2017年11月22日 作成 / 執筆:タートル講師
いよいよ技術士第二次試験の口頭試験が始まります。
本番の口頭試験を控え、数名の方の模擬口頭試験を実施しました。
昨年度までの模擬口頭試験も踏まえ、比較的多くの方に共通する留意点を記します。
とにかく話は短くすることを心掛けましょう。
大半の方は、丁寧に説明しようとするあまり、話が長い傾向にあります。
模擬口頭試験で「概要を簡単に説明してください」という問い掛けに対して、5分近く説明をされる方もいました。実際の試験であれば、試験官に話をまとめるよう促されるか、最悪の場合では話を中断させられるかもしれません。
口頭試験は原則として20分間で実施されます。その中で試験官は「経歴及び応用能力」、「技術者倫理」、「技術士制度の認識」の3項目に関して評価を下す必要があります。
つまり試験官の立場で考えれば、「自分の質問に対して簡潔に答えてくれる」受験生が有難いわけです。延々と話す受験生に対しては、「あー、まだ技術者倫理や技術士制度についても聞かないといけないのに…」と、内心はイラついているかもしれません。
書かれている文章であれば、目で追いかけたり読み返すことで読み手が理解を深めることが可能です。それに比べて話している内容は、基本的に聞き手が頭の中で順次理解していくものですから、一度に理解できる内容は限られるはずです。
それを考えれば、端的に答えて、不足があれば試験官が追加で質問をするという、会話のキャッチボールが重要なことはわかるかと思います。
もし説明中に、「少し長いかな」と思った時は試験官の表情を確認しましょう。意外と「そろそろ話をまとめてくれませんか」と表情に表れているかもしれません。
相手の気持ちを汲んで説明するのも技術士に求められるスキルの一つと考えましょう。
*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2017年12月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
企業活動の国際化と共に、技術士も日本国内のみならず広く海外で活躍する機会が増えてきています。APEC エンジニア登録制度は、APEC エンジニア相互承認プロジェクトに基づき、有能な技術者が国境を越えて自由に活動できるようにするための制度です。
申請書を作るのは、やや骨の折れる作業です。
みなさんは、技術士試験の受験申込票では、5つの業務経歴に掲げた業務のうち1つについて詳細論文を書かれました。
APECエンジニアの申請書では、5つともに、詳細論文相当の説明書きをつける必要があります。そして、これらが和文と英文である必要があります。
さらに、APECエンジニアになるためにはつぎの5つの要件を満たしている必要があります。
1.認定又は承認されたエンジニアリング課程を修了していること、又はそれと同等のものと認められていること。
2.己の判断で業務を遂行する能力があると当該エコノミーの機関に認められていること。
3.エンジニアリング課程修了後、7年間以上の実務経験を有していること。
4.少なくとも2年間の重要なエンジニアリング業務の責任ある立場での経験を有していること。
5.継続的な専門能力開発を満足すべきレベルで維持していること。
審査の過程でも、事務局から何回か問い合わせがあり、書面の修正依頼や、補足説明の要求があります。
APECエンジニアそのものが少ないため、ノウハウやコツがわからず、試行錯誤しなければならない点で、申請作業は少し苦労するでしょう。
2017年12月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
十分に眠る時間がなくて睡眠不足になっていませんか?いつもの仕事だけでも忙しいのに、技術士試験にむけて勉強までしていたら、とても睡眠時間は足りませんよね。
睡眠不足で悩んでいる人の解決策は簡単です。それは、睡眠時間を増やすこと。「忙しくてこれ以上、睡眠時間をつくれないから困っているんです」という人もいるでしょう。その場合は、日常生活の不要なものを削ることからはじめてみましょう。
私たちの生活は、細かく観察すると細かい不要な時間がたくさんはさまっています。余暇の時間は心とからだにゆとりを持たせるためには大切ですが、ムダに時間をつかっているという人がほとんどです。過剰なSNSの利用、気づけば起動しているスマホゲーム、「付き合いだから」と理由をつけて飲み会でぐだぐだする。
勉強しすぎた脳をリフレッシュするために休憩をはさむのはかまいませんが、技術士試験の合格にむけてがんばっているのですから、時間は有効に活用したいものです。「この時間は本当に必要なのか?」と自分に問いかけながら、不要な時間はカットしていきましょう。
必要ない時間を減らそうとするけれど、どうしてもうまくいかないということもあるはずです。とくにSNSやスマホゲームなど、日常にあるのが当たり前になってしまっているものを取り除くことは難しいです。そこで、やめることToDoリストを活用してみましょう。技術士試験に集中するために削るべき項目を紙に書き出していきます。たとえば、「Twitterは1日5回までしか起動しない」といった具体的な数字も入れてToDoリストを作ってみましょう。
ムダな時間を少しずつ削って、貴重な睡眠時間を増やしていきましょう。そうすれば、睡眠不足の症状を改善することができます。
2017年12月09日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士二次試験にチャレンジしている人へ
口頭試験はこの土日がピークのようですね。私も今日口頭試験にトライしました。会場となる渋谷のフォーラムエイトでは、約300人が入場できるオリオンホールを控え室にしていて、私が見ている時間帯だけでも100人を超える人が緊張した表情でスタンバイしていた。
口頭試験を突破のためのノウハウ
1)全てのスタートは申込書
2)試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
3)模擬試験を繰り返そう
全てのスタートは申込書
