2017年05月24日 作成 / 執筆:タートル講師
技術士第二次試験まで2ヶ月を切りました。
択一あるいは論文作成について、勉強の真っ最中だと思います。
順調に試験の準備が進めば良いのですが、仕事で突然のトラブルが発生したり、プライベートで大きな問題が発生したりで必ずしも予定通りになるとは限りません。
思っていた準備ができていないと、「今回はダメだろうから受験を見送ろうか」などと考えてしまうこともあるとは思いますが、試験を受けなければ合格の可能性はゼロです。
受験申込みをしたのであれば、万難を排して筆記試験を受験すべきです。
さて、今回は建設部門を対象にして、受験準備が十分にできないときでも、「これだけは最低限やっておきましょう」ということを述べたいと思います。
課題解決能力を問う論文(問題III)について、様々な課題に対応できる解決策を準備しておきましょう。
問題IIIでは、ある大きなテーマについて課題をいくつか挙げて、それらの課題に関する解決策を問うような設問が良く見られます。このときに、幾つか解決策の方向性を準備していれば論文の構成を考えることができると思います。
例えば、「ICTの活用」というのは様々な課題の解決策として有用です。
建設部門で良く出題されるテーマとして、担い手不足・老朽化インフラ対策の2つを考えてみます。
担い手不足であれば、熟練技術者の大量退職や若手技術者の不足を解決する方策として、ICT活用が有効です。老朽化インフラ対策でも、大量の老朽化インフラを効率よく点検する方策として、ICTの活用は有効です。
もちろん、個別の具体策はテーマによって違ってきますが、解決策の大きな方向性としては間違っていません。
このように、様々なテーマの解決策として利用できる「コンテンツ(ネタ)」を準備しておくことで、論文の骨子をうまく作ることが可能です。
しっかりと試験準備をすることが大切なのは言うまでもありませんが、どうしても準備ができないときであっても、可能な範囲で準備をして試験に挑みましょう。
*筆記試験対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年05月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
頭を鍛えることばかりに注力していませんか?腸内環境も脳にはよい影響を与えます。
「腸は第2の脳」という言葉を聞いたことがあるでしょう。実際、腸には精神的な影響を与える機能があります。極度のストレス状態がつづくことで、うつ病になる可能性が高くなることは現代社会に生きている人であれば、誰もが感じていることでしょう。実際に被害にあった経験をもつ人もいれば、まわりの社員がうつ病に悩まされている場面に出くわしたことがある人もいるでしょう。うつ病の原因とされている理由のひとつに、セロトニン不足があります。セロトニンはリラックス効果があるとされる分泌物ですが、セロトニン全体の比率を100%として脳からの分泌が5%に対して腸の分泌は95%とされています。腸に気をつかうことはすなわち精神的な安定を手に入れることでもあります。
試験がちかくなるとプレッシャーでお腹が痛くなった経験はありませんか?試験当日に緊張で腹痛に襲われたことがある人もいるはずです。実はこれ、腸内環境に気を配ってあげることで防げる可能性が高いです。腸のなかには善玉菌と悪玉菌、日和見菌という3種類の細菌が生息しています。悪玉菌は健康を害するはたらきをしますが、腸内の悪玉菌が増えてくると日和見菌も一緒に健康へ害を与えはじめます。善玉菌が増えると悪玉菌は抑制され、日和見菌もおとなしくなります。腸内の善玉菌を増やすためにはヨーグルトやサプリメントなどで乳酸菌を取り入れることが効果的です。また、善玉菌の栄養となるプロバイオティクスといわれる製品をとることもよいでしょう。代表的なプロバイオティクスにオリゴ糖があります。近年の研究では梅酢も腸内環境を整えるプロバイオティクスとして注目されています。
腸内環境は脳への影響がおおきく、精神状態にも直接、影響を与えます。まいにちヨーグルトを食べるといった、ちょっとした習慣で腸内環境は整えられます。試験当日を安定した精神状態で迎えるためにも腸内環境に気を配ってみましょう。
2017年05月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験の筆記問題、解答チェックをするとき、漠然と答え合わせをしていませんか?仮説を立てて答え合わせをした方が集中力はアップします。
テキストや問題集の読み込みをするとき、漠然と読むよりも仮説を立てて読解を進めていく方が身につくスピードが断然あがります。たとえば、テキストで学習するスケジュールを立てたとき「1日5ページ読み進めよう」「1日20個あたらしいキーワードを覚えよう」という目標を立てていませんか?決められた期間でタスクをこなしていくことは大切ですが、学習効率を考えると「今日のノルマは5ページだから5ページ読むだけでいいや」とページをめくると記憶に定着しづらいです。なぜなら、脳はアウトプットを前提に情報を取り込んだ方が記憶に残りやすい仕組みになっているからです。
ジャーナリストの日垣隆さんの著書『情報の「目利き」になる!──メディア・リテラシーを高めるQ&A』という本のなかで情報をインプットするコツが紹介されています。1つは締め切りを意識して取り組むこと、もう1つが仮説を立てて情報を読むことです。書籍のなかで言及されている文脈とは異なる部分もありますが、試験勉強についても同様のことが言えるでしょう。試験勉強には試験日という締め切りがあります。しかし、仮説を立てて学習することについて、イメージがしづらいしづらいでしょう。ここでは技術士の専門性がどの分野であってもイメージしやすいように英語学習を例に考えてみましょう。
たとえば、英語試験の代表的なものでTOEICがあります。TOEICでは短い時間のなかでたくさんの文章を読まなくてはならない場面があります。2分で200単語くらいを読まなくてはいけません。英単語をひとつずつ読んでいたとしたら、まず間に合いません。そこで、先に問題文を読み、解答になるであろうキーワードを文章のなかから探していきます。「15時からの予定はなにがありますか?」と聞かれている問題であれば時間と予定しているイベントについて情報を拾っていけば十分です。解答になるであろう部分ではない人物名や登場人物の細かい設定は漠然と記憶にとどめておけば十分です。解説されている内容のどこが本質的で、技術士の知識として必要なのか予想をしながら問題に取り組んでいきましょう。
もちろん、予想が外れることもあるでしょう。気にとめていなかった部分が重要とされることもあります。認識が間違っていたとしても、仮説を立てて取り組んでおけば記憶に残りやすくなります。仮説を立てて効果的に記憶していきましょう。
2017年05月31日 作成 / 執筆:タートル講師
「未来投資戦略2017」の素案が公表されました。
未来投資会議は内閣総理大臣が議長となり、『日本経済再生本部の下、第4次産業革命をはじめとする将来の成長に資する分野における大胆な投資を官民連携して進め、「未来への投資」の拡大に向けた成長戦略と構造改革の加速化を図るため、産業競争力会議及び未来投資に向けた官民対話を発展的に統合した成長戦略の司令塔』と位置付けられています。
つまり、今後の産業の方向性を国として示したものですから、技術士試験の課題解決論文における解決策を書くためのヒントが満載です。
以下、公表された素案の中から、技術士試験に密接に関係しそうな項目をピックアップしてみます。
・トラックの隊列⾛⾏の実現(【2020年に⾼速道路(新東名)で後続無⼈での 隊列⾛⾏を実現、2022年に商業化を⽬指す。】)
・⼩型無⼈機(ドローン)による荷物配送の実現(【2020年代に都市部での本格化に向け、 補助者を配置しない⽬視外⾶⾏に係る機体や操縦者等の要件の明確化】)
・⾼精度三次元地図作成(25cm単位)に向けた仕様・仕組の策定 【来年度中】
・⾼度な⾃動⾛⾏(レベル3以上)に向けた、政府全体の制度整備の⽅針策定(「システムによる運転」に係る安全基準、道路交通法等ルール、責任関係等)
・「i-Construction」の対象拡⼤(橋梁・トンネル等へ、中⼩事業者・⾃治体へ)、公共⼯事の3次元データのオープン化(利活⽤ルール策定)
【2025年度までに建設現場の⽣産性 2割向上】
・インフラ点検・災害対応ロボットの開発促進(ロボットの利⽤場⾯に応じた要求性能の設定等)
例えば「公共⼯事の3次元データのオープン化」であれば、担い手不足の中で建設分野の生産性向上のための解決策になり得ます。また実行するための課題として「利活用ルールを定めること」がありますので、『技術的提案を示し、それらを実行する際のリスクや課題を論述』というパターンの設問の答えを考えるのに有用です。
個別の具体策については部門・科目によって様々だと思いますが、課題を解決するための方策の大きな方向性としては役立つのではないでしょうか。
*筆記試験対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年06月08日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

実務で、国が示す指針やガイドラインなどに違和感を覚えることがるでしょう。
「白書に書かれていることなんてキレイごと」とか、
「そんな手順を守っていたら、時間がかかってしょうがない」とか、
「そんな検査までやっていたら、カネがかかってしょうがない」とか。
総監でも、総監部門以外でも、そのような「自分の」常識や正論と、「国」の考え方のギャップに着目するのも一手です。
技術士試験は、国家資格です。
そして、実施するのは文部科学省です。
作問・採点は、建設部門ならば国土交通省に、農業部門ならば農林水産省に、環境部門ならば環境省の関係者や、それらに近い有識者のはずです。
つまり、国の考えに沿わない答案を、あなたが書いたならば、採点官は辛口の評価をつけてしまいます。
逆に国等の悩み事を理解している答案に、採点官は共感します。
そして、数ある取り組むべき課題から、最重要テーマを、あなたが選んだならば、「よくわかってますね」と加点してくれます。
そのうえ、具体的な解決策・対応策を提案した答案に、採点官は感心するのです。
さいごに、採点官は、答案から次のことを読み取ろうとします。
この受験生は、「アタマでっかちの学者、研究者の類ではなく、しっかりと実務もできる人物なのか」と。
その時、あなたの答案に、解決策等を実施したときに生じうるリスクが示され、それに対する考え方が書かれていれば、採点官はあなたを「技術士としてふさわしい」として、A評価をつけることでしょう。
ご準備されている1800字論文を、いま一度、平日は霞が関に勤める採点官になったつもりで、添削してみてはいかがでしょうか。きっと、より良い論文になると思います。
2017年06月03日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士1次試験、2次試験を受験される方は、その内容の範囲の広さに圧倒されてしまうのではないかと思います。
技術士の勉強を始めるきっかけについても人さまざまではないかと思います。建設コンサル会社などに勤務されて、業務上どうしても必要であるという人以外には、技術士の勉強を始める動機付けがなかなか難しい資格ではないかと考えます。
そこで、勉強を始めるきっかけをいくつか挙げてみました。
・名刺に「技術士」の名称が入る!
