2018年07月08日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 33
当日の持ち物についての注意点は、「受験申込み案内」に書かれていますが、
緊張のあまり、「ついうっかり」をしてしまうことがあります.。
また、私は、このようにしたということも併せて書きたいと思いますので、ご参考に。
★電卓
技術士試験を受験するエンジニアの方なら、普段業務では関数電卓を使うことが
多いと思いますが、技術士試験では関数電卓は禁止です。
実際に試験会場で、「関数電卓は使用禁止なので鞄に入れておいて下さい」と
注意されているのを見たことがあります。ご注意下さい。
★時計
デジタルの腕時計は禁止されていませんが、知らない人が見るとウェアラブル端末に
見えるようなものもあります。
禁止されているものでなくても、試験官の方に声をかけられると、それでなくても
緊張しているのに、もっと緊張してしまうと思います。
試験官の方からいらない質問されないように、アナログの腕時計をお持ちなら、
アナログの腕時計を持って行かれた方がよいのではないでしょうか。
★鉛筆・シャーペン
マークシート式と記述式で同じ筆記用具を使用する必要はありません。
私は、マークシートは鉛筆、記述式ではシャーペンを使いました。
シャーペンは、0.5mmが主流ですが、製図用などで0.7mmとか0.9mmというものもあります。
どの筆記用具を使うかまだ決めておられないかたは、こんな選択肢もあります。
★消しゴム
消しやすいものを選ぶのは当然ですが、細かいところを消しやすいように新品を
持って行くことをお勧めします。「カドケシ」という、角がいっぱいある消しゴムも
よいかもしれません。
また、落としてしまうこともあるので、必ず2個以上持って行くことをお勧めします。
★雨具
少し重いかもしれませんが、折り畳み傘などの雨具を持って行くことをお勧めします。
雨が降りそうな天気になったらどうしようと要らない心配をしなくてよいようにするのが
肝要かと思います。
2018年12月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 33
技術士 森林部門の概要
林業に欠かせない設備の整備や、どのようにしたら住宅建築に使える立派な木材が生産できるのかといった森林で木を育成する技術や、治水のための森林整備など森林事業全体の技術者として活躍できる技術士が技術士森林部門です。
現在はアメリカが消極的となってしまったことで下火になってしまっていますが、二酸化炭素排出権などの枠組みで森林による二酸化炭素の削減による排出権の獲得などもあるため。将来的には注目されてくる部門であります。
専門分野も森林整備全体を統括する林業、森林整備のための土木事業や治山、豪雨災害防止のための森林整備と言った森林土木、林業による木材資源の生産といった分野の林産、森林保護や森林環境の整備などが専門となる森林環境の4分野の専門分野があります。
技術士 森林部門取得後の活躍
地方の営林局などで林業を管理する仕事を行う公務員となるなど公共事業に関わることも可能です。また、樹木育成による木材生産を行う会社などの技術者として働くこともできます。また、国や市の山林に関する事業などに関わるといったことも可能です。
豪雨災害が頻繁に起こっている現在、森林を整備して土砂災害を防ぐ需要などもあると考えられます。
技術士 森林部門の問題点
比較的受験者数の多い森林部門ですが、受験者の多くは森林土木の分野に偏っています。これは技術士建設部門の影響を受けているものと考えられます。
森林土木に関しては、林道の整備や保安林の整備など土木工事に関する内容が多くなるkとことから、公共事業として市町村から森林整備を受注する場合などに役立つためです。
術士はこうした土木需要が多くを占めており、他の部門でも多かれ少なかれこうした土木工事の公共事業受注に関連した需要となっています。
2019年03月01日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 33

技術士2次試験では、3時間半の時間内に3000字もの論文を書き上げなければなりません。
経験者ならわかると思いますが、時間が足りないと思う方が多いでしょう。
さらに大きな疲労感も感じます。
私自身、単純に筆記具が好きなのでよく文房具店に行くのですが、
そこでとても良いシャープペンシルを発見しましたので、ご紹介させて頂きます。
ペンてる「オレンズネロ」です。
芯が折れないシャープペンは以前にもご紹介しましたが、各社から出されていますし、
ペンてるにも「オレンズ」があります。
しかし、「オレンズネロ」は芯が折れないだけではありません。
芯を出すときのノックが必要なく、『自動芯送りシステム』があるのです。
ペン先のパイプが紙面から離れるたびに、自動で芯が出てくる仕組みで、
わずか1回のノックで極細の文字を書き続けることが可能になっています。
しかも、芯の細さが0.2mmのモデルがあるのも世界初となります。
大量の文字を書く必要がある技術士の2次試験において、
非常に受験者の負担を楽にできるシステムだと思います。
発売は2017年2月なのに、なぜ今更?と思うかもしれませんが、
このシャープペンは発売当時から非常に人気となり、各店舗で売り切れ。
ネット販売でも、正規価格よりも高い金額で売買されていた商品です。
ようやく、地元の文房具店にも置かれるようになってきました。
芯の細さが0.2mmと0.3mmがあります。
どちらが良いかは好みですので、店頭で実際に触ってみて下さい。
値段は3000円です。
シャープペンにしては、とても高価な商品ですが、
安いからといって鉛筆で論文は書きませんよね?
どんどん丸まり、太い文字となるからです。
本製品はノック無しで常に細い文字が書けるので、おすすめです。
2026年05月23日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 33

「洗練性を示す技術士解答文とは」
技術士試験で「技術的に洗練された論述」と評価されるためには、単に専門用語を並べるだけでは十分ではありません。論理の一貫性、具体性、再現性、客観性が伝わる表現が重要です。今回は、洗練性を示す解答文記述についてご紹介します。
1.何故の明確化
人間の思考として、「何故、そうなるか」を説明されると、より理解が深まります。 例:「荷重増加に伴い応力集中が生じ、部材の疲労寿命が低下する。」のように、何故に対する因果関係の明確化は、洗練性の高い表現の基本です。
2.定量的、客観的根拠
次に、具体的、定量的指標や数値により、その客観性を強調することは、洗練性を引き立てます。感覚だけではなく、根拠で示すことが説得力に繋がります。 例:「本提案対策を実施した結果、従前の処理工程時間を約30%短縮、予定原価を5%削減し目標利益を確保できた。」
3.明確な比較、評価
複数案の比較による明確な評価は、結果として洗練性の要素となります。その理由は、最適案を総合的観点から導き出し、それを証明するからです。 例:「本工法は従来工法と比較し、○○工程を省略でき、安全性能を向上、施工期間を○○日間短縮、施工の全体最適化を図ることができると判断された。」などの表現は、その典型的例と思います。 4.技術的根拠
洗練性の高い記述は端的に、その原理と理由を説明することで、より説得力アップに繋がります。 例:「熱伝導率の高い○○材料を用いることで、効率的放熱が可能となり、これまでの問題点を解決できることを証明できた。」
5.現実課題の提示
現実的技術者視点や課題を示すことは、事実や真正性を裏付けることになります。 例:「この方法は~の点で有利である。一方で、~の課題があり、新たに~のリスクが想定された。この対策コスト増の懸念対策として、~を段階的に導入、初期投資を抑制、計画の着実な遂行を成し遂げた。」
6.構造化による論理展開
構造化された記述文の流れは「洗練性」と明らかに直結します。以下の構成例のように構造化された論理展開は洗練性の「型」とになります。
1) 課題の明確化
2) 原因分析
3) 解決策の提示
4) 効果・検証
5) 残る今後の課題展望と対応
7.技術士らしい締めの表現
技術士試験の解答文では「技術士らしさ」の締めの表現が重要です。特に、結論部分では以下の表現で締めくくると、洗練性をさらに強調できます。
・「~の結果から、本手法は○○の効果を発揮でき、対策として有利であると判断された。」
・「~の分析及び検証から、○○が有効対策であることを証明できた。
・「~対策の相乗効果として○○を発揮し、その有用性を立証できた。」
8.洗練性強調の訓練
技術士試験の記述は、「構成力+技術キーワード+記述タイムマネジメント」が必須です。そのためには以下の要素を、総合力として鍛える記述訓練が不可欠です。
・技術キーワ-ドの早期想起と組合せ
・思考スピ-ドの高速化
・これまでの努力と知識蓄積による迷わない自信
・減点されない「型」による高速記述
・作文ではない定型技術報告文
・キーワード即答訓練
9.参考文例
「CO₂削減に資する建設活動のあり方」を例として、記述項目の内容についてキーフレ-ズを箇条書き表現例を以下に列挙しますので、参照下さい。
(1)背景と課題
建設業界におけるCO₂削減は、単なる技術的な問題にとどまらず、社会全体の持続可能性を支えるための克服すべき技術課題である。設計から施工、運用、解体に至るまで、全ての建設プロセスで低炭素化を実現する取り組みが切望されている。今後の建設活動のあり方と具体的施策を以下に列挙する。
( 2)建設活動のあり方
1)低炭素設計の推進
・設計段階における低炭素化
・建物やインフラの設計時のエネルギー効率の高い断熱性建材の選定
・自然採光や風通しを最大限に活かす省エネルギー型建築構造の採用
・再生可能エネルギー利用による消費の最適化
・設計段階での「ライフサイクルアセスメント(LCA)」の実施
2)グリーン建材の活用
・セメントや鉄鋼などの代替材料や環境負荷低減資材の選択
・再生材やバイオマス由来の材料、CO₂吸収性素材の積極採用
3)建設プロセスの効率化
・施工段階におけるプロジェクト全体の効率化追求
・建設機械、設備等エネルギー効率の良い最新技術機械の導入
・輸送を含む精密な資材調達計画や現場のCO₂削減マネジメント
4)運用段階での省エネ化
・リアルタイム監視によるスマートビルディング技術の導入
・地域エネルギーの効率的管理
・制御と循環化の促進
・ヒートポンプ、地熱利用等廃熱エネルギーの再利用
5)解体と再利用の促進
・解体リサイクル等再資源化の促進
・分別解体の徹底と、資材の回収率の向上
・解体後遊休地等の再生可能エネルギー供給の拠点化利用
(3)上記の促進方策
・低炭素建設活動に向けた法規制の整備
・省エネ認定等インセンティブ制度の導入
・革新的技術開発への支援策の充実
・企業と業界及びサプライチェーン全体の連携・強化
・環境意識教育と消費者への啓発活動の推進 ・国際的技術コラボレーションの促進
次回は、技術士記述試験合格に絶対必要な能力、「スピ-ド記述の訓練」についてご紹介したいと思います。(以上)
2018年03月16日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 32
サンフランシスコの湾岸地域高速鉄道(Bay Area Rapid Transit 通称BART)は、現在でも運用されている利用者の多い鉄道です。
日本でも、東京で言えばゆりかもめやりんかい線、大阪では地下鉄ポートラム線など湾岸埋め立て地域へのアクセスの利便性を高めるための新交通が各地で建設されていますが、アメリカでも同様です。
そんなBART建設当初の1971年、技術士倫理を語る上では見過ごせない事件が発生しておりますので紹介いたします。
BARTの設計は建設コンサル企業に委託され、BARTの設計の意思決定は専門家ではない取締役会で決定するという構成となっておりました。
ある時、BARTで働く技術者が、設計に欠陥があり、修正が必要だということに気づき、取締役会に申し入れます。具体的には、列車の速度制御に関する安全を最重視した場合には修正不可避な部分です。
しかし、建設コンサル企業側は問題がないというスタンスで、BART側に訴えてきます。それでも、技術者は安全性に問題があるということを訴え、両社の意見は真っ向から対立します。
利益を優先させたいBART経営陣は、建設コンサル企業側を支持し、システム不具合を提起した技術者を不当解雇します。
その後、BARTは商用運用に入りますが、速度を下げなければならない場面で、列車が速度を上げ、砂山に突っ込むなどの事故が多発しました。これはBART技術者が訴えた速度制御系統の不具合によるものです。
事故の発生を受け、カリフォルニア州は第三者委員会による調査を行います。その結果、一連の事故はBART技術者が訴えた不具合によるものであることが分かりました。さらに運用において守らなければならない技術レベルも基準以下であったこともわかりました。
こうした状況の中、システムの改善を訴えた技術者を解雇したBARTの対応も問題視されるようになります。利益を優先するがために安全性などの公衆の安全を無視した姿勢は強く非難されました。
技術分野では、コスト、納期を優先すると安全面で問題が出てくるという場面は多く存在します。技術士倫理の条項の一番目に公衆の安全は出てきます。
それだけ、技術面での安全性というものは最重視される項目であると言えます。
このBART事件のように国や県などの自治体やマスコミからのバッシングの対象にもなりますので、大きな事件となる可能性を多く含んでいます。
参考:
http://ds0.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~fukuyo/business-ethics/1971-BART-case.pdf
2018年12月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 32
技術士 水産部門の概要
美味しい魚や水産加工品を生産する工場では、衛生的な環境を保つ技術や鮮度を保つ高度な加工技術も必要となります。また、冷凍船などの冷凍技術や、水産資源の確保に向けた環境保護や維持管理も重要な課題となります。
そんな水産業に関する技術を持つ部門が、技術士水産部門となります。
専門分野は、漁の技術や養殖を行う技術を関連する漁業及び増養殖、魚からかまぼこやソーセージなどの水産加工品を製造する技術を問う水産加工、漁港施設などの建設管理を行う水産土木、水産環境を整える環境問題の内容を問う水産水域環境となります。
技術士 水産部門取得後の活躍
水産加工業を行う工場などで、製品開発や品質管理などを行う工場技術者として働くことができます。また、公務員の仕事としては、水産庁や水産試験場などで漁業の技術を開発普及に取り組む技術者や、港湾局で漁港の修繕や増設などの建設工事の管理などを行う仕事に就くことができるものと考えられます。
また、海洋汚染は社会的に大きな問題となっておりますので、湾岸などの閉じた海での赤潮や青潮といった漁業被害の解決を考えるために環境技術士の需要も増えております。
技術士 水産部門の問題点
日本は四方を海に囲まれており、漁業の技術や水産加工の技術も世界的に高水準であることが言えます。しかし、現在の技術士制度では、他部門と同様で土木工事での需要が高く、水産部門でも、受験者は水産土木の分野に偏っております。
こうした技術は、非常に発展性のある分野であり、多くの技術を世界にむけて配信することができる分野ではあると感じるのですが、現在の技術士はそれぞれの分野では必須資格ではないということが大きな弊害となっており、各分野の受験者が非常に少ないという状況は他部門と共通した課題です。
2026年05月16日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 32