技術士試験(二次試験)を受験するためには申込書を提出する必要がある。そして、そこには自分の略歴(5行)と業務詳細(720文字)を記載する必要がある。受験分野や受験科目をどこにしようかと迷いながら書いたりする。その専門分野への深い知識がまだない時点で書いた略歴と業務詳細をもとに審査するのがこの口頭試験だ。なんということだ。自分が書いた内容も今から書き直して良いと言われたら全面的に書き直したい。ポイントがわからない。論理が不明。工夫した点が伝わらない。試験官はそんなダメダメ資料を手元で見ながら厳しい質問をしてくる。もう覚悟するしかない(涙)。
試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
しかし、あきらめるのは早い。その試験官はあなたの筆記試験に対して合格点をつけてくれた人だ。つまり、あなたを合格させようとしてくれている味方なのだ。敵ではない。したがって、試験官の期待に応える必要がある。試験官の立場に立って、試験官が理解できるようにあなたの略歴を説明して、あなたがどのような経験をしたか、どのように成長したかを理解してもらう。そして、業務詳細では、どのような課題に対して、何が問題だったのか、その問題をどのような方法で解決しようとしたのか。その解決方法は最適だったのか。そして、どのような成果を得たのか。口頭試験はあなたの経歴を評価するのではなくて、あなたの能力を評価するのが目的です。したがって、こんな仕事をしたではなく、自分はこんな能力があるので、このような課題をこのように解決した。なので、これからも社会の課題を解決する能力があります!ということをアピールする場なのだ。
模擬試験を繰り返そう
口頭試験では、いくら説明しても試験官が全く違う風に誤解することがある。そんな誤解がいっぱい発生するのを解きほどすのがコミュニケーション能力だ。しかし、自分と違う考えをする人がいることを理解することは難しい。一人で考えてもできるわけがない。唯一の方法は第三者に試験官になってもらって、模擬試験をすることだ。いかに自分の思い込みが強いかを毎回思い知ることになるだろう。また、誤解しやすい場所が分かれば、その誤解を解くための説明の仕方も見えてくる。模擬試験は最低でも3回はしたい。できれば4−5回ぐらいするべきだ。相手は、自分の奥さんでも、子供でも良い。素人が試験官になってくれると、もう思いっきり誤解をしてくるので大変参考になる(笑)。
合格発表は3月9日(金)
2016年度(平成28年度)の合格発表は2017年3月1日だった。でも、今日の案内資料を見ると、2017年度の合格発表は2018年3月9日だ。わずか1週間ほどの差だけど、ドキドキする時間が去年より長くなるのは辛いなあ。神様でも仏様でもなんでも良いので、なんとか合格しているのをお祈りするしかない。
来年に向けての戦略を立てよう!
控え室にはピークで100人ほどの受験者がスタンバイしていたが、そのうちの女性は1割ほどだった。女性の社会進出に期待が寄せられているが、技術士の世界はまだまだ女性が進出する開拓の余地がありそうだ。現在の二次試験の方法は来年度までだ。今回の口頭試験は失敗だと判断してリベンジを図るか!それとも、合格を信じてさらに次の部門にトライしてマルチホルダーを目指すか。いずれにせよ、合格発表を待ってから考えるのではなく、今日から来年度の目標を定めてスタートを切ろう。技術士試験はタイムリミットが決まっているので、スタートダッシュが成功の秘訣だ。
2017年12月16日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
12月14日に日本技術士会のホームページで一次試験の合格者が発表されました。
合格された方!
本当におめでとうございます。でも、これはゴールではなく、スタートです。間髪おかずに二次試験にトライして栄冠を勝ち取りましょう。
全体で8,658名が見事合格され、その合格率は48.8%でした。部門別の特徴を見てみましょう。
1) 受験数の多いトップ5
部門別に見ると、やはり建設部門が圧倒的に多いですね。2番目が電気電子部門、3番目が機械部門です。
電気電子部門が2番目に多いというのは個人的には少し驚きでした。そして、4番目が上下水道部門、そして
5番目が環境部門です。この上位5部門の合格者が6,862人なので、全体の79%を占めています。20部門中
の5部門(25%)の合格者が全体の約8割でした。
技術部門 | 受験申し込み者数(A) | 受験者数(B) | 合格者数© | 合格率(C/A) | 合格率(C/B) |
建設部門 | 10,135 | 7,904 | 3,885 | 38.3% | 49.2% |
電気電子部門 | 2,639 | 2,074 | 940 | 35.6% | 45.3% |
機械部門 | 2,590 | 2,080 | 1,036 | 40.0% | 49.8% |
上下水道部門 | 1,597 | 1,307 | 654 | 41.0% | 50.0% |
環境部門 | 1,226 | 962 | 347 | 28.3% | 36.1% |
2) 男女の合格者
全申込者数22,425のうち男性は約90%、女性は約10%でした。先日の二次試験の口頭試験の控え室でも
男女比はほぼ9:1でした。ちなみに、合格率(C/A)は女性の方が少し高いが、合格率(C/B)は男性の方が
少し高い。まあ、誤差範囲でしょう。
技術部門 | 受験申し込み者数(A) | 受験者数(B) | 合格者数© | 合格率(C/A) | 合格率(C/B) |
全体 | 22,425 | 17,739 | 8,658 | 38.6% | 48.8% |
男性 | 20,079 | 15,813 | 7,732 | 38.5% | 48.9% |
女性 | 2,346 | 1,926 | 926 | 39.5% | 48.1% |
3) 合格率の高い部門
合格率(C/B)が最も高かったのは原子力・放射線部門の71%でした。2番目が経営工学部門、3番目が化学部門、
4番目が金属部門、そして5番目が航空・宇宙部門です。ただし、合格率(C/A)で見ると、どの部門も50%台なの
で、結局受験してもダメだと判断した人は受験を控えたので、結果的に合格率が上がっているとも見える。ちなみに
私は、電気電子部門の技術士ですが、一次試験では電気電子部門の合格率が低い(今回も4番目にむずい)ので、
合格率の高い経営工学部門にトライして見事にパスしました。これは戦術の成功かも。
技術部門 | 受験申し込み者数(A) | 受験者数(B) | 合格者数© | 合格率(C/A) | 合格率(C/B) |
原子力・放射線部門 | 151 | 126 | 90 | 59.6% | 71.4% |
