2018年07月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 180


試験直前期に、問題と問題点の違いがわかっている人は合格の可能性がぐっと高まっています。
問題と問題点は違います。
問題とは、「現状」と「あるべき姿」のギャップです。
問題とは、困っている現時点と、目標値との差です。
模擬試験で55点しか取れなかったけども、合格には60点が必要なので、5点足りないことが問題なのです。
一方、問題点とは、問題を引き起こしている「点」です。
小さなポイントです。
問題点とは、「原因」であり、「技術的障壁」であり、乗り越えるべき「壁」であり、「真因」であり、「本質的問題」であり、そこさえクリアしたら万事がうまくいく「ボトルネック」です。
「5点足りない問題」では、5点を上げることが課題になります。
そして、5点足りない問題の原因は、分野Aが準備不足であるとか、知っておくべき公式Bが覚えられていないとか、そのような小さな小さなポイントとなります。
そのポイントが、「問題点」(とそれに準じる用語)といえます。
技術士試験のⅢでは、課題解決能力が問われています。
課題解決をするには、課題を適切に設定し、「問題点」をしっかり絞り込み、そして、その問題点をクリアするために、効果的かつ効率的な対策をうちます。
技術士試験のⅢでは、このストーリーを示せているかが確かめられています。
「問題」と「問題点」の区別ができているか、いま一度、チェックしてみてください。
2018年03月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 63

建物の設計となりますので、技術士というよりは建築士のほうで取り上げた方がよいと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、設計変更に至る経緯が非常に参考となったため取り上げさせていただきました。
50階建ての高層ビルの建設が決定されていたニューヨークのシティコープビルですが、用地に当たる教会が立ち退きに応じなかったため、低層階に教会の建物を残した特殊な形の高層ビルとなりました。
そのため、建物の耐震強度を検討する構造計算がとても複雑となりましたが、当時の最先端の建築として、世界から注目されることになります。
そんなシティコープビルですが、ある学生が建築上の設計ミスを発見し、設計者に直談判をします。その内容はとても大きなハリケーンによる強風にあおられた場合に、建物が倒壊する恐れがあるというものでした。
シティコープビルの設計を担当した建築士は、再計算を行ったところ、倒壊の恐れがあるということが分かりました。
通常であれば、地震や強風などの天災であり、できてしまっている建物の設計ミスを認め、補強工事を行うということは、建築士としてのプライドや費用などから見送られてしまうことも多く、実際に災害が起きて倒壊するというシナリオが多いでしょう。
しかし、シティコープビルの設計者は、関係者に設計ミスがあったことを説明し、費用負担を求め、補強工事を行ったところに違いがあります。
このおかげで、シティコープビルは数年ごとにニューヨークに来る嵐にも耐えうる建造物となったのです。
通常と形状が異なり、困難な設計となる建築物を設計できるというだけでも一流の設計者ですが、さらに自分の設計ミスを認めて関係者に説明を行い、補強工事を行うという行為は技術者倫理の理想を行くものです。
これを実現するためには、まずは学生の直談判による再検討を行う謙虚さが重要です。完璧な設計など存在しないからです。
さらに、設計ミスを専門家以外の人にもわかりやすく説明できる能力なども挙げられます。ミスがあったのだから費用は出せないと言われてしまうことがほとんどではないかと思います。補強工事を行わなかった場合のリスクなども説明しなければ費用を捻出されることはないでしょう。
この事例はよく技術者倫理で取り上げられています。
2026年01月03日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 61


「難易度高い技術士に挑戦する!」
皆さま、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 今回は年頭にあたり、受験に向け決意を新たに、スタ-トをきる意味で、「何故、難易度高い技術士試験を目指すか?」その動機の明確化と挑戦への覚悟について、ご紹介したいと思います。 技術士試験の合格は私の経験からも、そう簡単なものではありません。合格するためには強い動機、熱い情熱、揺るぎない信念が必要です。
1. 技術士試験の難易度(合格率)
技術士試験は、我が国で最高位の技術者国家資格と言われています。「高度な専門知識+実務経験+倫理感」を備えた人物として、国家から認定された人のみに与えられる資格です。 部門に差はありますがこれまでの実績及びその傾向から、最終合格率は約10%前後と低く、非常に難易度が高い試験と言えるでしょう。筆記、面接を総合して受験者の10人に1人程度しか最終合格できない極めて厳しい試験です。
2. 技術士の価値
では、その難易度が高い試験に合格した技術士の価値は、どこにあるでしょう。私自身は以下のように考えています。
・技術者の「信用力」:この資格は国から「一流の技術者」と認められた証である。
・キャリアの押し上げ:昇進、管理職、技術責任者への登用、技術コンサルとして独立、開業等活躍の舞台が広がる。
・年収・待遇:技術士手当(月数万円)が出る企業が多く、年収が上昇する。
・実務能力の証明資格:試験は筆記+論文+口頭試験であり、実務能力を証明できる。
・生涯継続する資格:更新が不要、定年後も生涯に渡り、資格者として継続が可能である。
3. 正直なデメリット
一方、デメリットとして考えられることとして、以下が挙げられると思います。
・受験者の多くは社会人であり、一定の実務経験が必要であり、合格までに時間を要する。
・短期的には、劇的な収入アップにつながらない場合もある。
・難易度が高く、 合格者総数が未だ多くなく、社会的認識度が向上していない。
4. 技術士制度と役割
ここで今さらですが、技術士制度とその役割をおさらいしておきましょう。 技術士とは、「高度な専門技術を有し、公益を守りながら技術的課題を解決する国家資格」 として法律(技術士法)で規定された技術者です。その役割は技術士法(技術士法第2条)により、以下のように定められています。
・高度な専門知識の活用
・独立した立場での計画
・研究・設計・分析等 ・技術者倫理に基づき、社会の安全
・福祉の確保
・「自律」「責任」「倫理」「社会貢献」及び継続した自己研鑽
5.試験合格は受験動機にあり。
私は合格までに10年間も要した不出来な受験者でした。一方、その経験から技術士に合格することへの情熱の維持こそが、その根源であったと思っています。 また、技術士試験合格は、その受験動機にあると思います。重要なことは「技術士」に対する熱い情熱(パッション)を抱くことであると申し上げたい。受験者諸氏は本年の念頭にあたり、以下のような強い受験動機を抱いて下さい。
1) 専門性を客観的に証明する。
・自分の専門技術分野の客観的証明
・クライアント、社内上司、同僚、取引先からの信頼性の向上
・技術提案書、コンサル案件、自治体業務等での資格要件
・キャリアアップ、業務成果や質の向上
2)技術で社会貢献する。
・災害、インフラ老朽化、環境問題など社会課題へ対応
・技術者が果たす役割の認識と領域の拡大
・専門技術による社会還元
3) 自律した技術者活動を展開する。
・自ら行動する技術者 ・技術の正当性の主張と、経験と知識に基づく判断 ・社会ニーズに対する技術活用による提案
4)自己成長及び専門性を探求する。
・試験準備による論理的思考、課題整理、文書力の向上と自律学習
・専門技術の体系的習得、最新技術の研鑽
・問題解決能力の向上
・学びに対する価値観の醸造
・自分が抱く豊かさの実現
6.チャレンジこそが、成功の入り口
例え、受験を決意しても、その後の努力継続がなければ、まず合格することは不可能と考えます。自分なりに試行錯誤を繰り返し、記述方法や技術士として備えなければならない素養を自らの研鑽により、体得することが重要です。 それはすなわち自分自身に対するチャレンジに他なりません。今までの自分をさらに強靭な体力へと変革させて行くことが、成功の入り口と考えます。 どうぞ皆様、念頭にあたり心新たに、強い動機の基に、難易度高い技術士試験への挑戦を決意しましょう。 次回は合格への夢を実現する記述テクについて、ご紹介したいと思います。(以上)
2025年08月02日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 51


「コンピテンシ-」
改訂版「コンピテンシー」という言葉を最近、良く耳にするようになりました。(令和5年1月、「技術士に求められる資質(コンピテンシー)」(以下、「改訂版コンピテンシー」という。)技術士試験では、今後もこれへの対策が必要であると考えます。今回はこの改訂版「コンピテンシ-」について、口頭試問準備の助走期間として、徐々に認識を深めていく必要性から、以下にその改定ポイントを概説したいと思います。
1.コンピテンシ-とは
コンピテンシーとは、組織環境や職務上の要請に対し、備えるべき個々の資質・能力及びそれに対する実践行動のことであると、私は認識しています。 すなわち技術士にとって最低限備えるべき資質・能力のことであり、業務の遂行の上では絶えず必要な知見を深め、技術を修得し、資質向上ができるように十分な継続研鑽(CPD)を行うことを示唆しているものと思います。
2.改訂版コンピテンシ-に対する理解
改訂版コンピテンシ-に基づき技術士として要求される資質・能力について、簡単でわかり易い表現でタイトル化し、R5年度の主な改定点は次の内容であると考えます。 (1)専門知識と技術:「専門技術を有し、それを業務上で応用・展開できる。」
・具体的な専門分野に関する深い知識と技術
・最新技術や研究に対する理解力を有し、それに対する適応力
(2) 問題解決能力:「問題解決プロセス思考に基づき、必要ツールを活用できる。」
・複雑な技術的課題の原因把握、分析、検討、解決策を導く能力
・問題解決に必要な手法やツールを効果的に活用するスキル
【改定点】
・複合的な問題に対して、必要に応じてデータ
・情報技術を活用
・多角的な視点、ステークホルダーの意見を考慮すること
(3)コミュニケーション能力:「関係者にわかり易く、円滑である。」
・技術的な内容をわかりやすい説明能力(文書作成、プレゼン等)
・他の技術者や関係者と連携し、意見交換が円滑にできるスキル 【改定点】
・クライアント等多様な関係者間で、明確、包摂的な意思疎通を図る、協働すること
・ステークホルダー等とのコミュニケーションにより、相互リスク認識を共有すること
(4) 倫理観と社会的責任:「技術者倫理による行動である。」
・技術者としての倫理規定に基づき、社会的責任を果たす姿勢
・環境問題、安全性、法的規制を遵守する姿勢と実践行動の継続
【改定点】
・経済、社会、環境的影響を認識し、持続可能なアウトカムが得られる業務活動
・文化価値を尊重し、SDGsに基づく多様性・包摂性の尊重
(5) プロジェクトマネジメント能力:「PDCAマネジメントによるリーダ-行動」
・プロジェクトの計画、実行、管理、監視など、適切なマネジメントスキル
・チームのリーダーシップを発揮し、目標達成に導く能力
(6)持続的学習:「自己研鑽により、技術を実務へ反映する。」
・技術の進化に対応できるように、継続的に学び、自己改善を行う姿勢 ・最新技術や理論を習得し、実務に反映させる能力
【改定点】
・絶えず変化し続ける仕事の性質に適応する能力を高めること
3.予想される設問内容
主に、技術士第二次試験の口頭試問での確認事項となると思います。技術士としての実務能力の確認では、業務詳細について利害関係調整やリスク評価への質問が必須であり、コンピテンシ-に関し、次のような設問が予想されます。
1) 業務詳細において、関係者とどのような方法で利害調整を行いましたか?(:コミュニケーションとリーダーシップ)
2)業務詳細で検討した複数選択肢に共通するリスクは何ですか?(:リスク評価)
3)業務詳細において、業務遂行上の留意点と資源配分で工夫した点はどこですか?(:マネジメント)
4)トレ-ドオフの関係を解消するために必要なことは?(相互調整による最適化)
5)技術士を取得後は、どのように成長していこうと考えているか?(:自己研鑽)
4.自身を第3者視点で見る。
口頭試問はそれなりに緊張感やプレ-シャ-があります。これが過度になると本来の実力を伝えられないことも想定されます。これに対応するには本番を想定した模擬的な練習を欠かせません。先輩技術士や同僚にお願いし、あえてきつい模擬口頭試問をしてもらうことをおすすめします。
また、自分の話し方の癖や表情については、以外に本人は自覚していないものです。模擬試験の状況を録画して後に再生し、自己評価につなげたり、鏡の前で自問自答する訓練を行い、自分自身を第3者視点で見ることがその気づきにつながると思います。 次回は、コンピテンシ-の認識に基づく口頭試問への準備についてお知らせしたいと思います。(以上)
2019年01月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 45


一次試験は、どの部門で受けてもかまいません。合格した部門と、二次試験の受験科目を一致させる必要はないからです。
たとえば、一次試験を水産部門で受験・合格して、二次試験を環境部門で狙うことができます。
大学で水産学を修めた人が、環境コンサル会社に勤めた場合に、この手段は有効です。
一方、二次試験で、畑違いの部門を選択すると命取りになってしまいます。
なぜなら、口頭試験で、試験官に、「あなたの業務は、この部門ではないですよねぇ」と言われてしまいます。
質疑応答の土俵にも上げてもらえません。
つぎのような話があります。
彼は、生物多様性に配慮した水路を設計・施工しました。
その結果、貴重なカエル類の保全に寄与しました。それを全面にアピールして、ある年に、環境部門の技術士になりました。
口頭試験では、試験官に、その技術力をたいへん評価されました。
彼は、同じ業務を題材に、建設部門を受験しました。
環境に配慮した技術力を、建設環境の領域でも評価してもらえると考えたからです。
口頭試験では、試験官に、「あなたは多くの税金を使ってカエルを助けたのですね」と呆れられて不合格になりました。
このように、同じ業務でも、部門によって評価のされ方が異なることがあります。
初受験の方は、口頭試験で「部門違い」の大ヤケドしないために、十分に検討してください。
できれば、技術士になられている先輩か、受験対策会社でアドバイスを受けるようにするとよいでしょう。
すでに、技術士になっていて、2部門目を狙う場合は、1部門目とは異なる業務で勝負するのが得策です。
同じ業務で受験する場合には、受験する部門に合った業務を、実際にできたかどうかをチェックして、書き方を工夫するとよいでしょう。
2026年01月10日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 41