建設コンサル会社以外の人にも当てはまりますが、技術士は名称独占資格です。
肩書きを技術士とすることができる資格です。これは弁護士、医師などの資格と同等です。
各技術分野のエキスパートとして、対外的にも証明されているということになるのです。
勿論、名刺にも希望すれば入れることができます。メーカ勤務の人でも、一般社員の人にも「技術士」と印字された名刺を持っている人が多くいます。
・APECエンジニアなど他の国の技術士資格との相互認証ができる可能性がある
他の国にも日本の技術士資格に当たる資格が存在しますが、現在、文部科学省では技術士資格取得者の他の国での活躍を促進するために、他の国の技術士同等資格との相互認証を検討しています。
現在、APECエンジニアなどの一部国際資格は、技術士取得者が申請で取得できるようになっています。
石油プラント建設など国際的な業務を目指している方にとっては、技術士資格は海外業務にも通じる資格になりうるでしょう。
・独立もできる(かもしれない)
世間には、様々な事業で独立をした人がいますが、技術士資格もその可能性を秘めた資格となります。
建設コンサルや技術コンサルタントとして独立する場合、技術士資格は必須の資格となります。もちろん、会社員時代の実績と人脈がなければ仕事は来ませんが、技術士はその最低水準の資格となります。
将来、技術分野で独立を狙っている人も、技術士資格の勉強から始めてみてはいかがでしょうか?
技術士は、会社の業務でどうしても必要だ等の強い動機付けが難しい資格です。
ですが、その資格の高尚さなどから取得を目指す人も多いです。問題は、その動機付けです。
取得して損なことは全くない資格といってもいいでしょう。
是非、技術士資格取得を目指して、今日からでも勉強を始めましょう。
2017年06月23日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

成功する人は才能のある人だろうか?幸運な人だろうか?
アメリカの心理学者アンジェラ・リー・ダックワースによると、最も大事なことは「やり抜く力」だという。
努力が大切なことは、多くの人が語っているが、彼女はこれを次のような数式で示した。
スキル=才能✖️努力、成果=スキル✖️努力
才能がある人が努力すればスキルを身につける。でも、例えば才能豊かなAさんの半分しか才能がない
Bさんでも、Aさんの倍の努力をすれば同じぐらいのスキルを得られる。そしてAさんよりも倍の努力を
継続すればBさんはAさんより倍の成果を得るという。
7月17日まで1ヶ月を切りました。
ラストスパートに頑張っている人も多いと思います。
大切なことは、技術士に合格することではなく、技術士として活躍する姿をイメージして、努力を
継続することです。今年の筆記試験と口頭試験で合格しても、それはスタートであって、ゴールではない。
どのような技術士になりたいのか、どのように技術士として活躍するのか、そんな将来の姿を思い浮かべ、
それに向けて、長期的にやること、中期的にやること、短期的に頑張ることを思い描いて見てはいかが
でしょうか?
ちなみに、有名な投資家のバフェットは仕事で成功するための秘訣を次のように述べています。
1)仕事で重要な目標を25個書き出してみる。
2)そのうち特に重要な目標のうち5個にマルをつける。
3)マルのつかなかった20個の目標の脳裏に焼き付けて、二度とこれに関わらないようにする。
人生の時間もパワーも有限です。限られた人生の中でやるべきことを決めるのと同じように、やらない
ことを決めることも大切だという。
人生の選択と集中をして、絞り込んだ目標に時間とパワーを注ぎ込んで、やり抜くことが成功の秘訣だという。
まずは、7月17日までは、技術士の二次試験(筆記試験)に集中して、やり抜きましょう!
2017年06月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「技術士二次試験が近づいてきた……緊張が高まって夜も眠れない!」と精神的に追い込まれていませんか?1日15分でタッピングをすれば、精神的にラクになり、心がホッと軽くなります。
「タッピング」とは、名前のとおり、タッチすることを繰り返す動作のことを言います。家族や友人、恋人と15分ずつ体を「ぽんぽんっ」と軽快な鼓動に似たリズムで叩きつづける動作です。単純で誰にでもできるタッピングですが、心理療法の世界でその効果に注目が集まっています。タッピングを15分続けるだけでセロトニンの分泌が適切に行われるようになり、心がリラックスすることがわかっています。
セロトニンとは脳が分泌するリラックス効果がある成分です。セロトニンを聞いたことがない人でも、セロトニンと並んで三大神経伝達物質とされる「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」などであれば耳にしたことはあるでしょう。セロトニンが適切に分泌されないと、うつ病になることもあるほど。精神的なバランスを維持するためには大切な分泌物がセロトニンです。うつ病を治療する場合、投薬によってセロトニンの分泌を促しますが、タッピングが注目されているのは2人でタッチし合うだけで簡単に効果が得られるところ。ある調査結果によると、遺伝性の神経系の障害がある人でも、タッピングにより感情が豊かになり、幸福感に満たされるとわかっています。
ですが、誰かにタッピングをお願いするのが大変だという場合もあるでしょう。その場合は一人でタッピングをするだけでも、セロトニン分泌の効果があるとされています。もともと、ほ乳類は仲間同士で毛づくろいをしたり、互いに体をふれあったりすることで精神の安定を維持してきたと考えることもできます。そう考えると、わずかなボディータッチも敬遠される現代社会にうつ病が増えているというのも納得ができるでしょう。試験の日程が近づいて精神的に落ち着かないとき、15分間でいいのでタッピングを試してみましょう。心が安定してきて万全な精神状態で試験に挑めるようになります。
2017年06月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「勉強をがんばっているのに、技術士試験のレベルが高すぎて困ってしまう!」そう思って頭をかきむしったりしていませんか?実は、その行動、体がリラックスを欲しているサインかもしれません。
技術士二次試験の勉強、とてもストレスがたまるのではないでしょうか。合格しなければいけないという会社からのプレッシャーや家族からの期待。ストレスでイライラ状態がつづいているはずです。ストレスを和らげることも試験対策のうちの一つです。特に、長期的な勉強がつづく場合、うまくストレスのケアをしてあげなければ、心身ともに体調を崩しかねません。そこで注目したいのがセロトニンの分泌を促す「グルーミング」という動作です。猫や犬が毛づくろいをしている姿を見たことがあるはずです。あの動作は、かゆいから行っているだけではなく、ストレスを和らげるために行っていると考えられています。
ラットをつかった実験で、ラットに急激なストレスを与えて反応を確かめるものがありました。ラットはストレスに反応して、鼻をこする動作を始めます。なぜ、鼻をこするのかというと、刺激によってセロトニン神経が活性化され、ストレスに対抗しようとしているからです。ラットが意識的に行っているのではなく、脳が自然と動作をとらせているのでしょう。人間においても、ストレスや緊張状態にあるとき、腕組みをしたり、両手を組んだり、手をこすったりすることがあるでしょう。これらの行動はすべてセロトニン神経を活性化するためだと考えられています。
グルーミングのような自分や他者になでてもらう作業は、ストレスを緩和させる作用があります。試験勉強で極度のストレス状態が継続しているとき、家族や友人などに背中をさすってもらいましょう。脳はストレスを感じると、脳下垂体から脳幹を通り、皮膚に刺激を与える(グルーミングをする)ように指令を出します。勉強のストレスで落ち着かないとき、グルーミングを試してみましょう。少しずつ、気持ちに落ち着きが出て、ストレスがじんわりと解消することがわかるはずです。
2017年06月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験の論文、対策がうまくいかなくてストレスがたまっていませんか?イライラや閉塞感を解消するには、思い切って泣いてみると心も体もリフレッシュできることが、脳科学の研究でわかっています。
大人になってから、思いっきり泣く機会が減っていませんか?子どもの頃は感情を素直に表に出していた人でも、大人になると社会的な制約があり涙を流すことは少ないでしょう。ですが、涙を流すことは脳をリフレッシュするためにとても大切と言うことが、近年の研究結果で解明されつつあります。東邦大学医学部の有田秀穂教授は「週末号泣」を進めるほどです。毎週末、感動的なドキュメンタリー作品やドラマ・映画を見て思いっきり泣くことが健康に良いと推奨しています。
泣くことが注目されている理由は、自律神経の状態をリラックスできるからです。「副交感神経」「交感神経」によって構成される自律神経ですが、日中は交感神経を働かせており常に緊張状態にあります。日中に仕事がはかどり、テキパキと動けるのは交感神経が活発に動いているからです。夕方を過ぎて夜になると、徐々に副交感神経が強まり、ゆったりとリラックスした気持ちになっていきます。人間はもともと太陽の光に影響されて、自然と自律神経をコントロールすることができます。
ですが、仕事後に技術士試験にむけて勉強をしている人は多いでしょう。論文のような高度なテクニックを必要とする学習の場合、頭を懸命に働かせる必要があり、緊張状態が継続することになります。そこで、週末の昼間に思い切り感動して涙を流すことで、副交感神経が活発に動き出し、心がリラックスします。気持ちがゆったりとして、ストレスを緩和することができれば、免疫力がアップし、風邪や病気などに負けない体になります。効果的な学習や健康のためにも、休日に少し時間をとって思いっきり泣いてみましょう。心がリフレッシュして、技術士二次試験に向けてのやる気もアップにもつながります。
2017年06月30日 作成 / 執筆:タートル講師
筆記試験までいよいよ2週間ほどになりました。
皆さん忙しい仕事を抱えての受験ですから、万全の試験対策が出来たという方は少数派だろうと思います。
準備が不十分だからと言って、受験を断念することだけは避けましょう。合格の可能性はゼロになります。
ここは少し開き直って、「どうせ他の受験生もあまり準備できていないだろう」くらいの気持ちを持ちつつ、残された時間を有効に活用して試験に備えるべきです。
さて、あまり準備ができなかった人は、午後の論文対策として何をされますか?
