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技術士2次試験の攻略法

2019年02月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験の最大の難所、それは専門科目の小論文ではないでしょうか。

私は技術士を取得してから、何人もの受験生の小論文の添削をしてきました。

時には、私の専門である建設部門から離れた科目を受験する方の小論文も添削を依頼されることもあります。

 

受験生の方々の小論文を読むと、皆さん同様の良くない点があります。

同様の良くない点ということは、受験生の多くが陥る欠点があるのです。

逆に言うと、この欠点をクリアできている方は、合格率が高くなります。

 

その欠点とは、ずばり「論文構成」です。

例を1つ挙げると、出題文で問われている事に対して、はっきりと解答できていない点にあります。

出題文には何を問うているのかがはっきり書かれています。例えば、

「○○部門の技術者として重要な技術的課題は?またその解決策は?」

このように出題された場合は、まず○○部門に関連した技術的課題をはっきりと明記します。

そしてその課題に対する対策は何かをはっきり下線表記して明記する。

採点者は非常に多くの受験生の小論文を読みます。

だらだらと書かれた小論文を読んでいると、何を回答したいのかわからなく、読む気が無くなります。

はっきり伝えたいこと(問われていることに対する回答)は強調して書きましょう。

「2つの対策技術による効果とリスクやデメリットは?」と問われた場合、対策技術ごとに効果とリスクを述べましょう。

例えば、

Aの技術による効果:・・・

Aの技術のリスク:・・・

です。

 

このような論文構成は、独学で勉強してもなかなか進みません。

自分の回答が良いのか悪いのか、合格基準に達しているのか達していないのか?

これらは有識者へ依頼をするのが最短であり最善の道だと考えています。

 

皆さんが書いた小論文を送って頂ければ添削、採点致します。

そして、何が足りないのかをアドバイスさせて頂きます。

 

我々講師陣は、受験生皆さんの合格の一助になればと最大の協力を致します。

是非、気軽にご連絡を頂ければと思います。

技術士2次試験変更の傾向と対策(2019年度)

2019年02月25日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の方から、択一問題から筆記問題に変更されるが、どのような対策をしたら良いか?

というご質問を頂くことがあります。

今回が初めての試みですから、これが正解という対策はありません。

 

しかし、どのような出題がなされ、どのようなポイントが評価されるのか?

を知ることはとても大切なことです。

 

日本技術士会HPに技術士2次試験の変更点と出題内容、評価項目が記載されたものがあります。

以下にURLと抜粋を載せます。

 

平成31年度技術士試験の概要について

https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf

 

Ⅰ. 必須科目

概念

専門知識

 専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識

応用能力

 これまでに習得した知識や経験に基づき,与えられた条件に合わせて,問題や課題を正しく認識し,必要な分析を行い,業務遂行手順や業務上留意すべき点,工夫を要する点等について説明できる能力

問題解決能力及び課題遂行能力

 社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力

出題内容

現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。

評価項目

  • 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,問題解決,評価,技術者倫理,コミュニケーションの各項目

 

Ⅲ. 選択科目

概念

社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力

出題内容

社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象として,「選択科目」に関わる観点から課題の抽出を行い,多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して,その遂行方策について提示できるかを問う。

評価項目

技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,問題解決,評価,コミュニケーションの各項目

 

この表から、必須科目と選択科目Ⅲは非常に似ていますが、

評価項目で必須科目Ⅰには「技術者倫理」が入っていますが、選択科目Ⅲには入っていません。

この表から推察できることは、

必須科目では「技術者倫理」に関する社会的認識について、述べさせたり、

受験する技術部門において、公益確保に反する過去の事故・不正トピックの事例を挙げさせ、

自分の考えを解答させたりが考えられます。

 

すなわち、技術者倫理に関することを整理してしまえば、

後は、選択科目Ⅲに必要な専門とする事項のキーワードについて勉強すればよく、

今までと変わらないということになります。

 

技術者倫理は口頭試験でも必ず聞かれることですし、今の内からまとめておきましょう。

専門雑誌、学会誌、白書等でキーワードを選ぶ

2019年03月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

二次試験では、当然に、専門知識を有することが求められます。そのため、試験日まで余裕がある3月~5月には、専門知識をできるだけ蓄えるインプット学習しておくことが重要です。

 

狙われやすい専門用語は、繰り返し出題されているキーワードです。

ですから、過去問をチェックして、頻出用語を選ぶとよいでしょう。

 

新しい用語については、専門雑誌の「特集記事」をチェックのがおすすめです。

特集記事には話題性のある用語が取り上げられるからです。

 

同じ視点で、新聞記事に添えられている用語説明欄にも目を通しておきましょう。

 

これらは、試験問題を作成している人も、注目して読んでいます。

ですから、皆さんもそういった「特集記事」等を注目して読み、どんな問題が「特集記事」から出題されそうかを考えながら読むことをお薦めします。

 

また、学会誌、白書等は国の施策を調査するのに役立ちます。

 

技術士試験は国家試験であり、国が有用な人材と認めた人を技術士として認めます。

言い換えると、国の方針に沿った論文が高評価になります。

つまり、国はどういうことを考えているかを調べるのには、白書類を調べることが一番良いということになります。

 

このように、150個~200個のキーワードを抽出し、自家のキーワード解説シート(キーワード集)を作ることができれば、合格の可能性が高まります。

 

専門知識は、将棋で言うと持ち駒です。

持ち駒は多ければ多いほど、そして、その駒が「歩」よりも「飛車・角・金・銀」のように『質』が高ければ、より有利に論文を書けるようになります。

5つの業務経歴を書くときの注意点

2019年03月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

この記事は、はじめて技術士試験を受ける方に向けて書きます。技術士試験を受けたことがある方は、念のための確認として、読んでいただくと良いと思います。

 

業務経歴票を作り込むことは、たいへん重要です。

なぜなら、この経歴票をもとに、口頭試験の試験官が質問をしてくるためです。

このことから、720字の詳細論文が重要であることは、容易に想像できるでしょう。

 

そして、5つの業務経歴票もまた、重要です。

この箇所についても、試験官から質問されることが多いからです。

 

たとえば、「業務詳細に書かなかった2つ目の業務について、あなたが創意工夫した点はどのようなことですか?」とか、「その業務で、関係者との利害調整はどのようにしましたか?」とか、「その業務で、品質・コスト・納期のバランスをどのように取りましたか?」というようにです。

 

業務内容には、わずか50字程度しか書けません。

そこで、最低限守るルールは、「計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導」のいずれかを書くということです。

 

なぜなら、技術士法の第2条の「定義」条文に、技術士とは、これら7つの業務を行うことと記されているためです。

ぜひ、次の条文を熟読しながら、業務内容を書いてください。

 

(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。

 

業務経歴票の作り込みは、とても重要ですから、時間に余裕をもって、取り組んでください。

 

曖昧な「副詞」と「が」を取り除く

2019年03月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の論文では、あいまいな「副詞」と「が」を取り除くと、格調があがります。誤解のない文章になり、読みやすくなるためです。

 

〇あいまいな副詞を取り除く


あいまいな副詞を使うと、論理的でない文章になります。

なぜなら、誤解を生じる文章になるからです。

例えば、「生産率が相当向上した」とした場合、ある試験官は、10%向上したと捉えますが、別の試験官は、40%向上したと捉えてしまいます。


あいまいな副詞は、「かなり」「多くの」「非常に」のように、日常でよく使うことばです。

ですから、よく意識しておかないと、つい使ってしまいます。

文章を説得力のあるものにするには、あいまいな副詞のかわりに、数字を盛り込みます。

つまり、「生産性が10%向上した」と数値で表すようにします。

 

〇あいまい接続の「が」をなくそう!


 「が」という接続詞の働きには、逆接と順接の2種類があります。

逆接とは、「しかし」と同様に「が」の前後で逆の内容を述べるものです。

一方、順接とは、「それで」や「~ので」と同様に、単純な前後関係を述べるものです。


順接の「が」は、あいまい接続の「が」とも呼ばれます。

この「が」を不用意に使うと、一文が長くなり、試験官に誤解を与える確率が高くなります。

また、文脈から順接か逆接かを判断するよう試験官に強いることになります。

 

技術士試験では、あいまい接続の「が」をなくしましょう。

 

文章修行はやればやるほど、うまくなります。

上手な文章を書こうとせず、誤解のない文章を書けばよいのだ、と思っておけば、気が楽です。

技術士2次試験:心理学の観点から合格を目指す

2019年03月05日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

資格試験や受験などを控えた受験生にとって、一番の敵は自分の心だと思います。

勉強期間中はとてもつらいですし、焦りや不安、疲労感ややる気が出ないなど、負の心理にはまることも多いです。

 

こうした「良くない」傾向が出てきたら、心理学を思い出して原因を探ることで解決できることもあります。

受験生が陥りやすいパターンを心理学の法則からひも解いてみましょう。

①「パーキンソンの法則」:与えられた時間を全て満たすまで膨張すること

②「一貫性の原理」:無意識に行動や態度、発言について一貫性を保ちたいと思うこと

③「バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)」:今まで情熱的に注いできたことに、急に意欲が低下し、自己嫌悪やうつ状態になること。

 

①例えば、Aの議題について2時間会議をしましょう。といった場合に、2時間ギリギリまで時間を使ってしまうことはありませんか?

また、子供が夏休みの宿題を最初にやらずに最終日まで残ってしまうなどです。

これらの行動は全て受験生に当てはまります。

まだまだ資格試験日まで時間があると思っていませんか?

