2019年02月07日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受講生の皆様、こんにちは。
技術士の資格を取るように勧めると、大半の人は、
「いやー、無理ですよ。」と言って受験しようとも思いません。
総じて、「技術士=合格は難しい」
という概念があるからです。
では、その難しいという概念はどこから来るのでしょうか?
受講生にヒアリングをすると、
「合格率が10%程度だからです。」
と答えます。
確かに技術士資格の合格率は約10%という数値は事実です。
しかし、細かく見るとそうでもないのです。
2018年度までの試験で解説します。
これまでは、必須科目(択一試験)と専門科目(論文)がありました。
それぞれ6割が取れていれば合格です。逆に択一試験で6割取れていないと、
せっかく書いた論文は試験官に読まれることなく不合格が決定します。
では、どの程度の方の論文が読まれているのか?
それは、受験者の約50%です。
半分の人は択一試験で落ちるのです。
択一問題って難しいですか?いいえ、難しくありません。
なぜなら、半分以上が過去問から出題されているからです。
本屋に行けば、過去問題集が売っています。
どれでもいいので、1冊買ってしっかりと暗記すれば解けない問題ではありません。
受験生の半分が択一で落ちるということは、
択一で6割取れていれば、2次試験の合格率は2倍の20%になります。
さらに、論文までせっかく進んだ方でも、一発不合格の方が約1割います(事実)。
例えば、
です。
複数の回答書に回答を書くのですが、一番上の用紙にだけ名前や受験番号を書き
2枚目以降の答案用紙に書き忘れる方が多いのです。
10%も一発不合格者がいるのです。驚きですよね。
受験生の方々は、試験開始の合図とともに、全ての解答用紙に最初に記入してください。
ここまで読めば合格率が10%ではないことがわかるかと思います。
択一はしっかりと暗記し、全ての解答用紙に名前などを記入した段階で、合格率は30%となります。
3人に1人が合格できると考えると、難しい試験ではないと思えませんか?
論文対策とともに自分のモチベーションを上げる工夫をしてみてください。
2019年03月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士 環境部門の概要
産業の発展に伴い、地球環境の悪化が大きな問題となりました。
温室効果ガスや酸性雨、大気汚染、森林破壊など工業の発達と同時に多くの自然環境が破壊されてきたことを解決しなければならないという命題が課せられたと言っても過言ではないでしょう。
便利な生活の代償とも言える環境破壊や環境問題を解決することができるのは、その処方箋を出すことができる工業の技術者だけが行えることということができるでしょう。
そんな工業で環境の破壊を止めることができる、保護の方法を検討することができるということで環境問題に関わる技術者の試験といってもいいものが技術士環境部門です。
専門分野は環境保護保全、環境測定、自然環境保全、環境影響評価という四分野となりますが、それぞれの分野に違いは見られないと言えるでしょう。
技術士 環境部門取得後の活躍
環境問題を扱ったコンサル会社などへの就職や転職が挙げられます。
環境問題の検証、評価を行うシンクタンクなどもあり、環境に対する関心は高く、国や地方自治体でも環境負荷の低減を目標に掲げているところもあり、活躍する舞台は大きいと言えるでしょう。
また、大規模事業を運営する際には環境アセスメントを考慮しなければならないという環境省の指針もでているため、ゼネコンなどの建設会社も専門機関に調査を委託するということもあり、今後環境に対する仕事は増加していくものと思われます。
技術士 環境部門の問題点
技術士 環境部門は平成6年に新設された比較的新しい技術部門となります。
環境分野の専門技術者を育成するためのものであり、外部からの需要により新設された背景を持っているため、受験者数も多いのが現状です。
しかし、環境分野だけではまだまだ需要が少ないという事もあり、他の部門と合わせての受験を行っている人も多いようです。
環境に対する配慮は技術者として、これからも考えていかなければいけない内容となりますので、技術士 環境部門について受験を検討してみてはいかがでしょうか?
2019年04月26日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、お疲れ様です。
突然ですが、あなたの周りに、何かに成功した人や成功した会社があるかと思います。
すぐ身近な方でなくとも成功例はいくつか知っていると思います。
例えば、最近、株価も知名度も急上昇していたZOZOTOWNや、
陸上100m走で日本人の中で初めて9秒台を出した桐生選手などです。
我々から見ると、報道でそのような事実を知るわけですから、
たった1夜にして成功・有名になったと思うかもしれません。
しかしながら、桐生選手は中学校時代から陸上に励み、数々の大会で好成績を残していることから、
これまでの努力が伺えます。
世間に大々的に知られる何年も前から、計り知れない程の努力を続け、
怪我などの困難にも立ち向かいながら頑張ってきた結果なのです。
これは、資格試験でも同様のことが言えます。
資格試験は、合格発表によって、合格者と不合格者にわけられ、
社内や世間からの評価が一変します。
合格者には、今後の重要な仕事や、大きな責任を追うような仕事も振り分けられるでしょうが、
不合格者には今まで通りの業務しか振られないかもしれません。
その差はどこから来るのでしょうか?
周りの人は合格不合格の結果しか評価しませんが、
その裏には膨大な努力があるからです。
毎日、仕事が終わった後や皆が休憩しているはずの昼休みなど、
時間を見つけてはコツコツと勉強した結果が差として現れます。
数年間頑張って合格を勝ち取った方もたくさん見てきました。
あきらめずに勉強を続けた結果です。
辛いと感じることは多々あるでしょう。
しかし、合格を勝ち取るためには必要な努力です。
頑張って行きましょう。
論文の添削は随時受け付けております。
2019年05月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

スムーズに技術士になれる人の多くは、家族に理解があります。逆に、家族が受験に協力的でないと苦労します。
「平日は仕事で忙しく、休日は家族と過ごすから時間がとれない。受験生はみんな、そのような条件で勉強している」との考えは、必ずしも正しくありません。
なぜなら、独身者で休日に時間がある受験生は、1日10時間近く勉強することがあるからです。
単身赴任で、食事のときのお行儀を気にする必要のない受験生は、本を読みながら、ごはんを食べることがあるからです。
そして、このような受験生と、休日に家族と出かけたり、家事に時間を割いている受験生とでは、確実に勉強量に差が出ます。どちらが良いとか、悪いとかいう話ではなく、差がでてしまうのです。
もちろん、家族と一緒に暮らしていて、成果を上げ続ける方も、いらっしゃいます。
30代で総合技術監理部門の技術士となり、そのほかにも中小企業診断士の資格を取得している方がいます。
あるとき、執筆活動も盛んにされているため、その秘訣をうかがいました。奥様が資格取得に理解があり、習慣として、奥様もいっしょに勉強をされるとのことでした。
技術士試験の指導を通して、知り合った方のなかに、習慣として勉強をしている人、ライフワークとして業務関係の資格取得をしているが多くいらっしゃいます。
そして、彼ら彼女らの多くが、上手にスキルアップをされています。
彼らに共通していることは、家族に応援してもらっているということです。
『家族を味方につけるのは、大きなアドバンテージ』
家族に協力を仰ぐことが、技術士試験合格の近道になり得ます。
恥ずかしがらずに、奥さんに筆記試験用の答案を読んでもらいましょう。
口頭試験の模擬面接をしてもらいましょう。アドバイスに従うと、きっと、わかりやすい答案や受け答えになって、合格に近づくはずです。
2019年05月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。
既に論文の勉強を始めている受験生が多くいらっしゃるようで、数多くの添削依頼を頂いております。
今年度から択一試験が無くなり、必須科目(技術部門全般にわたる専門知識や課題解決能力が問われる問題)も論述となりました。
試験問題が変更になったからといって、勉強方法がガラッと変わるわけではありません。
択一問題を回答する上で必要な知識、すなわちキーワードは、論文を書き上げる為に必要な知識でもあります。
すなわち、キーワード集を作成することは論述にも有益となります。
今までの試験の選択科目Ⅱ-1でも専門知識が問われております。
よく言われているキーワードの数ですが、
参考書にもありますが「100個」は頭に入れておきたいですね。
あと試験日まで約2か月です。
今日から毎日2個キーワードを学習するだけで達成できる数です。
このように考えると、決して難しい数ではありません。
キーワードは参考書で読むだけで暗記できる人は、そう多くないはずです。
やはり、自分のノートに書き込んだり、暗記グッズを使用したり、
ご自分のやり方で勉強してみて下さい。
では、どんなキーワードが良いのか?
