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技術士の部門紹介:森林部門

2018年12月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 42

技術士 森林部門の概要

林業に欠かせない設備の整備や、どのようにしたら住宅建築に使える立派な木材が生産できるのかといった森林で木を育成する技術や、治水のための森林整備など森林事業全体の技術者として活躍できる技術士が技術士森林部門です。

現在はアメリカが消極的となってしまったことで下火になってしまっていますが、二酸化炭素排出権などの枠組みで森林による二酸化炭素の削減による排出権の獲得などもあるため。将来的には注目されてくる部門であります。

専門分野も森林整備全体を統括する林業、森林整備のための土木事業や治山、豪雨災害防止のための森林整備と言った森林土木、林業による木材資源の生産といった分野の林産、森林保護や森林環境の整備などが専門となる森林環境の4分野の専門分野があります。

 

技術士 森林部門取得後の活躍

地方の営林局などで林業を管理する仕事を行う公務員となるなど公共事業に関わることも可能です。また、樹木育成による木材生産を行う会社などの技術者として働くこともできます。また、国や市の山林に関する事業などに関わるといったことも可能です。

豪雨災害が頻繁に起こっている現在、森林を整備して土砂災害を防ぐ需要などもあると考えられます。

 

技術士 森林部門の問題点

比較的受験者数の多い森林部門ですが、受験者の多くは森林土木の分野に偏っています。これは技術士建設部門の影響を受けているものと考えられます。

森林土木に関しては、林道の整備や保安林の整備など土木工事に関する内容が多くなるkとことから、公共事業として市町村から森林整備を受注する場合などに役立つためです。

術士はこうした土木需要が多くを占めており、他の部門でも多かれ少なかれこうした土木工事の公共事業受注に関連した需要となっています。

第二次試験の制度が変わります。

2017年11月25日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 40

技術士法施行規則の一部を改正する省令案がまとまり、現在パブリックコメントが実施されています。
これから第二次試験を受験される方は、ご一読されることをお勧めします。
 

ここまで来ると、ほぼ確実に技術士法施行規則の改正が行われます。

2019年度から変更となり、まだ、来年度(2018年度)は、従来の制度で実施されます。


今年度、第一次試験を受験された方は、今、合格発表待ちの状況かと思いますが、
自己採点で合格点を取っている方で、経験年数があって来年第二次試験の
受験資格がある方は、すぐに第二次試験の準備を始めて下さい。


制度の変更内容をおおまかに言うと、「現在、マークシート方式で行われている必須科目が、
論文方式になる」ということです。


合格者数を確保するという意味で、極端に難しくなる(合格率が下がる)ことはないと
思いますが、文章を書くのが苦手な人にとっては辛い改正になります。


また、過去問がありませんので、どのように勉強すればよいか、手さぐりになってしまうことでしょう。


ですから、来年度に第二次試験の受験資格がある方は、ぜひとも、今から勉強を始めて下さい。



頑張って下さい。

コンピテンシ-

2025年08月02日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 40

「コンピテンシ-」

  改訂版「コンピテンシー」という言葉を最近、良く耳にするようになりました。(令和5年1月、「技術士に求められる資質(コンピテンシー)」(以下、「改訂版コンピテンシー」という。)技術士試験では、今後もこれへの対策が必要であると考えます。今回はこの改訂版「コンピテンシ-」について、口頭試問準備の助走期間として、徐々に認識を深めていく必要性から、以下にその改定ポイントを概説したいと思います。

1.コンピテンシ-とは

 コンピテンシーとは、組織環境や職務上の要請に対し、備えるべき個々の資質・能力及びそれに対する実践行動のことであると、私は認識しています。 すなわち技術士にとって最低限備えるべき資質・能力のことであり、業務の遂行の上では絶えず必要な知見を深め、技術を修得し、資質向上ができるように十分な継続研鑽(CPD)を行うことを示唆しているものと思います。

2.改訂版コンピテンシ-に対する理解

改訂版コンピテンシ-に基づき技術士として要求される資質・能力について、簡単でわかり易い表現でタイトル化し、R5年度の主な改定点は次の内容であると考えます。 (1)専門知識と技術:「専門技術を有し、それを業務上で応用・展開できる。

・具体的な専門分野に関する深い知識と技術

 ・最新技術や研究に対する理解力を有し、それに対する適応力

(2) 問題解決能力:「問題解決プロセス思考に基づき、必要ツールを活用できる。」

 ・複雑な技術的課題の原因把握、分析、検討、解決策を導く能力

・問題解決に必要な手法やツールを効果的に活用するスキル

【改定点】

・複合的な問題に対して、必要に応じてデータ

・情報技術を活用

・多角的な視点、ステークホルダーの意見を考慮すること

(3)コミュニケーション能力:「関係者にわかり易く、円滑である。」

・技術的な内容をわかりやすい説明能力(文書作成、プレゼン等)

・他の技術者や関係者と連携し、意見交換が円滑にできるスキル 【改定点】

・クライアント等多様な関係者間で、明確、包摂的な意思疎通を図る、協働すること

 ・ステークホルダー等とのコミュニケーションにより、相互リスク認識を共有すること

(4) 倫理観と社会的責任:「技術者倫理による行動である。」

 ・技術者としての倫理規定に基づき、社会的責任を果たす姿勢

・環境問題、安全性、法的規制を遵守する姿勢と実践行動の継続

【改定点】

・経済、社会、環境的影響を認識し、持続可能なアウトカムが得られる業務活動 

・文化価値を尊重し、SDGsに基づく多様性・包摂性の尊重

 (5) プロジェクトマネジメント能力:「PDCAマネジメントによるリーダ-行動」

・プロジェクトの計画、実行、管理、監視など、適切なマネジメントスキル

・チームのリーダーシップを発揮し、目標達成に導く能力

(6)持続的学習:「自己研鑽により、技術を実務へ反映する。」

 ・技術の進化に対応できるように、継続的に学び、自己改善を行う姿勢 ・最新技術や理論を習得し、実務に反映させる能力

 【改定点】

・絶えず変化し続ける仕事の性質に適応する能力を高めること 

3.予想される設問内容

 主に、技術士第二次試験の口頭試問での確認事項となると思います。技術士としての実務能力の確認では、業務詳細について利害関係調整やリスク評価への質問が必須であり、コンピテンシ-に関し、次のような設問が予想されます。

1) 業務詳細において、関係者とどのような方法で利害調整を行いましたか?(:コミュニケーションとリーダーシップ)

2)業務詳細で検討した複数選択肢に共通するリスクは何ですか?(:リスク評価)

 3)業務詳細において、業務遂行上の留意点と資源配分で工夫した点はどこですか?(:マネジメント)

4)トレ-ドオフの関係を解消するために必要なことは?(相互調整による最適化)

5)技術士を取得後は、どのように成長していこうと考えているか?(:自己研鑽)

 4.自身を第3者視点で見る。  

 口頭試問はそれなりに緊張感やプレ-シャ-があります。これが過度になると本来の実力を伝えられないことも想定されます。これに対応するには本番を想定した模擬的な練習を欠かせません。先輩技術士や同僚にお願いし、あえてきつい模擬口頭試問をしてもらうことをおすすめします。

 また、自分の話し方の癖や表情については、以外に本人は自覚していないものです。模擬試験の状況を録画して後に再生し、自己評価につなげたり、鏡の前で自問自答する訓練を行い、自分自身を第3者視点で見ることがその気づきにつながると思います。 次回は、コンピテンシ-の認識に基づく口頭試問への準備についてお知らせしたいと思います。(以上)

第二次試験受験を決めたら、まずやること(第2回:選択科目の決定)

2018年01月08日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 39

第1回で業務の棚卸のことをお話しさせていただきましたが、この正月休みに実施できましたか。

「業務内容の詳細」に書くテーマは決まりましたか。

その「業務内容の詳細」に書くことが、口答試験における「選択科目に関する専門知識、
応用能力、課題解決能力」について説明するテーマになります。

つまり、「選択科目」は、筆記試験で得点を取りやすい科目を選択するのではなく、
「業務内容の詳細」で書く内容の科目ということになります。

例えば、機械部門において、大学で材料力学の研究室にいたので材料力学が得点を取りやすいと
思っても、実際の業務で材料力学について応用能力、課題解決能力を
発揮したと言えるものがないと、口答試験で、「科目不一致」ということになり合格は困難になります。

例えば、機械部門で、「機械設計」も「材料力学」もどちらも応用能力、課題解決能力が
あることを示せるような業務がある場合に、初めて、どちらの科目が得点を取りやすそうか
過去問を見て考えるということになると思います。

皆さんが応用能力、課題解決能力が発揮できた科目がどの科目に当たるかは、なかなか
分かりにくいことがありますので、日本技術士会のWebサイトにある
技術士第二次試験の科目」を確認して下さい。


「業務の棚卸」の結果から、「選択科目の決定」という次のステップに進みましょう。

2019年度からの試験制度変更では、「選択科目」の統合のある科目があり、
試験範囲が広くなる場合がありますので、ぜひとも2018年度に合格を勝ち取りましょう。
 

技術士の部門紹介:水産部門

2018年12月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 39

技術士 水産部門の概要

美味しい魚や水産加工品を生産する工場では、衛生的な環境を保つ技術や鮮度を保つ高度な加工技術も必要となります。また、冷凍船などの冷凍技術や、水産資源の確保に向けた環境保護や維持管理も重要な課題となります。

そんな水産業に関する技術を持つ部門が、技術士水産部門となります。

専門分野は、漁の技術や養殖を行う技術を関連する漁業及び増養殖、魚からかまぼこやソーセージなどの水産加工品を製造する技術を問う水産加工、漁港施設などの建設管理を行う水産土木、水産環境を整える環境問題の内容を問う水産水域環境となります。

 

技術士 水産部門取得後の活躍

水産加工業を行う工場などで、製品開発や品質管理などを行う工場技術者として働くことができます。また、公務員の仕事としては、水産庁や水産試験場などで漁業の技術を開発普及に取り組む技術者や、港湾局で漁港の修繕や増設などの建設工事の管理などを行う仕事に就くことができるものと考えられます。

また、海洋汚染は社会的に大きな問題となっておりますので、湾岸などの閉じた海での赤潮や青潮といった漁業被害の解決を考えるために環境技術士の需要も増えております。

 

技術士 水産部門の問題点

日本は四方を海に囲まれており、漁業の技術や水産加工の技術も世界的に高水準であることが言えます。しかし、現在の技術士制度では、他部門と同様で土木工事での需要が高く、水産部門でも、受験者は水産土木の分野に偏っております。

こうした技術は、非常に発展性のある分野であり、多くの技術を世界にむけて配信することができる分野ではあると感じるのですが、現在の技術士はそれぞれの分野では必須資格ではないということが大きな弊害となっており、各分野の受験者が非常に少ないという状況は他部門と共通した課題です。

 

技術士の部門紹介:応用理学部門

2019年03月20日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 39

技術士 応用理学部門の概要

近年、地震による甚大な被害が起こっていることは言うまでもなく、その被害を最小限に抑えるためにはどのような地盤改良を行ったらいいか、また地震の発生するメカニズムを理解し、免震構造の建物を建設するのも重要ですが、建物が建っている地面がどのような状態かを解析し、必要な策を講じることができるような技術士が技術士応用理学部門です。

専門分野は応用理学部門という名称からイメージしにくいですが、主に地質系の分野となります。

専門分野は物理及び化学、地球物理及び地球化学、地質の3分野になります。

 

技術士 応用理学部門取得後の活躍

地質調査に関する専門知識があると見なされますので、建設コンサルタント会社の地質調査を行う部署などで活躍することができます。

求人の多くは地質調査に関するものです。

地質系ですので、各地方自治体や国交省の土木工事専門職としての活躍もできるでしょう。

また、近年の地球規模での災害の防止のために、地質や物理、化学といった専門知識を活かす場も増えていくものと考えらえます。

 

技術士 応用理学部門の問題点

技術士の応用理学部門は技術士部門の中では比較的受験者数が安定している部門です。そのため、今後統廃合という動きは見られません。

現在、専門分野は3分野ありますが、受験者は地質の選択者に偏っています。

これは、技術士建設部門と同様で、地質調査を行うための必要資格と見られているためと考えらえます。

そのため、技術士応用理学部門の求人も地質調査に関するものが大半を占めています。

地質調査に関する資格の役割を技術士が代わっているような状況であると言えます。

 

こうした状況にある技術士の技術部門が安定した受験者数があると、他の部門もこうした流れにすると受験者数が増えるのかどうかという議論もありますが、現状の大きな流れにはなっていません。

技術士倫理を考える 渋谷温泉施設爆発事故(2007年)

2018年03月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 38

施設の設計には、様々な危険性を検討してその対策を行わなければなりません。

特に爆発性のガスが噴出と同時に発生する温泉施設では、対策を怠るととんでもない事故につながってしまうという事例を紹介いたします。

 

2007年に開業した渋谷区の温泉施設において、温泉が湧き出ると同時に出てしまうメタンガスが施設内に溜まってしまい、あるタイミングで引火し爆発し死傷者が出てしまったという事故がありました。

爆発の規模はすさまじく、建物の壁が全て吹き飛ばされ、骨組みだけになってしまうというほどの威力でした。

 

この爆発事故の原因が、メタンガス除去装置が結露によりガスが抜けなくなってしまったというものでした。そのためガスが施設内に溜まってしまい爆発を引き起こしたというものでした。

問題は、その可能性を施設設計時に知っていながら、保守の必要性を伝えなかった施設設計者に最高裁で有罪判決が出たという事です。

 

技術士を目指す方々の中にも、設計業務を行っている人が多いと思いますが、自分の業務が原因で死亡事故が起きてしまうと逮捕される可能性があるということを十分に認識した方がよいということです。

設計業務は常にコストを抑え、利益を出さなければならないという経営側の要求と、安全安心高品質のものを作らなければならないという、相反する要求に対してどちらにもよく映るような答えを出さなければならないという状況がよく出てきます。

つい、利益を出す経営側の顔色をうかがって、安全を度外視してしまうことがありますが、これが大問題になってしまうということが、約10年前という最近でも起こってしまっていると言えます。

いくら技術が進んでも、安全と利益を比較すれば安全を取らなければならないという当たり前のことがなかなかできないと言えます。

 

この事故が発生した後も、ガス除去装置の運用をめぐって、施設設計、施工を行った会社と施設管理会社と施設のオーナー会社との間で責任のなすりつけ合いがあったということもあり、事故の心象を悪くしています。

結局この事故が原因で、施設のオーナー企業は温泉施設運営事業から撤退しています。

「技術士試験の高速記述方法」

2026年05月30日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 37

「技術士試験の高速記述方法」  

 まもなく6月になります。6月は実践能力向上の月間と位置付け、試験本番に備え記述能力のトレ-ニングに取り組んでいただきたいと思います。今回は試験答案を速く書く、「高速記述方法」をご紹介します。

 1.書くトレ-ニング  

 技術士試験は記述試験です。パソコンではなく全て自分の手で記述しなければなりません。このため単純に「書くトレ-ニング」が必要なのです。加えて制限時間内に記述する必要性があるため、高速記述が求められます。これを鍛えるには以下を実践下さい。理屈ではなく身体で体得する以外にその方法はありません。