「技術士合格の近道は、添削」
技術士試験の合格は、「添削を受けること」につきると、私は考えています。そして最も合格への近道であると考えます。何故なら、自分の書いた解答文は第三者である試験官が採点するものであり、合否のジャッジは自分ではなく、試験官が握っているからです。 自分が書く文章は、つい独りよがりになりがちです。第三者から評価されなければ何の意味もありません。今回は解答文の添削により、合格に繋げる効果と方法についてご紹介したいと思います。
1.添削の必要性
論述型試験では、「記述→添削→改善」のサイクルで、どれだけ数多くも添削を行ったかが、合否を分けると思います。単に添削を受けるだけではなく、自身の弱点を把握し、自分の癖や思考パタ-ンを認識し、ブラッシュアップへとつなげることが重要です。 私はこれまで自分の部下や同僚、他社の知人への添削指導を相当数、行ってきました。結果として、ほとんどの人の合格を支援してきました。 最初は読むに耐えない解答文が添削の都度、どんどん改善され、読みやすいシンプルな文になります。最終的には1文字も訂正箇所がなくなります。この状態になれば、ほぼ合格できる状態であると考えます。添削は、文字を削ることであり、言い換えれば自己を見つめ直し、鍛錬する絶好の機会なのです。
2.添削の効果
では添削の効果はどんなことがあるか、以下に整理してみましょう。
① 客観視:自分では気付かない論理の飛躍や、表現の不足・過剰箇所が明確になる。
② 採点基準とのズレ:評価される「観点」により、ズレを解消し採点基準に近付く。
③ 再現性:良い解答文のスタイルを学び、記述能力を向上できる。
3.自分の弱点把握
自分の弱点を正しく把握することは重要です。添削結果はそのまま受け取るのではなく、自己分析が大切であり、添削により以下の弱点を把握、確認下さい。
・論理構成(:結論が示されていない、因果関係が分かりにくい。)
・専門技術(:専門的な具体例がなく、技術的裏付けが不足している。)
・読みやすさ(:冗長、主語が不明、抽象的である。)
・設問に対し解答が不一致(:解答文が設問に対し、論点が一致していない。)
・一般論(:解答が一般的で、経験に基づく説明が不足、現実性に乏しい。)
4.ブラッシュアップ
添削は、結果をいかにブラッシュアップにつなげ、改善することが最も重要です。添削結果を効果へと繋げている人は、必ず以下を実践しています。
① 客観視:自分の解答文を、冷静に客観的評価を受け止める。
② 展開:添削後に必ず、書き直す。添削を読んで終わりではなく次へ展開する。
③ 再構成:時間を置いて再構成し、改めてフィ-ドバックする。
④ 良い記述例を参照:良い事例答案を参照、ステップアップへ繋げる。
5.自分の弱点把握とチェック
誰しも文章の書き方や論述方法については、好みや癖があります。一方でこれは潜在的なミスを誘発する可能性があり、答案の記述後は、必ず以下をチェックして下さい。チェックすることで記述内容の不足や漏れを防ぎ、解答文の質を安定させることができます。
【チェックポイント例】
・結論は最初に書いたか?
・課題は広い視野で論述されているか?
・技術的裏付けや根拠を示しているか?
・自分の経験に基づき現実性が表現されているか?
6.差別化戦略
合格答案や他の受験者の答案を比較・参照し、自分の解答文へ応用して取り入れ、戦略的に差別化を図りましょう。自分と参考文例の差を補填・埋めることで、より見識の高い論述となりよう以下を考慮下さい。
・情報量ではなく論述構造と、質を重視する。
・専門技術の表現に工夫し実用の可能性を示す。
・題意にマッチする技術キーワ-ドを選択する。
7.添削指導と意義
効果がある添削とは、「正解を教える」ものではなく、「再現できる考え方を導く」ことが重要です。技術士試験の添削で個々の能力が伸びるかどうかは、「どこが悪いか」よりも弱点の切り出し方の精度と改善の具体性と考えます。ここを曖昧にするといくら書き直しても、改善につながりません。 但し、ここに至るには、一定レベルで文章を一般的に表現・記述できることが基本であり、その上でどうすれば洗練された記述能力を身に付けることができるか大切なのです。 このため、自身に対する謙虚かつ前向きな姿勢により、客観的指摘を受け入れ、今日より明日の成果向上(:「1+α」)を指導することが、添削指導の意義であると思います。
8.添削後の変化
添削を重ねることで、間違いなく誰にでもスラスラ読める文章に変化します。また、無駄な修飾語や接続詞がなくなり、シンプルで速く、読み手に伝わる文章となります。この1文字をなくすと、文章として成立しないレベルとなれば、文の完成度は高いでしょう。 添削を繰り返すと、最初に書いた文章と添削後の文章では、各段のレベル差が明確になります。添削の重要性や指導による効果をより実感できるようになります。 どうぞ皆さん、積極的に添削を受け、指摘を得て下さい。添削は必ず、技術士試験の処方箋であり、合格への近道であると私は確信しています。
9.記述のプロになるには鍛錬
新聞のコラムや社説欄はプロの記者や論説委員によって書かれています。上記で示した視線で是非、皆さん改めて新聞を読んでみて下さい。起承転結による構成、リズム感があり読みやすく、1文字も削るところがない文章を実感できることでしょう。それはプロとして活躍するための記述の鍛錬により成し得たものであり、洗練された文章力に対する追求の結果であると考えます。技術士試験も同様に、合格を成し得るためには添削による記述力(:技)の追求が必要と考えます。 次回は、洗練された文章の記述方法についてご紹介したいと思います。(以上)
2026年04月04日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 31

「試験官に魅せる技術士解答文の書き方」
今回は、採点者がパットみて読みたくなる解答文の書き方についてご紹介します。私はこのことを先輩技術士から教わった時は、正に「目からうろこ」が落ちる思いでした。今まで努力してきたことを根底から払拭されたぐらいの衝撃があり、結果として技術士試験取組みのターニングポイントとなりました。 施工計画分野の技術士取得後の総監、建設環境、河川砂防、衛生工学のほか「コンクリ-ト診断士」や「河川維持管理技術者」等の験を受験しましたが、すべてこの方法で合格できました。是非、皆さんにも参考にしていただければと思います。 この技術士試験は試験官に評価してもらうための試験であり、主人公は実は試験官なのです。この点を十分認識し、内容を確実に「読んでもらうコツ」を理解下さい。
1. 読んでもらう解答文の基本条件
技術士解答文は単なる知識の羅列ではなく、「あなたが技術者として問題を発見し、解決できる能力を保有している」ことを示すための文章です。読んでもらう解答文には次の要素が必須です。
(1)見出しによるビジュアル化
読んでもらうためには要求項目に対し、見出し、小見出しにより、試験官の視点をここへ誘導するようにして下さい。また、設問項目に対し、解答が確実になされていることを必ず見出し、小見出しで対応させ示すことを意識して下さい。 その準備として設問文は、設問文をあえて区切って線引きして少し時間をかけ確認して下さい。何に対する解答が求められているか、どのようなプロセス展開で記述すれば良いかが明確になります。
例えば、昨年度の課題Ⅰの設問を例にとると(/部が区切りの箇所)以下のように区切ることができ、⇒以降の何を最低限記述する必要があるかを明確にします。
・高齢化、担い手不足から /⇒社会背景・現状
・担い手3法の改正の状況を踏まえ /⇒改定内容とその理由
・持続可能な建設業実現のため /⇒課題対応方策 の以下の問いに答えよ。
1) 建設業の役割の持続に対する3つの課題/と技術課題内容
2) 最も重要と考える技術課題/と複数の解決策
3) 新たな将来的な懸念事項と/その対策
4) 技術者倫理、社会の持続性の観点からの上記の必要要件
(2)意図的な視線誘導
設問文の大項目は(1)~(4)は見出し文として、これに確実に解答していることを示しましょう。この際、小項目は小見出しで設問の課題や解答を具体的にわかり易く整理しましょう。見出し、小見出しを採点者に斜め読みさせ、何が書かれているか、全体像を把握してもらうようにする「意図的な視点誘導」が重要ポイントです。「この論文は何について書かれているのか」を見出し、小見出しにより、一目で理解できるように、内容理解の前に、短時間で魅せるテクニックが重要です。できれば「ゴシック字体」のように濃いえんぴつ芯の使用やアンダ-ラインを活用することをお勧めします。
2.ビジュアル化の記述例と字数配分
上記を設問とした場合のビジュアル化の記述例を以下に示します。
(1) 建設業の役割持続の課題とその内容
タイトル1行、その内容説明は2~3行程度で記述します。但し、これはあくまで目安です。説明が必要な項目は、長くてもかまいませんが、バランス良く文章の長さを調整下さい。各課題タイトルと内容の間隔は概ね、同じ長さになるよう記述することは、整理された文章のアピ-ルにつながります。
1)○○○(課題:1)
(見出し内容の説明2~3行、以降同様)
2)○○○(課題:2)
3)○○○(課題:3)
(2)最も重要な技術課題と解決策
上記のうち、○○の観点と理由(重要と考えた理由を示し)から、○○を技術課題として取り上げ、以下にその解決策を記述する。
1)○○○(解決策:1)
2)○○○(解決策:2)
3)○○○(解決策:3)
(3)新たな将来的な懸念事項とその解決策
1)新たな懸念事項
2)懸念事項に対する解決策
(4)技術者倫理、社会の持続性からの解決のため必要要件
技術者倫理及び社会の持続性が重要なことを示し、自身が考える解決に必要な要件を示す。(この点は今年度試験での評価ポイントが変更になっており、コンピテンシ-を示すことを意識して下さい。)
3.読みやすく、早期に理解させる文章
読みやすく、わかり易い文章とは「結論を先に示し、内容を後述、説明する。」手法が有効です。例えば、以下のように結論を先行し、箇条書き(内容)に落とし込むことで、試験官の労力を軽減でき、理解速度を速くすることができます。
例えば、この課題解決に対し、以下を検討、関係者調整の上、合意を得た。(結論先行)
・○○の方法を見直し、新たなシステムを改善(内容)
・従来素材の代替材料として○○採用を、LCCの低減(内容)
・○○工程は機械による自動化により、安全性を向上(内容)
4.採点者に響くポイント
1)独自性のある工夫
誰でもできる方法ではなく、あなた自身が考え実施した独自の工夫を明確に示すことは加点ポイントに繋がります。
2) 定量的成果
結果として得られた成果は、数値で示すと良いでしょう。(例:不良率10%低減、コスト5%削減、○○工程を約1週間程度短縮)これは、今年から採点基準が変更になっていますので、十分理解のうえ、得られた成果や効果は定量的に示して下さい。
3) 実務経験の深さ
現場施工やプロジェクト業務においては、具体的経験をもとに実際に生じた事象や問題、苦心した点をクロ-ズアップすると説得力に繋がります。
4) 問題解決のプロセス
課題に対し、単に「改善した」ではなく、なぜその方法を選んだか、その結論に至った思考プロセスと、自分の独自アイディアによる試行錯誤により、解決できた結果は高く評価されます。 上記を意識され、準備解答文を数多く準備下さい。必ず、合格に近ずくことができると確信します。 次回は解答文の論述に有効な骨子法について紹介したいと思います。(以上)
2017年03月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 31
技術士倫理網領について解説を行っていますが、3項には前回からガラッと趣旨が変わります。技術士にとって必要なものは誠実さであるということを述べております。
条文:技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。
有能性の重視という項目を技術士倫理網領でうたっております。
これは、技術士としての専門分野を明記し、自分の専門外の分野への開発にはかかわらないということを明記された条文となります。
技術士と名乗って技術開発を行う場合は、必ず専門分野を明記し、専門分野以外の専門的な業務にあたることを禁止しております。
技術士は専門的な資格です。これは、技術部門の専門知識がない人は技術士として説明をしたことを専門家が言った内容と受け取ります。
その場合、嘘や詐欺的な内容の説明があっても、素人ではその是非を判断することが難しく、気づかれずに内容が受け入れられてしまうことがあります。
エネルギー分野への投資案件への投資勧誘などで、専門知識を持った人がもっともらしく説明するとその内容が正しいことのように思えてしまいます。
しかし、その内容は詐欺的なものであったとしても、実際に刑事告発されなければ専門知識のない人に気づくことが難しいというような例がそれを示しています。
技術士はその専門性の高さから、簡単に素人を騙すことができてしまいます。
また、受注が欲しいからと言って自分の専門外の分野の案件にも手を出すような行為は技術士倫理網領に反する内容と言えます。
2026年05月02日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 30