それは、やはり過去問を最優先してください。
過去問は技術士会のHPに毎年UPされています。
また、受験部門の法令や国の制度について
インターネットや、雑誌などでキーワードを拾ってください。
そして大事な事は、暗記(インプット)だけでなく、
必ず論述(アウトプット)をすることです。
当日、いきなり論文を書けと言われて上手くできるわけがありません。
さらに、自分が書き上げた論文を、かならず第三者にチェックしてもらうことが大切です。
とくに技術士の方であれば尚良いでしょう。
自分が書いた論文の良し悪しを、自分自身で気づくことは難しいことです。
どのような箇所に気を付けた方が良いのか、をまずは添削してもらいましょう。
添削依頼は、メッセージから随時受け付けております。
宜しくお願いします。
2019年05月15日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。
既に論文の勉強を始めている受験生が多くいらっしゃるようで、数多くの添削依頼を頂いております。
今回は、あえて効率の良くない勉強法について書いてみます。
実は自分も含め、受験生の皆様の中にも、
効率が悪い勉強方法を実践されている方が多くいます。
具体的に例を出してみましょう。
あまり望ましくない、勉強は以下の通りです。
1.問題集のときっ放し
2.テキストの斜め読み
3.過去問の点数に一喜一憂
4.ながら勉強
5.一つの問題に時間をかけすぎること(考えすぎること)
1.の問題集のときっ放しは、時間が無い方や、問題を解くだけで満足する人がやりがちは勉強です。
勉強は「理解→記憶→忘却」の繰り返しです。
漫然と問題集を解くだけでは「理解」と「記憶」はできません。
問題集を解く意義というのは、自分自身、何がわからないのか、何を誤解していたかを把握し、記憶するためです。
問題は時間を測り、素早く解くべきですが、
解説の読み込みには十分時間を確保し、明日本試験があっても、
その問題は確実に解けると自信を持って言えるくらいにその場で覚えるようにしてください。
(人間はそれでも忘れます。気にせず繰り返しあるのみです。
何度も何度もしつこく記憶したか人が合格につながります)
5.の一つの問題に時間をかけすぎるということも、
よくしがちな失敗です。
数字を思い出そうと努力したり、いちいち悩んだりすることです。
問題を一読して答えの筋道が見当たらなければスッパリ諦めてさっさと解答解説を見ましょう。
回答が無い場合は、回答を知っている人にどんどん聞きましょう。
「タイムイズマネー」とは良く言ったものです。
普段の時間を考えると、お金に換算することは難しいですが、
試験勉強となると話は別です。
技術士の資格試験は年に1度しかありません。
そこで不合格の結果をもらうと、
来年、再度受験する必要があります。
受験料もタダではありませんし、
数十時間~数百時間の受験勉強を再度行う必要があります。
ストレスも多いはずです。(私もそうでした。)
今年、絶対に合格するぞ!という意志を持ち、
効率的に勉強を進めてください。
少しばかりのお金にも自分への投資とお考えください。
浮いた時間でどんどん問題集を解き、繰り返しの頻度を上げていきましょう。
2019年05月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験の問題文は、一問の出題でもA4の問題用紙一枚にびっしりと問題文が書かれていることもよくあります。
問題を解く人によっては、この内容を隅々まで理解しようとしてしまい、なかなか手が付けられずに時間切れとなってしまうような人も多いのではないでしょうか?
内容も最新技術に関する内容のものもあれば、国連憲章など意外な部分からの引用もあり、あの手この手で受験者を惑わすようにできています。
しかし、過去問題を勉強する段階で、落ち着いて読めばその問題の真意について気が付く人も多いのではと思います。
落ち着いて問題を解くという当たり前のことができるようになるためには、訓練が必要です。
長い文章の問題の真意を見抜くコツ1 「質問文から読む」
英語試験で有名なTOEICでは、問題の前に英文を読んで、その内容から問いに答えるというリーディング試験があります。
しかし、その英文もすべて読んでいては時間切れになってしまいます。
そのため、質問文から読んで、該当する内容を英文から探すという受験テクニックがあります。
これを技術士試験にそのまま当てはめることは不可能ですが、長い文章の大半は出題の内容とは関係の薄いものである可能性もあります。
その判断を行うために、質問文から読むというやり方も有効です。
長い文章の問題の真意を見抜くコツ2 「聞きなれない言葉に惑わされない」
長い文章の出題文では、最新技術に関わるような多くの言葉が使われます。
多くの場合、長い出題文はヒントとなっていることが多いです。
出題文の中からヒントを拾い上げ、質問文の答えにつなげることは、TOEIC試験の手法と同じです。
そのためには、聞きなれない言葉を見て慌てずに、その前後を読めば聞かれていることは基礎的な内容であるということもよくあります。
長い文章を最初から読んでいて時間をかけるより、拾い読みをして出題の要となる質問の意図をよくくみ取るようにしましょう。
場合によっては、その問題文の中に答えが隠されているかもしれません。
2019年08月05日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、お疲れ様です。
さて、8月になりました。
非常に暑い日が続き、本業の仕事を進めるだけでとても疲れます。
7月の筆記試験を受験した方、受験しなかった方、
合格の可能性がある方、不合格の可能性が大きい方など
様々な方々がおられると思います。
しかし、「今、何もやらない」という選択肢は本当に正しいでしょうか?
合格の可能性がある方は、口頭試験の準備を進める必要があります。
不合格と思われている方は、来年の受験の為に、再度勉強を始める必要があります。
偉そうなことを書いていますが、
私自身、「今やる!」というのは非常に難しいことだと承知しています。
一級建築士や技術士の過去の資格試験勉強でもそうでした。
今でも英語を上達させる勉強や、その他業務で必要となる資格は多くあります。
そして、今!すぐ!やるべきだとはわかっていてもなかなか動けないという
情けない状態でもあります。
そこで、私がどのように勉強を進めるか、についてご紹介いたします。
初めから1時間、2時間を勉強することはできません。
ですから、テキストを目の前に置き、5分間眺める時間をとります。
気持ち的には5分と思って始めますが、
キリが良いところまで読もう、もしくは解答しようという気持ちになります。
この繰返しです。
最初は2日に1回程度ですが、徐々に勉強を始めることに倦怠感を持たなくなってきます。
それでもサボりたいという衝動に負ける時もあります。
しかし、そういう気持ちも含めて「早く」始めることにメリット以外有りません。
暑く大変な日々が続きますが、
ぜひ頑張っていきましょう。
2019年08月08日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士二次試験は、平成31年度(令和元年度)試験から択一式試験がなくなりました。そのため、筆記ばかりの試験になりました。つまり、以前のような知識を直接に問う設問がほとんどなくなりました。
しかし、必須科目Ⅰでも、選択科目Ⅱでも、選択科目Ⅲでも、依然として専門知識は基礎として必要です。なぜなら、論文を書くのにも、専門的学識を踏まえることが求められているためです。また、実際に、評価項目となるコンピテンシー(技術士に求められる資質能力)の1つに専門的学識も含まれているためです。
そこで専門知識の記憶をいかに効果的、かつ効率的に定着させるかテーマになってきます。
技術士試験は、原稿用紙に手書きする制度になっています。ですから、キーワードが正確に書けるように訓練しておくとよいでしょう。パソコンでまとめてばかりいると、簡単な文字も書けなくなってしまいます。
手で書くとき、丁寧に書くのがおすすめです。トメ、ハネ、ハライに気をつけて、はっきりとした字になるようにします。そうすることで、そのキーワードを目にする時間がわずかに長くなり、走り書きしたときよりも忘れにくくなります。
また、丁寧に書くことは、本番では必須です。丁寧に書けないが故に、合格点に至らないケースが多いのです。これは、悪筆の受験生が想像しているよりも深刻な現実です。
さて、一度書いたキーワードやその解説文は、24時間後、1週間後、1か月後というように期間を定めて見直しましょう。はじめのうちは、復習のインターバルをあまり空けずに、定着してくれば、多少の間を空けて見直すようにします。
そして、過去問で、そのキーワードを使って答案を書いてみましょう。
このように、「インプット→復習と定着→アウトプット」を一括りとして専門知識を定着させると良いでしょう。
2019年08月09日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

筆記試験の合否判定をしている受験対策会社があります。この合否判定で有用なのは、答案の「まずい箇所」の指摘です。その箇所が、なぜ点数を落としたのか、どのようにすれば加点につながるのかを検討することができるためです。
その取り組みができれば、合格できていた場合の口頭試験対策になります。仮に、不合格であったならば、そのカイゼンが次年度の合格につながります。
一方、合否判定でまったく有用でないのは、合格か不合格の講評です。なぜなら、これは、多くの場合は「不合格」と判定されているためです。合格と判定しているにもかかわらず、実際に不合格になってしまうとクレームにつながりやすいものです。そのため、合否判定は、当然に厳しめに評価されてしまいます。
ですから、合格か不合格か、白か黒か、〇か×か、という二者択一で考えるのではなく、「どのようにすれば、より良くなるのか?」「今の自分であれば、どのように書くのか?」といった自問自答をすると良いでしょう。
口頭試験は、難化の傾向にあります。
なぜなら、技術士試験のノウハウを、インターネットや受験対策会社から得られやすくなり、受験生の試験テクニックが高くなっているためです。つまり、簡単な質問では、受験生の真のスキルを評価できなくなってきています。
そのため、試験官は、「より本質的な質問を発する」ようになってきています。
例えば、5年ほど前であれば、「3義務2責務を説明してください」と質問されました。いまでは、「あなたのかかわる業務のなかで、秘密保持義務違反になるようなケースには、どのようなものがありますか?そして、技術士として、あなたは、どのように対応すべきですか?」のようになってきています。
受験対策会社やAXS技術士学院の講師のアドバイスを参考に、復元答案の点検に取り組まれると良いでしょう。
2019年08月17日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。
お盆の大型連休もあと2日で終了する方が多いかと思います。
私も9連休でしたが、土日を残してあと2日です。
さて、試験勉強の方は少し進んだでしょうか?
前回、夏を制するものは受験を制すると書きました。
自分で書いたからには、私自身もこの夏、勉強を始めてみました。
何を始めたかというと、英語の勉強です。
建設業の会社に勤めていますので、海外出張に行く機会もありますし、
社内に海外のお客様が訪問されたりします。
その時に、簡単な意思疎通程度の英会話ができないと、
話にならないと思い始めたからです。
そこで、「レアジョブ英会話」というものを始めました。
PCやタブレットをツールにインターネットを介して
全世界にいる登録された講師の方と英語で会話をするというものです。
まずはスピーキングテストを受験し、自分のレベルをチェックします。
その後、何百人といる講師の中から、自分が話したいと思える講師を選択し、授業スタートです。
1回の受講は25分、英語が苦手な私には非常に長い時間に感じます。
しかし、相手はさすがプロです。
私のレベルを即座に感じ取り、私にあった教材を選び、
簡単なワードを選択しながら会話をしてくれているのが感じられます。
始める前は、非常に大きな不安がありました。
苦手な英語で、初めましての人と何を話せば良いのか?
