2017年11月22日 作成 / 執筆:タートル講師
いよいよ技術士第二次試験の口頭試験が始まります。
本番の口頭試験を控え、数名の方の模擬口頭試験を実施しました。
昨年度までの模擬口頭試験も踏まえ、比較的多くの方に共通する留意点を記します。
とにかく話は短くすることを心掛けましょう。
大半の方は、丁寧に説明しようとするあまり、話が長い傾向にあります。
模擬口頭試験で「概要を簡単に説明してください」という問い掛けに対して、5分近く説明をされる方もいました。実際の試験であれば、試験官に話をまとめるよう促されるか、最悪の場合では話を中断させられるかもしれません。
口頭試験は原則として20分間で実施されます。その中で試験官は「経歴及び応用能力」、「技術者倫理」、「技術士制度の認識」の3項目に関して評価を下す必要があります。
つまり試験官の立場で考えれば、「自分の質問に対して簡潔に答えてくれる」受験生が有難いわけです。延々と話す受験生に対しては、「あー、まだ技術者倫理や技術士制度についても聞かないといけないのに…」と、内心はイラついているかもしれません。
書かれている文章であれば、目で追いかけたり読み返すことで読み手が理解を深めることが可能です。それに比べて話している内容は、基本的に聞き手が頭の中で順次理解していくものですから、一度に理解できる内容は限られるはずです。
それを考えれば、端的に答えて、不足があれば試験官が追加で質問をするという、会話のキャッチボールが重要なことはわかるかと思います。
もし説明中に、「少し長いかな」と思った時は試験官の表情を確認しましょう。意外と「そろそろ話をまとめてくれませんか」と表情に表れているかもしれません。
相手の気持ちを汲んで説明するのも技術士に求められるスキルの一つと考えましょう。
*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2017年11月06日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

(以下は例年の状況であって、今年は違う形式かもしれませんのでご注意願います。)
試験会場は多くの受験者は渋谷フォーラムエイトです。
フォーラムエイトの建物の中に入ると手前と奥にエレベーターが見えます。(他のイベントと重なると人だらけで混乱します)
どちらでも良いのでエレベーターに乗り、7階で降りてください。(たしか11階以上に行きたい場合はどちらかに乗らなくてはいけません)
降りるとおそらく、エレベーターの前に女性が立っていると思います。
「技術士試験の方ですか?受付はこちらです」
と声をかけてくれ、受付に案内してくれます。
受付は廊下の一角にテーブルが置いてあり、そこに女性が2人座っています。
「合格通知書を見せてください」
と言われるので差し出すと、受験番号を確認し、会場案内図(注意事項も記載)に自分の試験室や試験時間、控え室が書いてあるシール(受験生一人ひとり内容が違うのでシールで対応)を貼って渡してくれます。
そして、控え室のある6階のオリオンホールへ行くように指示されます。(控え室待機は強制ではありません。一旦外に出て時間をつぶしてもOKです)
試験開始時刻5分前までに、試験室前のイスで待機します。
前の受験者がいれば、この頃に試験室から退出してきます。
(前の受験者がいなければ突然でびっくりしますが)予定時間がくると試験室のドアが開き、試験官が「○○さんですか?どうぞお入りください」と言われます。
ドアを開け入室すると、奥のほうにテーブルがあり、そこに試験官が2~3名座っています。(ドアを開けて声をかけてくれた試験官はイスに戻っているところかと思います)
テーブルの2~3m前にはイスが2つ置かれ、1つは自分が座るもの、もう一つは荷物を置く用であり、90度横向きに置かれています。
イスのほうに向かい横に立つと、試験官から「荷物を横のイスに置いてください。受験番号と名前をお願いします」と言われるので
「受験番号○○の○○です。よろしくお願いします」と答え一礼すると、試験官が「お座りください」と言いますので、「失礼します」と言って着席します。
そして運命の口頭試験が始まります。(試験室内は時計、ホワイトボードの有無が様々です。)
終了時間がくると(試験官が満足または不合格の見切りをつけると)
「それでは以上で終わります。お疲れ様でした」と言うので
立ち上がり「ありがとうございました」と言って一礼。
荷物を持ってドアに向かい「失礼しました。」でドアを開け退出時に一礼してドアを閉めます。これで自由です。
試験室前には次の受験生がいるかもしれません。
会釈なり軽く声を掛けるのもOKかと思います。
こうして長い時間を費やした試験は一瞬にして終わります。
2017年11月25日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
技術士法施行規則の一部を改正する省令案がまとまり、現在パブリックコメントが実施されています。
これから第二次試験を受験される方は、ご一読されることをお勧めします。
ここまで来ると、ほぼ確実に技術士法施行規則の改正が行われます。
2019年度から変更となり、まだ、来年度(2018年度)は、従来の制度で実施されます。
今年度、第一次試験を受験された方は、今、合格発表待ちの状況かと思いますが、
自己採点で合格点を取っている方で、経験年数があって来年第二次試験の
受験資格がある方は、すぐに第二次試験の準備を始めて下さい。
制度の変更内容をおおまかに言うと、「現在、マークシート方式で行われている必須科目が、
論文方式になる」ということです。
合格者数を確保するという意味で、極端に難しくなる(合格率が下がる)ことはないと
思いますが、文章を書くのが苦手な人にとっては辛い改正になります。
また、過去問がありませんので、どのように勉強すればよいか、手さぐりになってしまうことでしょう。
ですから、来年度に第二次試験の受験資格がある方は、ぜひとも、今から勉強を始めて下さい。
頑張って下さい。
2018年01月02日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