「夢」実現の技術士論文記述テク!
皆さん新年も明け、技術士受験に向け、始動する時期がやってきました。その準備と合格に至るには、時間確保と情熱の維持・継続が不可欠です。今回は、私の経験から「夢:技術士合格」を実現する「論文記述テク」について、ご紹介したいと思います。
1.技術士になる夢
私は、技術士に合格することで自分の仕事の活動舞台を変化させたい強い願望がありました。「自身の将来を変えたい」、技術士資格の取得をそのきっかけしたいと考えていました。 しかし、道のりは思ったより険しく、「不合格」通知のはがきが、幾度も届きました。そのたびに抱いた情熱が、どんどん冷めていくことも痛感しました。
私の娘が小学生の高学年だったでしょうか?たまたま習字の授業で「夢」という字を毛筆で書いてくれました。自分の机の前の壁に貼って、時々、眺めることにしました。 試験準備答案文を書きながら、娘が書いた「夢」の文字を見返し、時々以下を自問自答を繰り返していたと思います。
・技術士になれたら、どうする?
・自分の将来をどうしたいと思っている?
・今のままの人生の継続で、この先、満足できるか?
・自分のことを家族や後輩に対し、誇れるか?
・「夢」は自分の手で、実現するものではないのか?
今、思い起こしてみると、娘が書いてくれた「夢」の一文字は、「技術士への道」に対する情熱を維持するエネルギ-であったかもしれません。
2.情熱の種は、短時間継続
情熱は「やる気」と「習慣」が、後追しになると考えます。毎日15分程度机に向かうことを継続できれば、結果として大きな成果となります。 例えば、1日15分×7日×4週=420分(=7時間)毎日15分継続すれば、1ケ月7時間(ほぼ丸1日の労働時間に匹敵)の学習時間となります。
15分程度の隙間時間の継続は、想像以上の総時間を確保できます。これに費やした学習時間は、全て自分の体力となります。 是非、学習のための短時間確保を習慣として身に付けることを継続下さい。
3.実績記録(見える化)
自身で計画したことの達成感は、情熱をさらに掻き立てる燃料になります。その成果は以下ように「見える化」することで実績を記録、自身の励みにしましょう。
・勉強ログ(アプリ・カレンダー)に記録
・カテゴリ-別、想定準備解答文の作成済数の増加
・準備解答文の自己及び第3者による添削チェック記録
・添削による改善点の記録の累積と成長履歴の作成
4.人的ネットワ-クによる刺激
同じ目標を持つ受験者とネットワ-ク形成は、技術士試験の準備として極めて重要です。受験者同士のグル-プ交流、勉強会、講座への積極的参加、オンラインコミュニティの活用等、外部の刺激機能により、自らに刺激を与える機会を積極的に利用して下さい。
5.あえて100点は、目指さない。
完璧を求めすぎると情熱が摩耗、息切れを起こす可能性があります。技術士試験は元々100点満点を獲得することは、求めていません。以下の方法により、今より明日の得点増加を目指しましょう
・まずは“60点の論文”を目指す。
・添削、ブラッシュアップを繰り返し、80点に近づける。
・ある程度「書ける」、あるいは「書き続ける」、解答欄を確実に埋めるテクを習得する。
・トライ⇒チェック⇒インプル-ブ⇒リトライ⇒スパイラルアップサイクルを実践する。
6. 合格記述テク!
私の経験から以下の技(テク)を身に付けることができれば、誰でも、必ず合格できると確信しています。受験者諸氏のヒントになれば幸いです。きっと自分に合った方法があるはずですので、試行・繰り返しと鍛錬により、自分に合ったテクを体得して下さい。
・毎日記述:解答論文を毎日、書く習慣を継続する。
・一文一意:短いコンパクトな文章で、わかり易く表現する。
・簡潔・明瞭:複雑なことはあえて簡潔に分けて、言いたいことを明瞭にする。
・添削によるスリム化:自ら記述した文章を添削により、可能な限りスリム化する。
・論理的文法の徹底(SVO文):結論、先行文とする。
英語文法のように主語(S)+述語(V)+目的語(O)で、結論を先行する。日本語文法(S+O+V)のような膠着文(内容が追加していく文章)は最後まで読まないと結論が分からないため、読み手が瞬時に論理的に理解しやすい表現することを認識下さい。
・箇条書きは有効表現:例えば、○○は(主語S)、△△である。(述語V)、理由(O)は、以下の箇条書き文に落とし込む表現手法は、読み手の理解の負担が少なく、有効な表現手法です。
・把握の迅速化:多面的要素(制約、事象、適合性、コスト、維持管理性、公共性等)のある事柄の説明は箇条書きとし、あえて分けてわかり易く表現しましょう。視覚認識の面でも、より読み手の早期把握と理解を迅速化を促す効果があります。
・謙虚と受容:自身の文章ほど、独りよがりなものはないと私は考えます。他の人からの指摘を謙虚に受け止めることも、技術者としての備えるべき素養と考えます。
・準備答案:準備答案を数多く作成し、自己添削を繰り返す自己鍛錬を徹底しましょう。
・引き出し:専門及び関連分野に多数の引き出しをつくり、論述対応力を増強しましょう。キーワ-ド整理や三分割法等を利用し、総合的な記述能力を身に付けましょう。 今回ご紹介した「合格記述テク」を是非、実践下さい。
次回は、合格後の技術士の年収事情アップについて紹介したいと思います。(以上)
2018年01月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 40


総合技術監理部門の試験は、技術士会が発行する『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)』を使って準備します。
この書籍は、表紙が薄い青色であることから、技術士受験業界では「青本」と呼ばれています。
従来、この青本は、技術士会から購入することができました。
しかし、平成28年に在庫がなくなったことと、内容が古くなったことから、増刷することなく、頒布されなくなりました。
ここで悩みのタネとなるのは、総合技術監理部門の受験生が、どのようにして、試験対策をするかです。
おおまかにわけて、次のいずれかで対応することになるでしょう。
1)知人等から青本(複写を含む。)を入手して対策する。
2)技術士受験対策会社のテキスト又は市販の参考書を利用して対策する。
3)青本や書籍に頼らずに対策する。
ここで、3)は避けた方が無難です。
なぜなら、総合技術監理部門で試されている能力は、青本の第1章を正しく読み込まないと、理解できないためです。
おすすめは、2)です。
なぜなら、対策会社は青本の内容に基づき、細部の情報をアップデートしているためです。
たとえば、人的資源管理の労働関係法について、青本では労働契約法を掲載されていません。
それは、青本が平成16年1月に発行されているのに対して、労働契約法が平成20年3月に施行されているためです。
働き方改革や長時間労働是正が重要テーマになっていますから、労働契約法は、押さえておくべき法律と言えます。
実際に、労働契約法に密接にかかわるセクハラ・パワハラ関連の出題は択一試験で頻出問題です。
もちろん、何らかの手段で、青本が入手できる1)の人が、2)の方法を併用した時には、さらに効果が高まると言えます。
2019年01月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 40


総合技術監理部門は、他の技術士部門とはまったく別物です。総合技術監理では、目標を成し遂げる際の「リスク」を抽出し、「5つの管理技術」によって、そのリスクを低減させます。
5つの管理技術とは、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理です。
これらの各管理技術は、その一つを手厚くやれば、他の管理がおろそかになってしまうトレードオフ関係にあります。
ですから、そのバランスをうまく取るのが、総監技術士の腕の見せ所になります。
極端に言えば、総監の試験と相性がよい資格は、その技術部門の技術士試験ではありません。
具体的に言えば、技術士(総合技術監理部門―建設部門)と相性がよい資格は、技術士(建設部門)ではありません。
総監の試験に相性が良い資格は、国家資格では、公認会計士、社会保険労務士、弁理士試験、中小企業診断士といった士業の資格です。
また、情報セキュリティマネジメント試験などです。
なぜなら、経済性管理の領域には、原価管理が含まれます。
このなかには、「原価計算と標準原価」や「財務会計と財務諸表」などがあります。これらは、公認会計士が得意とする内容です。
人的資源管理の領域には、労働関係法が含まれます。労働基準法や労働契約法、労働組合法といった法規は、社会保険労務士の土俵です。
また、安全管理の領域には、安全衛生管理法が含まれます。これも、社労士の守備範囲です。
情報管理の領域には、知的財産権やIT技術の知識が必要です。
これら内容は、弁理士や情報セキュリティマネジメントの試験範囲に含まれます。
とりわけ、中小企業診断士の試験内容と、総合技術監理部門の試験内容では、重複箇所が多いです。
言い換えれば、それだけ、総監と、他の技術部門とは別物だ、ということを強く認識して勉強することが大切です。
2017年11月30日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 39

技術士倫理綱領には、次のように書かれています。
「有能性の重視
3.技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。」
自分の技術部門を超えた業務は行ってはならないということです。
例えば、「発電機の発電効率を向上させる」という課題に対して、
機械部門の技術士では、機械的な観点からしか解決案を出せないし、
また、電気電子部門の技術士では、電気的な観点からしか解決案を
出せないということになります。
しかし、機械部門と電気電子部門の両方持った技術士であれば、どちらの観点からでも
アプローチできますし、どちらがより効果的かの評価もできます。
また、機械的な方法と電気的な方法を合わせた提案ができます。
マネジメントの部門である総合技術監理部門を取得することも重要だとは
思いますが、複数の一般部門を持つ技術士の方が顧客からのニーズに応える
ことができるということもあると思います。
再来年度からの第二次試験制度の変更は総合技術監理部門以外の一般部門
だけですので、総合技術監理部門か2部門目、3部門目の一般部門のどちらを
受験しようか迷われている方は、一般部門を受験されることを強くお勧めします。
多くの方が、一般部門を取得し、その一般部門を専門科目とする総合技術監理部門を
取得することがゴールであると思われているようですが、ぜひとも、一般部門の2部門目、
3部門目にチャレンジしてみて下さい。
継続研鑽は技術士の責務です。
私も3部門目に挑戦したいと思います。
一緒に頑張りましょう。
2019年01月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 39


さて、2018年度の口頭試験もそろそろ終了します。2019年度以降の技術士試験の概要・変更点も公開され、次回受験予定の方々も準備をし始めるころだと思います。
口頭試験において、必ず聞かれる質問があります。
「3義務2責務とは何ですか?」
この質問には、臆することなく以下の5つを答えてください。
・信用失墜行為の禁止義務(44条)
・秘密保持の義務(45条)
・名称表示の場合の義務(46条)、
・公益確保の責務(45条の二)
・資質向上の責務(47条の二)
さらに深く突っ込んだ質問をされることがあります。
「その5つの中で最も優先するものは何ですか?」
この質問で、グッと黙って考え込んでしまう受験生が少なからず居ます。
回答は、「公益確保」です。
その理由としては、技術士倫理綱領に公衆の安全、健康、福利を最優先とすると明記されているからです。公益とは、公共の安全、環境の保全、その他の公益などを指します。
また、「あなたの職務上、公益確保に反することはどのようなことがありますか?」という質問もされることがあります。自分の仕事の中で公益(公共の安全、環境の保全、その他の公益)に該当するものは何なのか?そしてそれらを確保できない状況とは何があり、確保できない状況をどのように打破していくのか?ここまでを一連として考え、まとめてみて下さい。
2019年度以降も、技術士法、技術者倫理については、必ず質問されます。暗記するぐらいに何度も暗唱しておきましょう。
以下、参考です。
技術士倫理綱領
【基本綱領】
(公衆の利益の優先)
1.技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。
2025年12月20日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 38

「合格するスケジュ-ル!」
技術士二次試験(筆記・口頭試験)に向けては、来年1月からの準備を体系的に進めることが合格の第一歩です。何よりも積極的な挑戦以外に合格はありません。以下に私なりに考える来年1月から試験本番(例年7月頃)までの合格する具体的なロードマップ、準備の進め方を、受験者諸氏にご紹介したいと思います。学習スケジュ-ル計画のヒントや参考にしていただけると幸いです。
1.全体スケジュ-ル計画(案)
◆1月:技術士制度、専門分野の過去問題
まず、「絶対、合格する。」受験動機の確立と強い信念を抱きましょう。合格後の自分をイメ-ジ、努力を惜しまないことに対し、自己宣言しましょう。 今一度、技術士試験の全体像をつかみ、自分の専門分野を明確化にして下さい。その上で試験制度や過去問の出題傾向を把握しましょう。
◆2月:業務の棚卸し
自身の技術士とふさわしいと思う業務を掘り起こし、業務経歴書を準備、書き出しましょう。この際、「技術士観」すなわち技術士とはどうあるべきかを自己イメ-ジを確立して下さい。自分が経験した「代表的業務」から、「課題⇒対応⇒成果⇒波及効果⇒反省⇒展望」を整理、棚卸しましょう。
◆3月:分析及び準備答案に構想
専門分野においても、自身が得意な分野、そうではない分野など必ずあると思います。必須科目・選択科目毎に過去問及び自己分析を行い、準備する想定問題を抽出して下さい。この際、私の経験から、答案に何を書くか、ノートやパソコンへ解答文キーワ-ドのメモを作成しましょう。記述することにより、実際に書く訓練の定着を図りましょう。
◆4月:ロジカルライティング
用意した解答文メモに従い、解答文を1つ1つ作成して行きましょう。とにかく準備解答文の数を増やして下さい。重要なことは「ロジカルライティング」です。論理的思考に基づき、わかり易く表現する自分の「文章スタイル」作りましょう。 書き終えた解答文は周囲の先輩技術士や知人から添削を受けて下さい。自分の書く文章は一人よがりになりがちです。客観的評価はとても重要であり、新たな気づきにつながります。また、願書提出の準備に備え、是非、願書の添削指導を受け、修正、口頭試験も視野した準備を、万全にしましょう。
◆5月:添削&ブラッシュアップ
ゴールデンウイーク等を利用し、添削を受けた準備解答文を書き直し、さらにブラッシュアップした準備解答文へと仕上げて行きましょう。勉強会や講習会等あれば積極的に参加し、周囲等からの影響を自分へ取り込むことを実践下さい。 また、自身の専門分野の学会誌、専門誌に目を通し、重要なキーワ-ドを拾い上げ、最新の施策や技術動向について、準備解答文へ反映できるものを織り込んで行きましょう。
◆6月:実践能力の向上
6月は実践練習に努めて下さい。本番を想定し、時間内に書き上げることを継続的に訓練して下さい。1枚書くのに要する時間も体得下さい。1日、1解答文を書くぐらいのぺ-スで書き上げ、実践的能力を鍛錬下さい。書き上げたら自己添削、先輩技術士による添削を繰り返し、この1文字があるかどうかで意味が伝わるかどうか、「一文一意」で、シンプルで、わかり易い文章を書くことを徹底下さい。
◆7月:最終仕上げ
これまで準備の最終整理と重要キーワ-ドを再確認、3分割骨子法などにより、想定に対しどのように記述するか、不得意な分野でも、どの視点なら書き続けることができるかについて、イメ-ジトレ-ニングを繰り返して下さい。
2.合格は準備解答文にある。
技術士試験に合格することは、そう簡単ではありません、但し、準備をすれば必ず合格できる試験であると、私は考えています。なぜなら、その理由は以下にあると思います。
・不合格の解答文は、棄権若しくは設問に対し、要求制限字数が埋まっていない。
・事前準備が不十分であり、設問に対する論述が的確でなく、的外れになっている。
・記述文章が冗長、試験官が理解しにくい内容である。 ・試験官は解答文を斜め読みで大筋の内容を把握、合否を判断、不合格の場合はじっくり読んでもらえていない。
・現在の技術トレンド等のキーワ-ドや、技術見識が表現されていない。
とにかく、準備解答文をたくさん多く作成し、そして書き直し、洗練された文章に仕上げて行けば、必ず、合格できると考えます。
3.技術士は記述士
よく言われることですが、技術士試験は書く試験です。要求される設問に対し解答を記述能力を有する人でなければなりません。とにかく解答文を書くこと、重要なポイントを活かし、添削、不要な部分をそぎ落とし、読みやすい文章であることをアピ-ルできることを目指しましょう。 受験者諸氏の来年に向けた技術士試験挑戦への自己宣言と、自己研鑽と努力継続に期待しています。どうか、夢かなう新年になることをお祈り申し上げます。良いお年を。(以上)
2017年11月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 36