音声だけでどの程度相手の話す内容が理解できるのか?
意思疎通などできるはずがないという気持ちでした。
しかし、ビジネスシーンでの英会話とは全く異なり、
私自身のレベルに合わせたやり方、話し方、教材を選んでもらえる事で
始める前に感じていた不安はほぼ無くなりました。
もちろん、努力をしなくては会話についていけません。会話をするために予習をします。
この予習が自分の力になっているとも思えます。
レアジョブを通して、英語への苦手意識を無くす目的は、この数回のレッスンで達成できつつあります。
半年間のコースなので、予習復習を繰り返す事で徐々に上達できたらといいなと思っています。
技術士試験も全く同じです。
始める前は非常に不安が大きいはずです。
合格率が1桁の資格にどのように向き合っていけばいいのか、、、
ここにいる講師の方がたは、さまざまなレベルの受験生に対して
アドバイスできる方がたです。
まずは無料のメール相談から始めてみてはいかがでしょうか?
きっと今感じている不安な気持ちに変化があるはずです。
まずは一歩進んでみましょう。
2019年09月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

CPDとは何か?
Continuing Professional Development:継続研鑚です。
技術士試験に合格し、技術士となることがゴールではないということです。
このことは、技術士法や倫理綱領にも規定されています。
「技術士法」
第47条2
(技術士の資質向上の責務)
技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、
その他その資質 の向上を図るよう努めなければならない。
「技術士倫理綱領」
(継続研鑚)
10.技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。
ここに書かれていることは、当然口頭試験でも述べることができます。
Q:技術士を取得した後は、どのようなことに取り組みたいですか?
という質問がくることもあります。
その際に、CPDのことを述べたり、後輩の育成、部下の育成に積極的に携わりたい、と回答したりできます。
さて、CPDは何をすることを定めているのか?ですが、
CPD の範囲には、CPD によって獲得した能力を社会貢献に資する活動も含める。
一般に、次のように分類する。
① 能力を獲得する活動:講演会・講習会・シンポジウム・研修会・見学会等への参加、
論文発 表、口頭発表、執筆活動、資格取得、自己学習等
② 実務を通じた活動:表彰を受けた業務、特許取得等
③ 社会貢献活動:公的な機関等の委員会委員、講演会講師、技術指導等
とあります。
ただ聞くだけの講習会やシンポジウム参加でもCPD時間を得ることはできます。
しかし、講師として発表する側の場合は同じ時間でも重みづけが異なり、
多くのCPD時間を得ることができます。
目標とするCPD時間やAPECエンジニアの登録申請するために必要なCPD時間など、
調べて勉強する必要があるものもあります。
それぞれ、準備を進めましょう。
2016年11月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

わたしは、環境省の請負業務を行う組織に勤務しています。農林水産省など他の省庁では、技術士が、入札要件になることが多く、組織の受注力を上げるために、会社指示で受験することにしました。
職場には技術士はいません。
情報が限られていたため、受験対策会社のセミナー付き通信添削講座を活用しました。
二次の筆記試験では、環境部門(自然環境保全)で受験しました。前年の一次試験に続き、1度で合格しました。対策会社の、手厚いサポート講座を受け、直前模試も受けました。技術士に求められている要件は何かを、徹底的に理解するようにしました。講師の先生がアドバイスをくださったことを、何回も確認しました。
択一問題対策では、過去問とその類題を、繰り返し、解いて、訓練をしました。過去問は、平成13年以降の全問を対象にしました。1問あたりの解く回数は、少ししつこいですが、10回を目安としました。勉強場所は、平日には、通勤に使うバスと電車のなかで、休日には、問題集を持ち歩き、少しでも時間があれば、たとえ2、3問でも確認するように心がました。
論文問題対策では、基本方針の理解を重視しました。あらゆることを「現状把握→課題・問題点の抽出→解決策立案→期待される効果」の4つのステップで、考えることにしました。
また、近年の出題傾向として、リスクマネジメントに関する出題が増えています。そこで、「解決策立案→業務実施手順と留意事項→想定されるリスク→その低減策」の4ステップでも考えるようにした。これらの考え方を、自分のアタマのなかに定着させるために、書籍やインターネットで情報をこまめに収集しました。
このように技術士の試験制度を通して、自分の業務を振り返り、自分のスキルを高めることができました。驚くことは、業務が充実することが多くなったことです。それは、問題解決、課題遂行のやり方が、正しく身についたからだと思います。
これから受験される皆さんのご健闘を応援いたします。
2018年11月11日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

はじめに
今回の筆記試験は厳しかったですね。その難関を突破された皆様にとっては口頭試験は最後の関門です。近年筆記試験の合格率の低下と同時に口頭試験の合格率が上昇しています。しかし、油断は禁物です。やはり1割はカットされる可能性があります。その1割に入らない戦略で行くのか、合格の5割に入るための戦略で行くのか、合格の上位に入る戦略で行くのか。決めるのはあなたです。
不合格の1割に入らないための戦略
必須科目は選択式の問題で60%以上の正解率が合格基準です。記述式の問題IIと問題IIIの点数は、A判定は60%以上、B判定は40-60%、そしてC判定は40%未満だ。問題IIか問題IIIかのいずれかがB判定でも、トータルで60%以上の場合の総合判定はAとなります。しかし、選択問題の評価がA/BやB/Aの方は要注意だ。特に、口頭試験では、課題解決能力を問う問題IIIも口頭試験の試験官の面接材料として配布されます。したがって、もし判定にBがあれば、なぜ評価がBだったのかをしっかりと反省する必要があります。技術士の資質として、「フォローする」という能力が問われています。このため、口頭試験でのツッコミは必然的に厳しくなることを覚悟すべきです。これに対応するには、やはり入念な準備をするしかありません。
合格の5割に入るための戦略
要は合格者の平均像を目指すということです。現在のパターンは平成25年度から6年目ですので、口頭試験の傾向と対策もオーソドックスな質問を50問程度は用意して、それへの回答を用意することが大事です。模擬面接を最低でも3回程度は実施して、想定問答の見直しをすることです。忙しい日常の中でも、時間を捻出して、致命的なミスをしなければ、合格するでしょう。
合格の上位に入るための戦略
記述問題がA/Aの人は、単に合格するだけではなく、今後の後輩の規範になるような受験姿勢と受験勉強をしっかりとしてほしい。想定問題も100個程度は用意し、模擬面接も4-5回を目指そう。もしくは、用意した想定問答をスマホに録音して、隙間時間に何度も何度も繰り返し聴きましょう。何度も自分の問答の様子を聞いていると、ちょっと流れが悪いなあとか、冗長だなあとか、説明がロジカルではないなあとか気づくことがあります。ぜひ、自分自身で一人ツッコミをして、問答内容をブラッシュアップしてほしい。
さらなるスキルアップの方法を以下に列挙したいと思います。
1) 人の評価は最初の3つの印象でほぼ決まります
技術士にふさわしいと試験官に感じてもらえることが重要です。アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱するメラビアンの法則によると人は目から入る情報が55%、耳から入る情報が38%、そして話している内容はわずか7%です。また、スリーセット理論によると、人は最初の印象と二回目の印象と、三回目の印象でほぼ決まります。口頭試験で言えば、書類による印象と入室時の見た印象と、受験者が話す声の印象で受験者の印象=評価はほぼ決まります。入室時の身なりや動き、そして、受験番号や名前を述べた時には、試験官の印象がほぼ決まっていることをよく理解すべきです。
2)口頭試験は加点主義
口頭試験の試験官は、筆記試験であなたの答案を見て合格と判断してくれた人です。つまり、あなたを合格させようとしている。その期待に沿った努力をすることは当然の責務です。しかし、本番の口頭試験では、回答に困るような質問や、回答しにくい質問、質問の意味がよくわからない質問があるかもしれない。そのような時にはどうすべきでしょうか?適当に答えるのはダメです。時間の無駄だけではなく、試験官の印象まで悪くなります。必ず質問の主旨を再確認して、相手の意図に合うように回答しましょう。また、本当に知らないことは「すいません。その点は不勉強でよくわかりません。」「うまく説明できません。この後しっかり調べて勉強します。」などと潔く降参して次の質問に取り組みましょう。
3)試験官との論争は禁物
優秀な受験者ほど、自分の知見や意見に自信を持っていることが多い。試験官が理不尽なことを言うこともないとは言えません。そのような時に論争するのは厳禁です。これは議論の場ではありません。あなたは評価されている立場です。「へりくだる」必要はないし、自分の意見を曲げる必要もありませんが試験官に対する攻撃は最低です。そのような場合にも、「そのような見方があるのですね。勉強になりました。」とか、「この件は議論の余地がないと考えていましたが、そのような解決法もあると気づくことができました。ご指摘ありがとうございます。」など、要は相手の立場を理解し、試験官の意見を尊重する姿勢を崩さないことが肝要です。
4)PREP
プレゼンテーションでは、SDS法やPREP法が有効だ。SDS法とはSummary、Details、Summary、つまり、まず結論を述べ、その詳細を説明し、最後にまた結論を述べる方法です。またPREP法では、まず結論を述べ、その理由を述べ、その例を示し、最後に結論をもう一度述べます。人は、抽象的な一般論と具体的な各論を繰り返すと理解の幅が広がり、納得しやすい。これと真逆なのは、背景→条件→考慮事項→理由→(最後に)結論で、公務員が陥りやすいパターンです。口頭試験では時間の制限があリマス。まず結論を述べたら、試験官の顔を見て、「理由を詳しく説明した方がいいですか?」「この内容で詳しく説明してよろしいでしょうか?」とか聞いてから次に進むのがお勧めです。試験官によっては、最初の結論だけで「次の質問に移ります」と言ってくれることがあります。その場合には最初の結論だけで回答になっているので、貴重な時間の節約以上に加点を繰り返せるという効果があります。