1)グリップハンドで握力を鍛える。

 1日で600字×記述用紙9枚=5,400字の記述は、相当握力を消耗します。実際、私は試験本番で一時的に書くことができなくなった経験があります。利き手以外で書けたらどれだけ楽かと本当に思ったぐらい握力を消耗します。是非、無駄なことと思わず、隙間時間でハンドグリップ等で握力強化を継続して下さい。本番での強い味方になるでしょう。

 2)早く書くノウハウ  

 早く書くためにはいくつかのノウハウがあり、それには次のようなものがあります。

 ・筆記用具にこだわる。(えんぴつ、メカニカルペンシルの種類や、芯の太さと濃さ、指や手の保護グリップ、消しゴムの種類)

 ・ペンを軽く握り、筆圧を下げて書く。 ・指ではなく腕で書き、握力消耗を軽減する。

 ・「丁寧きれいな文字」ではなく、無理なく読める、減点されない高速化レベルを維持する。

 ・5分間で何文字書けるか時間を図り、徐々にスピ-ドを加速する訓練を行う。

  ・過去問模範解答や自身の準備解答文の書き写しトレ-ニングを行う。

  ・わかり易く・整理された箇条書きは、字数の削減と記述時間の省エネ対策となる。

 2.構想と構成が全て(設問は3回読む)  

 設問文は丁寧に3回読みましょう。題意は何か、その背景としているもの何か、どのような記述項目がマストであり、技術士らしさを示すには何が必要か等を探りましょう。設問文は要所であえて区切り、頭の中を整理しながら読んで下さい。題意と一致した記述項目を明確にしましょう。この整理と構想による骨子構成の作成が合否を決定します。

 3.題意を見出しに反映  

 上記2で整理した題意を確実に見出しへ反映、例えば以下のようにメモしましょう。 重要なのは題意に沿った確実な構成力です。

 例1.○○に対する多面的観点からの技術課題

(1)財政的観点 

(2)技術的観点

(3)地域社会的観点 

 例2.最も重要と考える課題とその複数解決策

(1)最も重要と考える課題とその理由

(2)複数の解決策

例3.解決策による想定される新たなリスクとその対策  

 (1)想定される新なリスク  

 (2)対策

4.骨子法による記述項目の構想  

 上記3.で題意に沿った見出しが構成されました。次はこの見出しに対し骨子法を活用、その論述軸を構想します。これまで訓練・蓄積してきた多数の技術キーワードを、即時に想起、どのような施策を展開すべきか、どんな効果をアピ-ルすべきかを、思いついた順にメモして行きます。

 5.多面的表現の工夫  

 多面的表現は、①「人、物、資源、環境、社会要求等」の側面で示す場合と、②例えばハード&ソフト対策のそれぞれに対し、緩和対策と適応対策を区分して示す場合が想定されます。どちらが題意に対して効果的であるかを瞬時に判断して、有効な方で記述下さい。箇条書きで示すことで試験官は視覚的に見やすく、理解しやすいです。

6.タイム&メンタルマネジメン

 記述はタイムマネジメントが全てです。最終的な確認、修正時間も予め、考慮しておく必要があります。このため構想及び記述は、制限時間の80%で終えることを想定した訓練が必要です。この際、小見出し等が記述解答文へインパクト効果を発揮できているかを見直して下さい。不足の場合はインパクトある、小見出しに工夫下さい。 本番では想定外、イレギュラ-なリスクも想定しておかなければなりません。(例えば隣席の受験者の貧乏ゆすりや、ちょっとしたしぐさが気になる等)さらに本番はことのほか、自宅とは違い予定どおりにことが進まないことが想定されます。従って、予め精神面でも余裕が必要であり、試験本番におけるタイム&メンタルマネジメントが必須です。

7.合格するための重点トレ-ニング  

 合格するために、以下を重点的にトレ-ニング下さい。

 ① どのテーマが出題されて、3課題は必ず抽出できる。

 ② 問題を見た瞬間に構成をつくる訓練を反復する。

③ 解決策は具体性(工法・数値・管理手法)を示す。

 ④ リスク・倫理・安全まで触れる。

 ⑤ 「技術者視点」と「自分の意見」を明確に示す。

 ⑥最重要ポイントは思考スピードと高速記述しながら次の展開を思考する。

 8.合格を確信する高速化練習  

 私は、初回合格の施工計画分野以降、その後の技術士試験(総合監理、建設環境、河川・砂防、衛生工学)では、いずれも設問を見た瞬間に「書き続けることができる」と確信し、結果として合格できました。その理由は以下にあったと回想します。

 ① 相当数の準備課題を準備したこと。

 ② キ-ワ-ドや準備解答文を、ICレコ-ダ-により3倍速で聞き続けたこと。

③ 業務や技術士受験学習以外でも、速く記述するトレ-ニングを継続したこと。

④ 速攻記述イメ-ジトレ-ニング(骨子法メモ作成)を徹底したこと。

 ⑤ 新しい技術トレンドキーワードを自ら探し集め、解答文に盛り込んだこと。

 どうぞ、受験者の皆さんは自分にあった記述高速化のための方法を見つけて下さい。そして速く記述することを訓練下さい。実際に時間を計測し、1枚解答用紙600字を約20分で書けるよう計画的なトレ-ニングを継続下さい。実際にできないことは本番では決して、達成することはありません。次回は「骨子の速攻作成方法」について、私の経験を踏まえご紹介したいと思います。(以上)

「洗練性を示す技術士解答文とは」

2026年05月23日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 36

「洗練性を示す技術士解答文とは」

 技術士試験で「技術的に洗練された論述」と評価されるためには、単に専門用語を並べるだけでは十分ではありません。論理の一貫性、具体性、再現性、客観性が伝わる表現が重要です。今回は、洗練性を示す解答文記述についてご紹介します。

 1.何故の明確化

 人間の思考として、「何故、そうなるか」を説明されると、より理解が深まります。 例:「荷重増加に伴い応力集中が生じ、部材の疲労寿命が低下する。」のように、何故に対する因果関係の明確化は、洗練性の高い表現の基本です。 

2.定量的、客観的根拠

  次に、具体的、定量的指標や数値により、その客観性を強調することは、洗練性を引き立てます。感覚だけではなく、根拠で示すことが説得力に繋がります。 例:「本提案対策を実施した結果、従前の処理工程時間を約30%短縮、予定原価を5%削減し目標利益を確保できた。」

 3.明確な比較、評価

 複数案の比較による明確な評価は、結果として洗練性の要素となります。その理由は、最適案を総合的観点から導き出し、それを証明するからです。 例:「本工法は従来工法と比較し、○○工程を省略でき、安全性能を向上、施工期間を○○日間短縮、施工の全体最適化を図ることができると判断された。」などの表現は、その典型的例と思います。 4.技術的根拠

 洗練性の高い記述は端的に、その原理と理由を説明することで、より説得力アップに繋がります。 例:「熱伝導率の高い○○材料を用いることで、効率的放熱が可能となり、これまでの問題点を解決できることを証明できた。」

 5.現実課題の提示

 現実的技術者視点や課題を示すことは、事実や真正性を裏付けることになります。 例:「この方法は~の点で有利である。一方で、~の課題があり、新たに~のリスクが想定された。この対策コスト増の懸念対策として、~を段階的に導入、初期投資を抑制、計画の着実な遂行を成し遂げた。」

 6.構造化による論理展開

 構造化された記述文の流れは「洗練性」と明らかに直結します。以下の構成例のように構造化された論理展開は洗練性の「型」とになります。

 1) 課題の明確化

2) 原因分析

 3) 解決策の提示

 4) 効果・検証

5) 残る今後の課題展望と対応

7.技術士らしい締めの表現 

 技術士試験の解答文では「技術士らしさ」の締めの表現が重要です。特に、結論部分では以下の表現で締めくくると、洗練性をさらに強調できます。

・「~の結果から、本手法は○○の効果を発揮でき、対策として有利であると判断された。」

・「~の分析及び検証から、○○が有効対策であることを証明できた。

・「~対策の相乗効果として○○を発揮し、その有用性を立証できた。」

8.洗練性強調の訓練 

 技術士試験の記述は、「構成力+技術キーワード+記述タイムマネジメント」が必須です。そのためには以下の要素を、総合力として鍛える記述訓練が不可欠です。

 

・技術キーワ-ドの早期想起と組合せ

・思考スピ-ドの高速化

・これまでの努力と知識蓄積による迷わない自信

・減点されない「型」による高速記述

・作文ではない定型技術報告文  

・キーワード即答訓練

9.参考文例

 「CO₂削減に資する建設活動のあり方」を例として、記述項目の内容についてキーフレ-ズを箇条書き表現例を以下に列挙しますので、参照下さい。

 (1)背景と課題

  建設業界におけるCO₂削減は、単なる技術的な問題にとどまらず、社会全体の持続可能性を支えるための克服すべき技術課題である。設計から施工、運用、解体に至るまで、全ての建設プロセスで低炭素化を実現する取り組みが切望されている。今後の建設活動のあり方と具体的施策を以下に列挙する。

( 2)建設活動のあり方

 1)低炭素設計の推進

 ・設計段階における低炭素化

 ・建物やインフラの設計時のエネルギー効率の高い断熱性建材の選定

 ・自然採光や風通しを最大限に活かす省エネルギー型建築構造の採用

  ・再生可能エネルギー利用による消費の最適化

 ・設計段階での「ライフサイクルアセスメント(LCA)」の実施

  2)グリーン建材の活用

 ・セメントや鉄鋼などの代替材料や環境負荷低減資材の選択

  ・再生材やバイオマス由来の材料、CO₂吸収性素材の積極採用

  3)建設プロセスの効率化

 ・施工段階におけるプロジェクト全体の効率化追求

 ・建設機械、設備等エネルギー効率の良い最新技術機械の導入

 ・輸送を含む精密な資材調達計画や現場のCO₂削減マネジメント

 4)運用段階での省エネ化

 ・リアルタイム監視によるスマートビルディング技術の導入

 ・地域エネルギーの効率的管理

 ・制御と循環化の促進

 ・ヒートポンプ、地熱利用等廃熱エネルギーの再利用

 5)解体と再利用の促進

 ・解体リサイクル等再資源化の促進 

 ・分別解体の徹底と、資材の回収率の向上

 ・解体後遊休地等の再生可能エネルギー供給の拠点化利用  

 (3)上記の促進方策   

 ・低炭素建設活動に向けた法規制の整備

 ・省エネ認定等インセンティブ制度の導入

 ・革新的技術開発への支援策の充実

  ・企業と業界及びサプライチェーン全体の連携・強化

  ・環境意識教育と消費者への啓発活動の推進 ・国際的技術コラボレーションの促進  

 次回は、技術士記述試験合格に絶対必要な能力、「スピ-ド記述の訓練」についてご紹介したいと思います。(以上)

技術士試験に合格する速攻骨子の作成

2026年06月06日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 36

「技術士試験に合格する速攻骨子の作成」  

 技術士試験当日まで約1ケ月と少しになりました。皆さん、試験準備の方はいかがでしょうか。前回は解答文を速く記述する訓練方法についてご紹介しましたが、今回はそれを試験本番で素早くシナリオ化する速攻骨子の作成方法について、ご紹介したいと思います。

 1.題意の把握  

 骨子作成では、設問に対する題意を確実に読み取り、的確に捉えることが重要です。設問を読んで、思いついたキーワ-ドはただちにメモして下さい。メモする用紙は、配布された問題用紙の空白欄を利用して下さい。この作業も本番で再現できるよう、事前に訓練しておきましょう。設問文は、以下に留意して読みましょう。  

・題意は何か。どんな背景記述が必要か。

 ・解答として、何を訴求できるか。

・主要な記述メッセ-ジは何か。  

・題意の解答として、的確な技術トレンドキーワ-ドは何か。

・準備した頭の中のテンプレ-トはどれとどれか、組み合わせと順番は。

 2.メモの構成  

1)構成アウトラインの作成

論述項目のフロ-を矢印か表で示し、項目構成をメモしましょう。視覚化することで、抜けや重複を発見しやすくなり、記述すべき事項が明確となりので、以下のようにメモを作成下さい。

 例:導入部(題意背景) → 課題 →重要課題として取り上げた理由 → 複数解決策 →  新たなリスク→その対応策→(コンピテンシ-:技術者倫理視点、社会持続性視点)

 2) 主要ポイントは箇条書き

各項目で何を記述するかは、順序や配列を考慮し、素早くメモしましょう。本文の主要項目となるポイントをメモで示すと時間的制約にも有効となります。

3. 骨子構成の訓練法  

1)速攻骨子  

 約5分間で素早く構成アウトラインを作成する訓練方法を以下に示します。時間制限で頭の中の「取捨選択力」と「論理整理力」が鍛えられます。試験本番に備えたトレ-ニングの一つの手法であり、繰り返すことで骨子の構成力と速さを鍛えることができます。

 ① タイマーを5分に設定。

 ② 「導入→課題→解決策→新たなリスク→対応策」の順、最低1行ずつ書く。

 ③ 頭の中を構造整理、知識記憶から速攻文字化。

 ④ 5分経過後内容を見直し、論理性をチェック。

 ⑤ 想定課題を変え、これを繰り返す。

2)模写法 

この方法は模範論文や過去問題解答例を模写し、そのモデル例を自身の解答文の形とする練習方法です。実際の設問課題として思考することが重要であり、既存モデル例文の型を以下のようにくり返し模写、自分の記述方法へとアレンジ下さい。 

① 参考文を選び、章、節、箇条書きの構成だけを写す。

 ② 自分の答案文のテーマに置き換え、書き直す。

③ 「論述構造のパターン」を体得する。(背景、原因、課題、解決策、リスク、対応)

 3) カード視覚化法

これはカードやテンプレ-ト等の視覚ツールを活用し構成を行う方法である。いわゆる頭の中の引き出しです。但し、相当数の準備課題に対応する必要性から、それぞれのカードを思い起こし整理し、完璧を目指さず「頭の中の引き出しファイルの構造化」以下のように活用下さい。

 ① 主要ポイントを頭の中で1枚のカードに描き整理、記憶する。

 ② 設問に合わせ、カード内項目の相互の出し入れにより、最適構成を作る。

 ③ 視覚化、イメ-ジトレ-ニングにより、構成作業を高速化する。  

4)Q&A法   

これは、想定課題を自らに問いかけ、これに対する解答を口から骨子内容を以下のように発生する練習方法です。

 ① 「何を解決するのか?」「その理由は?」「どんな効果があるか?」「残る課題は?」等の自問自答による反復練習を行う。

 ② 章ごとの見出しを、技術トレンドキーワ-ド表現する訓練を行う。

 ③ 設問「Q」を解答「A」へ骨子として落とし込み、論述の筋道を明確とする。

 4.能力向上の訓練ポイント   

速攻骨子の作成術を自分のものとするための以下のトレ-ニングを継続下さい。

① 毎日1課題、5分間アウトライン作成:テーマは過去問題 + それの拡大想定版

② 準備した解答文を短時間で要約:1枚、5分程度

③ 参考解答文の要約:記述内容の見だし化、要約化、技術トレンドキーワ-ド化。

 5.要約メモ作成の訓練  

骨子作成の速攻化は、トレ-ニングで克服できるものと考えます。例えば新聞の社説、専門技術雑誌の特集記事等、普段目にする情報媒体利用し、概要と構成項目となるよう要約する訓練を継続下さい。  古い話で恐縮ですが私は、新聞の社説欄を切り抜き、その内容を要約することを繰り返し練習しました。のちに「元新聞記者の方」と、文章の記述の仕方についてお話しする機会があり、ご自身の経験でもこの方法で訓練されたそうです。極めて有効な方法であることを改めて認識しました。