「技術士試験はトレンドキーワ-ドで差別化する。」
さて、ゴールデンウイークとなりました。技術士試験の準備は進んでいますでしょうか。今回は必須問題Ⅰや専門応用問題Ⅲの記述に際し、「トレンドキーワ-ド」入れ込み差別化を図ることを、ご紹介したいと思います。 技術士試験の解答文では、「最近のトレンドを踏まえ、自身の見解・意見」が記述されているか否かで、技術見識や技術研鑽の状況を試験官に伝えることができます。単なる知識の羅列ではなく、トレンド情報収集し、取捨選択のうえ、自分の意見(見解)として主張することが差別化につながります。是非、このゴールデンウイーク期間にじっくり、時間をかけて整理することをお勧めします。
1.トレンドキーワードの情報収集源
1)公的資料が軸
まずは情報源ですが、公共的にも信頼性のある各分野の白書、政策資料における頻出キーワードが「本命」であり、これを収集します。毎年、以下等は各機関のホームページ等で公開されていますので、是非、参照下さい。
・国土交通省白書(インフラ系)
・経済産業省白書(産業・DX)
・環境白書(脱炭素)
特に、本年1月に閣議決定された「第6次社会資本整備重点計画」等は、我が国の政策であり、今年の試験に出題される可能性が高く、特に重要と思いますので必ずチェック下さい。
2) 業界団体誌、学会誌、技術情報誌
以下の各関連業界、学会誌は毎年、最近の話題について「○○特集」等によりトピックスとして紹介しています。想定設問に関連した「現在の課題や視点」の情報を収集できます。
・土木学会誌
・月間「技術士」(日本技術士会)
・「日経エレクトロニクス」(IT関連技術等)
・「日経コンストラクション」(建設業界トピックス等)
2.情報収集と選択
上記の情報は膨大な量です。これら全てに目を通すことは困難であり、以下のように効率的に情報収集下さい。
・白書等は「概要版」を確認する。
・雑誌等は「近年の災害報告」や「技術特集記事」に着目する。
・法制度改定や新しい施策の展開状況を確認する。
・ICT技術等先端技術等のトレンド及び今後を展望する。
・特に、自分の専門分野で気になる「キーワ-ド」を抽出する。
例えば建設部門では特に問題Ⅰ、Ⅲに関し、予算財源、国土防災、インフラ維持管理、担い手確保、建設DX、地球温暖化と環境保全等について、分野別に「トレンドキーワ-ド」を拾いあげて下さい。
その際、以下のような頻出キーワードや、目に留まったものはこれを抽出、メモします。後に分野別にノート等に整理、隙間時間を活用し、くり返し眺めることで記憶、知識応用力の素材として蓄積します。
・カーボンニュートラル (地球環境)
・レジリエンス(防災)
・フロントローディング(品質)
・ブル-インフラ(自然環境)
・BCP(事業継続計画)(リスク管理)
・グリ-ンインフラの減災活用(インフラ機能創出)
・自治体インフラの群マネ(インフラマネジメント)
3.キーワ-ドの活用方法
収集したキーワ-ドは、以下の点に工夫、配慮し、解答文の記載へとつなげます。
1)「文章の骨格」
例:品質確保を前提に、対象構造物へのコスト性能と環境負荷低減を同時に達成するため、低炭素コンクリ-トの採用を検討する。
効果:キーワード同士に関係性があり、「良く考えられた文章感」を出すことができます。
2)「技術士らしさの創出」
文章表現は抽出したキーワ-ドにより、「技術士らしさ」を創出しましょう。
例:オープンデータによる都市DXを活用したマネジメントを行う。
:ビックデータ、AI、ICTの積極活用し、効率化、省力化、最適化を図る。
:グリ-ンインフラ等の活用による防災力強化とネイチャ-ポジティブを実現する。
効果:専門技術に基づく、見識の高さをアピ-ルできます。
3)キーワードは「目的&手法&効果の3点セット」で示す。
例:施工品質の確保と向上(目的)のため、ICT自動化施工やロボティクスを導入し(手段)、出来形精度の向上(効果)を図る。
効果:目的+手段+効果の3点セットで示し、より論理的、説得力を強調します。
4)「切り口キーワ-ド」
どんな問題でも使える「切り口キーワ-ド」を固定しておくと論述が安定します。 例えば良く使われる切り口をキーワ-ドを「2~3個入れる!」と決めておくと、論点がぶれず、見識高い文章を示すことができます。
例:安全リスク 、要求品質、コストパフォ-マンス 、工期制約、持続可能な開発 、リスク回避、維持管理の戦略化、革新的イノベ-ション、デジタル格差の是正
効果:いくつかの切り口があり、多面性や総合性を意識していることを主張できます。
5)ワンランク上の技術レベルを表現
技術士試験は、理由⇒対策⇒結果を示すことで、ワンランク上の技術レベルを表現することができ、結果として評価が高くなります。
例:老朽化施設の増加により故障リスクが高まるため(理由)、予防保全方針に基づき、その保有機能を早期に回復させ(対策)、ライフサイクルコストの低減を図る。(結果) 効果:記述が論理的かつ説得力があり、技術レベルの高さの訴求に繋がります。
6)自分の意見として示す。
この点が最も重要です。拾い上げたキーワ-ドは自分の見識として、自分の意見や考えであることを強調して下さい。理由を示し、実現可能であることを示唆して下さい。 例:我が国では、高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化が進展している。これに対し、先端建設DX技術を活用、蓄積された関連情報から瞬時に画像解析を可能とするAI技術の開発により、インフラ点検の高度化、省力化を推進する。 特に各種蓄積データの一元管理システム構築と、情報統合による最適化・共有化が今後重要な視点と考える。 次回は技術士試験解答文の目を引く見出しについて、ご紹介したいと思います。(以上)
2017年06月06日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 30
好評だった「技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ」の第二弾です。
前回の記事は以下のアドレスです。
http://www.gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=50
まだまだ他にも技術士取得によって免除、一部科目免除となる資格がたくさんあります。
・労働安全コンサルタント
技術が関わる職場は一歩間違うと危険な事故につながることのある職場となります。そんな職場や工場などでは労働安全を監督する労働安全コンサルタントを配置することが義務づけられております。
学校卒業などでも所定の実務経験を積んで受験資格を得られるものですが、技術士の資格保有者であれば、実務経験がなくとも受験が可能です。
さらに、技術士の衛生工学部門の方であれば受験科目の「労働衛生工学」が免除となります。
・消防設備士
消防設備の工事、点検を行うための資格です。ビルや工場などでは消火設備やスプリンクラー、化学工場などでは特殊な消火装置などが設置されていますが、それにかかわる資格です。
技術士資格取得者であれば、受験資格となり、さらに各部門の取得者によっては科目免除ともなります。
・土木工事施工管理技士
官庁などから土木工事を請け負う際に、請負金額が一定以上の工事を受注する際に工事管理をする技術者として必要な資格です。
この資格は受験資格として、学校卒業後に実務経験が必要な資格ですが、技術士の建設、上下水道、森林、水産、総合監理の各部門の取得者であれば、1級土木工事施工管理技士の学科試験が免除となります。
・管工事施工管理技士
土木工事施工管理技士と同様に配管工事などのプラント設備の工事を請け負う際に必要な資格です。
こちらも同様に技術士の機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)、上下水道、衛生工学部門及び機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)から総合監理を取得した人は、土木工事施工管理技士同様に学科試験が免除となります。
・作業環境測定士
工場などの危険な環境の職場にて、有害物質の測定を行い、職場環境の安全を維持するアドバイスを行う資格です。
労働安全コンサルタントと同様に、学校卒業後に実務経験を経て受験資格を得るものですが、技術士資格取得者であれば受験資格を得ることが出来ます。
技術士取得することで、これだけ多くの資格への優遇が取られていることが分かります。
2017年10月11日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 30

記憶は忘却するものです。有名なエビングハウスの実験によると、20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後77%そして1ケ月後にはなんと79%が忘れてしまうという結果が出た。7月の技術士試験二次試験(筆記試験)が終わってから3ケ月近く経過している。エビングハウスの実験には含まれていないが、8割は忘れているでしょう!合格発表を受けてから回答を再現しようとしても、2割ぐらいしか覚えていないということでしょう(涙)。
試験直後に再現論文を作成した皆様は、もう一度読み返して、記憶を呼び返しましょう。もし、もし、もし、まだ再現論文を作成していない人は頑張りましょう。今回、伝えたいことは、二次試験(筆記試験)に向けて作成した技術ノートも有効だということです。これを読み返すと、多くのことを忘れてしまっていることにびっくりする方もいるかもしれない。正直、私も読み返して、どんだけ忘れているのかと驚きました。
また、スマホ等に技術ノートの内容を録音した人がいたら素晴らしい!これって効果的なのよね。私も、自慢ではないが、スマホに録音した技術ノートの内容を聞き返すと、綺麗に忘れていることばかりなので、逆に新鮮でした。脳は、不要な知識は忘れようとします。でも、一回忘れたものをもう一度思い出すと、脳はこれは覚えておかないといけないものと判断して、再現しやすいような領域に保存します。何度も何度も聞いていると、すぐに再現できるところに上書きしてくれます。つまり、これが記憶の定着ということなのです。
忘れた今がチャンスです。12月上旬が口頭試験だとすると、10月末に記憶を再現させた上で、11月末にも再度集中的に記憶を再現すると、12月の上旬には自信と余裕を持って口頭試験に臨めるようになります。試験は、残念ながら他人との比較の試験です。みんながまだスタートしていないこの時期に、半歩でも良いので、12月の口頭試験に向けて前進しよう!
そうすることで、一歩も二歩も人の先を行くことができます。10月31日の合格発表で、幸運にも合格だったけど、論文判定がBの人は要注意です。つまり、通常ならB判定は不合格だけど、論文判定は合計点なのでかろうじて合格した人です。口頭試験で狙われるはまずこの受験生です。そして、論文に対して何か補足はありますか?と聞いてくる可能性が高い。最後のこのチャンスをしっかりと活用して挽回してください。間違っても、「特にありません」とか、「忘れた」とか、「無言。。。」はダメです。不合格確定です。部門によって異なりますが、不合格の目安は2割です。この2割に入らないようにすることが重要です。
つまり、筆記試験がAA判定の人は、守りの戦略です。取りこぼしがないように入念に準備しましょう。筆記試験がAB判定やBA判定の人は攻めの戦略です。助け舟を見逃さず、リカバリーして合格の栄冠を手中にしましょう。
以上
2018年05月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 30

技術士会のホームページで『修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版』がダウンロードできます。
URLは、https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3637_1.pdf です。
「修習技術者」とは、技術士第一次試験の合格者、およびそれと同等であるものとして日本技術者教育認定機構(JABEE)が認定した教育課程の修了者を指しています。
これは、平成27年1月15日に、技術士会の修習技術者支援実行委員会が作成した冊子で、「修習技術者のための修習ガイドブック-第2版-」(平成16年2月発行)を改訂したものです。
第2版が発刊されて以来、10年以上改訂が行われておらず、その間に、修習技術者に求められる資質・能力の本質には変わりはないものの、その具体的内容に関しては大きく変化してきた背景があります。
そのため、「技術士プロフェッション宣言」「技術士倫理綱領」に基づくとともに、IEA(International Professional Engineer Agreement)のPC(Professional Competencies)との整合性にも配慮して、第3版として全面改訂が行われました。
この主な内容は以下のようになっています。
第 1 章 技術士と修習技術者
第 2 章 修習の目的・目標
第 3 章 修習技術者に求められる資質・能力
第 4 章 修習の具体的実施方法
技術士を目指し、二次試験にチャレンジされる方には、第3章がとくに役立ちます。
たとえば、以下の問題解決のステップ(p.11)が重要であることがわかります。
1「問題発見」(問題の明確化:目標値と現状値のギャップ)
2「問題分析」(背景、要因、原因の調査・分析・整理)
3「課題設定」(問題を解決するために為すべき課題を設定)
4「対策立案」(課題に対する実施事項の立案、採否・優先順位の決定)
5「実行計画書の作成」(実施事項の詳細、スケジュール、実施結果の評価基準)
6「対策実施」(実施、結果の確認)
7「評価」(結果の効果の評価)
がんばってください。
2018年06月29日 作成 / 執筆:スマート技術員講師 / 閲覧数(月間): 30

残り3週間程度です。
あきらめず最後の追い込みに入りましょう。
道路科目を受験する方は以下のキーワードに関する知識は蓄えておきましょう。(予想問題というほどのレベルではありません)
・道路デザイン指針(案)改定
・景観に配慮した道路附属物等ガイドライン策定
・重要物流道路
・スマートIC、ICアクセス道路
・踏切道改良促進法
・大都市圏環状道路等の整備加速
・自動運転技術(道の駅)、ETC2.0
・高齢者の移動手段(高齢運転者交通事故防止対策、高速道路逆走)
・i-Construction(ICT舗装工)
・地震、大雪災害
・交通需要マネジメント(TDM)
・費用便益分析
・法面設計・保護
・自転車関連
・維持管理(大規模修繕・更新)
・道路の役割、空間機能
・無電柱化
たくさん記載しましたが、まだまだ必要な知識はあります。
最低この程度の知識について論じられることが必要だと思います。
ラストスパート頑張りましょう!
2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 30
平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。
建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。
以下はⅡ-1-1に関する記述です。
Ⅱ-1-1は河川に関する問題で、河川砂防技術基準の改定を踏まえた問いとなっています。
「河道計画」に特化した設問なので、河道計画に関わる節の内容を知らなければ、適切な内容の論文を記述する
ことは困難だったのではないかと考えます。
問われているのは以下の2点です。
①河道計画策定にあたり検討すべき事項を4つ以上挙げて、計画策定の基本的流れを概説する。
②検討すべき事項の中から2つを選定して、治水の観点から配慮すべき事項を述べる。
まず①についてです。
検討すべき事項と基本的な流れは、河川砂防技術基準『1.2.2河道計画検討の基本的な流れ』に記載されています。
すなわち、
1)計画高水位の設定
2)改修を必要とする理由に応じた計画区間の設定
3)河道の平面形、縦横断形等について複数の検討ケースの設定
4)河川構造物などの設定
5)治水・利水・環境への効果及び影響について総合的な評価
です。個別の設定内容である1)から4)と、総合的な評価である5)で、『4つ以上』という設問の要求事項を満たす
ことが求められています。つまり1)から4)の4つは必須事項と考えます。
次に②については、①で挙げた「検討すべき事項」の中から2つを選定して、それぞれの検討事項について「治水」の観点
から配慮すべき事項を説明することが求められています。「利水」や「環境」の観点で配慮事項を記述しても、題意に沿っ
た内容とは言えません。
例えば「計画高水位の設定」であれば、『計画高水位を以前よりも高くすることは河川を大幅に再改修するに等しいことに
なり、部分的な場合を除き現実的ではないばかりでなく、洪水をできるだけ低い水位で流すという治水の大原則に反するもの
であるため、既往の計画高水位を踏襲する』というように、河川砂防技術基準の「考え方」を踏まえた治水上の配慮事項を
記述することが必要です。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2019年06月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 30

一次試験はマークシート式試験です。その準備段階では、過去問題集を使います。
どのような問題文が出題され、その文中で、どのように誤り箇所が作られるかを分析していくと、力がつきます。
なぜなら、一次試験では、過去問題からの出題率が高いからです。
ある年、間違いの選択肢として出題された文章は、その間違い箇所を正しくして、正しい選択肢として再出題されることがあります。
その逆に、正しい選択肢として出題された文章は、文章中のキーワードを別のキーワードと入れ替えたりして、間違いの選択肢にします。
そこで、わたしたちは、論点となる箇所に、下線を引いたり、正しい用語を書いたり、補足説明を加えたりと書き込みをします。
問題集を3回転ほどすれば、その書き込みのおかげで、理解もずいぶん進むことでしょう。
まさに、「過去問を繰り返すことは、資格試験対策」の王道なのです。
しかし、ここで、副作用というべき困ったことが起こります。
今度は、書き込まれた問題集の雰囲気だけで勉強したつもりになったり、答えそのものを暗記してしまったりして、4回目以降は、学習の効率が落ちてしまうのです。
そして、書き込みが邪魔になるなぁと思ってしまいます。
そのとき、ボールペンや蛍光ペンで書き込んでいれば、諦めましょう。
新しい問題集を買って、心機一転がんばることです。
シャーペンで書き込んでいれば、消しゴムで消して、再利用するか考えます。
時間がかかります。そして、案外、消す作業で親指が痛くなるものです。
フリクションペンで書き込んでいるのならば、ドライヤーの熱風をあてます。
そうすれば、インクが消えて、また、新たな気持ちで問題集に取り組めます。
そうです。フリクションペンのインクが熱で消える性質に着目するのです。
ちょっとした勉強の工夫のお話しでした。
2017年12月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 29