5)イメージとロジックで人は納得する
人は物事をイメージして、ロジックを理解できたときに納得します。これは人間の脳が左脳と右脳に分かれていることに起因します。口頭試験の特に小論文(詳細業務)の説明のときに意識すべきです。つまり、例えば「橋梁」の改善を説明するなら、どんな橋かを試験官にイメージしてもらうことが必要です。幅員10mの橋なのか、100mの橋か、それとももっと巨大な橋なのか。どんな橋なのかのイメージがずれていたらこれは悲劇です。何を説明しても質疑が食い違ってしまいます。手振りをまじえなが試験官との間で同じイメージを共有できたら、次は冷静に端的にロジックを説明します。課題は3点です。目的はこれです。解決策は3つありますが、私はA案が最適と判断した。その理由は3つあります。このようにマジックナンバー(=3)をうまく活用しながら説明すると、人は納得した気になるものです。
まとめ
口頭試験の目的は合格することです。そのためには、不合格の1割に入らないという戦略でも、合格者の5割、つまり平均的な合格者の戦略でもいいと思います。しかし、本当に合格して、技術士として活躍したいと考えるのであれば、合格の上位者を目指して欲しい。技術士試験に合格するのはゴールではなく、スタートです。技術士として活躍するには、物を書いたり、講演で話をしたり、経営者の相談に乗ったりすることがあります。そのようなことに対応できる能力を有するのかどうかを試されているのが試験ですが、同時にそのような能力を伸ばすチャンスでもあります。単に合格するのではなく、上位者での合格を是非目指して欲しい。サッカーに例えて言えば、1点差で勝利するのではなく、2点差で勝利を確実にするのではなく、3点差をつけて、圧倒的な勝利を目指して欲しいと思います。そうすることで、相手に1点を取られても、2点を取られても、勝利=合格できると確信出来ます。最後の一踏ん張りです。栄冠をゲットすることをイメージして頑張りましょう。
2017年03月02日 作成 / 執筆:タートル講師
3月1日に、技術士二次試験の合格発表がありました。
合格された方、本当におめでとうございます。
残念ながら口頭試験で不合格となった方もいらっしゃいます。
部門や科目により差はあるかと思いますが、建設部門のように受験者が多いところでは、
口頭試験の合格率は毎年90%前後だと思います。
つまり10名に1人くらいの割合で、口頭試験で不合格になる方がいるということです。
残念ながら口頭試験で不合格となった方から連絡をいただきました。
差支えのない範囲で、不合格となった主な原因について記します。
一言でいうと、『受験申込書の失敗』です。
受験申込書には、部門、科目、専門とする事項、業務経歴、業務内容の詳細等を記載します。
この方は,科目と専門とする事項にミスマッチはありませんでした。しかし、業務内容の詳細
で取り上げた業務は、専門とする事項とマッチしていませんでした。
つまり、こういうことです。
例えば○○部門A科目の内容が、a、b、cに分類できると考えてください。この方は専門とする事項
としてaに関することを書いているのに、業務内容の詳細ではcに関する業務を取り上げていました。
ちなみに業務経歴は、4つはaに関する業務を挙げているのに、1つだけcに関する業務を挙げていて、
その業務を業務内容の詳細に取り上げていました。
私自身の受験経験、また他の受験生の話から考えると、口頭試験の試験官は専門とする事項によって
決まるようです。
例えば建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目であれば、受験時に河川に関連する内容を専門とする
事項にしていれば、口頭試験の試験官は河川分野が専門の方になるという具合です。
ですから、専門とする事項を河川に関連する内容にしているのに、業務内容の詳細で海岸に関する業務を
取り上げていたら、河川分野が専門の試験官が海岸のことについて口頭試験で聞く、という事態が生じます。
先に挙げた不合格となった方は、このパターンになってしまい、最初から最後まで口頭試験で話が嚙み合
わなかったということでした。
受験申し込み時点からアドバイスできていれば、と思いましたが、後の祭りです。
もし、専門とする事項と業務内容の詳細が一致していない受験申込書を提出しても、これが原因で受験申込み
が不受理になることはありません。
しかし、無事に筆記試験を合格しても、口頭試験が残念な結果になる可能性は非常に高まります。
受験申込書を提出してしまったら、文章を訂正することはできませんから、提出前に十分なチェックを受ける
ことが大切です。
*受験申込書に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年03月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士の倫理網領について前回からの続きです。
技術士は、将来にわたる環境負担を極力少なくした開発を行う努力をするよう心掛ける必要があります。
条文:技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたる社会の持続可能性の確保に努める。
工業的な開発を行う場合、様々な資源を必要とします。
例として、プラスチックを使用する場合は石油系資源を必要とします。技術士の開発した製品が広く普及すれば、それだけ製品を生産するための資源を必要とします。
しかし、石油などの自然資源は限りある資源です。
それらの開発に関して、使い捨てなど資源を枯渇させるような生産サイクルでは将来にわたる社会の発展は難しくなります。
技術士は、技術開発によってこうした資源の有効利用などを通して、持続可能な社会を目指すよう心掛けることが義務付けられています。
しかし、これはどうすれば環境負荷がかかるのかなど検証に長い年月がかかる場合があります。
二酸化炭素排出量などは目に見えるものではなく、指標も気候変動などの世界規模での検証が必要なものが多く、非常にわかりづらい場合が多いというのが現状です。
こうしたことから、条文も「社会の持続可能性の確保に努める」という表現にとどめております。
現時点で最も環境負荷の少ない生産方法やリサイクルシステムの確立を行い、将来的な負担を減らすよう努力する必要があります。
将来を予想するということは現時点で考えうる可能なものを積極的に取り入れるということになります。
技術士として将来を考え抜いた仕事が、将来の人たちから感謝されることになるかもしれません。
2017年08月08日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
直近の技術士二次試験の試験結果より、どのようなことがわかるのでしょうか?
全体合格率
受験者数 31635人 合格者数 3648人 合格率 14.6%
合格率は10%台となっており、難関であることには変わりありません。
分野で言えば、建設部門が受験者数の5割以上を占めており、建設部門での合格率が全体にも反映されてきていると言えるでしょう。
建設部門合格率
受験者数 17535人 合格者数 1786人 合格率 13.1%
建設部門での合格率は全体と比較すると同水準となっております。これは、受験者数が少ない部門では合格する人の割合が多く、合格率が跳ね上がっていますが、難易度が変わっていることではないということを示しております。
建設部門ではそれだけ技術士資格の需要があると言えます。これは建設コンサル会社などの官庁受注の必須条件として、技術士資格者の人数などの規定があるためです。
年代別試験結果
では、技術士二次試験は何歳の人が受験を考えている傾向にあるのでしょうか?
受験者平均年齢 43.5歳 合格者平均年齢 43.1歳
平均年齢として40代前半で受験をしている人が多い傾向にあります。
しかし、合格率で最も高いのは30代の16.4%でした。
ここから言えることは、受験の条件を取得することができた場合、早めに受験した方が合格しやすいということができます。
年齢が上がっていくと、記憶力が落ちてきたり、勉強に対する怠惰な感情などが生まれやすくなってしまいます。それ以外にも、仕事面でも重要なプロジェクトを任されたり、家庭面でもやらなきゃならなければならないことが増えてくるでしょう。
統計では20代での受験者もいますので、技術士二次試験の受験資格を取れたら早めに受験をすることが合格への近道とも言えます。
高齢の方でも諦めてはいけません。
70代での受験者も存在して、合格者も出ているのも特筆すべきでしょう。
世間では引退している年齢でも、努力を続けられていることには頭が下がる思いです。
技術士二次試験は絶対に合格するという気持ちがとても重要な試験であると言えます。
2017年08月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士の2次試験は時代とともにどのような変化を遂げてきたのでしょうか?
公開されている統計データより振り返ってみます。
過去を振り返ることで、これからの対策を考えることができます。
昭和33年~43年
技術士二次試験の創成期と言える時代です。この時の受験者数は1300人から2000人程度と今と比べて受験者数も非常に少ないです。合格率も60%を超えている年もあり、受験者の半数以上が技術士となっていた時代です。
しかし、まだ大卒の人も少なく、日常の業務で高度な技術を必要とする業務が少ない時代ですので、この受験者数は納得できるものです。
昭和44年~昭和53年
年々受験者数が増加して、昭和52年には5000人を超えております。
最初の頃と比べると受験者数が増えてきたと言えますが、まだ現在のような受験者数ではありません。
この頃になると、合格率も下がってきて20%台まで落ち込んでいます。受験を行う人が増えると合格率も低下してくることが分かります。
昭和54年~平成元年
昭和61年には受験者数が1万人を突破しました。しかし、それと反比例するように合格率は10%台まで低下します。ここまで来ると技術士資格の知名度も上がってきているものと言えます。また、難関資格であることも同時に世間的に知られるようになってきます。
平成2年~平成12年
受験者数が徐々に増え続け、平成12年には4万人に迫る勢いです。合格率は10%を切って安定するようになります。合格率一桁台の取得が難しい資格となります。
平成13年~
平成13年からは、より幅広い技術分野での技術士の育成を目的とした総合技術管理部門の技術士資格の試験が始まりました。この場合、一度一つの部門で技術士となって人が受験するため、受験までのハードルも高くなります。
しかし、ここにきて、合格率が一桁台だったのですが20%を超える年も出ております。その後は10%台後半を推移し、現在に至っております。
ここから言えることは、一昔前の技術士よりは今の方が易しいと言えるのではないでしょうか?
