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模擬面接の面接官の経験~その1~

2019年01月24日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

<簡潔に回答する>

質問1:「経歴と業務内容の詳細に書かれた業務について3分程度で説明してください.」
 殆どの方が5分以上掛かっています。

試験官は事前に読んでいます。

業務概要、自分の役割、課題、解決策、結果を簡潔に説明してください。

特に課題に対して自分がどうしたのかを+αで説明すると良いでしょう。
 口頭試験は加点方式です。時間を超過すると質問の数が減り、加点チャンスが減るということです。
 

<技術士にふさわしい高い専門性>

質問2:「○○をしたと書かれていますが、なぜそうしたのですか?」

NG:「上司に指示されたので。」「マニュアルに書いてあったので。」

これらの回答では技術士にふさわしいとは言えません。

技術士は、他の技術者と比較し、高い専門性を有し、課題解決能力に長けていなければなれないのです。

OK:「通常であれば□□を行うのですが、△△を考慮した事前解析の結果、○○をしました。」

周囲の環境や安全面、公益などを考慮したなどと実際に考えたこと、もしくは結果的に良かったことでも事前に検討したと言ってしまって良いと思います。

要は普通の人とは違う、1歩踏み込んで考えたということをアピールしましょう。

当然、「では具体的に手法を説明してください。」という質問にも答えられるように事前に準備しておきましょう。

一番NGなのは、業務詳細に書いた内容を理解していない事、わからないと答えること、無言になってしまうことです。

 

これらを考えると、業務詳細に書く内容は、できるだけ最近の事例が良いでしょう。

何年も昔に対応した内容ですと、具体的な部分を忘れてしまっている場合があるからです。

模擬面接の面接官の経験~その2~

2019年01月24日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

<一発不合格には気を付けろ>

「業務内容と専門とする事項が違うと思います
 試験官からこの言葉が来たら要注意です!!!なんとか受験する「専門とする事項」は間違っていないということを何度も説明してください。

なぜなら、受験する専門と業務が異なると判断された場合、その時点で一発不合格となるからです。

 専門とする事項は、受験申請時に決定します。業務内容とともに近くにいる技術士の先輩に相談した方が良いでしょう。

 

<口頭試験の注意点>

 

①専門用語は使わない
試験官は同じ科目の技術士ですが、専門用語を使うことにより試験官の理解が難しくなります。

同じような質問を繰り返されるのは限られた時間の口頭試験では不利となります。

②身振り手振りで説明してもOK
施工方法、解析手順、安全面などなど、説明に関する視覚的表現が大変効果的です。

身振り手振りを積極的に使って試験官の理解を促しましょう。

③試験管の顔を良く見る

試験官が理解できているかどうか、表情やしぐさをよく見ながら話しましょう

。顔を伏せて手元資料を見ているときは、間を利用するなど、なんとかして試験官に顔を上げてもらいましょう。

④試験官とケンカをしない
え、しないよ。と思う方も多いと思いますが、意外にけんか腰になってしまう受験者がいます。

専門知識に関して、否定的なことを言われたり、どこが技術士たる判断ですか?などと挑発する質問をする試験官もおりますので、その際は淡々と説明しましょう。

説明しても「やっぱり、そうじゃなくて○○すべきだったんじゃないの?」などといわれることもあります。

どう答えても、この質問では加点されないと考え、「仰るとおりでした。」と回答し、さっさと次の質問に移りましょう!

口頭試験は加点方式なんです。無駄な質問は飛ばしてしまいましょう。

「問題点」を絞り込む重要性

2019年02月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験では、業務上の課題を成し遂げるときに、障害となる「問題点」を絞り込むことがたいへん重要です。

 

この「問題点」は、設問中でいろいろな表現がされます。
また、受験対策会社の講師や、参考書でもさまざまな用語が使われます。

 

たとえば、技術的障壁、本質的問題、技術的課題、第2の問題、真の問題、原因、真の原因、真因、単に「壁」、業務上の「難所」、ボトルネックなどです。


用語が定まっていないために、多くの受験生は混乱してしまいます。

 

しかし、ここでのポイントは、この「問題点」が小さな点ということです。
また、その点を解決さえすれば、業務で直面している「問題」が解決してしまうということです。

 

ですから、さまざまな用語が使われていたとしても、この「問題点」を明確にすることが、問題解決の最重要ポイントとなります。

 

そこで、いまいちど『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』を確認することをお勧めします。

このコンピテンシーには、専門的学識、問題解決、マネジメント、評価、コミュニケーション、リーダーシップ、技術的倫理、継続研鑽の8項目が含まれます。

 

そのうち、問題解決では、「業務上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、調査し、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し分析すること」が要件のひとつになっています。

 

したがって、「問題点」とは、より正確に言い換えると、「問題発生要因」と「制約要因」となります。

 

本日のお話しが、腑に落ちるときには、合格にかなり近づいていると言えるでしょう。
現時点でよくわかっていなくても、正しく学習を繰り返していれば、ある日、開眼するはずです。


がんばってください。

キーワード集は部門の関連法令や制度をていねいに

2019年02月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

平成30年度まであった択一試験が、平成31年度からなくなりました。それでも、キーワード集を作ることは有益です。

なぜなら、筆記試験でも、とくにⅡ-1では専門知識が試されるためです。

 

キーワード集で取り上げる専門用語は100個をいちおうの目安としてみましょうか。

目標数がなければ、モチベーションは上がらないし、そうかと言っていきなり300個としてしまうと、キーワード集をつくる「作業」そのものが目標になってしまうからです。

 

キーワード集をつくる作業は、あくまでも専門知識を問う設問に対応するためであることを忘れてはなりません。

 

さて、取り上げる100個のキーワードが、的外れな用語では成果につながりません。


そこで、つぎの3つ順番で選んではいかがでしょうか。

 

1.過去問で問われた用語
2.関係法令や制度
3.その他(受験部門にかかわる省庁のホームページや白書で頻出の用語など)

 

1.の過去問は技術士会のホームページで掲載されている年度すべてをチェックしておくと安心できます。

 

2.を取り上げた理由は何か?
それは、『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』の「専門知識」の要件に、「技術士の業務に必要な、我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解し応用すること」と明記されているからです。

 

つまり「法令等の制度」を理解していることが求められているのですから、主要な法令の第一条(目的条文)くらいは、暗唱できるくらいにしておくのが得策です。

 

平成31年度からは、このコンピテンシーで評価します。技術士制度をよく理解した講師や、受験対策会社の指導を受けると、効果的・効率的に対策ができます。

 

資格試験に合格する人の特徴

2019年02月04日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の中で合格する人の特徴として以下の3点が共通していることに気づきます。

・素直な人(言われた事をすぐに実践する人)

・何事にも積極的であること(行動が速い)

・人のネットワークが広いこと

素直な人は、教えられたことを自分の中で理解し、合格するために真似をすることを始めます。

教えられたことを素直に実行に移すのです。

逆に、教えられたことに対して反抗的な人は、自分はそう思わないと考えたり、

同じやり方は嫌だと考えたりしてしまいます。結局、悪い部分を直さずに、実行に移すこともできないのです。

教える方々は、自分の経験をもとに合格するためにはどうしたら良いか?を伝えています。

受験生を落とすことを考えて発言する人はいません。まずは素直になることが大事です。

また、周りに何をやってもうまく立ち回る人、結果が付いてくる人、要領がいい人がいると思います。

そのような人に共通する事は、積極的に行動し、人材ネットワークも広いことが挙げられます。

資格試験において、膨大な知識を限られた時間で頭の中に詰め込むことは、時間と効率が大事になります。

時間が大事なのに、すぐに行動しなければもったいなくないですか?

また、近くに資格試験を経験した方が居れば、様子を聞けばいいんです。

勉強方法はどうしたか?時間の作り方は?教材は?などと質問すればいいんです。

それは、ズルでも何でもなく、効率が良いやり方です。

まず、受験したいという資格があるならば、素早く行動に移してください。

そして廻りの方々の経験をうまく利用してください。更に、それらの情報に対して素直になってください。

合格する為には、これらのことが大事です。

この時期にやっておきたい受験対策

2019年02月05日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

あと1ヶ月ほどで平成30年度の合格発表ですね。

なかなか業務に集中できず不安な方もいらっしゃることかと思います。

また来年度に向けて着々と準備している方もいらっしゃるかと思います。

 

私がお勧めするこの時期の受験対策は以下のことです。

 

①知識補充・拡充

来年度、初受験なのに早く論文対策をしたい、論文添削をしたいと焦る受験生が見受けられます。

論文を記述する前に必要なことは「知識」です。

知識が無いのに良い論文は書けません。

「その知識は何を見れば良いの?」という質問を受けますが、基本は周囲にゴロゴロ転がっています。

ネット情報、専門雑誌、自分だけでなく職場全体で関わっている業務など周りを見渡せば至る所に知識が転がっています。

今、自分が向き合っているものの中にたくさんの知識が溢れています。

どんなことにも興味も持ち、経験を使い捨てにしないことが大事です。

 

②情報収集

常にアンテナを張っていることが大事です。

今、この文章を読んでいるということはネット情報にアンテナを張っているということです。

ネットだけでなく特に人からの情報は貴重です。

講習会や飲み会の席などにもたくさんの情報が埋もれています。

大事だと感じたことに対して常に最大限にアンテナを張れる習慣を身に着けると仕事面でも役立つでしょう。

 

(今後のスケジュール管理)