6.妥当性と多面性を表現  

 速攻で記述項目を構成したあとは、それを確実に網羅しながらスピ-ド速く記述して行く必要があります。構成段階ではじっくり構想する時間はありませんので、表現等は粗削り状態です。このため、メモを記述へと変換する場合は、その表現が適切か否か妥当性を確認しながら記述する必要があります。

 また、メモの記述を書き連ねた場合、途中で記述が不十分であることに気付き、その追記が必要な場面があります。この場合は、同じ項目や内容、重複しないようあえて多面性を考慮した記述表現に工夫下さい。

 次回は試験官に今回ご紹介した骨子作成メモから、「わかり易さを伝える」記述方法について、ご紹介したいと思います。(以上)

試験当日の準備と注意点など

2018年07月10日 作成 / 執筆:スマート技術員講師 / 閲覧数(月間): 35

①まずは試験に必要なもの(人によっては必要なものも含む)

○受験票

忘れても当日、試験本部で身分証明書を提示すれば受験が可能だが時間を要する。忘れずに持参することがベスト。

○筆記用具

鉛筆、またはシャープペンシル 2本以上(書きやすく使い慣れたものがベストなのはご存知だと思いますが)

○消しゴム 2個以上

人によっては字消し板を用いてキレイに部分消しにこだわる人もいる。細長い消しゴムを使う人もいる

○定規

必要なら持参、使う人は多いと思うが

○時計

会場によっては時計がない。ごく普通の腕時計がベスト。機能がたくさんあるデジタル時計などは試験官に疑われるかも

○飲み物

水筒などは不可。一般的なペットボトルなら可。緊張で喉が渇くのであったほうがよいかと

○タオル

汗をかくと答案用紙に記入しにくい。首に巻くか膝の上に置く。机上には置けない

○昼食

昼休みに外食したり買いに行く人などそれぞれ。朝のうちにおにぎりやサンドイッチなどを購入し保冷バックで保存しておくと精神的に安心、集中できる

○上着など

会場、座る場所によっては冷房が強すぎて試験に集中できない可能性あり。寒さ対策も必要かも

○不可と思われるもの

電卓、耳栓、色鉛筆は基本的に禁止と聞いています

 

②試験当日の注意点

○失格だけは絶対に避けよう

回答用紙に「氏名」「受験番号」「選択科目など」の記入を忘れると採点もしてくれません

択一問題は記入ズレ、回答数オーバーしていないか何度も確認しましょう

○択一問題の正答が試験1週間後くらいに発表されます。自分が選択した答えをメモし答え合わせができる状況にしておきましょう

○選択Ⅲは復元できるよう問題用紙にメモを残してしっかり持ち帰りましょう

○最後まであきらめず、ねばってねばってあがきましょう。その最後の努力が実るかもしれません

 

③試験後

○択一の採点をしましょう。合格点に届いたなら口頭試験の準備を始めましょう

○選択Ⅲ論文の復元をしましょう。時間が経つとどんどん忘れてしまいます。早めに取り掛かりましょう。思うように記述できなかったとしても何が起こるかわかりません。自分勝手な思い込みで復元を怠らないでください

 

今までの自分のやってきた事を信じ、最後まであきらめない受験生が合格に近づくと私は信じています!

 

技術士の部門紹介:船舶・海洋部門

2018年07月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 35

技術士の専門部門の中でも、造船や海洋開発に関する技術部門としてあるのが船舶・海洋部門です。

この部門は、技術士の中でも特に受験者が少ない部門です。

 

技術士 船舶・海洋部門の概要

船舶の設計や、油田や海洋資源の開発と言った海洋開発の技術部門を担当しているのが、船舶・海洋部門です。

専門分野も船舶の構造設計や船舶動力やエンジンの構造などを専門とする船舶と船用機器、海洋パイプラインや油田用の浮島などを設計することが出題される海洋空間利用に別れています。海洋大学や商船大学などを卒業した方にとっては馴染みの深い内容になると思います。

 

技術士 船舶・海洋部門取得後の活躍

船舶の設計や海洋開発などを行う会社に設計職として活躍することが可能です。

しかし、内容が専門的なことと、海洋開発などは海外となることが多く、日本の技術士資格と合わせてプロフェッショナルエンジニアなども取得している必要があると考えられます、

 

技術士 船舶・海洋部門の問題点

船舶・海洋部門は他の技術部門と比較しても特に受験者数が少ないことで有名です。

平成29年度の二次試験受験者数は15人でした。これは日本の造船事業が最盛期から大きく衰退していることや、海洋開発などでパイプラインを敷設するというような機会がほとんどないためと思われます。

沿岸の工事などであれば、技術士の建設部門での需要となりますので、技術的に専門分野を活用する機会が少ないというのが原因ではないかと思われます。

船の操縦であれば航海士などの資格が必要となるため、技術士として活躍できる分野が限られてしまっているということが原因と考えられます。

 

船舶・海洋部門は商船大学や海洋大学を卒業しても異分野の業種の会社に就職する人も多いように、専門性を活かして活躍するには、非常に狭き門をくぐる必要があります。

設計職として造船会社などの特殊な会社に就職する必要があります。現在、造船会社は大手企業しか残っていないため、非常に需要が限られています。

また、海洋開発を行う場合でも、日本国内の油田などがない限り需要を作るのが難しいと言えます。

 

 

「骨子メモから、合格する技術士試験解答文」

2026年06月13日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 34

「骨子メモから、合格する技術士試験解答文」

 これまで本コラムでは、解答文に有効と思う記述ポイントについてご紹介してきました。今回はその総括的とも言うべき、骨子メモから、わかり易い合格答案の記述方法について、私の元職場の元新聞記者の方の経験談を踏まえ、ご紹介したいと思います。

 1.元スポ-ツ新聞記者  

 この方は、某スポ-ツ紙の元記者の方でした。縁あって同じ職場となり、若手技術者に対する文章記述方法等の指導を、ご支援をいただきました。  記者としてのスタ-トはプロ野球の新聞記事となる場面を現場から、本社へ伝達する役割だったそうです。今から約50数年前当時は特に、ファーム等の試合はTV中継等がないので、試合現場の先輩記者から渡される伝達メモから、現地の電話から本社キャップへ情報伝達する方法が主流だったそうです。

 2.メモの繋ぎ合せ  

 先輩から言い渡される断片的な試合の場面をメモし、瞬時につなぎ合わせ、即座に文章を構成、それを本社へ伝えることが新人の役割だったそうです。報道という他社よりも速いスピ-ドが求められる勝負の世界ですから、新人が通る道と言え、ハードルが高い状況であったと推測されます。まさに骨子メモから技術士試験解答文に繋げる能力が求められることが容易に想像できます。

 3.わかり易いことの重要性

 1)3秒で印象付ける

  試験官は、解答文をじっくりとは読んではくれません。見た目の数秒間で評価が決まると言っても過言ではないと思います。人の第一印象と同様に、解答文は見た目で判断されます。パットみて読みたくなるような意図的な記述が必要です。 さらに最初の1文で結論を言い切り、試験官へインパクトを与え、「何の話か」を瞬時に伝えることが重要です。3秒で論旨を伝えることを意識する必要があります。特に、導入文は解答文の全体像を印象付ける要素であり、重要な役割を果たします。

 2)「型」に押し込む

 技術士試験はじっくり考えながら書く記述時間はありません。このため、タイムマネジメントの点から、その「型」に押し込んで、時間配分の効率化を図り「結論→課題→原因→対策→効果」に落とし込むことが必要です。 この順に構成するだけで、記述文は論理的になり、試験官から安定した一定の評価が得ることができます。

 3)シンプル文を徹底

 記述文は情報が多ければ多いほど、理解が困難となる可能性があります。「一文一意」を基本とし、「~は〜である。」「〜であるため、〜とである。」など、シンプル文で簡単に読むことができ、読み手の負担軽減に配慮しましょう。とにかく、試験官がスラスラと読めることを第一優先と考えて下さい。

 4.メモから解答文へ  

 想定課題を仮に設定した場合の記述例として、骨子メモからわかり易い解答文へ繋げる方法を以下に紹介します。参考になれば幸いです。

 ●想定課題例:「激甚化・頻発化する自然災害に対し、防災・減災の観点から技術者としての課題と解決策を述べよ。」を設定します。以下のように骨子メモから解答文へと肉付けし、解答文へと繋げていきましょう。

 5.解答文の構成メモ  

1)背景  

◆メモ:自然災害/ハード&ソフト/総合/防災対策

⇒激甚化する自然災害に対しては、従来の設定基準を超過することに備え、ハード・ソフトを組み合わせた総合的な防災・減災対策の強化が重要である。

 2)課題(複数案)

◆メモ:インフラ耐災害/避難伝達/防災意識

⇒その主な技術的課題として、以下が挙げられる。

①既存インフラの耐災害性能が不足している。(既存性能の観点)

②災害情報の伝達が遅れ、避難行動に結びつかない。(情報伝達の観点)

 ③地域住民の防災意識に、個人差がある。(住民意識の観点)

 3)要因

 ◆メモ:想定外/情報共有/防災教育

これらの課題は近年の気象環境の変化に伴う想定外豪雨の頻発や、これによる外力増大に対する既設インフラの剛性及び耐震性の不足、情報共有体制の未整備、防災意識の希薄性がその要因として考えられる。

 4)対策案と有効性

◆メモ:強靭化/弱部/制約/被害最小化/防災情報/避難/社会システム/地域防災力/防災意識/地域コア活動/広域連携

上記課題の解決策として以下の施策を展開する。

 ① 河川堤防の強化等インフラ強靭化と戦略的メンテナンスマネジメント

・災害時の弱部が整備強化されることで、住民生活の安心感が向上する。

・限定財源や人材制約のもと、着実かつ効率的メンテナンスを継続できる。

 ② ICT等情報コミュニティ-ツールの活用と被害最小化社会システムの実装

 ・災害情報のAI等先端技術活用により、平時からの情報共有が可能となる。

・災害予測から避難へ繋げ、社会システムとして国民生活の安全度を向上できる。

 ③ 防災訓練や地域の防災教育の継続による地域防災力の強化

・訓練や教育により防災に関する平時からの危機意識が醸造される。

・地域のコア活動を水平展開することで、広域連携の促進と防災力強化に繋がる。

 6.「キーワ-ドカード」の準備  

 事前に準備するキーワ-ドカード:「ハード&ソフト防災対策」としての例として以下に示します。

数多くのキーワ-ドカードを作成、準備、頭の中の引き出しとして活用下さい。

作成したキーワ-ドは、諸設問への対応と応用が可能です。是非、準備して下さい。 

 ◆ 「ソフト&ハード防災対策」キーワ-ドカード◆

  本課題に対しては、ハード・ソフトを組み合わせた防災・減災対策が重要である。

  主な課題は、構造物の性能不足、情報伝達の遅れ、住民意識の不足である。

 これは、外力増大への対応不足や情報基盤の未整備に起因する。

  したがって、構造対策、ICT活用、教育強化を推進する。

 これにより、被害軽減と迅速な避難が可能、社会の防災力強化となる。

7.技術士らしさの重要視点  

 解答文を、試験官に技術士としてふさわしいと思わせるには、それを感じさせることが重要であり、以下のポイントを重視、記述表現に工夫、技術士らしさをアピ-ル下さい。

・安全、安心の最優先:国民生活の安全、安心や「人命」の最優先を入れる。

・避難行動:予測、情報発信から「避難行動」へつながる社会構築について訴求する。

・事前対策:「備え:事前対策」と「機動:発災時対応」を分けて論述する。

先端技術:先端技術の活用後の効果と残るリスク課題と対策を言及する。

 今回は骨子メモから、わかり易い論述へ繋げることについて紹介しました。次回は試験本番で役立つ、「解答文字マスを埋めるテクニック」について、ご紹介します。(以上)

技術士の基本を押さえる③ どんな業務が実務経験になるの?

2017年02月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 34

技術士2次試験を受験するには、所定の期間の実務経験が必要になります。

実務経験は、「科学技術に関する実務経験」としか記載がなく、どういったものが実務経験にあたるのかがとても曖昧です。

今回は、技術士受験資格の実務経験に関する例について解説します。

 

そもそも実務経験って?

技術士の実務経験ってどのようなものなのでしょうか?

技術士法の中では「科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」とあります。

漠然としすぎていてどのようなものかが思い浮かばないかと思いますが、例としては以下のようなものが挙げられます。

 

・新製品の開発、設計、検査

・道路建設の計画、検討、設計

・建物を建設する際の受変電設備建設の計画、設計、運用後の評価

 

科学技術に関する新たな挑戦を行った時に技術士の実務経験になるのではないでしょうか?

通常であれば、困難で導入不能となるような事案でも、工夫を重ねてうまく製品化や工事であれば竣工したというような事例を実務経験の中で入れなければなりません。

設計や計画といっても、誰でもできるようなルーチンで流せる業務(決まりきった設計業務など)は、実務経験としては不適当であると思われます。

 

日々の業務の細かい点に注目

技術士を目指す方の中には、こんなことは、自分の業界にいる人であれば誰でも気が付くと思っていて、小さな工夫を見逃している可能性もあります。

技術に関する創意工夫はとても小さなことが大きな効果を発揮したりすることがあります。

そうしたものを見逃さず、実務経験としてうまくプレゼンができれば、十分実務経験になると言えます。

 

技術士二次試験の最初の難関でもある実務経験は、日ごろの業務をよく観察することで乗り切ることができます。

技術士倫理網領④有能性の重視

2017年03月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 34

技術士倫理網領について解説を行っていますが、3項には前回からガラッと趣旨が変わります。技術士にとって必要なものは誠実さであるということを述べております。

 

条文:技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。

 

有能性の重視という項目を技術士倫理網領でうたっております。

これは、技術士としての専門分野を明記し、自分の専門外の分野への開発にはかかわらないということを明記された条文となります。

技術士と名乗って技術開発を行う場合は、必ず専門分野を明記し、専門分野以外の専門的な業務にあたることを禁止しております。

技術士は専門的な資格です。これは、技術部門の専門知識がない人は技術士として説明をしたことを専門家が言った内容と受け取ります。

その場合、嘘や詐欺的な内容の説明があっても、素人ではその是非を判断することが難しく、気づかれずに内容が受け入れられてしまうことがあります。

エネルギー分野への投資案件への投資勧誘などで、専門知識を持った人がもっともらしく説明するとその内容が正しいことのように思えてしまいます。

しかし、その内容は詐欺的なものであったとしても、実際に刑事告発されなければ専門知識のない人に気づくことが難しいというような例がそれを示しています。

 

技術士はその専門性の高さから、簡単に素人を騙すことができてしまいます。

また、受注が欲しいからと言って自分の専門外の分野の案件にも手を出すような行為は技術士倫理網領に反する内容と言えます。

 

「技術士試験はロジカルライティングが重要」

2026年04月18日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 33

「技術士試験はロジカルライティングが重要」

 技術士二次試験は論理的な記述、すなわち「ロジカルライティング」能力が必要とされる試験です。その内容は「知識量」よりも構造化された思考を、いかに短時間に整理し解答文へ落とし込むかがポイントです。今回はその試験対策として具体的実践方法をご紹介したいと思います。