二次試験を受験して合格した人へ
すでに口頭試験を受験した人もいるでしょうし、これから受験という人もいるでしょう。3義務2責務がなんたるかはきっと勉強されたことでしょう。そして、CPDを登録できるのは、口頭試験に合格して、技術士として登録した後です。
しかし、遡って登録することを知っている人は少ないでしょう。しかも、技術士に合格したのもCPDの登録の対象となります。また、日本技術士会には修習技術者であっても登録できますので、日本技術士会が開催する各種セミナーに参加できます。しかも、一般の技術士よりも安い料金だったります。もしかしたら、日本技術士会の行事に参加して知り合った人が口頭試験の面接官だったなんてこともあるかもしれません。
聖書に描かれている「求めよ、さらば与えられん」の解釈はいろいろとあるようです。しかし、技術士に関しては、これに真剣にトライする人、合格に向けて頑張る人には、きっと合格!というご褒美が待っていることでしょう。技術士に合格したら、ぜひCPD(継続研鑽)を進めて、APECにもチャレンジしてほしいと思います。
ちなみに、APECに登録するための条件は次のように定められています。
APECエンジニアになるための7つの要件
1) 定められた学歴要件を満たすこと
2) IEAが標準として示す「エンジニアとしての知識・能力(International Engineering Alliance competency profile for engineers)」に照らし、自己の判断で業務を遂行する能力があると認められること
3) エンジニアリング課程修了後7年間以上の実務経験を有していること
4) 少なくとも2年間の重要なエンジニアリング業務の責任ある立場での経験を有していること
5) 継続的な専門能力開発を満足できるレベルで実施していること
6) 業務の履行に当り倫理的に行動すること
7) プロフェッショナル・エンジニアとして行った活動及び決定に対し責任をもつこと
この5)の項目はCPDの登録内容で確認されることになります。つまり、年間50時間以上のCPDを少なくとも数年継続している必要があるのです。今からCPD登録できるように、いろいろな研修を受講したらその資料をファイリングしておきましょう。特に、受講日、開始時間と終了時間、主催者、テーマ、開催場所、実施内容、所感などを確認できるようにしておきましょう。
以上
2018年02月22日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 29
第二次試験の受験申込書の際に、「業務経歴票」というものを書く必要があります。
(平成29年度の「業務経歴票」はこちらからDL)
この「業務経歴書」の一番の目的は、受験資格があるかどうかの確認です。
受験資格のある方は、従事期間の誤記さえなければ、何も問題ありません。
この目的以外に、皆さんの技術者としての進歩を見るということもあるのではないかと思います。
「地位・職名」欄と「業務内容」欄の記載には、工夫をすることで皆さんの技術士としての適性を
アピールすることができると思います。
この書き方が絶対という訳ではなく、私はこういう風に考え、こういう風に書いたというご紹介です。
★地位・職名
もちろん、「会社での肩書」を書いても問題ありませんが、それでは、どんな業務をしているのかが分かりません。
「課長」であっても、会社によって業務は違うと思います。
会社によっては、「課長」が設計の実務をしている場合もあると思いますし、また、会社によっては、
設計の実務に直接関与せずに、承認だけということもあると思います。
ですから、この欄には、プロジェクトに対してどういう役割であったかを書く方が、試験官にはイメージしやすいと思います。
例えば、「設計主担当」とか、「設計責任者」みたいな感じです。
一方、会社での役職は、エンジニアとして成長し、応用能力・解決課題能力が認められ、役職が上がっていくという
成長の過程を説明する材料であるということも言えると思います。
そこで、私の場合は、プロジェクトでの役割と、会社の役職を以下のような感じで併記しました。
「設計担当/グループ員」
「設計主担当/技師」
「設計責任者/主任技師」
「プロジェクト責任者/グループ長」
「技術指導者/参事」
★業務内容
「業務内容」を書くのに気を付けたことは、この内容が技術士としてふさわしい業務であるということが判るようにすることです。
この「技術士としてふさわしい業務」というのは、技術士法第二条に書かれている「業務」を行っていることが判るように書きました。
「検査」や「製図」などの「業務」を書くと、試験官に「技術士としてふさわしい業務ではない」と思われるかもしれません。
「設計」して「製図」しているのであれば、「設計」と書いた方が良いと思います。
「検査」してそのデータを基に「分析」や「評価」をしているのであれば、「分析」や「評価」と書くべきだと思います。
また、業務の内容を具体的にイメージしやすいように、「○○装置の設計」ではなく、
「○○装置の設計のうち、特に△△に関わる部分の設計」などと書く方が良いかもしれません。
技術士法
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする
事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務
(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
2018年07月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 29
技術士の航空・宇宙部門は、航空機の設計や空港の管制システムなど航空に関する機器やシステムの設計や、宇宙ステーションなどの開発やロケットなどに関する分野の技術士となります。
技術士 航空・宇宙部門の概要
航空機の設計や、空港の管制塔や航空機を着陸させるための無線機器などをシステム的に設計する場合に該当する技術部門です。宇宙関連では、人口衛星システムや宇宙ステーションなどの設計が該当します。
技術士 航空・宇宙部門取得後の活躍
航空機メーカや空港システムを設計する会社、宇宙開発を行う会社などで設計や技術コンサルなどの業務に当たることができます。
航空・宇宙部門のJAXAなどの公共機関や、大手メーカなどが該当します。航空機については、国産型の航空機なども製造を行っているようなメーカもあり、将来的には需要もあるとも考えられます。宇宙に関しても、民間の衛星による運用や、民間宇宙開発なども近年多くなってきており、今後の成長に期待ができる分野です。
技術士 航空・宇宙部門の問題点
航空・宇宙分野においては、大型プロジェクトを担当することが多く、公共事業として技術士の人数など技術コンサル分野においての受注条件となっている場合が多いです。
しかし、宇宙事業などは専門性が高く、工学博士などを取得しなければならないような場合もあります。航空分野においても、空港に関する設計についても無線技術士などの他の資格で管制システムの設計を行う専門性を求められることもあります。
また、空港などの大きな建設工事であれば、土木工事なども大きな割合を占めるため、技術士建設部門の範囲も大きな内容となります。
将来性のある分野ではあると感じるのですが、その専門性が限定されてしまっているため、毎年の二次試験の受験者数は100人以下というのが現状です。
近年、こうした高い専門性を有しながら、受験者数が少ない部門の統廃合が積極的に議論されています。
技術士取得後に定期会議などを開催する技術士会の部会も前回紹介した船舶・海洋部門との合同部会となっており、技術士数の少なさが課題となっております。
2018年08月28日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 29

口頭試験では、次のような質問がされます。
Q.この業務で、技術士に相応しい点はどこですか。
Q.この業務で、創意工夫した点はどこですか。
これらの質問がきたときは、何に着目して、解決法を見出したかを答えると良いでしょう。
なぜなら、その着眼点こそが、まさに「技術士ならでは」と言えるからです。
凡庸な技術者では、気づかなかったことを、気づけるのが技術士と言えるからです。
採点官は、これらの試問により、技術コンサルタントとして、あなたが独り立ちできるか判断します。
さて、失敗談を聞かれたときはどうしたらよいでしょうか。
ドキッとする必要はありません。
Q.この業務で、うまくいかなかったことは何ですか。
Q.5つの業務経歴に記さなかった業務があると思うのですが、失敗談は何かありますか。
このような質問をされたときは、あくまでも、技術的なことを答えます。
たとえば、
「業務実施当時の自分は、この点のスキル不足・知識不足で、Aの解決法を選んだが、いまの自分であれば、Xの事実に着目し、Bの解決法を採用すると思います。
そうすることで、Aよりも、Bのほうが、工期が10%短縮できることが見込まれるからです。」
また、つぎのように答えます。
「業務実施当時は、Yの技術が普及していなかったために、Aの解決法を選んだが、いまはYの技術が安価で利用できるため、Bの解決法を採用すると思います。
そうすることで、Aよりも、Bのほうが、生産コストが10%削減できるためです。」
失敗談を聞かれても、慌てずに、回答してください。
2026年01月03日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 29

「難易度高い技術士に挑戦する!」
皆さま、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 今回は年頭にあたり、受験に向け決意を新たに、スタ-トをきる意味で、「何故、難易度高い技術士試験を目指すか?」その動機の明確化と挑戦への覚悟について、ご紹介したいと思います。 技術士試験の合格は私の経験からも、そう簡単なものではありません。合格するためには強い動機、熱い情熱、揺るぎない信念が必要です。
1. 技術士試験の難易度(合格率)
技術士試験は、我が国で最高位の技術者国家資格と言われています。「高度な専門知識+実務経験+倫理感」を備えた人物として、国家から認定された人のみに与えられる資格です。 部門に差はありますがこれまでの実績及びその傾向から、最終合格率は約10%前後と低く、非常に難易度が高い試験と言えるでしょう。筆記、面接を総合して受験者の10人に1人程度しか最終合格できない極めて厳しい試験です。
2. 技術士の価値
では、その難易度が高い試験に合格した技術士の価値は、どこにあるでしょう。私自身は以下のように考えています。
・技術者の「信用力」:この資格は国から「一流の技術者」と認められた証である。
・キャリアの押し上げ:昇進、管理職、技術責任者への登用、技術コンサルとして独立、開業等活躍の舞台が広がる。
・年収・待遇:技術士手当(月数万円)が出る企業が多く、年収が上昇する。
・実務能力の証明資格:試験は筆記+論文+口頭試験であり、実務能力を証明できる。
・生涯継続する資格:更新が不要、定年後も生涯に渡り、資格者として継続が可能である。
3. 正直なデメリット
一方、デメリットとして考えられることとして、以下が挙げられると思います。
・受験者の多くは社会人であり、一定の実務経験が必要であり、合格までに時間を要する。
・短期的には、劇的な収入アップにつながらない場合もある。
・難易度が高く、 合格者総数が未だ多くなく、社会的認識度が向上していない。
4. 技術士制度と役割
ここで今さらですが、技術士制度とその役割をおさらいしておきましょう。 技術士とは、「高度な専門技術を有し、公益を守りながら技術的課題を解決する国家資格」 として法律(技術士法)で規定された技術者です。その役割は技術士法(技術士法第2条)により、以下のように定められています。
・高度な専門知識の活用
・独立した立場での計画
・研究・設計・分析等 ・技術者倫理に基づき、社会の安全
・福祉の確保
・「自律」「責任」「倫理」「社会貢献」及び継続した自己研鑽
5.試験合格は受験動機にあり。
私は合格までに10年間も要した不出来な受験者でした。一方、その経験から技術士に合格することへの情熱の維持こそが、その根源であったと思っています。 また、技術士試験合格は、その受験動機にあると思います。重要なことは「技術士」に対する熱い情熱(パッション)を抱くことであると申し上げたい。受験者諸氏は本年の念頭にあたり、以下のような強い受験動機を抱いて下さい。
1) 専門性を客観的に証明する。
・自分の専門技術分野の客観的証明
・クライアント、社内上司、同僚、取引先からの信頼性の向上
・技術提案書、コンサル案件、自治体業務等での資格要件
・キャリアアップ、業務成果や質の向上
2)技術で社会貢献する。
・災害、インフラ老朽化、環境問題など社会課題へ対応
・技術者が果たす役割の認識と領域の拡大
・専門技術による社会還元
3) 自律した技術者活動を展開する。
・自ら行動する技術者 ・技術の正当性の主張と、経験と知識に基づく判断 ・社会ニーズに対する技術活用による提案
4)自己成長及び専門性を探求する。
・試験準備による論理的思考、課題整理、文書力の向上と自律学習
・専門技術の体系的習得、最新技術の研鑽
・問題解決能力の向上
・学びに対する価値観の醸造
・自分が抱く豊かさの実現
6.チャレンジこそが、成功の入り口
例え、受験を決意しても、その後の努力継続がなければ、まず合格することは不可能と考えます。自分なりに試行錯誤を繰り返し、記述方法や技術士として備えなければならない素養を自らの研鑽により、体得することが重要です。 それはすなわち自分自身に対するチャレンジに他なりません。今までの自分をさらに強靭な体力へと変革させて行くことが、成功の入り口と考えます。 どうぞ皆様、念頭にあたり心新たに、強い動機の基に、難易度高い技術士試験への挑戦を決意しましょう。 次回は合格への夢を実現する記述テクについて、ご紹介したいと思います。(以上)
2026年01月31日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 28

