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複数部門の技術士を目指そう

2017年11月30日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 26

技術士倫理綱領には、次のように書かれています。

「有能性の重視
 3.技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。」

自分の技術部門を超えた業務は行ってはならないということです。

例えば、「発電機の発電効率を向上させる」という課題に対して、
機械部門の技術士では、機械的な観点からしか解決案を出せないし、
また、電気電子部門の技術士では、電気的な観点からしか解決案を
出せないということになります。

しかし、機械部門と電気電子部門の両方持った技術士であれば、どちらの観点からでも
アプローチできますし、どちらがより効果的かの評価もできます。

また、機械的な方法と電気的な方法を合わせた提案ができます。


マネジメントの部門である総合技術監理部門を取得することも重要だとは
思いますが、複数の一般部門を持つ技術士の方が顧客からのニーズに応える
ことができるということもあると思います。

再来年度からの第二次試験制度の変更は総合技術監理部門以外の一般部門
だけですので、総合技術監理部門か2部門目、3部門目の一般部門のどちらを
受験しようか迷われている方は、一般部門を受験されることを強くお勧めします。

多くの方が、一般部門を取得し、その一般部門を専門科目とする総合技術監理部門を
取得することがゴールであると思われているようですが、ぜひとも、一般部門の2部門目、
3部門目にチャレンジしてみて下さい。

継続研鑽は技術士の責務です。

私も3部門目に挑戦したいと思います。

一緒に頑張りましょう。

「結論先行、はい、いいえ、何故ならをテンポ良く」

2025年08月09日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 26

「結論先行、はい、いいえ、なぜならをテンポ良く!」

 皆さん、記述試験から時間が経過し、クールダウンや家族サービスはできましたでしょうか。と言いながらも口頭試験の時期は少しづつ近づいてきます。今回は口頭試験準備の進め方についてご紹介します。 

1. 口頭試験概要(何を聞かれるか)

 おそらく口頭試験についてはこれまでの過去問題の諸情報等から、その概要は皆さん良くご存じとは思いますが改めて、以下のようなことを試問されます。

・「あなたの業務経歴を教えてください」 

・「経歴票に書いた内容を、簡潔に説明して下さい。」

・「選択した業務の目的、あなたの立場、どんな課題をどのように解決したかを簡潔に説明して下さい。」

 ・「あなたの専門分野で最近の技術的動向や先進事例を知っていますか?、それに対する自身の見識があれば、教えて下さい。」

・「最近の社会的課題(国土強靭化、カーボンニュートラル、DX、BCPなど)に対して、自分の業務にどのように反映して行くべきあなたの考えをお聞かせ下さい。

 2. 経歴票・業務経歴の深掘り

口頭試験については願書で記述したに関することがそのほとんどであると思います。このため、記述内容について以下のような点を予め整理し、深掘りしておくことが重要です。  

・経歴票に書かれていることは全て試問される前提で、細かなところまで整理する。  

・採用した工法等の技術的根拠、採用した判断理由、成果やその結果と評価を論理的かつ、わかり易く説明できるよう準備する。

 ・「なぜその方法を有利と判断したのか?」他の案との比較検討の内容とその根拠については問われやすいので、選択案がベスト案であったことを多面的に論拠付ける。

 ・課題解決に対する独自の工夫点(一般論ではない考え方、検討手法、試行的実証等)  とその成果について、現時点での反省を含め整理する。

3. 課題解決能力

 特に最近は、技術士コンピテンシ-の重要要素である「課題解決能力」については、次のような点について試問される可能性が高いので、事前に十分に準備して下さい。

 ・「業務課題とその解決方法をわかり易く説明してください」

・「課題→原因→解決策→結果と評価のプロセスを具体的に説明して下さい」

・「あなたが実施した業務の技術的工夫点は何ですか、何故そこに着目したのですか」

・その工夫がなぜ必要だったのか、どういう検討、分析、評価から、それがベストの選択だったのですか?」

 4.技術者倫理とコンプライアンス意識

 技術士は専門分野の技術的視点と並行して、技術者倫理及びコンプライアンスに対する認識が必須とされます。この部分について、以下のような仮想定試問が想定されますので、自分はどうすべきかを自分の意見として、明確にしておいて下さい。 

・「もし上司の指示が、法令に反していたらどうしますか?」

・「法令遵守、倫理、公益を重視した対応とは具体的には、どんなことですか?」

 ・「内部通報制度や相談窓口の活用などは、なぜ、必要だと思いますか?」

・「安全を犠牲にして、納期を厳守せよと言われたら?あなたはどうしますか?」

・「技術者として責任を持ち、必要であるならば作業の中止等を顧客や関係者へ提言することができますか?」

 5.コミュニケーション能力と説明力

 口頭試験では試験官とコミュニケ-ションが取れるかどうかが重要なポイントとなります。すなわち、試験官と適切な会話のキャッチボールができるかがどうかが極めて重要です。また、専門的なことをより分かりやすく伝える能力も必要とされます。このため、以下のポイントを重点に、自信の説明力を意識して下さい。

・視線は試験官の口元あたりに焦点を合わせる。(目を合わせることは、緊張度が さらに高まるで、できる限り平常心を維持できるように口元あたりに視線を向けるのが良いでしょう。) ・発声、発話は、張りがある声で、はっきりとした口調で話す。

・設問に対しては、結論を先行する。はい、いいえを伝えたうえで、何故ならの理由と捕捉説明を行う。試験官は、その方が解答内容を明確に理解しやすい。

・重要なポイントは「聞かれたことだけ答える。」必要な場合以外を除き、良かれと思い関連情報等を付け加えることはあえてしない。

・試験官は試問用チェックリストを事前に準備している。口頭試験の時間は20~25分程度、この試問項目に確実にチェックが入るように、短時間で簡潔に返答・説明し次の設問へ移行できるようにできるだけ短時間で説明を終了する。準備されたチェックリスト全てに、チェックが入るようテンポの良い回答を行う。

 ・解答末尾はその内容の結論部分であるので、よりはっきりとしたトーンで伝える。

 ・試験官とはあえて技術的議論はしない。挑発的な設問も可能性として予想されるので、これに誘導されず、議論はさらりと避け、一般論で前向きかつ積極的な姿勢を示す。 6.口頭試験の準備

とにかく、口頭試験は自身の専門分野における過去の口頭試験例題(日本技術士会や受験支援団体の公開資料)を収集することが重要です。そのなかで自分が答えやすいこと、さらに技術的根拠等を補強すべき事項等を整理することがこの時期大切です。 とにかくコミュニケ-ションスキルを重視し、1問1問、丁寧に回答すべき内容を、整理、作り上げて行きましょう。次回は口頭試験準備に必要なQ&Aの作成についてご紹介したいと思います。(以上)

「問題解決能力:簡潔さとアピ-ルが重要な業務説明」

2025年11月01日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 26

「問題解決能力:簡潔さとアピ-ルが重要な業務説明」  

まもなく記述試験の合格発表となります。合格された皆さんが今後、挑む技術士口頭試験において、試問される可能性が高いと思われる以下の7つの重要項目について、準備すべきポイントを、ご紹介します。

 【7つの重要項目】

 1) 問題解決能力

2) コミュニケ-ション能力

3) リ-ダ-シップとマネジメント

4) リスクマネジメント

5) 継続的な自己研鑽

 6) 倫理観・社会的責任

7) 幅広い技術知識

今回は、上記のうち業務説明における1)問題解決能力についてご紹介します。

1. 解決プロセスの明確化

 事前提出した記述業務や経歴業務について、技術士の資質として最も重要である問題解決能力を有していることを示すには、解決に至った具体的なプロセスや方法を説明することが重要です。このため以下のステップに従い回答を準備、説明の明確化に留意して下さい。

1) 問題の抽出:現状問題、課題の明確化

2) 情報収集と分析:情報収集とデータ分析に基づく、多面的評価

 3) 解決策の立案:複数案の総合的評価と最適案抽出及びその工夫

4) 実施とその評価:実施結果と現時点の評価及び改善の余地、可能性

 2.簡潔さが重要   

記述業務の説明するに際しては特に、簡潔であることに留意下さい。経歴書に記述した業務内容を今一度掘り下げ、技術士としてふさわしい業務であったことを以下の点について整理、記述不足の場合は補完下さい。

1) 問題の内容

2) 問題解決へのアプロ-チ方法

3) 解決手段と適用技術

 4) 結果と得られた成果(コスト削減及び工期短縮、品質改善等)  

3.戦略的問題解決能力のアピ-ル   

技術士は技術的な基礎知識のほか、創造的に問題を解決できる能力が求められます。従って一般的なアプロ-チ方法に加え、独自で新しい視点に基づく方法を提案したか、それはどのような効果が得られたについて、アピ-ルすることが重要です。このため、戦略的思考に基づいた検討、方策への反映等、独自性であることに対する強調が必要です。  

4.リーダ-シップの発揮とコミュニケ-ション   

技術士はチームや組織内において指導できる専門家であることが求められます。リーダ―としてのその役割を担うことが前提であり、その実践的経験やチーム体制で問題解決した事例について示す必要があります。このためプロジェクトの遂行方針、方法、利害関係者とのコミュニケ-ション方法についても準備して下さい。

 5.現時点での評価と反省   

実施した解決策は、成果が挙げられた事以外に、現時点で評価した場合、残された課題や反省点があると思います。このことを冷静に評価し、今後の将来的な技術展望、発展性、改善方法等の認識に立脚し、短期、長期の視点から説明できることが大切です。このことは、自己改善能力や新たな問題に対する技術者姿勢のアピ-ルにつなげることができると考えます。

6.業務経歴の設問例  

業務経歴の設問例を以下に示しますので、参考にして下さい。  

・記載業務に内容について(1~2、2~3分程度)簡単に説明して下さい。   

 ⇒要求時間に応じたバージョンを準備下さい。  

・記載業務に関し、補足すべき事項があれば、説明して下さい。  

 ⇒記載業務は字数が制限されているので、不足部分は補完下さい。  

・記載業務で特にアピ-ルしたい点は、どこですか。   

 ⇒できれば、独自性があることを強調したいです。  

・記載業務で経験した結果は、現在の業務にどのように活かしていますか。  

 ⇒反省点等を実践的に活かしていることを説明下さい。  

・技術士としてふさわしいと思う他の業務はありますか。   

 ⇒必ず、準備しておいて下さい。  

・社内の体制とあなたの役割について説明して下さい。   

 ⇒特に、若手技術者が質問されやすい内容と思います。日常業務で主導的立場で業務にあたっていることを意識して回答下さい。    

次回は技術士に資質として不可欠であるコミュニケ-ション能力に対する準備ポイントについてご紹介したいと思います。(以上)

「業務経歴はコンピテンシ-を示す」

2026年02月14日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 26

「業務経歴はコンピテンシ-を示す」  

実務経験証明書には各自の業務経歴と経験業務の内容について詳述する必要があります。

今回は受験申込書作成にあたり、どのように構想してコンピテンシ-を戦略的に示すか、

その記述はどのようにするかについて、ご紹介したいと思います。

 1. コンピテンシ-の記述は必須

 業務の何が「技術士としてふさわしいか」をどう掘り下げるかは、技術士試験において

 最も重要なポイントであることは前回、ご紹介しました。 業務経歴と体験記述詳細は、

「技術士の資質・能力(コンピテンシー)」を意識し、戦略的に結びつけることが重要です。

 2.技術士としての能力を示す経歴  

 技術士は、ご承知のとおり以下のコンピテンシ-に対する資質と、これらを総合する力

 を必要とされています。業務経歴には業務毎にどんな能力を発揮できたかを時系列整理

 した上で、以下を確実に言及して下さい。 

・課題形成能力(何が、本質的問題かを抽出できていたか。)

 ・専門技術力(専門技術や知識をどのように活用したか。)

・マネジメント力(工程・品質・コスト・安全・調整を発揮できたか。)

・リスク対応力(不確実性へどのように配慮したか。) ・倫理・社会的責任(安全・環境・

説明責任を果たしたか。) 

・コミュニケーション力(関係者と調整し、合意形成を図ったか。)

3.自らの判断した証拠

  体験記述詳述では、「技術士として求められる判断・行動をした証拠」を記述することが

重要です。試験官は記述内容から、この人は「技術士として登録してよい人物か?」という

視点で採点しています。受験者自らが判断し、行動した証拠を示す必要があります。 

4.業務の選択の戦略化

「技術士としてふさわしい業務」を選択する場合、詳述するメイン業務は、何が最も良いか

を熟考下さい。第三者から見てその評価に値するか、総合的に判断、決定して下さい。  

具体的には高度な技術内容やレベルの業務に限った訳ではありません。課題解決に向け、独自

アイディアや新たな思考により、解決方策を見つけ出したことを表現して下さい。 この場合、

技術的に解決は容易ではなく、苦労が伺える業務の方が、試験官は読んでみたいと思う興味が

湧きます。これを意識し記述下さい。  

また、「技術士にふさわしい業務」は、2番手、3番手業務は予め用意、これを織り込んでおい

て下さい。この点は口頭試験で試問される可能性が高いので、確実に準備しましょう。

 5.「技術士にふさわしい理由を示す」

「技術士にふさわしい理由」を示す方法例として、以下を参考にして下さい。

 ① 行動を書くだけでは、説得力が弱い。:× 例):○○の設計を担当した。

 ② 自身の判断を記述するだけでは、不十分。:△ 例)制約条件等が厳しいため、○○方式を採用した。

 ③ 技術士的視点を明確に、表現する。:◯ 例)複数想定案をコスト、施工性、安全性を総合

 的に評価し、ライフサイクルコスト低減を重視、○○方式が最も有利と判断、これを採用した。

 ④ 社会性や責任まで展開する。:◎ 例)利用者の安全確保と将来的な維持管理負担を考慮し、

 技術者倫理の観点からその妥当性を評価・判断し、これを発注者へ提案、採用された。 

 ③、④までを記述することができれば、「技術士らしさ」を強調することができます。

 是非、参考にして下さい。 (凡例:不適⇒×、不十分⇒△、良好 ⇒◎)

 6.苦心を伝える

 私の添削指導の経験から、「掘り下げ不足」と思うことが多くありました。例文として「関係者

と調整し、問題を解決した。」のような記述だけ不十分と思います。何故なら、判断や行動に対し、

その苦心の様子が伝わらないからです。 顕在課題をクロ-ズアップ、その解決に苦心したことを言

及するには、試行錯誤した状況を示すことが重要です。例えば以下のような記述はいかがでしょうか。

 例文)関係者及び発注者、施工者との利害が対立していた。その解決策を見出すため技術的根拠や

情報(○○基準、過去事例)を整理、根拠付け、想定される解決方策案を提示した。これにより対応

方針の合意形成を図り、要求性能品質の確保、工期制約を遵守、両立できた。

 7「技術士としてふさわしい業務」を一文タイトル化

「技術士としてふさわしい理由」は「技術士でなければできない判断・行動」を示すことが肝要です。

例えば以下のように「一文タイトル化」、試験官への関心度を刺激下さい  

 ・「厳寒期における寒中コンクリ-ト打設養生に対する施工計画」  

 ・「軟弱泥炭地盤下における廃材利用によるコスト低減を実現した圧密沈下対策」  

 ・「放流先がない箇所における汚水処理水対策の検討と実現」

 ・「厳寒気象を利用した土砂凍結掘削方法による河川濁水抑止対策の提案」  

 ・「ゴムチップ舗装による凍結路面スリップ事故安全対策」

 8.最終チェックリスト  

 願書は記述後、必ず自身で以下をチェックして下さい ・技術的判断の「理由」が、確実に記載されているか。

 ・自分の立場・役割、責任が明確か。

 ・マネジメントと倫理の視点があるか。

 ・業務成果が公益性や社会貢献に寄与しているか。  

 提出前に先輩技術士や身近な人に添削を受けて下さい。必ずや良いアドバイスがいただけるはずです。

 十分、時間をかけて準備して下さい。

 次回は、業務プロセスで示す課題解決の記述方法についてご紹介したいと思います。(以上)

技術士の部門紹介:航空・宇宙部門

2018年07月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 25

技術士の航空・宇宙部門は、航空機の設計や空港の管制システムなど航空に関する機器やシステムの設計や、宇宙ステーションなどの開発やロケットなどに関する分野の技術士となります。

 

技術士 航空・宇宙部門の概要

航空機の設計や、空港の管制塔や航空機を着陸させるための無線機器などをシステム的に設計する場合に該当する技術部門です。宇宙関連では、人口衛星システムや宇宙ステーションなどの設計が該当します。

 

技術士 航空・宇宙部門取得後の活躍

航空機メーカや空港システムを設計する会社、宇宙開発を行う会社などで設計や技術コンサルなどの業務に当たることができます。

航空・宇宙部門のJAXAなどの公共機関や、大手メーカなどが該当します。航空機については、国産型の航空機なども製造を行っているようなメーカもあり、将来的には需要もあるとも考えられます。宇宙に関しても、民間の衛星による運用や、民間宇宙開発なども近年多くなってきており、今後の成長に期待ができる分野です。

 

技術士 航空・宇宙部門の問題点

航空・宇宙分野においては、大型プロジェクトを担当することが多く、公共事業として技術士の人数など技術コンサル分野においての受注条件となっている場合が多いです。

しかし、宇宙事業などは専門性が高く、工学博士などを取得しなければならないような場合もあります。航空分野においても、空港に関する設計についても無線技術士などの他の資格で管制システムの設計を行う専門性を求められることもあります。

また、空港などの大きな建設工事であれば、土木工事なども大きな割合を占めるため、技術士建設部門の範囲も大きな内容となります。

 