他の資格でも言えることですが、難しすぎる資格というのは、実践ではあまり出てこないような部分が出題範囲となるため、資格取得の勉強と実務がリンクしないという状況が出てきます。
技術士はその反省を踏まえて、適度な難易度に調整されていると言えるでしょう。
2017年11月01日 作成 / 執筆:タートル講師
10月31日に技術士第二次試験の筆記試験結果発表がありました。
筆記試験に合格された方、おめでとうございます。まずは関門を一つクリアしました。しっかり準備をして口頭試験に臨んでください。
さて、想定質問の作成等に加え、確実に受験できる体制を整えることも口頭試験対策の一つです。
交通機関のトラブル等のリスクを回避するために、試験前日は口頭試験会場へ徒歩で行ける範囲に宿泊されることをお勧めします。
ところで、宿泊施設はどのような方法で確保されますか?
最近はネットの宿泊予約サイトで簡単に宿泊予約を行うことができますので、まずはネットを利用して探すのが良いと思います。私も出張時には宿泊予約サイトを利用して宿泊先を確保することが多いです。
ただ、最近は観光客の増加等の影響もあり、都心部のビジネスホテルは空きが少ない場合が多いです。口頭試験は土日祝日に実施されることが多いので、休みの前日だと尚更予約が取りにくいことが予想されます。
うまくネットの宿泊予約サイトで予約できればよいのですが、満室で適当な宿を確保できない場合はどうしますか?
「蛇の道は蛇」という言葉があります。旅行代理店に相談してみましょう。
旅行代理店であれば、予めホテルの部屋を一定数確保していることがあります。その場合、一般向けには満室になっていても、旅行代理店を経由すれば部屋を確保できる可能性があります。
また新幹線や飛行機のチケット手配と併せて頼めば、割安になる可能性もあります。
口頭試験までの短い期間、やるべきことはたくさんあります。交通・宿泊の手配といったことは他者に依頼してしまうのも時間の有効利用の方法です。
*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2017年12月16日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

12月14日に日本技術士会のホームページで一次試験の合格者が発表されました。
合格された方!
本当におめでとうございます。でも、これはゴールではなく、スタートです。間髪おかずに二次試験にトライして栄冠を勝ち取りましょう。
全体で8,658名が見事合格され、その合格率は48.8%でした。部門別の特徴を見てみましょう。
1) 受験数の多いトップ5
部門別に見ると、やはり建設部門が圧倒的に多いですね。2番目が電気電子部門、3番目が機械部門です。
電気電子部門が2番目に多いというのは個人的には少し驚きでした。そして、4番目が上下水道部門、そして
5番目が環境部門です。この上位5部門の合格者が6,862人なので、全体の79%を占めています。20部門中
の5部門(25%)の合格者が全体の約8割でした。
| 技術部門 | 受験申し込み者数(A) | 受験者数(B) | 合格者数© | 合格率(C/A) | 合格率(C/B) |
| 建設部門 | 10,135 | 7,904 | 3,885 | 38.3% | 49.2% |
| 電気電子部門 | 2,639 | 2,074 | 940 | 35.6% | 45.3% |
| 機械部門 | 2,590 | 2,080 | 1,036 | 40.0% | 49.8% |
| 上下水道部門 | 1,597 | 1,307 | 654 | 41.0% | 50.0% |
| 環境部門 | 1,226 | 962 | 347 | 28.3% | 36.1% |
2) 男女の合格者
全申込者数22,425のうち男性は約90%、女性は約10%でした。先日の二次試験の口頭試験の控え室でも
男女比はほぼ9:1でした。ちなみに、合格率(C/A)は女性の方が少し高いが、合格率(C/B)は男性の方が
少し高い。まあ、誤差範囲でしょう。
| 技術部門 | 受験申し込み者数(A) | 受験者数(B) | 合格者数© | 合格率(C/A) | 合格率(C/B) |
| 全体 | 22,425 | 17,739 | 8,658 | 38.6% | 48.8% |
| 男性 | 20,079 | 15,813 | 7,732 | 38.5% | 48.9% |
| 女性 | 2,346 | 1,926 | 926 | 39.5% | 48.1% |
3) 合格率の高い部門
合格率(C/B)が最も高かったのは原子力・放射線部門の71%でした。2番目が経営工学部門、3番目が化学部門、
4番目が金属部門、そして5番目が航空・宇宙部門です。ただし、合格率(C/A)で見ると、どの部門も50%台なの
で、結局受験してもダメだと判断した人は受験を控えたので、結果的に合格率が上がっているとも見える。ちなみに
私は、電気電子部門の技術士ですが、一次試験では電気電子部門の合格率が低い(今回も4番目にむずい)ので、
合格率の高い経営工学部門にトライして見事にパスしました。これは戦術の成功かも。
| 技術部門 | 受験申し込み者数(A) | 受験者数(B) | 合格者数© | 合格率(C/A) | 合格率(C/B) |
| 原子力・放射線部門 | 151 | 126 | 90 | 59.6% | 71.4% |
| 経営工学部門 | 299 | 252 | 174 | 58.2% | 69.0% |
| 化学部門 | 308 | 245 | 166 | 53.9% | 67.8% |
| 金属部門 | 173 | 138 | 93 | 53.8% | 67.4% |
| 航空・宇宙部門 | 69 | 54 | 36 | 52.2% | 66.7% |
地区別や年代別や勤務先別、最終学歴別の受験者数や合格者数は日本技術士会のホームページ(下のURL)に掲載
されているので、ぜひチェックしてみてください。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/001/attached/attach_1012_2.pdf
ぜひ周りの人にも技術士の受験を薦めて仲間を広げ、そして自らもチャレンジしてさらにステップアップしましょう。
以上
2017年12月23日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

人工知能の世界のキーワードに「過学習」という言葉があります。
最近の人口知能のアルゴリズムでは機械学習が注目を集めている。この機械学習は人間の頭脳の仕組みを参考にコンピュータに適用できるように工夫した学習方法だ。最近では、Alpha Goがプロの棋士を負かしたので有名になった。この機械学習で陥りやすいのが過学習だ。これは例えば囲碁の指し方を学習しても、表面的な指し方を学習してしまって、本質的な理解が深まらないという失敗の構図だ。
例えばゴルフでも、練習場では上手に打つのに、実際のゴルフ場では全然ダメなことがある。模擬問題は100点なのに本当の試験では及第点も取れないことがある。一方、練習ではそこそこだけど本番では最高の成果を残す人もいる。本番に強い人と、本番に弱い人の差は何が原因なのか。
それが過学習で説明できる。例えば、技術士試験の選択問題を何度もなんどもやっていると、本質的な理解ではなく、問題の順番で回答の番号を覚えてしまうことがある。この問題の答えは②とか、この答えは①とか。覚えるつもりはなくても、何度もやると覚えてしまうので、正解となる。マスターしたような気持ちになる。この錯覚が過学習という現象だ。本質を理解していないので、設問の構成や回答の選択肢が変更されるとまったく太刀打ちできない。
では、どうするのか。そのためには、学習の間隔をあけて、わざと忘れることだ。回答の番号といった意味のない情報は短期間のメモリー領域には保存されるが、長期間のメモリー領域には保存されない。したがって、一度学習したら、少し時間をあけて、もう一度トライする。その時に正解できたものは実力だ。その時に正解できなかったものは、やはり本質を理解していなかったということだ。なぜ正解できなかったのかを考えて、反省して、知識を補充して、理解を深める。そうすることで脳内の長期間のメモリーに保存できる。しかも、関連情報も増えているので、記憶の再現がしやすくなるという効果もある。そして、また時間を空ける。そして同じことをする。これを三回繰り返すと人間の脳の深いところに必要な情報が刻み込まれる。
そして、技術士試験の本番のタイミングに記憶と理解度のピークを持っていくのです。
私は、技術士の二次試験を三回受けました。その度にこのマジックナンバーの3を使った学習法を活用して、それぞれストレートで合格しました。ただ、面白いのは、例えば口頭試験で、3つの義務と2つ責務を覚えるが、見事に忘れていることだ。でも、一度理解して覚えているので、再度記憶領域に呼び返すのが非常に楽だ。一流の技術士を目指すのであれば、ダブルホルダーではなく、トリプルホルダーを目指すぐらいでちょうど良いのかもしれない。
頑張ってください。栄冠はあなたのものです。
2018年02月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
勉強は何も偉人や有名人だけが行っているものではありません。
誰もが日々努力し、その壁に挑戦しています。決して有名な人が残した勉強の名言ではありませんが、真意をついていると感じた名言をいくつか取り上げてみました。
あなたの隣の席にいた同僚が、この名言をネット上に書き込んだのかもしれません。
あと30分の努力が夢への1歩となる
そのとおりとしか言いようがない名言ですね。
勉強も1時間、2時間と続けるより、短時間で区切って休憩や日々続けた方が大きな成果を上げます。それは4時間通しで週一日勉強を続けるより、毎日30分でもいいから続けたほうが忘れにくくなり、とても合理的です。
分からない問題は放っておけ。たかが数点。その問題に執着しすぎるな
試験中にある問題にぶち当たり、他のできたかもしれない問題を行わずに、その問題を解くのに時間を無駄遣いしてしまうのは非常にもったいない行為です。
試験テクニックという言葉で嫌う人もいると思いますが、技術士などの難関試験を勝ち抜くためには必要なスキルとなるでしょう。
どうしても、完璧に答案を書かなければならないという呪縛にとらわれ、完璧な回答をすることを目指すと逆効果となることもあります。
そんな状況を説明している名言です。
10年後にはきっと、
せめて10年でいいから戻って
やり直したいと思っているだろう。
今やり直せよ。未来を。
10年後か、20年後か、50年後から
戻ってきたんだよ今。
いつまでいっても過去にこうしておけばよかったという後悔は、どの選択をしたとしても残っていることでしょう。それは、技術士試験を受験するということを決めたことやあきらめたことについても同じです。
技術士試験を受験するということは10年後、20年後の自分に大きな影響を与えているということでしょう。しかし、合格までにあきらめてしまう人もいるのではないでしょうか?
