2018年08月17日 作成 / 執筆:タートル講師
試験終了直後から、様々なところで択一試験の正答について議論がありましたが、『平成30年度技術士第二次試験
択一式問題の正答の追加について』というプレス発表が、技術士会のホームページに掲載されました。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/005979.html
正確な内容については技術士会ホームページを確認していただきたいのですが、建設部門の択一問題2つについて、
正答をそれぞれ1つずつ追加(2つの正答が存在)ということになっています。
Ⅰ-2の正答が③又は⑤、Ⅰ-9の正答が②又は④となりました。
当該問題を選択した受験生全員に得点を与えるものではなく、2つの正答いずれかを選択した受験生だけが得点する
ということです。
Ⅰ-2については選択肢⑤の記述内容において年度と数値に相違があったこと、Ⅰ-9については選択肢④において
土砂災害が水防法の対象外であることが正答追加の理由だそうです。
平成30年度の建設部門択一は非常に難しかったという声を多く耳にしました。
15問選択中の2問ですから、1問あるいは2問足りずに不合格圏だった方が、合格圏になるケースも多いと思います。
今回の措置で択一の得点が60%以上となった方は論文の採点が行われるわけですから、筆記試験に合格すると考えて、
口頭試験に向けての準備をしておきましょう。
試験から1ヶ月以上経ってしまいましたが、記憶を呼び起こして課題解決論文の再現だけは最低でもしておきましょう。
来年度からは試験制度が変更されます。この機会を逃さず、合格を目指しましょう。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2018年10月14日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士に合格すると幸せになれます。試験対策をすすめるプロセスで、問題解決能力と課題遂行能力を身につけることになるためです。
たとえば、業務で、問題が生じたときに、どのようにすれば解決できるか、を積極的に考えるようになれます。
いままでなら、問題が生じたときに、とても不安になったり、失敗をした同僚や部下を恨めしく思っていた気持ちが和らぎます。
また、業務をよりよく進めるための課題を、創意工夫しようとする気持ちが増えます。
つまり、課題を自分で見出し、それを遂行したいという前向きな姿勢にかわります。
業務で、建設的な取り組みができるようになるというのは、技術士がもてる能力の1つです。
業務だけでなく、家庭でも、問題解決能力と課題遂行能力はとても力強いスキルとなります。
家庭でも、さまざまな問題が生じ、その解決にむけて、現状分析したり、解決に向けての手順を考えたり、これからのあるべき姿を設定したりすることは、必要だからです。
これらは、技術士に求められている、計画、設計、試験、分析、評価、研究、指導と、何らかわりありません。
このようなことで、技術士になると、幸せになります。
口頭試験をこれから受けようとする方は、おぼろげながら、この幸せを体感されていることでしょう。
口頭試験の対策をする過程で、もっと、このことを実感されることになります。
★口頭試験対策キャンペーン★
口頭試験対策のため、私は『想定問題100問』(5,000円)のキャンペーンをやります。
私(まさふみ講師)にメッセージ送信していただき、「受験申込書」と、「3枚論文の復元解答(あれば)」をお送りください。
100問には、お申込みいただいた受講生だけのオリジナル問題を含みます。
本番で聞かれそうな質問を作成し、お送りします。
※10名になった時点で締め切ります。
2018年12月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の最大の難所は、筆記試験と思われています。なぜなら、年度や部門によっては、合格率が10%を割り込むことがあるためです。
たとえば、平成30年度の筆記試験で、建設部門の合格率は6.6%でした。
総合技術監理部門の合格率も6.6%でした。
しかし、この数字は、法律関係の資格試験の合格率と比較したとき、それほどまでに厳しい数字ではありません。
たとえば、弁護士、司法書士、税理士などと共に8士業の1つである、社会保険労務士試験の平成30年度の合格率は6.3%でほぼ同じです。
そうは言うものの、技術士試験は、やはり難しい試験です。
その原因の1つが、春先に提出する業務経歴票です。
とくに、初受験の方は、この業務経歴票の重要性を認識できていません。
業務経歴票の5つの業務経歴と、業務詳細といわれる720字の小論文の出来・不出来が合否を大きく左右するにもかかわらず。
受験生が、5つの業務経歴を十分に検討すれば、自分に相応しい部門や専門領域を選ぶことができます。
不適切な部門等を選ぶと、不合格になる確率がきわめて高くなります。
また、受験生が、業務詳細をしっかり作り込めば、筆記試験に役立つスキルを効率よく身につけられます。
筆記試験では、課題や問題点、対応策や着眼点といった点を表現する必要があります。
業務詳細でも、これらの点をコンパクトに書く必要があります。
そして、業務経歴票が重要だという理由は、何よりも、口頭試験で、試験官がこの書類を手もとにおき、その内容について質問をしてくるためです。
業務経歴票の出来が良い受験生は、合格予定者として、口頭試験で念のための確認がされるだけになります。
ですから、技術士試験は、「業務経歴票に始まり、業務経歴票に終わる」のです。
2019年03月26日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

さて、2018年度の技術士試験が終了し、
合格された方、不合格であった方、様々おられます。
3月のこの瞬間から既に来年度の受験の戦いは始まっています。
どう戦っていくのか?
各々十分に考えてください。
その中で、私がこれまで関わってきた受験生の中で、
3月の時点で「受かりそうにないな」と感じる方々がいます。
反面教師という意味で示しますので、
合格を目指す皆様は、このようにならないでください。
・弱音を吐き、あきらめようとする人
・他人の責任にしようする人
・○○して欲しいと、他人に求めるばかりの人
・勉強ができない「正当な理由」ばかり考える人
・3日間勉強しない日が続く人
上記のポイントを読むだけで納得するかと思いますが、
人間は弱い生き物です。
少し気を抜けば、誰でも上記の症状を発症してしまいます。
他人の責任にして、何か得になることがあるでしょうか?
また、他人に何かをお願いして自分の力になるでしょうか?
自分の回答の良し悪しを聞くのは問題ありません。
例えば、自分の仕事を相手に押し付けたり、家族の役割を無視したりです。
全ての受験生が何かしらの不都合を抱えながら勉強しています。
自分の環境さえ、問題点を見つけ、解決策を模索しながら勉強することが大事です。
私は、そのように大変な状況でも工夫して勉強した方に技術士になってほしいと思います。
3日以上勉強をさぼってしまう方、この方も厳しいです。
勉強は大半の方々はツライものと考えます。
ツライ事柄も、「慣れ」や「ライフスタイル」、「ルーティン」として
自分の生活リズムに取り込むことが大事です。
病気などのやむを得ない場合を除き、長期にわたって勉強しない期間を作ってしまうと、
勉強しない方に慣れてしまいます。
人それぞれ勉強方法は異なります。
しかし、人間としての行動パターン、傾向は似てきます。
是非、今回の話を反面教師として心に刻み、
勉強に励んでほしいと思います。
頑張ってください。
2019年03月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

勉強と研究の違い
勉強とは自分は知らないけど世の中では既知な知見を得ること。教科書で学ぶことは学習だ。一方、研究とは、世の中でも未知な知見を得ることだ。教科書を新しく作ることは研究と言えるだろう。
技術士になるには学習が必要
技術士の過去問題は公開されている。こんな問題が出るよと前もって見せてくれている。なので、こんな問題が出たら、こんな風に解答しようと準備しておけば良い。これがいわゆる技術ノートだ。自分の場合には、重要そうなテーマを100個ほど集めて、それに対して、そのキーワードの概要=特徴と、課題と、その課題への対策をA4でまとめる。そして、その技術ノートを見ながら、600字の原稿用紙に特徴とか課題を書くドリルをする。原稿用紙にうまくかけた時にはそれを技術ノートにフィードバックして改善する。逆に原稿用紙にうまく書けないときは、そもそも技術ノートが行けていないので、補強する。これを3回ぐらいやると、かなり使える技術ノートになるし、まとめるべきキーワードがどんどん増えてくる。
技術士になったら研究にシフト
技術士試験に合格した後も、技術ノートを磨くべきという人もいる。しかし、より重要なことは、それまでに学習した内容をベースにしてもっと深堀すべきだと思う。自分なりに解決できるような社会的な課題を探したり、技術動向を調べたりすることと、それをアウトプットすることだ。学会でもいいし、ブログでもいい。大事なことは色々な新しいことに興味を持ち続けることだろう。自分も分からないことがあるとまずWikiで調べるが、どんどん深く調べていくと、最後はWikiに書かれていないことにたどり着くことがある。Wikiに書かれていることを調べるのは学習だけど、Wikiに新しい内容を書き込むことは研究活動の一つと言えるのではないだろうか。
まとめ
技術士は実社会の課題を解決することがミッションだ。そのためには、勉強は必要だが、それだけでは不十分だ。やはり研究することが必要だ。そして、研究成果を上げるには、テーマ選定が重要だ。どんなテーマを設定するかは、やはり自分が好きなこと、興味のあること、求められていることが候補だろう。個人的には、好きなことを好きなだけ研究し続けるのはワクワクするし、楽しい。そして、それが他人にも認められて、後追いで自分の仕事になることはなんども経験した。あなたも技術士になってワクワクしながら社会的課題を解決しませんか。
以上
2019年04月17日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士二次試験の合格基準は文部科学省技術士分科会で決定されます。
その方針の柱として、知識ではなくコンピテンシーと言う尺度が提唱されています。
この「コンピテンシー」とは、
職務における効果的、ないしは優れた行動に結果的に結びつく個人特性という意味です。
つまり、仕事の品質や性能を高めるような行動をとれる人の特性です。
実際に、仕事の現場に出向くわけには行きませんので、試験では事務の場面を模擬して、試験官が答案等から推し量ります。
コンピテンシーをよりわかりやすい形で表現できれば、得点は上がるはずです。
私の言葉で、より噛み砕いてコンピテンシーについて書いてみると以下となります。
これらを遂行する為には、当然土台には幅広い基礎知識が必要となります。
皆さんはこれまでの業務で、問題や課題を咀嚼し、自分の持っている知識や技術を基礎にして解決した経験はないでしょうか。
その業務こそ技術士たる姿かと思います。
その資質が試験官に伝わるような論文の書き方を心がけてください。
2019年04月08日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

もう既に技術士2次試験の申し込みを済ませた受験生もいることかと思います。
さて、申し込みが済んだら、あとは勉強するのみです。
しかし勉強はつらく長く、大変なものです。
モチベーションを継続することも、試験勉強のスキルの一つと考えます。
では、何でモチベーションを維持するのか?