私であれば、課題解決論文(3枚論文)の骨子を作る練習をして試験に挑みます。
その理由は、
1.筆記試験での配点が高い(論文80点中40点の配分)
2.口頭試験で関連した質問を受ける可能性があるので、できるだけ高得点を得たい
3.比較的問題文のパターンが予測できる
からです。
つまり、「配点が高くて出題パターンを予測しやすく、かつ口頭試験で聞かれるかもしれないこと」に準備の時間を割きます。
1と2については説明を要しないと思います。
3について建設部門の過去問を見ると、例えば以下のような出題がされています。
(1)あるテーマについて、現状の問題点や課題をいくつか述べる
(2)その中から特に重要と考える技術的課題を2つ挙げて、解決策を述べる
(3)解決策を実行した時の効果、リスクや課題を述べる
自分が受験する部門・科目の過去問を数年分準備して、こういう出題パターンを確認します。
そして建設部門であれば「老朽化インフラの維持管理」、「担い手不足」、「防災減災対策」の3テーマくらいについて、出題パターンに沿った骨子を考えておく、というような準備をしておきます。
予想そのものがズバリ試験問題として出ることは無いでしょうが、似たようなパターンの問題が出れば、一から考えないで済みます。
どうか残された時間を有効に活用して、受験に挑んでください。
2017年07月04日 作成 / 執筆:タートル講師
今回は、論文を書く・問題を解くと言った試験そのものに関する準備以外で、受験直前~当日にしておくべき様々なことを書きたいと思います。
ロジスティクス的なことをしっかりしておくことで、試験そのものに集中することができます。
1.受験票を準備しておく
受験票は手元にありますか?
当日持っていくのを忘れることは無いと思いますが、前日の夜中や当日の朝に準備をしようと思っていて、「あれ、見つからない!」となったら一大事です。
この記事を見終わったら、受験票がどこにあるのか必ず確認しておきましょう。
2.試験会場までの経路を確認しておく
技術士試験に限らず、試験開始直前になって大慌てで入室する受験生が必ずいるものです。
息は乱れて大汗をかいて、すぐには集中できないでしょう。周りの受験生に対しても迷惑です。
そうならないように、自宅から受験会場までの交通経路は必ず確認しておきましょう。Googleマップ等を使えば、自宅から受験会場までの交通経路を検索することができます。また乗換え等が複雑な経路の場合には、何番出口を使えばよいのか等も事前に調べておきましょう。大きな駅で出口を間違ったら、見当違いの方向に行ってしまうこともあります。
3.筆記用具を準備しておく
シャープペンシルは最低でも2本準備しておきましょう。1本だけ準備していて壊れたらおしまいです。シャープペンシルの芯も十分に準備していますか?芯がなければ単なる棒です。
鉛筆も何本か持っておいた方が良いでしょう。消しゴムも最低2つは準備しておきましょう。
4.身の回り品を準備しておく
会場によっては、エアコンの効きが悪い、あるいは効き過ぎて寒いということもあり得ます。これは行ってみなければわかりません。汗をぬぐうタオル、体を冷やす冷却剤、寒いときに羽織ることができる長袖シャツなどを準備しておきましょう。
また、文字を書き過ぎて、後半戦は指が痛くなるかもしれません。バンドエイドのような絆創膏を持っているといざと言う時に役立ちます。
5.昼食を準備しておく
昼休みは短いですから昼食を食べに行く余裕はありません。最寄りのコンビニは、食べ物が売り切れる可能性があります。
自宅から昼食を持参するか、自宅近くで昼食を仕入れてから会場に向かいましょう。
2017年07月09日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士試験まであと1週間に迫りましたね。
十分に勉強をして自信をつけた人もそうでない人もラストスパートに突き進みましょう!
技術士試験(二次試験の筆記試験)は知識と能力を判断する試験です。知らない問題に対して
説得力のある回答は無理です。この知識レベルを高める王道が技術ノートです。しかし、すべて
の問題をケアしたつもりでも、その間隙をついた問題が出るものです。この場合にも諦める
必要はありません。難しい問題は他の受験生にとっても難しいのです。合否は相対評価なので、
他の受験生も苦労しているのであれば合格のチャンスはあるのです。
また、複数の問題から回答する問題を選択できるのは技術士試験の有利な点です。すべてに
回答しなくても良いので、自分が得意な分野、キーワードをたくさん思い出せる問題を選択して
これに全力を注げば良いのです。
さて、その場合にも、自分が勉強した内容を最大限に回答に詰め込むことができれば合格となる
のでしょうか?残念ながらそうとも言えない。自分の回答に満足していても、試験官が合格と
判断しなければ合格にはなりません。
では、どのように試験官は合格か不合格かを判断しているのでしょうか?そのためには、
試験官の立場に立って考えてみることです。合格か不合格かを判断するポイントは
次のような点と想定されます。
① 出題の意図に沿っているかどうか。
・聞いてもいないことを詳しく書いてもダメ。
② 正しい知識を有しているかどうか。
・間違った知識ではやはりダメ。
③ 回答が論理的で論旨が明瞭かどうか。
・何を言いたいのか不明。最初と最後で結論がずれているのはダメ。
④ 正しく分かりやすい日本語で書かれているかどうか。
・誤字脱字は減点対象。綺麗でなくても見やすい字を心がける。
・5W1Hを意識して誤解なく理解してもらうようにする。
・長い文章よりは短い文章を適切な接続詞につなぐと論理が分かりやすい。
また、細かいことだが、表現上の注意も心得ておいてほしい。
① 項番の正しい振り方
・大見出しは1./2./3.、中見出しは1.1/1.2/1.3、小見出しは1)/2)/3)など。
・(1)だと2マスだが1)や①なら1マスなのでマスを有効に使える。
② 原稿用紙のますの正しい使い方
・基本は1マス1文字。ただし、英数字は1マスで2文字。図表枠は別。
③ 図表の効果的な描き方と引用
・図表枠は、試験官に対して回答の要点をビジュアルにアピールできるので
非常に効果的。かつ、ここで論理の骨子を明確にすると全体が論理的となる。
・図表枠は、1マス1文字の制限はないが、あまり小さな字は避ける。
・試験官は高齢者の可能性が高く、小さな文字は試験官にとっては苦痛。
④ 箇条書きは有効だが、字数制限を踏まえて柔軟に活用
・600字枠をどのように活用するかをまず考えて、その中で箇条書きを活用する。
・多面的に考えよ、論ぜよの場合には、2では少なく4では多い。やはり3つ。
⑤ プラスアルファの上級テクニック
・横線やアンダーラインをうまく活用するとメリハリ感が出る。
・上級テクニックだが、縦線をうまく使うと全体構成が明瞭でかつ見やすくなる。
・具体的には大項目の見出しと次の大項目の見出しの間の一番左のマスの左から1mmの
ところに縦線を引くと、インデントしたように見えて、全体の構成がわかり、見やすい。
・ただし、線を描く時間が必要なため、心の余裕がないと無理。しかし、その分だけ、
試験官から見ると、お!この回答者はできるな!と思わせる心理的な効果もある。
結論としては、まずは基本の「キ」をしっかりと押さえ、試験官の気持ちを考えて、
試験官に見やすく、判断しやすい回答を心がける。試験官に聞かれたことにはきっちりと
回答し、その上で自分なりの独創性や工夫した点をさりげなくアピールして印象を高める。
こんな気遣いのできる受験生の回答はきっと合格にすると思いませんか?
試験官に語りかけるつもりで試験に臨んでください。
頑張って!!
2017年07月24日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

平成29年度技術士試験(二次試験・筆記試験)の択一式問題の正解が今朝ほど日本技術士会の
ホームページに掲載されました。次のURLからもアクセスできます。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3935_1.pdf
今年度の技術士試験を受験した人はぜひチェックしてください。
そして、次の対応をお願いします。
1)合否を確認する。
2)間違った問題をチェックする。
3)10月31日の合否発表に備える。
1)合否を確認する。
・自分が選択した問題とその回答を確認しましょう。
・技術士試験(一般部門)では、まずはここで60%以上であることが合格の条件です。
・もし、残念だった人は、自分の勉強方法が適切でなかったのかを振り返って、来年の
受験への戦略を立て直しましょう。応援するので、今回の悔しさを絶対晴らしましょう。
2)間違った問題をチェックする。
・選択した問題だけではなく、すべての問題に対して、正解だったのかどうかをチェックしましょう。
・正解ではなかった問題や分からなかった問題は、自分の知識の不足や理解違いを正す絶好のチャンスです。
・技術士に合格した後も資質を向上する努力は求められるし、必要です。
3)10月31日の合否発表に備える。
・択一式問題が合格レベルに達していた人はおめでとうございます。
・でも、技術士試験のメインは記述式です。こちらの合否発表は10月末だし、口頭試験も
通常12月ですのでまだ少し時間があります。
・記述問題の再現論文を完了した人は、技術士試験を忘れてみてはいかがでしょうか?
・夏を楽しむとか、溜まっていた仕事をこなすとか、家族サービスに努めるとか、海外旅行に
行くとか、今までとちょっと違うことにチャレンジしてみませんか?
以上
2017年07月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験の口頭試験は、試験官からの質疑がメインで進んでいきます。
その中で、自分が答えられなかった質問等があったとします。
「わかりません」
と答えたその瞬間から冷汗がでてしまい、今まで問題なく受け答えが出来ていたものなのに、一気に簡単な質問にも答えられずに調子を崩してしまうことがよくあります。
プロ野球などでも、ピッチャーがほぼ完璧に相手バッターを抑え込んでいたにも関わらず、たった一本のヒットがきっかけで、投球が甘くなってしまい、相手チームにボコボコに打ち込まれてしまい、交代する場面などがよくあります。
技術士二次試験でもこれと同様の状況がよく見られます。
そんな時に野球選手はどのように考えているのでしょうか?