あきらめた10年後の自分は、今の自分をどう見ているのかを考えてみましょう。
その時に、後悔していると感じたのであれば、今からでも10年後の自分が満足できるように勉強をすることができます。
一番の強みは勉強しなければと気づくことができたことにあります。
このページを見ている人は、それに気づくことができる可能性をもっています。
2018年04月02日 作成 / 執筆:タートル講師
技術士第二次試験の受験申込書の配布が始まりました。
これまで技術士ニュースを通じて何度もお伝えしたように、受験申込時に作成する「業務内容の詳細」は、口頭試験における主要な資料となります。
「とりあえず、このくらいで」という安直な気持ちで作成・提出することは厳禁です。必ずしっかりと作り込んでください。
今回は「業務内容の詳細」をどのような構成で作成すれば良いか、一例を紹介します。部門により何を詳しく述べるのか等、比重の置き方も違うかと思いますが、参考になれば幸いです。
1.立場と役割(2~4行程度を目安に)
当該業務について、自分がどのような立場で、どのような役割を果たしたのかを記述します。業務の概要も記載して、業務全体のイメージがわかるようにしておくと更に良いです。
2.技術的課題(5~7行を目安に)
業務を遂行するにあたり、支障となり乗り越えないといけなかったことを記述します。例えば工事で掘削を進めていたところ、当初は想定していなかった脆弱な地層が出現したので、斜面崩壊を防止しつつ工期内に工事を完了させる必要が生じた、というような事です。
3.技術的提案(5~8行を目安に)
技術的課題を解決するために、あなたが提案したことを記述します。単に「こういうことを提案しました」ということではなく、「(課題の原因となる事象は)〇〇によるものと推測した。それを解決するためには□□が必要だと考えた。そこで私は△△の実施を提案した」というように、提案に至るプロセスを含めて記述してください。
4.技術的成果(3~4行を目安に)
提案内容を実行した結果、どうなったのかを記述します。必要に応じて、現時点における評価や今後の展望についても記述します。
720字しか記述できませんので、業務について総花的に紹介するのではなくて、課題や提案を1点か2点に絞り込むことが大切です。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2018年05月28日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

施工管理技士という資格をご存知でしょうか?
施工管理技士を認定する施工管理技術検定は建設業法第27条に基づく国家資格である。現在は、建設機械、土木、建築、電気工事、管工事、造園の6つの分野の施工管理技士の認定試験が行われている。例えば、電気工事で言えば、1級施工管理技士は電気工事の監理技術者になれ、2級施工管理技士は電気工事の主任技術者になれる。
電気通信工事の施工管理技士は、現在は検定がないが、平成31年度から電気通信工事の施工管理技士を認定を開始する予定だ。
http://www.mlit.go.jp/common/001209827.pdf
一方、電気電子部門の技術士に合格した後、所定の研修を受講すると監理技術者として活動できる。技術士を目指す目的は色々あるが、会社から監理技術者が不足しているのでトライしてくれと奨励される場合もあるだろう。そのような場合には、現在は技術士を目指すしかないが、平成31年度からは1級電気通信工事施工管理技士を目指すという方法も選択できる。
東京オリンピック、パラリンピックに向けて各種工事がひっ迫しているからかどうかは不明だが、建設業法で定める監理技術者が不足しているためと想像される。平成31年度というと技術士の二次試験の精度も改定される。電気電子部門の合格率は結構狭い門だが、施工管理技士というバイパスルートが出来上がると、技術士の電気電子部門はさらに狭き門になる可能性があるかもしれない。
電気電子部門を目指す人は、ぜひ今年度のうちに口頭試験まで一気に突き進んで合格の栄冠を勝ち取って欲しいと思う。
以上
2018年06月05日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士を目指して日々奮闘している皆さまへ
技術士の択一問題や記述式問題への学習は進んでいますか。それぞれのコツについてはすでに記載したので割愛しますが、やはりコツコツと続けるしかない。結構地味な作業を繰り返し繰り返し実行して、脳に定着させる必要があります。
7月に入ったら手書きに切り替えて、答案用紙に対峙したら鉛筆が勝手に動くぐらいまで修練することも望まれます。でも、そんな修行にも近い学習を持続するのはやはりけっこう辛いものです。これに対しては2つのアドバイスをします。
1)ともにトライする仲間を作ろう。
勉強しているのは自分だけではない。一緒に頑張っている仲間がいる。ライバルがいると思えばもうひと頑張りできるのではないでしょうか。
2)スタバなどで勉強している雰囲気に身をおく。
自宅で勉強できる人もいるかもしれない。しかし、私は自宅に戻ると見たいテレビもあるし、ビールも飲みたいし、家内との会話も楽しみたい。なので、自宅に戻るのを少し我慢して2時間ほど駅前のスタバで勉強するようにしています。スタバでなくても良いのですが、学生や社会人や主婦が勉強しているのを横目でみると、頑張っているのは自分だけではないと感じられる。やはりもうひと頑張りしようと思えます。
リフレッシュしながら後1ヶ月ほどをラストスパートしましょう。
以上
2018年07月01日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

受験生の皆様
7月16日の技術士試験まであと2週間ほどですね。最後の追い込みに頑張っている人も多いのではないでしょうか?
私も4部門目のチャレンジということで情報工学部門にトライします。しかし、これがなかなか難しい。昨年度の合格率も7%と厳しかったけど、その問題の範囲も広く、難問も多い。正直挫けそうになりつつありますが、頑張ります。
受験生にとって得意な分野と不得意な分野があります。また、設問者によって問題の難易度が異なることもあります。しかし、その採点の方法は基本的に設問の内容に回答できているか、適切なキーワードを活用できているか、論旨が明確であるか。だいたいこんなものです。特に課題II-1は知識問題なので、適切な理解とキーワードの活用がポイントです。
自分の得意分野の問題の難易度が低ければこれはラッキーです。しかし、得意分野の問題の難易度が高く、不得意な分野の問題の難易度が低いと感じたときに、あなたはどちらを選択しますか?これは非常に悩ましいところですが、冷静にキーワードを書き出してみて、たくさんかける方を選択するべきでしょう。だって、加点されるのはキーワードの数なので、多くのキーワードを思いつく問題こそ、あなたが回答すべき問題です。
少しでも多くのキーワードの理解を深め、記憶を定着させ、本番に望めるように頑張ってください。
以上
2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師
平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。
建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。
以下はⅡ-1-1に関する記述です。
Ⅱ-1-1は河川に関する問題で、河川砂防技術基準の改定を踏まえた問いとなっています。
「河道計画」に特化した設問なので、河道計画に関わる節の内容を知らなければ、適切な内容の論文を記述する
ことは困難だったのではないかと考えます。
問われているのは以下の2点です。
①河道計画策定にあたり検討すべき事項を4つ以上挙げて、計画策定の基本的流れを概説する。
②検討すべき事項の中から2つを選定して、治水の観点から配慮すべき事項を述べる。
まず①についてです。
検討すべき事項と基本的な流れは、河川砂防技術基準『1.2.2河道計画検討の基本的な流れ』に記載されています。
すなわち、
1)計画高水位の設定
2)改修を必要とする理由に応じた計画区間の設定
3)河道の平面形、縦横断形等について複数の検討ケースの設定
4)河川構造物などの設定
5)治水・利水・環境への効果及び影響について総合的な評価
です。個別の設定内容である1)から4)と、総合的な評価である5)で、『4つ以上』という設問の要求事項を満たす
ことが求められています。つまり1)から4)の4つは必須事項と考えます。
次に②については、①で挙げた「検討すべき事項」の中から2つを選定して、それぞれの検討事項について「治水」の観点
から配慮すべき事項を説明することが求められています。「利水」や「環境」の観点で配慮事項を記述しても、題意に沿っ
た内容とは言えません。
例えば「計画高水位の設定」であれば、『計画高水位を以前よりも高くすることは河川を大幅に再改修するに等しいことに
なり、部分的な場合を除き現実的ではないばかりでなく、洪水をできるだけ低い水位で流すという治水の大原則に反するもの
であるため、既往の計画高水位を踏襲する』というように、河川砂防技術基準の「考え方」を踏まえた治水上の配慮事項を
記述することが必要です。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師
平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。
建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。
以下はⅢ-2に関する記述です。
Ⅲ-2はソフト対策に関する問題でした。
ハザードマップの作成等に関するソフト対策については、過年度までにも出題されていましたが、今回の問題文は
「災害に強い地域」、つまり「まちづくり」に関連するソフト対策が問われています。
都市及び地方計画科目の問題文と言っても過言ではない内容ですので、戸惑った方も多かったのではないでしょうか。
地域全体の「大きな仕組みづくり」の観点で記述ができたかどうかがポイントとなります。
問われているのは以下の3点です。
①災害に強い地域にするためのまちづくりに関して、具体的なソフト対策の例を2つ説明
②災害に強い地域にするためのソフト対策推進上の課題を2つ説明
③2つの課題に対して、それぞれ改善方策を提案
3つのうち、②と③は関連していますが、①に関しては単独の問いと考えて良さそうです。
まず①についてです。
現在取り組まれている、まちづくりレベルでのソフト対策の事例を挙げる必要があります。また、「河川、
砂防及び海岸・海洋の分野において」という問題文ですから、専門分野における具体的な事例が必要です。
例えば、津波災害を避けるための高台移転等が挙げられます。
次に②についてです。
「災害に強い地域にするためのソフト対策推進」が問われています。問題文の前書きに「住まい方を含め
たまちづくりにおける工夫」、「地域コミュニティー強化」という記述があるので、このあたりの視点で
の課題提示をするのが望ましいです。
例えば「土砂災害の危険性が高い限界集落のあり方(移転をいかに進めるか)」のようなテーマが考えら
れます。
最後に③についてです。
②で挙げた2つの課題それぞれについて、改善方策を述べます。「解決策」ではなく「改善方策」となって
いますので、②では短期間では解決が困難な大きな課題を挙げることが要求されていると感じます。
「住まい方」や「地域コミュニティー」が課題ということであれば、テクニカルな改善方策というよりも、
仕組みづくり、合意形成、法整備といった、まさに都市及び地方計画的な視点の方策が必要であると考えます。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2018年07月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
筆記試験が終わって約2週間ですね。
日本技術士会から択一式の正答が公表されていますが、自己採点はされましたか?
