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記述式問題の対応―暗記も大事

2019年03月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 10

記述式問題をうまく書くために、事前に精度の高い想定問題と、その解答案を作成して、暗記してしまうのが効果的な方法の一つです。

 

制限時間の範囲内で、合格レベルの答案を作成するには、あらかじめパターン化された答案を思い出して書く方法が有効だからです。

 

たとえば、選択問題Ⅱ-1の想定問題作成に関しては、1つのキーワードに対して、以下の3項目の内容を、事前に用意してみてはいかがでしょうか。

 

①基礎専門知識
②課題と問題点および解決策
③期待される効果とリスク

 

そして、1つのキーワードに対し、1枚のキーワード解説シート(キーワード集)を作成するのです。このシートは本番の論文試験用紙600字詰原稿用紙でつくっておくと便利で、上記3項目の内容を記述しておきます。

 

実際の試験で、「〇〇について知るところを述べよ。」と出題された場合、①基礎専門知識からの知識を解答に記述します。

 

また、「○○の問題点を論ぜよ。」「〇〇の課題を抽出せよ。」「〇〇の課題と解決策を提示せよ。」等と出題された場合は、②問題点及び課題と解決策の部分を記述します。

 

同様に「○○について期待される効果とリスクについて論ぜよ。」「〇〇について将来動向について論ぜよ。」の場合は、③期待される効果とリスクの部分を記述します。

 

場合によっては複数の知識を引っ張り出して解答を記述するのです。

 

つまり、キーワード2つの問題ではキーワード解説シート2題、3つの場合はキーワード解説シート3題から知識を引き出して解答を記述します。

 

このキーワード解説シートをたくさん準備しておけば、筆記試験の時に困ることが少なくなります。

このキーワード解説シートは、多いにこしたことはないのは当然ですが、150~200個ほど作っておくと安心できます。

5つの業務経歴を書くときの注意点

2019年03月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 10

この記事は、はじめて技術士試験を受ける方に向けて書きます。技術士試験を受けたことがある方は、念のための確認として、読んでいただくと良いと思います。

 

業務経歴票を作り込むことは、たいへん重要です。

なぜなら、この経歴票をもとに、口頭試験の試験官が質問をしてくるためです。

このことから、720字の詳細論文が重要であることは、容易に想像できるでしょう。

 

そして、5つの業務経歴票もまた、重要です。

この箇所についても、試験官から質問されることが多いからです。

 

たとえば、「業務詳細に書かなかった2つ目の業務について、あなたが創意工夫した点はどのようなことですか?」とか、「その業務で、関係者との利害調整はどのようにしましたか?」とか、「その業務で、品質・コスト・納期のバランスをどのように取りましたか?」というようにです。

 

業務内容には、わずか50字程度しか書けません。

そこで、最低限守るルールは、「計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導」のいずれかを書くということです。

 

なぜなら、技術士法の第2条の「定義」条文に、技術士とは、これら7つの業務を行うことと記されているためです。

ぜひ、次の条文を熟読しながら、業務内容を書いてください。

 

(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。

 

業務経歴票の作り込みは、とても重要ですから、時間に余裕をもって、取り組んでください。

 

技術士2次試験の最強の装備(ノート)

2019年03月06日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士試験の勉強は膨大な知識を取り入れ、且つ問題点や課題を理解し、

更に解決方法まで提案する必要があります。

そして、解決方法によるメリットとデメリットまで理解して初めて高得点が得られます。

受験する部門の1つの専門の知識だけでも非常に多く、

試験日までに十分な知識を持つことができない受験生は、残念ながら不合格となってしまいます。

そのため、私は受験生皆さんに「隙間時間の勉強」を強く勧めています。

5分でも10分でも良いのです。

いつも技術士試験が頭にある、という状態を作り上げてください。

その1つの助けとなるアイテムをご紹介いたします。

 

水の中でもスラスラかけるノート:タグドメモパッド です。

驚異的な耐水性を持っており、完全に濡れても破れずに書くことができます。

この紙は、クリーニングのタグに使用されている紙を使用しています。

クリーニングのタグは、洗う前に付けているにも拘らず、全く破れていませんからね。

この紙を使用することによって、風呂でもキーワードの暗記や論文のネタを考えることができます。

入浴は1日の疲れを取る貴重な時間です。

最近はスマホを持って入浴するなんて方もいるぐらいです。

風呂にゆっくり浸かりながら、頭は5分だけフル回転させるなんて使い方ができるでしょう。

 

また、濡れた紙にも書くことができるボールペン:

パイロットからでている「ダウンフォース」もおすすめです。

これらを合わせることで入浴中でも普通に勉強ができてしまいます。

必ずしも全員に有意義な勉強方法というものは存在しません。

自分のライフスタイルから、この時間を勉強に当てたら大きいぞ!という時間を

見つけてみて下さい。そして、使用できるアイテムを検索し、有効に使ってみて下さい。

勉強は机に向かうだけではありませんよ。

 

それでは、頑張ってください。

技術士の部門紹介:環境部門

2019年03月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士 環境部門の概要

産業の発展に伴い、地球環境の悪化が大きな問題となりました。

温室効果ガスや酸性雨、大気汚染、森林破壊など工業の発達と同時に多くの自然環境が破壊されてきたことを解決しなければならないという命題が課せられたと言っても過言ではないでしょう。

便利な生活の代償とも言える環境破壊や環境問題を解決することができるのは、その処方箋を出すことができる工業の技術者だけが行えることということができるでしょう。

そんな工業で環境の破壊を止めることができる、保護の方法を検討することができるということで環境問題に関わる技術者の試験といってもいいものが技術士環境部門です。

専門分野は環境保護保全、環境測定、自然環境保全、環境影響評価という四分野となりますが、それぞれの分野に違いは見られないと言えるでしょう。

 

技術士 環境部門取得後の活躍

環境問題を扱ったコンサル会社などへの就職や転職が挙げられます。

環境問題の検証、評価を行うシンクタンクなどもあり、環境に対する関心は高く、国や地方自治体でも環境負荷の低減を目標に掲げているところもあり、活躍する舞台は大きいと言えるでしょう。

また、大規模事業を運営する際には環境アセスメントを考慮しなければならないという環境省の指針もでているため、ゼネコンなどの建設会社も専門機関に調査を委託するということもあり、今後環境に対する仕事は増加していくものと思われます。

 

技術士 環境部門の問題点

技術士 環境部門は平成6年に新設された比較的新しい技術部門となります。

環境分野の専門技術者を育成するためのものであり、外部からの需要により新設された背景を持っているため、受験者数も多いのが現状です。

しかし、環境分野だけではまだまだ需要が少ないという事もあり、他の部門と合わせての受験を行っている人も多いようです。

環境に対する配慮は技術者として、これからも考えていかなければいけない内容となりますので、技術士 環境部門について受験を検討してみてはいかがでしょうか?

勉強と研究

2019年03月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 10

勉強と研究の違い
勉強とは自分は知らないけど世の中では既知な知見を得ること。教科書で学ぶことは学習だ。一方、研究とは、世の中でも未知な知見を得ることだ。教科書を新しく作ることは研究と言えるだろう。

技術士になるには学習が必要
技術士の過去問題は公開されている。こんな問題が出るよと前もって見せてくれている。なので、こんな問題が出たら、こんな風に解答しようと準備しておけば良い。これがいわゆる技術ノートだ。自分の場合には、重要そうなテーマを100個ほど集めて、それに対して、そのキーワードの概要=特徴と、課題と、その課題への対策をA4でまとめる。そして、その技術ノートを見ながら、600字の原稿用紙に特徴とか課題を書くドリルをする。原稿用紙にうまくかけた時にはそれを技術ノートにフィードバックして改善する。逆に原稿用紙にうまく書けないときは、そもそも技術ノートが行けていないので、補強する。これを3回ぐらいやると、かなり使える技術ノートになるし、まとめるべきキーワードがどんどん増えてくる。

技術士になったら研究にシフト
技術士試験に合格した後も、技術ノートを磨くべきという人もいる。しかし、より重要なことは、それまでに学習した内容をベースにしてもっと深堀すべきだと思う。自分なりに解決できるような社会的な課題を探したり、技術動向を調べたりすることと、それをアウトプットすることだ。学会でもいいし、ブログでもいい。大事なことは色々な新しいことに興味を持ち続けることだろう。自分も分からないことがあるとまずWikiで調べるが、どんどん深く調べていくと、最後はWikiに書かれていないことにたどり着くことがある。Wikiに書かれていることを調べるのは学習だけど、Wikiに新しい内容を書き込むことは研究活動の一つと言えるのではないだろうか。

まとめ
技術士は実社会の課題を解決することがミッションだ。そのためには、勉強は必要だが、それだけでは不十分だ。やはり研究することが必要だ。そして、研究成果を上げるには、テーマ選定が重要だ。どんなテーマを設定するかは、やはり自分が好きなこと、興味のあること、求められていることが候補だろう。個人的には、好きなことを好きなだけ研究し続けるのはワクワクするし、楽しい。そして、それが他人にも認められて、後追いで自分の仕事になることはなんども経験した。あなたも技術士になってワクワクしながら社会的課題を解決しませんか。

以上

技術士2次試験 求められる資質(コンピテンシー)とは

2019年04月17日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士二次試験の合格基準は文部科学省技術士分科会で決定されます。

その方針の柱として、知識ではなくコンピテンシと言う尺度が提唱されています。

 

