2017年03月26日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 160

前回に引き続き、総合技術監理部門(総監)の「業務内容の詳細」を書く際の注意点について述べたいと思います。
1つ目の注意点として、20部門の専門技術は忘れて「経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理(5つの管理)」の視点で課題や問題点、解決策を書きましょうと述べました。
2つ目の注意点は、「5つの管理のトレードオフを意識する」ということです。
トレードオフとは、「一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態・関係のこと」です。
例えば「土壌汚染対策を実施するためには費用が掛かる」というような場合は、社会環境管理と経済性管理がトレードオフになった、ということができます。
これまで総監受験者の「業務内容の詳細」を多数拝見しました。
多くの方は、1つ目の注意点である5つの管理の視点の記述はできています。
しかし2つ目のトレードオフについての記述は不十分な方が多い印象があります。
良くあるのは、
・○○管理と××管理がトレードオフになった。
・○○管理としては□□を行った。
・××管理としては△△を行った。
・結果として、業務は上手くいった。
というような展開です。
この展開で良くないところは、「○○管理と××管理のバランスをどう考えたのか」という視点が無いところです。2つの管理のバランスを考えると、もしかすると別の☆☆管理にも影響を及ぼす可能性もあるはずです。
つまり、
・○○管理と××管理がトレードオフになった。
の次には
・全体最適化のためには、これらのトレードオフをどうすることが良いと考えたのか
ということを記すべきです。点数でイメージ的に表現すれば、○○管理は60点で及第点スレスレにしてでも××管理に関しては90点を目指す、というように、全体最適化を図るためのマネジメントとしてどういう方針を立てたのかをはっきりさせるべきです。
そのうえで、それぞれの管理視点での対応策です。
この部分の記述がないと、「総監的なキーワード」をちりばめただけの感じがする、芯のない文章になりがちです。
以上、総監の「業務内容の詳細」を書く際の注意点でした。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
業務内容の詳細~総合技術監理部門で注意することは~(その1)
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2018年02月22日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 117

第二次試験の受験申込書の際に、「業務経歴票」というものを書く必要があります。
(平成29年度の「業務経歴票」はこちらからDL)
この「業務経歴書」の一番の目的は、受験資格があるかどうかの確認です。
受験資格のある方は、従事期間の誤記さえなければ、何も問題ありません。
この目的以外に、皆さんの技術者としての進歩を見るということもあるのではないかと思います。
「地位・職名」欄と「業務内容」欄の記載には、工夫をすることで皆さんの技術士としての適性を
アピールすることができると思います。
この書き方が絶対という訳ではなく、私はこういう風に考え、こういう風に書いたというご紹介です。
★地位・職名
もちろん、「会社での肩書」を書いても問題ありませんが、それでは、どんな業務をしているのかが分かりません。
「課長」であっても、会社によって業務は違うと思います。
会社によっては、「課長」が設計の実務をしている場合もあると思いますし、また、会社によっては、
設計の実務に直接関与せずに、承認だけということもあると思います。
ですから、この欄には、プロジェクトに対してどういう役割であったかを書く方が、試験官にはイメージしやすいと思います。
例えば、「設計主担当」とか、「設計責任者」みたいな感じです。
一方、会社での役職は、エンジニアとして成長し、応用能力・解決課題能力が認められ、役職が上がっていくという
成長の過程を説明する材料であるということも言えると思います。
そこで、私の場合は、プロジェクトでの役割と、会社の役職を以下のような感じで併記しました。
「設計担当/グループ員」
「設計主担当/技師」
「設計責任者/主任技師」
「プロジェクト責任者/グループ長」
「技術指導者/参事」
★業務内容
「業務内容」を書くのに気を付けたことは、この内容が技術士としてふさわしい業務であるということが判るようにすることです。
この「技術士としてふさわしい業務」というのは、技術士法第二条に書かれている「業務」を行っていることが判るように書きました。
「検査」や「製図」などの「業務」を書くと、試験官に「技術士としてふさわしい業務ではない」と思われるかもしれません。
「設計」して「製図」しているのであれば、「設計」と書いた方が良いと思います。
「検査」してそのデータを基に「分析」や「評価」をしているのであれば、「分析」や「評価」と書くべきだと思います。
また、業務の内容を具体的にイメージしやすいように、「○○装置の設計」ではなく、
「○○装置の設計のうち、特に△△に関わる部分の設計」などと書く方が良いかもしれません。
技術士法
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする
事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務
(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
2018年07月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 103


試験直前期に、問題と問題点の違いがわかっている人は合格の可能性がぐっと高まっています。
問題と問題点は違います。
問題とは、「現状」と「あるべき姿」のギャップです。
問題とは、困っている現時点と、目標値との差です。
模擬試験で55点しか取れなかったけども、合格には60点が必要なので、5点足りないことが問題なのです。
一方、問題点とは、問題を引き起こしている「点」です。
小さなポイントです。
問題点とは、「原因」であり、「技術的障壁」であり、乗り越えるべき「壁」であり、「真因」であり、「本質的問題」であり、そこさえクリアしたら万事がうまくいく「ボトルネック」です。
「5点足りない問題」では、5点を上げることが課題になります。
そして、5点足りない問題の原因は、分野Aが準備不足であるとか、知っておくべき公式Bが覚えられていないとか、そのような小さな小さなポイントとなります。
そのポイントが、「問題点」(とそれに準じる用語)といえます。
技術士試験のⅢでは、課題解決能力が問われています。
課題解決をするには、課題を適切に設定し、「問題点」をしっかり絞り込み、そして、その問題点をクリアするために、効果的かつ効率的な対策をうちます。
技術士試験のⅢでは、このストーリーを示せているかが確かめられています。
「問題」と「問題点」の区別ができているか、いま一度、チェックしてみてください。
2018年03月24日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 85

これまでに第二次試験を受験されたことがある方はご存じだと思いますが、業務経歴票には、
勤務先から公印を捺印してもらう必要があります。
「平成29年度技術士第二次試験受験申込み案内」には、以下のように記されています。
業務経験〔上記の2つ以外〕 の場合(前頁参照)
* 勤務先から、代表者権限を持つ証明権者(代表者)による証明【印鑑;公印】を受ける。
⇒ 所属部課の代表者による印【会社の角印・代表者印(会社実印)《社名と役職者名の
入っているもの》の丸印又はそれに代わる署名】
⇒ 代表者権限を持つ証明権者(代表者)とは、業務経歴を証明できる役職者
(社長、所長、局長、所属部課長、証明権限を委任されている役員、総務・人事部長等)を指す。
* 受験に必要な業務経歴の年数内に勤務先が変わっている場合、現在又は以前の勤務先のうち、
いずれか1つの勤務先(原則、現在の勤務先から)から証明を受ける。
社印(角印)、社長印(丸印)でなくても、例えば事業部印(角印)、事業部長印(丸印)でも大丈夫です。
もし、この部署の印で大丈夫かどうか不安な場合は、早めに日本技術士会にお問い合わせされることを
お勧め致します。
技術士が多く在席している会社・部署なら手続きがすぐ分かると思いますが、技術士が少ない
(もしくはいない)会社にお勤めの方は要注意です。
社印・社長印を貰うために、稟議書に大勢の管理職・役員の捺印が必要であったり、
役員に「技術士とは何ぞや」の説明からしなければならなかったり、予想以上に時間が掛かる
場合があります。
業務経歴票を作成する前に、事前に総務担当などに、「技術士第二次試験受験申込書類に
社員・社長印が必要になるが、どういう手続きが必要か」ということを問い合わせしておいた方が
よいと思います。
「公印が間に合わなかったので受験できない」という最悪の事態とならないよう、ご注意下さい。
2018年03月25日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 82

3月も最終週となりました。
いよいよ来週4月2日には、技術士第二次試験の受験申込書の配布が始まります。
今回は複数回受験されている方にアドバイスです。
平成30年度の受験にあたって、前年度までの受験申込書の内容をしっかり見直ししていますか?
複数回受験されている方の中には、業務経歴に書いている最新業務の年数等を1年分プラスしただけで提出しようとしている方が少なからずいらっしゃいます。
この1年間で、新たな「技術士にふさわしい業務」に従事しなかったのでしょうか。
業務内容の詳細で取り上げている業務も、1年間経った時点で新たな視点で評価すべき事項は無いのでしょうか。また、何年も同じ業務を取り上げていたら、年数を経てずいぶん前の業務になっている、あるいは技術的に陳腐な内容になっている可能性は無いのでしょうか。
また平成29年度に技術士第二次試験に合格されて、平成30年度に他部門あるいは他科目で受験される方も要注意です。
平成29年度までと、ほとんど同じ内容で受験申込書を提出しようとしていませんか?
部門や科目が異なれば、業務経歴や業務内容の詳細で取り上げるべき業務の種類、あるいは書き方は異なります。特に総合技術監理部門では、その他の20部門とは全く異なる切り口で試験に挑むことが重要です。既取得部門の受験とは違う「5つの管理」の切り口で業務経歴や業務内容の詳細を記述していないと、口頭試験では非常に厳しい質問が待っていると考えてください。
以上、複数回の受験経験がある方へのメッセージでした。
前年度までと同じ科目で受験する方も、一から受験するつもりで受験申込書を新たに作成しましょう。
新たな部門科目、特に総合技術監理部門を受験される方は、既取得の技術士とは求められている内容が異なることを認識したうえで受験申込書を作成しましょう。
*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2017年03月19日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 81

今回は受験申込みにおける「業務内容の詳細」について、総合技術監理部門(以下、総監とします)を受験する時に注意すべき点を述べたいと思います。
総監は、機械・電子電気・建設などの20部門(以下、20部門とします)とは全く異なる視点で業務内容の詳細を作成する必要があります。
「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」(以下、青本とします)には以下のような記載があります。
『技術士総合技術監理部門では、企業などの組織における技術業務全般を見渡し、安全性や経済性などに関する総合的な判断に基づいた監理を行うことが可能な技術者を育成、 認定することを目的としている。
総合技術監理の範囲としては、主として経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理であり、その他に社会的規範や国際的ルールを包括した倫理観や国際的視点なども範囲として含まれる。』
つまり総監における業務内容の詳細は、青本に書かれているようなことを意識して作成することが重要です。
ここでは特に注意すべき点を2つ述べたいと思います。
まず、20部門の専門技術は忘れましょう。上記の青本引用にも書かれている通り、『組織における技術業務全般を見渡し、安全性や経済性などに関する総合的な判断に基づいた監理』が求められた、という切り口で記述することが大切です。
具体的な例を挙げてみます。
「道路工事をしていた時に、想定していなかった軟弱地盤が出現した」という場合に、軟弱地盤の問題を地盤改良で解決した・施工方法を工夫することで解決した、というような切り口では専門技術(この場合は建設部門)の視点です。
同じ工事であっても、想定していなかった軟弱地盤出現で、工期に間に合わない懸念があった・予定していなかった技術者の投入が必要になったがマネジメント能力を駆使して解決した、というような切り口が総監では求められます。
つまりは「経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理(5つの管理)」の視点で課題や問題点、解決策を書くことが大切です。
もう1点の「5つの管理のトレードオフを意識する」については、稿を改めて書かせていただきます。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年02月01日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 60

受験申込書を提出する時には、「業務内容の詳細」として720字以内で小論文を書くことが求められています。
この小論文は、口頭試験の諮問材料に使われるものですから、しっかりとした題材を選んで記載することが重要です。
さて、皆さんは小論文の題材をどのように選んでいるでしょうか。
内容が大切なのは当然ですが、いつの業務を選んでいますか?
あまり古い業務だと口頭試験で不利になる・たとえ古い業務でも技術士らしい工夫があれば大丈夫だ、等々、
色々なことが書籍やインターネットに書かれています。
そこで、私がこの数年間で社内・社外含めてアドバイスをさせていただいた受験申込書について
・5つの業務経歴のうち、何番目の業務を小論文に取り上げているか
・受験時点から何年くらい前の業務を小論文に取り上げているか
の2点を調べてみました。
まずは1点目の、何番目の業務を小論文に取り上げているかについては、以下のようになりました。
1つ目の業務:ゼロ
2つ目の業務:約1割
3つ目の業務:約3割
4つ目の業務:約4割
5つ目の業務:約2割
さすがに1つ目の業務を小論文に取り上げている人はいませんでした。
意外と最新の業務である5つ目が少ないのですが、これについては業務が終わったばかり(あるいは継続中)で、
工事であるとか製品改良の結果がまだ明確になっていないので、成果の部分を書きにくいようなケースもあるため
ではないかと考えています。
2つ目の業務を小論文に取り上げている人は1割程度いましたが、どちらかというと経験年数が短い若年受験者で、
業務経歴が3つしかない中での2つ目というようなケースでした。
以上、何番目の業務を小論文に取り上げているか、についてでした。
受験時点から何年くらい前の業務を小論文に取り上げているかについては、全体のまとめとともに稿を改めて
書かせていただきます。
2019年01月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 51


一次試験は、どの部門で受けてもかまいません。合格した部門と、二次試験の受験科目を一致させる必要はないからです。
たとえば、一次試験を水産部門で受験・合格して、二次試験を環境部門で狙うことができます。
大学で水産学を修めた人が、環境コンサル会社に勤めた場合に、この手段は有効です。
一方、二次試験で、畑違いの部門を選択すると命取りになってしまいます。
なぜなら、口頭試験で、試験官に、「あなたの業務は、この部門ではないですよねぇ」と言われてしまいます。
質疑応答の土俵にも上げてもらえません。
つぎのような話があります。
彼は、生物多様性に配慮した水路を設計・施工しました。
その結果、貴重なカエル類の保全に寄与しました。それを全面にアピールして、ある年に、環境部門の技術士になりました。
口頭試験では、試験官に、その技術力をたいへん評価されました。
彼は、同じ業務を題材に、建設部門を受験しました。
環境に配慮した技術力を、建設環境の領域でも評価してもらえると考えたからです。
口頭試験では、試験官に、「あなたは多くの税金を使ってカエルを助けたのですね」と呆れられて不合格になりました。
このように、同じ業務でも、部門によって評価のされ方が異なることがあります。
初受験の方は、口頭試験で「部門違い」の大ヤケドしないために、十分に検討してください。
できれば、技術士になられている先輩か、受験対策会社でアドバイスを受けるようにするとよいでしょう。
すでに、技術士になっていて、2部門目を狙う場合は、1部門目とは異なる業務で勝負するのが得策です。
同じ業務で受験する場合には、受験する部門に合った業務を、実際にできたかどうかをチェックして、書き方を工夫するとよいでしょう。
2026年03月21日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 51


「技術士試験に合格する願書の書き方」
まもなく、本年度技術士第2次試験の受験申込書(:願書)がはじまります。今回は「合格する技術士試験の申込書(願書)の書き方」について、私のこれまでの経験からご紹介したいと思います。
1. 業務内容と名称
業務経歴書に記載する業務内容と名称は、実際のプロジェクトの名称を記述することではありません。どんな業務や工事であったかを短文で示し、その概要をわかり易く示す必要があります。 例えば「市街地大規模掘削工事における地盤改良対策工」等、そのタイトルでどんな業務であったか、アウトラインを印象化することを意識して下さい。
2. 興味を抱く業務(タイトル)
業務名(タイトル)はできる限り、試験官の目に留まり、興味を抱くような名称を意図しましょう。例えば以下のような業務タイトルが有効と思います。
・○○の調整・討議を重ね合意形成を得た市街地再開発
・○○分析結果を反映、試行による○○システムの確立
・AI活用をした軟弱性地盤施工の○○システムの導入
3. 業務内容の末尾は、技術士定義項目で示す。
上記で記述した業務で、何を実施したかを技術士法の定義項目(:計画、研究、設計、分析、試験、評価及びこれらの指導)を末尾に入れ、技術士としてふさわしい業務であったことを示して下さい。
・○○業務の○○計画策定
・○○調査のデータ分析、評価
・○○構造物の設計
・○○施工管理の技術指導
4. コンピテンシ-を意識
業務内容では、技術士の資質能力であるコンピテンシ-を意識した記述が必要です。経験業務において、技術的解決、コミュニケ-ション、倫理観と社会的責任、マネジメント、継続的技術研鑽等を短文で資質能力の保有を示し、すでに技術士としてふさわしい人物であることを強調下さい。
5.720文字は経験詳述問題
受験申込みの業務詳細は、筆記試験合格後の口頭試験を今から、意識・照準しておくことが重要です。何故なら、自身で遂行したことを説明する必要があるからです。従って、自信がないことは書かず、得意なこと、どんな質問に対しても答えられる内容を熟考・準備し、記述下さい。 記述欄には字数制限があります。これを厳守、記述事項の字数バランスをよく考え、時間をかけて準備しましょう。
6.要求項目はオウム返しで!
720文字の業務詳細では、以下項目の説明が求められます。 1)立場と役割:、2)課題と問題点:、3)技術的提案:、4)技術的成果:、5)現時点での成果と今後の課題: これらの要求項目に対し、確実に応答していることを示す意味で、言わば、「オウム返し」で同じ表現タイトルを小見出しとして記載下さい。制限字数等から要求項目のあとに:(コロン)を用い、文章へとつなげるのも有効方法と考えます。
7.各要求項目も記載留意点
1) 立場と役割:業務プロジェクトにおいて担当セクションの責任者として業務の主導的役割を果たしことを示して下さい。 (例)管理技術者として、業務全般を総括管理した。
2) 課題と問題点:課題とは、求められるあるべき方向性や方針であり、問題点とは、目標と現実とのギャップであることを明確に認識して下さい。これがぶれると論述が曖昧になりますので留意下さい。
3) 技術的提案:この点が受験者の皆さんが、なかなか上手く表現できずに一番苦労するところです。まず、前述の技術士法の定義に立ち返って考えましょう。 経験業務の課題解決に際し、「どのようなプロセスを経たか」を示すことが必要です。課題・問題点に対しての解決に向けて、「あなたは何をしましたか?」について振り返ってみましょう。受験者諸氏は日常、必ずやこのプロセスを踏まえ、業務を進め、課題を解決していたはずと思います。「あの時、どう考えた、どう対処していたか?」今一度、以下を掘り下げて下さい。
・問題・課題のどこに、着目したのか、それを考えた理由は何か?
・それはどんな研究、調査、検証により、具体的に明らかにしたのか?
・それに対しどんな解決策の考え方、組み立て、手法のアプロ-チを試みたのか?
・その解決策の決定に際し、何が評価・判断理由となったのか?
・それは客観的にみて、妥当と判断されるものであったのか?
4)技術的成果:業務成果は定量的に数値で効果や削減量を示して下さい。この点は、今年から採点基準改定により、記述が不可欠ですので意識して下さい。また、コンピテンシ-項目である技術士倫理(公共の福祉や環境保全)を考慮した記述にして下さい。社会への貢献を示して下さい。
5)評価と展望:結果として業務成果がどうであったのか、その妥当性を表現する必要があります。一方、今後の改善の余地、可能性について、広い技術者視点(国内外の専門分野や国際社会感)に立脚し、将来のあるべき姿像を視準した展望を示して下さい。
8.最終チェック
記載内容はミスや漏れがないよう確実にチェックして下さい。記載内容も含めミスは口頭試験では、取り返しがつかないので、最終チェックを万全にして下さい。申し込み期間に遅れないよう、とにかく早期に準備、先輩技術士等からの添削・指導を仰いで下さい。時間をかけた準備が不可欠です。試験はすでに始まっています。気を締めて準備下さい。次回は技術士試験に合格するテンプレ-トについてご紹介したいと思います。(以上)
2026年03月28日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 49