ピッチャーのメンタル管理法などと呼ばれるもので、多くの手法が取られています。
よく言われていることは、「気持ちを強く持つ」ということです。
しかし、野球選手でもできる人とできない人がいるのですから、なかなか普通の人が真似をすることが難しいものです。
気持ちを強く持つということをもう少し掘り下げて考えてみましょう。
たった一本のヒットが即負けにつながるというものではありません。その後のバッターを押さえれば、追加得点も取られないですし、挽回だっていくらでもできます。
問題は、ヒットを打たれたことで、ピッチャーが弱気になってしまうということです。
「次もヒットを打たれたらどうしよう」
「負け投手になってしまう」
「さっきまで、完璧だっただけに仲間からは責められる」
など、ネガティブな思考が一気にあふれてしまいます。
技術士二次試験の口頭試験でも同じ状況です。
「次の質問も答えられなかったらどうしよう」
「不合格になってしまう」
「技術士資格を取得できないと、指導技術士に顔向けできない」
など、追い込まれている状況は全く一緒だと言えるでしょう。
こうなってしまった場合、ピッチャーは気持ちを強く持つということを考えます。
「次も押さえれば追加点は出ない」→「次の質問に答えられれば問題ない」
一つ質問が答えられないだけで即不合格ということはあり得ません。
問題はその後の質問にも緊張のあまり答えられなくなってしまうということです。
これはピッチャーのメンタルからも同じことが言えます。
人事を尽くして天命を待つ、という言葉もあるように、自分の実力を信じて試験に臨みましょう。
2017年07月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士試験で論文を書く練習ばかりで、文章を書くことが嫌になっていませんか?エッセイストが文章を書くときにしている工夫を学んで、文章作成のリラックスをしていきましょう。
論文を書く際に使う日本語は論理的で、主張と論拠を中心に固められたものです。自分自身が主張したいことがあり、それを補強するために根拠を示していくことが論文の文章です。ですが、会社のなかや仕事の現場では論理的でありすぎると「あの人は頭が固い」「論理的な考え方しかしない人は人間味を感じない」とわるく噂されることもあります。せっかく技術士の資格を取得したとしても、社内や現場から信頼がなくては資格を生かしきることができません。
そこで、エッセイストの書く文章を息抜きに触れてみましょう。試験勉強終盤にはラストスパートの勢いが大切ですが、そうでない序盤や中盤では気分転換も必要です。資格勉強は長期戦なので、うまく自分の気持ちをコントロールしていきましょう。
エッセイストの岸本葉子さんは「自分の書きたいこと」を「他者が読みたくなるように」書くことが大切だと述べています。そのためには話し手と書き手は異なる視点で文章に触れていることを意識するべきだと書いています。つまり、話し手は話の終着点であるヤマ場がわかっているが、読み手はヤマ場がわからず自分がどこへ連れて行かれるのかわからないまま話を聞いています。最初の一歩から、最後の一歩まで、一つずつ丁寧に話を展開してあげることで、読み手が話し手についてくるということでしょう。
読み手が話し手のペースにあわせてついてくるために必要なことの一つに「全体から個別へ」という話が紹介されています。例えば、「家を建てて家庭の和やかさを手に入れたい」と話し出すと唐突ですが、以下のように順序立てていくと話が伝わりやすくなります。
「私には欲しいものがある。それは家です。我が家は2LDKに6人暮らしで一番上の子どもは高校生になりました。家が狭いと不満を漏らす子どもたちに1人1部屋くらいは与えてあげたい。そして、家を建てて家庭の和やかさを手に入れたい」
論文の場合にも論理的な考え方や文章の展開が大切ですが、ふだん何げなくしている会話やメールなどでも、相手の視点を意識すると論理的な文章に人間味が加わります。硬派な文章を書くことに疲れたら、息抜きに相手の立場を意識した文章を書いてみましょう。
2017年08月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験の口頭試験では、様々な内容の質問がされます。
技術士を受験するに当たり、様々な試験を受けていると思われますが、筆記試験に慣れている方はかなり多いのではと考えます。
それは、時間内であっても、多くの人がじっくりと考えて答案を作成することができるからです。これは学校などの試験では何回を行われますので、慣れて当然という事が言えます。
では、二次試験の口頭試験ではどうでしょうか?
口頭試験は、試験官から質問されたことに対して瞬時に考えてその場で回答しなければなりません。中には自分の想定していなかった質問なども飛び出してくることが考えられます。
そんな時に、頭が真っ白になってしまわない力として、求められるものが「臨機応変力」です。この臨機応変力は、実際の仕事の場でも求められることが多く、とても応用範囲が広いものです。その力を鍛えるにはどのようなことをすればよいのでしょうか?
トンデモ学習法その壱「無計画で旅行に行く」
多くの人は行き先を調べて、その近くの観光名所などを調べてから旅行へ行くということをするでしょう。
しかし、臨機応変力を高めるためには、そういった計画を一切おこなわずに無計画の状態で自分の知らない土地に数日間滞在して、どのように楽しむのかをその場で考えるということが必要です。
これは、実際に現地に行ってから、スマートフォンで調べたり、駅や空港、観光協会の人に聞く、通りすがりの地元の人に聞くなどして、現地に行ってからその地域の面白いところを調べて、そこまで行くルートなどを考える、レンタカーで移動するなどの時間配分を考えていくということに臨機応変力を高める要素があります。
また、旅行ブックなどには書いていないような地元の人しか知らない隠れた名所なども発見することができる可能性が高まります。
実際に人に聞くという事で、普段は話すことのない人と話す会話力も鍛えることができ、一石二鳥となります。
会話力も臨機応変力と同様、技術士二次試験に必要な重要な力となります。
この旅行の数日間を充実したものにするための努力は、技術士二次試験の口頭試験合格につながる意外な勉強方法です。
2017年08月08日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
技術士試験受験の第一の目的が、国土交通省管轄の建設業に係る営業所専任技術者
(特定建設業・一般建設業)、監理技術者・主任技術者の資格を取得することという方もおられると思います。
建設業の業種によっては、部門だけではなく、選択科目も限定されているものがあります。
せっかく技術士試験に合格しても、思っていた業種の営業所専任技術者、監理技術者・
主任技術者の資格を得ることができないということがないようにご確認下さい。
以下に、建設業種と営業所専任技術者、監理技術者・主任技術者となり得る技術士の部門・選択科目等をまとめました。
★土木一式工事
・建設部門
・総合技術監理部門(建設)
・農業部門(農業土木)
・総合技術監理部門(農業[農業土木])
・水産部門(水産土木)
・総合技術監理部門(水産[水産土木])
・森林部門(森林土木)
・総合技術監理部門(森林[森林土木])
★とび・土工・コンクリート工事
・建設部門
・総合技術監理部門(建設)
・農業部門(農業土木)
・総合技術監理部門(農業[農業土木])
・水産部門(水産土木)
・総合技術監理部門(水産[水産土木])
・森林部門(森林土木)
・総合技術監理部門(森林[森林土木])
★電気工事
・建設部門
・総合技術監理部門(建設)
・電気電子部門
・総合技術監理部門(電気電子)
★管工事
・機械部門(流体工学)
・総合技術監理部門(機械[流体工学])
・機械部門(熱工学)
・総合技術監理部門(機械[熱工学])
・上下水道部門
・総合技術監理部門(上下水道)
・衛生工学部門
・総合技術監理部門(衛生工学)
★鋼構造物工事
・建設部門(鋼構造及びコンクリート)
・総合技術監理部門(建設[鋼構造及びコンクリート]
★舗装工事
・建設部門
・総合技術監理部門(建設)
★しゆんせつ工事
・建設部門
・総合技術監理部門(建設)
・水産部門(水産土木)
・総合技術監理部門(水産[水産土木])
★機械器具設置工事
・機械部門
・総合技術監理部門(機械)
★電気通信工事
・電気電子部門
・総合技術監理部門(電気電子)
★造園工事
・建設部門
・総合技術監理部門(建設)
・森林部門(林業)
・総合技術監理部門(森林[林業])
★さく井工事
・上下水道部門(上下水道及び工業用水道)
・総合技術監理部門(上下水道[上下水道及び工業用水道])
★水道施設工事
・上下水道部門
・総合技術監理部門(上下水道)
・衛生工学(水質管理)
・総合技術監理部門(衛生工学[水質管理])
・衛生工学(廃棄物管理)
・総合技術監理部門(衛生工学[廃棄物管理])
★清掃施設工事
・衛生工学(廃棄物管理)
・総合技術監理部門(衛生工学[廃棄物管理])
★解体工事
・建設部門
・総合技術監理部門(建設)
(当面の間、解体工事に関する実務経験1年以上又は登録解体常時講習の受講が必要)
2017年08月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「勉強しなきゃいけないんだけど、関係ないことをして時間を無駄にしている」と感じたことはありませんか?ひょっとしたら、時間の無駄遣いをしていることに気づくことなく「時間がない!」と焦っているかもしれませんね。勉強の妨害をしているものの正体は「習慣」です。
技術士試験に向けて学習を進めようとしているけど、思いついてもすぐ行動できず、自分のことがだらしないと思った経験は誰にでもあるでしょう。例えば、仕事が終わって家に帰ってくるとテレビをつけてしまったり、疲れたから横になって気づいたら寝ていたり、失敗は誰にでもあるものです。一度や二度ある程度であれば問題はありませんが、繰り返し同じことをしてしまう場合は「失敗」という言葉で片付けられません。それは「習慣」になっているからです。
私たちの生活はほとんど、無意識の行動によって支えられています。心理学者スタノビッチとウェストは人間が無意識の行動「システム1」と意識的な行動「システム2」によって選択を行っているという研究結果を発表しました。例えば、最寄り駅から自宅まで向かっている途中、何も考えていなかったのに気づけば家に着いていた経験をしたことは誰もがあるでしょう。システム1は脳にかかる負荷を軽減するために、ルーティン作業を無意識に行っています。新しいことや考えて判断をする場面ではシステム2が使われており、脳に負荷がかかっています。
つまり「家に着いてすぐ勉強を始めず、テレビをつける」という行動を繰り返している場合は、脳が帰宅後の行動をシステム1で処理しています。「家に着いたらノートを開いて勉強を始める」という行動をするためにはシステム2として処理されるため、最初は続けることが辛くなるでしょう。ですが、逆に言えば、帰宅後の勉強が習慣となれば辛いことではなくなります。心理学者ウィリアム・ジェームズは新しい習慣を作るためのステップとして以下の3つを挙げています。
新しい行動を習慣にすることは苦労が伴います。しかし、習慣に着いてからは負担がかからなくなり、楽になりますから、最初の段階での努力を惜しまず行ってみましょう。
2017年09月07日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
口頭試験の会場には、ホワイトボードが置かれています。
私が口頭試験を受けた際に、「業務内容について、図を描いて説明して下さい。」という指示がありました。
想定していないことでしたが、口で説明するより図があった方が説明しやすかったので、結果オーライでしたが、かなり焦りました。
図を描いて説明するように指示があった時のために、図を描く練習をしておく必要があるかと思います。
以下、図を描くにあたっての私なりの注意点を記しますので、ご参考にして頂ければと思います。
・まずは、全体図を描いて、装置(業務)の目的と課題を理解してもらうこと。
・次に、説明したい部分の詳細図を描いて、工夫した点と成果を説明すること。
・限られた時間の中で説明しなければならないので、あまり詳しく描きすぎないこと。
・限られた時間の中で説明しなければならないので、描きながら話をすること。
図を描くように指示されていなくても、図を描いた方が説明しやすい業務に関しては、「ホワイトボードを使わせていただいてよろしいでしょうか?」と申し出るのもありかと思います。
ただ、「ダメです!」と言われた事例もあるそうなので、図を描くことを前提とした準備だけではなく、ホワイトボードを使わない説明の準備もしなければなりません。
普段から、ホワイトボードをよく使われる方は問題ないかもしれませんが、普段はホワイトボードを使うことのない方は、実際にホワイトボードを使って練習することをお勧めします。
2017年09月25日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

二次試験筆記試験の合格発表を待っている方へ
論文試験でも、口頭試験でも、相手に聞かれていることに対して、回答します。そして、試験官は、その回答によって、その回答者が技術士にふさわしいかどうかを判断します。この場合に、回答者(つまりあなた)が技術士にふさわしいことをどのように試験官に伝えるべきなのでしょう?