1. 基本原則

 技術士試験で求められるロジカルライティングは、論理構成、説得力、再現性の3項目です。「筋道立てて課題を解決する思考」を文章で示す必要があり、基本原則は以下の例のように、わかり易く主張、説明することが重要です。

・結論を先に述べる。(結論):課題の解決には、○○の導入が最も有効である。

 ・何故を示す。(理由):何故なら、以下がその理由である。

 ・具体的である。(具体例):例えば、~の事例によると

 ・取り纏める。(再結論):従って、○○が必要となる。

 2. 論点整理

 技術士試験は、多様な視点に基づく、多面的な論述が評価ポイントとなります。これをシンプルにわかり易く整理し示すことが重要です。このため、観点を重複させないことや抜けや漏れがなく、例えば技術面、経済面、環境面、社会面、安全面等の観点ごとに区分し論点整理すると、わかり易く整理できます。

 3. 論拠構造

  ロジカルライティングでは、「なぜそう言うことができるか」を明示することが必要です。これには、主張→理由→根拠の階層構造→結論と言った論拠構造で示されていることがわかり易いです。例えば、

 【主張】:以下の理由により、○○〇を採用した。

  理由①:対策工効果が最も有利と判断されたこと。根拠(何故なら)⇒具体例(○○)

  理由②:経済的かつ、工期短縮が可能であること。根拠(何故なら)⇒具体例(○○)

 理由③:維持管理が容易、LCCを低減できること。根拠(何故なら)⇒具体例(○○)

 【結論】:総合的に課題を解決、目標を達成できると判断、これを採用した。

 4.解答文の構成テンプレ

1)課題の明確化(背景 、問題点、本質的課題)  

 何が課題であるかを、抽象的でなく、具体的な数値で示し明確に示す。

 2)課題の分析(多面的視点)  

 分析する側面に、漏れや重複がないことに留意し、以下の観点で整理を行う。 ・技術的課題 ・社会的課題 ・経済的課題 ・安全性課題 ・環境面課題 

3)解決策の提示

 解決策は課題とに対し、一対となっている関係が重要です。

・課題①コスト ⇒ 解決策①(コスト)

・課題②品質管理⇒ 解決策②(品質管理)

・課題③環境保全⇒ 解決策③(環境保全) 

4)リスクと対策

 リスクはどんな状況やプロセスでも、必ず存在する「現実的思考」の視点が重要です。また、それにどう対処するか、その対策を確実に示す必要があります。例えば以下のようにリスクに応える解決策が肝要です。 ・コスト増リスク⇒財源の段階的投資計画により、集中を分散、コスト負担を軽減 ・技術評価リスク⇒試行・実証試験に基づく、PDCAによる改善スパイラルアップ ・品質低下リスク⇒AIと人間によるダブルチェックにより所要品質の確保と向上

5)倫理・持続可能性

 問題Ⅱ、Ⅲではこの設問が想定され、「コンピテンシ-」の観点から、極めて重要なポイントです。技術士としての資質、能力及び技術者の倫理観を示して下さい。 

・公益安全、国民の健康及び福利を最優先

・地球環境保全と次世代に渡る社会の持続性の実現

・法令遵守と高い技術者倫理感

 5.高得点獲得のための戦略

1)最初に課題を明確化

 本文では最初に「何を記述するか」を導入部で示し、解答文の概要を試験官に一瞬で理解させる戦略的なテクニックを使いましょう。

 2) 漏れなく多面性を示唆

 特に課題の解決策では技術、人材 、経済、維持管理、安全性、住民理解、環境保全等漏れがない多面的観点から、具体の解決方法を示唆して下さい。

 3)技術士らしいキーワード

 技術士試験では「専門性+実務感」が評価されるため、最新の技術情報やキーワ-ドを挿入し、技術見識の高さをアピ-ルすることが評価につながります。 

 例:ICT 、AI 、LCA 、予防保全、地域防災力、グリ-ンインフラ、イノベ-ション創出、データプラットフォーム、デジタルリテラシ-、ビッグデータ等  ここで重要なポイントは、設問に対しキーワ-ドが合致しているかです。これがぶれると論理性が崩れますので、必ず、確認した上でキーワ-ドを選択記述下さい。

 4)トレンド・センテンス

 例えば、昨年の「国土交通省白書」や特に本年の「第6次社会資本整備重点計画」等をよく確認し、政府が展開している施策等をチェックしましょう。そのなかで、トレンドであるセンテンスやトピックス・キーワ-ドを拾いあげて下さい。課題解決策等の記載では、これを自身の意見や考え方として主張、織り込むことが、見識の高さや洗練性のアピ-ルにつながります。

5)リスクと対策

 リスクとその対策は、予めどんなリスクが想定されるか、その対応をどうするかを準備しておくことが重要です。これを確実に記述できることが高い評価につながります。日頃からのイメ-ジ・トレ-ニングすることが、これへの準備となります。

6)万能フレーズ

  論述に対しては、例えば以下のような定型文(万能フレ-ズ)を覚えておくと、骨子作成段階や実際の記述をより迅速に行うことができます。

・「~の観点から、以下の課題が存在している。」

・「その理由は以下のとおりである。」

 ・「具体的には~が実例として挙げられる。」」

 ・「したがって~この点を踏まえた対応が重要である。」  

 受験者のみなさん、この点を十分認識し、ロジカルライティングにより解答文作成の準備に取り組んで下さい。

  次回は説得力ある技術士解答文について、ご紹介したいと思います。(以上)

「技術士記述試験合格!合理的にマス目を埋めるテク」

2026年06月20日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 33

「技術士記述試験合格!合理的にマス目を埋めるテク」

  技術士の記述試験本番では「記述することが思い浮かばない!マス目が埋まらない!」など、多くの受験者が直面する問題です。単純に何かを書いて、単にマス目や行の水増しするだけでは、逆に評価が下がる要因となります。記述原則に従い、自然に字数を増やす技術を理解し、それを身に付けることが、合格の鍵となります。

  今回は試験本番に備え、実践的かつ合理的にマス目を埋めるテクニックについて、私の経験から得たテクニックをご紹介いたします。

 1. 記述の基本原則を遵守

  技術士試験は記述試験であり、技術論文の記述原則に沿っていなければ、ルール違反とみなされ、減点対象となります。以下の記述の基本ルールを遵守して下さい。

 ① 1行目書き出しは、1マスあけて記述。(2行目以降は先頭のますから記述する。)

② 符号(。 、かっこ、数字、アルファベット)は原則に従う

 ③ 見出し、小見出しは、それぞれ1行を使用、あえて余白部を作る。

 ④ 章や節は、統一した表示方法で示す。

⑤ 読みやすさを優先、適度に区切りの良い箇所で改行する。

 2. 記述文の工夫

 記述文では、以下のように合理的に余白箇所を創ることを工夫下さい。

 ① 簡潔で文章にリズムが生まれやすいように一文を、短文とする。

 ② 文章は2~3行であえて区切る。それ以上は逆に読みにくいことを理解する。

 ③ 複雑な内容はわかり易く、あえて意図的に分解して記述する。

 ④ 一文一意を徹底する。

 ⑤ 5W1Hに原則に従う。

 ⑥ 箇条書きは多面的記述に有効、体言止めによる余韻によりイメ-ジ領域を広げる。

 3.「理由+具体例+効果」で説得力を示す  

 例えば「安全対策が重要である。」などに代表されるような一般的な短い文は「結論文」で止まり、理由やその効果が示さないことが多いです。 以下のような表現や文章の繋げ方により、ある程度の字数を増加することが可能となります。  

例:「○○は安全対策が最重要である。その理由は〇〇のリスクが存在するためである。例えば△△の事例では□□が改善されることが立証され、適切な対策を講ずることによりこれを防止できる。結果(効果)として、信頼性向上及びコスト低減につながる。」 結論文の後に、理由、事例、効果を追記することで、同じ内容の言及であるにもかかわらず。自然に字数を増やすことができます。但し、文章が無駄に冗長的にならないことに留意が必要です。

 4.切り口を増し、技術士視点を表現

 技術士試験では多面的視点表現が評価されますので、これを意図的に応用しマス目の増加の工夫に繋げます。

例えば、1つの設問テーマに対しては以下のような様々な観点(視点)から記述することが必要です。

・技術的観点:○○○(新素材等の技術研究開発)

・経済的観点:△△△(AI等先端技術を活用したコスト縮減、省人化、)

 ・環境的観点:□□□ (地球環境保全対策の推進と持続可能な社会の実現)

 ・社会的観点:××× (国民同意と社会受容の拡大)

・安全・リスク観点:◎◎◎ (回避、抑制、代替)

 それぞれ要求される観点に対し、対応した内容を短文箇条書きで示します。記述内容に漏れがなく、それを満足する内容とします。結果として、マス目を埋めることができます。  私は、技術士試験合格までに約10年間を要した劣等生でした。この「合理的な記述方法」を先輩技術士から教示して頂き、この手法に出会えたお陰で、今の私があると確信しています。合理的かつ実用的な手法により内容が評価され、字数が増え、紙面が埋まり、しかも読み手が見やすい。まさに「王道テク」とも言えると思います。受験者各位は是非、参考にして下さい。

 5.「新たなリスクと対応策」を有効利用

  技術士試験はリスク意識とコンピテンシ-能力を示さなければなりません。また、設問の題意に応答する内容でなければ、評価されません。 但し、事前にテンプレ-ト(定型文)にしておけば、異なる設問であっても要求部分のみを入れ替えるだけで、どんな課題へも適用が可能です。テンプレ-トはマス目量も事前に把握でき、都度記述するのではなく、事前に準備できる部分です。 記述しながら「あと何行、どれぐらいの紙面が必要か」を確実に計算、制御でき、準備することで意図的な戦略となります。是非、コンピテンシ-能力表現を意識したテンプレ-トを準備して下さい。

 6.技術者倫理は「接続語でつなげる!」

  自然に文章を長くするには接続語が有効です。特に技術士倫理は多様な以下の要素を「技術士倫理要綱」では、求めていますので有効に活用しましょう。

・安全・健康・福利の優先

・持続可能な社会の実現

・信用の保持

・有能性の重視

・真実性の確保

 ・公正かつ誠実な履行

・秘密情報の保護

・法令等の遵守

・相互の尊重

・継続研鑽と人材育成  

これら全てを記述する必要はありませんが、上記の倫理項目の2~3要素を次の例のような接続詞を使い、文章をつなぎ合わせて下さい。無理にマス目を増やすのではなく、論理を見せて、アピ-ル、技術者倫理に求められる見識の高さを示して下さい。

 ・したがって、・一方で、・さらに、・このため、・具体的には、など

例:我々建設部門の技術者は、国民生活の安全・健康・福利を最優先し、安心できる国土基盤の確立と維持を担う必要がある。 このため、法令等の遵守はもとより、公正かつ誠実な履行により、社会への貢献を意識した行動規範に基づき、自然及び地球環境保全施策の積極展開により、持続可能な社会を実現する使命がある。

 したがって、業務上で関連するステ-クホルダ-に対する相互の尊重により、合意形成及び円滑調整には、プロジェクトを先導する強いリーダ-シップが重要であると考える。

7.何よりも大切なこと 

 マス目を埋める本質は情報量を増やすことです。どんな場面に遭遇しても情報量、引き出しの多さ(:準備したキーワ-ドカードの絶対量)が最も大切です。この事前準備こそが合格するテクニックなのです。試験本番まで、時間は残されています。引き出しと、ファイルを準備、増加しましょう。  

次回は、「技術士試験は能力を評価する試験ではない」ことについて、ご紹介したいと思います。(以上)

暗記と暗唱の理想的な比率は?技術士システムを有効活用しよう

2017年08月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 33

学習の基本は「暗記」と「暗唱」の組み合わせですが、それぞれにかける勉強時間のバランスはとれていますか?暗記とは学習して脳に情報をインプットすること、暗唱とは覚えた情報を何らかの形でアウトプットすることを指します。もう少し技術士試験に照準を合わせて具体的に言うと、前者は教科書や参考書を開くことであり、後者は問題集を解くことです。この両軸によって私たち人間の脳は学習しているという意見に異論はないでしょう。

では、学習に欠かせないインプットとアウトプットのバランスはどの程度に保つと効果的なのでしょうか。どちらも大切であるし、わざわざバランスを考えなくても勉強の成果を上げることはできます。ですが、最適だと思われる時間の割り振りをすることで、短い学習時間をより充実したものに変えることができます。教育の現場でこのバランスについて研究した学者がいました。それが教育心理学の博士として歴史に名前を残したアーサー・ゲイツ(1890-1972)です。彼の名前は広く知られてはいませんし、日本語の書籍ではベネディクト・キャリー著『脳が認める勉強法』で紹介されるエピソードの一部として紹介されている程度ですが、重要な実験を行った研究者です。

ゲイツ博士はある学校のクラスを対象に暗唱の実験を行いました。文学作品に出てくる一説を暗記して、暗唱するというシンプルな実験です。その結果、学習効果を最大限に引き出すバランスが明らかになりました。全体の30%から40%を学習(インプット)の時間として使い、残りの時間を暗唱(アウトプット)の練習に使うことが最も適切だと発表しています。

ただし、ゲイツ博士の発見は学校の生徒を対象にした実験によるものです。高学年の生徒を対象にした実験ほど、インプットの時間は短い方が効果的だという結果になりましたが、成人の脳がまったく同じ学習バランスが最適とは証明されていません。また、個人差も当然あるでしょう。ですので、あくまでもインプットの学習時間が3割から4割を目安にして、自分に最適な学習時間を見つけていくとよいでしょう。

技術士システムでは過去の問題が用意されているので、インプットしたあとはストップウォッチや時計で時間を計りながらきちんと暗記できているかアウトプットの学習も行いましょう。インプットとアウトプットの両軸を鍛えることで、学習効果はアップします。

2部門目で他部門を狙うときの注意点

2018年01月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 33

3月に技術士試験に合格したとき、あるいは口頭試験が終わり、合格発表を待つ悶々とした期間に、2部門目、3部門目へのチャレンジを検討している方は、その部門に求めれらていることを十分に理解することが必要です。

 

なぜなら、各部門の試験にかかわる主体が異なるためです。

主体が違うと、自ずと考え方が違って、その部門の技術士に要求するスキルも変わってきます。

 

たとえば、農村部の水路を改修する際の工法をテーマに詳細論文を書いたとしましょう。

 

国土交通省の影響を強く受ける建設部門では、大雨のときに、水を速やかに下流に流し、浸水被害が出ないことを重視します。

農林水産省の影響を強く受ける農業部門では、水路の泥上げなどで農業従事者の負担が少なくなるようにして、かつ農作物の収量が増える工法が評価されます。

環境省の影響を強く受ける環境部門では、在来種の生息・繁殖の場として、生物多様性が維持される改修である必要があります。

 

同じ「ネタ」で2部門目、3部門目を狙うときに、もともと、異なる部門の視点も持って、業務にあたっていた場合には、難なく「2匹目のドジョウ」を得ることができます。

 

そうではないときには、とくに口頭試験の際に、試験官に厳しい質問をされて困りますので、2部門目、3部門目の考え方の違いを、よく研究しておくことが重要になってきます。

 