この「コンピテンシー」とは、

職務における効果的、ないしは優れた行動に結果的に結びつく個人特性という意味です。

つまり、仕事の品質や性能を高めるような行動をとれる人の特性です。

実際に、仕事の現場に出向くわけには行きませんので、試験では事務の場面を模擬して、試験官が答案等から推し量ります。

コンピテンシーをよりわかりやすい形で表現できれば、得点は上がるはずです。

私の言葉で、より噛み砕いてコンピテンシーについて書いてみると以下となります。

  • 問題解決のための道筋を描く力、それに必要な技術力を保有し、それを具現化するための適応力、説明力、調整能力
  • 問題解決に向けて、課題を抽出し焦点化する能力
  • 問題、課題を理論的に思考し、実践する能力
  • 問題に対するより高度な解と品質向上のために粘ることができる能力
  • 抽出された問題を解決するために、必要なチームを組成し、資金運営を含めて、マネジメントする能力
  • 幅広い技術的な基礎は言うまでもなく、応用力(現場条件、顧客ニーズ等に合わせた設計上の工夫をする能力)
  • 与えられた業務を正確かつ迅速に処理する実行力

    これらを遂行する為には、当然土台には幅広い基礎知識が必要となります。

    皆さんはこれまでの業務で、問題や課題を咀嚼し、自分の持っている知識や技術を基礎にして解決した経験はないでしょうか。

    その業務こそ技術士たる姿かと思います。

    その資質が試験官に伝わるような論文の書き方を心がけてください。

受験申込書を提出する前のチェック事項

2019年04月15日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 10

4月8日から、技術士第二次試験の受験申込受付が始まっています。最終締切は4月24日なので、

受験申込書の内容を推敲中の方も多いと思います。

ここでは受験申込書を提出する前にチェックしておくべき事項を紹介したいと思います。

 

1.受験する部門・科目がメインの内容となっているか

 5つの業務経歴は、受験する部門・科目の内容がメインになっているでしょうか?また、「業務

内容の詳細」は、課題や解決策を受験する部門・科目の切り口で記述できているでしょうか?

 業務経歴については、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、

研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導」であるとともに、受験する部門・科目の内容

がメインになっていることが重要です。例えば建設部門の道路科目を受験するのに、道路に関する業務

は1つだけで、残りの4つはトンネルに関する業務というような内容だと、口頭試験の時に厳しい質問が

来ると考えましょう。

 「業務内容の詳細」については、題材もさることながら、課題や解決策が受験する部門・科目の切り

口になっていることが重要です。例えば道路が対象であっても、課題や解決策が軟弱地盤対策に関する

ことであれば、土質及び基礎科目と見なされる可能性が高くなります。

 「部門・科目のミスマッチ」があると、口頭試験でリカバリーすることは非常に難しくなります。

提出前に適切な内容となっていることを確認しておきましょう。

 

2.年号は西暦で書いているか

 5月の改元に伴うことかと思いますが、今年度から年号は元号ではなく西暦で記載することになって

います。細かい変更ですが、決められたルールに従った記載が必要です。

 

3.業務経歴の合計年数は記載した業務のみの合計となっているか

 「合計年数の欄は①在学期間(上限2 年)及び②従事期間の合計年数を記入する」ことになっています。

従来は業務経歴を一部省略した場合でも、省略した期間も合計年数に加えることができましたが、今年度

からは省略した業務経歴の年月数を合計に加算しないことになっています。

 

4.業務内容の詳細の文字数は720字以内になっているか

 受験申込書の「業務内容の詳細」欄の仕様が変更されています。従来は「720字のスペース内に入力」

だったので、せいぜい700字前後しか記載できませんでした。新たな様式では「900字のスペースに720字

以内で入力」なので、実質的には記載できる文字数が増えたと言えます。

 提出前にWordの文字数カウント機能を使う等、720字以内で記述しているか確認しておきましょう。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

家族の理解は大きなアドバンテージ

2019年05月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 10

スムーズに技術士になれる人の多くは、家族に理解があります。逆に、家族が受験に協力的でないと苦労します。

「平日は仕事で忙しく、休日は家族と過ごすから時間がとれない。受験生はみんな、そのような条件で勉強している」との考えは、必ずしも正しくありません。

 

なぜなら、独身者で休日に時間がある受験生は、1日10時間近く勉強することがあるからです。

単身赴任で、食事のときのお行儀を気にする必要のない受験生は、本を読みながら、ごはんを食べることがあるからです。

そして、このような受験生と、休日に家族と出かけたり、家事に時間を割いている受験生とでは、確実に勉強量に差が出ます。どちらが良いとか、悪いとかいう話ではなく、差がでてしまうのです。

 

もちろん、家族と一緒に暮らしていて、成果を上げ続ける方も、いらっしゃいます。

 

30代で総合技術監理部門の技術士となり、そのほかにも中小企業診断士の資格を取得している方がいます。

あるとき、執筆活動も盛んにされているため、その秘訣をうかがいました。奥様が資格取得に理解があり、習慣として、奥様もいっしょに勉強をされるとのことでした。

 

技術士試験の指導を通して、知り合った方のなかに、習慣として勉強をしている人、ライフワークとして業務関係の資格取得をしているが多くいらっしゃいます。

そして、彼ら彼女らの多くが、上手にスキルアップをされています。

彼らに共通していることは、家族に応援してもらっているということです。

 

『家族を味方につけるのは、大きなアドバンテージ』

 

家族に協力を仰ぐことが、技術士試験合格の近道になり得ます。

恥ずかしがらずに、奥さんに筆記試験用の答案を読んでもらいましょう。

口頭試験の模擬面接をしてもらいましょう。アドバイスに従うと、きっと、わかりやすい答案や受け答えになって、合格に近づくはずです。

技術士2次試験_効率のよくない勉強法

2019年05月15日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10

受験生の皆さん、こんにちは。

既に論文の勉強を始めている受験生が多くいらっしゃるようで、数多くの添削依頼を頂いております。

今回は、あえて効率の良くない勉強法について書いてみます。

実は自分も含め、受験生の皆様の中にも、

効率が悪い勉強方法を実践されている方が多くいます。

具体的に例を出してみましょう。

 

あまり望ましくない、勉強は以下の通りです。

  1.問題集のときっ放し

  2.テキストの斜め読み

  3.過去問の点数に一喜一憂

  4.ながら勉強

  5.一つの問題に時間をかけすぎること(考えすぎること)

 

1.の問題集のときっ放しは、時間が無い方や、問題を解くだけで満足する人がやりがちは勉強です。

勉強は「理解→記憶→忘却」の繰り返しです。

漫然と問題集を解くだけでは「理解」と「記憶」はできません。

問題集を解く意義というのは、自分自身、何がわからないのか、何を誤解していたかを把握し、記憶するためです。

問題は時間を測り、素早く解くべきですが、

解説の読み込みには十分時間を確保し、明日本試験があっても、

その問題は確実に解けると自信を持って言えるくらいにその場で覚えるようにしてください。

(人間はそれでも忘れます。気にせず繰り返しあるのみです。

何度も何度もしつこく記憶したか人が合格につながります)

5.の一つの問題に時間をかけすぎるということも、

よくしがちな失敗です。

数字を思い出そうと努力したり、いちいち悩んだりすることです。

問題を一読して答えの筋道が見当たらなければスッパリ諦めてさっさと解答解説を見ましょう。

回答が無い場合は、回答を知っている人にどんどん聞きましょう。

「タイムイズマネー」とは良く言ったものです。

普段の時間を考えると、お金に換算することは難しいですが、

試験勉強となると話は別です。

技術士の資格試験は年に1度しかありません。

そこで不合格の結果をもらうと、

来年、再度受験する必要があります。

受験料もタダではありませんし、

数十時間~数百時間の受験勉強を再度行う必要があります。

ストレスも多いはずです。(私もそうでした。)

今年、絶対に合格するぞ!という意志を持ち、

効率的に勉強を進めてください。

少しばかりのお金にも自分への投資とお考えください。

浮いた時間でどんどん問題集を解き、繰り返しの頻度を上げていきましょう。

AIが試験の予想問題を作成する時代

2019年05月21日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士試験とは少し異なる内容のニュースですが、AI関連のベンチャー企業が司法試験の問題を予測し6割の的中をしたということで話題になっています。

ニュース「司法予備試験の問題、AIが“6割”的中 「合格ラインと同水準」」

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/20/news122.html

 

論述式の試験である司法試験と、技術士二次試験は共通する部分も多く、合格ラインとしての6割が的中できれば、AIでも合格することが可能ということになります。

AIは学習をしなければ何の判断をすることもできません。注目すべきはその学習方法にあります。

基礎情報として、過去に出題された問題を記憶し、一般的な問題集の問題と解答、Wikipediaなどのから引用した法律用語などをAIに学習させました。

これは過去に出題された問題と一般的な問題、またWikipediaなどによる最新の法律用語などを記憶することで、古い情報から新しい情報、一般的な法律問題などを広く網羅させることが目的です。

その基礎情報をもとに、過去数年分の出題傾向を検討し、今年度はこの分野の問題が出題されるということを予測しました。

 

その結果、実際の問題と6割が的中したというものです。

技術士試験などの他の資格試験においてもこれと同様の学習を行えば、試験に合格できるのではないかと考えられます。

基本的なことと最新技術に関する内容などを基礎情報として勉強し、過去数年分の問題から傾向を読み取るということを作業として行えば、技術士試験の筆記試験はAIでも合格することができるということがわかります。

最もAIは試験中に焦って忘れるというようなことがないので、その点は人間と大きく違いますが、AI技術はここまで進化を遂げているということに注目できます。

 

このAIを開発した会社の社長は、試験を否定するのではなく、試験は通過点であり、本当に大切なのはその資格を使った実務経験であると指摘しています。

これは技術士に関しても同じことが言えるのではと感じます。やはり資格は取って満足してしまうものではなく、その資格を使って何ができるのかということを考えなければならないということです。

 

