術士は自信の専門技術を利用し判断を下す場合は、公正かつ公平を保持することが必要です。自身の利益や偏った視点ではなく、社会全体としての利益を優先した判断が必要です。
5)専門知識の向上、維持
技術士は自分の専門分野における最新の知識を学び、技術力を向上する努力を継続しなければなりません。このことが社会や企業に有益な結果と安全な技術を提供できることになります。
3. トレンド技術により、見識をアピ-ル
一方、口頭試験では幅広い技術見識や専門分野におけるトレンドについて、試問される可能性があります。技術士は誠実な倫理行動とともに継続的なエンゲ-ジメントが必要です。日々進歩発展する技術や研究成果にアンテナを張り、普段の業務に活かしていくことが求められます。近年は情報関連や人工機能等先進技術が急進しており、社会的ニーズとしても以下のトレンド技術に目を向け、広範な知識を習得の継続を目指す必要があります。このため専門分野の白書、専門雑誌、業界紙等の特集記事、トピックスを意識して、口頭試験に向け、キーワ-ドとして押さえておいて下さい。
・BIM,CIM
・AI技術
・3Dプリンティング
・建設工事等のロボテクス化
・スマ-トシティ-とIT技術
・サスティナブル建設技術
・ドロ-ン技術
・高耐久性、高機能素材開発
・省エネルギ-追及型建築環境
・拡張現実と仮想現実によるわかり易い可視化
次回は口頭試験後の再現の必要性について、ご紹介したいと思います。(以上)
2016年11月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

わたしは、環境省の請負業務を行う組織に勤務しています。農林水産省など他の省庁では、技術士が、入札要件になることが多く、組織の受注力を上げるために、会社指示で受験することにしました。
職場には技術士はいません。
情報が限られていたため、受験対策会社のセミナー付き通信添削講座を活用しました。
二次の筆記試験では、環境部門(自然環境保全)で受験しました。前年の一次試験に続き、1度で合格しました。対策会社の、手厚いサポート講座を受け、直前模試も受けました。技術士に求められている要件は何かを、徹底的に理解するようにしました。講師の先生がアドバイスをくださったことを、何回も確認しました。
択一問題対策では、過去問とその類題を、繰り返し、解いて、訓練をしました。過去問は、平成13年以降の全問を対象にしました。1問あたりの解く回数は、少ししつこいですが、10回を目安としました。勉強場所は、平日には、通勤に使うバスと電車のなかで、休日には、問題集を持ち歩き、少しでも時間があれば、たとえ2、3問でも確認するように心がました。
論文問題対策では、基本方針の理解を重視しました。あらゆることを「現状把握→課題・問題点の抽出→解決策立案→期待される効果」の4つのステップで、考えることにしました。
また、近年の出題傾向として、リスクマネジメントに関する出題が増えています。そこで、「解決策立案→業務実施手順と留意事項→想定されるリスク→その低減策」の4ステップでも考えるようにした。これらの考え方を、自分のアタマのなかに定着させるために、書籍やインターネットで情報をこまめに収集しました。
このように技術士の試験制度を通して、自分の業務を振り返り、自分のスキルを高めることができました。驚くことは、業務が充実することが多くなったことです。それは、問題解決、課題遂行のやり方が、正しく身についたからだと思います。
これから受験される皆さんのご健闘を応援いたします。
2025年08月23日 作成 / 執筆:アニ-講師

「願書の不備は補強」
今後、皆さんは口頭試問に向け、具体的に準備を進めて行かなければなりません。私はこれまでの経験として私自身の技術士合格後、社内外の受験者、約80数名の模擬口頭試験を行う支援をしてきました。この間、いろんなタイプの受験者の対応状況を観察、評価、支援してきました。今後、口頭試験に臨むに際し、その対応方法として重要な事項について、残念ながら目標を達成できなかった受験者、達成できた受験者の例を数回に分け、その模擬面接の状況と準備事項について、紹介していきたいと思います。
1.経歴書、業務内容の第一印象
この受験者は50歳代で、鉄道分野で筆記試験を通過しました。知人からの依頼を受け、模擬口頭試問を実施する前に経歴書及び技術士としてふさわしい業務の内容を確認しました。第一印象は「これまでの業務経歴と業務内容を、淡々と記述した印象」でした。模擬口頭試問は私と私の友人と二人で行う予定であり、お互いの共通認識は「課題解決のプロセス、そのための分析、検討、評価、判断」の記述が不足している。すなわち、技術士にふさわしい業務の苦心した点が記述内容から、残念ながら読みとることができませんでした。
2.記載内容が通常業務
受験者の業務内容を簡単に示すと、「鉄道新設路線開業に向けた工程管理及び品質管理」の内容だったと思います。試験官役の私は、この分野については全く、素人ですが「通常業務の内容として、当然実施すべき事項」をそのまま記述された印象が気になりました。友人も同感でありその部分を模擬口頭試験で掘り下げる設問を想定しました。
3.検討プロセスに対する質問
一般に経験業務について工期や工事条件の制約がある場合、それを改善するための様々な調整、工程の工夫が必要となり、その最善策となる解決策を導きだすことが必要です。そのプロセスについて確認する設問の質問表を用意し、以下について質問しました。
・事前調査で確認が必要だった事項は?、
・記述業務において通常の調査と異なる内容とそれを行うことで、期待された効果は?
・課題に対する検討プロセスと、何故それを選択したかを説明して下さい。
・解決策に対しその判断に至った重要なポイントはどこですか?
・解決策としてとして想定した複数案の内容と特徴は?
・本業務で特に工夫あるいは改善を試みた点とその成果は?
4.技術士にふさわしい業務に対するイメ-ジの相違
本人も口頭試問は初めての体験であったようで、通常ではない緊張感が伝わってきました。上記の設問についてはある程度、予測はしていたものの、設問される視点の本人イメ-ジとの違いとその理解不足、準備不足が感じられました。準備不足について受験者は誰しもが痛感することであり、あとでリカバリ-は十分可能なのでこの時点ではさほど大きな問題とはなりません。 但し、技術士としてふさわしい業務の内容について、的確に説明する必要があるので、これについては十分時間をかけて準備しておく必要があります。
5.願書の不備
願書として提出したものは、その時点で内容として完璧に近いものであったか否かは個々に相違があり、必ずしも、十分な状況であるとは限りません。 提出したものは修正できませんので、不備、不足と思われる点については口頭試験に備え、これらを補強(悪い言い方をすれば、きちんとした言い訳)しておく必要があります。本人に確認しましたが、願書提出前の他者添削はしてもらっていないとのことでした。 この点について、本人へ「技術士としてふさわしい業務」に対する内容整理と記述不足点の補強及び、口頭試験としての回答方法について、アドバイスしました。本人もこの点は理解しその後、準備を経て口頭試験に挑みました。
しかし、結果は残念ながら不合格でした。口頭試験でのリカバリ-がかないませんでした。筆記試験は通過されたのですが、結果として「技術士としてふさわしい業務」を試験官に伝えることができなかったと思います。
6.願書で見えるスキ
口頭試問は試験官が興味あることを聞いてきます。質問してみたい点、記述内容にスキがありそうな部分は、それをされに広げるように設問してくるケースが想定されます。従って、このスキや不備な箇所については、予めこれを想定、その隙間を埋める準備が必要です。 これは場面や状況に応じてとなりますが、実際にそのプロセスを踏んではいたものの、内容として記述不足であったことに対する反省点を伝え、これを補うことが必要と思います。 受験者各位は、今からでも遅くありません。提出願書を先輩技術士から添削を受けて下さい。記載内容にスキがありそうな点をいろいろな視点から見つけだし、それの補強、穴埋めを用意周到に進めて下さい。 次回は、願書補強により無事、合格できた受援者の例を紹介する予定です。(以上)
2025年12月13日 作成 / 執筆:アニ-講師