「技術士試験に合格するテンプレ-ト」
これから受験者の皆さんは試験準備に向け、多数の準備解答文を用意する必要があります。この作業は労力を必要としますが最も重要であり、合格への近道であると私は確信しています。 今回はその準備解答文作成のための「定型テンプレ-ト」ついてご紹介したいと思います。部門や専門科目を問わず活用できるので、参考にしていただければ思います。
1. テンプレート作成の基本方針
技術士試験は「文章力」よりも論理性、網羅性、一貫性が評価されます。従って、文章はシンプルに整理されていることが重要であり、このためテンプレ-トの作成では以下を基本とすることが大切です。
・設問要求項目に100%応答する構造
・どの分野でも使い回せる汎用性
・採点者が理解しやすい論理構成と展開フロ-
2. テンプレ-トとは
そもそもテンプレ-トとは、「型で作られたサンプルひな形」とも言えるかもしれません。予めひな形に当てはめて、準備解答文の構成内容やキーワ-ドを整理し、書き出しておくノートやカードを総称しています。 設問内容が想定外であったとしても、キーワ-ド等をテンプレ-ト化しておくことで、整理された情報(:脳内の長期記憶)をいつでも引き出すことが可能となります。試験本番では長期記憶ソースを呼び起こし、つなぎ合わせることで論述できる応用機能を発揮します。 但し、専門課題のような設問では、必ずしもこの方法では対応できない場合もありますので、その点は了承下さい。
3.全体フレ-ム
例えば「課題:担い手不足等」をとりあげたとして、以下のように全体フレ-ムとして整理しておけば、どんな設問に対しも、解答文記述が可能となることを狙いとしています。
・導入部:(今どうして?:社会的、技術的背景、問題の重要性の指摘)
・技術的課題:(何が、課題?:生産力低下、健全な産業維持が困難)
・課題分析:(何が原因?:少子高齢化、若手人材からの敬遠)
・想定解決方策とその理由:(どうする?:AI先端技術活用、ロボット化)
・対策上の留意点:(想定リスクと対応?:財源、普及、人材教育)
・効果、成果、展望:(メリット、デメリット、普及による便益、技術応用や期待技術)
4.展開フロ-の構築と作成
テンプレ-トは上記に示した項目:「導入→課題→原因→対策→効果」が一直線に繋がるフロ-とすることが重要です。コンパクトに1テーマ、1枚のカードとなるようなイメ-ジで、具体的に何を、いつ、どうするか絶えず意識し、展開フロ-に落とし込みます。以下それぞれの項目の作成ポイントを整理します。
5.導入部(課題認識と背景)
解答文の冒頭:導入箇所では現在の課題や背景等を以下のように技術者の認識として、本題へ導く論述展開を思考下さい。
・「○○分野では、△△の高度化、複雑化に対応するために□□が緊喫課題である。」
・「近年は、急激な○○により、△△の課題が顕在化、社会的ニーズとされている。」
・「このような状況下で、技術者には□□の観点から、その課題解決が切望されている。」
6.技術的課題は分割
技術課題は同じ要素が重複しないように、以下のように制約条件と課題要因(コントロ-ルポイント)を分割・整理します。
1) 制約条件
・「導入にあたっては、コスト対効果の検討が必要である。」
・「既存システムの改善と整合性確保が前提条件である。」
・「現場技術者への教育・訓練プログラムが必須課題である。」
2) 課題要因(以下のように課題要因は1項目づつ、シンプルに分けて短文で表現する)。
・「課題1:○○に起因し、○○の影響から、△△となっている。」
・「課題2:□□が不十分であり、▽▽の制約から◇◇が□□されていない。」
・「課題3:◆◆と○○との、相反する課題への対応が必要であった。」
6.課題分析
課題分析では、その要因については、以下のように技術的知識を整理しておきます。
・「この要因としては、○○技術では目標ラインが限界であることが挙げられる。」
・「△△の工程はその運用が属人的であり、標準化されていないことが一因である」
・「その理由は、□□に関するデータ蓄積の絶対量と情報活用が不十分である。」
7.解決方策は多面的視点で
課題の解決方策は、以下のように多面的な視点で整理しましょう。また、「技術+効果」を定量的数値で示すことを意識下さい。
・人材:各分野の専門技術者スタッフによるプロジェクトを構築、人的資源を確保
・活用資源、ツール:△△活用・構築した管理ツールを導入、作業性及び管理効率を改善
・方法:▽▽の理由から、○技術の段階的導入により順応的な対応方針設定
・効果:成果として◇◇の改善により、目標とした○○を約○○削減が可能 ・成果:長期的に◇◇の信頼性向上する成果獲得に期待
8.技術者倫理と社会的責任に立脚
課題解決の整理では技術者倫理、社会的責任の視点が必須であり、これに立脚した視点であることを示して下さい。
・「○○技術解決においては、技術者倫理の遵守が不可欠」
・「特に、安全性・環境負荷・利用者への社会的影響への配慮が肝要」
・「社会に対する説明責任を果たし、コンセンサス獲得がその使命」
10.未来志向を示す
○○技術者として社会的要請に応える役割を果たしていくことや技術研鑽の継続等、未来志向と展望を意識下さい。
11.準備想定問題への適用
準備する想定問題は、今回構想した作成する定型テンプレ-トに基づき、課題ごとに整理することをお勧めします。分野、ジャンル別に1課題1枚のカードがクリップで留め、整理されている状況をイメ-ジして下さい。 わかり易くかつ使いやすく整理できると思いますし、頭の中の整理と蓄積記憶情報の引き出しとしての利用、暗記に対し極めて有効であると思います。 次回は、試験官に視覚的に魅せる、目に留まる解答文の記述・表現方法についてご紹介したいと思います。(以上)
2025年08月02日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 46

「コンピテンシ-」
改訂版「コンピテンシー」という言葉を最近、良く耳にするようになりました。(令和5年1月、「技術士に求められる資質(コンピテンシー)」(以下、「改訂版コンピテンシー」という。)技術士試験では、今後もこれへの対策が必要であると考えます。今回はこの改訂版「コンピテンシ-」について、口頭試問準備の助走期間として、徐々に認識を深めていく必要性から、以下にその改定ポイントを概説したいと思います。
1.コンピテンシ-とは
コンピテンシーとは、組織環境や職務上の要請に対し、備えるべき個々の資質・能力及びそれに対する実践行動のことであると、私は認識しています。 すなわち技術士にとって最低限備えるべき資質・能力のことであり、業務の遂行の上では絶えず必要な知見を深め、技術を修得し、資質向上ができるように十分な継続研鑽(CPD)を行うことを示唆しているものと思います。
2.改訂版コンピテンシ-に対する理解
改訂版コンピテンシ-に基づき技術士として要求される資質・能力について、簡単でわかり易い表現でタイトル化し、R5年度の主な改定点は次の内容であると考えます。 (1)専門知識と技術:「専門技術を有し、それを業務上で応用・展開できる。」
・具体的な専門分野に関する深い知識と技術
・最新技術や研究に対する理解力を有し、それに対する適応力
(2) 問題解決能力:「問題解決プロセス思考に基づき、必要ツールを活用できる。」
・複雑な技術的課題の原因把握、分析、検討、解決策を導く能力
・問題解決に必要な手法やツールを効果的に活用するスキル
【改定点】
・複合的な問題に対して、必要に応じてデータ
・情報技術を活用
・多角的な視点、ステークホルダーの意見を考慮すること
(3)コミュニケーション能力:「関係者にわかり易く、円滑である。」
・技術的な内容をわかりやすい説明能力(文書作成、プレゼン等)
・他の技術者や関係者と連携し、意見交換が円滑にできるスキル 【改定点】
・クライアント等多様な関係者間で、明確、包摂的な意思疎通を図る、協働すること
・ステークホルダー等とのコミュニケーションにより、相互リスク認識を共有すること
(4) 倫理観と社会的責任:「技術者倫理による行動である。」
・技術者としての倫理規定に基づき、社会的責任を果たす姿勢
・環境問題、安全性、法的規制を遵守する姿勢と実践行動の継続
【改定点】
・経済、社会、環境的影響を認識し、持続可能なアウトカムが得られる業務活動
・文化価値を尊重し、SDGsに基づく多様性・包摂性の尊重
(5) プロジェクトマネジメント能力:「PDCAマネジメントによるリーダ-行動」
・プロジェクトの計画、実行、管理、監視など、適切なマネジメントスキル
・チームのリーダーシップを発揮し、目標達成に導く能力
(6)持続的学習:「自己研鑽により、技術を実務へ反映する。」
・技術の進化に対応できるように、継続的に学び、自己改善を行う姿勢 ・最新技術や理論を習得し、実務に反映させる能力
【改定点】
・絶えず変化し続ける仕事の性質に適応する能力を高めること
3.予想される設問内容
主に、技術士第二次試験の口頭試問での確認事項となると思います。技術士としての実務能力の確認では、業務詳細について利害関係調整やリスク評価への質問が必須であり、コンピテンシ-に関し、次のような設問が予想されます。
1) 業務詳細において、関係者とどのような方法で利害調整を行いましたか?(:コミュニケーションとリーダーシップ)
2)業務詳細で検討した複数選択肢に共通するリスクは何ですか?(:リスク評価)
3)業務詳細において、業務遂行上の留意点と資源配分で工夫した点はどこですか?(:マネジメント)
4)トレ-ドオフの関係を解消するために必要なことは?(相互調整による最適化)
5)技術士を取得後は、どのように成長していこうと考えているか?(:自己研鑽)
4.自身を第3者視点で見る。
口頭試問はそれなりに緊張感やプレ-シャ-があります。これが過度になると本来の実力を伝えられないことも想定されます。これに対応するには本番を想定した模擬的な練習を欠かせません。先輩技術士や同僚にお願いし、あえてきつい模擬口頭試問をしてもらうことをおすすめします。
また、自分の話し方の癖や表情については、以外に本人は自覚していないものです。模擬試験の状況を録画して後に再生し、自己評価につなげたり、鏡の前で自問自答する訓練を行い、自分自身を第3者視点で見ることがその気づきにつながると思います。 次回は、コンピテンシ-の認識に基づく口頭試問への準備についてお知らせしたいと思います。(以上)
2019年03月20日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 45
技術士 応用理学部門の概要
近年、地震による甚大な被害が起こっていることは言うまでもなく、その被害を最小限に抑えるためにはどのような地盤改良を行ったらいいか、また地震の発生するメカニズムを理解し、免震構造の建物を建設するのも重要ですが、建物が建っている地面がどのような状態かを解析し、必要な策を講じることができるような技術士が技術士応用理学部門です。
専門分野は応用理学部門という名称からイメージしにくいですが、主に地質系の分野となります。
専門分野は物理及び化学、地球物理及び地球化学、地質の3分野になります。
技術士 応用理学部門取得後の活躍
地質調査に関する専門知識があると見なされますので、建設コンサルタント会社の地質調査を行う部署などで活躍することができます。
求人の多くは地質調査に関するものです。
地質系ですので、各地方自治体や国交省の土木工事専門職としての活躍もできるでしょう。
また、近年の地球規模での災害の防止のために、地質や物理、化学といった専門知識を活かす場も増えていくものと考えらえます。
技術士 応用理学部門の問題点
技術士の応用理学部門は技術士部門の中では比較的受験者数が安定している部門です。そのため、今後統廃合という動きは見られません。
現在、専門分野は3分野ありますが、受験者は地質の選択者に偏っています。
これは、技術士建設部門と同様で、地質調査を行うための必要資格と見られているためと考えらえます。
そのため、技術士応用理学部門の求人も地質調査に関するものが大半を占めています。
地質調査に関する資格の役割を技術士が代わっているような状況であると言えます。
こうした状況にある技術士の技術部門が安定した受験者数があると、他の部門もこうした流れにすると受験者数が増えるのかどうかという議論もありますが、現状の大きな流れにはなっていません。
2025年12月20日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 45

「合格するスケジュ-ル!」
技術士二次試験(筆記・口頭試験)に向けては、来年1月からの準備を体系的に進めることが合格の第一歩です。何よりも積極的な挑戦以外に合格はありません。以下に私なりに考える来年1月から試験本番(例年7月頃)までの合格する具体的なロードマップ、準備の進め方を、受験者諸氏にご紹介したいと思います。学習スケジュ-ル計画のヒントや参考にしていただけると幸いです。
1.全体スケジュ-ル計画(案)
◆1月:技術士制度、専門分野の過去問題
まず、「絶対、合格する。」受験動機の確立と強い信念を抱きましょう。合格後の自分をイメ-ジ、努力を惜しまないことに対し、自己宣言しましょう。 今一度、技術士試験の全体像をつかみ、自分の専門分野を明確化にして下さい。その上で試験制度や過去問の出題傾向を把握しましょう。
◆2月:業務の棚卸し
自身の技術士とふさわしいと思う業務を掘り起こし、業務経歴書を準備、書き出しましょう。この際、「技術士観」すなわち技術士とはどうあるべきかを自己イメ-ジを確立して下さい。自分が経験した「代表的業務」から、「課題⇒対応⇒成果⇒波及効果⇒反省⇒展望」を整理、棚卸しましょう。
◆3月:分析及び準備答案に構想
専門分野においても、自身が得意な分野、そうではない分野など必ずあると思います。必須科目・選択科目毎に過去問及び自己分析を行い、準備する想定問題を抽出して下さい。この際、私の経験から、答案に何を書くか、ノートやパソコンへ解答文キーワ-ドのメモを作成しましょう。記述することにより、実際に書く訓練の定着を図りましょう。
◆4月:ロジカルライティング
用意した解答文メモに従い、解答文を1つ1つ作成して行きましょう。とにかく準備解答文の数を増やして下さい。重要なことは「ロジカルライティング」です。論理的思考に基づき、わかり易く表現する自分の「文章スタイル」作りましょう。 書き終えた解答文は周囲の先輩技術士や知人から添削を受けて下さい。自分の書く文章は一人よがりになりがちです。客観的評価はとても重要であり、新たな気づきにつながります。また、願書提出の準備に備え、是非、願書の添削指導を受け、修正、口頭試験も視野した準備を、万全にしましょう。
◆5月:添削&ブラッシュアップ
ゴールデンウイーク等を利用し、添削を受けた準備解答文を書き直し、さらにブラッシュアップした準備解答文へと仕上げて行きましょう。勉強会や講習会等あれば積極的に参加し、周囲等からの影響を自分へ取り込むことを実践下さい。 また、自身の専門分野の学会誌、専門誌に目を通し、重要なキーワ-ドを拾い上げ、最新の施策や技術動向について、準備解答文へ反映できるものを織り込んで行きましょう。
◆6月:実践能力の向上
6月は実践練習に努めて下さい。本番を想定し、時間内に書き上げることを継続的に訓練して下さい。1枚書くのに要する時間も体得下さい。1日、1解答文を書くぐらいのぺ-スで書き上げ、実践的能力を鍛錬下さい。書き上げたら自己添削、先輩技術士による添削を繰り返し、この1文字があるかどうかで意味が伝わるかどうか、「一文一意」で、シンプルで、わかり易い文章を書くことを徹底下さい。
◆7月:最終仕上げ
これまで準備の最終整理と重要キーワ-ドを再確認、3分割骨子法などにより、想定に対しどのように記述するか、不得意な分野でも、どの視点なら書き続けることができるかについて、イメ-ジトレ-ニングを繰り返して下さい。
2.合格は準備解答文にある。
技術士試験に合格することは、そう簡単ではありません、但し、準備をすれば必ず合格できる試験であると、私は考えています。なぜなら、その理由は以下にあると思います。
・不合格の解答文は、棄権若しくは設問に対し、要求制限字数が埋まっていない。
・事前準備が不十分であり、設問に対する論述が的確でなく、的外れになっている。
・記述文章が冗長、試験官が理解しにくい内容である。 ・試験官は解答文を斜め読みで大筋の内容を把握、合否を判断、不合格の場合はじっくり読んでもらえていない。
・現在の技術トレンド等のキーワ-ドや、技術見識が表現されていない。
とにかく、準備解答文をたくさん多く作成し、そして書き直し、洗練された文章に仕上げて行けば、必ず、合格できると考えます。
3.技術士は記述士
よく言われることですが、技術士試験は書く試験です。要求される設問に対し解答を記述能力を有する人でなければなりません。とにかく解答文を書くこと、重要なポイントを活かし、添削、不要な部分をそぎ落とし、読みやすい文章であることをアピ-ルできることを目指しましょう。 受験者諸氏の来年に向けた技術士試験挑戦への自己宣言と、自己研鑽と努力継続に期待しています。どうか、夢かなう新年になることをお祈り申し上げます。良いお年を。(以上)
2026年04月04日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 43