経営工学部門 | 299 | 252 | 174 | 58.2% | 69.0% |
化学部門 | 308 | 245 | 166 | 53.9% | 67.8% |
金属部門 | 173 | 138 | 93 | 53.8% | 67.4% |
航空・宇宙部門 | 69 | 54 | 36 | 52.2% | 66.7% |
地区別や年代別や勤務先別、最終学歴別の受験者数や合格者数は日本技術士会のホームページ(下のURL)に掲載
されているので、ぜひチェックしてみてください。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/001/attached/attach_1012_2.pdf
ぜひ周りの人にも技術士の受験を薦めて仲間を広げ、そして自らもチャレンジしてさらにステップアップしましょう。
以上
2017年12月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士は非常に難しい資格です。そこへ向かって頑張るためには、相応の覚悟も必要になってくるでしょう。
今回見ていきたいのは、求人などからの技術士資格はどのような評価をされているのかという部分です。
求人などからは主に建設、土木関連の求人数が多くなっております。業種としては道路建設や橋梁分野の公共工事の設計委託を受注する建設コンサルタント会社からのものが多くなっております。
年収例としても400万円~600万円というように、会社の規模によっても幅があります。この傾向は地域のコンサル会社であれば収入は少ない代わりに転勤等が少なく、大手になれば収入が多い代わりに全国への転勤などがあると言った違いが考えられます。
都市部などの求人であれば、収入も高い傾向があります。
ここはそれぞれの人が目指すもの、優先するものによっても変わってくる部分ですので、一概にこれがいいということが難しい部分です。
技術士のいい所は、年齢が上がってくると他の会社に移るといった転職がしづらい状況になっていくのですが、技術士を取得している場合、そういったこともあまり関係がない傾向になります。
中には50代でも技術士をしていて、技術を磨きつづけたことで他の会社に引き抜かれたという例などもあります。
これも技術士の技術の継続研鑽(CDP)を技術士取得後も義務付けられていることのメリットにもなります。
また、定年後も働きたいという方は、定年退職後も技術士資格を活かして自営業として技術士事務所を開業することもできる可能性を十分に持っています。
技術力を磨き続けることで、自分にとってプラスとなることが多く、資格取得後も様々なスキルアップを図っていくということができる資格になります。
技術士取得は、ただの資格取得にとどまらず、継続研鑽することで収入面も安定的なものにつながっていく広がりのある資格と言えるでしょう。
そのためには、受験対策にとどまらず、資格取得後の自分を想像しやる気を出すといったことも大きなモチベーションとなるのではないでしょうか?
2017年12月23日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士試験にチャレンジしようと考えている人へ
是非頑張ってください。しかし、合格するには条件があります。それが冒頭のタイトルの3つです。
1)志を持つ
2)計画を立てる
3)やり抜く力
逆に言えば、この3つを実践したら不合格になるのは難しいだろう(笑)。
最初の「志を持つ」は、自分がなりたい技術士像を想像して、バリバリと活躍する姿をイメージすることだ。講演したり、執筆したり、コンサルしたり。そんなリアルな想像をして、自分は技術士になるんだと確信することだ。これが何よりも大切だ。
次は、チャレンジする「計画を立てる」ことだ。お勧めしたいのは確実に、そして一回で合格するだけでなく、複数の部門に連続して合格するような計画だ。ポーカーで言えばストレートフラッシュのような計画だ。どのような計画を立てるかはあなたの志次第だ。しかし、添付のような計画であれば、1月からのスタートダッシュが重要だ。
最後は、やり抜く力だ。コツはスタートダッシュとマジックナンバーの三回だ。すべての計画には締め切りがある。技術士試験は技術士としての資質と能力を確認する試験だ。本来なら絶対評価であるべきだが、記述問題や口頭試験ではどうしても他の受験生との比較で判断する要素が生じる。このため、他の受験生との差別化を図った「光る回答」や「輝く問答」が望まれる。そのためには、ブラッシュアップの過程がどうしても必要だ。お勧めは三回だ。例えば技術ノートを一度作って終わりでは記述能力を磨くことは難しいだろう。口頭試験の想定問答も一度作って終わりでは、自然な問答は期待できないだろう。二回でも不十分だ。もちろん多ければ多いほど良いが、時間は有限だ。これまでの経験から言えば、三回がベストかつマストだ。
高い志を持ち、適切な計画を立てて、強い意思力でやり抜く。
そんなあなたが技術士にふさわしくないわけがない。是非チャレンジしてください。
2017年12月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士試験は、言わずもがな多くのことを覚えなければならない試験です。
そのためには一度勉強した内容を忘れないようにしなければなりません。
勉強をしていても、実際に記述式の問題が出されると、なかなか思い出すことに時間がかかってしまい、実際の試験では白紙の解答用紙を返却しなければならなくなってしまうこともあるかもしれません。
そんな時に、自分の記憶力はなんて頼りないのだろうと考えてしまうこともあるでしょう。しかし、人間の記憶力にはそこまで大きな差がないということもよく言われています。
では、どうして記憶が定着していないのでしょうか?
そこには技術士を取得することが目的となってしまっていることに起因してはいないでしょうか?
記憶力は興味から生まれる
子供の頃、面白いと思ったことを大人によく話した経験はないでしょうか?面白いと思ったことは良く覚えることができます。
逆につまらないと思ったことは、なかなか覚えることができません。
ではどのようにしたらつまらないことにも興味を持つことができるのでしょうか?
まず調べてみる
技術士の参考書だけで勉強をしている方も多いのではないでしょうか?一見すると効率的に見えるような勉強方法ですが、参考書の内容に興味を持っていますでしょうか?