そのコツは、試験官の右脳と左脳の両方に訴えることです。言い換えれば、イメージと論理の両方で試験官に訴求することが大事なのです。したがって、筆記試験では図表を用いると良いというのは、まず回答者が訴えたいことをイメージで直接示すことができるから有効なのです。そして、そのイメージしてもらったことを次は論理的に説明して納得してもらうのです。人間は、イメージできたことを論理的に説明されると分かったつもりになります。最近のプレゼンでは図や写真を多用しますが、これも同じ理屈です。まずは、イメージを共有して、その上で、その理由や根拠を示していくのです。
口頭試験では、基本は口頭説明ですので、試験官にイメージを持ってもらうには説明の仕方に工夫が必要です。別に詩人になる必要はありません。しかし、聞かれたことに対する回答の骨子をイメージできるような工夫ならできるでしょう。もしくは、回答者が部屋に入るところから試験官は回答者の人となりを見極めようとしているのかもしれません。したがって、「口頭試験においては、私は技術士にふさわしい。」ことを訴求することが大事なのです。良い例と悪い例を示してみましょう。
まずは良い例です。
1) 行動が堂々としている。てきぱきしている。礼儀正しい。
2) 服装が清潔で身だしなみが行き届いている。
3) 試験官に顔を向けて、目を見て話している。
4) わからないことは、分からないと正直に述べた上で、前向きな回答をしている。
5) 業務の概要を3分と言われれば3分(以内)で簡潔かつ丁寧に説明する。
6) 理由を聞かれた場合には、詳細の説明に入る前に大きく3つありますと全体像を示す。
次は悪い例です。
1) 行動がおどおどとしている。目を合わせない。
2) 服装が清潔でない。洗濯していないような。変な匂いがする。
3) ずっと下を向いている。自信なさそうな態度。
4) 分かっているのか分かっていないのかが分からない。
5) 指定の時間を超えても構わず話を続ける。
6) だらだらと説明する。骨子が見えてこない。
どうでしょう?もし、あなたが試験官だったら、どちらに合格を与えますか?口頭試験の目的は次の2つと言われています。
1) 本人確認:回答者の回答や申請書の論文が本当に回答者が書いたものかどうかを確認する。
2) 資質確認:技術士にふさわしいかどうかを確認する。
筆記試験に合格したということは、技術士に必要な専門能力や専門知識を有していると判断してもらえたのです。したがって、口頭試験では、申請書に記載した小論文が本当に回答者が経験したものか。筆記試験の回答は、本当に回答者が考えて回答したものかという本人確認をするのです。本人が考えたものではないと判断されたらそこで終わりです。
次に資質確認。3つの義務と2つの責務は必ずと言って良いほど聞かれるので完璧に回答できるように準備しましょう。このように回答して当然であることをきちんと回答できるように準備したかどうかも資質確認となる。専門知識を聞かれることもあるが、これも分かるものは理解している範囲で正確に回答し、そうでないものは詳しくは理解していないので、勉強しますと前向きに回答するのです。また、筆記試験の回答がAでない場合には、なぜAでなかったのか、今ならどのように回答するかを問われるかもしれない。このような問いに対してもきちんと回答するというか、自分の回答に対するPDCAを回すぐらいの気持ちがないと技術士としての資質はないと判断されかねない。
入念な準備をして、自信を持って、堂々とした態度で、そして謙虚な気持ちで対応すれば、少しぐらいつまづくことがあっても、試験官から助け船を出してくることもあります。筆記試験の合格発表は10月末ですが、10月に入ったら、合格を信じて、口頭試験に向けての準備を始めましょう!
合格を心からお祈りします!
拝
2017年09月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
時間管理について研究したアメリカのメリル・E・ダグラスは、時間を管理するためには、時間の使い方について考える必要があるといっています。つまり、ほとんどの人が時間を管理することが大切だと思いながらも、実際に時間を使うための計画を立てられていないというのです。自分の過去の行動を振り返ってみると、どうでしょうか?
毎日の勉強に追われるように過ごして、時間の使い方を計画するほどの余裕を持てなかったのではないでしょうか。そこで、まずは時間の使い方を考えるための予定を作ることからはじめてみましょう。
メリル・E・ダグラスの提案する時間の使い方は、とても細かく、1週間、1日、と時間を何に消費するか計画します。ですが、はじめての時間計画を作るときに、こだわりすぎてしまうとなかなかうまくいきません。おそらく、ほとんどの人が、計画をたてただけで疲れてしまい、実行するまでたどり着けないでしょう。
そこで、実践してみてほしい方法が、時間を何に使ったか記録することです。15分単位で記録していくと、1日の終わりに振り返りがしやすいのでおすすめです。ただし、1時間から2時間おきにこまめに行動を記録した方がいいです。なぜなら、1日の終わりにまとめて記録しようとすると、いくつかの行動を思い出すのに時間がかかりすぎてしまったり、忘れてしまったりします。とくに細かい用事がたくさん入った日には、1日を振り返って思い出すことがほとんど不可能です。ですので、できればこまめに記録しましょう。そして、毎日、記録を終えたあとに反省と翌日への決心を書いておくと、時間管理が得意になってきます。どんなことに時間を使い、どのように改善するべきか工夫するために、まずは記録することからはじめてみましょう。
2017年09月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
わかりやすい日本語を書くためには、読点「、」の使い方が大切です。しかし、この読点、学校で詳しい使い方を習っている人は少ないようです。読み手がスムーズに理解できる日本語を書くために、読点の使い方を確認していきましょう。
「彼は徹夜明けに疲れきって眠りそうな友人と話した」
この文章を読んだとき、パッと意味がわかる方はいないでしょう。もし、わかったとしても、誤解している可能性があります。なぜなら、この文章の書き方では、「徹夜明け」「疲れきって」「眠りそう」がそれぞれ「彼」と「友人」どちらにかかるかわからないからです。
「彼は、徹夜明けに疲れきって眠りそうな友人と話した」
上記の表現なら、友人が徹夜明けで疲れ切っていて今にも眠ってしまいそうだとわかります。
「彼は徹夜明けに、疲れきって眠りそうな友人と話した」
この表現では、徹夜明けなのは彼であって、友人は何か別の理由で疲れきっていて眠ってしまいそうだと判断できます。
上記2つの例文はどちらが正しい日本語というわけではなく、書き手がどんな情報を伝えたいかで、正解が決まります。この例文からわかるように、読点は誤解を避ける文章を書くために、欠かすことができません。
朝日新聞の記者、本田勝一さんは著書『日本語の作文技術』のなかで、代表的な読点の使い方について言及しています。
上記4つが読点の一般的な使い方としています。この4つの読点のルールはあくまで、よく使われるだけであって、日本語の文法として厳しく定められているわけではありません。わかりやすい読点の打ち方を身につけるコツは、意識して日本語を読むことです。特に、技術士論文の参考解答などを活用すると、技術士試験対策としては効果的です。わかりやすい日本語を書くために、読点を意識してみましょう。
2017年09月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
体を動かさないで、仕事と勉強だけしていれば十分だと考えていませんか?
運動をしないと大きな病気や、認知症などの脳のトラブルにつながる場合があります。
"Journal of Applied Physiology"(邦題で『応用生理学ジャーナル』)にミズーリ大学のフランク・W・ブース博士たちが発表した、ある研究結果があります。その研究結果では、運動しないことで、たくさんの病気にかかるということが発表されています。たとえば、心不全や高血圧、脳卒中や前立腺ガン、膵臓ガン、関節リウマチなど、20以上の病気が紹介されており、そのすべてに直結する原因として、運動不足が原因とされています。
ほとんどの人が「運動が健康のために大切だ」ということは知っているでしょう。しかし、運動不足による病気のリスクを、病名をあげて指摘しているケースはあまり多くありません。実際、運動をしないのが当たり前となっている人の方が多いはずですし、お腹が少し出てきたから「メタボ体型になってきたな」と見た目を気にする程度でしょう。ですが、運動不足は小太りになるだけではなく、死に直結する大きな病気と関係していることを知っておくべきです。
また、運動不足によって引き起こされる病気は、内臓疾患や心疾患だけではありません。脳の機能も衰えます。冒頭で紹介した研究結果で、ブース博士は運動不足が認知機能の低下につながると言及しています。つまり、認知症やアルツハイマーの原因は運動不足によるものだと考えられます。もちろん、運動不足意外にも、食事や睡眠などの生活習慣全体を見ることが大切です。ですが、運動をするだけで、病気や脳のトラブルを防ぐことができるわけですから、積極的に体を動かした方がよいでしょう。
実際のところ、ブース博士の研究では、運動することでアルツハイマーの症状が改善するとわかっています。技術士試験の勉強をしている場合でも、同じことが言えます。運動することで、脳が健康的になり、記憶力が向上する。この研究結果を利用しない手はありません。少しずつでもよいので、運動を取り入れてみましょう。
2017年10月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

口頭試験対策では、必ず「想定問答集」をつくります。
このQ&Aは、100問くらいつくっておくとひとまず安心できます。
想定される質問の素材は、市販の参考書や、受験対策会社のテキストから探します。
節約したい場合には、ネット情報を集めます。
総合技術監理部門以外では、「3義務2責務」は、必ず押さえておきます。
つまり、技術士には、信用失墜行為の禁止が課せられています。
また、守秘義務があります。
さらに、名称表示の義務があります。
そして、公益確保の責務があります。
加えて、継続研鑽の責務もあります。
責務は努力義務です。
ですから、公益を確保するように努めなければならない、継続的なスキルアップに努めなければならない、という意味になります。
スラスラと言える必要があります。
本番で、いくらあがってしまっても、言えるようにしておきます。
試験官に、3義務2責務のうちで、何が一番大切だと思いますか?