将来性のある分野ではあると感じるのですが、その専門性が限定されてしまっているため、毎年の二次試験の受験者数は100人以下というのが現状です。

近年、こうした高い専門性を有しながら、受験者数が少ない部門の統廃合が積極的に議論されています。

技術士取得後に定期会議などを開催する技術士会の部会も前回紹介した船舶・海洋部門との合同部会となっており、技術士数の少なさが課題となっております。

技術士の部門紹介:経営工学部門

2019年01月15日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 25

技術士 経営工学部門の概要

工場での生産ラインを管理する技術者や物流やサービスを提供する場合、経営的な視点で物事を判断する必要性が出てくる場合があります。

在庫管理や、効率的な物流を行うための拠点の配置と言った経営面と実際の生産ラインなどの流れを見ている工学的な視点とが融合した分野が技術士 経営工学部門です。

この部門は経済学とも密接に関わっている他の部門とは系統が異なる特殊な部門です。

専門分野は、工場の生産ラインなどを管理する生産マネジメント、プロジェクトなどサービスを管理するサービスマネジメント、物流についての問題が出題されるロジスティクス、経営的な統計や不良品が発生する確率などといった経営的な数字を扱う数理・情報、株式取引などで有名な金融工学があります。

 

技術士 経営工学部門取得後の活躍

技術士 経営工学部門を取得すると、主に工場の生産管理部門でその道の専門技術者として働くことができます。

しかし、これは生産マネジメントに限った話であります。

 

技術士 経営工学部門の問題点

技術系の資格ですが、経営工学というと中小企業診断士といった経営コンサルタントになるための国家資格が既に存在しており、なかなか技術士の経営工学部門を取得すればなれるというものが現状、存在しないというのが実情です。

工場の生産管理部門であっても、生産マネジメントに関する検定などもあり、経営という重要な部分であることから他の分野の資格も同様の範囲をカバーしています。

そのため、受験者数も生産マネジメントやサービスマネジメント以外の分野は一桁の時もあります。

特に金融工学の専門分野は、証券アナリストやファイナンシャルプランナーなど、他資格の方が有名であるため、受験者数は特に少なくなっています。

平成30年度では、ついに分野での受験者がいないという状態に陥ってしまいました。

やはり、こうした状況が続いてしまうと、どうしても部門や分野の統廃合という話が上がってきてしまうのは仕方がないのかもしれません。

「難易度高い技術士に挑戦する!」

2026年01月03日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 25

「難易度高い技術士に挑戦する!」

 皆さま、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 今回は年頭にあたり、受験に向け決意を新たに、スタ-トをきる意味で、「何故、難易度高い技術士試験を目指すか?」その動機の明確化と挑戦への覚悟について、ご紹介したいと思います。  技術士試験の合格は私の経験からも、そう簡単なものではありません。合格するためには強い動機、熱い情熱、揺るぎない信念が必要です。

1. 技術士試験の難易度(合格率)

 技術士試験は、我が国で最高位の技術者国家資格と言われています。「高度な専門知識+実務経験+倫理感」を備えた人物として、国家から認定された人のみに与えられる資格です。 部門に差はありますがこれまでの実績及びその傾向から、最終合格率は約10%前後と低く、非常に難易度が高い試験と言えるでしょう。筆記、面接を総合して受験者の10人に1人程度しか最終合格できない極めて厳しい試験です。

 2. 技術士の価値

では、その難易度が高い試験に合格した技術士の価値は、どこにあるでしょう。私自身は以下のように考えています。

 ・技術者の「信用力」:この資格は国から「一流の技術者」と認められた証である。

・キャリアの押し上げ:昇進、管理職、技術責任者への登用、技術コンサルとして独立、開業等活躍の舞台が広がる。

 ・年収・待遇:技術士手当(月数万円)が出る企業が多く、年収が上昇する。

・実務能力の証明資格:試験は筆記+論文+口頭試験であり、実務能力を証明できる。

・生涯継続する資格:更新が不要、定年後も生涯に渡り、資格者として継続が可能である。

3. 正直なデメリット

一方、デメリットとして考えられることとして、以下が挙げられると思います。

・受験者の多くは社会人であり、一定の実務経験が必要であり、合格までに時間を要する。

・短期的には、劇的な収入アップにつながらない場合もある。

 ・難易度が高く、 合格者総数が未だ多くなく、社会的認識度が向上していない。

 4. 技術士制度と役割

ここで今さらですが、技術士制度とその役割をおさらいしておきましょう。 技術士とは、「高度な専門技術を有し、公益を守りながら技術的課題を解決する国家資格」 として法律(技術士法)で規定された技術者です。その役割は技術士法(技術士法第2条)により、以下のように定められています。

 ・高度な専門知識の活用

・独立した立場での計画

・研究・設計・分析等 ・技術者倫理に基づき、社会の安全

・福祉の確保

 ・「自律」「責任」「倫理」「社会貢献」及び継続した自己研鑽

5.試験合格は受験動機にあり。

 私は合格までに10年間も要した不出来な受験者でした。一方、その経験から技術士に合格することへの情熱の維持こそが、その根源であったと思っています。 また、技術士試験合格は、その受験動機にあると思います。重要なことは「技術士」に対する熱い情熱(パッション)を抱くことであると申し上げたい。受験者諸氏は本年の念頭にあたり、以下のような強い受験動機を抱いて下さい。

1) 専門性を客観的に証明する。

 ・自分の専門技術分野の客観的証明

・クライアント、社内上司、同僚、取引先からの信頼性の向上

・技術提案書、コンサル案件、自治体業務等での資格要件

 ・キャリアアップ、業務成果や質の向上

2)技術で社会貢献する。

・災害、インフラ老朽化、環境問題など社会課題へ対応

・技術者が果たす役割の認識と領域の拡大

 ・専門技術による社会還元

 3) 自律した技術者活動を展開する。

・自ら行動する技術者 ・技術の正当性の主張と、経験と知識に基づく判断 ・社会ニーズに対する技術活用による提案

4)自己成長及び専門性を探求する。

・試験準備による論理的思考、課題整理、文書力の向上と自律学習

・専門技術の体系的習得、最新技術の研鑽

・問題解決能力の向上

・学びに対する価値観の醸造

・自分が抱く豊かさの実現

 6.チャレンジこそが、成功の入り口  

例え、受験を決意しても、その後の努力継続がなければ、まず合格することは不可能と考えます。自分なりに試行錯誤を繰り返し、記述方法や技術士として備えなければならない素養を自らの研鑽により、体得することが重要です。 それはすなわち自分自身に対するチャレンジに他なりません。今までの自分をさらに強靭な体力へと変革させて行くことが、成功の入り口と考えます。 どうぞ皆様、念頭にあたり心新たに、強い動機の基に、難易度高い技術士試験への挑戦を決意しましょう。 次回は合格への夢を実現する記述テクについて、ご紹介したいと思います。(以上)

技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ第2弾

2017年06月06日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 24

好評だった「技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ」の第二弾です。

前回の記事は以下のアドレスです。

http://www.gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=50

 

まだまだ他にも技術士取得によって免除、一部科目免除となる資格がたくさんあります。

 

・労働安全コンサルタント

技術が関わる職場は一歩間違うと危険な事故につながることのある職場となります。そんな職場や工場などでは労働安全を監督する労働安全コンサルタントを配置することが義務づけられております。

学校卒業などでも所定の実務経験を積んで受験資格を得られるものですが、技術士の資格保有者であれば、実務経験がなくとも受験が可能です。

さらに、技術士の衛生工学部門の方であれば受験科目の「労働衛生工学」が免除となります。

 

・消防設備士

消防設備の工事、点検を行うための資格です。ビルや工場などでは消火設備やスプリンクラー、化学工場などでは特殊な消火装置などが設置されていますが、それにかかわる資格です。

技術士資格取得者であれば、受験資格となり、さらに各部門の取得者によっては科目免除ともなります。

 

・土木工事施工管理技士

官庁などから土木工事を請け負う際に、請負金額が一定以上の工事を受注する際に工事管理をする技術者として必要な資格です。

この資格は受験資格として、学校卒業後に実務経験が必要な資格ですが、技術士の建設、上下水道、森林、水産、総合監理の各部門の取得者であれば、1級土木工事施工管理技士の学科試験が免除となります。

 

 

・管工事施工管理技士

土木工事施工管理技士と同様に配管工事などのプラント設備の工事を請け負う際に必要な資格です。

こちらも同様に技術士の機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)、上下水道、衛生工学部門及び機械(選択科目「流体工学」「熱工学」のみ)から総合監理を取得した人は、土木工事施工管理技士同様に学科試験が免除となります。

 

・作業環境測定士

工場などの危険な環境の職場にて、有害物質の測定を行い、職場環境の安全を維持するアドバイスを行う資格です。

労働安全コンサルタントと同様に、学校卒業後に実務経験を経て受験資格を得るものですが、技術士資格取得者であれば受験資格を得ることが出来ます。

 

技術士取得することで、これだけ多くの資格への優遇が取られていることが分かります。

「多面的とはひと、もの、かね&技術」

2025年06月07日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 24

「多面的とは、ひと、もの、かね&技術」

 必須問題等において、「技術者としての立場で多面的な観点から解決策を述べよ。」という設問があります。今回はこの多面的な観点についてどのように捉え、組み立て、解答記述すれば良いか、私の私見について以下に紹介したいと思います。

1. 多面的な観点とは?

 多面的な観点とは、一つの視点や要因だけでなく、さまざまな角度、立場、分野から問題を捉えて、総合的に考えることを意味します。

2. どのような観点なのか?

例えばあることに対する解決策に言及するとした場合、その方策は一つだけに限定されるものではなく、複眼による総合的であることが必要です。これを構想するにあたってはシンプルに捉え、次の点から考えてみてはどうでしょうか? 何かを実現しようとする時は必ず、いわゆる「人・物・金・技術等」に代表される資源が必要です。したがって、「多面的」の設問に対しては、必要な資源である「ひと・もの・かね・技術」と紐付けて、考えてみると構想しやすくと考えます。

 3. 多面的な観点、思考の利点とは?

 多面的な観点による思考の利点は、以下が挙げられると思います。

 ・多様な利害関係者の視点を網羅できること。 ・一方的でなく、偏りがなくバランスが図られた提案ができること。

・1つの策の限定や依存がなく、リスク分散につながること。

・総合的な見解であることから読み手の納得感を得やすいこと。

4.資源として捉えた記述(案)

 必要とされる多面性を各資源について記述するとした場合、以下を参考にイメ-ジ、論述してみてはいかがでしょうか。

 1) 人的資源:ひと 解決策遂行に必要な人材や集団像、人材の確保・育成、人材教育方法、組織構成

2) 設備資源:もの 必要インフラや社会的制度、最新設備やシステム、リテラシ-

3) 財源:かね 中長期的投資財源、捻出及び配分方法、投資優先順位、コスト経済性、効率性

4) 技術資源:やり方 期待新技術と効果、現行システムの改善性、信頼性、性能、省人化、導入・普及

5) 社会・環境資源:まわり 関連法令の整備、コンセンサスの獲得、顧客影響、省力化、省資源、SDGs

 5.施策展開とリスクは表裏一体

 現在、展開中あるいは今後推進が予想される施策等については、リスクが必ず潜在しています。例えば、以下がその例として考えられます。

 ① 「人材は確保できたとしても、技術習得に長期間を必要とする。」

② 「集中した設備投資が必要であるが、初期投資負担が多きすぎて実現が難しい。」

 ③ 「新技術は開発したが、需要促進の社会的仕組みが不十分である。」

など、施策展開とリスクとは、表裏の関係にあることを認識することが肝要です。 「解決実行に対し、改めて新たに生じるリスクと対策」の設問に対しては、リスクは新たに生じるのではなく、元来、潜在しているものなのです。 言い換えると潜在リスク(課題)をどう解決していくかという言及が求められていることを意味しており、解消できない課題やリスク項目は必ずあるもので、それについてどの資源を配分していくかを考えるとイメ-ジしやすいと思います。  

6.技術研究・開発はかくし玉  

 上記で示したようにどの極端に言えばリスクが伴わないものはありません。例えば、技術開発等の「トップランナ-方式」に代表されるように、「これで完結!」ということは無いに近いと思います。絶えず新しい革新的技術開発は社会的ニーズとして存在しています。

 したがって、リスクや新たな対応策等を記述する場合は、日進月歩で要求される「技術研究・開発の側面」からアプロ-チする記述方法が、イメ-ジしやすく、どの分野・項目においても「的外れの解答になることはない」と考えます。 技術研究・開発については、終点はないのでどんな観点からもその必要性を訴えることは「正論」であると思います。

 万一、本番でキーワ-ドが思い浮かばない時は、潜めておいた技術研究・開発(:「かくし玉」)を多面性表現のテクニックとして活用する方法をお勧めします。 (以上)

「願書を補強できた合格者」

2025年08月30日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 24

「願書を補強できた合格者」 

 今回は、建設部門/施工計画分野で筆記試験を通過、私へ模擬口頭試験の依頼があった当時30代後半の方の、口頭試験の準備対応において願書の経験業務内容を補強できた例をご紹介したいと思います。

 1. 業務内容

この受験者については、事前に願書及び経験業務の記述については相談されてはいなかったので、願書及び経験業務を見た正直な印象は、「さて、困ったなあ?」でした。理由は、前回コラムでもご紹介しましたが、「技術士としてふさわしい業務内容であるか?」と言うことに対する懸念でした。このままでは無事合格を獲得することへの困難性を感じたからです。 しかし、現時点で願書及び経験業務を修正することはできないので、とにかく「補強対応」をいかに準備するかについて考えました。 ちなみに経歴業務の内容は、河川堤防構築用の土砂運搬に対して、現行高水敷に運搬路を設け、運搬路には「敷鉄板」を敷設する施工計画を立案したものでした。

2. 技術課題の再抽出    

まずは本人と直接はヒアリングを行い、口頭試問に向けた補強の必要性を認識してもらいました。彼は事前に他の人に願書の添削等は受けておらず、記述すべき内容の不足感は否めない状況でした。業務内容について、何が問題でどんな技術課題が存在していたのか?あるいは本人として強い意識はないが、重要な着眼点や項目が埋もれてれはないか等を掘り起こし、記載業務の各検討プロセスを細分化整理し、問題点と課題を以下のように再度、整理しました。

 1) 問題点

堤防構築のための大量の土砂運搬は既存公共道路を利用せざるを得なく、大量台数の大型ダンプ走行に伴う安全走行確保、交通渋滞の発生、騒音、振動、粉塵等生活環境面に対する地域住民からの苦情等の発生懸念が、事業円滑遂行上の問題点でした。

 2) 技術的課題

上記問題点に対し、以下の技術的課題を解決する必要がありました。

・立地条件的に既存河川の高水敷を工事用道路とした場合、既存公共道路を利用する区間が制限され、沿道対策や環境側面的苦情は抑制、軽減できる。但し、運搬コストと施工が効率的で有利な土砂運搬ルートを計画、立案する必要があること。 

・高水敷は軟弱地盤層の区間が存在し、工事用道路として利用するに対し地盤補強や地盤改良等対策が必要であること。

・高水敷に現存する既設河川堤防に接続する水路、樋門、支線河川合流点における構造物等による通行遮断箇所への通行確保対策を立案すること。 

・高水敷通行に伴うトラフィカビリチィ確保のための養生用敷鉄板リース材料に対する地域市場調査と大量確保のための事前準備、工事進捗に即した敷鉄板流用及び転用について、綿密な工程計画を立案すること。

3. ワンツ-マンによる補強  

上記について再度ローリングを行い、どのようなことを具体に調査、分析し、その結果をどのような手法で評価し、その一連作業で独自の視点や工夫した点について改めて掘り下げて考え、Q&Aに落とし込むこむことをアドバイスしました。 その上で、ワンツ-マンによりQ&A表作成及びその添削指導を合わせて行い、願書の言及不足を補う準備対策を行いました。 

4. 数回の模擬口頭試験  

模擬口頭試験は前述した理由等もあり、彼については数回、厳しめの模擬口頭試験を行い、口頭試問に慣れることにより、補強対策を準備できたことに対し、本人の自信につなげてもらうことにしました。

5.挽回達成  

 口頭試験後、彼からすぐ電話連絡があり、「心配していたような突っ込み」「いじわるな質問」はなく無事完了しましたとの報告でした。正直なところ、安堵の気持ちでいっぱいでした。翌年、結果発表があり、彼は念願であった「技術士」になることができました。  彼の合格は、口頭試験に向け願書内容の準備対策による補強であったと確信しています。体験記述の内容、筆記試験の出来栄え、不安要素が仮にあったとした場合、事前に補強対策を行えば、すでに筆記試験は通過しているので、自信をもって口頭試問に臨むことができると思います。どうぞ、そのような不安のある方は今から万全な準備を行いましょう。 次回は、「完璧な回答すぎで、心配な受験者」の例をご紹介したいと思います。(以上)

縁の下の力持ちはナイスガイ

2025年09月13日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 24

縁の下の力持ちは「ナイスガイ」

  皆さん、口頭試験の準備は進んでいますでしょうか?、合否の判定も気になりつつ落ち着かない心境でしょうがしっかり前を向いて、前進して行きましょう。  今回は、私の部下であった一人の受験者の口頭試験の対応準備について、ご紹介してみたいと思います。

1. 私の机の前に座る二人の筆記試験合格者

  今から、10年前ぐらいでしょうか?私の職場で、私の机のまえに机を向かい合わせに二人の部下が座っていました。おりしもこの二人はこの時、筆記試験を同時にパスしました。 一人は30代前半、もう一人は30代後半の職場の後輩、先輩の間柄でした。二人とも技術士受験は初めてではなく、添削指導を継続、実施してきました。合格率が約2割程度と言われる筆記試験合格者が、私の目の前に同じ分野で二人向かい合って座っていることは、状況的にもそうある訳ではなく、私にとってはこの上ない喜びでもありました。