内容が面白い参考書はなかなかないものです。
参考書で見つけたワードを取りあえず、インターネットで検索をしてみましょう。
するとそれに関連する面白そうな話などが多く出てくることに気づくと思います。
これも技術士に関する勉強の一環になります。
インターネットでは最新の技術なども載っていることもあり、最新の技術が出題される技術士試験では、こういった試験勉強も一つの方法となります。
机にかじりついて参考書を勉強するだけの勉強方法では最新技術には対応ができません。
技術士試験には型にはまったものはない
技術士試験の対策は、論述式のものがメインであり、型にはまったものはないでしょう。
また、経験者の意見を参考にするということも重要です。
技術士論文添削で合格した先輩技術士の意見を聞いてみてはいかがでしょうか?
2017年12月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
試験などでは記憶力が大事ですが、それだけではなかなか太刀打ちができないのが技術士試験です。
大学などの期末試験などのことを思い出していただければ良く分かると思うのですが、公式や法則などを一語一句暗唱した記憶というのは試験が終わると全くと言っていいほど思い出せなくなってしまう経験はなかったでしょうか?
試験は乗り切るためのものと考えればそれも一つの方法ではありますが、試験をパスしたら全ての記憶を失ってしまうのはもったいない気がしないでしょうか?
試験の内容がこの先のどんなことに役立つかは想像もつきません。
部屋の中に物を置いた時に、どこに置いたのかを忘れてしまった経験はないでしょうか?
この場合、部屋のどこかに無意識のうちに置いてしまっているのですが、それがどこに置いたのか、を思い出せないためにどこに置いたのかを分からなくなってしまっているという状態です。
これと同じことがよく勉強でも起こります。例えばど忘れという状態です。
試験が始まって、さっきまでは覚えていたのに忘れてしまい、後で教科書を見直すと公式などは見たことがあり、何故思い出せなかったのだろうと後悔する状態です。
部屋に物を置いた場合、必ず置く場所を決めておくといったことをよくします。勉強でもこうした記憶の鍵のようなものをつけておくと、思い出しやすいでしょう。
例えば、覚えづらい公式などがあったとします。
その場合、図形などと関連付けて覚えることも必要となります。
図形やイメージは文字や数字などと比べて思い出しやすいものになります。図形を記憶の鍵として、公式を覚えるというやり方も一つの方法です。
物語を読むときに次の展開が気になるという気持ちになることが多いと思いますが、こうした気持ちも思い出す鍵として使うことができます。
一つのことを覚えたら、それに似たものから次にこうなるというように記憶を関連付けていくことで、試験問題などの一部分が出された場合に、記憶の鍵を開けるように思い出すことができるようになります。
暗記のようなものであれば、覚えることを極力少なくするといったことを考えますが、順番に思い出していく記憶の鍵を作っておけば、応用問題などの記憶と関連付けされたものを順番に引き出していく作業をすれば、忘れるという事は少なくなるかもしれません。
2018年01月02日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
先の投稿で合格するには、次の3つの条件があると書きました。
1)志を持つ
2)計画を立てる
3)やり抜く力
やる気にはなった!計画も立てた。でも、日常の中でその計画にそった勉強を続けることがなかなか難しい。
仕事が長引いて夜遅く帰って、疲れたので食事してビールでも飲んで楽しそうなテレビを見ているともう
眠くなってお休みなさい。。。。なんてことが続くとそれが習慣化してしまう。かといって、その習慣を
変えることが簡単かといえば正直難しい。ではどうするか?
ズバリ言えば、試験勉強をルーチン化するのです。そのためには、勉強モードに
なる時間と場所の組み合わせを生活の中に組み込もう。例えば、
a) 朝はこれまでより1時間早く会社に到着して、会社の近くの喫茶店等で1時間勉強する。
b) 仕事が終わったら最寄駅の喫茶店等で1-2時間勉強してから家に帰る。
c) 土日は、図書館等で4時間勉強する。
こんな習慣ができれば、毎日3時間、週末は4時間なので週に23時間も勉強に集中できる。
しかも、この方法の良いところは、一旦習慣化すると、その勉強時間が長引く傾向にあると
いうことだ。朝早く起きるのは辛いけど、これも習慣化してしまえば苦にならない。最寄り
駅で勉強してから家に帰ったら、いつもの通りビール飲んで好きなテレビを見てリラックス
する。ただし、明日の朝に向けて少し早めにベッドに向かう。
さらに言えば、選択問題を解いたり、不正解だった問題の周辺情報を調べたり、技術ノートを
作ったり、記述問題にトライするには、やはり30分単位の時間が必要だけど、通勤時間や
移動中、ちょっとした待ち時間で生じる5分、10分の隙間時間があれば過去に説いた問題の
レビューや技術ノートの読み返しなどはできるだろう。
まとまった時間は、習慣化で確保し、さらに隙間時間を有効に活用すれば、志を持って立てた
計画をやり抜くことはそれほど難しいことではない。
ぜひ、勉強する時間と場所を習慣化してください。そうすることで、勉強を楽しみ、かつ合格の
栄冠を楽しむことも出来ます。
レッツトライ♫
2017年12月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「睡眠は日常に不可欠なものである」と聞いて、反対する人はいないでしょう。ですが、睡眠が人間の体の仕組みにおいて、どのような役割をになっているか、人類は明らかにできていません。
以前、睡眠の具体的な実践方法について紹介しました。
【技術士試験のための睡眠入門】試験当日はよく眠ろう
【技術士試験のための睡眠入門】眠れないときの対策