なお、2部門目に、総合技術監理部門を選ばれた場合には、よりいっそう要求されていることが異なっていますので、頭をガラリと変えることが大切です。

汎化と特化を繰り返す

2018年06月17日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 33

抽象度を高めることと、具体性を高めることは相反することのように見えますが、これを繰り返すことで課題の構造が明確になります。


また、汎化と特化の両方がバランスよく盛り込まれていると読者(=記述試験では試験官)は理解しやすくなる(=合格)。


記述問題において抽象度を上げるということは、タイトルやサブタイトルを的確につけるということです。


記述問題において具体性を高めるということは、このサブタイトルのもとで伝えるべきキーワードやその意味、意義、問題、課題などを示すことです。
 

人は、抽象的なことばかりを聞いていると漠然として訳が分からなくなります。逆に具体的なことばかりを聞いていても細かいなあと嫌になります。
このため、人に話をしたり、文章を書くときには、まず抽象的なことを言って、どういう意味だろうと読者や視聴者に考えさせ、その意味を読者の
理解のテンポに合わせて解説して行くのです。具体的な話をしたり、エピソードを加えたり、そして理解してもらったら、次のトピックに移るので
すが、注意すべきは、その時も一度抽象度を上げることで話の全体を理解しやすくなります。


この汎化と特化を繰り返す技術は、技術士の記述問題だけではなく、口頭試験でも使えるし、日常のビジネスでも、プレゼンでも使えます。
抽象度を高めるということは、その課題を俯瞰的に客観的に見ることが必要です。そして、その上で、鷹が獲物を捕獲するようにターゲットを
決めて一気に成果をあげるのです。
 

コンピュータの世界でもこの汎化と特化という技術はモデリング言語で活用されています。アクターを定義しますが、抽象度をあげたものを
スーパークラス、具体化したものをサブクラスと言います。例えば、小学生と中学生と高校生をまとめて学生と呼びますが、この学生という
定義がスーパークラス、小学生や中学生などがサブクラスとなります。スーパーというとオールマイティのようなニュアンスを感じますが、
英語でのスーパは上位、つまり抽象度をあげる意味です。サブというと補欠とか、予備をイメージしますが、英語では下位、つまり抽象度を
下げたものという意味です。そして、スーパークラスに対して、アクティビティを定義します。学生は勉強する。学生は学校に行くと言ったもの
です。でも、小学生と大学生では行動パターンが大きく異なるので、このような抽象化の定義は無理があるかもしれない(笑)。


技術士を目指す人は、この抽象度を上げる努力と、具体化する努力の両方をバランスよく進めて是非合格してほしいと思います。

以上

 

 

技術士の部門紹介:衛生工学部門

2018年11月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 33

技術士 衛生工学部門の概要

空調機の設置や台数などの検討する建築設備の設計分野では、快適なビル環境の構築や産業廃棄物の処理に関する分野での専門家となっています。

ビルの空調も適当に置かれているわけでなく、熱源などを考慮し、適正な台数が設置されています。

また、河川や大気にビルなどからの有害物質が放出されないよう考慮し環境を考えた設計としなければなりません。

技術士衛生工学部門ではそんな建築設計における設備構築にかんする専門分野があります。

大気汚染を防止する大気管理、水環境を守る水質管理、産業廃棄物を管理する廃棄物管理、建築設備設計として活躍できる空気調和、建築環境などの分野があります。

 

技術士 衛生工学部門取得後の活躍

ビル建設を行う建築事務所や、大気汚染や水質汚染の状態を管理する環境コンサル会社などが主な活躍できるフィールドとなります。

また、空調メーカーや産業廃棄物処理業者などでも技術士の専門分野としての資格を活かすことが可能と言えるでしょう。

 

技術士 衛生工学部門の問題点

専門分野としての比率が廃棄物管理と空気調和、建築環境に偏っており、水質管理と大気管理については、受験者数が少ない傾向にあります。

また、ビルの建設やメンテナンスでも、建築士の知名度や権限も強く、空気調和の分野で行う空調設計なども建築設備士などの別資格の存在が大きく受験動機をそぐことになっております。

技術士がその道の専門家ということは疑いのないものではありますが、建築業界では他の資格の法的な立場や権限、知名度も上位となっているのが現状です。

廃棄物の最終処分場も多くは地方自治体などで運営されており、廃棄物の管理に技術士資格が必ず必要というわけではないということが受験者数の伸びない根本的な原因となっています。

しかし、技術士を受けることで建築分野やリサイクル分野の専門知識が身に着きますので是非とも受験しましょう。

 

「技術士試験 目を引く見出しとは」

2026年05月09日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 32

「技術士試験 目を引く見出しとは」

1.解答文は読んでもらえていない

 私は技術士解答文の最も重要な記述ポイントは、文章を書き過ぎず、紙面に適度な空白があり、整理され余裕を与えられる紙面であることと考えています。

今回は整理された印象の文章、試験官の目を引く見出しの記述テクニックをご紹介したいと思います。 私もかつてそうであったように、技術士試験受験者の大半の解答文は、以下の理由から、試験官にじっくりとは、読んでもらえていないのではないかと考えます。試験官の立場、視点で考えてみると、その心情が良く理解できると思います。  

・文字が乱雑で(濃淡も含め)読めない。文字として認識できない。  

・解答文が、論文等の記述ルールに沿っていない。  

・内容が整理されていなく文章が冗長、結論を瞬時に把握できない。  

・解答文の構成及び内容が、題意と一致していない。  

・余白が全くなく読むことに息苦しさを感じ、読んでみたい心境にならない。

2.見出しによる記述戦略

 試験官は心理的に、見た目で瞬間的にNO!と思われる解答文は、最初から読みたくないのです。乱雑で整理されていない記述意図が不明な文章は、読むこと自体が精神的に苦痛なのです。 従って、記述内容を早期に把握できるように、試験官の視点を見出しへ誘導し、見出し箇所をあえて連続的に斜め読みできるよう意図的にすることが重要です。試験官の負担を軽減する記述戦略であり、これが極めて重要な意味を持つことを理解下さい。

3.第1、第2次選抜に残る 

 多数の解答文の中から、一目見て読んで採点してもらうためには、まず、最終的に読んで貰う前に、第1次、第2次選抜に残こる必要があります。残念ながら、選抜もれの解答文は評価は付きますが、憶測ですが恐らくは、最後まで読んでもらえていないと思います。

4.トレンドキーワ-ドで示す見出し  

 一瞬で読んで、記述文の概要を理解してもらうためには、見出しが目に留まる工夫が必要です。「見出し」「小見出し」は、構成項目を示すものですが、本文記述内容の概説する極めて重要な役割があることを意識して下さい。 このため、「見出しのクロ-ズアップ」がポイントです。単なる派手さではなく、採点者が一瞬で内容と価値を理解させるため、工夫が必要であり参考例等を以下に示します。

5.視点誘導の基本原則 

1)一目で分かる

 例:「老朽化インフラの維持管理における予防保全の導入」 見出しだけで「どんな課題か、どのような解決策か」が伝わり、それ以降の文章を読まなくて済み、試験官の負担を軽減します。特に強調したいことは、太字で濃いえんぴつ芯により、ゴシック字体イメ-ジで見出しをビジュアル的に強調して下さい。私は極論的に技術士試験は記述内容は2の次、最も重要な点は見出しにあると考えています。

 2)専門的技術キーワードの活用

 試験官は受験者の専門技術の素養を見ています。見出しから伝えるイメ-ジは、例えば以下のような専門的技術キ-ワ-ドを見出し文に活用、何を伝えたいかを、素早く試験官にイメ-ジさせることに配慮下さい。

・カーボンニュートラルの実現

・防災への備えはレジリエンス機能

・賢く・安全・持続可能な社会実現

・クラウド情報共有化汎用性の向上

・ナレッジと判断技術の融合

 ・陸・海・空による防災ネットワ-ク連携

 3)差をつけるトレンドキーワード

 見出しへの視点誘導には、課題やその解決技術及び方向性を示すことが効果的です。例えば以下のように、「先端技術を駆使し、積極的な技術開発により、新時代に対応した果敢な取り組みにより、社会へ浸透、定着させる」ことを伝えたい場合、以下のようなトレンドキーワ-ドを見出しに使用することで、説明を加える必要なく、イメ-ジを伝えることができます。

 例1:「危険・苦渋作業解消するロボティクスの導入」

例2:「革新的イノベ-ションの社会実装」

 例3:「雨量等情報のリアルタイム分析による避難誘導システム開発」

6.使い方のコツ 

 小見出しは「結論の要約」に考えると理解しやすいです。抽象的ワードと具体的ワードを組み合わせることで、より説得力が出てきます。一文で何を主張するかを題意に合わせ選択することが重要です。 また、見出し文の体言止めは、その余韻から受けるイメ-ジから、記述内容の幅を広げる効果を発揮することができます。広範、多様な技術知識のアピ-ルにつながります。

 例:「ビックデータ活用とAI技術融合による判断効率、信頼性の向上」

 7.汎用型で目を引く見出し  

見出し、小見出しは解答文の論述構成に不可欠です。一様ではなく、ある程度変化に富んだ多様性を意識する必要があります。一方、どのテ-マにでも使えるように「汎用型」を意識、準備にしておくと解答文の省エネ記述に繋がります。  

例:「△△の発想転換による施策展開」

 「リスク最小化と価値最大化の両立」

 「戦略かつ柔軟な短期及び中長期対策」

8.使える選抜見出し 

 以下に課題分析、解決策提示、技術者倫理、持続可能性、リスク・マネジメント等の観点から、「目を引く」見出しの選抜例を以下に示します。

1)課題分析  

「顕在、潜在するボトルネック」

「〇〇依存体質からの脱却」

「方針と実態の乖離」

 2)解決策提示

「段階的、順応的手法によるリスク低減」

「既存資源有効活用による低コスト化」

「他技術分野の連携による相乗効果の創出」

3)技術者倫理・持続可能社会

「安全性最優先による公益確保」

「透明性確保による社会受容と理解」

「環境負荷低減と経済活動の最適化」

4)リスク・マネジメント

「想定外を減らす仕組みづくり」

「フェイルセーフ設計の徹底」

「多層防御によるリスク分散」

 5)差別化表現

「利便に潜むリスクの抽出」

「複眼的視点に基づく最適方法」

「代替施策によるリスク回避」   

 準備解答文の作成の参考になれば幸いです。次回は作成した解答文の添削効果とそのブラッシュアップの方法について、ご紹介したいと思います。(以上)

「業務経歴票」作成についてのアドバイス

2018年02月22日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 32

第二次試験の受験申込書の際に、「業務経歴票」というものを書く必要があります。
(平成29年度の「業務経歴票」はこちらからDL)

この「業務経歴書」の一番の目的は、受験資格があるかどうかの確認です。
受験資格のある方は、従事期間の誤記さえなければ、何も問題ありません。

この目的以外に、皆さんの技術者としての進歩を見るということもあるのではないかと思います。

「地位・職名」欄と「業務内容」欄の記載には、工夫をすることで皆さんの技術士としての適性を
アピールすることができると思います。

この書き方が絶対という訳ではなく、私はこういう風に考え、こういう風に書いたというご紹介です。

★地位・職名
もちろん、「会社での肩書」を書いても問題ありませんが、それでは、どんな業務をしているのかが分かりません。
「課長」であっても、会社によって業務は違うと思います。
会社によっては、「課長」が設計の実務をしている場合もあると思いますし、また、会社によっては、
設計の実務に直接関与せずに、承認だけということもあると思います。

ですから、この欄には、プロジェクトに対してどういう役割であったかを書く方が、試験官にはイメージしやすいと思います。

例えば、「設計主担当」とか、「設計責任者」みたいな感じです。

一方、会社での役職は、エンジニアとして成長し、応用能力・解決課題能力が認められ、役職が上がっていくという
成長の過程を説明する材料であるということも言えると思います。

そこで、私の場合は、プロジェクトでの役割と、会社の役職を以下のような感じで併記しました。
「設計担当/グループ員」
「設計主担当/技師」
「設計責任者/主任技師」
「プロジェクト責任者/グループ長」
「技術指導者/参事」


★業務内容
「業務内容」を書くのに気を付けたことは、この内容が技術士としてふさわしい業務であるということが判るようにすることです。
この「技術士としてふさわしい業務」というのは、技術士法第二条に書かれている「業務」を行っていることが判るように書きました。

「検査」や「製図」などの「業務」を書くと、試験官に「技術士としてふさわしい業務ではない」と思われるかもしれません。

「設計」して「製図」しているのであれば、「設計」と書いた方が良いと思います。
「検査」してそのデータを基に「分析」や「評価」をしているのであれば、「分析」や「評価」と書くべきだと思います。

また、業務の内容を具体的にイメージしやすいように、「○○装置の設計」ではなく、
「○○装置の設計のうち、特に△△に関わる部分の設計」などと書く方が良いかもしれません。

技術士法
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする
事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務
(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。

 

複数回受験されている方へ~受験申込書の使いまわしはしていませんか?~

2018年03月25日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 31

3月も最終週となりました。

いよいよ来週4月2日には、技術士第二次試験の受験申込書の配布が始まります。

 

今回は複数回受験されている方にアドバイスです。

 

平成30年度の受験にあたって、前年度までの受験申込書の内容をしっかり見直ししていますか?

複数回受験されている方の中には、業務経歴に書いている最新業務の年数等を1年分プラスしただけで提出しようとしている方が少なからずいらっしゃいます。

 

この1年間で、新たな「技術士にふさわしい業務」に従事しなかったのでしょうか。

業務内容の詳細で取り上げている業務も、1年間経った時点で新たな視点で評価すべき事項は無いのでしょうか。また、何年も同じ業務を取り上げていたら、年数を経てずいぶん前の業務になっている、あるいは技術的に陳腐な内容になっている可能性は無いのでしょうか。
 


また平成29年度に技術士第二次試験に合格されて、平成30年度に他部門あるいは他科目で受験される方も要注意です。

平成29年度までと、ほとんど同じ内容で受験申込書を提出しようとしていませんか?