「感動の自分ドキュメンタリ-を残そう!」
受験者の方々においては、いよいよ口頭試験が始まり、緊張が高ぶる状況と推察いたします。一方、すでに終了された方々は、極端な言い方ではありますが脱力感か放心状態ではと推察します。今回は、口頭試験の「再現記録」を残すことの有用性について以下にご紹介したいと思います。
1.再現の有用性
口頭試験の「再現」は、試験終了後に質問内容、自分の回答、試験官の反応などを思い出して記録することであり、その目的は次のとおりと考えます。
1) 自己分析:弱点、改善点の明確化
・うまく、答えられた質問は何か。
・どの質問にうまく答えられなかったか、どう回答すればよかったのか。
・どの部分で面接官が、深掘りしてきたか。
・試験官の反応、表情はどうだったか。
2) 次回の受験の準備
・万が一、不合格となった場合でも、再現記録があれば次回の準備に対し、有効な資料となる。
・「どのような切り口で質問されたか」「面接官の関心はどこにあったか」を認識することで、再現性の高い準備対策準備となる。
3) 情報共有
・再現記録は他の受験者との情報共有や技術士会、社内講習会での指導に役立つ。
・後進受験者へ有益な資料となる。
2.再現のタイミング
再現は記憶が鮮明な試験当日から翌日頃まで、できるだけ早期に実施下さい。時間が経過するほど記憶は薄れ、質問に対する回答や、やり取りのニュアンスを忘れてしまいますので、タイミングを逸しないことが大切です。
3.再現の作成ポイント
再現は、以下のポイントを整理すると良いと思います。
・日時・試験会場:
・専門分野、選択科目:
・面接官人数:雰囲気、職業(大学関係?行政?民間?)
・主な質問内容:業務経歴、願書に記載した詳細業務、コンピテンシ-、倫理等
・自身の回答:要点ベースで簡潔に記録
・試験官の反応:うなずき、掘り下げ質問、反対意見の提示、無反応
・感想、反省点:長すぎた回答、的外れの回答、具体例の提示不足、準備不足箇所 、万一、次回に備えるとした場合の補強点
4.情報共有上の留意点
再現記録を情報共有する場合は以下の点に配慮、留意下さい。
・再現記録はあくまで個人的な記録として残し、公表する場合は守秘義務や個人情報に十分注意して下さい。
・特に「具体的な質問文の公開」は、技術士制度の公平性の観点から慎重な取り扱いに留意下さい。
・受験者の心理状況が、回答に現れやすいです。これを文字で表現・記録することは実に難しいです。従って、「口頭試験の場の雰囲気」「ニュアンス」「試験官とのコミュニケ-ション、やり取りのテンポ」など、自分の心情も踏まえると自己採点の重要な要素となります。
5.自分史ドキュメンタリ-
私もこれまで口頭の結果は全て、記録を再現しました。今でも記録は残してあります。時々見返した時、その時のことが鮮明に思い出されます。試験会場、下見、控室、試験官のスーツの色、表情等、記憶は、その緊張や受けた衝撃の強さの表れとも言われ、長期記憶として脳に刻まれ、忘れることはないかもしれません。
これは余談ですが、自分の行動履歴として、自宅から試験会場、控室の様子、ドアノック、面接スタ-ト、試験官のまなざし、終了、帰路の街の風景等、受験者諸氏の高ぶる感情と併せて回想・記録すると「自分史ドキュメンタリ-」となります。合格後、懐かしく回想することができます。感動の口頭試験を思い起こして下さい。
まもなく新年を迎えます。次回は令和8年受験に向けた目標スケジュ-ルの設定と受験に対する新たな決意について、ご紹介したいと思います。(以上)
2025年08月16日 作成 / 執筆:アニ-講師

「Q&Aの作成」
技術士口頭試験の準備では、まず、口頭試問用のQ&Aを作成、整理することが極めて重要です。今回は私の経験を踏まえ、この準備項目についてお知らせしたいと思います。 口頭試験は技術士の資質として技術的知識及びそれ以外の実務経験、倫理観、コミュニケーション能力、課題解決能力などが評価されます。このため以下に示すカテゴリに分けたQ&Aを作成しましょう。想定される設問及びそれに対する回答すべき内容について紹介します。
1. 業務経歴・実務経験
業務経歴、実務経験の確認される目的は、あなたが実際に技術者としてどのような業務を行ってきたか、その中での役割・成果・工夫点を確認するため、次のような設問が予想されます。
・Q1:業務経歴票に記載された○○業務について、もう少し詳しく、どのような業務であったか説明してください。
⇒A:業務の背景、目的、あなたの役割(技術的な責任がある立場)、実施内容、成果、工夫した点、困難だった点とその対応などを整理しておきましょう。この際、解決が容易ではなかった点も掘り下げておく必要があります。
・Q2:その業務で発生した課題と、それに対する対応策はどのように見出しましたか?
⇒A:ここで重要なのは課題に対し調査、分析した結果に基づき、どのようなプロセスや手法により、最適案と判断したかを、明確にする必要があります。その際、必ずしも全てを満足することは困難が伴うなどの制約等が存在し、その点を考慮した上で責任的立場において総合的評価に基づき判断したことを考慮下さい。
・Q3:その経験を通じて得た評価、教訓あるいは反省点はありますか?また、今後の業務に活かせる点はどのようなところですか?
⇒A:結果として目標とした成果は達成されたが、それを自負するのではなく、現時点でそれをどのように自己評価しているかが重要です。さらに検討を加えるべき事項はなかったのか?解決策実施の際、もう一度PDCAサイクルをまわし、改善を図る事項はなかったか?反省点は?など、今一度、再考してみて下さい。
2. 技術的知識・応用力
技術的知識・応用力については、実務に関する技術的な理解・応用力・判断力を確認することが目的であり、以下の設問が想定されます。
・Q1:記述した○○技術及びこれに関連した類似技術について知っていることがあれば簡単に説明してください。
⇒A:特に、本業務の関連技術、周辺知識、実施例、今後の技術開発の必要性等、自身としての技術的見解、意見として整理して下さい。
・Q2:その業務で選定した技術の妥当性は、どのように説明できますか?
⇒A:この設問に対する回答は1つではなく、効果、コスト、作業性、品質、今後の維持管理の容易性等、多面的な側面から総合的に妥当であったことを説明することが、より説得力があるものと考えます。
・Q3:最近の技術トレンドや課題に関するあなたの意見は?
⇒A:この設問は技術者として有すべき見識、継続学習、周辺知識の習得状況等幅広い知識について確認される内容と思います。すぐ回答が思いつかない場合は、「○○技術については私としてさらに研鑽が必要と考えています。さらに○○の部分や、技術開発の分野については、社会的ニーズでもあり、前向きに取り組んで行きたいと考えています。」のような積極姿勢を強調して下さい。
3. コンプライアンス・倫理観 この設問はいわゆる「技術士法」の理解とその倫理観を問うものであります。 従いまして、技術士法第45条に基づく職業倫理・社会的責任についての法的文書を丸ごと復唱するのではなく、「どのようなことが問われているのか」を、設問に対し、自分の言葉で言えるように、理解を深めて下さい。
・Q1:技術士として求められる倫理とは何だと思いますか?
⇒A:定義的な文面では「業務遂行にあたり,公衆の安全,健康及び福利を最優先に考慮した上 で,社会,文化及び環境に対する影響を予見し,地球環境の保全等, 次世代に渡る社会の持続性の確保に努め,技術士としての使命,社会的地位及び職責を自覚し,倫理的に行動すること。」となります。
これに対しては思い切って簡単な表現に変え、次のような簡略化表現で回答することが良いと考えます。
⇒A:「業務の上で国民の安全、健康を最優先に社会や地球環境を守ることを使命と認識し、倫理的に行動すること」
・Q2:もし不適切な設計や仕様の強要があった場合、どう対応しますか?
⇒A:相手方に事情を説明し、その理解を求めます。万一、理解が得られない場合は上司に相談、会社や組織としての対応を要請します。
・Q3:法令遵守が難しい状況に直面した経験があれば教えてください。
⇒A:実際には、ほとんどこのような状況はないものと思います。但し、仮に想定した場合の対応としての模範解答は、「これまでの経験ではありません。仮にそのような場合は、法令を遵守できる方策や手段を提案することが重要と考えます。
4. 技術士としての意識・今後の抱負
この設問はあなたが「技術士としてふさわしい人物か」を判断するための確認問題として、以下が予想されます。
・Q1:なぜ技術士を目指したのですか?
⇒A:業務関係者へ正確に説得力ある説明する技術能力を身に着けた人材になりたいと思ったからです。
・Q2:技術士になった後、どのように社会に貢献したいですか?
⇒A:業務上は無論ですが、日ごろの行動や活動を通じて、広く社会へ貢献できればと考えております。
・Q3:どのように自己研鑽を続けていきますか?
⇒A:自身の専門分野のほか、これまでの経験できなかった分野についても講習会、学会への参加、専門技術の深化等継続学習に努めて行きたいと思います。
5. 応用・ケーススタディ
この設問は想定外の状況場面を設定して、これへの対応力・判断力・説明力を確認する内容で、最近はこの手の傾向設問は多く、以下のような内容が聞かれています。
・Q1:ある設計案件でコストと安全性の両立が困難な状況ではどのように判断しますか?
⇒A:ポイントとして、どちらかのみを選択し偏重した回答は不適です。どちらも軽視できない重要問題であり、双方ともの両立に向け、最大限のポイントを見出すことが重要と考えます。
6.準備のポイント
Q&Aで準備すべきポイントを以下に整理します。
① 業務経歴票の深堀りの徹底:記載内容を第三者目線で見て、口頭試験で突っ込まれるポイントを洗い出し、これに対する回答を万全に準備する。
② 「なぜ?どうやって?何のために?」深掘り:単に「やりました」ではなく、「なぜそうしたか」「その結果どうなったか」、きちんと短時間に説明できるようにする。
③ 技術士倫理綱領の理解:自分の考えとして、どのように理解しているか、自分の言葉として伝えることができるようにする。
④ 模擬面接による口頭表現の練習:厳しい試験官役になってもらい、数回、模擬試験を行い、面接対応力を身に付ける。 次回からは私が、模擬面接を行い無事合格されたケース、残念ながら不合格であったケースなど数名の受験者例をとりあげ、口頭試験に対しどう準備すべきかをご紹介して行きたいと思います。(以上)
2017年02月01日 作成 / 執筆:タートル講師
受験申込書を提出する時には、「業務内容の詳細」として720字以内で小論文を書くことが求められています。
この小論文は、口頭試験の諮問材料に使われるものですから、しっかりとした題材を選んで記載することが重要です。
さて、皆さんは小論文の題材をどのように選んでいるでしょうか。
内容が大切なのは当然ですが、いつの業務を選んでいますか?
あまり古い業務だと口頭試験で不利になる・たとえ古い業務でも技術士らしい工夫があれば大丈夫だ、等々、
色々なことが書籍やインターネットに書かれています。
そこで、私がこの数年間で社内・社外含めてアドバイスをさせていただいた受験申込書について
・5つの業務経歴のうち、何番目の業務を小論文に取り上げているか
・受験時点から何年くらい前の業務を小論文に取り上げているか
の2点を調べてみました。
まずは1点目の、何番目の業務を小論文に取り上げているかについては、以下のようになりました。
1つ目の業務:ゼロ
2つ目の業務:約1割
3つ目の業務:約3割
4つ目の業務:約4割
5つ目の業務:約2割
さすがに1つ目の業務を小論文に取り上げている人はいませんでした。
意外と最新の業務である5つ目が少ないのですが、これについては業務が終わったばかり(あるいは継続中)で、
工事であるとか製品改良の結果がまだ明確になっていないので、成果の部分を書きにくいようなケースもあるため
ではないかと考えています。
2つ目の業務を小論文に取り上げている人は1割程度いましたが、どちらかというと経験年数が短い若年受験者で、
業務経歴が3つしかない中での2つ目というようなケースでした。
以上、何番目の業務を小論文に取り上げているか、についてでした。
受験時点から何年くらい前の業務を小論文に取り上げているかについては、全体のまとめとともに稿を改めて
書かせていただきます。
2017年03月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士倫理網領について解説を行っていますが、3項には前回からガラッと趣旨が変わります。技術士にとって必要なものは誠実さであるということを述べております。
条文:技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。
有能性の重視という項目を技術士倫理網領でうたっております。
これは、技術士としての専門分野を明記し、自分の専門外の分野への開発にはかかわらないということを明記された条文となります。
技術士と名乗って技術開発を行う場合は、必ず専門分野を明記し、専門分野以外の専門的な業務にあたることを禁止しております。
技術士は専門的な資格です。これは、技術部門の専門知識がない人は技術士として説明をしたことを専門家が言った内容と受け取ります。
その場合、嘘や詐欺的な内容の説明があっても、素人ではその是非を判断することが難しく、気づかれずに内容が受け入れられてしまうことがあります。
エネルギー分野への投資案件への投資勧誘などで、専門知識を持った人がもっともらしく説明するとその内容が正しいことのように思えてしまいます。
しかし、その内容は詐欺的なものであったとしても、実際に刑事告発されなければ専門知識のない人に気づくことが難しいというような例がそれを示しています。
技術士はその専門性の高さから、簡単に素人を騙すことができてしまいます。
また、受注が欲しいからと言って自分の専門外の分野の案件にも手を出すような行為は技術士倫理網領に反する内容と言えます。
2017年08月17日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