「過去問題整理は、技術士試験を制覇する。」
技術士試験の過去問題整理は、自分は何が記述でき、できにくいのかをある程度明確にする線引きとなり、極めて重要な準備作業と思います。とても手が出ない分野や、特に不得意部分は思い切って、捨て去る勇気も場合により必要です。その境界線を見出す作業としても有効な作業と思います。
今回は過去問題整理の具体的方法と、それが試験合格制覇への近道になることについてご紹介したいと思います。
1. 過去問を一覧表で示す。
受験予定の技術士試験の過去問題を、以下の項目に沿って、過去10年分程度を次の軸で、年度別に、課題(一般、専門等)一覧表を作成しましょう。Excelやノート等に自分にあった方法で、今後の準備作業も想定し、「並び替え」「色分け」ができるもので追加や削除できる方法により、以下のように年度、分野、設問課題を表に整理しましょう。 ・年度
・分野(例:建設-施工計画なら「施工管理」「施工計画」「○○対策工」「市街地工事」「沿道環境対策」「施工機械」など)
・設問課題(検討すべき事項、施工計画上の留意点、配慮が必要な事項、リスク対策等)
2. テーマ別に再分類化
出題傾向がよりわかり易くするために、例えば、建設部門では次のようにテーマ別に並べ替えます。過去に同様な設問がどのぐらいの頻度で出題されているかを一覧表で確認できるようにしましょう。例えば建設部門-施工計画では、以下の分類化はどうでしょう。
・対象(:道路、河川、市街地工事、トンネル、ダム、コンクリ-ト、環境、地質地盤等)
・品質管理、工程管理、原価管理、安全管理、沿道対策、施工技術、施工管理 ・関連法規や遵守及び制約事項
・環境保全・SDGs
・技術者倫理、社会及び公共福祉
3.傾向分析の方法
出題テーマごとに、その出題頻度を分析する。
① ほぼ毎年
② 2~3年に1回程度
③ 5年に1回程度
④ たまに出題等
ランク付けを行い、色分け整理します。ここで、準備が必須な重点問題、次に重要と考えられる課題、最低限キーワ-ドの整理が必要な問題等、ランク付け、準備すべき優先順位を決定、全体的な傾向把握とともに、整理しましょう。 この段階で「どのテーマが今後も出題されそうか」のある程度の予測に役立ちます。整理一覧表は、例えば以下のように色分け、視覚的に得意分野と弱点分野を区分けします。
・赤:毎年出る重要テーマ
・青:理解が不足、努力が必要分野
・緑:得意分野
・黄:全く不得意な分野(思い切って捨る勇気が必要な分野)
4.準備方策
1)テンプレ-ト作成:必須科目
一般課題は社会的情勢を踏まえ、現状の技術的課題や、最重要課題として抽出される理由を根拠立て、整理しておくことが肝要であり、以下のように論述展開しましょう。
・背景 → 課題 → 対策 → 効果→残る課題や新たなリスク→展望 このためには「自分用の解答テンプレ‐ト」を予め作成、準備しておくことが自身の頭の中の整理に役立つと思います。 よく出題されるテーマはテンプレ-トにより固定化することで、試験本番で迷うことなく記述できると思います。 論述方法では、自分のこれまでの実績や経験に結びつけ、最新の社会的情勢を踏まえることも考慮下さい。
例えば災害、DX、脱酸素、ロボテクス等、「知識」、「説明力」、「自身の経験に基づく経験則」なのかを整理できれば、より説得力あるものになると考えます。
2)一問一枚カード作成:専門及び選択課題
専門課題については、代表的技術の概要と特徴、検討すべき事項、採用上の留意点、施策後のフィ-ドバックの必要性など、より専門的かつ具体的な記述が求められます。 特に専門課題については、分野別にフレ-ム化し、必要なキーワ-ドを盛り込み、体系化整理により、一問一枚のカードを作成するイメ-ジで準備下さい。 何枚ものカードを作成し、頭のなかでそれがクリップで結束された状況にしておくと、本番記述での応用力を発揮する技(テク)と、それを引き出す応用力となります。 選択科目についても必須科目と同様に、課題抽出→解決策→新なリスクと対策について論理的構成に基づき整理しておくことを推奨します。
5.「書くこと」「修正すること」のくり返し&添削指導
記述試験の合格には「書くこと」「修正すること」のくり返しが、最もそのスキル能力の習得に重要かつ不可欠と思います。今日書いた解答文を明日、自己添削してみて下さい。完璧と書き終えたつもりでも翌日見た時、修正や削り落としが必要な箇所が必ず見つかります。また、より見識をアピ-ルできる別の表現の仕方の可能性があります。是非、自己添削を試みて、洗練性を追求して下さい。
最も重要な点は、第三者視点による添削を受けることです。自分の記述不完全さに必ず気付きます。是非、先輩技術士に添削を受けることが、合格への最短距離と確信しています。次回は、願書に記載する経験業務の棚卸しの重要性についてご紹介したいと思います。(以上)
2018年03月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 27
施設の設計には、様々な危険性を検討してその対策を行わなければなりません。
特に爆発性のガスが噴出と同時に発生する温泉施設では、対策を怠るととんでもない事故につながってしまうという事例を紹介いたします。
2007年に開業した渋谷区の温泉施設において、温泉が湧き出ると同時に出てしまうメタンガスが施設内に溜まってしまい、あるタイミングで引火し爆発し死傷者が出てしまったという事故がありました。
爆発の規模はすさまじく、建物の壁が全て吹き飛ばされ、骨組みだけになってしまうというほどの威力でした。
この爆発事故の原因が、メタンガス除去装置が結露によりガスが抜けなくなってしまったというものでした。そのためガスが施設内に溜まってしまい爆発を引き起こしたというものでした。
問題は、その可能性を施設設計時に知っていながら、保守の必要性を伝えなかった施設設計者に最高裁で有罪判決が出たという事です。
技術士を目指す方々の中にも、設計業務を行っている人が多いと思いますが、自分の業務が原因で死亡事故が起きてしまうと逮捕される可能性があるということを十分に認識した方がよいということです。
設計業務は常にコストを抑え、利益を出さなければならないという経営側の要求と、安全安心高品質のものを作らなければならないという、相反する要求に対してどちらにもよく映るような答えを出さなければならないという状況がよく出てきます。
つい、利益を出す経営側の顔色をうかがって、安全を度外視してしまうことがありますが、これが大問題になってしまうということが、約10年前という最近でも起こってしまっていると言えます。
いくら技術が進んでも、安全と利益を比較すれば安全を取らなければならないという当たり前のことがなかなかできないと言えます。
この事故が発生した後も、ガス除去装置の運用をめぐって、施設設計、施工を行った会社と施設管理会社と施設のオーナー会社との間で責任のなすりつけ合いがあったということもあり、事故の心象を悪くしています。
結局この事故が原因で、施設のオーナー企業は温泉施設運営事業から撤退しています。
2019年03月12日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 26
2018年度の技術士第2次試験の合格率が発表されました。
私の方で、独自に全部門について合格率と合格者数を抜き出してグラフ化してみました。
このグラフを一目見てわかることは、部門によって合格率が大きく異なるという点です。
また、合格者数を見てわかる通り、部門によって受験者数が異なるため、合格者数も大きく異なります。
この中でも建設部門の受験者数は全ての部門の中で圧倒的に多いことは、例年通りのことであり、珍しいことではありません。
しかし、2018年度は昨年度までと大きく異なった点があります。
それは、建設部門の合格率が大幅に減少したことです。
具体的には2017年度は12.8%だったのに対し、2018年度は6.3%と半分以下となっています。
しかも、全部門の平均合格率が約20%であるため、平均値の1/3程度となります。
この数値は過去最低を記録しています。
原因は、必須科目である択一問題の難易度が飛躍的に上がったことだと言われています。
必須科目は6割というボーダーラインが設定されているため、6割得点できていないと自動的に不合格が決定します。
ただ、問題を作成している側としては、問題の難易度と合格率がおよそ想像できます。
すなわち、建設部門のこの合格率は、意図的であると言わざるを得ません。
おそらく、2019年度から必須科目が無くなり、全て論文による試験となります。
必須科目(暗記問題)があることで、本当に技術がある方が合格できず、
比較的若い世代の方が合格しやすい試験だったという意見もあります。
合格された方々は、本当におめでとうございます。
しかし、不合格となった方々も落ち込んでいる暇はありません。
既に私の方に、業務詳細記述の依頼や論文添削の依頼がかなり来ております。
素早く行動できる人は、当然合格率が上がります。勉強に費やせる時間が増えるからです。
合格率が比較的高い部門を受験される方々も油断はできません。
どのタイミングで今回の建設部門のように合格率を操作されるかわかりません。
取りやすい時にしっかりと合格しておきましょう。
どんな質問でも構いませんので、受験を申し込む予定の方はご連絡いただければと思います。
|
技術部門 |
合格率 |
合格者数 |
|
機械 |
0.212 |
224 |
|
船舶・海洋 |
0.375 |
3 |
|
航空・宇宙 |
0.186 |
11 |
|
電気電子 |
0.129 |
187 |
|
化学 |
0.182 |
25 |
|
繊維 |
0.261 |
12 |
|
金属 |
0.465 |
53 |
|
資源工学 |
0.353 |
6 |
|
建設 |
0.063 |
886 |
|
上下水道 |
0.117 |
182 |
|
衛生工学 |
0.108 |
70 |
|
農業 |
0.138 |
131 |
|
森林 |
0.21 |
66 |
|
水産 |
0.211 |
31 |
|
経営工学 |
0.205 |
57 |
|
情報工学 |
0.065 |
28 |
|
応用理学 |
0.119 |
70 |
|
生物工学 |
0.41 |
16 |
|
環境 |
0.127 |
66 |
|
原子力・放射線 |
0.214 |
22 |
|
総合技術監理 |
0.064 |
209 |
|
AVE. |
0.20 |
112.14 |
2017年06月30日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 26
筆記試験までいよいよ2週間ほどになりました。
皆さん忙しい仕事を抱えての受験ですから、万全の試験対策が出来たという方は少数派だろうと思います。
準備が不十分だからと言って、受験を断念することだけは避けましょう。合格の可能性はゼロになります。
ここは少し開き直って、「どうせ他の受験生もあまり準備できていないだろう」くらいの気持ちを持ちつつ、残された時間を有効に活用して試験に備えるべきです。
さて、あまり準備ができなかった人は、午後の論文対策として何をされますか?
私であれば、課題解決論文(3枚論文)の骨子を作る練習をして試験に挑みます。
その理由は、
1.筆記試験での配点が高い(論文80点中40点の配分)
2.口頭試験で関連した質問を受ける可能性があるので、できるだけ高得点を得たい
3.比較的問題文のパターンが予測できる
からです。
つまり、「配点が高くて出題パターンを予測しやすく、かつ口頭試験で聞かれるかもしれないこと」に準備の時間を割きます。
1と2については説明を要しないと思います。
3について建設部門の過去問を見ると、例えば以下のような出題がされています。
(1)あるテーマについて、現状の問題点や課題をいくつか述べる
(2)その中から特に重要と考える技術的課題を2つ挙げて、解決策を述べる
(3)解決策を実行した時の効果、リスクや課題を述べる
自分が受験する部門・科目の過去問を数年分準備して、こういう出題パターンを確認します。
そして建設部門であれば「老朽化インフラの維持管理」、「担い手不足」、「防災減災対策」の3テーマくらいについて、出題パターンに沿った骨子を考えておく、というような準備をしておきます。
予想そのものがズバリ試験問題として出ることは無いでしょうが、似たようなパターンの問題が出れば、一から考えないで済みます。
どうか残された時間を有効に活用して、受験に挑んでください。
2026年03月28日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 25

「技術士試験に合格するテンプレ-ト」
これから受験者の皆さんは試験準備に向け、多数の準備解答文を用意する必要があります。この作業は労力を必要としますが最も重要であり、合格への近道であると私は確信しています。 今回はその準備解答文作成のための「定型テンプレ-ト」ついてご紹介したいと思います。部門や専門科目を問わず活用できるので、参考にしていただければ思います。
1. テンプレート作成の基本方針
技術士試験は「文章力」よりも論理性、網羅性、一貫性が評価されます。従って、文章はシンプルに整理されていることが重要であり、このためテンプレ-トの作成では以下を基本とすることが大切です。
・設問要求項目に100%応答する構造
・どの分野でも使い回せる汎用性
・採点者が理解しやすい論理構成と展開フロ-
2. テンプレ-トとは
そもそもテンプレ-トとは、「型で作られたサンプルひな形」とも言えるかもしれません。予めひな形に当てはめて、準備解答文の構成内容やキーワ-ドを整理し、書き出しておくノートやカードを総称しています。 設問内容が想定外であったとしても、キーワ-ド等をテンプレ-ト化しておくことで、整理された情報(:脳内の長期記憶)をいつでも引き出すことが可能となります。試験本番では長期記憶ソースを呼び起こし、つなぎ合わせることで論述できる応用機能を発揮します。 但し、専門課題のような設問では、必ずしもこの方法では対応できない場合もありますので、その点は了承下さい。
3.全体フレ-ム
例えば「課題:担い手不足等」をとりあげたとして、以下のように全体フレ-ムとして整理しておけば、どんな設問に対しも、解答文記述が可能となることを狙いとしています。
・導入部:(今どうして?:社会的、技術的背景、問題の重要性の指摘)
・技術的課題:(何が、課題?:生産力低下、健全な産業維持が困難)
・課題分析:(何が原因?:少子高齢化、若手人材からの敬遠)
・想定解決方策とその理由:(どうする?:AI先端技術活用、ロボット化)
・対策上の留意点:(想定リスクと対応?:財源、普及、人材教育)
・効果、成果、展望:(メリット、デメリット、普及による便益、技術応用や期待技術)
4.展開フロ-の構築と作成
テンプレ-トは上記に示した項目:「導入→課題→原因→対策→効果」が一直線に繋がるフロ-とすることが重要です。コンパクトに1テーマ、1枚のカードとなるようなイメ-ジで、具体的に何を、いつ、どうするか絶えず意識し、展開フロ-に落とし込みます。以下それぞれの項目の作成ポイントを整理します。
5.導入部(課題認識と背景)
解答文の冒頭:導入箇所では現在の課題や背景等を以下のように技術者の認識として、本題へ導く論述展開を思考下さい。
・「○○分野では、△△の高度化、複雑化に対応するために□□が緊喫課題である。」
・「近年は、急激な○○により、△△の課題が顕在化、社会的ニーズとされている。」
・「このような状況下で、技術者には□□の観点から、その課題解決が切望されている。」
6.技術的課題は分割
技術課題は同じ要素が重複しないように、以下のように制約条件と課題要因(コントロ-ルポイント)を分割・整理します。
1) 制約条件
・「導入にあたっては、コスト対効果の検討が必要である。」
・「既存システムの改善と整合性確保が前提条件である。」
・「現場技術者への教育・訓練プログラムが必須課題である。」
2) 課題要因(以下のように課題要因は1項目づつ、シンプルに分けて短文で表現する)。
・「課題1:○○に起因し、○○の影響から、△△となっている。」
・「課題2:□□が不十分であり、▽▽の制約から◇◇が□□されていない。」
・「課題3:◆◆と○○との、相反する課題への対応が必要であった。」
6.課題分析
課題分析では、その要因については、以下のように技術的知識を整理しておきます。
・「この要因としては、○○技術では目標ラインが限界であることが挙げられる。」
・「△△の工程はその運用が属人的であり、標準化されていないことが一因である」
・「その理由は、□□に関するデータ蓄積の絶対量と情報活用が不十分である。」
7.解決方策は多面的視点で
課題の解決方策は、以下のように多面的な視点で整理しましょう。また、「技術+効果」を定量的数値で示すことを意識下さい。
・人材:各分野の専門技術者スタッフによるプロジェクトを構築、人的資源を確保
・活用資源、ツール:△△活用・構築した管理ツールを導入、作業性及び管理効率を改善
・方法:▽▽の理由から、○技術の段階的導入により順応的な対応方針設定
・効果:成果として◇◇の改善により、目標とした○○を約○○削減が可能 ・成果:長期的に◇◇の信頼性向上する成果獲得に期待
8.技術者倫理と社会的責任に立脚
課題解決の整理では技術者倫理、社会的責任の視点が必須であり、これに立脚した視点であることを示して下さい。
・「○○技術解決においては、技術者倫理の遵守が不可欠」
・「特に、安全性・環境負荷・利用者への社会的影響への配慮が肝要」
・「社会に対する説明責任を果たし、コンセンサス獲得がその使命」
10.未来志向を示す
○○技術者として社会的要請に応える役割を果たしていくことや技術研鑽の継続等、未来志向と展望を意識下さい。
11.準備想定問題への適用
準備する想定問題は、今回構想した作成する定型テンプレ-トに基づき、課題ごとに整理することをお勧めします。分野、ジャンル別に1課題1枚のカードがクリップで留め、整理されている状況をイメ-ジして下さい。 わかり易くかつ使いやすく整理できると思いますし、頭の中の整理と蓄積記憶情報の引き出しとしての利用、暗記に対し極めて有効であると思います。 次回は、試験官に視覚的に魅せる、目に留まる解答文の記述・表現方法についてご紹介したいと思います。(以上)
2026年04月18日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 25