よく言われる成功への秘訣をまとめてみました。
1.自分の成功した姿を想像する
アインシュタインの言葉に「想像力は知識よりも重要だ」があります。
鮮明に正しく成功した自分を想像することで、後の自分がそれに続くことが簡単になるでしょう。
・毎日自分の成功を想像することに数分費やしましょう。
自分が成功して、映画の主人公になっているのを想像するのです。
その映画であなたは何を行なっていますか?どんな感じの成功ですか?
高揚した気持ちを楽しみ、自分の炎をかき立てるモチベーションにしましょう。
2.自分のゴールを成功させるもの、能力、物質を特定しましょう
・もし有名な演説者になりたいのでしたら、自分のボキャブラリー、知識、
スピーチライティング、声の鮮明さなどのスキルを磨くことが必要となるでしょう。
では、技術士になるためにあなたが必要な能力、物質とは何ですか?
論文力、技術の知識力、キーワード、時事ネタなど何が足りないのかを分析してみましょう。
3.自分が磨かないといけない能力と、自分がアウトソースできるスキルを判別する。
・アウトソーシングは、タイムマネージメントです。
自分の能力には限りがあるのです。
あまり重要でないことをアウトソーシングすることによって、
自分がそこへたどり着くまでにフォーカスしておきたいことに集中できる時間を与えます。
試験日は既に決まっています。
つまり、試験勉強ができる時間は伸ばすことができません。
有限な時間を如何に有効な時間とするかは、
貴方自身が時間の使い方を考える必要があります。
うまくいかない、苦手だと思うことは人それぞれ必ずあります。
そんなときは、経験者へ意見を聞くことも時間を有効に活用する手法であります。
ぜひ、合格への道筋を今から考えてみて下さい。
2019年07月29日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、お疲れ様です。
技術士会のホームページに、今年度の2次試験の
出題文が全部門で公開されました。
今年から必須科目は択一問題から記述式に変わったため、
受験生の皆さんだけでなく、来年受験しようと思っている方々も
興味があったのではないでしょうか?
全ての部門の必須科目において、
出題形式は統一されていました。
どの問題も4つの小問から構成されていました。
それぞれの部門の文言は多少異なりますが、およそ同じような出題でした。
(1)では対象分野における社会的問題に対して、多様な観点から課題を複数抽出すること。
(2)では、(1)で挙げた課題のうち、最も重要と考える課題を選び、複数の解決策を記述する。
(3)では、(2)で挙げた解決策に「共通して」生じうる新たなリスクとリスクへの対応策を記述する。
(4)では、(1)から(3)を遂行するにあたり、必要な要件を、「技術者倫理」、
「社会の持続可能性」の観点から記述する。
全部門で同じ出題形式であるため、おそらく来年以降も似たような出題となることでしょう。
さて、解決していきますが、(1)~(3)で特に困ることがあるでしょうか?
過去問題の選択科目Ⅲと変わる部分は殆どなく、唯一異なる点は、
記述した解決策に対して「共通した」リスクを回答する事でしょうか。
(4)では、技術者倫理がやはり問われました。
こちらのニュース記事でも何度か書きましたが、
必須科目で「倫理」が問われることは、既に技術士会のホームページでも予告されていましたので、
技術士倫理綱領を勉強していた方も多いかと思います。
出題文の中にも、ご丁寧に「社会の持続可能性」と書かれています。
倫理綱領にある項目であります。
公衆の利益を優先する事、地球環境を保全した行動をとること、
当然ながら法令を遵守した行動をとることなどが挙げられるでしょう。
採点方式や各小問の配点までは公開されていないため、
合格、不合格の基準はわかりませんが、
冷静に対応できた方々は難しい試験ではなかったのではないかというのが私の感覚です。
この後、口頭試験もありますのでしっかりと準備を進めましょう。
2019年08月08日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士二次試験は、平成31年度(令和元年度)試験から択一式試験がなくなりました。そのため、筆記ばかりの試験になりました。つまり、以前のような知識を直接に問う設問がほとんどなくなりました。
しかし、必須科目Ⅰでも、選択科目Ⅱでも、選択科目Ⅲでも、依然として専門知識は基礎として必要です。なぜなら、論文を書くのにも、専門的学識を踏まえることが求められているためです。また、実際に、評価項目となるコンピテンシー(技術士に求められる資質能力)の1つに専門的学識も含まれているためです。
そこで専門知識の記憶をいかに効果的、かつ効率的に定着させるかテーマになってきます。
技術士試験は、原稿用紙に手書きする制度になっています。ですから、キーワードが正確に書けるように訓練しておくとよいでしょう。パソコンでまとめてばかりいると、簡単な文字も書けなくなってしまいます。
手で書くとき、丁寧に書くのがおすすめです。トメ、ハネ、ハライに気をつけて、はっきりとした字になるようにします。そうすることで、そのキーワードを目にする時間がわずかに長くなり、走り書きしたときよりも忘れにくくなります。
また、丁寧に書くことは、本番では必須です。丁寧に書けないが故に、合格点に至らないケースが多いのです。これは、悪筆の受験生が想像しているよりも深刻な現実です。
さて、一度書いたキーワードやその解説文は、24時間後、1週間後、1か月後というように期間を定めて見直しましょう。はじめのうちは、復習のインターバルをあまり空けずに、定着してくれば、多少の間を空けて見直すようにします。
そして、過去問で、そのキーワードを使って答案を書いてみましょう。
このように、「インプット→復習と定着→アウトプット」を一括りとして専門知識を定着させると良いでしょう。
2016年11月11日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

2枚、3枚論文では論文の構成が重要な要素です。問題で求めている事項を漏れなく記述する必要があります。そのためには、論文記述前に順番に行うべきことがあります。
最初は、この問題が出題された背景を考えることです。なぜこの問題が出題されたのか、出題者はどんなことを考えているのか等です。我が国では社会資本の老朽化の時代に入り、財政が厳しい中でどのように社会資本を維持すべきか、高齢化社会の影響を踏まえてどんな対策が必要なのか、高度成長期に急速に整備・普及した工業製品の安全性の確保をいかに担保するか等、出題の背景を考えることが必要です。論文の最初に「はじめに」の項目を設け、そこに背景等を3行程度記述するようにします。
次に、出題の順番に項目を書きだすことです。大項目、中項目、小項目等を書き出します。項目を書き出したら、それぞれの項目にキーワードを書き出します。キーワードは専門用語、日常用語等連想ゲームのように書き出します。同じキーワードが複数の項目に記述されてもよいです。この時、項目の関連性に注意して論理的な構成になるようにキーワードを抽出します。
次は、項目ごとに文章の量を割り付けます。項目ごとに何行記述するか目安をつけます。1枚25行なので、3枚で75行。そのうち「はじめに」で項目と文章で4行とします。残りを割り付けます。文章の量に偏りがないようにするのが目的です。
それから記述します。記述は短文で主語、目的語等5W1H明確にに記述します。論文の最後は、「おわりに」の項目を設けて文章の量を調整します。おわりにでは技術者としての決意等を記述します。最後は「以上」と必ず記述します。
論文作成の順番は概ね以上のようです。キーワードを抽出しながら、項目を変更したり追加したりする場合があります。いきなり論文を記述することは絶対してはいけません。
2016年11月16日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

無事に二次試験の筆記試験に合格し、口頭試験を控えている皆様へ
口頭試験は、どんな雰囲気なんだろう?何を聞かれるのだろう?