3月末くらいからは出願(業務経歴票など)に集中することになります。

それが終わると論文対策になるかと思います。

論文対策と同時に知識補充を行うと時間が非常に掛かります。

今のうちに知識補充をしっかりやっておくと5~6月に論文対策に集中できますので、この時期のコツコツ勉強を意識して頑張りましょう。

試験官に負担をかけない文章にすること

2019年02月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験のヤマ場は、二次試験の筆記試験です。なぜなら、その合格率が10%前後で、多くの受験生が苦しむためです。


一方で、試験官にとっても、筆記試験の採点は、たいへんな作業です。

何十人もの答案に目を通し、正確に受験生のスキルを採点することが求められるためです。

 

となれば、試験官に読んでいただくのに、あまり負担をかけない文章にする配慮が必要です。

 

時間をかけず、あまり読み込まなくても、内容が理解できる文章がベターです。


たとえば、つぎのようなテクニックを使うのも一案です。

 

つまり、パラグラフの先頭に、「一般に、・・・、〇〇法が採用されている。」という文案Aと、「〇〇法の採用が一般的である。」という文案Bがあったとします。

 

その場合、文案Aのほうが、試験官に配慮していると言えます。
なぜなら、試験官は、はじめの数文字を読んだだけで、「この一文目で一般論を述べて、次の二文目以降で持論を展開するのだな」と無意識に認識して読んでいけるからです。

 

一方で、B案では、最後のほうまで読み進めないと、一般論であることがわかりません。

ですから、一文目を読み進めるまで、一般論なのか、受験生の持論なのか不安になりながら、読むことを強いてしまいます。

 

できるだけ読んでもらわずに、内容を理解してもらうための工夫として、ほかに、「大きいものから小さいもの」「古いものから新しいもの」「抽象的なものから、具体的なもの」などのように、順序にこだわってみましょう。

 

たとえば、「1970年代にX法が開発され、2000年代にY法が開発された。2015年に、両法を組み合わせたZ法が開発された。」のように並べます。

そうすると、「2015年」を読んだあたりから、試験官は、つぎに3つ目の方法が書かれているだろうと無意識に認識して読んでくれます。

そして、そのとおりに文章が展開されていて、うれしい気持ちになるものです。

 

試験官に読んでいただく、という姿勢で答案を作成することをお勧めします。

技術士試験は時間との闘い

2019年02月06日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、すでに勉強を始めているでしょうか?

技術士2次試験は、2019年7月15日です。

あと、約150日しかありません。技術士2次試験の試験内容は容易ではありません。

いかに効率よく時間を作るか、これが合格のためには非常に大事なものになります。

通常のお仕事があり、休日はご家族のために時間を費やす必要もあるかと思います。

 

一例として、どのように時間を作るかについてご紹介致します。

 

まず、最も時間を多くとれる時間は、通勤時間です。

電車での通勤の方に限定されますが、片道1時間の通勤時間を勉強時間に充てることができれば、1日2時間を確保することができます。

月に20日間出勤すると月に40時間、2次試験までに200時間近く勉強時間を確保することができるのです。

ただ、車内でできる勉強に限られます。たとえば、キーワードについて調べることや、論文の構成を考えることはできると思います。

次は、休日の時間の使い方です。

休日すべてを勉強に充てることは難しいですが、

例えば午前中だけ、もしくは夕方以降など、少なくとも3時間は勉強時間に充てたいところです。

なぜかと言うと、通勤時間での勉強では「論文を書く」という勉強ができないからです。

2次試験では1800字を限られた時間で書き上げることが必要になります。

つまり電車の中でキーワードの「インプット」を行い、自宅で「アウトプット」を行うという方法です。

 論文を書く際には、試験時間と同じ時間をまとめて書き上げる訓練をしてください。

休日に3時間でも勉強に充てることができれば、2次試験までに120時間は確保できるはずです。

これでも合計で320時間です。合格を狙うためにはもう少し勉強時間を確保したいところです。

隙間時間に10分でも20分でも参考書を開くように癖をつけましょう!

技術士試験合格には暗記も大事

2019年02月08日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

どんな試験を受けるにも暗記しなければならないものは必ずあります。

数学でも数式、免許でも標識、TOEICでは英単語などです。

では、どうしたら効率よく暗記ができるのでしょうか?
私の経験から得られる方法をいくつかPICK UPしてみました。

 


1.ただ覚えるのではなく、理解する。

理解すれば記憶しやすくなるはずです。

2.全体から理解し、徐々に細かい部分に到達する。

まずは全体の流れを見渡してから細部に移る方が、理解が楽です。

イメージとしては、芯となる幹を作ってから徐々に枝葉を増やす感じです。

3.記憶が消える前にもう一度覚える。

反復する事が大事なのは、理論的にも証明されています。

忘却曲線というやつです。

4.60分毎にテーマを変える。

集中できる時間は15分間隔であり、最大でも60分程度です。

1つのテーマを60分間勉強し、休憩を15分程度入れてから別のテーマに移る。


5.字に書く、口で読み上げ耳で聞くなど、5感をフル活用して暗記する。

これはキーワードだけでなく、論文の内容でも一緒です。

例年似たような出題がありますから、

回答を暗記するくらいたくさん書くことも大事です。

6.因果関係や課題・解決策、メリットデメリットなどを結びつける。

物事は、原因と結果がセットになっています。

また論文での出題も必ず現状の問題点を挙げ、

解決策を答えよという問われ方をされます。
 

7.十分な睡眠をとりましょう。

睡眠により寝る前の記憶を脳内で整理してくれます。

余分な夜更かしは避けましょう。

いかがでしょうか?

科学的に立証されている暗記法に、私の経験を交えて書いてみました。

暗記すれば受かる試験、というほど簡単な試験ではありませんが、

暗記しないと始まらないのも事実です。

自分なりの暗記法を探してみて下さい。

技術士2次試験は難しいですか?

2019年02月07日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受講生の皆様、こんにちは。

技術士の資格を取るように勧めると、大半の人は、

「いやー、無理ですよ。」と言って受験しようとも思いません。

総じて、「技術士=合格は難しい」

という概念があるからです。

では、その難しいという概念はどこから来るのでしょうか?

 

受講生にヒアリングをすると、

「合格率が10%程度だからです。」

と答えます。

確かに技術士資格の合格率は約10%という数値は事実です。

しかし、細かく見るとそうでもないのです。

 

2018年度までの試験で解説します。

これまでは、必須科目(択一試験)と専門科目(論文)がありました。

それぞれ6割が取れていれば合格です。逆に択一試験で6割取れていないと、

せっかく書いた論文は試験官に読まれることなく不合格が決定します。

 

では、どの程度の方の論文が読まれているのか?

それは、受験者の約50%です。

半分の人は択一試験で落ちるのです。

択一問題って難しいですか?いいえ、難しくありません。

なぜなら、半分以上が過去問から出題されているからです。

本屋に行けば、過去問題集が売っています。

どれでもいいので、1冊買ってしっかりと暗記すれば解けない問題ではありません。

受験生の半分が択一で落ちるということは、

択一で6割取れていれば、2次試験の合格率は2倍の20%になります。

さらに、論文までせっかく進んだ方でも、一発不合格の方が約1割います(事実)。

例えば、

  1. 受験番号書き忘れ
  2. 名前の書き忘れ
  3. 選択問題の番号書き忘れ

です。

複数の回答書に回答を書くのですが、一番上の用紙にだけ名前や受験番号を書き

2枚目以降の答案用紙に書き忘れる方が多いのです。

10%も一発不合格者がいるのです。驚きですよね。

受験生の方々は、試験開始の合図とともに、全ての解答用紙に最初に記入してください。

 

ここまで読めば合格率が10%ではないことがわかるかと思います。

択一はしっかりと暗記し、全ての解答用紙に名前などを記入した段階で、合格率は30%となります。

3人に1人が合格できると考えると、難しい試験ではないと思えませんか?

 

論文対策とともに自分のモチベーションを上げる工夫をしてみてください。

技術士の年収は?

2019年02月12日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

インターネットで「技術士 年収」と検索ワードを入れて検索すると、技術士の平均年収というものが出てきます。

このデータを見ると、約500万円~600万円です。

はたして、このデータがどこまで意味のあるデータでしょうか。

技術士というのは、何か特別な職種であるわけではありません。

公的な職に就いている方も居れば、民間企業に務めている方も居ます。

また年齢もバラバラです。

30代前半で合格する方もいますし、退社されてから合格される方もいます。

つまり、私個人の意見としては、何の意味も持たない統計であると言えます。

 

では、次に私の知り合いで技術士を取得した方々にこのような質問をしました。

「技術士資格を取得して年収は変わりましたか?」

するとほぼ100%の人が「変わりません」と答えます。

しかしこの回答は、かなり消極的な返答です。「変わりません」をもう少し詳細に噛み砕くと、

「技術士資格の取得によって、これまで得られていた年収以外に特別に貰える収入が無い」と言う表現が正しいでしょう。

事実私がお付き合いしている技術士資格取得者の範囲内では、

技術士資格を取得後、数年以内に会社待遇の変わった人が極めて多いです。

例えば、社内での等級が上がったり、地方勤務から本社勤務になったり、会社自体が上場企業に転職したりです。

これらを金額に換算することは難しいですが、業務において、活躍の場が増えたのは間違いありません。

まさに、技術士法第二条に記載されているように、技術士は、指導的立場で活躍できる人と言う評価です。

また、明らかに名刺交換での社外の方の評価が変わります。

技術士は、技術分野の資格において最上級の資格なのです。

是非、受験生の皆さんには資格取得前後の「周りからの評価の違い」を体験してほしいと思います。

技術士試験:公益を害する事象

2019年02月14日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士試験において、技術士が守る事項、心がける事柄があります。

それは、公益確保の優先や、信用失墜行為の禁止が挙げられます。

 

では、これらに反する行為とは具体的にどのようなことがあるでしょうか?