 

部門や科目が異なれば、業務経歴や業務内容の詳細で取り上げるべき業務の種類、あるいは書き方は異なります。特に総合技術監理部門では、その他の20部門とは全く異なる切り口で試験に挑むことが重要です。既取得部門の受験とは違う「5つの管理」の切り口で業務経歴や業務内容の詳細を記述していないと、口頭試験では非常に厳しい質問が待っていると考えてください。

 

以上、複数回の受験経験がある方へのメッセージでした。

前年度までと同じ科目で受験する方も、一から受験するつもりで受験申込書を新たに作成しましょう。

新たな部門科目、特に総合技術監理部門を受験される方は、既取得の技術士とは求められている内容が異なることを認識したうえで受験申込書を作成しましょう。

 

 

*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。


 

技術士の部門紹介:航空・宇宙部門

2018年07月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 31

技術士の航空・宇宙部門は、航空機の設計や空港の管制システムなど航空に関する機器やシステムの設計や、宇宙ステーションなどの開発やロケットなどに関する分野の技術士となります。

 

技術士 航空・宇宙部門の概要

航空機の設計や、空港の管制塔や航空機を着陸させるための無線機器などをシステム的に設計する場合に該当する技術部門です。宇宙関連では、人口衛星システムや宇宙ステーションなどの設計が該当します。

 

技術士 航空・宇宙部門取得後の活躍

航空機メーカや空港システムを設計する会社、宇宙開発を行う会社などで設計や技術コンサルなどの業務に当たることができます。

航空・宇宙部門のJAXAなどの公共機関や、大手メーカなどが該当します。航空機については、国産型の航空機なども製造を行っているようなメーカもあり、将来的には需要もあるとも考えられます。宇宙に関しても、民間の衛星による運用や、民間宇宙開発なども近年多くなってきており、今後の成長に期待ができる分野です。

 

技術士 航空・宇宙部門の問題点

航空・宇宙分野においては、大型プロジェクトを担当することが多く、公共事業として技術士の人数など技術コンサル分野においての受注条件となっている場合が多いです。

しかし、宇宙事業などは専門性が高く、工学博士などを取得しなければならないような場合もあります。航空分野においても、空港に関する設計についても無線技術士などの他の資格で管制システムの設計を行う専門性を求められることもあります。

また、空港などの大きな建設工事であれば、土木工事なども大きな割合を占めるため、技術士建設部門の範囲も大きな内容となります。

 

将来性のある分野ではあると感じるのですが、その専門性が限定されてしまっているため、毎年の二次試験の受験者数は100人以下というのが現状です。

近年、こうした高い専門性を有しながら、受験者数が少ない部門の統廃合が積極的に議論されています。

技術士取得後に定期会議などを開催する技術士会の部会も前回紹介した船舶・海洋部門との合同部会となっており、技術士数の少なさが課題となっております。

技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ第2弾

2017年06月06日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 30

好評だった「技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ」の第二弾です。

前回の記事は以下のアドレスです。

http://www.gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=50

 

まだまだ他にも技術士取得によって免除、一部科目免除となる資格がたくさんあります。

 

・労働安全コンサルタント

技術が関わる職場は一歩間違うと危険な事故につながることのある職場となります。そんな職場や工場などでは労働安全を監督する労働安全コンサルタントを配置することが義務づけられております。

学校卒業などでも所定の実務経験を積んで受験資格を得られるものですが、技術士の資格保有者であれば、実務経験がなくとも受験が可能です。

さらに、技術士の衛生工学部門の方であれば受験科目の「労働衛生工学」が免除となります。

 

・消防設備士

消防設備の工事、点検を行うための資格です。ビルや工場などでは消火設備やスプリンクラー、化学工場などでは特殊な消火装置などが設置されていますが、それにかかわる資格です。

技術士資格取得者であれば、受験資格となり、さらに各部門の取得者によっては科目免除ともなります。

 

・土木工事施工管理技士

官庁などから土木工事を請け負う際に、請負金額が一定以上の工事を受注する際に工事管理をする技術者として必要な資格です。

この資格は受験資格として、学校卒業後に実務経験が必要な資格ですが、技術士の建設、上下水道、森林、水産、総合監理の各部門の取得者であれば、1級土木工事施工管理技士の学科試験が免除となります。

 

 

・管工事施工管理技士

土木工事施工管理技士と同様に配管工事などのプラント設備の工事を請け負う際に必要な資格です。

こちらも同様に技術士の機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)、上下水道、衛生工学部門及び機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)から総合監理を取得した人は、土木工事施工管理技士同様に学科試験が免除となります。

 

・作業環境測定士

工場などの危険な環境の職場にて、有害物質の測定を行い、職場環境の安全を維持するアドバイスを行う資格です。

労働安全コンサルタントと同様に、学校卒業後に実務経験を経て受験資格を得るものですが、技術士資格取得者であれば受験資格を得ることが出来ます。

 

技術士取得することで、これだけ多くの資格への優遇が取られていることが分かります。

青本の頒布終了下での総監対策

2018年01月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 30

総合技術監理部門の試験は、技術士会が発行する『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)』を使って準備します。

この書籍は、表紙が薄い青色であることから、技術士受験業界では「青本」と呼ばれています。

 

従来、この青本は、技術士会から購入することができました。

しかし、平成28年に在庫がなくなったことと、内容が古くなったことから、増刷することなく、頒布されなくなりました。

 

ここで悩みのタネとなるのは、総合技術監理部門の受験生が、どのようにして、試験対策をするかです。

おおまかにわけて、次のいずれかで対応することになるでしょう。

 

1)知人等から青本(複写を含む。)を入手して対策する。
2)技術士受験対策会社のテキスト又は市販の参考書を利用して対策する。
3)青本や書籍に頼らずに対策する。

 

ここで、3)は避けた方が無難です。
なぜなら、総合技術監理部門で試されている能力は、青本の第1章を正しく読み込まないと、理解できないためです。

 

おすすめは、2)です。
なぜなら、対策会社は青本の内容に基づき、細部の情報をアップデートしているためです。

 

たとえば、人的資源管理の労働関係法について、青本では労働契約法を掲載されていません。
それは、青本が平成16年1月に発行されているのに対して、労働契約法が平成20年3月に施行されているためです。

 

働き方改革や長時間労働是正が重要テーマになっていますから、労働契約法は、押さえておくべき法律と言えます。

実際に、労働契約法に密接にかかわるセクハラ・パワハラ関連の出題は択一試験で頻出問題です。

 

もちろん、何らかの手段で、青本が入手できる1)の人が、2)の方法を併用した時には、さらに効果が高まると言えます。

 

 

「多面的とはひと、もの、かね&技術」

2025年06月07日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 30

「多面的とは、ひと、もの、かね&技術」

 必須問題等において、「技術者としての立場で多面的な観点から解決策を述べよ。」という設問があります。今回はこの多面的な観点についてどのように捉え、組み立て、解答記述すれば良いか、私の私見について以下に紹介したいと思います。

1. 多面的な観点とは?

 多面的な観点とは、一つの視点や要因だけでなく、さまざまな角度、立場、分野から問題を捉えて、総合的に考えることを意味します。

2. どのような観点なのか?

例えばあることに対する解決策に言及するとした場合、その方策は一つだけに限定されるものではなく、複眼による総合的であることが必要です。これを構想するにあたってはシンプルに捉え、次の点から考えてみてはどうでしょうか? 何かを実現しようとする時は必ず、いわゆる「人・物・金・技術等」に代表される資源が必要です。したがって、「多面的」の設問に対しては、必要な資源である「ひと・もの・かね・技術」と紐付けて、考えてみると構想しやすくと考えます。

 3. 多面的な観点、思考の利点とは?

 多面的な観点による思考の利点は、以下が挙げられると思います。

 ・多様な利害関係者の視点を網羅できること。 ・一方的でなく、偏りがなくバランスが図られた提案ができること。

・1つの策の限定や依存がなく、リスク分散につながること。

・総合的な見解であることから読み手の納得感を得やすいこと。

4.資源として捉えた記述(案)

 必要とされる多面性を各資源について記述するとした場合、以下を参考にイメ-ジ、論述してみてはいかがでしょうか。

 1) 人的資源:ひと 解決策遂行に必要な人材や集団像、人材の確保・育成、人材教育方法、組織構成

2) 設備資源:もの 必要インフラや社会的制度、最新設備やシステム、リテラシ-

3) 財源:かね 中長期的投資財源、捻出及び配分方法、投資優先順位、コスト経済性、効率性

4) 技術資源:やり方 期待新技術と効果、現行システムの改善性、信頼性、性能、省人化、導入・普及

5) 社会・環境資源:まわり 関連法令の整備、コンセンサスの獲得、顧客影響、省力化、省資源、SDGs

 5.施策展開とリスクは表裏一体

 現在、展開中あるいは今後推進が予想される施策等については、リスクが必ず潜在しています。例えば、以下がその例として考えられます。

 ① 「人材は確保できたとしても、技術習得に長期間を必要とする。」

② 「集中した設備投資が必要であるが、初期投資負担が多きすぎて実現が難しい。」

 ③ 「新技術は開発したが、需要促進の社会的仕組みが不十分である。」

など、施策展開とリスクとは、表裏の関係にあることを認識することが肝要です。 「解決実行に対し、改めて新たに生じるリスクと対策」の設問に対しては、リスクは新たに生じるのではなく、元来、潜在しているものなのです。 言い換えると潜在リスク(課題)をどう解決していくかという言及が求められていることを意味しており、解消できない課題やリスク項目は必ずあるもので、それについてどの資源を配分していくかを考えるとイメ-ジしやすいと思います。  

6.技術研究・開発はかくし玉  

 上記で示したようにどの極端に言えばリスクが伴わないものはありません。例えば、技術開発等の「トップランナ-方式」に代表されるように、「これで完結!」ということは無いに近いと思います。絶えず新しい革新的技術開発は社会的ニーズとして存在しています。

 したがって、リスクや新たな対応策等を記述する場合は、日進月歩で要求される「技術研究・開発の側面」からアプロ-チする記述方法が、イメ-ジしやすく、どの分野・項目においても「的外れの解答になることはない」と考えます。 技術研究・開発については、終点はないのでどんな観点からもその必要性を訴えることは「正論」であると思います。

 万一、本番でキーワ-ドが思い浮かばない時は、潜めておいた技術研究・開発(:「かくし玉」)を多面性表現のテクニックとして活用する方法をお勧めします。 (以上)

「技術士合格の近道は、添削」

2026年05月16日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 30

「技術士合格の近道は、添削」  

 技術士試験の合格は、「添削を受けること」につきると、私は考えています。そして最も合格への近道であると考えます。何故なら、自分の書いた解答文は第三者である試験官が採点するものであり、合否のジャッジは自分ではなく、試験官が握っているからです。 自分が書く文章は、つい独りよがりになりがちです。第三者から評価されなければ何の意味もありません。今回は解答文の添削により、合格に繋げる効果と方法についてご紹介したいと思います。

 1.添削の必要性

 論述型試験では、「記述→添削→改善」のサイクルで、どれだけ数多くも添削を行ったかが、合否を分けると思います。単に添削を受けるだけではなく、自身の弱点を把握し、自分の癖や思考パタ-ンを認識し、ブラッシュアップへとつなげることが重要です。 私はこれまで自分の部下や同僚、他社の知人への添削指導を相当数、行ってきました。結果として、ほとんどの人の合格を支援してきました。 最初は読むに耐えない解答文が添削の都度、どんどん改善され、読みやすいシンプルな文になります。最終的には1文字も訂正箇所がなくなります。この状態になれば、ほぼ合格できる状態であると考えます。添削は、文字を削ることであり、言い換えれば自己を見つめ直し、鍛錬する絶好の機会なのです。

 2.添削の効果

 では添削の効果はどんなことがあるか、以下に整理してみましょう。

① 客観視:自分では気付かない論理の飛躍や、表現の不足・過剰箇所が明確になる。

② 採点基準とのズレ:評価される「観点」により、ズレを解消し採点基準に近付く。

 ③ 再現性:良い解答文のスタイルを学び、記述能力を向上できる。

3.自分の弱点把握

 自分の弱点を正しく把握することは重要です。添削結果はそのまま受け取るのではなく、自己分析が大切であり、添削により以下の弱点を把握、確認下さい。

 ・論理構成(:結論が示されていない、因果関係が分かりにくい。)

 ・専門技術(:専門的な具体例がなく、技術的裏付けが不足している。)

・読みやすさ(:冗長、主語が不明、抽象的である。)

・設問に対し解答が不一致(:解答文が設問に対し、論点が一致していない。)

・一般論(:解答が一般的で、経験に基づく説明が不足、現実性に乏しい。)

 4.ブラッシュアップ

 添削は、結果をいかにブラッシュアップにつなげ、改善することが最も重要です。添削結果を効果へと繋げている人は、必ず以下を実践しています。

① 客観視:自分の解答文を、冷静に客観的評価を受け止める。

 ② 展開:添削後に必ず、書き直す。添削を読んで終わりではなく次へ展開する。

 ③ 再構成:時間を置いて再構成し、改めてフィ-ドバックする。

④ 良い記述例を参照:良い事例答案を参照、ステップアップへ繋げる。

 5.自分の弱点把握とチェック

 誰しも文章の書き方や論述方法については、好みや癖があります。一方でこれは潜在的なミスを誘発する可能性があり、答案の記述後は、必ず以下をチェックして下さい。チェックすることで記述内容の不足や漏れを防ぎ、解答文の質を安定させることができます。

 【チェックポイント例】

・結論は最初に書いたか?

・課題は広い視野で論述されているか?

 ・技術的裏付けや根拠を示しているか?

・自分の経験に基づき現実性が表現されているか?

 6.差別化戦略

 合格答案や他の受験者の答案を比較・参照し、自分の解答文へ応用して取り入れ、戦略的に差別化を図りましょう。自分と参考文例の差を補填・埋めることで、より見識の高い論述となりよう以下を考慮下さい。

・情報量ではなく論述構造と、質を重視する。

・専門技術の表現に工夫し実用の可能性を示す。

 ・題意にマッチする技術キーワ-ドを選択する。

 7.添削指導と意義

 効果がある添削とは、「正解を教える」ものではなく、「再現できる考え方を導く」ことが重要です。技術士試験の添削で個々の能力が伸びるかどうかは、「どこが悪いか」よりも弱点の切り出し方の精度と改善の具体性と考えます。ここを曖昧にするといくら書き直しても、改善につながりません。 但し、ここに至るには、一定レベルで文章を一般的に表現・記述できることが基本であり、その上でどうすれば洗練された記述能力を身に付けることができるか大切なのです。 このため、自身に対する謙虚かつ前向きな姿勢により、客観的指摘を受け入れ、今日より明日の成果向上(:「1+α」)を指導することが、添削指導の意義であると思います。

8.添削後の変化  

 添削を重ねることで、間違いなく誰にでもスラスラ読める文章に変化します。また、無駄な修飾語や接続詞がなくなり、シンプルで速く、読み手に伝わる文章となります。この1文字をなくすと、文章として成立しないレベルとなれば、文の完成度は高いでしょう。  添削を繰り返すと、最初に書いた文章と添削後の文章では、各段のレベル差が明確になります。添削の重要性や指導による効果をより実感できるようになります。 どうぞ皆さん、積極的に添削を受け、指摘を得て下さい。添削は必ず、技術士試験の処方箋であり、合格への近道であると私は確信しています。

9.記述のプロになるには鍛錬

 新聞のコラムや社説欄はプロの記者や論説委員によって書かれています。上記で示した視線で是非、皆さん改めて新聞を読んでみて下さい。起承転結による構成、リズム感があり読みやすく、1文字も削るところがない文章を実感できることでしょう。それはプロとして活躍するための記述の鍛錬により成し得たものであり、洗練された文章力に対する追求の結果であると考えます。技術士試験も同様に、合格を成し得るためには添削による記述力(:技)の追求が必要と考えます。 次回は、洗練された文章の記述方法についてご紹介したいと思います。(以上)

「技術士試験はトレンドキーワ-ドで差別化する。」

2026年05月02日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 29

「技術士試験はトレンドキーワ-ドで差別化する。」  

 さて、ゴールデンウイークとなりました。技術士試験の準備は進んでいますでしょうか。今回は必須問題Ⅰや専門応用問題Ⅲの記述に際し、「トレンドキーワ-ド」入れ込み差別化を図ることを、ご紹介したいと思います。 技術士試験の解答文では、「最近のトレンドを踏まえ、自身の見解・意見」が記述されているか否かで、技術見識や技術研鑽の状況を試験官に伝えることができます。単なる知識の羅列ではなく、トレンド情報収集し、取捨選択のうえ、自分の意見(見解)として主張することが差別化につながります。是非、このゴールデンウイーク期間にじっくり、時間をかけて整理することをお勧めします。