今回は、やや抽象度をあげた睡眠についてのお話を紹介するので、睡眠をどう捉えていくか考えるキッカケにしてみてください。
作家のJerome Groopmanは"THE NEW YORKER"において、睡眠についての寄稿を行っています。そこでは、睡眠がまだ研究途中の分野である一方で、ノーベル賞が睡眠研究の学者に与えられており、睡眠に注目が集まっていることを紹介しています。
睡眠不足が健康を害することは、古い時代の記録として残っています。代表的な例がチャールズ・ディケンズの作品です。睡眠不足が原因で、顔を赤らめて仕事中に眠ってしまう男が彼の作品には登場します。さらに、その男は体が大きく、肥満体質であるということまで描かれています。Jerome氏は、ディケンズの作品に登場するその男が「無呼吸症候群である」ということに言及しており、その裏付けとしてMeir Kryger氏の"The Mystery of Sleep"を紹介しています。そして、こう付け加えます。「産業革命以前の私たちの生活は、日の光で昼夜を分け、生活のリズムが刻まれていた」、と。
日本においても、数年前と比較するだけでも、夜の時間が長くなったと感じる人が多いでしょう。テレビやインターネット・SNS、そしてスマートフォンがその利用を加速させています。睡眠を損なうことは、健康を損なうことであることは、ディケンズの作品から描かれていることからもわかるように、昔から人間に刻まれているルールのようなものです。試験直前にならば、多少の生活リズムが崩れることがあるかもしれません。ですが、発達した現代だからこそ、ときには静かな夜の音に耳を傾けて、リラックスした時間を過ごすことも欠かせないでしょう。
2018年01月06日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士試験で求められていることはなんだろう。
大きく言えば、基礎的な知識を有していることと、問題解決能力を有していることと、
倫理観をもっていることを諮問する試験だ。
1. 基礎的知識
試験の内容の改正が検討されているが、平成30年度で言えば、選択問題をクリア
しないと記述問題を採点さえしてくれない。対策は、やはり過去問題にヒントがある。
過去問題を解いてみて、自らの知識として何が不足しているかを棚卸しする良い機会
と捉えて、知識を体系化し、自らの引き出しを綺麗に整理整頓しよう。最近ではネット
でいろんな情報を確認できるので、十分に理解していないキーワードを100個程度抽出
して、それに対する技術ノートを作成することで、次の記述問題への対策にもつながる。
2. 問題解決能力
技術士に挑戦する皆様のほとんどは技術者として日常の業務に日々格闘されていると
思う。しかし、この場合にも大切なことは自分の頭で考えるということだろう。
当然、意思決定者の承諾は必要だが、現在の問題点をいかにして改善するかを日々
考えて実践しているかどうかが大切だ。誰かの指示に従って、言われたことだけを
こなすような仕事をしていては技術士として必要な能力を高めることは難しいだろう。
同僚や上司を巻き込みながら、現状の課題をいかにして改善するかを日々考えて、
提案して、実践して、そして改善していく。そんな仕事をしているあなたこそ、
技術士試験に挑戦して欲しい人だ。ただし、そんな人でも、やはり合格する記述問題を
作成するにはテクニックが必要だ。しかし、重要なことはそのようなテクニックでは
なく、技術士として求められる視点や発想や工夫を日常しているかどうかだ。
3. 倫理観の醸成
日常の業務でも上司や関係部門からの要請に基づいて不本意な仕事をしないといけない
ことがあるかもしれない。でも、そんな時に、仕方がないと考えるのではなく、これは
原理原則に照らして本当に正しい行動かどうかをよく考える必要がある。倫理的でない
行動を続けることは短期的には組織を守ることになるような考えられることもあるかも
しれないが、中長期的にはやはり組織の存続を脅かす重大なリスク要因となる。そんな
危機感を持って、自分の頭で考えて、自らが正しいと信じる行動をすることができるか
どうかを常に考える必要がある。しかし、仮に不正に直面した場合にも、それを正すた
めには手順がある。やみくもに反対したり、指摘しても治らないケースもあるだろう。
上司や同僚との連携を図りながら、是非を考えて、そして、いざという時には勇気を持って
対応することが大切だろう。
つまり、技術士試験を受験して、技術士として社会をリードするに足る技術者かどうかが
問われているのだ。そういう意味では小手先の技術よりも、自らの人格を高めることが
本当はもっとも大切なのかもしれない。ぜひ1月から過去問にトライして、スタート
ダッシュして欲しいと思う。
以上
2018年01月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士を目指している皆さん、日々勉強していますか?
日々の勉強もいいですが、息抜きも重要です。勉強が続くとストレスなども溜まってきます。上手にストレスを解消し、継続的な勉強を続けることが合格へ続く道になります。
勉強の合間にできる気分転換を上げてみました。
散歩をして、小さなことに気が付く
散歩、特に早朝などは自宅の近くでも別の顔を見せることがあります。あれ、こんなところにこんな建物があったかな? こんな花が咲いている、などと普段気が付かないことに気づくことができ、ちょっと暖かい気持ちになれます。
散歩はちょっとした気分転換にもってこいと言えます。少し勉強がはかどらないと感じたら少し外を歩いてみることをお勧めします。
軽い運動
部屋の中でできるものから、自宅周辺での軽いランニングなど、勉強の合間に体を動かすと脳が活性化し、勉強にも集中することができます。このときに注意しなければならないことは、疲れるような激しい運動をしてしまうと勉強に戻ることができなくなってしまうということです。