時事問題としても聞かれることがありますので、以下のようにまとめてみてはいかがでしょうか?

 

発覚した工事や案件

概要

羽田空港の地盤改良

羽田空港C滑走路の液状化対策工事で、藥駅を注入する管を通す穴を適切に掘削せず、薬液の注入不足を招いた。薬液注入の為に削孔した孔275本の内、正しい位置に施工していたのは0本。実際に注入した薬液の量は計画数量の約5.4%であったが、出来高データなどを偽装していた。2015年5月~2016年3月にかけて施工したうち、C滑走路下の4500m2の範囲で施工不良があった。

落橋防止装置の溶接

国土交通省が管理する京都市内の歓進橋で2015年8月、耐震補修・補強工事で設置した落橋防止装置などの溶接不良が発覚した。12社が溶接を手抜きしていたことがわかった。不正行為による溶接不良の装置が使われた橋は400橋にのぼる。装置の検査会社も不良データの隠ぺいに加担していた。

杭工事の施工データ

横浜市内の分譲マンションで2015年9月、杭が支持地盤に届いていなかったことを施工者が市に報告した。併せて、杭の施工データの改ざんも発覚した。コンクリート既成杭の業界ではデータ流用の不正がほぼ常態化しており、土木構造物でも改ざんが見つかっている。

 

このような不正工事やデータ改ざんなどが多発している現状をどのように感じますか?

また、なぜ起きてしまったのか?そして、どうすればこのような事態を防ぐことができるのか?

そこまで考えてみて下さい。

暇な受験生などいない

2019年02月18日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士試験を受験する為には、実務経験を7年積む(修士などは2年間として換算)、

もしくは技術士補を取得してから指導技術士の下で4年以上実務経験を積む必要があります。

すなわち、受験生の多くはどこかの企業(公・民)に務めている方ということになります。

日ごろの仕事・業務を行いながら、その中で時間を見つけて勉強する必要があります。

 

受験生の条件が等しいと仮定した場合、勉強の質と勉強時間が合否を分けます。

私の経験上、受験生の中には1発合格する方と、

何度も受験しているが不合格となる方が居ます。

両者の違いは何だと思いますか?

合格できない方が不出来なのではありません。

勉強の仕方、時間の作り方に違いがあります。

1発合格の方は、5分10分の隙間時間を見逃しません。

常に技術士試験のことが脳裏にあり、昼休みや電車の行き帰り、寝る前や

TVのCMの時間などにキーワードを検索したり、論文の構成を考えたりしています。

 

皆さんの勉強方法はどうでしょうか?

まとまった時間が取れないと集中できない、

有益な勉強ができないと逃げていませんか?

人間はモノを忘れる生き物です。忘却曲線をご存知でしょうか?

1ヶ月前に覚えた内容を試験で思い出すことはとても難しいことです。

5分でも良いので、復習の時間に当てたらどうでしょう。

何度か目にしたキーワードや法律、数値であれば、思い出すことは可能です。

さらに、2度目、3度目と繰り返すことで知識が定着しやすくなります。

 

これまで私が書いたことは特別なことではありません。

皆様の経験で当てはまることばかりだと思います。

要は本気になるか、ならないか。

もう一度自分の行動を思い返してください。

本当に勉強時間はないですか?

テキストを開く時間が無いですか?

 

最後に、勉強の質を上げるには「経験者に聞く」ことも非常に有益です。

こちらのサイトで自分の部門に合う講師を見つけ、依頼をしてはいかがでしょうか?

指導を始めるまでは無料です。

お願いしたいと思う方が見つかった際に指導を依頼すれば良いのです。

 

様々なツールを使ってみて下さい。全ては合格の為に。

技術士2次試験の攻略法

2019年02月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験の最大の難所、それは専門科目の小論文ではないでしょうか。

私は技術士を取得してから、何人もの受験生の小論文の添削をしてきました。

時には、私の専門である建設部門から離れた科目を受験する方の小論文も添削を依頼されることもあります。

 

受験生の方々の小論文を読むと、皆さん同様の良くない点があります。

同様の良くない点ということは、受験生の多くが陥る欠点があるのです。

逆に言うと、この欠点をクリアできている方は、合格率が高くなります。

 

その欠点とは、ずばり「論文構成」です。

例を1つ挙げると、出題文で問われている事に対して、はっきりと解答できていない点にあります。

出題文には何を問うているのかがはっきり書かれています。例えば、

「○○部門の技術者として重要な技術的課題は?またその解決策は?」

このように出題された場合は、まず○○部門に関連した技術的課題をはっきりと明記します。

そしてその課題に対する対策は何かをはっきり下線表記して明記する。

採点者は非常に多くの受験生の小論文を読みます。

だらだらと書かれた小論文を読んでいると、何を回答したいのかわからなく、読む気が無くなります。

はっきり伝えたいこと(問われていることに対する回答)は強調して書きましょう。

「2つの対策技術による効果とリスクやデメリットは?」と問われた場合、対策技術ごとに効果とリスクを述べましょう。

例えば、

Aの技術による効果:・・・

Aの技術のリスク:・・・

です。

 

このような論文構成は、独学で勉強してもなかなか進みません。

自分の回答が良いのか悪いのか、合格基準に達しているのか達していないのか?

これらは有識者へ依頼をするのが最短であり最善の道だと考えています。

 

皆さんが書いた小論文を送って頂ければ添削、採点致します。

そして、何が足りないのかをアドバイスさせて頂きます。

 

我々講師陣は、受験生皆さんの合格の一助になればと最大の協力を致します。

是非、気軽にご連絡を頂ければと思います。

技術士試験:最適な勉強内容と場所

2019年02月22日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

口頭試験まで進んだ方は、合格発表までドキドキな時間を過ごされているかと思います。

しかし、口頭試験まで進めなかった受験生の皆さん。

悔しい気持ちもあるでしょうが、

今から勉強を始めなくて来年度の試験に合格できますか?

 

不合格の原因は勉強不足、知識不足、論文の書き方が良くない、この3つのどれかに当てはまります。

これら原因は適切な勉強で達成できるものだと思いませんか?

テキストを開くだけが勉強ではありません。

①過去問の分析

②成功者の勉強方法

③自分の回答の添削

・・・

これらも必要な勉強です。しかしテキストが必要というわけではありません。

つまり、携帯や簡単なメモ帳とペンさえあればできることです。

「勉強=机」や「まとまった時間」などという固定観念は捨てましょう。

電車でも、トイレでもお風呂でもどこでもできる勉強はあります。

自分のライフスタイルの中で、

「どの時間に何の勉強をするか」

「いつ、どこで、何の勉強をするか」を考えましょう。

まずはこれが勉強の第1歩です。

定着してしまえばルーティンのようにこなすことができるようになるでしょう。

 

例えば、私の場合ですが、

①毎日の通勤電車内:技術士試験概要の調査、成功者の勉強方法の検索、論文の回答例検索

②昼休み(社内のデスク):キーワード検索、過去問の分析、自分が書いた論文の添削

③自宅のデスク:過去問を解く、通勤時に得た重要事項のメモ

 

このように勉強内容を分けていました。

メモなどが取れない電車内では、ひたすら成功体験を読んだり、勉強方法を考えたりとINPUTの作業をしました。

比較的長い時間が取れる自宅ではOUTPUT作業をするように心がけました。

また、自分の論文について技術士を取得された方に見て頂いたり、自分で添削したりしました。

 

このように、生活の中で、いつ時間が取れ、何ができるかを考えてみて下さい。

 

決して簡単な資格ではありません。

自由な時間が無くなりますが、1年だけと考えて頑張りましょう。

技術士2次試験変更の傾向と対策(2019年度)

2019年02月25日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の方から、択一問題から筆記問題に変更されるが、どのような対策をしたら良いか?

というご質問を頂くことがあります。

今回が初めての試みですから、これが正解という対策はありません。

 

しかし、どのような出題がなされ、どのようなポイントが評価されるのか?