以下の条文を最低限覚えておかなければ、口答試験に対応できません。
今のうちに少しずつ頭に入れておきましょう。
【目的】
第1条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もって科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
【定義】
第2条 この法律において「技術士」とは、第32条第1項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。
【信用失墜行為の禁止】
第44条 技術士又は技術士補は、技術士若しくは技術士補の信用を傷つけ、又は技術士及び技術士補全体の不名誉となるような行為をしてはならない。
【技術士等の秘密保持義務】
第45条 技術士又は技術士補は、正当の理由がなく、その業務に関して知り得た秘密を漏らし、又は盗用してはならない。技術士又は技術士補でなくなつた後においても、同様とする。
【技術士等の公益確保の責務】
第45条の2 技術士又は技術士補は、その業務を行うに当たつては、公共の安全、環境の保全その他の公益を害することのないよう努めなければならない。
【技術士の名称表示の場合の義務】
第46条 技術士は、その業務に関して技術士の名称を表示するときは、その登録を受けた技術部門を明示してするものとし、登録を受けていない技術部門を表示してはならない。
【技術士の資質向上の責務】
第47条の2 技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、その他その資質の向上を図るよう努めなければならない。
【日本技術士会の目的】
第55条 日本技術士会は、技術士の品位の保持、資質向上及び業務の進歩改善に資するため、技術士の研修並びに会員の指導及び連絡に関する事務を行うことを目的とする。
2017年09月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士に求められる倫理には「3つの義務」と「2つの責務」があります。
3義務とは、「信用失墜行為の禁止」「守秘義務」「名称表示」の義務です。
2責務とは、「公益確保」と「資質向上」の責務である。
これは、よどみなく言える必要があります。
ですから、覚えることになります。
問題となるのは、変化球の質問がきたときに、しっかりと反応できるかです。
例えば、3義務2責務の話をしているときに、つぎのような抽象的な問いが来たときにです。
試験官「それじゃ、××海岸の防波堤工事を行うときに、技術士として重要に思うことは?」
このとき、
① まず、法律の大前提をいう。
② つぎに、今回のケースについて、述べる。
③ ①と②から、自分の考えを述べる。
といった三段論法をとってみればどうでしょうか。
これであれば、①で、3義務2責務のうち、どれか1つを論点にしたテーマに変換できるからです。
具体的には、つぎのような回答ができます。
受験生「はい。
① 技術士の責務として、『公益確保の責務』があります。
② ××海岸の防波堤工事は、住民の生命を守ることを目的としています。一方で、工事により野生動植物の生息地が損なわれる可能性もあります。
③ したがって、公益性がもっとも高まるのはどれかを意識して、複数の工法を検討することが重要と思います。」
さて、「公益」とはどういうことでしょうか。「生命の安全」と「環境の保全」と捉えておけば良いでしょう。この2つはトレードオフになることもあるでしょうし、両立し得るときもあります。時代によっても、変わります。
2017年12月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

