2019年06月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 163


私は技術士となったあと技術士会に入会したり、
本業で色々な場において、技術士の方と会う機会があります。
その際に、試験委員をしていた方ともお会いし、
試験の採点に関する話を聞いたことがあります。
試験委員の経験上、一番強く仰っていたことが、
「論文」について、採点官も「人間」ですから、
どうしても「人間らしい採点となってしまう」という事です。
つまり、読みやすいor読みにくい、字がきれいor字が汚い、では評価は異なるし、
消しゴムでの消し跡で読めない、文章が長くて内容が入ってこない、
という印象の悪い論文では、なかなか加点できないというのです。
試験当日、初見の出題文から解答を記述するのですから、
完璧な文章を書くというのは難しいでしょう。
しかしながら、採点官の印象を良くするために、少しでも丁寧に書くことや、
主語述語を明確にして、伝わりやすい文章とするなどの基本は実践すべきです。
もう1つ、非常に多くの「白紙解答がある」ということを仰っていました。
白紙解答の場合は加点することができないため、必然的に不合格となってしまいます。
全体の60%以上で合格となります。
例え1つの論文で100点を取れたとしても、
もう1つの論文で0点の場合、平均は50点となり不合格となってしまいます。
しかし、全く解答が分からない場合でも、
何かしら記述がされている場合は、部分点として加点できる可能性があるのです。
以下に示すのは、解答できない場合、苦しくとも何かを書く!というレベルの例です。
白紙よりは、少しでも合格の可能性があるので書きますが、
当然、望ましいのは聞かれていることに端的に解答することです。
1.問われている事には、全て解答する事(義務)。
2.出題に関する背景や時事ネタを記述する(一般知識)。
3.技術士として今後勉強すべき事項であることを意思表示する(継続研鑚)。
非常に苦しく、問題文で問われている事ではないですが、
もしかしたら加点の可能性がある、という程度で覚えておいてください。
白紙解答よりは良いはずです。
2018年07月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 99


試験直前期に、問題と問題点の違いがわかっている人は合格の可能性がぐっと高まっています。
問題と問題点は違います。
問題とは、「現状」と「あるべき姿」のギャップです。
問題とは、困っている現時点と、目標値との差です。
模擬試験で55点しか取れなかったけども、合格には60点が必要なので、5点足りないことが問題なのです。
一方、問題点とは、問題を引き起こしている「点」です。
小さなポイントです。
問題点とは、「原因」であり、「技術的障壁」であり、乗り越えるべき「壁」であり、「真因」であり、「本質的問題」であり、そこさえクリアしたら万事がうまくいく「ボトルネック」です。
「5点足りない問題」では、5点を上げることが課題になります。
そして、5点足りない問題の原因は、分野Aが準備不足であるとか、知っておくべき公式Bが覚えられていないとか、そのような小さな小さなポイントとなります。
そのポイントが、「問題点」(とそれに準じる用語)といえます。
技術士試験のⅢでは、課題解決能力が問われています。
課題解決をするには、課題を適切に設定し、「問題点」をしっかり絞り込み、そして、その問題点をクリアするために、効果的かつ効率的な対策をうちます。
技術士試験のⅢでは、このストーリーを示せているかが確かめられています。
「問題」と「問題点」の区別ができているか、いま一度、チェックしてみてください。
2026年09月12日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 72


私的解説:「グリーンインフラ推進戦略2030」を踏まえた課題と対応策」
今回は前回に引き続き、令和8年度技術士試験建設部門必須Ⅰ-Ⅱ問題を例として、あくまで私的ではありますが解説してみたいと思います。問題文は、以下です。(抜粋、重点課題と解決策等設題は省略して記載。)
設問:「グリーンインフラ推進戦略2030」を踏まえ,グリーンインフラを活かした具体の取組を進めるに当たり,多面的な観点から3つの技術課題を抽出し,それぞれの観点を明記、その技術課題の内容を示せ。
1.題意の把握
国土交通省の「グリーンインフラ推進戦略2030」では、グリーンインフラを「自然の多様な機能を活用した社会資本」と位置付けています。2030年度までに戦略的計画、持続的な維持管理、多様なステークホルダーの参画、財源的確保、新技術・DXなどグリ-ンインフラの活用方策の論述を題意としています。
2.技術課題の抽出
上記の計画では、持続可能で魅力ある国土・都市・地域づくり及びウェルビーイング(:社会及び国民生活の快適性向上)を目指しています。 防災・減災、生物多様性、酷暑対策、地域活性化等の複数の社会課題の同時解決に向け、人と自然が共生する社会づくりの観点から、私は以下の3つの技術課題を取り挙げたいと思います。
(1)生態系に配慮したグリーンインフラ(防災・減災と自然環境の保全・再生の観点)
気候変動に伴い、集中豪雨や洪水、土砂災害等の激甚化が懸念される一方、従来型のコンクリ-トを主体とするインフラでは、環境負荷や維持管理費等の課題となっています。このため、既存の雨水貯留池、緑地、湿地、遊水地、河川等は、自然再生等の観点から、雨水貯留・浸透、流出抑制、土砂流出防止等の自然機能を、防災・減災へと活用が必要とされています。 これに対しては地域の特性、地形・地質、河川流域、生態系等を把握し、ハード及びソフト対策の役割分担を明確にし、広域かつ流域全体でのインフラ整備が技術課題です。
(2)生物生息・移動空間の連続的確保(生物多様性・生態系ネットワークの観点)
都市化や土地利用の変化により、現状として生物の生息・生育空間の分断が指摘されています。公園、河川、農地、森林、街路樹、緑道等は、生態系ネットワークとしての連続性の観点が不可欠であり、生物の生息移動を可能とする空間を確保が技術課題です。 特に、地域固有種を優先した植栽、在来種の活用、外来種の侵入防止、水辺環境の再生等と組合せ、地域の自然条件に適合したグリーンインフラ形成が重要です。
(3)自然と共生するグリーンインフラ(地域住民のコミュニティ形成の観点)
グリーンインフラは、防災や環境保全だけでなく、景観形成、健康増進、交流機会の創出、地域活性化等への寄与が求められます。このため、地域住民のウェルビーイングとコミュニティ形成の観点から、自然と共生する機能創出が技術課題です。 これの実現に際しては、行政、地域住民、民間事業者、NPO等が継続的に参加できる仕組みの構築が必要です。また、計画段階から多様な主体が参加した合意に基づき、維持管理の役割分担、活動の財源確保等の一体となった取り組みが肝要です。
3.最も重要と考える技術課題と複数の解決策
最も重要技術課題として、「自然が有する防災・減災機能を活用し、生態系に配慮したグリーンインフラの計画・設計技術の確立」を挙げます。その理由は、近年の気候変動による災害リスクの増大への対応、生物多様性の保全や良好な生活環境の形成を、同時に達成することが最も重要であり、グリーンインフラの多面的機能を発揮させるため以下の解決策を提案します。
1)流域全体を対象としたグリーンインフラの配置計画
流域の降雨、地形、土地利用、浸水リスク等をGIS等デジタル技術により分析、その対応として調整池、湿地、公園、農地、森林等の貯留・浸透機能を有するインフラをの戦略的な配置を計画します。 河川等はグリーンインフラの組合せを考慮、平常時には生態系保全や景観形成、一方、豪雨時には雨水流出抑制という多面的、多層的効果を発揮する整備を推進します。
2)地域の自然条件に適合した設計・施工・維持管理
地域の自然条件、気候、土壌、水文条件、生態系等を詳しく調査します。その上で例えば、植生帯では透水性、保水性、植生の耐乾性・耐湿性、地域固有の在来の植物種、生物、土壌を考慮した設計、施工、維持管理を行います。特に河川や水辺では可能な範囲で、自然及び生物の生息・生育環境に配慮した設計を行います。
3)DXを活用した順応的管理
グリ-ンインフラ整備後は、整備目的に対する効果、利用状況等を、定期的モニタリングを継続、IoTセンサー、GIS、ドローン、衛星等DX技術活用によりデータを蓄積し、定量的に評価する管理手法を導入します。期待効果が不足する場合には、植栽変更、土壌改良、排水機能の改善等の順応的管理を予め計画し、PDCAサイクル管理を継続します。
4.将来的な懸念事項と対策
上記の解決策の遂行では、将来的に以下の懸念事項とそれへの対応策を考慮しておくことが重要です。
1) 将来的懸念事項
① 気候変動による自然条件の変化(想定外豪雨の頻発、自然変化による機能低下等)
② 外来種の侵入や病害虫の発生等による生態系への悪影響
③ 維持管理費の増大に対する持続の実現
2) 対応策
① 将来の気候予測の精度向上とリスク評価、施設機能の冗長性と多機能性確保
② 在来種を基本とした植栽計画、定期的な生物モニタリングの継続
③利用可能な公共空間として整備と地域全体の便益享受の仕組み構築
5.技術者倫理及び社会の持続性の観点からの要件・留意点
1)技術者倫理
グリーンインフラは、自然の変化を踏まえて継続的に評価・改善する「適応型の社会資本」と捉えることが重要です。このため技術者として、科学的根拠に基づく説明責任と透明性を常に意識した倫理行動が求められ、積極的な情報公開により、国民からのコンセンサス獲得に努めることが肝要です。
2)社会の持続性
技術者に与えられた使命として自然環境影響を最小化し、将来世代への豊かな自然を引き継ぐことがその重要な役割です。多様な主体との協働によって、人と自然が共生する持続可能な社会の実現に向けた貢献活動の継続が重要であると考えます。 次回は、技術士試験に出題されるようになった「外国人労働者」に関し、私的に解説してみたいと思います。(以上)
2026年09月05日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 68


私的解説:「新技術・DXの活用によるインフラの価値向上」
今回は、令和8年度技術士試験建設部門必須Ⅰ-1問題を例として、どのように記述すれば、一定の評価がもらえたのか?あくまで私見ですが解説してみたいと思います。 問題文は以下に要約して記載します。
問題:「新技術・DXの活用によるインフラの価値向上を進めるに当たり,多面的な観点から3つの技術課題を抽出,それぞれの観点を明記,その技術課題の内容を示せ。」
1. 題意の理解
この設問は、「新技術・DXを使って、老朽化、担い手不足、災害激甚化などのインフラ課題を解決し、インフラの価値をどう高めるか」を題意としています。
2. 我が国の施策
我が国はICT技術の社会実装が急進しつつあります。インフラは従来の「施設及び設備」から、データ、ネットワーク、AIを含む国民生活サービスへつながることが求められ、以下の展開施策に関する現状認識が必要です。
・令和8年1月策定、「第6次社会資本整備重点計画」の重点目標
・新技術・DXの活用でインフラの価値(意義・役割)向上、インフラサービスを高度化
・建設分野のDX:i-Construction 2.0、BIM/CIMの原則適用、点検の予防保全へ転換
・担い手不足、老朽化、災害の激甚化に対応、生産性、安全性、持続性を確保
3. インフラ価値向上の技術課題
インフラの価値を向上させる技術課題は多様な側面、切り口が想定されますが、私は以下の3点を技術課題の例として抽出したいと思います。
1)データ連携と標準化(データ管理、活用の観点)
従来からインフラごとの関連データは長年に渡り、膨大量が蓄積されています。しかしながら、データ形式や管理方法がそれぞれ専門施設分野ごとに独立しています。このため相互データのやり取り、横断的連携による共有・活用が容易ではありません。 既存及び収集データの共通データベースの構築等による一元管理、互換性の確保、相互活用の観点から、オープンデータ活用に向けた情報管理の向上が技術課題です。
2)人材・運用体制(人材確保と育成の観点)
技術革新が急進するデジタル技術と、我が国がこれまで重点的に整備してきた既存インフラ関連技術の双方を理解し、自在に活用できる人材が不足しています。特に就労者として以下のデータをその背景事情として示すのは有効と考えます。
・建設業就業者は1997年の685万人から2023年には483万人まで減少
・2024年には55歳以上が36.7%を占めるのに対し、29歳以下は11.7% 特に施工や維持管理では、担い手不足が深刻化、マンパワ-の絶対量不足への対応としてAI・ロボット等による省人化、デジタル人材の育成・確保の観点から、異分野人材との連携、強化による人材・運用、確保が技術課題です。
3)安全性、レジリエンス(多層的安全確保の観点)
ICT技術への依存度が高まる一方で、これに対するサイバー攻撃やシステム障害によるインシデント、近年の自然災害等の多発傾向は、インフラ停止に直結するリスクが高まることが懸念されています。このため「万一、事故が発生した場合でも、機能停止を回避する。」に加え、「障害を受けても迅速に早期復旧を可能とする。」安全な社会システム構築が緊喫な技術課題です。
4. 最も重要な課題と対応策
(1)最も重要な課題と解決視点
上記に対し私は、「デジタル化定着による業務効率化」とそれを実現する「安全・安心社会の両立」を最重要課題として取り挙げ、以下の視点による解決策が重要と考えます。
・生産性と安全性の向上、インフラ機能
・役割(インフラの価値)の最大化
・蓄積デ-タとデジタル技術の活用による質の高いインフラサービスの社会提供
・ICT技術インフラ監視・制御による維持管理コスト低減、事故抑止、サービス向上
・システム依存によるサイバー攻撃、通信障害等、社会影響に対するリスク対策
(2)対応策(案)
1) 維持管理技術の高度化
業務の効率化を推進するためAI、ドローン、ロボット、センシング等を活用したインフラの点検・診断・維持管理データ取得・解析技術の高度化と、AIによる点検・診断の信頼性向上を対策として挙げます。これらは、業務効率化、省人化、安全作業、苦渋作業の解消等の効果を期待できます。
2)防災・減災力の強化
デジタルデータ等を活用した災害予測、監視、早期対応には、多種多様なリアルタイムデータを統合、解析、迅速な意思決定につなげる技術を確立し、防災・減災力を強化することを挙げます。データ-解析の精度向上を図り、判断の迅速化、災害情報の共有化をその効果として示します。
3) 社会・国民サービスの向上
デジタル技術の活用推進はインフラ利用者(国民)へのサービスの高度化、多機能化を推進に繋がります。インフラデータの連携、標準化、利活用促進に向け積極的な財源及び人材投資、セキュリティ強化、個人情報等の保護を前提とした情報管理整備を対応策として提案したいです。
5. 新たに生じるリスクと対応策
リスク対応としてはICTを単に「効率化のツール」とするのではなく、サイバー攻撃や障害が発生しても、柔軟に対応力機能を維持できる従来の安全性に加え、レジリエント性が高いインフラへ転換することが重要です。ここでは、リスクと対応策をあえて箇条書きで整理し、以下のような多面的論述への応答を簡潔にわかり易く表現、それぞれにリンクした記述手法をお勧めします。
1)新たなリスク
①大規模災害やサイバー攻撃によるライフラインインフラ停止等社会影響リスク
②AI、自動化機器の誤作動、過度なデジタル依存による誤判断による事故リスク
③システム障害、通信障害による社会的麻痺に対するセキュリティリスク
2)対策
①監視、予測、判断、伝達技術精度向上、バックアップ体制確立とインシデント訓練の継続
②人間による最終判断と確認、他AIによるダブル検証、フェ-ルセーフ機能装備
③非常用通信、電源等代替設備の確保やオフライン運用への自動切替
5.技術士倫理と社会の持続性の観点からの必要要件・留意点
1)技術士倫理の観点
新技術・DXの導入に当たっては、公衆の安全・利益を最優先とした技術者倫理観が重要です。透明性、信頼性を確保、サイバーセキュリティ等リスクに十分留意し、社会へ貢献する技術者を目指すことを示して下さい。
2)社会の持続性の観点
インフラの価値は安全、安心社会を持続することにあります。環境負荷、地域間格差、ライフサイクルコスト、人材育成・技術継承等を考慮し、将来世代を含めて持続可能な社会に資するため、その質的サービス機能の継続が肝要である思考を示して下さい。
次回は必須Ⅰ-2問題:「グリ-ンインフラの活用社会」について私的解説してみたいと思います。(以上)
2026年07月11日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 62


