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技術士の部門紹介:水産部門

2018年12月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 12

技術士 水産部門の概要

美味しい魚や水産加工品を生産する工場では、衛生的な環境を保つ技術や鮮度を保つ高度な加工技術も必要となります。また、冷凍船などの冷凍技術や、水産資源の確保に向けた環境保護や維持管理も重要な課題となります。

そんな水産業に関する技術を持つ部門が、技術士水産部門となります。

専門分野は、漁の技術や養殖を行う技術を関連する漁業及び増養殖、魚からかまぼこやソーセージなどの水産加工品を製造する技術を問う水産加工、漁港施設などの建設管理を行う水産土木、水産環境を整える環境問題の内容を問う水産水域環境となります。

 

技術士 水産部門取得後の活躍

水産加工業を行う工場などで、製品開発や品質管理などを行う工場技術者として働くことができます。また、公務員の仕事としては、水産庁や水産試験場などで漁業の技術を開発普及に取り組む技術者や、港湾局で漁港の修繕や増設などの建設工事の管理などを行う仕事に就くことができるものと考えられます。

また、海洋汚染は社会的に大きな問題となっておりますので、湾岸などの閉じた海での赤潮や青潮といった漁業被害の解決を考えるために環境技術士の需要も増えております。

 

技術士 水産部門の問題点

日本は四方を海に囲まれており、漁業の技術や水産加工の技術も世界的に高水準であることが言えます。しかし、現在の技術士制度では、他部門と同様で土木工事での需要が高く、水産部門でも、受験者は水産土木の分野に偏っております。

こうした技術は、非常に発展性のある分野であり、多くの技術を世界にむけて配信することができる分野ではあると感じるのですが、現在の技術士はそれぞれの分野では必須資格ではないということが大きな弊害となっており、各分野の受験者が非常に少ないという状況は他部門と共通した課題です。

 

「あの人のようになりたい:リーダ-シップとマネジメント」

2025年11月15日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 12

「あの人のようになりたい:リーダ-シップとマネジメント」  

 筆記試験を通過された方々は、これから口頭試験本番まで、極めて中身が濃い期間を過ごすことになることを理解し、今後の試練に挑んでいただきたいと思います。  今回は、技術士口頭試験でその資質として確認される「リーダ-シップとマネジメント」の口頭試験対策にご紹介したいと思います。

 1. 自己組織、役割の再整理  

 まず、自分が所属する組織の体制と自身の職位と役割について改めて再整理して下さい。自分が組織から与えられている使命について認識を新たにして下さい。口頭試験では単に知識や経験を説明するだけではなく、「技術者として、チームやプロジェクトをどのように牽引し、問題解決に導いたか?」を示す必要があります。 ここで重要な点は組織の大小ではありません。特に若手の方々は、経験があまり長くありませんから、この部分に戸惑われる点かと思います。どんなチームや組織で、どのような業務を行っているか、自分はその中でどんな役割を担っているか、技術士にふさわしいした業務の以下を明確にしておく必要があります。

 ・存在した問題と課題  

・自身の役割  

・自身の行動  

・得られた成果と評価

2. リ-ダ-シップとマネジメントとの違い

  口頭試験に際し、改めてリーダ-シップとマネジメントとの違いについて、整理しておくことも重要です。

 1) リーダ-シップとは

 リーダ-シップとは、チームや組織目標に向け、人を動かす力を指します。すなわち、チームや組織に影響力を与え、新しい取り組みに挑戦するけん引役を担う人とも言えるでしょう。

 2) マネジメントとは

 一方、マネジメントは組織資源(人、物、金、時間)を管理し、目標を達成するための管理能力です。プロジェクト遂行に必要な工程、品質、コスト、安全等を適切に管理するプロジェクト運営能力がある人、とも言えるでしょう。

 3.あなたが目指すリーダ-の姿  

まず、あなたの周囲の誰かをイメ-ジして見て下さい。あなたはどのような人がリーダ-にふさわしいと思いますか?また、あなたが目指すリーダ-の姿や、あの人のようになりたいと思う人はいますか?例えば、以下のような人がそのイメ-ジとして考えられる人と思います。

 1)明確なビジョン

 チームに「なぜそれを目指すのか」を理解させる。明確な目標や方向性を提示する。短期的な課題だけでなく、長期的視点で物事を捉え、計画的実施する。

 2)コミュニケーション能力

 メンバーの意見を丁寧に聞き、相手の立場を理解し、信頼関係を築きながら、自分の考えを分かりやすく伝え、チームへ方向性を示す。

3)責任感と決断力

難しい状況でも逃げずに決断を下し、結果に対して責任をもつ。絶えず改善策を考えながら行動する。

 4) 柔軟性と適応力

状況変化に対し、柔軟に対応でき、従来の手法や固定観念にとらわれず、新しいアイデアや方法を、積極的にチームワークに取り入れる。

 5) 動機づける力

組織やメンバ-の強み、弱みを理解し、冷静にそれを活かすように働きかける。メンバ-に対しては、「声かけ」「励まし」「支援」により、動機付けを継続する。

 6) 率先炊飯

自ら率先して努力する姿勢が、周囲の信頼と尊敬を生む。言動に一貫性があり、公平・誠実に行動する。 

7) 反省を活かす

チーム内に建設的なフィードバックを与える。他人からの意見や批判を冷静に受け止め、新たな改善志向に基づき、組織に新しい風土を醸造して行く。

 4.想定設問事例

想定質問事例を以下に示します。抽象的でなく、具体的行動とその成果、実績や改善効果を示すと、より説得力があるものと思います。  

・リーダ-シップを発揮できた業務を紹介して下さい。   

⇒通常業務でのあなたの立場を説明し、総括あるいは担当セクションの責任者として主導的に業務を遂行していることを説明して下さい。  

・組織、人材関係者の中で、苦労したことはありますか。それはどう克服しましたか。

 ⇒主体的に行動し、関係者間をいかに調整するかを念頭にチームの方向性示すようにしています。

・あなたがリーダ-として、最も意識している点は何ですか。  

 ⇒信頼と協力、組織牽引力と考えます。

 ・これから、リーダ-としてどのように取り組んで行くつもりですか。  

 ⇒部下から、憧れるような人材をめざしたいと思います。  

・リーム力を向上するためのリーダ-の役割は何ですか。  

 ⇒自ら難しい事柄に積極的に取り組み課題解決や改善志向を組織をつくることです。  

・リーダ-シップについて、普段、工夫や留意している点はありますか。   

⇒チームメンバ-との雑談、意見交換や共に楽しく働く職場環境づくりに留意しています。 皆さんが普段、リーダ-としてチームを成功に導くために頑張っていることを伝えることができれば問題ないと思います。   

次回は、リスクマネジメントについて紹介したいと思います。(以上)

「合格するスケジュ-ル!」

2025年12月20日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 12

「合格するスケジュ-ル!」 

技術士二次試験(筆記・口頭試験)に向けては、来年1月からの準備を体系的に進めることが合格の第一歩です。何よりも積極的な挑戦以外に合格はありません。以下に私なりに考える来年1月から試験本番(例年7月頃)までの合格する具体的なロードマップ、準備の進め方を、受験者諸氏にご紹介したいと思います。学習スケジュ-ル計画のヒントや参考にしていただけると幸いです。

1.全体スケジュ-ル計画(案)

 ◆1月:技術士制度、専門分野の過去問題  

まず、「絶対、合格する。」受験動機の確立と強い信念を抱きましょう。合格後の自分をイメ-ジ、努力を惜しまないことに対し、自己宣言しましょう。  今一度、技術士試験の全体像をつかみ、自分の専門分野を明確化にして下さい。その上で試験制度や過去問の出題傾向を把握しましょう。 

◆2月:業務の棚卸し

自身の技術士とふさわしいと思う業務を掘り起こし、業務経歴書を準備、書き出しましょう。この際、「技術士観」すなわち技術士とはどうあるべきかを自己イメ-ジを確立して下さい。自分が経験した「代表的業務」から、「課題⇒対応⇒成果⇒波及効果⇒反省⇒展望」を整理、棚卸しましょう。  

◆3月:分析及び準備答案に構想

 専門分野においても、自身が得意な分野、そうではない分野など必ずあると思います。必須科目・選択科目毎に過去問及び自己分析を行い、準備する想定問題を抽出して下さい。この際、私の経験から、答案に何を書くか、ノートやパソコンへ解答文キーワ-ドのメモを作成しましょう。記述することにより、実際に書く訓練の定着を図りましょう。  

◆4月:ロジカルライティング 

 用意した解答文メモに従い、解答文を1つ1つ作成して行きましょう。とにかく準備解答文の数を増やして下さい。重要なことは「ロジカルライティング」です。論理的思考に基づき、わかり易く表現する自分の「文章スタイル」作りましょう。 書き終えた解答文は周囲の先輩技術士や知人から添削を受けて下さい。自分の書く文章は一人よがりになりがちです。客観的評価はとても重要であり、新たな気づきにつながります。また、願書提出の準備に備え、是非、願書の添削指導を受け、修正、口頭試験も視野した準備を、万全にしましょう。

◆5月:添削&ブラッシュアップ  

ゴールデンウイーク等を利用し、添削を受けた準備解答文を書き直し、さらにブラッシュアップした準備解答文へと仕上げて行きましょう。勉強会や講習会等あれば積極的に参加し、周囲等からの影響を自分へ取り込むことを実践下さい。  また、自身の専門分野の学会誌、専門誌に目を通し、重要なキーワ-ドを拾い上げ、最新の施策や技術動向について、準備解答文へ反映できるものを織り込んで行きましょう。  

◆6月:実践能力の向上  

6月は実践練習に努めて下さい。本番を想定し、時間内に書き上げることを継続的に訓練して下さい。1枚書くのに要する時間も体得下さい。1日、1解答文を書くぐらいのぺ-スで書き上げ、実践的能力を鍛錬下さい。書き上げたら自己添削、先輩技術士による添削を繰り返し、この1文字があるかどうかで意味が伝わるかどうか、「一文一意」で、シンプルで、わかり易い文章を書くことを徹底下さい。  

◆7月:最終仕上げ  

これまで準備の最終整理と重要キーワ-ドを再確認、3分割骨子法などにより、想定に対しどのように記述するか、不得意な分野でも、どの視点なら書き続けることができるかについて、イメ-ジトレ-ニングを繰り返して下さい。

 2.合格は準備解答文にある。

 技術士試験に合格することは、そう簡単ではありません、但し、準備をすれば必ず合格できる試験であると、私は考えています。なぜなら、その理由は以下にあると思います。

 ・不合格の解答文は、棄権若しくは設問に対し、要求制限字数が埋まっていない。

 ・事前準備が不十分であり、設問に対する論述が的確でなく、的外れになっている。

・記述文章が冗長、試験官が理解しにくい内容である。 ・試験官は解答文を斜め読みで大筋の内容を把握、合否を判断、不合格の場合はじっくり読んでもらえていない。

 ・現在の技術トレンド等のキーワ-ドや、技術見識が表現されていない。

 とにかく、準備解答文をたくさん多く作成し、そして書き直し、洗練された文章に仕上げて行けば、必ず、合格できると考えます。

3.技術士は記述士

よく言われることですが、技術士試験は書く試験です。要求される設問に対し解答を記述能力を有する人でなければなりません。とにかく解答文を書くこと、重要なポイントを活かし、添削、不要な部分をそぎ落とし、読みやすい文章であることをアピ-ルできることを目指しましょう。 受験者諸氏の来年に向けた技術士試験挑戦への自己宣言と、自己研鑽と努力継続に期待しています。どうか、夢かなう新年になることをお祈り申し上げます。良いお年を。(以上)

技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ第2弾

2017年06月06日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 11

好評だった「技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ」の第二弾です。

前回の記事は以下のアドレスです。

http://www.gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=50

 

まだまだ他にも技術士取得によって免除、一部科目免除となる資格がたくさんあります。

 

・労働安全コンサルタント

技術が関わる職場は一歩間違うと危険な事故につながることのある職場となります。そんな職場や工場などでは労働安全を監督する労働安全コンサルタントを配置することが義務づけられております。

学校卒業などでも所定の実務経験を積んで受験資格を得られるものですが、技術士の資格保有者であれば、実務経験がなくとも受験が可能です。

さらに、技術士の衛生工学部門の方であれば受験科目の「労働衛生工学」が免除となります。

 

・消防設備士

消防設備の工事、点検を行うための資格です。ビルや工場などでは消火設備やスプリンクラー、化学工場などでは特殊な消火装置などが設置されていますが、それにかかわる資格です。

技術士資格取得者であれば、受験資格となり、さらに各部門の取得者によっては科目免除ともなります。

 

・土木工事施工管理技士

官庁などから土木工事を請け負う際に、請負金額が一定以上の工事を受注する際に工事管理をする技術者として必要な資格です。

この資格は受験資格として、学校卒業後に実務経験が必要な資格ですが、技術士の建設、上下水道、森林、水産、総合監理の各部門の取得者であれば、1級土木工事施工管理技士の学科試験が免除となります。

 

 

・管工事施工管理技士

土木工事施工管理技士と同様に配管工事などのプラント設備の工事を請け負う際に必要な資格です。

こちらも同様に技術士の機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)、上下水道、衛生工学部門及び機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)から総合監理を取得した人は、土木工事施工管理技士同様に学科試験が免除となります。

 

・作業環境測定士

工場などの危険な環境の職場にて、有害物質の測定を行い、職場環境の安全を維持するアドバイスを行う資格です。

労働安全コンサルタントと同様に、学校卒業後に実務経験を経て受験資格を得るものですが、技術士資格取得者であれば受験資格を得ることが出来ます。

 

技術士取得することで、これだけ多くの資格への優遇が取られていることが分かります。

1800字論文の基本構成

2017年12月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 11

3枚モノ(1800字論文)の攻略は、大切です。

課題解決能力をいちばん試せるのが、この3枚モノだからです。

 

口頭試験でも、筆記答案について問われることがあります。


3枚モノの基本構成は、つぎの3パターンです。
口頭試験の前にも、7月に書いた筆記答案を見直し、準備しておくと安心できます。

 

パターン1
1.背景
2.課題と問題点
3.対応策
4.期待される効果

 

パターン2
1.背景・課題
2.問題点
3.対応策
4.期待される効果と想定されるリスク

 

パターン3
1.背景・課題
2.問題点・対応策
3.期待される効果
4.想定されるリスクとその低減策

 

各用語の説明を以下にします。

『背景』とは、現状にある困りごとのことです。
現状にある「問題」をあぶりだします。
問題とは、「現状とあるべき姿の差」と定義されています。
式で表すと、「問題=あるべき姿(目標値)-現状」です。

 

『課題』とは、達成すべき目標のことです。
問題と課題はまったく違います。
問題は、必ずネガティブな表現となります。
課題は、必ずポジティブな表現となります。目標なのですから。

 

『問題点』とは、技術的障壁であり、難所であり、それが解決されれば一気に課題解決・目標達成できるボトルネックのことです。
壁にぶちあたったというときの「壁」のことです。
「問題<点>」は、ちいさな「点」です。
「問題<点>」は、「現状とあるべき姿の差」の「問題」とは、まったく違います。
この問題点を、いかに的確に見抜くかが、技術士業務での知性の見せ所です。

 

『対応策』は、問題点を克服するための技術的解決法のことです。
難所を乗り越える方法です。
壁をぶち破る方法です。
対応策は3つ程度提示して、その中から、最適な対応策を選択します。


ここは、論理的思考力があることを見せるところです。
つまり、思いつきで対応策と選択をしたのではないことを示します。
前提条件や制約条件を示し、何に着目して、最適解を導き出したかを表現します。

 

『期待される効果』は、対応策を講じた際に、想定されるプラスの効果のことです。
『リスク』は、対応策を講じた際に、想定されるマイナスの効果のことです。

 

『リスクの低減策」とは、想定されるマイナスの事象に対する対応策のことです。
リスクは、まだ生じていない課題と言えます。

技術士の部門紹介:環境部門

2019年03月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 11

技術士 環境部門の概要

産業の発展に伴い、地球環境の悪化が大きな問題となりました。

温室効果ガスや酸性雨、大気汚染、森林破壊など工業の発達と同時に多くの自然環境が破壊されてきたことを解決しなければならないという命題が課せられたと言っても過言ではないでしょう。

便利な生活の代償とも言える環境破壊や環境問題を解決することができるのは、その処方箋を出すことができる工業の技術者だけが行えることということができるでしょう。

そんな工業で環境の破壊を止めることができる、保護の方法を検討することができるということで環境問題に関わる技術者の試験といってもいいものが技術士環境部門です。

専門分野は環境保護保全、環境測定、自然環境保全、環境影響評価という四分野となりますが、それぞれの分野に違いは見られないと言えるでしょう。

 

技術士 環境部門取得後の活躍

環境問題を扱ったコンサル会社などへの就職や転職が挙げられます。

環境問題の検証、評価を行うシンクタンクなどもあり、環境に対する関心は高く、国や地方自治体でも環境負荷の低減を目標に掲げているところもあり、活躍する舞台は大きいと言えるでしょう。

また、大規模事業を運営する際には環境アセスメントを考慮しなければならないという環境省の指針もでているため、ゼネコンなどの建設会社も専門機関に調査を委託するということもあり、今後環境に対する仕事は増加していくものと思われます。

 

技術士 環境部門の問題点

技術士 環境部門は平成6年に新設された比較的新しい技術部門となります。

環境分野の専門技術者を育成するためのものであり、外部からの需要により新設された背景を持っているため、受験者数も多いのが現状です。

しかし、環境分野だけではまだまだ需要が少ないという事もあり、他の部門と合わせての受験を行っている人も多いようです。

環境に対する配慮は技術者として、これからも考えていかなければいけない内容となりますので、技術士 環境部門について受験を検討してみてはいかがでしょうか?