二次試験を受験して合格した人へ
すでに口頭試験を受験した人もいるでしょうし、これから受験という人もいるでしょう。3義務2責務がなんたるかはきっと勉強されたことでしょう。そして、CPDを登録できるのは、口頭試験に合格して、技術士として登録した後です。
しかし、遡って登録することを知っている人は少ないでしょう。しかも、技術士に合格したのもCPDの登録の対象となります。また、日本技術士会には修習技術者であっても登録できますので、日本技術士会が開催する各種セミナーに参加できます。しかも、一般の技術士よりも安い料金だったります。もしかしたら、日本技術士会の行事に参加して知り合った人が口頭試験の面接官だったなんてこともあるかもしれません。
聖書に描かれている「求めよ、さらば与えられん」の解釈はいろいろとあるようです。しかし、技術士に関しては、これに真剣にトライする人、合格に向けて頑張る人には、きっと合格!というご褒美が待っていることでしょう。技術士に合格したら、ぜひCPD(継続研鑽)を進めて、APECにもチャレンジしてほしいと思います。
ちなみに、APECに登録するための条件は次のように定められています。
APECエンジニアになるための7つの要件
1) 定められた学歴要件を満たすこと
2) IEAが標準として示す「エンジニアとしての知識・能力(International Engineering Alliance competency profile for engineers)」に照らし、自己の判断で業務を遂行する能力があると認められること
3) エンジニアリング課程修了後7年間以上の実務経験を有していること
4) 少なくとも2年間の重要なエンジニアリング業務の責任ある立場での経験を有していること
5) 継続的な専門能力開発を満足できるレベルで実施していること
6) 業務の履行に当り倫理的に行動すること
7) プロフェッショナル・エンジニアとして行った活動及び決定に対し責任をもつこと
この5)の項目はCPDの登録内容で確認されることになります。つまり、年間50時間以上のCPDを少なくとも数年継続している必要があるのです。今からCPD登録できるように、いろいろな研修を受講したらその資料をファイリングしておきましょう。特に、受講日、開始時間と終了時間、主催者、テーマ、開催場所、実施内容、所感などを確認できるようにしておきましょう。
以上
2017年12月19日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士は名称独占というだけで、誰からも評価されないのでは?という漠然とした不安を抱えている人も実は多いのではないかと思います。
日本技術士会 原子力放射線部会の調査によると技術士資格の受験費用を負担してくれる会社は7割以上に及び、技術士資格取得後の報奨金を支給する企業も多くあることが分かります。
https://www.engineer.or.jp/c_dpt/nucrad/topics/001/attached/attach_1453_12.pdf
これは、平成18年の調査であり、多少古い調査ではありますが、現在でも技術士資格の取得を奨励している会社が数多くあると言えます。
ここで、注目すべきところは、技術士取得時の報奨金は出る会社は多くあるのですが、技術士資格に対する毎月の資格手当は支給されない会社が97%にも上っていることです。
ここから技術士は取ってからはお金にならないと考えるのは早計です。
建設コンサルタント会社などでは、技術士がなければ公共の設計業務委託を受注することができない場合などがあり、会社としては資格取得者がいなくなってしまうことは、会社としても死活問題となります。
会社からはどうしても技術士資格を取ってもらいたいという部分があり、報奨金を出しているということになります。
また、管理職などになるための条件として、技術士資格を設定している会社もあり、技術士がなければ課長、係長になれないという会社もあります。
設計業務などを行っている会社であれば、部門にかかわらず、多くの技術士がいた方が多くの分野の設計を受注する機会を得ることができるため、技術者、設計者として生きていくためには技術士資格を取得しておいて損はないと言えます。
また、一定の実績を積んだ後は、独立開業という道も開けてきます。
将来、独立を目指しているという人も、技術士資格を活用するということも視野に入れておくこともよいでしょう。また、複数部門の技術士資格を取得すれば、それぞれの分野を組み合わせたような設計業務なども受注することができます。
しかし、独立を考える時にはきちんとした仕事をいただける人脈などがなければ、仕事が来ません。会社員時代の人脈に頼りつつ、新たな仕事を開拓するという技術士の方が多いようです。
会社で実績を積む = 将来の備え
として、仕事にまい進するのもいいのではないでしょうか?
2018年01月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

3月に技術士試験に合格したとき、あるいは口頭試験が終わり、合格発表を待つ悶々とした期間に、2部門目、3部門目へのチャレンジを検討している方は、その部門に求めれらていることを十分に理解することが必要です。
なぜなら、各部門の試験にかかわる主体が異なるためです。
主体が違うと、自ずと考え方が違って、その部門の技術士に要求するスキルも変わってきます。
たとえば、農村部の水路を改修する際の工法をテーマに詳細論文を書いたとしましょう。
国土交通省の影響を強く受ける建設部門では、大雨のときに、水を速やかに下流に流し、浸水被害が出ないことを重視します。
農林水産省の影響を強く受ける農業部門では、水路の泥上げなどで農業従事者の負担が少なくなるようにして、かつ農作物の収量が増える工法が評価されます。
環境省の影響を強く受ける環境部門では、在来種の生息・繁殖の場として、生物多様性が維持される改修である必要があります。
同じ「ネタ」で2部門目、3部門目を狙うときに、もともと、異なる部門の視点も持って、業務にあたっていた場合には、難なく「2匹目のドジョウ」を得ることができます。
そうではないときには、とくに口頭試験の際に、試験官に厳しい質問をされて困りますので、2部門目、3部門目の考え方の違いを、よく研究しておくことが重要になってきます。
なお、2部門目に、総合技術監理部門を選ばれた場合には、よりいっそう要求されていることが異なっていますので、頭をガラリと変えることが大切です。
2018年07月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士 化学部門の概要
化学工場や石油工場、セラミックなど陶器の製造を行うような工場などで、工場の生産や新製品の開発を行うような職種につくような場合に有効な技術士が技術士化学部門となります。
専門科目も、セラミック、無機化学の分野からプラスチック製品の取り扱い有機化学や高分子化学の分野、石油精製の技術を行うような燃料化学、化学製品の生産装置の構造を記した化学装置及び設備と化学全般にわたる内容が網羅されています。
技術士 化学部門取得後の活躍
技術士の化学部門取得後は、化学工場の研究職や製品の開発職などの仕事につくようになります。化学工場や化学メーカでの設計、開発となりますので、大きなプラントを所有している化学メーカなどでの活躍となります。
化学製造の装置設計や、製品の製造に関する分野でのものとなります。
技術士 化学部門の問題点
化学部門の技術士受験者も他の部門と比較して少ない傾向にあると言われています。
その主な理由としては、製品の開発や製造設計を行う場合、化学分野では技術士を目指すというより化学部門の工学博士を目指すことが多い傾向にあるためです。
特に有機化学の分野や触媒化学の分野などでは、化合物の組み合わせが無限に近いほど存在し、それぞれに異なった特徴があることが有名です。
その化学物質の製造方法なども確立されていないものや製造にコストのかかるものなどの製造方法をより簡略化するなどのもので、博士論文を書く材料が他の部門に比べて多いという実情もあります。
化学メーカでは製品の設計というよりは研究開発という位置づけが大きくなりますので、化学装置の製造などの分野での技術士取得を行う人が多いという傾向になります。
いづれにしても、なかなか化学分野での技術士はそれだけでは評価をされる機会がすくなくなるため、技術士取得と合わせて化学の工学博士の取得も目指すという人が多いという現実があります。
しかし、技術士の記述問題や口頭試験などの経験は工学博士取得の際にも大きく役立つものと考えらえます。
2019年06月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