「技術士試験はロジカルライティングが重要」
技術士二次試験は論理的な記述、すなわち「ロジカルライティング」能力が必要とされる試験です。その内容は「知識量」よりも構造化された思考を、いかに短時間に整理し解答文へ落とし込むかがポイントです。今回はその試験対策として具体的実践方法をご紹介したいと思います。
1. 基本原則
技術士試験で求められるロジカルライティングは、論理構成、説得力、再現性の3項目です。「筋道立てて課題を解決する思考」を文章で示す必要があり、基本原則は以下の例のように、わかり易く主張、説明することが重要です。
・結論を先に述べる。(結論):課題の解決には、○○の導入が最も有効である。
・何故を示す。(理由):何故なら、以下がその理由である。
・具体的である。(具体例):例えば、~の事例によると
・取り纏める。(再結論):従って、○○が必要となる。
2. 論点整理
技術士試験は、多様な視点に基づく、多面的な論述が評価ポイントとなります。これをシンプルにわかり易く整理し示すことが重要です。このため、観点を重複させないことや抜けや漏れがなく、例えば技術面、経済面、環境面、社会面、安全面等の観点ごとに区分し論点整理すると、わかり易く整理できます。
3. 論拠構造
ロジカルライティングでは、「なぜそう言うことができるか」を明示することが必要です。これには、主張→理由→根拠の階層構造→結論と言った論拠構造で示されていることがわかり易いです。例えば、
【主張】:以下の理由により、○○〇を採用した。
理由①:対策工効果が最も有利と判断されたこと。根拠(何故なら)⇒具体例(○○)
理由②:経済的かつ、工期短縮が可能であること。根拠(何故なら)⇒具体例(○○)
理由③:維持管理が容易、LCCを低減できること。根拠(何故なら)⇒具体例(○○)
【結論】:総合的に課題を解決、目標を達成できると判断、これを採用した。
4.解答文の構成テンプレ
1)課題の明確化(背景 、問題点、本質的課題)
何が課題であるかを、抽象的でなく、具体的な数値で示し明確に示す。
2)課題の分析(多面的視点)
分析する側面に、漏れや重複がないことに留意し、以下の観点で整理を行う。 ・技術的課題 ・社会的課題 ・経済的課題 ・安全性課題 ・環境面課題
3)解決策の提示
解決策は課題とに対し、一対となっている関係が重要です。
・課題①コスト ⇒ 解決策①(コスト)
・課題②品質管理⇒ 解決策②(品質管理)
・課題③環境保全⇒ 解決策③(環境保全)
4)リスクと対策
リスクはどんな状況やプロセスでも、必ず存在する「現実的思考」の視点が重要です。また、それにどう対処するか、その対策を確実に示す必要があります。例えば以下のようにリスクに応える解決策が肝要です。 ・コスト増リスク⇒財源の段階的投資計画により、集中を分散、コスト負担を軽減 ・技術評価リスク⇒試行・実証試験に基づく、PDCAによる改善スパイラルアップ ・品質低下リスク⇒AIと人間によるダブルチェックにより所要品質の確保と向上
5)倫理・持続可能性
問題Ⅱ、Ⅲではこの設問が想定され、「コンピテンシ-」の観点から、極めて重要なポイントです。技術士としての資質、能力及び技術者の倫理観を示して下さい。
・公益安全、国民の健康及び福利を最優先
・地球環境保全と次世代に渡る社会の持続性の実現
・法令遵守と高い技術者倫理感
5.高得点獲得のための戦略
1)最初に課題を明確化
本文では最初に「何を記述するか」を導入部で示し、解答文の概要を試験官に一瞬で理解させる戦略的なテクニックを使いましょう。
2) 漏れなく多面性を示唆
特に課題の解決策では技術、人材 、経済、維持管理、安全性、住民理解、環境保全等漏れがない多面的観点から、具体の解決方法を示唆して下さい。
3)技術士らしいキーワード
技術士試験では「専門性+実務感」が評価されるため、最新の技術情報やキーワ-ドを挿入し、技術見識の高さをアピ-ルすることが評価につながります。
例:ICT 、AI 、LCA 、予防保全、地域防災力、グリ-ンインフラ、イノベ-ション創出、データプラットフォーム、デジタルリテラシ-、ビッグデータ等 ここで重要なポイントは、設問に対しキーワ-ドが合致しているかです。これがぶれると論理性が崩れますので、必ず、確認した上でキーワ-ドを選択記述下さい。
4)トレンド・センテンス
例えば、昨年の「国土交通省白書」や特に本年の「第6次社会資本整備重点計画」等をよく確認し、政府が展開している施策等をチェックしましょう。そのなかで、トレンドであるセンテンスやトピックス・キーワ-ドを拾いあげて下さい。課題解決策等の記載では、これを自身の意見や考え方として主張、織り込むことが、見識の高さや洗練性のアピ-ルにつながります。
5)リスクと対策
リスクとその対策は、予めどんなリスクが想定されるか、その対応をどうするかを準備しておくことが重要です。これを確実に記述できることが高い評価につながります。日頃からのイメ-ジ・トレ-ニングすることが、これへの準備となります。
6)万能フレーズ
論述に対しては、例えば以下のような定型文(万能フレ-ズ)を覚えておくと、骨子作成段階や実際の記述をより迅速に行うことができます。
・「~の観点から、以下の課題が存在している。」
・「その理由は以下のとおりである。」
・「具体的には~が実例として挙げられる。」」
・「したがって~この点を踏まえた対応が重要である。」
受験者のみなさん、この点を十分認識し、ロジカルライティングにより解答文作成の準備に取り組んで下さい。
次回は説得力ある技術士解答文について、ご紹介したいと思います。(以上)
2017年05月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 25
技術士二次試験の論説問題などの際に、どのように説明したらいいのかわかならいという人も多いのではと感じます。
そのため、長ったらしい文章をずらずら書いてしまうという人も多いのではないでしょうか?
そんな方は、できる限り箇条書きにまとめてみるという手法を使うと説明がまとまりやすくなります。
例題:雷から電気機器の破損を防止する方法について説明せよ
雷が発生した場合、電気回路上に大きな電圧(サージ電圧)が加わり、それが原因で機器破損につながる。サージ電圧を回路に入力させない方法として以下の方法が挙げられる
・避雷針により、雷が回路に入力する前に接地極へ逃がす
・電源入力部にアレスタを設置し、サージ電圧のような大きな電圧が印可された際に回路が地絡するような措置を講ずる
・電気機器本体がサージ電圧に耐用できる部品を使用するなど雷に強い構造とする
この場合、電気機器が雷によって破損する原因をまず述べています。
その後、その原因を回避する方法について述べています。この方法が複数あるため、箇条書きを利用しています。
箇条書きが有効な理由
箇条書きを使うと分かりやすくなる理由としては、文章として書く必要がなくなるということが第一に挙げられます。
細切れの文で、一つ一つが独立した構成となるため、文章の焦点が分かりやすくなります。
上記回答を箇条書きでない状態で書くと
雷が発生した場合、電気回路上に大きな電圧(サージ電圧)が加わり、それが原因で機器破損につながる。
サージ電圧を回路に入力させない方法としては、避雷針により、雷が回路に入力する前に接地極へ逃がす方法、電源入力部にアレスタを設置し、サージ電圧のような大きな電圧が印可された際に回路が地絡するような措置を講ずる方法がある。また電気機器本体がサージ電圧に耐用できる部品を使用するなど雷に強い構造とする方法も有効な手段となる。
一文が長くなり、焦点が見えにくく、箇条書きと比較するとぱっとみて分かりづらい回答文となってしまっていることがお分かりいただけると思います。
説明文の回答で、理由が複数ある場合は、できる限り箇条書きを用いて文章を作成するようにしましょう。
2017年07月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 25
暗記する勉強に時間をたくさん使ったにもかかわらず、記憶に定着せず、たくさんの学習内容を忘れてしまうという経験をしたことはありませんか?
AXS技術士学院では過去問題を学習の中心としています。過去に出題された問題を解くことが技術士試験の取得点数をアップすることは理解できると思いますが、実際に脳の特性を生かした学習法であるということもわかっています。技術士試験だけではなく、学習作業全般に共通することです。
以前、「エビングハウスの忘却曲線」について「技術士の筆記試験に合格するための暗記術!脳の仕組みを活用しよう」という記事で紹介しました。
「記憶を忘れる」ということにネガティブなイメージを持ちやすいですが、忘却する作業は必要な情報だけを保存するための取捨選択作業でもあります。1日のなかで私たちはたくさんの情報に触れますから、必要なものとそうでないものを脳は区別して、忘却という作業を行っています。
イギリス人の研究者にフィリップ・ボスウッド・バラードという人がいました。彼は記憶が衰退していく作業がある一方で、「記憶の成長」ともいえる現象を発見しました。それを彼は「レミニセンス」と呼んでいます。教師をしていたバラードはある詩の一節を黒板に書き、生徒たちに覚えるよう言いました。記憶した直後、2割程度しか覚えられなかった生徒たちが、数日後になると4割程度まで覚えられる現象が確認されました。もちろん、詩に触れたのは最初に1日目だけで、その後は触れていません。数百回に渡り、同じ実験を行いましたが、結果は同様だったと報告されています。
脳には「保存する機能」と「検索する機能」がそれぞれあるとわかっており、情報に触れたばかりのころはうまく検索できないが、数日経過すると検索ができるようになると考えられます。学習したばかりのないようなのにうまく過去問題が解けず、焦ることもあるでしょう。ですが、脳にはレミニセンスという記憶を成長させるとも言える機能があるので、あまり落ち込まず、気持ちに余裕をもって学習を進めていきましょう。
2018年12月09日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 25

業務経歴票や筆記試験では、日本語のルールを守って書きます。技術士試験は、記述量が多い試験ですから、この当たり前のことが、とくに重要になります。
句点と読点は、文脈を明らかにします。また、文を正しく、かつ容易に理解できるように打つものです。
1.「。」句点(くてん)
(1)文の終わりに必ず打つ
(2)箇条書き、タイトル、項目名には打たない
(3)通常は、( )、「 」の中の最後の文末にはつけない
(○)日本語のルール(現代表記法) (×)日本語のルール(現代表記法。)
ただし、3.について、( )書きで注釈を入れる場合は、( )の後に句点を打ちます。
(例)技術士とは、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価、又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行うものをいう。
(出典:技術士法第2条)
2.「、」読点(とうてん)
(1)主語をはっきりさせるために打つ
(2)文の切れ目、前後の関係をはっきりさせるために打つ
(3)接続詞、副詞のあとに打つ
(4)条件文のあとに打つ
(例)なお、生態系の観点からも検討が必要である。
(例)しかし、当該案は費用が2倍に増える。
(例)目的が工事費の提言であることから、施工計画が重要となる。
「このような当たり前のことを?」と思わず、意識して、作文してください。
なぜなら、技術士試験では、「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」が試されているからです。
このコンピテンシーの8項目のなかに、「コミュニケーション」があります。
そして、コミュニケーションには、「業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確に効果的な意思疎通を行うこと」と書かれています。
つまり、文書で明確に意思疎通が行うために、句点や読点を適切に使うことも必要なのです。
2019年01月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 25
技術士 情報工学部門の概要
GoogleやAmazonなどのIT企業が活躍できるのもコンピュータや情報ネットワークが基幹にあることが大前提となります。
コンピュータやネットはスマートフォンなどの普及により、今まで以上に身近なものとなりました。そんな情報化社会を支えているコンピュータ工学やプログラミングやネットワークの技術部門の内容を専門分野とする部門が、技術士情報工学部門です。
専門分野としては、コンピュータの構造や組み込みシステムの内容を問うコンピュータ工学、プログラミングやソフトウエアの安定性検証などの内容を問うソフトウエア工学、情報システムを使ったシステム構築に関する内容を問う情報システム・データ工学、ネットワークのセキュリティやネットワーク構築に関する内容を問う情報ネットワークの4分野があります。
技術士 情報工学部門取得後の活躍
技術士 情報工学部門を取得すると、情報系部門の専門家として、システムインテグレーションを行う会社や、情報システムを構築する会社に就職し活躍することができます。
NTTやKDDIといった電話会社も、現在は、自社設備としてサーバーを構築することが多いため、IT分野の業務に力を入れております。こうした会社でも活用できる可能性もあります。
情報工学部門は、今後5Gネットワークの開発など、多くの広がりが期待できる部門ということができます。
技術士 情報工学部門の問題点
他の分野と比較しても、受験者数も安定しており、一定の需要があります。
情報処理技術者やシステムアドミニストレータなど、他の知名度のある情報関連の資格もありますが、やはりそうした資格と比較しても難易度が高く、取得することで一定の技術水準をクリアしているとみてもらえることが多いようです。
プログラミングなどを行うのに許可が必要な資格はなく、誰でも仕事に従事することができますが、そういった仕事だからこそ、対外的に技術があることを証明する資格として技術士情報工学部門が活用されています。
2019年06月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 25