さて、前にも書きましたが、筆記試験合格者に行われる口答試験で、筆記試験の論文について
聞かれることがあります。
ですから、まだ論文の再現をされていない方は、論文の再現をしておくことを強くお勧めします。
試験から日が経つにつれて何を書いたかどんどん忘れてしまうので、もしまだでしたら、すぐにして下さい。
まずは、論文を再現することが必要ですが、そのあとは急ぎませんが、次のことを実施しておきましょう。
・間違いがないか、不足がないか確かめて下さい
参考書などを調べながらでよいので、ご自身が書かれた論文に間違いがないか、わかりにくいところはないか、
不足していることはないかチェックして下さい。
本当なら、こういう風に書いたらよかったという「模範解答」を作成するのがよいと思います。
・口頭試験での回答案を作成して下さい。
口頭試験で、「訂正や追加することはありませんか」という問いに対して訂正や追加したいことがある時には、
「筆記試験のときには、○○がよいと思いましたが、試験後、落ち着いて考えると、△△の方がよいことに
気付きました」みたいな、説明をできるようにしておくことが必要です。
口頭試験で試験官が質問してくるということは、論文に疑問があるか間違いがあると考えているということです。
試験官は論文を持たれていますので、何を書いたか聞きたいのではないので、再現だけで終わってしまったら
意味がありません。
せっかく筆記試験に通っても、口頭試験に落ちたら、また筆記試験からです。
手を抜かず、すべきことをして、万全の状態で口頭試験を受けられるように、準備をして下さい。
皆さんの、筆記試験合格をお祈り致します。
2018年08月23日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

試験が終わって1ヶ月以上経ちました。
ここで今一度、やっておきべきことを再確認しましょう。
①択一問題の自己採点
日本技術士会で既に正答が発表されています。
ご自身が6割以上(9問以上)正解しているか自己採点しましょう。
建設部門に関しては正答の追加訂正も公表されています。
「1問正解が足りなかった~」という方が合格点に達した可能性もあります。
再度確認してください。
②選択科目Ⅲで記述した論文の復元
選択科目Ⅲで記述した論文内容は口答試験時に質問される可能性があります。
仮にA評価であっても質問される可能性があります。
技術士には「資質向上の責務」があります。
口頭試験時には筆記試験時よりレベルアップした姿をアピールしなくてはいけません。
必ず論文は復元しフォローアップも行ってください。
せっかく口答試験まで進んだのに、悔し涙を流さないためには今が大事です。
また、来年再チャレンジとなった場合にも復元論文は重要となってきます。
今年B評価の論文を来年A評価にするためには今現在の実力を知っておくことが重要です。
無事に択一問題を突破し、論文もそこそこ記述できた方は口頭試験について軽く勉強しておくことをお勧めします。
口頭試験対策は筆記試験合格発表後からスタートでは間に合わない可能性が高いです。
時間に余裕があるときにコツコツと前に進むことが合格へと導いてくれるでしょう。
2018年09月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士二次試験にチャレンジしている皆様にとっては、今は一息つける時期ではないでしょうか?
しかし、技術士一次試験にトライしようとしている人は、10月7日の筆記試験に向けて、まさに追い上げの時期でしょう。
一次試験の特徴は範囲の広さにあります。また、問題も基礎科目と、適性科目と、専門科目から構成される。基礎科目は
6つの分野から6問が出題され、それぞれの分野の3つに回答する必要がある。適正科目は15問。そして、専門科目は、
35問から25問を選択して、回答する。
合否判定は、それぞれの科目で50%以上の正解率だ。過去の問題も平成16年度から平成29年度までの14年分の問題と
正解が掲載されている。過去問題をしっかりと勉強すれば大丈夫だ。
自分は電気通信が専門だ。物理は得意だが、化学は苦手だ。しかし、基礎科目の4群は材料・化学・バイオに関するもの
で全くわからない。仕方ないので、当時大学受験生だった息子に聞くと、「パパ、これは基本問題だよ」と笑って答えて
くれない。悔しいので、必死に勉強した。確かに、基本問題だった(涙)。
苦手意識を持つジャンルもあるかもしれない。でも、試験問題は出題者が考えて必ず答えのある問題だ。答えのない問題
を考える技術士にとっては、この程度のハードルは簡単にクリアしないといけないのかもしれない。でも、当事者にとっては
大変だ。
一次試験にトライしている人はぜひ頑張って欲しい。また、二次試験にトライしている人は、今は筆記試験が終わり、かつ
その合格発表が10月末なので、空白期間かもしれないが、こんな時こそ将来に向けての準備や布石を打つべき時期だろう。
台風や地震で大変な状況にある人もそうでない人もそれぞれの立場でぜひ最善を尽くして欲しいと思います。
以上
2018年12月09日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

業務経歴票や筆記試験では、日本語のルールを守って書きます。技術士試験は、記述量が多い試験ですから、この当たり前のことが、とくに重要になります。
句点と読点は、文脈を明らかにします。また、文を正しく、かつ容易に理解できるように打つものです。
1.「。」句点(くてん)
(1)文の終わりに必ず打つ
(2)箇条書き、タイトル、項目名には打たない
(3)通常は、( )、「 」の中の最後の文末にはつけない
(○)日本語のルール(現代表記法) (×)日本語のルール(現代表記法。)
ただし、3.について、( )書きで注釈を入れる場合は、( )の後に句点を打ちます。
(例)技術士とは、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価、又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行うものをいう。
(出典:技術士法第2条)
2.「、」読点(とうてん)
(1)主語をはっきりさせるために打つ
(2)文の切れ目、前後の関係をはっきりさせるために打つ
(3)接続詞、副詞のあとに打つ
(4)条件文のあとに打つ
(例)なお、生態系の観点からも検討が必要である。
(例)しかし、当該案は費用が2倍に増える。
(例)目的が工事費の提言であることから、施工計画が重要となる。
「このような当たり前のことを?」と思わず、意識して、作文してください。
なぜなら、技術士試験では、「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」が試されているからです。
このコンピテンシーの8項目のなかに、「コミュニケーション」があります。
そして、コミュニケーションには、「業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確に効果的な意思疎通を行うこと」と書かれています。
つまり、文書で明確に意思疎通が行うために、句点や読点を適切に使うことも必要なのです。
2019年01月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

受験申込書では、技術士に相応しい業務を書かないといけません。なぜなら、この受験申込書を使って、口頭試験が行われるためです。
受験申込書で、技術士に相応しいことが読み取れなければ、圧迫面接となる可能性が高まります。
単刀直入に、「業務詳細に書かれた業務のどの点が技術士に相応しいのですか?」と聞かれる場合さえあります。
また、最近では、業務詳細に取り上げなかった残りの4つの業務について、同じような質問をされる例が増えています。
技術士に相応しい業務とは、技術士法の第1条(目的)と第2条(定義)に記されている要件を満たすものでなければいけません。
つまり、第1条には、「その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。」と書かれています。
「国民経済の発展」と明記されているのですから、「利益が〇%上がった」とか、「本技術にり1日あたり〇分の時間短縮ができた」という記載があると良いでしょう。
加えて、第2条には、「技術士とは、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。」と書かれています。
ですから、「専門的応用能力」と明記されているのですから、「○○技術を応用して」とか、「〇〇分野で普及している技術に着目して」のように、凡庸な技術者であれば気づかないであろう『着眼点』を示せると良いでしょう。
「どのように思考して」、その技術的対応策を講じることになったか、を示すのです。
なにはともあれ、受験申込書はとても重要です。よく準備してください。
2019年03月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

記述式問題をうまく書くために、事前に精度の高い想定問題と、その解答案を作成して、暗記してしまうのが効果的な方法の一つです。
制限時間の範囲内で、合格レベルの答案を作成するには、あらかじめパターン化された答案を思い出して書く方法が有効だからです。
たとえば、選択問題Ⅱ-1の想定問題作成に関しては、1つのキーワードに対して、以下の3項目の内容を、事前に用意してみてはいかがでしょうか。
①基礎専門知識
②課題と問題点および解決策
③期待される効果とリスク
そして、1つのキーワードに対し、1枚のキーワード解説シート(キーワード集)を作成するのです。このシートは本番の論文試験用紙600字詰原稿用紙でつくっておくと便利で、上記3項目の内容を記述しておきます。
実際の試験で、「〇〇について知るところを述べよ。」と出題された場合、①基礎専門知識からの知識を解答に記述します。
また、「○○の問題点を論ぜよ。」「〇〇の課題を抽出せよ。」「〇〇の課題と解決策を提示せよ。」等と出題された場合は、②問題点及び課題と解決策の部分を記述します。
同様に「○○について期待される効果とリスクについて論ぜよ。」「〇〇について将来動向について論ぜよ。」の場合は、③期待される効果とリスクの部分を記述します。
場合によっては複数の知識を引っ張り出して解答を記述するのです。
つまり、キーワード2つの問題ではキーワード解説シート2題、3つの場合はキーワード解説シート3題から知識を引き出して解答を記述します。
このキーワード解説シートをたくさん準備しておけば、筆記試験の時に困ることが少なくなります。
このキーワード解説シートは、多いにこしたことはないのは当然ですが、150~200個ほど作っておくと安心できます。
2019年03月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

この記事は、はじめて技術士試験を受ける方に向けて書きます。技術士試験を受けたことがある方は、念のための確認として、読んでいただくと良いと思います。
業務経歴票を作り込むことは、たいへん重要です。
なぜなら、この経歴票をもとに、口頭試験の試験官が質問をしてくるためです。
このことから、720字の詳細論文が重要であることは、容易に想像できるでしょう。
そして、5つの業務経歴票もまた、重要です。
この箇所についても、試験官から質問されることが多いからです。
たとえば、「業務詳細に書かなかった2つ目の業務について、あなたが創意工夫した点はどのようなことですか?」とか、「その業務で、関係者との利害調整はどのようにしましたか?」とか、「その業務で、品質・コスト・納期のバランスをどのように取りましたか?」というようにです。
業務内容には、わずか50字程度しか書けません。
そこで、最低限守るルールは、「計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導」のいずれかを書くということです。
なぜなら、技術士法の第2条の「定義」条文に、技術士とは、これら7つの業務を行うことと記されているためです。
ぜひ、次の条文を熟読しながら、業務内容を書いてください。
(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。
業務経歴票の作り込みは、とても重要ですから、時間に余裕をもって、取り組んでください。
2019年03月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の論文では、あいまいな「副詞」と「が」を取り除くと、格調があがります。誤解のない文章になり、読みやすくなるためです。
〇あいまいな副詞を取り除く
あいまいな副詞を使うと、論理的でない文章になります。
なぜなら、誤解を生じる文章になるからです。
例えば、「生産率が相当向上した」とした場合、ある試験官は、10%向上したと捉えますが、別の試験官は、40%向上したと捉えてしまいます。
あいまいな副詞は、「かなり」「多くの」「非常に」のように、日常でよく使うことばです。
ですから、よく意識しておかないと、つい使ってしまいます。
文章を説得力のあるものにするには、あいまいな副詞のかわりに、数字を盛り込みます。
つまり、「生産性が10%向上した」と数値で表すようにします。
〇あいまい接続の「が」をなくそう!