「結論先行、はい、いいえ、何故ならをテンポ良く」

2025年08月09日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 11

「結論先行、はい、いいえ、なぜならをテンポ良く!」

 皆さん、記述試験から時間が経過し、クールダウンや家族サービスはできましたでしょうか。と言いながらも口頭試験の時期は少しづつ近づいてきます。今回は口頭試験準備の進め方についてご紹介します。 

1. 口頭試験概要(何を聞かれるか)

 おそらく口頭試験についてはこれまでの過去問題の諸情報等から、その概要は皆さん良くご存じとは思いますが改めて、以下のようなことを試問されます。

・「あなたの業務経歴を教えてください」 

・「経歴票に書いた内容を、簡潔に説明して下さい。」

・「選択した業務の目的、あなたの立場、どんな課題をどのように解決したかを簡潔に説明して下さい。」

 ・「あなたの専門分野で最近の技術的動向や先進事例を知っていますか?、それに対する自身の見識があれば、教えて下さい。」

・「最近の社会的課題(国土強靭化、カーボンニュートラル、DX、BCPなど)に対して、自分の業務にどのように反映して行くべきあなたの考えをお聞かせ下さい。

 2. 経歴票・業務経歴の深掘り

口頭試験については願書で記述したに関することがそのほとんどであると思います。このため、記述内容について以下のような点を予め整理し、深掘りしておくことが重要です。  

・経歴票に書かれていることは全て試問される前提で、細かなところまで整理する。  

・採用した工法等の技術的根拠、採用した判断理由、成果やその結果と評価を論理的かつ、わかり易く説明できるよう準備する。

 ・「なぜその方法を有利と判断したのか?」他の案との比較検討の内容とその根拠については問われやすいので、選択案がベスト案であったことを多面的に論拠付ける。

 ・課題解決に対する独自の工夫点(一般論ではない考え方、検討手法、試行的実証等)  とその成果について、現時点での反省を含め整理する。

3. 課題解決能力

 特に最近は、技術士コンピテンシ-の重要要素である「課題解決能力」については、次のような点について試問される可能性が高いので、事前に十分に準備して下さい。

 ・「業務課題とその解決方法をわかり易く説明してください」

・「課題→原因→解決策→結果と評価のプロセスを具体的に説明して下さい」

・「あなたが実施した業務の技術的工夫点は何ですか、何故そこに着目したのですか」

・その工夫がなぜ必要だったのか、どういう検討、分析、評価から、それがベストの選択だったのですか?」

 4.技術者倫理とコンプライアンス意識

 技術士は専門分野の技術的視点と並行して、技術者倫理及びコンプライアンスに対する認識が必須とされます。この部分について、以下のような仮想定試問が想定されますので、自分はどうすべきかを自分の意見として、明確にしておいて下さい。 

・「もし上司の指示が、法令に反していたらどうしますか?」

・「法令遵守、倫理、公益を重視した対応とは具体的には、どんなことですか?」

 ・「内部通報制度や相談窓口の活用などは、なぜ、必要だと思いますか?」

・「安全を犠牲にして、納期を厳守せよと言われたら?あなたはどうしますか?」

・「技術者として責任を持ち、必要であるならば作業の中止等を顧客や関係者へ提言することができますか?」

 5.コミュニケーション能力と説明力

 口頭試験では試験官とコミュニケ-ションが取れるかどうかが重要なポイントとなります。すなわち、試験官と適切な会話のキャッチボールができるかがどうかが極めて重要です。また、専門的なことをより分かりやすく伝える能力も必要とされます。このため、以下のポイントを重点に、自信の説明力を意識して下さい。

・視線は試験官の口元あたりに焦点を合わせる。(目を合わせることは、緊張度が さらに高まるで、できる限り平常心を維持できるように口元あたりに視線を向けるのが良いでしょう。) ・発声、発話は、張りがある声で、はっきりとした口調で話す。

・設問に対しては、結論を先行する。はい、いいえを伝えたうえで、何故ならの理由と捕捉説明を行う。試験官は、その方が解答内容を明確に理解しやすい。

・重要なポイントは「聞かれたことだけ答える。」必要な場合以外を除き、良かれと思い関連情報等を付け加えることはあえてしない。

・試験官は試問用チェックリストを事前に準備している。口頭試験の時間は20~25分程度、この試問項目に確実にチェックが入るように、短時間で簡潔に返答・説明し次の設問へ移行できるようにできるだけ短時間で説明を終了する。準備されたチェックリスト全てに、チェックが入るようテンポの良い回答を行う。

 ・解答末尾はその内容の結論部分であるので、よりはっきりとしたトーンで伝える。

 ・試験官とはあえて技術的議論はしない。挑発的な設問も可能性として予想されるので、これに誘導されず、議論はさらりと避け、一般論で前向きかつ積極的な姿勢を示す。 6.口頭試験の準備

とにかく、口頭試験は自身の専門分野における過去の口頭試験例題(日本技術士会や受験支援団体の公開資料)を収集することが重要です。そのなかで自分が答えやすいこと、さらに技術的根拠等を補強すべき事項等を整理することがこの時期大切です。 とにかくコミュニケ-ションスキルを重視し、1問1問、丁寧に回答すべき内容を、整理、作り上げて行きましょう。次回は口頭試験準備に必要なQ&Aの作成についてご紹介したいと思います。(以上)

「技術士合格はアウトプットの量で決定する!」

2026年01月24日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 11

「技術士合格はアウトプットの量で決定する!」

 一月もまもなく下旬を迎え、皆さん「技術士試験」への準備が始まりましたでしょうか?今回は自身の専門分野の再認識の必要性と、準備解答文のアウトプット量の重要性ついて、ご紹介したいと思います。 今後の技術士試験願書作成に向け、自分は何が得意か、何が専門なのか?をその準備として一度、振り返っておくことが重要です。 今回は自分の専門分野を深く掘り下げる必要性と技術試験の合格は解答文のアウトプットの量で決定することについて、ご紹介したいと思います。

 1.専門分野の「全体構造」を整理

 まず、自分の専門を俯瞰できるよう業務履歴を振り返り、これまでの自身の専門分野を体系化し、全体構造を整理しましょう。専門分野マップを書くなど、技術部門、分野を体系図にし、自身の専門性を、再認識しましょう。

 2.何故を考えてアウトプット

 技術士試験は、事柄の何故に対する理由に対する明確な論理的説明が求められます。何が課題で、何故その技術を採用したか、何故その方法が最適なのか、他の方法との比較・分析・評価はどうだったかなど、何故を考えることが必須です。このため、何故に対する説明をアウトプットする文章を恒常的に思考、記述することが求められます。

 3.実務経験と結びつける

 これまで自分が担当した業務内容を時系列に以下の項目に整理、実務経験と結び付け て下さい。成功だけでなく、失敗事例も整理して下さい。

・経験した業務分野、内容  

・検討・採用した技術や技術的理論

・発生課題と解決策

・成果・反省・改善点 ・自分の判断箇所

 4.不得意分野の認識と整理  

 自分の専門、得意分野を整理することはその一方で、不得意分野を明確に再認識することができます。このことは特に、専門選択課題の準備に役立ちます。専門分野における補強すべき課題をクロ-ズアップするためにも、不得意分野についても整理しておきましょう。

5.自己スタイル型の論述構成力

技術士試験の解答文では論述に対する構成力が評価されます。準備解答文で以下の構成を考えてみて下さい。過去問を分野別に分類、どの問題でも同じフレ-ムで構成、自己のフレ-ムのスタイルを構築下さい。

 ・基本構成(例) ・背景

・課題 ・技術的課題の整理 ・解決方策(複数案+比較)

・実施上の留意点

・効果及び波及、展望

6.最新動向や社会課題と結びつける

 技術士は「社会に貢献する技術者」であることが求められています。このため建設部門であれば自然災害の減災、地球環境の保全、脱炭素、人手不足、安全性追求など、自身の専門分野での社会課題を解決することを、念頭に考える必要があります。 「自分の専門で社会に対し、何ができるか」を最新の技術動向を見据え、社会課題と結び付けて考えることが重要です。

 7.技術者倫理とマネジメント

技術士試験では技術者倫理(安全、説明責任、コンプライアンス)や品質、コスト、工程、リスク管理、ステークホルダーへの配慮が不可欠です。技術だけでは完結しない「人、組織、社会、公正」への視点を常に意識し、倫理とマネジメントを統合した思考が重要です。

 8.アウトプットの量が合格を決定

(1)アウトプットの重要性  

 インプット(専門知識の読む、覚える)だけでは実際に記述:「書ける」ようになりません。実際に書く、アウトプットする論文記述能力の訓練が必要です。このため大量なアウトプットこそが、合格を決定付けることになります。  

(2)技術士試験は表現力  

 技術士試験は「知識量」ではなく、試験官が見ているのは、課題を正しく理解し、理論的かつ制限字数で「わかり易く説明する」表現力です。これは記述によるアウトプットでしか表現できないスキルであり、これを意識しなければ洗練された文章にはなりません。

(3)アウトプットの効果

 アウトプットの量の多さは、論文構成力(「背景 → 課題 → 対策 → 効果 → 留意点」が向上することは明確です。一方で、無駄な表現や足りない視点の新たな気づきとなります。 また、専門用語の正確な説明、課題と対策のズレ、具体性の不足など改善点がより明確となります。アウトプットの量産は、合格をより確実なものとします。 毎日、準備解答文の記述、書いたら音読して「スラスラ」読めるかを確認して下さい。 アウトプットしたものは同僚、友人、奥さんにチェックしてもらうことも有効と思いますし、貴重な反省材料を提示してくれます。 特に留意が必要な点は、論理破綻がないかを自己チェックすることです。自己添削の徹底、アウトプットの繰り返し、より洗練された記述をめざしましょう。アウトプットの訓練とその量は、自身の能力を高めることに疑いなく、試験合格に直結するものと考えます。 次回は、「過去問題の整理は技術士試験を制覇する。」についてご紹介したいと思います。 (以上)

「技術士にふさわしい業務の棚卸し」

2026年02月07日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 11

「技術士にふさわしい業務の棚卸し」  

 さあ、2月になりました。今月の試験準備に対する目標スケジュ-ルは、自身の技術士にふさわしいと思う業務を掘り起こし、

業務経歴書作成の準備に取り掛かかることです。 重要なことは自分が描く「技術士観」すなわち、「技術士とは」どうある

べきかについて、イメ-ジの確立が必要です。 

今回は、これまで皆さんが経験した「代表的業務」を一度棚卸し、それを掘り下げ、願書業務経歴欄に記入する基礎情報とす

ることの重要性について、ご紹介したいと思います。

 1.「棚卸の目的」の明確化  

 経験業務の棚卸しの目的は、「技術士としての能力を説明できるか?」を明確にすることにあると考えます。

具体的には自分の経歴について以下をまず、整理しましょう。

・専門分野や経験業務の履歴

・過去、日常の専門教育、履修CPD

・自分の強み、弱み分野の再整理

・過去の第二次試験受験の履歴(業務経歴票・体験記述) 

2. 自分史の整理

 技術士試験の業務経歴表の記述に際しては、実際業務において技術的に判断した事項、すなわち何故、自分はそう判断したか

を掘り下げ、以下の自己履歴を再整理しましょう。 

・過去の業務において顕在、発生した課題、問題点

・クライアントからの要求性能、制約条件

・リスク、コスト、安全性に関する課題

・解決に対する複数案の比較検討と技術的評価

・対応策実施の成果とクライアントからの評価

 3. 問題解決における思考プロセス整理

 業務の棚卸しでは案件ごとに、以下の各プロセスの思考経過を整理しましょう。

 1) 背景・課題

 技術的課題、制約条件(条件、コスト、工期、法的遵守事項など)の有無と内容

 2) 自分の役割

 業務責任者か、担当分野責任者かなど責任範囲の明確化

 3) 検討内容・工夫点

 検討時における解決策及びその代替案の比較、分析・評価、採用における技術的根拠 

4) 成果・効果

 課題対策実施による品質向上、コスト削減の程度、トラブル防止等の成果

 4. コンピテンシ-の抽出

 業務の棚卸しでは、技術士として必須能力である「コンピテンシ-」と結び付けて、この業務で、どんな能力を発揮できたかに着目、

文章化することが必要です。それぞれのコンピテンシ-事項について、論理的かつ、スト-リー性を考慮し、以下の観点に基づく

アピ-ル記述が不可欠です。

 制限ある業務内容欄に下記のようなキーワ-ドで、「技術士にふさわしい業務」であったことを例えば、以下のような強調方法はいかがでしょう。

・専門技術力を発揮した○○検討業務

・課題に対する作業プロセスを○○分析に基づき、解決方法を提案

・マネジメント(工程・品質・安全・コスト)により、パフォ-マンスを最適化

・専門技術の複合プロジェクトにおいて、リーダ-シップを発揮、目標成果を達成

・3D動画のコミュニケーションツールの活用よる合意形成(調整、説明、説得)

・技術者倫理、法令遵守に基づき、複数解決方策の検討と最善案の抽出

5.結果のフィ-ドバックと新たなリスク

 実施対策は必ずしも100%成果が挙げられたとは限らないと考えます。例えば、以下のように新たなリスク事象の発生が想定されます。これに

対する改善の必要性や、残された課題、展望について言及することも重要な視点であり、以下に関する結果のフィ-ドバックの視点を忘れては

なりません。 

・想定外の問題、追加、対応措置の発生

・結果として見出された改善点と今後課題への対応

・組織として情報共有、標準化、経験知、情報知への波及と展開 

6.専門分野の再認識

  業務経歴は専門技術や対応内容がバラバラに見えないよう、共通する技術テーマ、日常の従事技術、得意分野、独自性を改めて振り返りましょ

う。「自分は〇〇分野の技術士である。」と明確に言えるように、専門分野についても再位置づけを行って下さい。 

7.多様な業務を選定

 願書作成を意識し自分が主体的な役割を果たした業務を選別、技術的に説明しやすい業務を及び2~3件業務について選択します。「質が高く、

技術的に深く詳しく説明できる。」と思う業務を時系列に従い、整理しましょう。この際、取り組んだ業務については、それぞれ技術的特徴が

あり、課題解決手法が異なる内容を選択し、多様な業務経験を示すことが有効です。 

8.「技術士目線」による記述文

 記述文については、専門家でなくとも誰が読んでも分かる表現、根拠、数値基準をわかり易く明示することが求められます。但し、話し言葉では

なく「文語体記述文」での表現が必要です。また、「技術士目線」であることを常に意識した文章として下さい。但し、難解な文章ではなく、「平

易な表現で複雑なことをわかり易く伝えること」を意識して下さい。

 9.棚卸の効果  

 棚卸しは、今後改善すべき点や、手順が非効率的な部分を改めて発見できます。また、今後の業務をより効率的にする改善策を立てやすくなり、

技術士試験の準備は、日常業務への相乗効果として発揮されると考えます。次回は、この業務の棚卸しの結果により、コンピテンシ-を戦略的に

願書に示す記述方法についてご紹介いたします。(以上)

「技術士試験の波及効果と展望は」

2026年02月28日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 11

「技術士試験の波及効果と展望は」  

最近の記述及び口頭試験内容の傾向として、課題解決によって得られた業務成果や、その後の波及効果が求められる場合があります。何故なら、技術者としての実力、影響力、再現性を有しているか否かを、試験官が判断する重要ポイントであるからです。 今回はこれの準備しておくべき、基本的な考え方及び記述方法とその例文について、以下にご紹介したいと思います。

 1. 業務成果の表現方法

1)着目点

 業務成果について試験官が着目している点は、以下と思います。

 ・課題に対して何を改善し、どんな目標を達成したか。

・どんな技術的工夫があり、その判断は成果となって現れているか。

 ・数値として定量的、客観性が明確になっているか。

 2)表現キーポイント

 表現のキ-ポイントとしては、以下を盛り込むことが重要と考えます。

・目標、改善数値・指標を入れる(%、期間、件数、コスト等)