 2. いわゆる口下手な彼

 30代後半の彼は、仕事に対する取り組みも真面目で、特に組織人として自身の位置付けや役割も十分理解し、いやな仕事も不満を言わず、淡々と仕事をする姿勢は、職場の同僚の誰からも厚い信頼を得ており、頼もしい部下の一人でした。 但し、自分の思うことを口から発し、うまく表現することがどちらかといえば苦手ないわゆる口下手なタイプです。私は、口頭試験をうまく乗り切れるだろうか?面接官に投げかけられる変化球に、柔軟に対応できるかどうか?、不安でした。

3. 模擬口頭試問による特訓

 不安を解消するため、模擬口頭試験を通常の場合に比べ回数を多く行いました。社内及び社外の方にもお願いし、1問1問の回答内容や言い回し等について、言わば特訓しました。 詳述業務はまず、業務内容の詳細について改めて掘り下げ、制約条件、問題点、課題を整理し、解決策を導いた検討プロセスを再考、準備Q&Aを作成、回答すべき内容について、補強していきました。 数回の模擬口頭試験を行い、徐々にその対応能力は向上するものの、やはり不安は残るものでした。

 4. 前日の特訓

 口頭試験の前日に最後の模擬試験を行いました。当初の模擬試験に比べ、出来栄えは数段向上したもの、答えにくい設問があった場合に的確に対応できるか、彼を良く知る一人だからこその、過剰とも思われる心配がありました。 私は彼に、「これまで重ねた努力は必ず実る。努力の成果はあなたの全てである。」みたいなことを彼に伝え、励まし送りだしました。

5. 口頭試験後の電話連絡

  口頭試験終了後、ただちに彼から電話連絡がありました。無事終了、難解な質問、回答に苦慮するような場面はなかったとのこと、携帯電話の向こうから彼の明かるい声のトーンからも、その手ごたえと安堵を感じることができ、ほっと胸をなでおろしたことを今でも鮮明な記憶として、よみがえります。  

 6. 縁の下の力持ちは「ナイスガイ」

  翌年、合格発表で私の机の前の二人は無事、合格することができました。幾人もの部下合格を体験してきましたが、やはり合格できた時の喜びに対する感慨は深く、この上ないものです。 特に、彼が合格できたのは「準備と特訓」であったと思います、彼が自分の弱みをしっかりと受け止め、真摯にこれと向き合い、必死に努力を重ねたことに尽きると思います。地味でひたむきに努力を継続することの大切さを、自らの手で実証してくれました。 その後の彼は、管理職となり管理技術者として活躍しています。特に、人がやりたがらない仕事に対しても、前向きに挑み、取り組んでくれる「ナイスガイ」です。 組織としての縁の下の力持ち的存在であり、このような部下は長い人生経験においても、そういませんし、彼の上司であれたことは自分の誇りと思っております。彼に感謝しています。 次回は、幾回の不合格の末、ついに合格を勝ち得た受験者の口頭試験指導について紹介したいと思います。(以上) "

Ⅲ.建設環境 転職への準備

2025年10月11日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 24

「Ⅲ.建設環境 転職への準備」

  私は総合監理部門の技術士を取得後、転職を決意しました。従前より、自分に力と自信をつけることができれば、是非、別の世界を見てみたいと考え、希望退職制度を活用、退職しました。退職してすぐ、転職先が見つかるかどうか不安もあり、再就職に時間を要することも想定し、この機会にできる自己武装として、建設環境分野の受験を目指すことにしました。実際には退職後、技術士取得のお陰もあり、約1ケ月のブランクで再就職することができました。  今回は、私が実践した建設環境分野の準備方法と口頭試験の準備ポイントについてご紹介したいと思います。

 1. 過去問題の分析

  まず過去問題の傾向を整理しました。どのような過去問題が出題されているのか、それに対し、自身のキャリアとしてどのような分野が該当し、解答文を書けそうなものは何かについて、ジャンル分けしました。 施工計画取得後、他の建設分野の過去問題(土質・基礎、道路、コンクリ-ト、河川等、自分が興味がありそうな分野)については、過去問題記述例の要点を、ノートに書き出すなどしていましたので、想定問題のリスト作成には、あまり苦労はなかったと思います。

2. 準備答案の作成

 書き出したリストに基づき、専門課題の準備答案を約20題程度作成、自己添削後、ふるい分けを行い、約12題程度の準備答案を準備しました。前年度、私の大学の後輩から建設環境分野(魚類、鳥類が専門)の受験指導依頼を受け、指導をしていましたので、その指導から得た経験を、私自身の準備につなげることができたと考えております

3.それでも不安な口頭試問  

 午後からの筆記試験が始まり、専門課題、一般課題の設問を見て、瞬時に「この試験、合格できる!」と確信しました。別に課題に山を張ったわけではなく、準備、想定した問題を見て、準備した想定解答文に基づき、書き続ければ良いと思え、準備成果の証であったかもしれません。お陰様で無事筆記試験を通過できました。転職したばかりの職場(総合コンサルタント)において、新たな信頼を得るきっかけになりました。  

4.口頭試験準備  

  建設環境は環境関連法に関する知識が必要とされます。転職前に独学ではありましたがISO14001(環境マネジメントシステム)の勉強もしておりましたので、総合監理部門の受験と同様にその知識を、この分野の学習に非常に役立てることができました。 さらに、業務経験として市街地での工事や環境関連工事等に従事しておりましたので、環境リスクや生活環境への影響及び評価、これに対する配慮対策に関しては、私にとって通常業務の一貫であったものを、改めで再認識できる良い機会でありました。このため口頭試験については、いろんなことを再整理し、必要な新たな事項について、更新して行く準備方法が主体となりました。  

5.わずかな慣れ、口頭試験  

  口頭試験会場はいつもの渋谷会場でした。面接試験も3度目になるとある程度の慣れは出てくるものの、そう楽観できる状況では決してありません。 控室の異様な静寂感は、あい変わらずで、誰一人言葉を発する人はいません。今では、口頭試験で質問されたこともよく覚えていませんが、二人とも温和な感じの試験官(行政の方、大学の先生?みたいな印象)でした。 技術士試験は、何回目の受験か?と質問されたので、建設部門と総合監理部門を取得していることの事実を伝えました。その後の質問は、淡々と事前に用意された項目を確認されるような内容であり、口頭試問に対する慣れも功を奏したと思います。お蔭様で無事、合格することができました。

 6.建設環境の口頭試験準備ポイント  

  建設環境分野の口頭試験では業務経歴とその関連性や専門性、応用能力について必ずチェックされますので、入念に事前準備して下さい。特に、日常業務としてこれら専門技術の内容、課題への対処、リスク対策等を自分の考えや、あるべき方法を整理しておくことをお勧めします。以下にその準備ポイントを整理します。

(1)建設環境分野で必要とされる専門技術  

 1)環境影響評価(EIA)   

  ・環境アセスメントの法的知識、手順、実務経験  

 2)自然環境保全

  ・生態系保全、生物多様性、緑地保全、水域保全など  

 3)廃棄物処理

  ・リサイクル技術

  ・建設副産物の適切な管理方法やリサイクル技術 

 4)土壌・水質

  ・大気の保全技術

  ・各種環境基準に基づいた対策やモニタリング手法

  5)騒音・振動・悪臭対策

  ・環境基準・条例への対応策の立案・実施

  6)気候変動対策

  ・脱炭素、温室効果ガス削減、LCA(ライフサイクルアセスメント) これについては地球的な命題でもあり、技術者としてどうあるべき か、自信は何ができるかなど、し  っかりとした技術者としての見識を示せるよう準備して下さい。 

(2)法規・制度に関する知識

  ・環境基本法、公害防止関係法令(大気汚染防止法、水質汚濁防止法など)

 ・建設リサイクル法、自然環境保全法、環境影響評価法など  

  環境関連法等については法改定が頻繁にあり、専門とする分野における最新の情報を入手、どこが改定されたのかをその概要を確認しておくことが重要で す。また、 次回 は、建設部門、河川・砂防分野に対する取り組みと口頭試験対策についてご紹介したいと思います。(以上)

「必然だった5分野受験から得たもの」

2025年05月06日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 23

「必然だった技術士5分野の受験から得たもの」

 私は5分野の技術士資格を有していますが、ややもすれば5分野の技術士受験は、「受験マニア視」されがちです。ここではこれまで私が取り組んできました技術士各部門の受験理由は、必然だったことの 経緯やその理由について、紹介したいと思います。

1.苦節10年:建設部門-施工計画分野

 平成元年、技術士第1次試験(技術士補)の合格を期に、技術士を目指すことを決意しました。社会へ出て約10年、「自分がやりたかった仕事は、この仕事だったのかな?」誰しもが、どこかの時点で自問するちょうどその時期でした。自分が社会に通用する力をつける必要性を痛感し、技術士の世界のドアをノックすることにしました。 苦節何年と良く言われますが、私は合格するまで、3回の受験棄権も含め10年かかりました。先輩技術士の熱い指導のおかげで、ようやく「施工計画分野」で合格することができました。指導してくれた先輩達には、今でも感謝の念に絶えることはありません。

2.自己武装の手段:総合技術監理部門

 念願の技術士資格を手中にし、仕事は官庁主体の営業職に移動になりました。技術士になり資格だけでは自己実現できないもどかしや自身の力量不足、混沌とした感情を抱いていた頃、新しい部門として総合技術監理部門が創設されました。新設部門なので事前情報がなく手探り状態でしたが、さらなる自己武装の手段としてトライしました。

3.後輩への指導合格:建設環境分野

 総監部門の取得を期に「建設コンサルタント」へ転職を決意、再就職決定までには時間を要すること想定し、建設環境分野を転職の備えの1つにしようと考えました。前年、同窓1年後輩を建設環境分野でワンツ-マンで指導、受験初回で合格へ導くことができたことは、自分の指導方針は間違っていなかったことを立証でき、大きな自信に繋がりました。

4.提案型業務の資格要件:河川・砂防分野

 建設コンサルタントに転職後、私は「河川構造物分野」のセクションに配属になりました。まさに未踏の分野で、全てがゼロスタ-トの状況で、毎日、刺激的な日々を送ることになりました。同時期、建設コンサルタント契約方式が指名競争入札から、提案力が求められるプロポ―ザル、総合評価業務への転換期でもあり、自分の意思とは無関係に、資格要件として河川・砂防分野の取得が迫られました。この間、同僚・部下・社外の人への添削指導により、これまでに約50数名の合格者を輩出できたことは、私自身の大きな誇りとなっています。

5.至上命令:衛生工学部門

 衛生工学部門を取得していた部下が、独立開業により退社しました。このためこの分野のコンサルタント部門登録が会社としてできなくなりました。会社上層部から部門長であった私へ早急な改善対処が求められ、まさに至上命令として受験宣言せざるを得ない状況になりました。建設環境との関連性がある分野で、退社した彼の添削指導もしていたこともあり、何とかクリアできました。気が付けば56歳のときでした。目標を達成できたかと思えばまた、次の難関が押し迫ってくる。この繰り返しこそが、誰しもがたどる人生の道のりと実感、回想しています。

 6.技術・経験の伝達媒体:日本語教師

 私は65歳にて無事、円満に定年を迎えました。縁があり現在は「砂防分野」を専門とするコンサルタントへ人生3回目の就職。オールドル-キ-として、新たな難関に迫られる毎日を送っています。 一方、私は以前より志向していた外国人の方々に日本語を教える「日本語教師」資格を取得、現在は毎週末、海外の若者達へ「日本語」を指導しています。  これまでの技術士試験への取り組みがなければ、決してこの分野を目指すことはなかったと考えています。常に研鑽すること、努力を継続することに慣れることができたことが、まさにその原動力だとも思います。日本語教師の方々は無論のこと、海外学習者個々の意識の高さに触発され、私自身にとってとても良い刺激となっています。「日本語を学びたい」という強い願望と熱いパッションを痛感しています。 人口減少による人手不足等、生産人口の急減による我が国の国力低下が懸念される情勢下、外国人の方々の活躍支援のため、自身の技術や経験を日本語で伝えることができる技術士になることへ、強い思いをはせている今日、この頃です。             (以上)

「技術士指導合格者第1号」~彼の人生の変革

2025年05月11日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 23

技術士指導合格者第1号」~彼の人生の変革

  今回は私が指導した技術士合格者第1号の人のことについてお伝えしたいと思います。彼は、同郷で高校及び大学ともに1歳下の後輩です。彼は私の技術士合格を知り、「是非、自分も合格したいので指導をお願いしたい。」の申し出があり、真面目な性格で努力するタイプなので、2つ返事で快諾しました。

1.ワンツーマン指導

  今から約25年前でしょうか?当時はメ-ルはありましたが、添削論文のやり取りは自宅同士でのFAXでのやりとりでした。彼の仕事は「緑化、造園等」を専門とする会社に勤務する技術職でした。彼の自慢の実績の一つとして、国際大会でも何度も優勝経験がある世界に知らない人がいない有名な海外プロゴルファ-が、設計監修したゴルフ場を造成したことでした。 午前中に経験記述問題がある時の試験でしたので、その準備論文を仕上げていくのに、苦労した記憶があります。論文内容はゴルフ場等の緑化、植栽工事での「大径木樹木の移植方法」でした。「何故、この方法が、最善かつ適切であったかその妥当性に関する検討プロセス」を作り上げるのに、何回も繰り返し、ワンツ-マンでやり取りしました。専門外分野の添削には工法や課題事象をイメ-ジする能力が必要であることを実感しました。特に着眼した点は移植に重要な現況土壌環境の保全に関することでした。私も土壌については少し勉強経験したことがありましたので、お互いのやり取りのなかで、試行錯誤しながら準備論文を完成させていきました。

 2.記述方法の極意指導

  彼は文章の書き方は下手ではなかったので、採点者がわかり易い、見やすい文章の書き方については理解が早く、実践移行もスム-ズあったと思います。但し、相当数事前論文を準備する必要があることから、彼の努力、研鑽も当然ありましたが、私自身もこれに応えるべく、通勤中の地下鉄車内で論文添削を行い、できるだけ迅速に返信できることを心掛けました。 合格まで10年間も要した私の指導ですから、初年度合格は難しいかなと思いながらも、彼を激励、記述方法の極意(コツ)を繰り返し指導しました。彼もそれに応えてくれ結果、見事1回で記述試験をパスすることができました。彼の合格は自分のこと以上にうれしく感じました。自分の指導方法が間違っていなかったことを立証できたことで、私の大きな自信つながりました。

3.人物評価の口頭試問

  筆記試験合格後、私の友人にも依頼し私と二人で彼の模擬面接を実施しました。面接に向け補完が必要な事項についてアドバイスしました。口頭試問は立派な社会人が受験者として個々の人物評価とも言うべき面接を今更ながら受けるわけですから、それなりに厳しいものがあります。筆記試験合格発表から、口頭試問までの期間(約1ケ月程度)は、これまでの人生のなかで最も勉強が必要な期間、そして最も技術者として力量が備わる期間であると私は確信しています。際限なく備えなければならないことが山ほどあり、これに全力で取り組まなければならない期間なのです。

 4.合格後の彼の活躍

  合格後、彼は「日本技術士会」に入会、「青年技術士協議会」活動に参加し、ベトナム等を来訪し、現地の技術者との交流研修等を行うなど、積極的に自身の活動範囲を拡大するに至りました。現在は定年退職しましたが、技術士取得後は勤務先企業の取締役に昇進、経営層の一人としてその手腕を発揮しました。現在は日本技術士会の防災支援委員会の委員として継続・活躍中です。 5.自身の人生の変革につながる資格  彼の合格後、彼の大学同級生(こちらも私の後輩)から、「建設環境」の受験指導の依頼を受けることになりました。彼は鳥類や魚類が専門で、こちらもワンツ-マンで指導、その年、合格を達成することができました。 技術士資格は、大げさに言えば「自分自身の変革」を成し遂げるものと考えます。自分自身の研鑽が結果として、周囲の人や組織を超え、広義の意味で社会へ貢献できるものと 確認しています。「志を抱き頑張れば、必ず自分の人生を大きく変革できます!」合格を目指す諸君、どうか、この言葉を信じて邁進ください。(以上)

「モチベ-ション・コントロ-ル」その1

2025年06月14日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 23

モチベ-ション・コントロ-ル」その1

  技術士試験に合格するには、たゆまぬ努力の継続が必須です。どんなに優秀で能力が高い人でもこの努力・継続無くしては、合格を手中にすることはできないと考えます。 この努力継続を支えるのは自分自身の「モチベ-ション・コントロ-ル」すなわち「自己管理」に他ならないと考えます。私が考える技術士受験に対するモチベ-ションの維持、管理方法について2回に分けて紹介してみたいと思います。今回はその1を紹介します。 

 1.資格勉強が続かない原因

 資格勉強をしようとしても続かない原因は次の3点にあると思います。

1)勉強する時間がない。

  仕事をしながらの資格勉強は、時間を確保するのが難しい場合が多いです。社会人は残業や仕事上の人付き合いの他、家に帰っても諸事雑用を日常しなければなりません。仕事で疲れているときはリフレッシュの時間も必要です。結果としてまとまった時間が取れず勉強できない場合が多くなってしまいがちです。でも、これは言い訳による「逃れ」かもしれません。

2)集中できる環境がない

 社会人あるいは家庭を持つと、家のなかに学習集中できる環境がない場合が多く、勉強しようという気持ちが起こりにくい状況が多いと思います。特にリビングなどの日常生活環境の一部で勉強に取り組もうとすると、気が散ってしまうと考えられます。 一方、集中することはどこでも可能であることもまた、事実です。要するに自分の工夫しだいでは、どこでも自分の書斎的スぺ-スは確保できるものと考えます。