「令和8年度 建設部門 必須科目Ⅰ」
今回は、私なりに過去問題を分析、整理した結果により、令和8年度の技術士第二次試験・建設部門「必須科目Ⅰ」について、考えたものを一例として、ご紹介します。 但し、無責任ですが、あくまで私的なものです。何の裏付け、根拠に基づいてはいませんので、責任を負いかねますことをご容赦の上、単なる参考としてご覧下さい。 私は、「複数課題を統合的に解決する論文」になるのではないかと考えています。単独テーマではなく、DX、防災、担い手不足、脱炭素などを「組み合わせて論述する力」を評価、総合的に訴追する設問に注視する必要があると考えます。 それに対し記述で留意すべき事項を、以下に示します。
1.留意事項
(1)コンピテンシー改訂初年度
令和8年度試験から令和5年1年に改定された「改定版コンピテンシ-」が適用されることが示されています。既にご承知と思いますが、改めて以下の項目に対する言及が記述内容評価となります。
・数値データ活用
・最新情報技術の活用
・多様な関係者との合意形成 (ステ-クホルダ-の意見収集)
・包摂的コミュニケーション ・社会持続性 ・倫理・説明責任
(2)第6次社会資本整備重点計画
令和8年1月16日に第6次社会資本整備重点計画が閣議決定されました。これはかなりの確率で出題される可能性があると想定されます。ポイントは以下のとおりです。
1)期間:令和7年度から令和12年度まで
2)見直しのポイント:社会資本整備重点計画と交通政策基本計画一体的な策定と推進
3)共通ゴール:「人口減少という危機を好機に変え、一人ひとりが豊かさと安心を実 感できる持続可能な活力ある経済・社会を実現」
4)主要ポイント :出題の背景や社会情勢の記述では、以下のポイントを示すことを考慮下さい。
➀ 持続的な地域社会の形成(生活サービスの維持)
➁ インフラ老朽化対策(まちづくりとの連携、取り組み状況の見える化)
➂ 社会資本整備を支える基盤の強化(地方自治体、地域建設業の健全化と人材育成)
(3)最近改定された法令等
次に、建設部門では最近、以下の法令等が改定されています。その内容も必ず、チェックしておいて下さい。
① 都市再生特別措置法(改正):災害対応、用地規制緩和
② 河川法・土砂災害防止法(改正):ハザ-ドマップ活用義務 ③ 国土交通省インフラ老朽化対策:橋梁、道路の重点改修と計画
④ 道路交通法(自動運転関連):レベル4自動運転実証
⑤製造業DX・スマート工場推進施策:中小企業向け補助制度
2.想定設問
私が個人的に思う想定設問を以下に列挙します。あえて、「複数課題を統合的に解決させる設題」を想定しました。但し、特に目新しい訳ではありません。ここ数年出題されている傾向であり、これの統合版と考えていただき有力予想というより、予め準備すべきテーマであると考えて下さい。
1)防災×減災×DX
「気候変動下における災害激甚化への対応として、DX技術を活用したインフラ整備と維持管理の課題とその解決策について」
2)担い手不足×生産性向上×品質確保
「最近の担い手不足の課題と生産性の向上と品質確保の両立する解決策について」
3)カーボンニュートラル×インフラ整備
「防災、地域経済の活性化、脱炭素社会の両立するための課題と解決について、トレードオフの観点も含め論ぜよ」
4)インフラ老朽化×予防保全
「限定予算や人材資源制約条件下、上記を推進に対する課題と実現する解決策について」
5)地方創生×コンパクトシティ×インフラ再編
「地方活性化に向けたコンパクトシティ構築やインフラの維持管理と再編に対する解決策について」
これは「社会的受容」「住民合意形成」と複合課題としての相性が良く、求められる新コンピテンシー(必須科目Ⅰ評価項目:専門知識、問題解決、評価、技術者倫理、コミュニケ-ション)とも合致すると考えます。
3.万能ストックカード
「テーマ暗記」だけでは危険です。どんな設問でも対応できるよう以下の「万能ストックカード」が重宝します。これを準備下さい。これがあれば、記述対応に安心感がプラスされます。各テーマに対し相互に接続できるように、各対策が接続できそうな「ストックカード文例」を以下に整理します。
1)気候変動対策
気候変動に伴う災害の激甚化・頻発化に対応するため、流域全体で治水対策を行う「流域治水」の考え方に基づき、河川整備だけでなく土地利用規制や避難体制強化を含めた総合的な対策を推進する必要がある。
2)防災DX
インフラレジリエンス向上のためには、IoTセンサーやAI解析を活用したリアルタイム監視を導入し、異常兆候を早期把握することで、事後対応型から事前防災型への転換を図ることが重要である。
3)BIM/CIM・i-Construction
BIM/CIMにより設計・施工・維持管理段階の3次元データを一元管理することで、施工効率化だけでなく視覚化による情報共有、維持管理の高度化や技術継承に繋げる。
4)インフラ老朽化対策
高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化が進行しているため、限られた予算・人材の中で効率的な維持管理を行う必要がある。そのため、予防保全型メンテナンスへ転換し、ライフサイクルコスト縮減を図ることが重要である。
5)カーボンニュートラル
2050年カーボンニュートラル実現に向け、建設副産物の有効利用や低炭素型材料の採用を推進し、ライフサイクル全体でのCO₂排出量削減を図る必要がある。グリーンインフラ等の機能活用により、防災・環境保全・景観形成など多面的効果を発揮する。
6)地方創生・人口減少
人口減少が進行する地域では、「コンパクト+ネットワーク」の考え方に基づき、都市機能を集約しつつ、公共交通との連携を図ることで、持続可能な地域社会を形成する。
7)地域住民との合意形成
インフラ整備を推進する際には、多様なステークホルダーとの合意形成を図り、地域特性を踏まえた丁寧な説明を行うことが重要である。
8)技術者倫理
技術者として、安全性・経済性・環境性を総合的に勘案し、社会的影響を十分考慮した上で、説明責任を果たす技術者としての倫理観が必要である。
9)論述締めのセンテンス
DX技術を活用しつつ、防災・環境・地域活性化を総合的に推進することが重要である。持続可能な社会資本整備を実現するためには、多面的視点から施策を積極推進することが肝要と考える。 私的なもので何の根拠はありませんが、参考になれば幸いです。次回は本番に備え、「合格するための心の準備!」についてご紹介します。
(以上)
2026年08月15日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 57


「技術士に求められる表現力、説明力」
お盆休暇中の皆さん、いかがお過ごしでしょうか。家庭サ-ビスや夏期休暇中でおくつろぎの中と推察いたします。 私はこれまで、「表現力、説明力」能力に秀でた方と、出来ればお会いしたいと思ってきました。また、是非ともそのような方から強い刺激やそこに至った情熱を感じ取りたいとも思ってきました。
何故ならそれは、自分にとって憧れる能力であるからです。 今回は「表現力、説明力」について私が考える鍛錬の方法をご紹介したいと思います。気楽に読んでいただければと思います。
1. 説明力の要素
技術士に限らず、業務では専門的な内容を、相手や目的に応じて正確かつ論理的に分かりやすく伝える能力が求められます。単に文章が上手というだけではなく、技術的な判断や、他者が自分の提案を理解、納得、行動へ移行できるための説明力が求められます。具体的には、説明力として以下のような要素が必要であると思います。
1) 論理性 ・結論を明確に示す。
・根拠やデータを示し説明する。
・因果関係を整理して伝える。
2) 簡潔で分かりやすい
・専門用語は、必要により場面や相手に応じ使い分ける。
・一文は短く、完結させる。
・主語、述語を明確にする。
3) 相手に応じた表現力
・専門技術者には、専門的に説明する。
・行政や経営者には社会的、経済的な観点でわかり易く表現する。
・一般の方々には、専門知識がなくても理解できるようわかり易さに配慮する。
4) 課題解決の提案力
・現状課題を分析、整理する。
・複数の解決策を比較、評価、解説を加える。
・理由を示し、説得力をある提案を行う。
5) 倫理性と客観性の維持
・事実と意見を区別する。
・公平であり、偏った表現は避ける。
・技術者倫理や公益を意識し表現する。
技術士に必要な説明力とは何より、相手に応じて分かりやすく伝え、課題解決につなげる能力です。これは技術士試験だけに限らず、社会人の日常の実務においての素養としても欠かせない能力と考えます。
2.合意形成に不可欠
説明力は、関係者との合意形成やプロジェクト推進には欠かせないコミュニュケ-ション能力の一つです。異なる立場や利害関係者間の合意形成を円滑にし、プロジェクトを着実に推進するためには、欠かせない能力です。また、技術的リスクや社会、経済、環境への影響も含めた客観的説明では関係者間の信頼関係の構築や合意に基づく意思決定には不可欠です。
3.説明力を鍛える
説明力は、一朝一夕では身につきません。意識して自分で訓練することが大切です。説明力を鍛える方法としては、以下が効果的と考えます。
① 日頃から結論から話す習慣を付ける。その後には何故(理由)を示す。
② 対象相手(技術者、管理者、一般の方等)の目線に合わせ、説明方法を変化させる。
③ 優れた文章を参考に、音読、口頭説明練習を行い、時々第三者から評価を受ける。
4.技術士試験の準備
技術士試験の準備として、毎日15~30分程度、以下を意識的に練習する。
① 気になる新聞記事や技術ニュースを1つ選択、読解する。
② 「何が課題か」「原因は何か」「解決策は何か」「期待される効果は何か」をそれぞれ1~2文でまとめ、整理してみる。
③ 「もっと短く、もっと分かりやすくを追求する。」
これらの反復により、技術士に求められる論理性、簡潔性、説得力が身につきます。私の経験では新聞の社説や論説記事は、身近な活用ツールと思います。 説明力は、自分の知識示す能力ではなく、相手の理解と納得を得て相手の行動につなげるための能力です。その視点を意識して日々練習することが、日常業務や技術士試験に役立つことになると思います。
5.豊かな表現力
私の経験やこれまで出会った人で、表現力が豊かなだと思う人は以下の特徴があると思います。
1) 語彙量が豊富
同じ意味でも使用する場面に応じて、多くの語彙があり、その中から適切な言葉を選び表現することができる。豊富な語彙や知識量の蓄積があり、それをうまく活用し、豊かな表現力としてアウトプットしています。
2) 背景等の具体的描写
例えば、その場面の状況や背景、現実の姿をある種の感情も含めて、細かく詳細に表現でき、聞き手はそれを容易にイメ-ジすることができます。
3) リズムがある言葉
長い文章と短い文章を使い分け、プロミネンス(強調したい部分は際立て発音)を活用、言葉にリズム感があり、文章全体が躍動しているような感じをさせます。
4) 自分の考えを言語化
自分の意志や意見を根拠と理由により、的確に言語化できる。結果として、相手が理解しやすく状況となり、伝達されている。
6.説明力と表現力がある人の共通点
説明力と表現力の能力が備わった人は、次のような共通点があると思います。
・普段からいろいろな事象を、よく観察している。
・聞き上手である。相手からの情報や意見を引き出すことを自然にできる。
・普段から書籍や新聞記事などから、多くの表現方法や描写手法に触れている。
・自分の考えを、的確に言葉にするための訓練を意識的に行っている。
・常に相手の目線と立場を考慮した、コミュニケ-ションを意識している。
・「話すこと」を目的としておらず、「伝えること」を目的としている。
・相手の発言に的確に反応し、次の質問をどう切り出すかを常に考えている。
7.表現力、説明力の向上方法
表現力、説明力は、直ちにその能力が向上する訳ではありません。普段から以下を意識しその能力を向上することが重要です。
・読書を習慣とし、自分自身における「表現」を意識する。
・ニュースや本の内容を「30秒で要約する。」訓練を行う。
・他者を良く観察し、「なぜ、分かりやすいのか」を分析する。
TV等メディアの司会者やコメンテイ-タ-等、気になる人の表情、声、伝える言葉や会話における間などを、良く観察してみるのも参考になると思います。 日常からこれを意識向上することは、技術士第二次試験に必ず役立ちます。また、前向きな自己研鑽は、業務においても力強い武装能力になると思います。
次回は、自己研鑽すなわち「技術士にとっての学び」についてご紹介したいと思います。(以上)
2019年01月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 54


一次試験は、どの部門で受けてもかまいません。合格した部門と、二次試験の受験科目を一致させる必要はないからです。
たとえば、一次試験を水産部門で受験・合格して、二次試験を環境部門で狙うことができます。
大学で水産学を修めた人が、環境コンサル会社に勤めた場合に、この手段は有効です。
一方、二次試験で、畑違いの部門を選択すると命取りになってしまいます。
なぜなら、口頭試験で、試験官に、「あなたの業務は、この部門ではないですよねぇ」と言われてしまいます。
質疑応答の土俵にも上げてもらえません。
つぎのような話があります。
彼は、生物多様性に配慮した水路を設計・施工しました。
その結果、貴重なカエル類の保全に寄与しました。それを全面にアピールして、ある年に、環境部門の技術士になりました。
口頭試験では、試験官に、その技術力をたいへん評価されました。
彼は、同じ業務を題材に、建設部門を受験しました。
環境に配慮した技術力を、建設環境の領域でも評価してもらえると考えたからです。
口頭試験では、試験官に、「あなたは多くの税金を使ってカエルを助けたのですね」と呆れられて不合格になりました。
このように、同じ業務でも、部門によって評価のされ方が異なることがあります。
初受験の方は、口頭試験で「部門違い」の大ヤケドしないために、十分に検討してください。
できれば、技術士になられている先輩か、受験対策会社でアドバイスを受けるようにするとよいでしょう。
すでに、技術士になっていて、2部門目を狙う場合は、1部門目とは異なる業務で勝負するのが得策です。
同じ業務で受験する場合には、受験する部門に合った業務を、実際にできたかどうかをチェックして、書き方を工夫するとよいでしょう。
2019年01月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 53


さて、2018年度の口頭試験もそろそろ終了します。2019年度以降の技術士試験の概要・変更点も公開され、次回受験予定の方々も準備をし始めるころだと思います。
口頭試験において、必ず聞かれる質問があります。
「3義務2責務とは何ですか?」
この質問には、臆することなく以下の5つを答えてください。
・信用失墜行為の禁止義務(44条)
・秘密保持の義務(45条)
・名称表示の場合の義務(46条)、
・公益確保の責務(45条の二)
・資質向上の責務(47条の二)
さらに深く突っ込んだ質問をされることがあります。
「その5つの中で最も優先するものは何ですか?」
この質問で、グッと黙って考え込んでしまう受験生が少なからず居ます。
回答は、「公益確保」です。
その理由としては、技術士倫理綱領に公衆の安全、健康、福利を最優先とすると明記されているからです。公益とは、公共の安全、環境の保全、その他の公益などを指します。
また、「あなたの職務上、公益確保に反することはどのようなことがありますか?」という質問もされることがあります。自分の仕事の中で公益(公共の安全、環境の保全、その他の公益)に該当するものは何なのか?そしてそれらを確保できない状況とは何があり、確保できない状況をどのように打破していくのか?ここまでを一連として考え、まとめてみて下さい。
2019年度以降も、技術士法、技術者倫理については、必ず質問されます。暗記するぐらいに何度も暗唱しておきましょう。
以下、参考です。
技術士倫理綱領
【基本綱領】
(公衆の利益の優先)
1.技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。
2026年04月11日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 52