これを言ったら、一発で不合格というワードがある、と講師仲間のあいだで言われています。
実際は、会話の流れで、ほんとうにNGの場合と、とくに問題がない場合があるでしょう。
例えば、「わかりません」は、必ずしもNGワードではありません。
試験開始10分くらいで、採点官が、この人は合格、と判断した人に、雑談程度に、自分の疑問を素直に聞いているだけの場合は、なんらNGワードにはなりません。
たとえば、こんなやり取りをして、合格した人がいます。
採点官「中国や韓国の企業に、技術者が引き抜かれることがあります。この場合、技術者として、倫理上、どうなるのでしょうか?」
受験者「正直なところ、わからないです。技術者個人にメリットがありますし、世界的な視点では技術レベルが高まるかもしれませんから。しかし、技術士としては、前職の技術情報の守秘義務違反にならないように注意が必要ですね。」
採点官「そうですね、難しい問題ですよね(笑)」
次に示すNGワードも、場合によってはセーフかもしれません。
しかし、できるだけ使わないようにしてください。
・技術士としてふさわしい技術的改善点は?
「とくにありません」
※この場合、あなたが技術士である必要はないため、技術士の資格は与えられません。
・なぜ、この手法を選んだのですか?
「有識者の指導を受けて決めました」
※この場合、あなたに専門家としての能力が備わっていないと評価され、技術士の資格は与えられません。
・これとは違うA手法が選べたのではないですか?
「会議で決まったからです」
※この場合、あなたの提案が相応しくなかったと評価され、技術士の資格は与えられない可能性が高まります。
なぜ、提案が採用されなかったか、を補足する必要があるでしょう。
・Aの視点は検討しませんでしたか?
「わたしはAの専門ではないので、検討しませんでした」
※業務全体を見渡して、俯瞰的に検討できることを示してみましょう。
守備範囲が狭すぎると、技術士に不相応と評価されかねません。
みなさん、ぜひ、口頭試験をパスして、技術士になってください。
2018年07月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 36
技術士の航空・宇宙部門は、航空機の設計や空港の管制システムなど航空に関する機器やシステムの設計や、宇宙ステーションなどの開発やロケットなどに関する分野の技術士となります。
技術士 航空・宇宙部門の概要
航空機の設計や、空港の管制塔や航空機を着陸させるための無線機器などをシステム的に設計する場合に該当する技術部門です。宇宙関連では、人口衛星システムや宇宙ステーションなどの設計が該当します。
技術士 航空・宇宙部門取得後の活躍
航空機メーカや空港システムを設計する会社、宇宙開発を行う会社などで設計や技術コンサルなどの業務に当たることができます。
航空・宇宙部門のJAXAなどの公共機関や、大手メーカなどが該当します。航空機については、国産型の航空機なども製造を行っているようなメーカもあり、将来的には需要もあるとも考えられます。宇宙に関しても、民間の衛星による運用や、民間宇宙開発なども近年多くなってきており、今後の成長に期待ができる分野です。
技術士 航空・宇宙部門の問題点
航空・宇宙分野においては、大型プロジェクトを担当することが多く、公共事業として技術士の人数など技術コンサル分野においての受注条件となっている場合が多いです。
しかし、宇宙事業などは専門性が高く、工学博士などを取得しなければならないような場合もあります。航空分野においても、空港に関する設計についても無線技術士などの他の資格で管制システムの設計を行う専門性を求められることもあります。
また、空港などの大きな建設工事であれば、土木工事なども大きな割合を占めるため、技術士建設部門の範囲も大きな内容となります。
将来性のある分野ではあると感じるのですが、その専門性が限定されてしまっているため、毎年の二次試験の受験者数は100人以下というのが現状です。
近年、こうした高い専門性を有しながら、受験者数が少ない部門の統廃合が積極的に議論されています。
技術士取得後に定期会議などを開催する技術士会の部会も前回紹介した船舶・海洋部門との合同部会となっており、技術士数の少なさが課題となっております。
2017年02月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 32
技術士2次試験を受験するには、所定の期間の実務経験が必要になります。
実務経験は、「科学技術に関する実務経験」としか記載がなく、どういったものが実務経験にあたるのかがとても曖昧です。
今回は、技術士受験資格の実務経験に関する例について解説します。
そもそも実務経験って?
技術士の実務経験ってどのようなものなのでしょうか?
技術士法の中では「科学技術に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」とあります。
漠然としすぎていてどのようなものかが思い浮かばないかと思いますが、例としては以下のようなものが挙げられます。
・新製品の開発、設計、検査
・道路建設の計画、検討、設計
・建物を建設する際の受変電設備建設の計画、設計、運用後の評価
科学技術に関する新たな挑戦を行った時に技術士の実務経験になるのではないでしょうか?
通常であれば、困難で導入不能となるような事案でも、工夫を重ねてうまく製品化や工事であれば竣工したというような事例を実務経験の中で入れなければなりません。
設計や計画といっても、誰でもできるようなルーチンで流せる業務(決まりきった設計業務など)は、実務経験としては不適当であると思われます。
日々の業務の細かい点に注目
技術士を目指す方の中には、こんなことは、自分の業界にいる人であれば誰でも気が付くと思っていて、小さな工夫を見逃している可能性もあります。
技術に関する創意工夫はとても小さなことが大きな効果を発揮したりすることがあります。
そうしたものを見逃さず、実務経験としてうまくプレゼンができれば、十分実務経験になると言えます。
技術士二次試験の最初の難関でもある実務経験は、日ごろの業務をよく観察することで乗り切ることができます。
2019年05月28日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 32

採点官も人間ですから、読みやすい文章と読みにくい文章では、どちらに加点しやすいかは明白です。
論文を書く際の決まりについて今一度確認してください。
(1)句読点
句読点については、以下の決まりを守ってください。
① 句読点は、(、)(。)もしくは(,)(.)の組み合わせで使う。
② 句点(。)またはピリオド(.)、読点(、)またはコンマ(,)、カギ「」、カッコ( )は1字として1マスを使う。
③ 読点(、)は列挙する際の区切り、中点(・)は一つのグループに属する意味で用いる。
例:「本文、図・表および写真」
④ 句読点は40 字(約1.7 行程度)程度以内にして読みやすくする。
⑤ 句読点は行頭に置かない。
行の頭に句読点がくる場合には、前行の最後のマスの外に付けるか、
最後のマスの文字とともに書き入れる。
(2)英数字
英数字についても以下の決まりがあります。
① 英数字については、半角扱いが可能です。
② ICTといった略語については、それぞれ1マスを使う。
③ 桁数の多い数字はマス目にとらわれず書いてよい。
④ 1個の数字は分断しないようにしてください。行末で分断される場合は、行の末尾が1~2 コマ空欄でもよい。
⑤ 単位はSI 単位を使う。
(3)カタカナ
カタカナは半角で書かれている人をよく見かけますが、1マス1文字が原則です。
外国語はカタカナで表記してください。
英語の単語を日本語の文章の一部としては使用しません。
また、技術用語は学術用語を使うこと。
機械や材料等の名称は正しい名称(一般名)を使用し、メーカ名や商品名は使わないこと。
例(商品名) (一般名)
(例)ユンボ ➔ 油圧バックホウ
(例)P&H ➔ トラッククレーン
(4)箇条書き
箇条書きする場合は、いきなり箇条書きにするのではなくて、
必ず何の箇条書きなのかがわかるように記述してください(わかりやすいタイトルを付ける)。
(例)
1.財源不足に伴う問題点
財源不足に伴う問題点として、以下の3点が挙げられる。
① 高度経済成長期に大量に整備された社会資本が一斉に更新期を迎える。
② 財源不足により、災害対策や渋滞対策などの真に必要な社会資本整備に遅れが出る。
③ 公共工事の単価が下がることにより、品質低下の危険性が考えられる。
2025年11月22日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 32

「相反する課題への対応:リスクマネジメント」
受験者諸氏は口頭試験に向け、準備されていることと思います。今回はコンピテンシ-の項目として、質問が予想される「リスクマネジメント」についてご紹介したいと思います。
1. 基本プロセス
まず、リスクマネジメントとはどういうことかを、理解認識することが必要です。リスクマネジメントとは、将来起こりうる不確実な出来事(リスク)を特定し、それがもたらす悪影響を最小限に抑えるための体系的な取り組みのことです。従って、企業活動やプロジェクト運営などの多様な分野で重要な管理手法です。リスクマネジメントの基本的なステップは以下により構成されます。
1) リスクの特定(潜在リスクの洗い出し)
2) リスクの分析(発生の可能性とその影響の大きさの評価)
3) 対応策の立案(実現できる対応策の検討)
4) 対応策の実施(実施計画と必要資源の準備)
5)モニタリング、フィ-ドバック(定期監視とPDCA)
2. 口頭試験での対応
1) 実施体験
いつ、どこで、どんな場面で実施したかを具体的に上記に示したプロセスに基づき、簡潔に整理しましょう。
2) 倫理・社会的責任
「リスクマネジメントとして、どのようなことを実施していますか?」に対して、例えば、法令改正のリスクに備えた「社内コンプライアンス教育」の実施など、公衆の安全、環境保全、法令遵守などへの配慮等の継続がイメ-ジしやすいと思います。
3) チ-ムマネジメント
リスクマネジメントは企業やチームプロジェクトとのかかわりが必須です。社内関係部署、外部業者、関係者間の連携・協力が重要となります。定期、継続的レビュ-会議を利用、チーム運営を行っていることを示すと良いと思います。
4) 業務説明ポイント
経験業務の説明では、想定されたリスクに対し、その影響度の評価から、具体的にどんな対策を計画的に実施し、その進捗管理方法、是正、成果をわかり易く説明すると良いでしょう。日常業務で行っていることをPDCAサイクルに基づき実践し、移行改善につなげていることポイントよく説明して下さい。
5) アピ-ルポイント
口頭試験では多くを説明する時間はありませんが、説明時のキーワ-ドとして以下を組み入れることで、見識のアピ-ルにつながると思います。
・リスクマトリックスによる特定
・定性、定量評価
・実施可能な最善策(回避、軽減、代替、受容)
・コンプライアンスと利害関係者との調整
・相反する課題に対する対応
3. 質問事例
自分の経験業務として、行っていること、考えていること示すと良いでしょう。 そのため、設問を想定した2~3事例を準備されることをおすすめします。
・あなたの業務でリスクマネジメントの考え方を教えて下さい。
⇒リスクが発生する事象や要因や場面を普段から認識し、定期的に見直しすることと考えます。
・日常業務で発生が想定されるリスクにはどんなものがありますか (技術的・経済的・社会的・環境的・運用的リスク等)
⇒ミス、事故、コミュニケ-ション不足、社会情勢への対応等があげられます。
・それらに対する対応策はどんな方法がありますか。
⇒特定、方策、監視、改善、フィ-ドバックのスパイラル活動をシステムとして継続することだと考えます。
・リスク対応策の有効性はどのように確認しますか。
⇒社内外からの情報収集に基づく、客観評価やクライアント等へのアンケ-トが挙げられると思います。
・また、見直しはどのように決定しますか。
⇒定期的に期間を定め、PDCAサイクルによるチェックを行います。
・リスクマネジメントと品質・安全・コスト管理との関係はどう評価すべき?
⇒どれも重要なことですが、均衡が図られ最大限の成果を上げることだと思います。
・不確実性の高い事項は、リスクマネジメントとしてどう対処すべきですか
⇒難しい問題です。但し、リスクが必ず起こりうる観点から、その対応について普段から意識、場合によっては想定訓練を行うことも重要と考えます。
・リスクマネジメントにおける技術者の倫理的責任とは何でしょうか?
⇒想定されるリスクに対する認識と技術者として取るべき規範行動と思います。
受験者の皆さんには模擬面接等を実施、口頭試問対応力向上に向け準備されることを期待します。次回は継続研鑽について、ご紹介したいと思います。(以上)
2018年03月24日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 31
これまでに第二次試験を受験されたことがある方はご存じだと思いますが、業務経歴票には、
勤務先から公印を捺印してもらう必要があります。
「平成29年度技術士第二次試験受験申込み案内」には、以下のように記されています。
業務経験〔上記の2つ以外〕 の場合(前頁参照)
* 勤務先から、代表者権限を持つ証明権者(代表者)による証明【印鑑;公印】を受ける。
⇒ 所属部課の代表者による印【会社の角印・代表者印(会社実印)《社名と役職者名の
入っているもの》の丸印又はそれに代わる署名】
⇒ 代表者権限を持つ証明権者(代表者)とは、業務経歴を証明できる役職者
(社長、所長、局長、所属部課長、証明権限を委任されている役員、総務・人事部長等)を指す。
* 受験に必要な業務経歴の年数内に勤務先が変わっている場合、現在又は以前の勤務先のうち、
いずれか1つの勤務先(原則、現在の勤務先から)から証明を受ける。
社印(角印)、社長印(丸印)でなくても、例えば事業部印(角印)、事業部長印(丸印)でも大丈夫です。
もし、この部署の印で大丈夫かどうか不安な場合は、早めに日本技術士会にお問い合わせされることを
お勧め致します。
技術士が多く在席している会社・部署なら手続きがすぐ分かると思いますが、技術士が少ない
(もしくはいない)会社にお勤めの方は要注意です。
社印・社長印を貰うために、稟議書に大勢の管理職・役員の捺印が必要であったり、
役員に「技術士とは何ぞや」の説明からしなければならなかったり、予想以上に時間が掛かる
場合があります。
業務経歴票を作成する前に、事前に総務担当などに、「技術士第二次試験受験申込書類に
社員・社長印が必要になるが、どういう手続きが必要か」ということを問い合わせしておいた方が
よいと思います。
「公印が間に合わなかったので受験できない」という最悪の事態とならないよう、ご注意下さい。
2018年11月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 30
技術士 衛生工学部門の概要
空調機の設置や台数などの検討する建築設備の設計分野では、快適なビル環境の構築や産業廃棄物の処理に関する分野での専門家となっています。
ビルの空調も適当に置かれているわけでなく、熱源などを考慮し、適正な台数が設置されています。
また、河川や大気にビルなどからの有害物質が放出されないよう考慮し環境を考えた設計としなければなりません。
技術士衛生工学部門ではそんな建築設計における設備構築にかんする専門分野があります。
大気汚染を防止する大気管理、水環境を守る水質管理、産業廃棄物を管理する廃棄物管理、建築設備設計として活躍できる空気調和、建築環境などの分野があります。
技術士 衛生工学部門取得後の活躍
ビル建設を行う建築事務所や、大気汚染や水質汚染の状態を管理する環境コンサル会社などが主な活躍できるフィールドとなります。
また、空調メーカーや産業廃棄物処理業者などでも技術士の専門分野としての資格を活かすことが可能と言えるでしょう。
技術士 衛生工学部門の問題点
専門分野としての比率が廃棄物管理と空気調和、建築環境に偏っており、水質管理と大気管理については、受験者数が少ない傾向にあります。
また、ビルの建設やメンテナンスでも、建築士の知名度や権限も強く、空気調和の分野で行う空調設計なども建築設備士などの別資格の存在が大きく受験動機をそぐことになっております。
技術士がその道の専門家ということは疑いのないものではありますが、建築業界では他の資格の法的な立場や権限、知名度も上位となっているのが現状です。
廃棄物の最終処分場も多くは地方自治体などで運営されており、廃棄物の管理に技術士資格が必ず必要というわけではないということが受験者数の伸びない根本的な原因となっています。
しかし、技術士を受けることで建築分野やリサイクル分野の専門知識が身に着きますので是非とも受験しましょう。
2019年03月20日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 30
技術士 応用理学部門の概要
近年、地震による甚大な被害が起こっていることは言うまでもなく、その被害を最小限に抑えるためにはどのような地盤改良を行ったらいいか、また地震の発生するメカニズムを理解し、免震構造の建物を建設するのも重要ですが、建物が建っている地面がどのような状態かを解析し、必要な策を講じることができるような技術士が技術士応用理学部門です。
専門分野は応用理学部門という名称からイメージしにくいですが、主に地質系の分野となります。
専門分野は物理及び化学、地球物理及び地球化学、地質の3分野になります。
技術士 応用理学部門取得後の活躍
地質調査に関する専門知識があると見なされますので、建設コンサルタント会社の地質調査を行う部署などで活躍することができます。
求人の多くは地質調査に関するものです。
地質系ですので、各地方自治体や国交省の土木工事専門職としての活躍もできるでしょう。
また、近年の地球規模での災害の防止のために、地質や物理、化学といった専門知識を活かす場も増えていくものと考えらえます。
技術士 応用理学部門の問題点
技術士の応用理学部門は技術士部門の中では比較的受験者数が安定している部門です。そのため、今後統廃合という動きは見られません。
現在、専門分野は3分野ありますが、受験者は地質の選択者に偏っています。
これは、技術士建設部門と同様で、地質調査を行うための必要資格と見られているためと考えらえます。
そのため、技術士応用理学部門の求人も地質調査に関するものが大半を占めています。
地質調査に関する資格の役割を技術士が代わっているような状況であると言えます。
こうした状況にある技術士の技術部門が安定した受験者数があると、他の部門もこうした流れにすると受験者数が増えるのかどうかという議論もありますが、現状の大きな流れにはなっていません。
2018年02月22日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 29
第二次試験の受験申込書の際に、「業務経歴票」というものを書く必要があります。
(平成29年度の「業務経歴票」はこちらからDL)
この「業務経歴書」の一番の目的は、受験資格があるかどうかの確認です。
受験資格のある方は、従事期間の誤記さえなければ、何も問題ありません。
この目的以外に、皆さんの技術者としての進歩を見るということもあるのではないかと思います。
「地位・職名」欄と「業務内容」欄の記載には、工夫をすることで皆さんの技術士としての適性を
アピールすることができると思います。
この書き方が絶対という訳ではなく、私はこういう風に考え、こういう風に書いたというご紹介です。
★地位・職名
もちろん、「会社での肩書」を書いても問題ありませんが、それでは、どんな業務をしているのかが分かりません。
「課長」であっても、会社によって業務は違うと思います。
会社によっては、「課長」が設計の実務をしている場合もあると思いますし、また、会社によっては、
設計の実務に直接関与せずに、承認だけということもあると思います。
ですから、この欄には、プロジェクトに対してどういう役割であったかを書く方が、試験官にはイメージしやすいと思います。
例えば、「設計主担当」とか、「設計責任者」みたいな感じです。
一方、会社での役職は、エンジニアとして成長し、応用能力・解決課題能力が認められ、役職が上がっていくという
成長の過程を説明する材料であるということも言えると思います。
そこで、私の場合は、プロジェクトでの役割と、会社の役職を以下のような感じで併記しました。
「設計担当/グループ員」
「設計主担当/技師」
「設計責任者/主任技師」
「プロジェクト責任者/グループ長」
「技術指導者/参事」
★業務内容
「業務内容」を書くのに気を付けたことは、この内容が技術士としてふさわしい業務であるということが判るようにすることです。
この「技術士としてふさわしい業務」というのは、技術士法第二条に書かれている「業務」を行っていることが判るように書きました。
「検査」や「製図」などの「業務」を書くと、試験官に「技術士としてふさわしい業務ではない」と思われるかもしれません。
「設計」して「製図」しているのであれば、「設計」と書いた方が良いと思います。
「検査」してそのデータを基に「分析」や「評価」をしているのであれば、「分析」や「評価」と書くべきだと思います。
また、業務の内容を具体的にイメージしやすいように、「○○装置の設計」ではなく、
「○○装置の設計のうち、特に△△に関わる部分の設計」などと書く方が良いかもしれません。
技術士法
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする
事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務
(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
2025年10月18日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 28