を知ることはとても大切なことです。

 

日本技術士会HPに技術士2次試験の変更点と出題内容、評価項目が記載されたものがあります。

以下にURLと抜粋を載せます。

 

平成31年度技術士試験の概要について

https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf

 

Ⅰ. 必須科目

概念

専門知識

 専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識

応用能力

 これまでに習得した知識や経験に基づき,与えられた条件に合わせて,問題や課題を正しく認識し,必要な分析を行い,業務遂行手順や業務上留意すべき点,工夫を要する点等について説明できる能力

問題解決能力及び課題遂行能力

 社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力

出題内容

現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。

評価項目

  • 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,問題解決,評価,技術者倫理,コミュニケーションの各項目

 

Ⅲ. 選択科目

概念

社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力

出題内容

社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象として,「選択科目」に関わる観点から課題の抽出を行い,多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して,その遂行方策について提示できるかを問う。

評価項目

技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,問題解決,評価,コミュニケーションの各項目

 

この表から、必須科目と選択科目Ⅲは非常に似ていますが、

評価項目で必須科目Ⅰには「技術者倫理」が入っていますが、選択科目Ⅲには入っていません。

この表から推察できることは、

必須科目では「技術者倫理」に関する社会的認識について、述べさせたり、

受験する技術部門において、公益確保に反する過去の事故・不正トピックの事例を挙げさせ、

自分の考えを解答させたりが考えられます。

 

すなわち、技術者倫理に関することを整理してしまえば、

後は、選択科目Ⅲに必要な専門とする事項のキーワードについて勉強すればよく、

今までと変わらないということになります。

 

技術者倫理は口頭試験でも必ず聞かれることですし、今の内からまとめておきましょう。

技術士2次試験の最強の装備(シャープペン)

2019年03月01日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験では、3時間半の時間内に3000字もの論文を書き上げなければなりません。

経験者ならわかると思いますが、時間が足りないと思う方が多いでしょう。

さらに大きな疲労感も感じます。

 

私自身、単純に筆記具が好きなのでよく文房具店に行くのですが、

そこでとても良いシャープペンシルを発見しましたので、ご紹介させて頂きます。

 

ペンてる「オレンズネロ」です。

 

芯が折れないシャープペンは以前にもご紹介しましたが、各社から出されていますし、

ペンてるにも「オレンズ」があります。

しかし、「オレンズネロ」は芯が折れないだけではありません。

芯を出すときのノックが必要なく、『自動芯送りシステム』があるのです。

 

ペン先のパイプが紙面から離れるたびに、自動で芯が出てくる仕組みで、

わずか1回のノックで極細の文字を書き続けることが可能になっています。

しかも、芯の細さが0.2mmのモデルがあるのも世界初となります。

 

大量の文字を書く必要がある技術士の2次試験において、

非常に受験者の負担を楽にできるシステムだと思います。

発売は2017年2月なのに、なぜ今更?と思うかもしれませんが、

このシャープペンは発売当時から非常に人気となり、各店舗で売り切れ。

ネット販売でも、正規価格よりも高い金額で売買されていた商品です。

ようやく、地元の文房具店にも置かれるようになってきました。

 

芯の細さが0.2mmと0.3mmがあります。

どちらが良いかは好みですので、店頭で実際に触ってみて下さい。

 

値段は3000円です。

シャープペンにしては、とても高価な商品ですが、

安いからといって鉛筆で論文は書きませんよね?

どんどん丸まり、太い文字となるからです。

本製品はノック無しで常に細い文字が書けるので、おすすめです。

専門雑誌、学会誌、白書等でキーワードを選ぶ

2019年03月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

二次試験では、当然に、専門知識を有することが求められます。そのため、試験日まで余裕がある3月~5月には、専門知識をできるだけ蓄えるインプット学習しておくことが重要です。

 

狙われやすい専門用語は、繰り返し出題されているキーワードです。

ですから、過去問をチェックして、頻出用語を選ぶとよいでしょう。

 

新しい用語については、専門雑誌の「特集記事」をチェックのがおすすめです。

特集記事には話題性のある用語が取り上げられるからです。

 

同じ視点で、新聞記事に添えられている用語説明欄にも目を通しておきましょう。

 

これらは、試験問題を作成している人も、注目して読んでいます。

ですから、皆さんもそういった「特集記事」等を注目して読み、どんな問題が「特集記事」から出題されそうかを考えながら読むことをお薦めします。

 

また、学会誌、白書等は国の施策を調査するのに役立ちます。

 

技術士試験は国家試験であり、国が有用な人材と認めた人を技術士として認めます。

言い換えると、国の方針に沿った論文が高評価になります。

つまり、国はどういうことを考えているかを調べるのには、白書類を調べることが一番良いということになります。

 

このように、150個~200個のキーワードを抽出し、自家のキーワード解説シート(キーワード集)を作ることができれば、合格の可能性が高まります。

 

専門知識は、将棋で言うと持ち駒です。

持ち駒は多ければ多いほど、そして、その駒が「歩」よりも「飛車・角・金・銀」のように『質』が高ければ、より有利に論文を書けるようになります。

5つの業務経歴を書くときの注意点

2019年03月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

この記事は、はじめて技術士試験を受ける方に向けて書きます。技術士試験を受けたことがある方は、念のための確認として、読んでいただくと良いと思います。

 

業務経歴票を作り込むことは、たいへん重要です。

なぜなら、この経歴票をもとに、口頭試験の試験官が質問をしてくるためです。

このことから、720字の詳細論文が重要であることは、容易に想像できるでしょう。

 

そして、5つの業務経歴票もまた、重要です。

この箇所についても、試験官から質問されることが多いからです。

 

たとえば、「業務詳細に書かなかった2つ目の業務について、あなたが創意工夫した点はどのようなことですか?」とか、「その業務で、関係者との利害調整はどのようにしましたか?」とか、「その業務で、品質・コスト・納期のバランスをどのように取りましたか?」というようにです。

 

業務内容には、わずか50字程度しか書けません。

そこで、最低限守るルールは、「計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導」のいずれかを書くということです。

 

なぜなら、技術士法の第2条の「定義」条文に、技術士とは、これら7つの業務を行うことと記されているためです。

ぜひ、次の条文を熟読しながら、業務内容を書いてください。

 

(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。

 

業務経歴票の作り込みは、とても重要ですから、時間に余裕をもって、取り組んでください。

 

曖昧な「副詞」と「が」を取り除く

2019年03月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の論文では、あいまいな「副詞」と「が」を取り除くと、格調があがります。誤解のない文章になり、読みやすくなるためです。

 

〇あいまいな副詞を取り除く


あいまいな副詞を使うと、論理的でない文章になります。

なぜなら、誤解を生じる文章になるからです。

例えば、「生産率が相当向上した」とした場合、ある試験官は、10%向上したと捉えますが、別の試験官は、40%向上したと捉えてしまいます。


あいまいな副詞は、「かなり」「多くの」「非常に」のように、日常でよく使うことばです。

ですから、よく意識しておかないと、つい使ってしまいます。

文章を説得力のあるものにするには、あいまいな副詞のかわりに、数字を盛り込みます。

つまり、「生産性が10%向上した」と数値で表すようにします。

 

〇あいまい接続の「が」をなくそう!


 「が」という接続詞の働きには、逆接と順接の2種類があります。

逆接とは、「しかし」と同様に「が」の前後で逆の内容を述べるものです。

一方、順接とは、「それで」や「~ので」と同様に、単純な前後関係を述べるものです。


順接の「が」は、あいまい接続の「が」とも呼ばれます。

この「が」を不用意に使うと、一文が長くなり、試験官に誤解を与える確率が高くなります。

また、文脈から順接か逆接かを判断するよう試験官に強いることになります。

 

技術士試験では、あいまい接続の「が」をなくしましょう。

 

文章修行はやればやるほど、うまくなります。

上手な文章を書こうとせず、誤解のない文章を書けばよいのだ、と思っておけば、気が楽です。

技術士2次試験:心理学の観点から合格を目指す

2019年03月05日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

資格試験や受験などを控えた受験生にとって、一番の敵は自分の心だと思います。

勉強期間中はとてもつらいですし、焦りや不安、疲労感ややる気が出ないなど、負の心理にはまることも多いです。

 

こうした「良くない」傾向が出てきたら、心理学を思い出して原因を探ることで解決できることもあります。

受験生が陥りやすいパターンを心理学の法則からひも解いてみましょう。

①「パーキンソンの法則」:与えられた時間を全て満たすまで膨張すること

②「一貫性の原理」:無意識に行動や態度、発言について一貫性を保ちたいと思うこと

③「バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)」:今まで情熱的に注いできたことに、急に意欲が低下し、自己嫌悪やうつ状態になること。

 

①例えば、Aの議題について2時間会議をしましょう。といった場合に、2時間ギリギリまで時間を使ってしまうことはありませんか?

また、子供が夏休みの宿題を最初にやらずに最終日まで残ってしまうなどです。

これらの行動は全て受験生に当てはまります。

まだまだ資格試験日まで時間があると思っていませんか?

資格試験の試験日までまだ余裕があれば、勉強を今すぐ始める必要はないと考えてしまうのも、

「パーキンソンの法則」が働いているからです。

まずは自分の心理に「パーキンソンの法則」が働いていると自覚し、自分の心理にブレーキをかけましょう。

他の受験生はまだ取り組んでいないと優越感を持ち、自ら積極的に時間管理を行いましょう。

 

②すぐあきらめるような三日坊主の悪癖から抜け出して勉強を続けるために、この「一貫性の原理」を活用しましょう。

「一貫性の原理」は、自分一人で決意するのではなく、大勢の前で宣言すると強く働きます。

家族、友達、会社の同僚などに「勉強をやり続ける」、「合格する」と宣言するのです。

宣言することにより、ダメな人だと思われたくないという心理が働き、頑張ることができるようになるでしょう。

 

③元々は、医師や教師などにあらわれる「極度の疲労と感情枯渇の状態」が注目されて生まれた概念で、

心的エネルギーが過度に要求される職種であるのに人間が相手であるために努力しただけの結果が出るとは限らず、「目に見える成果」が得にくいことが原因です。

そのストレスから生じる状態を、アメリカの精神分析医、フロイデンバーガーが「バーンアウト=燃え尽き」と名づけました。

予防法としては、燃え尽きの兆候に早めに気づくことが大切です。

兆候に気づいた場合は、自身の生活様式を見直して、セルフケアを行いましょう。

リフレッシュも時には大事ですし、先月の自分よりも前進したとわかるように目に見える結果を残すことも大事です。例えば、予想問題を解いてみる、採点してもらうでも良いでしょう。

定期的に論文を添削してもらい、その都度コメントを真摯に受け止めて復習するということが大事です。

その時点での自分の実力を理解することもできるし、モチベーションにも繋がります。

是非、お手伝いをしたいと思っていますので、何でもお気軽にご質問してください。

技術士2次試験合格発表前日

2019年03月07日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験を受験した受験生の皆さん、いよいよ明日は筆記試験の合格発表日です。

楽しみにしている方、ドキドキしている方、既にあきらめムードの方、色々おられると思います。

昨年1年間頑張ってきた努力は決して無駄ではありまえん。

不合格という結果が出てしまった方も、あきらめずにスグ行動に移してください。

 

なぜなら、今現在のあなたの実力が最大値です。

ここで力を抜いてしまうことで、来年の試験に合格することができるでしょうか?