一次試験はマークシート式試験です。その準備段階では、過去問題集を使います。
どのような問題文が出題され、その文中で、どのように誤り箇所が作られるかを分析していくと、力がつきます。
なぜなら、一次試験では、過去問題からの出題率が高いからです。
ある年、間違いの選択肢として出題された文章は、その間違い箇所を正しくして、正しい選択肢として再出題されることがあります。
その逆に、正しい選択肢として出題された文章は、文章中のキーワードを別のキーワードと入れ替えたりして、間違いの選択肢にします。
そこで、わたしたちは、論点となる箇所に、下線を引いたり、正しい用語を書いたり、補足説明を加えたりと書き込みをします。
問題集を3回転ほどすれば、その書き込みのおかげで、理解もずいぶん進むことでしょう。
まさに、「過去問を繰り返すことは、資格試験対策」の王道なのです。
しかし、ここで、副作用というべき困ったことが起こります。
今度は、書き込まれた問題集の雰囲気だけで勉強したつもりになったり、答えそのものを暗記してしまったりして、4回目以降は、学習の効率が落ちてしまうのです。
そして、書き込みが邪魔になるなぁと思ってしまいます。
そのとき、ボールペンや蛍光ペンで書き込んでいれば、諦めましょう。
新しい問題集を買って、心機一転がんばることです。
シャーペンで書き込んでいれば、消しゴムで消して、再利用するか考えます。
時間がかかります。そして、案外、消す作業で親指が痛くなるものです。
フリクションペンで書き込んでいるのならば、ドライヤーの熱風をあてます。
そうすれば、インクが消えて、また、新たな気持ちで問題集に取り組めます。
そうです。フリクションペンのインクが熱で消える性質に着目するのです。
ちょっとした勉強の工夫のお話しでした。
2019年06月13日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。
技術士2次試験は、手書き試験です。
しかも1日で合計5400字といった膨大な量を書き切る必要があります。
そこで、受験生の皆さんは手書きの練習をしているでしょうか?
最近では、パソコンやスマホを用いて文字を打つ方が
手書きで書くよりも早いという人は多いでしょう。
しかし、手書きの練習は非常に大事です。
パソコンばかり使っていると以下の点で不利となります。
1.漢字が思い出せない
2.自分の文字を書く速度がわからない
3.文字を書く速度を訓練で早くすることができない
4.自分に合う筆記用具がわからない
5.読みやすい文字の書き方、サイズがわからない
1の漢字が思い出せないというのは、スマホになれた皆さんならば同意できるでしょう。
ひらがなばかりの論文では心象が悪くなります。
2の「文字を書く速度を把握する」ことは実はとても大事なことです。
筆記試験では、時間制限があり、かつ決められた文字数の論文を書くことが求められています。
例えば、自分が100字書くのに5分要するとわかっていれば、
1800字書くには90分必要となります。
必須科目は1800字で2時間ですから、
構成や記述する内容、それぞれの配分などを考える時間が30分取れるということがわかるのです。
しかも、文字を書くスピードは、ある程度の練習で早くすることができます。
最初は90分かけていたが、60分で書けるようになるという人は多くいます。
早く書くことができれば、それだけ内容を充実させることができます。
また、多くの文字を書くことで、
自分に合った筆記用具というのを見つけることができるでしょう。
まずは1800字の論文を一気に書く練習をしましょう。
そして、1日で5400字を書くということは、
どんなに大変か、という体験もする必要があるでしょう。
本番を想定することは、合格する為にもとても大切ですよ。
2025年06月07日 作成 / 執筆:アニ-講師

「多面的とは、ひと、もの、かね&技術」
必須問題等において、「技術者としての立場で多面的な観点から解決策を述べよ。」という設問があります。今回はこの多面的な観点についてどのように捉え、組み立て、解答記述すれば良いか、私の私見について以下に紹介したいと思います。
1. 多面的な観点とは?
多面的な観点とは、一つの視点や要因だけでなく、さまざまな角度、立場、分野から問題を捉えて、総合的に考えることを意味します。
2. どのような観点なのか?
例えばあることに対する解決策に言及するとした場合、その方策は一つだけに限定されるものではなく、複眼による総合的であることが必要です。これを構想するにあたってはシンプルに捉え、次の点から考えてみてはどうでしょうか? 何かを実現しようとする時は必ず、いわゆる「人・物・金・技術等」に代表される資源が必要です。したがって、「多面的」の設問に対しては、必要な資源である「ひと・もの・かね・技術」と紐付けて、考えてみると構想しやすくと考えます。
3. 多面的な観点、思考の利点とは?
多面的な観点による思考の利点は、以下が挙げられると思います。
・多様な利害関係者の視点を網羅できること。 ・一方的でなく、偏りがなくバランスが図られた提案ができること。
・1つの策の限定や依存がなく、リスク分散につながること。
・総合的な見解であることから読み手の納得感を得やすいこと。
4.資源として捉えた記述(案)
必要とされる多面性を各資源について記述するとした場合、以下を参考にイメ-ジ、論述してみてはいかがでしょうか。
1) 人的資源:ひと 解決策遂行に必要な人材や集団像、人材の確保・育成、人材教育方法、組織構成
2) 設備資源:もの 必要インフラや社会的制度、最新設備やシステム、リテラシ-
3) 財源:かね 中長期的投資財源、捻出及び配分方法、投資優先順位、コスト経済性、効率性
4) 技術資源:やり方 期待新技術と効果、現行システムの改善性、信頼性、性能、省人化、導入・普及
5) 社会・環境資源:まわり 関連法令の整備、コンセンサスの獲得、顧客影響、省力化、省資源、SDGs
5.施策展開とリスクは表裏一体
現在、展開中あるいは今後推進が予想される施策等については、リスクが必ず潜在しています。例えば、以下がその例として考えられます。
① 「人材は確保できたとしても、技術習得に長期間を必要とする。」
② 「集中した設備投資が必要であるが、初期投資負担が多きすぎて実現が難しい。」
③ 「新技術は開発したが、需要促進の社会的仕組みが不十分である。」
など、施策展開とリスクとは、表裏の関係にあることを認識することが肝要です。 「解決実行に対し、改めて新たに生じるリスクと対策」の設問に対しては、リスクは新たに生じるのではなく、元来、潜在しているものなのです。 言い換えると潜在リスク(課題)をどう解決していくかという言及が求められていることを意味しており、解消できない課題やリスク項目は必ずあるもので、それについてどの資源を配分していくかを考えるとイメ-ジしやすいと思います。
6.技術研究・開発はかくし玉
上記で示したようにどの極端に言えばリスクが伴わないものはありません。例えば、技術開発等の「トップランナ-方式」に代表されるように、「これで完結!」ということは無いに近いと思います。絶えず新しい革新的技術開発は社会的ニーズとして存在しています。
したがって、リスクや新たな対応策等を記述する場合は、日進月歩で要求される「技術研究・開発の側面」からアプロ-チする記述方法が、イメ-ジしやすく、どの分野・項目においても「的外れの解答になることはない」と考えます。 技術研究・開発については、終点はないのでどんな観点からもその必要性を訴えることは「正論」であると思います。
万一、本番でキーワ-ドが思い浮かばない時は、潜めておいた技術研究・開発(:「かくし玉」)を多面性表現のテクニックとして活用する方法をお勧めします。 (以上)
2025年10月25日 作成 / 執筆:アニ-講師