「Ⅳ.河川・砂防 技術提案書の資格要件」
私は転職して、河川構造物分野のセクションに配属になりました。施工会社から、総合コンサルタントの新しい世界へ飛び込むことになりました。未踏分野であった河川分野への新たな挑戦がはじまりました。
1. 受験経緯
私が転職した当時は、建設コンサルタントの世界も新たな時代を迎え、業務発注形態が提案型業務(プロポーザル方式・総合評価方式)への移行時期でありました。業務を受注するには企業及び技術者の同種業務実績、該当分野の技術士資格要件を満足し、事前に提出する「技術提案書」によりで、他社より高い評価点を獲得することが求められるようになりました。さらに、要請分野の技術士資格を取得していなければ、入札参加の選定でふるい分け、制限されることになりました。 このため、好むと好まざるとかかわらず私は、河川・砂防分野の技術士を取得することを迫られました。
2. 求められる専門性
技術士試験はどの分野も共通して専門性が高く、問題解決能力が求められます。合格するためには、実務経験とそれに対応すべく技術研鑽が必要です。河川計画、河川構造物、利水、維持管理、河川情報、地域防災など、新しい専門分野と立ち向うことになりました。
3. 経験論文の構想
経験論文は職場で従事する河川構造物とし、私の自身のキャリアから施工に関連した分野の視点からアプロ-チが良いと考えました。転職後に担当した業務を掘り下げ、課題に対しどのようなプロセスで問題解決へ導いたかを改めて整理して行きました。経験、専門、一般記述もこれまで実践してきた技術士試験に対する準備経験が、後おししてくれ無事、筆記試験を通過することができました。
4. 口頭試験の準備と本番
口頭試験の準備は、これまでに部下や他社の受験者の模擬口頭試験等を行ってきましたので、その方法については従来とほぼ、同様な進め方で行いました。但し、河川・砂防については河川行政、河川法、河川環境、河川情報、住民との協働、防災等、幅広い分野の見識が必要であるため、準備期間がいくらあっても足りないと感じました。
口頭試験はいつも渋谷会場でした。相変わらずの独特の雰囲気の控え室でした。この頃から、口頭試験はその部屋の前で、待機するスタイルであったと思います。私の年齢は50歳になっていたと思います。「鏡の前の一人口頭試験」もある種の定着感も出てきたものの、専門技術者として評価されることについては、口頭試験を数度重ねてもプレッシャ-はあるものです。
口頭試問が始まりました。どうやら試験官はお二人ともに大学の先生の方のように思えました。しかも私の年齢よりも、明らかに若い感じの方々でした。余裕は決してありませんが、年齢が私の方が年上であることに対し若干、アドバンテージを感じることができ、気持ち的に楽になりました。 口頭試問の余裕こそありませんでしたが、年齢、既取得部門があることにより、難解、意地悪、予想外の質問はなく、淡々と終了したように思います。最後の設問では「今更、技術士の義務、責務を聞くまでもないでしょうから、これで終了します。」のしめくくりで、口頭試問が無事終了しました。
5. 河川・砂防分野の口頭試験準備
これから、河川・砂防分野で口頭試験に向け準備される方は、私の経験から以下について整理・準備することをお勧めします。
(1) 専門的知識
・技術的判断
・洪水被害軽減のための河川整備手法
・自然再生や環境に配慮した河川計画を行う際の留意点
・ダム、遊水地、堤防、調節池などの治水施設の特徴とその役割
・近年の気候変動による降雨特性の変化に対する河川計画上の対応と現状
・今後の河川維持管理で特に重要な課題
(2) 社会的要請・制度面
・河川法や水防法に基づく業務上の留意点
・地域住民との合意形成を図るためのあなたが考える施策
・河川整備計画策定における住民参加の意義と地域活動との連携
・SDGsやカーボンニュートラルの観点から河川分野に求められる方向性
(3) 時事・最近の話題
・令和○年○月豪雨の被害事例に基づく、技術的観点からの教訓等
・洪水、地震災害への地域防災力の強化策
・地域におけるリスク評価とその対応
・浸水想定区域やハザードマップの課題と改善点
・ICTやAIを活用した河川管理技術の最新動向
(4)基準超過対応
近年の降雨については従来の実績や経験則を前例基準として適合が困難になってきています。今後、河川・砂防・海洋・海岸分野でどう対応して行くべきかを整理しておくことが必要です。特に全国、地方の直轄河川や中小河川等、山間地、海岸地域において、地球環境、気候変動、安全国土形成の観点から、自分の意見として答えられるよう準備下さい。
次回は、会社の至上命令により受験が必要となった「衛生工学部門」の口頭試験準備についてご紹介します。(以上)
2025年12月13日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 28

「感動の自分ドキュメンタリ-を残そう!」
受験者の方々においては、いよいよ口頭試験が始まり、緊張が高ぶる状況と推察いたします。一方、すでに終了された方々は、極端な言い方ではありますが脱力感か放心状態ではと推察します。今回は、口頭試験の「再現記録」を残すことの有用性について以下にご紹介したいと思います。
1.再現の有用性
口頭試験の「再現」は、試験終了後に質問内容、自分の回答、試験官の反応などを思い出して記録することであり、その目的は次のとおりと考えます。
1) 自己分析:弱点、改善点の明確化
・うまく、答えられた質問は何か。
・どの質問にうまく答えられなかったか、どう回答すればよかったのか。
・どの部分で面接官が、深掘りしてきたか。
・試験官の反応、表情はどうだったか。
2) 次回の受験の準備
・万が一、不合格となった場合でも、再現記録があれば次回の準備に対し、有効な資料となる。
・「どのような切り口で質問されたか」「面接官の関心はどこにあったか」を認識することで、再現性の高い準備対策準備となる。
3) 情報共有
・再現記録は他の受験者との情報共有や技術士会、社内講習会での指導に役立つ。
・後進受験者へ有益な資料となる。
2.再現のタイミング
再現は記憶が鮮明な試験当日から翌日頃まで、できるだけ早期に実施下さい。時間が経過するほど記憶は薄れ、質問に対する回答や、やり取りのニュアンスを忘れてしまいますので、タイミングを逸しないことが大切です。
3.再現の作成ポイント
再現は、以下のポイントを整理すると良いと思います。
・日時・試験会場:
・専門分野、選択科目:
・面接官人数:雰囲気、職業(大学関係?行政?民間?)
・主な質問内容:業務経歴、願書に記載した詳細業務、コンピテンシ-、倫理等
・自身の回答:要点ベースで簡潔に記録
・試験官の反応:うなずき、掘り下げ質問、反対意見の提示、無反応
・感想、反省点:長すぎた回答、的外れの回答、具体例の提示不足、準備不足箇所 、万一、次回に備えるとした場合の補強点
4.情報共有上の留意点
再現記録を情報共有する場合は以下の点に配慮、留意下さい。
・再現記録はあくまで個人的な記録として残し、公表する場合は守秘義務や個人情報に十分注意して下さい。
・特に「具体的な質問文の公開」は、技術士制度の公平性の観点から慎重な取り扱いに留意下さい。
・受験者の心理状況が、回答に現れやすいです。これを文字で表現・記録することは実に難しいです。従って、「口頭試験の場の雰囲気」「ニュアンス」「試験官とのコミュニケ-ション、やり取りのテンポ」など、自分の心情も踏まえると自己採点の重要な要素となります。
5.自分史ドキュメンタリ-
私もこれまで口頭の結果は全て、記録を再現しました。今でも記録は残してあります。時々見返した時、その時のことが鮮明に思い出されます。試験会場、下見、控室、試験官のスーツの色、表情等、記憶は、その緊張や受けた衝撃の強さの表れとも言われ、長期記憶として脳に刻まれ、忘れることはないかもしれません。
これは余談ですが、自分の行動履歴として、自宅から試験会場、控室の様子、ドアノック、面接スタ-ト、試験官のまなざし、終了、帰路の街の風景等、受験者諸氏の高ぶる感情と併せて回想・記録すると「自分史ドキュメンタリ-」となります。合格後、懐かしく回想することができます。感動の口頭試験を思い起こして下さい。
まもなく新年を迎えます。次回は令和8年受験に向けた目標スケジュ-ルの設定と受験に対する新たな決意について、ご紹介したいと思います。(以上)
2017年12月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 26