・「~に貢献した」「~を実現した」「~に寄与できた」など、結果重視の表現とする。

 ・自身の責任、役割を明確にし、自らが判断、提案した事実を強調する。

3)記述例文

本業務では、老朽化した○○施設に対し、劣化要因を分析、LCC削減効果のある複数想定案を評価、最適な補修工法を選定、○○に工夫し、コスト縮減による施工計画を立案した。その結果、補修後の耐用年数を約20年の長寿命化、維持管理コストを従来比の約2割程度削減する成果を得た。

 2. 波及効果の表現方法

1)着目点  

 波及効果について試験官が着目している点は以下と思います。 

・成果が自身の業務範囲を超え、その後どのように活用されたか。

・組織、他事業、関連業界へのどのように展開されているか。

 ・技術士としての影響力や視野の広さを発揮できたか。

 2)波及効果の内容と方向性

 波及効果を示す際の内容及び方向性を示す記述では、以下を考慮すると良いと考えます。

・アウトプット:組織の技術マニュアルや基準、標準化、経験知の水平展開  

・関連事業:参考事例としての情報知活用  

・人的資源:人材育成、技術伝承、ナレッジマネジメント  

・社会性、公共性:作業効率の改善、コスト縮減、安全性の向上、環境負荷の低減  

・経営:高品質化、信頼度、組織提案力や顧客満足度の向上

3)記述例文

本業務で提案、実施した補修設計手法は、社内技術資料として整理、取り纏め、同種構造物の設計マニュアルとして活用・展開されている。結果として、類似案件における設計期間の短縮、発注者からの業務評価の向上が図られ、組織全体の技術力向上に寄与できた。

 4)「業務成果+波及効果」の一体化記述例

本業務では、○○の課題に対し、現地調査結果を基に劣化進行モデルを構築し、最適な補修時期と補修工法を提案した。その結果、構造物の安全性、耐久性の改善を図り、機能持続による延命化を図り、従来手法に比較し約20%程度のライフサイクルコストを削減できた。  本業務成果を社内の標準的設計例として取りまとめ、他の維持管理業務へ適用、関連部署等へ水平展開を図った。新規の情報は定期的に更新作業を行い、現在も継続活用されている。同種構造物の点検、補修計画の効率化、高度化に対し、波及効果を発揮できたと考えている。

 3. 将来展望に対する記述例

業務成果に対する将来展望の設問に対しては、以下の点を参考に記述下さい。

 1)不適な記述例文

 ①抽象的:今後も社会に貢献していきたい。

 ⇒何を?どうやって?が具体的に示されていない。

②願望のみ:将来的には業界をけん引する役割を担いたい。

 ⇒意気込みだけでは技術士試験では評価されにくい。

③成果との連携:AIやDXを積極的に活用していきたい。

⇒業務成果とのつながりが分かりにくく、連携の方法を示す必要がある。

 2)記述例文

本業務により、○○構造物の設計の合理化と品質向上が図られ、施工性及び維持管理性を向上、試算したLCCを約1割程度、低減できた。 今後はインフラの老朽化進展や技術者不足が緊喫課題であり、より効率的かつ信頼性の高い設計・維持管理手法が求められる。本成果を活用し、設計手法の標準化、高度化を図るとともに、関係技術者へ情報共有し活用を促進、安全性が高く、持続可能な社会基盤整備に貢献していきたい。

4.あなたの意見を求められた場合の記述例  

「技術者としてのあなたの意見を述べよ。」が設問として予想されます。その場合は以下の記述方法はいかがでしょうか。

 ・「本成果を基礎資料として、今後は○○の高度化、標準化を促進し、△△の課題解決に向け、技術者として日常業務を通じて、公益の確保に貢献して行きたいと考えている。 ・社会的要請を踏まえ、本業務成果の情報共有による活用と一層の技術進展を図ることで、□□の実現に向け、社会貢献に寄与したいと考えている。

 次回は、堅苦しさから解放される「技術士試験に大切な自分空間」について、ご紹介したいと思います。(以上)

技術士倫理を考える BART事件(1971年アメリカ)

2018年03月16日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 10

サンフランシスコの湾岸地域高速鉄道(Bay Area Rapid Transit 通称BART)は、現在でも運用されている利用者の多い鉄道です。

 

日本でも、東京で言えばゆりかもめやりんかい線、大阪では地下鉄ポートラム線など湾岸埋め立て地域へのアクセスの利便性を高めるための新交通が各地で建設されていますが、アメリカでも同様です。

 

そんなBART建設当初の1971年、技術士倫理を語る上では見過ごせない事件が発生しておりますので紹介いたします。

 

BARTの設計は建設コンサル企業に委託され、BARTの設計の意思決定は専門家ではない取締役会で決定するという構成となっておりました。

ある時、BARTで働く技術者が、設計に欠陥があり、修正が必要だということに気づき、取締役会に申し入れます。具体的には、列車の速度制御に関する安全を最重視した場合には修正不可避な部分です。

しかし、建設コンサル企業側は問題がないというスタンスで、BART側に訴えてきます。それでも、技術者は安全性に問題があるということを訴え、両社の意見は真っ向から対立します。

利益を優先させたいBART経営陣は、建設コンサル企業側を支持し、システム不具合を提起した技術者を不当解雇します。

 

その後、BARTは商用運用に入りますが、速度を下げなければならない場面で、列車が速度を上げ、砂山に突っ込むなどの事故が多発しました。これはBART技術者が訴えた速度制御系統の不具合によるものです。

 

事故の発生を受け、カリフォルニア州は第三者委員会による調査を行います。その結果、一連の事故はBART技術者が訴えた不具合によるものであることが分かりました。さらに運用において守らなければならない技術レベルも基準以下であったこともわかりました。

 

こうした状況の中、システムの改善を訴えた技術者を解雇したBARTの対応も問題視されるようになります。利益を優先するがために安全性などの公衆の安全を無視した姿勢は強く非難されました。

 

技術分野では、コスト、納期を優先すると安全面で問題が出てくるという場面は多く存在します。技術士倫理の条項の一番目に公衆の安全は出てきます。

それだけ、技術面での安全性というものは最重視される項目であると言えます。

このBART事件のように国や県などの自治体やマスコミからのバッシングの対象にもなりますので、大きな事件となる可能性を多く含んでいます。

 

参考:

http://ds0.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~fukuyo/business-ethics/1971-BART-case.pdf

試験当日の準備と注意点など

2018年07月10日 作成 / 執筆:スマート技術員講師 / 閲覧数(月間): 10

①まずは試験に必要なもの(人によっては必要なものも含む)

○受験票

忘れても当日、試験本部で身分証明書を提示すれば受験が可能だが時間を要する。忘れずに持参することがベスト。

○筆記用具

鉛筆、またはシャープペンシル 2本以上(書きやすく使い慣れたものがベストなのはご存知だと思いますが)

○消しゴム 2個以上

人によっては字消し板を用いてキレイに部分消しにこだわる人もいる。細長い消しゴムを使う人もいる

○定規

必要なら持参、使う人は多いと思うが

○時計

会場によっては時計がない。ごく普通の腕時計がベスト。機能がたくさんあるデジタル時計などは試験官に疑われるかも

○飲み物

水筒などは不可。一般的なペットボトルなら可。緊張で喉が渇くのであったほうがよいかと

○タオル

汗をかくと答案用紙に記入しにくい。首に巻くか膝の上に置く。机上には置けない

○昼食

昼休みに外食したり買いに行く人などそれぞれ。朝のうちにおにぎりやサンドイッチなどを購入し保冷バックで保存しておくと精神的に安心、集中できる

○上着など

会場、座る場所によっては冷房が強すぎて試験に集中できない可能性あり。寒さ対策も必要かも

○不可と思われるもの

電卓、耳栓、色鉛筆は基本的に禁止と聞いています

 

②試験当日の注意点

○失格だけは絶対に避けよう

回答用紙に「氏名」「受験番号」「選択科目など」の記入を忘れると採点もしてくれません

択一問題は記入ズレ、回答数オーバーしていないか何度も確認しましょう

○択一問題の正答が試験1週間後くらいに発表されます。自分が選択した答えをメモし答え合わせができる状況にしておきましょう

○選択Ⅲは復元できるよう問題用紙にメモを残してしっかり持ち帰りましょう

○最後まであきらめず、ねばってねばってあがきましょう。その最後の努力が実るかもしれません

 

③試験後

○択一の採点をしましょう。合格点に届いたなら口頭試験の準備を始めましょう

○選択Ⅲ論文の復元をしましょう。時間が経つとどんどん忘れてしまいます。早めに取り掛かりましょう。思うように記述できなかったとしても何が起こるかわかりません。自分勝手な思い込みで復元を怠らないでください

 

今までの自分のやってきた事を信じ、最後まであきらめない受験生が合格に近づくと私は信じています!

 

「努力は必ず報われる」

2025年09月20日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 10

「努力は必ず、報われる。」  

 筆記試験が終了し約2ケ月となりました。皆さんは試験の手ごたえや自身の感情など、整理はできましたでしょうか?11月上旬には筆記試験の合否発表となります。待ち遠しくもあり、不安でもありの心境でしょうか。 以前にも本コラムでお伝えしましたが、筆記試験合否発表後はあっという間に口頭試験本番がやってきます。口頭試験までに準備すべきことは非常に広範にわたり、受験者の皆さんは、時間がいくらあっても足りないことを、実感することになると思います。  今回は、私の口頭試験を指導した一人で、幾度の不合格を経て、ついに念願の合格を勝ち得た受験者の苦悩と努力についてご紹介します。

 1. 苦節〇年  

 彼は50代前半、建設部門(土質及び基礎)を受験、本人の意に反し、残念ながら不合格を繰り返してきました。毎年の試験準備では、骨子法(3分割法)や箇条書による記述方法など、いろいろ試してみてはみたものの、思うような結果を出すことができないでいました。  彼の試験勉強に対する取り組みは、極めて真摯であり、「何故、これまで良い結果が出せなかったのか?」と不思議に思うぐらいでした。結局のところあれやこれや試験に関する情報収集が過多となり、自分に合った納得する手法の採用に悩むことが多く、長いトンネルから、抜け出ることができなかったのだと思います。

 2. 継続した人一倍の努力  

 彼は周囲の人には公言していませんでしたが、人一倍の努力を継続してきました。試験に備え、試験学習のための部屋を一時的に期間限定で借りたり、数多くの教材や関連情報を収集、自身の学習スタイルに取り入れてきました。それ故、筆記試験通過後は何がなんでも、彼を合格させてあげたい一心で、私は彼を支援しました。 最初はあまり上手く回答できなかったものの、彼は模擬口頭試験問答をくり返し行い、応答にも徐々に慣れていきました。

 3. 誰でも不安な口頭試験

 50代でもあり、仕事や人生経験も豊富な彼です。とは言え、技術士口頭試験は初めての体験です。受験者は誰でもそれなりのプレッシャ-を感じるものであり、いろんな試問を想定すればするほど、心配や不安がより膨らみ、準備不足、知識不足等を感じてしまうものと考えます。  職場内で彼と顔を合わせる度に継続努力の自信の一方で、対岸にある不安とが混在する複雑な重圧と向き合っている状況を私は、強く感じていました。しかし、第三者は声援を送りことはできますが、これを乗り越えることができるのは、本人以外にありません。彼の成果を祈るばかりでした。

4. 最終仕上げ  

 いよいよ口頭試験日の直前、本人から再度、模擬試験の申し出がありました。「最後にお願いしたい。」少し、オーバ-な表現ですが「最終仕上げ」。これまでの準備成果を自分なりに確認しておきたかったのだと思います。私は二つ返事で了承し、「最終仕上げ」に付き合いました。彼には、これまで努力したものを自信の糧とすれば、必ず合格できる 旨を伝え激励しました。

 5.努力は必ず報われる

  口頭試験終了後、ただちに電話連絡をもらいました。スマホの向こうに彼のほっとした笑顔が思い浮かぶ声でした。のちに口頭試験再現問答を見せてもらいましたが、ほぼ、合格できる内容と確信し、発表の日を待ちました。  翌年春、苦節〇年、ついに桜が咲きました。彼のひたむきな努力があればこその達成は、自分のこと以上に喜びがこみあげてきました。遠回りはしましたが、「努力は必ず報われる」ことを、身をもって示してくれました。  彼は技術士資格取得後、従来以上に提案型業務(プロポーザル、総合評価)の提案書の執筆機会が増加しています。業務受注件数の増加など、その貢献度は目覚しく、社内の頼もしい地質技術者として活躍しています。私は、陰ながらその支援をできた一人として、この上ない喜びを感じています。彼から「最後にお願いしたい。」と言われた場面の「瞳輝くまなざし」と苦難に立ち向かう彼の心意気を、私は今後も決して忘れることはないと思います。

 次回からは、私がこれまで体験した技術士5分野の口頭試験体験記について、記憶をたどりながら、その時の心境、反省点等、驚きの質問など今後、準備すべき要点について、ご紹介したいと思います。受験者皆さまの口頭試験の取り組み準備に向け、少しでも自信に繋がればと考え、記述していきたいと思います。(以上)

「Ⅳ.河川・砂防 技術提案書の資格要件」

2025年10月18日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 10

「Ⅳ.河川・砂防 技術提案書の資格要件」

 私は転職して、河川構造物分野のセクションに配属になりました。施工会社から、総合コンサルタントの新しい世界へ飛び込むことになりました。未踏分野であった河川分野への新たな挑戦がはじまりました。

1. 受験経緯

 私が転職した当時は、建設コンサルタントの世界も新たな時代を迎え、業務発注形態が提案型業務(プロポーザル方式・総合評価方式)への移行時期でありました。業務を受注するには企業及び技術者の同種業務実績、該当分野の技術士資格要件を満足し、事前に提出する「技術提案書」によりで、他社より高い評価点を獲得することが求められるようになりました。さらに、要請分野の技術士資格を取得していなければ、入札参加の選定でふるい分け、制限されることになりました。 このため、好むと好まざるとかかわらず私は、河川・砂防分野の技術士を取得することを迫られました。

2. 求められる専門性

 技術士試験はどの分野も共通して専門性が高く、問題解決能力が求められます。合格するためには、実務経験とそれに対応すべく技術研鑽が必要です。河川計画、河川構造物、利水、維持管理、河川情報、地域防災など、新しい専門分野と立ち向うことになりました。

3. 経験論文の構想

 経験論文は職場で従事する河川構造物とし、私の自身のキャリアから施工に関連した分野の視点からアプロ-チが良いと考えました。転職後に担当した業務を掘り下げ、課題に対しどのようなプロセスで問題解決へ導いたかを改めて整理して行きました。経験、専門、一般記述もこれまで実践してきた技術士試験に対する準備経験が、後おししてくれ無事、筆記試験を通過することができました。

 4. 口頭試験の準備と本番

 口頭試験の準備は、これまでに部下や他社の受験者の模擬口頭試験等を行ってきましたので、その方法については従来とほぼ、同様な進め方で行いました。但し、河川・砂防については河川行政、河川法、河川環境、河川情報、住民との協働、防災等、幅広い分野の見識が必要であるため、準備期間がいくらあっても足りないと感じました。  

 口頭試験はいつも渋谷会場でした。相変わらずの独特の雰囲気の控え室でした。この頃から、口頭試験はその部屋の前で、待機するスタイルであったと思います。私の年齢は50歳になっていたと思います。「鏡の前の一人口頭試験」もある種の定着感も出てきたものの、専門技術者として評価されることについては、口頭試験を数度重ねてもプレッシャ-はあるものです。

 口頭試問が始まりました。どうやら試験官はお二人ともに大学の先生の方のように思えました。しかも私の年齢よりも、明らかに若い感じの方々でした。余裕は決してありませんが、年齢が私の方が年上であることに対し若干、アドバンテージを感じることができ、気持ち的に楽になりました。 口頭試問の余裕こそありませんでしたが、年齢、既取得部門があることにより、難解、意地悪、予想外の質問はなく、淡々と終了したように思います。最後の設問では「今更、技術士の義務、責務を聞くまでもないでしょうから、これで終了します。」のしめくくりで、口頭試問が無事終了しました。

 5. 河川・砂防分野の口頭試験準備

これから、河川・砂防分野で口頭試験に向け準備される方は、私の経験から以下について整理・準備することをお勧めします。

 (1) 専門的知識

・技術的判断

・洪水被害軽減のための河川整備手法

・自然再生や環境に配慮した河川計画を行う際の留意点

・ダム、遊水地、堤防、調節池などの治水施設の特徴とその役割

・近年の気候変動による降雨特性の変化に対する河川計画上の対応と現状

・今後の河川維持管理で特に重要な課題

(2) 社会的要請・制度面

・河川法や水防法に基づく業務上の留意点

・地域住民との合意形成を図るためのあなたが考える施策

・河川整備計画策定における住民参加の意義と地域活動との連携

 ・SDGsやカーボンニュートラルの観点から河川分野に求められる方向性

(3) 時事・最近の話題

 ・令和○年○月豪雨の被害事例に基づく、技術的観点からの教訓等

・洪水、地震災害への地域防災力の強化策

・地域におけるリスク評価とその対応

 ・浸水想定区域やハザードマップの課題と改善点

・ICTやAIを活用した河川管理技術の最新動向  

(4)基準超過対応

 近年の降雨については従来の実績や経験則を前例基準として適合が困難になってきています。今後、河川・砂防・海洋・海岸分野でどう対応して行くべきかを整理しておくことが必要です。特に全国、地方の直轄河川や中小河川等、山間地、海岸地域において、地球環境、気候変動、安全国土形成の観点から、自分の意見として答えられるよう準備下さい。  

 次回は、会社の至上命令により受験が必要となった「衛生工学部門」の口頭試験準備についてご紹介します。(以上)

技術士の筆記試験に合格するための暗記術!脳の仕組みを活用しよう

2017年02月08日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「この範囲、勉強したはずなのに答えがぜんぜん思い出せない」と自分の記憶力を責めたくなった経験はありませんか?