と尋ねられたら、どのように答えるか、考えておきます。
どれを選ぶと模範解答になるかは決まっていません。
なぜ、そう考えるかの説明がセットになって、模範解答になります。
たとえば、「信用失墜行為の禁止が最重要です」と言った場合、「なぜなら、技術士一人の失墜行為が技術士全体の信用を落とすことになるためです」などが、セットになります。
「守秘義務が最重要です」と言った場合、「なぜなら、守秘義務違反には罰則が設けられているためです」などが、セットになります。
「公益確保の責務が最重要です」と言った場合、「なぜなら、一部の技術士の行為が、公衆へ広く影響するためです。」などが、セットになります。
想定問答集ができて、ひととおり、イメージトレーニングができたら、技術士会のHPで、一次試験適性科目の過去問を確認します。
技術士法に関する設問がありますから、一つ一つの選択肢を試験官から問われていると思って、自分の考えをYES or NOで答えます。
この適性科目の見直しは、3義務2責務関係の「変化球」の質問に効果的です。
2017年10月09日 作成 / 執筆:タートル講師
10月8日に平成29年度の技術士第一次試験が実施されました。
受験された皆様、お疲れ様でした。
今回の第一次試験を無事にクリアして、第二次試験(技術士)に挑む方へのメッセージです。
まず、受験要件を満たす方は、平成30年度の第二次試験を必ず受験するようにしましょう。
第二次試験の試験制度変更について検討されていましたが、とりあえず平成30年度は従来と同じ形で実施されます。
早ければ平成31年度(元号が変わる予定ですので平成30年度の次の年度と捉えてください)に試験制度が変更になるのであれば、そこから受験しようという考えは厳禁です。
現行の試験制度は平成25年度から実施されています。つまり5年間の実績があるわけですから、どのような傾向で出題されるのかが明確になっています。それだけ試験の準備がやりやすいということです。
仮に平成31年度に試験制度が変更されたら、新制度で最初の試験になるわけですからどのような形で出題されるのか、はっきりしたことは試験を受けるまではわかりません。
試験対策を立てやすい来年度に受験をしましょう。
次に第二次試験受験の準備を早速始めましょう。
まだまだ先、と思っていたら色々と予期しない予定が入って結局準備が不十分なままで受験した、という方は非常に多いです。
まずはこれまでの業務の棚卸をして、受験する部門と科目を決めましょう。せっかく第二次試験の筆記をクリアしても、口頭試験で「部門(科目)違い」と判断されて不合格となる方が毎年います。自分の経歴は受験する(したい)部門や科目に適しているのかを、確認することが受験準備のスタートです。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年10月11日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

記憶は忘却するものです。有名なエビングハウスの実験によると、20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後77%そして1ケ月後にはなんと79%が忘れてしまうという結果が出た。7月の技術士試験二次試験(筆記試験)が終わってから3ケ月近く経過している。エビングハウスの実験には含まれていないが、8割は忘れているでしょう!合格発表を受けてから回答を再現しようとしても、2割ぐらいしか覚えていないということでしょう(涙)。
試験直後に再現論文を作成した皆様は、もう一度読み返して、記憶を呼び返しましょう。もし、もし、もし、まだ再現論文を作成していない人は頑張りましょう。今回、伝えたいことは、二次試験(筆記試験)に向けて作成した技術ノートも有効だということです。これを読み返すと、多くのことを忘れてしまっていることにびっくりする方もいるかもしれない。正直、私も読み返して、どんだけ忘れているのかと驚きました。
また、スマホ等に技術ノートの内容を録音した人がいたら素晴らしい!これって効果的なのよね。私も、自慢ではないが、スマホに録音した技術ノートの内容を聞き返すと、綺麗に忘れていることばかりなので、逆に新鮮でした。脳は、不要な知識は忘れようとします。でも、一回忘れたものをもう一度思い出すと、脳はこれは覚えておかないといけないものと判断して、再現しやすいような領域に保存します。何度も何度も聞いていると、すぐに再現できるところに上書きしてくれます。つまり、これが記憶の定着ということなのです。
忘れた今がチャンスです。12月上旬が口頭試験だとすると、10月末に記憶を再現させた上で、11月末にも再度集中的に記憶を再現すると、12月の上旬には自信と余裕を持って口頭試験に臨めるようになります。試験は、残念ながら他人との比較の試験です。みんながまだスタートしていないこの時期に、半歩でも良いので、12月の口頭試験に向けて前進しよう!
そうすることで、一歩も二歩も人の先を行くことができます。10月31日の合格発表で、幸運にも合格だったけど、論文判定がBの人は要注意です。つまり、通常ならB判定は不合格だけど、論文判定は合計点なのでかろうじて合格した人です。口頭試験で狙われるはまずこの受験生です。そして、論文に対して何か補足はありますか?と聞いてくる可能性が高い。最後のこのチャンスをしっかりと活用して挽回してください。間違っても、「特にありません」とか、「忘れた」とか、「無言。。。」はダメです。不合格確定です。部門によって異なりますが、不合格の目安は2割です。この2割に入らないようにすることが重要です。
つまり、筆記試験がAA判定の人は、守りの戦略です。取りこぼしがないように入念に準備しましょう。筆記試験がAB判定やBA判定の人は攻めの戦略です。助け舟を見逃さず、リカバリーして合格の栄冠を手中にしましょう。
以上
2017年10月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
前回は、先延ばしグセが引き起こす危険について紹介しました。今回からは、先延ばしする習慣を防ぐための、具体的な方法について紹介していきます。
今回、覚えておいてほしいことは、「小さな成功体験を積むことが大切だ」という考え方です。すぐに取りかかれる小さな課題、もしくは、興味が持てる課題から取り組みます。これは、脳科学の池谷裕二教授も、著書のなかで、サルが複雑な行動を身につけるプロセスを例に、小さな課題から取り組むことの大切さを述べています。例として紹介されている実験では、「遠い場所にあるエサを、長い枝を使って取る」という課題を覚えさせます。まず、サルには、適切な枝の選び方を教えます。「枝の選び方」といっても、短い枝よりも、長い枝の方が、遠くにあるエサをとれるという程度のことです。
小さなステップから初めて、成功体験を積むことで、自信がついてきます。「成功体験を積む」ということに関しては、ネガティブな側面もあり、たとえば、将棋棋士の羽生善治さんは、「過去の成功体験や失敗体験が足かせとなり、あたらしいことにチャレンジできなくなる」という趣旨の内容を著書のなかで語っています。ですので、成功体験に依存過ぎることは危険ですが、先延ばしの習慣がある場合は、まず課題に取り組み、課題をこなし、自信をつけることが大切です。自信をつけるために、取りかかりやすいことから、一つずつ終わらせていきましょう。
「成功体験を積む」と聞くと、ポジティブ自己啓発のような「自分にはできるんだ」と無理に言い聞かせる印象を持つ人もいるでしょう。ですが、現実に目を背けて、「自分にはできる」と思い込むと、プレッシャーになり、良い結果を招かない場合もあります。小さなステップからでかまわないので、課題を少しずつ終わらせる習慣をつけていきましょう。
2017年10月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
受験生の皆さん、いよいよ筆記試験の合格発表ですね。
筆記試験に合格したら、口頭試験の準備をしなければなりませんが、その準備についてお話したいと思います。
「自分でしかできないこと」を最優先にしましょう。
「技術士の義務・責務」とか、「技術士制度」とか受験生の皆さんに共通の事項は、Webで調べれば、想定質問や模範解答などいろいろ出てきます。
これから3回に分けて書く事項は、自分でなければできません。後回しにしても必ずしなければならないので、まずはここから手をつけて下さい。
まず、第1回は、「筆記試験の再現」についてです。
★筆記試験の再現
多くの方から、筆記試験の論文の再現をすることが推奨されていたと思います。もし、まだされていない方がおられたら、ぜひとも論文の再現をして下さい。
今更、一語一句違わずに再現などできませんが、最低でも要旨はまとめておいて下さい。
重要なのは、その次です。
その論文が、質問に対して正しい回答になっているかどうか、再確認して下さい。
間違ったことを書いていないか...
説明不足なので追加する事項はないか...
口頭試験で、筆記試験の論文について聞かれることは多くはないそうです。しかし、口頭試験で質問されるということは、試験官から、応用能力や課題解決能力に疑問を持たれているということなので、名誉挽回しなければなりません。
ということなので、ただ単に論文の再現をするだけでは足りず、どのように回答すべきであったかを考えるところまでしておいて下さい。
「備えあれば憂いなし」です。
皆さん、頑張って下さい。応援しています。
「口頭試験の準備、まずは...(第2回) 業務内容の詳細の見直し」、「口頭試験の準備、まずは...(第3回・最終回)説明した業務の振り返り」も
ご参照下さい。
2017年10月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「技術士試験の勉強に取り組まなくてはいけない。だけど、どうしても先延ばしにしてしまう」と苦しんでいませんか?