3枚モノ(1800字論文)の攻略は、大切です。
課題解決能力をいちばん試せるのが、この3枚モノだからです。
口頭試験でも、筆記答案について問われることがあります。
3枚モノの基本構成は、つぎの3パターンです。
口頭試験の前にも、7月に書いた筆記答案を見直し、準備しておくと安心できます。
パターン1
1.背景
2.課題と問題点
3.対応策
4.期待される効果
パターン2
1.背景・課題
2.問題点
3.対応策
4.期待される効果と想定されるリスク
パターン3
1.背景・課題
2.問題点・対応策
3.期待される効果
4.想定されるリスクとその低減策
各用語の説明を以下にします。
『背景』とは、現状にある困りごとのことです。
現状にある「問題」をあぶりだします。
問題とは、「現状とあるべき姿の差」と定義されています。
式で表すと、「問題=あるべき姿(目標値)-現状」です。
『課題』とは、達成すべき目標のことです。
問題と課題はまったく違います。
問題は、必ずネガティブな表現となります。
課題は、必ずポジティブな表現となります。目標なのですから。
『問題点』とは、技術的障壁であり、難所であり、それが解決されれば一気に課題解決・目標達成できるボトルネックのことです。
壁にぶちあたったというときの「壁」のことです。
「問題<点>」は、ちいさな「点」です。
「問題<点>」は、「現状とあるべき姿の差」の「問題」とは、まったく違います。
この問題点を、いかに的確に見抜くかが、技術士業務での知性の見せ所です。
『対応策』は、問題点を克服するための技術的解決法のことです。
難所を乗り越える方法です。
壁をぶち破る方法です。
対応策は3つ程度提示して、その中から、最適な対応策を選択します。
ここは、論理的思考力があることを見せるところです。
つまり、思いつきで対応策と選択をしたのではないことを示します。
前提条件や制約条件を示し、何に着目して、最適解を導き出したかを表現します。
『期待される効果』は、対応策を講じた際に、想定されるプラスの効果のことです。
『リスク』は、対応策を講じた際に、想定されるマイナスの効果のことです。
『リスクの低減策」とは、想定されるマイナスの事象に対する対応策のことです。
リスクは、まだ生じていない課題と言えます。
2018年03月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 26
施設の設計には、様々な危険性を検討してその対策を行わなければなりません。
特に爆発性のガスが噴出と同時に発生する温泉施設では、対策を怠るととんでもない事故につながってしまうという事例を紹介いたします。
2007年に開業した渋谷区の温泉施設において、温泉が湧き出ると同時に出てしまうメタンガスが施設内に溜まってしまい、あるタイミングで引火し爆発し死傷者が出てしまったという事故がありました。
爆発の規模はすさまじく、建物の壁が全て吹き飛ばされ、骨組みだけになってしまうというほどの威力でした。
この爆発事故の原因が、メタンガス除去装置が結露によりガスが抜けなくなってしまったというものでした。そのためガスが施設内に溜まってしまい爆発を引き起こしたというものでした。
問題は、その可能性を施設設計時に知っていながら、保守の必要性を伝えなかった施設設計者に最高裁で有罪判決が出たという事です。
技術士を目指す方々の中にも、設計業務を行っている人が多いと思いますが、自分の業務が原因で死亡事故が起きてしまうと逮捕される可能性があるということを十分に認識した方がよいということです。
設計業務は常にコストを抑え、利益を出さなければならないという経営側の要求と、安全安心高品質のものを作らなければならないという、相反する要求に対してどちらにもよく映るような答えを出さなければならないという状況がよく出てきます。
つい、利益を出す経営側の顔色をうかがって、安全を度外視してしまうことがありますが、これが大問題になってしまうということが、約10年前という最近でも起こってしまっていると言えます。
いくら技術が進んでも、安全と利益を比較すれば安全を取らなければならないという当たり前のことがなかなかできないと言えます。
この事故が発生した後も、ガス除去装置の運用をめぐって、施設設計、施工を行った会社と施設管理会社と施設のオーナー会社との間で責任のなすりつけ合いがあったということもあり、事故の心象を悪くしています。
結局この事故が原因で、施設のオーナー企業は温泉施設運営事業から撤退しています。
2025年10月25日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 26

「Ⅴ.控室を楽しもう:衛生工学部門」
今回は、私が体験した「衛生工学部門」の口頭試験の準備についてご紹介いたします。私は学生時代に「衛生工学」と言う学科を履修しましたが、水道、下水の水質や処理技術などの分野であり、正直なところあまり関心が深くなく、当時はこの分野は将来、無縁であろうとも考えておりました。しかし、人生とは不思議なものです。まさか、私がこの分野の技術士試験を使命として、受験しなければならないことになったのです。
1. 受験使命
私が所属する部署では廃棄物処理関連業務を担当していました。部員の一人が数年前にこの分野で技術士試験に合格、彼は、技術士取得を契機に独立開業することになりました。会社として衛生工学の部門のコンサルタント登録ができなくなり、当時、私は部門長であり、経営層からその是正を命ぜられました。しかし、そう簡単に人材が存在している訳ではなく、また、人材が短期間で育成できるはずもありません。やむなく自分で、受験を宣言せざるを得ない状況なりました。私はけっして「資格マニア」ではなく、必然として受験が必要であったことを、補足説明させていただきます。
2. 広範知識の必要性
私は退職した彼の技術士添削指導をしてきましたので、この分野の概略的なアウトラインは理解していました。また、立場的にも業務に関与しておりましたし、これまでの経験として汚水処理等業務にも従事してきましたので、比較的なじみ安かったと思います。筆記試験の準備については、これまで私が実践して方法を貫きました。 廃棄物管理での勉強を進めるにつれ、専門分野では浸出水処理、破砕機、焼却炉、汚泥脱水機等設備機器、機械・電気、化学的な要素が濃く、関連する技術知識、設備機器の機能や特徴等について、広範知識の必要性を痛感しました。
3. 再生エネルギ-との関連性
過去問題等を整理準備して行く過程で、衛生工学部門はこの分野として、水質、大気、廃棄物、空気調和、建築環境等があります。私が受験した廃棄物管理は処理・処分に加え、再生エネルギ-への展開性、関連性が強いことがしだいに見えてきました。いわゆる再循環社会システムの構築が切望されていることを、強く認識するに至りました。
4. 控室を楽しもう
記述試験は再生エネルギ-関連の問題が出題され、お蔭様で無事通過することができました。口頭試験はいつも渋谷会場。年齢も56歳になっており、口頭試験5回目にもなると余裕はこそありませんが、初回の時とは心境的にも相当、負担は軽減されていました。 控室はいつもの静寂。「この先、技術士試験を二度と、受験することはないだろう。」と思い、この異様な控室の雰囲気を是非この際、「自分史として、脳裏に刻み、焼き付け、異様なこの空気感を楽しもう。」と勝手に暗示にかけ、受験者個々の「人間ウオッチング」を試みました。控え室内の受験者を見渡すと、やはり、以下のような人ばかりで、余裕のある人は誰一人、発見することができませんでした。
・必死にQ&Aを見返し、記憶する人
・技術士倫理を繰り返し暗唱する人
・白書等をチェックする人
・願書や再現記述をチェックする人
・自作資料を携帯で確認する人
予定の時刻がきて、部屋のドアの前で待機しました。前の受験者が、口頭試験を終了し、退室してきました。なんと額から吹き出るほどの汗。「どんなことを聞かれたのだろう?」「自分も聞かれるのであろうか?」先ほどまでの余裕感はどこへやら、血圧急上昇、不安な気持ちに一転しました。
口頭試問がはじまりました。技術士受験は何回目?、と聞かれたので、事実として、建設(施工計画、建設環境、河川)総監を取得していることを返答しました。私の年齢的な事も起因してか専門技術的なこと、政策的なこと、意地悪な質問は一切なく、無事、終了、合格することができました。
5.想定質問例
衛生工学部門(廃棄物管理分野に特化)の口頭試験で、想定される質問を私なりに以下に整理します。口頭試験受験者の方のQ&A作成のお役に立てば幸いです。
1) 実務経験(経歴票からの深掘り)
・あなたが担当した廃棄物関連の業務で最も課題となった点は?
・廃棄物処理施設の設計/運営で工夫した点の具体的な説明?
・地域住民や行政と調整が必要だった事例は?合意形成の方法は?
・廃棄物の発生抑制や資源循環に関して、あなたが提案・改善した具体例は?
2) 専門知識・技術
・最終処分場の安定型・管理型の違いと、理想とする処分場のイメ-ジは?
・廃棄物処理法に基づくマニフェスト制度の課題は?
・廃棄物の発生抑制(3RのうちReduce)を推進する上での社会的課題は?
・マイクロプラスチック等廃棄物問題に今後、どう対応すべきか?
・廃棄物エネルギー回収(RDF、RPF、バイオガスなど)のメリット・デメリットは?
3) 安全・倫理
・廃棄物処理場内管理上での労働安全上注意すべき点は?
・不適正処理を発見した場合、技術者としてどう行動しますか?
・廃棄物処理のコストと環境保全のバランスをどう考えるか?
・外部とのコミュニュケ-ションの在り方は?
4) 時事・政策
・プラスチック資源循環促進法のポイントは?
・カーボンニュートラル実現に向けた廃棄物管理の役割は?
・循環型社会形成推進基本法の基本原則?
・災害廃棄物に備えた対策とその在り方は?
5)全般
・技術士としてどのように社会貢献していきたいですか?
・あなたが目指す衛生工学分野での将来課題は?
・廃棄物分野における技術士しての役割は?
次回からは口頭試験準備に向け、特に重要な事項と判断される問題解決能力、コミュニケ-ション、リーダ-シップ、リスクマネジメント、自己研鑽、技術士倫理、新技術・技術開発等について、私が考える準備すべきポイントを順を追ってご紹介して行きたいと思います。(以上)
2025年09月27日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 25

「Ⅰ:施工計画の口頭試験の準備ポイント」
今回は私の「建設部門-施工計画分野」について、口頭試験体験記と受験される方へ、準備のポイントを以下にご紹介したいと思います。 1. 夢まぼろしの筆記試験の合格連絡 私は技術士試験の初受験は31歳の時でした。しかし、合格できたのは40歳であり、合格までに約10年の歳月がかかりました。当時、私は筆記試験終了後、通信インフラ工事(市街地電線地中化)の施工管理業務に従事しておりました。 連日の夜間工事により昼夜逆転生活が約2ケ月ほど続いており、日中の十分な睡眠時間の確保は容易ではなく、疲労もかなり蓄積していた頃だったと思います。 友人A氏(前年度合格の同級生で私を指導してくれた先輩技術士)から、「至急の電話だよ。」かみさんから起こされました。寝ぼけた状態で受話器をとると、友人A氏は興奮気味の声で「筆記、合格してるぞ!」その瞬間、眠気が一機に吹きとびました。連日の夜間工事で、筆記合格発表のことも忘れており、突然の吉報にあたふたするばかりでした。
2. 想定以上の口頭試験準備
友人A氏が、近々模擬口頭を行うので準備しておくように指示があり、とにかく、友人A氏の指示に従い、準備を進めました。 模擬口頭試験は分野が違う応用理学の技術士の方、2名と友人A氏の計3名で行ってもらいました。結果は、散々な出来でした。準備不足もさることながら、自分のことなのに的確に応答することができない。面接官との円滑なコミュニケ-ションが行なえず、自分自身の情けなさを痛感しました。貴重かつ親身なアドバイスをいただいた試験官役の方々には、今でも深く感謝しております。あの悲惨な体験がなければ、現在の今の私はないとも考えております。40歳にして、技術士になることに対する壁の高さと、その厚さを身に染みて感じたことを、今でも鮮明に覚えております。
3. 広い視野の必要性を痛感
接試験の準備を進めるほどに、やるべきことの多さ、その技術見識の広さと必要性を実感しました。今までの自身の視野の狭さや力量のなさを痛切に味わう毎日でした。日常の業務以外に広い技術見識、世界感、将来に対する技術展望、我が国が直面する課題及び解決策とそれに対する確固たる意見を自分の事として消化することが必要でした。
4. 経験したことがない緊張感
口頭試験は休暇を取り、前日は試験会場の下見に行きました。「ここか?」「中はどうなっているのだろう?」ビルから出てくる人を見て「あの人も受験者かな?」など、思いを廻らせ、不安がつのるばかりでしたので、早めに切り上げ、予約した渋谷のホテルに宿泊しました。その夜は緊張のあまり十分な睡眠はできず、朝早朝に目を覚ますことになりました。 「何かしないと!」と不安ばかり募るので、面接時間は11時頃だったのですが、起床後、直ちにネクタイまで締め、身支度を済ませ、鏡の前の椅子にすわり、鏡に映る自分の顔を見ながら、準備したQ&Aに従い、一人問答を繰り返しました。他の人が見たら、なんて滑稽な様子と思います。しかし、本人は満身創痍です。わが身を振り返る余裕すらなく、ただ、緊張のボルテ-ジと戦うばかりでした。
5. しずまりかえる控室
当時の面接試験は控室で待機、時間になると係の方が呼びに来られるスタイルでしたので、控室でただその時間を待つのみです。受験者は誰一人として声を発する人はいなく、静寂と資料をめくる音と人の吐息のみが聞こえるだけの少し異常な雰囲気が漂う空間であり、その場所にいることが苦痛でした。 「受験番号:○〇、○○さん」「キタ-!」鼓動はMAX、試験官が待つ部屋までのどう歩いたのかも、一切記憶に残っていません。
6. 終了後の脱力感
いよいよ、面接が始まりました。面接官は初老のお二人で、とても紳士的でやさしく質問してくれましたので、心配していたような難問や答えられないような質問はなく、助かりました。但し、以下の質問については、正直、戸惑いを隠せませんでした。 「ゼネコンとコンサルとではどちらが技術レべルは上だと考えますか?」質問の意図はどこにあるのか?、何故この質問なのか?、頭の中で混乱していました。 私は、「双方で良く話し合い、理解し合意を形成することが重要と思います。」と答えました。今思い起こしても、質問に対する的確な答えにはなっていません。「やっちゃったかな?」とあせりましたが、回答否定や次段階の質問がなく、ほっとしました。 口頭試験も最後となり、いよいよ佳境に入ったなあと思った瞬間、「英語は得意ですか?」「エッ?、そんなはず、あるわけがない!」と内心思いながら、「今後、勉強して行きたいと思います。」と答えました。冷や汗が一機に出ました。 「それでは終了します。」のやさしい声でゴングが鳴り、口頭試験は終了しました。 終了後の脱力感は想定以上で、もうぐったり状態、渋谷駅まで「あの応答で良かったのか?、この答えはどうだったのか?」頭の中がぐるぐる、渋谷駅につきました。
7.遠かったコンビニまでの道のり
年が明け2月下旬、いよいよ合格発表の日がきました。当時は地方新聞に合格者の名前が掲載されましたので、早朝、コンビニまで新聞を購入に出かけました。早朝から雪が降っており、コンビニまでの道のりが非常に遠く感じました。手に取った新聞を開げるのが怖くて、怖くて、自分の名前を発見した時は、店内で大声を出しそうなくらいうれしかったことを思い出します。 苦節10年、ついに憧れの技術士試験に合格することができました。ことのほか周囲の反響は大きく、普段、顔をあわせることなどない当時勤務していた会社社長から「合格おめでとう」のメールを頂戴するなど、技術士合格の反響の大きさに驚きました。
8.施工計画の口頭試験準備ポイント
今後、施工計画で口頭試験の受験される方へその準備として、私の経験及び準備を踏まえ、以下のポイントを押さえておくことをお勧めします。 施工計画は、実務能力や現場管理能力、安全管理、コスト意識、工程調整など、建設技術者としての総合力が問われる分野です。以下の設問に対する応答を準備下さい。
1) 施工計画の基本的考え方
・施工計画を立てる際に最も重視するポイントは何ですか?
・あなたがこれまでに関与した施工計画の具体例を説明してください。
・施工手順をどのように検討・決定しましたか?
・工程管理、品質管理、安全管理、コスト管理をどうバランスさせましたか?
2) 技術的判断や課題への対応
・設計と施工段階で不整合があった場合、どのように対応しますか?
・突発的なトラブル(地盤不良・天候不良・資材不足など)にどう対応しましたか? ・VE(Value Engineering)やCD(Cost Down)提案の経験はありますか?
・環境への配慮は、施工計画の際に、どう組み込みましたか、その例は?
3) 安全・品質・環境配慮
・安全管理上のリスクアセスメントはどのように行っていますか?
・品質確保、向上のために、現場で行った具体的な対策は?
・工事中の騒音・振動・粉塵対策など、周辺環境への配慮はどうしていましたか?
4)関係者との調整・マネジメント能力
・発注者や協力会社との調整で苦労したこと、それをどう乗り越えましたか?
・現場管理でチームをまとめる上で、工夫していることはありますか?
・近隣住民や地域住民との調整はどのように進めましたか?
5) 技術士としての資質
・技術士として施工計画にどのような付加価値を与えられると考えますか?
・若手技術者への教育や伝承で意識している点は?
・倫理的な観点で、施工計画上で判断に迷ったことはありますか?
次回は、その後、新設された「総合技術監理部門」私の受験体験記と準備ポイントについて紹介したいと思います。(以上)
2017年03月07日 作成 / 執筆:スマート技術員講師 / 閲覧数(月間): 25