「試験官に魅せる技術士解答文の書き方」
今回は、採点者がパットみて読みたくなる解答文の書き方についてご紹介します。私はこのことを先輩技術士から教わった時は、正に「目からうろこ」が落ちる思いでした。今まで努力してきたことを根底から払拭されたぐらいの衝撃があり、結果として技術士試験取組みのターニングポイントとなりました。 施工計画分野の技術士取得後の総監、建設環境、河川砂防、衛生工学のほか「コンクリ-ト診断士」や「河川維持管理技術者」等の験を受験しましたが、すべてこの方法で合格できました。是非、皆さんにも参考にしていただければと思います。 この技術士試験は試験官に評価してもらうための試験であり、主人公は実は試験官なのです。この点を十分認識し、内容を確実に「読んでもらうコツ」を理解下さい。
1. 読んでもらう解答文の基本条件
技術士解答文は単なる知識の羅列ではなく、「あなたが技術者として問題を発見し、解決できる能力を保有している」ことを示すための文章です。読んでもらう解答文には次の要素が必須です。
(1)見出しによるビジュアル化
読んでもらうためには要求項目に対し、見出し、小見出しにより、試験官の視点をここへ誘導するようにして下さい。また、設問項目に対し、解答が確実になされていることを必ず見出し、小見出しで対応させ示すことを意識して下さい。 その準備として設問文は、設問文をあえて区切って線引きして少し時間をかけ確認して下さい。何に対する解答が求められているか、どのようなプロセス展開で記述すれば良いかが明確になります。
例えば、昨年度の課題Ⅰの設問を例にとると(/部が区切りの箇所)以下のように区切ることができ、⇒以降の何を最低限記述する必要があるかを明確にします。
・高齢化、担い手不足から /⇒社会背景・現状
・担い手3法の改正の状況を踏まえ /⇒改定内容とその理由
・持続可能な建設業実現のため /⇒課題対応方策 の以下の問いに答えよ。
1) 建設業の役割の持続に対する3つの課題/と技術課題内容
2) 最も重要と考える技術課題/と複数の解決策
3) 新たな将来的な懸念事項と/その対策
4) 技術者倫理、社会の持続性の観点からの上記の必要要件
(2)意図的な視線誘導
設問文の大項目は(1)~(4)は見出し文として、これに確実に解答していることを示しましょう。この際、小項目は小見出しで設問の課題や解答を具体的にわかり易く整理しましょう。見出し、小見出しを採点者に斜め読みさせ、何が書かれているか、全体像を把握してもらうようにする「意図的な視点誘導」が重要ポイントです。「この論文は何について書かれているのか」を見出し、小見出しにより、一目で理解できるように、内容理解の前に、短時間で魅せるテクニックが重要です。できれば「ゴシック字体」のように濃いえんぴつ芯の使用やアンダ-ラインを活用することをお勧めします。
2.ビジュアル化の記述例と字数配分
上記を設問とした場合のビジュアル化の記述例を以下に示します。
(1) 建設業の役割持続の課題とその内容
タイトル1行、その内容説明は2~3行程度で記述します。但し、これはあくまで目安です。説明が必要な項目は、長くてもかまいませんが、バランス良く文章の長さを調整下さい。各課題タイトルと内容の間隔は概ね、同じ長さになるよう記述することは、整理された文章のアピ-ルにつながります。
1)○○○(課題:1)
(見出し内容の説明2~3行、以降同様)
2)○○○(課題:2)
3)○○○(課題:3)
(2)最も重要な技術課題と解決策
上記のうち、○○の観点と理由(重要と考えた理由を示し)から、○○を技術課題として取り上げ、以下にその解決策を記述する。
1)○○○(解決策:1)
2)○○○(解決策:2)
3)○○○(解決策:3)
(3)新たな将来的な懸念事項とその解決策
1)新たな懸念事項
2)懸念事項に対する解決策
(4)技術者倫理、社会の持続性からの解決のため必要要件
技術者倫理及び社会の持続性が重要なことを示し、自身が考える解決に必要な要件を示す。(この点は今年度試験での評価ポイントが変更になっており、コンピテンシ-を示すことを意識して下さい。)
3.読みやすく、早期に理解させる文章
読みやすく、わかり易い文章とは「結論を先に示し、内容を後述、説明する。」手法が有効です。例えば、以下のように結論を先行し、箇条書き(内容)に落とし込むことで、試験官の労力を軽減でき、理解速度を速くすることができます。
例えば、この課題解決に対し、以下を検討、関係者調整の上、合意を得た。(結論先行)
・○○の方法を見直し、新たなシステムを改善(内容)
・従来素材の代替材料として○○採用を、LCCの低減(内容)
・○○工程は機械による自動化により、安全性を向上(内容)
4.採点者に響くポイント
1)独自性のある工夫
誰でもできる方法ではなく、あなた自身が考え実施した独自の工夫を明確に示すことは加点ポイントに繋がります。
2) 定量的成果
結果として得られた成果は、数値で示すと良いでしょう。(例:不良率10%低減、コスト5%削減、○○工程を約1週間程度短縮)これは、今年から採点基準が変更になっていますので、十分理解のうえ、得られた成果や効果は定量的に示して下さい。
3) 実務経験の深さ
現場施工やプロジェクト業務においては、具体的経験をもとに実際に生じた事象や問題、苦心した点をクロ-ズアップすると説得力に繋がります。
4) 問題解決のプロセス
課題に対し、単に「改善した」ではなく、なぜその方法を選んだか、その結論に至った思考プロセスと、自分の独自アイディアによる試行錯誤により、解決できた結果は高く評価されます。 上記を意識され、準備解答文を数多く準備下さい。必ず、合格に近ずくことができると確信します。 次回は解答文の論述に有効な骨子法について紹介したいと思います。(以上)
2017年02月12日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 43

前回は、受験申込時の小論文として、5つの業務経歴のうち、何番目の業務を取り上げているかについて述べました。
今回は、受験申込時の小論文として、受験時点から何年くらい前の業務を取り上げているかについて記載します。
結果は以下の通りです。
10年以上前:1割未満(1例のみでした)
5~10年以内:約3割
5年以内:約7割
何番目の業務を小論文に取り上げているか、とは異なり、かなり明確な傾向がありました。
10年以上前の業務を取り上げていた方は1例だけでした。分類上10年以上前としていますが、平成初期頃の業務でしたので
20年以上前の題材を取り上げていたことになります。さすがに古過ぎると思いましたので題材見直しをアドバイスしましたが、
最終的にどうされたのかは追跡できていません。
大半に相当する7割程度の方が、ここ5年以内の業務を小論文に取り上げていました。
クロス集計をしているわけではありませんが、
『(業務経歴を5つ書いたうちの)3つ目以降で、かつ5年以内の業務』
を小論文の題材として取り上げている方が多かった、というのが今回の結論です。
私の手持ち資料の分析結果ですので、受験者全体の傾向と一致するとは限りません。また小論文そのものの出来が最も重要なことですから、
古い業務は一律に良くないと言う事でもありません。
しかし私が試験官であれば、最近の業務があるにも関わらず10年以上前の業務を小論文の題材に取り上げていたら、資質向上を問う意味でも
「最近の業務の中で、技術士にふさわしいものはありませんか?」と質問したくなります。
以上、どの業務を小論文の題材にしようか、と迷った時などに参考の一つとして考えていただければ幸いです。
*出願対策講座を行っていますので、講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2026年02月07日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 42

「技術士にふさわしい業務の棚卸し」
さあ、2月になりました。今月の試験準備に対する目標スケジュ-ルは、自身の技術士にふさわしいと思う業務を掘り起こし、
業務経歴書作成の準備に取り掛かかることです。 重要なことは自分が描く「技術士観」すなわち、「技術士とは」どうある
べきかについて、イメ-ジの確立が必要です。
今回は、これまで皆さんが経験した「代表的業務」を一度棚卸し、それを掘り下げ、願書業務経歴欄に記入する基礎情報とす
ることの重要性について、ご紹介したいと思います。
1.「棚卸の目的」の明確化
経験業務の棚卸しの目的は、「技術士としての能力を説明できるか?」を明確にすることにあると考えます。
具体的には自分の経歴について以下をまず、整理しましょう。
・専門分野や経験業務の履歴
・過去、日常の専門教育、履修CPD
・自分の強み、弱み分野の再整理
・過去の第二次試験受験の履歴(業務経歴票・体験記述)
2. 自分史の整理
技術士試験の業務経歴表の記述に際しては、実際業務において技術的に判断した事項、すなわち何故、自分はそう判断したか
を掘り下げ、以下の自己履歴を再整理しましょう。
・過去の業務において顕在、発生した課題、問題点
・クライアントからの要求性能、制約条件
・リスク、コスト、安全性に関する課題
・解決に対する複数案の比較検討と技術的評価
・対応策実施の成果とクライアントからの評価
3. 問題解決における思考プロセス整理
業務の棚卸しでは案件ごとに、以下の各プロセスの思考経過を整理しましょう。
1) 背景・課題
技術的課題、制約条件(条件、コスト、工期、法的遵守事項など)の有無と内容
2) 自分の役割
業務責任者か、担当分野責任者かなど責任範囲の明確化
3) 検討内容・工夫点
検討時における解決策及びその代替案の比較、分析・評価、採用における技術的根拠
4) 成果・効果
課題対策実施による品質向上、コスト削減の程度、トラブル防止等の成果
4. コンピテンシ-の抽出
業務の棚卸しでは、技術士として必須能力である「コンピテンシ-」と結び付けて、この業務で、どんな能力を発揮できたかに着目、
文章化することが必要です。それぞれのコンピテンシ-事項について、論理的かつ、スト-リー性を考慮し、以下の観点に基づく
アピ-ル記述が不可欠です。
制限ある業務内容欄に下記のようなキーワ-ドで、「技術士にふさわしい業務」であったことを例えば、以下のような強調方法はいかがでしょう。
・専門技術力を発揮した○○検討業務
・課題に対する作業プロセスを○○分析に基づき、解決方法を提案
・マネジメント(工程・品質・安全・コスト)により、パフォ-マンスを最適化
・専門技術の複合プロジェクトにおいて、リーダ-シップを発揮、目標成果を達成
・3D動画のコミュニケーションツールの活用よる合意形成(調整、説明、説得)
・技術者倫理、法令遵守に基づき、複数解決方策の検討と最善案の抽出
5.結果のフィ-ドバックと新たなリスク
実施対策は必ずしも100%成果が挙げられたとは限らないと考えます。例えば、以下のように新たなリスク事象の発生が想定されます。これに
対する改善の必要性や、残された課題、展望について言及することも重要な視点であり、以下に関する結果のフィ-ドバックの視点を忘れては
なりません。
・想定外の問題、追加、対応措置の発生
・結果として見出された改善点と今後課題への対応
・組織として情報共有、標準化、経験知、情報知への波及と展開
6.専門分野の再認識
業務経歴は専門技術や対応内容がバラバラに見えないよう、共通する技術テーマ、日常の従事技術、得意分野、独自性を改めて振り返りましょ
う。「自分は〇〇分野の技術士である。」と明確に言えるように、専門分野についても再位置づけを行って下さい。
7.多様な業務を選定
願書作成を意識し自分が主体的な役割を果たした業務を選別、技術的に説明しやすい業務を及び2~3件業務について選択します。「質が高く、
技術的に深く詳しく説明できる。」と思う業務を時系列に従い、整理しましょう。この際、取り組んだ業務については、それぞれ技術的特徴が
あり、課題解決手法が異なる内容を選択し、多様な業務経験を示すことが有効です。
8.「技術士目線」による記述文
記述文については、専門家でなくとも誰が読んでも分かる表現、根拠、数値基準をわかり易く明示することが求められます。但し、話し言葉では
なく「文語体記述文」での表現が必要です。また、「技術士目線」であることを常に意識した文章として下さい。但し、難解な文章ではなく、「平
易な表現で複雑なことをわかり易く伝えること」を意識して下さい。
9.棚卸の効果
棚卸しは、今後改善すべき点や、手順が非効率的な部分を改めて発見できます。また、今後の業務をより効率的にする改善策を立てやすくなり、
技術士試験の準備は、日常業務への相乗効果として発揮されると考えます。次回は、この業務の棚卸しの結果により、コンピテンシ-を戦略的に
願書に示す記述方法についてご紹介いたします。(以上)
2019年05月28日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 40

採点官も人間ですから、読みやすい文章と読みにくい文章では、どちらに加点しやすいかは明白です。
論文を書く際の決まりについて今一度確認してください。
(1)句読点
句読点については、以下の決まりを守ってください。
① 句読点は、(、)(。)もしくは(,)(.)の組み合わせで使う。
② 句点(。)またはピリオド(.)、読点(、)またはコンマ(,)、カギ「」、カッコ( )は1字として1マスを使う。
③ 読点(、)は列挙する際の区切り、中点(・)は一つのグループに属する意味で用いる。
例:「本文、図・表および写真」
④ 句読点は40 字(約1.7 行程度)程度以内にして読みやすくする。
⑤ 句読点は行頭に置かない。
行の頭に句読点がくる場合には、前行の最後のマスの外に付けるか、
最後のマスの文字とともに書き入れる。
(2)英数字
英数字についても以下の決まりがあります。
① 英数字については、半角扱いが可能です。
② ICTといった略語については、それぞれ1マスを使う。
③ 桁数の多い数字はマス目にとらわれず書いてよい。
④ 1個の数字は分断しないようにしてください。行末で分断される場合は、行の末尾が1~2 コマ空欄でもよい。
⑤ 単位はSI 単位を使う。
(3)カタカナ
カタカナは半角で書かれている人をよく見かけますが、1マス1文字が原則です。
外国語はカタカナで表記してください。
英語の単語を日本語の文章の一部としては使用しません。
また、技術用語は学術用語を使うこと。
機械や材料等の名称は正しい名称(一般名)を使用し、メーカ名や商品名は使わないこと。
例(商品名) (一般名)
(例)ユンボ ➔ 油圧バックホウ
(例)P&H ➔ トラッククレーン
(4)箇条書き
箇条書きする場合は、いきなり箇条書きにするのではなくて、
必ず何の箇条書きなのかがわかるように記述してください(わかりやすいタイトルを付ける)。
(例)
1.財源不足に伴う問題点
財源不足に伴う問題点として、以下の3点が挙げられる。
① 高度経済成長期に大量に整備された社会資本が一斉に更新期を迎える。
② 財源不足により、災害対策や渋滞対策などの真に必要な社会資本整備に遅れが出る。
③ 公共工事の単価が下がることにより、品質低下の危険性が考えられる。
2018年03月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 38
建物の設計となりますので、技術士というよりは建築士のほうで取り上げた方がよいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、設計変更に至る経緯が非常に参考となったため取り上げさせていただきました。
50階建ての高層ビルの建設が決定されていたニューヨークのシティコープビルですが、用地に当たる教会が立ち退きに応じなかったため、低層階に教会の建物を残した特殊な形の高層ビルとなりました。
そのため、建物の耐震強度を検討する構造計算がとても複雑となりましたが、当時の最先端の建築として、世界から注目されることになります。
そんなシティコープビルですが、ある学生が建築上の設計ミスを発見し、設計者に直談判をします。その内容はとても大きなハリケーンによる強風にあおられた場合に、建物が倒壊する恐れがあるというものでした。
シティコープビルの設計を担当した建築士は、再計算を行ったところ、倒壊の恐れがあるということが分かりました。
通常であれば、地震や強風などの天災であり、できてしまっている建物の設計ミスを認め、補強工事を行うということは、建築士としてのプライドや費用などから見送られてしまうことも多く、実際に災害が起きて倒壊するというシナリオが多いでしょう。
しかし、シティコープビルの設計者は、関係者に設計ミスがあったことを説明し、費用負担を求め、補強工事を行ったところに違いがあります。
このおかげで、シティコープビルは数年ごとにニューヨークに来る嵐にも耐えうる建造物となったのです。
通常と形状が異なり、困難な設計となる建築物を設計できるというだけでも一流の設計者ですが、さらに自分の設計ミスを認めて関係者に説明を行い、補強工事を行うという行為は技術者倫理の理想を行くものです。
これを実現するためには、まずは学生の直談判による再検討を行う謙虚さが重要です。完璧な設計など存在しないからです。
さらに、設計ミスを専門家以外の人にもわかりやすく説明できる能力なども挙げられます。ミスがあったのだから費用は出せないと言われてしまうことがほとんどではないかと思います。補強工事を行わなかった場合のリスクなども説明しなければ費用を捻出されることはないでしょう。
この事例はよく技術者倫理で取り上げられています。
2026年01月17日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 38