ちょっと息が上がるかなというぐらいが丁度よい運動の目安です。
喫茶店に行く
勉強などができるような喫茶店やコーヒーショップなどで勉強をすると、周囲にも同じように勉強や仕事をしている人が多く、勉強に集中することができます。また、普段とは異なる環境に行くことで、様々な人を見かけることができます。他の資格の試験勉強や学生など様々な立場で頑張る人と同じ環境で自分は技術士試験を頑張るんだと再確認することができます。
自習室を利用する
喫茶店と同じような内容ではありますが、どうしても集中したいという人には有料の自習室の利用をお勧めします。
時間を決めて、この時間はどんなことがあっても集中するんだという決意をもって利用することができます。自宅だとどうしても集中できない、という人のための施設と言えるでしょう。
お金を出して一定時間そこを利用するということも集中することに一役買っています。
お金を出して利用するからには元を取らなければなりません。それは即ち技術士試験合格となります。
集中する方法は様々ですが、普段勉強している環境を変えてみる、少し別のことを行ってみるというのも勉強がはかどる仕掛けと言えるでしょう。
2018年01月20日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士を日々勉強している皆さん。
勉強を続けることはなかなか難しいですよね。そんな時に是非とも思い出してほしい名言と逸話をいくつか紹介します。
・学問に王道なし
中学高校で習う誰もが知っている図形の問題(幾何学)に挑戦した古代ギリシャの数学者ユークリットがエジプト王に言った言葉です。
エジプト王がもっと簡単に幾何学をマスターする方法はないかと尋ねた際にユークリットが「学問に王道なし」と答えたという逸話から生まれた言葉です。
王道と言えば最近では「定番」というような意味合いで使われることもありますが、この言葉の意味は王様専用の近道という意味になります。
努力をし続けることで成し遂げられることはたくさんありますよね。ユークリットは偉大な古代の数学者ですが、そんな人であっても努力をしつづけていたと考えると、続けることがいかに大切かということが良く分かります。
・人生にマイナスはない
巨人でエースとして活躍し続けた桑田真澄の言葉です。
度重なるケガにも負けず、常に投げ続けた彼だからこそ発せられる言葉と言えるでしょう。
この言葉につながる言葉も非常に深いです。
「プラスという記号は最初に横棒(マイナス)を書いてから書きます。横棒だけではマイナスです。そこに縦棒を書くことで初めてプラスになる。マイナスはいわば、プラスへの準備期間。マイナスがあるからこそプラスがある。人生にマイナスはない」
いかがでしょうか。
とても深い言葉ですよね。ケガに泣かされ、そのシーズンは活躍できなくてもそれはプラスになるための準備期間です。
技術士試験も多くの方が不合格を経験されると思いますが、それはプラスになるための準備期間です。その期間があったからこそ、合格を勝ち取ることができるといっても過言ではありません。
・楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ。
シェークスピアの名言です。
何事も楽しんでやるということはとても重要ですよね。仕事というだけで嫌だなと感じてしまう人もいると思いますが、仕事も楽しくできれば、苦労も苦痛にならないということでしょう。
技術士試験の勉強も、やりたくないなと感じれば、苦痛になってしまいますが、楽しんでできる工夫をすればとても良い結果につながるのではないでしょうか?
2018年01月28日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
平成30年度の技術士二次試験を受験しようと決めた人!
二次試験を受験しようと決心しても何から始めて良いかわからないかもしれない。
そんな人は、次の2つのことをまず始めましょう。
1) 過去問題にトライ
2) 技術ノートにトライ
この2つは車の両輪のようなものです。過去問題を解いていてわからないことがいっぱい出てきます。特に、専門外の問題にはもう全然太刀打ちできないかもしれない。そんな時は、やはり理解度が絶対的に不足しているので、技術ノートの作成が必要です。でも、技術ノートを作成するときにも、やみくもに作成すれば良いというものではない。やはり、作成上の注意点やコツがあるのです。技術ノートの作成上の注意点とコツとは
・キーワードはとりあえず100個を目標とする。
・各キーワードのジャンルを意識する。
・各ジャンル内のキーワードの関係性を意識する。
・各ジャンル内で不足するキーワードがないかアンテナを伸ばす。
過去問題をしっかりと解くことは基本です。しかし、平成29年度の問題がそのまま平成30年度に出題するわけではありません。まあ、必須科目の選択問題なら1つや2つはあるかもしれない。それはそれでラッキーです。しかし、通常は出題のパターンを少し変えたり、別の視点から聞いたりします。したがって、過去の問題で出題されている傾向をよく見極めて、その周辺の問題や関連の問題に対する応用力を身につけることです。
そのためには、前述のように想定されるジャンルの中のキーワードの関係を意識しながらツリー図を作成することが効果的です。市販のマインドマップのソフトを使えば、その関係付けが本当に簡単です。追加や修正も簡単です。ぜひトライしてほしいと思う。マインドマップのソフトに慣れると、もう手書きで書いて、消しゴムで消して、また追加してと言った方法はありえなくなります。当然、所要時間も短縮されるので、時間の有効活用が可能です。
キーワードとキーワードの関係性を意識し、理解し、そしてそれぞれの特徴や課題や課題への対処方法を技術ノートにまとめていく。そんな風に技術ノートを整理して、その内容を理解し、覚えていけば、記述問題にも、選択問題にも対応できる地力がついていると思います。
健闘を祈ります!