自分の記憶力を疑いたくなってしまうこともあるかもしれませんが、脳はそもそも忘れやすくできているので安心してください。脳が重要ではないと判断した情報はすぐに忘れてしまいます。

逆に考えてみると、脳に「この情報は重要だ」と認識させることができれば記憶に定着するということもできます。

そこで効率よく情報を暗記するために「エビングハウスの忘却曲線」を活用しましょう。

忘却曲線とは脳が情報を忘れるまでの経過を記録したもので、ヘルマン・エビングハウスというドイツの心理学者が提唱したものが有名です。彼の研究結果によると、情報を最初にインプットした20分後から忘却ははじまります。20分後と1時間後では情報を定着を再度するまでに時間はあまりかかりませんが、1日経過すると情報を覚えなおすには最初に学習した時間の7割程度を費やさなくてはいけません。

たとえば、60分かけて学習した内容を翌日に再度カンペキに暗記するためには44分かけなくてはいけません。ですが、学習をはじめた1時間後に復習をすれば34分あれば記憶にもう一度定着させられます。

最も情報が忘れられやすいタイミングは最初の24時間です。ですので、最初に暗記をはじめた1時間後と24時間後には復習を欠かさないようにしましょう。その後は3日後、1週間後と復習をつづけていけば徐々に記憶が確かなものになっていきます。

脳が情報を忘れていく忘却曲線というタイミングを理解して、効果的に暗記の学習をしていきましょう。
 

技術士試験に出る BCP(事業継続計画)

2018年03月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

東日本大震災や熊本地震など、事業の継続を脅かす災害が近年多く発生しています。

そうした災害が発生した場合にも、企業が事業を継続できるような非常時の危機管理の計画がBCP(事業継続計画)です。

 

技術士の専門分野では経営工学部門などでよく出題されます。例えば、生産管理システムでも災害などで生産ラインが破損してしまった場合の対策や流通ルートの変更など、災害が発生した場合にも早期に事業が再開できるような計画のことを言います。

 

経営工学部門だけではなく、電気設備などの設計分野でも、災害発生時の非常用発電機の設計などやバックアップ系統の構築といった内容もBCPの一部になります。

 

東日本大震災発生以降、災害発生した場合の社員の安否確認や、建物が破損した場合でもいかに早く事業再開ができるかを検討した計画の策定が一つのトレンドとなりました。

技術士試験でも、設計の立場からこうした災害発生時の対応に関する問題が多く出されました。特に口頭試験などでは、経営工学部門や総合技術監理部門以外の部門でも出題されたと言われています。

 

東日本大震災以前の日本は、それまでの好景気からリーマンショックなどの恐慌が発生し、経費を削減して生き残るという風潮があふれていました。

そこに東日本大震災が発生し、今までの経費削減の風潮から無駄だとみられていたいつか起こる災害に対しての備えが必要であることを認識させられました。

 

技術士試験では、絶対的な答えのない口頭試験の質問、論説問題などがよく出題されます。

BCPについても、ある条件下での災害であれば対応できるが、大規模災害になってしまうとなかなかそこまでの対策を取ることは難しくなります。

技術士として設計案件のBCPにどこまで対応するのかという問題に当たります。

あまりに災害時の対策を取りすぎると余剰設備を構築することにもなります。かといって何もしない状態であれば、災害時のBCPを満足できない結果となってしまいます。

 

技術士試験はこうしたある意味「設計者としてのセンス」を問う問題がよく出題されます。

技術士の部門紹介:航空・宇宙部門

2018年07月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の航空・宇宙部門は、航空機の設計や空港の管制システムなど航空に関する機器やシステムの設計や、宇宙ステーションなどの開発やロケットなどに関する分野の技術士となります。

 

技術士 航空・宇宙部門の概要

航空機の設計や、空港の管制塔や航空機を着陸させるための無線機器などをシステム的に設計する場合に該当する技術部門です。宇宙関連では、人口衛星システムや宇宙ステーションなどの設計が該当します。

 

技術士 航空・宇宙部門取得後の活躍

航空機メーカや空港システムを設計する会社、宇宙開発を行う会社などで設計や技術コンサルなどの業務に当たることができます。

航空・宇宙部門のJAXAなどの公共機関や、大手メーカなどが該当します。航空機については、国産型の航空機なども製造を行っているようなメーカもあり、将来的には需要もあるとも考えられます。宇宙に関しても、民間の衛星による運用や、民間宇宙開発なども近年多くなってきており、今後の成長に期待ができる分野です。

 

技術士 航空・宇宙部門の問題点

航空・宇宙分野においては、大型プロジェクトを担当することが多く、公共事業として技術士の人数など技術コンサル分野においての受注条件となっている場合が多いです。

しかし、宇宙事業などは専門性が高く、工学博士などを取得しなければならないような場合もあります。航空分野においても、空港に関する設計についても無線技術士などの他の資格で管制システムの設計を行う専門性を求められることもあります。

また、空港などの大きな建設工事であれば、土木工事なども大きな割合を占めるため、技術士建設部門の範囲も大きな内容となります。

 

将来性のある分野ではあると感じるのですが、その専門性が限定されてしまっているため、毎年の二次試験の受験者数は100人以下というのが現状です。

近年、こうした高い専門性を有しながら、受験者数が少ない部門の統廃合が積極的に議論されています。

技術士取得後に定期会議などを開催する技術士会の部会も前回紹介した船舶・海洋部門との合同部会となっており、技術士数の少なさが課題となっております。

技術士の部門紹介:応用理学部門

2019年03月20日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士 応用理学部門の概要

近年、地震による甚大な被害が起こっていることは言うまでもなく、その被害を最小限に抑えるためにはどのような地盤改良を行ったらいいか、また地震の発生するメカニズムを理解し、免震構造の建物を建設するのも重要ですが、建物が建っている地面がどのような状態かを解析し、必要な策を講じることができるような技術士が技術士応用理学部門です。

専門分野は応用理学部門という名称からイメージしにくいですが、主に地質系の分野となります。

専門分野は物理及び化学、地球物理及び地球化学、地質の3分野になります。

 

技術士 応用理学部門取得後の活躍

地質調査に関する専門知識があると見なされますので、建設コンサルタント会社の地質調査を行う部署などで活躍することができます。

求人の多くは地質調査に関するものです。

地質系ですので、各地方自治体や国交省の土木工事専門職としての活躍もできるでしょう。

また、近年の地球規模での災害の防止のために、地質や物理、化学といった専門知識を活かす場も増えていくものと考えらえます。

 

技術士 応用理学部門の問題点

技術士の応用理学部門は技術士部門の中では比較的受験者数が安定している部門です。そのため、今後統廃合という動きは見られません。

現在、専門分野は3分野ありますが、受験者は地質の選択者に偏っています。

これは、技術士建設部門と同様で、地質調査を行うための必要資格と見られているためと考えらえます。

そのため、技術士応用理学部門の求人も地質調査に関するものが大半を占めています。

地質調査に関する資格の役割を技術士が代わっているような状況であると言えます。

 

こうした状況にある技術士の技術部門が安定した受験者数があると、他の部門もこうした流れにすると受験者数が増えるのかどうかという議論もありますが、現状の大きな流れにはなっていません。

イメ-ジ訓練により試験巧者となる

2025年07月05日 作成 / 執筆:アニ-講師

イメ-ジ訓練により、試験巧者となる。」

  技術士試験の対策において、「骨子」や「キーワード」の整理は非常に重要です。これができること、それは存在することにより、説得力ある解答文を作成しやすくなります。今回は本番試験直前の時期において重要な再整理の具体的な方法とイメ-ジ訓練のくり返しにより、試験巧者となることを以下にご紹介したいと思います。

 1.過去問題・参考書・白書等からキーワードを再度チェック

 過去の筆記試験や自身で作成した準備解答文、模範解答、参考書から重要な用語や論点、トレンドキーワ-ドを再度チェック、重要なものを拾い上げておきましょう。 各専門部門の白書の最新版(例えば国土交通省白書、環境白書等)や専門雑誌の最近の特集記事等についても再度、確認しましょう。新しい制度や施策、全国各地での先進事例からトレンドキーワ-ドを今一度、チェックしましょう。特に関心があるもの、目についたものは、確実にメモ、記憶しましょう。 これらは口頭試問の準備資料となることも併せて、意識しておきましょう。この際、これらの技術的キーワ-ド項目はマインドマップや表に整理し、通勤途中等を利用し、どこでも確認できるようにしておくことが大切です。

2.骨子テンプレートを作成

 これまで準備してきた解答文は改めて、ICレコ-ダ-再生記憶と併用し以下のような骨子テンプレートを作成、そのロジック構成を整理しましょう。この作業はどんな設問に対しても、共通思考プロセスとして対応できるので、解答文骨子の作成が迅速となります。

 ① 問題提起(現状や課題の明確化)

 ② 技術的背景(関連技術や要素技術)

 ③ 対策案・提案(自分の技術者視点)

 ④ 期待される効果と新たな課題 ⑤ 技術者としての留意点(倫理・社会的影響)

 3.解答文のパタ-ン化

 本番試験ではどの設問(必須・選択・応用)においても、すぐに記述構成内容が思い浮かぶようにしておくことが理想です。出題傾向がある程度予想される項目(例:専門課題、応用課題、課題解決プロセス、リスク管理、法令対応、技術者倫理など)に対し、自分の実務経験に結びつけた解答をパターン化しておくと、本番で記憶の呼び出しがスム-ズとなります。 また、解答文は言うまでもなく「起承転結」が不可欠です。設問に対し、現状、 課題 、解決策 、 効果等の項目を、頭のなかでテンプレ-ト型の「1枚のカード」として、イメ-ジ化しておくようにして下さい。

4. 準備解答文の記述練習  

 試験本番前には必ず、本番を想定した記述練習を、一定時間を確保できる休日等を利用、以下に留意しながら行って下さい。 

①「時間内に書けるか」「字数が足りるか」「論理構成は一貫しているか」を確認。 

②実際に時間計測、数問記述、記述体得により制限時間へ不安を解消。

 ③解答文の再度自己添削により、誤字等の訂正、さらなる精度向上。 ・評価者視点で総合チェック。(着眼点、論理性、一貫性、専門性、倫理性)

 ④記述による手の握力の疲労度、耐久性の自覚

5.イメ-ジ訓練   

  試験本番を想定し、設問に対し短時間で記述骨子を構想するイメ-ジ訓練をとにかく繰り返し訓練して下さい。書き出すまでの数分間は焦らずじっくりと構想、構成メモを作成することを練習下さい。 私の経験においてもこれができれば、試験問題を見ただけで、合格できる自信が湧き出てきますし、気持ちの中に余裕が生まれ、試験巧者となることができます。このイメ-ジ訓練をくり返すことで解答文は書き続けることができると確信しています。  (以上)

「全力で勝ち取る!」

2025年07月19日 作成 / 執筆:アニ-講師

 「全力で勝ち取る」

 さあ-、いよいよ試験本番です。寝不足や過労を避け体調管理を十分留意し、筆記試験に全力で挑んで下さい。必ず、今までの努力が実る時と信じ、受験者諸氏が栄光を勝ち取ることをお祈りいたします。 さて、試験本番直前ではありますが、試験直後にやらなければならないことが何点かあります。今回はその点についてお知らせして、予め準備願えればと思います。

 1. 当日すぐにメモ

 試験が終了したら、その日の内に解答文に何を記載したかを必ずメモして下さい。2~3日たつと何を書いたか忘れてしますので、できるだけ早く再現解答文を作成して下さい。 口頭試問では「記述試験の内容は、ほとんど聞かれることはない。」と言われていますが、記述試験について「解答できたこと、できなかったこと」等について聞かれる可能性があります。口頭試験のフォロ-対策としても極めて需要です。この時点で、できるだけ何を具体的に書いたかを、詳細に復元しておくことが重要です。   

2. 自己採点と補完解答文の作成

 再現した解答文はまずは、自分自身で採点してみて下さい。的確であったこと、そうではなかったこと、記述、言及不足の点等を整理してみて下さい。論文の論理構成や技術内容についても自己採点して下さい。 特に記述が思うようにできなかったことについては、現時点で記述するとすればどのように記述することが望ましかったのかを考え、再現して下さい。 例えば、これを準備しておくことで、口頭試問で記述不足箇所について、「この部分について記述が不十分であったと考えております。」と反省点を説明ができる機会を作ることができます。あるいは認識していた事が事実であることについてを補完できます。

3. 選択しなかった設問の理由

 専門、必須、応用課題は数問から選択することになっています。ここで大切なのは何故この課題を選択したのか?あるいは、選択しなかったのかをその理由を整理しておくことです。 おそらく、未経験分野や不得意分野によることが、その理由となると思います。一方、自分の専門分野であるならば、その部分について口頭試問でアピ-ルできるポイントとなる可能性があります。得意なこと、そうでないことの両方について改めて認識、整理下さい。

4. 添削を受ける

 作成した再現解答文は添削してくれる人がいたら、是非、添削してもらって下さい。第三者的な評価や記述の不足点が、より明確になると思います。その上で、添削後に解答文を再修正し、仕上げておきましょう。このことは、記憶がしだいになくなって行きますので、口頭試験時に向けて準備しておくが大切です。 また、本来、記述すべき点をしっかりと認識できていたが、本番では緊張や制限時間などから、思うように書けなかった言い訳を「やんわり伝える」巧妙な言い訳の準備となります。

 5. 業務経歴書の再チェック

  願書に記載した業務経歴票は、この時点で以下の観点から、再チェックを行い、記載内容、その理由や根拠、技術者としてのあなた意見等を改めて少しづつ整理しておきましょう。

 ・業務経歴、専門分野、技術士としてふさわしいと思う業務、失敗事例

・記述業務の技術的課題とその解決方法の理由と、検討プロセス

・自身の役割、判断した根拠、リスク対応事項、業務成果、将来展望、反省点、改善点

・倫理的配慮、安全性、法令遵守の視点、社会環境への配慮

 但し、口頭試験の準備ではこの点について、さらに掘り下げる必要があります。現時点では要点整理と補強の必要性の有無の確認程度で、良いと考えます。 願書作成時ではかなり熟考して願書を作成していたつもりでも、現時点でみると以外に言及不足な点や改善点が見つかる可能性がありますので、徐々に準備しておいて下さい。(以上)                          

「問題解決能力:簡潔さとアピ-ルが重要な業務説明」

2025年11月01日 作成 / 執筆:アニ-講師

「問題解決能力:簡潔さとアピ-ルが重要な業務説明」  

まもなく記述試験の合格発表となります。合格された皆さんが今後、挑む技術士口頭試験において、試問される可能性が高いと思われる以下の7つの重要項目について、準備すべきポイントを、ご紹介します。

 【7つの重要項目】

 1) 問題解決能力

2) コミュニケ-ション能力

3) リ-ダ-シップとマネジメント

4) リスクマネジメント

5) 継続的な自己研鑽

 6) 倫理観・社会的責任

7) 幅広い技術知識

今回は、上記のうち業務説明における1)問題解決能力についてご紹介します。

1. 解決プロセスの明確化

 事前提出した記述業務や経歴業務について、技術士の資質として最も重要である問題解決能力を有していることを示すには、解決に至った具体的なプロセスや方法を説明することが重要です。このため以下のステップに従い回答を準備、説明の明確化に留意して下さい。

1) 問題の抽出:現状問題、課題の明確化

2) 情報収集と分析:情報収集とデータ分析に基づく、多面的評価

 3) 解決策の立案:複数案の総合的評価と最適案抽出及びその工夫

4) 実施とその評価:実施結果と現時点の評価及び改善の余地、可能性

 2.簡潔さが重要   

記述業務の説明するに際しては特に、簡潔であることに留意下さい。経歴書に記述した業務内容を今一度掘り下げ、技術士としてふさわしい業務であったことを以下の点について整理、記述不足の場合は補完下さい。