試験会場には、定規と2種類のシャーペンを持っていきましょう。試験官に読んでもらいやすい答案に仕上げるためです。
定規は、タイトルやキーワードで強調したい箇所に下線を引くために使います。
また、図を挿入する場合には、図の外枠を書いたり、作図をしたり、説明のための矢印を書いたりするのに役立ちます。
図を適切に使えれば、採点基準の「コミュニケーション」で加点につながるでしょう。
逆に、フリーハンドで描かれた雑な図では、減点になりかねません。
試験官の心証を良くしようとする気持ちは、顧客に喜んでもらおうとする日常業務と何ら変わりません。
シャーペンは、0.5mm芯の普通タイプのものと、0.9mm芯か1.3mm芯の太字タイプのものを準備します。
普通タイプのものは、①長時間書き続けても疲れないこと、②芯折れが少なくすばやく書けることの2点から選ぶことを、強くおすすめします。
一般に、グリップの箇所が柔らかく、太めになっているものが、技術士試験には適しています。
太字のシャーペンは、論文のタイトルや小見出しを書くときに便利です。
一次試験や、総合技術監理部門の択一式試験では、マークシートをすばやく塗りつぶすのに役立ちます。
シャーペン選びは、技術士試験のささやかな楽しみの一つです。
ソフトグリップは疲れにくいが、すばやく書くと字が乱れやすいものです。
ハードグリップは、安定した字が書けるものの、筆記試験の600字9枚5400字を書き切るには負担が大きいものです。
軽いシャーペンは疲れにくい利点があって、重たいシャーペンは書き味に安定感があります。
その他、自動芯出し機能でノックの手間を軽減できるシャーペンや、手汗を書いても滑りにくい木の軸のシャーペンなどもあります。
文具にも開発者の技術者魂が注がれているのを実感できます。
2025年06月07日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 25

「多面的とは、ひと、もの、かね&技術」
必須問題等において、「技術者としての立場で多面的な観点から解決策を述べよ。」という設問があります。今回はこの多面的な観点についてどのように捉え、組み立て、解答記述すれば良いか、私の私見について以下に紹介したいと思います。
1. 多面的な観点とは?
多面的な観点とは、一つの視点や要因だけでなく、さまざまな角度、立場、分野から問題を捉えて、総合的に考えることを意味します。
2. どのような観点なのか?
例えばあることに対する解決策に言及するとした場合、その方策は一つだけに限定されるものではなく、複眼による総合的であることが必要です。これを構想するにあたってはシンプルに捉え、次の点から考えてみてはどうでしょうか? 何かを実現しようとする時は必ず、いわゆる「人・物・金・技術等」に代表される資源が必要です。したがって、「多面的」の設問に対しては、必要な資源である「ひと・もの・かね・技術」と紐付けて、考えてみると構想しやすくと考えます。
3. 多面的な観点、思考の利点とは?
多面的な観点による思考の利点は、以下が挙げられると思います。
・多様な利害関係者の視点を網羅できること。 ・一方的でなく、偏りがなくバランスが図られた提案ができること。
・1つの策の限定や依存がなく、リスク分散につながること。
・総合的な見解であることから読み手の納得感を得やすいこと。
4.資源として捉えた記述(案)
必要とされる多面性を各資源について記述するとした場合、以下を参考にイメ-ジ、論述してみてはいかがでしょうか。
1) 人的資源:ひと 解決策遂行に必要な人材や集団像、人材の確保・育成、人材教育方法、組織構成
2) 設備資源:もの 必要インフラや社会的制度、最新設備やシステム、リテラシ-
3) 財源:かね 中長期的投資財源、捻出及び配分方法、投資優先順位、コスト経済性、効率性
4) 技術資源:やり方 期待新技術と効果、現行システムの改善性、信頼性、性能、省人化、導入・普及
5) 社会・環境資源:まわり 関連法令の整備、コンセンサスの獲得、顧客影響、省力化、省資源、SDGs
5.施策展開とリスクは表裏一体
現在、展開中あるいは今後推進が予想される施策等については、リスクが必ず潜在しています。例えば、以下がその例として考えられます。
① 「人材は確保できたとしても、技術習得に長期間を必要とする。」
② 「集中した設備投資が必要であるが、初期投資負担が多きすぎて実現が難しい。」
③ 「新技術は開発したが、需要促進の社会的仕組みが不十分である。」
など、施策展開とリスクとは、表裏の関係にあることを認識することが肝要です。 「解決実行に対し、改めて新たに生じるリスクと対策」の設問に対しては、リスクは新たに生じるのではなく、元来、潜在しているものなのです。 言い換えると潜在リスク(課題)をどう解決していくかという言及が求められていることを意味しており、解消できない課題やリスク項目は必ずあるもので、それについてどの資源を配分していくかを考えるとイメ-ジしやすいと思います。
6.技術研究・開発はかくし玉
上記で示したようにどの極端に言えばリスクが伴わないものはありません。例えば、技術開発等の「トップランナ-方式」に代表されるように、「これで完結!」ということは無いに近いと思います。絶えず新しい革新的技術開発は社会的ニーズとして存在しています。
したがって、リスクや新たな対応策等を記述する場合は、日進月歩で要求される「技術研究・開発の側面」からアプロ-チする記述方法が、イメ-ジしやすく、どの分野・項目においても「的外れの解答になることはない」と考えます。 技術研究・開発については、終点はないのでどんな観点からもその必要性を訴えることは「正論」であると思います。
万一、本番でキーワ-ドが思い浮かばない時は、潜めておいた技術研究・開発(:「かくし玉」)を多面性表現のテクニックとして活用する方法をお勧めします。 (以上)
2025年11月22日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 25

「相反する課題への対応:リスクマネジメント」
受験者諸氏は口頭試験に向け、準備されていることと思います。今回はコンピテンシ-の項目として、質問が予想される「リスクマネジメント」についてご紹介したいと思います。
1. 基本プロセス
まず、リスクマネジメントとはどういうことかを、理解認識することが必要です。リスクマネジメントとは、将来起こりうる不確実な出来事(リスク)を特定し、それがもたらす悪影響を最小限に抑えるための体系的な取り組みのことです。従って、企業活動やプロジェクト運営などの多様な分野で重要な管理手法です。リスクマネジメントの基本的なステップは以下により構成されます。
1) リスクの特定(潜在リスクの洗い出し)
2) リスクの分析(発生の可能性とその影響の大きさの評価)
3) 対応策の立案(実現できる対応策の検討)
4) 対応策の実施(実施計画と必要資源の準備)
5)モニタリング、フィ-ドバック(定期監視とPDCA)
2. 口頭試験での対応
1) 実施体験
いつ、どこで、どんな場面で実施したかを具体的に上記に示したプロセスに基づき、簡潔に整理しましょう。
2) 倫理・社会的責任
「リスクマネジメントとして、どのようなことを実施していますか?」に対して、例えば、法令改正のリスクに備えた「社内コンプライアンス教育」の実施など、公衆の安全、環境保全、法令遵守などへの配慮等の継続がイメ-ジしやすいと思います。
3) チ-ムマネジメント
リスクマネジメントは企業やチームプロジェクトとのかかわりが必須です。社内関係部署、外部業者、関係者間の連携・協力が重要となります。定期、継続的レビュ-会議を利用、チーム運営を行っていることを示すと良いと思います。
4) 業務説明ポイント
経験業務の説明では、想定されたリスクに対し、その影響度の評価から、具体的にどんな対策を計画的に実施し、その進捗管理方法、是正、成果をわかり易く説明すると良いでしょう。日常業務で行っていることをPDCAサイクルに基づき実践し、移行改善につなげていることポイントよく説明して下さい。
5) アピ-ルポイント
口頭試験では多くを説明する時間はありませんが、説明時のキーワ-ドとして以下を組み入れることで、見識のアピ-ルにつながると思います。
・リスクマトリックスによる特定
・定性、定量評価
・実施可能な最善策(回避、軽減、代替、受容)
・コンプライアンスと利害関係者との調整
・相反する課題に対する対応
3. 質問事例
自分の経験業務として、行っていること、考えていること示すと良いでしょう。 そのため、設問を想定した2~3事例を準備されることをおすすめします。
・あなたの業務でリスクマネジメントの考え方を教えて下さい。
⇒リスクが発生する事象や要因や場面を普段から認識し、定期的に見直しすることと考えます。
・日常業務で発生が想定されるリスクにはどんなものがありますか (技術的・経済的・社会的・環境的・運用的リスク等)
⇒ミス、事故、コミュニケ-ション不足、社会情勢への対応等があげられます。
・それらに対する対応策はどんな方法がありますか。
⇒特定、方策、監視、改善、フィ-ドバックのスパイラル活動をシステムとして継続することだと考えます。
・リスク対応策の有効性はどのように確認しますか。
⇒社内外からの情報収集に基づく、客観評価やクライアント等へのアンケ-トが挙げられると思います。
・また、見直しはどのように決定しますか。
⇒定期的に期間を定め、PDCAサイクルによるチェックを行います。
・リスクマネジメントと品質・安全・コスト管理との関係はどう評価すべき?
⇒どれも重要なことですが、均衡が図られ最大限の成果を上げることだと思います。
・不確実性の高い事項は、リスクマネジメントとしてどう対処すべきですか
⇒難しい問題です。但し、リスクが必ず起こりうる観点から、その対応について普段から意識、場合によっては想定訓練を行うことも重要と考えます。
・リスクマネジメントにおける技術者の倫理的責任とは何でしょうか?
⇒想定されるリスクに対する認識と技術者として取るべき規範行動と思います。
受験者の皆さんには模擬面接等を実施、口頭試問対応力向上に向け準備されることを期待します。次回は継続研鑽について、ご紹介したいと思います。(以上)
2018年04月28日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 24