「技術士解答文は骨子法で書く」
骨子法(こっしほう)とは、技術士試験の解答文やレポ-ト、ビジネス文書等を論理的記述の1手法です。記述する前に「骨子(アウトライン)」を作り、その骨子に沿って本文を書く方法であり、論述構成に極めて有効です。今回はこの方法をご紹介し、準備解答文の作成の参考にいただければと思います。
1. 骨子法とは
骨子とは、準備する答案の設計図(骨組み)です。いきなり本文を書かず、事前に構想してから書き出す脳内整理カード(メモ)と言っても良いかもしれません。その手順は以下の通りです。
・設問の題意要求項目を確認する。
・何を書く必要があるかについて、論点整理を行う。
・項目毎に「見出し+要点」による骨子を作る。
・骨子に肉付けをしながら、本文を記述する。
2. 設問の基本パターン
技術士試験の課題Ⅱ、Ⅲの設問は以下のとおりです。設問内容は異なりますが、ほぼ、基本パタ-ンは同様です。
①現状・背景
②課題抽出
③課題の解決策
④リスクとその留意点
⑤技術者倫理及び社会の持続性
3.骨子法の作成例
例えば、「今後のインフラメンテナンス対応」を設問想定した場合の、骨子法の作成例を以下に示します。
1) 背景と現状
・我が国の経済、社会情勢
・ストックインフラの増加、老朽化と進展
・頻発する自然災害、巨大地震の切迫
・強靭な国土基盤形成、戦略的メンテナンス切望
2) 課題⇒解決策⇒リスク⇒対応策
骨子は課題⇒解決策⇒リスク⇒対応策が横方向に一列に繋がるよう表により、骨子とその記述すべき事項を順に例えば、以下のようにメモする方法をお勧めします。記述する項目とその内容を整理することができます。
・点検技術者不足⇒ICT技術活用による省力化⇒投資負担増大⇒補助優遇制度導入
・維持管理費用の増大⇒アセットマネジメント⇒予算確保と平準化⇒効果の可視化
・膨大量インフラ情報の管理⇒データベース整備⇒技術者教育不足⇒リテラシ-向上
4. 骨子作成の時間配分
技術士試験では記述に要する時間配分と管理が重要です。書き出す前の構想が合格に至る全てであり、短時間でそれを組み立てることが極めて重要です。骨子の構成の出来は評価点に直結することを意識し、短時間で骨子作成訓練が必要です。
5. 骨子法活用のメリット
骨子法を活用するメリットを以下に整理します。
1) 論理展開の一貫性確保
予め構想した骨子により構成された文章を記述するので、論理展開の一貫性を確保できます。試験官は見やすさと素早く理解するための「論理構成」を重視しており、これに的確に応えることができます。
2) 記述内容決定の頭出し
解答文に何を書くかは、記述内容が全てです。記述内容の選択に迷いや不透明な部分があれば、それは貴重な時間の浪費と記述内容の曖昧さにつながります。骨子を構想、キーワ-ドの頭出しを行うことで、迷うことがない記述作業に専念できます。
3) 記述速度が速くなる
600字の解答用紙を記述するには約1枚、約20分程度の時間が必要です。(皆さん是非、実際に書いてみて、事前に時間的感覚を体得下さい。)このため、考えながら記述していては、制限時間のタイムオーバ-が予想されます。 従って、「迷わず記述するガイド」として骨子メモが必須であり、この存在は書き続けることができる安心感や、本番試験の精神的な支えとなります。
4)書き忘れがない
骨子を準備することで、書くべき事項は決定されており、書き忘れや漏れがありません。特に倫理やリスクなどは、技術的側面を支える考慮すべき重要事項でもあり、これらの記述ミスを防止でき、記述内容の充実と確保に繋がります。
6.キーワ-ドノートによる訓練成果
技術士解答文は「文章力試験ではなく、論理構成の試験」と言っても良いでしょう。骨子法はそのためのテクニックと考えます。以前、ご紹介したキーワ-ドノートを作成することは、言わばこの「骨子」を構想するトレ-ニングなのです。たくさんのキーワ-ドノートを作る訓練により、想定した多数のキーワ-ドを、骨子法により短時間で論理構成することができる成果となるのです。
7.イメ-ジトレ-ニング
骨子を素早く構成するには、日常的にこれに対する思考訓練の継続が肝要です。通勤、散歩、休憩等のすきま時間を活用し、あるキーワ-ドを自ら設定し、「○○現状」⇒「○○課題」⇒「○○対策」⇒「○○リスク」⇒「○○」対策の一連プロセスを常にこれが構想できるようトレ-ニングを積み重ねて下さい。
これの実践は試験本番で必ず、強力な味方になります。記述すべき項目が仮に思い浮かばない場合であっても、数個のキーワ-ドを長期記憶から引き出し、これをつなぎ合わせることで「小見出し+説明内容2~3行の文章」を書き連ねることが可能です。
また、的はずれでなければ、字数が埋まらない場合の回避テクニックとして減点を防ぐことができる有効な手段と考えます。 これらは、準備解答文のアウトプットの量の裏付けであり、記述練習量の多さによるものと考えます。どうか皆さん、骨子作成訓練を積み重ね、論述文章作成を体得下さい。
次回は技術士試験解答文に最も重要な「ロジカルライティング」についてご紹介したいと思います。(以上)
2026年07月25日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 52


「技術士試験のクールダウン雑学」
受験者の皆様、令和8年度技術士試験お疲れさまでした。技術士試験後は、頭がまだフル回転モードなので、少しク-ルダウンが必要かと思います。それには普段あまり考えない雑学に少し触れてみるのはいかがでしょうか。 今回はクールダウンできる工学系雑学について、私的勝手に、しかもランダムに、いくつかご紹介しますので、気楽に読んでいただければ幸いです。
1)エッフェル塔は身長が伸びる。
エッフェル塔は夏になると約15cmほど、身長が高くなります。これは皆さんよくご存じの金属の熱膨張ですね。鉄は温まるとわずかに伸びるため、高さ約330mの塔全体では人の身長ほどではありませんが、目に見える変化となります。 ⇒東京タワ-もスカイツリ-も同様ですね。そういえばコンクリ-トやPC橋もそうでしたね。暑い夏、いろんなものが伸びています。
2)タコには心臓が3つある。
マダコなどのタコ類には、合計3つの心臓があります。 ・体全体へ血液を送る心臓が1つ ・エラへ血液を送る心臓が2つ それぞれの役割が異なっており、専門分野の方でなければ知ることがない知識だと思います。 ⇒エー、そんなことあるの?人類も2つの心臓が相互補完し、それぞれの異なった役割があるのですね。不思議です。何故を知りたくなります。
3)人間の脳は、約20Wで動いている。
成人の人間の脳は約20W程度の電力で働いているそうです。これは小さなLED電球1個相当の消費電力です。そのエネルギーで記憶、判断、言語、創造性など、膨大な処理を同時に行っています。 ⇒スゲ-、ビックデータ扱うスパコンみたいですね。発電用新エネルギ-として、有効活用する方法があればいいのですが。
4)宇宙は無音である。
宇宙空間では音は伝わりません。音の伝達には空気や水などの媒体が必要です。宇宙空間は、ほぼ真空なので、映画のような大爆発も実際には「無音」なのです。 ⇒へ~、不思議な感じ。SF映画等の宇宙では、隕石、人工衛星や最近問題の宇宙ゴミ等、多くの複雑音が聞こえているイメ-ジがあります。
5)蜂蜜は腐敗しない。
蜂蜜は、以下の条件と理由からほとんど、腐敗しないと言われています。 ・糖度が非常に高い。 ・水分が極めて少ない。 ・酸性である。 適切に保存すれば非常に長期間品質を維持できます。古代遺跡から見つかった蜂蜜が食べることができる状態だったという報告があるそうです。 ⇒高濃度、水分の有無、酸性が、長期保存には不可欠と言うことなのでしょうね。食べ物、飲み物のほか、塩、醤油、砂糖、酢等同様な例がありますね。
6)ペンギンは「空を飛ぶ鳥」より、速く泳ぐ。
ジェンツーペンギンは、水中泳力は時速30km以上に達するそうです。翼は飛行ではなく、水中では非常に高性能な「水中の翼」として機能します。 ⇒けっこうなスピ-ドですね。一方、海面を飛ぶトビウオは、海面に出るときの速さは時速40~60km、マグロは通常15~20kmで、最高速度は70~80kmで泳ぐとのことです。 ⇒はや!現有能力を上手にコントロ-ル、これにより最大能力を発揮するのですね。
7)GPSは相対性理論を毎日使っている。
特殊相対性理論では、速く動く時計は遅れます。一方、一般相対性理論では、重力が弱い場所ほど時計は速く進みます。GPS衛星は高速で飛び、地上より重力も弱い場所にあるため、この2つの効果が同時に起こります。
・特殊相対論:約7マイクロ秒/日、遅れる。
・一般相対論:約45マイクロ秒/日、進む。
差し引き約38マイクロ秒/日進むため、この補正をしないと位置は1日で約10km以上ずれてしまいます。 ⇒位置関係及び時間のスケ-ル感覚が複雑すぎて、かえって頭の中が混乱します。
8)雷は地面から空へ向かう!
雷は「空の雲から落ちる」と思われがちです。実際には地面から上向きに伸びる放電がその要因となっています。 雷が電気へと変換する瞬間、非常に大きな電流が流れる「帰還雷撃」が発生、超高層建築物等では、地上から上向きに始まる雷が観測されることがあるそうです。 ⇒全く、想像していませんでした。気候変動、集中豪雨が多発化、激化しています。耐雷対策も必要になっています。
9)飛行機は「吸い上げられて飛ぶ」訳ではない。
旅客機の翼は、上下面の圧力差、翼が空気を下向きに曲げることによる反作用の両方により揚力が生まれます。これを受けて飛行機は飛ぶことができます。 「ベルヌーイの定理だけで飛ぶ」という説明だけでは不十分であり、圧力差と揚力の両方を流体力学として合わせて理解するのが一般的です。 ⇒「ダニエル・ベルヌ‐イ」は18世紀を代表する世界的科学者であり、流体力学の創始者の一人と言われています。
10)世界一、滑らかな鏡
レーザー干渉計重力波天文台で使われる鏡は、表面の凹凸が原子数個分程度しかないと言われています。すなわち、鏡の表面に「でこぼこ」がほとんどない状態です。 極めて高い平滑性によって、時空のわずかなゆがみである重力波を観測できるのです。 ⇒どのようにして平滑性を作るのかな?これも実際に見てみたい気がしますね。昨今不足が著しい熟練工の技なのでしょうか。
「日常意識しないで当たり前に使っているものほど、実は高度な科学や工学の上に成り立っている。」という事実は私達が知らないだけで、他にももっとたくさんありそうですね。 蜂蜜、GPS、雷、飛行機、鏡など、身近な技術の背景を知ると、普段の景色が少し違って見えてきて、改めて新鮮な気持ちになってきます。
11)再スタ-トの準備
少しは過酷な技術士試験後のクールダウンになったでしょうか?心新たに、試験後を各自、冷静に振り返ってみて下さい。成果があった点、不満足な点。こうすれば良かった点等一度整理して見て下さい。これからやるべき点が見えてきます。徐々に再スタ-トに向け始動して行きましょう。 次回は私が考える技術士として読むべき著書についてお伝えしたいと思います。(以上)
2026年08月01日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 50

「技術士試験に役立つ、読むべき本」
これまで毎日受験学習に明け暮れた皆さんは、ひょっとしたら試験完了後、時間を持て余している状況かもしれませんね。まずは、試験で記述した答案再現に取り組んで下さい。記憶が新しいうちに再現、口頭試問への重要な準備作業です。とにかく早く完了させておいて下さい。
今回は、口頭試問のスタ-トのきっかけとなるよう頭を休ませながらも、徐々に始動させるためのウオームアップとして、本を読むことをきっかけとして始めてみませんか。 技術士合格に向け、読むべき本について私見を織り込みながら、いくつかご紹介しますので、この夏休み、是非、手に取ってみて下さい。
1. 日本の国土と暮らし(教材:出版 岩崎書店)
これは、日本の国土が時代とともにどのように変化し、人々の生活や産業にどのような影響を与えてきたかを紹介しています。主に中学生や高校生向けの社会科、地理の学習の教材として利用されています。 この本では、建設部門の必須課題を解説するような「国土が変わることで、人々の仕事や生活がどう変わったのか?」という視点が特徴的です。まさに、建設部門必須問題Ⅰのような、以下のテーマが取り扱われています。
・都市化や人口集中による国土の変化
・道路・鉄道・ダムなどの開発と暮らしの変化
・農村や山村、漁村の変化
・自然災害と防災への取り組み
・環境問題や持続可能な国土づくり
2.歴史を紀行する(著:司馬遼太郎氏 出版 文藝春秋)
この本の著者は司馬遼太郎氏であり、歴史紀行・エッセイです。私が学生の頃、当時、地質学教授の授業で、是非、読むべき本の一つとして紹介されました。紹介理由は、以下であったと回想します。
・諸君は将来、全国各地の色々な人々と出会い、仲間として仕事を共にすることになる。
・全国各地の人々には、その地域や風土に培われた気質が生きづいている。
・これを理解しておくことは仕事や私生活の対人関係において、必ず諸君の役にたつことであろう。
著者が日本各地を訪ね歩き、その土地の風土・歴史・人物・文化を結びつけながら、日本という国を考察した作品です。この本では、高知、会津若松、佐賀、金沢、京都、鹿児島、岡山、盛岡、三河など12の地域を取り上げています。
例えば、以下の地域の歴史・風土とそこで培われた人々の気質が描かれています。
・高知:坂本龍馬と黒潮、自由な気風
・会津:戊辰戦争と会津の人々が受けた影響
・鹿児島:薩摩藩の独立心や外交感覚
・京都:長く都であり続けた歴史と政治との関わり
この本の大きな特徴は、「歴史は人物だけでなく、その土地の風土によっても形づくられる」という視点です。著者は、山や川、海、気候といった自然環境が、その地域の人々の性格や文化、さらには歴史にも影響を与えていると指摘、その関係性を解説しています。
私もこれまで仕事上で九州、四国、大阪、盛岡の方と仕事をご一緒させていただきましたが、地域固有の気質の面では、納得したことが多かったと思います。
3.高熱隧道(著:吉村昭氏 出版 新潮社)
この本も前述した教授の紹介の小説です。著者、吉村昭氏による記録文学(実話)です。昭和初期、黒部第三発電所建設のためのトンネル工事が題材です。綿密な取材をもとに、極限状態で危難に立ち向かう人々の姿を描いた代表作です。
舞台は、富山県の険しい黒部峡谷、発電所を造るためのトンネル(隧道)工事が始まりますが、以下のような想像を絶する過酷な環境であった事実が描かれています。
・岩盤の温度は最高約165℃にも達する。
・ダイナマイト自体が、高熱により自然発火する危険がある。
・工事中に斜面崩落や雪崩、洪水などの自然災害が相次いで発生した。
想像を絶する現場でありながらも、それでも工事を完成させようとする技術者や作業員の方々の葛藤や使命感、そして人間の力では克服することができない自然の圧倒的な力が克明に描かれています。実際の工事では300人を超える犠牲者が出たとされています。
この本の魅力は単なる建設工事の物語ではなく、事実に基づいた冷静で迫力ある描写にあると思います。「夢やロマン」だけでは、語ることができない自然に立ち向かう偉大な勇気を痛感する一冊であり、現在も高く評価されている理由は以下と考えます。
・人間の技術と自然の力との対決
・極限状態における人間の責任感と勇気
・大規模開発の裏側にあった多大なる犠牲
4.失敗百選(著:中尾政之氏 出版 森北出版)
著者は東京大学教授(当時)の中尾政之氏であり、「失敗学」の考え方をわかりやすくまとめた本です。工学書でありながら、技術者だけでなく、企業の管理者や学生、一般の読者にも広く読まれています。 この本の中心となる考え方は、「失敗には共通するパターンがあり、その原因を知れば未来の失敗を防げる。」というものです。
著者は、さまざまな事故やトラブルを分析し、失敗の原因を41種類に分類しました。 それぞれの原因がどのように重大事故につながるのかを詳しく解説しています。本書では世界的にも有名なタイタニック号の沈没 、コンコルド墜落事故、スペースシャトル・チャレンジャー号爆破事故等、178件もの実例が取り上げられ、失敗の要因について以下に言及しています。
・「誰が悪かったか」ではなく、なぜ失敗が起きたのかの考察
・技術に限らず、思い込みやコミュニケーション不足、組織文化などが原因
・過去の失敗から共通点を学び、将来の事故やミスを防ぐ方法
事例が豊富であり、仕事や組織運営、日常業務にも応用できる内容です。特に総合技術監理部門、リスクマネジメント、技術者倫理の観点では絶好の参考図書と思います。 今回紹介した著書は、技術士二次試験の論述に必要な防災、地域活性化、持続可能性、合意形成などに対し、こうした幅広い知識・教養・歴史観が、記述文の説得力へつながると考えます。 さらには技術士試験で評価される「技術者の人格・使命感」を養う読書という観点で倫理性と人間性の両面を磨く参考書として役立つと思います。技術者視点を広げる意味でも、是非、読んでいただければと思います。
次回はこれらの著書や資料を読む解く力(:読解力)について、ご紹介したいと思います。(以上)
2026年08月29日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 49