3)モチベーションを保てない。

 仕事は報酬という成果がモチベーションにつながりますが、学習を始めてしばらくは明確な成果がありません。学習の結果が出る前にモチベーションを維持できなくなり、挫折してしまう場合も多いと思います。 どうしても仕事を優先的に取り組まなくてはならないので、勉強に意識が向かず継続するのが難しい状況になったり、仕事を優先するあまり「今日は勉強しなくていい」とあきらめてしまい、そのままやめてしまうパターンになりがちです。  確かに多忙を極める時は、勉強どころではない状況ではありますが、例えば単純計算で1日15分間の勉強時間の確保は、1週(6日間)で90分(1.5時間/1週)の時間を確保ができることになります。こちらも気持ちのコントロ-ルにより、時間確保につなげることができます。

 2.気持ち上昇のアイデア

  勉強が進まないと感じた時に、私の経験から是非、試していただきたい気持ち上昇のアイデアをご紹介します。いろいろと試してみて、自分に適したスタイル方法を見つけて頂ければ幸いです。

1)達成可能な小さな目標を立案

  無理な目標や達成しづらい目標は、できなかった時に落ち込む要因になります。達成可能な目前の小さな目標を立て、それを達成する成功体験を積み重ねていくことが、モチベーション維持していくことが最も重要と考えます。  例えば、たとえ短時間であっても決まった時間帯は必ず学習時間に充てたり、それを計画し、確実に実行し続けることは、日常生活のルーティ-ンとしての良いリズムとなり、前向きな姿勢につながると考えます。

2)適度な休憩による学習効果

 学習した内容を脳へ記憶定着するためには忘れかけている時点に、思い出そうとする行為が必要と言われています。ある一定時間学習した時に、数分間の休憩時間を確保し、あえて思い出す時間を設け、記憶へつなげることで学習効果の上昇につながります。

 3)就寝前の復習

 布団やベットに入ってから就寝前に、今日あるいは前日に学んだ内容を覚えているかを復習することは記憶の呼び起こし、定着、長期記憶のインプットに繋がります。

 4)アプリの活用

 昨今は、様々な学習アプリが開発されています。机に向かえない時、やる気が起こらない時に、アプリの活用や保存したメモから、予想問題の構想や準備課題の復習は、異なるツールを活用することで取り組みやすくなるでしょう。スキマ時間の活用にもなるので、いつもとは違う学習方法を適宜、取り入れることも学習継続に有効と考えます。

 5)できない日は休日

 真面目な人ほど勉強できない日があると落ち込み、モチベーションが低下してしまいます。どうしても所要等でできなかった日は「休み」として自分に都合よく考え、完璧を目指さないようにして、気持ちを明日へ切り替えましょう。

 6)仲間との相互研鑽

  是非、技術士を目指す仲間と連絡をとりましょう。お互いの進捗を確認し、研鑽、相互に刺激しあえる仲間は貴重です。メールやオンライン上で進捗を共有しながら互いに自身の意欲を掻き立てて下さい。

7)気分転換

 学習意欲が湧き出てこない時などや、集中力が切れてしまった時は、焦らず自分を責めないことが大切です。例えば、散歩やストレッチ、好きな音楽を聴くなどし、気分転換により、自信の気持ちの波をうまく調整、制御することをおすすめします。 明日の自分を夢見ていろいろなやり方にトライアルし、自分にあったモチベ-ションコントロ-ル方法を見出して下さい。 (以上)

 

「謙虚で、ひたむきであれ!」

2025年09月06日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 23

「謙虚で、ひたむきであれ!」  

   皆さん、徐々に口頭試験の準備は進んでいるでしょうか?口頭試験については事前に準備すべき事項がたくさんあります。おそらく、全ての受験者は試験当日まで、準備不足を実感しながら口頭試験に挑まなければならないと思います。早すぎる準備はむしろ、口頭試験に対する万全さにつながりますので、積極的に進めて下さい。

  今回は私が以前、模擬口頭試験の面接官役で対応した「回答が完璧すぎる受験者」を例として、あるべき受験者像について、ご紹介したいと思います。

 1.受験者

 この受験者の人物像は、以下のとおりです。

年齢(当時):40代後半

学歴:某国立大卒

立場:発注機関の管理職(当時課長) 受

験部門:建設部門   

2.完璧すぎる解答

  私と私の友人の2人で役割分担に決めて、質問内容を事前に準備し、模擬口頭試験を行いました。その印象と結果は、何を聞かれてもその回答があまりにも完璧すぎることでした。寸分のスキもなく、「鉄の防弾チョッキ」を身にまとい、聞かれた質問の銃弾を瞬時に跳ね返すような応答の連続でした。 私はこれまで模擬面接を数多く行ってきましたが、ほとんどの人は緊張のあまりに自分の思うどおりに、回答できない場合が多く、この受験者のように自信に満ち溢れた回答は逆に体験したことはありませんでした。  口頭模擬試験としての評価としては「素晴らしく、完璧である。」以外の言葉が見つからないほどでした。但し一方で、非常に気になった点がありました。それは回答の要所や末尾において、回答に関し自分としての見解や私見を述べるような場面があり、自身の見識を示す雰囲気も感じられ、違和感がありました。面接官役の友人とともに、逆に口頭試験の落とし穴になりかねない懸念があることを直接、本人に指摘しました。

 3. 試験官はスキをこじ開けたい

  試験官の立場で考えると、口頭試験の解答が完璧なことは無論、重要な要素です。一方で回答が完璧すぎるほど、そのスキ間を少しでもこじ開け、何とか回答が困難な質問をしたくなる感情が湧いてくることも否めない事実です。彼は正に、その典型的なタイプの人でした。

 言い方を変えれば、自分に対する自信がありすぎ、他の人の意見等は受容しないタイプのようにも感じられました。このような受験者はあまり多くはないと思いますが、口頭試験では十分な注意が必要です。口頭試験に向け、その受験者に対しこの点を指摘し、理解をしてもらった上で、聞かれた事のみ回答すること、私見は問われた時のみ回答し、付随した情報は、自ら多くを語らないことをアドバイスしました。元々自力はある人なので、心配したようなことはなく、結果的には無事合格、技術士になることができました。 「備えあれば憂いなし。」自分の強みと弱みを理解しておくためにも、模擬口頭試験の実施により、第三者からの指摘により、自分自身を直視することは是非、行っておくべきと考えます。 

4. 受容力とコミュニケ-ション能力の重要性

  このような受験者は特異な例だと思いますし、だからと言って、決して不合格になるものではありません。受験者は多種多様であり、それぞれの個性や特徴があることは当然です。口頭試験の目的は受験者個々の技術者としての考え方、物事の捉え方や取り組む姿勢が技術士としてふさわしいかどうかを評価するものです。 ある程度の年齢に達した立派な社会人が、技術者としての見識を改めて確認されるものであるからこそ、厳しいハードルがあるとも言えるでしょう。 ここで重要なのは、口頭試験では業務経験や専門知識に加え、1人の技術者として種々の考え方を柔軟に受けとめる受容力や、その場にふさわしいコミュニケ-ション能力を試されていることを忘れてはなりません。

 5. 謙虚でひたむきであれ!  

  では、技術士にふさわしいあるべき人物像とはどんな人か?ということになりますが、私的には謙虚でひたむきに努力を継続する人、柔軟で常にポジティブであり、秘めた熱い情熱を抱い続ける人。と私は勝手にイメ-ジしています。  受験者諸氏へのお伝えしたいメッセ-ジは、「謙虚かつひたむきなポジティブを胸に秘めた技術者であれ!」です。 次回は、私の部下であり、話すことが苦手なタイプの受験者の例についてご紹介したいと思います。(以上)

「英語は得意ですか?自己研鑽のきっかけ」

2025年11月29日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 23

英語は得意ですか?自己研鑽のきっかけ」  

技術士の継続的な自己研鑽を行うことは、技術士法の責務になっており、専門性を継続・向上させることは極めて重要です。

今回は技術士試験合格後の私の自己研鑽について紹介したいと思います。 

1. 技術トレンドの把握に必要性  

技術は日々進化しています。これに技術者は絶えず遅れず定期的に最新技術や業界動向をチェックすることが必要です。

このためには日頃から以下について技術トレンドの把握・継続が求められます。 

 1)技術書、論文購読  

 2)セミナ-等への参加

 3)オンラインプラットフォームの活用  

 4)自身が研鑽したい他分野

2. 資格とCPD

私事ではありますが、施工計画分野での技術士口頭試験の設問で「英語は得意ですか」に対し、「今後、勉強して行きたいです。」と解答しました。

技術士合格後、私は恥ずかしながら英会話の勉強にチャレンジすることにしました。

実はこれがなかなか大変でしたが、海外の人とのコミュニュケ-ションの重要性を改めて認識できました。

 技術士試験に合格、技術士になったらさらにその専門性をたかめるために関連資格にチャレンジすることは極めて重要であり、

自分のスキルを客観的に証明することにつながることを私は、身を持って実感しています。

 ちなみに私は技術士試験合格後、以下の資格取得や研鑽に取り組みました。

 技術研鑽することで、今まで全然知らなかったこと、意識していなかったこと、新たな興味などと出会うきっかけとなります。  

・ISO環境システムマネジメント審査員  

・環境カウンセラ-(事業者部門)  

・コンクリ-ト診断士  

・河川点検士  

・河川維持管理技術者  

・英会話  

・日本語教師(420時間専門教育受講)

 3. 実務の積層  

技術士として実務を積むことは、技術的知識を深め、問題解決能力を高めることにつながります。

新たなプロジェクトへの挑戦は、体験しながら実践的に専門知識を習得することになります。

また、複雑な課題に取り組むことにより、技術的判断力や問題解決能力の向上につながると考えます。

 4. 技術の応用と研鑽

 一方、業務や調査・研究に従事することにより、新しい技術の積極的な適用や新たな自己研鑽につながります。

自身の業務に新しい試みを取り入れ、それをフィ-ドバックし、次へ展開、好循環へつなげることできると考えます。  

さらに業務成果や研究に関する技術論文を執筆するなど、学術的な舞台やフィ-ルドへ自身を誘う可能性や自己行動領域を広げることにつながります。 

5.ソフトスキル  

さらにこれまでの業務実務経験に加え、ソフトスキル(コミュニケ-ション、プレゼンテーションスキル等)等、自身の向上心を活性させる機会を創ります。

6. 自己研鑽の質問例

参考までに自己研鑽に関する質問例を以下に示します。 

・資質向上、スキルアップで実践していることはありますか。

 ⇒専門分野の情報誌の購読や講習会等へ積極的に参加しています。

・技術士を取得したら、どんな分野を研鑽してみたいですか。

 ⇒関連する分野の技術領域を拡大したいと考えています。

 ・技術士を取得したら、資格をどのように活用したいと思いますか。

⇒新しい分野の業務や他技術分野技術士との連携により、課題解決に繋げていきたいと考えます

・CPDはどのように記録、管理していきますか。

⇒研鑽分野のバランスを考慮しながら、できる限りの努力を継続しています。

・どんな、技術士になりたいと考えていますか。

⇒自身を常に、ブラッシュアップする技術士になりたいと思います。

・日本技術会にしますか?

⇒取得後は是非、入会したいと考えております。いろんな分野の方々との連携と人的ネットワ-クの拡大に繋げて行きたいと考えております。

(これは、是非、入会の意志を示して下さい。何故なら、日本技術士会の試験だからです。)  

次回は、技術者倫理とトレンド技術について紹介したいと思います。(以上)

「技術士試験で試される課題解決能力」

2026年02月21日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 23

「技術士試験で試される課題解決能力」  

2月も後半になりました。技術士試験の準備を本格化させていきましょう。 技術士試験における「課題解決能力」は、技術士の資質として最も重要であり、その能力が試されます。 また、技術士試験の記述及び口述試験でも、コンピテンシ-の1つである課題解決能力について、その資質としての妥当性、主体性、独自性、調整力、表現力が求められます。 今回はこれまでの私の受験者添削指導から気が付いた課題解決能力を示す記述方法や、業務プロセスにおける効果的な表現について、ご紹介したいと思います。

1. 課題の明確化

1)問題の本質を把握

 最初に行うべきは、与えられた課題の本質や背景を整理、理解することです。まず、課題文を良く読んで、が求められているのか、設問文のセンテンスをあえ区切り、その題意を明確にします。特に「社会・情勢背景」、「現状課題」、「制約条件」、「要求性能」、「実施解決方法の内容」、「成果」など題意の要求条件を見落とさないようことに注意しましょう。

 2) 背景理解

 設問で求められる課題、例えば、専門的技術問題だけではなく最近の社会的、国際的、経済的、地球環境的影響も考慮し課題を捉える背景理解が肝要です。

 2. 課題を細分化

1)複雑課題は細分化

 複雑で多層的な課題は、細分化することでシンプルに具体的な解決を導き出しましょう。この際、例えば課題内容を多面的要素や側面(事象、原因、不足技術、資源やツール、管理手法、環境要件等)で整理すると、よりシンプルに課題を表現できます。

2) 関連するサブ課題を特定

本題の課題に関連したサブ課題(例えばコスト、スケジュール、維持管理、各種リソース、規制や制約条件など)を洗い出し、本題に対しどのように複合的に関連しているかを考え、本題課題と並行するサブ的課題対応も併せて考慮下さい。

 3. 解決策の提案

 1)複数の選択肢

解決策は一つに絞らず、複眼視点によりいくつかの候補を挙げ、その特徴、予想される効果等を考慮、選択肢の幅を広げ、最適かつ妥当な解決策を選択しましょう。 

2)具体的なプロセスで解決策を提示

 各選択肢についてその実現方法やプロセスを具体的に示します。例えば技術面であれば、どの技術を選び、どの場面やプロセスでどう進めるか、その適用技術の利点や課題も含め、具体的な解決策を提示して下さい。

 4. 解決策の評価

 1)メリットとデメリットの抽出

提案する解決策ついて、メリットとデメリットを相互に抽出しましょう。特にコスト、時間、リスク、安全性、環境影響などは総合評価に基づき、その最適性を根拠付けましょう。

 2) リスクと不確実性の評価

 解決策の実施の際は、これに伴うリスク(技術的、経済的、社会的なリスク)や不確実性が存在します。必ず、この点に対しても事前対策を想定しておくことが重要です。

3) 選定理由の論拠立て

 最適解を選んだ理由は、論理的に説明できるよう、何故その解決策が最適と判断したのかについて、選定理由を論拠立て下さい。

6. 試験官が興味を抱く表現方法の例

1)興味を抱かせる

 例えば、課題解決の記述・表現方法例として、例えば、以下示す記述例はどうでしょう。試験官が口頭試験で質問してみたくなるような興味を抱かせる表現に工夫下さい。

2)記述例

 ・現状課題を○○により把握、改善目標を明確化、根本原因を分析、改善策を検討、優先順位設定による段階的試行により解決した。

 ・収集データの分析結果から現状課題を特定し、対策案について利害関係者との調整、協議を重ね、解決に導いた。

・問題であった作業プロセスを分解、分析、これの再検討を行い優先度の高い課題から短期及び中長期長期計画を立案、これを実践移行した。

・複雑な課題は構造フレ-ムごとに要素分解、本質的な改善点を抽出、組織工程の全体調整を図り、設定した目標を達成した。

・業務プロセスの非効率化課題に対し、現状分析、原因を抽出した。課題の要因は作業工程間の情報共有不足がボトルネックであることを特定した。改善案として作業工程間の情報共有ルールの再設計を提案、結果として従来作業時間の○%削減する成果を得た。

 7.留意点

1)論理的な構成

課題解決のプロセスは論理的構成に基づき、一貫したストーリーを描き、面接官が理解しやすいように、わかり易く順序立てて、論理的な構成にしましょう。

2) 具体的な根拠とデータ

 解決策を提案する際は、根拠となるデータや事例を的確に示すことが重要です。本年度から本格施行されるコンピテンシ-の改定項目である「数値データや情報活用」の評価項目に着目する必要があります。情報分析に基づく数値目標の設定、達成成果パフォ-マンスの定量評価は、より説得力があるものと考えます。 次回は業務成果だけにとどまらず、その後の波及効果の記述方法についてご紹介したいと思います。(以上)

技術士二次試験 受験申込書が大切です!