「技術士は年収アップにつながる」
技術士試験合格を達成できたら、自己実現や年収アップになるだろうか?と思う方、いらっしゃると思います。ずばりお答えします。 間違いなく、年収アップと自己変革につながります。今回は技術士の年収事情と、その後の人生の自己変革について、ご紹介したいと思います。
1.技術士の待遇
日本での 技術士(Professional Engineer/国家資格)の年収(収入)の目安は以下のように一般に言われています。但し、公務員、教員、民間企業、自営業等のいろいろな職種がありますので、一概に言えませんがあくまで一般論としてご理解願います。
(1)技術士の平均年収(一般的水準)
技術士資格保有者の平均年収は約600〜750万円程度 が一般的な目安とされています。これは他の一般的な技術者よりも高い水準と言われています。
・全国平均:約 615万円前後(厚生労働省データ)
・男性:約 637万円前後、女性:約 494万円前後(いづれも平均値)
・建設系などの一部資格では 約750万円前後
(2)年齢・企業規模による違い
年収は 年齢・経験・企業規模・業種 によって大きく変わります。参考値ではありますが、年代別の傾向(例)では以下のとおりです。
・20〜30代:400〜700万円程度
・40代:600〜900万円程度 ・50代以降:700万円以上
(3) その他
・技術士資格を有していない技術職より、技術士取得者は年収が高いことは明白です。
・実際の年収は会社規模、勤務地、実務経験、役職により変動します。
・資格を有しているか否かは、定年後の再就職や継続雇用の重要な要素となります。
2.技術士手当による年収差
組織や企業の企業形態や規定により多種多様と思います。例えば私が勤務した土木総合設計コンサルタントでは、組織部門長以外は、管理職を含む職員(一定年齢まで)であれば、月々、技術士手当が支給されます。各企業により、技術士手当は一律ではありませんが、設計コンサルでは月額手当が多いと思います。 例えば一例ですが、月3万円の手当が支給されると仮定した場合、年36万円、20年間では720万円(単純計算による)、20年間でこれだけの収入差がつくことになります。
3.キャリアアップの押上げ
技術士資格の取得は、給与や手当以外に多様な側面で自身のキャリキャリアップの押上げになります。キャリアップによる基本給等の年収アップは退職金にも少なからず影響します。若い世代の方々は、現時点ではそれほど実感がないと思いますが、生涯賃金として考えた場合、非常に大きな金額差となります。 さらに管理職への登用、重要ポストへの任用など、技術士を取得しているか否かで、年齢が若くてもキャリアップのルートとなったり、その分岐点となります。 一方、大きな組織であれば一定年齢になれると、技術士が必須条件として求められるケースもあります。企業により未取得であれば、その後のキャリル-トの変更を余儀なくされる場合や職位の降格などの現実があることは認識しておく必要があります。 従って技術士資格は取得しておくべき重要かつ不可欠な資格と考えます。今後のキャリアップや定年後の人生に大きく影響するものと考えて下さい。
4.定年後の有用性
現在私は、定年後の生活を過ごしております。週2回、設計コンサルタント会社にて、技術士資格を活かし、業務委託契約をさせていただいています。おかげさまで技術士を取得していることで、定年後においても活動の場を継続することができています。 定年後3年目を迎え、技術士資格の有用性を実感しつつ、これまでの自分の努力継続の結果であることに対し、手前味噌ですが少しだけ自負しています。
5.自己変革による躍動した人生
確かに年収は少しでも高額であることに越したことはありません。一方で自分自身が明るく楽しく、躍動した人生を送ることができることが最も、重要な点だと私は考えます。 但し、自分がそのステ-ジに立つことを目指すことがなければ、その実現はありません。是非、受験者の皆さんは自分の将来を見据え、技術士に合格することは、今後将来の自分の世界を間違いなく変化させ、自分の人生を大きく変革するきっかけとなると考えて下さい。躍動した人生を自分で切り開き、その「豊かさ」を自己実現することに、是非トライして下さい。
6.努力継続に慣れる
技術士試験の受験を目指す皆さんは、これまでもそしてこれからも、自己研鑽による努力継続が必須です。私が申し上げたいのは、努力しなければ道が開かないのであれば、それに「慣れる」ことが重要と思います。それが日常である状況にすることが大切と考えます。 仕事が忙しく、時間が確保できにくい状況下であっても、隙間時間を利用し努力を継続することは、「やり慣れる」ことにほかなりません。生活の習慣の一部となります。どうか身を持って、体得すれことを期待します。
次回は専門分野を再確認すること、合格はアウトプット量の多さで決定することを、ご紹介したいと思います。(以上)
2019年01月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 35

総合技術監理部門は、他の技術士部門とはまったく別物です。総合技術監理では、目標を成し遂げる際の「リスク」を抽出し、「5つの管理技術」によって、そのリスクを低減させます。
5つの管理技術とは、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理です。
これらの各管理技術は、その一つを手厚くやれば、他の管理がおろそかになってしまうトレードオフ関係にあります。
ですから、そのバランスをうまく取るのが、総監技術士の腕の見せ所になります。
極端に言えば、総監の試験と相性がよい資格は、その技術部門の技術士試験ではありません。
具体的に言えば、技術士(総合技術監理部門―建設部門)と相性がよい資格は、技術士(建設部門)ではありません。
総監の試験に相性が良い資格は、国家資格では、公認会計士、社会保険労務士、弁理士試験、中小企業診断士といった士業の資格です。
また、情報セキュリティマネジメント試験などです。
なぜなら、経済性管理の領域には、原価管理が含まれます。
このなかには、「原価計算と標準原価」や「財務会計と財務諸表」などがあります。これらは、公認会計士が得意とする内容です。
人的資源管理の領域には、労働関係法が含まれます。労働基準法や労働契約法、労働組合法といった法規は、社会保険労務士の土俵です。
また、安全管理の領域には、安全衛生管理法が含まれます。これも、社労士の守備範囲です。
情報管理の領域には、知的財産権やIT技術の知識が必要です。
これら内容は、弁理士や情報セキュリティマネジメントの試験範囲に含まれます。
とりわけ、中小企業診断士の試験内容と、総合技術監理部門の試験内容では、重複箇所が多いです。
言い換えれば、それだけ、総監と、他の技術部門とは別物だ、ということを強く認識して勉強することが大切です。
2019年01月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 35

さて、2018年度の口頭試験もそろそろ終了します。2019年度以降の技術士試験の概要・変更点も公開され、次回受験予定の方々も準備をし始めるころだと思います。
口頭試験において、必ず聞かれる質問があります。
「3義務2責務とは何ですか?」
この質問には、臆することなく以下の5つを答えてください。
・信用失墜行為の禁止義務(44条)
・秘密保持の義務(45条)
・名称表示の場合の義務(46条)、
・公益確保の責務(45条の二)
・資質向上の責務(47条の二)
さらに深く突っ込んだ質問をされることがあります。
「その5つの中で最も優先するものは何ですか?」
この質問で、グッと黙って考え込んでしまう受験生が少なからず居ます。
回答は、「公益確保」です。
その理由としては、技術士倫理綱領に公衆の安全、健康、福利を最優先とすると明記されているからです。公益とは、公共の安全、環境の保全、その他の公益などを指します。
また、「あなたの職務上、公益確保に反することはどのようなことがありますか?」という質問もされることがあります。自分の仕事の中で公益(公共の安全、環境の保全、その他の公益)に該当するものは何なのか?そしてそれらを確保できない状況とは何があり、確保できない状況をどのように打破していくのか?ここまでを一連として考え、まとめてみて下さい。
2019年度以降も、技術士法、技術者倫理については、必ず質問されます。暗記するぐらいに何度も暗唱しておきましょう。
以下、参考です。
技術士倫理綱領
【基本綱領】
(公衆の利益の優先)
1.技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。
2025年09月27日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 34

「Ⅰ:施工計画の口頭試験の準備ポイント」
今回は私の「建設部門-施工計画分野」について、口頭試験体験記と受験される方へ、準備のポイントを以下にご紹介したいと思います。 1. 夢まぼろしの筆記試験の合格連絡 私は技術士試験の初受験は31歳の時でした。しかし、合格できたのは40歳であり、合格までに約10年の歳月がかかりました。当時、私は筆記試験終了後、通信インフラ工事(市街地電線地中化)の施工管理業務に従事しておりました。 連日の夜間工事により昼夜逆転生活が約2ケ月ほど続いており、日中の十分な睡眠時間の確保は容易ではなく、疲労もかなり蓄積していた頃だったと思います。 友人A氏(前年度合格の同級生で私を指導してくれた先輩技術士)から、「至急の電話だよ。」かみさんから起こされました。寝ぼけた状態で受話器をとると、友人A氏は興奮気味の声で「筆記、合格してるぞ!」その瞬間、眠気が一機に吹きとびました。連日の夜間工事で、筆記合格発表のことも忘れており、突然の吉報にあたふたするばかりでした。
2. 想定以上の口頭試験準備
友人A氏が、近々模擬口頭を行うので準備しておくように指示があり、とにかく、友人A氏の指示に従い、準備を進めました。 模擬口頭試験は分野が違う応用理学の技術士の方、2名と友人A氏の計3名で行ってもらいました。結果は、散々な出来でした。準備不足もさることながら、自分のことなのに的確に応答することができない。面接官との円滑なコミュニケ-ションが行なえず、自分自身の情けなさを痛感しました。貴重かつ親身なアドバイスをいただいた試験官役の方々には、今でも深く感謝しております。あの悲惨な体験がなければ、現在の今の私はないとも考えております。40歳にして、技術士になることに対する壁の高さと、その厚さを身に染みて感じたことを、今でも鮮明に覚えております。
3. 広い視野の必要性を痛感
接試験の準備を進めるほどに、やるべきことの多さ、その技術見識の広さと必要性を実感しました。今までの自身の視野の狭さや力量のなさを痛切に味わう毎日でした。日常の業務以外に広い技術見識、世界感、将来に対する技術展望、我が国が直面する課題及び解決策とそれに対する確固たる意見を自分の事として消化することが必要でした。
4. 経験したことがない緊張感
口頭試験は休暇を取り、前日は試験会場の下見に行きました。「ここか?」「中はどうなっているのだろう?」ビルから出てくる人を見て「あの人も受験者かな?」など、思いを廻らせ、不安がつのるばかりでしたので、早めに切り上げ、予約した渋谷のホテルに宿泊しました。その夜は緊張のあまり十分な睡眠はできず、朝早朝に目を覚ますことになりました。 「何かしないと!」と不安ばかり募るので、面接時間は11時頃だったのですが、起床後、直ちにネクタイまで締め、身支度を済ませ、鏡の前の椅子にすわり、鏡に映る自分の顔を見ながら、準備したQ&Aに従い、一人問答を繰り返しました。他の人が見たら、なんて滑稽な様子と思います。しかし、本人は満身創痍です。わが身を振り返る余裕すらなく、ただ、緊張のボルテ-ジと戦うばかりでした。
5. しずまりかえる控室
当時の面接試験は控室で待機、時間になると係の方が呼びに来られるスタイルでしたので、控室でただその時間を待つのみです。受験者は誰一人として声を発する人はいなく、静寂と資料をめくる音と人の吐息のみが聞こえるだけの少し異常な雰囲気が漂う空間であり、その場所にいることが苦痛でした。 「受験番号:○〇、○○さん」「キタ-!」鼓動はMAX、試験官が待つ部屋までのどう歩いたのかも、一切記憶に残っていません。
6. 終了後の脱力感
いよいよ、面接が始まりました。面接官は初老のお二人で、とても紳士的でやさしく質問してくれましたので、心配していたような難問や答えられないような質問はなく、助かりました。但し、以下の質問については、正直、戸惑いを隠せませんでした。 「ゼネコンとコンサルとではどちらが技術レべルは上だと考えますか?」質問の意図はどこにあるのか?、何故この質問なのか?、頭の中で混乱していました。 私は、「双方で良く話し合い、理解し合意を形成することが重要と思います。」と答えました。今思い起こしても、質問に対する的確な答えにはなっていません。「やっちゃったかな?」とあせりましたが、回答否定や次段階の質問がなく、ほっとしました。 口頭試験も最後となり、いよいよ佳境に入ったなあと思った瞬間、「英語は得意ですか?」「エッ?、そんなはず、あるわけがない!」と内心思いながら、「今後、勉強して行きたいと思います。」と答えました。冷や汗が一機に出ました。 「それでは終了します。」のやさしい声でゴングが鳴り、口頭試験は終了しました。 終了後の脱力感は想定以上で、もうぐったり状態、渋谷駅まで「あの応答で良かったのか?、この答えはどうだったのか?」頭の中がぐるぐる、渋谷駅につきました。
7.遠かったコンビニまでの道のり
年が明け2月下旬、いよいよ合格発表の日がきました。当時は地方新聞に合格者の名前が掲載されましたので、早朝、コンビニまで新聞を購入に出かけました。早朝から雪が降っており、コンビニまでの道のりが非常に遠く感じました。手に取った新聞を開げるのが怖くて、怖くて、自分の名前を発見した時は、店内で大声を出しそうなくらいうれしかったことを思い出します。 苦節10年、ついに憧れの技術士試験に合格することができました。ことのほか周囲の反響は大きく、普段、顔をあわせることなどない当時勤務していた会社社長から「合格おめでとう」のメールを頂戴するなど、技術士合格の反響の大きさに驚きました。
8.施工計画の口頭試験準備ポイント
今後、施工計画で口頭試験の受験される方へその準備として、私の経験及び準備を踏まえ、以下のポイントを押さえておくことをお勧めします。 施工計画は、実務能力や現場管理能力、安全管理、コスト意識、工程調整など、建設技術者としての総合力が問われる分野です。以下の設問に対する応答を準備下さい。
1) 施工計画の基本的考え方
・施工計画を立てる際に最も重視するポイントは何ですか?
・あなたがこれまでに関与した施工計画の具体例を説明してください。
・施工手順をどのように検討・決定しましたか?
・工程管理、品質管理、安全管理、コスト管理をどうバランスさせましたか?
2) 技術的判断や課題への対応
・設計と施工段階で不整合があった場合、どのように対応しますか?
・突発的なトラブル(地盤不良・天候不良・資材不足など)にどう対応しましたか? ・VE(Value Engineering)やCD(Cost Down)提案の経験はありますか?
・環境への配慮は、施工計画の際に、どう組み込みましたか、その例は?
3) 安全・品質・環境配慮
・安全管理上のリスクアセスメントはどのように行っていますか?
・品質確保、向上のために、現場で行った具体的な対策は?
・工事中の騒音・振動・粉塵対策など、周辺環境への配慮はどうしていましたか?
4)関係者との調整・マネジメント能力
・発注者や協力会社との調整で苦労したこと、それをどう乗り越えましたか?
・現場管理でチームをまとめる上で、工夫していることはありますか?
・近隣住民や地域住民との調整はどのように進めましたか?
5) 技術士としての資質
・技術士として施工計画にどのような付加価値を与えられると考えますか?
・若手技術者への教育や伝承で意識している点は?
・倫理的な観点で、施工計画上で判断に迷ったことはありますか?
次回は、その後、新設された「総合技術監理部門」私の受験体験記と準備ポイントについて紹介したいと思います。(以上)
2017年03月07日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 34
受験申込の書類は大きく2つの内容に分かれています。
1つ目は、1枚目の「技術士第二次試験受験申込書」です。これは氏名、住所、受験部門・科目、勤務先、
技術士補となる資格を有していることの証明等を記入します。
2つ目は、2枚目の「業務経歴票[証明書]」です。これは大学院における研究経歴、勤務先における業務
経歴、業務内容の詳細等を記入します。
1枚目については、全く事務的な内容なので、受験申込み案内に従って記入すれば問題ありません。
重要なのは2枚目の内容です。勤務先における業務経歴や業務内容の詳細の出来が、口頭試験に大きな影響
を与えるので、事務的に間違いがないことは当然として、「技術士にふさわしい」内容になっていることが
大切です。
今回は勤務先における業務経歴のうち、「業務内容」の部分にテーマを絞って、注意点を2つアドバイスしたい
と思います。なお、ここでは「技術士補としての経験」以外の受験資格で受験される方を対象としています。
まず1つ目は、割と事務的なことです。業務内容として書くべき仕事は、どのようなものが適切でしょうか?
受験申込み案内には、「科学技術に関する業務」が業務の経歴になると書かれていて、かつ注釈として以下の文章
があります。
『科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、
設計、分析、試験、評価(補助的業務を除く。)又はこれらに関する指導の業務』
嚙み砕いて言えば、技術系の仕事で、計画、研究、設計、分析、試験、評価(又はこれらの指導)どれかに当てはま
っていることが大切です。
例えば、
○○○の計画
○○○の設計及び指導
のように、文末が「計画、研究、設計、分析、試験、評価(又はこれらの指導)」で終わっていれば、少なくとも事務的
には経歴としてカウントされると考えて間違いありません。ここまでは、最低限クリアすべきレベルだと考えてください。
2つ目の注意点は、口頭試験対策として大変重要なことです。これに関しては稿を改めて書かせていただきます。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2025年10月25日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 32