「技術士合格は、キャリアビジョンが後押し」
技術士を目指す若手技術者方々へ申し上げたい。是非、合格を達成してほしいです。では、普段からどのような仕事をしていれば、技術士への道を切り開くことできるのでしょうか?そんな疑問がわいてきますね。 今回は私がこれまで指導してきた部下や知人等への指導経験を踏まえ、技術士になるための仕事術、キャリアビジョンについて、ご紹介したいと思います。
1. 資格試験受験のきっかけ
大学卒業後、5年目だったでしょうか。一学年上の建築学科の先輩と会話の中で、資格試験の話題となりました。その時、先輩からこう言われました。「日常を漫然と過ごしていてはだめ。勉強しないと!」その先輩は当時、1級建築士を目指しており、言葉に強い力を感じました。 「せっかく会社で仕事として、自分にとって必要な勉強をさせてもらう環境にあるのだからこれに感謝、努力しなければいけない!」みたいなことを言われたような記憶があります。仕事のジャンルは違いましたが、「きらりと輝かく眼差し」を感じ、これまでにない刺激を受けた瞬間であったと思います。 その先輩は現在、多くの社員を雇用する建築設計事務所の経営者として、ご活躍されています。今思うと、私にとって技術士への入り口を切り開いてくれた方、かもしれません。
2.仕事で基本を身につける
言うまでも在りませんが、どんな分野の仕事でも、日常業務の行動が基本です。皆さんの仕事のプロセスで、以下が実施されているかセルフチェックをして見て下さい。
・報告、連絡、相談(報連相)
・PDCAサイクルの実践とスパイラルアップ
・タイムマネジメントと柔軟な対応と是正
・社内外の文書の作成、記録、管理
3.技術力を向上する
仕事の進め方 基本行動のほか、技術力の向上には新しい技術を習得、研鑽、その能力を高める継続を常に意識し、以下のプロセスにより、仕事を進めて下さい。
・問題発見、課題設定 (:問題意識を抱く)
・原因分析と改善 (:改善活動を継続)
・リスクマネジメント(:リスク対策と最善化対策の決定と管理)
・品質及びコスト管理と期限厳守(:組織能力の最適化コントロ-ル)
4.コミュニケーション力を磨く
業務上では様々な分野の人々との接触、説明、交渉、調整等を余儀なくされます。この場面こそが、コミュニケ-ション力の訓練の場です。絶好の実践機会として、以下のスキルアップを心かけて下さい。
・上司・先輩への日常報告
・顧客との信頼関係の構築
・会議や研修会等でのプレゼンテーション能力研鑽
・チームワークの構築と組織風土の醸造、リーダーシップの発揮
5.技術士にふさわしい実務経歴
技術士にふさわしい実務経験は、以下により計画的に積み上げていきましょう。
・日常業務での「1+α」、常に現状よりプラスα志向を目指す。
・業務の特徴を認識し、業務記録として残す。
・コンピテンシーを意識、業務を遂行する。
・論文作成等に役立つ素材を探し、情報収集、関心事は探求、メモする。
6.技術者倫理と社会的責任
一人の技術者として、社会にどう貢献できるかを意識、自分は何を果たせるかを考える。日常業務のなかで、個人や自組織視点ではなく、「我が国視点」をイメ-ジ、広い技術視点を抱くよう意識して下さい。
7.キャリアビジョンを描く
1)継続的な専門能力の向上
現在の技術革新のスピードは速く、一度身につけた知識でも、あっと言い間に陳腐化してしまう恐れがあります。専門分野の最新技術を継続的に学ぶ一方で、関連分野の知識を広げ、複雑かつ新しい課題にも対応できる技術者意識を持って下さい。 このためCPDを計画的に、専門技術分野の学会や講習会への参加、資格取得や交流機会などを通じて、さらなる自己研鑽と人的ネットワ-クを拡大しましょう。
2)課題解決力の向上
技術士には、社会課題や経営課題を踏まえた最適な解決策を提案する能力が求められます。日常業務において「なぜ」という視点を持ち、原因分析や改善活動を積み重ね、自分や組織の力を借りて、課題を解決する能力を養いましょう。
3)コミュニケーション能力とマネジメント能力の強化
皆さんは将来必ず、組織のプロジェクトリーダーや管理職として、多様な関係者をまとめる立場となります。そのため、説明力、調整力、交渉力に加え、プロジェクトやリスクに関するマネジメントの能力を意識的に強化する必要があります。ここで重要なことは、そのために実践能力を鍛え、備えておくことが重要です。
4)技術者倫理と規範行動
技術者の判断は、安全、環境、地域社会などに大きな影響を及ぼします。法令遵守だけでなく倫理観に基づき、SDGsやカーボンニュートラルなどに対する率先した社会的規範行動が求められます。
5)変化に対する適応力を身に付ける
AI、DXなどの急進する技術革新に対応するためには、新しい技術を積極的に学び、自らの専門分野と融合させる姿勢が重要です。変化を脅威ではなく成長の機会として捉え、自身を変化させ柔軟に対応するよう行動しましょう。
8.自己評価を継続する
5年後、10年後の目標を明確に設定し、その達成に必要な知識、経験、資格を計画的に積み重ねることが重要です。また、定期的に自己評価を行い、目標とのギャップを把握、改善を繰り返すことで、着実な成長へとつなげましょう。
9.まとめ
私が指導・協力した若手技術者の人々は皆、技術士受験前と合格後ではその人自身の変化は明確です。合格後の姿は頼もしくもあり、私として誇らしくもあり、正に日常の仕事を通じ研鑽することで、自身で見出した変革の姿であると思います。 将来、社会から信頼される技術者となるためには、「専門性」「課題解決力」「マネジメント力」「倫理観」「変化への適応力」をバランス化が重要と考えます。技術士資格の取得はゴールではなく、技術者として成長するための通過点です。継続的な学習と実務経験を積み重ね、技術と社会をつなぐリーダーとしての資質を磨き続ける姿勢が重要と思います。日頃の意識と、行動がこれを達成可能にすると考えます。 次回は、令和8年度実施された技術士試験問題(建設部門必須課題)を取りあげ、再現論文も意識しながら、どのように記述すれば良かったかのかについて、考えてみたいと思います。(以上)
2026年08月22日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 48

「技術士の学びとは、楽しむこと」
技術士にとって学びとは、単に知識を増やすことではなく、技術によるサービスをクライアントや社会へ提供し、国民生活へ還元するために必要な備えではないかと、私は考えています。 今回は「技術士にとっての学び」について私の私見を、ご紹介したいと思います。
1.技術士に求められる素養
技術士は技術の進歩や社会変化への柔軟な対応が求められ、そのために旺盛な学びに対する意欲と、以下の素養(日常的に行われていること)が必要とされます。
1)専門性の維持、向上(新技術や改定法令の把握、新分野研究、高い専門能力、デジタル技術対応力)
2) 社会的課題への対応(環境、防災、老朽インフラ、人口減少など複雑な社会課題への対応)
3) 高い倫理観(リスク管理やコンプライアンス、社会から信頼される判断力、高い倫理観と規範)
4) 経験の知識化 (実務経験知のフィ-ドバック 、論文等発表、後進の指導、専門技術の深化)
5) 継続研鑽(CPD)の実践 (継続的専門能力開発を通じた生涯にわたる能力向上)
2.幅広い分野の重要性
学びとは単に「知識を得ること」のみを行うのではなく、「自らの成長を継続する自発行動」と私は位置付けています。専門分野の限らず、社会変化に柔軟に対応するには、むしろそれ以外の広範分野の学びが必要であると思います。
3.学びの機会
技術士の学びは、「知識、情報の蓄積」だけでなく、「得られた経験知を総合力として実務に活かすこと」のための蓄積素材であるとも思います。研修や講習会への参加、学会活動、論文の執筆、資格取得、業務経験の振り返り評価などは、重要な「学びの機会」です。自ら学びの機会を増加することが重要であり、それには「受け身」だけでなく、積極的自主行動による結果のアウトプット発信や人的交流機会の増大が肝要です。
4.人的ネットワークの拡大
人的交流は私の人生経験からも極めて重要な事項であると思います。自分の専門知識や経験知だけでは、おのずと限界があります。特に企業や組織、プロジェクト活動においては、多様な分野の専門家の関与が不可欠です。目的意識を共有する多数の協力者、支援者の存在が鍵となります。このため、自分のまわりに頼りになる人的ネットワ-クの構築との拡大に努めることが肝要です。 お互いの信頼関係の構築し、良好な関係を継続するため異業種交流会等への積極的に参加、社内外の専門分野の方との継続交流を大切にしましょう。
5.実践機会、アウトプットの増大
自主行動により、自らがやってみたいことが出てきます。これに対しては積極的に取り組んでみて下さい。自らが主体的に関与することで周囲へ働きかけ、幅広い分野の関係者との交流機会を増大することになります。自己研鑽の成果は、可能な限りアウトプットを心掛け、周囲の関係者へ情報伝達下さい。
6.専門性の深化
実務能力の向上や技術研鑽のためには専門分野だけでなく、これらを支えるマネジメントやデジタル・AI技術やリスク外の各種マネジメント技術など、周辺及び関連技術分野について自身で新たな目標を設定し、専門性をさらに深化させましょう。
7.モチベーションの維持
学びや自己研鑽にはいろいろな手法があると思います。これらに対するモチベ-ション維持の方法として、以下のような取り組みはいかがでしょうか。
1) 目的の明確化
資格試験や専門分野への取り組み、キャリヤ形成等への準備に対し、「何のために学ぶのか」の目的を、明確にすることが、モチベ-ション継続の後押しになると思います。
2)小さな目標設定
毎日15分、専門書を読む、週1本、技術記事を読む、月1回、技術セミナーに参加する等、達成可能な小さな目標を設定、これを達成することで自信に繋げましょう。
3)仕事と学びを結び付ける
例えば、「なぜこの設計方法なのか?」「この事故を防ぐにはどうすればよいか?」業務上で発生した疑問や問題は、「自己研鑽のテーマ」にします。自分で調べ考えることで、「仕事から離れたもの」ではなく、実務解決能力へと変化します。
4)学んだことはアウトプット
学んだことは記録、都度振り返りを行い、外部へアウトプットを心がけましょう。講習会や研修会等の情報知識は組織内で共有下さい。そのための準備作業は必ず、自分の蓄積技術力となります。
5)継続する仕組み
読んだ本、参加した講習、身についた知識、実務で活用したこと、解決できた問題を記録・保存しましょう。この仕組み循環は、「技術者として成長するための学び」のスパイラルアップ活動に繋がるものと考えます。 特に技術士を目指している方々にとっては「モチベーションを向上する方法」より、「モチベーションが低くても続けられる仕組み」に工夫することが重要です。
8.技術士の学びの姿勢
技術士の学びとは、「学ぶ(Input)、実践する(Practice)、発信する(Output)、振り返る(Reflection)」というサイクルを継続、学びの機会を自ら実践する姿勢こそが、最も重要と考えます。
9.技の研鑽は、楽しむこと
技術とは、別の言い方をすれば「技:わざ」として表現できるものと思います。技は、人それぞれに特有なものであり、知識量の多さやIQの高さだけでは決して解決できません。それを身に付けるには相応の鍛錬の積み重ねによる努力の軌跡がその根源であることも事実だと思います。
但し、技を有する人達の共通点は、それを努力して成し得た結果だけでなくその一方で、これを「楽しむ」ある種の「探求心」であるかもしれません。技を身に付けることは安易で簡単なものではないことは十分承知しています。但し、視点を変えてみると、「自然に楽しんでやっている人」、これが「一流と言われる卓越した技を有する人達」ではないかと、私は勝手に結論付けています。また、自分もそうありたいものと日々願っています。
年齢はいくつからでも「学び」は始められます。できれば年齢が若い年代から始めることが望ましいです。何故なら意識した学びの継続は、その後の人生において、その人の能力や成果に圧倒的な差が生じることになるからです。 次回は若手技術者がこの学びを日常の業務に活かす仕事術についてご紹介したいと思います。(以上)
2019年05月28日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 44

採点官も人間ですから、読みやすい文章と読みにくい文章では、どちらに加点しやすいかは明白です。
論文を書く際の決まりについて今一度確認してください。
(1)句読点
句読点については、以下の決まりを守ってください。
① 句読点は、(、)(。)もしくは(,)(.)の組み合わせで使う。
② 句点(。)またはピリオド(.)、読点(、)またはコンマ(,)、カギ「」、カッコ( )は1字として1マスを使う。
③ 読点(、)は列挙する際の区切り、中点(・)は一つのグループに属する意味で用いる。
例:「本文、図・表および写真」
④ 句読点は40 字(約1.7 行程度)程度以内にして読みやすくする。
⑤ 句読点は行頭に置かない。
行の頭に句読点がくる場合には、前行の最後のマスの外に付けるか、
最後のマスの文字とともに書き入れる。
(2)英数字
英数字についても以下の決まりがあります。
① 英数字については、半角扱いが可能です。
② ICTといった略語については、それぞれ1マスを使う。
③ 桁数の多い数字はマス目にとらわれず書いてよい。
④ 1個の数字は分断しないようにしてください。行末で分断される場合は、行の末尾が1~2 コマ空欄でもよい。
⑤ 単位はSI 単位を使う。
(3)カタカナ
カタカナは半角で書かれている人をよく見かけますが、1マス1文字が原則です。
外国語はカタカナで表記してください。
英語の単語を日本語の文章の一部としては使用しません。
また、技術用語は学術用語を使うこと。
機械や材料等の名称は正しい名称(一般名)を使用し、メーカ名や商品名は使わないこと。
例(商品名) (一般名)
(例)ユンボ ➔ 油圧バックホウ
(例)P&H ➔ トラッククレーン
(4)箇条書き
箇条書きする場合は、いきなり箇条書きにするのではなくて、
必ず何の箇条書きなのかがわかるように記述してください(わかりやすいタイトルを付ける)。
(例)
1.財源不足に伴う問題点
財源不足に伴う問題点として、以下の3点が挙げられる。
① 高度経済成長期に大量に整備された社会資本が一斉に更新期を迎える。
② 財源不足により、災害対策や渋滞対策などの真に必要な社会資本整備に遅れが出る。
③ 公共工事の単価が下がることにより、品質低下の危険性が考えられる。
2019年01月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 43

総合技術監理部門は、他の技術士部門とはまったく別物です。総合技術監理では、目標を成し遂げる際の「リスク」を抽出し、「5つの管理技術」によって、そのリスクを低減させます。
5つの管理技術とは、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理です。
これらの各管理技術は、その一つを手厚くやれば、他の管理がおろそかになってしまうトレードオフ関係にあります。
ですから、そのバランスをうまく取るのが、総監技術士の腕の見せ所になります。
極端に言えば、総監の試験と相性がよい資格は、その技術部門の技術士試験ではありません。
具体的に言えば、技術士(総合技術監理部門―建設部門)と相性がよい資格は、技術士(建設部門)ではありません。
総監の試験に相性が良い資格は、国家資格では、公認会計士、社会保険労務士、弁理士試験、中小企業診断士といった士業の資格です。
また、情報セキュリティマネジメント試験などです。
なぜなら、経済性管理の領域には、原価管理が含まれます。
このなかには、「原価計算と標準原価」や「財務会計と財務諸表」などがあります。これらは、公認会計士が得意とする内容です。
人的資源管理の領域には、労働関係法が含まれます。労働基準法や労働契約法、労働組合法といった法規は、社会保険労務士の土俵です。
また、安全管理の領域には、安全衛生管理法が含まれます。これも、社労士の守備範囲です。
情報管理の領域には、知的財産権やIT技術の知識が必要です。
これら内容は、弁理士や情報セキュリティマネジメントの試験範囲に含まれます。
とりわけ、中小企業診断士の試験内容と、総合技術監理部門の試験内容では、重複箇所が多いです。
言い換えれば、それだけ、総監と、他の技術部門とは別物だ、ということを強く認識して勉強することが大切です。
2017年02月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 40
技術士2次試験を受験するには、所定の期間の実務経験が必要になります。
実務経験は、「科学技術に関する実務経験」としか記載がなく、どういったものが実務経験にあたるのかがとても曖昧です。
今回は、技術士受験資格の実務経験に関する例について解説します。
そもそも実務経験って?
技術士の実務経験ってどのようなものなのでしょうか?
技術士法の中では「科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」とあります。
漠然としすぎていてどのようなものかが思い浮かばないかと思いますが、例としては以下のようなものが挙げられます。
・新製品の開発、設計、検査
・道路建設の計画、検討、設計
・建物を建設する際の受変電設備建設の計画、設計、運用後の評価
科学技術に関する新たな挑戦を行った時に技術士の実務経験になるのではないでしょうか?
通常であれば、困難で導入不能となるような事案でも、工夫を重ねてうまく製品化や工事であれば竣工したというような事例を実務経験の中で入れなければなりません。
設計や計画といっても、誰でもできるようなルーチンで流せる業務(決まりきった設計業務など)は、実務経験としては不適当であると思われます。
日々の業務の細かい点に注目
技術士を目指す方の中には、こんなことは、自分の業界にいる人であれば誰でも気が付くと思っていて、小さな工夫を見逃している可能性もあります。
技術に関する創意工夫はとても小さなことが大きな効果を発揮したりすることがあります。
そうしたものを見逃さず、実務経験としてうまくプレゼンができれば、十分実務経験になると言えます。
技術士二次試験の最初の難関でもある実務経験は、日ごろの業務をよく観察することで乗り切ることができます。
2017年11月30日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 40
技術士倫理綱領には、次のように書かれています。
「有能性の重視
3.技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。」
自分の技術部門を超えた業務は行ってはならないということです。
例えば、「発電機の発電効率を向上させる」という課題に対して、
機械部門の技術士では、機械的な観点からしか解決案を出せないし、
また、電気電子部門の技術士では、電気的な観点からしか解決案を
出せないということになります。
しかし、機械部門と電気電子部門の両方持った技術士であれば、どちらの観点からでも
アプローチできますし、どちらがより効果的かの評価もできます。
また、機械的な方法と電気的な方法を合わせた提案ができます。
マネジメントの部門である総合技術監理部門を取得することも重要だとは
思いますが、複数の一般部門を持つ技術士の方が顧客からのニーズに応える
ことができるということもあると思います。
再来年度からの第二次試験制度の変更は総合技術監理部門以外の一般部門
だけですので、総合技術監理部門か2部門目、3部門目の一般部門のどちらを
受験しようか迷われている方は、一般部門を受験されることを強くお勧めします。
多くの方が、一般部門を取得し、その一般部門を専門科目とする総合技術監理部門を
取得することがゴールであると思われているようですが、ぜひとも、一般部門の2部門目、
3部門目にチャレンジしてみて下さい。
継続研鑽は技術士の責務です。
私も3部門目に挑戦したいと思います。
一緒に頑張りましょう。
2017年12月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 39