資格試験の試験日までまだ余裕があれば、勉強を今すぐ始める必要はないと考えてしまうのも、

「パーキンソンの法則」が働いているからです。

まずは自分の心理に「パーキンソンの法則」が働いていると自覚し、自分の心理にブレーキをかけましょう。

他の受験生はまだ取り組んでいないと優越感を持ち、自ら積極的に時間管理を行いましょう。

 

②すぐあきらめるような三日坊主の悪癖から抜け出して勉強を続けるために、この「一貫性の原理」を活用しましょう。

「一貫性の原理」は、自分一人で決意するのではなく、大勢の前で宣言すると強く働きます。

家族、友達、会社の同僚などに「勉強をやり続ける」、「合格する」と宣言するのです。

宣言することにより、ダメな人だと思われたくないという心理が働き、頑張ることができるようになるでしょう。

 

③元々は、医師や教師などにあらわれる「極度の疲労と感情枯渇の状態」が注目されて生まれた概念で、

心的エネルギーが過度に要求される職種であるのに人間が相手であるために努力しただけの結果が出るとは限らず、「目に見える成果」が得にくいことが原因です。

そのストレスから生じる状態を、アメリカの精神分析医、フロイデンバーガーが「バーンアウト=燃え尽き」と名づけました。

予防法としては、燃え尽きの兆候に早めに気づくことが大切です。

兆候に気づいた場合は、自身の生活様式を見直して、セルフケアを行いましょう。

リフレッシュも時には大事ですし、先月の自分よりも前進したとわかるように目に見える結果を残すことも大事です。例えば、予想問題を解いてみる、採点してもらうでも良いでしょう。

定期的に論文を添削してもらい、その都度コメントを真摯に受け止めて復習するということが大事です。

その時点での自分の実力を理解することもできるし、モチベーションにも繋がります。

是非、お手伝いをしたいと思っていますので、何でもお気軽にご質問してください。

技術士2次試験 業務詳細記述の書き方

2019年03月15日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

さて、そろそろ技術士試験の申し込みを始めるころでしょうか?

そこでとても大事なのが業務詳細記述です。

これは口頭試験で使用されるため、十分注意して書ききる必要があります。

 

まず、口頭試験の評価ポイントが変わるのをご存知ですか?

こちらの表をご覧ください。

改正前(~H30年度)

改正後(H31年~)

試問事項

配点

時間

試問事項

配点

時間

Ⅰ.受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力

 

 

 20分

Ⅰ.技術士としての実務能力

 

 

 20分

①経歴及び応用能力

 60点

①コミュニケーション・リーダーシップ

 30点

②評価・マネジメント

 30点

Ⅱ.技術士としての適格性及び一般的知識

 

Ⅱ.技術士としての適格性

 

②技術者倫理

 20点

③技術者倫理

 20点

③技術士制度の認識その他

 20点

④継続研さん

 20点

 

倫理や継続研さんについては大きく変わらない様ですが、

業務詳細記述が関係する部分に変化があります。

コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメントなど具体的な

キーワードが記載されています。

それぞれの意味を、以下に示します。

 

<コミュニケーション>

・業務履行上,口頭や文書等の方法を通じて,雇用者,上司や同僚,

クライアントやユーザー等多様な関係者との間で,明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。

・海外における業務に携わる際は,一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え,

現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。

 

<リーダーシップ>

・業務遂行にあたり,明確なデザインと現場感覚を持ち,

多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。

・海外における業務に携わる際は,多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに,

プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

 

<評価>

・業務遂行上の各段階における結果,最終的に得られる成果やその波及効果を評価し,

次段階や別の業務の改善に資すること。

 

<マネジメント>

・業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において,

品質,コスト,納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項,

又は成果物(製品,システム,施設,プロジェクト,サービス等)

に係る要求事項の特性(必要性,機能性,技術的実現性,安全性,経済性等)を

満たすことを目的として,人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

 

要は、「技術力だけ高い人」は技術士にはなれないということです。

高い技術力を持ったうえで、更に、コミュニケーションとリーダーシップを問われます。

顧客や上司、仲間への対応やスムーズに業務遂行できる統率力、計画力、行動力があるのか?

また、得られた結果に関して適切な評価ができ、次の業務へ活かせているか?

これらが、口頭試験で問われるはずですが、あらかじめ、業務詳細に

盛り込ませることができていれば、試験官としては非常に好印象で質疑を行えます。

 

ぜひ、4つのキーワードを意識して業務詳細を記述してみて下さい。

添削は随時、受け付けております。

技術士2次試験 勉強開始前の合格への道筋

2019年03月27日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

合格に大切なこと

大きく2つあると思います。

1つは、準備段階で合格レベルを知るということです。

もう1つは、技術士に必要とされる高い専門性と幅広い知識を付けるということです。

 

1つ目の準備段階で合格レベルに到達できていない人というのは、
勉強法や合格基準のいずれか、または両方が分からなく、合格に十分な勉強の管理が出来ていない人のことです。

その原因を分析してみましょう。

勉強法が分からない→どんな知識が必要か、どのように応用しなければならないかを明確化していない。
合格基準が分からない→評価尺度は明らかにされていない。

ということが挙げられます。

では、その対策ですが、

勉強法や合格基準が分からないのでは、やみくもに勉強せざるを得ませんが、まずは自分の専門分野の守備範囲を知ることです。

専門試験では受験者それぞれの得意分野の知識を備える必要があるため、各自の体験に応じた知識体系を築く必要があります。
また、試験の評価尺度は試験官の暗黙知であると考えられがちですが、

技術士試験が技術コンサルタントとしての試験であることを考えてみてください。

クライアントならコンサルタントに何を要求するかと考えて洞察すれば、評価尺度は次第に見えてくると思います。

 

2つ目の技術士に必要とされる高い専門性と幅広い知識を付けることについてです。

高い専門性が不足している→そもそも技術士にふさわしい業務をしていないのに受験している場合。
幅広い知識が不足している→日常業務に忙しくて勉強する時間がない等が挙げられます。

その対策ですが、

技術士にふさわしい業務、或いは「技術士にふさわしい」ことが何なのかを認識することです。

その勉強方法は、専門家が書いた文献から、そのような知見を学びとるしかありません。

専門誌の記事はその筋の専門家によるものであり、そこから容易に専門的知見を学ぶことが可能です。

また、技術士の本質を理解することは、勉強の取捨選択を可能とするため短い時間で合格を可能としてくれます。

技術士試験がどのような試験であるのか?

試験では何が問われるのか?

評価指標、評価尺度は何か?

これらを考えて、合格への道筋を立ててみて下さい。

選択科目Ⅱ-2の対応が合否の分かれ道

2019年04月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

筆記試験は、必須科目Ⅰ(1800字)、選択科目Ⅱ-1(600字)、選択科目Ⅱ-2(1200字、選択科目Ⅲ(1800字)に分かれます。このうち、選択科目Ⅱ-2を適切に書けるかどうかが合否の分かれ道になるでしょう。

なぜなら、Ⅱ-2では、他の科目では問われない「マネジメント」と「リーダーシップ」が確認項目になっているためです。

 

マネジメントとは、一言でいえば「業務遂行手順」です。

このマネジメントに関して、技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)は、次のように公表されています。

 

〇業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において、品質、コスト、納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項、又は成果物(製品、システム、施設、プロジェクト、サービス等)に係る要求事項の特性(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)を満たすことを目的として、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

 

リーダーシップとは、一言でいえば「関係者調整」です。

このリーダーシップに関して、コンピテンシーは、次のように公表されています。

 

〇業務遂行にあたり、明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。

〇海外における業務に携わる際は、多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに、プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

 

平成31年度以降の試験では、このコンピテンシーに基づいて、試験官が答案を採点します。

ですから、解答する際には、よく意識して評価してもらえる文章を書くとよいでしょう。

日常業務と試験勉強を切り離さないこと

2019年05月10日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の対策は、日常業務のなかでやることが重要です。実務を専門的応用能力を駆使してやり遂げられるのが技術士だからです。

 

その証拠に試験の評価基準は、業務上のスキルを意識した書きぶりになっています。

例えば、必須科目Ⅰで問われる「応用能力」は、つぎのように定義されています。

 

「これまで習得した知識や経験に基づき、与えられた条件に合わせて、問題や課題を正しく認識し、必要な分析を行い、業務遂行手順や業務上留意すべき点、工夫を要する点等について説明する能力」

 

これは、いつもの仕事でやっていること、やろうとしていること、にほかなりません。

 

なかなか難しい業務があって、「予算が足りないから」「必要な機器がないから」と言い訳している人は、技術士試験でも苦労します。

一方、カネがないなら知恵によって成し遂げようとする人や、既製品がないから自作の機器をつくろうとする人は、先行き明るいでしょう。

仕事を一生懸命やることさえも試験勉強になっているからです。

 

業務遂行手順や業務上留意すべき点について、マニュアルをつくったり、メモ書きを作ったりして、部下や同僚、上司に説明している人も、それが試験勉強になっています。

 

また、選択科目Ⅲの出題内容には、つぎのように書かれています。

「選択科目に関わる観点から課題の抽出を行い、多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して、その遂行方策に提示できるかを問う」

 

つまり、日常業務で、Aの場合には〇〇、Bの場合には△△、Bの場合にCという制約条件が加わったら××というように、さまざまな視点から分析していれば、それが試験対策になっています。

 

どうか、仕事が忙しいから対策できないと言わずに、技術士としての振舞いで仕事をしてください。それも試験対策になっているのですから。

技術士二次試験の問題文の真意を見抜け!