「が」という接続詞の働きには、逆接と順接の2種類があります。
逆接とは、「しかし」と同様に「が」の前後で逆の内容を述べるものです。
一方、順接とは、「それで」や「~ので」と同様に、単純な前後関係を述べるものです。
順接の「が」は、あいまい接続の「が」とも呼ばれます。
この「が」を不用意に使うと、一文が長くなり、試験官に誤解を与える確率が高くなります。
また、文脈から順接か逆接かを判断するよう試験官に強いることになります。
技術士試験では、あいまい接続の「が」をなくしましょう。
文章修行はやればやるほど、うまくなります。
上手な文章を書こうとせず、誤解のない文章を書けばよいのだ、と思っておけば、気が楽です。
2019年03月06日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士試験の勉強は膨大な知識を取り入れ、且つ問題点や課題を理解し、
更に解決方法まで提案する必要があります。
そして、解決方法によるメリットとデメリットまで理解して初めて高得点が得られます。
受験する部門の1つの専門の知識だけでも非常に多く、
試験日までに十分な知識を持つことができない受験生は、残念ながら不合格となってしまいます。
そのため、私は受験生皆さんに「隙間時間の勉強」を強く勧めています。
5分でも10分でも良いのです。
いつも技術士試験が頭にある、という状態を作り上げてください。
その1つの助けとなるアイテムをご紹介いたします。
水の中でもスラスラかけるノート:タグドメモパッド です。
驚異的な耐水性を持っており、完全に濡れても破れずに書くことができます。
この紙は、クリーニングのタグに使用されている紙を使用しています。
クリーニングのタグは、洗う前に付けているにも拘らず、全く破れていませんからね。
この紙を使用することによって、風呂でもキーワードの暗記や論文のネタを考えることができます。
入浴は1日の疲れを取る貴重な時間です。
最近はスマホを持って入浴するなんて方もいるぐらいです。
風呂にゆっくり浸かりながら、頭は5分だけフル回転させるなんて使い方ができるでしょう。
また、濡れた紙にも書くことができるボールペン:
パイロットからでている「ダウンフォース」もおすすめです。
これらを合わせることで入浴中でも普通に勉強ができてしまいます。
必ずしも全員に有意義な勉強方法というものは存在しません。
自分のライフスタイルから、この時間を勉強に当てたら大きいぞ!という時間を
見つけてみて下さい。そして、使用できるアイテムを検索し、有効に使ってみて下さい。
勉強は机に向かうだけではありませんよ。
それでは、頑張ってください。
2019年04月17日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士二次試験の合格基準は文部科学省技術士分科会で決定されます。
その方針の柱として、知識ではなくコンピテンシーと言う尺度が提唱されています。
この「コンピテンシー」とは、
職務における効果的、ないしは優れた行動に結果的に結びつく個人特性という意味です。
つまり、仕事の品質や性能を高めるような行動をとれる人の特性です。
実際に、仕事の現場に出向くわけには行きませんので、試験では事務の場面を模擬して、試験官が答案等から推し量ります。
コンピテンシーをよりわかりやすい形で表現できれば、得点は上がるはずです。
私の言葉で、より噛み砕いてコンピテンシーについて書いてみると以下となります。
これらを遂行する為には、当然土台には幅広い基礎知識が必要となります。
皆さんはこれまでの業務で、問題や課題を咀嚼し、自分の持っている知識や技術を基礎にして解決した経験はないでしょうか。
その業務こそ技術士たる姿かと思います。
その資質が試験官に伝わるような論文の書き方を心がけてください。
2019年04月15日 作成 / 執筆:タートル講師
4月8日から、技術士第二次試験の受験申込受付が始まっています。最終締切は4月24日なので、
受験申込書の内容を推敲中の方も多いと思います。
ここでは受験申込書を提出する前にチェックしておくべき事項を紹介したいと思います。
1.受験する部門・科目がメインの内容となっているか
5つの業務経歴は、受験する部門・科目の内容がメインになっているでしょうか?また、「業務
内容の詳細」は、課題や解決策を受験する部門・科目の切り口で記述できているでしょうか?
業務経歴については、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、
研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導」であるとともに、受験する部門・科目の内容
がメインになっていることが重要です。例えば建設部門の道路科目を受験するのに、道路に関する業務
は1つだけで、残りの4つはトンネルに関する業務というような内容だと、口頭試験の時に厳しい質問が
来ると考えましょう。
「業務内容の詳細」については、題材もさることながら、課題や解決策が受験する部門・科目の切り
口になっていることが重要です。例えば道路が対象であっても、課題や解決策が軟弱地盤対策に関する
ことであれば、土質及び基礎科目と見なされる可能性が高くなります。
「部門・科目のミスマッチ」があると、口頭試験でリカバリーすることは非常に難しくなります。
提出前に適切な内容となっていることを確認しておきましょう。
2.年号は西暦で書いているか
5月の改元に伴うことかと思いますが、今年度から年号は元号ではなく西暦で記載することになって
います。細かい変更ですが、決められたルールに従った記載が必要です。
3.業務経歴の合計年数は記載した業務のみの合計となっているか
「合計年数の欄は①在学期間(上限2 年)及び②従事期間の合計年数を記入する」ことになっています。
従来は業務経歴を一部省略した場合でも、省略した期間も合計年数に加えることができましたが、今年度
からは省略した業務経歴の年月数を合計に加算しないことになっています。
4.業務内容の詳細の文字数は720字以内になっているか
受験申込書の「業務内容の詳細」欄の仕様が変更されています。従来は「720字のスペース内に入力」
だったので、せいぜい700字前後しか記載できませんでした。新たな様式では「900字のスペースに720字
以内で入力」なので、実質的には記載できる文字数が増えたと言えます。
提出前にWordの文字数カウント機能を使う等、720字以内で記述しているか確認しておきましょう。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2019年04月25日 作成 / 執筆:タートル講師
論文を添削していると、多くの人に共通する事項があることに気が付きます。
その代表的なことの1つが、「問題と課題の違いを理解していない」ことです。
ここでは技術士試験の中で、問題と課題をどのように理解すれば良いか、について
述べたいと思います。
「平成31(2019)年度技術士第二次試験受験申込み案内」には、筆記試験の試験
内容が記載されています。P.7を見ると、「問題解決能力」と「課題遂行能力」
という言葉が出てきます。
「問題解決能力」は文字通り、問題を解決する能力という意味です。
つまり「問題」というのは、解決しないといけないような、よくないこと(マイナス
なこと)と言えます。
例えば「担い手が不足しているため、必要な対策を実施できない」というようなことは
「問題」となります。
「課題遂行能力」についても文字通り、課題を遂行する能力という意味です。
つまり「課題」というのは、問題を解決するために遂行すべきこと、と言えます。
例えば「ICT技術を活用して、担い手不足でも必要な対策を実施できるようにする」
というようなことは「課題」となります。
そして、ICT技術を導入して、担い手不足を解消するための具体策が現実的かつ効果的
であれば、「課題遂行能力あり」と判断されます。
以上を整理すると、
・まずは現状分析等に基づき問題を提示する
→「担い手が不足しているため、必要な対策を実施できない」
・次に問題を解決するために遂行すべきことを述べる(課題の基本方針)
→「ICT技術を活用して、担い手不足でも必要な対策を実施できるようにする」
・最後に問題を解決するための具体策を提案する(課題の具体的内容)
→「ICT土工や、UAVを用いた3次元測量等の具体策」
というような流れで論文を書くことにより、問題と課題を区分することができます。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。