試験当日、午後最初の試験として「選択科目Ⅱ」があります。
選択科目Ⅱは「Ⅱ-1」と「Ⅱ-2」の2つに分かれていて、試験時間は2時間です。
Ⅱ-1は答案用紙「1枚」で2設問を選択し解答します(「1枚論文」)。
Ⅱ-2は答案用紙「2枚」で1設問を選択し解答します(「2枚論文」)。
答案用紙はA4サイズで1枚あたり600文字(24×25の文字枠)の記述になっています。
Ⅱ-1は「専門的知識」を問う問題であり、一般的な記述方法としては「論文形式」です。
論文形式だと・・・
1つ目は○○○です。
○○○は・・・・です。
2つ目は△△△です。
△△△は・・・です。
のような記述方法になるかと思います。
それ以外として「箇条書き」もあるかと思います。
箇条書きだと・・・
①○○○
・●●●
・●●●●
②△△△
・▲▲▲
・▲▲▲▲
のような記述方法になると思います。
でも実はこの1枚論文は「600文字以内」ではなく「1枚以内」に収めればよく、文字枠を無視して記述することができるって知っていますか。
例えば、「一覧表」で表すこともできます。
設問が「2つの工法の違いを記述せよ」という場合には特に効果的です。
一覧表だと・・・
| 特徴 | A工法 | B工法 |
| ○○○ | ●●● | ●●●● |
| △△△ | ▲▲▲ | ▲▲▲▲ |
のような記述方法になります。
この場合、文字枠は無視できますので、文字の大きさも自由です。
解答内容が的確なら文字数が足りない時、わざと文字を大きく記述して行数(記述範囲)を稼ぐこともできます。
文字枠に合わせて罫線を引く必要もありません。
選択科目Ⅱは時間との勝負になることが多い部分です。
見た目のインパクトで高得点をねらうため、臨機応変に対応するテクニックも必要です。
その他として「グラフ」や「図表」、「フローチャ-ト」などで記述することもできます。
ですが、訓練していないと逆に時間が掛かり過ぎる欠点もありますのでご注意を。
2019年01月15日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 24
技術士 経営工学部門の概要
工場での生産ラインを管理する技術者や物流やサービスを提供する場合、経営的な視点で物事を判断する必要性が出てくる場合があります。
在庫管理や、効率的な物流を行うための拠点の配置と言った経営面と実際の生産ラインなどの流れを見ている工学的な視点とが融合した分野が技術士 経営工学部門です。
この部門は経済学とも密接に関わっている他の部門とは系統が異なる特殊な部門です。
専門分野は、工場の生産ラインなどを管理する生産マネジメント、プロジェクトなどサービスを管理するサービスマネジメント、物流についての問題が出題されるロジスティクス、経営的な統計や不良品が発生する確率などといった経営的な数字を扱う数理・情報、株式取引などで有名な金融工学があります。
技術士 経営工学部門取得後の活躍
技術士 経営工学部門を取得すると、主に工場の生産管理部門でその道の専門技術者として働くことができます。
しかし、これは生産マネジメントに限った話であります。
技術士 経営工学部門の問題点
技術系の資格ですが、経営工学というと中小企業診断士といった経営コンサルタントになるための国家資格が既に存在しており、なかなか技術士の経営工学部門を取得すればなれるというものが現状、存在しないというのが実情です。
工場の生産管理部門であっても、生産マネジメントに関する検定などもあり、経営という重要な部分であることから他の分野の資格も同様の範囲をカバーしています。
そのため、受験者数も生産マネジメントやサービスマネジメント以外の分野は一桁の時もあります。
特に金融工学の専門分野は、証券アナリストやファイナンシャルプランナーなど、他資格の方が有名であるため、受験者数は特に少なくなっています。
平成30年度では、ついに分野での受験者がいないという状態に陥ってしまいました。
やはり、こうした状況が続いてしまうと、どうしても部門や分野の統廃合という話が上がってきてしまうのは仕方がないのかもしれません。
2025年06月14日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 24

「モチベ-ション・コントロ-ル」その1
技術士試験に合格するには、たゆまぬ努力の継続が必須です。どんなに優秀で能力が高い人でもこの努力・継続無くしては、合格を手中にすることはできないと考えます。 この努力継続を支えるのは自分自身の「モチベ-ション・コントロ-ル」すなわち「自己管理」に他ならないと考えます。私が考える技術士受験に対するモチベ-ションの維持、管理方法について2回に分けて紹介してみたいと思います。今回はその1を紹介します。
1.資格勉強が続かない原因
資格勉強をしようとしても続かない原因は次の3点にあると思います。
1)勉強する時間がない。
仕事をしながらの資格勉強は、時間を確保するのが難しい場合が多いです。社会人は残業や仕事上の人付き合いの他、家に帰っても諸事雑用を日常しなければなりません。仕事で疲れているときはリフレッシュの時間も必要です。結果としてまとまった時間が取れず勉強できない場合が多くなってしまいがちです。でも、これは言い訳による「逃れ」かもしれません。
2)集中できる環境がない。
社会人あるいは家庭を持つと、家のなかに学習集中できる環境がない場合が多く、勉強しようという気持ちが起こりにくい状況が多いと思います。特にリビングなどの日常生活環境の一部で勉強に取り組もうとすると、気が散ってしまうと考えられます。 一方、集中することはどこでも可能であることもまた、事実です。要するに自分の工夫しだいでは、どこでも自分の書斎的スぺ-スは確保できるものと考えます。
3)モチベーションを保てない。
仕事は報酬という成果がモチベーションにつながりますが、学習を始めてしばらくは明確な成果がありません。学習の結果が出る前にモチベーションを維持できなくなり、挫折してしまう場合も多いと思います。 どうしても仕事を優先的に取り組まなくてはならないので、勉強に意識が向かず継続するのが難しい状況になったり、仕事を優先するあまり「今日は勉強しなくていい」とあきらめてしまい、そのままやめてしまうパターンになりがちです。 確かに多忙を極める時は、勉強どころではない状況ではありますが、例えば単純計算で1日15分間の勉強時間の確保は、1週(6日間)で90分(1.5時間/1週)の時間を確保ができることになります。こちらも気持ちのコントロ-ルにより、時間確保につなげることができます。
2.気持ち上昇のアイデア
勉強が進まないと感じた時に、私の経験から是非、試していただきたい気持ち上昇のアイデアをご紹介します。いろいろと試してみて、自分に適したスタイル方法を見つけて頂ければ幸いです。
1)達成可能な小さな目標を立案
無理な目標や達成しづらい目標は、できなかった時に落ち込む要因になります。達成可能な目前の小さな目標を立て、それを達成する成功体験を積み重ねていくことが、モチベーション維持していくことが最も重要と考えます。 例えば、たとえ短時間であっても決まった時間帯は必ず学習時間に充てたり、それを計画し、確実に実行し続けることは、日常生活のルーティ-ンとしての良いリズムとなり、前向きな姿勢につながると考えます。
2)適度な休憩による学習効果
学習した内容を脳へ記憶定着するためには忘れかけている時点に、思い出そうとする行為が必要と言われています。ある一定時間学習した時に、数分間の休憩時間を確保し、あえて思い出す時間を設け、記憶へつなげることで学習効果の上昇につながります。
3)就寝前の復習
布団やベットに入ってから就寝前に、今日あるいは前日に学んだ内容を覚えているかを復習することは記憶の呼び起こし、定着、長期記憶のインプットに繋がります。
4)アプリの活用
昨今は、様々な学習アプリが開発されています。机に向かえない時、やる気が起こらない時に、アプリの活用や保存したメモから、予想問題の構想や準備課題の復習は、異なるツールを活用することで取り組みやすくなるでしょう。スキマ時間の活用にもなるので、いつもとは違う学習方法を適宜、取り入れることも学習継続に有効と考えます。
5)できない日は休日
真面目な人ほど勉強できない日があると落ち込み、モチベーションが低下してしまいます。どうしても所要等でできなかった日は「休み」として自分に都合よく考え、完璧を目指さないようにして、気持ちを明日へ切り替えましょう。
6)仲間との相互研鑽
是非、技術士を目指す仲間と連絡をとりましょう。お互いの進捗を確認し、研鑽、相互に刺激しあえる仲間は貴重です。メールやオンライン上で進捗を共有しながら互いに自身の意欲を掻き立てて下さい。
7)気分転換
学習意欲が湧き出てこない時などや、集中力が切れてしまった時は、焦らず自分を責めないことが大切です。例えば、散歩やストレッチ、好きな音楽を聴くなどし、気分転換により、自信の気持ちの波をうまく調整、制御することをおすすめします。 明日の自分を夢見ていろいろなやり方にトライアルし、自分にあったモチベ-ションコントロ-ル方法を見出して下さい。 (以上)
2018年05月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 23

技術士会のホームページで『修習技術者のための修習ガイドブック-技術士を目指して-第3版』がダウンロードできます。
URLは、https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3637_1.pdf です。
「修習技術者」とは、技術士第一次試験の合格者、およびそれと同等であるものとして日本技術者教育認定機構(JABEE)が認定した教育課程の修了者を指しています。
これは、平成27年1月15日に、技術士会の修習技術者支援実行委員会が作成した冊子で、「修習技術者のための修習ガイドブック-第2版-」(平成16年2月発行)を改訂したものです。
第2版が発刊されて以来、10年以上改訂が行われておらず、その間に、修習技術者に求められる資質・能力の本質には変わりはないものの、その具体的内容に関しては大きく変化してきた背景があります。
そのため、「技術士プロフェッション宣言」「技術士倫理綱領」に基づくとともに、IEA(International Professional Engineer Agreement)のPC(Professional Competencies)との整合性にも配慮して、第3版として全面改訂が行われました。
この主な内容は以下のようになっています。
第 1 章 技術士と修習技術者
第 2 章 修習の目的・目標
第 3 章 修習技術者に求められる資質・能力
第 4 章 修習の具体的実施方法
技術士を目指し、二次試験にチャレンジされる方には、第3章がとくに役立ちます。
たとえば、以下の問題解決のステップ(p.11)が重要であることがわかります。
1「問題発見」(問題の明確化:目標値と現状値のギャップ)
2「問題分析」(背景、要因、原因の調査・分析・整理)
3「課題設定」(問題を解決するために為すべき課題を設定)
4「対策立案」(課題に対する実施事項の立案、採否・優先順位の決定)
5「実行計画書の作成」(実施事項の詳細、スケジュール、実施結果の評価基準)
6「対策実施」(実施、結果の確認)
7「評価」(結果の効果の評価)
がんばってください。
2025年08月09日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 23