「Ⅴ.控室を楽しもう:衛生工学部門」
今回は、私が体験した「衛生工学部門」の口頭試験の準備についてご紹介いたします。私は学生時代に「衛生工学」と言う学科を履修しましたが、水道、下水の水質や処理技術などの分野であり、正直なところあまり関心が深くなく、当時はこの分野は将来、無縁であろうとも考えておりました。しかし、人生とは不思議なものです。まさか、私がこの分野の技術士試験を使命として、受験しなければならないことになったのです。
1. 受験使命
私が所属する部署では廃棄物処理関連業務を担当していました。部員の一人が数年前にこの分野で技術士試験に合格、彼は、技術士取得を契機に独立開業することになりました。会社として衛生工学の部門のコンサルタント登録ができなくなり、当時、私は部門長であり、経営層からその是正を命ぜられました。しかし、そう簡単に人材が存在している訳ではなく、また、人材が短期間で育成できるはずもありません。やむなく自分で、受験を宣言せざるを得ない状況なりました。私はけっして「資格マニア」ではなく、必然として受験が必要であったことを、補足説明させていただきます。
2. 広範知識の必要性
私は退職した彼の技術士添削指導をしてきましたので、この分野の概略的なアウトラインは理解していました。また、立場的にも業務に関与しておりましたし、これまでの経験として汚水処理等業務にも従事してきましたので、比較的なじみ安かったと思います。筆記試験の準備については、これまで私が実践して方法を貫きました。 廃棄物管理での勉強を進めるにつれ、専門分野では浸出水処理、破砕機、焼却炉、汚泥脱水機等設備機器、機械・電気、化学的な要素が濃く、関連する技術知識、設備機器の機能や特徴等について、広範知識の必要性を痛感しました。
3. 再生エネルギ-との関連性
過去問題等を整理準備して行く過程で、衛生工学部門はこの分野として、水質、大気、廃棄物、空気調和、建築環境等があります。私が受験した廃棄物管理は処理・処分に加え、再生エネルギ-への展開性、関連性が強いことがしだいに見えてきました。いわゆる再循環社会システムの構築が切望されていることを、強く認識するに至りました。
4. 控室を楽しもう
記述試験は再生エネルギ-関連の問題が出題され、お蔭様で無事通過することができました。口頭試験はいつも渋谷会場。年齢も56歳になっており、口頭試験5回目にもなると余裕はこそありませんが、初回の時とは心境的にも相当、負担は軽減されていました。 控室はいつもの静寂。「この先、技術士試験を二度と、受験することはないだろう。」と思い、この異様な控室の雰囲気を是非この際、「自分史として、脳裏に刻み、焼き付け、異様なこの空気感を楽しもう。」と勝手に暗示にかけ、受験者個々の「人間ウオッチング」を試みました。控え室内の受験者を見渡すと、やはり、以下のような人ばかりで、余裕のある人は誰一人、発見することができませんでした。
・必死にQ&Aを見返し、記憶する人
・技術士倫理を繰り返し暗唱する人
・白書等をチェックする人
・願書や再現記述をチェックする人
・自作資料を携帯で確認する人
予定の時刻がきて、部屋のドアの前で待機しました。前の受験者が、口頭試験を終了し、退室してきました。なんと額から吹き出るほどの汗。「どんなことを聞かれたのだろう?」「自分も聞かれるのであろうか?」先ほどまでの余裕感はどこへやら、血圧急上昇、不安な気持ちに一転しました。
口頭試問がはじまりました。技術士受験は何回目?、と聞かれたので、事実として、建設(施工計画、建設環境、河川)総監を取得していることを返答しました。私の年齢的な事も起因してか専門技術的なこと、政策的なこと、意地悪な質問は一切なく、無事、終了、合格することができました。
5.想定質問例
衛生工学部門(廃棄物管理分野に特化)の口頭試験で、想定される質問を私なりに以下に整理します。口頭試験受験者の方のQ&A作成のお役に立てば幸いです。
1) 実務経験(経歴票からの深掘り)
・あなたが担当した廃棄物関連の業務で最も課題となった点は?
・廃棄物処理施設の設計/運営で工夫した点の具体的な説明?
・地域住民や行政と調整が必要だった事例は?合意形成の方法は?
・廃棄物の発生抑制や資源循環に関して、あなたが提案・改善した具体例は?
2) 専門知識・技術
・最終処分場の安定型・管理型の違いと、理想とする処分場のイメ-ジは?
・廃棄物処理法に基づくマニフェスト制度の課題は?
・廃棄物の発生抑制(3RのうちReduce)を推進する上での社会的課題は?
・マイクロプラスチック等廃棄物問題に今後、どう対応すべきか?
・廃棄物エネルギー回収(RDF、RPF、バイオガスなど)のメリット・デメリットは?
3) 安全・倫理
・廃棄物処理場内管理上での労働安全上注意すべき点は?
・不適正処理を発見した場合、技術者としてどう行動しますか?
・廃棄物処理のコストと環境保全のバランスをどう考えるか?
・外部とのコミュニュケ-ションの在り方は?
4) 時事・政策
・プラスチック資源循環促進法のポイントは?
・カーボンニュートラル実現に向けた廃棄物管理の役割は?
・循環型社会形成推進基本法の基本原則?
・災害廃棄物に備えた対策とその在り方は?
5)全般
・技術士としてどのように社会貢献していきたいですか?
・あなたが目指す衛生工学分野での将来課題は?
・廃棄物分野における技術士しての役割は?
次回からは口頭試験準備に向け、特に重要な事項と判断される問題解決能力、コミュニケ-ション、リーダ-シップ、リスクマネジメント、自己研鑽、技術士倫理、新技術・技術開発等について、私が考える準備すべきポイントを順を追ってご紹介して行きたいと思います。(以上)
2026年03月14日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 32

「技術士試験キーワ-ドノートはマストアイテム」
技術士試験の準備は多量の情報を頭の中にインプットすることが必要です。しかし、誰もがハイスペックな記憶装置をもっている訳ではありません。記憶は時間経過とともに必ず、薄れてしまいます。記憶にはインパクトと関連付けが重要です。 このため、インプット情報は重要キーワ-ドを相互に関連付けて整理し、試験本番でその情報をつなぎ合わせ、脳内の長期記憶を呼び起こすシステムとして機能することが合格の鍵となります。
今回は技術士試験において、マストアイテムとも言うべき、キーワ-ドノートの作成について私の経験から、以下にご紹介したいと思います。
1.何故、キーワードが重要か
技術士の筆記試験ではⅠ~Ⅲ課題において、以下のような設問が想定されます。
・社会的背景、現状、切望される課題
・展開施策の内容と期待効果
・新たな想定課題、リスク対策等
・工法概要や特徴 ・対策工採用上、管理上の留意点
・必要な関係者への配慮
調整事項 記述試験の採点は、設問に合致したキーワードを適切に盛り込めているかが重要な評価ポイントです。従って、キーワードを論述文の骨格として、点であるインプット情報(キーワ-ド)を相互に関連付け、線としてつなげ、さらにそれらを複合的な面として形成することが重要です。 多くのキ-ワ-ドを整理、インプットすることにより、試験本番で「頭が真っ白になる」「書くべき事柄が出てこない」「全く手が出ない問題」への不安が解消されます。是非、キーワ-ドノートの作成に取り組んでみて下さい。
2.キーワ-ドの抽出
キーワ-ド学習では以下のように準備して行きましょう。
① キ-ワ-ド学習用ノートを準備
② 課題Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、それぞれ過去10年程度の問題を整理、出題範囲、技術体系を把握
③ 過去問題で問われている内容、頻出用語を整理
④ 国の施策・白書・法令の用語の整理 例:DX、カーボンニュートラル、レジリエンス、BCP、ライフサイクルコスト(LCC) リスクマネジメント、PDCA、EBPM など、トレンドに着目
⑤ 自分の専門分野キーワード、実務に不可欠な用語の再整理
3.キーワード説明をコンパクトに記述
キ-ワ-ドはその1語を3~5行で説明できるようにするにコンパクトに短い文で記述します。 各キーワードについて、定義、特徴、背景・目的、現状、課題、メリット&デメリット、対策、将来動向などを体系的に整理し、記述試験で活用できるレベルまで整理、理解することが必要です。例えば「リダンダシ-」をキーワ-ド例にとし、以下のような整理の仕方はどうでしょう。
(1)定義
リダンダンシーとは 「冗長性」を意味し、予備や代替がある状態である。これは、災害発生時に社会的な機能不全を防ぐための「備え」として重要な概念である。
(2)概要
リダンダンシーは、インフラ整備や保全の観点では、「予めの備え」として、幹線道路の2重化や災害時の代替道路の確保など、安全性や信頼性を高める概念や方法である。 (3)目的
1)機能維持: 自然災害や機器故障などによる一部の障害が発生しても、全体の機能が停止しないようにする。
2)安全性向上: 予備のシステムや経路を用意することで、人命や社会の安全を守る。
3) 事業継続: 予期せぬ事態に備え、事業活動を継続できるようにあらかじめ準備する。
(4)具体的な活用事例
1)交通インフラ
・多重化: 道路や鉄道網を多重化し、一部が寸断されても迂回路を確保する。
・事例: 新潟県中越地震では、関越自動車道が通行止めになった際、磐越自動車道や上信越自動車道が迂回路として機能した。
2)構造物設計
・部材の多重化: 橋梁の主要部材が破壊されても、他の部材が荷重を負担できるように設計する。
・事例: 主桁が3本より少ない橋梁はリダンダンシーがないと判断される場合がある。
(5)利点と課題
1)利点: 安全性や信頼性が向上し、障害発生時の影響を最小限に抑制する。
2)課題: 予備のために多額の予算と投資が必要となる可能性がある。
4.定型にあてはめる
キ-ワ-ドの活用は「定型」にあてはめることが重要です。たとえば以下のように問題Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの設問テーマに対し以下のように定型にしておくと、インプット情報が整理され、呼び起こしが容易となります。この型で複数テーマ分をストックしておくと、試験本番で非常に有効です。また、想定外の設問に対しても余裕を持った対応が可能となります。
① 想定テーマ
② 課題(背景・問題点)
③ 技術者としての立場・役割
④ 解決策(技術内容・工夫)
⑤ リスク・制約・留意点
⑥ 倫理・安全・環境・社会への配慮
⑦ 効果・今後の展望
5.教科書として反復
キーワ-ドノートの作成ではできる限り自分流の表現で、書き出して行くことが大切です。自分流は暗記ではなく、自然体で思い起こすことが可能になるからです。 作成したキーワ-ドノートは自分のオリジナル教科書です。移動時間を有効利用し眺める、声に出す、書くことを反復して下さい。 また、問題Ⅰ~Ⅲの記述問題の作成準備では、試験問題を読み「使う単語」を決めて、論文構成を考えてから書く訓練を行うことにより、キーワ-ドノートがさらに有効なツールとなります。 次回は、まもなく出願の時期となりますが、技術士試験の願書の書き方についてご紹介したいと思います。(以上)
2017年02月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 31
技術士2次試験を受験するには、所定の期間の実務経験が必要になります。
実務経験は、「科学技術に関する実務経験」としか記載がなく、どういったものが実務経験にあたるのかがとても曖昧です。
今回は、技術士受験資格の実務経験に関する例について解説します。
そもそも実務経験って?
技術士の実務経験ってどのようなものなのでしょうか?
技術士法の中では「科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」とあります。
漠然としすぎていてどのようなものかが思い浮かばないかと思いますが、例としては以下のようなものが挙げられます。
・新製品の開発、設計、検査
・道路建設の計画、検討、設計
・建物を建設する際の受変電設備建設の計画、設計、運用後の評価
科学技術に関する新たな挑戦を行った時に技術士の実務経験になるのではないでしょうか?
通常であれば、困難で導入不能となるような事案でも、工夫を重ねてうまく製品化や工事であれば竣工したというような事例を実務経験の中で入れなければなりません。
設計や計画といっても、誰でもできるようなルーチンで流せる業務(決まりきった設計業務など)は、実務経験としては不適当であると思われます。
日々の業務の細かい点に注目
技術士を目指す方の中には、こんなことは、自分の業界にいる人であれば誰でも気が付くと思っていて、小さな工夫を見逃している可能性もあります。
技術に関する創意工夫はとても小さなことが大きな効果を発揮したりすることがあります。
そうしたものを見逃さず、実務経験としてうまくプレゼンができれば、十分実務経験になると言えます。
技術士二次試験の最初の難関でもある実務経験は、日ごろの業務をよく観察することで乗り切ることができます。
2025年10月18日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 31

「Ⅳ.河川・砂防 技術提案書の資格要件」
私は転職して、河川構造物分野のセクションに配属になりました。施工会社から、総合コンサルタントの新しい世界へ飛び込むことになりました。未踏分野であった河川分野への新たな挑戦がはじまりました。
1. 受験経緯
私が転職した当時は、建設コンサルタントの世界も新たな時代を迎え、業務発注形態が提案型業務(プロポーザル方式・総合評価方式)への移行時期でありました。業務を受注するには企業及び技術者の同種業務実績、該当分野の技術士資格要件を満足し、事前に提出する「技術提案書」によりで、他社より高い評価点を獲得することが求められるようになりました。さらに、要請分野の技術士資格を取得していなければ、入札参加の選定でふるい分け、制限されることになりました。 このため、好むと好まざるとかかわらず私は、河川・砂防分野の技術士を取得することを迫られました。
2. 求められる専門性
技術士試験はどの分野も共通して専門性が高く、問題解決能力が求められます。合格するためには、実務経験とそれに対応すべく技術研鑽が必要です。河川計画、河川構造物、利水、維持管理、河川情報、地域防災など、新しい専門分野と立ち向うことになりました。
3. 経験論文の構想
経験論文は職場で従事する河川構造物とし、私の自身のキャリアから施工に関連した分野の視点からアプロ-チが良いと考えました。転職後に担当した業務を掘り下げ、課題に対しどのようなプロセスで問題解決へ導いたかを改めて整理して行きました。経験、専門、一般記述もこれまで実践してきた技術士試験に対する準備経験が、後おししてくれ無事、筆記試験を通過することができました。
4. 口頭試験の準備と本番
口頭試験の準備は、これまでに部下や他社の受験者の模擬口頭試験等を行ってきましたので、その方法については従来とほぼ、同様な進め方で行いました。但し、河川・砂防については河川行政、河川法、河川環境、河川情報、住民との協働、防災等、幅広い分野の見識が必要であるため、準備期間がいくらあっても足りないと感じました。
口頭試験はいつも渋谷会場でした。相変わらずの独特の雰囲気の控え室でした。この頃から、口頭試験はその部屋の前で、待機するスタイルであったと思います。私の年齢は50歳になっていたと思います。「鏡の前の一人口頭試験」もある種の定着感も出てきたものの、専門技術者として評価されることについては、口頭試験を数度重ねてもプレッシャ-はあるものです。
口頭試問が始まりました。どうやら試験官はお二人ともに大学の先生の方のように思えました。しかも私の年齢よりも、明らかに若い感じの方々でした。余裕は決してありませんが、年齢が私の方が年上であることに対し若干、アドバンテージを感じることができ、気持ち的に楽になりました。 口頭試問の余裕こそありませんでしたが、年齢、既取得部門があることにより、難解、意地悪、予想外の質問はなく、淡々と終了したように思います。最後の設問では「今更、技術士の義務、責務を聞くまでもないでしょうから、これで終了します。」のしめくくりで、口頭試問が無事終了しました。
5. 河川・砂防分野の口頭試験準備
これから、河川・砂防分野で口頭試験に向け準備される方は、私の経験から以下について整理・準備することをお勧めします。
(1) 専門的知識
・技術的判断
・洪水被害軽減のための河川整備手法
・自然再生や環境に配慮した河川計画を行う際の留意点
・ダム、遊水地、堤防、調節池などの治水施設の特徴とその役割
・近年の気候変動による降雨特性の変化に対する河川計画上の対応と現状
・今後の河川維持管理で特に重要な課題
(2) 社会的要請・制度面
・河川法や水防法に基づく業務上の留意点
・地域住民との合意形成を図るためのあなたが考える施策
・河川整備計画策定における住民参加の意義と地域活動との連携
・SDGsやカーボンニュートラルの観点から河川分野に求められる方向性
(3) 時事・最近の話題
・令和○年○月豪雨の被害事例に基づく、技術的観点からの教訓等
・洪水、地震災害への地域防災力の強化策
・地域におけるリスク評価とその対応
・浸水想定区域やハザードマップの課題と改善点
・ICTやAIを活用した河川管理技術の最新動向
(4)基準超過対応
近年の降雨については従来の実績や経験則を前例基準として適合が困難になってきています。今後、河川・砂防・海洋・海岸分野でどう対応して行くべきかを整理しておくことが必要です。特に全国、地方の直轄河川や中小河川等、山間地、海岸地域において、地球環境、気候変動、安全国土形成の観点から、自分の意見として答えられるよう準備下さい。
次回は、会社の至上命令により受験が必要となった「衛生工学部門」の口頭試験準備についてご紹介します。(以上)
2026年04月11日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 31