そうでなければ、資格を持ったAIに仕事をとられてしまうなんて言う日が現実に来てしまうかもしれません。

技術士2次試験 問題と課題の違いを明確に

2019年06月02日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10

数多くの論文を添削すると、論文の執筆方法のルールを勉強した方がいいと感じる方が多くいます。

 もっとも大事なことは、出題文を読み解き、聞かれている事項にしっかりと答えるということです。

 具体的な例を挙げます。

問題文(1)である事象の背景とその背景から考えられる問題点を挙げよ。

問題文(2)で、その問題点から解決すべき課題を挙げよ。

 

という問題があったとします。

ここで、問題点と課題を同じことだと考え、(1)で挙げた問題点を、

そのまま課題として挙げる方が非常に多くいます。

あえて、問題点と課題を異なる問題文で問われているのですから、

それぞれに合う表現で記述しましょう。

 

問題と課題をそれぞれ辞書で調べてみます。

問題

①問いかけて答えさせる題。解答を要する問い。
②研究・論議して解決するべき事柄。

課題

題、または問題を課すること。また、課せられた題、問題。

辞書の意味だと、ほぼ同義として受け取れます。

 

しかし、ビジネスシーンではこの二つの言葉をはっきりと使い分けているのです。

問題:ネガティブな影響を及ぼすもの(ネガティブな表現)

課題:ネガティブをポジティブに変換するために成すべきこと(ポジティブな表現)

 

と分ければ、非常にわかりやすいでしょう。

具体例を挙げます。

<背景>

少子高齢化が進み、日本の人口は減少の一途をたどっている。

しかしながら、東京オリンピックやリニア新幹線などのビッグプロジェクトが進行中であり、

進めるべき業務が多い。働き方改革により、業務時間が制限されるなどの制度もある。

<問題点>(ネガティブな表現)

・技能労働者の減少

・工期遅延

<課題>(ポジティブな表現)

・生産性を向上させる

 

いかがでしょうか?働く人が減り、働く時間が減り、その結果工期が遅れてしまうという

ネガティブな状況を、生産性を向上させるというポジティブな思考で、解決できないでしょうか?

そして、この後に続くのが、課題を実現させるための具体的な解決策を示すのです。

 

このように、問題文にある言葉の意味を正確に把握し、

解答すべき内容にズレがないように記述しましょう。

令和元年度 建設部門(必須科目Ⅰ)に関する雑感

2019年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 10

令和元年度の技術士第二次試験問題が、技術士会HPにて公表されました。

 

ここでは建設部門の「必須科目Ⅰ」について、雑感を述べます。

 

2問題のうち1問題を選んで、答案用紙3枚以内にまとめる、という形式で出題されました。

Ⅰ-1は、「働き手が減少する中での生産性向上」がテーマでした。Ⅰ-2は、「国土強靭化」がテーマでした。

いずれも建設部門においては王道と言えるテーマであり、比較的取組み易かったのではないでしょうか。

 

いずれの問題文も、小問4つから構成されていました。

設問(1)は、課題の抽出と分析が求められています。

設問(2)は、設問(1)で挙げた課題から1つを取り上げて、課題の解決策を複数挙げることが求められています。

設問(3)は、設問(2)で提示した解決策に共通して生じ得る新たなリスクとそれへの対応が求められています。

設問(4)は、(1)から(3)を遂行する際に必要な要件を、技術者倫理、社会の持続可能性の観点から述べることが求められています。

 

 

設問(1)と(2)を見ると、「課題」は解決すべきものという位置付けになっています。

「平成31年度 技術士第二次試験実施大綱(以下、大綱とします)」では、「問題」が解決すべきもので、「課題」は遂行するものと読み取る

ことができ、今回の問題文とは整合していないように感じました。

私見ですが、問題文中の「課題」という言葉の使い方が曖昧ですので、「大綱」における問題・課題いずれを「課題」として扱っていても、

取り上げるテーマの方向性さえ合っていれば良いのだろうと考えます。

 

設問(3)では、個別の解決策で生じるリスクや対応ではなく、複数挙げた解決策に共通するリスクや対応が求められています。

どのような解決策を挙げるかで方向性は異なるかと思いますが、導入コストであるとか、安全管理等、総合技術監理部門における「5つの管理」

的な発想を持つことが必要と感じました。

 

設問(4)では、技術者倫理や社会の持続可能性が問われています。いずれも「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」に位置付けられ

ている内容です。

法令順守、公衆の安全・健康及び福利、社会・文化及び環境に対する影響予見等の視点での記述が求められていると感じました。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

専門知識を定着させるコツ

2019年08月08日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 10

技術士二次試験は、平成31年度(令和元年度)試験から択一式試験がなくなりました。そのため、筆記ばかりの試験になりました。つまり、以前のような知識を直接に問う設問がほとんどなくなりました。

 

しかし、必須科目Ⅰでも、選択科目Ⅱでも、選択科目Ⅲでも、依然として専門知識は基礎として必要です。なぜなら、論文を書くのにも、専門的学識を踏まえることが求められているためです。また、実際に、評価項目となるコンピテンシー(技術士に求められる資質能力)の1つに専門的学識も含まれているためです。

 

そこで専門知識の記憶をいかに効果的、かつ効率的に定着させるかテーマになってきます。

 

技術士試験は、原稿用紙に手書きする制度になっています。ですから、キーワードが正確に書けるように訓練しておくとよいでしょう。パソコンでまとめてばかりいると、簡単な文字も書けなくなってしまいます。

 

手で書くとき、丁寧に書くのがおすすめです。トメ、ハネ、ハライに気をつけて、はっきりとした字になるようにします。そうすることで、そのキーワードを目にする時間がわずかに長くなり、走り書きしたときよりも忘れにくくなります。

 

また、丁寧に書くことは、本番では必須です。丁寧に書けないが故に、合格点に至らないケースが多いのです。これは、悪筆の受験生が想像しているよりも深刻な現実です。

 

さて、一度書いたキーワードやその解説文は、24時間後、1週間後、1か月後というように期間を定めて見直しましょう。はじめのうちは、復習のインターバルをあまり空けずに、定着してくれば、多少の間を空けて見直すようにします。

 

そして、過去問で、そのキーワードを使って答案を書いてみましょう。

 

このように、「インプット→復習と定着→アウトプット」を一括りとして専門知識を定着させると良いでしょう。

技術士試験_継続は力なり

2019年09月19日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10

受験生の皆様、こんにちは。

今回は、タイトルにある通り、継続することによる効果は非常に大きいということを

身をもって体験した内容をお知らせしようと思います。

 

私が8月17日の技術士ニュースで、「レアジョブ英会話」なるものを始めたとご報告いたしました。

インターネットを通じて、講師(外国の方)と1対1で会話をするというシステムです。

月に最低8回、最大12回受講することが可能で、1回につき25分間です。

 

英語が苦手である私は、始めたものの受講開始時間が近づくと、

そわそわ落ち着きがなくなり、緊張し始めるのです。

なぜか?

やはりコミュニケーションが英語のみに限定されるため、

伝えたいこともうまく伝わらないと言うもどかしさを感じるからです。

25分という短い時間も本当に長く感じていました。

 

しかし、開始してから1か月が経過した今では、受講も10回を超えました。

慣れからか、講師の話している内容が2回聞けば分かるようになってきました。

しかも私が伝えたい内容も、上手な英語ではありませんが、

しっかり講師に伝わるようになりました。

 

技術士試験の勉強も同じです。

最初は全く知識がない状態からのスタートですから、

どの問題を解こうとしても全く解けません。

論文もどのように書いていいかわからないでしょう。

しかし、わからないなりにも、模範解答を読んだり書いたり、

キーワードを調べるなど、少しずつでも初めていけば必ず自分の身についてきます。

 

また、間違った部分は直してもらえる人がいると効率的です。

英語も間違った構文を使用した場合にはしっかりと訂正してくれます。

間違ったまま覚えてしまうと、試験では減点となります。

 

勉強はつらく、イヤなものです。

少しずつでも始めて、自分の身になっていることを実感できるとモチベーションも変わってきます。

頑張って下さい。

試験の緊張をほぐす!技術士試験に落ちないための呼吸法

2017年02月07日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験は1年に1回しか受験チャンスがありません。

そのため、失敗を恐れて受験前に緊張が強くなることも多いはずです。

たとえば、難関大学を受験した学生の4人に1人が試験当日に微熱や腹痛などで体調を崩したという統計調査の結果が出ています(2012年,トレンド総研)

大学受験も技術士試験と同じように1年に1度しかチャンスはありませんし、人生の大きな進路を左右するイベントなので、極度の緊張状態が体調の変化に影響を与えていると考えて間違いないでしょう。

そこで、緊張を和らげるために参考にしてほしい方法がロシアの軍隊格闘術です。

「資格試験の勉強とロシアの軍隊格闘術にどう関係があるんだろう……。」と思うかもしれません。しかし、ここで紹介するロシアの格闘術「システマ」はソビエト時代のロシアで独裁者スターリンのボディーガードが実践していた護衛術を起源としています。極限の緊張状態での格闘術なので、時代は違えど現代の日本人が挑戦する資格試験とも遠くない不安や緊張を感じる状況だと言ってもよいでしょう。

近年、システマが注目されてきた理由に、その呼吸法があります。システマ呼吸法は命をかけた接近戦で不安や恐怖をコントロールするために生まれました。実践方法は以下の通りです。

1.息を鼻から吸い、口からはく。
2.身体の緊張状態を意識する。
3.身体のゆるんだ部分を意識して呼吸をつづける。

リズムを崩さず、呼吸をつづけることがポイントです。身体全体が快適になってきたらOKです。

わずか数分間だけ呼吸を意識するだけで、不安や緊張をコントロールして試験に集中できる方法です。試験当日はもちろんですが、いつでもリラックス状態を作り出せるように、日常の緊張を感じる場面で実践してみてくださいね。

技術士の基本を押さえる⑤ 二次試験に向けて取り組むこと

2017年02月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験は実務経験の期間も合わせると非常に長い戦いとなります。

普段の日常業務や家庭での生活と並行して勉強を行わなければいけません。

技術士合格のためにはどのようなことが必要なのでしょうか?