先延ばしの習慣がひとりで改善できない場合は、技術士試験の勉強の仲間を作ってみましょう。先延ばしがいかに困ったものであるかは、前回も紹介したとおりです。「成功体験を積むことが大切!!技術士試験合格へ向けて先延ばしを防ぐ」で紹介したとおり、取り組むべき仕事を徳利組まないで置くと、勉強の質は下がり、技術士試験当日に向けて精神的な負担も大きくなります。そこで、先延ばしを克服することが大切になってくるわけですが、今回は「仲間を作ることで先延ばしを防ぐ」という方法を紹介します。「仲間作り」には、2種類の方法がありますから、1つずつ確認していきましょう。
1つ目の方法は、言葉通り、技術士試験合格に向けて、一緒に勉強するチームを作ることです。ただし、ネガティブな気持ちを共有するグループでは、ストレスのはけ口にはなるかもしれませんが、先延ばしグセの改善にはつながりません。「勉強がつらい」などのマイナスな感情を共有するのではなく、「合格を目指してがんばろう」「あの人が順調に勉強できてるなら、自分にもできるはずだ」と感化されるようなグループが理想的です。
もう1つの方法は、目標となる映画や書籍から刺激を受けることです。仲間から良い刺激を受けることと同様に、創作の物語に出てくる人物や歴史上の人物からも影響を受けることができます。なぜかというと、気持ちはとても伝染しやすく、自分と重ね合わせやすい対象ほど、気持ちは伝染しやすいです。たとえば、仕事の環境が似ている技術士試験合格者の体験談を参考にすると、試験勉強に向けてモチベーションがアップしやすく、オススメです。
2017年10月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「自分にはできる!」と一生懸命、言い聞かせているのに、うまくいかず、落ち込んでしまうことはありませんか?
特に、現代人は「引き寄せの法則」や「アファーメーション」、「瞑想」など、自己啓発の分野で、カジュアルなスピリチュアル体験をうまく生かそうとしています。書店で紹介されているビジネス本のなかには、自己啓発関係の書籍が混ざっていることも少なくありません。代表的な例は『ザ・シークレット』という世界中でヒットし、日本でもかなり売れた自己啓発書です。「引き寄せたい結果を、具体的に脳内で描ければ、自然と結果は引き寄せられる」という趣旨の本ですが、現実逃避の側面があり、役に立たないとする声もあります。その点については、前回の記事「技術士試験の勉強仲間を作って先延ばしグセを克服しよう」で紹介しました。
「引き寄せの法則」が良い結果を招きづらいことからわかるように、「理想の自分」と「現実の自分」を比較することが大切です。引き寄せの法則が現実を変えないために、問題があるとするのであれば、「現実の自分の現状を確認する」というステップを踏むことで、結果はよりよいものに、近づきます。実際、理想的な自分を描くことは、成功のためには役立つと考えられており、スポーツ選手は、自分のプレーが成功するイメージを具体的に描いてから試合に臨むことが多いです。この「理想の自分」と「現実の自分」を比較することを「メンタル・コントラスト」と言い、海外の脳科学研究などでも注目されています。日本語では「脳内コントラスト」という訳語が当てられる場合もありますが、意味は同じです。ちなみに「コントラスト」は「対比」を意味します。
技術士試験の場合でも、試験開始から終了まで、すらすらと問いに答える自分を描くことは、合格を手に入れるための手助けになります。すらすらと問題がわかる自分を脳内で描いたあとは、今の自分に足りない部分、たとえば、「自分の今の知識では、この分野が弱いから勉強しておこう」など現実と照らし合わせることが大切です。メンタル・コントラストをうまく活用していきましょう。
2017年10月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
第1回、第2回に引き続き、口答試験の準備として最優先にすべき「自分しかできないこと」についてお話したいと思います。
第3回・最終回は、「説明した業務の振り返り」についてです。
★説明した業務の振り返り
第2回で、「業務内容の詳細」について説明させられることについて紹介しましたが、その次にあるのが、説明した業務に関する質問です。
これには、大きく分けて、「その業務が技術士としてふさわしいかどうかの確認」と「あなたがどのようにその業務に関与したかの確認」になります。
前者は、第2回で説明した「技術士としてふさわしい業務」であることをきっちり理解しておけば回答は難しくないと思います。
後者については、説明した業務の細かい内容を思い出しておかなければ回答できないものがあると思います。
説明した業務が1年くらい前のものでしたら、細かいことも覚えているでしょうが、3年も4年も前の業務でしたら、きっと細かいことは忘れていると思います。
ですから、図面、計算書、報告書など、その時の業務に関する資料をチェックして、当時の記憶を鮮明に取り戻しておく必要があります。
ど忘れして、「えーっと...」と言っていると、「この人は、実際には深く業務に関わっていなかったのではないか」などと勘繰られる恐れがあります。
どんな質問がきても、ぱっぱと答えられるようにしておきましょう。
具体的には、以下のような質問が考えられます。
・このプロジェクトには、何名くらいいましたか?
・このプロジェクトの中で、あなたの役割は?
・このプロジェクトのどこが技術士としてふさわしいと思いますか?
・どんなところに苦労しましたか?
・失敗事例があれば紹介して下さい。
・このプロジェクトに関して、学会発表はしましたか?
・このプロジェクトに関して、特許は出願しましたか?
その他、業務の細かいところまで聞かれることもあります。私の場合、部品の形状の標準化について説明しましたが、「その部品の材質は何ですか?」という本論とは違うところで質問されたことがあります。
可能な限り、業務の細かいところまで思い出せるように資料のチェックをして下さい。
「備えあれば憂いなし」です。
皆さん、頑張って下さい。応援しています。
10月31日に、筆記試験が合格していたら、この3回分の内容をすぐに実施して下さい。
「口頭試験の準備、まずは...(第1回) 筆記試験の再現」、「口頭試験の準備、まずは...(第2回) 業務内容の詳細の見直し」もご参照下さい。
2017年10月31日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
本日の朝6時頃に二次試験(筆記試験)の合格発表がありましたね。
合格した人!
本当におめでとうございます。次の面接を突破して祝杯をあげましょう。
面接試験に合格するにはセオリーがあります。それは、論文を再現して、面接官から聞かれる質問を想定して、それに対する回答を作成して、何度もなんども練習して、そして模擬面接で度胸と自信をつけよう。
栄冠を確実にしよう。
今回は残念だった人!
来年に向けてスタートしましょう。
今回はなぜ駄目だったのかを考えるためにも再現論文は完成しておこう。
受験の制度が変更される前に受験するチャンスがまだ残っています。
成功と失敗は紙一重ですが、失敗の経験を活かして、あきらめずに、精進しよう。
以上
2017年11月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

10月31日に2次試験(筆記試験)の合格者が発表されましたね。
結果がABの人は、口頭試験の準備を入念に進めましょう。
結果がAAの人も、口頭試験の準備は進める必要がありますが、もう一つ欲張りませんか?
2年連続2部門に受験して、ストレートで合格しようと思ったら、スタートダッシュが
重要です。本格的な勉強は年明けになるにしても、総合技術監理部門の受験の決心を固めましょう。
筆記試験がAAの人は、それまでも入念に準備されて実力を有する方だと思います。作成した
技術ノートを見返したり、口頭試験の想定質問をリストアップしたり、それへの回答案を
作成したり、模擬面談をしたり、それだけでもう一杯いっぱいだと思います。
でも、面接は試験官からの質問に対して、結論+理由+補足の三段論法で回答するように
して、3義務2責務をしっかりと覚えていれば、AAの人はほぼ大丈夫!
ちょっと時間の空いている時に、本屋に行くか、アマゾンをアクセスして、総合技術監理の
対策本を2−3冊購入して11月中に読んでおきましょう。できれば、年内に総合技術監理部門
チャレンジのための作戦を立てましょう。
そのあとは、口頭試験の準備に集中して、それが終わったらちょっと休憩しましょう。
でも、ずっと休憩するのではなく、あらかじめ準備した総合技術監理部門へのチャレンジの
戦略に沿って、準備を始めましょう。日本技術士会では従来青本と呼ばれる総合技術監理部門
を目指す方のための教本を発行していましたが、内容が古くなり、かつ在庫もなくなったと
いうことで販売終了しています。
それでも、やはり青本は基本のバイブルです。青本をやはりしっかりマスターした上で、
最新の情報をネットや参考図書で集めて、その内容を理解しようとすると、やはり年末年始
あたりからスタートするのがオススメです。
口頭試験が終わってから、総合技術監理部門にチャレンジしようとしても、作戦を立てている
うちに年度末になって、結局は受験申込書を作成する段階から勉強を開始することになる。
でも、総合技術監理部門への理解が浅いので、十分にこなれた申込書(特に小論文)を書く
ことができず、トライしても、残念という結果になりかねない。
総合技術監理部門の勉強は後で良いので、その学習の戦略を年内目標に立てましょう!