2019年05月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験の問題文は、一問の出題でもA4の問題用紙一枚にびっしりと問題文が書かれていることもよくあります。

問題を解く人によっては、この内容を隅々まで理解しようとしてしまい、なかなか手が付けられずに時間切れとなってしまうような人も多いのではないでしょうか?

内容も最新技術に関する内容のものもあれば、国連憲章など意外な部分からの引用もあり、あの手この手で受験者を惑わすようにできています。

しかし、過去問題を勉強する段階で、落ち着いて読めばその問題の真意について気が付く人も多いのではと思います。

落ち着いて問題を解くという当たり前のことができるようになるためには、訓練が必要です。

 

長い文章の問題の真意を見抜くコツ1 「質問文から読む」

英語試験で有名なTOEICでは、問題の前に英文を読んで、その内容から問いに答えるというリーディング試験があります。

しかし、その英文もすべて読んでいては時間切れになってしまいます。

そのため、質問文から読んで、該当する内容を英文から探すという受験テクニックがあります。

これを技術士試験にそのまま当てはめることは不可能ですが、長い文章の大半は出題の内容とは関係の薄いものである可能性もあります。

その判断を行うために、質問文から読むというやり方も有効です。

 

長い文章の問題の真意を見抜くコツ2 「聞きなれない言葉に惑わされない」

長い文章の出題文では、最新技術に関わるような多くの言葉が使われます。

多くの場合、長い出題文はヒントとなっていることが多いです。

出題文の中からヒントを拾い上げ、質問文の答えにつなげることは、TOEIC試験の手法と同じです。

そのためには、聞きなれない言葉を見て慌てずに、その前後を読めば聞かれていることは基礎的な内容であるということもよくあります。

 

長い文章を最初から読んでいて時間をかけるより、拾い読みをして出題の要となる質問の意図をよくくみ取るようにしましょう。

場合によっては、その問題文の中に答えが隠されているかもしれません。

練習が無駄になることはない

2019年05月27日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

本番に強い人、本番に弱い人といわれることがあります。

確かに、試験当日に思った以上の力が出せることや、

今まで出来ていたことが、急にできなくなる人はいます。

 

しかし、そのようなバラツキを限りなく少なくすることができます。

その方法は、たくさんの反復練習です。

 

例えば、プロ野球選手は毎試合、約3打席しかバッターボックスに立つことができません。

その3打席の為に、毎日何百回という素振りを行います。

100mの選手は、0.1秒しかないスタートの瞬間の為に、毎日何度も練習を行います。

ピアニスト、バイオリニスト等の音楽家。

書道家などの芸術家。

最高のパフォーマンスを、たった1度のチャンスで出し切るために、

見えないところで信じられない程の反復練習をしています。

 

受験生の皆さんは、たった数%の方しか合格できない狭き門を

なんとかくぐりたいと思っていますよね?

そのチャンスを勝ち取る人というのは、等しく他人以上の努力をする方々です。

 

偶然上手くいくのを期待する人は、残念な結果に終わります。

毎年、多くの受験生を見ていれば、試験を受ける前から合否が想像できます。

 

本番に強い人というのは、練習通りの力を出す人です。

 

本番と同じ状態で一発で合格論文が書けるでしょうか? 

本番試験では、600字詰め原稿用紙4枚を2時間で記述します。

すなわち、1枚を30分間で記述します。

あなたが、『1枚30分間の記述は、ギリギリかも』と思っていれば、貴方の合否結果も良くてギリギリです。

本番のアクシデントなどを考えると厳しい結果になると思った方が良いと思います。

本番では、練習以上の力が出ません

 

本番に備える場合、今年の一発合格を目指す貴方は、1枚20分間で記述する練習をしてください。

本番試験で再提出や添削指導などありません。

 

今一度、ご自身の勉強方法、勉強への真剣さを見直してみて下さい。

模擬試験の効果的な使い方

2019年06月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

模擬試験をしている受験対策会社があります。模試は受けたほうが良いか?それは、費用があるのならば、受けると良いでしょう。

 

なぜなら、その時点での弱点があぶり出せるからです。

例えば、①専門的学識が足りずに、書きたいことが思うように書けなかったとか、②制限時間内に与えられた文字数を埋められず、数行を残してしまったとか、③各科目に適した書き方ができなかったとかです。

そのように、弱点が見つかれば、それを補強するように勉強するとよいのです。

 

模試は弱点を見つける絶好の機会なのです。


ですから、模試の点数にまったく一喜一憂するのは意味がありません。

 

さて、①専門的学識が足りない場合には、どうすればよいか。

現状よりも、もう一段深い記述ができる準備をしましょう。

 

そのためには、「具体例」と「数字」と「(技術進展などの)背景」を押さえると良いでしょう。

例えば、「地球温暖化には、緩和策と適応策がある」と書くよりも、「地球温暖化には、省エネ家電の普及促進等による緩和策と、高温耐性がある農作物育種等による適応策がある」と書いたほうが加点されるでしょう。

 

②制限時間内に書き切れなかった場合には、論文構成のための時間や、筆記時間の切り詰めを細部にわたって検討することです。

シャーペンや消しゴムといった文房具まで厳選することで、時間を生み出していきましょう。

 

③各科目に適した書き方ができなかった場合には、科目別に評価項目を確認しましょう。

必須科目Ⅰでは、専門的学識、問題解決、評価、コミュニケーション、技術者倫理が試されています。

選択科目Ⅱ-1では、専門的学識とコミュニケーションが、Ⅱ-2では、専門的学識、マネジメント、コミュニケーション、リーダーシップが試されています。

選択科目Ⅲでは、専門的学識、問題解決、評価、コミュニケーションが試されています。

 

ぜひ、効果的にPDCAサイクルを回して、合格圏内に入ってください。

専門家としての社会貢献

2019年06月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士になれば専門家として社会に貢献することができます。日常業務で多忙なときには考えられないでしょうが、多少の余裕ができたときに、自分の専門性を余のために活用することができるのです。

 

たとえば、裁判所から鑑定人等の推薦依頼があった場合には、司法支援を行うことができます。

採用が決まると、裁判所との間で個人契約を結ぶことになります。

 

この鑑定人等には、鑑定人、専門委員、調停委員が含まれます。

 

鑑定人は、求められた鑑定事項に専門家の立場から意見を述べます。

鑑定書の提出を求められるのが一般的で、年齢制限はありません。

 

専門委員は、裁判所が任命する非常勤の裁判所職員(特別職の国家公務員)です。

指定を受けた事件について、各訴訟手続きで必要な専門的知見に基づく説明を行います。

任期は2年で、年齢制限はありません。

 

調停委員も、裁判所が任命する非常勤の裁判所職員です。

裁判官と調停委員により構成される調停委員会のメンバーとして、訴訟よりは簡易な手続きである調停に専門家の立場から関与します。

40歳以上70歳未満の年齢制限があります。

 

このほかにも、森林部門の技術士には「地域林政アドバイザー」として活躍の機会があります。

また、環境部門や衛生工学等の環境関連部門の技術士は、「環境カウンセラー」の登録審査の加点要素の一つとして技術士資格が使えます。

 

技術士資格は、直接的にメリットを感じられない場合であっても、数年後や十数年後に思わぬところで役に立つことがあります。

 

「技術士資格は役に立つ」


勉強がつらくなった時には、そのことを思い出し、もうひと踏ん張りしましょう。

技術士2次試験_試験会場を想定する

2019年06月25日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。

受験生の中には、技術士試験を何度も受験されている方、

今年が初めての受験の方がいらっしゃいます。

 

今回は、私の経験をもとに、試験場を想像して頂き、

本番当日に無駄な緊張が無いように、また想定外な事態にパニックにならないように対策を取って頂きたいと思います。

 

まず、試験場についてです。

おそらく、受験する地域の大学の校舎内で受験することになります。

私が受験した大学では冷房設備がありました。

しかしながら、緊張と大量の文字を手書きするという労力からか、かなり汗をかきました。

机の上には、筆記具(シャープペンや鉛筆、消しゴム、定規)とハンカチ、時計、ペットボトルを置くことは可能でした。

ハンカチは必須アイテムだと思います。

手に汗をかくと、解答用紙が湿ってきます。

消しゴムによる強い圧力がかかると、簡単に破れてしまいます。

解答用紙が破れてしまったら、大パニックですよね。

 

筆箱は机の下に置かされました。筆箱内にカンペが仕込まれるのを防ぐためでしょう。

時計についても、ピピッと電子音が鳴る場合は、OFFにさせられます。

 

選択Ⅱと選択Ⅲは、今年度から休憩なしで一気に回答することになりました。

かなりの長丁場となりますので、飲料水は必ず用意しておきましょう。

 

また、トイレに行くのも有効だと思います。

試験場はどうしても熱気に包まれます。

廊下に出ると、生暖かい風が逆に頭を冷やしてくれる場合もあります。

 

試験場で、どんな行動がとれそうか。

そのために必要な道具は何か。

試験中に楽な服装は何か。

これらを今の内に考えて、用意しておくとよいでしょう。

ぜひ、頑張ってください。

技術士2次試験_口頭試験のはじめの一歩

2019年08月22日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。

 

筆記試験も終了し、受験生の皆さんはひと休み中でしょうか?

しかし他の受験生よりも一歩先に行くためには、

単純に一歩早め勉強を始めましょう。

では、どうやって勉強を始めるか?