「Ⅴ.控室を楽しもう:衛生工学部門」
今回は、私が体験した「衛生工学部門」の口頭試験の準備についてご紹介いたします。私は学生時代に「衛生工学」と言う学科を履修しましたが、水道、下水の水質や処理技術などの分野であり、正直なところあまり関心が深くなく、当時はこの分野は将来、無縁であろうとも考えておりました。しかし、人生とは不思議なものです。まさか、私がこの分野の技術士試験を使命として、受験しなければならないことになったのです。
1. 受験使命
私が所属する部署では廃棄物処理関連業務を担当していました。部員の一人が数年前にこの分野で技術士試験に合格、彼は、技術士取得を契機に独立開業することになりました。会社として衛生工学の部門のコンサルタント登録ができなくなり、当時、私は部門長であり、経営層からその是正を命ぜられました。しかし、そう簡単に人材が存在している訳ではなく、また、人材が短期間で育成できるはずもありません。やむなく自分で、受験を宣言せざるを得ない状況なりました。私はけっして「資格マニア」ではなく、必然として受験が必要であったことを、補足説明させていただきます。
2. 広範知識の必要性
私は退職した彼の技術士添削指導をしてきましたので、この分野の概略的なアウトラインは理解していました。また、立場的にも業務に関与しておりましたし、これまでの経験として汚水処理等業務にも従事してきましたので、比較的なじみ安かったと思います。筆記試験の準備については、これまで私が実践して方法を貫きました。 廃棄物管理での勉強を進めるにつれ、専門分野では浸出水処理、破砕機、焼却炉、汚泥脱水機等設備機器、機械・電気、化学的な要素が濃く、関連する技術知識、設備機器の機能や特徴等について、広範知識の必要性を痛感しました。
3. 再生エネルギ-との関連性
過去問題等を整理準備して行く過程で、衛生工学部門はこの分野として、水質、大気、廃棄物、空気調和、建築環境等があります。私が受験した廃棄物管理は処理・処分に加え、再生エネルギ-への展開性、関連性が強いことがしだいに見えてきました。いわゆる再循環社会システムの構築が切望されていることを、強く認識するに至りました。
4. 控室を楽しもう
記述試験は再生エネルギ-関連の問題が出題され、お蔭様で無事通過することができました。口頭試験はいつも渋谷会場。年齢も56歳になっており、口頭試験5回目にもなると余裕はこそありませんが、初回の時とは心境的にも相当、負担は軽減されていました。 控室はいつもの静寂。「この先、技術士試験を二度と、受験することはないだろう。」と思い、この異様な控室の雰囲気を是非この際、「自分史として、脳裏に刻み、焼き付け、異様なこの空気感を楽しもう。」と勝手に暗示にかけ、受験者個々の「人間ウオッチング」を試みました。控え室内の受験者を見渡すと、やはり、以下のような人ばかりで、余裕のある人は誰一人、発見することができませんでした。
・必死にQ&Aを見返し、記憶する人
・技術士倫理を繰り返し暗唱する人
・白書等をチェックする人
・願書や再現記述をチェックする人
・自作資料を携帯で確認する人
予定の時刻がきて、部屋のドアの前で待機しました。前の受験者が、口頭試験を終了し、退室してきました。なんと額から吹き出るほどの汗。「どんなことを聞かれたのだろう?」「自分も聞かれるのであろうか?」先ほどまでの余裕感はどこへやら、血圧急上昇、不安な気持ちに一転しました。
口頭試問がはじまりました。技術士受験は何回目?、と聞かれたので、事実として、建設(施工計画、建設環境、河川)総監を取得していることを返答しました。私の年齢的な事も起因してか専門技術的なこと、政策的なこと、意地悪な質問は一切なく、無事、終了、合格することができました。
5.想定質問例
衛生工学部門(廃棄物管理分野に特化)の口頭試験で、想定される質問を私なりに以下に整理します。口頭試験受験者の方のQ&A作成のお役に立てば幸いです。
1) 実務経験(経歴票からの深掘り)
・あなたが担当した廃棄物関連の業務で最も課題となった点は?
・廃棄物処理施設の設計/運営で工夫した点の具体的な説明?
・地域住民や行政と調整が必要だった事例は?合意形成の方法は?
・廃棄物の発生抑制や資源循環に関して、あなたが提案・改善した具体例は?
2) 専門知識・技術
・最終処分場の安定型・管理型の違いと、理想とする処分場のイメ-ジは?
・廃棄物処理法に基づくマニフェスト制度の課題は?
・廃棄物の発生抑制(3RのうちReduce)を推進する上での社会的課題は?
・マイクロプラスチック等廃棄物問題に今後、どう対応すべきか?
・廃棄物エネルギー回収(RDF、RPF、バイオガスなど)のメリット・デメリットは?
3) 安全・倫理
・廃棄物処理場内管理上での労働安全上注意すべき点は?
・不適正処理を発見した場合、技術者としてどう行動しますか?
・廃棄物処理のコストと環境保全のバランスをどう考えるか?
・外部とのコミュニュケ-ションの在り方は?
4) 時事・政策
・プラスチック資源循環促進法のポイントは?
・カーボンニュートラル実現に向けた廃棄物管理の役割は?
・循環型社会形成推進基本法の基本原則?
・災害廃棄物に備えた対策とその在り方は?
5)全般
・技術士としてどのように社会貢献していきたいですか?
・あなたが目指す衛生工学分野での将来課題は?
・廃棄物分野における技術士しての役割は?
次回からは口頭試験準備に向け、特に重要な事項と判断される問題解決能力、コミュニケ-ション、リーダ-シップ、リスクマネジメント、自己研鑽、技術士倫理、新技術・技術開発等について、私が考える準備すべきポイントを順を追ってご紹介して行きたいと思います。(以上)
2025年11月15日 作成 / 執筆:アニ-講師

「あの人のようになりたい:リーダ-シップとマネジメント」
筆記試験を通過された方々は、これから口頭試験本番まで、極めて中身が濃い期間を過ごすことになることを理解し、今後の試練に挑んでいただきたいと思います。 今回は、技術士口頭試験でその資質として確認される「リーダ-シップとマネジメント」の口頭試験対策にご紹介したいと思います。
1. 自己組織、役割の再整理
まず、自分が所属する組織の体制と自身の職位と役割について改めて再整理して下さい。自分が組織から与えられている使命について認識を新たにして下さい。口頭試験では単に知識や経験を説明するだけではなく、「技術者として、チームやプロジェクトをどのように牽引し、問題解決に導いたか?」を示す必要があります。 ここで重要な点は組織の大小ではありません。特に若手の方々は、経験があまり長くありませんから、この部分に戸惑われる点かと思います。どんなチームや組織で、どのような業務を行っているか、自分はその中でどんな役割を担っているか、技術士にふさわしいした業務の以下を明確にしておく必要があります。
・存在した問題と課題
・自身の役割
・自身の行動
・得られた成果と評価
2. リ-ダ-シップとマネジメントとの違い
口頭試験に際し、改めてリーダ-シップとマネジメントとの違いについて、整理しておくことも重要です。
1) リーダ-シップとは
リーダ-シップとは、チームや組織目標に向け、人を動かす力を指します。すなわち、チームや組織に影響力を与え、新しい取り組みに挑戦するけん引役を担う人とも言えるでしょう。
2) マネジメントとは
一方、マネジメントは組織資源(人、物、金、時間)を管理し、目標を達成するための管理能力です。プロジェクト遂行に必要な工程、品質、コスト、安全等を適切に管理するプロジェクト運営能力がある人、とも言えるでしょう。
3.あなたが目指すリーダ-の姿
まず、あなたの周囲の誰かをイメ-ジして見て下さい。あなたはどのような人がリーダ-にふさわしいと思いますか?また、あなたが目指すリーダ-の姿や、あの人のようになりたいと思う人はいますか?例えば、以下のような人がそのイメ-ジとして考えられる人と思います。
1)明確なビジョン
チームに「なぜそれを目指すのか」を理解させる。明確な目標や方向性を提示する。短期的な課題だけでなく、長期的視点で物事を捉え、計画的実施する。
2)コミュニケーション能力
メンバーの意見を丁寧に聞き、相手の立場を理解し、信頼関係を築きながら、自分の考えを分かりやすく伝え、チームへ方向性を示す。
3)責任感と決断力
難しい状況でも逃げずに決断を下し、結果に対して責任をもつ。絶えず改善策を考えながら行動する。
4) 柔軟性と適応力
状況変化に対し、柔軟に対応でき、従来の手法や固定観念にとらわれず、新しいアイデアや方法を、積極的にチームワークに取り入れる。
5) 動機づける力
組織やメンバ-の強み、弱みを理解し、冷静にそれを活かすように働きかける。メンバ-に対しては、「声かけ」「励まし」「支援」により、動機付けを継続する。
6) 率先炊飯
自ら率先して努力する姿勢が、周囲の信頼と尊敬を生む。言動に一貫性があり、公平・誠実に行動する。
7) 反省を活かす
チーム内に建設的なフィードバックを与える。他人からの意見や批判を冷静に受け止め、新たな改善志向に基づき、組織に新しい風土を醸造して行く。
4.想定設問事例
想定質問事例を以下に示します。抽象的でなく、具体的行動とその成果、実績や改善効果を示すと、より説得力があるものと思います。
・リーダ-シップを発揮できた業務を紹介して下さい。
⇒通常業務でのあなたの立場を説明し、総括あるいは担当セクションの責任者として主導的に業務を遂行していることを説明して下さい。
・組織、人材関係者の中で、苦労したことはありますか。それはどう克服しましたか。
⇒主体的に行動し、関係者間をいかに調整するかを念頭にチームの方向性示すようにしています。
・あなたがリーダ-として、最も意識している点は何ですか。
⇒信頼と協力、組織牽引力と考えます。
・これから、リーダ-としてどのように取り組んで行くつもりですか。
⇒部下から、憧れるような人材をめざしたいと思います。
・リーム力を向上するためのリーダ-の役割は何ですか。
⇒自ら難しい事柄に積極的に取り組み課題解決や改善志向を組織をつくることです。
・リーダ-シップについて、普段、工夫や留意している点はありますか。
⇒チームメンバ-との雑談、意見交換や共に楽しく働く職場環境づくりに留意しています。 皆さんが普段、リーダ-としてチームを成功に導くために頑張っていることを伝えることができれば問題ないと思います。
次回は、リスクマネジメントについて紹介したいと思います。(以上)
2025年11月22日 作成 / 執筆:アニ-講師