そんなことをする人はきっと少ないでしょう。でも、だからこそ他の受験者よりも一歩先行
することで、受験というマラソンのスタート時期にはもうトップスピードで駆け抜くことが
できるのです。
ぜひ、口頭試験の記述がAAの人は、欲張って、現在の試験だけでなく、総合技術監理部門を
含めてダブルタイトルホルダーにストレートで勝ち取ってください。
以上
2017年11月25日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
技術士法施行規則の一部を改正する省令案がまとまり、現在パブリックコメントが実施されています。
これから第二次試験を受験される方は、ご一読されることをお勧めします。
ここまで来ると、ほぼ確実に技術士法施行規則の改正が行われます。
2019年度から変更となり、まだ、来年度(2018年度)は、従来の制度で実施されます。
今年度、第一次試験を受験された方は、今、合格発表待ちの状況かと思いますが、
自己採点で合格点を取っている方で、経験年数があって来年第二次試験の
受験資格がある方は、すぐに第二次試験の準備を始めて下さい。
制度の変更内容をおおまかに言うと、「現在、マークシート方式で行われている必須科目が、
論文方式になる」ということです。
合格者数を確保するという意味で、極端に難しくなる(合格率が下がる)ことはないと
思いますが、文章を書くのが苦手な人にとっては辛い改正になります。
また、過去問がありませんので、どのように勉強すればよいか、手さぐりになってしまうことでしょう。
ですから、来年度に第二次試験の受験資格がある方は、ぜひとも、今から勉強を始めて下さい。
頑張って下さい。
2017年12月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
十分に眠る時間がなくて睡眠不足になっていませんか?いつもの仕事だけでも忙しいのに、技術士試験にむけて勉強までしていたら、とても睡眠時間は足りませんよね。
睡眠不足で悩んでいる人の解決策は簡単です。それは、睡眠時間を増やすこと。「忙しくてこれ以上、睡眠時間をつくれないから困っているんです」という人もいるでしょう。その場合は、日常生活の不要なものを削ることからはじめてみましょう。
私たちの生活は、細かく観察すると細かい不要な時間がたくさんはさまっています。余暇の時間は心とからだにゆとりを持たせるためには大切ですが、ムダに時間をつかっているという人がほとんどです。過剰なSNSの利用、気づけば起動しているスマホゲーム、「付き合いだから」と理由をつけて飲み会でぐだぐだする。
勉強しすぎた脳をリフレッシュするために休憩をはさむのはかまいませんが、技術士試験の合格にむけてがんばっているのですから、時間は有効に活用したいものです。「この時間は本当に必要なのか?」と自分に問いかけながら、不要な時間はカットしていきましょう。
必要ない時間を減らそうとするけれど、どうしてもうまくいかないということもあるはずです。とくにSNSやスマホゲームなど、日常にあるのが当たり前になってしまっているものを取り除くことは難しいです。そこで、やめることToDoリストを活用してみましょう。技術士試験に集中するために削るべき項目を紙に書き出していきます。たとえば、「Twitterは1日5回までしか起動しない」といった具体的な数字も入れてToDoリストを作ってみましょう。
ムダな時間を少しずつ削って、貴重な睡眠時間を増やしていきましょう。そうすれば、睡眠不足の症状を改善することができます。
2017年12月09日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士二次試験にチャレンジしている人へ
口頭試験はこの土日がピークのようですね。私も今日口頭試験にトライしました。会場となる渋谷のフォーラムエイトでは、約300人が入場できるオリオンホールを控え室にしていて、私が見ている時間帯だけでも100人を超える人が緊張した表情でスタンバイしていた。
口頭試験を突破のためのノウハウ
1)全てのスタートは申込書
2)試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
3)模擬試験を繰り返そう
全てのスタートは申込書
技術士試験(二次試験)を受験するためには申込書を提出する必要がある。そして、そこには自分の略歴(5行)と業務詳細(720文字)を記載する必要がある。受験分野や受験科目をどこにしようかと迷いながら書いたりする。その専門分野への深い知識がまだない時点で書いた略歴と業務詳細をもとに審査するのがこの口頭試験だ。なんということだ。自分が書いた内容も今から書き直して良いと言われたら全面的に書き直したい。ポイントがわからない。論理が不明。工夫した点が伝わらない。試験官はそんなダメダメ資料を手元で見ながら厳しい質問をしてくる。もう覚悟するしかない(涙)。
試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
しかし、あきらめるのは早い。その試験官はあなたの筆記試験に対して合格点をつけてくれた人だ。つまり、あなたを合格させようとしてくれている味方なのだ。敵ではない。したがって、試験官の期待に応える必要がある。試験官の立場に立って、試験官が理解できるようにあなたの略歴を説明して、あなたがどのような経験をしたか、どのように成長したかを理解してもらう。そして、業務詳細では、どのような課題に対して、何が問題だったのか、その問題をどのような方法で解決しようとしたのか。その解決方法は最適だったのか。そして、どのような成果を得たのか。口頭試験はあなたの経歴を評価するのではなくて、あなたの能力を評価するのが目的です。したがって、こんな仕事をしたではなく、自分はこんな能力があるので、このような課題をこのように解決した。なので、これからも社会の課題を解決する能力があります!ということをアピールする場なのだ。
模擬試験を繰り返そう
口頭試験では、いくら説明しても試験官が全く違う風に誤解することがある。そんな誤解がいっぱい発生するのを解きほどすのがコミュニケーション能力だ。しかし、自分と違う考えをする人がいることを理解することは難しい。一人で考えてもできるわけがない。唯一の方法は第三者に試験官になってもらって、模擬試験をすることだ。いかに自分の思い込みが強いかを毎回思い知ることになるだろう。また、誤解しやすい場所が分かれば、その誤解を解くための説明の仕方も見えてくる。模擬試験は最低でも3回はしたい。できれば4−5回ぐらいするべきだ。相手は、自分の奥さんでも、子供でも良い。素人が試験官になってくれると、もう思いっきり誤解をしてくるので大変参考になる(笑)。
合格発表は3月9日(金)
2016年度(平成28年度)の合格発表は2017年3月1日だった。でも、今日の案内資料を見ると、2017年度の合格発表は2018年3月9日だ。わずか1週間ほどの差だけど、ドキドキする時間が去年より長くなるのは辛いなあ。神様でも仏様でもなんでも良いので、なんとか合格しているのをお祈りするしかない。
来年に向けての戦略を立てよう!
控え室にはピークで100人ほどの受験者がスタンバイしていたが、そのうちの女性は1割ほどだった。女性の社会進出に期待が寄せられているが、技術士の世界はまだまだ女性が進出する開拓の余地がありそうだ。現在の二次試験の方法は来年度までだ。今回の口頭試験は失敗だと判断してリベンジを図るか!それとも、合格を信じてさらに次の部門にトライしてマルチホルダーを目指すか。いずれにせよ、合格発表を待ってから考えるのではなく、今日から来年度の目標を定めてスタートを切ろう。技術士試験はタイムリミットが決まっているので、スタートダッシュが成功の秘訣だ。
2017年12月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
ふとんに入ってからすぐに眠りにつけていますか?30分以上目がさえてしまって入眠できないという人は、入眠障害かもしれません。前回は睡眠不足の対処法について紹介しました。今回は眠れないときに対策を確認していきましょう。
普段からすぐに眠りにつけない人でも、だいたい何時ごろに眠りに落ちているか感覚はあるはずです。たとえば、12時ごろふとんに入ったけど、2時ごろ眠りについていると感じているとしましょう。その場合、なかなか寝付けないからといって、ふとんに入る時間を11時にしたり、10時にしてもあまり意味がありません。ふとんに入る時間を無理にはやくするのではなく、眠る時間にあわせてふとんに入りましょう。
いつも2時ごろに眠くなるという人であれば、2時まではリラックスタイムです。このとき、パソコンやテレビをつけてはいけません。暖かいお湯を飲むなどしてゆったりとした時間を過ごしましょう。もちろん、スマホをいじるのもよくありません。そして、いつも眠りにつく2時ごろに布団へ入るのです。これを習慣にしていくと、徐々に眠くなる時間が早くなってきます。2時に眠くなっていたのが1時30分ごろ眠くなり、1時になり、12時になるという具合に改善が可能です。
リラックスタイムには、ヨガや瞑想といった心を落ち着かせるような時間の過ごし方がオススメです。ヨガにもいろいろな種類がありますが、「陰ヨガ」というリラックス効果を高める効果があるヨガもありますから、うまく活用しましょう。このときにスマホやパソコンなどでヨガの動画をみてしまうと、どうしても光の刺激を受けてしまいますから、事前に覚えておくか、紙に書くなどしておきましょう。あまり型にこだわりすぎないことも大切です。
眠れないときの対策を上手に活用して、技術士試験に万全の体調で挑みましょう。
2017年12月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
睡眠時間はたっぷりとっているはずなのに、なぜか日中に眠くなってしまいませんか?睡眠時間が十分にとれているのに、眠りたりないと感じるのは、熟睡ができていないからかもしれません。
睡眠に必要な時間は人によってさまざまです。3時間も眠ればスッキリと起きられる人もいれば、10時間は眠らないと寝たりないという人もいます。睡眠が人間の脳に与える影響は研究途中ということもあり、睡眠にまつわる本はいまだに出版が続いています。最近の研究では、最適な睡眠時間の改善は難しいと考えられており、いままで10時間の睡眠がちょうどよかった人が3時間睡眠に切り替えるのは適切ではないとされています。
その上でぜひ覚えておいてほしいことは、睡眠時間は長ければいいとは言えないことです。たくさん眠れば頭がスッキリするわけではありません。なぜなら、熟睡している状態での睡眠が大切だからです。睡眠時間はきちんと取っているのに眠気が残る場合は、睡眠の深さが十分ではない可能性を疑ってみましょう。
睡眠の深さを改善するためには、寝る前の習慣を見直すことが大切です。まず、スマホです。スマホなどから発せられている「ブルーライト」と呼ばれる明かりは脳を目覚めさせてしまうため、就寝前には最適ではありません。できるだけ避けましょう。カフェインやアルコールの過剰摂取も睡眠を浅くする原因になるので、気をつけてください。
それだけでなく、軽度のフットワークを入れるとよりよい睡眠をとることができます。夕方の18時や19時ごろに、ジョギングやウォーキングなどの軽い運動を取り入れてみましょう。適度な疲労感はよりよい睡眠をつくります。
昼間、眠くなってしまう場合は就寝前の過ごし方を見直してみましょう。ちょっとした工夫が、よりよい睡眠をつくります。
2017年12月15日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士試験当日の朝は早く起きるのと、ゆっくり起きるのと、どちらがいいと思いますか?
「早起きは三文の得」ということわざがあります。早く起きることで、いつもの生活では見つけられない発見や出会いに遭遇することができることから、このことわざはできたのでしょう。ですが、技術士試験当日の朝、いつもより早起きするというのは得策とは言えません。
資格アドバイザーの鈴木秀明さんは、500個以上の資格を取得しているいわば試験勉強の達人です。資格試験といってもちょっと勉強すれば、誰でも受かるものもありますから、数が多ければいいわけではありません。しかし、鈴木秀明さんは行政書士と企業診断士という難関試験にも合格している、本物の資格アドバイザーです。
数々の資格試験を合格してきた鈴木さんが言うには、試験当日はあまり早起きしすぎるのはよくありません。なぜなら、試験の時間は長いため、早起きしすぎてしまうと試験の途中で集中が切れてしまうからです。たとえば、資格試験が3時間あったとしましょう。午前中に2時間、お昼休みをはさんで午後に1時間とします。この場合、もっとも頭の回転が冴えてる瞬間は午前のスタートした瞬間にくればいいわけではないのです。最初は6割か7割しか目覚めていなくても、試験の途中で100%の覚醒状態になって、試験の最後まで走りきることが大切ということですね。
最初から最後まで100%の力を発揮できれば文句はありませんが、人間の集中できる時間は限られています。朝の起きる時間だけではなく、朝食をあまり食べ過ぎないことも大切だと言います。適度な空腹状態が集中力を生むからです。もちろん個人差があるので、コーヒーを飲むだけで十分な人もいれば、軽く食事をする方がちょうど良い人もいます。自分の体質にあわせて朝ごはんを選びましょう。大切なことは、試験時間全体を通してベターな状態を維持することです。