2018年01月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「私はあの人と比べて優れている」
もしくは
「私はあの人よりも劣っている」
こういったことを考えたことがある人もいるのではないでしょうか? しかし、実は、こういった社会的な比較は幸福感によくない影響を与えることがわかっています。たとえば、2016年ごろから指摘されていますが、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを利用することで、精神的な健康状態を損ねるという調査結果が発表されています。これは2015年にミズーリ大学コロンビア校が発表した研究結果です。参考:If Facebook use causes envy, depression could follow
FacebookやTwitterといったネットワークは友人とのつながりを途絶えさせず、古くからの友達の近況に耳を傾けられることから、利用方法によっては便利ではあります。ケンタッキー大学の心理学教授リチャード・H・スミス博士は「With Whom Do We Compare?」という記事のなかで、適切な対象と比較することの大切さを教えています。私たちはそれぞれ置かれている社会的な立場、性別、年齢などの差異があります。それらを無視して、社会的な比較を行うのはまるで、大人が描いた絵と子どもが描いた絵を比べて「同じ人間が描いたものとは思えない」と考えるようなものです。
何かと比較することで自身のなかにある競争力を引き出すことができる場合もあります。そのときは、適切な対象と比較することを念頭に置くことを忘れないでおきましょう。むやみな比較は心の健康を害する危険があります。
2018年01月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士試験の勉強を長期間続けていると、どこかで頭が疲れてしまうタイミングが来ることでしょう。そんなときに活用してほしい脳を活性化する方法です。
「音読が勉強には効果的だ」という話を聞いたことがある人は少なくないでしょう。音読は口を動かし、耳で情報を聞く、脳にとても刺激を与えることができる活動です。「情報をインプットする」ということに限定すると、音読でも黙読でも、あまり違いがないのではないかと考える人もいるでしょう。しかし、実は音読と黙読では、それぞれ情報を認識するプロセスが異なることが脳科学の研究でわかっています。
まず、音読をした場合、脳がどのように情報を理解するのか確認してみましょう。言葉が耳から入ってきます。耳を通った言葉は側頭葉の聴覚野というところに入力されます。そして、その後、ウェルニッケ野で意味を理解します。一方、黙読の場合はどうでしょうか? 黙読の場合、情報は目から入ってきます。目を通過した情報は、後頭葉視覚野を通過。側頭葉下面に送られ、文字の形の情報処理が行われます。それと並行して頭頂葉にある下頭頂葉というところに情報が送られ、意味を理解します。
このように、音読と黙読では、脳が情報を処理するプロセスがまったく異なります。どちらにおいても脳が情報を理解するプロセスは高度な活動であることに変わりはありませんが、より脳を活発に動かすのが音読による情報入力であるとされています。より多くの脳を動かす音読を行うことで、脳は活性化し、いわゆる「頭が冴える」という状態を作ることが可能です。脳科学者によっては、「音読は脳のウォーミングアップに最適な活動だ」という人もいるほど。
音読をときどき取り入れることで、なんとなくぼーっとした頭をスッキリさせてみましょう。脳の活性化には、ちょうどいいトレーニングです。
2018年01月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
試験で合格するために必要な記憶力。しかし、せっかく覚えたことでも数日すると忘れてしまうという経験をしたことはありませんか?
一度だけ覚えたことでも、一定の期間思い出さないでおくと忘れてしまいます。それ自体は脳の構造上、仕方ないことです。ですが、試験対策のためにはそれなりに忘れない対策が求められます。
記憶力がものをいう勉強として代表的なものが語学習得です。言語は単語を覚える勉強といっても過言ではありません。単語をしらなければ、文章を読むことも聞くこともできません。もちろん、書いたり話したりするためにも単語力は必要です。
語学学習の指南書として古くから親しまれている千野栄一著『外国語上達法』があります。1986年初版発行なので、新書としてはかなり古い本ではありますが、語学習得について本質的なことが書かれており、2018年になった今でも役立つ内容が多く掲載されています。
なかでも語学学習に限らず、資格試験の勉強などにも役立つ内容が「繰り返しは忘却の特効薬」という表現です。学習は繰り返し、規則正しく行う。できれば毎日続けて行うことが理想的であると千野氏は著書のなかで主張しています。そして、J・トマン博士の「外国語の習得に際しては、ささやかなあまり大きくない目標を立て、それを遂行していく方がよいであろう」というアドバイスを紹介しています。この助言は、「続けるのは大切だとわかるけど、繰り返し勉強する習慣が作れない」と悩んでいる人にはとても役立つ具体的な内容です。
習慣化の大切さがわかりながらも、継続ができない人は多くの場合で、難しく大きすぎる目標をたてがちです。まじめな人ほど、見栄えがよく立派な目標を作りがちです。ですが、達成することを優先的に考えた目標は見栄えがよくなく、「こんな簡単な目標でいいの?」と思われてしまうようなものになることが多いです。ですが、目標は達成することを優先するべきですから、「立派だけど達成できない目標」よりも「人には見せたくないけど確実に達成できる目標」を設定することが大切です。語学習得と技術士試験においては、学習方法の具体的な手順は異なりますが、学習を繰り返すことで記憶に定着するという根本的な脳の構造に違いはありません。脳の仕組みをうまく利用して、効率的に学習を進めましょう。
2018年01月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
インフルエンザ対策、きちんとできていますか? ワクチンやマスクなど、インフルエンザ対策はさまざまありますが、医師がおすすめする最も効果的だとされる対策があるんです。
それは、なんと、手洗い。これは医師専用のコミュニティサイトMedPeerで発表されたアンケートに基づいた結果です。医師1000人を対象にインフルエンザに効果的であると考えられる対策を回答してもらいました。
その結果、1位に選ばれた対策が手洗いでした。次に、人混みを避けること。そして3位は睡眠と休暇を取ることです。インフルエンザ対策と聞くと最初に思い浮かぶのはワクチン接種という人も多いでしょう。ですが、4位が予防注射を打つことです。
インフルエンザは粘膜を通して感染します。ですから、インフルエンザウイルスが付着した手や指で、目をこすったり、鼻や口を触ったりすることで、感染してしまいます。
ところで、「マスクをつければ予防になるのでは?」と考える人もいるかもしれません。こちらはインフルエンザにかかっている疑いがあるときにするべき行動の第1位です。つまり、マスクは感染してしまうことを予防するのではなく、周りの人に菌をばらまかないための対策ということです。自分自身がインフルエンザにかからないようにする対策をするためにマスクをつけるのは、効果的とは言えません。