2017年03月02日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 22

3月1日に、技術士二次試験の合格発表がありました。

合格された方、本当におめでとうございます。

 

残念ながら口頭試験で不合格となった方もいらっしゃいます。

部門や科目により差はあるかと思いますが、建設部門のように受験者が多いところでは、

口頭試験の合格率は毎年90%前後だと思います。

つまり10名に1人くらいの割合で、口頭試験で不合格になる方がいるということです。

 

残念ながら口頭試験で不合格となった方から連絡をいただきました。

差支えのない範囲で、不合格となった主な原因について記します。

 

一言でいうと、『受験申込書の失敗』です。

 

受験申込書には、部門、科目、専門とする事項、業務経歴、業務内容の詳細等を記載します。

この方は,科目と専門とする事項にミスマッチはありませんでした。しかし、業務内容の詳細

で取り上げた業務は、専門とする事項とマッチしていませんでした。

 

つまり、こういうことです。

例えば○○部門A科目の内容が、a、b、cに分類できると考えてください。この方は専門とする事項

としてaに関することを書いているのに、業務内容の詳細ではcに関する業務を取り上げていました。

ちなみに業務経歴は、4つはaに関する業務を挙げているのに、1つだけcに関する業務を挙げていて、

その業務を業務内容の詳細に取り上げていました。

 

私自身の受験経験、また他の受験生の話から考えると、口頭試験の試験官は専門とする事項によって

決まるようです。

例えば建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目であれば、受験時に河川に関連する内容を専門とする

事項にしていれば、口頭試験の試験官は河川分野が専門の方になるという具合です。

 

ですから、専門とする事項を河川に関連する内容にしているのに、業務内容の詳細で海岸に関する業務を

取り上げていたら、河川分野が専門の試験官が海岸のことについて口頭試験で聞く、という事態が生じます。

 

先に挙げた不合格となった方は、このパターンになってしまい、最初から最後まで口頭試験で話が嚙み合

わなかったということでした。

受験申し込み時点からアドバイスできていれば、と思いましたが、後の祭りです。

 

もし、専門とする事項と業務内容の詳細が一致していない受験申込書を提出しても、これが原因で受験申込み

が不受理になることはありません。

しかし、無事に筆記試験を合格しても、口頭試験が残念な結果になる可能性は非常に高まります。

 

受験申込書を提出してしまったら、文章を訂正することはできませんから、提出前に十分なチェックを受ける

ことが大切です。

 

*受験申込書に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その1)

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その2)

 業務内容の詳細~部門や科目のミスマッチに要注意!~

 

*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

モチベ-ション・コントロ-ル その2

2025年06月21日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 22

「モチベ-ション・コントロ-ル」その2

前回は「モチベ-ション・コントロ-ル」その1を紹介しましたが、今回はその2について、私の経験からの方法についてお伝えしたいと思います。

1.聴力の活用

  学習の習慣化の例として、自分にあった方法をパターン化する方法があります。 パターンが習慣化すれば、学習への心理的な負担が減ります。私は暗記、記憶の際は 準備論文を自分の声でICレコ-ダ-に録音し、通勤等時間に常に3倍速でくり返し聞くことを習慣化しました。すなわち聴力を活用し、知らず知らずのうちに脳に記憶させ、思い起こす時、必要とする語彙が言葉として自然と出てくるようになります。個人差はあると思いますが是非、試してみて下さい。自身で作成したノートやメモと併用することで、記憶を脳のなかで画像パネル化することが可能となり、試験本番で自然に記述する語彙が出てくるようになります。

 2.集中できる時間帯設定

  自分は早起きして勉強するのが向いているのか、夜のほうが集中できるのかは個々のライフスタイル等によって異なります。自分に合わないパターンの時間帯に勉強をしようとしてもうまくいきません。両方試してみて、合っているほうを選択するとよいでしょう。私の場合は「朝」です。 朝のさわやかさと自分自身のための静寂な時間は、何十年来、私にとって貴重な時間を与えてくれています。また、仕事とパーソナルとの時間を切り替えることができ大切にしています。受験者諸氏はベストな時間帯を見つけて下さい。

 3.音読

  口でアウトプットしながら耳で聴く、音読を活用しましょう。書くだけの学習方法やアプリのみの学習に頼らず、目、耳、口、そして書くことを活用しましょう。周囲の迷惑にならない場所を見つけ、音読のメリットを引き出しましょう。散歩が苦手でない人は散歩しながらの音読は、周りに迷惑をかけることがないし、歩くことで脳への刺激になると言われています。

 4.勉強時間の記録

  自分を肯定することは、学習継続のために大切な要素です。自身の取り組みを客観的に把握するために、手帳やメモに勉強した時間を記録してみましょう。忙しいにもかかわらず、工夫して目標勉強時間を確保したことを積み重ね、自信と自己肯定につなげましょう。

5.アウトプットの方法の工夫

  学習したことはできるだけアウトプットにつなげましょう。例えば作成した準備論文を誰かに説明する状況 を意識し、社内でのプレゼン資料に応用したり、想定設問した骨子法を利用したイメ-ジトレ-ニングにより、ノートにアイディアを書き出すなど、より実践的な取り組みを工夫してみましょう。

6.目標宣言

 技術士受験を目指していることを、周囲の方々へ宣言するのもひとつの方法です。少し勇気が必要であり、宣言しにくい場合でも家族には確実に伝え、受験準備への協力を仰ぐとともに、自身の取り組み姿勢や緊張感を家族へ示しさらに自主性を高め、自分を奮い立たせるトリガ-にしましょう。

 7.取得後の活用を具体化

 資格を取得したらどのように活かすか、自身のキャリアへの影響を考えてみましょう。役職や年収が上がるなど、モチベーションにつながるイメージを描いてみて下さい。 なりたい自身のイメージ像が明確だと、それに向かって努力がしやすくなりますし、そのため努力に対する労力を軽減できると思います。

 8.学習環境

集中しやすい環境は人それぞれです。しかし、勉強専用のスペースがあったほうが他のことに気を取られないため、集中しやすいです。部屋の一角に勉強スペースを設けたり、集中しやすい環境づくりを目指して下さい。 時には、学習場所をあえて変えて、図書館、カフェ等で高校生や大学受験を目指す学生のなかで、周りから自分に通常ではない刺激を与えてみるのも、非日常的で以外に効果的かもしれません。

  今回は「モチベ-ション・コントロ-ル」その2について紹介しました。本人が楽しんで実践できるのが理想です。いろいろ、トライして適した方法を見出していただければと思います。難関な技術士試験を目指す諸君です。究極的には「できない自分を恥ずかしく思う!」ぐらいの強い、意志をもって挑んでいただき、合格を手中にしていただくことを願っています。 (以上)"

「願書の不備は補強」

2025年08月23日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 22

「願書の不備は補強」  

 今後、皆さんは口頭試問に向け、具体的に準備を進めて行かなければなりません。私はこれまでの経験として私自身の技術士合格後、社内外の受験者、約80数名の模擬口頭試験を行う支援をしてきました。この間、いろんなタイプの受験者の対応状況を観察、評価、支援してきました。今後、口頭試験に臨むに際し、その対応方法として重要な事項について、残念ながら目標を達成できなかった受験者、達成できた受験者の例を数回に分け、その模擬面接の状況と準備事項について、紹介していきたいと思います。

 1.経歴書、業務内容の第一印象  

  この受験者は50歳代で、鉄道分野で筆記試験を通過しました。知人からの依頼を受け、模擬口頭試問を実施する前に経歴書及び技術士としてふさわしい業務の内容を確認しました。第一印象は「これまでの業務経歴と業務内容を、淡々と記述した印象」でした。模擬口頭試問は私と私の友人と二人で行う予定であり、お互いの共通認識は「課題解決のプロセス、そのための分析、検討、評価、判断」の記述が不足している。すなわち、技術士にふさわしい業務の苦心した点が記述内容から、残念ながら読みとることができませんでした。

 2.記載内容が通常業務

  受験者の業務内容を簡単に示すと、「鉄道新設路線開業に向けた工程管理及び品質管理」の内容だったと思います。試験官役の私は、この分野については全く、素人ですが「通常業務の内容として、当然実施すべき事項」をそのまま記述された印象が気になりました。友人も同感でありその部分を模擬口頭試験で掘り下げる設問を想定しました。

 3.検討プロセスに対する質問  

一般に経験業務について工期や工事条件の制約がある場合、それを改善するための様々な調整、工程の工夫が必要となり、その最善策となる解決策を導きだすことが必要です。そのプロセスについて確認する設問の質問表を用意し、以下について質問しました。

・事前調査で確認が必要だった事項は?、

・記述業務において通常の調査と異なる内容とそれを行うことで、期待された効果は?

 ・課題に対する検討プロセスと、何故それを選択したかを説明して下さい。

・解決策に対しその判断に至った重要なポイントはどこですか?

・解決策としてとして想定した複数案の内容と特徴は?

 ・本業務で特に工夫あるいは改善を試みた点とその成果は?

 4.技術士にふさわしい業務に対するイメ-ジの相違

  本人も口頭試問は初めての体験であったようで、通常ではない緊張感が伝わってきました。上記の設問についてはある程度、予測はしていたものの、設問される視点の本人イメ-ジとの違いとその理解不足、準備不足が感じられました。準備不足について受験者は誰しもが痛感することであり、あとでリカバリ-は十分可能なのでこの時点ではさほど大きな問題とはなりません。 但し、技術士としてふさわしい業務の内容について、的確に説明する必要があるので、これについては十分時間をかけて準備しておく必要があります。

 5.願書の不備  

 願書として提出したものは、その時点で内容として完璧に近いものであったか否かは個々に相違があり、必ずしも、十分な状況であるとは限りません。 提出したものは修正できませんので、不備、不足と思われる点については口頭試験に備え、これらを補強(悪い言い方をすれば、きちんとした言い訳)しておく必要があります。本人に確認しましたが、願書提出前の他者添削はしてもらっていないとのことでした。 この点について、本人へ「技術士としてふさわしい業務」に対する内容整理と記述不足点の補強及び、口頭試験としての回答方法について、アドバイスしました。本人もこの点は理解しその後、準備を経て口頭試験に挑みました。  

 しかし、結果は残念ながら不合格でした。口頭試験でのリカバリ-がかないませんでした。筆記試験は通過されたのですが、結果として「技術士としてふさわしい業務」を試験官に伝えることができなかったと思います。

 6.願書で見えるスキ  

 口頭試問は試験官が興味あることを聞いてきます。質問してみたい点、記述内容にスキがありそうな部分は、それをされに広げるように設問してくるケースが想定されます。従って、このスキや不備な箇所については、予めこれを想定、その隙間を埋める準備が必要です。 これは場面や状況に応じてとなりますが、実際にそのプロセスを踏んではいたものの、内容として記述不足であったことに対する反省点を伝え、これを補うことが必要と思います。  受験者各位は、今からでも遅くありません。提出願書を先輩技術士から添削を受けて下さい。記載内容にスキがありそうな点をいろいろな視点から見つけだし、それの補強、穴埋めを用意周到に進めて下さい。 次回は、願書補強により無事、合格できた受援者の例を紹介する予定です。(以上)

「技術士試験の波及効果と展望は」

2026年02月28日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 22

「技術士試験の波及効果と展望は」  

最近の記述及び口頭試験内容の傾向として、課題解決によって得られた業務成果や、その後の波及効果が求められる場合があります。何故なら、技術者としての実力、影響力、再現性を有しているか否かを、試験官が判断する重要ポイントであるからです。 今回はこれの準備しておくべき、基本的な考え方及び記述方法とその例文について、以下にご紹介したいと思います。

 1. 業務成果の表現方法

1)着目点

 業務成果について試験官が着目している点は、以下と思います。

 ・課題に対して何を改善し、どんな目標を達成したか。

・どんな技術的工夫があり、その判断は成果となって現れているか。

 ・数値として定量的、客観性が明確になっているか。

 2)表現キーポイント

 表現のキ-ポイントとしては、以下を盛り込むことが重要と考えます。

・目標、改善数値・指標を入れる(%、期間、件数、コスト等)

・「~に貢献した」「~を実現した」「~に寄与できた」など、結果重視の表現とする。

 ・自身の責任、役割を明確にし、自らが判断、提案した事実を強調する。

3)記述例文

本業務では、老朽化した○○施設に対し、劣化要因を分析、LCC削減効果のある複数想定案を評価、最適な補修工法を選定、○○に工夫し、コスト縮減による施工計画を立案した。その結果、補修後の耐用年数を約20年の長寿命化、維持管理コストを従来比の約2割程度削減する成果を得た。

 2. 波及効果の表現方法

1)着目点  

 波及効果について試験官が着目している点は以下と思います。 

・成果が自身の業務範囲を超え、その後どのように活用されたか。

・組織、他事業、関連業界へのどのように展開されているか。

 ・技術士としての影響力や視野の広さを発揮できたか。

 2)波及効果の内容と方向性

 波及効果を示す際の内容及び方向性を示す記述では、以下を考慮すると良いと考えます。

・アウトプット:組織の技術マニュアルや基準、標準化、経験知の水平展開  

・関連事業:参考事例としての情報知活用  

・人的資源:人材育成、技術伝承、ナレッジマネジメント  

・社会性、公共性:作業効率の改善、コスト縮減、安全性の向上、環境負荷の低減  

・経営:高品質化、信頼度、組織提案力や顧客満足度の向上

3)記述例文

本業務で提案、実施した補修設計手法は、社内技術資料として整理、取り纏め、同種構造物の設計マニュアルとして活用・展開されている。結果として、類似案件における設計期間の短縮、発注者からの業務評価の向上が図られ、組織全体の技術力向上に寄与できた。

 4)「業務成果+波及効果」の一体化記述例

本業務では、○○の課題に対し、現地調査結果を基に劣化進行モデルを構築し、最適な補修時期と補修工法を提案した。その結果、構造物の安全性、耐久性の改善を図り、機能持続による延命化を図り、従来手法に比較し約20%程度のライフサイクルコストを削減できた。  本業務成果を社内の標準的設計例として取りまとめ、他の維持管理業務へ適用、関連部署等へ水平展開を図った。新規の情報は定期的に更新作業を行い、現在も継続活用されている。同種構造物の点検、補修計画の効率化、高度化に対し、波及効果を発揮できたと考えている。

 3. 将来展望に対する記述例

業務成果に対する将来展望の設問に対しては、以下の点を参考に記述下さい。

 1)不適な記述例文

 ①抽象的:今後も社会に貢献していきたい。

 ⇒何を?どうやって?が具体的に示されていない。

②願望のみ:将来的には業界をけん引する役割を担いたい。

 ⇒意気込みだけでは技術士試験では評価されにくい。

③成果との連携:AIやDXを積極的に活用していきたい。

⇒業務成果とのつながりが分かりにくく、連携の方法を示す必要がある。

 2)記述例文

本業務により、○○構造物の設計の合理化と品質向上が図られ、施工性及び維持管理性を向上、試算したLCCを約1割程度、低減できた。 今後はインフラの老朽化進展や技術者不足が緊喫課題であり、より効率的かつ信頼性の高い設計・維持管理手法が求められる。本成果を活用し、設計手法の標準化、高度化を図るとともに、関係技術者へ情報共有し活用を促進、安全性が高く、持続可能な社会基盤整備に貢献していきたい。

4.あなたの意見を求められた場合の記述例  

「技術者としてのあなたの意見を述べよ。」が設問として予想されます。その場合は以下の記述方法はいかがでしょうか。

 ・「本成果を基礎資料として、今後は○○の高度化、標準化を促進し、△△の課題解決に向け、技術者として日常業務を通じて、公益の確保に貢献して行きたいと考えている。 ・社会的要請を踏まえ、本業務成果の情報共有による活用と一層の技術進展を図ることで、□□の実現に向け、社会貢献に寄与したいと考えている。

 次回は、堅苦しさから解放される「技術士試験に大切な自分空間」について、ご紹介したいと思います。(以上)

「努力は必ず報われる」

2025年09月20日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 21

「努力は必ず、報われる。」  

 筆記試験が終了し約2ケ月となりました。皆さんは試験の手ごたえや自身の感情など、整理はできましたでしょうか?11月上旬には筆記試験の合否発表となります。待ち遠しくもあり、不安でもありの心境でしょうか。 以前にも本コラムでお伝えしましたが、筆記試験合否発表後はあっという間に口頭試験本番がやってきます。口頭試験までに準備すべきことは非常に広範にわたり、受験者の皆さんは、時間がいくらあっても足りないことを、実感することになると思います。  今回は、私の口頭試験を指導した一人で、幾度の不合格を経て、ついに念願の合格を勝ち得た受験者の苦悩と努力についてご紹介します。

 1. 苦節〇年  

 彼は50代前半、建設部門(土質及び基礎)を受験、本人の意に反し、残念ながら不合格を繰り返してきました。毎年の試験準備では、骨子法(3分割法)や箇条書による記述方法など、いろいろ試してみてはみたものの、思うような結果を出すことができないでいました。  彼の試験勉強に対する取り組みは、極めて真摯であり、「何故、これまで良い結果が出せなかったのか?」と不思議に思うぐらいでした。結局のところあれやこれや試験に関する情報収集が過多となり、自分に合った納得する手法の採用に悩むことが多く、長いトンネルから、抜け出ることができなかったのだと思います。

 2. 継続した人一倍の努力  

 彼は周囲の人には公言していませんでしたが、人一倍の努力を継続してきました。試験に備え、試験学習のための部屋を一時的に期間限定で借りたり、数多くの教材や関連情報を収集、自身の学習スタイルに取り入れてきました。それ故、筆記試験通過後は何がなんでも、彼を合格させてあげたい一心で、私は彼を支援しました。 最初はあまり上手く回答できなかったものの、彼は模擬口頭試験問答をくり返し行い、応答にも徐々に慣れていきました。

 3. 誰でも不安な口頭試験

 50代でもあり、仕事や人生経験も豊富な彼です。とは言え、技術士口頭試験は初めての体験です。受験者は誰でもそれなりのプレッシャ-を感じるものであり、いろんな試問を想定すればするほど、心配や不安がより膨らみ、準備不足、知識不足等を感じてしまうものと考えます。  職場内で彼と顔を合わせる度に継続努力の自信の一方で、対岸にある不安とが混在する複雑な重圧と向き合っている状況を私は、強く感じていました。しかし、第三者は声援を送りことはできますが、これを乗り越えることができるのは、本人以外にありません。彼の成果を祈るばかりでした。

4. 最終仕上げ  

 いよいよ口頭試験日の直前、本人から再度、模擬試験の申し出がありました。「最後にお願いしたい。」少し、オーバ-な表現ですが「最終仕上げ」。これまでの準備成果を自分なりに確認しておきたかったのだと思います。私は二つ返事で了承し、「最終仕上げ」に付き合いました。彼には、これまで努力したものを自信の糧とすれば、必ず合格できる 旨を伝え激励しました。