 

  1. 周りに技術士の方がいたら、口頭試験の勉強方法や当日の雰囲気、質問事項などを聞いてみましょう。
  2. 周りに技術士がいないという方は、王道の勉強方法として参考書を購入してみてはいかがでしょうか?

筆記試験については、参考書の購入はオススメしませんでした。

なぜなら、1冊に多くの部門の例題が入っているため、自分が受験したい部門の内容は、1/10程度しか記載されていないからです。

 しかし、口頭試験の参考書の場合は、全ての部門で共通です。

参考書に書かれている内容はすべて自分の身になることが書かれています。

その場合、2000円程度の利用価値は大いにあると思っています。

 

例えば、ですが、

技術士第二次試験「口頭試験」受験必修ガイド(第5版)<2019年度試験改正対応>

 

こちらは2019年版に改定された内容で書かれています。

また、電子書籍をご利用の方は、

技術士第二次試験 口頭試験合格対策トレーニング: -口頭試験合格のコツ- Kindle版

などはいかがでしょうか?

電子書籍の場合は、非常に安価に購入することが可能です。

 

また、インターネットで口頭試験のノウハウなどと検索すると、

合格体験記や失敗例なども検索することができます。

 

このような「読み物」は勉強している気にならずに、

気持ち的にラクに試験のことを頭に入れることができると思います。

正にはじめの一歩としては、ハードルが低いでしょう。

また、こちらのサイトの講師陣に質問することは無料でできます。

聞きたいことがある場合は、お気軽にご連絡を頂ければ対応してくれます。

どうする論文対策(論文の構成)

2016年11月11日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

2枚、3枚論文では論文の構成が重要な要素です。問題で求めている事項を漏れなく記述する必要があります。そのためには、論文記述前に順番に行うべきことがあります。

最初は、この問題が出題された背景を考えることです。なぜこの問題が出題されたのか、出題者はどんなことを考えているのか等です。我が国では社会資本の老朽化の時代に入り、財政が厳しい中でどのように社会資本を維持すべきか、高齢化社会の影響を踏まえてどんな対策が必要なのか、高度成長期に急速に整備・普及した工業製品の安全性の確保をいかに担保するか等、出題の背景を考えることが必要です。論文の最初に「はじめに」の項目を設け、そこに背景等を3行程度記述するようにします。

次に、出題の順番に項目を書きだすことです。大項目、中項目、小項目等を書き出します。項目を書き出したら、それぞれの項目にキーワードを書き出します。キーワードは専門用語、日常用語等連想ゲームのように書き出します。同じキーワードが複数の項目に記述されてもよいです。この時、項目の関連性に注意して論理的な構成になるようにキーワードを抽出します。

次は、項目ごとに文章の量を割り付けます。項目ごとに何行記述するか目安をつけます。1枚25行なので、3枚で75行。そのうち「はじめに」で項目と文章で4行とします。残りを割り付けます。文章の量に偏りがないようにするのが目的です。

それから記述します。記述は短文で主語、目的語等5W1H明確にに記述します。論文の最後は、「おわりに」の項目を設けて文章の量を調整します。おわりにでは技術者としての決意等を記述します。最後は「以上」と必ず記述します。

論文作成の順番は概ね以上のようです。キーワードを抽出しながら、項目を変更したり追加したりする場合があります。いきなり論文を記述することは絶対してはいけません。

 

技術士二次試験の申込書は、口頭試験で審議される。

2017年03月27日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士の二次試験にチャレンジするかどうかを考えている人へ

すでに十分な準備ができている人も、まだ何の準備もできていない人もいらっしゃるかもしれない。

技術士の二次試験に合格するにはまず何が大事でしょうか? コンセプト的な話と実務的な話をしたい。

1. コンセプト的な話
 技術士試験に限らないけど、試験に合格するには、やはり覚悟と決意が必要です。具体的には次の3つ。

1)合格を強く強くイメージする。
2)合格までのステップを俯瞰的に理解する。
3)正しい学習を適切に遂行する。

1)合格を強く強くイメージする。
 ・試験に合格するには、合格するぞ!という強い決意と覚悟が必要です。
 ・そのためには、合格した時に自分を強くイメージすることです。
 ・なぜ技術士を目指すのか?どうして技術士になりたいのか、技術士になったら
  どうしたいのか?そのようなことを何度も何度も自分自身と反芻しよう。
 ・また、合格したら自分にご褒美を与えるという約束を自分とするのも有効です。
  私は、新しいスマホに機種変更するとか、AppleWatchを購入するとか、新しい
  MacBookを購入するとかを決めました。
2)合格までのステップを俯瞰的に理解する。
 ・申し込み提出、筆記試験の受験、口頭試験の受験の三段階があります。
 ・そして、申込書に記載する経歴書と小論文は口頭試験の時に問われます。
 ・したがって、申込書を作成するときには、口頭試験をイメージすることが求められます。
 ・技術士試験は4月に申し込みを提出して、3月に合格発表があります。
 ・したがって、申し込みから合格までの道のりを俯瞰的に理解することがとても大切です。
3)正しい学習を適切に遂行する。
 ・敵を知り己を知れば百戦危うからずとは有名な孫氏の言葉ですが、技術士試験にもそのまま当てはまります。
 ・特に、筆記試験の選択問題は、過去問題を丁寧に勉強すれば合格レベルをクリアできます。
 ・筆記試験の記述問題もやはり傾向があります。勉強法もあります。
 ・正しい勉強法を自分なりにイメージして、それを着実に実施することが合格への王道です。

 

2. 実務的な話
 技術士は資質を問う試験です。したがって、資質を高めることが本質的な問題です。
 しかし、試験なのでやはりコツがあります。
 そのようなコツを抑えることができれば合格の可能性は高まります。

1)申込書作成のコツ
2)筆記試験のコツ
3)口頭試験のコツ

1)申込書作成のコツ
 ・注意すべきは経歴と小論文です。
 ・経歴の目的は、技術士に相応しい人物であることを試験官に理解してもらうこと。
 ・そして小論文の目的は、技術士に相応しい問題解決能力を有することを試験官に
  理解してもらうこと。
 ・いずれも、読み手である試験官に理解してもらうことが目的です。
 ・しかし、試験官が理解するかどうかを申込書が判断することは難しい。
 ・したがって、申込書を書いたら必ず第三者に見てもらうことが必要なのです。
  特に、小論文は業務報告書になりがちです。
 ・そうではなく、課題を示し、解決策(複数)を示し、最適と考える理由と根拠を
   示し、最後の解決の効果を示す。そのようなプロセスを示し、試験官が理解でき
  るように配慮することがとても重要です。
2)筆記試験のコツ
 ・総合技術監理部門以外では、選択式問題と記述式問題のそれぞれで合格点を取得する
  必要があります。総合技術監理部門は合計点なので選択式問題で点数を稼ぐことが
  とても重要です。
 ・選択問題の勉強法としては、やはり日本技術士会に掲載されている年度分の受験部門の
  問題をすべてトライして、全問正解できるようにすることです。
 ・私の場合は、すべての問題をコピーして、A5のルーズリーフに貼り付けて、その裏に
  正解を手書きしました。そして、正解のものと不正解のものを仕分ける作業をします。
 ・何度やっても正解できないものはそもそも内容を理解していないものなので、周辺知識
  を含めて、勉強したことをそのA5のルーズリーフの裏に追記して、また不正解の問題にトライする。
 ・通常は4−5回も不正解すると大体正解に到着するが、どうしても、何度やっても正解に
  たどり着かない問題が10件程度あります。もうこれはあきらめて丸暗記しました。
 ・過去問題が再度出題される可能性がありますが、私の場合、丸暗記したものも1−2個あり
  ました。
 ・次に、記述式問題です。これはもう技術ノートを作ることを強く勧めます。
 ・私の場合には、900文字程度の情報量を含む技術ノート(A4)をパワポで100枚作成しました。
 ・そして、その技術ノートを見ながら、600字詰めの原稿用紙に技術的特徴と課題、対策などを
  まとめるようにしました。
 ・600字の原稿をまとめる中で気付いた技術ノートの過不足感に基づいて技術ノートを更新します。
 ・大体3回ぐらい技術ノートを更新すると、まあまあ使えるレベルに達します。
 ・原稿用紙1枚問題で記載のコツをつかんだら、2枚もの、3枚ものはその倍数対応なので楽です。
3)口頭試験のコツ
 ・これはもう想定問題の用意と模擬練習につきます。
 ・口頭試験で問われる内容は、総合技術監理部門を除けば、ほぼ定例化しているので、しっかりと
  想定問答を用意し、その内容をスマホ等で録音して、何度も何度も再生します。
 ・自分が答えた内容を再生すると、自分の回答のいけていない点に気付きます。そのように感じた
  点を中心に何度か想定問答を改定し、また録音して再生して、自己反省する。
 ・そのようなことを3回ぐらいローテーションするとほぼ合格レベルに達します。
 ・そして、大切なことは必ず第三者に模擬面談をお願いすることです。自分だけでは気づきにも
  限界があります。上司でも、同僚でも、奥さんでも、誰でも結構です。
 ・是非第三者に客観的に評価してもらって、それを反省材料としてください。

来年の3月に桜が咲くように、今から頑張りましょう。

口頭試験を控えた受験生へのエール

2016年11月16日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

無事に二次試験の筆記試験に合格し、口頭試験を控えている皆様へ

 

 口頭試験は、どんな雰囲気なんだろう?何を聞かれるのだろう?