そんなことが心配なあなたのために、私の体験メモと受験生へのアドバイスを
私のコーナーにアップしましたので、良ければ参考にしてください。
URL http://gizyutushi.com/system/index.php?cont=udetail&id=626
また、残り少ない時間を有効に活用するには、やはり次の3点を徹底的に
行うことが王道です。
1)口頭試験で想定される質問を100個ぐらい考える。
どうしても思いつかないという方、相談して頂ければ、よくある質問や、
昨年作成した想定問答でアドバイスさせていただきます。
2)想定質問への回答を録音して、繰り返す聞く。
聞かれた時に答えるつもりでスマホに向かって説明する。もしくは、
書面で回答を作成して、それを録音する。何度も繰り返してその録音
内容を聞くことで記憶を定着するととものに内容をブラッシュアップ
しましょう。
3)模擬面談をしよう。同僚の人でも、家族でも、頼める人に1)の想定
質問を渡して、なんでもいいから聞いてもらう。予想外の質問に答える
中で、自分が欠けている点に気付き、2)の不足点を加筆したり、
しっくりしない点を改善して、再度録音して繰り返し聴きましょう。
この1)から3)を繰り返し行うことでどんな質問が来ても落ち着いて
応答できるようになります。
口頭試験の面接官は、筆記試験であなたを合格にしてくれた方です。
基本、合格させようと期待を掛けてくれています。自らの経歴や職務を
見直し、あなたのことをよく知らない人にあなたの素顔を理解してもら
いましょう。
完璧な準備をしたという自信が口頭試験での武器になります。
グッドラック!
2016年11月17日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

技術士試験の論文は考え方記述することが最も重要です。専門知識をどんなに記述しても、自分の考え方を示さなければ合格論文にはなりません。反対に考え方を示せば専門知識が不足でも合格論文になります。つまり、技術士論文試験で必要なことは、知識よりも考え方を示す記述の仕方です。勿論専門知識・キーワードを適切に用いた文章の方が、技術的な論文であることは言うまでもありません。しかし、知識・キーワードを覚えるには、それなりに時間がかかります。本試験の7月までに覚えれば良いことです。
一方、考え方を示す記述の仕方は、日常業務で練習することができます。また、日常業務で作成するレポート・報告書の類は格好の練習材料です。
練習方法は至って簡単です。5W1Hを記述する。事実を先に記述し考えを次に記述する。大変・非常に等の感情表現はしない。主語・目的語を丁寧に記述する。
調子にのって記述していると、「私は」で書き始めたのに、いつの間にか「私を」に、主語と目的語がすり替わっていることがあります。その様な文章は、言いたい雰囲気は分かるけど、何を言ってるか分かりません。もう一度読み返して、善意に解釈しないと分かりません。採点者は、一度読ん分からない文章をもう一度読み返すことはしません。つまり、一度読めば分かる文章でなければなりません。相手に解釈させない文章を記述する必要があります。
計画を立てて来年7月までの充電期間に専門知識・キーワードは確実に覚えることにして、文章の練習は日々の日常業務で練習してください。ポイントは初めて読む人が「読めば分かるか」です。面倒でも5W1Hを丁寧に記述するように心がければ必ずできます。
2016年12月04日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

技術士試験では考え方を示すことが必要です。そのため、設問で求められて無い事項でも考え方を示すために積極的に記述する必要があります。
例えば、○○の原因を2つ挙げ原因を特定するための調査項目を示せ との設問では、○○のメカニズムを記述せよとは求めていません。しかし、原因とその特定のための調査項目を説明するためには、○○のメカニズムを説明しなければ論理的なつながりが損なわれます。つまり、設問が求めている原因と調査項目を記述しても、その関連性が分かりません。関連性(論理的つながり)を説明するためには、メカニズムを説明しておく必要があります。
設問が求めている事項は漏れなく記述する必要があります。それに加え、論理的つながりを円滑に説明するために必要な事項を記述することが重要です。論理的つながりに欠けると、論理が飛躍してしまいます。飛躍は減点対象です。専門知識は十分備えているのに、飛躍してしまっての減点ではもったいないです。
そのためには、設問が求めている事項を整理して、大・中・小項目を作った上で、論理的飛躍が生じないためには、さらにどの様な事項を追加すべきか考えて、その項目を追加することです。
実際の試験では問題用紙の余白にメモ書きすることになりますが、普段から項目の整理・追加を実践してください。設問は出題者とのコミニュケーションです。出題者の意図を意識しつつ項目を作成してください。
さらに言えば、技術士には技術的専門事項を一般の人に分かりやすく説明する能力が求められます。一度読めば分かるような記述でなければなりません。読み返さなければ理解できない記述では不合格です。論理展開に飛躍がなく、読めば分かる記述が必要です。くどいですが、何をしたかではなく、どの様に考えたか を示すことが最も重要です。
2016年12月15日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

2枚論文、3枚論文の記述では、見出しの付け方が重要です。具体的には、大項目、中項目、小項目です。設問にも、(1)、(2)等と番号が付いています。この設問の番号と論文の見出し番号は必ず一致するわけではありません。
解答論文はそれ自体が論文です。単独の論文です。それなので、単に設問に解答するだけだは論文として不足です。論文はなぜこの論文を書くに到ったか、何をどのように考え、何をしたか、その結果分かった知見はなにか、今後の課題は何か 等を記述します。それなので、なぜこの設問が出題されたかを考え、出題者の意図をくみ取り記述します。
具体的には、1.はじめに との項目を設け前述の事項を記述します。しかし、これは設問では求めていません。それなので、設問の番号と記述の番号はこの時点で異なってきます。以下、同様に設問では求めてない事項でも、論文を構成するのに必要な事項は適宜記述します。すると、設問の番号とは大きく異なってきます。でも、それで良いのです。
論文を記述する前に、見出しを整理して単独の論文として成立する見出しにする必要があります。見出しを考えることを練習してください。みなさんは専門知識は十分備わっている方です。見出しの付け方などで減点されては、悲劇です。
2017年01月14日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

論文の見出し、文章の量は回答論文として重要です。見出しは1行で、文章の量が項目によって偏らないことが大切です。
そのためには、キーワードを適切に用いて記述することです。そのキーワードは、白書、各省のホームページ、専門分野は基本書、学会等のホームぺージから整理しておきます。なぜなら、技術士は国が認めた資格ですから、国の方針等を理解したうえで、自分の考えを述べる必要があるからです。
どんなキーワードを用いているかで記述者が何をどの程度理解しているかが伺えます。そこを、採点者は見ています。それなので、キーワードの整理は非常に重要です。キーワードを用いてスキの無い文章、突っ込まれない文章を記述する練習が大切です。
キーワードは膨大で何をどのように整理すれば良いのか、雲をつかむようで難しいかもしれません。でも、心配ありません。市販のキーワード本、基本書、白書等を精読することで十分です。7月の試験までには十分できます。キーワードを用いて自分の考えを述べる練習もできます。まだ、1月です。3月末ぐらいまではキーワードの整理に時間をかけても大丈夫です。地味でつまらない作業ですが、これをやるか、やらないかで、記述された論文の出来栄えが大きく異なります。がんばりましょう。
2017年02月19日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

一般問題で検討すべき課題を挙げろ。との設問があります。これは、課題を挙げること、なぜ課題としてあげるのか、その理由を説明する必要があります。箇条書きで課題を羅列してもかまいません。その場合は、箇条書きの前に理由を記述します。項目を作って記述する場合は項目の中で理由を説明します。
問題とはなにかといえば、「現状とあるべき姿とのギャップ」です。つまり、課題(問題)は現状とあるべき姿の両方が分かっていなければ、何が問題なのか分かりません。課題(問題)を挙げるためには現状とあるべき姿を整理して考えてから記述します。
考えることは整理することです。この整理が不十分だと論旨がよく分からない論文になってしまいます。まだ、本番まで時間があります。考える・整理することに時間をかけてから論文を記述する練習をしましょう。
2017年02月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士は、21の技術部門で構成され、それぞれの専門知識を活かした技術士たちが活躍しています。
技術系の大学を卒業して設計などの業務を行っている人であれば技術士の資格の名前は聞いたことがあると思いますが、具体的にはどのような人が受験をするのでしょうか?