 

少しでも上の実力を付ける必要があるからです。

 

がむしゃらに勉強を始めても意味がありません。

 

各項目でA,B,Cの判定が付いた合格不合格の通知書が自宅に届きます。

まずは判定から自分の実力に何が足りないのかを分析することも大切でしょう。

そして、7月までのスケジュールを立ててみてください。

いつまでに何を終わらせる、という大まかなものでも構いません。

 

そして、来年度の試験から変更される専門分野の試験対策をどうするのかも考えてみて下さい。

傾向と対策については、以下に以前書いたニュースがあるので参考にしてください。

 

技術士2次試験変更の傾向と対策(2019年度)

http://gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=412

 

また、そろそろ2次試験申し込みの時期となります。

申し込みには、今までの業務経歴とその中の1つについて720字で詳細に紹介する必要があります。

この業務詳細記述は、申請時にチェックされることはありません。

しかし、筆記試験が合格した後の口頭試験にて必要とされます。

口頭試験にて、ここに記述した業務について、数々の質問がされます。

その質問に耐えうる経験をピックアップするようにして下さい。

また、なるべく自分の役割、課題、解決策、その効果がわかるように書いてくださいね。

 

技術士2次試験 業務詳細記述の書き方

2019年03月15日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

さて、そろそろ技術士試験の申し込みを始めるころでしょうか?

そこでとても大事なのが業務詳細記述です。

これは口頭試験で使用されるため、十分注意して書ききる必要があります。

 

まず、口頭試験の評価ポイントが変わるのをご存知ですか?

こちらの表をご覧ください。

改正前(~H30年度)

改正後(H31年~)

試問事項

配点

時間

試問事項

配点

時間

Ⅰ.受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力

 

 

 20分

Ⅰ.技術士としての実務能力

 

 

 20分

①経歴及び応用能力

 60点

①コミュニケーション・リーダーシップ

 30点

②評価・マネジメント

 30点

Ⅱ.技術士としての適格性及び一般的知識

 

Ⅱ.技術士としての適格性

 

②技術者倫理

 20点

③技術者倫理

 20点

③技術士制度の認識その他

 20点

④継続研さん

 20点

 

倫理や継続研さんについては大きく変わらない様ですが、

業務詳細記述が関係する部分に変化があります。

コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメントなど具体的な

キーワードが記載されています。

それぞれの意味を、以下に示します。

 

<コミュニケーション>

・業務履行上,口頭や文書等の方法を通じて,雇用者,上司や同僚,

クライアントやユーザー等多様な関係者との間で,明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。

・海外における業務に携わる際は,一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え,

現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

 

<リーダーシップ>

・業務遂行にあたり,明確なデザインと現場感覚を持ち,

多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。

・海外における業務に携わる際は,多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに,

プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

 

<評価>

・業務遂行上の各段階における結果,最終的に得られる成果やその波及効果を評価し,

次段階や別の業務の改善に資すること。

 

<マネジメント>

・業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において,

品質,コスト,納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項,

又は成果物(製品,システム,施設,プロジェクト,サービス等)

に係る要求事項の特性(必要性,機能性,技術的実現性,安全性,経済性等)を

満たすことを目的として,人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

 

要は、「技術力だけ高い人」は技術士にはなれないということです。

高い技術力を持ったうえで、更に、コミュニケーションとリーダーシップを問われます。

顧客や上司、仲間への対応やスムーズに業務遂行できる統率力、計画力、行動力があるのか?

また、得られた結果に関して適切な評価ができ、次の業務へ活かせているか?

これらが、口頭試験で問われるはずですが、あらかじめ、業務詳細に

盛り込ませることができていれば、試験官としては非常に好印象で質疑を行えます。

 

ぜひ、4つのキーワードを意識して業務詳細を記述してみて下さい。

添削は随時、受け付けております。

技術士2次試験 周囲の環境を整える

2019年03月18日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

いま、受験生の皆さんは、たった一人で試験勉強を頑張っているでしょうか?

学生の頃の受験勉強というのは、同じように苦しい思いをして切磋琢磨する友人の存在があったはずです。

社会人でも若手の方々は、強制的に技術士資格の受験を受けさせられている人もいるかもしれません。

その場合、同期や年の近い先輩、後輩も一緒に受験していることでしょう。

周りに自分と同じ境遇の方が居て、苦しいことを共有できるという環境は、

実はとても恵まれています。

ストレスが溜まった時にはお互い発散し合ったり、勉強で分からない部分があったら教え合ったりできるからです。

 

しかし、必ずしも自分の周りに、技術士試験を受験する方が居るとは限りません。

同じ境遇の方が近くにいないと、甘えや負の感情が湧きあがり易くなります。

ただ単に勉強ばかりするのではなく、誰かと今のご自分の状況を共有できるようにしましょう。

例えば、

①技術士試験の講習会に参加する

②技術士試験を受験する方のブログを読む

③SNSなどで情報共有し合う

④本サイトにて講師の方々と連絡を取る

等が考えられます。

 

①に関しては、単発の講習会であれば1万~2万程度でしょうが、数か月に及ぶ講習会(いわゆる塾)の場合は

数十万という高額な受講料を支払う必要がありますので、負担が大きくなってしまいます。

②は、実は私が行っていたことです。

同じ建設部門の科目を受験した、もしくはこれから受験する方のブログをよく読んでいました。

今の時期に準備すべき事、勉強方法、優良な参考書など、ブログから情報を得ていました。

とても有効だと思います。

③最近はSNSが非常にブームとなっています。キーワードを入れれば、それに関連した投稿が一瞬で読むことができます。

た、その方と繋がることもできます。意見交換という意味では有効だと思います。

④本サイトには、様々な部門、科目の技術士試験に合格された講師がおります。

添削ではなく、簡単な質問であれば、無料でお答えしてくれる方も多いはずです。

「成功の経験」の秘訣を聞くには、やはり受験生よりも講師の方々の方がいいでしょう。

 

どんな試験でも同じです。

まずは自分の環境を整えるということも非常に重要なことだと思っています。

技術士2次試験 不合格者の共通点

2019年03月26日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

さて、2018年度の技術士試験が終了し、

合格された方、不合格であった方、様々おられます。

 

3月のこの瞬間から既に来年度の受験の戦いは始まっています。

どう戦っていくのか?

各々十分に考えてください。

その中で、私がこれまで関わってきた受験生の中で、

3月の時点で「受かりそうにないな」と感じる方々がいます。

 

反面教師という意味で示しますので、

合格を目指す皆様は、このようにならないでください。

 

・弱音を吐き、あきらめようとする人

・他人の責任にしようする人

・○○して欲しいと、他人に求めるばかりの人

・勉強ができない「正当な理由」ばかり考える人

・3日間勉強しない日が続く人

 

上記のポイントを読むだけで納得するかと思いますが、

人間は弱い生き物です。

少し気を抜けば、誰でも上記の症状を発症してしまいます。

 

他人の責任にして、何か得になることがあるでしょうか?

また、他人に何かをお願いして自分の力になるでしょうか?