3枚モノ(1800字論文)の攻略は、大切です。
課題解決能力をいちばん試せるのが、この3枚モノだからです。
口頭試験でも、筆記答案について問われることがあります。
3枚モノの基本構成は、つぎの3パターンです。
口頭試験の前にも、7月に書いた筆記答案を見直し、準備しておくと安心できます。
パターン1
1.背景
2.課題と問題点
3.対応策
4.期待される効果
パターン2
1.背景・課題
2.問題点
3.対応策
4.期待される効果と想定されるリスク
パターン3
1.背景・課題
2.問題点・対応策
3.期待される効果
4.想定されるリスクとその低減策
各用語の説明を以下にします。
『背景』とは、現状にある困りごとのことです。
現状にある「問題」をあぶりだします。
問題とは、「現状とあるべき姿の差」と定義されています。
式で表すと、「問題=あるべき姿(目標値)-現状」です。
『課題』とは、達成すべき目標のことです。
問題と課題はまったく違います。
問題は、必ずネガティブな表現となります。
課題は、必ずポジティブな表現となります。目標なのですから。
『問題点』とは、技術的障壁であり、難所であり、それが解決されれば一気に課題解決・目標達成できるボトルネックのことです。
壁にぶちあたったというときの「壁」のことです。
「問題<点>」は、ちいさな「点」です。
「問題<点>」は、「現状とあるべき姿の差」の「問題」とは、まったく違います。
この問題点を、いかに的確に見抜くかが、技術士業務での知性の見せ所です。
『対応策』は、問題点を克服するための技術的解決法のことです。
難所を乗り越える方法です。
壁をぶち破る方法です。
対応策は3つ程度提示して、その中から、最適な対応策を選択します。
ここは、論理的思考力があることを見せるところです。
つまり、思いつきで対応策と選択をしたのではないことを示します。
前提条件や制約条件を示し、何に着目して、最適解を導き出したかを表現します。
『期待される効果』は、対応策を講じた際に、想定されるプラスの効果のことです。
『リスク』は、対応策を講じた際に、想定されるマイナスの効果のことです。
『リスクの低減策」とは、想定されるマイナスの事象に対する対応策のことです。
リスクは、まだ生じていない課題と言えます。
2018年03月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 39
建物の設計となりますので、技術士というよりは建築士のほうで取り上げた方がよいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、設計変更に至る経緯が非常に参考となったため取り上げさせていただきました。
50階建ての高層ビルの建設が決定されていたニューヨークのシティコープビルですが、用地に当たる教会が立ち退きに応じなかったため、低層階に教会の建物を残した特殊な形の高層ビルとなりました。
そのため、建物の耐震強度を検討する構造計算がとても複雑となりましたが、当時の最先端の建築として、世界から注目されることになります。
そんなシティコープビルですが、ある学生が建築上の設計ミスを発見し、設計者に直談判をします。その内容はとても大きなハリケーンによる強風にあおられた場合に、建物が倒壊する恐れがあるというものでした。
シティコープビルの設計を担当した建築士は、再計算を行ったところ、倒壊の恐れがあるということが分かりました。
通常であれば、地震や強風などの天災であり、できてしまっている建物の設計ミスを認め、補強工事を行うということは、建築士としてのプライドや費用などから見送られてしまうことも多く、実際に災害が起きて倒壊するというシナリオが多いでしょう。
しかし、シティコープビルの設計者は、関係者に設計ミスがあったことを説明し、費用負担を求め、補強工事を行ったところに違いがあります。
このおかげで、シティコープビルは数年ごとにニューヨークに来る嵐にも耐えうる建造物となったのです。
通常と形状が異なり、困難な設計となる建築物を設計できるというだけでも一流の設計者ですが、さらに自分の設計ミスを認めて関係者に説明を行い、補強工事を行うという行為は技術者倫理の理想を行くものです。
これを実現するためには、まずは学生の直談判による再検討を行う謙虚さが重要です。完璧な設計など存在しないからです。
さらに、設計ミスを専門家以外の人にもわかりやすく説明できる能力なども挙げられます。ミスがあったのだから費用は出せないと言われてしまうことがほとんどではないかと思います。補強工事を行わなかった場合のリスクなども説明しなければ費用を捻出されることはないでしょう。
この事例はよく技術者倫理で取り上げられています。
2018年11月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 39
技術士 衛生工学部門の概要
空調機の設置や台数などの検討する建築設備の設計分野では、快適なビル環境の構築や産業廃棄物の処理に関する分野での専門家となっています。
ビルの空調も適当に置かれているわけでなく、熱源などを考慮し、適正な台数が設置されています。
また、河川や大気にビルなどからの有害物質が放出されないよう考慮し環境を考えた設計としなければなりません。
技術士衛生工学部門ではそんな建築設計における設備構築にかんする専門分野があります。
大気汚染を防止する大気管理、水環境を守る水質管理、産業廃棄物を管理する廃棄物管理、建築設備設計として活躍できる空気調和、建築環境などの分野があります。
技術士 衛生工学部門取得後の活躍
ビル建設を行う建築事務所や、大気汚染や水質汚染の状態を管理する環境コンサル会社などが主な活躍できるフィールドとなります。
また、空調メーカーや産業廃棄物処理業者などでも技術士の専門分野としての資格を活かすことが可能と言えるでしょう。
技術士 衛生工学部門の問題点
専門分野としての比率が廃棄物管理と空気調和、建築環境に偏っており、水質管理と大気管理については、受験者数が少ない傾向にあります。
また、ビルの建設やメンテナンスでも、建築士の知名度や権限も強く、空気調和の分野で行う空調設計なども建築設備士などの別資格の存在が大きく受験動機をそぐことになっております。
技術士がその道の専門家ということは疑いのないものではありますが、建築業界では他の資格の法的な立場や権限、知名度も上位となっているのが現状です。
廃棄物の最終処分場も多くは地方自治体などで運営されており、廃棄物の管理に技術士資格が必ず必要というわけではないということが受験者数の伸びない根本的な原因となっています。
しかし、技術士を受けることで建築分野やリサイクル分野の専門知識が身に着きますので是非とも受験しましょう。
2026年08月08日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 37

「技術士に必要な読解力」
まもなく、お盆休暇です。皆さんそれぞれ予定を立てられていることと思います。皆さんは休暇中に読んでみたい、気になる書籍はありますでしょうか。
技術士は、業務やその役割として多数の資料を読むことが求められます。重要なことは、読んだ情報をいかに理解し、それを有効活用する力が必要です。最近は生成AI等を活用することで、書類や議事録の要約版を簡単に作成できるようになりました。但し、資料を読んで、理解する能力を備え、活用できる「読解力」がなければ本来の意味がありません。今回はこの読解力についてご紹介したいと思います。
1.設問意図の把握
読解力は、単に文章を読む力ではなく、技術的、社会的な背景を正しく理解し、本質を見抜き、適切な判断につなげる力です。特に技術士試験には欠くことのできない能力の一つです。 試験問題では、何を問われているか?その意図を正確に把握することが前提です。「課題」を聞かれているのに「対策」ばかり書いていては、合格は期待できません。「○○の観点から記述せよ。」等の設問は、○○の観点を確実に示し、その上で課題を示すことを意図しているのです。
2. 条件を見落とさない
技術士試験では、問題文に条件が設定されています。これらの条件(限定予算、人材不足、維持管理、防災・減災害、低炭素社会等)は見落とさないで、見出し文や記述内容において確実にこの条件に応じた論述が必要です。
3. 要約力
技術士は、情報を整理し、理解する能力とそれを要約する力が求められます。重要事項は何か、不要な部分はどれか、その根拠となるデータ、評価・分析において前提条件、評価結果、考察等を的確かつ簡潔に、まとめあげる力が必要です。
4. 行間を読む力
技術士試験では問題文の内容すべてが、記述されているわけではありません。例えば「インフラ老朽化が進む地域で……」とあれば、「何を想定しているのか?」対象としている事象のバックグラウンドを想定し、論じることが肝要です。すなわち記述されていない行間に存在する見えない課題を、読み取り、拾い上げる力と、これに対する洞察力が求められているのです。
5. 多面的視点
問題や課題、解決策の抽出には多面的視点から、物事を捉えることが必要です。技術士は技術だけではなく、一つの文章を読んで、「技術的には可能だが、社会的にはこのような課題やリスクが残る。その上でどう対応して行くべきか。」というように多面的視点から、思考することが必要です。すなわち、常にリスクやトレ-ドオフの関係に着目した視点を持ち、その先に、どうすることが最善であるかまでを見通す力が求められています。
6. 根拠の提示力
技術士は解決の方向性を自ら判断し、それを考察、結論付け、解決する力が重要です。そのためには、結論を導くプロセス思考とそれを裏付ける根拠を提示する能力が備わっていなければなりません。
7.読解力の本質
技術士試験では、出題意図の把握、応用、判断、つまり「読むこと」自体が目的ではなく、読んだ内容を分析し、技術者として適切な判断と提案につなげる力がこそが、求められる読解力と考えます。
8.読解力を養う方法
読解力は短期間に身に付くものではありません。これを養うためには一定の努力が必要ですあり、以下を実践、コツコツ進め、そのスキルを身に付けましょう。
① 問題文を分析することを習慣にする。
② 文章の一段落ごとに要約文を考える。
③ 「なぜ?」「どうして?」の自問を繰り返す。
④多様かつ多数の技術資料を読み、整理する。
読解力を養うには日頃から、例えば、国土交通省などの白書や技術資料、専門分野協会誌の技術論文等、実務に近い文章に触れることが重要です。これらは、技術士試験で求められる論理的文章に慣れることに対しても重要であり、有効な参考書と考えます。
9.説明する。
読んだ資料を理解した上で他の人へ説明することもまた、読解力の向上に重要な要素です。どの部分がキーポイントであり、それがどのような展開、発展につながるかをわかり易く説明すると、より説得力へつながるものと考えます。
10.技術士試験へのトレーニング
毎日20~30分程度で良いです。次のようなことを意識し取り組むと、技術士試験に対し、効果的トレ-ニングとなると思います。
① 技術記事や行政資料を1日、1件読む。
② 記載内容を200字程度で要約する(5分)。
③ 「筆者が最も伝えたいこと」を一文で書く。
④「技術士ならどう対応するか」を考える。 毎日、短時間でこの習慣を続けることで、「読む力」と「考える力」、そして「書く力」が一体となって鍛えられます。毎日のトレ-ニングが鍛錬された能力へと変身して行きます。
11.読解力の高い人
読解力の高い人とは、文章の内容や筆者の意図を正確に理解し、必要に応じて考えを深められる人、例えば以下のような特徴を有する人を言うのだと考えます。
① 何が一番伝えたいことなのかを理解できる。
② 知らない語彙があっても、前後の文脈から意味を推測できる。
③ 筆者が伝えたいことを、推測して考えられる。
④ 事実と意見を区別し、原因と結果の関係を理解できる。
⑤ 批判的に読むことができる
12.読解力向上のポイント
読解力向上のポイントは、「考えながら読むこと」であり、特に、わからないことや、新しいキーワ-ド等は自分で調べることが大切です。その能力向上するポイントは以下と考えます。
① 語彙量を増やす。
② 幅広いジャンルの著書、資料を読む。
③ リズム感ある音読を繰り返す。
次回は、ビジネスマンとして誰しもが求められる相手にわかり易く、どのように表現(表現力)、説明(説明力)する能力を身に付けるかについて、ご紹介したいと思います。(以上)
2018年03月24日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 35
これまでに第二次試験を受験されたことがある方はご存じだと思いますが、業務経歴票には、
勤務先から公印を捺印してもらう必要があります。
「平成29年度技術士第二次試験受験申込み案内」には、以下のように記されています。
業務経験〔上記の2つ以外〕 の場合(前頁参照)
* 勤務先から、代表者権限を持つ証明権者(代表者)による証明【印鑑;公印】を受ける。
⇒ 所属部課の代表者による印【会社の角印・代表者印(会社実印)《社名と役職者名の
入っているもの》の丸印又はそれに代わる署名】
⇒ 代表者権限を持つ証明権者(代表者)とは、業務経歴を証明できる役職者
(社長、所長、局長、所属部課長、証明権限を委任されている役員、総務・人事部長等)を指す。
* 受験に必要な業務経歴の年数内に勤務先が変わっている場合、現在又は以前の勤務先のうち、
いずれか1つの勤務先(原則、現在の勤務先から)から証明を受ける。
社印(角印)、社長印(丸印)でなくても、例えば事業部印(角印)、事業部長印(丸印)でも大丈夫です。
もし、この部署の印で大丈夫かどうか不安な場合は、早めに日本技術士会にお問い合わせされることを
お勧め致します。
技術士が多く在席している会社・部署なら手続きがすぐ分かると思いますが、技術士が少ない
(もしくはいない)会社にお勤めの方は要注意です。
社印・社長印を貰うために、稟議書に大勢の管理職・役員の捺印が必要であったり、
役員に「技術士とは何ぞや」の説明からしなければならなかったり、予想以上に時間が掛かる
場合があります。
業務経歴票を作成する前に、事前に総務担当などに、「技術士第二次試験受験申込書類に
社員・社長印が必要になるが、どういう手続きが必要か」ということを問い合わせしておいた方が
よいと思います。
「公印が間に合わなかったので受験できない」という最悪の事態とならないよう、ご注意下さい。
2026年06月27日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 34