 

・効率の良い勉強方法を探す

司法試験などの難関試験と違い、技術士試験は社会人生活を送りながらの受験が求められます。勉強ができる時間も限られている場合がほとんどであると考えられます。

専門的な知識を問う筆記試験では、専門分野の勉強や、質問に対してわかりやすく記述するスキルが求められます。

効率のよい勉強方法を検討しましょう。

 

・頼れる先輩技術士を探す

技術士の業務経験の中には、指導技術士のもとで働く場合など、先輩技術士とのつながりを重視する項目があります。技術の設計などは一人で行う仕事は皆無に等しいです。頼れる先輩技術士に技術士試験のコツを教えてもらうという方法もあります。

 

・ここのサイトを活用する

自分の勤務する職場に技術士の方がいれば上記の内容は実行することができますが、職場内に技術士の方がいないという人を多いと思います。

このサイトでは、後進の技術士指導に熱心な先輩技術士が登録をしております。

論文や口頭試験の対策を受け付けている技術士の方もいます。

【論文添削】技術士システムを活用して、技術士二次試験合格を目指してみてはいかがでしょうか?

 

技術士二次試験に合格し、技術士に登録したからと言って終わりではなく、技術士としての始まりです。

技術士資格の活用や、技術士の人脈を活かして業務に当たるスタートラインに立てるのが、技術士二次試験の合格です。

 

技術士取得のメリット 他の資格の試験免除等まとめ

2017年02月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士を取得しても、何のメリットもないと考えている方も実は多いのではと思います。

建設部門や設計コンサル会社以外の人にとっての技術士資格は、名称独占とはいえ、名誉資格という側面が強いことは否定できません。

メリットが実感できるものとして、他の資格の試験免除も実際に「技術士があってよかった」と思えるものではないでしょうか?

そんな技術士資格取得後に免除となる資格についてです。

 

・ダム水路主任技術者

電力会社等ダム設備のある会社に勤務する方にとっては、ダムの保全に関する資格として知られています。

この資格は実務経験等による申請のみの取得になるのですが、技術士(建設部門)の取得者の申請許可は明記されています。

 

・弁理士

難関資格でもある弁理士試験ですが、技術士資格により弁理士科目の一部試験免除が規定としてあります。

 

・中小企業診断士

技術士の情報工学部門に限り、1次試験の「経営情報システム」が科目免除となります。

 

・気象予報士

技術士の応用理学部門に登録し、実務経験を3年以上積むことで学科試験が免除となります。

 

・電気工事施工管理技士

技術士の電気・電子部門、建設部門に登録することで、学科試験が免除となります。

 

他にも様々な規定により、資格の試験免除または一部免除がされます。

技術士資格はそれだけでも価値のある資格であることは言うまでもありませんが、他の資格への波及効果も十分期待できます。

それは、技術士がそれだけ高度な資格であるということを認められていると言い換えることができます。

 

技術士倫理網領⑧⑨信用の保持、相互の協力

2017年04月10日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士は、信用を失うような行為を行ってはいけません。

今回の技術士倫理網領は、近年言われているコンプライアンスの遵守に近い内容となります。

 

条文:技術士は、品位を保持し、欺瞞的な行為、不当な報酬の授受等、信用を失うような行為をしない。

 

官製談合など、公務員法の法律などにより禁止されているもので、不当な報酬の要求を行えば、不法行為として刑事処罰されます。

しかし、民間業者同士の取引であっても、不当な報酬の要求は、罰則はないにしても、コンプライアンス違反として、社内で懲戒処分となります。

技術士は、設計担当などの立場を利用してこうした業者への有利な計らいをする見返りとしてキックバックなどの報酬を要求することが出来てしまいます。

実際に施工や製造を行う下請け業者は、その担当者の意見で仕事がなくなる可能性もあるのですから、こうした要求にも秘密裡に応えてしまうような関係ができやすい状態です。

会社間の契約は、オープンで公正なものでなければ、社会的な信用を得ることが出来なくなります。

個人的に下請け業者などに対して金品の要求や受け取りを行うなどは技術士倫理網領に違反するだけでなく、所属する企業の社会的な信用失墜につながります。

 

 

条文:技術士は、相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力するように努める。

 

技術士は相手の立場に立った協力関係を築く必要があります。

それは、他の分野の技術士や依頼主や雇用主など様々な利害関係者との間の関係になります。

これは技術士は、国際的な問題にも技術で解決するようになるといった、技術士資格の大きな目的の達成にも必要不可欠なものです。

また、近年こうした信頼関係を築けなかったことによる様々なハラスメントの問題にもつながっていきます。

大きな仕事を行うためには多くの人を動かし、その関係を良好に保つ必要があります。

この網領の条文はそのヒントとも言えます。

 

手書きの練習をしましょう

2017年05月30日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

技術士第二次試験筆記試験まであと2ヶ月弱となりましたが、
勉強は順調に進んでいますか?

技術士試験を受験される方のほとんどが、普段の仕事では
パソコンで文章を作成されていることと思いますが、
ご存じの通り、筆記試験は全て手書きです。

以下の3つの目的で、手書きの練習をされることをお勧めいたします。


その1.漢字が出て来ない
パソコンでは、仮名で入力すれば漢字の候補が出てきて、その中から
選択するだけですが、手書きでは自分の手を動かして書く必要があります。
いざ、手書きで文章を書いてみると、簡単な漢字でも書けないことが
よくあります。
私もそうでした。
でも、手書きの練習をしていくうちに、だんだん書けるようになって
きます。


その2.考えてから書く必要がある
パソコンで文章を作成する場合、一旦、ざっと書いてから、前後を
入れ替えたりすることもできますが、手書きではそれができません。
筆記試験対策で、文章の構成を考えてから文章を作成する練習を
きっちりされている方は問題ないと思いますが、そのような練習を
されていない方は、ぜひ一度手書きで文章を書いてみて下さい。
「論文を書くのはお手のもの」と思っておられる方もご注意を。


その3.手書きの速度を把握する
600文字の論文を書くのに何分くらいかかるか把握できていますか?
文章の構成を考えるのにじっくり時間をかけたために、時間内に
最後まで書けなかったということが無いように、原稿用紙1枚を
手書きで書くのに必要な時間を把握しておくべきだと思います。

筆記試験まで、知識を蓄積することも重要ですが、ぜひ
手書きの練習もして、筆記試験合格を掴んで下さい。

平成29年度は、途中退室できなくなります

2017年06月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

平成28年度までは、試験開始から60分経過したら、答案用紙を提出して退室することができましたが、平成29年度は、途中退室ができません。
「Ⅰ 必須科目(択一式)」を途中で退室して、「Ⅱ 選択科目(記述式)」に備えようと考えていた方は、平成29年度はそれができませんので、ご注意下さい。

また、手洗いのための一時退室は従来通り認められますが、携帯電話などの持ち出し禁止が明言されていますので、こちらも合わせてご注意下さい。

以下に、「技術士第二次試験 受験申込案内」の記載事項を記しますので、ご自身で確認しておいて下さい。

 

平成28年度 技術士第二次試験 受験申込み案内
「3.受験上の注意事項」(P.17)
(17)各試験科目の試験開始後60分間及び試験終了前の10分間は、退室を認めません。無断で退室した場合は、「失格」となります。
(18)各試験科目の試験開始後60分を経過してからの退室や手洗いのための一時退室を認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。

 

平成29年度 技術士第二次試験 受験申込み案内
「3.受験上の注意事項」(P.17)
(17)試験時間終了前に答案用紙を提出して受験を終了することはできません。
(18)各試験科目の試験開始60分を経過してから、手洗いのための一時退室、又は棄権による退室は認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。なお、一時退室の際、携帯電話(スマートフォン、PHS含む。)、パソコン、ウェアラブル端末(スマートウォッチ等)、タブレット端末等の通信機器・電子機器を持ち出すことは禁止します。

技術士二次試験に臨むときの心構え

2017年07月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士2次試験は、記述式試験であるとともに、実務経験に関する内容も出題されます。

技術士二次試験を受験しようと考える方々は、企業内でも実績があり、顧客との対応に関してもプロフェッショナルであることを想像します。

 

設計に関する打ち合わせなどでは相手の出方をみたり、特記仕様書の意図を考えたりすることも多いでしょう。

場合によっては、仕様書の質問があまりできない(嫌な担当者だったりする場合に聞きづらい)などの場合に、特記仕様書の文言の意図などを考えたりすることもあるかもしれません。

こうした仕事を進めていく上での相手との駆け引きなどは、学生時代には経験することができず、仕事を円滑に進めていくうえで必要不可欠なスキルとなります。

 

しかし、技術士二次試験の出題は特記仕様書ではありません。

模範解答があり、出題内容に可能な限り二つの意味がでないように検討されて、当日の試験問題となっています。

ある問題が出題された場合には、教科書通りの回答をするように心がけましょう。

社会人生活が長くなると、こうした教科書の内容が現実とそぐわない部分に目が行くようになってしまいがちです。

問題があった場合、「実際には計測誤差の補正が必要だ」「実際にはこんなやり方しない、時代遅れだ」と感じるような出題もあるでしょう。

 

しかし、問題に正しい回答をしなければ技術士試験には合格しません。

現実的ではないことを何でと思う人もいると思いますが、そうした内容が基礎知識となっていきます。基礎を押さえることで、実際には違うということもわかるというものです。

 

教科書は模範的なものばかりでつまらないという気持ちを抑えて、技術士に合格するという目標に向かって努力していきましょう。

 

こうした教科書的な基礎知識が新技術を検討する場合に大いに役立つということも忘れてはいけない重要なことです。基礎知識があって初めて応用技術を検討することができます。

 

技術士二次試験ではそういった力も計っていると言えるでしょう。

 

もう一つの受験対策 ~身の回りの準備も忘れずに!~

2017年07月04日 作成 / 執筆:タートル講師

今回は、論文を書く・問題を解くと言った試験そのものに関する準備以外で、受験直前~当日にしておくべき様々なことを書きたいと思います。

ロジスティクス的なことをしっかりしておくことで、試験そのものに集中することができます。

 

1.受験票を準備しておく

 受験票は手元にありますか?