自分の回答の良し悪しを聞くのは問題ありません。

例えば、自分の仕事を相手に押し付けたり、家族の役割を無視したりです。

 

全ての受験生が何かしらの不都合を抱えながら勉強しています。

自分の環境さえ、問題点を見つけ、解決策を模索しながら勉強することが大事です。

私は、そのように大変な状況でも工夫して勉強した方に技術士になってほしいと思います。

 

3日以上勉強をさぼってしまう方、この方も厳しいです。

勉強は大半の方々はツライものと考えます。

ツライ事柄も、「慣れ」や「ライフスタイル」、「ルーティン」として

自分の生活リズムに取り込むことが大事です。

病気などのやむを得ない場合を除き、長期にわたって勉強しない期間を作ってしまうと、

勉強しない方に慣れてしまいます。

 

人それぞれ勉強方法は異なります。

しかし、人間としての行動パターン、傾向は似てきます。

 

是非、今回の話を反面教師として心に刻み、

勉強に励んでほしいと思います。

 

頑張ってください。

技術士2次試験 勉強開始前の合格への道筋

2019年03月27日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

合格に大切なこと

大きく2つあると思います。

1つは、準備段階で合格レベルを知るということです。

もう1つは、技術士に必要とされる高い専門性と幅広い知識を付けるということです。

 

1つ目の準備段階で合格レベルに到達できていない人というのは、
勉強法や合格基準のいずれか、または両方が分からなく、合格に十分な勉強の管理が出来ていない人のことです。

その原因を分析してみましょう。

勉強法が分からない→どんな知識が必要か、どのように応用しなければならないかを明確化していない。
合格基準が分からない→評価尺度は明らかにされていない。

ということが挙げられます。

では、その対策ですが、

勉強法や合格基準が分からないのでは、やみくもに勉強せざるを得ませんが、まずは自分の専門分野の守備範囲を知ることです。

専門試験では受験者それぞれの得意分野の知識を備える必要があるため、各自の体験に応じた知識体系を築く必要があります。
また、試験の評価尺度は試験官の暗黙知であると考えられがちですが、

技術士試験が技術コンサルタントとしての試験であることを考えてみてください。

クライアントならコンサルタントに何を要求するかと考えて洞察すれば、評価尺度は次第に見えてくると思います。

 

2つ目の技術士に必要とされる高い専門性と幅広い知識を付けることについてです。

高い専門性が不足している→そもそも技術士にふさわしい業務をしていないのに受験している場合。
幅広い知識が不足している→日常業務に忙しくて勉強する時間がない等が挙げられます。

その対策ですが、

技術士にふさわしい業務、或いは「技術士にふさわしい」ことが何なのかを認識することです。

その勉強方法は、専門家が書いた文献から、そのような知見を学びとるしかありません。

専門誌の記事はその筋の専門家によるものであり、そこから容易に専門的知見を学ぶことが可能です。

また、技術士の本質を理解することは、勉強の取捨選択を可能とするため短い時間で合格を可能としてくれます。

技術士試験がどのような試験であるのか?

試験では何が問われるのか?

評価指標、評価尺度は何か?

これらを考えて、合格への道筋を立ててみて下さい。

技術士2次試験 業務内容の詳細最終チェック

2019年03月28日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験の受験申込期間は

2019年4月8日(月)~2019年4月24日(水)となります。

 

今年受験しようと考えている方は、既に業務内容の詳細を書き始めている、

もしくは、書き上げている時期かと思います。

ご存知のとおり、業務内容の詳細は、筆記試験の合否には全く関与しません。

筆記試験を通過した後の口頭試験に深く関わっており、

業務内容が試験官に上手く伝わらない、

業務内容が技術士たるレベルに到達していない、などと

判断されてしまったら、不合格となるしかありません。

それを防ぐために、既に書き上げた方々も提出前に再度チェックをして下さい。

 

以下、チェックポイントです。

 

受験者の皆さんが受験申込書に記入した「専門とする事項」に関して、

実際に行った業務のうち受験する技術部門の技術士にふさわしいと思われる業務について、

1例挙げて以下の事項について記述します。

  1. あなたの立場と役割
  2. 業務を進める上での課題及び問題点
  3. あなたが行った技術的提案
  4. 技術的成果
  5. 現時点での技術的評価及び今後の展望

 

この中で大事なことは、

①ちゃんと自分で行動した業務か?

➔上司に指示されるまま行動していないか?

②業務内容が受験する「専門とする事項」と合致しているか?

➔合致しなければ一発不合格です。

③技術士たる高等な専門的知識が必要であったか?

➔必ず、どこが技術士に値するか、と質問されます。

④一般的に見ても「技術的成果」と見られるか?

➔あまりにも専門的すぎると短時間で理解してもらえません。

⑤将来の見通しが説明できるか?

➔どのような形で社会貢献できるのかが説明できますか?

自分が書いた内容は、自分ではわかっていても他者が読むとわかりにくいこともあります。

周りの人に読んでもらう、合格経験者に読んでもらうなど対策を取ってください。

技術士の部門紹介:環境部門

2019年03月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士 環境部門の概要

産業の発展に伴い、地球環境の悪化が大きな問題となりました。

温室効果ガスや酸性雨、大気汚染、森林破壊など工業の発達と同時に多くの自然環境が破壊されてきたことを解決しなければならないという命題が課せられたと言っても過言ではないでしょう。

便利な生活の代償とも言える環境破壊や環境問題を解決することができるのは、その処方箋を出すことができる工業の技術者だけが行えることということができるでしょう。

そんな工業で環境の破壊を止めることができる、保護の方法を検討することができるということで環境問題に関わる技術者の試験といってもいいものが技術士環境部門です。

専門分野は環境保護保全、環境測定、自然環境保全、環境影響評価という四分野となりますが、それぞれの分野に違いは見られないと言えるでしょう。

 

技術士 環境部門取得後の活躍

環境問題を扱ったコンサル会社などへの就職や転職が挙げられます。

環境問題の検証、評価を行うシンクタンクなどもあり、環境に対する関心は高く、国や地方自治体でも環境負荷の低減を目標に掲げているところもあり、活躍する舞台は大きいと言えるでしょう。

また、大規模事業を運営する際には環境アセスメントを考慮しなければならないという環境省の指針もでているため、ゼネコンなどの建設会社も専門機関に調査を委託するということもあり、今後環境に対する仕事は増加していくものと思われます。

 

技術士 環境部門の問題点

技術士 環境部門は平成6年に新設された比較的新しい技術部門となります。

環境分野の専門技術者を育成するためのものであり、外部からの需要により新設された背景を持っているため、受験者数も多いのが現状です。

しかし、環境分野だけではまだまだ需要が少ないという事もあり、他の部門と合わせての受験を行っている人も多いようです。

環境に対する配慮は技術者として、これからも考えていかなければいけない内容となりますので、技術士 環境部門について受験を検討してみてはいかがでしょうか?

勉強と研究

2019年03月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

勉強と研究の違い
勉強とは自分は知らないけど世の中では既知な知見を得ること。教科書で学ぶことは学習だ。一方、研究とは、世の中でも未知な知見を得ることだ。教科書を新しく作ることは研究と言えるだろう。

技術士になるには学習が必要
技術士の過去問題は公開されている。こんな問題が出るよと前もって見せてくれている。なので、こんな問題が出たら、こんな風に解答しようと準備しておけば良い。これがいわゆる技術ノートだ。自分の場合には、重要そうなテーマを100個ほど集めて、それに対して、そのキーワードの概要=特徴と、課題と、その課題への対策をA4でまとめる。そして、その技術ノートを見ながら、600字の原稿用紙に特徴とか課題を書くドリルをする。原稿用紙にうまくかけた時にはそれを技術ノートにフィードバックして改善する。逆に原稿用紙にうまく書けないときは、そもそも技術ノートが行けていないので、補強する。これを3回ぐらいやると、かなり使える技術ノートになるし、まとめるべきキーワードがどんどん増えてくる。

技術士になったら研究にシフト
技術士試験に合格した後も、技術ノートを磨くべきという人もいる。しかし、より重要なことは、それまでに学習した内容をベースにしてもっと深堀すべきだと思う。自分なりに解決できるような社会的な課題を探したり、技術動向を調べたりすることと、それをアウトプットすることだ。学会でもいいし、ブログでもいい。大事なことは色々な新しいことに興味を持ち続けることだろう。自分も分からないことがあるとまずWikiで調べるが、どんどん深く調べていくと、最後はWikiに書かれていないことにたどり着くことがある。Wikiに書かれていることを調べるのは学習だけど、Wikiに新しい内容を書き込むことは研究活動の一つと言えるのではないだろうか。

まとめ
技術士は実社会の課題を解決することがミッションだ。そのためには、勉強は必要だが、それだけでは不十分だ。やはり研究することが必要だ。そして、研究成果を上げるには、テーマ選定が重要だ。どんなテーマを設定するかは、やはり自分が好きなこと、興味のあること、求められていることが候補だろう。個人的には、好きなことを好きなだけ研究し続けるのはワクワクするし、楽しい。そして、それが他人にも認められて、後追いで自分の仕事になることはなんども経験した。あなたも技術士になってワクワクしながら社会的課題を解決しませんか。

以上

技術士の部門紹介:原子力・放射線部門

2019年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士 原子力・放射線部門の概要

20世紀に技術が確立した原子力の技術は、それまでの火力や水力などと比べると少ない質量で大きなエネルギーを取り出すことができる夢のエネルギーでした。

しかしその副産物として、放射線を発生させる放射能を生み出してしまい、原子力発電に使用した核燃料は核爆発の危険のある扱いづらいものとなってしまいました。

電気のある便利な生活を支え、核燃料の安全な取り扱いを目的とした技術部門が技術士原子力・放射線部門です。

専門分野は安全な原子炉を設計・建設に関する知識を問う原子炉システムの設計及び建設、原子力発電所の運営や保守に関する知識を問う原子炉システムの運転及び保守、プルサーマル計画などの核燃料サイクルについての知識を問う核燃料サイクルの技術、レントゲン検査などの知識を問う放射線利用、放射線の防護技術を問う放射線防護があります。

 

技術士 原子力・放射線部門取得後の活躍

原子力・放射線部門の技術士ですが、主に原子力発電所の建設や運転保守に関する部署で働くことができます。

電力会社の原子力部門や電機メーカの発電所設計、建設に関する部署が考えられます。

また、製品メーカのレントゲン検査など、原子力発電以外の放射線利用や、被曝を防ぐための措置や除染技術などの原発事故の処理などでも活躍ができると考えられます。

海外の原子力発電所の建設などを政府が推進していることもあり、そうした関係では国際資格にも通じる技術士を取得することもプラスとなります。

 