1) 問題の内容

2) 問題解決へのアプロ-チ方法

3) 解決手段と適用技術

 4) 結果と得られた成果(コスト削減及び工期短縮、品質改善等)  

3.戦略的問題解決能力のアピ-ル   

技術士は技術的な基礎知識のほか、創造的に問題を解決できる能力が求められます。従って一般的なアプロ-チ方法に加え、独自で新しい視点に基づく方法を提案したか、それはどのような効果が得られたについて、アピ-ルすることが重要です。このため、戦略的思考に基づいた検討、方策への反映等、独自性であることに対する強調が必要です。  

4.リーダ-シップの発揮とコミュニケ-ション   

技術士はチームや組織内において指導できる専門家であることが求められます。リーダ―としてのその役割を担うことが前提であり、その実践的経験やチーム体制で問題解決した事例について示す必要があります。このためプロジェクトの遂行方針、方法、利害関係者とのコミュニケ-ション方法についても準備して下さい。

 5.現時点での評価と反省   

実施した解決策は、成果が挙げられた事以外に、現時点で評価した場合、残された課題や反省点があると思います。このことを冷静に評価し、今後の将来的な技術展望、発展性、改善方法等の認識に立脚し、短期、長期の視点から説明できることが大切です。このことは、自己改善能力や新たな問題に対する技術者姿勢のアピ-ルにつなげることができると考えます。

6.業務経歴の設問例  

業務経歴の設問例を以下に示しますので、参考にして下さい。  

・記載業務に内容について(1~2、2~3分程度)簡単に説明して下さい。   

 ⇒要求時間に応じたバージョンを準備下さい。  

・記載業務に関し、補足すべき事項があれば、説明して下さい。  

 ⇒記載業務は字数が制限されているので、不足部分は補完下さい。  

・記載業務で特にアピ-ルしたい点は、どこですか。   

 ⇒できれば、独自性があることを強調したいです。  

・記載業務で経験した結果は、現在の業務にどのように活かしていますか。  

 ⇒反省点等を実践的に活かしていることを説明下さい。  

・技術士としてふさわしいと思う他の業務はありますか。   

 ⇒必ず、準備しておいて下さい。  

・社内の体制とあなたの役割について説明して下さい。   

 ⇒特に、若手技術者が質問されやすい内容と思います。日常業務で主導的立場で業務にあたっていることを意識して回答下さい。    

次回は技術士に資質として不可欠であるコミュニケ-ション能力に対する準備ポイントについてご紹介したいと思います。(以上)

「業務経歴はコンピテンシ-を示す」

2026年02月14日 作成 / 執筆:アニ-講師

「業務経歴はコンピテンシ-を示す」  

実務経験証明書には各自の業務経歴と経験業務の内容について詳述する必要があります。

今回は受験申込書作成にあたり、どのように構想してコンピテンシ-を戦略的に示すか、

その記述はどのようにするかについて、ご紹介したいと思います。

 1. コンピテンシ-の記述は必須

 業務の何が「技術士としてふさわしいか」をどう掘り下げるかは、技術士試験において

 最も重要なポイントであることは前回、ご紹介しました。 業務経歴と体験記述詳細は、

「技術士の資質・能力(コンピテンシー)」を意識し、戦略的に結びつけることが重要です。

 2.技術士としての能力を示す経歴  

 技術士は、ご承知のとおり以下のコンピテンシ-に対する資質と、これらを総合する力

 を必要とされています。業務経歴には業務毎にどんな能力を発揮できたかを時系列整理

 した上で、以下を確実に言及して下さい。 

・課題形成能力(何が、本質的問題かを抽出できていたか。)

 ・専門技術力(専門技術や知識をどのように活用したか。)

・マネジメント力(工程・品質・コスト・安全・調整を発揮できたか。)

・リスク対応力(不確実性へどのように配慮したか。) ・倫理・社会的責任(安全・環境・

説明責任を果たしたか。) 

・コミュニケーション力(関係者と調整し、合意形成を図ったか。)

3.自らの判断した証拠

  体験記述詳述では、「技術士として求められる判断・行動をした証拠」を記述することが

重要です。試験官は記述内容から、この人は「技術士として登録してよい人物か?」という

視点で採点しています。受験者自らが判断し、行動した証拠を示す必要があります。 

4.業務の選択の戦略化

「技術士としてふさわしい業務」を選択する場合、詳述するメイン業務は、何が最も良いか

を熟考下さい。第三者から見てその評価に値するか、総合的に判断、決定して下さい。  

具体的には高度な技術内容やレベルの業務に限った訳ではありません。課題解決に向け、独自

アイディアや新たな思考により、解決方策を見つけ出したことを表現して下さい。 この場合、

技術的に解決は容易ではなく、苦労が伺える業務の方が、試験官は読んでみたいと思う興味が

湧きます。これを意識し記述下さい。  

また、「技術士にふさわしい業務」は、2番手、3番手業務は予め用意、これを織り込んでおい

て下さい。この点は口頭試験で試問される可能性が高いので、確実に準備しましょう。

 5.「技術士にふさわしい理由を示す」

「技術士にふさわしい理由」を示す方法例として、以下を参考にして下さい。

 ① 行動を書くだけでは、説得力が弱い。:× 例):○○の設計を担当した。

 ② 自身の判断を記述するだけでは、不十分。:△ 例)制約条件等が厳しいため、○○方式を採用した。

 ③ 技術士的視点を明確に、表現する。:◯ 例)複数想定案をコスト、施工性、安全性を総合

 的に評価し、ライフサイクルコスト低減を重視、○○方式が最も有利と判断、これを採用した。

 ④ 社会性や責任まで展開する。:◎ 例)利用者の安全確保と将来的な維持管理負担を考慮し、

 技術者倫理の観点からその妥当性を評価・判断し、これを発注者へ提案、採用された。 

 ③、④までを記述することができれば、「技術士らしさ」を強調することができます。

 是非、参考にして下さい。 (凡例:不適⇒×、不十分⇒△、良好 ⇒◎)

 6.苦心を伝える

 私の添削指導の経験から、「掘り下げ不足」と思うことが多くありました。例文として「関係者

と調整し、問題を解決した。」のような記述だけ不十分と思います。何故なら、判断や行動に対し、

その苦心の様子が伝わらないからです。 顕在課題をクロ-ズアップ、その解決に苦心したことを言

及するには、試行錯誤した状況を示すことが重要です。例えば以下のような記述はいかがでしょうか。

 例文)関係者及び発注者、施工者との利害が対立していた。その解決策を見出すため技術的根拠や

情報(○○基準、過去事例)を整理、根拠付け、想定される解決方策案を提示した。これにより対応

方針の合意形成を図り、要求性能品質の確保、工期制約を遵守、両立できた。

 7「技術士としてふさわしい業務」を一文タイトル化

「技術士としてふさわしい理由」は「技術士でなければできない判断・行動」を示すことが肝要です。

例えば以下のように「一文タイトル化」、試験官への関心度を刺激下さい  

 ・「厳寒期における寒中コンクリ-ト打設養生に対する施工計画」  

 ・「軟弱泥炭地盤下における廃材利用によるコスト低減を実現した圧密沈下対策」  

 ・「放流先がない箇所における汚水処理水対策の検討と実現」

 ・「厳寒気象を利用した土砂凍結掘削方法による河川濁水抑止対策の提案」  

 ・「ゴムチップ舗装による凍結路面スリップ事故安全対策」

 8.最終チェックリスト  

 願書は記述後、必ず自身で以下をチェックして下さい ・技術的判断の「理由」が、確実に記載されているか。

 ・自分の立場・役割、責任が明確か。

 ・マネジメントと倫理の視点があるか。

 ・業務成果が公益性や社会貢献に寄与しているか。  

 提出前に先輩技術士や身近な人に添削を受けて下さい。必ずや良いアドバイスがいただけるはずです。

 十分、時間をかけて準備して下さい。

 次回は、業務プロセスで示す課題解決の記述方法についてご紹介したいと思います。(以上)

「技術士試験に大切な自分空間」

2026年03月07日 作成 / 執筆:アニ-講師

「技術士試験に大切な自分空間」

技術士試験等の話題はいつもつい肩に力が入ってしまいがちなので、今回は少し趣を変え、ゆったりとリラックスして皆さんに読んでいただく内容で書いてみようと思います。

 1. 学ぶ楽しさの芽生え

はるか昔の話題です。私が小学4年生の頃だったでしょうか?学校の宿題だったと思います。自宅で毎日、100字の漢字を書くことの日課であった時期がありました。ある日、私の父がどちらの方から譲り受けたと思われる「ちゃぶ台」のような、小さな細長いテーブルを家にもってきてくれ、その上で漢字を毎日書いていました。 以来、「100字帳」と呼ばれるノートに漢字を書く毎日であったと記憶しています。部屋の片隅でひっそりと、小さなテーブルがある静かな空間は、さほどの苦痛でもなく、私にとって、何となく自分だけの空間がある居心地の良さを感じ、書くこと、学ぶことの楽しさを芽生えさせてくれたような気がします。

 2. 自分の空間

私は学生時代、土木工学科の学生でしたので、最初は古い製図台を机替わりにしていました。その後、今はもう世の中にないと思いますが、机面の角度が自由調整でき、定規が上下左右に簡単な力で移動可能な本格的なメカニック的な製図台へと変わりました。 実はこの製図台は社会人になり、時には学習用に、特にはオリジナルバーカウンタ-として、私のことを精神的な面も含めて、支えてくれたと思います。 その後は、金属製パイプを脚とする自作の机を長い間愛用しました。思い起こせば、私には自分だけの空間が常に継続して存在していたことに、今更ながら気付きました。 私の父に、技術士合格を電話で報告した時、「お前は、あの100字帳がきっかけだったかな?」と幼き時の私の姿を思い起こし、父がポツリとつぶやいたことを思い出します。自分だけの一人の空間の存在は、色々な意味でとても大切な存在であり、現在でもこの環境を維持できていることは、自分の人生においてとても、大切なことであること認識しています。

 3.自分空間の意義

自分の机やその空間があることは、単なる「物理的な場所」以上の意味があり、心理的、思考的、実用的な面で以下のような意義があると考えます。

1)自分だけの思考拠点

人は周囲の環境の影響を強く受けます。同じ本を読むにしても、図書館、カフェ、リビング、自分の机では、集中の質が違いますし、机と空間は「思考するための基地」になります。自分の机は「ここでは考える。」「ここで何かを創る。」というスイッチを入れる場所になり、この空間は思考を条件付けるトリガ-となります。

 2) 心理的な安心領域

自分の空間は「自己コントロールできる領域」で、安心できる空間でです。それ以外の場所や空間、外の世界は予測以外のことが多く、ましてや他の人や外の社会を自分でコントロ-ルすることは困難と言えましょう。 自分の机の上とまわりの空間は、自分で何を置くか、どう並べるか、どんな雰囲気にするかは全て自由であり、そこには「小さな主権」が存在しています。そのことは心理的安定を生み、自分の領域を持つことは安心感を抱くことに繋がります。

 3) 自己形成の場になる

 机におく本、ノート、パソコン、道具は、単なる物ではなく「今の自分の関心や課題」を可視化したものです。その人の思考や価値観を自分の机を媒体として、「現在の自分地図」 として表現する自己形成の場とも言えるでしょう。

 4) 継続のための装置

何かを継続するには、日常的に定まった場所:「定点」が必要です。地点が毎回変わると、習慣性を維持することが難しくなってきます。同じ机、同じ空間は、努力を蓄積する装置と機能し、「昨日の自分」と「今日の自分」をつなぎ、継続する重要な装置となります。

5)他者との距離を調整する機能

自分の空間を持つことは、換言すれば他者との境界線を持つことでもあります。完全に孤立するわけではなく、常に他人から侵略されない適度な距離、健全な関係性を維持してくれる領域空間となります。

 6) 創造性をはぐくむ

 自分だけの空間は、ふっと湧いたアイデアを保存しておくことができ、未完成な状態を許容し、中途半端でも誰からも咎めらない唯一の空間かも知れません。自分が思考・瞑想できる「余白、余裕」のある数少ない場所であり、創造力を掻き立てる空間でもあります。

 4.自分空間を工夫して創る

 とは言え、誰でも皆が自分の空間を作ることは諸般の事情により容易なことではありません。でも、以下のような工夫により自分空間を確保することができます。

 1)目的を定める:この場所で何をするか決める。

 2)自分領域を作る:ラグやパーテ-ション、机を壁方向に向けパーテ-ション機能として利用、周囲と境界線を引く。  

 3)厳選したものを置く:毎日使うものを厳選しておき、シンプルに余白を広く確保する。

 4)スイッチ:自分空間に入った瞬間、照明等でモード切替できる仕組みをあえて作る。

 5)小さく始める:小さな机などを活用し、空間はサイズよりむしろ「意識的に線引きできる空間」を創造する。

  6)安心空間:自分の性格や心情にマッチした集中できる空間、創造的になれる空間、安心できる空間を自分の色で創ってみてはどうでしょう。

 5.自分が楽しむ場所  

 例えば書斎は英語で「STUDY ROOM」と言うらしいです。直訳すれば学習する部屋です。しかし、自分空間は学習ばかりではなく、自分が楽しいことができる貴重な場所です。私はこの空間が大のお気に入りです。好きな音楽を聴き、お酒のグラスを片手に、いろんなことを空想しています。自分空間は学びを楽しみに変えてくれる拠点であると考えます。(以上)

「Q&Aの作成」

2025年08月16日 作成 / 執筆:アニ-講師

「Q&Aの作成」

 技術士口頭試験の準備では、まず、口頭試問用のQ&Aを作成、整理することが極めて重要です。今回は私の経験を踏まえ、この準備項目についてお知らせしたいと思います。 口頭試験は技術士の資質として技術的知識及びそれ以外の実務経験、倫理観、コミュニケーション能力、課題解決能力などが評価されます。このため以下に示すカテゴリに分けたQ&Aを作成しましょう。想定される設問及びそれに対する回答すべき内容について紹介します。

1. 業務経歴・実務経験

業務経歴、実務経験の確認される目的は、あなたが実際に技術者としてどのような業務を行ってきたか、その中での役割・成果・工夫点を確認するため、次のような設問が予想されます。

 ・Q1:業務経歴票に記載された○○業務について、もう少し詳しく、どのような業務であったか説明してください。

 ⇒A:業務の背景、目的、あなたの役割(技術的な責任がある立場)、実施内容、成果、工夫した点、困難だった点とその対応などを整理しておきましょう。この際、解決が容易ではなかった点も掘り下げておく必要があります。

 ・Q2:その業務で発生した課題と、それに対する対応策はどのように見出しましたか?

⇒A:ここで重要なのは課題に対し調査、分析した結果に基づき、どのようなプロセスや手法により、最適案と判断したかを、明確にする必要があります。その際、必ずしも全てを満足することは困難が伴うなどの制約等が存在し、その点を考慮した上で責任的立場において総合的評価に基づき判断したことを考慮下さい。

Q3:その経験を通じて得た評価、教訓あるいは反省点はありますか?また、今後の業務に活かせる点はどのようなところですか?

 ⇒A:結果として目標とした成果は達成されたが、それを自負するのではなく、現時点でそれをどのように自己評価しているかが重要です。さらに検討を加えるべき事項はなかったのか?解決策実施の際、もう一度PDCAサイクルをまわし、改善を図る事項はなかったか?反省点は?など、今一度、再考してみて下さい。

 2. 技術的知識・応用力

 技術的知識・応用力については、実務に関する技術的な理解・応用力・判断力を確認することが目的であり、以下の設問が想定されます。

 ・Q1:記述した○○技術及びこれに関連した類似技術について知っていることがあれば簡単に説明してください。

 ⇒A:特に、本業務の関連技術、周辺知識、実施例、今後の技術開発の必要性等、自身としての技術的見解、意見として整理して下さい。

 ・Q2:その業務で選定した技術の妥当性は、どのように説明できますか?

 ⇒A:この設問に対する回答は1つではなく、効果、コスト、作業性、品質、今後の維持管理の容易性等、多面的な側面から総合的に妥当であったことを説明することが、より説得力があるものと考えます。

Q3:最近の技術トレンドや課題に関するあなたの意見は?  

 ⇒A:この設問は技術者として有すべき見識、継続学習、周辺知識の習得状況等幅広い知識について確認される内容と思います。すぐ回答が思いつかない場合は、「○○技術については私としてさらに研鑽が必要と考えています。さらに○○の部分や、技術開発の分野については、社会的ニーズでもあり、前向きに取り組んで行きたいと考えています。」のような積極姿勢を強調して下さい。

 3. コンプライアンス・倫理観  この設問はいわゆる「技術士法」の理解とその倫理観を問うものであります。 従いまして、技術士法第45条に基づく職業倫理・社会的責任についての法的文書を丸ごと復唱するのではなく、「どのようなことが問われているのか」を、設問に対し、自分の言葉で言えるように、理解を深めて下さい。

Q1:技術士として求められる倫理とは何だと思いますか? 