先の投稿で合格するには、次の3つの条件があると書きました。
1)志を持つ
2)計画を立てる
3)やり抜く力
やる気にはなった!計画も立てた。でも、日常の中でその計画にそった勉強を続けることがなかなか難しい。
仕事が長引いて夜遅く帰って、疲れたので食事してビールでも飲んで楽しそうなテレビを見ているともう
眠くなってお休みなさい。。。。なんてことが続くとそれが習慣化してしまう。かといって、その習慣を
変えることが簡単かといえば正直難しい。ではどうするか?
ズバリ言えば、試験勉強をルーチン化するのです。そのためには、勉強モードに
なる時間と場所の組み合わせを生活の中に組み込もう。例えば、
a) 朝はこれまでより1時間早く会社に到着して、会社の近くの喫茶店等で1時間勉強する。
b) 仕事が終わったら最寄駅の喫茶店等で1-2時間勉強してから家に帰る。
c) 土日は、図書館等で4時間勉強する。
こんな習慣ができれば、毎日3時間、週末は4時間なので週に23時間も勉強に集中できる。
しかも、この方法の良いところは、一旦習慣化すると、その勉強時間が長引く傾向にあると
いうことだ。朝早く起きるのは辛いけど、これも習慣化してしまえば苦にならない。最寄り
駅で勉強してから家に帰ったら、いつもの通りビール飲んで好きなテレビを見てリラックス
する。ただし、明日の朝に向けて少し早めにベッドに向かう。
さらに言えば、選択問題を解いたり、不正解だった問題の周辺情報を調べたり、技術ノートを
作ったり、記述問題にトライするには、やはり30分単位の時間が必要だけど、通勤時間や
移動中、ちょっとした待ち時間で生じる5分、10分の隙間時間があれば過去に説いた問題の
レビューや技術ノートの読み返しなどはできるだろう。
まとまった時間は、習慣化で確保し、さらに隙間時間を有効に活用すれば、志を持って立てた
計画をやり抜くことはそれほど難しいことではない。
ぜひ、勉強する時間と場所を習慣化してください。そうすることで、勉強を楽しみ、かつ合格の
栄冠を楽しむことも出来ます。
レッツトライ♫
2018年02月21日 作成 / 執筆:タートル講師
技術士第二次試験のスタートとなる受験申込に向けて、業務の棚卸を進めている方も多いと思います。
受験申込書の中で、口頭試験において特に重要な役割を果たすのが、720字以内で記載する「業務内容の詳細」です。業務内容の詳細を記述する欄には、『当該業務での立場、役割、成果等』と書かれていますが、それ以外に具体的に何を書くのかは指示事項がありません。
立場、役割、成果は当然記載するとして、それ以外に何を記載するのが良いのでしょうか?
多くの方は問題点や課題、課題を解決するための提案などを記載されていると思います。それでは『「現時点における評価」や「今後の展望」』(以下、評価・展望とします)を記載する必要はあるでしょうか?
評価・展望の記載は、取り上げる業務の内容や部門によって必要性が異なると考えます。
技術士法第2条では、『科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務』と、技術士の定義があります。
これらのうち、計画、設計等の業務を取り上げる場合には、評価・展望を記載する必要性は低いと考えます。
例えば砂防基本計画の立案であれば、次工程は施設設計です。橋梁設計であれば、次工程は橋梁の施工です。
このように、成果の次工程が概ねわかっている業務であれば、評価・展望を記載する必要性は低いはずです。建設部門や上下水道部門などは、こちらに相当するケースが多いのではないでしょうか。
一方、研究、分析、試験等の業務を取り上げる場合には、評価・展望を記載する必要性は高いと考えます。
研究、分析、試験の結果というのは、それらがどのような影響を与えるのか、どのように応用されていくのかという部分が非常に重要なはずです。「興味本位の研究」で、他への応用が示されないようでは技術士にふさわしいとは言えません。
このように、成果をいかに応用できるのかが重要な業務であれば、評価・展望を記載する必要性は高いはずです。機械部門や電気電子部門などは、こちらに相当するケースが多いのではないでしょうか。
以上、業務内容の詳細について、評価・展望を記載する必要性を述べました。
なお、ここでは業務内容の詳細に、評価・展望を文章として記載する必要性について論じています。口頭試験で試験官から「現時点でこの業務をどのように評価しますか?」、「今後、この業務の成果はどのように活用されるのか展望を述べてください」というような質問を受けた時には、記載の有無に関わらず答えることができるよう準備が必要なのは言うまでもありません。
*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2018年03月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
BCP(事業継続計画)とBCM(事業継続マネジメント)はよく同じような意味で使用されますが、具体的には違いがあります。
BCMは計画とあるように災害が発生した場合に、どのような被害が出てそれに対する対策を明記したような計画書を指すことが多いです。これは、災害時にどのような対策を取り事業継続が可能かを対外的に示した成果物と言えます。
これに対してBCMは、実際に災害が発生した場合にどのような行動をしたらよいのかをもとに社員を訓練したり、非常時に使用する設備などを実際に整備したりすることを言います。これらの会社活動は、BCPに基づいて行われます。
例えば、災害が発生した場合、社員はどのような行動をとるのか、災害後に建物の損壊があった場合、復旧の業務フローに基づいて行動する訓練をするなどがBCMに挙げられます。
多くの会社は、BCPとして対外的に示した段階で完了してしまう場合が多いですが、実際に計画に基づいて各社員が行動できなければ意味がありません。
定期的な訓練の実施など、BCPを陳腐化させないようなマネジメントをBCMと言えます。
BCMの先にはBCMS(事業継続マネジメントシステム)があります。
BCMSは、BCMに基づいて訓練や設備の整備といった行動を振り返り、専門家や第三者に評価してもらい、その結果をBCP、BCMに反映する一連のシステムのことを言います。
さすがに通常業務の傍らでBCMSまで行うことが理想ではありますが、なかなかできることではありません。
技術士試験の論説や口頭試験に臨む場合には、こうした同じような用語の細かい違いをきちんと押さえておく必要があります。
少しずつ違いがありますので、面接官から「それはBCMではなく、BCPではないですか?」などと質問された場合、正しく理解していなければどちらが正しいのかをきちんと回答することはできません。
筆記試験の論説問題でも、BPMについて聞かれているのに、実際にはBCPにとどまっていた場合などは減点対象となってしまいます。
こうした最近のトレンドによる用語は参考書などにも乗っていない場合が多く、自分でニュースなどを調べて行く必要があります。
2018年04月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
平成29年の技術士総合監理部門の出題事項でもあった持続可能な開発についての概要です。
15年ごとに国連での採択が行われており、現在の最新議事録は、平成27年(2015年)に採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」となります。
平成28年(2016)から平成42年(2030)までの国際社会における持続可能な発展目標となります。
環境に関する目標や技術に関するイノベーションを行い、経済成長を継続するというものです。
その中で、17のゴールというものが制定されています。
持続可能な開発目標(SDGs)17ゴール ※うち、赤文字は少なくとも環境に関連している12のゴール
1. 貧困の撲滅
2. 飢餓撲滅、食料安全保障
3. 健康・福祉
4. 万人への質の高い教育、生涯学習
5. ジェンダー平等
6. 水・衛生の利用可能性
7. エネルギーへのアクセス
8. 包摂的で持続可能な経済成長、雇用
9. 強靭なインフラ、工業化・イノベーション
10. 国内と国家間の不平等の是正
11. 持続可能な都市
12. 持続可能な消費と生産
13. 気候変動への対処
14. 海洋と海洋資源の保全・持続可能な利用
15. 陸域生態系、森林管理、砂漠化への対処、生物多様性
16. 平和で包摂的な社会の促進
17. 実施手段の強化と持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップの活性化
環境省HPより
http://www.env.go.jp/earth/sdgs/index.html
経済格差などの問題や世界平和なども含まれておりますが、水資源の利用やインフラの整備など技術士の分野にも関わる内容が多く含まれております。
実際の問題では、この目標を日本政府の具体的な目標と融合した形での出題となっておりましたので、この国連の発表した目標とは少し異なったものとなっておりました。
普段の日常の業務では、こうした持続可能な開発などの言葉は知っていても、国連が15年ごとに目標を採択しているということまでは知らないことが多いのではないでしょうか?
実際に出題内容をも見てみると、この持続開発可能な目標に即した自身の経験から回答を記述する出題となっています。
つまり、自分で手掛けた仕事のうち、持続可能な開発目標とマッチしたものがあったのかという事を試験時間内に考えなければならないというものでした。
技術士の総合監理部門を受験される方は、既に技術士を取得していて、こうした傾向は分かっていらっしゃるかと思いますが、初めて見るような内容であれば、試験時間内に回答を仕上げるというところで動揺してしまうということもあり得ます。
すべてを網羅するということは不可能ですが、過去にこうした出題があったということは押さえておきましょう。
平成29年度 技術士総合監理部門 記述試験内容
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5177_2.pdf
2018年05月04日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士試験の合格には、毎日の勉強が欠かせません。
しかし、なかなか集中して行うということもまた難しいものです。私自身の話をすれば、執筆案件が立て込んでくるとなかなか集中して執筆するという事も気が重くなってしまいます。
毎日これだけやると決めても、一日何らかの理由でできなくなってしまうと、次の日からは継続するという事ができなくなってしまうということもよくあります。
しかし、これでは技術士試験に向かうための勉強ができなくなってしまいます。
技術士試験の勉強に集中する方法をいろいろと検討してみました。
15分ワンセットとして考える
人間の集中力は、30分が限界と言われています。2時間勉強をすると言っても、2時間ずっと集中しているわけではなく、脳内で休憩を挟みながら行われています。
30分集中して勉強すればいいのですが、そこまで集中して勉強してしまうと、疲れてしまうということもよくあります。
そこで、15分をワンセットで10分休憩のリズムで勉強を行うという方法があります。
これは、15分頑張って10分窓の外を見たり、違うことを行い、再び15分集中するというサイクルの勉強法です。
試験時間中であっても、集中する時間とそうでない時間があるように、集中に緩急をつけて、長時間勉強を継続させる長期戦です。
私の場合、執筆にかける時間は15分として、休憩10分で情報を集めたり、内容の確認で調べたりという形です。このインターバルによって、長時間の缶詰執筆ができるようになります。
分かる問題から解いていく
人間は、分からない問題や、意味の分からない文字ばかり見ると集中するどころではなくなってしまいます。
語学を行う場合も、難易度が重要で、英語を学ぶのにいきなりアメリカのラジオニュースなどを聞いても全く意味が分かりません。
自分の現在のレベルに合った問題から解いていき、少しずつ難易度を上げていくというやり方で集中するという方法があります。
この場合、問題が解けるということで勉強するのが楽しくなるということで集中ができる形になります。そうした問題を解いていくことで、最初に見た難しい問題も自然と回答できるようになっているはずです。
勉強に集中する方法は人それぞれですが、無理のない勉強法で少しずつ問題を解いていくといことが重要ではないかと思います。
2018年05月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士にとって、地球環境問題を解決することは永遠の課題です。
そのため、技術士試験にも、環境問題に関する設問が多く出題されます。今回はそんな地球環境に関するキーワードをまとめてみましたので、勉強の一助としていただければと思います。
低炭素社会の実現
2007年、政府は「クールアース50」の中で、世界全体の炭素を含む温室効果ガスを2050年までに現状より半減するという長期目標を発表しました。
ここから、交通や住宅などのエネルギー消費を行う装置に省エネや再生エネルギーの活用によるCO2排出抑制措置が活発化することが予想されます。
技術分野ではこの低炭素社会を実現するために、協力する分野が多くあります。
このようなことから、低炭素社会に関する考察は頻出するものと思われます。
バーゼル条約
日本も締結している廃棄物の国境を超える場合の国家間の条約です。
これはヨーロッパなどから有害な廃棄物がアフリカなどの発展途上国へ投棄されていたことが大きな問題となったことから国家間で廃棄物処理に関する決まり事を記した条約です。
この中で「締結国(日本)は廃棄物の処理を環境上適正な方法で行うため、主として発展途上国に対して、技術上その他の国際協力を行う」とあります。
これは、日本が廃棄物処理にかんして技術協力をする可能性を記しており、ここで技術士が活躍する可能性があるため、この条約を押さえておく必要があります。
海面上昇や気候変動に関する問題
地球温暖化が起因する様々な問題の中でも、気候変動や海面上昇は、温暖化防止による低炭素社会の実現と並行して個別で対応しなければならない重要な派生問題です。
特に海沿いの地域では、海面上昇による街の水没など深刻な問題が発生する可能性があるため、護岸工事や海水をくみ上げるシステムなど、多くの技術課題が発生します。
気候変動に関しては、農業分野での気温上昇や干ばつ被害などへの対応などで問題が出題される可能性があります。
技術士試験に環境問題に関する問題が出題されやすいということは、国や政府が技術士に環境に関する問題の解決を期待しているとも言い換えることができます。
2018年06月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士試験は試験範囲が多岐に渡り、記述や口頭試験など資格試験の中でも高度な内容を求められる難関資格です。
毎日の努力が重要な価値を生むことは言うまでもありませんが、努力ばかりで、先が見えない道が遠く伸びていて、途方に暮れてしまう人も多いのではと思います。
そこで今回は、継続的に努力をしてきた人たちの真理を突いた名言をご紹介します。
努力が馬鹿馬鹿しくなってしまう時にこの言葉を思い出して頑張ってみてください。
失敗したところでやめてしまうから失敗になる。
成功するところまで続ければそれは成功になる。
(松下幸之助)
説明しなくても分かるかと思いますが、松下電器を創設した松下幸之助の言葉です。
産業界のみならず松下政経塾の創設など政界も含めて多くの実績を残した偉人といってもよいでしょう。
その実績に至る過程には多くの失敗があったことは想像に難くありません。
失敗したところでやめてしまうから失敗ということになるのです。成功するまで続けるからこそ成功になるということがこの言葉から見ることができます。
技術士試験でも、失敗や難しすぎて解けない問題なども多く目に前に出てきて、途中でやめてしまいたいと考えることもあるでしょう。
技術士が本当に欲しいのであれば、合格するまで努力をし続けるという覚悟が必要であるとこの言葉から言えます。
世の人は我をなんとも言わば言え、我が成すべきことは我のみぞ知る。
(坂本竜馬)
技術士の勉強を続けていると、様々な雑音が入ってくるということが分かります。
多くの意見は「技術士を取得しても意味をない」「実務で役に立たない」といったものでしょう。
しかし、技術士資格を必要としているのは誰でもない自分なんだということを再認識しましょう。
こうした意見は多くの資格試験でも言われており、技術士に限った話ではありません。技術士の資格を活用し、自分の道を切り開くというのであれば、そういった雑音に耳を傾けるのではなく、自分なりのプランで努力を続けましょう。
2018年07月07日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
筆記試験まであと1週間となりました。
受験される皆さん、勉強は計画通りに進みましたか。
計画通りに勉強できなかったので、受験やめようかと思っておられる方も
おられるかもしれませんが、諦めずに受験して下さい。
今更焦ってもしかたないので、現在できることをすればよいと思います。
手書きの練習を全然されていない方は、手書きの練習をして下さい。
1週間、手書きの練習をするのとしないのでは雲泥の差です。
手書きの練習は十分されている方は、ノートの見直しをメインに
1週間過ごされたらよいと思います。
この1週間に見直したところがきっと出題されます。
そう思うと、ちょっとの時間でもノートの見直しができますよね。
最後に、アドバイスを一つ...
とにかく、自信を持って回答して下さい。
あなたがどう考えて、どのような解決策を出すかが重要で、
「一般的には・・・」ということはあまり意識しなくてよいと思います。
筆記試験Ⅲの回答について口答試験で聞かれることがあります。
その時、「私はこのように考え、このような解決策を考えました」
というストーリーが言えるような回答にすればよいのです。
その解決策が一般的なものでなくても、貴方が今までの経験から
そうすべきと思う通りに書けばよいのです。
とにかく、自信を持って回答して下さい。
ご健闘をお祈り致します。
2018年07月31日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
先に、口頭試験で筆記試験の回答について聞かれることがあることを書かせて頂きました。
口頭試験の中のどのようなシチュエーションで聞かれたかよく分かりませんが、
「回答しなかった(選択しなかった)問題について、どのようにお考えですか」みたいな質問が
あったことがあるそうです。
口頭試験で万全を期するという意味では、Ⅱ-1、Ⅱ-2、Ⅲで回答しなかった問題も
一度、回答を作成してみましょう。
書籍やNetで調べながらでよいので、模範回答を作ってみましょう。
出題されるということは、その選択科目の技術士として知っておくべき事項であると考え、
自己研鑽のつもりで、回答してみましょう。
これから、口頭試験の準備をしていくと分かることですが、技術士には「継続研鑽の責務」が
あります。
もし、「回答しなかった問題」についての質問があったら、合格前から「研鑽」に
努めているアピールもできると思いますので、急ぎませんがやっておいて損はないと思います。
頑張って下さい。
2018年10月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