・技術コンサルティングを行う人
技術コンサルティングとは、主に公共工事などで、計画を行うような業務を指します。例えば、国や県などがこの部分に橋をかけたい、道路を作りたい、公共施設を建てたいというような場合に、必要な材料や工事の期間、技術的な資料(橋であれば荷重や災害時に壊れないか等)の作成といった設計委託業務を発注します。
そういった設計委託業務を受注する技術コンサルティング会社に勤務するような人は技術士資格の取得は必須といってもいいでしょう。
会社によっては課長昇格の要件になっているようなところもあるようです。
・製造メーカで製品設計を行う人
製造メーカなどで設計業務を行う人は、工事などを行う人と比べて社外資格がなくても業務に当たれる場合が多いことから、資格取得を行わず何年も来てしまうといった人も多いようです。
そうした人も自分の技術レベルを対外的に証明できる資格として技術士が挙げられます。
製造メーカの設計は困難な案件を技術提案で解決したという事例が出やすい業種でもあります。
技術士2次試験で求められる実務経験としての経験を積みやすいと言えます。
技術士はその腕が認められれば、将来的に独立することも可能な資格です。
将来的なことも見据えて受験に取り組みましょう。
2017年02月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験は実務経験の期間も合わせると非常に長い戦いとなります。
普段の日常業務や家庭での生活と並行して勉強を行わなければいけません。
技術士合格のためにはどのようなことが必要なのでしょうか?
・効率の良い勉強方法を探す
司法試験などの難関試験と違い、技術士試験は社会人生活を送りながらの受験が求められます。勉強ができる時間も限られている場合がほとんどであると考えられます。
専門的な知識を問う筆記試験では、専門分野の勉強や、質問に対してわかりやすく記述するスキルが求められます。
効率のよい勉強方法を検討しましょう。
・頼れる先輩技術士を探す
技術士の業務経験の中には、指導技術士のもとで働く場合など、先輩技術士とのつながりを重視する項目があります。技術の設計などは一人で行う仕事は皆無に等しいです。頼れる先輩技術士に技術士試験のコツを教えてもらうという方法もあります。
・ここのサイトを活用する
自分の勤務する職場に技術士の方がいれば上記の内容は実行することができますが、職場内に技術士の方がいないという人を多いと思います。
このサイトでは、後進の技術士指導に熱心な先輩技術士が登録をしております。
論文や口頭試験の対策を受け付けている技術士の方もいます。
【論文添削】技術士システムを活用して、技術士二次試験合格を目指してみてはいかがでしょうか?
技術士二次試験に合格し、技術士に登録したからと言って終わりではなく、技術士としての始まりです。
技術士資格の活用や、技術士の人脈を活かして業務に当たるスタートラインに立てるのが、技術士二次試験の合格です。
2017年03月04日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

論文で一番重要なことは、キーワードを適切に用いることです。一般的な技術用語、政府・行政が用いる用語などです。論文の論理展開が適切でも、適切なキーワードを用いなければ合格しません。反対にキーワードが適切であれば多少の記述の下手さは、ある程度カバーされます。的を絞りキーワードを理解しましょう。
専門分野のキーワードはその分野の基本書を精読すること。一般分野はその分野を所轄する省(建設部門なら国土交通省)の白書は必ず精読しましょう。キーワードの宝庫です。まずは、教材を揃えて、どれくらいの量かを確認して、計画的に精読しましょう。まだ3月です。時間はあります。試験直前には集中的に復習する必要があります。それなので、試験直前に集中的・短時間で効率よく復習できるように準備しておくことも含めて、計画的に精読しましょう。
2017年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
製造した製品や工事に欠陥や瑕疵などがあった場合には、設計者の立場で技術士が説明や報告を行うことがあります。
その場合は客観的な事実に基づいた情報を用いた説明でなければなりません。
条文:技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。
トラブルや問題が行らない工事や製品開発を行うことが大前提ですが、想定できないことが発生して社会的な問題となってしまうこともあります。
例としては、東日本大震災などの大規模災害などが挙げられます。
大規模災害時の津波などは、設計による想定をはるかに超えた凄まじい物でした。その前にはどれだけ強固な建物でも破壊されてしまいます。こうした事実を技術士は数値や客観的に誰が見ても納得できるような指標をもって説明しなければなりません。
また、製品のリコール隠しなども大きな問題となりました。
自動車の走行試験データの改ざんなども、技術面から異議があれば依頼主や雇用者に説明責任を果たさなければなりません。
そうしなかった結果、社会的に大きな問題となってしまい、会社が傾くのではと思う程の大問題となってしまいました。
こうしたマイナス面だけではなく、逆にこうした技術を取り入れるとどのような効果が期待できるのかという付加価値を説明するのも技術士の役割と言えます。
近年ではコスト削減だけではなく、より高度な機能をつけることで製品を高く市場へ出そうという動きもあります。そうした場合に技術設計担当として、その機能をわかりやすく、客観的な事実に基づいた説明をする必要があります。
技術士の面接試験はその訓練でもあると言えるでしょう。
2017年05月18日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

受験生の大半は今、論文対策で頑張っている頃でしょう。
基本的には過去問に対して論文を記述し、添削を繰り返していると思います。
その過去問の選択ですが、適当に選んではいませんか?
せっかくトレーニングするなら本番に出題されそうな問題を選択したほうが効率的ですよね。
出題される問題は大きく分けて2パターンあります。
1つ目は「普遍的内容」・・・過去に何度も繰り返し出題されているもの
2つ目は「最新話題」・・・ここ1~2年間の話題
「最新話題」は関係する書籍やホームページなどを参考に予想するしかありません。
「普遍的内容」は過去10年ほどの過去問を研究すると見えてきます。
同じキーワードが繰り返し出題されていることがわかってくると思います。
逆に1度しか登場しないようなキーワードは「最新話題」の出題であり、基本的にはもう出題されることはないでしょう。
その当時の重要ワードであり、現在では特に重要視されていないからです。
その「最新話題」の過去問でトレーニングしても試験本番ではまず出題されず、時間の無駄使いと感じるでしょう。
せっかくトレーニングするのであれば、本番出題されそうな「普遍的内容」の過去問でトレーニングすると一石二鳥です。
まずは過去問から「普遍的内容」の問題を抽出し、その過去問で基礎をトレーニングします。
ある程度評価の高い論文が記述できるようになったら、「最新話題」出題を予想し、最終仕上げをして本番当日を迎えるのが理想かと思います。
これらを独学でするのは時間が掛かるので、ベテラン講師に助けてもらうほうが効率的ではありますね。
2017年05月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験には、文章で説明する問題が多く存在します。
自分には文章のセンスがないと思っている人も多いのではないでしょうか?