 

 そんなことが心配なあなたのために、私の体験メモと受験生へのアドバイスを
私のコーナーにアップしましたので、良ければ参考にしてください。

 URL  http://gizyutushi.com/system/index.php?cont=udetail&id=626 

 

 また、残り少ない時間を有効に活用するには、やはり次の3点を徹底的に
行うことが王道です。

1)口頭試験で想定される質問を100個ぐらい考える。
  どうしても思いつかないという方、相談して頂ければ、よくある質問や、
 昨年作成した想定問答でアドバイスさせていただきます。

 

2)想定質問への回答を録音して、繰り返す聞く。
  聞かれた時に答えるつもりでスマホに向かって説明する。もしくは、
 書面で回答を作成して、それを録音する。何度も繰り返してその録音
 内容を聞くことで記憶を定着するととものに内容をブラッシュアップ
 しましょう。

 

3)模擬面談をしよう。同僚の人でも、家族でも、頼める人に1)の想定 
 質問を渡して、なんでもいいから聞いてもらう。予想外の質問に答える
 中で、自分が欠けている点に気付き、2)の不足点を加筆したり、
 しっくりしない点を改善して、再度録音して繰り返し聴きましょう。

 この1)から3)を繰り返し行うことでどんな質問が来ても落ち着いて
応答できるようになります。

 

 口頭試験の面接官は、筆記試験であなたを合格にしてくれた方です。
基本、合格させようと期待を掛けてくれています。自らの経歴や職務を
見直し、あなたのことをよく知らない人にあなたの素顔を理解してもら
いましょう。

 完璧な準備をしたという自信が口頭試験での武器になります。

 グッドラック!

どうする論文対策(練習方法その4)

2016年12月04日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

技術士試験では考え方を示すことが必要です。そのため、設問で求められて無い事項でも考え方を示すために積極的に記述する必要があります。

例えば、○○の原因を2つ挙げ原因を特定するための調査項目を示せ との設問では、○○のメカニズムを記述せよとは求めていません。しかし、原因とその特定のための調査項目を説明するためには、○○のメカニズムを説明しなければ論理的なつながりが損なわれます。つまり、設問が求めている原因と調査項目を記述しても、その関連性が分かりません。関連性(論理的つながり)を説明するためには、メカニズムを説明しておく必要があります。

設問が求めている事項は漏れなく記述する必要があります。それに加え、論理的つながりを円滑に説明するために必要な事項を記述することが重要です。論理的つながりに欠けると、論理が飛躍してしまいます。飛躍は減点対象です。専門知識は十分備えているのに、飛躍してしまっての減点ではもったいないです。

そのためには、設問が求めている事項を整理して、大・中・小項目を作った上で、論理的飛躍が生じないためには、さらにどの様な事項を追加すべきか考えて、その項目を追加することです。

実際の試験では問題用紙の余白にメモ書きすることになりますが、普段から項目の整理・追加を実践してください。設問は出題者とのコミニュケーションです。出題者の意図を意識しつつ項目を作成してください。

さらに言えば、技術士には技術的専門事項を一般の人に分かりやすく説明する能力が求められます。一度読めば分かるような記述でなければなりません。読み返さなければ理解できない記述では不合格です。論理展開に飛躍がなく、読めば分かる記述が必要です。くどいですが、何をしたかではなく、どの様に考えたか を示すことが最も重要です。

技術士試験が終わって、余熱を活かす

2016年12月13日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

口頭試験が終われば、やれやれと、羽を伸ばすぞ、と意気込まれていたでしょう。

事実、口頭試験終了後の解放感は、なんとも言えない心地の良いものです。

それは、一次試験、経歴票の提出、筆記試験、口頭試験と、最短でも4つのポイントをくぐった末に手にした解放感だからです。

 

しかし、口頭試験が終わったにもかかわらず、この記事を読まれているという場合。

3月の合格発表の結果がどうであれ、来年も技術士試験を受ける、と決めてみてはいかがでしょうか。

技術士試験の対策をするなかで、技術士に相応しい「継続研鑽」をする習慣がついた可能性が高いからです。

 

残念ながら、不合格ならば、いまの段階から情報収集をして、技術士試験で試される能力が何かを知ることができれば、より適した経歴票を用意できるはずです。

また、筆記試験で、どのような書き方をすればよいかわかるはずです。そうすれば、今年よりも合格率を上げることができるでしょう。

 

見事、合格ならば、今年の経験をもとに、より労少なく二部門目を狙えるでしょう。二部門目は、今年受けた科目に近いところにするか、総合技術監理部門にするか、のどちらかです。

総合技術監理部門は、それ以外の20部門とはまったく違う考え方が必要です。そこに注意しなければいけません。

 

もう1つ別の道として、違う技術系の試験を受けてみるというのも良いでしょう。

 

余熱を活かす。いったん冷めてしまうと、また熱くするのにエネルギーがかかりますから。

 

どうする論文対策(練習方法その5)

2016年12月15日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

2枚論文、3枚論文の記述では、見出しの付け方が重要です。具体的には、大項目、中項目、小項目です。設問にも、(1)、(2)等と番号が付いています。この設問の番号と論文の見出し番号は必ず一致するわけではありません。

解答論文はそれ自体が論文です。単独の論文です。それなので、単に設問に解答するだけだは論文として不足です。論文はなぜこの論文を書くに到ったか、何をどのように考え、何をしたか、その結果分かった知見はなにか、今後の課題は何か 等を記述します。それなので、なぜこの設問が出題されたかを考え、出題者の意図をくみ取り記述します。

具体的には、1.はじめに との項目を設け前述の事項を記述します。しかし、これは設問では求めていません。それなので、設問の番号と記述の番号はこの時点で異なってきます。以下、同様に設問では求めてない事項でも、論文を構成するのに必要な事項は適宜記述します。すると、設問の番号とは大きく異なってきます。でも、それで良いのです。

論文を記述する前に、見出しを整理して単独の論文として成立する見出しにする必要があります。見出しを考えることを練習してください。みなさんは専門知識は十分備わっている方です。見出しの付け方などで減点されては、悲劇です。

一次試験合格された方!おめでとうございます!二次試験に向けてロケットスタート!

2016年12月16日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

12月15日に日本技術士会において一次試験の合格者が発表されました。

http://www.engineer.or.jp/c_topics/004/attached/attach_4787_1.pdf

合格された方!本当におめでとうございます。今までの真摯な努力が実りましたね。

ただ、ここで安心してはいけません。来年度の二次試験に向けての準備は早々にスタートしましょう。

ポイントは次の3点です!
1)申込書と小論文の準備
2)選択式問題への準備
3)記述式問題への準備

まず、申し込み時の準備です。申し込み時には720文字の小論文が必要です。
これは、二次試験の筆記試験に合格すると口頭試験に進みますが、この時に
試験官が見るものです。したがって、来年4月の申し込み時には来年の口頭試験
を視野に入れた準備が必要なのです。

次に選択問題への準備。すでにご存知の方も多いと思いますが、試験制度が平成
28年度から変更になります。したがって、選択問題で得点を稼ぐのであれば、
来年が最後のチャンスです。まずはどの部門にチャレンジするのかをよく検討
しましょう。一次試験の合格部門と二次試験の部門は異なってもOKです。

最後に筆記試験への準備。まずは、受験部門の過去問題をざっと見てください。
え〜!とても書けない!と絶句される方もいるかもしれません。しかし、準備を
万全にすれば大丈夫です。そのための最初のステップとして、技術ノートを作成
しましょう。まずは100を目標にしましょう。自分が専門とする部門のキーワード
を体系化して、書き出してみましょう。そして、そのキーワードに対して特徴や
課題、改善方法をA4の用紙に書いていくのです。通常900文字相当の情報がある
ので、これをベースに600字原稿に書くという訓練を来春以降行います。まずは、
キーワードを整理しましょう。

今から準備して、年末年始の時間に余裕のある時にロケットスタートをすることで
来年合格する可能性が格段に上がります。

頑張ってください!!

どうする論文対策(練習方法その6)

2017年01月08日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

設問で「多様な視点から述べよ。」と有る場合の「多様な」とは具体的にどうすれば良いでしょうか。視点を変えることですが、どんな視点が考えられるでしょうか。

立場を変える、相手を変える、課題を変える、時制を変える、広さを変える、社会情勢を鑑みる 等があります。

立場を変える、相手を変えるは説明不要と思います。

課題を変えるとは、建設部門ではインフラに関する設問がありますが、主に、維持、品質等に関する設問です。これを環境、高齢化社会、健康増進と社会保障、防災などの課題として考えてみることです。

時制を変えるとは、過去、現在、未来の時制で考えることです。未来については根拠を示し予測することです。

広さを変えるとは、箇所、部分、全体、地域、日本、アジア、世界など対象範囲を広げることです。

社会情勢を鑑みるとは、テロ、サイバー攻撃、環境、地球温暖化、ドローンなど社会情勢と設問を関連づけて考えることです。

これは訓練してください。沢山の視点で考える訓練は日常の様々な事項でもできるので、日常から視点を沢山変えて考える工夫をしてください。

 

 

どうする論文対策(練習方法その8)

2017年01月26日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

論文は出題者との会話と考えてください。ただの会話ではありません。技術的・論理的に根拠がある会話です。それなので、キーワードの選択が重要です。適切なキーワードを用いれば、そのキーワードの意味・背景等を理解して用いてることを表現できます。また、会話の相手は仕事の依頼者と想定してください。まったく知識・技術力を持ち合わせてない依頼者です。その相手に説明するには、論理的で飛躍がなく、分かりやすい表現が必要です。