「技術士解答文は骨子法で書く」
骨子法(こっしほう)とは、技術士試験の解答文やレポ-ト、ビジネス文書等を論理的記述の1手法です。記述する前に「骨子(アウトライン)」を作り、その骨子に沿って本文を書く方法であり、論述構成に極めて有効です。今回はこの方法をご紹介し、準備解答文の作成の参考にいただければと思います。
1. 骨子法とは
骨子とは、準備する答案の設計図(骨組み)です。いきなり本文を書かず、事前に構想してから書き出す脳内整理カード(メモ)と言っても良いかもしれません。その手順は以下の通りです。
・設問の題意要求項目を確認する。
・何を書く必要があるかについて、論点整理を行う。
・項目毎に「見出し+要点」による骨子を作る。
・骨子に肉付けをしながら、本文を記述する。
2. 設問の基本パターン
技術士試験の課題Ⅱ、Ⅲの設問は以下のとおりです。設問内容は異なりますが、ほぼ、基本パタ-ンは同様です。
①現状・背景
②課題抽出
③課題の解決策
④リスクとその留意点
⑤技術者倫理及び社会の持続性
3.骨子法の作成例
例えば、「今後のインフラメンテナンス対応」を設問想定した場合の、骨子法の作成例を以下に示します。
1) 背景と現状
・我が国の経済、社会情勢
・ストックインフラの増加、老朽化と進展
・頻発する自然災害、巨大地震の切迫
・強靭な国土基盤形成、戦略的メンテナンス切望
2) 課題⇒解決策⇒リスク⇒対応策
骨子は課題⇒解決策⇒リスク⇒対応策が横方向に一列に繋がるよう表により、骨子とその記述すべき事項を順に例えば、以下のようにメモする方法をお勧めします。記述する項目とその内容を整理することができます。
・点検技術者不足⇒ICT技術活用による省力化⇒投資負担増大⇒補助優遇制度導入
・維持管理費用の増大⇒アセットマネジメント⇒予算確保と平準化⇒効果の可視化
・膨大量インフラ情報の管理⇒データベース整備⇒技術者教育不足⇒リテラシ-向上
4. 骨子作成の時間配分
技術士試験では記述に要する時間配分と管理が重要です。書き出す前の構想が合格に至る全てであり、短時間でそれを組み立てることが極めて重要です。骨子の構成の出来は評価点に直結することを意識し、短時間で骨子作成訓練が必要です。
5. 骨子法活用のメリット
骨子法を活用するメリットを以下に整理します。
1) 論理展開の一貫性確保
予め構想した骨子により構成された文章を記述するので、論理展開の一貫性を確保できます。試験官は見やすさと素早く理解するための「論理構成」を重視しており、これに的確に応えることができます。
2) 記述内容決定の頭出し
解答文に何を書くかは、記述内容が全てです。記述内容の選択に迷いや不透明な部分があれば、それは貴重な時間の浪費と記述内容の曖昧さにつながります。骨子を構想、キーワ-ドの頭出しを行うことで、迷うことがない記述作業に専念できます。
3) 記述速度が速くなる
600字の解答用紙を記述するには約1枚、約20分程度の時間が必要です。(皆さん是非、実際に書いてみて、事前に時間的感覚を体得下さい。)このため、考えながら記述していては、制限時間のタイムオーバ-が予想されます。 従って、「迷わず記述するガイド」として骨子メモが必須であり、この存在は書き続けることができる安心感や、本番試験の精神的な支えとなります。
4)書き忘れがない
骨子を準備することで、書くべき事項は決定されており、書き忘れや漏れがありません。特に倫理やリスクなどは、技術的側面を支える考慮すべき重要事項でもあり、これらの記述ミスを防止でき、記述内容の充実と確保に繋がります。
6.キーワ-ドノートによる訓練成果
技術士解答文は「文章力試験ではなく、論理構成の試験」と言っても良いでしょう。骨子法はそのためのテクニックと考えます。以前、ご紹介したキーワ-ドノートを作成することは、言わばこの「骨子」を構想するトレ-ニングなのです。たくさんのキーワ-ドノートを作る訓練により、想定した多数のキーワ-ドを、骨子法により短時間で論理構成することができる成果となるのです。
7.イメ-ジトレ-ニング
骨子を素早く構成するには、日常的にこれに対する思考訓練の継続が肝要です。通勤、散歩、休憩等のすきま時間を活用し、あるキーワ-ドを自ら設定し、「○○現状」⇒「○○課題」⇒「○○対策」⇒「○○リスク」⇒「○○」対策の一連プロセスを常にこれが構想できるようトレ-ニングを積み重ねて下さい。
これの実践は試験本番で必ず、強力な味方になります。記述すべき項目が仮に思い浮かばない場合であっても、数個のキーワ-ドを長期記憶から引き出し、これをつなぎ合わせることで「小見出し+説明内容2~3行の文章」を書き連ねることが可能です。
また、的はずれでなければ、字数が埋まらない場合の回避テクニックとして減点を防ぐことができる有効な手段と考えます。 これらは、準備解答文のアウトプットの量の裏付けであり、記述練習量の多さによるものと考えます。どうか皆さん、骨子作成訓練を積み重ね、論述文章作成を体得下さい。
次回は技術士試験解答文に最も重要な「ロジカルライティング」についてご紹介したいと思います。(以上)
2025年10月04日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 30

「Ⅱ 総合監理、役に立ったISO」
私の記憶では平成13年度から、新しい技術部門として「総合技術監理部門」が創設されたと思います。今回は「総合技術監理部門」の私の受験体験及び口頭試験の準備ポイントについて、ご紹介したいと思います。
1.唯一のテキスト:青本
科学技術が複雑化する現代社会において、1つの専門技術だけに限られた技術力だけでは直面する諸課題を解決することは困難です。一方、プロジェクト遂行に際しては課題解決を行うに際して様々な問題、事故、環境負荷等のリスク発生が想定されます。これらへの対応は、個別の専門技術的に対する業務管理だけではなく、安全かつ公正、的確にプロジェクトを遂行する総合的なマネジメントが求められています。このため技術士の新たな分野として「総合技術監理部門」が創設されたと私は、認識しております。 私は建設部門合格後、独自に環境マネジメントシステム(ISO関係)の審査員の勉強を進めていたこともあり、受験を試みました。初年度の試験でしたので情報は少なく、参考テキストは唯一、当時良く言われた「青本」でした。一見して日常的に馴染みにくい項目が多かったように思います。
2.私の学習方法
どんな問題が出題されるのかは、受験者は誰もが不安であったと思います。但し、受験者の多数はすでに技術士を取得した方々が受験する試験です。試験問題の内容や難易性に関し、ネット上では楽観視する意見も、少なからずありました。 私は自慢にはなりませんが、「合格まで、苦節10年選手」ですので、とても楽観的な受験など考えられませんでした。青本の管理項目の内容を何回も読み、とにかく関連情報を調べました。受験に際し、総合技術監理部門に対する私なりの捉え方を以下のように整理してみました。
・監理、すなわちマネジメントに特化した部門であること。
・業務遂行において日常的管理項目(人、物、金、安全、環境、リスク倫理等)をいかに適切かつ適正にバランス化すること。
・各監理項目間の折り合いを調整し、総合的に最大限の効果を発揮すること。
・そのためISO等のマネジメントシステムの活用やその考え方が重要であること。
・業務遂行に対して技術者は公正、誠実な倫理感に立脚すること。
3.施工管理や安全管理を例にイメ-ジ
過去問題の前例がないので、複雑で輻輳する制約条件をいかに解決していくかを構想し、自身で課題想定した解答文を幾つか作成しました。私は専門分野が施工計画でしたので、これまで経験した施工管理面での課題と対策が事前の準備としてはイメ-ジがしやすく、総合技術監理で求められる項目を自分自身の過去の経験と照らし合わせ、以下のような内容構成の事前解答文を準備しました。
1) 安全管理 :厳寒積雪気象下の道路規制に伴う凍結路面等交通事故、労働災害リスク対策
2) 人的資源、情報管理 :複数工程間の夜間工事工程調整、人材配置、関連工種間の情報共有化対策
3) 品質管理、原価管理 :厳寒気象下、寒中コンクリ-トの養生温度管理の品質管理とコスト管理対策
4) 沿道対策及び環境管理 :市街地工事における住民コンセンサス獲得のための沿道及び生活環境対策
4.役にたったISOの知識
私は施工計画分野を取得後、当時IS0について個人的に勉強していました。そのこともあり総合監理部門は全てではありませんが「プロジェクトマネジメントシステム」の視点で、考えてみるとわかり易いことに気づきました。 通常業務を行うに際しては、必ずやリスクは存在します。そのリスクを事前に把握、抽出、評価、対策立案、実施移行、FB(フィ-ドバック)するPDCAによるスパイラルアップのマネジメントスタイルが必要であることを、自分自身の総合技術監理部門の理解や考え方において、役立てることができました。
5.口頭試験と転職の決意
口頭試験会場には予定時間より前より、早く着きました。会場から口頭試験終了後の受験者が会場から出てこられましたが、その表情からは、皆さん、あまり晴れやかさを感じることはできませんでした。 記憶は薄れていますが、「何故、総監は必要か?」、「リスクをどのように評価しているか?」、「その対策事例は?」など、口頭試験は概ね事前に予想したQ&Aの通りであり、以外に淡々と進行し、難問や回答に苦慮することはなかったと思います。 お蔭様で、2つ目の技術士合格を手に入れることができました。当時私は43歳でしたが、思い切って当時の会社の退職を決意、その後、新たな世界へ挑むことになりました。
6.総合監理部門の口頭試験準備ポイント
総合監理部門の口頭試験の準備ポイントを私なりに以下に整理します。受験者諸氏にお役に立てば幸いです。
1)業務経歴・経験論文
・業務内容:業務の背景 → 自分の役割 → 問題点 → 解決策 → 成果の流れで簡潔説明
・苦心点、工夫点:技術的課題+マネジメント面の課題の両方から説明と、工夫した点
・技術力、判断力:自身が経験した困難な事案業務の技術力、判断力の発揮事例
・総監5項目:総合技術監理の視点(安全・品質・コスト・工程・情報)の説明
2)マネジメント能力
・若手指導:実践しているOJT、技術伝承、教育計画の立案、方針や方法の具体例 ・リーダ-シップ:自身が考えるリーダ-像、チームマネジメントの具体例
3)最近の技術動向
・注目される新技術分野:ICT活用、カーボンニュートラル、BIM/CIM、AIの活用など時事トピックや先進事例
・環境課題等:SDGsや環境配慮、社会的責任・持続可能性の視点に基づき、今後取り組むべき事項に対する自分の意見
4)コミュニケ-ション力
・説明:相手にわかり易く、簡潔な説明と柔軟な対応力
・合意形成:利害関係者との合意形成の方法、留意点及び事例
・工夫:コミュニケ-ション上の工夫点
5)技術士倫理
・不正:不正を発見した場合を想定し、技術者倫理
・社会的責任・内部通報体制・報告義務などを含めた説明
・コンプライアンス:対応すべき留意点、手順(発見、対応、証拠、報告、管理体制)と措置
・技術士倫理要綱:自分の言葉で内容を概説できること。
次回は、私の「建設環境」分野の口頭試験体験記とその受験ポイントについてご紹介したいと思います。(以上)
2025年12月06日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 30

「自分の言葉で!技術士倫理」
さて、いよいよ口頭試験の本番が始まる頃と思います。皆さん必死に準備されていることと思いますが、今回は口頭試験で不可避である「技術士倫理」と「技術見識」の対応について紹介したいと思います。 技術士の倫理綱領とは、技術士が業務を遂行するうえで守るべき倫理・職業的な指針をまとめたものです。技術士倫理綱領は、技術士が品位の向上と技術の研鑚に努めながら、多角的・国際的な視点に立ち、公正・誠実に行動し、社会全体の利益に貢献することを目的として作成されています。技術士を目指す諸氏は必ず、理解しておかなければならない必須要件でもあります。
1. 自分の言葉で説明
技術士倫理要綱は以下の事項を示しています。2023年度に一部改正されています。改正されたポイントは確認、整理しておくことが良いでしょう。但し、文章が長く、難解な文章は覚えることが、大変です。従って以下のようにわかり易く、自分の言葉として簡単に説明できるようにしておいて下さい。
1)安全・健康・福利の優先
公衆の安全、健康及び福利を最優先に考える。
2)持続可能な社会の実現
地球環境の保全等、将来の社会の持続可能性の確保に努める。
3)信用の保持
品位を保持、うそごまかし、不当報酬の授受等、信用を失うような行為はしない。
4)有能性の重視
自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務は行わない。
5)真実性の確保
真実に基づいた情報を提供し、偽りなく業務を行う。
6)公正かつ誠実な履行
公正な分析と判断に基づき、業務を誠実に遂行する。
7)秘密情報の保護
業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。
8)法令等の遵守
業務の対象となる地域の法規を遵守し、文化的価値を尊重する。
9)相互の尊重
相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力する。
10)継続研鑽と人材育成
常に専門技術並びに技術と社会が接する領域の知識を高め、人材育成に努める。
2. 倫理行動
日常の業務遂行や行動に際し、具体的には以下のようなことが求められていると考えます。
1) 公共の安全確保
例えば建設活動は工事による社会や周辺環境へのどのような影響を及ぼすか慎重かつ十分に配慮した検討が必要です。
2) 誠実行動
技術士は情報を正確に伝え、ごまかしたり、かくしたりせず、誠実に行動することが求められます。このため技術的データや結果については正確に報告することが含まれています。
3) 社会的責任
技術士は技術が社会へ与える影響を深く理解した上で、社会全体の常に利益を考えて行動する必要があります。このため地球環境問題や防災対策のような社会的な課題に対しては、積極的な関与による貢献が求められています。
4) 公正公平
技術士は自信の専門技術を利用し判断を下す場合は、公正かつ公平を保持することが必要です。自身の利益や偏った視点ではなく、社会全体としての利益を優先した判断が必要です。
5)専門知識の向上、維持
技術士は自分の専門分野における最新の知識を学び、技術力を向上する努力を継続しなければなりません。このことが社会や企業に有益な結果と安全な技術を提供できることになります。
3. トレンド技術により、見識をアピ-ル
一方、口頭試験では幅広い技術見識や専門分野におけるトレンドについて、試問される可能性があります。技術士は誠実な倫理行動とともに継続的なエンゲ-ジメントが必要です。日々進歩発展する技術や研究成果にアンテナを張り、普段の業務に活かしていくことが求められます。近年は情報関連や人工機能等先進技術が急進しており、社会的ニーズとしても以下のトレンド技術に目を向け、広範な知識を習得の継続を目指す必要があります。このため専門分野の白書、専門雑誌、業界紙等の特集記事、トピックスを意識して、口頭試験に向け、キーワ-ドとして押さえておいて下さい。
・BIM,CIM
・AI技術
・3Dプリンティング
・建設工事等のロボテクス化
・スマ-トシティ-とIT技術
・サスティナブル建設技術
・ドロ-ン技術
・高耐久性、高機能素材開発
・省エネルギ-追及型建築環境
・拡張現実と仮想現実によるわかり易い可視化
次回は口頭試験後の再現の必要性について、ご紹介したいと思います。(以上)
2025年11月08日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 29

「歯切れ良く言い切る:コミュニケ-ション力」
筆記試験合否の発表となりました。合格された皆様おめでとうございます。これからの口頭試験は大げさな表現にはなりますが、「人生最大の戦い」です。これに全力で取り組んで行きましょう。 今回は、口頭試験で求められる「コミュニケ-ション力」の準備についてご紹介したいと思います。
1. コミュニケ-ション力のアピ-ル留意点
基本的に口頭試験における「コミュニケーション力」とは、単に言葉で伝達する能力だけではなく、「試験官に自分の考えや意図を的確に、わかりやすく伝える力」が求められています。このため口頭試験では以下の点に留意することが必要です
1) 明確な表現
口頭試験で大切なことは、技術的に難しい内容のことを簡潔に試験官に理解しやすいように伝えることです。そのため説明内容を一文一意でわかり易く分けて、理解しやすい言葉で説明することが肝要です。この際、必要な重要キ-ワ-ド以外は、難解な表現はしないことを心掛けて下さい。
2) 試問の意図の理解と確認
v時に試験官の質問は、設問意図が明確でないことが想定されます。例えば、「この件に関して、あなたはどんな風に思いますか?」など、どの部分の何を問われているかわからない場合が想定されます。このような時は、「今のご質問は○○についてのことでしょうか?」と遠慮せず、質問内容の意図を確認した上、解答するようにしましょう。 また、試験官の言葉や表情、反応を良く観察し、適度なタイミングで相槌を打つなど、会話応答のリズム感を確保することにも留意下さい。
3) 論理的解答
試験官が求めていることはわかり易い論理的な回答です。すなわち、説明プロセスが導入から結論までシンプルかつ論理的であることが重要です。この際、無駄な情報や補足説明は省き、重要なポイントのみを強調することを意識しましょう。
4) 説得力
回答に際しては、自身の経験や実例の具体的説明は、その成果と得られた効果や反省を交えて伝えると、より説得力があると考えます。 課題解決の苦心点や工夫、試行的な取り組みやプロジェクトとしてのチーム内外の連携による結果や成果を自然体で説明できると好印象につながると考えます。
5) 身振り、手振り
回答に際し、言葉と併せて身振り、手振りや姿勢、表情による「非言語コミュニケ-ション(:ノンバ-バル・コミュニケ-ション)」手法の活用も大切な要素です。真摯に一生懸命答える姿勢を示し、短時間ながらも円滑なやりとりを意識して下さい。
6) 聞く、理解するスキル
口頭試験では試験官の質問を確実に聞き、それを理解し、適切に応答するスキルが試されています。試験官のフレ-ズをあえて繰り返すなど、聞く、理解する、その設問意図に沿ったものであることを確実にして下さい。そして最も重要なことは必要なことのみ回答して下さい。饒舌になりがちな方は留意下さい。
7) 歯切れよく言い切り、自信を伝える
設問に対し、自信満々に回答することは容易ではありませんが、自分の知識や経験に自信を持ち、堂々とした態度で回答することも大切なポイントです。但し、過信せず謙虚さを示すバランスにも配慮下さい。 特に、解答の語尾部分については、「○○と考えます。」「○○であると判断します。」「○○に取り組んで行きたいと考えています。」などはっきりと、歯切れが良い末尾表現で締めくくり、自信を伝えて下さい。鏡の前でのセルフトレ-ニングは有効です。是非、実践下さい。
8) Q&Aのテンポ
試験官は予め、設問のチェックシ-トを準備していると言われています。従って約20分程度の間に確実に設問項目にチェックが入るように応答することが肝要です。適度なテンポ確保のため、以下に留意して下さい。
・はい、いいえにより、結論を先行すること
・次に、その理由(なぜなら)を論理的、簡潔に示すこと
・複雑な説明ではなく、シンプルにわかり易く、短文にして分けて示すこと
・自分の意見は求められる以外は、説明しないこと
・試験官が次の設問へ移行できるよう回答のテンポ、リズムを絶えず、意識すること
2.想定外の設問対応
設問については、全く想定外の内容も予想されます。但し、心の余裕も含め「想定内」であることを予め意識しておくことが大切です。このような場合、まず慌てないで、質問の内容の確認やそのどの部分を切り出して説明するかを考えてみましょう。例えば、以下のような対応は、どうでしょうか。
Q:今後、将来に向けての道路部門のあるべき姿は?(かなり幅の広い質問)
A:私は、地域活力の観点から○○と考えます。(あえて勝手に、こちらから解答する部分の限定条件に創ります。そして、そこへ視点を誘導し回答する。) 設問意図に対する解答そのものとは、若干の相違があったとしても、回答上のコミュニケ-ションは確保されることになります。100%の完全解答が望ましいことはもちろんですが、解答が困難であったり、予想外の場合は、設問する部分や範囲を自身で設定し、そそこへ誘導し、解答することも意識下さい。
例えば、私が住んでいる地域では・・・・
私の専門分野では、・・・・
私が経験した事例では・・・・など
自分の得意な分野や領域へ話題を振り向けると回答しやすいと思います。 次回は「リーダ-シップとマネジメント」に対する口頭試験対策について紹介したいと思います.
(以上)
2025年11月15日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 29