⇒A:定義的な文面では「業務遂行にあたり,公衆の安全,健康及び福利を最優先に考慮した上 で,社会,文化及び環境に対する影響を予見し,地球環境の保全等, 次世代に渡る社会の持続性の確保に努め,技術士としての使命,社会的地位及び職責を自覚し,倫理的に行動すること。」となります。   

これに対しては思い切って簡単な表現に変え、次のような簡略化表現で回答することが良いと考えます。

⇒A:「業務の上で国民の安全、健康を最優先に社会や地球環境を守ることを使命と認識し、倫理的に行動すること」  

Q2:もし不適切な設計や仕様の強要があった場合、どう対応しますか?  

⇒A:相手方に事情を説明し、その理解を求めます。万一、理解が得られない場合は上司に相談、会社や組織としての対応を要請します。

 ・Q3:法令遵守が難しい状況に直面した経験があれば教えてください。

⇒A:実際には、ほとんどこのような状況はないものと思います。但し、仮に想定した場合の対応としての模範解答は、「これまでの経験ではありません。仮にそのような場合は、法令を遵守できる方策や手段を提案することが重要と考えます。

 4. 技術士としての意識・今後の抱負   

この設問はあなたが「技術士としてふさわしい人物か」を判断するための確認問題として、以下が予想されます。

Q1:なぜ技術士を目指したのですか?

⇒A:業務関係者へ正確に説得力ある説明する技術能力を身に着けた人材になりたいと思ったからです。

 ・Q2:技術士になった後、どのように社会に貢献したいですか?

 ⇒A:業務上は無論ですが、日ごろの行動や活動を通じて、広く社会へ貢献できればと考えております。

 ・Q3:どのように自己研鑽を続けていきますか?

⇒A:自身の専門分野のほか、これまでの経験できなかった分野についても講習会、学会への参加、専門技術の深化等継続学習に努めて行きたいと思います。

5. 応用・ケーススタディ  

この設問は想定外の状況場面を設定して、これへの対応力・判断力・説明力を確認する内容で、最近はこの手の傾向設問は多く、以下のような内容が聞かれています。

 ・Q1:ある設計案件でコストと安全性の両立が困難な状況ではどのように判断しますか?

⇒A:ポイントとして、どちらかのみを選択し偏重した回答は不適です。どちらも軽視できない重要問題であり、双方ともの両立に向け、最大限のポイントを見出すことが重要と考えます。

 6.準備のポイント  

Q&Aで準備すべきポイントを以下に整理します。

 ① 業務経歴票の深堀りの徹底:記載内容を第三者目線で見て、口頭試験で突っ込まれるポイントを洗い出し、これに対する回答を万全に準備する。

② 「なぜ?どうやって?何のために?」深掘り:単に「やりました」ではなく、「なぜそうしたか」「その結果どうなったか」、きちんと短時間に説明できるようにする。

 ③ 技術士倫理綱領の理解:自分の考えとして、どのように理解しているか、自分の言葉として伝えることができるようにする。

 ④ 模擬面接による口頭表現の練習:厳しい試験官役になってもらい、数回、模擬試験を行い、面接対応力を身に付ける。 次回からは私が、模擬面接を行い無事合格されたケース、残念ながら不合格であったケースなど数名の受験者例をとりあげ、口頭試験に対しどう準備すべきかをご紹介して行きたいと思います。(以上)

Ⅱ 総合監理 約に立ったISO

2025年10月04日 作成 / 執筆:アニ-講師

「Ⅱ 総合監理、役に立ったISO」  

 私の記憶では平成13年度から、新しい技術部門として「総合技術監理部門」が創設されたと思います。今回は「総合技術監理部門」の私の受験体験及び口頭試験の準備ポイントについて、ご紹介したいと思います。

 1.唯一のテキスト:青本

 科学技術が複雑化する現代社会において、1つの専門技術だけに限られた技術力だけでは直面する諸課題を解決することは困難です。一方、プロジェクト遂行に際しては課題解決を行うに際して様々な問題、事故、環境負荷等のリスク発生が想定されます。これらへの対応は、個別の専門技術的に対する業務管理だけではなく、安全かつ公正、的確にプロジェクトを遂行する総合的なマネジメントが求められています。このため技術士の新たな分野として「総合技術監理部門」が創設されたと私は、認識しております。 私は建設部門合格後、独自に環境マネジメントシステム(ISO関係)の審査員の勉強を進めていたこともあり、受験を試みました。初年度の試験でしたので情報は少なく、参考テキストは唯一、当時良く言われた「青本」でした。一見して日常的に馴染みにくい項目が多かったように思います。

 2.私の学習方法

 どんな問題が出題されるのかは、受験者は誰もが不安であったと思います。但し、受験者の多数はすでに技術士を取得した方々が受験する試験です。試験問題の内容や難易性に関し、ネット上では楽観視する意見も、少なからずありました。  私は自慢にはなりませんが、「合格まで、苦節10年選手」ですので、とても楽観的な受験など考えられませんでした。青本の管理項目の内容を何回も読み、とにかく関連情報を調べました。受験に際し、総合技術監理部門に対する私なりの捉え方を以下のように整理してみました。  

・監理、すなわちマネジメントに特化した部門であること。  

・業務遂行において日常的管理項目(人、物、金、安全、環境、リスク倫理等)をいかに適切かつ適正にバランス化すること。  

・各監理項目間の折り合いを調整し、総合的に最大限の効果を発揮すること。  

・そのためISO等のマネジメントシステムの活用やその考え方が重要であること。

・業務遂行に対して技術者は公正、誠実な倫理感に立脚すること。 

3.施工管理や安全管理を例にイメ-ジ  

 過去問題の前例がないので、複雑で輻輳する制約条件をいかに解決していくかを構想し、自身で課題想定した解答文を幾つか作成しました。私は専門分野が施工計画でしたので、これまで経験した施工管理面での課題と対策が事前の準備としてはイメ-ジがしやすく、総合技術監理で求められる項目を自分自身の過去の経験と照らし合わせ、以下のような内容構成の事前解答文を準備しました。

 1) 安全管理 :厳寒積雪気象下の道路規制に伴う凍結路面等交通事故、労働災害リスク対策

 2) 人的資源、情報管理 :複数工程間の夜間工事工程調整、人材配置、関連工種間の情報共有化対策

3) 品質管理、原価管理 :厳寒気象下、寒中コンクリ-トの養生温度管理の品質管理とコスト管理対策

 4) 沿道対策及び環境管理 :市街地工事における住民コンセンサス獲得のための沿道及び生活環境対策

 4.役にたったISOの知識  

 私は施工計画分野を取得後、当時IS0について個人的に勉強していました。そのこともあり総合監理部門は全てではありませんが「プロジェクトマネジメントシステム」の視点で、考えてみるとわかり易いことに気づきました。  通常業務を行うに際しては、必ずやリスクは存在します。そのリスクを事前に把握、抽出、評価、対策立案、実施移行、FB(フィ-ドバック)するPDCAによるスパイラルアップのマネジメントスタイルが必要であることを、自分自身の総合技術監理部門の理解や考え方において、役立てることができました。

5.口頭試験と転職の決意

 口頭試験会場には予定時間より前より、早く着きました。会場から口頭試験終了後の受験者が会場から出てこられましたが、その表情からは、皆さん、あまり晴れやかさを感じることはできませんでした。  記憶は薄れていますが、「何故、総監は必要か?」、「リスクをどのように評価しているか?」、「その対策事例は?」など、口頭試験は概ね事前に予想したQ&Aの通りであり、以外に淡々と進行し、難問や回答に苦慮することはなかったと思います。  お蔭様で、2つ目の技術士合格を手に入れることができました。当時私は43歳でしたが、思い切って当時の会社の退職を決意、その後、新たな世界へ挑むことになりました。

 6.総合監理部門の口頭試験準備ポイント

 総合監理部門の口頭試験の準備ポイントを私なりに以下に整理します。受験者諸氏にお役に立てば幸いです。

 1)業務経歴・経験論文

・業務内容:業務の背景 → 自分の役割 → 問題点 → 解決策 → 成果の流れで簡潔説明

・苦心点、工夫点:技術的課題+マネジメント面の課題の両方から説明と、工夫した点

・技術力、判断力:自身が経験した困難な事案業務の技術力、判断力の発揮事例

 ・総監5項目:総合技術監理の視点(安全・品質・コスト・工程・情報)の説明

 2)マネジメント能力

・若手指導:実践しているOJT、技術伝承、教育計画の立案、方針や方法の具体例 ・リーダ-シップ:自身が考えるリーダ-像、チームマネジメントの具体例

3)最近の技術動向

・注目される新技術分野:ICT活用、カーボンニュートラル、BIM/CIM、AIの活用など時事トピックや先進事例

・環境課題等:SDGsや環境配慮、社会的責任・持続可能性の視点に基づき、今後取り組むべき事項に対する自分の意見

4)コミュニケ-ション力

・説明:相手にわかり易く、簡潔な説明と柔軟な対応力

・合意形成:利害関係者との合意形成の方法、留意点及び事例

・工夫:コミュニケ-ション上の工夫点

5)技術士倫理

・不正:不正を発見した場合を想定し、技術者倫理

・社会的責任・内部通報体制・報告義務などを含めた説明

・コンプライアンス:対応すべき留意点、手順(発見、対応、証拠、報告、管理体制)と措置

・技術士倫理要綱:自分の言葉で内容を概説できること。  

 次回は、私の「建設環境」分野の口頭試験体験記とその受験ポイントについてご紹介したいと思います。(以上)

技術士二次試験 受験申込書が大切です!

2017年03月02日 作成 / 執筆:タートル講師

3月1日に、技術士二次試験の合格発表がありました。

合格された方、本当におめでとうございます。

 

残念ながら口頭試験で不合格となった方もいらっしゃいます。

部門や科目により差はあるかと思いますが、建設部門のように受験者が多いところでは、

口頭試験の合格率は毎年90%前後だと思います。

つまり10名に1人くらいの割合で、口頭試験で不合格になる方がいるということです。

 

残念ながら口頭試験で不合格となった方から連絡をいただきました。

差支えのない範囲で、不合格となった主な原因について記します。

 

一言でいうと、『受験申込書の失敗』です。

 

受験申込書には、部門、科目、専門とする事項、業務経歴、業務内容の詳細等を記載します。

この方は,科目と専門とする事項にミスマッチはありませんでした。しかし、業務内容の詳細

で取り上げた業務は、専門とする事項とマッチしていませんでした。

 

つまり、こういうことです。

例えば○○部門A科目の内容が、a、b、cに分類できると考えてください。この方は専門とする事項

としてaに関することを書いているのに、業務内容の詳細ではcに関する業務を取り上げていました。

ちなみに業務経歴は、4つはaに関する業務を挙げているのに、1つだけcに関する業務を挙げていて、

その業務を業務内容の詳細に取り上げていました。

 

私自身の受験経験、また他の受験生の話から考えると、口頭試験の試験官は専門とする事項によって

決まるようです。

例えば建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目であれば、受験時に河川に関連する内容を専門とする

事項にしていれば、口頭試験の試験官は河川分野が専門の方になるという具合です。

 

ですから、専門とする事項を河川に関連する内容にしているのに、業務内容の詳細で海岸に関する業務を

取り上げていたら、河川分野が専門の試験官が海岸のことについて口頭試験で聞く、という事態が生じます。

 

先に挙げた不合格となった方は、このパターンになってしまい、最初から最後まで口頭試験で話が嚙み合

わなかったということでした。

受験申し込み時点からアドバイスできていれば、と思いましたが、後の祭りです。

 

もし、専門とする事項と業務内容の詳細が一致していない受験申込書を提出しても、これが原因で受験申込み

が不受理になることはありません。

しかし、無事に筆記試験を合格しても、口頭試験が残念な結果になる可能性は非常に高まります。

 

受験申込書を提出してしまったら、文章を訂正することはできませんから、提出前に十分なチェックを受ける

ことが大切です。

 

*受験申込書に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その1)

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その2)

 業務内容の詳細~部門や科目のミスマッチに要注意!~

 

*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

暗記と暗唱の理想的な比率は?技術士システムを有効活用しよう

2017年08月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

学習の基本は「暗記」と「暗唱」の組み合わせですが、それぞれにかける勉強時間のバランスはとれていますか?暗記とは学習して脳に情報をインプットすること、暗唱とは覚えた情報を何らかの形でアウトプットすることを指します。もう少し技術士試験に照準を合わせて具体的に言うと、前者は教科書や参考書を開くことであり、後者は問題集を解くことです。この両軸によって私たち人間の脳は学習しているという意見に異論はないでしょう。

では、学習に欠かせないインプットとアウトプットのバランスはどの程度に保つと効果的なのでしょうか。どちらも大切であるし、わざわざバランスを考えなくても勉強の成果を上げることはできます。ですが、最適だと思われる時間の割り振りをすることで、短い学習時間をより充実したものに変えることができます。教育の現場でこのバランスについて研究した学者がいました。それが教育心理学の博士として歴史に名前を残したアーサー・ゲイツ(1890-1972)です。彼の名前は広く知られてはいませんし、日本語の書籍ではベネディクト・キャリー著『脳が認める勉強法』で紹介されるエピソードの一部として紹介されている程度ですが、重要な実験を行った研究者です。

ゲイツ博士はある学校のクラスを対象に暗唱の実験を行いました。文学作品に出てくる一説を暗記して、暗唱するというシンプルな実験です。その結果、学習効果を最大限に引き出すバランスが明らかになりました。全体の30%から40%を学習(インプット)の時間として使い、残りの時間を暗唱(アウトプット)の練習に使うことが最も適切だと発表しています。

ただし、ゲイツ博士の発見は学校の生徒を対象にした実験によるものです。高学年の生徒を対象にした実験ほど、インプットの時間は短い方が効果的だという結果になりましたが、成人の脳がまったく同じ学習バランスが最適とは証明されていません。また、個人差も当然あるでしょう。ですので、あくまでもインプットの学習時間が3割から4割を目安にして、自分に最適な学習時間を見つけていくとよいでしょう。

技術士システムでは過去の問題が用意されているので、インプットしたあとはストップウォッチや時計で時間を計りながらきちんと暗記できているかアウトプットの学習も行いましょう。インプットとアウトプットの両軸を鍛えることで、学習効果はアップします。

技術士技術部門 選択科目(専門分野)の統廃合

2017年09月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士制度改革の一環として、昨年12月に発表された「今後の技術士制度の在り方について」の中で、技術部門、選択科目の統廃合が注目されています。

 

技術部門の一分野として選択科目、技術士部門の一つとして現行の部門では受験者数が極端に少ないなどの理由から、似ている部門の分野として統廃合が検討されています。

各部門の選択科目、専門分野の主な動向です。

この内容は改正案であり、正式決定ではありません。

 

機械部門

十分野から六分野に統合され、船舶部門から新たに一分野加わります。

 

船舶・海洋部門

一分野となります。

船用機器は機械部門へ移行されます。

 

航空宇宙部門

一分野に統合されます。

 

電気電子部門

発送配変電が電力・エネルギーシステムに名称変更となります。

 

化学部門

有機化学製品、燃料潤滑油が有機化学及び燃料に統合されます。

 

繊維部門

四分野が二分野に統合されます。

 

金属部門

鉄鋼生産システムと金属材料が統合され、金属材料・生産システムに統合されます。

 

資源工学部門

二分野に統合されます。

 

建設部門

変更なし

 

上下水道部門

三分野から二分野に統合されます。

 

農業部門

七分野から五分野に統合されます。

 

森林部門

林業と林産が統合されます。

 

水産部門

漁業養殖と水域環境が統合されます。

 

経営工学部門

五分野が二分野に統合されます。

 

情報部門

分野の名称変更のみで統合はありません。

 

応用理学部門

変更なし

 

生物部門

生物化学と生物環境が統合されます。

 

環境部門

変更なし

 

原子力部門

五分野が三分野に統合されます。

 

 

以上が各技術部門の選択科目、分野の統合状況となります。

 

建設、応用理学、環境部門は分野の変更を検討されておりません。

一方で、機械や経営工学など大きく分野が絞られた部門では、専門外の分野の勉強をしなければならない可能性もあります。

同じ技術部門であるため、多少内容は応用ができるとは考えられますが、大きな統合があった部門では、受験対策を見直さなければならないでしょう。

 

総合技術監理部門など総合的な技術が必要な時代ですので、あまり専門的過ぎる専門家は敬遠される傾向にあるとも言えるでしょう。今回の統廃合の検討はそんな時代を反映したものと言えます。

複数部門の技術士を目指そう

2017年11月30日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

技術士倫理綱領には、次のように書かれています。

「有能性の重視
 3.技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。」

自分の技術部門を超えた業務は行ってはならないということです。

例えば、「発電機の発電効率を向上させる」という課題に対して、
機械部門の技術士では、機械的な観点からしか解決案を出せないし、
また、電気電子部門の技術士では、電気的な観点からしか解決案を
出せないということになります。