口頭試験の合格率は90%です。この数字が、クセものなのです。
合格率15%の筆記試験をパスできた人が、「口頭試験で落ちたら、たまったものではない」と、対策をして挑んだ結果が90%なのです。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」で、合格者は、「口頭試験は苦労しなかった」と言ってしまうことが、しばしばです。
真に受けないことです。
ということで、早めから、口頭試験の対策をしておくのが、吉です。
口頭試験では、こんなことが聞かれます。
○3義務2責務は何ですか?
○そのなかで、あなたがもっとも重要と思うものは?
○その理由は?
うしろ2つには、決まりきった答えはありません。
技術士として、どのように考えているかを、筋道をたてて、回答すればよいでしょう。
最近では、3義務2責務の単なる用語説明を求める質問が減ってきています。
例えば、つぎのように理解力を試す質問が増えてきています。
○名称の表示とは具体的にどのようなものですか?
○信用失墜行為とは具体的に?
○××社の不祥事は、3義務2責務のどれに該当するか?
○資質の向上はなぜ必要か?
そのほか、つぎの質問も頻出です。
○CPDとは?
○継続研鑽として何をしていますか?
○CPDポイントはいくらか?
○APECエンジニアとは?
○IPEA国際エンジニアとは?
○技術士と同等の海外資格には何がありますか?
通常、わからない場合、「わかりません。帰ってから確認します。」というように、受験対策会社は指導します。
でも、もうそろそろ、その常套句も通用しなくなるでしょう。
技術士会のHPを確認したり、対策講座を受けたりして、知識の整理をすることをお勧めします。
2018年10月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

二次試験にトライされた方へ
おはようございます。日本技術士会のホームページにおいて二次試験(筆記試験)合格者の受験番号
が掲載されました。もし、まだ確認していない人がいたら、次のURLにアクセスしてみてください。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/006/attached/attach_6160_1.pdf
合格された方へ
本当におめでとうございます。これまでのあなたの努力の成果ですね。立派です。次は口頭試験です。
9割の方が合格すると言っても、1割の人は不合格となっています。口頭試験で見るのは、本人自身
が受験したという本人確認とその人物像(=人格)ですが、それをきちんと評価してもらうには、
いくつかのポイントがあります。
1) 受験票に記述した720文字の業務概要の説明と質疑応答
2) 特に専門部門の知識や何が課題でそれに対する複数の対応策からなぜ提案の解決策を選択したのか、
どのような工夫をしたのか、どのように解決したのか、残留リスクはないのか、そういうことが
矢継ぎ早に聞かれますので、しっかりと解答できるように模擬練習しましょう。
3) これをクリアしたら技術士法で定める三義務二責務を聞かれます。ここまできたらあと少し。
4) なぜ技術士を目指そうとしたのかとか、学会に入っているのかとか、会社での技術士の扱いとか
難易度は低い問題だが、誠実にあなたの人物像を理解してもらえるようにしよう。
5) 最大のポイントはコミュニケーション能力です。質問に対して黙るのが最低です。口頭試験は
加点方式なので、少しでも多くの質問をもらい、それに対して適切に回答することで加点しま
しょう。答えられない質問が来ても、聴き直すとか、意図を確認するとか、xxを答えればいい
ですか?とかなんとか試験官が満足する状態に持っていきましょう。決して喧嘩してはいけません。
6) 不合格になる方の特徴は、自分の説を曲げない。試験官と論争になる。試験官が聞いていることに
答えない。関係ないことをペラペラ話す。黙る。陰気。ハケがない。などなど。
難関の筆記試験に合格したのです。自信を持って堂々とそして謙虚な姿勢も忘れずにチャレンジしてください。
残念ながら不合格だった方へ
これまでの努力に敬意を評します。また、これまで頑張ってこれたのは、家族や同僚や先輩技術士など多く
の人に支えてこられたことを忘れてはいけません。これまで頑張ったことは無駄にはなりません。きっと
あなたの実力に加算されています。今後どうするかを考える前に、少しリフレッシュしましょう。
再トライするのも良いし、作戦を変えてみるのも良いし、他の資格に変更するのも良いかもしれない。
ゆっくりと色々と考えてみましょう。そして、その結論がもう一度技術士にトライするのであれば、
我々は全力で応援します。
以上
2018年10月31日 作成 / 執筆:タートル講師
10月30日に技術士第二次試験の筆記試験合格発表がありました。
来年度から試験制度が変更されます。筆記試験に合格された方は、今年度の試験で確実に技術士資格を取得できるよう、
口頭試験対策を怠りなく進めてください。
さて、今回は総合技術監理部門の口頭試験に関して、留意すべき事項を述べたいと思います。
総合技術監理部門の試験内容は、必須科目と選択科目に大別されます。ここでは既に建設部門や機械部門等の技術士資格を
有している方が総合技術監理部門を受験されたと想定して、必須科目のみについて記します。
総合技術監理部門(必須科目)の口頭試験試問事項は、文部科学省の「平成30年度技術士試験合否決定基準」に明示されています。
以下の通りです。
『総合技術監理部門の必須科目に関する技術士として必要な専門知識及び応用能力』
つまり「総合技術監理部門(建設-○○科目)」の口頭試験で問われるのは、総合技術監理部門に関する専門知識や応用能力です。
建設部門の○○科目の専門知識や応用能力は問われません。
この点を失念して、○○科目の視点で質問に答えてしまってはダメです。
特に受験申込時に提出した「業務内容の詳細」を、○○科目の視点で記述してしまった方は要注意です。試験官は「総合技術監理を
理解していない」と判断して、厳しい質問となる可能性があります。「業務内容の詳細」に記述したことは「なかったこと」にして、
口頭で改めて5つの管理の視点で業務の内容を説明する、というくらいの気持ちで挑みましょう。
総合技術監理部門(必須科目)の口頭試験は、あくまでも総合技術監理部門に関する専門知識や応用能力が試問されるということを
強く意識して、口頭試験対策を進めてください。
*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2019年02月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