技術士 原子力・放射線部門の問題点

最も影響の大きい原子力発電ですが、東日本大震災での原発事故が発生して以降、原子力発電に対してあまりいいイメージを持たれないという部分が大きな問題です。

核燃料サイクルの技術を問う分野もありますが、現在、高速増殖炉などの核燃料サイクルを利用した原子力発電所の運営が暗礁に乗り上げていることもあり、先が読めない状況が続いています。

また、原子力発電に関係する部門以外の放射線利用などの部門も、放射線技師は医療分野での専門資格もあり、技術士を受験する人が少ない傾向にあります。

しかし、目に見えない放射性物質を扱う専門技術者は今後も需要があると思われますので、どのような形で活躍できるかがまだまだ未知数の部分が大きいです。

技術士2次試験 得点がもらえない論文とは

2019年04月03日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士試験の合否基準は、書いた論文の得点が60%以上であれば合格、

60%未満であれば不合格と明確です。

 

しかし、どのような論文の場合に得点がもらえないか、について

良くわかっていない受験生が多くいると感じています。

 

 技術士試験の合格基準は、技術者としてのコンピテンシーにあります。

それは一言で言うと、技術を用いて効果的な結果を出す、ということです。

そして、得点にならない論文とは以下のことです。

  1. 出題者が求める重要事項が理解できない
  2. 技術を応用した答えになっていない。
  3. 提案内容が実務的、効果的と感じられない

 

1. 出題者が求める重要事項が理解できない

 これは問題趣旨を読み取れないことが主要因です。

問題の背景にある社会的なニーズや技術経営的課題に着目することによって、

かなり明確に出題意図を読み取れます。

 

2. 技術を応用した答えになっていない。

 問題から解決に至るプロセスにおいて、専門の部門、科目の技術はどこで、

どのように応用するのか、その点を明らかとする必要があります。

解決策は得られても、ただ普通の解決策を書くだけでは不足です。

技術的根拠が書かれていなければ、答案上は思いつきと捉えられてしまいます。

技術士として十分な資質も持っていると捉えてもらえないのです。

 

3.  提案内容が実務的、効果的と感じられない

 これは、コンピテンシーを意識した書き方となっていないことが主要因です。

すなわち何でも、ただ「~を~する」と提案するのではなく、

技術者コンピテンシーとは、「技術を用いて効果的な結果を出す」ことですから、

  • ~(結果、成果)のために~(技術)を応用して~(対策)をする。
  • ~(技術)を応用して、~(対策)を行い、~(結果、成果)を達成する。
  • やるべきことが多数あるなかで、主要因(一番にすべきこと)が何かわかっている。
  • 他者を卓越する結果、あるいは業界を変革するような提案がある

     

    このような書き方となるように沢山過去問を解き、練習してほしいと思います。

技術士2次試験 試験と試験後の為のアンテナはり

2019年04月04日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、日経新聞は読んでいますか?

そのなかでESG投資についてご紹介します。

技術士試験にも大きく関わる内容です。

 

これまでエンジニアの行動原理といえば、経済性に優れ、品質の高いものを生み出すこと、とされていました。

しかし、今後は企業に対する投資家の考え方であるESG投資の考え方に沿った行動が求められる可能性が高まります。

実際、関連した項目が技術士試験で出題されており注意が必要です。

 

ESG投資とは、売上高や利益といった財務の分析だけでなく、環境と社会、

企業統治の3分野に対する企業の取組を踏まえて投資先を選ぶ手法を言います。

 

E:Environment

・CO2排出量の削減

・エネルギー使用量の削減

・生物多様性の保護など

 

S:Society

・人権問題への対応

・地域社会との連携と貢献

・労働者の権利、安全性への配慮など

 

G:Governance

・企業コンプライアンスの遵守

・経営の透明性

・譲歩言う開示など

 

このうち、環境における技術的な管理が必要なことは理解しやすいことですが、

社会や企業統治についても技術士試験で出題される頻度が高まっています。

例えば、近年求められている働き型改革に対応して雇用や契約制度の改革などです。

また企業統治については、筆記試験ではなく、口頭試験では毎年出題されています。

例えば性能試験の偽装問題などが最近にもありました。

こうした問題は企業統治の不備によるものであり、

技術士らの貢献によって法令遵守、情報開示を進めること無しには解決が困難です。

「企業のあるべき姿」や「企業の社会的責任」などを考え、技術管理を担う技術士としてどのようなことが求められているのか?

についても考えてみて下さい。

試験勉強にも繋がりますし、試験に合格し、技術士となった後にも必ず役立つ知識となります。

総監択一式 法律問題の傾向と対策

2019年04月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士会HPで公開されている過去問(平成21年度~平成30年度)をもとに、法令問題を抽出し、「年度」と「5つの管理」(経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理)ごとに分類したところ、つぎの3つの傾向が明らかになりました。

 

(1)最近5年間では、択一式で出題される40問中8~10問(20%以上)で法令問題が出題されている。

 

(2)経済性管理を除く4つの管理では、ほぼ毎年、法令問題が出題されている。

 

とりわけ、人的資源管理と社会環境管理では、法令問題の出題割合が多く、年度によっては、出題数の半数が法令に関するものである。

 

(3)出題される法令は繰り返し出題されるものが多い。

 

具体的には、人的資源管理では労働基準法、情報管理では個人情報保護法、安全管理では労働安全衛生法、社会環境管理では環境影響評価法が頻出です。

 

なお、内容面では細部を問う論点が増え、法令問題対策の重要性が高まってきています。

 

そこで、まず、法令対策にかける時間を確保しなければならないと覚悟します。そのうえで、つぎの手順で対策するとよいでしょう。

 

(1)技術士会HPから過去問をダウンロードし、法令問題の5つの選択肢ひとつずつで、正しい選択肢であるか、誤った選択肢であるか判断できるようにする。

 

(2)正しい選択肢についてはその問題文を、誤った選択肢については、誤っている箇所を訂正した問題文を暗記する。

 

(3)(3)について、今後、出題されそうな論点を予想する。

一般に、法令問題では、混同しやすい法律や、用語を入れ替えたり、数字を変えたりして間違った選択肢を作ることが多い。

 

(4)総合技術監理キーワード集2019に挙げられた未出題法令の目的条文等を読む。

 

受験申込書の提出が終わったら、択一式対策に取り組みましょう。

技術士2次試験 求められる資質(コンピテンシー)とは

2019年04月17日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士二次試験の合格基準は文部科学省技術士分科会で決定されます。

その方針の柱として、知識ではなくコンピテンシと言う尺度が提唱されています。

 

この「コンピテンシー」とは、

職務における効果的、ないしは優れた行動に結果的に結びつく個人特性という意味です。

つまり、仕事の品質や性能を高めるような行動をとれる人の特性です。

実際に、仕事の現場に出向くわけには行きませんので、試験では事務の場面を模擬して、試験官が答案等から推し量ります。

コンピテンシーをよりわかりやすい形で表現できれば、得点は上がるはずです。

私の言葉で、より噛み砕いてコンピテンシーについて書いてみると以下となります。

  • 問題解決のための道筋を描く力、それに必要な技術力を保有し、それを具現化するための適応力、説明力、調整能力
  • 問題解決に向けて、課題を抽出し焦点化する能力
  • 問題、課題を理論的に思考し、実践する能力
  • 問題に対するより高度な解と品質向上のために粘ることができる能力
  • 抽出された問題を解決するために、必要なチームを組成し、資金運営を含めて、マネジメントする能力
  • 幅広い技術的な基礎は言うまでもなく、応用力(現場条件、顧客ニーズ等に合わせた設計上の工夫をする能力)
  • 与えられた業務を正確かつ迅速に処理する実行力

    これらを遂行する為には、当然土台には幅広い基礎知識が必要となります。

    皆さんはこれまでの業務で、問題や課題を咀嚼し、自分の持っている知識や技術を基礎にして解決した経験はないでしょうか。

    その業務こそ技術士たる姿かと思います。

    その資質が試験官に伝わるような論文の書き方を心がけてください。

技術士2次試験 成功の秘訣

2019年04月08日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

もう既に技術士2次試験の申し込みを済ませた受験生もいることかと思います。

さて、申し込みが済んだら、あとは勉強するのみです。

 

しかし勉強はつらく長く、大変なものです。

モチベーションを継続することも、試験勉強のスキルの一つと考えます。

 

では、何でモチベーションを維持するのか?

よく言われる成功への秘訣をまとめてみました。

 

1.自分の成功した姿を想像する

 アインシュタインの言葉に「想像力は知識よりも重要だ」があります。

鮮明に正しく成功した自分を想像することで、後の自分がそれに続くことが簡単になるでしょう。

・毎日自分の成功を想像することに数分費やしましょう。

自分が成功して、映画の主人公になっているのを想像するのです。

その映画であなたは何を行なっていますか?どんな感じの成功ですか?

高揚した気持ちを楽しみ、自分の炎をかき立てるモチベーションにしましょう。

2.自分のゴールを成功させるもの、能力、物質を特定しましょう

もし有名な演説者になりたいのでしたら、自分のボキャブラリー、知識、

スピーチライティング、声の鮮明さなどのスキルを磨くことが必要となるでしょう。

では、技術士になるためにあなたが必要な能力、物質とは何ですか?