「相反する課題への対応:リスクマネジメント」
受験者諸氏は口頭試験に向け、準備されていることと思います。今回はコンピテンシ-の項目として、質問が予想される「リスクマネジメント」についてご紹介したいと思います。
1. 基本プロセス
まず、リスクマネジメントとはどういうことかを、理解認識することが必要です。リスクマネジメントとは、将来起こりうる不確実な出来事(リスク)を特定し、それがもたらす悪影響を最小限に抑えるための体系的な取り組みのことです。従って、企業活動やプロジェクト運営などの多様な分野で重要な管理手法です。リスクマネジメントの基本的なステップは以下により構成されます。
1) リスクの特定(潜在リスクの洗い出し)
2) リスクの分析(発生の可能性とその影響の大きさの評価)
3) 対応策の立案(実現できる対応策の検討)
4) 対応策の実施(実施計画と必要資源の準備)
5)モニタリング、フィ-ドバック(定期監視とPDCA)
2. 口頭試験での対応
1) 実施体験
いつ、どこで、どんな場面で実施したかを具体的に上記に示したプロセスに基づき、簡潔に整理しましょう。
2) 倫理・社会的責任
「リスクマネジメントとして、どのようなことを実施していますか?」に対して、例えば、法令改正のリスクに備えた「社内コンプライアンス教育」の実施など、公衆の安全、環境保全、法令遵守などへの配慮等の継続がイメ-ジしやすいと思います。
3) チ-ムマネジメント
リスクマネジメントは企業やチームプロジェクトとのかかわりが必須です。社内関係部署、外部業者、関係者間の連携・協力が重要となります。定期、継続的レビュ-会議を利用、チーム運営を行っていることを示すと良いと思います。
4) 業務説明ポイント
経験業務の説明では、想定されたリスクに対し、その影響度の評価から、具体的にどんな対策を計画的に実施し、その進捗管理方法、是正、成果をわかり易く説明すると良いでしょう。日常業務で行っていることをPDCAサイクルに基づき実践し、移行改善につなげていることポイントよく説明して下さい。
5) アピ-ルポイント
口頭試験では多くを説明する時間はありませんが、説明時のキーワ-ドとして以下を組み入れることで、見識のアピ-ルにつながると思います。
・リスクマトリックスによる特定
・定性、定量評価
・実施可能な最善策(回避、軽減、代替、受容)
・コンプライアンスと利害関係者との調整
・相反する課題に対する対応
3. 質問事例
自分の経験業務として、行っていること、考えていること示すと良いでしょう。 そのため、設問を想定した2~3事例を準備されることをおすすめします。
・あなたの業務でリスクマネジメントの考え方を教えて下さい。
⇒リスクが発生する事象や要因や場面を普段から認識し、定期的に見直しすることと考えます。
・日常業務で発生が想定されるリスクにはどんなものがありますか (技術的・経済的・社会的・環境的・運用的リスク等)
⇒ミス、事故、コミュニケ-ション不足、社会情勢への対応等があげられます。
・それらに対する対応策はどんな方法がありますか。
⇒特定、方策、監視、改善、フィ-ドバックのスパイラル活動をシステムとして継続することだと考えます。
・リスク対応策の有効性はどのように確認しますか。
⇒社内外からの情報収集に基づく、客観評価やクライアント等へのアンケ-トが挙げられると思います。
・また、見直しはどのように決定しますか。
⇒定期的に期間を定め、PDCAサイクルによるチェックを行います。
・リスクマネジメントと品質・安全・コスト管理との関係はどう評価すべき?
⇒どれも重要なことですが、均衡が図られ最大限の成果を上げることだと思います。
・不確実性の高い事項は、リスクマネジメントとしてどう対処すべきですか
⇒難しい問題です。但し、リスクが必ず起こりうる観点から、その対応について普段から意識、場合によっては想定訓練を行うことも重要と考えます。
・リスクマネジメントにおける技術者の倫理的責任とは何でしょうか?
⇒想定されるリスクに対する認識と技術者として取るべき規範行動と思います。
受験者の皆さんには模擬面接等を実施、口頭試問対応力向上に向け準備されることを期待します。次回は継続研鑽について、ご紹介したいと思います。(以上)
2017年02月12日 作成 / 執筆:タートル講師

前回は、受験申込時の小論文として、5つの業務経歴のうち、何番目の業務を取り上げているかについて述べました。
今回は、受験申込時の小論文として、受験時点から何年くらい前の業務を取り上げているかについて記載します。
結果は以下の通りです。
10年以上前:1割未満(1例のみでした)
5~10年以内:約3割
5年以内:約7割
何番目の業務を小論文に取り上げているか、とは異なり、かなり明確な傾向がありました。
10年以上前の業務を取り上げていた方は1例だけでした。分類上10年以上前としていますが、平成初期頃の業務でしたので
20年以上前の題材を取り上げていたことになります。さすがに古過ぎると思いましたので題材見直しをアドバイスしましたが、
最終的にどうされたのかは追跡できていません。
大半に相当する7割程度の方が、ここ5年以内の業務を小論文に取り上げていました。
クロス集計をしているわけではありませんが、
『(業務経歴を5つ書いたうちの)3つ目以降で、かつ5年以内の業務』
を小論文の題材として取り上げている方が多かった、というのが今回の結論です。
私の手持ち資料の分析結果ですので、受験者全体の傾向と一致するとは限りません。また小論文そのものの出来が最も重要なことですから、
古い業務は一律に良くないと言う事でもありません。
しかし私が試験官であれば、最近の業務があるにも関わらず10年以上前の業務を小論文の題材に取り上げていたら、資質向上を問う意味でも
「最近の業務の中で、技術士にふさわしいものはありませんか?」と質問したくなります。
以上、どの業務を小論文の題材にしようか、と迷った時などに参考の一つとして考えていただければ幸いです。
*出願対策講座を行っていますので、講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年03月13日 作成 / 執筆:タートル講師
前回に引き続き、勤務先における業務経歴のうち、「業務内容」の部分にテーマを絞って、注意点をアドバイスしたいと思います。
1つ目の注意点として、「計画、研究、設計、分析、試験、評価(又はこれらの指導)」という表現を入れ込みましょう、ということを書きました。
2つ目の注意点は、「仕事の特徴がわかるような記述」を心掛けましょう、ということです。
業務経歴は、受験要件を満たしているかを確認する事務的な資料でもありますが、大切なのは口頭試験の参考資料となるという点です。
筆記試験に合格したら口頭試験を受けるわけですが、試験官は業務経歴の業務内容の記載事項を見て、「この受験生はこういうキャリアを積んできたんだな」と情報を得たいはずです。
その時に、例えば
道路構造物の設計
コンクリート構造物の強度分析
という感じで、具体的な仕事の中身がわからない記述があったら、試験官はどのように思うでしょうか。
1つ目の注意点で書いた点はクリアしていますから、事務的には経歴としてカウントされるのは間違いありません。
しかし「技術士にふさわしい」業務なのかどうか、皆目見当がつきませんから、おそらく試験官は口頭試験で仕事の内容を逐一質問するのではないでしょうか。
口頭試験は原則20分間です。しっかりと受験申込段階で書いておけば受ける必要がない質問で時間を使うのは、大変に不利なことです。
例えば道路構造物の設計をしたのであれば、どのような構造物なのか、どのような道路種類だったのか、周辺状況はどのような所だったのか、技術的に課題となったことはどのようなことだったのか、等がイメージできるような記述をすることが大切です。
以上、2回に渡って「業務内容」をテーマに注意点を述べました。
事務的に問題ないのは当然として、口頭試験を意識して「技術士らしさ」が伝わるような書き方を心掛けましょう。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年05月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験の論説問題などの際に、どのように説明したらいいのかわかならいという人も多いのではと感じます。
そのため、長ったらしい文章をずらずら書いてしまうという人も多いのではないでしょうか?
そんな方は、できる限り箇条書きにまとめてみるという手法を使うと説明がまとまりやすくなります。
例題:雷から電気機器の破損を防止する方法について説明せよ
雷が発生した場合、電気回路上に大きな電圧(サージ電圧)が加わり、それが原因で機器破損につながる。サージ電圧を回路に入力させない方法として以下の方法が挙げられる
・避雷針により、雷が回路に入力する前に接地極へ逃がす
・電源入力部にアレスタを設置し、サージ電圧のような大きな電圧が印可された際に回路が地絡するような措置を講ずる
・電気機器本体がサージ電圧に耐用できる部品を使用するなど雷に強い構造とする
この場合、電気機器が雷によって破損する原因をまず述べています。
その後、その原因を回避する方法について述べています。この方法が複数あるため、箇条書きを利用しています。
箇条書きが有効な理由
箇条書きを使うと分かりやすくなる理由としては、文章として書く必要がなくなるということが第一に挙げられます。
細切れの文で、一つ一つが独立した構成となるため、文章の焦点が分かりやすくなります。
上記回答を箇条書きでない状態で書くと
雷が発生した場合、電気回路上に大きな電圧(サージ電圧)が加わり、それが原因で機器破損につながる。
サージ電圧を回路に入力させない方法としては、避雷針により、雷が回路に入力する前に接地極へ逃がす方法、電源入力部にアレスタを設置し、サージ電圧のような大きな電圧が印可された際に回路が地絡するような措置を講ずる方法がある。また電気機器本体がサージ電圧に耐用できる部品を使用するなど雷に強い構造とする方法も有効な手段となる。
一文が長くなり、焦点が見えにくく、箇条書きと比較するとぱっとみて分かりづらい回答文となってしまっていることがお分かりいただけると思います。
説明文の回答で、理由が複数ある場合は、できる限り箇条書きを用いて文章を作成するようにしましょう。
2017年05月30日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
技術士第二次試験筆記試験まであと2ヶ月弱となりましたが、
勉強は順調に進んでいますか?
技術士試験を受験される方のほとんどが、普段の仕事では
パソコンで文章を作成されていることと思いますが、
ご存じの通り、筆記試験は全て手書きです。
以下の3つの目的で、手書きの練習をされることをお勧めいたします。
その1.漢字が出て来ない
パソコンでは、仮名で入力すれば漢字の候補が出てきて、その中から
選択するだけですが、手書きでは自分の手を動かして書く必要があります。
いざ、手書きで文章を書いてみると、簡単な漢字でも書けないことが
よくあります。
私もそうでした。
でも、手書きの練習をしていくうちに、だんだん書けるようになって
きます。
その2.考えてから書く必要がある
パソコンで文章を作成する場合、一旦、ざっと書いてから、前後を
入れ替えたりすることもできますが、手書きではそれができません。
筆記試験対策で、文章の構成を考えてから文章を作成する練習を
きっちりされている方は問題ないと思いますが、そのような練習を
されていない方は、ぜひ一度手書きで文章を書いてみて下さい。
「論文を書くのはお手のもの」と思っておられる方もご注意を。
その3.手書きの速度を把握する
600文字の論文を書くのに何分くらいかかるか把握できていますか?
文章の構成を考えるのにじっくり時間をかけたために、時間内に
最後まで書けなかったということが無いように、原稿用紙1枚を
手書きで書くのに必要な時間を把握しておくべきだと思います。
筆記試験まで、知識を蓄積することも重要ですが、ぜひ
手書きの練習もして、筆記試験合格を掴んで下さい。
2017年10月11日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