平成30年度まであった択一試験が、平成31年度からなくなりました。それでも、キーワード集を作ることは有益です。
なぜなら、筆記試験でも、とくにⅡ-1では専門知識が試されるためです。
キーワード集で取り上げる専門用語は100個をいちおうの目安としてみましょうか。
目標数がなければ、モチベーションは上がらないし、そうかと言っていきなり300個としてしまうと、キーワード集をつくる「作業」そのものが目標になってしまうからです。
キーワード集をつくる作業は、あくまでも専門知識を問う設問に対応するためであることを忘れてはなりません。
さて、取り上げる100個のキーワードが、的外れな用語では成果につながりません。
そこで、つぎの3つ順番で選んではいかがでしょうか。
1.過去問で問われた用語
2.関係法令や制度
3.その他(受験部門にかかわる省庁のホームページや白書で頻出の用語など)
1.の過去問は技術士会のホームページで掲載されている年度すべてをチェックしておくと安心できます。
2.を取り上げた理由は何か?
それは、『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』の「専門知識」の要件に、「技術士の業務に必要な、我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解し応用すること」と明記されているからです。
つまり「法令等の制度」を理解していることが求められているのですから、主要な法令の第一条(目的条文)くらいは、暗唱できるくらいにしておくのが得策です。
平成31年度からは、このコンピテンシーで評価します。技術士制度をよく理解した講師や、受験対策会社の指導を受けると、効果的・効率的に対策ができます。
2019年02月06日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、すでに勉強を始めているでしょうか?
技術士2次試験は、2019年7月15日です。
あと、約150日しかありません。技術士2次試験の試験内容は容易ではありません。
いかに効率よく時間を作るか、これが合格のためには非常に大事なものになります。
通常のお仕事があり、休日はご家族のために時間を費やす必要もあるかと思います。
一例として、どのように時間を作るかについてご紹介致します。
まず、最も時間を多くとれる時間は、通勤時間です。
電車での通勤の方に限定されますが、片道1時間の通勤時間を勉強時間に充てることができれば、1日2時間を確保することができます。
月に20日間出勤すると月に40時間、2次試験までに200時間近く勉強時間を確保することができるのです。
ただ、車内でできる勉強に限られます。たとえば、キーワードについて調べることや、論文の構成を考えることはできると思います。
次は、休日の時間の使い方です。
休日すべてを勉強に充てることは難しいですが、
例えば午前中だけ、もしくは夕方以降など、少なくとも3時間は勉強時間に充てたいところです。
なぜかと言うと、通勤時間での勉強では「論文を書く」という勉強ができないからです。
2次試験では1800字を限られた時間で書き上げることが必要になります。
つまり電車の中でキーワードの「インプット」を行い、自宅で「アウトプット」を行うという方法です。
論文を書く際には、試験時間と同じ時間をまとめて書き上げる訓練をしてください。
休日に3時間でも勉強に充てることができれば、2次試験までに120時間は確保できるはずです。
これでも合計で320時間です。合格を狙うためにはもう少し勉強時間を確保したいところです。
隙間時間に10分でも20分でも参考書を開くように癖をつけましょう!
2019年02月25日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の方から、択一問題から筆記問題に変更されるが、どのような対策をしたら良いか?
というご質問を頂くことがあります。
今回が初めての試みですから、これが正解という対策はありません。
しかし、どのような出題がなされ、どのようなポイントが評価されるのか?
を知ることはとても大切なことです。
日本技術士会HPに技術士2次試験の変更点と出題内容、評価項目が記載されたものがあります。
以下にURLと抜粋を載せます。
平成31年度技術士試験の概要について
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf
Ⅰ. 必須科目
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概念 |
専門知識 専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識 |
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応用能力 これまでに習得した知識や経験に基づき,与えられた条件に合わせて,問題や課題を正しく認識し,必要な分析を行い,業務遂行手順や業務上留意すべき点,工夫を要する点等について説明できる能力 |
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問題解決能力及び課題遂行能力 社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力 |
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出題内容 |
現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。 |
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評価項目 |
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Ⅲ. 選択科目
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概念 |
社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力 |
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出題内容 |
社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象として,「選択科目」に関わる観点から課題の抽出を行い,多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して,その遂行方策について提示できるかを問う。 |
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評価項目 |
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,問題解決,評価,コミュニケーションの各項目 |
この表から、必須科目と選択科目Ⅲは非常に似ていますが、
評価項目で必須科目Ⅰには「技術者倫理」が入っていますが、選択科目Ⅲには入っていません。
この表から推察できることは、
必須科目では「技術者倫理」に関する社会的認識について、述べさせたり、
受験する技術部門において、公益確保に反する過去の事故・不正トピックの事例を挙げさせ、
自分の考えを解答させたりが考えられます。
すなわち、技術者倫理に関することを整理してしまえば、
後は、選択科目Ⅲに必要な専門とする事項のキーワードについて勉強すればよく、
今までと変わらないということになります。
技術者倫理は口頭試験でも必ず聞かれることですし、今の内からまとめておきましょう。
2019年03月26日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

さて、2018年度の技術士試験が終了し、
合格された方、不合格であった方、様々おられます。
3月のこの瞬間から既に来年度の受験の戦いは始まっています。
どう戦っていくのか?
各々十分に考えてください。
その中で、私がこれまで関わってきた受験生の中で、
3月の時点で「受かりそうにないな」と感じる方々がいます。
反面教師という意味で示しますので、
合格を目指す皆様は、このようにならないでください。
・弱音を吐き、あきらめようとする人
・他人の責任にしようする人
・○○して欲しいと、他人に求めるばかりの人
・勉強ができない「正当な理由」ばかり考える人
・3日間勉強しない日が続く人
上記のポイントを読むだけで納得するかと思いますが、
人間は弱い生き物です。
少し気を抜けば、誰でも上記の症状を発症してしまいます。
他人の責任にして、何か得になることがあるでしょうか?
また、他人に何かをお願いして自分の力になるでしょうか?
自分の回答の良し悪しを聞くのは問題ありません。
例えば、自分の仕事を相手に押し付けたり、家族の役割を無視したりです。
全ての受験生が何かしらの不都合を抱えながら勉強しています。
自分の環境さえ、問題点を見つけ、解決策を模索しながら勉強することが大事です。
私は、そのように大変な状況でも工夫して勉強した方に技術士になってほしいと思います。
3日以上勉強をさぼってしまう方、この方も厳しいです。
勉強は大半の方々はツライものと考えます。
ツライ事柄も、「慣れ」や「ライフスタイル」、「ルーティン」として
自分の生活リズムに取り込むことが大事です。
病気などのやむを得ない場合を除き、長期にわたって勉強しない期間を作ってしまうと、
勉強しない方に慣れてしまいます。
人それぞれ勉強方法は異なります。
しかし、人間としての行動パターン、傾向は似てきます。
是非、今回の話を反面教師として心に刻み、
勉強に励んでほしいと思います。
頑張ってください。
2019年04月08日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