論文力、技術の知識力、キーワード、時事ネタなど何が足りないのかを分析してみましょう。

3.自分が磨かないといけない能力と、自分がアウトソースできるスキルを判別する。

アウトソーシングは、タイムマネージメントです。

自分の能力には限りがあるのです。

あまり重要でないことをアウトソーシングすることによって、

自分がそこへたどり着くまでにフォーカスしておきたいことに集中できる時間を与えます。

試験日は既に決まっています。

つまり、試験勉強ができる時間は伸ばすことができません。

有限な時間を如何に有効な時間とするかは、

貴方自身が時間の使い方を考える必要があります。

うまくいかない、苦手だと思うことは人それぞれ必ずあります。

そんなときは、経験者へ意見を聞くことも時間を有効に活用する手法であります。

ぜひ、合格への道筋を今から考えてみて下さい。

技術士2次試験 短期間の目標を作ろう

2019年04月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験の受験申込期間は

2019年4月8日(月)~2019年4月24日(水)となります。

受験生の皆様、既に願書を提出したでしょうか?

明日が締切です。

まだ出していない方は急いでください。

 

さて、これから技術士試験に向かって、勉強を頑張るわけですが、

試験日はまだまだ先、長い道のりです。

 

私も経験者なので分かりますが、必ず途中で息切れする瞬間があります。

いかに息切れを乗り切って試験日まで体力と気持ちを持っていけるかが勝負です。

 

そこで私が提案するのは、「短期間の目標を作って勉強に臨む」です。

 

1日の目標、3日間の目標、1週間の目標、1ヶ月の目標、などです。

 

毎日の目標を作ることは、勉強をさぼらないことに繋がり、非常に有効です。

例えば、どんなに忙しくても、必ずキーワードを5個覚える、などです。

 

1週間の目標は土日も含みますので、少しハードルを高めに設定しておくとよいでしょう。

合格者は必ず休日にまとまった時間を捻出しています。

試験時間は2~3時間です。

最低、この時間は集中して勉強できる時間を確保してください。

AM,PMでそれぞれ2時間、3時間取れれば良いでしょう。

 

ですから、1週間で過去問を2~4問解く。などの目標を掲げましょう。

 

今は4月、まだ過去問には早い。

などと考えている方は大間違いです。

早く過去問を解き、どんな出題があるのか、

どのように回答すればよいのか、何を勉強したら良いのか、

色々なことを学べます。

 

すでに私のところにも論文添削依頼が数件来ております。

今年合格したい!

と思うならば、即行動です!

分からなければ、合格者に聞けばいいだけです。

頑張ってください。

技術士2次試験 成功の裏に隠された事実

2019年04月26日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、お疲れ様です。

突然ですが、あなたの周りに、何かに成功した人や成功した会社があるかと思います。

すぐ身近な方でなくとも成功例はいくつか知っていると思います。

例えば、最近、株価も知名度も急上昇していたZOZOTOWNや、

陸上100m走で日本人の中で初めて9秒台を出した桐生選手などです。

我々から見ると、報道でそのような事実を知るわけですから、

たった1夜にして成功・有名になったと思うかもしれません。

 

しかしながら、桐生選手は中学校時代から陸上に励み、数々の大会で好成績を残していることから、

これまでの努力が伺えます。

世間に大々的に知られる何年も前から、計り知れない程の努力を続け、

怪我などの困難にも立ち向かいながら頑張ってきた結果なのです。

 

これは、資格試験でも同様のことが言えます。

資格試験は、合格発表によって、合格者と不合格者にわけられ、

社内や世間からの評価が一変します。

合格者には、今後の重要な仕事や、大きな責任を追うような仕事も振り分けられるでしょうが、

不合格者には今まで通りの業務しか振られないかもしれません。

 

その差はどこから来るのでしょうか?

周りの人は合格不合格の結果しか評価しませんが、

その裏には膨大な努力があるからです。

 

毎日、仕事が終わった後や皆が休憩しているはずの昼休みなど、

時間を見つけてはコツコツと勉強した結果が差として現れます。

数年間頑張って合格を勝ち取った方もたくさん見てきました。

あきらめずに勉強を続けた結果です。

 

辛いと感じることは多々あるでしょう。

しかし、合格を勝ち取るためには必要な努力です。

 

頑張って行きましょう。

 

論文の添削は随時受け付けております。

勉強で伸び悩んだときは

2019年05月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の勉強をするとき、5月中旬から6月下旬ころに、伸び悩みを感じる人がいます。とくに、4月頃に、技術士試験の勘所がわかって、ゴールデンウィークにしっかりと勉強できた人の多くが、この一時的に学習効果がみられなくなる経験をします。


これは、心理学で「プラトー」や「学習高原」と呼ばれる現象です。

学習曲線が一時水平になり高原状を呈するため、そのように呼ばれます。

しかし、この現象は、勉強が進んだときに必ず現れるものと割り切って、勉強を続けましょう。

 

厄介なことは、プラトーはいつまで続くかわからないことです。

この先が見えない停滞感は辛いものです。そこで、つぎの3つのいずれかで対応するのがおすすめです。

 

1つ目は、独学をやめ、受験指導の講師にアドバイスをもらうことです。

経験豊富な講師であれば、どのような点で伸び悩んでいるのか的確に指摘することができるからです。

それによって、早期にプラトーを抜け出せるでしょう。

 

2つ目は、受験仲間を作り、情報交換することです。

仲間がいると、疑問点を教えてもらえます。

それだけでなく、ペースメーカーにもなってくれます。

仲間がいることで、プラトー時に、多少無理をして勉強を続けることできます。

 

3つ目は、取り組み課題を細かく分けることです。

小さな課題であれば、心理的な負担が軽減されるからです。

 

例えば、原稿用紙1枚モノの問題を解くときには、600字を書こうとせずに、200字だけ書いて「良し」とするのです。

つまり、600字で答える選択科目Ⅱ-1の問題は、たいていの場合、3つくらいの小問にわけられます。

そのうちの1つだけ答える訓練を繰り返します。

 

このような方法で、プラトーと上手に付き合って、勉強を継続してください。

 

家族の理解は大きなアドバンテージ

2019年05月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

スムーズに技術士になれる人の多くは、家族に理解があります。逆に、家族が受験に協力的でないと苦労します。

「平日は仕事で忙しく、休日は家族と過ごすから時間がとれない。受験生はみんな、そのような条件で勉強している」との考えは、必ずしも正しくありません。

 

なぜなら、独身者で休日に時間がある受験生は、1日10時間近く勉強することがあるからです。

単身赴任で、食事のときのお行儀を気にする必要のない受験生は、本を読みながら、ごはんを食べることがあるからです。

そして、このような受験生と、休日に家族と出かけたり、家事に時間を割いている受験生とでは、確実に勉強量に差が出ます。どちらが良いとか、悪いとかいう話ではなく、差がでてしまうのです。

 

もちろん、家族と一緒に暮らしていて、成果を上げ続ける方も、いらっしゃいます。

 

30代で総合技術監理部門の技術士となり、そのほかにも中小企業診断士の資格を取得している方がいます。

あるとき、執筆活動も盛んにされているため、その秘訣をうかがいました。奥様が資格取得に理解があり、習慣として、奥様もいっしょに勉強をされるとのことでした。

 

技術士試験の指導を通して、知り合った方のなかに、習慣として勉強をしている人、ライフワークとして業務関係の資格取得をしているが多くいらっしゃいます。

そして、彼ら彼女らの多くが、上手にスキルアップをされています。

彼らに共通していることは、家族に応援してもらっているということです。

 

『家族を味方につけるのは、大きなアドバンテージ』

 

家族に協力を仰ぐことが、技術士試験合格の近道になり得ます。

恥ずかしがらずに、奥さんに筆記試験用の答案を読んでもらいましょう。

口頭試験の模擬面接をしてもらいましょう。アドバイスに従うと、きっと、わかりやすい答案や受け答えになって、合格に近づくはずです。

目標を小さく分けて勉強を進める

2019年05月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

筆記試験では、合計9枚の論文を書かなければなりません。1枚600字ですから、5400字を1日で書くことになります。

書店で売られている一般的な新書の文字数が、10万字程度です。なんと、その20分の1ほどの分量を、わずか5時間30分で書かくことが求められているのです。

 

この筆記試験の対策はたいへんなものです。

 

しかし、その一方で、ツイッターの140字を書くことを負担に思う人は多くないでしょう。

もっと極端なことを言えば、ワードで1行の文章を書くのを負担に思う人はいません。なぜなら、ワードの1行は、標準設定で、わずかに40字だからです。

 

ですから、選択科目Ⅱ-1のように1枚モノ600字の論文では、200字のかたまりが3つあると考えるのです。

そして、その200字を、たった40字の文章で、たった5つだけで構成すればよい、と考えてみるのです。

 

もしくは、600字の論文では140字~150字のかたまりを4つで構成すると考えるのです。

つまり、1つの段落でツイッター1つの記事を作成するような感覚です。その記事1つは4つくらいの文章でつくります。

 

「主張」を書いて、「その根拠や理由」を書いて、「2、3の例示」を示します。

そうすれば、150字や200字の1つの記事が書けてしまいます。

そのような積み重ねで、5400字を作り上げられます。

 

業務でも困難で大きなプロジェクトは、小さな課題や目標に小分けして、対応していくとうまくいきます。

技術士試験の勉強も、難なくこなせる小さな目標に分けて、コツコツと対応していくのがポイントです。

 

40字や150字、200字なら、ちょっとした空き時間でも書けます。

公私ともに忙しい受験生がとくに意識されるとよい勉強法です。

2025年08月
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