1.トレンドキーワードの情報収集源

1)公的資料が軸

 まずは情報源ですが、公共的にも信頼性のある各分野の白書、政策資料における頻出キーワードが「本命」であり、これを収集します。毎年、以下等は各機関のホームページ等で公開されていますので、是非、参照下さい。

 ・国土交通省白書(インフラ系)

・経済産業省白書(産業・DX)

 ・環境白書(脱炭素)

 特に、本年1月に閣議決定された「第6次社会資本整備重点計画」等は、我が国の政策であり、今年の試験に出題される可能性が高く、特に重要と思いますので必ずチェック下さい。

 2) 業界団体誌、学会誌、技術情報誌

以下の各関連業界、学会誌は毎年、最近の話題について「○○特集」等によりトピックスとして紹介しています。想定設問に関連した「現在の課題や視点」の情報を収集できます。

・土木学会誌

・月間「技術士」(日本技術士会)

 ・「日経エレクトロニクス」(IT関連技術等)

・「日経コンストラクション」(建設業界トピックス等)

 2.情報収集と選択  

上記の情報は膨大な量です。これら全てに目を通すことは困難であり、以下のように効率的に情報収集下さい。  

・白書等は「概要版」を確認する。  

・雑誌等は「近年の災害報告」や「技術特集記事」に着目する。  

・法制度改定や新しい施策の展開状況を確認する。  

・ICT技術等先端技術等のトレンド及び今後を展望する。  

・特に、自分の専門分野で気になる「キーワ-ド」を抽出する。  

 例えば建設部門では特に問題Ⅰ、Ⅲに関し、予算財源、国土防災、インフラ維持管理、担い手確保、建設DX、地球温暖化と環境保全等について、分野別に「トレンドキーワ-ド」を拾いあげて下さい。

 その際、以下のような頻出キーワードや、目に留まったものはこれを抽出、メモします。後に分野別にノート等に整理、隙間時間を活用し、くり返し眺めることで記憶、知識応用力の素材として蓄積します。

 ・カーボンニュートラル (地球環境)

・レジリエンス(防災)  

・フロントローディング(品質)  

・ブル-インフラ(自然環境)  

・BCP(事業継続計画)(リスク管理)

・グリ-ンインフラの減災活用(インフラ機能創出)  

・自治体インフラの群マネ(インフラマネジメント)

 3.キーワ-ドの活用方法  

 収集したキーワ-ドは、以下の点に工夫、配慮し、解答文の記載へとつなげます。

 1)「文章の骨格」

 例:品質確保を前提に、対象構造物へのコスト性能と環境負荷低減を同時に達成するため、低炭素コンクリ-トの採用を検討する。

効果:キーワード同士に関係性があり、「良く考えられた文章感」を出すことができます。

 2)「技術士らしさの創出」  

 文章表現は抽出したキーワ-ドにより、「技術士らしさ」を創出しましょう。 

:オープンデータによる都市DXを活用したマネジメントを行う。  

 :ビックデータ、AI、ICTの積極活用し、効率化、省力化、最適化を図る。   

:グリ-ンインフラ等の活用による防災力強化とネイチャ-ポジティブを実現する。  

効果:専門技術に基づく、見識の高さをアピ-ルできます。

3)キーワードは「目的&手法&効果の3点セット」で示す。

 例:施工品質の確保と向上(目的)のため、ICT自動化施工やロボティクスを導入し(手段)、出来形精度の向上(効果)を図る。

 効果:目的+手段+効果の3点セットで示し、より論理的、説得力を強調します。

4)「切り口キーワ-ド」

 どんな問題でも使える「切り口キーワ-ド」を固定しておくと論述が安定します。 例えば良く使われる切り口をキーワ-ドを「2~3個入れる!」と決めておくと、論点がぶれず、見識高い文章を示すことができます。

 :安全リスク 、要求品質、コストパフォ-マンス 、工期制約、持続可能な開発 、リスク回避、維持管理の戦略化、革新的イノベ-ション、デジタル格差の是正

効果:いくつかの切り口があり、多面性や総合性を意識していることを主張できます。

 5)ワンランク上の技術レベルを表現  

 技術士試験は、理由⇒対策⇒結果を示すことで、ワンランク上の技術レベルを表現することができ、結果として評価が高くなります。

例:老朽化施設の増加により故障リスクが高まるため(理由)、予防保全方針に基づき、その保有機能を早期に回復させ(対策)、ライフサイクルコストの低減を図る。(結果) 効果:記述が論理的かつ説得力があり、技術レベルの高さの訴求に繋がります。

 6)自分の意見として示す。  

 この点が最も重要です。拾い上げたキーワ-ドは自分の見識として、自分の意見や考えであることを強調して下さい。理由を示し、実現可能であることを示唆して下さい。 例:我が国では、高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化が進展している。これに対し、先端建設DX技術を活用、蓄積された関連情報から瞬時に画像解析を可能とするAI技術の開発により、インフラ点検の高度化、省力化を推進する。 特に各種蓄積データの一元管理システム構築と、情報統合による最適化・共有化が今後重要な視点と考える。 次回は技術士試験解答文の目を引く見出しについて、ご紹介したいと思います。(以上)

「技術士の学びとは、楽しむこと」

2026年08月22日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 29

「技術士の学びとは、楽しむこと」

  技術士にとって学びとは、単に知識を増やすことではなく、技術によるサービスをクライアントや社会へ提供し、国民生活へ還元するために必要な備えではないかと、私は考えています。 今回は「技術士にとっての学び」について私の私見を、ご紹介したいと思います。

1.技術士に求められる素養

 技術士は技術の進歩や社会変化への柔軟な対応が求められ、そのために旺盛な学びに対する意欲と、以下の素養(日常的に行われていること)が必要とされます。

 1)専門性の維持、向上(新技術や改定法令の把握、新分野研究、高い専門能力、デジタル技術対応力)

 2) 社会的課題への対応(環境、防災、老朽インフラ、人口減少など複雑な社会課題への対応)

 3) 高い倫理観(リスク管理やコンプライアンス、社会から信頼される判断力、高い倫理観と規範)

 4) 経験の知識化 (実務経験知のフィ-ドバック 、論文等発表、後進の指導、専門技術の深化)

5) 継続研鑽(CPD)の実践 (継続的専門能力開発を通じた生涯にわたる能力向上)

 2.幅広い分野の重要性

 学びとは単に「知識を得ること」のみを行うのではなく、「自らの成長を継続する自発行動」と私は位置付けています。専門分野の限らず、社会変化に柔軟に対応するには、むしろそれ以外の広範分野の学びが必要であると思います。

 3.学びの機会

 技術士の学びは、「知識、情報の蓄積」だけでなく、「得られた経験知を総合力として実務に活かすこと」のための蓄積素材であるとも思います。研修や講習会への参加、学会活動、論文の執筆、資格取得、業務経験の振り返り評価などは、重要な「学びの機会」です。自ら学びの機会を増加することが重要であり、それには「受け身」だけでなく、積極的自主行動による結果のアウトプット発信や人的交流機会の増大が肝要です。

 4.人的ネットワークの拡大

 人的交流は私の人生経験からも極めて重要な事項であると思います。自分の専門知識や経験知だけでは、おのずと限界があります。特に企業や組織、プロジェクト活動においては、多様な分野の専門家の関与が不可欠です。目的意識を共有する多数の協力者、支援者の存在が鍵となります。このため、自分のまわりに頼りになる人的ネットワ-クの構築との拡大に努めることが肝要です。 お互いの信頼関係の構築し、良好な関係を継続するため異業種交流会等への積極的に参加、社内外の専門分野の方との継続交流を大切にしましょう。

 5.実践機会、アウトプットの増大

 自主行動により、自らがやってみたいことが出てきます。これに対しては積極的に取り組んでみて下さい。自らが主体的に関与することで周囲へ働きかけ、幅広い分野の関係者との交流機会を増大することになります。自己研鑽の成果は、可能な限りアウトプットを心掛け、周囲の関係者へ情報伝達下さい。

 6.専門性の深化

 実務能力の向上や技術研鑽のためには専門分野だけでなく、これらを支えるマネジメントやデジタル・AI技術やリスク外の各種マネジメント技術など、周辺及び関連技術分野について自身で新たな目標を設定し、専門性をさらに深化させましょう。

 7.モチベーションの維持  

 学びや自己研鑽にはいろいろな手法があると思います。これらに対するモチベ-ション維持の方法として、以下のような取り組みはいかがでしょうか。

 1) 目的の明確化

  資格試験や専門分野への取り組み、キャリヤ形成等への準備に対し、「何のために学ぶのか」の目的を、明確にすることが、モチベ-ション継続の後押しになると思います。 

2)小さな目標設定

毎日15分、専門書を読む、週1本、技術記事を読む、月1回、技術セミナーに参加する等、達成可能な小さな目標を設定、これを達成することで自信に繋げましょう。

 3)仕事と学びを結び付ける

例えば、「なぜこの設計方法なのか?」「この事故を防ぐにはどうすればよいか?」業務上で発生した疑問や問題は、「自己研鑽のテーマ」にします。自分で調べ考えることで、「仕事から離れたもの」ではなく、実務解決能力へと変化します。

 4)学んだことはアウトプット

 学んだことは記録、都度振り返りを行い、外部へアウトプットを心がけましょう。講習会や研修会等の情報知識は組織内で共有下さい。そのための準備作業は必ず、自分の蓄積技術力となります。

 5)継続する仕組み

 読んだ本、参加した講習、身についた知識、実務で活用したこと、解決できた問題を記録・保存しましょう。この仕組み循環は、「技術者として成長するための学び」のスパイラルアップ活動に繋がるものと考えます。 特に技術士を目指している方々にとっては「モチベーションを向上する方法」より、「モチベーションが低くても続けられる仕組み」に工夫することが重要です。

 8.技術士の学びの姿勢

 技術士の学びとは、「学ぶ(Input)、実践する(Practice)、発信する(Output)、振り返る(Reflection)」というサイクルを継続、学びの機会を自ら実践する姿勢こそが、最も重要と考えます。

 9.技の研鑽は、楽しむこと  

 技術とは、別の言い方をすれば「技:わざ」として表現できるものと思います。技は、人それぞれに特有なものであり、知識量の多さやIQの高さだけでは決して解決できません。それを身に付けるには相応の鍛錬の積み重ねによる努力の軌跡がその根源であることも事実だと思います。

  但し、技を有する人達の共通点は、それを努力して成し得た結果だけでなくその一方で、これを「楽しむ」ある種の「探求心」であるかもしれません。技を身に付けることは安易で簡単なものではないことは十分承知しています。但し、視点を変えてみると、「自然に楽しんでやっている人」、これが「一流と言われる卓越した技を有する人達」ではないかと、私は勝手に結論付けています。また、自分もそうありたいものと日々願っています。

 年齢はいくつからでも「学び」は始められます。できれば年齢が若い年代から始めることが望ましいです。何故なら意識した学びの継続は、その後の人生において、その人の能力や成果に圧倒的な差が生じることになるからです。 次回は若手技術者がこの学びを日常の業務に活かす仕事術についてご紹介したいと思います。(以上)

手書きの練習をしましょう

2017年05月30日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 29

技術士第二次試験筆記試験まであと2ヶ月弱となりましたが、
勉強は順調に進んでいますか?

技術士試験を受験される方のほとんどが、普段の仕事では
パソコンで文章を作成されていることと思いますが、
ご存じの通り、筆記試験は全て手書きです。

以下の3つの目的で、手書きの練習をされることをお勧めいたします。


その1.漢字が出て来ない
パソコンでは、仮名で入力すれば漢字の候補が出てきて、その中から
選択するだけですが、手書きでは自分の手を動かして書く必要があります。
いざ、手書きで文章を書いてみると、簡単な漢字でも書けないことが
よくあります。
私もそうでした。
でも、手書きの練習をしていくうちに、だんだん書けるようになって
きます。


その2.考えてから書く必要がある
パソコンで文章を作成する場合、一旦、ざっと書いてから、前後を
入れ替えたりすることもできますが、手書きではそれができません。
筆記試験対策で、文章の構成を考えてから文章を作成する練習を
きっちりされている方は問題ないと思いますが、そのような練習を
されていない方は、ぜひ一度手書きで文章を書いてみて下さい。
「論文を書くのはお手のもの」と思っておられる方もご注意を。


その3.手書きの速度を把握する
600文字の論文を書くのに何分くらいかかるか把握できていますか?
文章の構成を考えるのにじっくり時間をかけたために、時間内に
最後まで書けなかったということが無いように、原稿用紙1枚を
手書きで書くのに必要な時間を把握しておくべきだと思います。

筆記試験まで、知識を蓄積することも重要ですが、ぜひ
手書きの練習もして、筆記試験合格を掴んで下さい。

口頭試験の「3義務2責務」の質問に上手に答える一案

2017年09月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 29

技術士に求められる倫理には「3つの義務」と「2つの責務」があります。

 

3義務とは、「信用失墜行為の禁止」「守秘義務」「名称表示」の義務です。

2責務とは、「公益確保」と「資質向上」の責務である。

 

これは、よどみなく言える必要があります。

ですから、覚えることになります。

 

問題となるのは、変化球の質問がきたときに、しっかりと反応できるかです。

例えば、3義務2責務の話をしているときに、つぎのような抽象的な問いが来たときにです。

 

試験官「それじゃ、××海岸の防波堤工事を行うときに、技術士として重要に思うことは?」

 

このとき、

① まず、法律の大前提をいう。

② つぎに、今回のケースについて、述べる。

③ ①と②から、自分の考えを述べる。

といった三段論法をとってみればどうでしょうか。

 

これであれば、①で、3義務2責務のうち、どれか1つを論点にしたテーマに変換できるからです。

 

具体的には、つぎのような回答ができます。

 

受験生「はい。

① 技術士の責務として、『公益確保の責務』があります。

② ××海岸の防波堤工事は、住民の生命を守ることを目的としています。一方で、工事により野生動植物の生息地が損なわれる可能性もあります。

③ したがって、公益性がもっとも高まるのはどれかを意識して、複数の工法を検討することが重要と思います。」

 

さて、「公益」とはどういうことでしょうか。「生命の安全」と「環境の保全」と捉えておけば良いでしょう。この2つはトレードオフになることもあるでしょうし、両立し得るときもあります。時代によっても、変わります。

「過去問題整理は、技術士試験を制覇する。」

2026年01月31日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 29

「過去問題整理は、技術士試験を制覇する。」  

 技術士試験の過去問題整理は、自分は何が記述でき、できにくいのかをある程度明確にする線引きとなり、極めて重要な準備作業と思います。とても手が出ない分野や、特に不得意部分は思い切って、捨て去る勇気も場合により必要です。その境界線を見出す作業としても有効な作業と思います。

 今回は過去問題整理の具体的方法と、それが試験合格制覇への近道になることについてご紹介したいと思います。

1. 過去問を一覧表で示す。

 受験予定の技術士試験の過去問題を、以下の項目に沿って、過去10年分程度を次の軸で、年度別に、課題(一般、専門等)一覧表を作成しましょう。Excelやノート等に自分にあった方法で、今後の準備作業も想定し、「並び替え」「色分け」ができるもので追加や削除できる方法により、以下のように年度、分野、設問課題を表に整理しましょう。 ・年度

・分野(例:建設-施工計画なら「施工管理」「施工計画」「○○対策工」「市街地工事」「沿道環境対策」「施工機械」など)