「あの人のようになりたい:リーダ-シップとマネジメント」
筆記試験を通過された方々は、これから口頭試験本番まで、極めて中身が濃い期間を過ごすことになることを理解し、今後の試練に挑んでいただきたいと思います。 今回は、技術士口頭試験でその資質として確認される「リーダ-シップとマネジメント」の口頭試験対策にご紹介したいと思います。
1. 自己組織、役割の再整理
まず、自分が所属する組織の体制と自身の職位と役割について改めて再整理して下さい。自分が組織から与えられている使命について認識を新たにして下さい。口頭試験では単に知識や経験を説明するだけではなく、「技術者として、チームやプロジェクトをどのように牽引し、問題解決に導いたか?」を示す必要があります。 ここで重要な点は組織の大小ではありません。特に若手の方々は、経験があまり長くありませんから、この部分に戸惑われる点かと思います。どんなチームや組織で、どのような業務を行っているか、自分はその中でどんな役割を担っているか、技術士にふさわしいした業務の以下を明確にしておく必要があります。
・存在した問題と課題
・自身の役割
・自身の行動
・得られた成果と評価
2. リ-ダ-シップとマネジメントとの違い
口頭試験に際し、改めてリーダ-シップとマネジメントとの違いについて、整理しておくことも重要です。
1) リーダ-シップとは
リーダ-シップとは、チームや組織目標に向け、人を動かす力を指します。すなわち、チームや組織に影響力を与え、新しい取り組みに挑戦するけん引役を担う人とも言えるでしょう。
2) マネジメントとは
一方、マネジメントは組織資源(人、物、金、時間)を管理し、目標を達成するための管理能力です。プロジェクト遂行に必要な工程、品質、コスト、安全等を適切に管理するプロジェクト運営能力がある人、とも言えるでしょう。
3.あなたが目指すリーダ-の姿
まず、あなたの周囲の誰かをイメ-ジして見て下さい。あなたはどのような人がリーダ-にふさわしいと思いますか?また、あなたが目指すリーダ-の姿や、あの人のようになりたいと思う人はいますか?例えば、以下のような人がそのイメ-ジとして考えられる人と思います。
1)明確なビジョン
チームに「なぜそれを目指すのか」を理解させる。明確な目標や方向性を提示する。短期的な課題だけでなく、長期的視点で物事を捉え、計画的実施する。
2)コミュニケーション能力
メンバーの意見を丁寧に聞き、相手の立場を理解し、信頼関係を築きながら、自分の考えを分かりやすく伝え、チームへ方向性を示す。
3)責任感と決断力
難しい状況でも逃げずに決断を下し、結果に対して責任をもつ。絶えず改善策を考えながら行動する。
4) 柔軟性と適応力
状況変化に対し、柔軟に対応でき、従来の手法や固定観念にとらわれず、新しいアイデアや方法を、積極的にチームワークに取り入れる。
5) 動機づける力
組織やメンバ-の強み、弱みを理解し、冷静にそれを活かすように働きかける。メンバ-に対しては、「声かけ」「励まし」「支援」により、動機付けを継続する。
6) 率先炊飯
自ら率先して努力する姿勢が、周囲の信頼と尊敬を生む。言動に一貫性があり、公平・誠実に行動する。
7) 反省を活かす
チーム内に建設的なフィードバックを与える。他人からの意見や批判を冷静に受け止め、新たな改善志向に基づき、組織に新しい風土を醸造して行く。
4.想定設問事例
想定質問事例を以下に示します。抽象的でなく、具体的行動とその成果、実績や改善効果を示すと、より説得力があるものと思います。
・リーダ-シップを発揮できた業務を紹介して下さい。
⇒通常業務でのあなたの立場を説明し、総括あるいは担当セクションの責任者として主導的に業務を遂行していることを説明して下さい。
・組織、人材関係者の中で、苦労したことはありますか。それはどう克服しましたか。
⇒主体的に行動し、関係者間をいかに調整するかを念頭にチームの方向性示すようにしています。
・あなたがリーダ-として、最も意識している点は何ですか。
⇒信頼と協力、組織牽引力と考えます。
・これから、リーダ-としてどのように取り組んで行くつもりですか。
⇒部下から、憧れるような人材をめざしたいと思います。
・リーム力を向上するためのリーダ-の役割は何ですか。
⇒自ら難しい事柄に積極的に取り組み課題解決や改善志向を組織をつくることです。
・リーダ-シップについて、普段、工夫や留意している点はありますか。
⇒チームメンバ-との雑談、意見交換や共に楽しく働く職場環境づくりに留意しています。 皆さんが普段、リーダ-としてチームを成功に導くために頑張っていることを伝えることができれば問題ないと思います。
次回は、リスクマネジメントについて紹介したいと思います。(以上)
2026年03月07日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 29

「技術士試験に大切な自分空間」
技術士試験等の話題はいつもつい肩に力が入ってしまいがちなので、今回は少し趣を変え、ゆったりとリラックスして皆さんに読んでいただく内容で書いてみようと思います。
1. 学ぶ楽しさの芽生え
はるか昔の話題です。私が小学4年生の頃だったでしょうか?学校の宿題だったと思います。自宅で毎日、100字の漢字を書くことの日課であった時期がありました。ある日、私の父がどちらの方から譲り受けたと思われる「ちゃぶ台」のような、小さな細長いテーブルを家にもってきてくれ、その上で漢字を毎日書いていました。 以来、「100字帳」と呼ばれるノートに漢字を書く毎日であったと記憶しています。部屋の片隅でひっそりと、小さなテーブルがある静かな空間は、さほどの苦痛でもなく、私にとって、何となく自分だけの空間がある居心地の良さを感じ、書くこと、学ぶことの楽しさを芽生えさせてくれたような気がします。
2. 自分の空間
私は学生時代、土木工学科の学生でしたので、最初は古い製図台を机替わりにしていました。その後、今はもう世の中にないと思いますが、机面の角度が自由調整でき、定規が上下左右に簡単な力で移動可能な本格的なメカニック的な製図台へと変わりました。 実はこの製図台は社会人になり、時には学習用に、特にはオリジナルバーカウンタ-として、私のことを精神的な面も含めて、支えてくれたと思います。 その後は、金属製パイプを脚とする自作の机を長い間愛用しました。思い起こせば、私には自分だけの空間が常に継続して存在していたことに、今更ながら気付きました。 私の父に、技術士合格を電話で報告した時、「お前は、あの100字帳がきっかけだったかな?」と幼き時の私の姿を思い起こし、父がポツリとつぶやいたことを思い出します。自分だけの一人の空間の存在は、色々な意味でとても大切な存在であり、現在でもこの環境を維持できていることは、自分の人生においてとても、大切なことであること認識しています。
3.自分空間の意義
自分の机やその空間があることは、単なる「物理的な場所」以上の意味があり、心理的、思考的、実用的な面で以下のような意義があると考えます。
1)自分だけの思考拠点
人は周囲の環境の影響を強く受けます。同じ本を読むにしても、図書館、カフェ、リビング、自分の机では、集中の質が違いますし、机と空間は「思考するための基地」になります。自分の机は「ここでは考える。」「ここで何かを創る。」というスイッチを入れる場所になり、この空間は思考を条件付けるトリガ-となります。
2) 心理的な安心領域
自分の空間は「自己コントロールできる領域」で、安心できる空間でです。それ以外の場所や空間、外の世界は予測以外のことが多く、ましてや他の人や外の社会を自分でコントロ-ルすることは困難と言えましょう。 自分の机の上とまわりの空間は、自分で何を置くか、どう並べるか、どんな雰囲気にするかは全て自由であり、そこには「小さな主権」が存在しています。そのことは心理的安定を生み、自分の領域を持つことは安心感を抱くことに繋がります。
3) 自己形成の場になる
机におく本、ノート、パソコン、道具は、単なる物ではなく「今の自分の関心や課題」を可視化したものです。その人の思考や価値観を自分の机を媒体として、「現在の自分地図」 として表現する自己形成の場とも言えるでしょう。
4) 継続のための装置
何かを継続するには、日常的に定まった場所:「定点」が必要です。地点が毎回変わると、習慣性を維持することが難しくなってきます。同じ机、同じ空間は、努力を蓄積する装置と機能し、「昨日の自分」と「今日の自分」をつなぎ、継続する重要な装置となります。
5)他者との距離を調整する機能
自分の空間を持つことは、換言すれば他者との境界線を持つことでもあります。完全に孤立するわけではなく、常に他人から侵略されない適度な距離、健全な関係性を維持してくれる領域空間となります。
6) 創造性をはぐくむ
自分だけの空間は、ふっと湧いたアイデアを保存しておくことができ、未完成な状態を許容し、中途半端でも誰からも咎めらない唯一の空間かも知れません。自分が思考・瞑想できる「余白、余裕」のある数少ない場所であり、創造力を掻き立てる空間でもあります。
4.自分空間を工夫して創る
とは言え、誰でも皆が自分の空間を作ることは諸般の事情により容易なことではありません。でも、以下のような工夫により自分空間を確保することができます。
1)目的を定める:この場所で何をするか決める。
2)自分領域を作る:ラグやパーテ-ション、机を壁方向に向けパーテ-ション機能として利用、周囲と境界線を引く。
3)厳選したものを置く:毎日使うものを厳選しておき、シンプルに余白を広く確保する。
4)スイッチ:自分空間に入った瞬間、照明等でモード切替できる仕組みをあえて作る。
5)小さく始める:小さな机などを活用し、空間はサイズよりむしろ「意識的に線引きできる空間」を創造する。
6)安心空間:自分の性格や心情にマッチした集中できる空間、創造的になれる空間、安心できる空間を自分の色で創ってみてはどうでしょう。
5.自分が楽しむ場所
例えば書斎は英語で「STUDY ROOM」と言うらしいです。直訳すれば学習する部屋です。しかし、自分空間は学習ばかりではなく、自分が楽しいことができる貴重な場所です。私はこの空間が大のお気に入りです。好きな音楽を聴き、お酒のグラスを片手に、いろんなことを空想しています。自分空間は学びを楽しみに変えてくれる拠点であると考えます。(以上)
2018年11月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 28
技術士 衛生工学部門の概要
空調機の設置や台数などの検討する建築設備の設計分野では、快適なビル環境の構築や産業廃棄物の処理に関する分野での専門家となっています。
ビルの空調も適当に置かれているわけでなく、熱源などを考慮し、適正な台数が設置されています。
また、河川や大気にビルなどからの有害物質が放出されないよう考慮し環境を考えた設計としなければなりません。
技術士衛生工学部門ではそんな建築設計における設備構築にかんする専門分野があります。
大気汚染を防止する大気管理、水環境を守る水質管理、産業廃棄物を管理する廃棄物管理、建築設備設計として活躍できる空気調和、建築環境などの分野があります。
技術士 衛生工学部門取得後の活躍
ビル建設を行う建築事務所や、大気汚染や水質汚染の状態を管理する環境コンサル会社などが主な活躍できるフィールドとなります。
また、空調メーカーや産業廃棄物処理業者などでも技術士の専門分野としての資格を活かすことが可能と言えるでしょう。
技術士 衛生工学部門の問題点
専門分野としての比率が廃棄物管理と空気調和、建築環境に偏っており、水質管理と大気管理については、受験者数が少ない傾向にあります。
また、ビルの建設やメンテナンスでも、建築士の知名度や権限も強く、空気調和の分野で行う空調設計なども建築設備士などの別資格の存在が大きく受験動機をそぐことになっております。
技術士がその道の専門家ということは疑いのないものではありますが、建築業界では他の資格の法的な立場や権限、知名度も上位となっているのが現状です。
廃棄物の最終処分場も多くは地方自治体などで運営されており、廃棄物の管理に技術士資格が必ず必要というわけではないということが受験者数の伸びない根本的な原因となっています。
しかし、技術士を受けることで建築分野やリサイクル分野の専門知識が身に着きますので是非とも受験しましょう。
2026年01月31日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 28

「過去問題整理は、技術士試験を制覇する。」
技術士試験の過去問題整理は、自分は何が記述でき、できにくいのかをある程度明確にする線引きとなり、極めて重要な準備作業と思います。とても手が出ない分野や、特に不得意部分は思い切って、捨て去る勇気も場合により必要です。その境界線を見出す作業としても有効な作業と思います。
今回は過去問題整理の具体的方法と、それが試験合格制覇への近道になることについてご紹介したいと思います。
1. 過去問を一覧表で示す。
受験予定の技術士試験の過去問題を、以下の項目に沿って、過去10年分程度を次の軸で、年度別に、課題(一般、専門等)一覧表を作成しましょう。Excelやノート等に自分にあった方法で、今後の準備作業も想定し、「並び替え」「色分け」ができるもので追加や削除できる方法により、以下のように年度、分野、設問課題を表に整理しましょう。 ・年度
・分野(例:建設-施工計画なら「施工管理」「施工計画」「○○対策工」「市街地工事」「沿道環境対策」「施工機械」など)
・設問課題(検討すべき事項、施工計画上の留意点、配慮が必要な事項、リスク対策等)
2. テーマ別に再分類化
出題傾向がよりわかり易くするために、例えば、建設部門では次のようにテーマ別に並べ替えます。過去に同様な設問がどのぐらいの頻度で出題されているかを一覧表で確認できるようにしましょう。例えば建設部門-施工計画では、以下の分類化はどうでしょう。
・対象(:道路、河川、市街地工事、トンネル、ダム、コンクリ-ト、環境、地質地盤等)
・品質管理、工程管理、原価管理、安全管理、沿道対策、施工技術、施工管理 ・関連法規や遵守及び制約事項
・環境保全・SDGs
・技術者倫理、社会及び公共福祉
3.傾向分析の方法
出題テーマごとに、その出題頻度を分析する。
① ほぼ毎年
② 2~3年に1回程度
③ 5年に1回程度
④ たまに出題等
ランク付けを行い、色分け整理します。ここで、準備が必須な重点問題、次に重要と考えられる課題、最低限キーワ-ドの整理が必要な問題等、ランク付け、準備すべき優先順位を決定、全体的な傾向把握とともに、整理しましょう。 この段階で「どのテーマが今後も出題されそうか」のある程度の予測に役立ちます。整理一覧表は、例えば以下のように色分け、視覚的に得意分野と弱点分野を区分けします。
・赤:毎年出る重要テーマ
・青:理解が不足、努力が必要分野
・緑:得意分野
・黄:全く不得意な分野(思い切って捨る勇気が必要な分野)
4.準備方策
1)テンプレ-ト作成:必須科目
一般課題は社会的情勢を踏まえ、現状の技術的課題や、最重要課題として抽出される理由を根拠立て、整理しておくことが肝要であり、以下のように論述展開しましょう。
・背景 → 課題 → 対策 → 効果→残る課題や新たなリスク→展望 このためには「自分用の解答テンプレ‐ト」を予め作成、準備しておくことが自身の頭の中の整理に役立つと思います。 よく出題されるテーマはテンプレ-トにより固定化することで、試験本番で迷うことなく記述できると思います。 論述方法では、自分のこれまでの実績や経験に結びつけ、最新の社会的情勢を踏まえることも考慮下さい。
例えば災害、DX、脱酸素、ロボテクス等、「知識」、「説明力」、「自身の経験に基づく経験則」なのかを整理できれば、より説得力あるものになると考えます。
2)一問一枚カード作成:専門及び選択課題
専門課題については、代表的技術の概要と特徴、検討すべき事項、採用上の留意点、施策後のフィ-ドバックの必要性など、より専門的かつ具体的な記述が求められます。 特に専門課題については、分野別にフレ-ム化し、必要なキーワ-ドを盛り込み、体系化整理により、一問一枚のカードを作成するイメ-ジで準備下さい。 何枚ものカードを作成し、頭のなかでそれがクリップで結束された状況にしておくと、本番記述での応用力を発揮する技(テク)と、それを引き出す応用力となります。 選択科目についても必須科目と同様に、課題抽出→解決策→新なリスクと対策について論理的構成に基づき整理しておくことを推奨します。
5.「書くこと」「修正すること」のくり返し&添削指導
記述試験の合格には「書くこと」「修正すること」のくり返しが、最もそのスキル能力の習得に重要かつ不可欠と思います。今日書いた解答文を明日、自己添削してみて下さい。完璧と書き終えたつもりでも翌日見た時、修正や削り落としが必要な箇所が必ず見つかります。また、より見識をアピ-ルできる別の表現の仕方の可能性があります。是非、自己添削を試みて、洗練性を追求して下さい。
最も重要な点は、第三者視点による添削を受けることです。自分の記述不完全さに必ず気付きます。是非、先輩技術士に添削を受けることが、合格への最短距離と確信しています。次回は、願書に記載する経験業務の棚卸しの重要性についてご紹介したいと思います。(以上)
2018年12月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 27
技術士 水産部門の概要
美味しい魚や水産加工品を生産する工場では、衛生的な環境を保つ技術や鮮度を保つ高度な加工技術も必要となります。また、冷凍船などの冷凍技術や、水産資源の確保に向けた環境保護や維持管理も重要な課題となります。
そんな水産業に関する技術を持つ部門が、技術士水産部門となります。
専門分野は、漁の技術や養殖を行う技術を関連する漁業及び増養殖、魚からかまぼこやソーセージなどの水産加工品を製造する技術を問う水産加工、漁港施設などの建設管理を行う水産土木、水産環境を整える環境問題の内容を問う水産水域環境となります。
技術士 水産部門取得後の活躍
水産加工業を行う工場などで、製品開発や品質管理などを行う工場技術者として働くことができます。また、公務員の仕事としては、水産庁や水産試験場などで漁業の技術を開発普及に取り組む技術者や、港湾局で漁港の修繕や増設などの建設工事の管理などを行う仕事に就くことができるものと考えられます。
また、海洋汚染は社会的に大きな問題となっておりますので、湾岸などの閉じた海での赤潮や青潮といった漁業被害の解決を考えるために環境技術士の需要も増えております。
技術士 水産部門の問題点
日本は四方を海に囲まれており、漁業の技術や水産加工の技術も世界的に高水準であることが言えます。しかし、現在の技術士制度では、他部門と同様で土木工事での需要が高く、水産部門でも、受験者は水産土木の分野に偏っております。
こうした技術は、非常に発展性のある分野であり、多くの技術を世界にむけて配信することができる分野ではあると感じるのですが、現在の技術士はそれぞれの分野では必須資格ではないということが大きな弊害となっており、各分野の受験者が非常に少ないという状況は他部門と共通した課題です。
2025年11月22日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 27