文章のセンスというのは非常に曖昧な表現です。普段からセンスが大事だと言っている人に、センスとは何かということについて聞いてもあまりはっきりとした答えが返ってこないと考えます。
センスとは「相手の要求に対して細かな配慮ができる」能力と読み替えることができます。
ある事柄について説明する設問があったとします。
その場合、Aのことを説明すると、Bも関連した内容として説明する必要があります。
さらにCについても説明しなければならないということを続けていってしまうと、どんどん本質からずれていってしまいます。
設問の回答がAに関する説明のみだった場合、B、Cについての説明は不要ということになります。
ここで重要なのは、レポートなどであれば上司などに書き直しなどを命じられて済みますが、試験時間中は誰もそういったアドバイスをくれません。
また、B,Cの説明をするということで、限られた試験時間を無駄に使うことにもなってしまいます。その説明を書いたがために一問分の時間がなくなってしまったということにもなりかねません。
まず、主題を見失わない
説明をしていくと、自分の世界に入っていってしまい、これもこれもいうような説明を加えていったのであれば、主題から離れていってしまいます。
特に自分の好きな分野であれば、多くの説明をすることができるためいろいろと書きたくなる気持ちも理解できます。
しかし、問題文に対する説明に得点がもらえることを忘れてはいけません。
問題文を見た場合、それに対する主題をまず考えるようにしましょう。
極端な言い方をすれば、主題が一文だけでも相手の要求する回答であれば得点がもらえるということです。
これは分かりやすい説明にもつながる重要な項目です。
2017年05月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験では、多くの文章を書く必要があります。
その中で重要なのは「簡潔に分かりやすく書く技術」です。
普段から技術文書や論文などを書いている方は、そういった技術は日常的に鍛えられていますが、あまり文章を書かないという人にとっては、二次試験の説明問題は難関となります。
そんな方に向けて、文章の基本「句読点」について解説します。
文学を読むための国語の授業でやった作文とは少し異なりますので、根っからの理系という人も安心して下さい。
・一文一意(One sentence One mean)を心掛ける
一文が長い文章は、読んでいてもどれが重要なのかが分かりにくく、誤解を生みやすくなります。
一番簡単な文章は「○○は○○だ。」の構成となります。これを連続していけば、最も簡単な構成の説明文章が出来上がります。
例:今日は晴れだ。今日は遠足日和だ。
あまりにも単純すぎて、言葉を覚えたての子供が話すような内容ですが、きちんと説明になっています。
一文に詰め込む情報は極力一つとすることで、単純明快になります。
・説明を補足する内容を句点(、)で区切る
句点(、)の使い方はその人の個性が出ることが多く、非常に使い方は難しいです。
多くの文を句点で区切ると、ぶつ切りのような文章となってしまいます。
例1:今日は、天気が、よいので、遠足に、行くのに、適した、遠足日和だ。
これは極端ですが、句点を入れることができる箇所すべてに入れた文章です。
これでは読みづらいというのは一目瞭然です。
例2:今日は天気が良いので遠足に行くのに適した遠足日和だ。
句点がないパターンです。これもとても読みづらいです。
例3:今日は天気が良いので、遠足に行くのに適した遠足日和だ。
真ん中で区切った文章です。いくらか読みやすくなりました。しかし、遠足日和を説明するのに何となく無理やりこじつけたような説明となっています。
例4:今日は天気が良いので、遠足に行くのに適している。そのような天気のことを遠足日和と呼ぶ。
天気がよいことを説明するのに大げさな気がしますが、これを自分の専門分野の内容を素人にも分かりやすく説明することに置き換えてみましょう。
言葉が足りない、句読点の場所が悪いというだけで極端に分かりづらい文章になることがお分かりいただけたかと思います。
2017年06月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
平成28年度までは、試験開始から60分経過したら、答案用紙を提出して退室することができましたが、平成29年度は、途中退室ができません。
「Ⅰ 必須科目(択一式)」を途中で退室して、「Ⅱ 選択科目(記述式)」に備えようと考えていた方は、平成29年度はそれができませんので、ご注意下さい。
また、手洗いのための一時退室は従来通り認められますが、携帯電話などの持ち出し禁止が明言されていますので、こちらも合わせてご注意下さい。
以下に、「技術士第二次試験 受験申込案内」の記載事項を記しますので、ご自身で確認しておいて下さい。
平成28年度 技術士第二次試験 受験申込み案内
「3.受験上の注意事項」(P.17)
(17)各試験科目の試験開始後60分間及び試験終了前の10分間は、退室を認めません。無断で退室した場合は、「失格」となります。
(18)各試験科目の試験開始後60分を経過してからの退室や手洗いのための一時退室を認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。
平成29年度 技術士第二次試験 受験申込み案内
「3.受験上の注意事項」(P.17)
(17)試験時間終了前に答案用紙を提出して受験を終了することはできません。
(18)各試験科目の試験開始60分を経過してから、手洗いのための一時退室、又は棄権による退室は認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。なお、一時退室の際、携帯電話(スマートフォン、PHS含む。)、パソコン、ウェアラブル端末(スマートウォッチ等)、タブレット端末等の通信機器・電子機器を持ち出すことは禁止します。
2017年06月28日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

日本技術士会より技術士制度改革について提言がありました。
1.更新制度の導入
技術士には自己研鑽、資質向上の責務を果たすためCPDの努力義務がありますが、更新制度はありませんでした。
5年に1回程度、更新講習の受講義務化の予定です。
2.技術士補の廃止
技術士補登録の意義がほとんど無いのが現状です。
第二次試験の受験資格として技術士補を利用している人もほとんどいない状況です。
利用価値が無いものは廃止されるのも仕方ないかもしれません。
3.国際的通用性
国際エンジニア連合(IEA)の考えでは、今の日本の技術士制度ではそのまま国際資格認定されず、追加審査が必要なようです。
今後、第二次試験を見直し、対応できるようになりそうです。
4.他の国家資格との相互活用
技術士資格は「業務独占」ではなく、いわゆる「名称独占」資格なため、メリットが少ないと思われています。
他の資格受験時に一部試験免除などのメリットが少しありますが、今後対象を拡大していきたいようです。
上記は筆記試験受験時には特に関係ありませんが、口頭試験時は多少関係してくるでしょう。
また技術士を目指している以上、日本技術士会の動向はしっかり把握しておくことは大事です。
合格してからではなく常に情報にはアンテナを張ることが技術士には求められると思います。
2017年07月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士2次試験は、記述式試験であるとともに、実務経験に関する内容も出題されます。
技術士二次試験を受験しようと考える方々は、企業内でも実績があり、顧客との対応に関してもプロフェッショナルであることを想像します。
設計に関する打ち合わせなどでは相手の出方をみたり、特記仕様書の意図を考えたりすることも多いでしょう。
場合によっては、仕様書の質問があまりできない(嫌な担当者だったりする場合に聞きづらい)などの場合に、特記仕様書の文言の意図などを考えたりすることもあるかもしれません。
こうした仕事を進めていく上での相手との駆け引きなどは、学生時代には経験することができず、仕事を円滑に進めていくうえで必要不可欠なスキルとなります。
しかし、技術士二次試験の出題は特記仕様書ではありません。
模範解答があり、出題内容に可能な限り二つの意味がでないように検討されて、当日の試験問題となっています。
ある問題が出題された場合には、教科書通りの回答をするように心がけましょう。
社会人生活が長くなると、こうした教科書の内容が現実とそぐわない部分に目が行くようになってしまいがちです。
問題があった場合、「実際には計測誤差の補正が必要だ」「実際にはこんなやり方しない、時代遅れだ」と感じるような出題もあるでしょう。
しかし、問題に正しい回答をしなければ技術士試験には合格しません。
現実的ではないことを何でと思う人もいると思いますが、そうした内容が基礎知識となっていきます。基礎を押さえることで、実際には違うということもわかるというものです。
教科書は模範的なものばかりでつまらないという気持ちを抑えて、技術士に合格するという目標に向かって努力していきましょう。
こうした教科書的な基礎知識が新技術を検討する場合に大いに役立つということも忘れてはいけない重要なことです。基礎知識があって初めて応用技術を検討することができます。
技術士二次試験ではそういった力も計っていると言えるでしょう。
2017年07月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験の口頭試験。
こう書くととても高度な内容のことを行っているように見えてしまいます。
実際には、事前に提出した業務経歴票を基に、あなたが技術士にふさわしいのかを試験する場です。
これは、会社に入社するための採用試験の最終面接と言ってもいでしょう。
言わば、技術士という会社に入社するための役員面接と言い換えることができます。
試験官からの質問内容も、業務経歴票で不明な点や、もっとも技術者として成長したと思えるエピソードなどの説明を要求されることもあります。
採用試験時に学生時代に頑張ったことなどを話した経験や、転職を経験されている方であれば、過去の会社での業務実績を説明したと思います。
それと全く同様です。
中には、技術士を取得しても現在の業務と関わりのないものも多いことから、「いまのあなたに技術士の資格が必要か?」と問われることもあるようです。
これは、入社の際に志望動機などを説明し、様々な質問をされて入社する動機が揺るぎないものなのかを聞かれた記憶のある方も多いのではないでしょうか?