「結論先行、はい、いいえ、なぜならをテンポ良く!」
皆さん、記述試験から時間が経過し、クールダウンや家族サービスはできましたでしょうか。と言いながらも口頭試験の時期は少しづつ近づいてきます。今回は口頭試験準備の進め方についてご紹介します。
1. 口頭試験概要(何を聞かれるか)
おそらく口頭試験についてはこれまでの過去問題の諸情報等から、その概要は皆さん良くご存じとは思いますが改めて、以下のようなことを試問されます。
・「あなたの業務経歴を教えてください」
・「経歴票に書いた内容を、簡潔に説明して下さい。」
・「選択した業務の目的、あなたの立場、どんな課題をどのように解決したかを簡潔に説明して下さい。」
・「あなたの専門分野で最近の技術的動向や先進事例を知っていますか?、それに対する自身の見識があれば、教えて下さい。」
・「最近の社会的課題(国土強靭化、カーボンニュートラル、DX、BCPなど)に対して、自分の業務にどのように反映して行くべきあなたの考えをお聞かせ下さい。
2. 経歴票・業務経歴の深掘り
口頭試験については願書で記述したに関することがそのほとんどであると思います。このため、記述内容について以下のような点を予め整理し、深掘りしておくことが重要です。
・経歴票に書かれていることは全て試問される前提で、細かなところまで整理する。
・採用した工法等の技術的根拠、採用した判断理由、成果やその結果と評価を論理的かつ、わかり易く説明できるよう準備する。
・「なぜその方法を有利と判断したのか?」他の案との比較検討の内容とその根拠については問われやすいので、選択案がベスト案であったことを多面的に論拠付ける。
・課題解決に対する独自の工夫点(一般論ではない考え方、検討手法、試行的実証等) とその成果について、現時点での反省を含め整理する。
3. 課題解決能力
特に最近は、技術士コンピテンシ-の重要要素である「課題解決能力」については、次のような点について試問される可能性が高いので、事前に十分に準備して下さい。
・「業務課題とその解決方法をわかり易く説明してください」
・「課題→原因→解決策→結果と評価のプロセスを具体的に説明して下さい」
・「あなたが実施した業務の技術的工夫点は何ですか、何故そこに着目したのですか」
・その工夫がなぜ必要だったのか、どういう検討、分析、評価から、それがベストの選択だったのですか?」
4.技術者倫理とコンプライアンス意識
技術士は専門分野の技術的視点と並行して、技術者倫理及びコンプライアンスに対する認識が必須とされます。この部分について、以下のような仮想定試問が想定されますので、自分はどうすべきかを自分の意見として、明確にしておいて下さい。
・「もし上司の指示が、法令に反していたらどうしますか?」
・「法令遵守、倫理、公益を重視した対応とは具体的には、どんなことですか?」
・「内部通報制度や相談窓口の活用などは、なぜ、必要だと思いますか?」
・「安全を犠牲にして、納期を厳守せよと言われたら?あなたはどうしますか?」
・「技術者として責任を持ち、必要であるならば作業の中止等を顧客や関係者へ提言することができますか?」
5.コミュニケーション能力と説明力
口頭試験では試験官とコミュニケ-ションが取れるかどうかが重要なポイントとなります。すなわち、試験官と適切な会話のキャッチボールができるかがどうかが極めて重要です。また、専門的なことをより分かりやすく伝える能力も必要とされます。このため、以下のポイントを重点に、自信の説明力を意識して下さい。
・視線は試験官の口元あたりに焦点を合わせる。(目を合わせることは、緊張度が さらに高まるで、できる限り平常心を維持できるように口元あたりに視線を向けるのが良いでしょう。) ・発声、発話は、張りがある声で、はっきりとした口調で話す。
・設問に対しては、結論を先行する。はい、いいえを伝えたうえで、何故ならの理由と捕捉説明を行う。試験官は、その方が解答内容を明確に理解しやすい。
・重要なポイントは「聞かれたことだけ答える。」必要な場合以外を除き、良かれと思い関連情報等を付け加えることはあえてしない。
・試験官は試問用チェックリストを事前に準備している。口頭試験の時間は20~25分程度、この試問項目に確実にチェックが入るように、短時間で簡潔に返答・説明し次の設問へ移行できるようにできるだけ短時間で説明を終了する。準備されたチェックリスト全てに、チェックが入るようテンポの良い回答を行う。
・解答末尾はその内容の結論部分であるので、よりはっきりとしたトーンで伝える。
・試験官とはあえて技術的議論はしない。挑発的な設問も可能性として予想されるので、これに誘導されず、議論はさらりと避け、一般論で前向きかつ積極的な姿勢を示す。 6.口頭試験の準備
とにかく、口頭試験は自身の専門分野における過去の口頭試験例題(日本技術士会や受験支援団体の公開資料)を収集することが重要です。そのなかで自分が答えやすいこと、さらに技術的根拠等を補強すべき事項等を整理することがこの時期大切です。 とにかくコミュニケ-ションスキルを重視し、1問1問、丁寧に回答すべき内容を、整理、作り上げて行きましょう。次回は口頭試験準備に必要なQ&Aの作成についてご紹介したいと思います。(以上)
2017年03月19日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 22
今回は受験申込みにおける「業務内容の詳細」について、総合技術監理部門(以下、総監とします)を受験する時に注意すべき点を述べたいと思います。
総監は、機械・電子電気・建設などの20部門(以下、20部門とします)とは全く異なる視点で業務内容の詳細を作成する必要があります。
「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」(以下、青本とします)には以下のような記載があります。
『技術士総合技術監理部門では、企業などの組織における技術業務全般を見渡し、安全性や経済性などに関する総合的な判断に基づいた監理を行うことが可能な技術者を育成、 認定することを目的としている。
総合技術監理の範囲としては、主として経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理であり、その他に社会的規範や国際的ルールを包括した倫理観や国際的視点なども範囲として含まれる。』
つまり総監における業務内容の詳細は、青本に書かれているようなことを意識して作成することが重要です。
ここでは特に注意すべき点を2つ述べたいと思います。
まず、20部門の専門技術は忘れましょう。上記の青本引用にも書かれている通り、『組織における技術業務全般を見渡し、安全性や経済性などに関する総合的な判断に基づいた監理』が求められた、という切り口で記述することが大切です。
具体的な例を挙げてみます。
「道路工事をしていた時に、想定していなかった軟弱地盤が出現した」という場合に、軟弱地盤の問題を地盤改良で解決した・施工方法を工夫することで解決した、というような切り口では専門技術(この場合は建設部門)の視点です。
同じ工事であっても、想定していなかった軟弱地盤出現で、工期に間に合わない懸念があった・予定していなかった技術者の投入が必要になったがマネジメント能力を駆使して解決した、というような切り口が総監では求められます。
つまりは「経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理(5つの管理)」の視点で課題や問題点、解決策を書くことが大切です。
もう1点の「5つの管理のトレードオフを意識する」については、稿を改めて書かせていただきます。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2018年08月28日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 22

口頭試験では、次のような質問がされます。
Q.この業務で、技術士に相応しい点はどこですか。
Q.この業務で、創意工夫した点はどこですか。
これらの質問がきたときは、何に着目して、解決法を見出したかを答えると良いでしょう。
なぜなら、その着眼点こそが、まさに「技術士ならでは」と言えるからです。
凡庸な技術者では、気づかなかったことを、気づけるのが技術士と言えるからです。
採点官は、これらの試問により、技術コンサルタントとして、あなたが独り立ちできるか判断します。
さて、失敗談を聞かれたときはどうしたらよいでしょうか。
ドキッとする必要はありません。
Q.この業務で、うまくいかなかったことは何ですか。
Q.5つの業務経歴に記さなかった業務があると思うのですが、失敗談は何かありますか。
このような質問をされたときは、あくまでも、技術的なことを答えます。
たとえば、
「業務実施当時の自分は、この点のスキル不足・知識不足で、Aの解決法を選んだが、いまの自分であれば、Xの事実に着目し、Bの解決法を採用すると思います。
そうすることで、Aよりも、Bのほうが、工期が10%短縮できることが見込まれるからです。」
また、つぎのように答えます。
「業務実施当時は、Yの技術が普及していなかったために、Aの解決法を選んだが、いまはYの技術が安価で利用できるため、Bの解決法を採用すると思います。
そうすることで、Aよりも、Bのほうが、生産コストが10%削減できるためです。」
失敗談を聞かれても、慌てずに、回答してください。
2025年12月06日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 22

「自分の言葉で!技術士倫理」
さて、いよいよ口頭試験の本番が始まる頃と思います。皆さん必死に準備されていることと思いますが、今回は口頭試験で不可避である「技術士倫理」と「技術見識」の対応について紹介したいと思います。 技術士の倫理綱領とは、技術士が業務を遂行するうえで守るべき倫理・職業的な指針をまとめたものです。技術士倫理綱領は、技術士が品位の向上と技術の研鑚に努めながら、多角的・国際的な視点に立ち、公正・誠実に行動し、社会全体の利益に貢献することを目的として作成されています。技術士を目指す諸氏は必ず、理解しておかなければならない必須要件でもあります。
1. 自分の言葉で説明
技術士倫理要綱は以下の事項を示しています。2023年度に一部改正されています。改正されたポイントは確認、整理しておくことが良いでしょう。但し、文章が長く、難解な文章は覚えることが、大変です。従って以下のようにわかり易く、自分の言葉として簡単に説明できるようにしておいて下さい。
1)安全・健康・福利の優先
公衆の安全、健康及び福利を最優先に考える。
2)持続可能な社会の実現
地球環境の保全等、将来の社会の持続可能性の確保に努める。
3)信用の保持
品位を保持、うそごまかし、不当報酬の授受等、信用を失うような行為はしない。
4)有能性の重視
自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務は行わない。
5)真実性の確保
真実に基づいた情報を提供し、偽りなく業務を行う。
6)公正かつ誠実な履行
公正な分析と判断に基づき、業務を誠実に遂行する。
7)秘密情報の保護
業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。
8)法令等の遵守
業務の対象となる地域の法規を遵守し、文化的価値を尊重する。
9)相互の尊重
相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力する。
10)継続研鑽と人材育成
常に専門技術並びに技術と社会が接する領域の知識を高め、人材育成に努める。
2. 倫理行動
日常の業務遂行や行動に際し、具体的には以下のようなことが求められていると考えます。
1) 公共の安全確保
例えば建設活動は工事による社会や周辺環境へのどのような影響を及ぼすか慎重かつ十分に配慮した検討が必要です。
2) 誠実行動
技術士は情報を正確に伝え、ごまかしたり、かくしたりせず、誠実に行動することが求められます。このため技術的データや結果については正確に報告することが含まれています。
3) 社会的責任
技術士は技術が社会へ与える影響を深く理解した上で、社会全体の常に利益を考えて行動する必要があります。このため地球環境問題や防災対策のような社会的な課題に対しては、積極的な関与による貢献が求められています。
4) 公正公平
技術士は自信の専門技術を利用し判断を下す場合は、公正かつ公平を保持することが必要です。自身の利益や偏った視点ではなく、社会全体としての利益を優先した判断が必要です。
5)専門知識の向上、維持
技術士は自分の専門分野における最新の知識を学び、技術力を向上する努力を継続しなければなりません。このことが社会や企業に有益な結果と安全な技術を提供できることになります。
3. トレンド技術により、見識をアピ-ル
一方、口頭試験では幅広い技術見識や専門分野におけるトレンドについて、試問される可能性があります。技術士は誠実な倫理行動とともに継続的なエンゲ-ジメントが必要です。日々進歩発展する技術や研究成果にアンテナを張り、普段の業務に活かしていくことが求められます。近年は情報関連や人工機能等先進技術が急進しており、社会的ニーズとしても以下のトレンド技術に目を向け、広範な知識を習得の継続を目指す必要があります。このため専門分野の白書、専門雑誌、業界紙等の特集記事、トピックスを意識して、口頭試験に向け、キーワ-ドとして押さえておいて下さい。
・BIM,CIM
・AI技術
・3Dプリンティング
・建設工事等のロボテクス化
・スマ-トシティ-とIT技術
・サスティナブル建設技術
・ドロ-ン技術
・高耐久性、高機能素材開発
・省エネルギ-追及型建築環境
・拡張現実と仮想現実によるわかり易い可視化
次回は口頭試験後の再現の必要性について、ご紹介したいと思います。(以上)
2017年03月26日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 21
前回に引き続き、総合技術監理部門(総監)の「業務内容の詳細」を書く際の注意点について述べたいと思います。
1つ目の注意点として、20部門の専門技術は忘れて「経済性管理、 人的資源管理、 情報管理、 安全管理、社会環境管理(5つの管理)」の視点で課題や問題点、解決策を書きましょうと述べました。
2つ目の注意点は、「5つの管理のトレードオフを意識する」ということです。
トレードオフとは、「一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態・関係のこと」です。
例えば「土壌汚染対策を実施するためには費用が掛かる」というような場合は、社会環境管理と経済性管理がトレードオフになった、ということができます。
これまで総監受験者の「業務内容の詳細」を多数拝見しました。
多くの方は、1つ目の注意点である5つの管理の視点の記述はできています。
しかし2つ目のトレードオフについての記述は不十分な方が多い印象があります。
良くあるのは、
・○○管理と××管理がトレードオフになった。
・○○管理としては□□を行った。
・××管理としては△△を行った。
・結果として、業務は上手くいった。
というような展開です。
この展開で良くないところは、「○○管理と××管理のバランスをどう考えたのか」という視点が無いところです。2つの管理のバランスを考えると、もしかすると別の☆☆管理にも影響を及ぼす可能性もあるはずです。
つまり、
・○○管理と××管理がトレードオフになった。
の次には
・全体最適化のためには、これらのトレードオフをどうすることが良いと考えたのか
ということを記すべきです。点数でイメージ的に表現すれば、○○管理は60点で及第点スレスレにしてでも××管理に関しては90点を目指す、というように、全体最適化を図るためのマネジメントとしてどういう方針を立てたのかをはっきりさせるべきです。
そのうえで、それぞれの管理視点での対応策です。
この部分の記述がないと、「総監的なキーワード」をちりばめただけの感じがする、芯のない文章になりがちです。
以上、総監の「業務内容の詳細」を書く際の注意点でした。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
業務内容の詳細~総合技術監理部門で注意することは~(その1)
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2025年05月06日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 21

「必然だった技術士5分野の受験から得たもの」
私は5分野の技術士資格を有していますが、ややもすれば5分野の技術士受験は、「受験マニア視」されがちです。ここではこれまで私が取り組んできました技術士各部門の受験理由は、必然だったことの 経緯やその理由について、紹介したいと思います。
1.苦節10年:建設部門-施工計画分野
平成元年、技術士第1次試験(技術士補)の合格を期に、技術士を目指すことを決意しました。社会へ出て約10年、「自分がやりたかった仕事は、この仕事だったのかな?」誰しもが、どこかの時点で自問するちょうどその時期でした。自分が社会に通用する力をつける必要性を痛感し、技術士の世界のドアをノックすることにしました。 苦節何年と良く言われますが、私は合格するまで、3回の受験棄権も含め10年かかりました。先輩技術士の熱い指導のおかげで、ようやく「施工計画分野」で合格することができました。指導してくれた先輩達には、今でも感謝の念に絶えることはありません。
2.自己武装の手段:総合技術監理部門
念願の技術士資格を手中にし、仕事は官庁主体の営業職に移動になりました。技術士になり資格だけでは自己実現できないもどかしや自身の力量不足、混沌とした感情を抱いていた頃、新しい部門として総合技術監理部門が創設されました。新設部門なので事前情報がなく手探り状態でしたが、さらなる自己武装の手段としてトライしました。
3.後輩への指導合格:建設環境分野
総監部門の取得を期に「建設コンサルタント」へ転職を決意、再就職決定までには時間を要すること想定し、建設環境分野を転職の備えの1つにしようと考えました。前年、同窓1年後輩を建設環境分野でワンツ-マンで指導、受験初回で合格へ導くことができたことは、自分の指導方針は間違っていなかったことを立証でき、大きな自信に繋がりました。
4.提案型業務の資格要件:河川・砂防分野
建設コンサルタントに転職後、私は「河川構造物分野」のセクションに配属になりました。まさに未踏の分野で、全てがゼロスタ-トの状況で、毎日、刺激的な日々を送ることになりました。同時期、建設コンサルタント契約方式が指名競争入札から、提案力が求められるプロポ―ザル、総合評価業務への転換期でもあり、自分の意思とは無関係に、資格要件として河川・砂防分野の取得が迫られました。この間、同僚・部下・社外の人への添削指導により、これまでに約50数名の合格者を輩出できたことは、私自身の大きな誇りとなっています。
5.至上命令:衛生工学部門
衛生工学部門を取得していた部下が、独立開業により退社しました。このためこの分野のコンサルタント部門登録が会社としてできなくなりました。会社上層部から部門長であった私へ早急な改善対処が求められ、まさに至上命令として受験宣言せざるを得ない状況になりました。建設環境との関連性がある分野で、退社した彼の添削指導もしていたこともあり、何とかクリアできました。気が付けば56歳のときでした。目標を達成できたかと思えばまた、次の難関が押し迫ってくる。この繰り返しこそが、誰しもがたどる人生の道のりと実感、回想しています。
6.技術・経験の伝達媒体:日本語教師
私は65歳にて無事、円満に定年を迎えました。縁があり現在は「砂防分野」を専門とするコンサルタントへ人生3回目の就職。オールドル-キ-として、新たな難関に迫られる毎日を送っています。 一方、私は以前より志向していた外国人の方々に日本語を教える「日本語教師」資格を取得、現在は毎週末、海外の若者達へ「日本語」を指導しています。 これまでの技術士試験への取り組みがなければ、決してこの分野を目指すことはなかったと考えています。常に研鑽すること、努力を継続することに慣れることができたことが、まさにその原動力だとも思います。日本語教師の方々は無論のこと、海外学習者個々の意識の高さに触発され、私自身にとってとても良い刺激となっています。「日本語を学びたい」という強い願望と熱いパッションを痛感しています。 人口減少による人手不足等、生産人口の急減による我が国の国力低下が懸念される情勢下、外国人の方々の活躍支援のため、自身の技術や経験を日本語で伝えることができる技術士になることへ、強い思いをはせている今日、この頃です。 (以上)
2025年06月07日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 21