論文作成を沢山練習することも必要ですが、文章の質というか濃さというか隙が無い文章というか、一度読むだけで理解できる言い回しが大切です。本番の試験まで時間があります。慌てず、あせらず隙のない文章の練習をしてください。お勧めは、学会誌にある論文・各種白書等を読むことです。隙の無い文章は、突っ込まれません。論文・白書等は突っ込み所が少ないので大変参考になります。

技術士一次試験は実は難しくない?? 合格率の推移

2017年01月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士を目指す方にとっては最初の関門となる「技術士一次試験」

その技術士一次試験の難易度はどの程度なのでしょうか。

 

技術士一次試験の概要

技術士の一次試験は、技術士になるための見習い資格を得るための試験といってもいいでしょう。受験資格はなく、誰でも受験することが可能です。

試験科目は、以前は科目が多く、受験に対する負担が大きかったのですが、現在は三科目となっており、以前よりも働きながら受験することができるようになっています。

 

試験科目について

基礎科目

工学に関する解析や情報処理に関するもの、材料・化学に関するもの、環境に関するもの

※選択による回答

適性科目

ISOや技術者倫理に関するもの

専門科目

各分野の専門的な内容に関するもの(大学院修了レベル)

 

科目の内容だけ見るととても高度な内容のように見えます。

 

技術士一次試験 合格率

 

過去五年間の受験者と合格者の推移は以下のようになります。

 

受験者数 

平成24年  17188

平成25年  14952

平成26年  16091

平成27年  17170

平成28年  17561

 

合格者数 

平成24年  10882

平成25年  5547

平成26年  9851

平成27年  8693

平成28年  8600

 

合格率 

平成24年  63.3

平成25年  37.1

平成26年  61.2

平成27年  50.6

平成28年  49.0

 

参照:公益社団法人 日本技術士会

https://www.engineer.or.jp/c_topics/001/attached/attach_1012_1.pdf

 

こうしてみると、合格率は60%を超えている年度もあり、かなりの合格者が出ていることが分かります。

また、大学院を修了して指定学科であれば、該当部門の一次試験は免除となることなどもあり、一次試験自体を受けないという人も多いのではと思います。

しかし、技術士になりたいと考えている人も、一次試験受験対象者であれば、この試験科目の概要を見ることになります。

 

かなり内容が高度なものと思えてしまい、技術士取得を諦めてしまった方もいらっしゃるのではないかと思います。

しかし、技術士一次試験の合格率を見ると、受験者の半分以上が合格している年もあります。

 

技術士を目指している方は、技術士一次試験を受験し、合格し技術士補として活動できるようになりましょう。

技術士試験で受かるには勉強効率が大切!一瞬で集中する方法

2017年02月06日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験の勉強をしていて、集中力が保てず、学習が進まないと困った経験はありませんか?

技術士試験を取り組む人の多くは仕事をしながら、家に帰ってからの貴重な時間を使って学習しています。

ですので、限られた時間を有効に活用するためにも、効率的な学習法を覚えておくことをオススメします。

仕事前や仕事終わりの1〜2時間を最大限の集中力で勉強するためにポモドーロテクニックを試してみましょう。

ポモドーロテクニックはフランチェスコ・シリロという研究者が提唱する、タイマーを使った学習法です。人間の集中力はあまり長時間つづかないと言われますが、短時間だけ集中して課題に取り組むことで長時間集中ができないという脳の弱点をカバーしています。

ポモドーロテクニックの要点は以下の5ポイントです。

1.取り組むべき課題を選びます。
2.タイマーを25分にセットします。
3.タイマーが鳴るまで課題に集中します。
4.数分間の軽い休憩をとります。
5.1から4を4セット終えたら30分程度の休憩をとります。

大切なことは25分間のタイマーをセットしている間は電話やSNSの通知に目を向けないということです。勉強をしていても、ついテレビが気になってしまったり、スマホを触りたくなってしまった経験がある人も多いはずです。25分間だけ集中したあとの休憩時間であればスマホに触ってもよいので、勉強している間はすべての通知を無視して学習に取り組みましょう。

休憩を含むと1セット30分程度ですが、4セット(120分程度)つづけたら20分から30分程度の休憩をとって脳を休ませてあげると次の学習も集中しやすいとされています。平日の仕事が終わった後の2時間を使って勉強するときでも、休日で半日ほど勉強ができるときでも導入できるのがいいですよね。

集中力が持続できず学習環境を改善したいと思っているときはポモドーロテクニックを活用してみてくださいね。

技術士の基本を押さえる① 技術士の受験資格って?

2017年02月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の受験を考えている方に基本的な情報を伝えていきます。
技術士の受験資格はどのようなものがあるのでしょうか?
技術士になるためには科学技術に関する実務経験期間が必要です。
しかし、実務経験を積むためには、以下の条件を満たす必要があります。

 

1.技術士 一次試験に合格する
技術士になるためには、技術士の受験資格である技術士一次試験を受験し、合格する必要があります。
希望する部門の技術士一次試験を受験し、合格することがまず第一の条件です。

 

2.指定された教育課程を修了
文部科学省の認定をうけた教育課程を修了することで、該当部門の技術士1次試験合格と同等の資格を受けることができます。
ただし、指定を受けている教育課程は該当部門が一部門に決まっているため、自分の希望する部門に該当していない可能性があります。一覧を確認しましょう。
参考:https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/attached/attach_356_3.pdf

 

技術士1次試験合格者は、技術士補として、日本技術士会に登録することができます。
技術士補にならなくても、技術士習得技術者として業務経験を積むことができます。
習得技術者は、技術士になるための本試験である技術士2次試験を受けるために実務経験を積むこととなります。
指導技術士のもとで実務経験を積む場合は4年、そのほかの場合は7年の期間、実務経験を積み、二次試験の受験資格を得ることができます。
実務経験は設計や計画といった科学技術の応用に関するものです。

 

技術士になるまでの道のりは非常に長く険しいものになると思いますが、それを乗り越えて初めて、技術系の最高峰でもある技術士と名乗ることができるのです。

 

技術士にチャレンジする際は、まず戦略を立てよう!

2017年02月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士試験は、一次試験と二次試験に分かれていますが、必ずしも同一部門の試験を
受ける必要はないです。別の言い方をすれば、どこかの部門の一次試験を合格すれ
ば、どの部門の二次試験を受けることができます。

通常は、自分の専門分野に近い分野を選択します。しかし、必ずしもそれが正解とは
限りません。

例えば、私は情報通信が専門なので、選択すべき分野は電気電子部門か情報工学部門
です。しかし、一次試験では経営工学分野を選択しました。

なぜなのでしょうか?

それは、過去問を解いてみたのです。可能性の有る分野として、電気電子部門と
情報工学部門と経営工学部門の過去問を解いてみると、どれも合格ラインの60%を
クリアできなかったが、得点は経営工学>電気電子>情報工学だった。

そして弱点分野を勉強して合格レベルに持ち上げるための課題を分析してみると、
経営工学で不正解なのは知識問題でしたが、電気電子では計算問題でした。学生時代
に戻って計算問題をマスターするように頑張っても良いけど、それよりは経営工学の
知識問題を勉強する方が将来につながるような気がした。

また、一次試験の合格率が経営工学>情報工学>電気電子だったこともあり、
受験部門は経営工学にしました。

実際、経営工学を勉強することは、技術屋の自分には結構新鮮であり、非常に興味を
もてるものだったので、一気に勉強して、結果的には高得点で合格しました。

つまり、自分の専門分野=受験部門であることが基本ですが、必ずしもそうではなく
ても良いということです。

無事経営工学部門の一次試験に合格したので、目的の電気電子部門の二次試験にトライ
して合格した後は、総合技術監理部門の二次試験にトライしましたが、その場合にも
経営工学の勉強をしたことが大いに役に立ちました。

この3月1日に総合技術監理部門の合否が発表しますが、もし合格していたら、次には
経営工学部門の二次試験にもチャレンジしようかどうかを思案している今日この頃です。

技術士を目指す受験生の皆さんは、ぜひ自分の専門分野を高めるとともに、広げることを
含めて受験の戦略を立てて欲しいと思います。

文科省の考えに沿って準備をする

2017年02月15日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験は文部科学省が管轄する試験です。

そのため、文部科学省のホームページに技術士制度のことが書かれています。

 

国が求める技術士像はどんなものかを、「科学技術・学術審議会 技術士分科会」のページで知ることができます。

現時点であるべき技術士像が、数年前の技術士像と異なることもあります。

 

ですから、こまめにホームページをチェックして、目指すべき方向性にズレがないか、チェックすることが重要です。

 

平成28年12月22日の公表資料で、技術者に求められる資質能力がはっきりと書かいています。

その「資質能力(コンピテンシー)」とは、以下の7つです。

 

「専門的学識」

「問題解決」

「マネジメント」

「評価」

「コミュニケーション」

「リーダーシップ」

「技術者倫理」

 

例えば、技術者倫理では、次の3つが求められています。

 

・業務遂行にあたり、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮した上で、社会、文化及び環境に対する影響を予見し、地球環境の保全等、次世代に渡る社会の持続性の確保に努め、技術士としての使命、社会的地位及び職責を自覚し、倫理的に行動すること。

 

・業務履行上、関係法令等の制度が求めている事項を遵守すること。

 

・業務履行上行う決定に際して、自らの業務及び責任の範囲を明確にし、これらの責任を負うこと。

 