「技術士試験に合格には、コツがある!」
技術士試験は、「頭脳が明晰」「専門知識や経験が豊富」だけでは私は、合格することはできないと考えています。何故なら、技術士試験そのものが「能力だけではない要素、資質」を重視しているからです。すなわち、その「コツ」を掴むことが重要であると、合格まで苦節10年を要した私は強く、そのことを思います。 技術士試験は例え、博士であっても合格がかなわない人がいることを、良く耳にします。確かに個々の高い能力は重要な要素ではあります。但し、技術士試験の合格はむしろ、訓練により磨かれた能力と「コツ」が支配的であると私は考えています。すなわち、アスリ-ト技術者のみが合格できる試験であると思います。
1.技術士試験合格に必要な要素
なぜ技術士試験は「能力だけでは合格できない」のか、その点を掘り下げてみると、以下ように整理できそうです。
1)「知識量」ではなく「表現力」「使い方」
技術士試験は、単なる専門的技術知識の暗記ではなく、以下のように「実務的な思考力」が問われます。すなわち、「知識量」を活用した「実践的対応能力」が求められます。
・課題をどう抽出し、整理するか。
・限定された情報で、どう最適判断をするか。
・そのために必要な課題解決の思考プロセスはどうすべきか。
・社会の安全、公共の福祉、技術者倫理を踏まえ、具体に提案ができるか。
2)記述試験の合否は「わかり易さ」
ある程度マス目が埋められた記述であったとしても、以下のような解答文は、試験官に読んでもらえていなく、評価されていないと私は、推測しています。 試験官は短時間で内容を把握したいです。従って「伝わらない」ことは、「評価されない」ことに直結します。このため、「伝わらない。」要素である以下を排除した記述が必要です。
・記述構成がバラバラで整理されていなく、整然としていない。
・設問題意と一致せず、的確な応答になっていない。
・文字が乱雑で読めない、判読できない。
・批判的、第三者的、自己責任による解決姿勢が感じられない。
3)技術者としての信頼性表現
「この人に業務を任せても大丈夫か?」という観点から、試験官は記述解答文を読んでいます。これは知識ではなく、まさに技術者としての「コンピテンシ-」に対する資質が求められています。従って以下を的確に表現できなければ、その要求に応えることができません。
・簡単でわかり易く、誰でもが理解できる説明力
・一貫した論理性と説得力
・実務経験に基づく対応力、問題解決能力、提案力
・遵守すべき行動規範と社会的価値観、技術者としての倫理観
2.合格する記述テク
1)技術士試験特有の「型:スタイル」の理解
技術士試験には明確な「合格答案の型:スタイル」があると私は考えます。そのスタイルと流れを押さえていないと、記述内容が素晴らしくとも高評価は望めません。これはスポーツの例えでいうところの美しいフォームや姿勢のようなものであり、自分なりの洗練され「型・スタイル」を訓練により身に付けることが重要です。試験本番までの残り期間、以下について重点的に取り組んで下さい。
2)徹底的に自分スタイルの「合格文」を作る。
解答文記述は基本的に「どうすれば読んで貰えるか」「どのようなスタイルが評価されるか」を理解することが最も重要なポイントです。多くの受験者の解答文は見た瞬間で、試験官に読んで貰えていない可能性が高いです。試験官に読んで貰うための記述すべき合格スタイルを身に付けるため、以下を徹底下さい。
・各問題過去の出題傾向分析の再点検
・作成済想定課題テンプレ-トのブラッシュアップ
・合格答案の模倣による自己スタイル化
・自己添削によるスパイラルアップ
3)実務経験に基づく説明
自身の経験に裏付けされた記述は、説得力に繋がります。論述では実務経験のアピ-ルの方法として、以下を織り込むことを考慮下さい。
・自身の経験に基づく、問題解決の思考プロセスの回想とその内容記述
・判断に至った論拠、実施結果、分析と現時点評価、独自性や工夫点の記述
・リスク想定に対する複眼的、実現性が高い対処方策の記述 (回避、抑止、緩和、代替)
4)タイムマネジメントの体得
技術士試験は、本番におけるは時間との戦いが全てと言っても良いでしょう。「書き切れない」「途中で論点がずれる」などは、実践を想定したタイムマネジメントの訓練により、補えるものと考えます。予め対処方法を意識してリスクを許容しておきましょう。 相当数の字数を記述、解答用紙を埋める必要があるため、予め時間配分は計画しておかなければなりません。「満点をとる記述を目指す」のではなく、「時間内に80点の答案を書く」練習により、記述時間に余裕を持つための自己コントロ-ルが必要です。
5)合格答案作成トレ-ニング
技術士試験は「優秀な技術者」を選抜するのではなく、社会が求める「信頼できるプロ」を認定する試験と考えます。
「合格ラインに乗る」ことは個人の資質能力ではなく、鍛え抜かれた「記述トレ-ニング」の結果であり、この点はスポ-ツ・アスリ-トとの類似性が高いかもしれません。 やるべきことは極めてシンプルです。個々の知識・能力を基礎体力として、自己管理により準備した合格答案を、本番で再現する鍛錬による体力強化であると考えます。
6)モチベ-ションを持ち上げる
この時期、受験者は不安や焦り等で複雑な心境であると推察します。また、試験準備の進捗状況によっては、モチベ-ションの停滞の可能性も否定できない時期でもあります。 皆さん。以下の自己暗示により「モチベ-ション」を自分で持ち上げ、難関である技術士試験を突破して下さい。
・「その先に何を得たいか」合格後の姿を具体的に描く。
・1日単位の達成しやすい小さな目標を作る。
・ここまで積み上げた知識や経験、努力を無駄にしない。
・合格者が乗り越えた体験記を自分にあてはめて読む。
・苦しい時を思い出し、自分の夢へ繋げる。
次回は試験までやるべきこと:To・Do・リストとその調整方法についてご紹介したいと思います。(以上)
2018年03月25日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 34
3月も最終週となりました。
いよいよ来週4月2日には、技術士第二次試験の受験申込書の配布が始まります。
今回は複数回受験されている方にアドバイスです。
平成30年度の受験にあたって、前年度までの受験申込書の内容をしっかり見直ししていますか?
複数回受験されている方の中には、業務経歴に書いている最新業務の年数等を1年分プラスしただけで提出しようとしている方が少なからずいらっしゃいます。
この1年間で、新たな「技術士にふさわしい業務」に従事しなかったのでしょうか。
業務内容の詳細で取り上げている業務も、1年間経った時点で新たな視点で評価すべき事項は無いのでしょうか。また、何年も同じ業務を取り上げていたら、年数を経てずいぶん前の業務になっている、あるいは技術的に陳腐な内容になっている可能性は無いのでしょうか。
また平成29年度に技術士第二次試験に合格されて、平成30年度に他部門あるいは他科目で受験される方も要注意です。
平成29年度までと、ほとんど同じ内容で受験申込書を提出しようとしていませんか?
部門や科目が異なれば、業務経歴や業務内容の詳細で取り上げるべき業務の種類、あるいは書き方は異なります。特に総合技術監理部門では、その他の20部門とは全く異なる切り口で試験に挑むことが重要です。既取得部門の受験とは違う「5つの管理」の切り口で業務経歴や業務内容の詳細を記述していないと、口頭試験では非常に厳しい質問が待っていると考えてください。
以上、複数回の受験経験がある方へのメッセージでした。
前年度までと同じ科目で受験する方も、一から受験するつもりで受験申込書を新たに作成しましょう。
新たな部門科目、特に総合技術監理部門を受験される方は、既取得の技術士とは求められている内容が異なることを認識したうえで受験申込書を作成しましょう。
*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2025年06月07日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 34

「多面的とは、ひと、もの、かね&技術」
必須問題等において、「技術者としての立場で多面的な観点から解決策を述べよ。」という設問があります。今回はこの多面的な観点についてどのように捉え、組み立て、解答記述すれば良いか、私の私見について以下に紹介したいと思います。
1. 多面的な観点とは?
多面的な観点とは、一つの視点や要因だけでなく、さまざまな角度、立場、分野から問題を捉えて、総合的に考えることを意味します。
2. どのような観点なのか?
例えばあることに対する解決策に言及するとした場合、その方策は一つだけに限定されるものではなく、複眼による総合的であることが必要です。これを構想するにあたってはシンプルに捉え、次の点から考えてみてはどうでしょうか? 何かを実現しようとする時は必ず、いわゆる「人・物・金・技術等」に代表される資源が必要です。したがって、「多面的」の設問に対しては、必要な資源である「ひと・もの・かね・技術」と紐付けて、考えてみると構想しやすくと考えます。
3. 多面的な観点、思考の利点とは?
多面的な観点による思考の利点は、以下が挙げられると思います。
・多様な利害関係者の視点を網羅できること。 ・一方的でなく、偏りがなくバランスが図られた提案ができること。
・1つの策の限定や依存がなく、リスク分散につながること。
・総合的な見解であることから読み手の納得感を得やすいこと。
4.資源として捉えた記述(案)
必要とされる多面性を各資源について記述するとした場合、以下を参考にイメ-ジ、論述してみてはいかがでしょうか。
1) 人的資源:ひと 解決策遂行に必要な人材や集団像、人材の確保・育成、人材教育方法、組織構成
2) 設備資源:もの 必要インフラや社会的制度、最新設備やシステム、リテラシ-
3) 財源:かね 中長期的投資財源、捻出及び配分方法、投資優先順位、コスト経済性、効率性
4) 技術資源:やり方 期待新技術と効果、現行システムの改善性、信頼性、性能、省人化、導入・普及
5) 社会・環境資源:まわり 関連法令の整備、コンセンサスの獲得、顧客影響、省力化、省資源、SDGs
5.施策展開とリスクは表裏一体
現在、展開中あるいは今後推進が予想される施策等については、リスクが必ず潜在しています。例えば、以下がその例として考えられます。
① 「人材は確保できたとしても、技術習得に長期間を必要とする。」
② 「集中した設備投資が必要であるが、初期投資負担が多きすぎて実現が難しい。」
③ 「新技術は開発したが、需要促進の社会的仕組みが不十分である。」
など、施策展開とリスクとは、表裏の関係にあることを認識することが肝要です。 「解決実行に対し、改めて新たに生じるリスクと対策」の設問に対しては、リスクは新たに生じるのではなく、元来、潜在しているものなのです。 言い換えると潜在リスク(課題)をどう解決していくかという言及が求められていることを意味しており、解消できない課題やリスク項目は必ずあるもので、それについてどの資源を配分していくかを考えるとイメ-ジしやすいと思います。
6.技術研究・開発はかくし玉
上記で示したようにどの極端に言えばリスクが伴わないものはありません。例えば、技術開発等の「トップランナ-方式」に代表されるように、「これで完結!」ということは無いに近いと思います。絶えず新しい革新的技術開発は社会的ニーズとして存在しています。
したがって、リスクや新たな対応策等を記述する場合は、日進月歩で要求される「技術研究・開発の側面」からアプロ-チする記述方法が、イメ-ジしやすく、どの分野・項目においても「的外れの解答になることはない」と考えます。 技術研究・開発については、終点はないのでどんな観点からもその必要性を訴えることは「正論」であると思います。
万一、本番でキーワ-ドが思い浮かばない時は、潜めておいた技術研究・開発(:「かくし玉」)を多面性表現のテクニックとして活用する方法をお勧めします。 (以上)
2018年03月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 32
施設の設計には、様々な危険性を検討してその対策を行わなければなりません。
特に爆発性のガスが噴出と同時に発生する温泉施設では、対策を怠るととんでもない事故につながってしまうという事例を紹介いたします。
2007年に開業した渋谷区の温泉施設において、温泉が湧き出ると同時に出てしまうメタンガスが施設内に溜まってしまい、あるタイミングで引火し爆発し死傷者が出てしまったという事故がありました。
爆発の規模はすさまじく、建物の壁が全て吹き飛ばされ、骨組みだけになってしまうというほどの威力でした。
この爆発事故の原因が、メタンガス除去装置が結露によりガスが抜けなくなってしまったというものでした。そのためガスが施設内に溜まってしまい爆発を引き起こしたというものでした。
問題は、その可能性を施設設計時に知っていながら、保守の必要性を伝えなかった施設設計者に最高裁で有罪判決が出たという事です。
技術士を目指す方々の中にも、設計業務を行っている人が多いと思いますが、自分の業務が原因で死亡事故が起きてしまうと逮捕される可能性があるということを十分に認識した方がよいということです。
設計業務は常にコストを抑え、利益を出さなければならないという経営側の要求と、安全安心高品質のものを作らなければならないという、相反する要求に対してどちらにもよく映るような答えを出さなければならないという状況がよく出てきます。
つい、利益を出す経営側の顔色をうかがって、安全を度外視してしまうことがありますが、これが大問題になってしまうということが、約10年前という最近でも起こってしまっていると言えます。
いくら技術が進んでも、安全と利益を比較すれば安全を取らなければならないという当たり前のことがなかなかできないと言えます。
この事故が発生した後も、ガス除去装置の運用をめぐって、施設設計、施工を行った会社と施設管理会社と施設のオーナー会社との間で責任のなすりつけ合いがあったということもあり、事故の心象を悪くしています。
結局この事故が原因で、施設のオーナー企業は温泉施設運営事業から撤退しています。
2026年07月04日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 31

「合格する To Do リスト」
技術士試験本番までのこり約2週となりました。合格を目指して、これまで受験者の皆さんは努力を継続していると思います。これから試験当日までの期間にやるべきことは、知識を増やすことではなく、いかに「合格答案を記述できるか」を念頭にすることです。自身の頭の中に解答文の素材カード(キ-ワ-ド等を蓄積したもの)を思い浮かべ、骨子によりこれを瞬時につなぎ合わせる反復練習が重要です。
知識・情報を増やすのではなく、「準備答案の再現可能」に集中することが合格の条件です。今回は、これから試験当日まで残り期間の「合格するTo Doリスト」についてご紹介したいと思います。
1. 合格条件:再整理
技術士試験は「優れた専門性を有した人」のみが合格できる試験ではなく、以下のことを試験本番で準備したことを「確実に再現できる人である。」と私は思います。すなわち、以下を達成できる人と考えます。
・制限時間内で、
・専門技術者として、
・論理的、体系的に、
・どんな問題に対しても、
・安定して相手にわかり易い説明文で
・記述できる人。
2. 解答文の原点回帰
今まで紹介した内容の踏襲となりますが、今一度、以下の原点を再確認しましょう。
・見やすい文字で書く。
・報告文の記述ルールを遵守する。
・試験官に無駄な思考回路を使わせない。
・見出し、小見出しで試験官に斜めよみをさせる(ゴシック体太字や下線表示で強調)
・文章の長さは最大3行以内で、句読点で句切る。
・最初から、最後まで、スラスラ読める文章とする。
・見出しや箇条書き等を利用、空白部分作り、試験官の読みやすさに配慮する。
・解答用紙の末尾は2~3行程度、余白を残し完了させる。
・必ず最後は見直し、見やすい文字、誤字等は修正する。
・技術トレンドキーワ-ドを要所に散りばめる。
3.型へ落とし込む
誰でも、本番では緊張等により思考力が落ちます。「考えて書く」ではなく、極端な言い方をすれば、あえて「固定した型」に流し込むことです。 題意に対する思考プロセスを瞬時に想起するには、同じ順番、同じ型での反復練習が、その実現とスピ-ドアップトに繋がります。
4.型から骨子へ
自分で課題を想定しましょう。想定課題を見て、以下の手順に基づき表形式等により、型から骨子メモを作成するトレ-ニングを徹底下さい。
導入⇒現状⇒課題⇒解決策⇒効果⇒リスク⇒方策、これらの骨子が頭の中に浮かぶことが、理想的な状態です。このイメ-ジ・トレ-ニングは、本番で効果を発揮します。
5.制限時間の体得
合格者と不合格者の差は、「制限時間内に書き切れるか否か」にあると思います。恐らく不合格の大半は時間的余裕なく、不十分な状態で制限時間を迎えると推測します。この対策として以下をトレ-ニング下さい。答案作成速度を上げ、制限時間内に書き上げることができます。
① 休日:本番想定による時間計測により、本番試験と同様の演習課題を行う。
② 毎日:骨子メモ(15〜20分)の作成により、速記力を上げ、想定課題を増やす。
③ 隙間時間:想定問題に対するキーワ-ド文の反復
6.自己チェックの習慣化
試験本番試験までの残り期間は、受験準備の仕上げ時期でもあり、「自信の弱点を判定できる力」能力も併せて必要です。作成したメモや解答文は必ず、自己チェックして下さい。このチェックの習慣化こそが、解答文の安定記述につながります。
7.仕上げのTo Do リスト
私が考える試験本番まで2週におけるラストスパ-トのTo Do を示します。
1)1週目
合格する準備スタイルとして、以下を徹底的に繰り返して下さい。
・準備解答文は書かないで、ひたすら音読して読み続ける。
・準備キーワ-ド等は自分の声でICレコダ-に録音、3倍速等で聞き続ける。
・「模範合格答案の構成」をとにかく反復、頭に叩き込む。
・多数素材カードから、骨子メモ作成を繰り返す。
・時間を計測、準備解答文、キーワ-ド文を記述する。
・書き上げたら、自分でチェック、自己添削する。
・添削後は再修正、ブラッシュアップへ繋げる。
・土日の休日は、実際に時間を図り、本番同様の記述を行う。
2)2週目
・とにかく「解答文メモ」作る。
・「解答文メモ」に合った小見出しを考える。
・スピ-ディに書く、訓練を徹底する。
これまでの努力を一気に開花させる時です。細かな情報に対するや迷いや心配は、あえて排除しましょう。どっしりと構えて、事前に準備した「固定した型」へ流し込む手法に専念下さい。
8.私の経験
私の経験について紹介します。最初に建設部門-施工計画で合格した時、私は通信土木工事の施工管理業務に従事していました。施工現場まで車での約片道40分程度の通勤時間でした。その間、ひたすら、自身で準備した解答文を自身の声でICレコ-ダ-に録音、3倍速でひたすら聞き続けました。
「バカの一つ覚え」とでも言いましょうか?、単純なことですが、論述の展開フロ-が叩き込まれ、目をつぶると「キーワ-ドカード」の文字が次から次へと頭の中を流れるようになっていました。
それ以降の他分野の技術士及び他の試験では、会社まであえて徒歩通勤として、歩きながら同じ方法で聞き続ける方法を継続しました。 技術士試験は現在、出題方法も変更され、応用能力が求められるようになりましたが、作成したキーワ-ド文等の暗記には有効な方法と考えます。 但し、これは個人差があります。自分に合った方法を試しながら実践することをお勧めします。
9.最度決意
みなさん今が一番、大変な時期ではありますが、難関である技術士試験受験の受験を決意した場面を思い出して下さい。「合格後の先にいる自分」を実現できるのは、あなた自身以外に存在しないのです。部下や家族に誇れる技術者アスリ-トの実現を期待しています。 次回は、本番まで残り少ないですが「今年の建設部門必須課題Ⅰ」への取り組みについてご紹介したいと思います。(以上)
2026年07月18日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 31