「相反する課題への対応:リスクマネジメント」
受験者諸氏は口頭試験に向け、準備されていることと思います。今回はコンピテンシ-の項目として、質問が予想される「リスクマネジメント」についてご紹介したいと思います。
1. 基本プロセス
まず、リスクマネジメントとはどういうことかを、理解認識することが必要です。リスクマネジメントとは、将来起こりうる不確実な出来事(リスク)を特定し、それがもたらす悪影響を最小限に抑えるための体系的な取り組みのことです。従って、企業活動やプロジェクト運営などの多様な分野で重要な管理手法です。リスクマネジメントの基本的なステップは以下により構成されます。
1) リスクの特定(潜在リスクの洗い出し)
2) リスクの分析(発生の可能性とその影響の大きさの評価)
3) 対応策の立案(実現できる対応策の検討)
4) 対応策の実施(実施計画と必要資源の準備)
5)モニタリング、フィ-ドバック(定期監視とPDCA)
2. 口頭試験での対応
1) 実施体験
いつ、どこで、どんな場面で実施したかを具体的に上記に示したプロセスに基づき、簡潔に整理しましょう。
2) 倫理・社会的責任
「リスクマネジメントとして、どのようなことを実施していますか?」に対して、例えば、法令改正のリスクに備えた「社内コンプライアンス教育」の実施など、公衆の安全、環境保全、法令遵守などへの配慮等の継続がイメ-ジしやすいと思います。
3) チ-ムマネジメント
リスクマネジメントは企業やチームプロジェクトとのかかわりが必須です。社内関係部署、外部業者、関係者間の連携・協力が重要となります。定期、継続的レビュ-会議を利用、チーム運営を行っていることを示すと良いと思います。
4) 業務説明ポイント
経験業務の説明では、想定されたリスクに対し、その影響度の評価から、具体的にどんな対策を計画的に実施し、その進捗管理方法、是正、成果をわかり易く説明すると良いでしょう。日常業務で行っていることをPDCAサイクルに基づき実践し、移行改善につなげていることポイントよく説明して下さい。
5) アピ-ルポイント
口頭試験では多くを説明する時間はありませんが、説明時のキーワ-ドとして以下を組み入れることで、見識のアピ-ルにつながると思います。
・リスクマトリックスによる特定
・定性、定量評価
・実施可能な最善策(回避、軽減、代替、受容)
・コンプライアンスと利害関係者との調整
・相反する課題に対する対応
3. 質問事例
自分の経験業務として、行っていること、考えていること示すと良いでしょう。 そのため、設問を想定した2~3事例を準備されることをおすすめします。
・あなたの業務でリスクマネジメントの考え方を教えて下さい。
⇒リスクが発生する事象や要因や場面を普段から認識し、定期的に見直しすることと考えます。
・日常業務で発生が想定されるリスクにはどんなものがありますか (技術的・経済的・社会的・環境的・運用的リスク等)
⇒ミス、事故、コミュニケ-ション不足、社会情勢への対応等があげられます。
・それらに対する対応策はどんな方法がありますか。
⇒特定、方策、監視、改善、フィ-ドバックのスパイラル活動をシステムとして継続することだと考えます。
・リスク対応策の有効性はどのように確認しますか。
⇒社内外からの情報収集に基づく、客観評価やクライアント等へのアンケ-トが挙げられると思います。
・また、見直しはどのように決定しますか。
⇒定期的に期間を定め、PDCAサイクルによるチェックを行います。
・リスクマネジメントと品質・安全・コスト管理との関係はどう評価すべき?
⇒どれも重要なことですが、均衡が図られ最大限の成果を上げることだと思います。
・不確実性の高い事項は、リスクマネジメントとしてどう対処すべきですか
⇒難しい問題です。但し、リスクが必ず起こりうる観点から、その対応について普段から意識、場合によっては想定訓練を行うことも重要と考えます。
・リスクマネジメントにおける技術者の倫理的責任とは何でしょうか?
⇒想定されるリスクに対する認識と技術者として取るべき規範行動と思います。
受験者の皆さんには模擬面接等を実施、口頭試問対応力向上に向け準備されることを期待します。次回は継続研鑽について、ご紹介したいと思います。(以上)
2025年12月13日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 27

「感動の自分ドキュメンタリ-を残そう!」
受験者の方々においては、いよいよ口頭試験が始まり、緊張が高ぶる状況と推察いたします。一方、すでに終了された方々は、極端な言い方ではありますが脱力感か放心状態ではと推察します。今回は、口頭試験の「再現記録」を残すことの有用性について以下にご紹介したいと思います。
1.再現の有用性
口頭試験の「再現」は、試験終了後に質問内容、自分の回答、試験官の反応などを思い出して記録することであり、その目的は次のとおりと考えます。
1) 自己分析:弱点、改善点の明確化
・うまく、答えられた質問は何か。
・どの質問にうまく答えられなかったか、どう回答すればよかったのか。
・どの部分で面接官が、深掘りしてきたか。
・試験官の反応、表情はどうだったか。
2) 次回の受験の準備
・万が一、不合格となった場合でも、再現記録があれば次回の準備に対し、有効な資料となる。
・「どのような切り口で質問されたか」「面接官の関心はどこにあったか」を認識することで、再現性の高い準備対策準備となる。
3) 情報共有
・再現記録は他の受験者との情報共有や技術士会、社内講習会での指導に役立つ。
・後進受験者へ有益な資料となる。
2.再現のタイミング
再現は記憶が鮮明な試験当日から翌日頃まで、できるだけ早期に実施下さい。時間が経過するほど記憶は薄れ、質問に対する回答や、やり取りのニュアンスを忘れてしまいますので、タイミングを逸しないことが大切です。
3.再現の作成ポイント
再現は、以下のポイントを整理すると良いと思います。
・日時・試験会場:
・専門分野、選択科目:
・面接官人数:雰囲気、職業(大学関係?行政?民間?)
・主な質問内容:業務経歴、願書に記載した詳細業務、コンピテンシ-、倫理等
・自身の回答:要点ベースで簡潔に記録
・試験官の反応:うなずき、掘り下げ質問、反対意見の提示、無反応
・感想、反省点:長すぎた回答、的外れの回答、具体例の提示不足、準備不足箇所 、万一、次回に備えるとした場合の補強点
4.情報共有上の留意点
再現記録を情報共有する場合は以下の点に配慮、留意下さい。
・再現記録はあくまで個人的な記録として残し、公表する場合は守秘義務や個人情報に十分注意して下さい。
・特に「具体的な質問文の公開」は、技術士制度の公平性の観点から慎重な取り扱いに留意下さい。
・受験者の心理状況が、回答に現れやすいです。これを文字で表現・記録することは実に難しいです。従って、「口頭試験の場の雰囲気」「ニュアンス」「試験官とのコミュニケ-ション、やり取りのテンポ」など、自分の心情も踏まえると自己採点の重要な要素となります。
5.自分史ドキュメンタリ-
私もこれまで口頭の結果は全て、記録を再現しました。今でも記録は残してあります。時々見返した時、その時のことが鮮明に思い出されます。試験会場、下見、控室、試験官のスーツの色、表情等、記憶は、その緊張や受けた衝撃の強さの表れとも言われ、長期記憶として脳に刻まれ、忘れることはないかもしれません。
これは余談ですが、自分の行動履歴として、自宅から試験会場、控室の様子、ドアノック、面接スタ-ト、試験官のまなざし、終了、帰路の街の風景等、受験者諸氏の高ぶる感情と併せて回想・記録すると「自分史ドキュメンタリ-」となります。合格後、懐かしく回想することができます。感動の口頭試験を思い起こして下さい。
まもなく新年を迎えます。次回は令和8年受験に向けた目標スケジュ-ルの設定と受験に対する新たな決意について、ご紹介したいと思います。(以上)
2026年01月10日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 27

「夢」実現の技術士論文記述テク!
皆さん新年も明け、技術士受験に向け、始動する時期がやってきました。その準備と合格に至るには、時間確保と情熱の維持・継続が不可欠です。今回は、私の経験から「夢:技術士合格」を実現する「論文記述テク」について、ご紹介したいと思います。
1.技術士になる夢
私は、技術士に合格することで自分の仕事の活動舞台を変化させたい強い願望がありました。「自身の将来を変えたい」、技術士資格の取得をそのきっかけしたいと考えていました。 しかし、道のりは思ったより険しく、「不合格」通知のはがきが、幾度も届きました。そのたびに抱いた情熱が、どんどん冷めていくことも痛感しました。
私の娘が小学生の高学年だったでしょうか?たまたま習字の授業で「夢」という字を毛筆で書いてくれました。自分の机の前の壁に貼って、時々、眺めることにしました。 試験準備答案文を書きながら、娘が書いた「夢」の文字を見返し、時々以下を自問自答を繰り返していたと思います。
・技術士になれたら、どうする?
・自分の将来をどうしたいと思っている?
・今のままの人生の継続で、この先、満足できるか?
・自分のことを家族や後輩に対し、誇れるか?
・「夢」は自分の手で、実現するものではないのか?
今、思い起こしてみると、娘が書いてくれた「夢」の一文字は、「技術士への道」に対する情熱を維持するエネルギ-であったかもしれません。
2.情熱の種は、短時間継続
情熱は「やる気」と「習慣」が、後追しになると考えます。毎日15分程度机に向かうことを継続できれば、結果として大きな成果となります。 例えば、1日15分×7日×4週=420分(=7時間)毎日15分継続すれば、1ケ月7時間(ほぼ丸1日の労働時間に匹敵)の学習時間となります。
15分程度の隙間時間の継続は、想像以上の総時間を確保できます。これに費やした学習時間は、全て自分の体力となります。 是非、学習のための短時間確保を習慣として身に付けることを継続下さい。
3.実績記録(見える化)
自身で計画したことの達成感は、情熱をさらに掻き立てる燃料になります。その成果は以下ように「見える化」することで実績を記録、自身の励みにしましょう。
・勉強ログ(アプリ・カレンダー)に記録
・カテゴリ-別、想定準備解答文の作成済数の増加
・準備解答文の自己及び第3者による添削チェック記録
・添削による改善点の記録の累積と成長履歴の作成
4.人的ネットワ-クによる刺激
同じ目標を持つ受験者とネットワ-ク形成は、技術士試験の準備として極めて重要です。受験者同士のグル-プ交流、勉強会、講座への積極的参加、オンラインコミュニティの活用等、外部の刺激機能により、自らに刺激を与える機会を積極的に利用して下さい。
5.あえて100点は、目指さない。
完璧を求めすぎると情熱が摩耗、息切れを起こす可能性があります。技術士試験は元々100点満点を獲得することは、求めていません。以下の方法により、今より明日の得点増加を目指しましょう
・まずは“60点の論文”を目指す。
・添削、ブラッシュアップを繰り返し、80点に近づける。
・ある程度「書ける」、あるいは「書き続ける」、解答欄を確実に埋めるテクを習得する。
・トライ⇒チェック⇒インプル-ブ⇒リトライ⇒スパイラルアップサイクルを実践する。
6. 合格記述テク!
私の経験から以下の技(テク)を身に付けることができれば、誰でも、必ず合格できると確信しています。受験者諸氏のヒントになれば幸いです。きっと自分に合った方法があるはずですので、試行・繰り返しと鍛錬により、自分に合ったテクを体得して下さい。
・毎日記述:解答論文を毎日、書く習慣を継続する。
・一文一意:短いコンパクトな文章で、わかり易く表現する。
・簡潔・明瞭:複雑なことはあえて簡潔に分けて、言いたいことを明瞭にする。
・添削によるスリム化:自ら記述した文章を添削により、可能な限りスリム化する。
・論理的文法の徹底(SVO文):結論、先行文とする。
英語文法のように主語(S)+述語(V)+目的語(O)で、結論を先行する。日本語文法(S+O+V)のような膠着文(内容が追加していく文章)は最後まで読まないと結論が分からないため、読み手が瞬時に論理的に理解しやすい表現することを認識下さい。
・箇条書きは有効表現:例えば、○○は(主語S)、△△である。(述語V)、理由(O)は、以下の箇条書き文に落とし込む表現手法は、読み手の理解の負担が少なく、有効な表現手法です。
・把握の迅速化:多面的要素(制約、事象、適合性、コスト、維持管理性、公共性等)のある事柄の説明は箇条書きとし、あえて分けてわかり易く表現しましょう。視覚認識の面でも、より読み手の早期把握と理解を迅速化を促す効果があります。
・謙虚と受容:自身の文章ほど、独りよがりなものはないと私は考えます。他の人からの指摘を謙虚に受け止めることも、技術者としての備えるべき素養と考えます。
・準備答案:準備答案を数多く作成し、自己添削を繰り返す自己鍛錬を徹底しましょう。
・引き出し:専門及び関連分野に多数の引き出しをつくり、論述対応力を増強しましょう。キーワ-ド整理や三分割法等を利用し、総合的な記述能力を身に付けましょう。 今回ご紹介した「合格記述テク」を是非、実践下さい。
次回は、合格後の技術士の年収事情アップについて紹介したいと思います。(以上)
2026年01月24日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 27

「技術士合格はアウトプットの量で決定する!」
一月もまもなく下旬を迎え、皆さん「技術士試験」への準備が始まりましたでしょうか?今回は自身の専門分野の再認識の必要性と、準備解答文のアウトプット量の重要性ついて、ご紹介したいと思います。 今後の技術士試験願書作成に向け、自分は何が得意か、何が専門なのか?をその準備として一度、振り返っておくことが重要です。 今回は自分の専門分野を深く掘り下げる必要性と技術試験の合格は解答文のアウトプットの量で決定することについて、ご紹介したいと思います。
1.専門分野の「全体構造」を整理
まず、自分の専門を俯瞰できるよう業務履歴を振り返り、これまでの自身の専門分野を体系化し、全体構造を整理しましょう。専門分野マップを書くなど、技術部門、分野を体系図にし、自身の専門性を、再認識しましょう。
2.何故を考えてアウトプット
技術士試験は、事柄の何故に対する理由に対する明確な論理的説明が求められます。何が課題で、何故その技術を採用したか、何故その方法が最適なのか、他の方法との比較・分析・評価はどうだったかなど、何故を考えることが必須です。このため、何故に対する説明をアウトプットする文章を恒常的に思考、記述することが求められます。
3.実務経験と結びつける
これまで自分が担当した業務内容を時系列に以下の項目に整理、実務経験と結び付け て下さい。成功だけでなく、失敗事例も整理して下さい。
・経験した業務分野、内容
・検討・採用した技術や技術的理論
・発生課題と解決策
・成果・反省・改善点 ・自分の判断箇所
4.不得意分野の認識と整理
自分の専門、得意分野を整理することはその一方で、不得意分野を明確に再認識することができます。このことは特に、専門選択課題の準備に役立ちます。専門分野における補強すべき課題をクロ-ズアップするためにも、不得意分野についても整理しておきましょう。
5.自己スタイル型の論述構成力
技術士試験の解答文では論述に対する構成力が評価されます。準備解答文で以下の構成を考えてみて下さい。過去問を分野別に分類、どの問題でも同じフレ-ムで構成、自己のフレ-ムのスタイルを構築下さい。
・基本構成(例) ・背景
・課題 ・技術的課題の整理 ・解決方策(複数案+比較)
・実施上の留意点
・効果及び波及、展望
6.最新動向や社会課題と結びつける
技術士は「社会に貢献する技術者」であることが求められています。このため建設部門であれば自然災害の減災、地球環境の保全、脱炭素、人手不足、安全性追求など、自身の専門分野での社会課題を解決することを、念頭に考える必要があります。 「自分の専門で社会に対し、何ができるか」を最新の技術動向を見据え、社会課題と結び付けて考えることが重要です。
7.技術者倫理とマネジメント
技術士試験では技術者倫理(安全、説明責任、コンプライアンス)や品質、コスト、工程、リスク管理、ステークホルダーへの配慮が不可欠です。技術だけでは完結しない「人、組織、社会、公正」への視点を常に意識し、倫理とマネジメントを統合した思考が重要です。
8.アウトプットの量が合格を決定
(1)アウトプットの重要性
インプット(専門知識の読む、覚える)だけでは実際に記述:「書ける」ようになりません。実際に書く、アウトプットする論文記述能力の訓練が必要です。このため大量なアウトプットこそが、合格を決定付けることになります。
(2)技術士試験は表現力
技術士試験は「知識量」ではなく、試験官が見ているのは、課題を正しく理解し、理論的かつ制限字数で「わかり易く説明する」表現力です。これは記述によるアウトプットでしか表現できないスキルであり、これを意識しなければ洗練された文章にはなりません。
(3)アウトプットの効果
アウトプットの量の多さは、論文構成力(「背景 → 課題 → 対策 → 効果 → 留意点」が向上することは明確です。一方で、無駄な表現や足りない視点の新たな気づきとなります。 また、専門用語の正確な説明、課題と対策のズレ、具体性の不足など改善点がより明確となります。アウトプットの量産は、合格をより確実なものとします。 毎日、準備解答文の記述、書いたら音読して「スラスラ」読めるかを確認して下さい。 アウトプットしたものは同僚、友人、奥さんにチェックしてもらうことも有効と思いますし、貴重な反省材料を提示してくれます。 特に留意が必要な点は、論理破綻がないかを自己チェックすることです。自己添削の徹底、アウトプットの繰り返し、より洗練された記述をめざしましょう。アウトプットの訓練とその量は、自身の能力を高めることに疑いなく、試験合格に直結するものと考えます。 次回は、「過去問題の整理は技術士試験を制覇する。」についてご紹介したいと思います。 (以上)