もう既に技術士2次試験の申し込みを済ませた受験生もいることかと思います。
さて、申し込みが済んだら、あとは勉強するのみです。
しかし勉強はつらく長く、大変なものです。
モチベーションを継続することも、試験勉強のスキルの一つと考えます。
では、何でモチベーションを維持するのか?
よく言われる成功への秘訣をまとめてみました。
1.自分の成功した姿を想像する
アインシュタインの言葉に「想像力は知識よりも重要だ」があります。
鮮明に正しく成功した自分を想像することで、後の自分がそれに続くことが簡単になるでしょう。
・毎日自分の成功を想像することに数分費やしましょう。
自分が成功して、映画の主人公になっているのを想像するのです。
その映画であなたは何を行なっていますか?どんな感じの成功ですか?
高揚した気持ちを楽しみ、自分の炎をかき立てるモチベーションにしましょう。
2.自分のゴールを成功させるもの、能力、物質を特定しましょう
・もし有名な演説者になりたいのでしたら、自分のボキャブラリー、知識、
スピーチライティング、声の鮮明さなどのスキルを磨くことが必要となるでしょう。
では、技術士になるためにあなたが必要な能力、物質とは何ですか?
論文力、技術の知識力、キーワード、時事ネタなど何が足りないのかを分析してみましょう。
3.自分が磨かないといけない能力と、自分がアウトソースできるスキルを判別する。
・アウトソーシングは、タイムマネージメントです。
自分の能力には限りがあるのです。
あまり重要でないことをアウトソーシングすることによって、
自分がそこへたどり着くまでにフォーカスしておきたいことに集中できる時間を与えます。
試験日は既に決まっています。
つまり、試験勉強ができる時間は伸ばすことができません。
有限な時間を如何に有効な時間とするかは、
貴方自身が時間の使い方を考える必要があります。
うまくいかない、苦手だと思うことは人それぞれ必ずあります。
そんなときは、経験者へ意見を聞くことも時間を有効に活用する手法であります。
ぜひ、合格への道筋を今から考えてみて下さい。
2019年06月12日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。
この技術士ニュースの中でも何度も取り上げられておりますが、
今年度から、必須科目が択一問題から筆記へと変更されました。
試験制度が変更された年というのは、
どのような問題が出されるか前例がない為、
対策が取りにくいという一面があります。
しかし、過去、平成19年~平成24年の間は、
必須科目は択一問題ではなく、1800字の筆記試験でありました。
そもそも、技術士2次試験というのは、20個の部門に分かれています。
例えば、機械部門や建設部門、農業部門、などです。
その中で、皆さんが受験するのは、ある部門のある科目を受験します。
科目というのは、建設部門で言えば、土質及び基礎や、鋼構造およびコンクリート、
建設環境、などの11の科目に分かれています。
受験する「必須科目」というのは、
それぞれの部門で、各科目に分かれて受験していますが、
部門全体の受験生が全て共通の試験問題を受験することになります。
すなわち、「必須科目で問われるは非常に範囲が広い」ということを示します。
そこで、過去の必須科目でどのような試験問題が出ていたのか?
を知るだけでも非常に大きなアドバンテージとなります。
過去の出題で出されているキーワードというものは、大きく変わっていないはずです。
キーワードをまとめて、意味を調べること。
また、出題のされ方についても着目してみて下さい。
それら過去の情報から、どのような事を求められているのか?を分析するのです。
各科目で共通する問題を出題する必要があるということは、
その年の時事ネタとなる場合もあります。
受験される部門の、国の政策や潮流を確認することも大事です。
どの部門で受験するにしても、やることは同じです。
2019年07月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。
あと5日後には、技術士第二次試験が行われます。
持ち物などの準備は、終わりましたか?
今日は、私の気づいた注意点など書いてみます。
1、試験場の到着時間は、1時間前にする。
試験会場到着時間を集合時間に合わせる人はいないと思いますが、十分な余裕を持って下さい。
お勧めは、45分~1時間前には到着することです。
45分から1時間の余裕があれば、交通機関の事故でもタクシーなどに乗り換えることで何とかなります。
忘れ物があっても試験センターに相談する時間があります。
2、お弁当は、自宅から持参する。
お弁当を試験会場近くで購入するのは、難しいと考えて下さい。
試験当日は、受験生の人数だけ人が増えます。
例えば、500人の受験生の3割がお弁当を買い求めた場合、150人ですので、あっという間に売り切れます。
すなわち昼食無しになります。
午後の試験に差し支えるので、自宅からの持参をお勧めします。
もしくは、最寄駅で事前に買っておきましょう。
3、エアコン故障の場合を考える。
最近の試験会場は、エアコン完備です。
しかし最悪の事態を想定し、 エアコンが壊れた場合の暑さ対策を考えて下さい。
あるいは、エアコンの吹き出し口が座席になった場合の対策を考えて下さい。
このような場合があっても試験センターからの救済処置は無い考えます。
4、復元論文の準備をする。
試験の解答は、11月~12月の口頭試験で試験官の手元にあります。
記述した内容について、試験官は自由に質問できる状態です。
7月の試験でどのような事を書いたか、4か月間覚えておくのは至難の業です。
筆記試験の終わった直後に復元論文を作成する事をお勧めします。
5、受験票の写真と身分証明書を準備する。
受験票を撮影した写真と身分証明書があれば、受験票をなくしても何とかなる場合があります。
万一に備えて受験票の写真と身分証明書の準備をお勧めします。
それでは、体調に気を付けて、頑張ってください。
2019年08月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

二次試験の筆記試験をパスすれば、口頭試験対策に本腰を入れましょう。口頭試験では、技術士に相応しい人物か否かが確認されます。つまり、技術士としての適性が問われます。
適性を確認するのには、一次試験の適性科目を見直すことが効果的です。なぜなら、適性科目と、口頭試験で問われる技術士倫理の内容が、類似するためです。
例えば、「3義務2責務」といわれる技術士法第4章については、適性試験で毎年、問われます。そして、口頭試験でも頻出の質問事項になっています。
つまり、
・第44条の信用失墜行為の禁止、
・第45条の技術士等の秘密保持義務、
・第45条の2の技術士等の公益確保の責務、
・第46条の技術士の名称表示の場合の義務、
・第47条の2の技術士の資質向上の責務、
の合わせて5つです。
いまから5年ほど前までは、これら5つが言えれば及第点でした。しかし、いまでは、各条文の中身まで詳しく問われるケースが多くなっています。
例えば、「公益確保の責務」で、「公益とは何ですか?」という質問をされることがあります。このとき、受験生は、主に「公共の安全」と「環境の保全」と答える必要があります。
なぜなら、第45条の2に「技術士又は技術士補は、その業務を行うに当たっては、公共の安全、環境の保全その他の公益を害することのないよう努めなければならない。」と記されれているからです。
そして、これら2つのキーワードは、一次試験の適性科目の穴埋め問題で、頻繁に問われている論点です。ですから、口頭試験対策では、いま一度、適性科目を見直すことが効果的なのです。
2019年08月06日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

人生100年時代で、1つの専門で、最後まで逃げ切れないのが、いまの現役世代です。働き手不足が、それに拍車をかけています。つまり、一人が二役も三役もやらないといけない時代になってきました。ですから、複数の資格にチャレンジするのは良いことです。
しかし、まったく違う資格の勉強を同時にやるのは、共倒れの危険が高まります。限りある時間が、まったく分散されてしまうためです。
ですから、つぎの3つの条件を満たす資格を狙うべきでしょう。
・試験内容や範囲に重複があること
・一部免除制度があること
・交互に試験勉強することで疲れないか、むしろ気分転換になること
そのうえで、一見、異分野と思える資格であれば、より有益でしょう。
例えば、厚生労働省が管轄する「労働安全コンサルタント」の試験では、技術士の機械、船舶・海洋、航空・宇宙、電気電子、化学、金属、資源工学、建設、農業(農芸化学、農業土木)、森林(森林土木)、経営工学(生産マネジメント)部門の二次試験合格者には筆記試験一部免除の特典があります。その他の部門の合格者にも受験資格の認定があります。
また、情報工学部門の二次試験合格者には、経済産業省が管轄する「中小企業診断士」の筆記試験一部免除があります。
さらに、全技術部門の技術士を対象に、特許庁が管轄する「弁理士」の筆記試験では一部免除があります。
とくに、経営コンサルタントである中小企業診断士や、知的財産権を扱う法律家である弁理士は、いわゆる理系よりも文系の領域になります。
つまり、技術士試験を足掛かりにして、業務の幅を広げられることを意味します。
ぜひ、複数の資格にチャレンジすることを検討してください。
2016年12月15日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

2枚論文、3枚論文の記述では、見出しの付け方が重要です。具体的には、大項目、中項目、小項目です。設問にも、(1)、(2)等と番号が付いています。この設問の番号と論文の見出し番号は必ず一致するわけではありません。
解答論文はそれ自体が論文です。単独の論文です。それなので、単に設問に解答するだけだは論文として不足です。論文はなぜこの論文を書くに到ったか、何をどのように考え、何をしたか、その結果分かった知見はなにか、今後の課題は何か 等を記述します。それなので、なぜこの設問が出題されたかを考え、出題者の意図をくみ取り記述します。
具体的には、1.はじめに との項目を設け前述の事項を記述します。しかし、これは設問では求めていません。それなので、設問の番号と記述の番号はこの時点で異なってきます。以下、同様に設問では求めてない事項でも、論文を構成するのに必要な事項は適宜記述します。すると、設問の番号とは大きく異なってきます。でも、それで良いのです。
論文を記述する前に、見出しを整理して単独の論文として成立する見出しにする必要があります。見出しを考えることを練習してください。みなさんは専門知識は十分備わっている方です。見出しの付け方などで減点されては、悲劇です。
2016年12月17日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

2016年度の一次試験にトライして残念ながら合格ではなかった方へ
技術士試験は、技術部門最難関とも言われてる難関資格試験です。
その資格取得を目指すのであれば、やはり正しい戦略が必要です。
そして、その第一歩が一次試験の合格です。
一次試験と二次試験の部門は同じでなくてもいいのです。皆様の能力や
経験を踏まえて、相性の良い部門を選択することが大切です。
具体的にどうするかといえば、やはり過去問題を解いてみることです。
例えば、平成28年度の一次試験は、基礎科目と適正科目と専門科目が
あり、それぞれで50%以上を正解する必要があります。
基礎科目は5つの分野があり、それぞれの分野の6問から3問を選択し
ます。選択した15問のうち50%を正解すれば良い。
適性科目は15問あり、そのうちの50%以上、つまり8問を正解すれば
良いのです。
最後の専門科目は35問から25問を選択し、そのうちの50%以上、
つまり13問を正解すればいいのです。
つまり、乱暴にいえば55問のうち29問正解すれば良い。つまり、
約53%を正解すれば良いのです。
基礎科目と適正科目は、部門に限らずに共通なので、これは突破する
しかないですが、専門科目は選べます。自分の専門分野を選択するのが
通常ですが、他にも相性の良い専門分野がないのかどうかもチェック
してみませんか?
例えば、私は電気電子部門の情報通信が専門ですが、経営管理にも
関心があったので、電気電子の過去問題と経営管理の過去問題にトライ
してみました。そうすると、どちらも合格水準にはなかったが経営管理
の方が点数がよかった。さらに、合格水準まで引き上げる努力にも大きな
差異がありました。つまり、経営管理は知識や理論の理解度をあげれば
十分合格水準に達するけど、電気電子は複雑な電気回路の計算問題を解く
スキルを思い出して磨く必要があるけど、磨いても確実に解けるかどうか
は問題次第というリスクがありました。
このため、ローリスクハイリターンの経営管理を選択して、合格しました。
また、現在、総合技術監理部門にトライしていますが、一次試験で勉強した
経営管理の知識が非常に役に立っています。
ここで言いたいことは、一次試験の合格に向けては、柔軟な発想と戦略も
有効だということです。合格の可能性の高い部門を選択したら、あとは、
過去問を解きましょう。
ここで重要なことは、単に解くのではなくて、解ける問題と解けない問題を
仕分けすることです。解けない問題には、ケアレスミスによるものと、根本的
に理解していないためのものがあります。どこがわからないかがわかれば、
それを勉強します。そして、また解ける問題と解けない問題を仕分けします。
これを続けると試験当日には、過去問題で解けない問題は10以下になって
いるでしょう。どうしても理解できないこの10個はもう丸暗記しましょう(笑)。
大切なことは何が分かっていないかを確認し、それを勉強して、理解すること。
この愚直な作業を繰り返すことで、あなたの知識レベルも理解レベルも確実に
合格ラインのはるか上に行くでしょう。
結果的には70%以上を合格しているかもしれません!
特に、基礎科目で専門外の分野の勉強は辛いかもしれませんが、不慣れな分野
については過去問題をマスターすることで守りを固めましょう。得意分野は
理解度を深め、広めることで高得点を目指しましょう。
継続して研鑽する習慣を身につければ、10分でもいいので勉強する時間と場所を
確保すれば、毎日5分でも勉強を続ければ自分自身が成長していることを実感できます。
頑張ってください!
2017年01月09日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