しかし、機械部門と電気電子部門の両方持った技術士であれば、どちらの観点からでも
アプローチできますし、どちらがより効果的かの評価もできます。

また、機械的な方法と電気的な方法を合わせた提案ができます。


マネジメントの部門である総合技術監理部門を取得することも重要だとは
思いますが、複数の一般部門を持つ技術士の方が顧客からのニーズに応える
ことができるということもあると思います。

再来年度からの第二次試験制度の変更は総合技術監理部門以外の一般部門
だけですので、総合技術監理部門か2部門目、3部門目の一般部門のどちらを
受験しようか迷われている方は、一般部門を受験されることを強くお勧めします。

多くの方が、一般部門を取得し、その一般部門を専門科目とする総合技術監理部門を
取得することがゴールであると思われているようですが、ぜひとも、一般部門の2部門目、
3部門目にチャレンジしてみて下さい。

継続研鑽は技術士の責務です。

私も3部門目に挑戦したいと思います。

一緒に頑張りましょう。

「業務経歴票」作成についてのアドバイス

2018年02月22日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

第二次試験の受験申込書の際に、「業務経歴票」というものを書く必要があります。
(平成29年度の「業務経歴票」はこちらからDL)

この「業務経歴書」の一番の目的は、受験資格があるかどうかの確認です。
受験資格のある方は、従事期間の誤記さえなければ、何も問題ありません。

この目的以外に、皆さんの技術者としての進歩を見るということもあるのではないかと思います。

「地位・職名」欄と「業務内容」欄の記載には、工夫をすることで皆さんの技術士としての適性を
アピールすることができると思います。

この書き方が絶対という訳ではなく、私はこういう風に考え、こういう風に書いたというご紹介です。

★地位・職名
もちろん、「会社での肩書」を書いても問題ありませんが、それでは、どんな業務をしているのかが分かりません。
「課長」であっても、会社によって業務は違うと思います。
会社によっては、「課長」が設計の実務をしている場合もあると思いますし、また、会社によっては、
設計の実務に直接関与せずに、承認だけということもあると思います。

ですから、この欄には、プロジェクトに対してどういう役割であったかを書く方が、試験官にはイメージしやすいと思います。

例えば、「設計主担当」とか、「設計責任者」みたいな感じです。

一方、会社での役職は、エンジニアとして成長し、応用能力・解決課題能力が認められ、役職が上がっていくという
成長の過程を説明する材料であるということも言えると思います。

そこで、私の場合は、プロジェクトでの役割と、会社の役職を以下のような感じで併記しました。
「設計担当/グループ員」
「設計主担当/技師」
「設計責任者/主任技師」
「プロジェクト責任者/グループ長」
「技術指導者/参事」


★業務内容
「業務内容」を書くのに気を付けたことは、この内容が技術士としてふさわしい業務であるということが判るようにすることです。
この「技術士としてふさわしい業務」というのは、技術士法第二条に書かれている「業務」を行っていることが判るように書きました。

「検査」や「製図」などの「業務」を書くと、試験官に「技術士としてふさわしい業務ではない」と思われるかもしれません。

「設計」して「製図」しているのであれば、「設計」と書いた方が良いと思います。
「検査」してそのデータを基に「分析」や「評価」をしているのであれば、「分析」や「評価」と書くべきだと思います。

また、業務の内容を具体的にイメージしやすいように、「○○装置の設計」ではなく、
「○○装置の設計のうち、特に△△に関わる部分の設計」などと書く方が良いかもしれません。

技術士法
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする
事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務
(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。

 

『修習技術者のための修習ガイドブック』を使う

2018年05月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士会のホームページで『修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版』がダウンロードできます。

 

URLは、https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3637_1.pdf です。

 

「修習技術者」とは、技術士第一次試験の合格者、およびそれと同等であるものとして日本技術者教育認定機構(JABEE)が認定した教育課程の修了者を指しています。

 

これは、平成27年1月15日に、技術士会の修習技術者支援実行委員会が作成した冊子で、「修習技術者のための修習ガイドブック-第2版-」(平成16年2月発行)を改訂したものです。

 

第2版が発刊されて以来、10年以上改訂が行われておらず、その間に、修習技術者に求められる資質・能力の本質には変わりはないものの、その具体的内容に関しては大きく変化してきた背景があります。

 

そのため、「技術士プロフェッション宣言」「技術士倫理綱領」に基づくとともに、IEA(International Professional Engineer Agreement)のPC(Professional Competencies)との整合性にも配慮して、第3版として全面改訂が行われました。

 

この主な内容は以下のようになっています。

第 1 章 技術士と修習技術者
第 2 章 修習の目的・目標
第 3 章 修習技術者に求められる資質・能力
第 4 章 修習の具体的実施方法

 

技術士を目指し、二次試験にチャレンジされる方には、第3章がとくに役立ちます。

 

たとえば、以下の問題解決のステップ(p.11)が重要であることがわかります。

 

1「問題発見」(問題の明確化:目標値と現状値のギャップ)
2「問題分析」(背景、要因、原因の調査・分析・整理)
3「課題設定」(問題を解決するために為すべき課題を設定)
4「対策立案」(課題に対する実施事項の立案、採否・優先順位の決定)
5「実行計画書の作成」(実施事項の詳細、スケジュール、実施結果の評価基準)
6「対策実施」(実施、結果の確認)
7「評価」(結果の効果の評価)

 

がんばってください。

技術士の部門紹介:繊維部門

2018年08月04日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

 

技術士 繊維部門の概要

洋服を作る糸やポリエステルなどの製造工程では、多くの技術を必要とします。

近年、冬場に着るヒートテックなどは最早生活になくてはならない衣料となってきています。また、夏場の冷感肌着などもこうした洋服の原材料の製造技術があがったからと言えます。

こうした技術革新により、生活を豊かにする繊維技術を取り扱うのが技術士の繊維部門です。

洋服の原料となるものだけでなく、充電池の容量を増加させるカーボンナノチューブなどの製造技術もこの分野から誕生しております。

 

技術士 繊維部門取得後の活躍

アパレルメーカや繊維の製造メーカなどで原材料の生産や紡績工場などで、原材料の製造技術者として勤務することが可能です。

こうした繊維部門からの応用技術を研究する研究所などに勤務することも可能です。

蚕の繭などからとった絹の製造は、昔の話であり、現在はナノ技術として注目されている最新分野でもあります。

また染色技術の安全性など、乳幼児向けのアパレル用品には安全性が最重要視されることもあり、繊維の高度な染色技術や製造技術が求められる現場が多くあり、技術士資格を活かすことができるでしょう。

 

技術士 繊維部門の問題点

繊維の製造、加工に高度な技術を求められ、応用分野にも大きな広がりを感じる繊維部門ですが、技術士の部門としての知名度が低いことが大きな問題点です。

文部科学省のアンケートなどにも、対外的だけでなく、会社内での技術士認知度も低いという回答が寄せられておりました。

多くの技術士部門にも共通して言えることですが、資格そのものの認知度が低いとどうしてもそれ自体が評価されることも少なくなってしまいます。

こうした状況はなかなか改善されることは少ないですが、多くの繊維技術によって生活が豊かになっていることが紛れもない事実です。

技術士による多くの仕事が世に出ていけば、こうした部門での認知度や注目度も変化していくものと考えられます。

 

 

技術士2次試験の最強の装備(シャープペン)

2019年03月01日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験では、3時間半の時間内に3000字もの論文を書き上げなければなりません。

経験者ならわかると思いますが、時間が足りないと思う方が多いでしょう。

さらに大きな疲労感も感じます。

 

私自身、単純に筆記具が好きなのでよく文房具店に行くのですが、

そこでとても良いシャープペンシルを発見しましたので、ご紹介させて頂きます。

 

ペンてる「オレンズネロ」です。

 

芯が折れないシャープペンは以前にもご紹介しましたが、各社から出されていますし、

ペンてるにも「オレンズ」があります。

しかし、「オレンズネロ」は芯が折れないだけではありません。

芯を出すときのノックが必要なく、『自動芯送りシステム』があるのです。

 

ペン先のパイプが紙面から離れるたびに、自動で芯が出てくる仕組みで、

わずか1回のノックで極細の文字を書き続けることが可能になっています。

しかも、芯の細さが0.2mmのモデルがあるのも世界初となります。

 

大量の文字を書く必要がある技術士の2次試験において、

非常に受験者の負担を楽にできるシステムだと思います。

発売は2017年2月なのに、なぜ今更?と思うかもしれませんが、

このシャープペンは発売当時から非常に人気となり、各店舗で売り切れ。

ネット販売でも、正規価格よりも高い金額で売買されていた商品です。

ようやく、地元の文房具店にも置かれるようになってきました。

 

芯の細さが0.2mmと0.3mmがあります。

どちらが良いかは好みですので、店頭で実際に触ってみて下さい。

 

値段は3000円です。

シャープペンにしては、とても高価な商品ですが、

安いからといって鉛筆で論文は書きませんよね?

どんどん丸まり、太い文字となるからです。

本製品はノック無しで常に細い文字が書けるので、おすすめです。

「必然だった5分野受験から得たもの」

2025年05月06日 作成 / 執筆:アニ-講師

「必然だった技術士5分野の受験から得たもの」

 私は5分野の技術士資格を有していますが、ややもすれば5分野の技術士受験は、「受験マニア視」されがちです。ここではこれまで私が取り組んできました技術士各部門の受験理由は、必然だったことの 経緯やその理由について、紹介したいと思います。

1.苦節10年:建設部門-施工計画分野

 平成元年、技術士第1次試験(技術士補)の合格を期に、技術士を目指すことを決意しました。社会へ出て約10年、「自分がやりたかった仕事は、この仕事だったのかな?」誰しもが、どこかの時点で自問するちょうどその時期でした。自分が社会に通用する力をつける必要性を痛感し、技術士の世界のドアをノックすることにしました。 苦節何年と良く言われますが、私は合格するまで、3回の受験棄権も含め10年かかりました。先輩技術士の熱い指導のおかげで、ようやく「施工計画分野」で合格することができました。指導してくれた先輩達には、今でも感謝の念に絶えることはありません。

2.自己武装の手段:総合技術監理部門

 念願の技術士資格を手中にし、仕事は官庁主体の営業職に移動になりました。技術士になり資格だけでは自己実現できないもどかしや自身の力量不足、混沌とした感情を抱いていた頃、新しい部門として総合技術監理部門が創設されました。新設部門なので事前情報がなく手探り状態でしたが、さらなる自己武装の手段としてトライしました。

3.後輩への指導合格:建設環境分野

 総監部門の取得を期に「建設コンサルタント」へ転職を決意、再就職決定までには時間を要すること想定し、建設環境分野を転職の備えの1つにしようと考えました。前年、同窓1年後輩を建設環境分野でワンツ-マンで指導、受験初回で合格へ導くことができたことは、自分の指導方針は間違っていなかったことを立証でき、大きな自信に繋がりました。

4.提案型業務の資格要件:河川・砂防分野

 建設コンサルタントに転職後、私は「河川構造物分野」のセクションに配属になりました。まさに未踏の分野で、全てがゼロスタ-トの状況で、毎日、刺激的な日々を送ることになりました。同時期、建設コンサルタント契約方式が指名競争入札から、提案力が求められるプロポ―ザル、総合評価業務への転換期でもあり、自分の意思とは無関係に、資格要件として河川・砂防分野の取得が迫られました。この間、同僚・部下・社外の人への添削指導により、これまでに約50数名の合格者を輩出できたことは、私自身の大きな誇りとなっています。

5.至上命令:衛生工学部門

 衛生工学部門を取得していた部下が、独立開業により退社しました。このためこの分野のコンサルタント部門登録が会社としてできなくなりました。会社上層部から部門長であった私へ早急な改善対処が求められ、まさに至上命令として受験宣言せざるを得ない状況になりました。建設環境との関連性がある分野で、退社した彼の添削指導もしていたこともあり、何とかクリアできました。気が付けば56歳のときでした。目標を達成できたかと思えばまた、次の難関が押し迫ってくる。この繰り返しこそが、誰しもがたどる人生の道のりと実感、回想しています。

 6.技術・経験の伝達媒体:日本語教師

 私は65歳にて無事、円満に定年を迎えました。縁があり現在は「砂防分野」を専門とするコンサルタントへ人生3回目の就職。オールドル-キ-として、新たな難関に迫られる毎日を送っています。 一方、私は以前より志向していた外国人の方々に日本語を教える「日本語教師」資格を取得、現在は毎週末、海外の若者達へ「日本語」を指導しています。  これまでの技術士試験への取り組みがなければ、決してこの分野を目指すことはなかったと考えています。常に研鑽すること、努力を継続することに慣れることができたことが、まさにその原動力だとも思います。日本語教師の方々は無論のこと、海外学習者個々の意識の高さに触発され、私自身にとってとても良い刺激となっています。「日本語を学びたい」という強い願望と熱いパッションを痛感しています。 人口減少による人手不足等、生産人口の急減による我が国の国力低下が懸念される情勢下、外国人の方々の活躍支援のため、自身の技術や経験を日本語で伝えることができる技術士になることへ、強い思いをはせている今日、この頃です。             (以上)

「技術士指導合格者第1号」~彼の人生の変革

2025年05月11日 作成 / 執筆:アニ-講師

技術士指導合格者第1号」~彼の人生の変革

  今回は私が指導した技術士合格者第1号の人のことについてお伝えしたいと思います。彼は、同郷で高校及び大学ともに1歳下の後輩です。彼は私の技術士合格を知り、「是非、自分も合格したいので指導をお願いしたい。」の申し出があり、真面目な性格で努力するタイプなので、2つ返事で快諾しました。

1.ワンツーマン指導

  今から約25年前でしょうか?当時はメ-ルはありましたが、添削論文のやり取りは自宅同士でのFAXでのやりとりでした。彼の仕事は「緑化、造園等」を専門とする会社に勤務する技術職でした。彼の自慢の実績の一つとして、国際大会でも何度も優勝経験がある世界に知らない人がいない有名な海外プロゴルファ-が、設計監修したゴルフ場を造成したことでした。 午前中に経験記述問題がある時の試験でしたので、その準備論文を仕上げていくのに、苦労した記憶があります。論文内容はゴルフ場等の緑化、植栽工事での「大径木樹木の移植方法」でした。「何故、この方法が、最善かつ適切であったかその妥当性に関する検討プロセス」を作り上げるのに、何回も繰り返し、ワンツ-マンでやり取りしました。専門外分野の添削には工法や課題事象をイメ-ジする能力が必要であることを実感しました。特に着眼した点は移植に重要な現況土壌環境の保全に関することでした。私も土壌については少し勉強経験したことがありましたので、お互いのやり取りのなかで、試行錯誤しながら準備論文を完成させていきました。

 2.記述方法の極意指導

  彼は文章の書き方は下手ではなかったので、採点者がわかり易い、見やすい文章の書き方については理解が早く、実践移行もスム-ズあったと思います。但し、相当数事前論文を準備する必要があることから、彼の努力、研鑽も当然ありましたが、私自身もこれに応えるべく、通勤中の地下鉄車内で論文添削を行い、できるだけ迅速に返信できることを心掛けました。 合格まで10年間も要した私の指導ですから、初年度合格は難しいかなと思いながらも、彼を激励、記述方法の極意(コツ)を繰り返し指導しました。彼もそれに応えてくれ結果、見事1回で記述試験をパスすることができました。彼の合格は自分のこと以上にうれしく感じました。自分の指導方法が間違っていなかったことを立証できたことで、私の大きな自信つながりました。

3.人物評価の口頭試問

  筆記試験合格後、私の友人にも依頼し私と二人で彼の模擬面接を実施しました。面接に向け補完が必要な事項についてアドバイスしました。口頭試問は立派な社会人が受験者として個々の人物評価とも言うべき面接を今更ながら受けるわけですから、それなりに厳しいものがあります。筆記試験合格発表から、口頭試問までの期間(約1ケ月程度)は、これまでの人生のなかで最も勉強が必要な期間、そして最も技術者として力量が備わる期間であると私は確信しています。際限なく備えなければならないことが山ほどあり、これに全力で取り組まなければならない期間なのです。

 4.合格後の彼の活躍

  合格後、彼は「日本技術士会」に入会、「青年技術士協議会」活動に参加し、ベトナム等を来訪し、現地の技術者との交流研修等を行うなど、積極的に自身の活動範囲を拡大するに至りました。現在は定年退職しましたが、技術士取得後は勤務先企業の取締役に昇進、経営層の一人としてその手腕を発揮しました。現在は日本技術士会の防災支援委員会の委員として継続・活躍中です。 5.自身の人生の変革につながる資格  彼の合格後、彼の大学同級生(こちらも私の後輩)から、「建設環境」の受験指導の依頼を受けることになりました。彼は鳥類や魚類が専門で、こちらもワンツ-マンで指導、その年、合格を達成することができました。 技術士資格は、大げさに言えば「自分自身の変革」を成し遂げるものと考えます。自分自身の研鑽が結果として、周囲の人や組織を超え、広義の意味で社会へ貢献できるものと 確認しています。「志を抱き頑張れば、必ず自分の人生を大きく変革できます!」合格を目指す諸君、どうか、この言葉を信じて邁進ください。(以上)

「願書の不備は補強」

2025年08月23日 作成 / 執筆:アニ-講師

「願書の不備は補強」  

 今後、皆さんは口頭試問に向け、具体的に準備を進めて行かなければなりません。私はこれまでの経験として私自身の技術士合格後、社内外の受験者、約80数名の模擬口頭試験を行う支援をしてきました。この間、いろんなタイプの受験者の対応状況を観察、評価、支援してきました。今後、口頭試験に臨むに際し、その対応方法として重要な事項について、残念ながら目標を達成できなかった受験者、達成できた受験者の例を数回に分け、その模擬面接の状況と準備事項について、紹介していきたいと思います。

 1.経歴書、業務内容の第一印象  

  この受験者は50歳代で、鉄道分野で筆記試験を通過しました。知人からの依頼を受け、模擬口頭試問を実施する前に経歴書及び技術士としてふさわしい業務の内容を確認しました。第一印象は「これまでの業務経歴と業務内容を、淡々と記述した印象」でした。模擬口頭試問は私と私の友人と二人で行う予定であり、お互いの共通認識は「課題解決のプロセス、そのための分析、検討、評価、判断」の記述が不足している。すなわち、技術士にふさわしい業務の苦心した点が記述内容から、残念ながら読みとることができませんでした。

 2.記載内容が通常業務

  受験者の業務内容を簡単に示すと、「鉄道新設路線開業に向けた工程管理及び品質管理」の内容だったと思います。試験官役の私は、この分野については全く、素人ですが「通常業務の内容として、当然実施すべき事項」をそのまま記述された印象が気になりました。友人も同感でありその部分を模擬口頭試験で掘り下げる設問を想定しました。

 3.検討プロセスに対する質問  

一般に経験業務について工期や工事条件の制約がある場合、それを改善するための様々な調整、工程の工夫が必要となり、その最善策となる解決策を導きだすことが必要です。そのプロセスについて確認する設問の質問表を用意し、以下について質問しました。

・事前調査で確認が必要だった事項は?、

・記述業務において通常の調査と異なる内容とそれを行うことで、期待された効果は?