選択科目II(記述問題)は時間との勝負
技術士試験が難しいと言われるのは、やはり記述式問題のせいだと思います。平成31年度からは択一問題もなくなり、二次試験の筆記試験は全て記述問題となります。その中でも、この選択科目IIは、600字の解答用紙4枚を2時間で書ききる必要があります。つまり、600字の解答用紙1枚を30分で書く必要があります。これって結構大変です。
技術ノートの活用
では、どうすれば30分で600字を書き切ることができるのか。そのためには、まず自分の専門分野で重要なキーワードを100個ほど抽出して、それぞれのキーワードの概要(特徴)と課題とその解決策などを技術ノートとして作成しましょう。自分はA4のパワーポイントに枠組みをつくってそこにネットで調べた内容をどんどん書いて行きました。だいたい、900文字相当の情報量があります。最初はこの技術ノートを見ながら、そのキーワードの概要や課題、解決策を600字の解答用紙に書くのです。最初は30分は目安でいいです。文字として、書いて行こうとすると、書きやすいものと書きにくいものがあります。書きにくいということは整理されていないということなので、どうすれば分かりやすいのか、大切な論点が抜けていないか、課題と解決がバラバラになっていないか。そんなことを気にしながら技術ノートを改定します。そして、その改定版を見ながら、また600字の解答用紙に30分で書くのです。今度は最初の時より数段書きやすくなっているでしょう。そんなことを100個のキーワードに対して繰り返していると、技術ノートのまとめ方のコツや、解答用紙への書き方のコツが見えてくるものです。3回目には、技術ノートを1分ほどよく読んだら、技術ノートは裏返しにして、本番のつもりで600字の解答用紙に手書きで書いて行きます。そして、30分経過したらストップ。そして、技術ノートを表にして、自分で自己採点します。記述のロジックは明確か、キーワードは抜けていないか。そんなことを繰り返していると30分で書ききる能力が身につきます。
2枚ものも1枚もの×2と捉える
選択科目IIでは、通常知識を問う1枚ものが2つと、応用能力を問う2枚ものが1つに解答する必要があります。でも、600字で書くテンポやコツを身につけたあなたにとっては、2枚ものの問題も課題や解決などをブレークダウンすれば良いのです。前半書くべきことと、後半書くべきことをまず整理して、前半書くべきものをさらにブレイクダウンします。設問が求めている内容に基づいて解答すべき内容の構成を考えて、それぞれに欠かせないキーワードを思い出します。そして、解答用紙には、割り当てたスペースに基づきながら、タイトルとサブタイトルを書いて行きます。そして、試験官に理解してもらえるように分かりやすい図表を書きます。
本文を書くのは最後
解答用紙にタイトルとサブタイトルと図表を書いたら、そのスケルトン(骨子)を元に、試験官に対して説明するつもりで、声を出さずに説明するのです。いわば、書く前のシミュレーションです。600字の内容を(無音)で読むのに必要な時間はわずか数分です。そして、一度無音で説明して、違和感を感じた部分があれば、その点を修正します。修正するとと言っても、まだタイトルとサブタイトルしか書いていないので、修正は簡単です。そして、これで大丈夫と思ったら、無音で説明した内容をもう一度文字として書いていくのです。実際に書く時間は、1文字1秒としても、10分ほどです。実際は、すでに、タイトルとサブタイトルと図表が書けているので、7-8分で十分でしょう。
ウォータフォール型からアジャイル型
解答用紙の最初から順番に書いて行くのが、ソフト開発のウォータフォール型だとしたら、私が提案しているのはアジャイル型です。つまり、設問の主旨に基づいて全体の構成を考える。そしてタイトルやサブタイトルとキーワードを考えて、タイトルとサブタイトルを解答用紙に書いていく。そして、理解を助けるための図表を書く。次に、無音で説明してみる。最後に、その内容を文字として書いて終わり。
アジャイル型のメリット
最大のメリットは論理を明確にしやすいこと。骨子を決めて、そこから肉付けするので、試験官も理解しやすい。また、受験者にとっても、大枠を書いて、図表を書いているうちに、忘れていたキーワードなども思い出しやすい。一度無音で説明するので、文字となる内容は他の受験生の解答よりも一段こなれたものになりやすい。つまり、合格しやすいということです。
是非頑張ってください。
2018年07月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 24
技術士の電気電子部門は、電気設備の設計や、発電設備、変電設備の設計といった電気機器の設計を行うことができる技術士です。
技術士 電気電子部門の概要
電気機器メーカや半導体機器メーカ、カーナビなどの車載電気機器など電気を使用しない生活はないと言えます。
また、発電所などの電力会社でも発変電設備の設計を行う際にも、こうした技術士による設計を行うことがあります。
専門分野も電力設備を扱う発送配変電から電子機器を扱う電子応用や情報通信、産業用モータやビルの屋内設計を行う電気設備など電気電子と一口に言っても広範囲となりますので、それぞれの分野にはっきりと分かれています。
技術士 電気電子部門取得後の活躍
電機メーカや発電設備メーカなどの電力設備の設計を行う強電分野から、カーナビや携帯電話の製造を行うような情報通信機器製造メーカの設計、産業用モータやFA機器の設計を行うこと、電気を用いた設計職は様々なメーカで求人があり、その多くは大手メーカになります。
また、電気のアイデア商品で高い需要のある中小企業などもあり、そうした幅広いメーカへの設計職としての活躍することができます。
技術士 電気電子部門の問題点
電気分野は需要が高く、幅広い範囲であるため潰しが利く半面、他の資格などとの競合により、設計に必要な資格が他の資格と置き換わっているようなことがあります。
電気主任技術者試験などでは保全などで必要な資格なのですが、知識水準を測る試験と見られている側面もあり、設計職に求められる資格が電気主任技術者となっている場合もあります。
弱電分野では、アイデアが勝負となることが多く、こうした設計職に資格を求める傾向があまりないということが取得の必要性がないと考える人を多くしてしまっている現状があります。
しかし、この分野の商品を扱うメーカが多いことから、技術コンサルなどを行う場合には必ず必要となるのが技術士電気電子部門となりますので、電気の関係で、コンサル分野に進みたいと考えている人は他の資格と合わせて取得しておいた方がよいと考えます。
2018年07月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 24
技術士 化学部門の概要
化学工場や石油工場、セラミックなど陶器の製造を行うような工場などで、工場の生産や新製品の開発を行うような職種につくような場合に有効な技術士が技術士化学部門となります。
専門科目も、セラミック、無機化学の分野からプラスチック製品の取り扱い有機化学や高分子化学の分野、石油精製の技術を行うような燃料化学、化学製品の生産装置の構造を記した化学装置及び設備と化学全般にわたる内容が網羅されています。
技術士 化学部門取得後の活躍
技術士の化学部門取得後は、化学工場の研究職や製品の開発職などの仕事につくようになります。化学工場や化学メーカでの設計、開発となりますので、大きなプラントを所有している化学メーカなどでの活躍となります。
化学製造の装置設計や、製品の製造に関する分野でのものとなります。
技術士 化学部門の問題点
化学部門の技術士受験者も他の部門と比較して少ない傾向にあると言われています。
その主な理由としては、製品の開発や製造設計を行う場合、化学分野では技術士を目指すというより化学部門の工学博士を目指すことが多い傾向にあるためです。
特に有機化学の分野や触媒化学の分野などでは、化合物の組み合わせが無限に近いほど存在し、それぞれに異なった特徴があることが有名です。
その化学物質の製造方法なども確立されていないものや製造にコストのかかるものなどの製造方法をより簡略化するなどのもので、博士論文を書く材料が他の部門に比べて多いという実情もあります。
化学メーカでは製品の設計というよりは研究開発という位置づけが大きくなりますので、化学装置の製造などの分野での技術士取得を行う人が多いという傾向になります。
いづれにしても、なかなか化学分野での技術士はそれだけでは評価をされる機会がすくなくなるため、技術士取得と合わせて化学の工学博士の取得も目指すという人が多いという現実があります。
しかし、技術士の記述問題や口頭試験などの経験は工学博士取得の際にも大きく役立つものと考えらえます。
2019年03月21日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 23
技術士 生物工学部門の概要
日本酒や焼酎や漬物など、微生物による発酵を利用した食品は多く生産されています。
酒類や漬物などは和食として海外でも高品質な食材として輸出されるケースも増えています。
また、下水処理などでも浄化槽に微生物を投入して汚れを分解させるような技術も確立しており、実際に多くの下水処理場で微生物による浄化槽が導入されています。
食品の発酵を分析し、食品生産の効率化を行ったり、長持ちさせるための措置を講じたりする食品生産の技術者や微生物を用いた環境浄化を行う技術者のための部門が技術士環境部門です。
専門分野は遺伝子に関する内容を問う細胞遺伝子工学、生物を使った応用分野を問う生物化学工学、生物を使った環境関連の内容を問う生物環境工学の三分野です。
技術士 生物工学部門取得後の活躍
発酵を利用した食品メーカなどの生物関連のスペシャリストとして働くことができます。
生物を利用した環境浄化に関する企業などにも需要があります。
また、求人数は少ないですが、生物関連の研究所などでも技術者として働くこともできる道があります。
技術士 生物工学部門の問題点
技術士生物工学部門の問題点は、受験者数の少なさにあります。
受験者数は50人以下の年もあり、技術士の専門分野の中でも少ない部類に入ります。
また、生物関連の資格を取得するというよりは、博士号を取得する人の割合が多く、研究分野としてまだまだ未知の部分が多いものとなります。
試験の内容も医師や看護師などの分野とも重複するような部分もあり、医療系の資格として取得するにはその先の働き口がないという非常に中途半端な印象を受けます。
食品メーカなどでも、特に技術士がなければ仕事に従事できないということではないということも、受験者数が増えない要因となっています。
技術部門の受験者数は、今後の統廃合の動きにも大きく関わってきますので、注意してみておく必要があります。受けたい技術部門がなくなるということもあるかもしれません。
2025年05月31日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 23

「白書からキーワ-ドを拾いあげる。」
今回は、必須問題を中心に専門部門の白書から、技術トレンドやトピックス・キーワ-ドを拾いあげ、見識の高さをアピ-ルする記述方法について、以下に紹介したいと思います。
1. 白書は参考書
技術士試験は各技術専門部門の白書に対する認識と理解が、極めて重要であると言われています。毎年、技術士試験の直前時期に、各部門の白書が発刊されます。白書には各部門におけるこれまでの歴史的変遷や経緯、現状、直面する課題、今後の予測、現在展開中の政策・施策等が記載されています。文学的な著書としては期待が少ないですが、技術士第二次試験の必須問題の準備テキストとして「マスト・アイテム」とも言うべきものです。試験に必ず出る問題の参考書として捉え、是非、受験者諸氏にはネット等で目を通して、準備していただきたいと思います。
2.テキストとして重要な理由
白書が受験テキストとして重要な理由は、明確な目的意識をもって読むことで、備えておくべき情報を確認でき、各部門の現状分析に基づく諸情報の把握に役立つからです。白書については以下の点に着目し、整理・活用することをお勧めします。
•国の方針、施策、最近、改定・制定された法律等の内容
•施策の理解とそれに対する自分の意見及び自身言葉によるアウトプット表現
•重要課題や展開施策の状況分析
・トレンド・キーワードの抽出と取組み事例の参照
・解答文として使える文章作成や図表の整理
3.技術者見識アピ-ル
現状に対する認識や克服すべき課題を記述する際は、正確な事実情報に立脚していることが肝要です。例えば、建設白書から人口減少、高齢化の進展状況を引用するとした場合、以下のような箇所に着目して下さい。 白書文例)~将来推計人口では、2070年には、我が国の人口が9,000万人を 割り込むと推計されている。また、高齢化も進行し、65歳以上の人口割合を示す高齢化率は、2020 年の28.6%から、2070年には38.7%へ上昇すると推計されている。 上記は、下線部箇所のように分析根拠に基づく予測が具体に示されており、より説得力があるものと考えます。但し、実際の解答記述では、数値は時間経過により変化するので、細かな数値よりむしろ概数的表現(約何割、約〇%程度)の方が良く、現状に基づいて、それをしっかり認識していることを示すことが重要です。白書は分析・根拠に基づくトレンド、トピックス、技術的キーワ-ドにより、技術者見識をアピ-ルできる重要な引き出しであると、私は考えます。
4.白書から見つけたキーワ-ド紹介
現在、私が添削指導中の方への参考資料とするため、昨年度の建設白書から私が目にとまった想定課題・解決策のトレンド・キーワ-ドを以下にご紹介、列挙します。受験者諸氏の準備解答文の作成に参考になれば幸いです。
1) 担い手確保:ダイバ-シティ&インクル-ジョン、キャリア形成サポ-トプログラム、ハロ-トレ-ニング、建設ロボテクスの積極導入、外国人材の労働環境整備と処遇改善、ものづくりマイスタ-による若手人材の育成
2) 新技術の開発・活用 :建機の自動化、人体装着「ロボットアーム」の活用、超強度、高耐久性等新素材の開発、建設サイトにおけるオートメ-ション化、トップランナ-技術の活用、開発技術の社会実装化
3) 新交通システムの推進 :公共交通の「リ・デザイン」、地域資源のマルチタスク化、次世代モビリティによる物流システム社会実現、ビックデータ活用による交通安全対策、先進安全自動車(ASV)の普及
4) インフラ・メンテナンスマネジメント戦略 :地域インフラ群再生戦略、インフラデータのプラットフォーム構築、レーザ-技術を活用したインフラ点検、インフラメンテナンス管理の高度化
5) 防災型強靭化国土形成 :AI・デジタル活用による災害予測、グリ-ンインフラの社会的実装、流域治水防災の加速・推進、ICT活用による施設管理、防災インフラの多重性・代替性確保 6) 地球環境保全 ・2050年カーボンニュ-トラルの実現、水素電池普及の加速、全地球統合測地観測(GGOS)の活用、気象データアナリストの育成、樹木対応型緑化システム活用
白書には、たくさんのキーワ-ドや解決策に対する論文作成上のヒントが記載されています。自分なりの整理方法で、これを活用して自分の意見としての表現の工夫に挑んでみて下さい。
5.解答文への反映の仕方
上記以外にも学会誌や専門雑誌等の特集記事にも目を通しておくことをお勧めします。気になった「トレンド・キーワード」を想定設問毎に整理、メモし、準備解答文へ反映することを意識して下さい。但し、キーワ-ドが目立ちすぎると違和感や題意からの逸脱につながりかねないことにも留意し、さりげなくシンプルに箇条書き等を活用し、採点者へアピ-ルして下さい。 (以上)
2025年10月18日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 23

「Ⅳ.河川・砂防 技術提案書の資格要件」
私は転職して、河川構造物分野のセクションに配属になりました。施工会社から、総合コンサルタントの新しい世界へ飛び込むことになりました。未踏分野であった河川分野への新たな挑戦がはじまりました。
1. 受験経緯
私が転職した当時は、建設コンサルタントの世界も新たな時代を迎え、業務発注形態が提案型業務(プロポーザル方式・総合評価方式)への移行時期でありました。業務を受注するには企業及び技術者の同種業務実績、該当分野の技術士資格要件を満足し、事前に提出する「技術提案書」によりで、他社より高い評価点を獲得することが求められるようになりました。さらに、要請分野の技術士資格を取得していなければ、入札参加の選定でふるい分け、制限されることになりました。 このため、好むと好まざるとかかわらず私は、河川・砂防分野の技術士を取得することを迫られました。
2. 求められる専門性
技術士試験はどの分野も共通して専門性が高く、問題解決能力が求められます。合格するためには、実務経験とそれに対応すべく技術研鑽が必要です。河川計画、河川構造物、利水、維持管理、河川情報、地域防災など、新しい専門分野と立ち向うことになりました。
3. 経験論文の構想
経験論文は職場で従事する河川構造物とし、私の自身のキャリアから施工に関連した分野の視点からアプロ-チが良いと考えました。転職後に担当した業務を掘り下げ、課題に対しどのようなプロセスで問題解決へ導いたかを改めて整理して行きました。経験、専門、一般記述もこれまで実践してきた技術士試験に対する準備経験が、後おししてくれ無事、筆記試験を通過することができました。
4. 口頭試験の準備と本番
口頭試験の準備は、これまでに部下や他社の受験者の模擬口頭試験等を行ってきましたので、その方法については従来とほぼ、同様な進め方で行いました。但し、河川・砂防については河川行政、河川法、河川環境、河川情報、住民との協働、防災等、幅広い分野の見識が必要であるため、準備期間がいくらあっても足りないと感じました。
口頭試験はいつも渋谷会場でした。相変わらずの独特の雰囲気の控え室でした。この頃から、口頭試験はその部屋の前で、待機するスタイルであったと思います。私の年齢は50歳になっていたと思います。「鏡の前の一人口頭試験」もある種の定着感も出てきたものの、専門技術者として評価されることについては、口頭試験を数度重ねてもプレッシャ-はあるものです。
口頭試問が始まりました。どうやら試験官はお二人ともに大学の先生の方のように思えました。しかも私の年齢よりも、明らかに若い感じの方々でした。余裕は決してありませんが、年齢が私の方が年上であることに対し若干、アドバンテージを感じることができ、気持ち的に楽になりました。 口頭試問の余裕こそありませんでしたが、年齢、既取得部門があることにより、難解、意地悪、予想外の質問はなく、淡々と終了したように思います。最後の設問では「今更、技術士の義務、責務を聞くまでもないでしょうから、これで終了します。」のしめくくりで、口頭試問が無事終了しました。
5. 河川・砂防分野の口頭試験準備
これから、河川・砂防分野で口頭試験に向け準備される方は、私の経験から以下について整理・準備することをお勧めします。
(1) 専門的知識
・技術的判断
・洪水被害軽減のための河川整備手法
・自然再生や環境に配慮した河川計画を行う際の留意点
・ダム、遊水地、堤防、調節池などの治水施設の特徴とその役割
・近年の気候変動による降雨特性の変化に対する河川計画上の対応と現状
・今後の河川維持管理で特に重要な課題
(2) 社会的要請・制度面
・河川法や水防法に基づく業務上の留意点
・地域住民との合意形成を図るためのあなたが考える施策
・河川整備計画策定における住民参加の意義と地域活動との連携
・SDGsやカーボンニュートラルの観点から河川分野に求められる方向性
(3) 時事・最近の話題
・令和○年○月豪雨の被害事例に基づく、技術的観点からの教訓等
・洪水、地震災害への地域防災力の強化策
・地域におけるリスク評価とその対応
・浸水想定区域やハザードマップの課題と改善点
・ICTやAIを活用した河川管理技術の最新動向
(4)基準超過対応
近年の降雨については従来の実績や経験則を前例基準として適合が困難になってきています。今後、河川・砂防・海洋・海岸分野でどう対応して行くべきかを整理しておくことが必要です。特に全国、地方の直轄河川や中小河川等、山間地、海岸地域において、地球環境、気候変動、安全国土形成の観点から、自分の意見として答えられるよう準備下さい。
次回は、会社の至上命令により受験が必要となった「衛生工学部門」の口頭試験準備についてご紹介します。(以上)