必須科目(問題Ⅰ)は平成25年度から「択一式」(マークシート方式5択)がスタートしました。
技術士試験問題方式は5年サイクルで変更といわれていますが、択一式も例外ではないようです。
長い期間、受験してきた受験生にとっては、やっと慣れてきた択一式かもしれません。
択一が得意な人は平成29年度で決める強い覚悟で臨みましょう。
ところで「建設部門」が主かもしれませんが・・・
択一式問題の正答は「均等配置」を意識して作成されているって知っていましたか。
①正答数は均等
正答は1から5までありますが、それぞれ同じ数の正答数を目標としています。問題数は全部で20問あり5つから正答を選ぶので、1つあたり平均で4回正答を目安にしていることになります。簡単にいうと1の正答は4回、2の正答も4回・・・とそれぞれ均等になるようにしています。(実際はちょうど4回ではなく3~5回となっていますが・・・)
②同じ正答が連続しない
問1の正答が1、問2の正答も1、問3の正答も1・・・と同じ正答が続くことも避けるように意識して作成しています。2連続はあっても「3連続」にはならないようにしています。
さて、これを知っていたからといって点数が伸びるの?と疑問を持った人もいるでしょう。
実はその通りなのです。
あくまでもこの知識は補助的なチェックにしかなりません。
試験本番、マークシートを完成させたとき、そのマークした数字をよくみてください。
同じ正答が並んでいませんか?(例 問1の正答が3、問2の正答が3、問3の正答が3・・・と並んでいたらどれかが間違っている可能性が高いでしょう)
同じ正答が数多くありませんか?(例 正答3を選択した問題が6問以上ある・・・どれかが間違っている可能性が高いでしょう)
私がおすすめする択一試験本番対策は
1.まずは100%正解と思われるものを解き、マークシートに記載する。
2.次に80%正解と思われるものを解き、マークシートに記載する・・・という手順で自信のある解答から順番にマークシートに記載する。
3.正答が2つのどちらかまでたどり着いて悩んだ問題(いわゆる2択問題まで絞り込めた問題)は、その前後及び全体をみる。前後が同じ正答なら3連続同じ正答にならないかチェック、全体的に同じ正答に偏っていないかチェックし、正答を導く。
(例1)
問3 正答3だと思う
問4 正答が3か5と思われる
問5 正答が3だと思う
となったら、問4は正答が5の可能性大
(例2)
問4の正答が3か5と思われるが、マークシート全体をみると「3」の正答が1個、「5」の解答が5個になっていたのなら、正答は「3」の可能性大
以上のテクニックは正答に自信のある問題が最低7問以上でないと逆に悪い方向にいってしまう可能性があるので、まずは最低限の点数を取れる知識がないと自滅してしまいます。
あくまでも「補助的なチェック」だと思って活用してください。
2017年01月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

平成28年度の口頭試験も終了した模様です。
口頭試験に臨んだ方はお疲れさまでした。3月の合格を祈念しております。
口頭試験を受験した方の受験記録を確認すると、最近は業務詳細(720字)の「説明」を求める機会が減ってきているようです。
以前だと「業務詳細の内容を3分程度で説明してください」から口頭試験が本格的にスタートすることが多かったのですが、最近は
・試験官は業務詳細をしっかり読み込んで臨んでいる
・受験者はしっかりとした業務詳細を作成している
・時間的にロスしてしまい受験者に不利になる
以上の理由が原因かわかりませんが、質問だけで業務詳細が終わっているようです。
代わりに、その他の経歴を細かく確認し評価しているようです。
この傾向は平成29年度にも続くと思われます。
よって平成29年度対策としては
・業務詳細をしっかり練りあげて完璧なものにする。
・業務詳細以外の経歴もしっかり熟考する。
が必要と考えられます。
受験生にとって4月の時点ではなかなか本腰の人は少ないですが、この出願対策を怠ると口頭試験で泣くことになります。
「昨年、自分で作成したから大丈夫」
「筆記試験が合格してから考える」
では手遅れになります。
来年の3月に栄光を手に入れたいのなら、今すぐに行動することをお勧めします。
2017年01月23日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