「技術士試験に合格する心の準備」
受験者の皆様、いよいよ試験本番直前となりました。あせりや不安があるのは当然、項目整理や暗記の状態も気になっていることと推察します。本番記述で最も重要なことは、気持ちの余裕であり、セルフコントロ-ルが全てと思います。今回は、本番に備え、余裕ある心境を維持する「合格する心の準備」についてご紹介したいと思います。
1.「完璧」は敵
技術士試験は、満点を取る試験ではありません。概ね70点の点数を獲得できれば合格ラインです。限られた時間で、論理的に解答文をまとめる力が評価されます。このため、「知っていることを確実に、わかり易く記述する。」という基本的意識が重要なのです。完璧を目指す故の過度な緊張や不安は、逆に敵となります。ある種の自己暗示や精神統一により、気持ちに余裕を持って下さい。
2.睡眠が最優先
試験直前に夜更かしをして詰め込むよりも、頭がよく働く状態で本番を迎えるほうが良い結果につながります。試験前日はゆったりと休息をとり、準備学習は以下の軽めのストレッチに心がけて下さい。
・骨子作成を1~2問だけ確認する。
・キーワード集を軽く再チェックする。
・受験票、筆記用具、時計などを準備、再確認する。
・とにかく、早めに就寝する。
3.本番までのスケジュ-ル確認
試験当日の行動を、事前に頭の中で一度シミュレーションしてみましょう。これをしておくとことで、いざ本番では、慌てなくてすみます。以下を実践下さい。
・できるだけ楽な服装で身支度をする。
・時間的余裕を持って、自宅又はホテルを出発する。
・会場までの利用交通機関は、経路、所要時間は事前に入念に調べておく。
・会場には交通機関の遅延等を考慮、1時間前ぐらい前到着を予定する。
・会場のトイレ等は、一度利用し予め場所を確認する。
・受験番号を確認、自席に着席、会場の雰囲気を確認、落ち着く時間を確保する。
・準備したメモ等を肩の力を抜き、読み返す。
4.全て想定内
予め、「知らない設問が出るのは当たり前」と想定して下さい。技術士試験では、予想外のテーマが出題されることは想定内と考えましょう。他の受験者も同じ条件なので、「自分だけが知らない」と考える必要は全くありません。 特に必須問題Ⅰ&専門Ⅲは、このパタ-ンが想定され、どんな設問でも思考プロセスはほぼ同様であり、慌てる必要はありません。この余裕、安心感が重要です。知らないテーマでも、これまで蓄積したキーワ-ド等により、論理的に整理、記述することを念頭としましょう。論述展開はいつもの現状⇒課題⇒解決策⇒波及効果⇒リスクと対応策です。
5.自分を信頼する。
これまで、皆さんは十分な努力を積み重ねてきました。継続した実力は、短期間で実力は大きく変わることはありません。とにかく自分を信頼し、「能力を上げる」より「自己能力を最大限発揮する。」ことに集中しましょう。
6.自己暗示
試験本番は自己暗示が重要です。試験が始まったら、是非、自分にこう言い聞かせてみましょう。
・全問完璧でなくていい、70点で良い。
・一問一問、自分が今書ける最高の答案を書こう。
・焦らなくて良い。自分は必ずできることを信じる。
・自分は既に技術士のスタ-トラインに立っている。
技術士試験は、冷静さを維持することが答案の質につながる試験です。落ち着いて自分の思考力を最大限発揮できる状態を整えましょう。 ここまでの学習の積み重ねは、必ず合格答案を再現できます。焦りは誰にでもありますが、冷静な心境維持こそが、最も重要と考えます。
7.余裕をつくる
私の受験体験から受験者の皆さんへ、試験当日の余裕をつくる対策について、以下にアドバイスさせて頂きます。
・何でも、プラス思考で考える。(今日は最高、全てが私の見方、必ずうまく行く!)
・筆記用具(えんぴつ、メカニカルペンシル、消しゴム)は予備を含め複数用意する。
・室内空調の寒暖状況も予想外の場合を想定、ハンカチ、タオルは必ず用意する。
・受験会場室内の時計の位置は、必ず確認しておく。
・机の隣人の癖(咳払い、貧乏ゆすり、固有のしぐさ等)は想定内と許容、余裕感を出す。
・骨子をメモする余白箇所、表形式等は、試験本番前に予め決めておく。
・予定した記述時間配分に従い、タイムマネジメントにより計画的に行う。
・必ず、解答文の誤字やミスの箇所があることを想定、チェック、修正時間を確保する。
8.受験者各位へのエール
皆さんが挑む、難易度高い技術士第2次試験に対し、私から以下のエールお送りしたいと思います。
・難しい問題に出会っても慌てる必要はありません。あなたは必ずできます。
・設問を確実に読み解き、問われていることに的確に応えることを意識して下さい。
・冷静さを維持できた人が、合格を手中にします。
・冷静維持が、必ず自分の最大限の実力を発揮します。
・最後まで諦めず、自分を信じてください。
・「やるべきことは、すべてやってきた。」その自信を力に変えてください。 試験会場では、周りの受験者が優秀に見えるかもしれません。しかし、本当に比べるべき相手は、昨日まで、そして今の自分です。多くを学び、多くを考え、多くを積み重ねてきた自分の努力を信じ、誇りに変えましょう。
9.必ず夢は叶う
努力する人は、どんな形であれ必ず、その成果を上げられると、私は信じています。私がこれまで支援してきた受験者各位も、個々の力で夢を叶えてきました。そしてそこから更に、新しい自分の世界を切り開き続けています。それを実現できるのが技術士なのです。 皆さんの健闘と、努力が最高の形で実を結ぶことを心から祈っています。 さあ、技術士への扉を、自らの力で開いてください。「健闘あれ!」 次回は、試験後のクールダウンの観点から「幅広い能力人材である技術士雑学」についてご紹介します。(以上)
2017年09月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 31

技術士に求められる倫理には「3つの義務」と「2つの責務」があります。
3義務とは、「信用失墜行為の禁止」「守秘義務」「名称表示」の義務です。
2責務とは、「公益確保」と「資質向上」の責務である。
これは、よどみなく言える必要があります。
ですから、覚えることになります。
問題となるのは、変化球の質問がきたときに、しっかりと反応できるかです。
例えば、3義務2責務の話をしているときに、つぎのような抽象的な問いが来たときにです。
試験官「それじゃ、××海岸の防波堤工事を行うときに、技術士として重要に思うことは?」
このとき、
① まず、法律の大前提をいう。
② つぎに、今回のケースについて、述べる。
③ ①と②から、自分の考えを述べる。
といった三段論法をとってみればどうでしょうか。
これであれば、①で、3義務2責務のうち、どれか1つを論点にしたテーマに変換できるからです。
具体的には、つぎのような回答ができます。
受験生「はい。
① 技術士の責務として、『公益確保の責務』があります。
② ××海岸の防波堤工事は、住民の生命を守ることを目的としています。一方で、工事により野生動植物の生息地が損なわれる可能性もあります。
③ したがって、公益性がもっとも高まるのはどれかを意識して、複数の工法を検討することが重要と思います。」
さて、「公益」とはどういうことでしょうか。「生命の安全」と「環境の保全」と捉えておけば良いでしょう。この2つはトレードオフになることもあるでしょうし、両立し得るときもあります。時代によっても、変わります。
2017年12月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 31

二次試験を受験して合格した人へ
すでに口頭試験を受験した人もいるでしょうし、これから受験という人もいるでしょう。3義務2責務がなんたるかはきっと勉強されたことでしょう。そして、CPDを登録できるのは、口頭試験に合格して、技術士として登録した後です。
しかし、遡って登録することを知っている人は少ないでしょう。しかも、技術士に合格したのもCPDの登録の対象となります。また、日本技術士会には修習技術者であっても登録できますので、日本技術士会が開催する各種セミナーに参加できます。しかも、一般の技術士よりも安い料金だったります。もしかしたら、日本技術士会の行事に参加して知り合った人が口頭試験の面接官だったなんてこともあるかもしれません。
聖書に描かれている「求めよ、さらば与えられん」の解釈はいろいろとあるようです。しかし、技術士に関しては、これに真剣にトライする人、合格に向けて頑張る人には、きっと合格!というご褒美が待っていることでしょう。技術士に合格したら、ぜひCPD(継続研鑽)を進めて、APECにもチャレンジしてほしいと思います。
ちなみに、APECに登録するための条件は次のように定められています。
APECエンジニアになるための7つの要件
1) 定められた学歴要件を満たすこと
2) IEAが標準として示す「エンジニアとしての知識・能力(International Engineering Alliance competency profile for engineers)」に照らし、自己の判断で業務を遂行する能力があると認められること
3) エンジニアリング課程修了後7年間以上の実務経験を有していること
4) 少なくとも2年間の重要なエンジニアリング業務の責任ある立場での経験を有していること
5) 継続的な専門能力開発を満足できるレベルで実施していること
6) 業務の履行に当り倫理的に行動すること
7) プロフェッショナル・エンジニアとして行った活動及び決定に対し責任をもつこと
この5)の項目はCPDの登録内容で確認されることになります。つまり、年間50時間以上のCPDを少なくとも数年継続している必要があるのです。今からCPD登録できるように、いろいろな研修を受講したらその資料をファイリングしておきましょう。特に、受講日、開始時間と終了時間、主催者、テーマ、開催場所、実施内容、所感などを確認できるようにしておきましょう。
以上
2017年02月01日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 30
受験申込書を提出する時には、「業務内容の詳細」として720字以内で小論文を書くことが求められています。
この小論文は、口頭試験の諮問材料に使われるものですから、しっかりとした題材を選んで記載することが重要です。
さて、皆さんは小論文の題材をどのように選んでいるでしょうか。
内容が大切なのは当然ですが、いつの業務を選んでいますか?
あまり古い業務だと口頭試験で不利になる・たとえ古い業務でも技術士らしい工夫があれば大丈夫だ、等々、
色々なことが書籍やインターネットに書かれています。
そこで、私がこの数年間で社内・社外含めてアドバイスをさせていただいた受験申込書について
・5つの業務経歴のうち、何番目の業務を小論文に取り上げているか
・受験時点から何年くらい前の業務を小論文に取り上げているか
の2点を調べてみました。
まずは1点目の、何番目の業務を小論文に取り上げているかについては、以下のようになりました。
1つ目の業務:ゼロ
2つ目の業務:約1割
3つ目の業務:約3割
4つ目の業務:約4割
5つ目の業務:約2割
さすがに1つ目の業務を小論文に取り上げている人はいませんでした。
意外と最新の業務である5つ目が少ないのですが、これについては業務が終わったばかり(あるいは継続中)で、
工事であるとか製品改良の結果がまだ明確になっていないので、成果の部分を書きにくいようなケースもあるため
ではないかと考えています。
2つ目の業務を小論文に取り上げている人は1割程度いましたが、どちらかというと経験年数が短い若年受験者で、
業務経歴が3つしかない中での2つ目というようなケースでした。
以上、何番目の業務を小論文に取り上げているか、についてでした。
受験時点から何年くらい前の業務を小論文に取り上げているかについては、全体のまとめとともに稿を改めて
書かせていただきます。
2017年03月26日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 30
前回に引き続き、総合技術監理部門(総監)の「業務内容の詳細」を書く際の注意点について述べたいと思います。
1つ目の注意点として、20部門の専門技術は忘れて「経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理(5つの管理)」の視点で課題や問題点、解決策を書きましょうと述べました。
2つ目の注意点は、「5つの管理のトレードオフを意識する」ということです。
トレードオフとは、「一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態・関係のこと」です。
例えば「土壌汚染対策を実施するためには費用が掛かる」というような場合は、社会環境管理と経済性管理がトレードオフになった、ということができます。
これまで総監受験者の「業務内容の詳細」を多数拝見しました。
多くの方は、1つ目の注意点である5つの管理の視点の記述はできています。
しかし2つ目のトレードオフについての記述は不十分な方が多い印象があります。
良くあるのは、
・○○管理と××管理がトレードオフになった。
・○○管理としては□□を行った。
・××管理としては△△を行った。
・結果として、業務は上手くいった。
というような展開です。
この展開で良くないところは、「○○管理と××管理のバランスをどう考えたのか」という視点が無いところです。2つの管理のバランスを考えると、もしかすると別の☆☆管理にも影響を及ぼす可能性もあるはずです。
つまり、
・○○管理と××管理がトレードオフになった。
の次には
・全体最適化のためには、これらのトレードオフをどうすることが良いと考えたのか
ということを記すべきです。点数でイメージ的に表現すれば、○○管理は60点で及第点スレスレにしてでも××管理に関しては90点を目指す、というように、全体最適化を図るためのマネジメントとしてどういう方針を立てたのかをはっきりさせるべきです。
そのうえで、それぞれの管理視点での対応策です。
この部分の記述がないと、「総監的なキーワード」をちりばめただけの感じがする、芯のない文章になりがちです。
以上、総監の「業務内容の詳細」を書く際の注意点でした。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
業務内容の詳細~総合技術監理部門で注意することは~(その1)
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2018年02月22日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 30
第二次試験の受験申込書の際に、「業務経歴票」というものを書く必要があります。
(平成29年度の「業務経歴票」はこちらからDL)
この「業務経歴書」の一番の目的は、受験資格があるかどうかの確認です。
受験資格のある方は、従事期間の誤記さえなければ、何も問題ありません。
この目的以外に、皆さんの技術者としての進歩を見るということもあるのではないかと思います。
「地位・職名」欄と「業務内容」欄の記載には、工夫をすることで皆さんの技術士としての適性を
アピールすることができると思います。
この書き方が絶対という訳ではなく、私はこういう風に考え、こういう風に書いたというご紹介です。
★地位・職名
もちろん、「会社での肩書」を書いても問題ありませんが、それでは、どんな業務をしているのかが分かりません。
「課長」であっても、会社によって業務は違うと思います。
会社によっては、「課長」が設計の実務をしている場合もあると思いますし、また、会社によっては、
設計の実務に直接関与せずに、承認だけということもあると思います。
ですから、この欄には、プロジェクトに対してどういう役割であったかを書く方が、試験官にはイメージしやすいと思います。
例えば、「設計主担当」とか、「設計責任者」みたいな感じです。
一方、会社での役職は、エンジニアとして成長し、応用能力・解決課題能力が認められ、役職が上がっていくという
成長の過程を説明する材料であるということも言えると思います。
そこで、私の場合は、プロジェクトでの役割と、会社の役職を以下のような感じで併記しました。
「設計担当/グループ員」
「設計主担当/技師」
「設計責任者/主任技師」
「プロジェクト責任者/グループ長」
「技術指導者/参事」
★業務内容
「業務内容」を書くのに気を付けたことは、この内容が技術士としてふさわしい業務であるということが判るようにすることです。
この「技術士としてふさわしい業務」というのは、技術士法第二条に書かれている「業務」を行っていることが判るように書きました。
「検査」や「製図」などの「業務」を書くと、試験官に「技術士としてふさわしい業務ではない」と思われるかもしれません。
「設計」して「製図」しているのであれば、「設計」と書いた方が良いと思います。
「検査」してそのデータを基に「分析」や「評価」をしているのであれば、「分析」や「評価」と書くべきだと思います。
また、業務の内容を具体的にイメージしやすいように、「○○装置の設計」ではなく、
「○○装置の設計のうち、特に△△に関わる部分の設計」などと書く方が良いかもしれません。
技術士法
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする
事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務
(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
2018年07月08日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 30
当日の持ち物についての注意点は、「受験申込み案内」に書かれていますが、
緊張のあまり、「ついうっかり」をしてしまうことがあります.。
また、私は、このようにしたということも併せて書きたいと思いますので、ご参考に。
★電卓
技術士試験を受験するエンジニアの方なら、普段業務では関数電卓を使うことが
多いと思いますが、技術士試験では関数電卓は禁止です。
実際に試験会場で、「関数電卓は使用禁止なので鞄に入れておいて下さい」と
注意されているのを見たことがあります。ご注意下さい。
★時計
デジタルの腕時計は禁止されていませんが、知らない人が見るとウェアラブル端末に
見えるようなものもあります。
禁止されているものでなくても、試験官の方に声をかけられると、それでなくても
緊張しているのに、もっと緊張してしまうと思います。
試験官の方からいらない質問されないように、アナログの腕時計をお持ちなら、
アナログの腕時計を持って行かれた方がよいのではないでしょうか。
★鉛筆・シャーペン
マークシート式と記述式で同じ筆記用具を使用する必要はありません。
私は、マークシートは鉛筆、記述式ではシャーペンを使いました。
シャーペンは、0.5mmが主流ですが、製図用などで0.7mmとか0.9mmというものもあります。
どの筆記用具を使うかまだ決めておられないかたは、こんな選択肢もあります。
★消しゴム
消しやすいものを選ぶのは当然ですが、細かいところを消しやすいように新品を
持って行くことをお勧めします。「カドケシ」という、角がいっぱいある消しゴムも
よいかもしれません。
また、落としてしまうこともあるので、必ず2個以上持って行くことをお勧めします。
★雨具
少し重いかもしれませんが、折り畳み傘などの雨具を持って行くことをお勧めします。
雨が降りそうな天気になったらどうしようと要らない心配をしなくてよいようにするのが
肝要かと思います。
2019年01月15日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 30
技術士 経営工学部門の概要
工場での生産ラインを管理する技術者や物流やサービスを提供する場合、経営的な視点で物事を判断する必要性が出てくる場合があります。
在庫管理や、効率的な物流を行うための拠点の配置と言った経営面と実際の生産ラインなどの流れを見ている工学的な視点とが融合した分野が技術士 経営工学部門です。
この部門は経済学とも密接に関わっている他の部門とは系統が異なる特殊な部門です。
専門分野は、工場の生産ラインなどを管理する生産マネジメント、プロジェクトなどサービスを管理するサービスマネジメント、物流についての問題が出題されるロジスティクス、経営的な統計や不良品が発生する確率などといった経営的な数字を扱う数理・情報、株式取引などで有名な金融工学があります。
技術士 経営工学部門取得後の活躍
技術士 経営工学部門を取得すると、主に工場の生産管理部門でその道の専門技術者として働くことができます。
しかし、これは生産マネジメントに限った話であります。
技術士 経営工学部門の問題点
技術系の資格ですが、経営工学というと中小企業診断士といった経営コンサルタントになるための国家資格が既に存在しており、なかなか技術士の経営工学部門を取得すればなれるというものが現状、存在しないというのが実情です。
工場の生産管理部門であっても、生産マネジメントに関する検定などもあり、経営という重要な部分であることから他の分野の資格も同様の範囲をカバーしています。
そのため、受験者数も生産マネジメントやサービスマネジメント以外の分野は一桁の時もあります。
特に金融工学の専門分野は、証券アナリストやファイナンシャルプランナーなど、他資格の方が有名であるため、受験者数は特に少なくなっています。
平成30年度では、ついに分野での受験者がいないという状態に陥ってしまいました。
やはり、こうした状況が続いてしまうと、どうしても部門や分野の統廃合という話が上がってきてしまうのは仕方がないのかもしれません。
2017年03月19日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 29
今回は受験申込みにおける「業務内容の詳細」について、総合技術監理部門(以下、総監とします)を受験する時に注意すべき点を述べたいと思います。
総監は、機械・電子電気・建設などの20部門(以下、20部門とします)とは全く異なる視点で業務内容の詳細を作成する必要があります。
「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」(以下、青本とします)には以下のような記載があります。
『技術士総合技術監理部門では、企業などの組織における技術業務全般を見渡し、安全性や経済性などに関する総合的な判断に基づいた監理を行うことが可能な技術者を育成、 認定することを目的としている。
総合技術監理の範囲としては、主として経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理であり、その他に社会的規範や国際的ルールを包括した倫理観や国際的視点なども範囲として含まれる。』
つまり総監における業務内容の詳細は、青本に書かれているようなことを意識して作成することが重要です。
ここでは特に注意すべき点を2つ述べたいと思います。
まず、20部門の専門技術は忘れましょう。上記の青本引用にも書かれている通り、『組織における技術業務全般を見渡し、安全性や経済性などに関する総合的な判断に基づいた監理』が求められた、という切り口で記述することが大切です。
具体的な例を挙げてみます。
「道路工事をしていた時に、想定していなかった軟弱地盤が出現した」という場合に、軟弱地盤の問題を地盤改良で解決した・施工方法を工夫することで解決した、というような切り口では専門技術(この場合は建設部門)の視点です。
同じ工事であっても、想定していなかった軟弱地盤出現で、工期に間に合わない懸念があった・予定していなかった技術者の投入が必要になったがマネジメント能力を駆使して解決した、というような切り口が総監では求められます。
つまりは「経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理(5つの管理)」の視点で課題や問題点、解決策を書くことが大切です。
もう1点の「5つの管理のトレードオフを意識する」については、稿を改めて書かせていただきます。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年06月06日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 29
好評だった「技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ」の第二弾です。
前回の記事は以下のアドレスです。
http://www.gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=50
まだまだ他にも技術士取得によって免除、一部科目免除となる資格がたくさんあります。
・労働安全コンサルタント
技術が関わる職場は一歩間違うと危険な事故につながることのある職場となります。そんな職場や工場などでは労働安全を監督する労働安全コンサルタントを配置することが義務づけられております。
学校卒業などでも所定の実務経験を積んで受験資格を得られるものですが、技術士の資格保有者であれば、実務経験がなくとも受験が可能です。
さらに、技術士の衛生工学部門の方であれば受験科目の「労働衛生工学」が免除となります。
・消防設備士
消防設備の工事、点検を行うための資格です。ビルや工場などでは消火設備やスプリンクラー、化学工場などでは特殊な消火装置などが設置されていますが、それにかかわる資格です。
技術士資格取得者であれば、受験資格となり、さらに各部門の取得者によっては科目免除ともなります。
・土木工事施工管理技士
官庁などから土木工事を請け負う際に、請負金額が一定以上の工事を受注する際に工事管理をする技術者として必要な資格です。
この資格は受験資格として、学校卒業後に実務経験が必要な資格ですが、技術士の建設、上下水道、森林、水産、総合監理の各部門の取得者であれば、1級土木工事施工管理技士の学科試験が免除となります。
・管工事施工管理技士
土木工事施工管理技士と同様に配管工事などのプラント設備の工事を請け負う際に必要な資格です。
こちらも同様に技術士の機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)、上下水道、衛生工学部門及び機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)から総合監理を取得した人は、土木工事施工管理技士同様に学科試験が免除となります。
・作業環境測定士
工場などの危険な環境の職場にて、有害物質の測定を行い、職場環境の安全を維持するアドバイスを行う資格です。
労働安全コンサルタントと同様に、学校卒業後に実務経験を経て受験資格を得るものですが、技術士資格取得者であれば受験資格を得ることが出来ます。
技術士取得することで、これだけ多くの資格への優遇が取られていることが分かります。
2026年06月20日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 28