 5.努力は必ず報われる

  口頭試験終了後、ただちに電話連絡をもらいました。スマホの向こうに彼のほっとした笑顔が思い浮かぶ声でした。のちに口頭試験再現問答を見せてもらいましたが、ほぼ、合格できる内容と確信し、発表の日を待ちました。  翌年春、苦節〇年、ついに桜が咲きました。彼のひたむきな努力があればこその達成は、自分のこと以上に喜びがこみあげてきました。遠回りはしましたが、「努力は必ず報われる」ことを、身をもって示してくれました。  彼は技術士資格取得後、従来以上に提案型業務(プロポーザル、総合評価)の提案書の執筆機会が増加しています。業務受注件数の増加など、その貢献度は目覚しく、社内の頼もしい地質技術者として活躍しています。私は、陰ながらその支援をできた一人として、この上ない喜びを感じています。彼から「最後にお願いしたい。」と言われた場面の「瞳輝くまなざし」と苦難に立ち向かう彼の心意気を、私は今後も決して忘れることはないと思います。

 次回からは、私がこれまで体験した技術士5分野の口頭試験体験記について、記憶をたどりながら、その時の心境、反省点等、驚きの質問など今後、準備すべき要点について、ご紹介したいと思います。受験者皆さまの口頭試験の取り組み準備に向け、少しでも自信に繋がればと考え、記述していきたいと思います。(以上)

業務内容の詳細~部門や科目のミスマッチに要注意!~

2017年02月24日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 20

受験申込書の「業務内容の詳細」について、今回は『部門や科目のミスマッチ』をテーマに述べたいと思います。

 

業務内容の詳細では、立場・役割・成果に加え、その業務の課題や問題点・解決策等を記述する方が多いと思います。

このうち課題や問題点・解決策の内容が、自分の受験する部門や科目に合致していることが大切です。添削をしていると

時々、この部分が『この部門(科目)の視点になっていない』と感じる場合があります。具体的に例を挙げてみます。

 

建設部門の建設環境科目の受験生が、貴重種の保全の話に終始していて、建設事業のことにほとんど触れていない。

これでは口頭試験で試験官に環境部門と判断される可能性大です。

 

建設部門の鋼構造及びコンクリート科目の受験生が、課題や問題点・解決策の内容として施工計画や施工設備に関する内容

を記述している。たとえ鋼構造物やコンクリート構造物を扱っていても、課題や問題点・解決策(つまり技術士としてふさ

わしいポイントになるところ)が施工関連の内容だと、口頭試験で『それは施工計画ではないでしょうか』と問われる可能性

大です。

 

もし、これらの例のように『部門(科目)違い』と思われてしまうような文章を書いて提出しても、これが原因で受験申込みが

不受理になることはありません。

しかし、無事に筆記試験を合格しても、口頭試験の時に厳しい質問を受ける可能性は非常に高まります。

 

受験申込書を提出してしまったら、文章を訂正することはできませんから、提出前に十分なチェックを受けることが大切です。

 

*業務内容の詳細に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その1)

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その2)

 

*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

正念場

2025年06月28日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 20

「正念場」

 受験者諸氏は正にこの時期、受験に向けて正念場を迎えていると思います。あと3週間後の本番試験に向け、これまでの努力の積み重ねを是非、実現させることを期待しております。今回は合格のためのこの正念場を乗り越える施策について、私の経験を踏まえ、お伝えしたいと思います。

 1. 携帯ノートを作成

 作成した準備解答文の骨子や要約を見開きで1問1ページに記載し、通勤や休憩時間でも見ることができるノートを作成しましょう。専門、必須、応用それぞれ準備した問題の項目と内容が繰り返し記憶できるような書き方に工夫しましょう。

2. 自己作成模擬解答の録音、再生、音読、記述

 前回でも紹介しましたが作成準備した解答文は、自身の声でICレコ-ダ-等に録音、常に再生できるようにしておきましょう。再生は2~3倍速程度で、とにかく速く聞き、上記1.の作成した携帯ノートを見ながら、耳(聞く)と目(見る)、声にだす(話す)三感をフル活動するできる状態を作って下さい。さらに聞いたあとは実際に聞いたことを思い出しながら書くことを繰り返しましょう。但し、個人差があるので自分に適さない場合は、別の方法を検討下さい。自分に合った方法が最適です。

3. 時間計測に基づく、筆記試験の訓練

答案1枚(600字)を書き上げるのに私の経験では約20分程度の時間を要します。考えながら書くとすれば、これ以上の時間が当然必要です。したがってどのような速さで記述すべきであるか、紙面を埋めることができるかを事前に体得しておくことが必要です。 記述に要する時間配分をあらかじめ計画しておいて、筆記試験本番に挑む必要があります。自分はどのぐらいのペースで、どれだけ紙面を埋めることができるのか、自身の記述能力を把握、事前に身体と脳で覚え、試験に臨んで下さい。

 4. 速く書いても、読める文字の書き方練習

 最近はPCや端末機器の普及により、日常的に文字を書く機会が少なくなっています。このため文字をたくさん書くことには慣れていないという実情があります。技術士第二次試験は記述試験です。書くことが絶対条件ですので、これに対応する必要があります。従って、速く書くことが本番でできるように、準備解答文作成段階から体得すべきことであり、以下にその準備と留意点、訓練方法を示します。

 ・筆記用具はシャ-ペンではなく、質量が軽いえんぴつを数本準備する。

・見出しは濃いタイプ(3B程度)を選定、芯先はあらかじめ、太くする。

・記述用はFやHB程度の濃さのものを(これは自身の好みで選択)使用する。

・採点者はコピ-版で採点すると言われていますので、これを意識し文字の濃さ、コピ-後の鮮明さに留意する。

・きれい、正確を重視しすぎ筆圧を要する書き方をしない。(後半に握力が継続しない。これは私の経験です。握力を消耗しすぎ、手に力が入らなくなりました。)

・文字が小さい、極端に薄いは不適です。しっかり読めること、明瞭さを重視しはっきりと書く。

・行書体ではなく、誰でも読める楷書体で書く。

・速く書くのである程度雑であることを許容し、読める文字を優先する。

・握力ハンドグリップで事前トレ-ニング、これに備える。(以外だが技術試験は書くこと対する筋肉量と忍耐力が必要である。

 5. イメ-ジトレ-ニングのくり返し

 試験本番では準備した論文と同じ出題は、ほとんどないと意識して下さい。このことは、自分の気持ちの余裕に繋がります。期待があるほど、そうでない現実は、「落胆」が大きくなります。ここで、私が申し上げたいのは以下の点において本番でいかに対応していくかということです。

・設問問題文は細かく区切って、何を問われているかを明確に掌握

・設問文には答の「ヒント」が潜んでいることに着目  ・書き出す前の5分間程度で骨子メモを作成、記述項目を整理

・事前準備解答文及びIC録音による「部分的パーツ」を脳内でカード化  

・設問(題意)に沿い、パーツを組み合わせ、解答文を構成

・100点満点を取る必要はない。ある程度の内容記述を優先

・紙面を埋め、ミスしても修正しやすい箇条書き記述を適用

 この時期、正に正念場ですが、試験本番で何とか乗り切るには、骨子法により準備した解答カードやパーツをパズル化、イメ-ジトレ-ニングの反復により、忍耐強く、最後まで書き続ける精神力の継続維持と時間配分計画に留意下さい。 (以上)

「再スタ-ト」

2025年07月26日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 20

「再スタ-ト」  

  技術士第2次試験を受験された方、お疲れ様でございました。試験が修了しご自身の身体から魂が抜けたような状況の方もいらっしゃることでしょう。記述できたところ、そうでないところ、個々様々ではあると思いますが、できるだけ口頭試問に向け、準備・再スタ-トがきれるよう今回は、口頭試験までに準備しておくべき事項について、ご紹介したいと思います。  

1. クールダウンと家族サービス

 まず、頭の中をクールダウンしましょう。試験本番にむけ相当、かけ足で猛進された方々がほとんどと思います。この時点で一度、クールダウンしましょう。 技術士を目指した理由は?、合格した後のビジョンは?、自分はどのようなことを目指してきたのか?一度回想して下さい。その上で自分を支えてくれた家族、友人、先輩技術士に感謝の気持ちを抱いて下さい。試験のでき映えを冷静に把握、次のスタ-トに準備すべき点を見据えましょう。 無論、家族サービスは最大限行って下さい。家族の支えがなければ、苦しい学習や試験への挑戦はなかったはずです。感謝の気持ちを自分のできる範囲での家族サービスと自身の言葉で伝えて下さい。

 2. 口頭試験に向けた学習計画の立案

 一方、口頭試験に対する準備も早めに始動し、着実に進める必要があります。時間があるようで口頭試験まで、現実は準備すべき事柄は山ほどあります。口頭試験を体験された方は、「言わずもがな」と思います。クールダウンの後は口頭試験に向け、学習計画立案へと、気持ちを切り替えましょう。  

 3.口頭試問Q&Aの作成  

 口頭試験対策として、まず、口頭試問のQ&A作成の準備をしましょう。情報はネットを含め数多く出されていますが、自分に必要な情報を収集しましょう。 なかでも一番な重要な点は願書です。願書に書いたことを、自分が試験官になった立場で、入手した情報と合わせてどんなことを聞きたいか、書き出してみましょう。書き出した質問:Qに対し、回答:Aを改めて考えてみて下さい。こちらはQ&A表として整理しましょう。内容、精査は後からでじっくり行う必要がありますので、とにかく思いつくまま書き出していきましょう。

4.Q&Aに必要な準備素材

 前述したQ&Aは口頭試験の必須アイテムです。この完成度が口頭試験の合否を分けると言っても過言ではないと思います。私は経験上、準備すべき素材は以下が挙げられると思いますので、参考までにご紹介します。

 ① 願書の記述内容と周辺技術の情報

② 各分野の白書の内容と国内の先駆的事例

 ③ 専門雑誌の特集記事(最近の技術トレンド及び近年の自然災害状況、復興対策)

 ④ コンピテンシ-関連情報

⑤ 技術士法と倫理

⑥ 専門分野の国際視点に基づく経済社会、地球環境、国際動向に対するあなたの意見

5.自己を振り返る

 ク-ルダウン中には自身の力量について改めて振り返ってみて下さい。自分は専門分野について知見は持ち合わせているのか?技術士として、胸を張って宣言できるのか?今後、技術士に合格できたら、どうあるべきなのか? 是非、この期間に自問自答する貴重な機会として捉え、異なった側面、視点から自身のあるべき姿を再考し、口頭試験準備に向け徐々に再スタ-トしましょう。 次回は口頭試問に必須のコンピテンシ-についてお知らせする予定です。(以上)

「Q&Aの作成」

2025年08月16日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 19

「Q&Aの作成」

 技術士口頭試験の準備では、まず、口頭試問用のQ&Aを作成、整理することが極めて重要です。今回は私の経験を踏まえ、この準備項目についてお知らせしたいと思います。 口頭試験は技術士の資質として技術的知識及びそれ以外の実務経験、倫理観、コミュニケーション能力、課題解決能力などが評価されます。このため以下に示すカテゴリに分けたQ&Aを作成しましょう。想定される設問及びそれに対する回答すべき内容について紹介します。

1. 業務経歴・実務経験

業務経歴、実務経験の確認される目的は、あなたが実際に技術者としてどのような業務を行ってきたか、その中での役割・成果・工夫点を確認するため、次のような設問が予想されます。

 ・Q1:業務経歴票に記載された○○業務について、もう少し詳しく、どのような業務であったか説明してください。

 ⇒A:業務の背景、目的、あなたの役割(技術的な責任がある立場)、実施内容、成果、工夫した点、困難だった点とその対応などを整理しておきましょう。この際、解決が容易ではなかった点も掘り下げておく必要があります。

 ・Q2:その業務で発生した課題と、それに対する対応策はどのように見出しましたか?

⇒A:ここで重要なのは課題に対し調査、分析した結果に基づき、どのようなプロセスや手法により、最適案と判断したかを、明確にする必要があります。その際、必ずしも全てを満足することは困難が伴うなどの制約等が存在し、その点を考慮した上で責任的立場において総合的評価に基づき判断したことを考慮下さい。

Q3:その経験を通じて得た評価、教訓あるいは反省点はありますか?また、今後の業務に活かせる点はどのようなところですか?

 ⇒A:結果として目標とした成果は達成されたが、それを自負するのではなく、現時点でそれをどのように自己評価しているかが重要です。さらに検討を加えるべき事項はなかったのか?解決策実施の際、もう一度PDCAサイクルをまわし、改善を図る事項はなかったか?反省点は?など、今一度、再考してみて下さい。

 2. 技術的知識・応用力

 技術的知識・応用力については、実務に関する技術的な理解・応用力・判断力を確認することが目的であり、以下の設問が想定されます。

 ・Q1:記述した○○技術及びこれに関連した類似技術について知っていることがあれば簡単に説明してください。

 ⇒A:特に、本業務の関連技術、周辺知識、実施例、今後の技術開発の必要性等、自身としての技術的見解、意見として整理して下さい。

 ・Q2:その業務で選定した技術の妥当性は、どのように説明できますか?

 ⇒A:この設問に対する回答は1つではなく、効果、コスト、作業性、品質、今後の維持管理の容易性等、多面的な側面から総合的に妥当であったことを説明することが、より説得力があるものと考えます。

Q3:最近の技術トレンドや課題に関するあなたの意見は?  

 ⇒A:この設問は技術者として有すべき見識、継続学習、周辺知識の習得状況等幅広い知識について確認される内容と思います。すぐ回答が思いつかない場合は、「○○技術については私としてさらに研鑽が必要と考えています。さらに○○の部分や、技術開発の分野については、社会的ニーズでもあり、前向きに取り組んで行きたいと考えています。」のような積極姿勢を強調して下さい。

 3. コンプライアンス・倫理観  この設問はいわゆる「技術士法」の理解とその倫理観を問うものであります。 従いまして、技術士法第45条に基づく職業倫理・社会的責任についての法的文書を丸ごと復唱するのではなく、「どのようなことが問われているのか」を、設問に対し、自分の言葉で言えるように、理解を深めて下さい。

Q1:技術士として求められる倫理とは何だと思いますか? 

⇒A:定義的な文面では「業務遂行にあたり,公衆の安全,健康及び福利を最優先に考慮した上 で,社会,文化及び環境に対する影響を予見し,地球環境の保全等, 次世代に渡る社会の持続性の確保に努め,技術士としての使命,社会的地位及び職責を自覚し,倫理的に行動すること。」となります。   

これに対しては思い切って簡単な表現に変え、次のような簡略化表現で回答することが良いと考えます。

⇒A:「業務の上で国民の安全、健康を最優先に社会や地球環境を守ることを使命と認識し、倫理的に行動すること」  

Q2:もし不適切な設計や仕様の強要があった場合、どう対応しますか?  

⇒A:相手方に事情を説明し、その理解を求めます。万一、理解が得られない場合は上司に相談、会社や組織としての対応を要請します。

 ・Q3:法令遵守が難しい状況に直面した経験があれば教えてください。

⇒A:実際には、ほとんどこのような状況はないものと思います。但し、仮に想定した場合の対応としての模範解答は、「これまでの経験ではありません。仮にそのような場合は、法令を遵守できる方策や手段を提案することが重要と考えます。

 4. 技術士としての意識・今後の抱負   

この設問はあなたが「技術士としてふさわしい人物か」を判断するための確認問題として、以下が予想されます。

Q1:なぜ技術士を目指したのですか?

⇒A:業務関係者へ正確に説得力ある説明する技術能力を身に着けた人材になりたいと思ったからです。

 ・Q2:技術士になった後、どのように社会に貢献したいですか?

 ⇒A:業務上は無論ですが、日ごろの行動や活動を通じて、広く社会へ貢献できればと考えております。

 ・Q3:どのように自己研鑽を続けていきますか?

⇒A:自身の専門分野のほか、これまでの経験できなかった分野についても講習会、学会への参加、専門技術の深化等継続学習に努めて行きたいと思います。

5. 応用・ケーススタディ  

この設問は想定外の状況場面を設定して、これへの対応力・判断力・説明力を確認する内容で、最近はこの手の傾向設問は多く、以下のような内容が聞かれています。

 ・Q1:ある設計案件でコストと安全性の両立が困難な状況ではどのように判断しますか?

⇒A:ポイントとして、どちらかのみを選択し偏重した回答は不適です。どちらも軽視できない重要問題であり、双方ともの両立に向け、最大限のポイントを見出すことが重要と考えます。

 6.準備のポイント  

Q&Aで準備すべきポイントを以下に整理します。

 ① 業務経歴票の深堀りの徹底:記載内容を第三者目線で見て、口頭試験で突っ込まれるポイントを洗い出し、これに対する回答を万全に準備する。

② 「なぜ?どうやって?何のために?」深掘り:単に「やりました」ではなく、「なぜそうしたか」「その結果どうなったか」、きちんと短時間に説明できるようにする。

 ③ 技術士倫理綱領の理解:自分の考えとして、どのように理解しているか、自分の言葉として伝えることができるようにする。

 ④ 模擬面接による口頭表現の練習:厳しい試験官役になってもらい、数回、模擬試験を行い、面接対応力を身に付ける。 次回からは私が、模擬面接を行い無事合格されたケース、残念ながら不合格であったケースなど数名の受験者例をとりあげ、口頭試験に対しどう準備すべきかをご紹介して行きたいと思います。(以上)

技術ノートx100を作成できた受験生へのエール

2017年06月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 19

技術ノートx100の作成
技術ノートにキーワード(100個目標)を作成するのは大変ですが、まずはこれを頑張りましょう。
5月中に100個作成することが目標でした。これを達成した人は素晴らしい。あと少しという人も
よく頑張りました。

 

筆記練習の開始
技術ノートの作成は目的ではなく手段です。また、試験には期日があります。すでに6月に入った
ので、技術ノートをベースにした筆記練習を開始しましょう。目標は作成した100個の技術ノート
をベースにして、600字原稿用紙にそのキーワードの特徴、課題、対策をまとめます。A4の技術
ノートには900字相当の情報が通常あるので、ここから600字にまとめます。

 

図表の活用
600字の原稿に、特徴と課題と対策をまとめるには、端的に効率的にまとめるテクニックが必要
です。ここで最も有効なのが図表を1つ挿入することです。個人的には、原稿用紙の右上の7x7の
升目がターゲットです。ここに600字の原稿で書きたいことのエッセンスを図表として示すことが
できれば、それだけでほぼ合格です!