 ・課題に対する検討プロセスと、何故それを選択したかを説明して下さい。

・解決策に対しその判断に至った重要なポイントはどこですか?

・解決策としてとして想定した複数案の内容と特徴は?

 ・本業務で特に工夫あるいは改善を試みた点とその成果は?

 4.技術士にふさわしい業務に対するイメ-ジの相違

  本人も口頭試問は初めての体験であったようで、通常ではない緊張感が伝わってきました。上記の設問についてはある程度、予測はしていたものの、設問される視点の本人イメ-ジとの違いとその理解不足、準備不足が感じられました。準備不足について受験者は誰しもが痛感することであり、あとでリカバリ-は十分可能なのでこの時点ではさほど大きな問題とはなりません。 但し、技術士としてふさわしい業務の内容について、的確に説明する必要があるので、これについては十分時間をかけて準備しておく必要があります。

 5.願書の不備  

 願書として提出したものは、その時点で内容として完璧に近いものであったか否かは個々に相違があり、必ずしも、十分な状況であるとは限りません。 提出したものは修正できませんので、不備、不足と思われる点については口頭試験に備え、これらを補強(悪い言い方をすれば、きちんとした言い訳)しておく必要があります。本人に確認しましたが、願書提出前の他者添削はしてもらっていないとのことでした。 この点について、本人へ「技術士としてふさわしい業務」に対する内容整理と記述不足点の補強及び、口頭試験としての回答方法について、アドバイスしました。本人もこの点は理解しその後、準備を経て口頭試験に挑みました。  

 しかし、結果は残念ながら不合格でした。口頭試験でのリカバリ-がかないませんでした。筆記試験は通過されたのですが、結果として「技術士としてふさわしい業務」を試験官に伝えることができなかったと思います。

 6.願書で見えるスキ  

 口頭試問は試験官が興味あることを聞いてきます。質問してみたい点、記述内容にスキがありそうな部分は、それをされに広げるように設問してくるケースが想定されます。従って、このスキや不備な箇所については、予めこれを想定、その隙間を埋める準備が必要です。 これは場面や状況に応じてとなりますが、実際にそのプロセスを踏んではいたものの、内容として記述不足であったことに対する反省点を伝え、これを補うことが必要と思います。  受験者各位は、今からでも遅くありません。提出願書を先輩技術士から添削を受けて下さい。記載内容にスキがありそうな点をいろいろな視点から見つけだし、それの補強、穴埋めを用意周到に進めて下さい。 次回は、願書補強により無事、合格できた受援者の例を紹介する予定です。(以上)

「謙虚で、ひたむきであれ!」

2025年09月06日 作成 / 執筆:アニ-講師

「謙虚で、ひたむきであれ!」  

   皆さん、徐々に口頭試験の準備は進んでいるでしょうか?口頭試験については事前に準備すべき事項がたくさんあります。おそらく、全ての受験者は試験当日まで、準備不足を実感しながら口頭試験に挑まなければならないと思います。早すぎる準備はむしろ、口頭試験に対する万全さにつながりますので、積極的に進めて下さい。

  今回は私が以前、模擬口頭試験の面接官役で対応した「回答が完璧すぎる受験者」を例として、あるべき受験者像について、ご紹介したいと思います。

 1.受験者

 この受験者の人物像は、以下のとおりです。

年齢(当時):40代後半

学歴:某国立大卒

立場:発注機関の管理職(当時課長) 受

験部門:建設部門   

2.完璧すぎる解答

  私と私の友人の2人で役割分担に決めて、質問内容を事前に準備し、模擬口頭試験を行いました。その印象と結果は、何を聞かれてもその回答があまりにも完璧すぎることでした。寸分のスキもなく、「鉄の防弾チョッキ」を身にまとい、聞かれた質問の銃弾を瞬時に跳ね返すような応答の連続でした。 私はこれまで模擬面接を数多く行ってきましたが、ほとんどの人は緊張のあまりに自分の思うどおりに、回答できない場合が多く、この受験者のように自信に満ち溢れた回答は逆に体験したことはありませんでした。  口頭模擬試験としての評価としては「素晴らしく、完璧である。」以外の言葉が見つからないほどでした。但し一方で、非常に気になった点がありました。それは回答の要所や末尾において、回答に関し自分としての見解や私見を述べるような場面があり、自身の見識を示す雰囲気も感じられ、違和感がありました。面接官役の友人とともに、逆に口頭試験の落とし穴になりかねない懸念があることを直接、本人に指摘しました。

 3. 試験官はスキをこじ開けたい

  試験官の立場で考えると、口頭試験の解答が完璧なことは無論、重要な要素です。一方で回答が完璧すぎるほど、そのスキ間を少しでもこじ開け、何とか回答が困難な質問をしたくなる感情が湧いてくることも否めない事実です。彼は正に、その典型的なタイプの人でした。

 言い方を変えれば、自分に対する自信がありすぎ、他の人の意見等は受容しないタイプのようにも感じられました。このような受験者はあまり多くはないと思いますが、口頭試験では十分な注意が必要です。口頭試験に向け、その受験者に対しこの点を指摘し、理解をしてもらった上で、聞かれた事のみ回答すること、私見は問われた時のみ回答し、付随した情報は、自ら多くを語らないことをアドバイスしました。元々自力はある人なので、心配したようなことはなく、結果的には無事合格、技術士になることができました。 「備えあれば憂いなし。」自分の強みと弱みを理解しておくためにも、模擬口頭試験の実施により、第三者からの指摘により、自分自身を直視することは是非、行っておくべきと考えます。 

4. 受容力とコミュニケ-ション能力の重要性

  このような受験者は特異な例だと思いますし、だからと言って、決して不合格になるものではありません。受験者は多種多様であり、それぞれの個性や特徴があることは当然です。口頭試験の目的は受験者個々の技術者としての考え方、物事の捉え方や取り組む姿勢が技術士としてふさわしいかどうかを評価するものです。 ある程度の年齢に達した立派な社会人が、技術者としての見識を改めて確認されるものであるからこそ、厳しいハードルがあるとも言えるでしょう。 ここで重要なのは、口頭試験では業務経験や専門知識に加え、1人の技術者として種々の考え方を柔軟に受けとめる受容力や、その場にふさわしいコミュニケ-ション能力を試されていることを忘れてはなりません。

 5. 謙虚でひたむきであれ!  

  では、技術士にふさわしいあるべき人物像とはどんな人か?ということになりますが、私的には謙虚でひたむきに努力を継続する人、柔軟で常にポジティブであり、秘めた熱い情熱を抱い続ける人。と私は勝手にイメ-ジしています。  受験者諸氏へのお伝えしたいメッセ-ジは、「謙虚かつひたむきなポジティブを胸に秘めた技術者であれ!」です。 次回は、私の部下であり、話すことが苦手なタイプの受験者の例についてご紹介したいと思います。(以上)

「英語は得意ですか?自己研鑽のきっかけ」

2025年11月29日 作成 / 執筆:アニ-講師

英語は得意ですか?自己研鑽のきっかけ」  

技術士の継続的な自己研鑽を行うことは、技術士法の責務になっており、専門性を継続・向上させることは極めて重要です。

今回は技術士試験合格後の私の自己研鑽について紹介したいと思います。 

1. 技術トレンドの把握に必要性  

技術は日々進化しています。これに技術者は絶えず遅れず定期的に最新技術や業界動向をチェックすることが必要です。

このためには日頃から以下について技術トレンドの把握・継続が求められます。 

 1)技術書、論文購読  

 2)セミナ-等への参加

 3)オンラインプラットフォームの活用  

 4)自身が研鑽したい他分野

2. 資格とCPD

私事ではありますが、施工計画分野での技術士口頭試験の設問で「英語は得意ですか」に対し、「今後、勉強して行きたいです。」と解答しました。

技術士合格後、私は恥ずかしながら英会話の勉強にチャレンジすることにしました。

実はこれがなかなか大変でしたが、海外の人とのコミュニュケ-ションの重要性を改めて認識できました。

 技術士試験に合格、技術士になったらさらにその専門性をたかめるために関連資格にチャレンジすることは極めて重要であり、

自分のスキルを客観的に証明することにつながることを私は、身を持って実感しています。

 ちなみに私は技術士試験合格後、以下の資格取得や研鑽に取り組みました。

 技術研鑽することで、今まで全然知らなかったこと、意識していなかったこと、新たな興味などと出会うきっかけとなります。  

・ISO環境システムマネジメント審査員  

・環境カウンセラ-(事業者部門)  

・コンクリ-ト診断士  

・河川点検士  

・河川維持管理技術者  

・英会話  

・日本語教師(420時間専門教育受講)

 3. 実務の積層  

技術士として実務を積むことは、技術的知識を深め、問題解決能力を高めることにつながります。

新たなプロジェクトへの挑戦は、体験しながら実践的に専門知識を習得することになります。

また、複雑な課題に取り組むことにより、技術的判断力や問題解決能力の向上につながると考えます。

 4. 技術の応用と研鑽

 一方、業務や調査・研究に従事することにより、新しい技術の積極的な適用や新たな自己研鑽につながります。

自身の業務に新しい試みを取り入れ、それをフィ-ドバックし、次へ展開、好循環へつなげることできると考えます。  

さらに業務成果や研究に関する技術論文を執筆するなど、学術的な舞台やフィ-ルドへ自身を誘う可能性や自己行動領域を広げることにつながります。 

5.ソフトスキル  

さらにこれまでの業務実務経験に加え、ソフトスキル(コミュニケ-ション、プレゼンテーションスキル等)等、自身の向上心を活性させる機会を創ります。

6. 自己研鑽の質問例

参考までに自己研鑽に関する質問例を以下に示します。 

・資質向上、スキルアップで実践していることはありますか。

 ⇒専門分野の情報誌の購読や講習会等へ積極的に参加しています。

・技術士を取得したら、どんな分野を研鑽してみたいですか。

 ⇒関連する分野の技術領域を拡大したいと考えています。

 ・技術士を取得したら、資格をどのように活用したいと思いますか。

⇒新しい分野の業務や他技術分野技術士との連携により、課題解決に繋げていきたいと考えます

・CPDはどのように記録、管理していきますか。

⇒研鑽分野のバランスを考慮しながら、できる限りの努力を継続しています。

・どんな、技術士になりたいと考えていますか。

⇒自身を常に、ブラッシュアップする技術士になりたいと思います。

・日本技術会にしますか?

⇒取得後は是非、入会したいと考えております。いろんな分野の方々との連携と人的ネットワ-クの拡大に繋げて行きたいと考えております。

(これは、是非、入会の意志を示して下さい。何故なら、日本技術士会の試験だからです。)  

次回は、技術者倫理とトレンド技術について紹介したいと思います。(以上)

業務内容の詳細~部門や科目のミスマッチに要注意!~

2017年02月24日 作成 / 執筆:タートル講師

受験申込書の「業務内容の詳細」について、今回は『部門や科目のミスマッチ』をテーマに述べたいと思います。

 

業務内容の詳細では、立場・役割・成果に加え、その業務の課題や問題点・解決策等を記述する方が多いと思います。

このうち課題や問題点・解決策の内容が、自分の受験する部門や科目に合致していることが大切です。添削をしていると

時々、この部分が『この部門(科目)の視点になっていない』と感じる場合があります。具体的に例を挙げてみます。

 

建設部門の建設環境科目の受験生が、貴重種の保全の話に終始していて、建設事業のことにほとんど触れていない。

これでは口頭試験で試験官に環境部門と判断される可能性大です。

 

建設部門の鋼構造及びコンクリート科目の受験生が、課題や問題点・解決策の内容として施工計画や施工設備に関する内容

を記述している。たとえ鋼構造物やコンクリート構造物を扱っていても、課題や問題点・解決策(つまり技術士としてふさ

わしいポイントになるところ)が施工関連の内容だと、口頭試験で『それは施工計画ではないでしょうか』と問われる可能性

大です。

 

もし、これらの例のように『部門(科目)違い』と思われてしまうような文章を書いて提出しても、これが原因で受験申込みが

不受理になることはありません。

しかし、無事に筆記試験を合格しても、口頭試験の時に厳しい質問を受ける可能性は非常に高まります。

 

受験申込書を提出してしまったら、文章を訂正することはできませんから、提出前に十分なチェックを受けることが大切です。

 

*業務内容の詳細に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その1)

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その2)

 

*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

技術士に合格した時にそれまでのCPDを登録できます!

2017年12月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

二次試験を受験して合格した人へ

すでに口頭試験を受験した人もいるでしょうし、これから受験という人もいるでしょう。3義務2責務がなんたるかはきっと勉強されたことでしょう。そして、CPDを登録できるのは、口頭試験に合格して、技術士として登録した後です。

 

しかし、遡って登録することを知っている人は少ないでしょう。しかも、技術士に合格したのもCPDの登録の対象となります。また、日本技術士会には修習技術者であっても登録できますので、日本技術士会が開催する各種セミナーに参加できます。しかも、一般の技術士よりも安い料金だったります。もしかしたら、日本技術士会の行事に参加して知り合った人が口頭試験の面接官だったなんてこともあるかもしれません。

 

聖書に描かれている「求めよ、さらば与えられん」の解釈はいろいろとあるようです。しかし、技術士に関しては、これに真剣にトライする人、合格に向けて頑張る人には、きっと合格!というご褒美が待っていることでしょう。技術士に合格したら、ぜひCPD(継続研鑽)を進めて、APECにもチャレンジしてほしいと思います。

 

ちなみに、APECに登録するための条件は次のように定められています。

APECエンジニアになるための7つの要件

1) 定められた学歴要件を満たすこと
2) IEAが標準として示す「エンジニアとしての知識・能力(International Engineering Alliance competency profile for engineers)」に照らし、自己の判断で業務を遂行する能力があると認められること
3) エンジニアリング課程修了後7年間以上の実務経験を有していること
4) 少なくとも2年間の重要なエンジニアリング業務の責任ある立場での経験を有していること
5) 継続的な専門能力開発を満足できるレベルで実施していること
6) 業務の履行に当り倫理的に行動すること
7) プロフェッショナル・エンジニアとして行った活動及び決定に対し責任をもつこと

 

この5)の項目はCPDの登録内容で確認されることになります。つまり、年間50時間以上のCPDを少なくとも数年継続している必要があるのです。今からCPD登録できるように、いろいろな研修を受講したらその資料をファイリングしておきましょう。特に、受講日、開始時間と終了時間、主催者、テーマ、開催場所、実施内容、所感などを確認できるようにしておきましょう。

以上

2026年05月
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