「技術士記述試験合格!合理的にマス目を埋めるテク」
技術士の記述試験本番では「記述することが思い浮かばない!マス目が埋まらない!」など、多くの受験者が直面する問題です。単純に何かを書いて、単にマス目や行の水増しするだけでは、逆に評価が下がる要因となります。記述原則に従い、自然に字数を増やす技術を理解し、それを身に付けることが、合格の鍵となります。
今回は試験本番に備え、実践的かつ合理的にマス目を埋めるテクニックについて、私の経験から得たテクニックをご紹介いたします。
1. 記述の基本原則を遵守
技術士試験は記述試験であり、技術論文の記述原則に沿っていなければ、ルール違反とみなされ、減点対象となります。以下の記述の基本ルールを遵守して下さい。
① 1行目書き出しは、1マスあけて記述。(2行目以降は先頭のますから記述する。)
② 符号(。 、かっこ、数字、アルファベット)は原則に従う
③ 見出し、小見出しは、それぞれ1行を使用、あえて余白部を作る。
④ 章や節は、統一した表示方法で示す。
⑤ 読みやすさを優先、適度に区切りの良い箇所で改行する。
2. 記述文の工夫
記述文では、以下のように合理的に余白箇所を創ることを工夫下さい。
① 簡潔で文章にリズムが生まれやすいように一文を、短文とする。
② 文章は2~3行であえて区切る。それ以上は逆に読みにくいことを理解する。
③ 複雑な内容はわかり易く、あえて意図的に分解して記述する。
④ 一文一意を徹底する。
⑤ 5W1Hに原則に従う。
⑥ 箇条書きは多面的記述に有効、体言止めによる余韻によりイメ-ジ領域を広げる。
3.「理由+具体例+効果」で説得力を示す
例えば「安全対策が重要である。」などに代表されるような一般的な短い文は「結論文」で止まり、理由やその効果が示さないことが多いです。 以下のような表現や文章の繋げ方により、ある程度の字数を増加することが可能となります。
例:「○○は安全対策が最重要である。その理由は〇〇のリスクが存在するためである。例えば△△の事例では□□が改善されることが立証され、適切な対策を講ずることによりこれを防止できる。結果(効果)として、信頼性向上及びコスト低減につながる。」 結論文の後に、理由、事例、効果を追記することで、同じ内容の言及であるにもかかわらず。自然に字数を増やすことができます。但し、文章が無駄に冗長的にならないことに留意が必要です。
4.切り口を増し、技術士視点を表現
技術士試験では多面的視点表現が評価されますので、これを意図的に応用しマス目の増加の工夫に繋げます。
例えば、1つの設問テーマに対しては以下のような様々な観点(視点)から記述することが必要です。
・技術的観点:○○○(新素材等の技術研究開発)
・経済的観点:△△△(AI等先端技術を活用したコスト縮減、省人化、)
・環境的観点:□□□ (地球環境保全対策の推進と持続可能な社会の実現)
・社会的観点:××× (国民同意と社会受容の拡大)
・安全・リスク観点:◎◎◎ (回避、抑制、代替)
それぞれ要求される観点に対し、対応した内容を短文箇条書きで示します。記述内容に漏れがなく、それを満足する内容とします。結果として、マス目を埋めることができます。 私は、技術士試験合格までに約10年間を要した劣等生でした。この「合理的な記述方法」を先輩技術士から教示して頂き、この手法に出会えたお陰で、今の私があると確信しています。合理的かつ実用的な手法により内容が評価され、字数が増え、紙面が埋まり、しかも読み手が見やすい。まさに「王道テク」とも言えると思います。受験者各位は是非、参考にして下さい。
5.「新たなリスクと対応策」を有効利用
技術士試験はリスク意識とコンピテンシ-能力を示さなければなりません。また、設問の題意に応答する内容でなければ、評価されません。 但し、事前にテンプレ-ト(定型文)にしておけば、異なる設問であっても要求部分のみを入れ替えるだけで、どんな課題へも適用が可能です。テンプレ-トはマス目量も事前に把握でき、都度記述するのではなく、事前に準備できる部分です。 記述しながら「あと何行、どれぐらいの紙面が必要か」を確実に計算、制御でき、準備することで意図的な戦略となります。是非、コンピテンシ-能力表現を意識したテンプレ-トを準備して下さい。
6.技術者倫理は「接続語でつなげる!」
自然に文章を長くするには接続語が有効です。特に技術士倫理は多様な以下の要素を「技術士倫理要綱」では、求めていますので有効に活用しましょう。
・安全・健康・福利の優先
・持続可能な社会の実現
・信用の保持
・有能性の重視
・真実性の確保
・公正かつ誠実な履行
・秘密情報の保護
・法令等の遵守
・相互の尊重
・継続研鑽と人材育成
これら全てを記述する必要はありませんが、上記の倫理項目の2~3要素を次の例のような接続詞を使い、文章をつなぎ合わせて下さい。無理にマス目を増やすのではなく、論理を見せて、アピ-ル、技術者倫理に求められる見識の高さを示して下さい。
・したがって、・一方で、・さらに、・このため、・具体的には、など
例:我々建設部門の技術者は、国民生活の安全・健康・福利を最優先し、安心できる国土基盤の確立と維持を担う必要がある。 このため、法令等の遵守はもとより、公正かつ誠実な履行により、社会への貢献を意識した行動規範に基づき、自然及び地球環境保全施策の積極展開により、持続可能な社会を実現する使命がある。
したがって、業務上で関連するステ-クホルダ-に対する相互の尊重により、合意形成及び円滑調整には、プロジェクトを先導する強いリーダ-シップが重要であると考える。
7.何よりも大切なこと
マス目を埋める本質は情報量を増やすことです。どんな場面に遭遇しても情報量、引き出しの多さ(:準備したキーワ-ドカードの絶対量)が最も大切です。この事前準備こそが合格するテクニックなのです。試験本番まで、時間は残されています。引き出しと、ファイルを準備、増加しましょう。
次回は、「技術士試験は能力を評価する試験ではない」ことについて、ご紹介したいと思います。(以上)
2018年12月09日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 28

業務経歴票や筆記試験では、日本語のルールを守って書きます。技術士試験は、記述量が多い試験ですから、この当たり前のことが、とくに重要になります。
句点と読点は、文脈を明らかにします。また、文を正しく、かつ容易に理解できるように打つものです。
1.「。」句点(くてん)
(1)文の終わりに必ず打つ
(2)箇条書き、タイトル、項目名には打たない
(3)通常は、( )、「 」の中の最後の文末にはつけない
(○)日本語のルール(現代表記法) (×)日本語のルール(現代表記法。)
ただし、3.について、( )書きで注釈を入れる場合は、( )の後に句点を打ちます。
(例)技術士とは、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価、又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行うものをいう。
(出典:技術士法第2条)
2.「、」読点(とうてん)
(1)主語をはっきりさせるために打つ
(2)文の切れ目、前後の関係をはっきりさせるために打つ
(3)接続詞、副詞のあとに打つ
(4)条件文のあとに打つ
(例)なお、生態系の観点からも検討が必要である。
(例)しかし、当該案は費用が2倍に増える。
(例)目的が工事費の提言であることから、施工計画が重要となる。
「このような当たり前のことを?」と思わず、意識して、作文してください。
なぜなら、技術士試験では、「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」が試されているからです。
このコンピテンシーの8項目のなかに、「コミュニケーション」があります。
そして、コミュニケーションには、「業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確に効果的な意思疎通を行うこと」と書かれています。
つまり、文書で明確に意思疎通が行うために、句点や読点を適切に使うことも必要なのです。
2018年12月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 28
技術士 森林部門の概要
林業に欠かせない設備の整備や、どのようにしたら住宅建築に使える立派な木材が生産できるのかといった森林で木を育成する技術や、治水のための森林整備など森林事業全体の技術者として活躍できる技術士が技術士森林部門です。
現在はアメリカが消極的となってしまったことで下火になってしまっていますが、二酸化炭素排出権などの枠組みで森林による二酸化炭素の削減による排出権の獲得などもあるため。将来的には注目されてくる部門であります。
専門分野も森林整備全体を統括する林業、森林整備のための土木事業や治山、豪雨災害防止のための森林整備と言った森林土木、林業による木材資源の生産といった分野の林産、森林保護や森林環境の整備などが専門となる森林環境の4分野の専門分野があります。
技術士 森林部門取得後の活躍
地方の営林局などで林業を管理する仕事を行う公務員となるなど公共事業に関わることも可能です。また、樹木育成による木材生産を行う会社などの技術者として働くこともできます。また、国や市の山林に関する事業などに関わるといったことも可能です。
豪雨災害が頻繁に起こっている現在、森林を整備して土砂災害を防ぐ需要などもあると考えられます。
技術士 森林部門の問題点
比較的受験者数の多い森林部門ですが、受験者の多くは森林土木の分野に偏っています。これは技術士建設部門の影響を受けているものと考えられます。
森林土木に関しては、林道の整備や保安林の整備など土木工事に関する内容が多くなるkとことから、公共事業として市町村から森林整備を受注する場合などに役立つためです。
術士はこうした土木需要が多くを占めており、他の部門でも多かれ少なかれこうした土木工事の公共事業受注に関連した需要となっています。