 

黄金の3の法則
特徴は3つに拘らなくてもいいですが、課題と対策はそれぞれ特に重要なことを3つ選択して、その
記述に集中しましょう。限られた原稿用紙の中でアピールするには、2つでは不足するし、4つでは
多い。やはり3つが非常に有効です。常に課題を3つ考えて、それぞれの解決策を考える癖をつけましょう。

 

目標は30分
600字の原稿用紙を一枚書き上げるのにどれぐらいの時間がかかるでしょうか?完成した600字原稿を
朗読すると2分とかからない。でも、悩みながら書いていると時間はどんどん経過する。実際の試験の
時には、キーワードを書き出し、頭の中で整理しながら記載する必要がある。目標はズバリ1枚30分だ。
空き時間が30分あれば、キーワード1つを書き上げよう。また、できれば勉強時間として、朝でも、
夜でも良いけど2時間確保して、キーワード4つを書き上げるようにしよう。

 

6月中に100個のキーワードを原稿用紙に記述する
毎日4枚のキーワードを書けば、25日で100個のキーワードを原稿用紙に記述することは可能だ。
6月はこれを目標に頑張ってほしい。そして、原稿用紙に記述していると、作成した技術ノートの
過不足を感じることがあると思う。その内容は時間が許す範囲で結構なので改定していこう。
経験則で言えば、技術ノートを2回ぐらい改定するとかなり優れたレベルに昇華する。

 

7月に入ったら録音
600字の原稿用紙に記載することでかなり記憶に定着していると思うけど、これだけでは十分では
ない。実際の試験の時に適切なキーワードが思い出せるようにするには、この100枚の原稿用紙を
スマホに録音しよう。先ほども書いたように600字の原稿を朗読するのはわずか2分ほどなので、
200分(3時間20分)あれば可能だ。週末等の時間の取れる時に頑張って朗読しよう。条件が許せば
奥様や子供にお小遣いを渡す代わりに吹き込んでもらうのは方法かもしれない。

 

繰り返してヒアリングすることで記憶に定着
録音した原稿用紙の内容を繰り返しヒアリングすることは、電車の中でも、歩きながらでも、
いつでもできる。そして、何度もなんども繰り返し聞くことで、記述内容の過不足を感じることが
あると思う。ちょっと違うなあと思ったら、技術ノートを改定して、原稿用紙に書き直しして、
改定版として録音しよう。この改定版が多いほど、レベルアップしているということ。

 

今回は、記述問題に絞って合格の為のノウハウを披露しました。選択問題については別にアップ
します。

 

7月の試験に向けて、6月は佳境です。ここでしっかりと技術士としての自力を高めて、合格
レベルを一気に突き抜けてしまいましょう。

「やるだけ、やった!」

2025年07月12日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 19

「やるだけ、やった!」  

 いよいよ、試験が残り約1週間となりました。受験者各位にとって強いプレッシャ-や迫りくる緊張感はありませんか?今回はそんな状況をいかに自己コントロ-ルにより緩和するか、その方法について、参考までにお伝えしたいと思います。

 1. 気持ちに余裕を

  皆さんはこの試験に向け、相当の努力を重ねてきました。正にこのことは自分を奮い立たせる根源であり、逆に自信の証とも言えると思います。どうかこれまでの自分の努力を思い出し、そのことを自分としての自信と、気持ちの余裕に変えて下さい。皆さんのこれまでの努力すなわち「やるだけやった」ことに対する自己暗示により、達成感と高揚感、そして大いなる自信を気持ちの中に創り出して下さい。

2.本番でのアクシデントは想定内

 試験本番ではある程度のアクシデントは、想定内であることを予めイメ-ジして下さい。例えば交通機関の乱れや遅延、試験会場の空調、騒音、隣人の癖による影響(貧乏ゆすり等)などは、起こりうるものと想定しておいて下さい。仮に、想定外の設問や事が起きたとしても慌てず、想定内であることの冷静さから心に余裕を持つように意識して下さい。 予想外の設問の場合は、考え方を整理した上で視点を変化させ、まずは設問文章からその解答文のヒントを得ることを考えてみましょう。最近は設問文が長い傾向があり、記述に対するストリ-性やキーワ-ドヒントが潜んでいる可能性があります。 例えばそのような場合は、あえて自身の専門分野において、自らの条件付与した設定に基づき、言及する可能性を考えてみて下さい。解答文として自分の有利な分野へ誘導しながら記述していくことで、より実現性や説得力を強調できます。 想定内である意識を持つことは、余裕を持って柔軟に対応・記述できる非常に重要なキーポイントとなります。

 3.完璧を求めない

  試験では、例えば骨子法により記述項目を構想メモし、その後これに沿って一機に書き出す訳ですが、ここで重要なことは完璧を求めないことです。試験では記憶したキーワ-ドは1つ2つ、必ずといいほど忘れます。完璧であることは理想ではありますが、技術士記述試験は、各設問約7割得点できれば合格できる試験なのです。 ここでも想定内であることの心の余裕の必要性を理解した上で、題意に沿った解答文を原則に、ある程度の内容と質を維持、必要な文量で重要キーワ-ドを適度にちりばめて書き上げることを心がけて下さい。

 4.必ず最終チェック

  制限時間は以外にすぐやってきます。先述しましたが、予め記述時間配分を計画、事前の記述練習より、体得しておくことが重要です。 また、誤字チェックや若干の修正するための時間を必ず、確保しておいて下さい。専門用語の誤字は以外に恥ずかしいものですが、訂正すれば問題ありません。これも想定内として確認、修正する時間を予め配分しておいて下さい、以前も書きましたが、箇条書きにしておくことで修正、追加が短時間にできることも今一度、思い出してみて下さい。

 5.前日はリラックスして

 試験前日には以下を点検準備して、リラックスできる時間を作って下さい。

・試験会場までの利用交通機関(代替ルートも事前確認)と所要時間の確認(遅延発生による余裕を考慮、試験開始1時間前程度に試験会場に到着)  

・受験票の再確認、筆記用具と消しゴム(代替も含め複数準備)  

・汗拭きタオル持参は必須(会場が暑い可能性と手の汗対応。)  

・窮屈ではない服装(軽装)  

・昼食はどこで調達するかも事前決定(コンビ二等で事前購入、持参が良い)  

・水分補給用飲料の準備(ペットボトルの包装は、必ずはがしておく)  

・携帯電話の電源OFFの厳守   

受験準備に向けこれまで、「やるだけ、やった」ことを最大の自信として下さい。前日はできるだけ試験のことは何も考えずリラックスして下さい。自分の好きなことのみ考えるようにし、早めに就寝、しっかり睡眠時間を確保しましょう。 受験者各位の健闘による「夢の実現」を祈念しています。「受験者に栄光あれ」 (以上)"

「全力で勝ち取る!」

2025年07月19日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 19

 「全力で勝ち取る」

 さあ-、いよいよ試験本番です。寝不足や過労を避け体調管理を十分留意し、筆記試験に全力で挑んで下さい。必ず、今までの努力が実る時と信じ、受験者諸氏が栄光を勝ち取ることをお祈りいたします。 さて、試験本番直前ではありますが、試験直後にやらなければならないことが何点かあります。今回はその点についてお知らせして、予め準備願えればと思います。

 1. 当日すぐにメモ

 試験が終了したら、その日の内に解答文に何を記載したかを必ずメモして下さい。2~3日たつと何を書いたか忘れてしますので、できるだけ早く再現解答文を作成して下さい。 口頭試問では「記述試験の内容は、ほとんど聞かれることはない。」と言われていますが、記述試験について「解答できたこと、できなかったこと」等について聞かれる可能性があります。口頭試験のフォロ-対策としても極めて需要です。この時点で、できるだけ何を具体的に書いたかを、詳細に復元しておくことが重要です。   

2. 自己採点と補完解答文の作成

 再現した解答文はまずは、自分自身で採点してみて下さい。的確であったこと、そうではなかったこと、記述、言及不足の点等を整理してみて下さい。論文の論理構成や技術内容についても自己採点して下さい。 特に記述が思うようにできなかったことについては、現時点で記述するとすればどのように記述することが望ましかったのかを考え、再現して下さい。 例えば、これを準備しておくことで、口頭試問で記述不足箇所について、「この部分について記述が不十分であったと考えております。」と反省点を説明ができる機会を作ることができます。あるいは認識していた事が事実であることについてを補完できます。

3. 選択しなかった設問の理由

 専門、必須、応用課題は数問から選択することになっています。ここで大切なのは何故この課題を選択したのか?あるいは、選択しなかったのかをその理由を整理しておくことです。 おそらく、未経験分野や不得意分野によることが、その理由となると思います。一方、自分の専門分野であるならば、その部分について口頭試問でアピ-ルできるポイントとなる可能性があります。得意なこと、そうでないことの両方について改めて認識、整理下さい。

4. 添削を受ける

 作成した再現解答文は添削してくれる人がいたら、是非、添削してもらって下さい。第三者的な評価や記述の不足点が、より明確になると思います。その上で、添削後に解答文を再修正し、仕上げておきましょう。このことは、記憶がしだいになくなって行きますので、口頭試験時に向けて準備しておくが大切です。 また、本来、記述すべき点をしっかりと認識できていたが、本番では緊張や制限時間などから、思うように書けなかった言い訳を「やんわり伝える」巧妙な言い訳の準備となります。

 5. 業務経歴書の再チェック

  願書に記載した業務経歴票は、この時点で以下の観点から、再チェックを行い、記載内容、その理由や根拠、技術者としてのあなた意見等を改めて少しづつ整理しておきましょう。

 ・業務経歴、専門分野、技術士としてふさわしいと思う業務、失敗事例

・記述業務の技術的課題とその解決方法の理由と、検討プロセス

・自身の役割、判断した根拠、リスク対応事項、業務成果、将来展望、反省点、改善点

・倫理的配慮、安全性、法令遵守の視点、社会環境への配慮

 但し、口頭試験の準備ではこの点について、さらに掘り下げる必要があります。現時点では要点整理と補強の必要性の有無の確認程度で、良いと考えます。 願書作成時ではかなり熟考して願書を作成していたつもりでも、現時点でみると以外に言及不足な点や改善点が見つかる可能性がありますので、徐々に準備しておいて下さい。(以上)                          

受験申込~業務内容はどのように書くべきか~(その2)

2017年03月13日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 18

前回に引き続き、勤務先における業務経歴のうち、「業務内容」の部分にテーマを絞って、注意点をアドバイスしたいと思います。

 

1つ目の注意点として、「計画、研究、設計、分析、試験、評価(又はこれらの指導)」という表現を入れ込みましょう、ということを書きました。

 

2つ目の注意点は、「仕事の特徴がわかるような記述」を心掛けましょう、ということです。

 

業務経歴は、受験要件を満たしているかを確認する事務的な資料でもありますが、大切なのは口頭試験の参考資料となるという点です。

筆記試験に合格したら口頭試験を受けるわけですが、試験官は業務経歴の業務内容の記載事項を見て、「この受験生はこういうキャリアを積んできたんだな」と情報を得たいはずです。

 

その時に、例えば

道路構造物の設計

コンクリート構造物の強度分析

という感じで、具体的な仕事の中身がわからない記述があったら、試験官はどのように思うでしょうか。

1つ目の注意点で書いた点はクリアしていますから、事務的には経歴としてカウントされるのは間違いありません。

しかし「技術士にふさわしい」業務なのかどうか、皆目見当がつきませんから、おそらく試験官は口頭試験で仕事の内容を逐一質問するのではないでしょうか。

 

口頭試験は原則20分間です。しっかりと受験申込段階で書いておけば受ける必要がない質問で時間を使うのは、大変に不利なことです。

 

例えば道路構造物の設計をしたのであれば、どのような構造物なのか、どのような道路種類だったのか、周辺状況はどのような所だったのか、技術的に課題となったことはどのようなことだったのか、等がイメージできるような記述をすることが大切です。

 

以上、2回に渡って「業務内容」をテーマに注意点を述べました。

事務的に問題ないのは当然として、口頭試験を意識して「技術士らしさ」が伝わるような書き方を心掛けましょう。

 

*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その1)

 業務内容の詳細~いつの業務を題材にするか~(その2)

 業務内容の詳細~部門や科目のミスマッチに要注意!~

 技術士二次試験 受験申込書が大切です!

 受験申込~業務内容はどのように書くべきか~(その1)

 

*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

 

 

 

技術士二次試験合格のモチベーション技術士は会社でこんなに評価されている

2017年12月19日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 18

技術士は名称独占というだけで、誰からも評価されないのでは?という漠然とした不安を抱えている人も実は多いのではないかと思います。

 

日本技術士会 原子力放射線部会の調査によると技術士資格の受験費用を負担してくれる会社は7割以上に及び、技術士資格取得後の報奨金を支給する企業も多くあることが分かります。

https://www.engineer.or.jp/c_dpt/nucrad/topics/001/attached/attach_1453_12.pdf

これは、平成18年の調査であり、多少古い調査ではありますが、現在でも技術士資格の取得を奨励している会社が数多くあると言えます。

 

ここで、注目すべきところは、技術士取得時の報奨金は出る会社は多くあるのですが、技術士資格に対する毎月の資格手当は支給されない会社が97%にも上っていることです。

 

ここから技術士は取ってからはお金にならないと考えるのは早計です。

建設コンサルタント会社などでは、技術士がなければ公共の設計業務委託を受注することができない場合などがあり、会社としては資格取得者がいなくなってしまうことは、会社としても死活問題となります。

会社からはどうしても技術士資格を取ってもらいたいという部分があり、報奨金を出しているということになります。

また、管理職などになるための条件として、技術士資格を設定している会社もあり、技術士がなければ課長、係長になれないという会社もあります。

設計業務などを行っている会社であれば、部門にかかわらず、多くの技術士がいた方が多くの分野の設計を受注する機会を得ることができるため、技術者、設計者として生きていくためには技術士資格を取得しておいて損はないと言えます。

 

また、一定の実績を積んだ後は、独立開業という道も開けてきます。

将来、独立を目指しているという人も、技術士資格を活用するということも視野に入れておくこともよいでしょう。また、複数部門の技術士資格を取得すれば、それぞれの分野を組み合わせたような設計業務なども受注することができます。

しかし、独立を考える時にはきちんとした仕事をいただける人脈などがなければ、仕事が来ません。会社員時代の人脈に頼りつつ、新たな仕事を開拓するという技術士の方が多いようです。

会社で実績を積む = 将来の備え

として、仕事にまい進するのもいいのではないでしょうか?