こうした状況から技術士二次試験の口頭試験は、企業の最終面接とほぼ同じであるということが言えます。
技術士の口頭試験と難しい感じに考えずに、企業や官庁にお勤めの方であれば、誰もが一度は経験している採用面接を思い浮かべてみれば、試験の状況をイメージしやすいのではと思います。
転職をされている方は、過去の実績を面接官にアピールする経験をされていますので、口頭試験でも、あなたに対する知識が業務経歴票(履歴書)しかない試験官に自分をアピールする場を経験していますので、有利であるのではと考えます。
ただ一つ、違う点は、採用試験では入社後に上司となりうる人が面接をしているのに対し、試験官は技術士試験の時だけのお付き合いになります。
そう考えると、試験で行ったことが後々まで響くようなことはありませんので、気持ちを楽に持って試験に臨んでいただきたいと思います。
技術士の口頭試験までたどり着いたということは、それだけでも価値があります。
この最後の難関をなんとしてでも突破して、一生の宝となる技術士の称号を手に入れてください。
2017年07月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「静かなところでゆっくりと勉強したい」と思ったことありませんか?ですが、無音状態で外からの刺激がない状態で勉強をすると、脳が記憶を引き出すための手がかりが少なく、情報が脳に定着しづらいとされています。
学生の頃を思い出してみると、クラスの中に何人かは音楽を聴き名が勉強する生徒がいたのではないでしょうか。音楽を聴いていると外部からの刺激が増えるので、自分の世界に没頭しづらく、集中力が欠けてしまうという人も多いでしょう。ましてや、社会人になって少ない時間で必死に勉強をしているわけですから、音楽を聴きながら優雅に勉強している余裕はないはずです。
ですが、音楽を聞いたり、周りからの刺激がある環境で勉強した方が情報が脳に記録されやすいということが、ある実験により示唆されています。この実験は1970年代にミシガン大学で研究をしていたスティーヴン・スミスと他2人の心理学者により行われました。10分を5セットとして、スクリーンに映写されるスワヒリ語を20個覚えるという実験でした。グループは2つに分けられ、1つは同じ背景が20個連続する状況で記憶し、もう1つのグループは単語ごとに背景が切り替わる中で記憶しました。2日後に単語テストを行うと、同じ背景が継続する環境で記憶したグループの平均は10個程度、背景が変わる環境で記憶したグループの平均は16個と高い結果をだしました。
場所を変えたり、においを嗅いだり、記憶の手がかりが強い方が情報を思い出しやすくなるとされています。記憶力を鍛えて学習効率を上げるために、いつもとは違う空間で勉強するなど、記憶の手がかりを増やす工夫をしてみましょう。
2017年07月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験に向けて、勉強を進めるためにはスケジュール管理が大切です。受験当日までにどの範囲を勉強しておくか、自分の苦手範囲の復習はどの程度行うかなど、効率的な学習の支えになるのがスケジュール管理です。
ですが、実際はスケジュール管理がうまくいかないと言う人も多いでしょう。仕事で急な対応が入ってしまったために、なかなか予定通りに学習が進められないことも多いはずです。さらに、学習予定が崩れ始めると、調整するために1日の勉強量が増えて終わらなくなり、スケジュールがどんどん先延ばしになっていく……。うまく時間管理をできない自分に嫌気がさして落ち込んでしまう人もいるでしょう。
スケジュール管理は目標達成のために欠かせないサポーターである一方で、ストイックすぎるスケジュール設定はやる気をなくしてしまうリスクにもつながります。実際に行われた学習に関する実験結果を紹介します。大学生を対象に行われた学習効率に関する実験です。
実験開始前の予想では、細かくスケジュールを管理したAグループが最も高い学習効率になるはずだとされていました。ですが、実際に箱を開けてみると、Bグループが最も成績が良くなりました。
日単位で目標が決められていると、少しでも目標を達成できないと全体のスケジュールに狂いが生じ、目標達成できない日が続きます。心理的な悪循環も重なり日単位でのスケジュールは管理することが難しいのでしょう。また、スケジュールの細かい設定をするため、準備にも時間がかかります。
その一方で、月単位で目標を設定したBグループは準備が大まかで済み、多少の遅れが生じた場合でもスケジュールの都合がつけやすく、結果的に学習効率がよくなりました。
さらにBグループの被験者は、実験が終わった1年後でも、月単位の目標設定が習慣となり目標に向けたスケジュール設定を行っていたことがわかりました。完璧を求めて細かいスケジュールを設定しがちですが、目標を達成して成功体験をつかんでいくためにも、ゆとりがある月単位での学習目標を設定していきましょう。
2017年08月08日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
直近の技術士二次試験の試験結果より、どのようなことがわかるのでしょうか?
全体合格率
受験者数 31635人 合格者数 3648人 合格率 14.6%
合格率は10%台となっており、難関であることには変わりありません。
分野で言えば、建設部門が受験者数の5割以上を占めており、建設部門での合格率が全体にも反映されてきていると言えるでしょう。
建設部門合格率
受験者数 17535人 合格者数 1786人 合格率 13.1%
建設部門での合格率は全体と比較すると同水準となっております。これは、受験者数が少ない部門では合格する人の割合が多く、合格率が跳ね上がっていますが、難易度が変わっていることではないということを示しております。
建設部門ではそれだけ技術士資格の需要があると言えます。これは建設コンサル会社などの官庁受注の必須条件として、技術士資格者の人数などの規定があるためです。
年代別試験結果
では、技術士二次試験は何歳の人が受験を考えている傾向にあるのでしょうか?
受験者平均年齢 43.5歳 合格者平均年齢 43.1歳
平均年齢として40代前半で受験をしている人が多い傾向にあります。
しかし、合格率で最も高いのは30代の16.4%でした。
ここから言えることは、受験の条件を取得することができた場合、早めに受験した方が合格しやすいということができます。
年齢が上がっていくと、記憶力が落ちてきたり、勉強に対する怠惰な感情などが生まれやすくなってしまいます。それ以外にも、仕事面でも重要なプロジェクトを任されたり、家庭面でもやらなきゃならなければならないことが増えてくるでしょう。
統計では20代での受験者もいますので、技術士二次試験の受験資格を取れたら早めに受験をすることが合格への近道とも言えます。
高齢の方でも諦めてはいけません。
70代での受験者も存在して、合格者も出ているのも特筆すべきでしょう。
世間では引退している年齢でも、努力を続けられていることには頭が下がる思いです。
技術士二次試験は絶対に合格するという気持ちがとても重要な試験であると言えます。
2017年08月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験の口頭試験では、どのような質問でも、その場で答えを見つけて、口頭で回答しなければなりません。これは、事前の予行演習などを行うなどの対策は当然ですが、それでもなお、その時に想定できなかったような質問が飛んできてしてしまい、パニックになってしまうという状況に陥ってしまうこともあり得ます。
こうした状況でも冷静さを保って、どのような状況であっても、その時に自分の知識の中から最も近いと思われる最適解を探し出す必要があります。
それを達成できるためには、臨機応変力を高める必要があります。
トンデモ学習法その弐「英語で話す」
主に日本国内にいると、必要性がなければ英語で会話をするということはあまりありません。日本人のほとんどが英語を学んでおり、読み書きや簡単な会話を学校で学んでいます。
しかし、日常会話ができるという人を見かけることはあまりありません。これは日本人同士の中にいると英語で話す必要性がないからです。
何か外国人が集まるような場所に行って、英語で話す機会をもってみましょう。
東南アジアやフィリピンなど英語が分かる国の人と話す場合でも同じです。
これの効果としては、過去に学んだことをいかに瞬時に引っ張り出すかということになります。
脳の構成として、過去に学んだことを思い出すことで、身に着けた知識を話したり、再度思い出しやすくするということです。
会話は台本通りにはいきません。さらに相手は日本語を理解できていませんので、英語でしか意思疎通ができません。
こうした状況に自分を追い込んで、学校で学習した英語を思い出し、コミュニケーションの道具とすることで、その場で相手の表情を見ながら、自分の伝えたい内容を話すということも臨機応変力を磨く手段の一つとなるでしょう。
一見すると、技術士試験とは全く関係のないことでも、臨機応変力を高める訓練となることが言えます。
これを身に着けることで、予想ができないことばかりの人生もうまく乗り切っていくことができるでしょう。
2017年08月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
ここまで、技術士2次試験の口頭試験での臨機応変な対応を迫られた場合に、冷静な判断をするにどのような鍛え方があるのかを書いてきました。
それらの内容から、口頭試験にはどのようなものが必要なのかを改めて振り返ってみます。
事前に模範解答などを確認する
口頭試験対策として、模範解答を確認することは常識です。こういう質問に対して、どのように回答をするのかを細かく想定してから試験に臨むことは、他の資格試験にとっても同じです。
ただし、本番の試験では、どのような質問が飛んでくるのかがわかりません。これが分かっていれば、試験ではないということは言うまでもありません。
今の自分を客観的に見る
ここからがトンデモ学習法で解説した部分です。どのような試験でもそうですが、どれだけ勉強をして試験に臨んでも、自分のやっていなかった部分が多く出たり、想定以外の質問があった場合でも、自分は今までやってきたこと以上の実力を発揮することはできないということを認識する必要があります。
こうした部分から、気持ちの余裕をもって、実力を十分に発揮し、それでも不合格であった場合、それは現在の自分にとってまだ合格の域に達していないという覚悟を持つことが必要です。
試験に協力してくれた人のことは考えない
技術士は一人で取る資格ではありません。指導する技術士や二次試験の模擬面接に関わった人など、他の試験と比較して、一人でこつこつと行うというより、周りの協力をもって試験に臨みます。
人によっては不合格であれば、こうした人たちに顔向けができないと考える人もいるのではないかと思います。
しかし、こうしたことを考え出すと、試験本番でのプレッシャーがかかり、実力を十分には発揮することができません。
試験を受ける → 不合格であっても、その時の実力が足りなかった
と単純化して考えましょう。他の人のことを考えると、いろいろなことを考えてしまいます。
合格した後に感謝の言葉を伝えましょう。
技術士試験は難関である故に様々なプレッシャーを感じる人も多いでしょう。
それを乗り越えてこその技術士です。
2017年08月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
悪い習慣だと思いながらなかなか、身についてしまった習慣を変えられずに苦労したことはありませんか?