記憶は忘却するものです。有名なエビングハウスの実験によると、20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後77%そして1ケ月後にはなんと79%が忘れてしまうという結果が出た。7月の技術士試験二次試験(筆記試験)が終わってから3ケ月近く経過している。エビングハウスの実験には含まれていないが、8割は忘れているでしょう!合格発表を受けてから回答を再現しようとしても、2割ぐらいしか覚えていないということでしょう(涙)。
試験直後に再現論文を作成した皆様は、もう一度読み返して、記憶を呼び返しましょう。もし、もし、もし、まだ再現論文を作成していない人は頑張りましょう。今回、伝えたいことは、二次試験(筆記試験)に向けて作成した技術ノートも有効だということです。これを読み返すと、多くのことを忘れてしまっていることにびっくりする方もいるかもしれない。正直、私も読み返して、どんだけ忘れているのかと驚きました。
また、スマホ等に技術ノートの内容を録音した人がいたら素晴らしい!これって効果的なのよね。私も、自慢ではないが、スマホに録音した技術ノートの内容を聞き返すと、綺麗に忘れていることばかりなので、逆に新鮮でした。脳は、不要な知識は忘れようとします。でも、一回忘れたものをもう一度思い出すと、脳はこれは覚えておかないといけないものと判断して、再現しやすいような領域に保存します。何度も何度も聞いていると、すぐに再現できるところに上書きしてくれます。つまり、これが記憶の定着ということなのです。
忘れた今がチャンスです。12月上旬が口頭試験だとすると、10月末に記憶を再現させた上で、11月末にも再度集中的に記憶を再現すると、12月の上旬には自信と余裕を持って口頭試験に臨めるようになります。試験は、残念ながら他人との比較の試験です。みんながまだスタートしていないこの時期に、半歩でも良いので、12月の口頭試験に向けて前進しよう!
そうすることで、一歩も二歩も人の先を行くことができます。10月31日の合格発表で、幸運にも合格だったけど、論文判定がBの人は要注意です。つまり、通常ならB判定は不合格だけど、論文判定は合計点なのでかろうじて合格した人です。口頭試験で狙われるはまずこの受験生です。そして、論文に対して何か補足はありますか?と聞いてくる可能性が高い。最後のこのチャンスをしっかりと活用して挽回してください。間違っても、「特にありません」とか、「忘れた」とか、「無言。。。」はダメです。不合格確定です。部門によって異なりますが、不合格の目安は2割です。この2割に入らないようにすることが重要です。
つまり、筆記試験がAA判定の人は、守りの戦略です。取りこぼしがないように入念に準備しましょう。筆記試験がAB判定やBA判定の人は攻めの戦略です。助け舟を見逃さず、リカバリーして合格の栄冠を手中にしましょう。
以上
2017年12月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

3枚モノ(1800字論文)の攻略は、大切です。
課題解決能力をいちばん試せるのが、この3枚モノだからです。
口頭試験でも、筆記答案について問われることがあります。
3枚モノの基本構成は、つぎの3パターンです。
口頭試験の前にも、7月に書いた筆記答案を見直し、準備しておくと安心できます。
パターン1
1.背景
2.課題と問題点
3.対応策
4.期待される効果
パターン2
1.背景・課題
2.問題点
3.対応策
4.期待される効果と想定されるリスク
パターン3
1.背景・課題
2.問題点・対応策
3.期待される効果
4.想定されるリスクとその低減策
各用語の説明を以下にします。
『背景』とは、現状にある困りごとのことです。
現状にある「問題」をあぶりだします。
問題とは、「現状とあるべき姿の差」と定義されています。
式で表すと、「問題=あるべき姿(目標値)-現状」です。
『課題』とは、達成すべき目標のことです。
問題と課題はまったく違います。
問題は、必ずネガティブな表現となります。
課題は、必ずポジティブな表現となります。目標なのですから。
『問題点』とは、技術的障壁であり、難所であり、それが解決されれば一気に課題解決・目標達成できるボトルネックのことです。
壁にぶちあたったというときの「壁」のことです。
「問題<点>」は、ちいさな「点」です。
「問題<点>」は、「現状とあるべき姿の差」の「問題」とは、まったく違います。
この問題点を、いかに的確に見抜くかが、技術士業務での知性の見せ所です。
『対応策』は、問題点を克服するための技術的解決法のことです。
難所を乗り越える方法です。
壁をぶち破る方法です。
対応策は3つ程度提示して、その中から、最適な対応策を選択します。
ここは、論理的思考力があることを見せるところです。
つまり、思いつきで対応策と選択をしたのではないことを示します。
前提条件や制約条件を示し、何に着目して、最適解を導き出したかを表現します。
『期待される効果』は、対応策を講じた際に、想定されるプラスの効果のことです。
『リスク』は、対応策を講じた際に、想定されるマイナスの効果のことです。
『リスクの低減策」とは、想定されるマイナスの事象に対する対応策のことです。
リスクは、まだ生じていない課題と言えます。