 当日持っていくのを忘れることは無いと思いますが、前日の夜中や当日の朝に準備をしようと思っていて、「あれ、見つからない!」となったら一大事です。

 この記事を見終わったら、受験票がどこにあるのか必ず確認しておきましょう。

 

2.試験会場までの経路を確認しておく

 技術士試験に限らず、試験開始直前になって大慌てで入室する受験生が必ずいるものです。

 息は乱れて大汗をかいて、すぐには集中できないでしょう。周りの受験生に対しても迷惑です。

 そうならないように、自宅から受験会場までの交通経路は必ず確認しておきましょう。Googleマップ等を使えば、自宅から受験会場までの交通経路を検索することができます。また乗換え等が複雑な経路の場合には、何番出口を使えばよいのか等も事前に調べておきましょう。大きな駅で出口を間違ったら、見当違いの方向に行ってしまうこともあります。

 

3.筆記用具を準備しておく

 シャープペンシルは最低でも2本準備しておきましょう。1本だけ準備していて壊れたらおしまいです。シャープペンシルの芯も十分に準備していますか?芯がなければ単なる棒です。
鉛筆も何本か持っておいた方が良いでしょう。消しゴムも最低2つは準備しておきましょう。

 

4.身の回り品を準備しておく

 会場によっては、エアコンの効きが悪い、あるいは効き過ぎて寒いということもあり得ます。これは行ってみなければわかりません。汗をぬぐうタオル、体を冷やす冷却剤、寒いときに羽織ることができる長袖シャツなどを準備しておきましょう。

 また、文字を書き過ぎて、後半戦は指が痛くなるかもしれません。バンドエイドのような絆創膏を持っているといざと言う時に役立ちます。

 

5.昼食を準備しておく

 昼休みは短いですから昼食を食べに行く余裕はありません。最寄りのコンビニは、食べ物が売り切れる可能性があります。

 自宅から昼食を持参するか、自宅近くで昼食を仕入れてから会場に向かいましょう。

技術士2次試験はどのような変化を遂げたのか?

2017年08月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の2次試験は時代とともにどのような変化を遂げてきたのでしょうか?

公開されている統計データより振り返ってみます。

過去を振り返ることで、これからの対策を考えることができます。

 

昭和33年~43年

技術士二次試験の創成期と言える時代です。この時の受験者数は1300人から2000人程度と今と比べて受験者数も非常に少ないです。合格率も60%を超えている年もあり、受験者の半数以上が技術士となっていた時代です。

しかし、まだ大卒の人も少なく、日常の業務で高度な技術を必要とする業務が少ない時代ですので、この受験者数は納得できるものです。

 

昭和44年~昭和53年

年々受験者数が増加して、昭和52年には5000人を超えております。

最初の頃と比べると受験者数が増えてきたと言えますが、まだ現在のような受験者数ではありません。

この頃になると、合格率も下がってきて20%台まで落ち込んでいます。受験を行う人が増えると合格率も低下してくることが分かります。

 

昭和54年~平成元年

昭和61年には受験者数が1万人を突破しました。しかし、それと反比例するように合格率は10%台まで低下します。ここまで来ると技術士資格の知名度も上がってきているものと言えます。また、難関資格であることも同時に世間的に知られるようになってきます。

 

平成2年~平成12年

受験者数が徐々に増え続け、平成12年には4万人に迫る勢いです。合格率は10%を切って安定するようになります。合格率一桁台の取得が難しい資格となります。

 

平成13年~

平成13年からは、より幅広い技術分野での技術士の育成を目的とした総合技術管理部門の技術士資格の試験が始まりました。この場合、一度一つの部門で技術士となって人が受験するため、受験までのハードルも高くなります。

しかし、ここにきて、合格率が一桁台だったのですが20%を超える年も出ております。その後は10%台後半を推移し、現在に至っております。

 

ここから言えることは、一昔前の技術士よりは今の方が易しいと言えるのではないでしょうか?

他の資格でも言えることですが、難しすぎる資格というのは、実践ではあまり出てこないような部分が出題範囲となるため、資格取得の勉強と実務がリンクしないという状況が出てきます。

 

技術士はその反省を踏まえて、適度な難易度に調整されていると言えるでしょう。

特許を出願したことありますか

2017年09月24日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

口頭試験では、特許について聞かれることがあります。

私は、機械部門の時も電気電子部門の時も聞かれました。

・特許を出願したことはありますか?
・特許は何件くらい出願しましたか?
・特許はどのような内容ですか?
・あなたが筆頭発明者として出願しましたか?

などなど、いろいろな質問の仕方で特許に関して聞かれた実績があるようです。

これは、「特許」を出願することが、「技術士」としてふさわしい業務のうちの一つと
考えられているからだと思います。

この「ふさわしい」には、以下の2つの側面が考えられます。

1.技術的側面

特許を出願されたことがある方はご存じでしょうが、特許の明細書には、
「こういう課題があり、その課題を解決するためにこのような発明をし、
このような効果があることが確認できた」ということを書きます。
これは、技術士第二次試験の内容である「課題解決能力」が求められるもので、
「課題解決能力」があるかどうかの判断の一部として使われるのかと思います。


2.法律的(精神的)側面

口頭試験で「特許法」について聞かれることはないと思いますが、その精神は
理解しておく方がよいと思います。
「特許」は、一般的には「発明を独占して使用できる権利を与えるためのシステム」という
イメージだと思いますが、それは、「特許」の片面だけしか見ていません。
「特許法」的には、「産業の発展のために発明を公開してもらい、その代償として
一定期間独占して使用する権利を与えるためのシステム」という感じだと思います。
特許法第一条にある「産業の発達に寄与することを目的とする」は、技術士法第一条にある
「科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする」に通ずるところがあると思いませんか。


以上の二つの側面が把握できれば、おのずと、どのように回答したらよいかご理解いただけると思います。

<参考>
特許法 第一条
この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。

技術士法 第一条
この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
 

口頭試験の準備、まずは...(第1回)

2017年10月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

受験生の皆さん、いよいよ筆記試験の合格発表ですね。

筆記試験に合格したら、口頭試験の準備をしなければなりませんが、その準備についてお話したいと思います。

「自分でしかできないこと」を最優先にしましょう。

「技術士の義務・責務」とか、「技術士制度」とか受験生の皆さんに共通の事項は、Webで調べれば、想定質問や模範解答などいろいろ出てきます。

これから3回に分けて書く事項は、自分でなければできません。後回しにしても必ずしなければならないので、まずはここから手をつけて下さい。

まず、第1回は、「筆記試験の再現」についてです。

 

★筆記試験の再現

多くの方から、筆記試験の論文の再現をすることが推奨されていたと思います。もし、まだされていない方がおられたら、ぜひとも論文の再現をして下さい。

今更、一語一句違わずに再現などできませんが、最低でも要旨はまとめておいて下さい。

重要なのは、その次です。

その論文が、質問に対して正しい回答になっているかどうか、再確認して下さい。

間違ったことを書いていないか...

説明不足なので追加する事項はないか...

口頭試験で、筆記試験の論文について聞かれることは多くはないそうです。しかし、口頭試験で質問されるということは、試験官から、応用能力や課題解決能力に疑問を持たれているということなので、名誉挽回しなければなりません。

ということなので、ただ単に論文の再現をするだけでは足りず、どのように回答すべきであったかを考えるところまでしておいて下さい。

 

「備えあれば憂いなし」です。

皆さん、頑張って下さい。応援しています。

 

 

口頭試験の準備、まずは...(第2回) 業務内容の詳細の見直し」、「口頭試験の準備、まずは...(第3回・最終回)説明した業務の振り返り」も

ご参照下さい。

 

口頭試験の準備、まずは...(第3回・最終回)

2017年10月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

第1回、第2回に引き続き、口答試験の準備として最優先にすべき「自分しかできないこと」についてお話したいと思います。

 

第3回・最終回は、「説明した業務の振り返り」についてです。

 

★説明した業務の振り返り

第2回で、「業務内容の詳細」について説明させられることについて紹介しましたが、その次にあるのが、説明した業務に関する質問です。

これには、大きく分けて、「その業務が技術士としてふさわしいかどうかの確認」と「あなたがどのようにその業務に関与したかの確認」になります。

前者は、第2回で説明した「技術士としてふさわしい業務」であることをきっちり理解しておけば回答は難しくないと思います。

後者については、説明した業務の細かい内容を思い出しておかなければ回答できないものがあると思います。

説明した業務が1年くらい前のものでしたら、細かいことも覚えているでしょうが、3年も4年も前の業務でしたら、きっと細かいことは忘れていると思います。

ですから、図面、計算書、報告書など、その時の業務に関する資料をチェックして、当時の記憶を鮮明に取り戻しておく必要があります。

ど忘れして、「えーっと...」と言っていると、「この人は、実際には深く業務に関わっていなかったのではないか」などと勘繰られる恐れがあります。

どんな質問がきても、ぱっぱと答えられるようにしておきましょう。

具体的には、以下のような質問が考えられます。

・このプロジェクトには、何名くらいいましたか?

・このプロジェクトの中で、あなたの役割は?

・このプロジェクトのどこが技術士としてふさわしいと思いますか?

・どんなところに苦労しましたか?