例えば、休日になると仕事のストレスが影響して朝からビールを飲んでしまうという人もいるでしょう。平日の朝は早く起きて技術士試験に向けて勉強したいけど、二度寝してしまって起きられないという人もいるはずです。
ですが、習慣は簡単に変えられるものではありません。前回紹介したように、無駄な時間を過ごしていると感じていたとしても、強い意志がなければ習慣を変えることはできません。また、習慣を変えるためには適切なステップを踏むことも大切です。やみくもに「習慣を変えなければいけない」と強く思っていたとしても、気負いするだけで、変化は現れません。
心理学者のメリル・E・ダグラスは習慣を変えるためには5つのステップを踏むことが大切だと言及しています。
欲求の段階からすべては始まります。「今の自分を変えたい」「悪い習慣を断ち切りたい」という欲求がなければ変化は起こりません。次に認識の段階では、具体的に変える必要がある習慣を見つけ出します。紙に「現状の悪い習慣」「身につけたい良い習慣」をそれぞれ書き出すと認識しやすくなります。
3つ目の想像の段階では習慣が身についたあと、自分がどんな姿になるのかイメージします。朝早く起きてすがすがしい気持ちで勉強している自分の姿など、習慣を変えたあとの具体的なイメージを持ちましょう。4つ目の計画段階で取り組み方のプラン立てを行います。何も考えずに変えようとしてはあまりにも運任せなので、具体的な計画を作ります。例えば、早起きの習慣をつけるなら起きる時間や起きてすぐとるべき行動について計画を立てましょう。最後の行動段階では、意志を強く持って確実に習慣づけていくことが大切です。3週間以上続けられれば、徐々に習慣として身についてきます。
ここで紹介した5つのステップを踏んで、今よりもっとよい習慣を身につけましょう。AXS技術士学院で学ぼうとしていることも習慣を変えようと強い欲求を持っている証拠です。習慣を変えるステップが「欲求」から始まることを考慮すると、高い向上心を持つことはよい習慣のスタートラインです。その調子で取り組みましょう。
2017年09月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
注:この内容は平成29年9月現在の内容です。
技術士制度改革の中にある「国際的通用性」の強化が注目されます。
現在、技術士資格を取得していると、国際エンジニア連合(IEA)のカテゴリー2に分類され、カテゴリー1に昇格するために追加書類を出して審査をしてもらう必要があります。
しかし、今回の技術士制度改革で技術士試験の内容を変更し、技術士資格取得と同時にカテゴリー1に無条件で分類してもらおうというものです。
この国際エンジニア連合のカテゴリー1になると、APECエンジニアの資格取得をしやすくなります。
APECエンジニアは日本ではあまり知名度がありませんが、国際的なインフラ設計などの分野では設計担当者としての必要条件で合ったりする場合があります。
技術士資格をこうした国際社会に通用しやすくするために、二次試験の内容を変更してAPECエンジニアの資格を取得しやすくしようというものです。
国際化ということは重要なことであることは良く分かります。実際に世界で設計の分野で活躍したいという人が技術士資格の取得を目指す可能性もあり、受験者数も増えるのではと考えられます。
しかし、これには国際エンジニア連合の認定によるカテゴリー1の取得が求められます。
肝心な協議はこれからで、現在の技術士制度改革の中間報告の中では、カテゴリー1の認定を目指すという目標にとどまっています。
国際エンジニア連合と文部科学省との協議により、この話はなくなってしまう可能性もあります。
現在、APECエンジニアに認定されるためにはこの国際エンジニア連合のカテゴリーの他にも様々な要件があります。
それらをすべて満たすことが求められるため、仮にカテゴリー1に認定された場合でも技術士資格を取得すれば即APECエンジニアの称号を取得できるわけではありません。
しかし、これらのことを考えても、技術士資格はその足がかりとして取得を検討してもよいしかくなのではないでしょうか?
2017年09月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
日本人なら誰でも、あまり考えることなく日本語の文章を書けてしまいます。しゃべることに関しても同様で、内容の深さや、意味の伝わりやすさなどを無視することが許されるならば、誰でも日本語で話せます。しかし、技術士試験の論文や面接で、意味の通らない日本語を使っていては試験に通ることはできないでしょう。ここでは日本語の作文でよく失敗してしまいがちなポイントや、日本語をよりわかりやすくするためのコツを紹介します。
ここでは日本語で作文するときに知っておきたい3点を紹介します。
まず、1つ目の「語尾を繰り返さない」について説明します。読みづらい日本語の文章では「〜と思います。〜だと思います」と同じ文末が繰り返されています。特に「〜思います」は記述している内容に自信や根拠がない場合に多用されがちです。「思います」だけでなく他の言葉でも「〜です。〜です。〜です」と説明文などは特に、文末を繰り返しやすいので注意しましょう。
2つ目に「体言止めは多用しない」です。この点は普段から新聞を読んでいる人ほど、注意しておきましょう。新聞は原稿の文字数が厳しく制限されているうえに、臨時のニュースが入ると、1面の内容を組み替えることもあります。そのため、文字数を削ろうと体言止めが頻繁に使われます。たとえば「曇った天気。明日は晴れ模様。折りたたみ傘は必携」のような単調な文章になりやすいので、体言止めはあまり使用しない方がいいでしょう。
3つ目に「テンプレート思考に注意する」です。英語では動詞と前置詞などのセットをコロケーションといい、組み合わせが決まっています。日本語の場合は英語ほど厳格な文法のルールはありません。ですが、無意識のうちにセットで使っている言葉はたくさんあります。たとえば「風がピューピュー吹いている」「複雑な表情をした」のような決まり文句のような表現が使われますが、実際の描写を省略して手抜きの日本語になりがちです。実際に風はどのように吹いていたか、対象の表情はどんなものだったのかをごまかしているとも言えます。日本語のテンプレートに頼りすぎると、事実に忠実な表現ができなくなるので気をつけましょう。
日本語で作文するときに間違えてしまいがちなポイントや、それらを修復するコツを確認しました。技術士論文や技術士面接で使う日本語にも役立つものもありますから、日本語の使い方に気を配ってみましょう。
2017年09月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士制度改革によって、技術士資格の資質向上を目的としています。
そのため、国際的に競争力のある資格とすることを目指していくとも技術士制度改革の提言で述べられています。
技術士資格の資質向上ということは、より優秀な人材に技術士となってもらう必要があります。
そのためには、技術士となれる人の最低基準点を引き上げるも必然的に議論に上がってきます。
それは二次試験の難易度上昇も検討される内容となります。
一つの例としては、技術士二次試験の必須科目が現在は択一式の設問であったものが、記述式の設問となります。
選択科目は今まで同様に記述式の設問となるということになります。
これは、必須科目で点数を取るために、選択問題を勉強してきた人にとっては、勉強のし直しを行わなければならない非常に痛い変更です。
国際競争力の強化など、技術士の抱える課題を解決するために難易度を上げるために支援の設問方法を変えると、合格できない人が急増するのではという懸念もあります。
特に現在、仕事での必要性が唯一あると言っても過言ではない建設部門の受験者にとっては、この変更は絶対に押さえておかなければならない変更ポイントではないかと考えられます。
現在、技術士制度改革は、議論をされている最中です。国際競争力もいいですが、国内向けの仕事しかしていないから、何としてでも技術士が欲しいと思っている人にとっては、この難易度のアップは大ヒンシュクといってもいいかもしれません。
過去にも技術士は、こうした制度改革を何回も繰り返してきたという経緯があり、ベテランの受験者にとっては日常茶飯事なのかもしれません。
受験制度が変わる可能性があるとアナウンスがある場合は、いつ変更になるのかを、技術士会や文部科学省などのホームページを活用して情報を取得するようにしましょう。
こうした心掛けは、実際に技術士を取得した後も情報収集し、今後の行動を考えるということなどでも役立つのではないでしょうか?