「多面的とは、ひと、もの、かね&技術」
必須問題等において、「技術者としての立場で多面的な観点から解決策を述べよ。」という設問があります。今回はこの多面的な観点についてどのように捉え、組み立て、解答記述すれば良いか、私の私見について以下に紹介したいと思います。
1. 多面的な観点とは?
多面的な観点とは、一つの視点や要因だけでなく、さまざまな角度、立場、分野から問題を捉えて、総合的に考えることを意味します。
2. どのような観点なのか?
例えばあることに対する解決策に言及するとした場合、その方策は一つだけに限定されるものではなく、複眼による総合的であることが必要です。これを構想するにあたってはシンプルに捉え、次の点から考えてみてはどうでしょうか? 何かを実現しようとする時は必ず、いわゆる「人・物・金・技術等」に代表される資源が必要です。したがって、「多面的」の設問に対しては、必要な資源である「ひと・もの・かね・技術」と紐付けて、考えてみると構想しやすくと考えます。
3. 多面的な観点、思考の利点とは?
多面的な観点による思考の利点は、以下が挙げられると思います。
・多様な利害関係者の視点を網羅できること。 ・一方的でなく、偏りがなくバランスが図られた提案ができること。
・1つの策の限定や依存がなく、リスク分散につながること。
・総合的な見解であることから読み手の納得感を得やすいこと。
4.資源として捉えた記述(案)
必要とされる多面性を各資源について記述するとした場合、以下を参考にイメ-ジ、論述してみてはいかがでしょうか。
1) 人的資源:ひと 解決策遂行に必要な人材や集団像、人材の確保・育成、人材教育方法、組織構成
2) 設備資源:もの 必要インフラや社会的制度、最新設備やシステム、リテラシ-
3) 財源:かね 中長期的投資財源、捻出及び配分方法、投資優先順位、コスト経済性、効率性
4) 技術資源:やり方 期待新技術と効果、現行システムの改善性、信頼性、性能、省人化、導入・普及
5) 社会・環境資源:まわり 関連法令の整備、コンセンサスの獲得、顧客影響、省力化、省資源、SDGs
5.施策展開とリスクは表裏一体
現在、展開中あるいは今後推進が予想される施策等については、リスクが必ず潜在しています。例えば、以下がその例として考えられます。
① 「人材は確保できたとしても、技術習得に長期間を必要とする。」
② 「集中した設備投資が必要であるが、初期投資負担が多きすぎて実現が難しい。」
③ 「新技術は開発したが、需要促進の社会的仕組みが不十分である。」
など、施策展開とリスクとは、表裏の関係にあることを認識することが肝要です。 「解決実行に対し、改めて新たに生じるリスクと対策」の設問に対しては、リスクは新たに生じるのではなく、元来、潜在しているものなのです。 言い換えると潜在リスク(課題)をどう解決していくかという言及が求められていることを意味しており、解消できない課題やリスク項目は必ずあるもので、それについてどの資源を配分していくかを考えるとイメ-ジしやすいと思います。
6.技術研究・開発はかくし玉
上記で示したようにどの極端に言えばリスクが伴わないものはありません。例えば、技術開発等の「トップランナ-方式」に代表されるように、「これで完結!」ということは無いに近いと思います。絶えず新しい革新的技術開発は社会的ニーズとして存在しています。
したがって、リスクや新たな対応策等を記述する場合は、日進月歩で要求される「技術研究・開発の側面」からアプロ-チする記述方法が、イメ-ジしやすく、どの分野・項目においても「的外れの解答になることはない」と考えます。 技術研究・開発については、終点はないのでどんな観点からもその必要性を訴えることは「正論」であると思います。
万一、本番でキーワ-ドが思い浮かばない時は、潜めておいた技術研究・開発(:「かくし玉」)を多面性表現のテクニックとして活用する方法をお勧めします。 (以上)
2025年11月15日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 21

「あの人のようになりたい:リーダ-シップとマネジメント」
筆記試験を通過された方々は、これから口頭試験本番まで、極めて中身が濃い期間を過ごすことになることを理解し、今後の試練に挑んでいただきたいと思います。 今回は、技術士口頭試験でその資質として確認される「リーダ-シップとマネジメント」の口頭試験対策にご紹介したいと思います。
1. 自己組織、役割の再整理
まず、自分が所属する組織の体制と自身の職位と役割について改めて再整理して下さい。自分が組織から与えられている使命について認識を新たにして下さい。口頭試験では単に知識や経験を説明するだけではなく、「技術者として、チームやプロジェクトをどのように牽引し、問題解決に導いたか?」を示す必要があります。 ここで重要な点は組織の大小ではありません。特に若手の方々は、経験があまり長くありませんから、この部分に戸惑われる点かと思います。どんなチームや組織で、どのような業務を行っているか、自分はその中でどんな役割を担っているか、技術士にふさわしいした業務の以下を明確にしておく必要があります。
・存在した問題と課題
・自身の役割
・自身の行動
・得られた成果と評価
2. リ-ダ-シップとマネジメントとの違い
口頭試験に際し、改めてリーダ-シップとマネジメントとの違いについて、整理しておくことも重要です。
1) リーダ-シップとは
リーダ-シップとは、チームや組織目標に向け、人を動かす力を指します。すなわち、チームや組織に影響力を与え、新しい取り組みに挑戦するけん引役を担う人とも言えるでしょう。
2) マネジメントとは
一方、マネジメントは組織資源(人、物、金、時間)を管理し、目標を達成するための管理能力です。プロジェクト遂行に必要な工程、品質、コスト、安全等を適切に管理するプロジェクト運営能力がある人、とも言えるでしょう。
3.あなたが目指すリーダ-の姿
まず、あなたの周囲の誰かをイメ-ジして見て下さい。あなたはどのような人がリーダ-にふさわしいと思いますか?また、あなたが目指すリーダ-の姿や、あの人のようになりたいと思う人はいますか?例えば、以下のような人がそのイメ-ジとして考えられる人と思います。
1)明確なビジョン
チームに「なぜそれを目指すのか」を理解させる。明確な目標や方向性を提示する。短期的な課題だけでなく、長期的視点で物事を捉え、計画的実施する。
2)コミュニケーション能力
メンバーの意見を丁寧に聞き、相手の立場を理解し、信頼関係を築きながら、自分の考えを分かりやすく伝え、チームへ方向性を示す。
3)責任感と決断力
難しい状況でも逃げずに決断を下し、結果に対して責任をもつ。絶えず改善策を考えながら行動する。
4) 柔軟性と適応力
状況変化に対し、柔軟に対応でき、従来の手法や固定観念にとらわれず、新しいアイデアや方法を、積極的にチームワークに取り入れる。
5) 動機づける力
組織やメンバ-の強み、弱みを理解し、冷静にそれを活かすように働きかける。メンバ-に対しては、「声かけ」「励まし」「支援」により、動機付けを継続する。
6) 率先炊飯
自ら率先して努力する姿勢が、周囲の信頼と尊敬を生む。言動に一貫性があり、公平・誠実に行動する。
7) 反省を活かす
チーム内に建設的なフィードバックを与える。他人からの意見や批判を冷静に受け止め、新たな改善志向に基づき、組織に新しい風土を醸造して行く。
4.想定設問事例
想定質問事例を以下に示します。抽象的でなく、具体的行動とその成果、実績や改善効果を示すと、より説得力があるものと思います。
・リーダ-シップを発揮できた業務を紹介して下さい。
⇒通常業務でのあなたの立場を説明し、総括あるいは担当セクションの責任者として主導的に業務を遂行していることを説明して下さい。
・組織、人材関係者の中で、苦労したことはありますか。それはどう克服しましたか。
⇒主体的に行動し、関係者間をいかに調整するかを念頭にチームの方向性示すようにしています。
・あなたがリーダ-として、最も意識している点は何ですか。
⇒信頼と協力、組織牽引力と考えます。
・これから、リーダ-としてどのように取り組んで行くつもりですか。
⇒部下から、憧れるような人材をめざしたいと思います。
・リーム力を向上するためのリーダ-の役割は何ですか。
⇒自ら難しい事柄に積極的に取り組み課題解決や改善志向を組織をつくることです。
・リーダ-シップについて、普段、工夫や留意している点はありますか。
⇒チームメンバ-との雑談、意見交換や共に楽しく働く職場環境づくりに留意しています。 皆さんが普段、リーダ-としてチームを成功に導くために頑張っていることを伝えることができれば問題ないと思います。
次回は、リスクマネジメントについて紹介したいと思います。(以上)
2018年06月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 20

選択した問題番号を書かなかった場合、容赦なく失格になります。
救済、温情はありません。
一発で失格になります。
失格になった受験生を、実際、2名知っています。
平成30年度の試験では、総合技術監理部門以外の部門では、
Ⅱ-1は4問中、2問を選択します。
Ⅱ-2は2問中、1問を選択します。
Ⅲは2問中、1問を選択します。
ですから、問題文を見て、できそうな問題を選択して、そこで、必ず一息つく、こと。
「必ず」です。
そして、その番号を、すべての答案用紙に書いてしまいます。
さらに、できることなら、
Ⅱ-1の1つ目
→Ⅱ-1の2つ目
→Ⅱ-2
→Ⅲ
と順番を変えることなく、解答していきます。
番号違いを防ぐためです。
試験当日は、非日常の出来事の連続です。
そんなときには、思わぬミスをしてしまうものです。
問題番号を書き忘れるなんて、と思われるかもしれませんが、ふだん注意深い人が、忘れてしまう現実があるのです。
さて、つぎに挙げるものは、一発失格にはなりません。
・答案中の誤字(致命的ではない)
・専門用語の誤字(致命的になるときがある)
・汚い字、下手な字、雑な字、略字
これらのミスは、若干であれば、許されます。
なぜなら、技術士試験は、限られた時間で手書きをするためです。
しかし、それが度重なると、「この人は、こんなにケアレスミスをして、技術士に相応しい人物とは言えない。」と判断されます。
答案の内容以外で、不合格にならないようにしてください。
2025年06月21日 作成 / 執筆:アニ-講師 / 閲覧数(月間): 20

「モチベ-ション・コントロ-ル」その2
前回は「モチベ-ション・コントロ-ル」その1を紹介しましたが、今回はその2について、私の経験からの方法についてお伝えしたいと思います。
1.聴力の活用
学習の習慣化の例として、自分にあった方法をパターン化する方法があります。 パターンが習慣化すれば、学習への心理的な負担が減ります。私は暗記、記憶の際は 準備論文を自分の声でICレコ-ダ-に録音し、通勤等時間に常に3倍速でくり返し聞くことを習慣化しました。すなわち聴力を活用し、知らず知らずのうちに脳に記憶させ、思い起こす時、必要とする語彙が言葉として自然と出てくるようになります。個人差はあると思いますが是非、試してみて下さい。自身で作成したノートやメモと併用することで、記憶を脳のなかで画像パネル化することが可能となり、試験本番で自然に記述する語彙が出てくるようになります。
2.集中できる時間帯設定
自分は早起きして勉強するのが向いているのか、夜のほうが集中できるのかは個々のライフスタイル等によって異なります。自分に合わないパターンの時間帯に勉強をしようとしてもうまくいきません。両方試してみて、合っているほうを選択するとよいでしょう。私の場合は「朝」です。 朝のさわやかさと自分自身のための静寂な時間は、何十年来、私にとって貴重な時間を与えてくれています。また、仕事とパーソナルとの時間を切り替えることができ大切にしています。受験者諸氏はベストな時間帯を見つけて下さい。
3.音読
口でアウトプットしながら耳で聴く、音読を活用しましょう。書くだけの学習方法やアプリのみの学習に頼らず、目、耳、口、そして書くことを活用しましょう。周囲の迷惑にならない場所を見つけ、音読のメリットを引き出しましょう。散歩が苦手でない人は散歩しながらの音読は、周りに迷惑をかけることがないし、歩くことで脳への刺激になると言われています。
4.勉強時間の記録
自分を肯定することは、学習継続のために大切な要素です。自身の取り組みを客観的に把握するために、手帳やメモに勉強した時間を記録してみましょう。忙しいにもかかわらず、工夫して目標勉強時間を確保したことを積み重ね、自信と自己肯定につなげましょう。
5.アウトプットの方法の工夫
学習したことはできるだけアウトプットにつなげましょう。例えば作成した準備論文を誰かに説明する状況 を意識し、社内でのプレゼン資料に応用したり、想定設問した骨子法を利用したイメ-ジトレ-ニングにより、ノートにアイディアを書き出すなど、より実践的な取り組みを工夫してみましょう。
6.目標宣言
技術士受験を目指していることを、周囲の方々へ宣言するのもひとつの方法です。少し勇気が必要であり、宣言しにくい場合でも家族には確実に伝え、受験準備への協力を仰ぐとともに、自身の取り組み姿勢や緊張感を家族へ示しさらに自主性を高め、自分を奮い立たせるトリガ-にしましょう。
7.取得後の活用を具体化
資格を取得したらどのように活かすか、自身のキャリアへの影響を考えてみましょう。役職や年収が上がるなど、モチベーションにつながるイメージを描いてみて下さい。 なりたい自身のイメージ像が明確だと、それに向かって努力がしやすくなりますし、そのため努力に対する労力を軽減できると思います。
8.学習環境
集中しやすい環境は人それぞれです。しかし、勉強専用のスペースがあったほうが他のことに気を取られないため、集中しやすいです。部屋の一角に勉強スペースを設けたり、集中しやすい環境づくりを目指して下さい。 時には、学習場所をあえて変えて、図書館、カフェ等で高校生や大学受験を目指す学生のなかで、周りから自分に通常ではない刺激を与えてみるのも、非日常的で以外に効果的かもしれません。
今回は「モチベ-ション・コントロ-ル」その2について紹介しました。本人が楽しんで実践できるのが理想です。いろいろ、トライして適した方法を見出していただければと思います。難関な技術士試験を目指す諸君です。究極的には「できない自分を恥ずかしく思う!」ぐらいの強い、意志をもって挑んでいただき、合格を手中にしていただくことを願っています。 (以上)"