・失敗事例があれば紹介して下さい。

・このプロジェクトに関して、学会発表はしましたか?

・このプロジェクトに関して、特許は出願しましたか?

その他、業務の細かいところまで聞かれることもあります。私の場合、部品の形状の標準化について説明しましたが、「その部品の材質は何ですか?」という本論とは違うところで質問されたことがあります。

可能な限り、業務の細かいところまで思い出せるように資料のチェックをして下さい。

 

 

「備えあれば憂いなし」です。

 

皆さん、頑張って下さい。応援しています。

10月31日に、筆記試験が合格していたら、この3回分の内容をすぐに実施して下さい。

 

口頭試験の準備、まずは...(第1回) 筆記試験の再現」、「口頭試験の準備、まずは...(第2回) 業務内容の詳細の見直し」もご参照下さい。

 

口頭試験のNGワード

2017年11月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

これを言ったら、一発で不合格というワードがある、と講師仲間のあいだで言われています。

 

実際は、会話の流れで、ほんとうにNGの場合と、とくに問題がない場合があるでしょう。

例えば、「わかりません」は、必ずしもNGワードではありません。
試験開始10分くらいで、採点官が、この人は合格、と判断した人に、雑談程度に、自分の疑問を素直に聞いているだけの場合は、なんらNGワードにはなりません。

 

たとえば、こんなやり取りをして、合格した人がいます。

採点官「中国や韓国の企業に、技術者が引き抜かれることがあります。この場合、技術者として、倫理上、どうなるのでしょうか?」

受験者「正直なところ、わからないです。技術者個人にメリットがありますし、世界的な視点では技術レベルが高まるかもしれませんから。しかし、技術士としては、前職の技術情報の守秘義務違反にならないように注意が必要ですね。」

採点官「そうですね、難しい問題ですよね(笑)」

 

次に示すNGワードも、場合によってはセーフかもしれません。

しかし、できるだけ使わないようにしてください。

 

・技術士としてふさわしい技術的改善点は?
「とくにありません」
※この場合、あなたが技術士である必要はないため、技術士の資格は与えられません。

 

・なぜ、この手法を選んだのですか?
「有識者の指導を受けて決めました」
※この場合、あなたに専門家としての能力が備わっていないと評価され、技術士の資格は与えられません。

 

・これとは違うA手法が選べたのではないですか?
「会議で決まったからです」
※この場合、あなたの提案が相応しくなかったと評価され、技術士の資格は与えられない可能性が高まります。

なぜ、提案が採用されなかったか、を補足する必要があるでしょう。

 

・Aの視点は検討しませんでしたか?
「わたしはAの専門ではないので、検討しませんでした」
※業務全体を見渡して、俯瞰的に検討できることを示してみましょう。

守備範囲が狭すぎると、技術士に不相応と評価されかねません。

 

みなさん、ぜひ、口頭試験をパスして、技術士になってください。

口頭試験のピークですね。最善を尽くして朗報を待とう!

2017年12月09日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士二次試験にチャレンジしている人へ
口頭試験はこの土日がピークのようですね。私も今日口頭試験にトライしました。会場となる渋谷のフォーラムエイトでは、約300人が入場できるオリオンホールを控え室にしていて、私が見ている時間帯だけでも100人を超える人が緊張した表情でスタンバイしていた。

 

口頭試験を突破のためのノウハウ
1)全てのスタートは申込書
2)試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
3)模擬試験を繰り返そう

 

全てのスタートは申込書
技術士試験(二次試験)を受験するためには申込書を提出する必要がある。そして、そこには自分の略歴(5行)と業務詳細(720文字)を記載する必要がある。受験分野や受験科目をどこにしようかと迷いながら書いたりする。その専門分野への深い知識がまだない時点で書いた略歴と業務詳細をもとに審査するのがこの口頭試験だ。なんということだ。自分が書いた内容も今から書き直して良いと言われたら全面的に書き直したい。ポイントがわからない。論理が不明。工夫した点が伝わらない。試験官はそんなダメダメ資料を手元で見ながら厳しい質問をしてくる。もう覚悟するしかない(涙)。

 

試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
しかし、あきらめるのは早い。その試験官はあなたの筆記試験に対して合格点をつけてくれた人だ。つまり、あなたを合格させようとしてくれている味方なのだ。敵ではない。したがって、試験官の期待に応える必要がある。試験官の立場に立って、試験官が理解できるようにあなたの略歴を説明して、あなたがどのような経験をしたか、どのように成長したかを理解してもらう。そして、業務詳細では、どのような課題に対して、何が問題だったのか、その問題をどのような方法で解決しようとしたのか。その解決方法は最適だったのか。そして、どのような成果を得たのか。口頭試験はあなたの経歴を評価するのではなくて、あなたの能力を評価するのが目的です。したがって、こんな仕事をしたではなく、自分はこんな能力があるので、このような課題をこのように解決した。なので、これからも社会の課題を解決する能力があります!ということをアピールする場なのだ。

 

模擬試験を繰り返そう
口頭試験では、いくら説明しても試験官が全く違う風に誤解することがある。そんな誤解がいっぱい発生するのを解きほどすのがコミュニケーション能力だ。しかし、自分と違う考えをする人がいることを理解することは難しい。一人で考えてもできるわけがない。唯一の方法は第三者に試験官になってもらって、模擬試験をすることだ。いかに自分の思い込みが強いかを毎回思い知ることになるだろう。また、誤解しやすい場所が分かれば、その誤解を解くための説明の仕方も見えてくる。模擬試験は最低でも3回はしたい。できれば4−5回ぐらいするべきだ。相手は、自分の奥さんでも、子供でも良い。素人が試験官になってくれると、もう思いっきり誤解をしてくるので大変参考になる(笑)。

 

合格発表は3月9日(金)
2016年度(平成28年度)の合格発表は2017年3月1日だった。でも、今日の案内資料を見ると、2017年度の合格発表は2018年3月9日だ。わずか1週間ほどの差だけど、ドキドキする時間が去年より長くなるのは辛いなあ。神様でも仏様でもなんでも良いので、なんとか合格しているのをお祈りするしかない。

 

来年に向けての戦略を立てよう!
控え室にはピークで100人ほどの受験者がスタンバイしていたが、そのうちの女性は1割ほどだった。女性の社会進出に期待が寄せられているが、技術士の世界はまだまだ女性が進出する開拓の余地がありそうだ。現在の二次試験の方法は来年度までだ。今回の口頭試験は失敗だと判断してリベンジを図るか!それとも、合格を信じてさらに次の部門にトライしてマルチホルダーを目指すか。いずれにせよ、合格発表を待ってから考えるのではなく、今日から来年度の目標を定めてスタートを切ろう。技術士試験はタイムリミットが決まっているので、スタートダッシュが成功の秘訣だ。

 

勉強に関する名言(詠み人知らず編)

2018年02月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

勉強は何も偉人や有名人だけが行っているものではありません。

誰もが日々努力し、その壁に挑戦しています。決して有名な人が残した勉強の名言ではありませんが、真意をついていると感じた名言をいくつか取り上げてみました。

あなたの隣の席にいた同僚が、この名言をネット上に書き込んだのかもしれません。

 

あと30分の努力が夢への1歩となる

 

そのとおりとしか言いようがない名言ですね。

勉強も1時間、2時間と続けるより、短時間で区切って休憩や日々続けた方が大きな成果を上げます。それは4時間通しで週一日勉強を続けるより、毎日30分でもいいから続けたほうが忘れにくくなり、とても合理的です。

 

分からない問題は放っておけ。たかが数点。その問題に執着しすぎるな

 

試験中にある問題にぶち当たり、他のできたかもしれない問題を行わずに、その問題を解くのに時間を無駄遣いしてしまうのは非常にもったいない行為です。

試験テクニックという言葉で嫌う人もいると思いますが、技術士などの難関試験を勝ち抜くためには必要なスキルとなるでしょう。

どうしても、完璧に答案を書かなければならないという呪縛にとらわれ、完璧な回答をすることを目指すと逆効果となることもあります。

そんな状況を説明している名言です。

 

10年後にはきっと、

せめて10年でいいから戻って

やり直したいと思っているだろう。

今やり直せよ。未来を。

10年後か、20年後か、50年後から

戻ってきたんだよ今。

 

いつまでいっても過去にこうしておけばよかったという後悔は、どの選択をしたとしても残っていることでしょう。それは、技術士試験を受験するということを決めたことやあきらめたことについても同じです。

技術士試験を受験するということは10年後、20年後の自分に大きな影響を与えているということでしょう。しかし、合格までにあきらめてしまう人もいるのではないでしょうか?

あきらめた10年後の自分は、今の自分をどう見ているのかを考えてみましょう。

その時に、後悔していると感じたのであれば、今からでも10年後の自分が満足できるように勉強をすることができます。

一番の強みは勉強しなければと気づくことができたことにあります。

このページを見ている人は、それに気づくことができる可能性をもっています。

業務内容の詳細~科目に適した切り口で記述しましょう~

2018年03月07日 作成 / 執筆:タートル講師

年度末の繁忙期となり、仕事の忙しさもピークを迎えていることと思います。

この忙しさの中でも、業務経歴票や論文の添削を進めている受講生もいらっしゃいます。

仕事が多忙な中でも時間を見つけて技術士受験の準備を進めていきましょう。

 

今回は『業務内容の詳細を受験科目に応じた切り口で記載する』をテーマに述べたいと思います。

 

私が実際に関わった業務を例に挙げて説明します。業務の大筋は以下の通りです。

河川護岸の設計業務を実施しました。設計にあたってはボーリング調査も併せて実施したのですが、軟弱地盤でした。そのため仮締切では自立式矢板は採用できず、施工計画上の工夫を要しました。

 

このように様々な要素がある業務の場合、課題や解決策を受験する科目の切り口で記述することが非常に重要です。

 

護岸設計そのものを切り口にするのであれば、河川、砂防及び海岸・海洋科目です。

軟弱地盤の問題を切り口にするのであれば、土質及び基礎科目です。

施工時の仮締切を切り口にするのであれば、施工計画・施工設備及び積算科目です。

 

このように河川事業であっても、多様な見方ができます。

「河川事業に関することだから、河川、砂防及び海岸・海洋科目で受験するのが当然」と考えて科目を決めて、課題や解決策として「仕事全体の中で一番大変だったのは軟弱地盤対応だったから、それをテーマにしよう」と考えて記載すると、口頭試験では河川を専門とする試験官が軟弱地盤対策について質問する、ということになってしまいます。

 

こうなると試験官と話が噛み合わず、厳しい口頭試験となることが予想されますので、課題や解決策として挙げたことが受験科目の範疇であることを必ず確認してください。

 

以上、「業務内容の詳細」の課題や解決策の切り口は、受験科目に応じて決めることの重要性について述べました。

 

 

*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

合格者発表されましたね!