関係法令には、環境基本法、循環型社会形成推進基本法、資源有効利用促進法、廃棄物処理法、各種のリサイクル法、グリーン購入法のほかにも、労働基準法、労働安全衛生法なども含まれます。

 

7つのコンピテンシーを備えた技術者を、国は技術士と認めたいと言っています。

したがって、そのような資質能力を身につける準備をするのが、技術士受験の正攻法といえます。

 

技術士2次試験専門科目の出題範囲(電気電子部門)

2017年03月15日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士2次試験の専門科目は、必修科目と選択科目に分かれています。

電気電子部門では、必修科目は20問中15問選択のマークシート方式の出題、選択科目は発送配変電、電気応用、電子応用、情報通信、電気応用の5分野の選択となり、記述式の出題となります。

それぞれの出題範囲について考えます。

 

必修科目の出題範囲

必修科目は15問選択のマークシート方式の出題となりますが、電気電子の中でも幅広い分野からの出題となります。

近年の傾向では、太陽光や電波環境など環境に関する問題が多くなっております。

電気工学専攻の方は、情報分野の問題や無線工学といった電気分野の中でも畑違いのような問題にも選択の関係上回答しなければならなくなりますので、過去問題の研究や、他の分野の問題にもさわりだけでも学習しておくようにしましょう。

 

選択科目の出題範囲

選択科目は、自分の得意とする分野の問題を選択するようにすればよいのですが、内容もより専門的なものとなります。

実務に即した設計を行う際の注意点や、今後政府が技術を活用して導入しようとしているものなどが出題されます。

これらはマークシートと違い、絶対的な回答というのがなく、満点回答をするのが極めて困難な内容となります。

また、問題中に前問題の説明に対して、考えられる対策などを記載するような問題もあり、前問題の回答が的外れなものとなっていると、対策についても全く得点できないといったことも考えられます。

問題文をよく理解し、正確な回答をする地道な訓練が合格への第一歩となります。

 

技術士の2次試験の専門分野は技術士と名乗るだけの専門知識があるかを問うものです。

幅広い知識が必要となり、難関となりますが、地道な学習、訓練が合格へのカギとなります。

 

 

技術士倫理網領⑤真実性の確保

2017年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

製造した製品や工事に欠陥や瑕疵などがあった場合には、設計者の立場で技術士が説明や報告を行うことがあります。

その場合は客観的な事実に基づいた情報を用いた説明でなければなりません。

 

条文:技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。

 

トラブルや問題が行らない工事や製品開発を行うことが大前提ですが、想定できないことが発生して社会的な問題となってしまうこともあります。

 

例としては、東日本大震災などの大規模災害などが挙げられます。

大規模災害時の津波などは、設計による想定をはるかに超えた凄まじい物でした。その前にはどれだけ強固な建物でも破壊されてしまいます。こうした事実を技術士は数値や客観的に誰が見ても納得できるような指標をもって説明しなければなりません。

 

また、製品のリコール隠しなども大きな問題となりました。

自動車の走行試験データの改ざんなども、技術面から異議があれば依頼主や雇用者に説明責任を果たさなければなりません。

そうしなかった結果、社会的に大きな問題となってしまい、会社が傾くのではと思う程の大問題となってしまいました。

 

こうしたマイナス面だけではなく、逆にこうした技術を取り入れるとどのような効果が期待できるのかという付加価値を説明するのも技術士の役割と言えます。

近年ではコスト削減だけではなく、より高度な機能をつけることで製品を高く市場へ出そうという動きもあります。そうした場合に技術設計担当として、その機能をわかりやすく、客観的な事実に基づいた説明をする必要があります。

 

技術士の面接試験はその訓練でもあると言えるでしょう。

技術士二次試験対策のカギはスケジュール管理!効率的な仕事管理術とは?

2017年05月23日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士二次試験対策のスケジュール、きちんと決めていますか?漫然と学習を行うよりも、スケジュールを細切れにした方が効率がアップするかもしれませんよ。

『〆切仕事術』という本を著した上阪徹さん。彼は20年以上、締め切りを破ったことはないそうです。「仕事を守るのは社会人として当たり前じゃないか」と思うでしょう。ですが、上阪氏の職業はブックライター。作家業や文筆業は創造性も要求されるため、スケジュールどおりに進めるのは難しい場合もあります。実際、大物作家が原稿の締め切りを破るという話はよく知られており、サザエさんのいささか先生はいつも締め切りに間に合いません。締め切りを守り続けることが難しい業界にいながら、スケジュールを完璧に守ってきた上阪氏からは技術士試験に向けたスケジュール管理という視点でも学ぶことは多いです。

彼の著作のなかで語られる締め切りを守る技術から、部分的に抜き出して紹介します。

  • 「得意な時間帯」「効率のいい時間」を理解する
  • 仕事は一気にやらず粗々から少しずつ進める
  • やらなくてはいけないことを時間割にしていく


人にはそれぞれ頭がよくはたらく時間とそうでない時間があります。たとえば、早朝の出勤前だと勉強がはかどる人もいるでしょう。その一方で、仕事終わりの時間帯なら記憶力がよくなるという人もいます。一般的に早朝の勉強はよいとされますが、向き不向きがあるので自分の能力が一番よくはたらく時間をしっておくことが大切です。

練習問題を解く場合や、基本的な学習をする場合でも一度に完全な理解をすることは困難です。一気にかたづけようとするのではなく、粗々で少しずつ学習を進めていきましょう。完璧をめざして学習を開始すると、なかなか手がつけられず、学習に取り組むのもいやになってしまいます。

そして、時間割をつくることで試験当日までにどれくらいの勉強ができるか把握することができます。行き当たりばったりで勉強をしても、時間に余裕がある場合は間に合います。ですが、試験までの時間がどれくらい残っていて、勉強にあてられる時間がどれほどあるか把握しておくことは精神的なストレスの軽減にもつながります。

スケジュール管理は技術士二次試験対策の味方です。うまく活用して勉強時間をきちんと確保していきましょう。

文章のセンスを磨くには?

2017年05月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験には、文章で説明する問題が多く存在します。

自分には文章のセンスがないと思っている人も多いのではないでしょうか?

 

文章のセンスというのは非常に曖昧な表現です。普段からセンスが大事だと言っている人に、センスとは何かということについて聞いてもあまりはっきりとした答えが返ってこないと考えます。

 

センスとは「相手の要求に対して細かな配慮ができる」能力と読み替えることができます。

ある事柄について説明する設問があったとします。

その場合、Aのことを説明すると、Bも関連した内容として説明する必要があります。

さらにCについても説明しなければならないということを続けていってしまうと、どんどん本質からずれていってしまいます。

設問の回答がAに関する説明のみだった場合、B、Cについての説明は不要ということになります。

 

ここで重要なのは、レポートなどであれば上司などに書き直しなどを命じられて済みますが、試験時間中は誰もそういったアドバイスをくれません。

また、B,Cの説明をするということで、限られた試験時間を無駄に使うことにもなってしまいます。その説明を書いたがために一問分の時間がなくなってしまったということにもなりかねません。

 

まず、主題を見失わない

 

説明をしていくと、自分の世界に入っていってしまい、これもこれもいうような説明を加えていったのであれば、主題から離れていってしまいます。

特に自分の好きな分野であれば、多くの説明をすることができるためいろいろと書きたくなる気持ちも理解できます。

しかし、問題文に対する説明に得点がもらえることを忘れてはいけません。

 

問題文を見た場合、それに対する主題をまず考えるようにしましょう。

極端な言い方をすれば、主題が一文だけでも相手の要求する回答であれば得点がもらえるということです。

 

これは分かりやすい説明にもつながる重要な項目です。

平成28年度 国土交通白書が公表されたようですね

2017年07月01日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

平成28年度 国土交通白書がいつのまにか公表されたようですね。

試験問題は既に作成されていますが、この白書内容に沿って問題を作成した可能性もあります。

受験者は軽くでもよいので目を通す必要があるかと思います。

平成28年度 国土交通白書 http://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/h28/index.html

概要版は http://www.mlit.go.jp/common/001190638.pdf

キーワードは「イノベーション」ですね。

歴史からはじまり、イノベーションの創出と社会実装に向けた現在の取組みと課題、イノベーションから産まれる未来への展望が第Ⅰ部の内容です。

イノベーションを社会に組み込むことで、少子高齢化や自然災害の激甚化が進む中でも、持続的な経済発展を目指そうというような内容ですかね。

スマートフォンやコンビニなどの事例で、今後もイノベーションが少子高齢化や財政悪化などの課題克服に必要。

取り組みとして、建設現場でのICT活用で工期短縮や省人化を目指す「i-Construction」やリニア中央新幹線による移動高速化、ドライバー不足の緩和に向けた自動運転技術によるトラックの隊列走行などを挙げています。

予想される未来の社会環境、国民が願う未来像も記載されている。

人材やアイデア、資金の不足などで、イノベーションの担い手が少ないなどの課題もあるようですね。

技術士二次試験に臨むときの心構え

2017年07月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士2次試験は、記述式試験であるとともに、実務経験に関する内容も出題されます。

技術士二次試験を受験しようと考える方々は、企業内でも実績があり、顧客との対応に関してもプロフェッショナルであることを想像します。

 

設計に関する打ち合わせなどでは相手の出方をみたり、特記仕様書の意図を考えたりすることも多いでしょう。

場合によっては、仕様書の質問があまりできない(嫌な担当者だったりする場合に聞きづらい)などの場合に、特記仕様書の文言の意図などを考えたりすることもあるかもしれません。