青本の頒布終了下での総監対策

2018年01月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 18

総合技術監理部門の試験は、技術士会が発行する『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)』を使って準備します。

この書籍は、表紙が薄い青色であることから、技術士受験業界では「青本」と呼ばれています。

 

従来、この青本は、技術士会から購入することができました。

しかし、平成28年に在庫がなくなったことと、内容が古くなったことから、増刷することなく、頒布されなくなりました。

 

ここで悩みのタネとなるのは、総合技術監理部門の受験生が、どのようにして、試験対策をするかです。

おおまかにわけて、次のいずれかで対応することになるでしょう。

 

1)知人等から青本(複写を含む。)を入手して対策する。
2)技術士受験対策会社のテキスト又は市販の参考書を利用して対策する。
3)青本や書籍に頼らずに対策する。

 

ここで、3)は避けた方が無難です。
なぜなら、総合技術監理部門で試されている能力は、青本の第1章を正しく読み込まないと、理解できないためです。

 

おすすめは、2)です。
なぜなら、対策会社は青本の内容に基づき、細部の情報をアップデートしているためです。

 

たとえば、人的資源管理の労働関係法について、青本では労働契約法を掲載されていません。
それは、青本が平成16年1月に発行されているのに対して、労働契約法が平成20年3月に施行されているためです。

 

働き方改革や長時間労働是正が重要テーマになっていますから、労働契約法は、押さえておくべき法律と言えます。

実際に、労働契約法に密接にかかわるセクハラ・パワハラ関連の出題は択一試験で頻出問題です。

 

もちろん、何らかの手段で、青本が入手できる1)の人が、2)の方法を併用した時には、さらに効果が高まると言えます。

 

 

イメ-ジ訓練により試験巧者となる

2025年07月05日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 18

イメ-ジ訓練により、試験巧者となる。」

  技術士試験の対策において、「骨子」や「キーワード」の整理は非常に重要です。これができること、それは存在することにより、説得力ある解答文を作成しやすくなります。今回は本番試験直前の時期において重要な再整理の具体的な方法とイメ-ジ訓練のくり返しにより、試験巧者となることを以下にご紹介したいと思います。

 1.過去問題・参考書・白書等からキーワードを再度チェック

 過去の筆記試験や自身で作成した準備解答文、模範解答、参考書から重要な用語や論点、トレンドキーワ-ドを再度チェック、重要なものを拾い上げておきましょう。 各専門部門の白書の最新版(例えば国土交通省白書、環境白書等)や専門雑誌の最近の特集記事等についても再度、確認しましょう。新しい制度や施策、全国各地での先進事例からトレンドキーワ-ドを今一度、チェックしましょう。特に関心があるもの、目についたものは、確実にメモ、記憶しましょう。 これらは口頭試問の準備資料となることも併せて、意識しておきましょう。この際、これらの技術的キーワ-ド項目はマインドマップや表に整理し、通勤途中等を利用し、どこでも確認できるようにしておくことが大切です。

2.骨子テンプレートを作成

 これまで準備してきた解答文は改めて、ICレコ-ダ-再生記憶と併用し以下のような骨子テンプレートを作成、そのロジック構成を整理しましょう。この作業はどんな設問に対しても、共通思考プロセスとして対応できるので、解答文骨子の作成が迅速となります。

 ① 問題提起(現状や課題の明確化)

 ② 技術的背景(関連技術や要素技術)

 ③ 対策案・提案(自分の技術者視点)

 ④ 期待される効果と新たな課題 ⑤ 技術者としての留意点(倫理・社会的影響)

 3.解答文のパタ-ン化

 本番試験ではどの設問(必須・選択・応用)においても、すぐに記述構成内容が思い浮かぶようにしておくことが理想です。出題傾向がある程度予想される項目(例:専門課題、応用課題、課題解決プロセス、リスク管理、法令対応、技術者倫理など)に対し、自分の実務経験に結びつけた解答をパターン化しておくと、本番で記憶の呼び出しがスム-ズとなります。 また、解答文は言うまでもなく「起承転結」が不可欠です。設問に対し、現状、 課題 、解決策 、 効果等の項目を、頭のなかでテンプレ-ト型の「1枚のカード」として、イメ-ジ化しておくようにして下さい。

4. 準備解答文の記述練習  

 試験本番前には必ず、本番を想定した記述練習を、一定時間を確保できる休日等を利用、以下に留意しながら行って下さい。 

①「時間内に書けるか」「字数が足りるか」「論理構成は一貫しているか」を確認。 

②実際に時間計測、数問記述、記述体得により制限時間へ不安を解消。

 ③解答文の再度自己添削により、誤字等の訂正、さらなる精度向上。 ・評価者視点で総合チェック。(着眼点、論理性、一貫性、専門性、倫理性)

 ④記述による手の握力の疲労度、耐久性の自覚

5.イメ-ジ訓練   

  試験本番を想定し、設問に対し短時間で記述骨子を構想するイメ-ジ訓練をとにかく繰り返し訓練して下さい。書き出すまでの数分間は焦らずじっくりと構想、構成メモを作成することを練習下さい。 私の経験においてもこれができれば、試験問題を見ただけで、合格できる自信が湧き出てきますし、気持ちの中に余裕が生まれ、試験巧者となることができます。このイメ-ジ訓練をくり返すことで解答文は書き続けることができると確信しています。  (以上)

技術士倫理を考える 渋谷温泉施設爆発事故(2007年)

2018年03月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 17

施設の設計には、様々な危険性を検討してその対策を行わなければなりません。

特に爆発性のガスが噴出と同時に発生する温泉施設では、対策を怠るととんでもない事故につながってしまうという事例を紹介いたします。

 

2007年に開業した渋谷区の温泉施設において、温泉が湧き出ると同時に出てしまうメタンガスが施設内に溜まってしまい、あるタイミングで引火し爆発し死傷者が出てしまったという事故がありました。

爆発の規模はすさまじく、建物の壁が全て吹き飛ばされ、骨組みだけになってしまうというほどの威力でした。

 

この爆発事故の原因が、メタンガス除去装置が結露によりガスが抜けなくなってしまったというものでした。そのためガスが施設内に溜まってしまい爆発を引き起こしたというものでした。

問題は、その可能性を施設設計時に知っていながら、保守の必要性を伝えなかった施設設計者に最高裁で有罪判決が出たという事です。

 

技術士を目指す方々の中にも、設計業務を行っている人が多いと思いますが、自分の業務が原因で死亡事故が起きてしまうと逮捕される可能性があるということを十分に認識した方がよいということです。

設計業務は常にコストを抑え、利益を出さなければならないという経営側の要求と、安全安心高品質のものを作らなければならないという、相反する要求に対してどちらにもよく映るような答えを出さなければならないという状況がよく出てきます。

つい、利益を出す経営側の顔色をうかがって、安全を度外視してしまうことがありますが、これが大問題になってしまうということが、約10年前という最近でも起こってしまっていると言えます。

いくら技術が進んでも、安全と利益を比較すれば安全を取らなければならないという当たり前のことがなかなかできないと言えます。

 

この事故が発生した後も、ガス除去装置の運用をめぐって、施設設計、施工を行った会社と施設管理会社と施設のオーナー会社との間で責任のなすりつけ合いがあったということもあり、事故の心象を悪くしています。

結局この事故が原因で、施設のオーナー企業は温泉施設運営事業から撤退しています。

一次試験対策にフリクションペンは便利

2019年06月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 17

一次試験はマークシート式試験です。その準備段階では、過去問題集を使います。

どのような問題文が出題され、その文中で、どのように誤り箇所が作られるかを分析していくと、力がつきます。

なぜなら、一次試験では、過去問題からの出題率が高いからです。

 

ある年、間違いの選択肢として出題された文章は、その間違い箇所を正しくして、正しい選択肢として再出題されることがあります。

その逆に、正しい選択肢として出題された文章は、文章中のキーワードを別のキーワードと入れ替えたりして、間違いの選択肢にします。

 

そこで、わたしたちは、論点となる箇所に、下線を引いたり、正しい用語を書いたり、補足説明を加えたりと書き込みをします。

問題集を3回転ほどすれば、その書き込みのおかげで、理解もずいぶん進むことでしょう。

 

まさに、「過去問を繰り返すことは、資格試験対策」の王道なのです。

 

しかし、ここで、副作用というべき困ったことが起こります。

今度は、書き込まれた問題集の雰囲気だけで勉強したつもりになったり、答えそのものを暗記してしまったりして、4回目以降は、学習の効率が落ちてしまうのです。

そして、書き込みが邪魔になるなぁと思ってしまいます。

 

そのとき、ボールペンや蛍光ペンで書き込んでいれば、諦めましょう。
新しい問題集を買って、心機一転がんばることです。

 

シャーペンで書き込んでいれば、消しゴムで消して、再利用するか考えます。
時間がかかります。そして、案外、消す作業で親指が痛くなるものです。

 

フリクションペンで書き込んでいるのならば、ドライヤーの熱風をあてます。
そうすれば、インクが消えて、また、新たな気持ちで問題集に取り組めます。
そうです。フリクションペンのインクが熱で消える性質に着目するのです。

 

ちょっとした勉強の工夫のお話しでした。

ビジュアル重視型で答案を採点者に読ませない!

2025年05月17日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 16

「ビジュアル重視型で答案を採点者に読ませない!」

私は技術士を取得できるまでに10年の歳月を費やしました。言わば劣等生です。不合格だった試験の設問はすべて記述、解答したつもり。白紙答案などはありません。当時、試験結果は、「不合格」のはがきが届くのみで、自分の解答文のどこが悪くて、どのレベルで不合格であったのかが、全くわかりませんでした。

今回は、「目からうろこ」「ある記述方法」との出会い、これを体得できたお陰で私は合格できたと思っており、それを是非、受験者諸氏にお伝えしたいと思います。

1.  採点者は心理的に読みたくない

採点者は限られた日数で、膨大量の解答文を採点すると言われています。従って、極端な言い方をすれば1字1句、くまなく読んでもらうことは時間的にも不可能ではないかと私は思います。また、長文は心理的にも読みたくないのが本音と思います。

私は採点方法として1次選考と2次選考があり、1次選考を通過しない解答は、そもそも読んでもらっていないのではないかと推測します。

私が想定する1次選考の採点区分は以下ではないかと考えます。

・紙面が白紙であり、解答されていない。⇒ C:不合格

・設問に対して、パッと見て題意に沿って的確に解答されていない。⇒C:不合格

・文字が乱雑すぎて、読むことができない⇒C:不合格

・文章記述内容が理解できない、意味不明、支離滅裂⇒C:不合格

  上記だとすれば多くの受験者の解答文は採点に至っていないのではないかと考えます。では、どのような解答文なら2次選考に残り、採点してもらえるかについて考えてみましょう。

2.  ビジュアル第一主義

この件に関しては極端に表現しますので異論があると思いますが、ご容赦願います。解答文は設問題意に確実に答えていることを視覚的にパット見て、その構成が分かる記述が必要です。例えば、必須課題では次のような設問が多いと思います。

1)○○を解決する上での多面的視点による課題

2)最も重要な課題とその複数の解決策

3)新たなリスクとその対応

4)技術者倫理と社会の持続性の観点から必要な要件

  ここで重要なことは1)~4)の設問を見出しとして利用する。設問に確実に解答していることをあえて視覚的に示す。採点者が読まなくても良い状況をビジュアル的につくる。また、見出し文は太く濃く書く(ゴシック体のように)か、アンダ-ラインにより、採点者が斜め読みで、目にとまるような記述が重要です。

3.  解答内容は二の次

本文記述でも重要なポイントは小見出しを活用することです解答内容を採点者へ速く伝える記述方法、解答内容は二の次、ここでもビジュアル重視を志向した記述方法が有効です。設問例に対する小見出し活用例を以下に示します。

(例)担い手確保を解決する上での多面的視点による課題

課題事項として取りあげた社会的現実や背景、今後予測される事態やその理由となる論拠について、課題の内容を小見出し化する。その後に23行の文章でそれを補完する説明文を挿入する。ここで初めて解答内容となります。あらかじめ23行文を長さ条件としておけば、例え想定外の問題であっても、本番である程度対応可能であり、行を埋めることができます。

1少子高齢化による生産人口減少、国力の衰退

(改行して、以降に小見出しタイトルの内容を23行で説明文を挿入する。)

2) 人材確保のための環境整備 (上記同様)

3) ICT等先端技術の積極導入(上記同様)

 4)経験、技術伝承(上記同様)

4.   見せる箇条書き

例えば、課題抽出や解決策は複眼的(多面的な視点)が必要です。但し、複数の項目についての詳しい論述は紙面的にも制限があり、採点者に読ませる負担となります。ここでも重要なのは、箇条書きを利用して視覚的見せるテクニックです。例えば設問を我が国の防災強化対策案を例とした場合、その記述例として以下が挙げられます。

(例)防災対策強化案

○○を解決するためには、○○による〇〇が肝要であり、以下に対する施策を積極的に推進する。(23行で内容説明文を挿入後、箇条書きに落とし込む。)

  AI・デジタル技術を活用した災害予測精度の向上(余白)

  流域治水等防災への加速化・進化(余白)

  グリ-ンインフラによる潜在的防災力の発揮(余白)

  防災機能の多重性、代替性機能の確保(余白)

  ICT技術活用による監視、予測、判断等の防災体制強化(余白)

   長い文章での説明ではなく、箇条書きですっきりと、示すことでより洗練された印象付けが重要です。またこの際、白書や最近の技術トレンドキーワ-ドを挿入することを考慮下さい。採点者へ独自の見識の高さをアピ-ルして下さい。

5.  箇条書きのメリット

採点者(読み手側)から見た、箇条書き活用によるメリットは、以下と考えます。

  眼に止まり易く、伝達内容をわかり易く、分けることができる。

  複数な内容を詳しく説明することなく、読み手の理解が速い。

  多面的表現で記述項目の整理、表現できる。(人、物、金、技術、方法等)

  表現がシンプルなので、幅広い観点や意味を印象付けできる。

  紙面に空白部分がありすっきりと整理され、読み手に息苦し印象を与えない。

  記述項目を忘れても試験本番記述時での追加、修正、削除が容易である。

  異なる表現や語彙表現を活用するで、一行を埋めることができる。

是非、準備解答文作成段階で試してみることを一考下さい。  (以上)

技術士に合格した時にそれまでのCPDを登録できます!

2017年12月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 16

二次試験を受験して合格した人へ

すでに口頭試験を受験した人もいるでしょうし、これから受験という人もいるでしょう。3義務2責務がなんたるかはきっと勉強されたことでしょう。そして、CPDを登録できるのは、口頭試験に合格して、技術士として登録した後です。

 

しかし、遡って登録することを知っている人は少ないでしょう。しかも、技術士に合格したのもCPDの登録の対象となります。また、日本技術士会には修習技術者であっても登録できますので、日本技術士会が開催する各種セミナーに参加できます。しかも、一般の技術士よりも安い料金だったります。もしかしたら、日本技術士会の行事に参加して知り合った人が口頭試験の面接官だったなんてこともあるかもしれません。

 

聖書に描かれている「求めよ、さらば与えられん」の解釈はいろいろとあるようです。しかし、技術士に関しては、これに真剣にトライする人、合格に向けて頑張る人には、きっと合格!というご褒美が待っていることでしょう。技術士に合格したら、ぜひCPD(継続研鑽)を進めて、APECにもチャレンジしてほしいと思います。

 

ちなみに、APECに登録するための条件は次のように定められています。

APECエンジニアになるための7つの要件

1) 定められた学歴要件を満たすこと
2) IEAが標準として示す「エンジニアとしての知識・能力(International Engineering Alliance competency profile for engineers)」に照らし、自己の判断で業務を遂行する能力があると認められること
3) エンジニアリング課程修了後7年間以上の実務経験を有していること
4) 少なくとも2年間の重要なエンジニアリング業務の責任ある立場での経験を有していること
5) 継続的な専門能力開発を満足できるレベルで実施していること
6) 業務の履行に当り倫理的に行動すること
7) プロフェッショナル・エンジニアとして行った活動及び決定に対し責任をもつこと

 

この5)の項目はCPDの登録内容で確認されることになります。つまり、年間50時間以上のCPDを少なくとも数年継続している必要があるのです。今からCPD登録できるように、いろいろな研修を受講したらその資料をファイリングしておきましょう。特に、受講日、開始時間と終了時間、主催者、テーマ、開催場所、実施内容、所感などを確認できるようにしておきましょう。

以上

修士・博士(理学)は苦労する

2018年02月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 16

一般に、学理を開発した学者には「博士」という称号が与えられます。
一方、技術を産業界に応用する能力を有すると認められた技術者には「技術士」の資格が与えられます。

 

ここで、修士や博士は、技術士試験に有利か、について考えてみます。

 

ふつうに考えれば、修士は、有利でしょう。
業務経歴において、2年の実務経験と同等とカウントできるためです。

 

しかし、博士であっても、5年とカウントされず、2年のままとなります。
この点から、技術士の受験資格という点のみで言えば、博士のメリットはありません。

 

さて、専門領域について、有利か不利かですが、きっと、自然現象を理論的に解明し、それを証明する「理学」は苦労します。

 

なぜなら、技術士法の第1条に、「(略)国民経済の発展に資することを目的とする。」と書かれているためです。
また、第2条に、「技術士とは、(略)高等の専門的応用能力を必要とする事項についての(略)」と書かれているためです。

 

これらは、典型的な理学部が、得意とする領域ではありません。

 

これらは、工学、農学、水産学といった、モノづくりなどのためのより実践的な知識や技術を扱う学部が、得意とする領域です。

 

ですから、工学系の修士や博士の研究者が、難なく技術士にもなってしまうことが多い反面、理学系の研究者が技術士試験に苦戦するということがよくあります。

 

研究者出身の方は、ご自身の専門領域と技術士試験の相性をチェックすることが、早期合格の近道でしょう。

そして、必要に応じて、技術士に求められる論文作法を、教えてもらうことが、効率的だと私は考えます。

技術士倫理を考える BART事件(1971年アメリカ)

2018年03月16日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 16

サンフランシスコの湾岸地域高速鉄道(Bay Area Rapid Transit 通称BART)は、現在でも運用されている利用者の多い鉄道です。

 

日本でも、東京で言えばゆりかもめやりんかい線、大阪では地下鉄ポートラム線など湾岸埋め立て地域へのアクセスの利便性を高めるための新交通が各地で建設されていますが、アメリカでも同様です。

 

そんなBART建設当初の1971年、技術士倫理を語る上では見過ごせない事件が発生しておりますので紹介いたします。

 

BARTの設計は建設コンサル企業に委託され、BARTの設計の意思決定は専門家ではない取締役会で決定するという構成となっておりました。

ある時、BARTで働く技術者が、設計に欠陥があり、修正が必要だということに気づき、取締役会に申し入れます。具体的には、列車の速度制御に関する安全を最重視した場合には修正不可避な部分です。

しかし、建設コンサル企業側は問題がないというスタンスで、BART側に訴えてきます。それでも、技術者は安全性に問題があるということを訴え、両社の意見は真っ向から対立します。

利益を優先させたいBART経営陣は、建設コンサル企業側を支持し、システム不具合を提起した技術者を不当解雇します。

 

その後、BARTは商用運用に入りますが、速度を下げなければならない場面で、列車が速度を上げ、砂山に突っ込むなどの事故が多発しました。これはBART技術者が訴えた速度制御系統の不具合によるものです。

 

事故の発生を受け、カリフォルニア州は第三者委員会による調査を行います。その結果、一連の事故はBART技術者が訴えた不具合によるものであることが分かりました。さらに運用において守らなければならない技術レベルも基準以下であったこともわかりました。

 

こうした状況の中、システムの改善を訴えた技術者を解雇したBARTの対応も問題視されるようになります。利益を優先するがために安全性などの公衆の安全を無視した姿勢は強く非難されました。

 

技術分野では、コスト、納期を優先すると安全面で問題が出てくるという場面は多く存在します。技術士倫理の条項の一番目に公衆の安全は出てきます。

それだけ、技術面での安全性というものは最重視される項目であると言えます。

このBART事件のように国や県などの自治体やマスコミからのバッシングの対象にもなりますので、大きな事件となる可能性を多く含んでいます。

 

参考:

http://ds0.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~fukuyo/business-ethics/1971-BART-case.pdf

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