2018年03月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士二次試験に見事合格された方

 おめでとうございます。これも日頃のあなたの努力が実ったものです。
そして、同時にあなたを応援してくれた先輩、同僚、そして家族・友人
に恵まれたのもあなたの人徳です。喜びを満喫しましょう。そして、
落ち着いたら、次を目指しましょう。狙うは連続合格です。受験の
熱が冷めないうちに、受験のノウハウを掴みかけたこの時期に連続して
受験して、合格して、その実力を確実なものに磨き上げましょう。

 

今回の受験で残念だった方
今回の口頭試験の結果を見ると、筆記試験が難しく合格率の低いところ
は比較的口頭試験はパスしてくれるけど、筆記試験の合格者が想定以上に
多いところは結構厳しくチェックしている傾向を感じます。したがって、
やはりまずは自力を高めることです。もしくは、実力も経験もあるけど
技術士試験に対する取り組みのコツがまだ見えていないだけかもしれない。


前者の場合でも、後者の場合でも、まず大切なことは知らないことを知る
ことではないでしょうか?知ったつもりでいるのが最もよくないです。
なぜいけないのかというと、知ったつもりでいると、それ以上調べたり
深く考えたりしないからです。なので、まずは自分は何を知っていて、
何を知らないかを謙虚にそしてシビアに振り返りましょう。そして、
技術士としてマスターすべき専門分野のキーワードの中でよく分からない
ものをリストアップして、技術ノートにまとめていきましょう。技術ノート
をまとめていると、さらに分からないことが出てきます。分からないことが
わかると、次々に興味が広がり、疑問が深まり、それをどんどん紐解いて
いるうちに実力がアップしていくのです。また、知識は1対1の関係で理解
するようもN対Nの関係で、いろんなものがいろんな側面で関係しあって
いることを理解することでさらに深く理解できます。それがプロだと
思います。

 

今回、合格した人も、残念だった人も、2018年度は現行の試験パターンで
受験できる多分最後の年度です。是非そのチャンスを生かして栄冠を勝ち
とってほしいと思います。

 

頑張ってください!2018年度の合格を祈念します。

以上

 

メタ認知。自分が知らない点や分からない点をまず明らかにしよう。

2018年03月19日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

メタ認知という言葉を知っていますか?
メタ認知とは、自分が知っていることを知ることです。言い換えると多くの人は自分が何を知らないかを知らないのです。

 

技術士を目指す第一歩は過去問題
過去問題に取り組む目的は自分の実力を知ることです。でも、過去問題が難しくても落ち込む必要はないのです。所詮試験は試験です。今は解けなくても、受験日の当日に解ければ良いのです。そうすれば合格です。そして、まずやるべきは、自分の能力の棚卸しです。自らの弱点をつぶさに理解することです。

 

勉強スケジュールを立てるのはその後
技術士にチャレンジするときには、その受験勉強のスケジュールを立てようとするかもしれない。特に、業務で工期や納期に悩まされている人はまず線表を書きたくなるかもしれない。それは決して悪いことではない。しかし、その前にまずどの技術部門をターゲットにするのか、どの科目を選択するのかをよく考えましょう。そして、自分の現在の能力レベルを確認して、最も合格しやすい部門や科目を選択しよう。

 

一次試験と二次試験は独立
例えば、会社から受検する部門が指定されているかもしれない。そして、一次試験を受検するときには、目標とする受検部門を選択するのが基本だが、必須ではない。例えば、自分の場合には電気電子部門での合格を求められたが、この部門の一次試験の問題を見て、これは厳しいと感じた。一方で、他の受検部門を見ると、情報部門はむずい。経営工学を見ると、知らない問題が多いが、知識問題が多いので、勉強すればなんとかなりそうだと判断した。そして、経営工学で一次試験に臨み合格して、電気電子部門は二次試験で頑張った。経営工学は一次試験だけで終わるのも中途半端なので、今回二次試験にもチャレンジして無事合格した。よかった♪

 

知らないことを知る
技術士試験は難関だ。でも、どの部門でも一定の傾向があり、試験パターンがある。したがって、自分の現在の実力を謙虚に理解し、知らないこと、分からないこと、できないことを知り、それを受験日までにいかにして合格レベルまで持ち上げるかを考える。そして、それを線表に落とし込む。そんなステップがオススメだし、大事だと思う。

 

是非頑張ってください。

 

映画やドラマの構成は三幕構成。論文にも使える。

2018年07月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

三幕構成とは、ストーリーを3つのパートに分けて考える方法だ。

 

つまり、最初の幕では、主張したいことを明確に宣言し、読者(試験官)にもそうそうと共感できるようにする。第二幕は、その主張に対する各種課題を示す。メリットもあるけど、こんなデメリットもある。こんな注意点もあることを説明し、読者(試験官)がこれに感情移入できるようにする。なんとか解決する方法はないものかとやきもきさせる。そして、第三幕で、これらの課題に対する解決策を鮮やかに提案する。

 

日本では、論文の構成といえば起承転結が有名だ。特にこれを否定はしない。これはこれで使える。しかし、技術士の問題では、あるキーワードの特徴を説明し、その課題を説明し、その解決策を示せというパターンが多い。まさに三幕構成だ。

 

来週16日は、技術士二次試験の筆記試験だ。読者(試験官)の興味を引きつけて、ワクワクさせながら、最後はクライマックスでハッピーエンド。そんな風に展開する技を活用することができれば、読者(試験官)も満足(=合格!)するのではないでしょうか?

 

見事に栄冠を勝ち取るまで最後まで頑張りましょう。粘りましょう。あがきましょう。

平成30年度試験の解説(建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋科目 Ⅱ-1-2)

2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師

平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。

建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。

以下はⅡ-1-2に関する記述です。

 

Ⅱ-1-2はダムに関する問題で、既設ダムの洪水調節機能を増強させる方法を問う内容です。

 

「既設ダム」の「洪水調節機能」を「増強」させるという問いですから、単なる洪水調節の方法論ではなく、

「ダム再生」の考え方を踏まえた既存ストックの有効活用という切り口で答えることが必要です。

 

問われているのは以下の2点です。

①既設ダムの洪水調節機能を増強させる具体的な方策を2つ

②2つの方策実施時の留意点

 

まず①についてです。

具体的な方策については、「ダム再生ビジョン」等に事例が示されているので、その中から2つを選定します。

例えば

1)洪水発生前に、利水容量の一部を事前に放流し、洪水調節に活用する

2)堤体を嵩上げして、ダムの貯水容量を増大させる

3)放流管を増設することで死水容量を減らし、洪水調節容量を増大させる

4)堆砂対策や排砂バイパスを整備する

等の中から2つを選定して、概要(その方法で、どのように洪水調節機能を増強できるのか)を説明すれば題意

に沿った内容となります。

 

次に②についてです。

「留意点」ですから、そのことに留意して実施しなければ、何らかのマイナスが生じるというようなことを記述

する必要があります。

例えば1)の事前放流であれば、予想される降雨量を的確に把握したうえで利水に影響を及ぼさない範囲で放流

する等です。4)の排砂バイパスであれば、排砂による下流域への環境面での悪影響を十分に考慮する必要が

あります。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

平成30年度試験の解説(建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋科目 Ⅱ-1-3)

2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師

平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。

建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。

以下はⅡ-1-3に関する記述です。

 

Ⅱ-1-3は砂防に関する問題で、土砂災害に対する警戒避難体制を問う内容です。

 

問題文の中に「要配慮者利用施設」という文言がありますので、平成29年6月に改正された「土砂災害防止法」

の内容を踏まえた記述をすることが重要です。

 

問われているのは以下の2点です。

①対象とする土砂災害の種類と特性、その被害を防止・軽減するための警戒避難体制整備にあたっての留意事項

②要配慮者利用施設の管理者等が避難計画を作成する際に記載すべき事項を2つ以上

 

まず①についてです。

問題文を批判するわけではありませんが、2通りの解釈ができそうです。

土砂災害防止法において「土砂災害」は、急傾斜地の崩壊、土石流、地滑り、河道閉塞による湛水の4つですが、

警戒区域の指定に基づき市町村が警戒避難体制等の整備を行う必要があるのは前者3つの災害(急傾斜地の崩壊、

土石流、地滑り)です。

1つ目の解釈は、これら3つそれぞれに関して特性を説明して、そのうえで土砂災害全般に関する警戒避難体制整備

にあたっての留意事項を述べる、というものです。

2つ目の解釈は、3つの災害いずれか(例えば土石流とします)を取り上げ、土石流災害の特性を説明して、その

うえで土石流に対する警戒避難体制整備にあたっての留意事項を述べる、というものです。

個々の災害形態に特化した警戒避難体制というのは、かなり難易度の高い設問だと思いますので、素直に解釈すれば

1つ目の解釈で記述する方が自然かと思いますが、2つ目の解釈で記述しても間違いとは言えないと考えます。

 