eco検定は、広く環境問題に関する知識を問われる検定です。
正式には「環境社会検定試験」といい、東京商工会議所が開催しています。
2006年に開始された試験で、毎年7月と12月に実施されています。
技術者は、環境の視点をもつことが必要です。
技術士試験の対策に、eco検定を取り入れると、環境分野の理解が進みます。
eco検定の出題内容と、技術士の試験内容が、とくによく一致するのは、つぎの部門等です。
・一次試験・基礎科目の5群(環境・エネルギー・技術に関するもの)
・一次試験・環境部門の専門科目
・二次試験・環境部門の「環境保全計画」「自然環境保全」「環境影響評価」
・二次試験・建設部門の「建設環境」
・総合技術監理部門の「社会環境管理」
です。
たとえば、次の例のように、問題がよく似ているため、eco検定の対策が技術士試験の対策になり、技術士試験の対策がeco検定の対策になります。
<eco検定のHPに紹介されている問題例>
次の文章の[ ]の部分にあてはまる最も適切な語句を、以下の中から1つ選びなさい。
2015年10月現在、日本には19件の世界遺産があるが、そのうち、自然遺産として登録されているのは、屋久島、知床、小笠原諸島と[ ]の4つである。
選択肢
① 大雪山
② 熊野古道
③ 富士山
④ 白神山地
<平成27年度の一次試験(環境部門)の問34の4番目の選択肢>
我が国の世界遺産に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
④我が国の自然遺産は屋久島、白神山地、知床及び小笠原諸島の4か所があり、いずれも国立公園に指定されている。
工夫しだいで、効果的・効率的に、勉強できると思います。
2017年02月01日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士の二次試験には、筆記試験と口頭試験(面接)があります。
今日は、この筆記試験の中の記述問題への回答の3つコツを解説したと思います。
1)論文は、抽象的なことと具体的なことを交互に書く。
・問われたことに対して、抽象的なことばかりを書くと、十分な納得感を得ることが難しい。
・逆に、具体的なことばかり書くと、なんだか細かくて分かりにくいと感じる。
・大切な事は、まず回答の本質を抽象化して回答し、その回答を事例を交えて具体化し、
さらに結論を抽象化するというように抽象化と具体化を交互に行って読者の理解を深めることです。
2)具体的には、タイトルやサブタイトルを活用する。
・回答すべき内容を体系化して、それぞれの骨子を明確にする。
・その場合には、魔法の3を使う。つまり、コアの3つを整理するように心がける。
・試験官がそのタイトルとサブタイトルを見ただけで記述したい内容がほぼわかるように工夫する。
・その上で、各タイトルやサブタイトルで伝えたい内容を文字数の範囲で具体的に記述する。
3)さらに、図表を有効に活用する。
・試験官が回答を読まなくても、見ただけでその内容がほぼ分かるようにするには、前述の体系化に加えて図表の活用が有効だ。
・タイトルやサブタイトルをつけるようにすると、原稿用紙の右上のコーナーには必然的にスペースが生じます。
・そのスペースを積極的に活用して、その用紙で最も理解してほしい内容を図表にするのです。
・逆に言えば、その図表で伝えきれないことを文字にする。
試験官は忙しいです。大量の回答を採点するときには、最後まで読まないと分からないような回答を最初から最後まで読んでくれるでしょうか。
最初の数行と最後の数行を読んでポイというような悲劇は避けるべきです。
読まなくても、見ただけで内容がほぼ分かれば、逆に最後まで読んでくれるのではないでしょうか?
新聞記事でも、雑誌でも、本でも、その内容を読むかどうかは、読む前に決めているものです。
お!これはちょっと面白い!これはよくまとまっている!と注意を引かせて、最後まで読んでしまうような論文を目指しましょう。
以上です。
2017年02月16日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士は資格説明の中でも「技術系資格では上位に位置する」と言われており、難関資格であることは言うまでもありません。
では、具体的にその試験内容、難易度はどの程度なのでしょうか?
技術士に挑戦する前にはまず相手を知る必要があります。
技術士一次試験
技術士の本試験でもある技術士二次試験を受ける資格がないという人が受けるのが技術士一次試験です。
これは、専門科目や技術者倫理など3科目の試験があり、マークシートによる選択式です。
このため、合格率も平均して40~50%台で、さほど難しくはありません。
一次試験の後の二次試験が難関となります。
技術士二次試験
技術士二次試験を無事合格すれば、晴れて技術士となることができます。
しかしその試験内容は難関の一言です。
試験内容は、業務経歴書提出(書類選考)、筆記試験、口頭試験の3つを基準以上とする必要があります。
①業務経歴書提出
技術士1次試験等、技術士二次試験受験資格を得てからの業務経験の記載したものです。
これは、科学技術の応用に関する業務(設計業務等)でなければ業務経験になりません。
業務経験が所定の期間満たされていれば通るもので特に難しいものではありません。
②筆記試験
技術士の該当部門の専門知識を見るものです。
基礎的なものの説明や業務経験の中で困難があり工夫して乗り切った点など実務経験をと問われるような内容のものもあります。
全て小論文のような記述式試験となり、的外れな記載をしていると合格できません。
これは訓練がいります。
③口頭試験
業務経歴書や筆記試験を合格した後に受ける試験です。
試験官との面接による試験です。内容は業務経歴書や筆記試験の内容について踏み込んだ質問や、
技術士を業務にどのように活かすのかと言う技術士としての将来についても聞かれるものです。
これも筆記試験同様、的外れなことを説明すると全く加点されていかない厳しいものです。
技術士試験は、難関であることには変わりありません。
しかし、取得後は名称独占業務で、技術士としてしかかかわることができない業務も多くあります。
また、技術士会に加入することで社外の人との交流などもできるため、視野が広がります。
ぜひ、技術士を目指して、日々の業務を頑張ってみてはいかがでしょうか?
2017年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
製造した製品や工事に欠陥や瑕疵などがあった場合には、設計者の立場で技術士が説明や報告を行うことがあります。
その場合は客観的な事実に基づいた情報を用いた説明でなければなりません。
条文:技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。
トラブルや問題が行らない工事や製品開発を行うことが大前提ですが、想定できないことが発生して社会的な問題となってしまうこともあります。
例としては、東日本大震災などの大規模災害などが挙げられます。
大規模災害時の津波などは、設計による想定をはるかに超えた凄まじい物でした。その前にはどれだけ強固な建物でも破壊されてしまいます。こうした事実を技術士は数値や客観的に誰が見ても納得できるような指標をもって説明しなければなりません。
また、製品のリコール隠しなども大きな問題となりました。
自動車の走行試験データの改ざんなども、技術面から異議があれば依頼主や雇用者に説明責任を果たさなければなりません。
そうしなかった結果、社会的に大きな問題となってしまい、会社が傾くのではと思う程の大問題となってしまいました。
こうしたマイナス面だけではなく、逆にこうした技術を取り入れるとどのような効果が期待できるのかという付加価値を説明するのも技術士の役割と言えます。
近年ではコスト削減だけではなく、より高度な機能をつけることで製品を高く市場へ出そうという動きもあります。そうした場合に技術設計担当として、その機能をわかりやすく、客観的な事実に基づいた説明をする必要があります。
技術士の面接試験はその訓練でもあると言えるでしょう。
2017年04月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士は公正な立場で業務に従事し、職務秘密を守らなければなりません。
条文:技術士は、公正な分析と判断に基づき、託された業務を誠実に履行する。
技術士が業務にあたる際、業務範囲や納期、費用などを偽りなく依頼者に伝えなければなりません。自分の担当した範囲の業務については責任を持たなければならないというものです。
この業務範囲を明確にしないと、納期や費用などもはっきりとせず、業務としては終わりがどこになるのかが分からなくなってしまいます。
責任についても業務範囲がはっきりとしていれば、その範囲での不良があった場合の瑕疵担保なども想定しやすく、依頼者としては技術士への依頼範囲がはっきりしてきます。
これは、技術士だからしなければならないというわけではなく、どのような仕事に対しても言える内容でしょう。
条文:技術士は、業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。
技術士の守秘義務に関するものです。
設計や開発案件には必ず社外秘の部分が出てきます。これを社外に漏らすことで、企業などの技術士を雇用しているところに損害が出る可能性もあります。
技術士が設計を担当したものは、自分で設計したものだから自分の好きにしてもいいというのは気持ちとしては理解できますが、その設計を依頼したのは依頼者でもある企業や公共機関などです。
設計業務は依頼者がいて、初めて成り立つものです。依頼者の意向なども重要です。
これについても、技術士だから守らなければならないということではなく、仕事をする上で守らなければならない内容です。
2017年04月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士の二次試験は、記述式の筆記試験があります。
マークシート方式の試験と違い、自分で回答する文章を、試験時間中に考えなければなりません。
その場合、文章の組み立て方をわきまえていなければ、意味の分からない文章となってしまって、勿体ない減点となってしまう可能性があります。
記述式の筆記試験で、分かりやすい文章構成を心掛け、高得点を目指しましょう。
文章の組み立て方の種類
筆記試験の文章の組み立て方は、主に報告書などを書くときのような文章構成を必要とします。その種類は頭括型、尾括型、双括型の三種類に分けられます。
例題を挙げてその違いを考えて見ましょう。
例題:朝型の生活が仕事に与える影響を説明せよ
頭括型での説明
→説明の結論を冒頭で説明し、その理由を列記していく説明方法です。
この文章構成は最も筆記試験向きと言えます。
回答:
朝型の生活は仕事に業務時間短縮のような労働負荷の軽減効果を与えます。
その理由としては、朝の静かな時間に仕事に集中することで、昼過ぎから夕方にかけての仕事を前倒しして行うことができ、夕方の残業時間を減らすことができます。それによって、定時帰宅をすることができるようになります。
尾括型での説明
→理由の説明を先に持ってきて、最後に結論を書く文章構成です。
これは、筆記試験にはあまり向かない文章構成ですが、最終的に言いたいことを強調することができます。コラムなどの読み物はこの構成となっていることが多いです。
回答:
朝型の生活を送ることで、朝の静かな時間に仕事に集中することができます。
そのため、昼過ぎから夕方の仕事を前倒しして行うことで、残業時間に業務を行う必要がなくなります。
その結果、定時帰宅しやすくなるため、朝型の生活は業務時間短縮といった労働負荷の軽減効果があると言えます。
双括型での説明
→結論を冒頭で説明し、その理由を述べます。さらに最後に結論を持ってくることで、結論を強調する効果を持たせます。
学術論文など、中間の説明が長い場合などに有効的な文章構成です。
回答:
朝型の生活は労働負荷の軽減効果が期待できます。
その理由として、朝の静かな時間帯に仕事に集中することで、昼過ぎから夕方にかけての仕事を前倒しすることができます。その結果、定時帰宅を行いやすくなります。
以上の理由より、朝型の生活は労働負荷の軽減効果が期待できます。
より、結論を強調できる形となりますが、中間の説明が短いと、少々くどい印象を受けます。
文章構成を把握するだけでも、説明が分かりやすくなることがあります。
こうした分かりやすい説明を心掛けるだけでも、筆記試験で得点を上乗せすることができます。
2017年04月22日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