こうした仕事を進めていく上での相手との駆け引きなどは、学生時代には経験することができず、仕事を円滑に進めていくうえで必要不可欠なスキルとなります。

 

しかし、技術士二次試験の出題は特記仕様書ではありません。

模範解答があり、出題内容に可能な限り二つの意味がでないように検討されて、当日の試験問題となっています。

ある問題が出題された場合には、教科書通りの回答をするように心がけましょう。

社会人生活が長くなると、こうした教科書の内容が現実とそぐわない部分に目が行くようになってしまいがちです。

問題があった場合、「実際には計測誤差の補正が必要だ」「実際にはこんなやり方しない、時代遅れだ」と感じるような出題もあるでしょう。

 

しかし、問題に正しい回答をしなければ技術士試験には合格しません。

現実的ではないことを何でと思う人もいると思いますが、そうした内容が基礎知識となっていきます。基礎を押さえることで、実際には違うということもわかるというものです。

 

教科書は模範的なものばかりでつまらないという気持ちを抑えて、技術士に合格するという目標に向かって努力していきましょう。

 

こうした教科書的な基礎知識が新技術を検討する場合に大いに役立つということも忘れてはいけない重要なことです。基礎知識があって初めて応用技術を検討することができます。

 

技術士二次試験ではそういった力も計っていると言えるでしょう。

 

技術士二次試験口頭試験のポイント「緊張しない」「余計な説明はいらない」

2017年07月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験の口頭試験は、事前に提出した業務経歴書などから、試験官との質問のやり取りで実施されます。

その中で、最もネックとなるものが、口頭による業務経歴書の説明です。

初めて会った試験官に、自分の経歴を分かりやすく説明し、理解してもらい、質問についてもその場で回答しなければなりません。

初めて会った顧客と打ち合わせの場などもこうした状況に該当しますが、あまり経験がないとつい緊張してしまい、何から説明したらよいかわからなくなってしまいます。

 

緊張しないように気を付ける

普段は知識も豊富で、専門的な内容については話すことも全く問題がない人でも、試験となると緊張します。

緊張してしまうと、次の言葉がなかなか出てこなかったり、話した内容が何を言っているのかはっきりしなかったりします。

これは、事前の準備で何とか緊張を押さえることができます。

例えば、口頭試験の想定内容をボイスレコーダーなどに録音して、自分の言っていることが後で聞いても問題がないかを確認する、職場の人や試験対策講座などで模擬の口頭試験を行ってもらったりすることでも、本番の雰囲気をある程度シミュレーションできます。

緊張は、自分の得体の知れないものに直面した時に起こるものですので、事前に様々な同様な状況を経験しておけば、自然と緊張は少なくなっていきます。

 

説明内容に気を付ける

説明内容が専門的すぎると、試験官もその分野に関しては専門家ではありませんので、理解できないこともあります。

大学を卒業して、入社したばかりの新入社員にもわかる程度の専門用語で話す必要があります。

ただし、専門用語が分からないといけないということで、専門用語の解説を続けていくと、論点がどんどんずれていってしまいます。

各業務に「自分が技術的に工夫をしたところ」を一つ押さえておき、そこからぶれないような説明の仕方がよいでしょう。

 

口頭試験のような面接タイプの試験は、人によっては採用面接以降経験したことがないという人も少なくありません。

どんな人が合格するのかを探るのも重要ですが、採用基準は人が見るものですので、試験官による個人差がどうしても出てきます。

それよりも、今持てる知識を十二分にアピールする方法を探る方が合格への近道と言えます。

技術士2次試験口頭試験の臨機応変力を高めるトンデモ学習法その壱

2017年08月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験の口頭試験では、様々な内容の質問がされます。

技術士を受験するに当たり、様々な試験を受けていると思われますが、筆記試験に慣れている方はかなり多いのではと考えます。

それは、時間内であっても、多くの人がじっくりと考えて答案を作成することができるからです。これは学校などの試験では何回を行われますので、慣れて当然という事が言えます。

 

では、二次試験の口頭試験ではどうでしょうか?

口頭試験は、試験官から質問されたことに対して瞬時に考えてその場で回答しなければなりません。中には自分の想定していなかった質問なども飛び出してくることが考えられます。

そんな時に、頭が真っ白になってしまわない力として、求められるものが「臨機応変力」です。この臨機応変力は、実際の仕事の場でも求められることが多く、とても応用範囲が広いものです。その力を鍛えるにはどのようなことをすればよいのでしょうか?

 

トンデモ学習法その壱「無計画で旅行に行く」

多くの人は行き先を調べて、その近くの観光名所などを調べてから旅行へ行くということをするでしょう。

しかし、臨機応変力を高めるためには、そういった計画を一切おこなわずに無計画の状態で自分の知らない土地に数日間滞在して、どのように楽しむのかをその場で考えるということが必要です。

これは、実際に現地に行ってから、スマートフォンで調べたり、駅や空港、観光協会の人に聞く、通りすがりの地元の人に聞くなどして、現地に行ってからその地域の面白いところを調べて、そこまで行くルートなどを考える、レンタカーで移動するなどの時間配分を考えていくということに臨機応変力を高める要素があります。

また、旅行ブックなどには書いていないような地元の人しか知らない隠れた名所なども発見することができる可能性が高まります。

実際に人に聞くという事で、普段は話すことのない人と話す会話力も鍛えることができ、一石二鳥となります。

会話力も臨機応変力と同様、技術士二次試験に必要な重要な力となります。

 

この旅行の数日間を充実したものにするための努力は、技術士二次試験の口頭試験合格につながる意外な勉強方法です。

技術士2次試験口頭試験の臨機応変力を高めるトンデモ学習法その弐

2017年08月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験の口頭試験では、どのような質問でも、その場で答えを見つけて、口頭で回答しなければなりません。これは、事前の予行演習などを行うなどの対策は当然ですが、それでもなお、その時に想定できなかったような質問が飛んできてしてしまい、パニックになってしまうという状況に陥ってしまうこともあり得ます。

 

こうした状況でも冷静さを保って、どのような状況であっても、その時に自分の知識の中から最も近いと思われる最適解を探し出す必要があります。

それを達成できるためには、臨機応変力を高める必要があります。

 

トンデモ学習法その弐「英語で話す」

主に日本国内にいると、必要性がなければ英語で会話をするということはあまりありません。日本人のほとんどが英語を学んでおり、読み書きや簡単な会話を学校で学んでいます。

しかし、日常会話ができるという人を見かけることはあまりありません。これは日本人同士の中にいると英語で話す必要性がないからです。

何か外国人が集まるような場所に行って、英語で話す機会をもってみましょう。

東南アジアやフィリピンなど英語が分かる国の人と話す場合でも同じです。

 

これの効果としては、過去に学んだことをいかに瞬時に引っ張り出すかということになります。

脳の構成として、過去に学んだことを思い出すことで、身に着けた知識を話したり、再度思い出しやすくするということです。

会話は台本通りにはいきません。さらに相手は日本語を理解できていませんので、英語でしか意思疎通ができません。

こうした状況に自分を追い込んで、学校で学習した英語を思い出し、コミュニケーションの道具とすることで、その場で相手の表情を見ながら、自分の伝えたい内容を話すということも臨機応変力を磨く手段の一つとなるでしょう。

 

一見すると、技術士試験とは全く関係のないことでも、臨機応変力を高める訓練となることが言えます。

これを身に着けることで、予想ができないことばかりの人生もうまく乗り切っていくことができるでしょう。

技術士2次試験口頭試験の臨機応変力を高めるトンデモ学習法まとめ

2017年08月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

ここまで、技術士2次試験の口頭試験での臨機応変な対応を迫られた場合に、冷静な判断をするにどのような鍛え方があるのかを書いてきました。

それらの内容から、口頭試験にはどのようなものが必要なのかを改めて振り返ってみます。

 

事前に模範解答などを確認する

口頭試験対策として、模範解答を確認することは常識です。こういう質問に対して、どのように回答をするのかを細かく想定してから試験に臨むことは、他の資格試験にとっても同じです。

ただし、本番の試験では、どのような質問が飛んでくるのかがわかりません。これが分かっていれば、試験ではないということは言うまでもありません。

 

今の自分を客観的に見る

ここからがトンデモ学習法で解説した部分です。どのような試験でもそうですが、どれだけ勉強をして試験に臨んでも、自分のやっていなかった部分が多く出たり、想定以外の質問があった場合でも、自分は今までやってきたこと以上の実力を発揮することはできないということを認識する必要があります。

こうした部分から、気持ちの余裕をもって、実力を十分に発揮し、それでも不合格であった場合、それは現在の自分にとってまだ合格の域に達していないという覚悟を持つことが必要です。

 

試験に協力してくれた人のことは考えない

技術士は一人で取る資格ではありません。指導する技術士や二次試験の模擬面接に関わった人など、他の試験と比較して、一人でこつこつと行うというより、周りの協力をもって試験に臨みます。

人によっては不合格であれば、こうした人たちに顔向けができないと考える人もいるのではないかと思います。

しかし、こうしたことを考え出すと、試験本番でのプレッシャーがかかり、実力を十分には発揮することができません。

試験を受ける → 不合格であっても、その時の実力が足りなかった

と単純化して考えましょう。他の人のことを考えると、いろいろなことを考えてしまいます。

合格した後に感謝の言葉を伝えましょう。

 

技術士試験は難関である故に様々なプレッシャーを感じる人も多いでしょう。

それを乗り越えてこその技術士です。

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