次に②についてです。

これは土砂災害防止法の施行規則(第五条の二)に、計画に定めるべき事項が挙げられていますので、そのまま以下に示します。

一 要配慮者利用施設における急傾斜地の崩壊等が発生するおそれがある場合における防災体制に関する事項

二 急傾斜地の崩壊等が発生するおそれがある場合における要配慮者利用施設を利用している者の避難の誘導に関する事項

三 要配慮者利用施設における急傾斜地の崩壊等が発生するおそれがある場合における避難の確保を図るための施設の整備に関する事項

四 要配慮者利用施設における急傾斜地の崩壊等が発生するおそれがある場合を想定した防災教育及び訓練の実施に関する事項

五 前各号に掲げるもののほか、急傾斜地の崩壊等が発生するおそれがある場合における要配慮者利用施設を利用している者の円滑かつ

迅速な避難の確保を図るために必要な措置に関する事項

5つ目は、「その他必要な措置」ということですから、防災体制、避難の誘導、施設の整備、防災教育及び訓練の実施、の4つの中から

2つ以上を挙げて具体的な内容を記述していれば題意を満たした記述となります。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

平成30年度試験の解説(建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋科目 Ⅱ-2-1)

2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師

平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。

建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。

以下はⅡ-2-1に関する記述です。

 

Ⅱ-2-1は主として河川や砂防に関連する問題でした。

平成29年7月の九州北部豪雨での筑後川右岸流域での被害、という非常に具体的な災害を踏まえての問いです

ので、この災害に関する知識がなければ記述することはかなり難しいと考えます。

 

問われているのは以下の2点です。

①災害の主な特徴と技術的な課題をそれぞれ2つ以上

②課題2つについて、具体的な対策と対策実施上の留意点

 

まず①についてです。

「線状降水帯の形成に伴う長時間かつ高強度の豪雨」という災害発生誘因と、「大量の流木による被害」の2点

については必ず触れるべきです。

線状降水帯による豪雨を特徴として挙げるのであれば、発生予測が困難な線状降水帯をいかにして把握するか、

というようなことが課題として考えられます。

流木被害を特徴として挙げるのであれば、大量の流木発生をいかにして抑制するか、あるいは流木災害の被害を

いかにして軽減するか、というようなことが課題として考えられます。

 

次に②についてです。

課題2つに対して、具体的な対策方法と実施上の留意点を述べます。

例えば線状降水帯の把握であれば、XRAINの活用等が具体的な対策方法として考えられます。また、流木被害の

軽減に関しては、砂防分野であれば流木捕捉機能が高い部分透過型(あるいは透過型)堰堤の採用等が具体的な

対策方法として考えられます。

こういった具体的な対策方法に併せて、実施上の留意点を述べます。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

口頭試験:想定質問集(その1)

2019年01月16日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

こんにちは。

既に口頭試験を受験した方も居られるでしょうが、これから受験するという方もいるのではないでしょうか。

最終確認という意味で、口頭試験の想定問題(業務、社内に関わる問題)を集めてみました。ぜひご覧ください。

1. 業務経歴を1~2分で説明してください。

2. 業務内容の詳細について、あなたの立場と役割、課題・解決法・成果について3分程度で説明してください。

3. 現在の業務の技術部門と立場、役割は?

4. 業務で失敗したことはありますか?

5. 現在の業務で技術士としてふさわしい点はどこですか?

6. 業務内容の詳細に書かれている業務以外で、技術士としてふさわしい点はありますか?

7. 筆記試験の選択問題Ⅲで補足したい事項はありますか?

8. 選択問題Ⅲのもう一つの問題はどのような問題でしたか?

9. 受験動機はなんですか?

10. 技術士試験の目的は何ですか?

11. 社内では技術士はどのように評価されていますか?

12. 社内でどのように技術士を活かせれますか?

13. 技術士となった後はどのようなことをしたいですか?

14. 後輩への指導はどのように行っていますか?

15. 技術士会へ入会する予定ですか?

いかがでしょうか?まずは、受験申請した際に記入した業務内容の詳細からいくつか質問が来ます。完璧に説明できるだけでなく、何が技術士としてふさわしいのかという点に着目して説明できるようになってください。また、それ以外の業務を聞かれる可能性もありますので用意しておいてください。

さらに受験動機などの一般的な問いや社内外での技術士としての役割も聞かれます。再度、ご自身の社内の方との関わり方、社外の方との関わり方を整理してみて下さい。

その2では、技術士法や倫理に関する想定質問をまとめてみますので、そちらもご覧ください。

試験官に負担をかけない文章にすること

2019年02月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験のヤマ場は、二次試験の筆記試験です。なぜなら、その合格率が10%前後で、多くの受験生が苦しむためです。


一方で、試験官にとっても、筆記試験の採点は、たいへんな作業です。

何十人もの答案に目を通し、正確に受験生のスキルを採点することが求められるためです。

 

となれば、試験官に読んでいただくのに、あまり負担をかけない文章にする配慮が必要です。

 

時間をかけず、あまり読み込まなくても、内容が理解できる文章がベターです。


たとえば、つぎのようなテクニックを使うのも一案です。

 

つまり、パラグラフの先頭に、「一般に、・・・、〇〇法が採用されている。」という文案Aと、「〇〇法の採用が一般的である。」という文案Bがあったとします。

 

その場合、文案Aのほうが、試験官に配慮していると言えます。
なぜなら、試験官は、はじめの数文字を読んだだけで、「この一文目で一般論を述べて、次の二文目以降で持論を展開するのだな」と無意識に認識して読んでいけるからです。

 

一方で、B案では、最後のほうまで読み進めないと、一般論であることがわかりません。

ですから、一文目を読み進めるまで、一般論なのか、受験生の持論なのか不安になりながら、読むことを強いてしまいます。

 

できるだけ読んでもらわずに、内容を理解してもらうための工夫として、ほかに、「大きいものから小さいもの」「古いものから新しいもの」「抽象的なものから、具体的なもの」などのように、順序にこだわってみましょう。

 

たとえば、「1970年代にX法が開発され、2000年代にY法が開発された。2015年に、両法を組み合わせたZ法が開発された。」のように並べます。

そうすると、「2015年」を読んだあたりから、試験官は、つぎに3つ目の方法が書かれているだろうと無意識に認識して読んでくれます。

そして、そのとおりに文章が展開されていて、うれしい気持ちになるものです。

 

試験官に読んでいただく、という姿勢で答案を作成することをお勧めします。

平成31年度 技術士試験の試験方法の改正について【 技術士システム 論文添削 】

2019年02月09日 作成 / 執筆:技術士システム【運営者】講師

 

平成31年度からの技術士 二次試験の改正について、一番の大きな変更点は、筆記試験の必須科目から「択一式」がなくなり「記述式」になります。

知識の整理ができたらば、とにかく論文の作成技術を高めることが必須です。


以下、日本技術士会より参照

平成12年の技術士法改正から十数年が経過し、産業構造や経済構造、社会ニーズ、国際的な環境が大きく変化し、それらに対応した技術士制度がどうあるべきか、その目指すべき方向性が改めて問われていることから、時代の変化に対応した高い専門性と倫理観を有する技術者の育成・確保のための技術士の資質の向上、技術士制度の活用の促進及び技術士資格の国際通用性の確保を目的として、平成27年2月より科学技術・学術審議会技術士分科会において、今後の技術士制度の在り方について審議が行なわれてきました。
その結果、平成28年12月に同分科会として報告書「今後の技術士制度の在り方」が取りまとめられました。同報告書では、第二次試験の試験科目(選択科目)の改正及び他の国家資格との相互活用の促進について具体的な改善施策が提言されるとともに、今後検討すべき事項がとりまとめられ、上記提言に対応するために関係する省令及び告示が改正され、平成31年度の技術士試験から実施されることとなりました。

 

平成31(2019)年度 技術士試験の概要について
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf

 

平成31(2019)年度技術士試験合否決定基準
https://www.engineer.or.jp/c_topics/006/attached/attach_6324_1.pdf

 

技術部門別の選択科目の内容【新旧対照表】
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_2.pdf

 


 

曖昧な「副詞」と「が」を取り除く

2019年03月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の論文では、あいまいな「副詞」と「が」を取り除くと、格調があがります。誤解のない文章になり、読みやすくなるためです。

 

〇あいまいな副詞を取り除く


あいまいな副詞を使うと、論理的でない文章になります。

なぜなら、誤解を生じる文章になるからです。

例えば、「生産率が相当向上した」とした場合、ある試験官は、10%向上したと捉えますが、別の試験官は、40%向上したと捉えてしまいます。


あいまいな副詞は、「かなり」「多くの」「非常に」のように、日常でよく使うことばです。

ですから、よく意識しておかないと、つい使ってしまいます。

文章を説得力のあるものにするには、あいまいな副詞のかわりに、数字を盛り込みます。

つまり、「生産性が10%向上した」と数値で表すようにします。

 

〇あいまい接続の「が」をなくそう!


 「が」という接続詞の働きには、逆接と順接の2種類があります。

逆接とは、「しかし」と同様に「が」の前後で逆の内容を述べるものです。

一方、順接とは、「それで」や「~ので」と同様に、単純な前後関係を述べるものです。


順接の「が」は、あいまい接続の「が」とも呼ばれます。

この「が」を不用意に使うと、一文が長くなり、試験官に誤解を与える確率が高くなります。

また、文脈から順接か逆接かを判断するよう試験官に強いることになります。

 

技術士試験では、あいまい接続の「が」をなくしましょう。

 

文章修行はやればやるほど、うまくなります。

上手な文章を書こうとせず、誤解のない文章を書けばよいのだ、と思っておけば、気が楽です。

2025年09月
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