商談に強いビジネスパーソンは、モンブランのボールペンを持っているかもしれません。
しかし、技術士試験で、高級シャープペンは不利になります。
重たいからです。
択一試験と筆記試験で、シャープペンの種類を変えることをお勧めします。
択一試験には、コクヨ「太芯シャープペンシル 鉛筆シャープ」の芯径0.9mmか、芯径1.3mmが最適です。
芯が折れることなく、すばやくマークシートを塗りつぶすことができるからです。
品番は「PS-P101D-1P」などで、180円+消費税です。
筆記試験には、ユニ「アルファゲル」が最適です。適度な太さと、柔らかいグリップで疲れが少なくて済みます。
ペンを振ると芯が出てくるシャカシャカ機構を搭載しているモデルと、普通にノックして芯を出すモデルを各1本用意しておくと、試験中に気分転換が図れて良いです。
品番「M5617GG1P」というもので、600円+消費税です。
筆記試験では、タイトルや小見出しを太芯シャープペンを使って太字にして強調すれば、メリハリの効いた体裁に仕上げることができます。
消しゴムは、トンボ鉛筆「MONO」の小さなタイプを、新品で2、3個用意しておくとよいでしょう。品番「PE-01A」というもので、60円+消費税です。
本番は、角のところですばやく、正確に消せます。
さて、「色鉛筆」と「耳栓」について、情報提供しておきます。
10年ほど前に出版された受験対策本に、筆記試験では図を入れて、色鉛筆を使ってカラーに仕上げると高得点を狙える旨が書いてありました。
適切な図は、しばしば、採点官の理解を助けますから、挿入しても良いでしょう。
答案は、モノクロコピーされて、採点官に渡される可能性もあるでしょうから、色鉛筆でカラーにする必要性は乏しいでしょう。
ある受験指導会社のブログで、試験中に集中できるように耳栓を持っていくと良いと書かれていました。
私は、実際に、試験会場で耳栓をしようとして、試験監督にダメだ、と注意されたので、使えません。
以上、小手先のテクニックの情報で、失礼しました。
2017年04月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
技術士第二次試験の受験申込も終わり、ほっとしているところでしょうか。
でも、筆記試験まであと3ヶ月もありません。ほっとしている時間はありません。
受験申込の「業務内容の詳細」を書いているときには、「技術士試験に合格するぞ!」というモチベーションがすごく高かったと思いますが、なかなかそのモチベーションを維持するのは大変だと思います。
私は、どのようにモチベーションを保ったか紹介させて頂きたいと思います。
①有言実行
「有言実行」と言えば恰好いいですが、私の場合は、「技術士試験を受験する」ことを明言して、自分の逃げ場をなくしました。
もともと私は、すごく精神的に弱いので、一人で勉強していると、「まぁ、いいか」とか「何とかなるか」って思ってしまうことがよくあります。
ですから、まずは、ブログやFacebookで、「受験します!」宣言をしました。
それから、友人に、「今から喫茶店で勉強します」みたいな内容をLINEで送ったりもしました。
「勉強する」と言ってしまえば、案外できるものです。
②学習結果の可視化
「これだけ勉強した」というのが見えると、充実感もあり、自信もつきます。ですから、私は、ノートを惜しげもなく使いました。
「択一対策の用語のまとめ用ノート」、「択一対策の過去の計算問題の解答用ノート」、「記述式の論文記述ノート」...
それぞれ、大きめの字を書き、1行空けて書き、区切りのよいところでページを改め、次の項目は見開きの左側のページから始める。
大きく空いたスペースがあったり、白紙のページができたりしますが、結果的に後から見やすいものになりましたし、私にとってはそれ以上に、「多くのページを使って勉強した」と実感できることが良かったと思います。
私はこの方法でモチベーションを保ち、幸運にも、機械部門も電気電子部門も1回で合格することができました。
どなたにでも当てはまるかどうかは分かりませんが、ご参考になれば幸いです。
2017年05月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士試験は、技術士に相応しい課題解決能力を有するかどうかを試験官が判断する
試験です。
でも、試験官はどのようにして判断するのでしょうか?
600字問題は知識問題なので、判断しやすいかもしれない。でも、1200字問題や
1800字問題はどのように判断するのだろう?
整理すると次の点がポイントです。
1)試験官が求めた内容を受験者がきちんと回答したか?
2)適切なキーワードが回答の中で使われているかどうか?
3)記述内容が論理的か?論理の飛躍がないか?
4)記述内容が分かりやすいか?
これをもう少し説明すると次の通りです。
1)試験官が求めた内容を受験者がきちんと回答したか?
・問題の構成と回答の構成を合わせるのが基本です。
・例えば、項番を合わせると、わかってますよ!とアピールしやすい。
2)適切なキーワードが回答の中で使われているかどうか?
・試験官が求めている内容に沿ったものかどうかをチェックする最も
簡単な方法は想定するキーワードが使われているかどうかです。
・そして、そのキーワードを正しく理解して、活用していることを
アピールすれば、知識レベルでは合格点をもらえます。
3)記述内容が論理的か?論理の飛躍がないか?
・回答した内容に論理の飛躍があったり、根拠が不明確なものはダメです。
・「xxである事は明確である」なんて表現は最悪。xxはyyである。そして、
yyはzzである。従って、xxはzzであるといった三段論法。
・もしくは、xxはyyであるが、同時にzzでもあるので、注意が必要である。
なぜなら・・・と対比法を使う。
・要は、相手が「ちょっと違う」「そうじゃないでしょう」「おかしい」
と思わせないこと。確かにそうだと思わせること。
4)記述内容が分かりやすいか?
・一見矛盾するが、論理的であるには、わかりやすくなければいけない。
・受験者が書いた意図が正しく試験官に伝わらなければ、論理的でないと
判断されてします。
・これを防ぐには、図表を使って、試験官の左脳にイメージを描かせること
がやはり有効である。
・そして、共通のイメージをもたせた上で、論理的に説明すると、わかった!
となる。つまり、合格です。
試験官の左脳(イメージ)と右脳(論理)の両方にアピールしましょう。
例えて言えば、ジャブとストレートを組み合わせるように試験官をKO(=合格)
しちゃいましょう。
2017年05月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験には、文章で説明する問題が多く存在します。
自分には文章のセンスがないと思っている人も多いのではないでしょうか?
文章のセンスというのは非常に曖昧な表現です。普段からセンスが大事だと言っている人に、センスとは何かということについて聞いてもあまりはっきりとした答えが返ってこないと考えます。
センスとは「相手の要求に対して細かな配慮ができる」能力と読み替えることができます。
ある事柄について説明する設問があったとします。
その場合、Aのことを説明すると、Bも関連した内容として説明する必要があります。
さらにCについても説明しなければならないということを続けていってしまうと、どんどん本質からずれていってしまいます。
設問の回答がAに関する説明のみだった場合、B、Cについての説明は不要ということになります。
ここで重要なのは、レポートなどであれば上司などに書き直しなどを命じられて済みますが、試験時間中は誰もそういったアドバイスをくれません。
また、B,Cの説明をするということで、限られた試験時間を無駄に使うことにもなってしまいます。その説明を書いたがために一問分の時間がなくなってしまったということにもなりかねません。
まず、主題を見失わない
説明をしていくと、自分の世界に入っていってしまい、これもこれもいうような説明を加えていったのであれば、主題から離れていってしまいます。
特に自分の好きな分野であれば、多くの説明をすることができるためいろいろと書きたくなる気持ちも理解できます。
しかし、問題文に対する説明に得点がもらえることを忘れてはいけません。
問題文を見た場合、それに対する主題をまず考えるようにしましょう。
極端な言い方をすれば、主題が一文だけでも相手の要求する回答であれば得点がもらえるということです。
これは分かりやすい説明にもつながる重要な項目です。
2017年06月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験の問題がうまくできなかった過去の挫折、トラウマになっていませんか?
「レジリエンス」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。近年、医学・心理学・社会学など学問の分野を超えて注目されているキーワードです。レジリエンスとは「反抗」「跳ね返り」などの意味があり、一度マイナスになったものが復活した際に過去よりも高い数値で回復することを意味します。たとえば、心理学的な分野で注目されているのが、精神疾患とレジリエンスの関係です。うつ病にかかる患者の数は、近年とても増加しています。なかにはうつ病の経験を乗り越えて技術士試験に取り組んでいる方もいるでしょう。うつ病の患者が、その病を克服したとき、うつ病になる以前よりも逆境や精神的なストレスに対する抵抗力が強くなるケースが確認されています。
ただし、すべてのうつ病患者が病状の回復後に精神的ストレスに強くなるわけではありません。なかには以前よりもストレスに弱いままの状態で苦しむ方もいます。心理学において、レジリエンス的な回復をする患者は過去の問題を直視し、立ち向かうことがカギとされています。たとえば、上司との人間関係が原因でうつ病になった場合に、会社員としての生活から逃避するのではなく、「どのように上司などの人間関係と向き合うべきか」を判断し、直面することが大切とされています。もちろん、パワハラやセクハラなど、一時的に逃げるべき瞬間はあるでしょう。ですが、どこかの段階で自分自身が抱えている課題や克服するための方法を考え、直面する必要があるということです。
このレジリエンスという考え方は技術士二次試験でも同じように考えられるでしょう。過去に一度でも失敗して合格できなかった経験がある人ほど「次もダメじゃないか」「失敗するのがこわいから受けたくない」といった課題を抱えているはずです。ですが、以前に合格できなかった問題、たとえば学習時間が思うように捕れなかったとか暗記が得意ではなかったとか、課題として抱えているものを見つけてみましょう。そして、自身が抱えている問題は学習によって克服できるものですから、諦めずに挑戦してみることがレジリエンスという考え方では大切です。逆境をバネに、挑戦を続けていきましょう。
2017年06月09日 作成 / 執筆:タートル講師
前回、合格に繋がる論文には「問われていることに対して全て答える」ことが重要だと述べました。
もう1点、合格に繋がる論文に仕上げるコツを紹介したいと思います。
■課題と解決策を対応させる
これも当たり前と思われるかもしれませんが、やはり意外と出来ていない方が多いです。
例えば次のような問題が出たとします。
(問題文の前書き部分は省略します)
(1) コンクリート構造物において、維持管理の業務サイクルを実施するために検討すべき項目を、建設分野に携わる技術者として多様な観点から記述せよ。
(2) 上述した項目のうち、あなたが重要であると考える技術的課題を1つ挙げ、実現可能な解決策を2つ提示せよ。
(3) あなたが提示した解決策がもたらす効果を具体的に示すとともに、想定されるリスクやデメリットについて記述せよ。
(平成27年度 建設部門 鋼構造及びコンクリート科目)
このような問題の解答では、次の2つのミスが良くあります。
・指定された個数を満たさない解答を書いてしまう(ミス1とします)
・解決策の内容が課題の解決に繋がっていない(ミス2とします)
まずミス1についてです。この問題文では「技術的課題を1つ」、「解決策を2つ」と個数の指定がされています。それなのに「課題を1つ、解決策も1つ」で論文を書いてしまったり、「課題を1つ、解決策を3つ」書いてしまうようなミスがあります。
解決策が指定数より少ないのは論外ですが、「よく知っているから」とばかりに指定数を超えた解答をすることも出題の要求に反することですので、厳禁です。
次にミス2についてです。例えば課題として「担い手が不足する状況下で、どうやって維持管理の業務サイクルを保持するか」というようなことを書いているのに、解決策がそれに直結しないことを述べているようなケースです。
こういう場合には、「ICTの活用で業務の効率化を図る」というように担い手不足を解消する方法を述べる必要があります。それなのに「維持管理にかかるコストを縮減する」というような解決策を挙げているケースがあります。確かに維持管理をしっかり行うためには無駄なコストを縮減して本質的な部分に予算を集中することは大切ですが、「担い手不足の解消」という話には直結しません。
こういうような、「大掴みの話や一般論としては間違いとは言えないが、設定した課題に対する解決策にはなっていない」というミスはよくあります。
まずは指定された個数を守ること、そして解決策として述べることが「あなたが挙げた課題」を解決することに直結するのかをしっかり確認しましょう。
*論文の書き方に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*筆記試験対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。