・設問課題(検討すべき事項、施工計画上の留意点、配慮が必要な事項、リスク対策等)

 2. テーマ別に再分類化

 出題傾向がよりわかり易くするために、例えば、建設部門では次のようにテーマ別に並べ替えます。過去に同様な設問がどのぐらいの頻度で出題されているかを一覧表で確認できるようにしましょう。例えば建設部門-施工計画では、以下の分類化はどうでしょう。

 ・対象(:道路、河川、市街地工事、トンネル、ダム、コンクリ-ト、環境、地質地盤等)

・品質管理、工程管理、原価管理、安全管理、沿道対策、施工技術、施工管理 ・関連法規や遵守及び制約事項

・環境保全・SDGs

 ・技術者倫理、社会及び公共福祉

 3.傾向分析の方法

 出題テーマごとに、その出題頻度を分析する。

① ほぼ毎年

 ② 2~3年に1回程度

 ③ 5年に1回程度

 ④ たまに出題等

ランク付けを行い、色分け整理します。ここで、準備が必須な重点問題、次に重要と考えられる課題、最低限キーワ-ドの整理が必要な問題等、ランク付け、準備すべき優先順位を決定、全体的な傾向把握とともに、整理しましょう。 この段階で「どのテーマが今後も出題されそうか」のある程度の予測に役立ちます。整理一覧表は、例えば以下のように色分け、視覚的に得意分野と弱点分野を区分けします。

・赤:毎年出る重要テーマ

・青:理解が不足、努力が必要分野

・緑:得意分野

・黄:全く不得意な分野(思い切って捨る勇気が必要な分野) 

4.準備方策

 1)テンプレ-ト作成:必須科目  

一般課題は社会的情勢を踏まえ、現状の技術的課題や、最重要課題として抽出される理由を根拠立て、整理しておくことが肝要であり、以下のように論述展開しましょう。 

・背景 → 課題 → 対策 → 効果→残る課題や新たなリスク→展望 このためには「自分用の解答テンプレ‐ト」を予め作成、準備しておくことが自身の頭の中の整理に役立つと思います。 よく出題されるテーマはテンプレ-トにより固定化することで、試験本番で迷うことなく記述できると思います。 論述方法では、自分のこれまでの実績や経験に結びつけ、最新の社会的情勢を踏まえることも考慮下さい。

例えば災害、DX、脱酸素、ロボテクス等、「知識」、「説明力」、「自身の経験に基づく経験則」なのかを整理できれば、より説得力あるものになると考えます。  

2)一問一枚カード作成:専門及び選択課題  

 専門課題については、代表的技術の概要と特徴、検討すべき事項、採用上の留意点、施策後のフィ-ドバックの必要性など、より専門的かつ具体的な記述が求められます。 特に専門課題については、分野別にフレ-ム化し、必要なキーワ-ドを盛り込み、体系化整理により、一問一枚のカードを作成するイメ-ジで準備下さい。 何枚ものカードを作成し、頭のなかでそれがクリップで結束された状況にしておくと、本番記述での応用力を発揮する技(テク)と、それを引き出す応用力となります。 選択科目についても必須科目と同様に、課題抽出→解決策→新なリスクと対策について論理的構成に基づき整理しておくことを推奨します。

 5.「書くこと」「修正すること」のくり返し&添削指導

 記述試験の合格には「書くこと」「修正すること」のくり返しが、最もそのスキル能力の習得に重要かつ不可欠と思います。今日書いた解答文を明日、自己添削してみて下さい。完璧と書き終えたつもりでも翌日見た時、修正や削り落としが必要な箇所が必ず見つかります。また、より見識をアピ-ルできる別の表現の仕方の可能性があります。是非、自己添削を試みて、洗練性を追求して下さい。  

 最も重要な点は、第三者視点による添削を受けることです。自分の記述不完全さに必ず気付きます。是非、先輩技術士に添削を受けることが、合格への最短距離と確信しています。次回は、願書に記載する経験業務の棚卸しの重要性についてご紹介したいと思います。(以上)

職場に技術士がいない場合の対策

2016年11月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 28

わたしは、環境省の請負業務を行う組織に勤務しています。農林水産省など他の省庁では、技術士が、入札要件になることが多く、組織の受注力を上げるために、会社指示で受験することにしました。

 

職場には技術士はいません。

 

情報が限られていたため、受験対策会社のセミナー付き通信添削講座を活用しました。

 

二次の筆記試験では、環境部門(自然環境保全)で受験しました。前年の一次試験に続き、1度で合格しました。対策会社の、手厚いサポート講座を受け、直前模試も受けました。技術士に求められている要件は何かを、徹底的に理解するようにしました。講師の先生がアドバイスをくださったことを、何回も確認しました。

 

択一問題対策では、過去問とその類題を、繰り返し、解いて、訓練をしました。過去問は、平成13年以降の全問を対象にしました。1問あたりの解く回数は、少ししつこいですが、10回を目安としました。勉強場所は、平日には、通勤に使うバスと電車のなかで、休日には、問題集を持ち歩き、少しでも時間があれば、たとえ2、3問でも確認するように心がました。

 

論文問題対策では、基本方針の理解を重視しました。あらゆることを「現状把握→課題・問題点の抽出→解決策立案→期待される効果」の4つのステップで、考えることにしました。

 

また、近年の出題傾向として、リスクマネジメントに関する出題が増えています。そこで、「解決策立案→業務実施手順と留意事項→想定されるリスク→その低減策」の4ステップでも考えるようにした。これらの考え方を、自分のアタマのなかに定着させるために、書籍やインターネットで情報をこまめに収集しました。

 

このように技術士の試験制度を通して、自分の業務を振り返り、自分のスキルを高めることができました。驚くことは、業務が充実することが多くなったことです。それは、問題解決、課題遂行のやり方が、正しく身についたからだと思います。

 

これから受験される皆さんのご健闘を応援いたします。

筆記試験 選択科目Ⅱ-1の記述方法

2017年03月07日 作成 / 執筆:スマート技術員講師 / 閲覧数(月間): 28

試験当日、午後最初の試験として「選択科目Ⅱ」があります。

選択科目Ⅱは「Ⅱ-1」と「Ⅱ-2」の2つに分かれていて、試験時間は2時間です。

Ⅱ-1は答案用紙「1枚」で2設問を選択し解答します(「1枚論文」)。

Ⅱ-2は答案用紙「2枚」で1設問を選択し解答します(「2枚論文」)。

答案用紙はA4サイズで1枚あたり600文字(24×25の文字枠)の記述になっています。

 

Ⅱ-1は「専門的知識」を問う問題であり、一般的な記述方法としては「論文形式」です。

論文形式だと・・・

1つ目は○○○です。

○○○は・・・・です。

2つ目は△△△です。

△△△は・・・です。

のような記述方法になるかと思います。

 

それ以外として「箇条書き」もあるかと思います。

箇条書きだと・・・

①○○○

・●●●

・●●●●

②△△△

・▲▲▲

・▲▲▲▲

のような記述方法になると思います。

 

でも実はこの1枚論文は「600文字以内」ではなく「1枚以内」に収めればよく、文字枠を無視して記述することができるって知っていますか。

例えば、「一覧表」で表すこともできます。

設問が「2つの工法の違いを記述せよ」という場合には特に効果的です。

一覧表だと・・・

特徴 A工法 B工法
○○○ ●●● ●●●●
△△△ ▲▲▲ ▲▲▲▲

のような記述方法になります。

この場合、文字枠は無視できますので、文字の大きさも自由です。

解答内容が的確なら文字数が足りない時、わざと文字を大きく記述して行数(記述範囲)を稼ぐこともできます。

文字枠に合わせて罫線を引く必要もありません。

選択科目Ⅱは時間との勝負になることが多い部分です。

見た目のインパクトで高得点をねらうため、臨機応変に対応するテクニックも必要です。

その他として「グラフ」や「図表」、「フローチャ-ト」などで記述することもできます。

ですが、訓練していないと逆に時間が掛かり過ぎる欠点もありますのでご注意を。

技術士の部門紹介:化学部門

2018年07月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 28

 

技術士 化学部門の概要

化学工場や石油工場、セラミックなど陶器の製造を行うような工場などで、工場の生産や新製品の開発を行うような職種につくような場合に有効な技術士が技術士化学部門となります。

専門科目も、セラミック、無機化学の分野からプラスチック製品の取り扱い有機化学や高分子化学の分野、石油精製の技術を行うような燃料化学、化学製品の生産装置の構造を記した化学装置及び設備と化学全般にわたる内容が網羅されています。

 

技術士 化学部門取得後の活躍

技術士の化学部門取得後は、化学工場の研究職や製品の開発職などの仕事につくようになります。化学工場や化学メーカでの設計、開発となりますので、大きなプラントを所有している化学メーカなどでの活躍となります。

化学製造の装置設計や、製品の製造に関する分野でのものとなります。

 

技術士 化学部門の問題点

化学部門の技術士受験者も他の部門と比較して少ない傾向にあると言われています。

その主な理由としては、製品の開発や製造設計を行う場合、化学分野では技術士を目指すというより化学部門の工学博士を目指すことが多い傾向にあるためです。

特に有機化学の分野や触媒化学の分野などでは、化合物の組み合わせが無限に近いほど存在し、それぞれに異なった特徴があることが有名です。

その化学物質の製造方法なども確立されていないものや製造にコストのかかるものなどの製造方法をより簡略化するなどのもので、博士論文を書く材料が他の部門に比べて多いという実情もあります。

化学メーカでは製品の設計というよりは研究開発という位置づけが大きくなりますので、化学装置の製造などの分野での技術士取得を行う人が多いという傾向になります。

 

いづれにしても、なかなか化学分野での技術士はそれだけでは評価をされる機会がすくなくなるため、技術士取得と合わせて化学の工学博士の取得も目指すという人が多いという現実があります。

 

しかし、技術士の記述問題や口頭試験などの経験は工学博士取得の際にも大きく役立つものと考えらえます。

技術士の部門紹介:経営工学部門

2019年01月15日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 28

技術士 経営工学部門の概要

工場での生産ラインを管理する技術者や物流やサービスを提供する場合、経営的な視点で物事を判断する必要性が出てくる場合があります。

在庫管理や、効率的な物流を行うための拠点の配置と言った経営面と実際の生産ラインなどの流れを見ている工学的な視点とが融合した分野が技術士 経営工学部門です。

この部門は経済学とも密接に関わっている他の部門とは系統が異なる特殊な部門です。

専門分野は、工場の生産ラインなどを管理する生産マネジメント、プロジェクトなどサービスを管理するサービスマネジメント、物流についての問題が出題されるロジスティクス、経営的な統計や不良品が発生する確率などといった経営的な数字を扱う数理・情報、株式取引などで有名な金融工学があります。

 

技術士 経営工学部門取得後の活躍

技術士 経営工学部門を取得すると、主に工場の生産管理部門でその道の専門技術者として働くことができます。

しかし、これは生産マネジメントに限った話であります。

 

技術士 経営工学部門の問題点

技術系の資格ですが、経営工学というと中小企業診断士といった経営コンサルタントになるための国家資格が既に存在しており、なかなか技術士の経営工学部門を取得すればなれるというものが現状、存在しないというのが実情です。

工場の生産管理部門であっても、生産マネジメントに関する検定などもあり、経営という重要な部分であることから他の分野の資格も同様の範囲をカバーしています。

そのため、受験者数も生産マネジメントやサービスマネジメント以外の分野は一桁の時もあります。

特に金融工学の専門分野は、証券アナリストやファイナンシャルプランナーなど、他資格の方が有名であるため、受験者数は特に少なくなっています。

平成30年度では、ついに分野での受験者がいないという状態に陥ってしまいました。

やはり、こうした状況が続いてしまうと、どうしても部門や分野の統廃合という話が上がってきてしまうのは仕方がないのかもしれません。

定規と2種類のシャーペンを持っていく

2019年06月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 28

試験会場には、定規と2種類のシャーペンを持っていきましょう。試験官に読んでもらいやすい答案に仕上げるためです。

 

定規は、タイトルやキーワードで強調したい箇所に下線を引くために使います。

また、図を挿入する場合には、図の外枠を書いたり、作図をしたり、説明のための矢印を書いたりするのに役立ちます。

図を適切に使えれば、採点基準の「コミュニケーション」で加点につながるでしょう。

逆に、フリーハンドで描かれた雑な図では、減点になりかねません。

 

試験官の心証を良くしようとする気持ちは、顧客に喜んでもらおうとする日常業務と何ら変わりません。

シャーペンは、0.5mm芯の普通タイプのものと、0.9mm芯か1.3mm芯の太字タイプのものを準備します。

普通タイプのものは、①長時間書き続けても疲れないこと、②芯折れが少なくすばやく書けることの2点から選ぶことを、強くおすすめします。

一般に、グリップの箇所が柔らかく、太めになっているものが、技術士試験には適しています。

 

太字のシャーペンは、論文のタイトルや小見出しを書くときに便利です。

一次試験や、総合技術監理部門の択一式試験では、マークシートをすばやく塗りつぶすのに役立ちます。

 

シャーペン選びは、技術士試験のささやかな楽しみの一つです。

 

ソフトグリップは疲れにくいが、すばやく書くと字が乱れやすいものです。

ハードグリップは、安定した字が書けるものの、筆記試験の600字9枚5400字を書き切るには負担が大きいものです。

軽いシャーペンは疲れにくい利点があって、重たいシャーペンは書き味に安定感があります。

その他、自動芯出し機能でノックの手間を軽減できるシャーペンや、手汗を書いても滑りにくい木の軸のシャーペンなどもあります。

 

文具にも開発者の技術者魂が注がれているのを実感できます。

技術士2次試験_C判定の要因

2019年06月07日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 28

受験生の皆さん、こんにちは。

試験勉強は順調に進んでいるでしょうか?

 

勉強をバッチリ進めて、自信を持って受けた試験。

受けた手ごたえも上々で、口頭試験の準備をしていた受験生。

しかし、届いた合格通知書には、C判定の文字。

 

このような受験生は、過去に数人見たことがあります。

 

C判定が出される場合とは、論文内容に十分な知識が見られない、というだけではないのです。

 

以下の2つは、一発不合格。いわば、論文を読んでもらえません。

①受験番号を書き忘れる

②問題番号を書き忘れる

 

こんなことする受験生なんていないだろう、と思いますよね?

実際、これら一発不合格の方は、全体の3~5%います。

 

なぜこのようなことが起こるのか?

それは、全ての解答用紙に受験番号と回答する問題番号を記入する必要があるから、です。

例えば、選択Ⅲの問題は、解答用紙が3枚あり、左上にホチキス止めされた状態で配られます。

そのため、「一番上の用紙にだけ」受験番号と問題番号を記入し、

満足して回答を始めてしまう受験生がいるのです。

「全て」の解答用紙に「まず最初に」記入すべきです。

 

どんなにたくさん勉強し、どんなに素晴らしい論文を書いたとしても

採点者に読まれなければ意味がありません。

 

マーク用紙で回答するセンター試験なども、

問題と解答が1つズレているだけで不合格となります。

それと同じことです。

私は、受験時、何度も何度も受験番号と問題番号を確認したことを覚えています。

とても基本的な事ではありますが、合否を大きく左右する事項でもあります。

 

誤字、脱字を気にするよりも、確認すべきことを頭に入れておいてください。

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