2017年10月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「学習計画をバッチリ立てたから、あとは勉強するだけだ」と意気込んだのに、スケジュールが崩れて、目標を達成できなかったことはありませんか?
目標に向けて何かにチャレンジしているとき、ゴールまでの道のりを具体的に描くことはとても大切です。一流のアスリートなども、頭の中で成功イメージを描いてから、試合に臨むことが多いです。この成功イメージと現実の自分を比べて、課題を見つけることを「メンタル・コントラスト」と言い、前回の記事「『メンタル・コントラスト』で技術士二次試験を乗り切ろう」で詳しく説明しました。
「悲観主義」という言葉を聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。試験勉強や、スポーツの試合など、うまくいかないことを考えるのは不適切だと言われることが多いです。そのため、「楽観的な考え方が大切だ」というアドバイスばかりが出回ります。しかし、技術士試験の学習を経験している人であれば、誰でもわかるはずですが、毎日の学習内容が、計画通り完ぺきに行われるということはありません。体調が悪い日や仕事が長引いた日など、計画通りに進まない日があるのは当然のことです。ですので、学習計画を立てる段階から、「うまくいかない場合」を想定しておきましょう。
「楽観主義は強く持ちすぎても、弱く持ちすぎてもよくない」と海外のビジネス雑誌で言われることが多いことからわかるように、悲観主義も適度に持つことが大切です。AXS技術士学院では、周りの受験生や講師が、どれくらい勉強しているか、どんな困難にぶつかっているか、わかりやすい環境が整っています。「技術士試験の勉強をうまく進められないこともある」と、自分の欠点を認めつつ、毎日の勉強をがんばっていきましょう。
2017年12月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
仕事が終わって、勉強も終わってぐっすり眠る……つもりだったのに、なぜだか夜中に目が覚めてしまうこと、ありませんか?その原因はあなたの寝具にあるかもしれませんよ。
一度眠りについたあと、夜中に目が覚めてしまうことを「中途覚醒」といいます。寝ている途中に目が覚めるといっても、トイレに起きて、すぐにまた眠りにつける場合は心配ありません。しかし、なかなか眠りに戻れなかったり、起きたときに首や肩がやたらと痛いときは問題です。
そんなときは就寝周りのモノを見直してみましょう。たとえば、ふとんです。今つかっているふとんはいつごろ購入したものか、覚えているでしょうか?ふとんの寿命はつかっている環境によって大きく異なります。人によって汗の量や体重など、ケースバイケースだからです。それでも、だいたい10年くらいの使用期間が目安とされていますから、10年以上おなじふとんを使い続けているという場合は買い換えを検討した方が良いでしょう。
ふとんだけではなく、まくらの買い換え時期にも注意が必要です。まくらの寿命はふとんよりも短く、2年程度とされることが多いです。これらの寝具は交換せずに使い続けていると、睡眠時間は十分に確保しているのになぜか疲れがとれないという状態につながります。ふとんやまくらがつぶれてしまっている場合は、購入を考えてみましょう。
寝具だけではなく、眠りにつく前の気持ちの状態も大切です。前回の記事で、陰ヨガについて紹介しましたが、就寝途中に目が覚めてしまう人にもオススメのリラックス方法です。また、食事をとるのは就寝の3時間前までにして胃腸に負担をかけないことも大切です。快適な睡眠を手に入れるためにも、心のケアと同時に、体への思いやりをもって、夜中に目覚めない工夫をしていきましょう。
2017年12月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士は非常に難しい資格です。そこへ向かって頑張るためには、相応の覚悟も必要になってくるでしょう。
今回見ていきたいのは、求人などからの技術士資格はどのような評価をされているのかという部分です。
求人などからは主に建設、土木関連の求人数が多くなっております。業種としては道路建設や橋梁分野の公共工事の設計委託を受注する建設コンサルタント会社からのものが多くなっております。
年収例としても400万円~600万円というように、会社の規模によっても幅があります。この傾向は地域のコンサル会社であれば収入は少ない代わりに転勤等が少なく、大手になれば収入が多い代わりに全国への転勤などがあると言った違いが考えられます。
都市部などの求人であれば、収入も高い傾向があります。
ここはそれぞれの人が目指すもの、優先するものによっても変わってくる部分ですので、一概にこれがいいということが難しい部分です。
技術士のいい所は、年齢が上がってくると他の会社に移るといった転職がしづらい状況になっていくのですが、技術士を取得している場合、そういったこともあまり関係がない傾向になります。
中には50代でも技術士をしていて、技術を磨きつづけたことで他の会社に引き抜かれたという例などもあります。
これも技術士の技術の継続研鑽(CDP)を技術士取得後も義務付けられていることのメリットにもなります。
また、定年後も働きたいという方は、定年退職後も技術士資格を活かして自営業として技術士事務所を開業することもできる可能性を十分に持っています。
技術力を磨き続けることで、自分にとってプラスとなることが多く、資格取得後も様々なスキルアップを図っていくということができる資格になります。
技術士取得は、ただの資格取得にとどまらず、継続研鑽することで収入面も安定的なものにつながっていく広がりのある資格と言えるでしょう。
そのためには、受験対策にとどまらず、資格取得後の自分を想像しやる気を出すといったことも大きなモチベーションとなるのではないでしょうか?
2017年12月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
試験などでは記憶力が大事ですが、それだけではなかなか太刀打ちができないのが技術士試験です。
大学などの期末試験などのことを思い出していただければ良く分かると思うのですが、公式や法則などを一語一句暗唱した記憶というのは試験が終わると全くと言っていいほど思い出せなくなってしまう経験はなかったでしょうか?
試験は乗り切るためのものと考えればそれも一つの方法ではありますが、試験をパスしたら全ての記憶を失ってしまうのはもったいない気がしないでしょうか?
試験の内容がこの先のどんなことに役立つかは想像もつきません。
部屋の中に物を置いた時に、どこに置いたのかを忘れてしまった経験はないでしょうか?
この場合、部屋のどこかに無意識のうちに置いてしまっているのですが、それがどこに置いたのか、を思い出せないためにどこに置いたのかを分からなくなってしまっているという状態です。
これと同じことがよく勉強でも起こります。例えばど忘れという状態です。
試験が始まって、さっきまでは覚えていたのに忘れてしまい、後で教科書を見直すと公式などは見たことがあり、何故思い出せなかったのだろうと後悔する状態です。
部屋に物を置いた場合、必ず置く場所を決めておくといったことをよくします。勉強でもこうした記憶の鍵のようなものをつけておくと、思い出しやすいでしょう。
例えば、覚えづらい公式などがあったとします。
その場合、図形などと関連付けて覚えることも必要となります。
図形やイメージは文字や数字などと比べて思い出しやすいものになります。図形を記憶の鍵として、公式を覚えるというやり方も一つの方法です。
物語を読むときに次の展開が気になるという気持ちになることが多いと思いますが、こうした気持ちも思い出す鍵として使うことができます。
一つのことを覚えたら、それに似たものから次にこうなるというように記憶を関連付けていくことで、試験問題などの一部分が出された場合に、記憶の鍵を開けるように思い出すことができるようになります。
暗記のようなものであれば、覚えることを極力少なくするといったことを考えますが、順番に思い出していく記憶の鍵を作っておけば、応用問題などの記憶と関連付けされたものを順番に引き出していく作業をすれば、忘れるという事は少なくなるかもしれません。