ちなみに、インフルエンザ感染後の行動としてマスクにつづくとるべき行動は2位よく休むこと、3位隔離することです。周りの人にうつさないための工夫と、早く良くなるための休息が大切ということですね。
インフルエンザの予防には、空気を乾燥させないことも大切です。加湿をしたり、水分をよく取ったりすることも予防になるので、手洗いうがいとあわせて、気がついたときに行動しておきましょう。
2018年02月11日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士を目指す皆様へ
技術士試験の願書を出すのが4月。筆記試験と口頭試験を終えて、合格発表を受けるのが翌年の3月です。このような長期の期間で頑張るにはモチベーションをいかに維持するかが重要です。
私のオススメは、やはり同じ志を持つ仲間を作ることだと思います。同じ志を持つ人と情報共有することで受験に対する知識も高まりますし、厳しいハードルをクリアできればともに喜びあうことができます。でも、一番の効果は、やはり同じような志を持つ人が頑張っていることを感じることが自分への励みになるし、自分が頑張ることが相手への励みになる。
技術士試験は、別にトーナメント競技ではない。自分が合格するかどうかと、仲間が合格するかどうかは直接的な因果関係はありません。しかし、精神的な絆を持つことによって、自分だけではなく、仲間とともに一緒に合格を祝うことができれば最高だと思いませんか。
技術士の業務は、20の一般部門と総合技術監理部門に分かれます。それぞれに専門分野があるので、お互いの能力を尊敬し、尊重する文化があります。基本的に技術士通しは仲が良いです。
受験を決意する段階においても、勤務先の会社内で仲間がいればぜひ一緒に頑張ってほしい。もし、勤務先に受験者がいなくても、同志を見つけて、ぜひ一生の仲間かつライバルを見つけてほしいと思います。
以上
2018年02月19日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士試験も、他の難関試験同様、多くの努力をしなげれば合格することが出来ない厳しいものです。
しかし、技術士試験の合格を目指している中で、多くの迷いや努力の方法に疑問が出てきてしまい、どうしても自分のやり方が正しいのだろうかという迷いが出てきてしまうものです。
努力をしたくなる名言を特集しました。
自分をダメだと思えば、その時点から自分はダメになる
プロボクサー モハメドアリの言葉です。
アメリカの黒人差別が残る1960年代にベトナム戦争に行くことを拒否したがためにチャンピオンベルトをはく奪され、挑戦者としてチャンピオンに挑戦し、王座奪還を達成した偉人です。
不条理な世間のせいで自分の名声までも失ってもなお、自分の信念を曲げずに努力し続けたからこそ、再びチャンピオンに返り咲いたのでした。
そんなモハメドアリの言葉は、何度もリングに上がる闘志を感じますね。
安定は自分を磨く上では邪魔になる。
ビジネスマナーなどの研修を行うきもとえいこさんの言葉です。
安定企業に入社さえすれば確かに仕事で失敗しても自分に直接的な被害が及ぶことは少ないかもしれません。しかし、その分、そこに安住してしまう自分も確かに存在します。
安定を望むということは、成長が止まってしまうということなのではないでしょうか?
技術士試験も、それがどうしても必要という人の努力と、あったらないよりはいいと考えている人の努力ではやはり雲泥の差が出てしまいます。
何度負けてもいい、のんきにじっくりとやれば必ず勝つ日がきます。
長崎の平和祈念像など数々の有名彫刻を出した彫刻家である北村西望の言葉です。
美術などを行う人は、売れない時代を経験する人が殆どでしょう。そんな時に、簡単にあきらめてしまっては自分の信念を貫くことが出来ません。
しかし、毎日全力で過ごしても体力が持つものでもありません。今日は今日できることだけを行い、勝つ日を気長に待ち続けるという忍耐も必要だということを言っています。
技術士試験でも、勝機が見えずに諦めかけてしまう人は、この言葉を思い出してみてください。
2018年02月21日 作成 / 執筆:タートル講師
技術士第二次試験のスタートとなる受験申込に向けて、業務の棚卸を進めている方も多いと思います。
受験申込書の中で、口頭試験において特に重要な役割を果たすのが、720字以内で記載する「業務内容の詳細」です。業務内容の詳細を記述する欄には、『当該業務での立場、役割、成果等』と書かれていますが、それ以外に具体的に何を書くのかは指示事項がありません。
立場、役割、成果は当然記載するとして、それ以外に何を記載するのが良いのでしょうか?
多くの方は問題点や課題、課題を解決するための提案などを記載されていると思います。それでは『「現時点における評価」や「今後の展望」』(以下、評価・展望とします)を記載する必要はあるでしょうか?
評価・展望の記載は、取り上げる業務の内容や部門によって必要性が異なると考えます。
技術士法第2条では、『科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務』と、技術士の定義があります。
これらのうち、計画、設計等の業務を取り上げる場合には、評価・展望を記載する必要性は低いと考えます。
例えば砂防基本計画の立案であれば、次工程は施設設計です。橋梁設計であれば、次工程は橋梁の施工です。
このように、成果の次工程が概ねわかっている業務であれば、評価・展望を記載する必要性は低いはずです。建設部門や上下水道部門などは、こちらに相当するケースが多いのではないでしょうか。
一方、研究、分析、試験等の業務を取り上げる場合には、評価・展望を記載する必要性は高いと考えます。
研究、分析、試験の結果というのは、それらがどのような影響を与えるのか、どのように応用されていくのかという部分が非常に重要なはずです。「興味本位の研究」で、他への応用が示されないようでは技術士にふさわしいとは言えません。
このように、成果をいかに応用できるのかが重要な業務であれば、評価・展望を記載する必要性は高いはずです。機械部門や電気電子部門などは、こちらに相当するケースが多いのではないでしょうか。
以上、業務内容の詳細について、評価・展望を記載する必要性を述べました。
なお、ここでは業務内容の詳細に、評価・展望を文章として記載する必要性について論じています。口頭試験で試験官から「現時点でこの業務をどのように評価しますか?」、「今後、この業務の成果はどのように活用されるのか展望を述べてください」というような質問を受けた時には、記載の有無に関わらず答えることができるよう準備が必要なのは言うまでもありません。
*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2018年02月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士受験を考えている皆様には既に周知の事実であると思いますが、今年は技術士試験制度が大きく変わる初年度となる予定でした。
しかし、文部科学省の都合で試験制度の大幅変更は延期となった模様です。
本年度は前年度と同様の試験が実施されます。
平成30年度技術士第二次試験実施大綱
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5482_1.pdf
今回は延期となりましたが、多くの資格試験において、この試験制度が変わる時の初年度は極めて重要な意味合いを持っております。
今までの傾向が、そのまま続くのかということが試験時の気になる所なるでしょう。
特に選択科目の集約の予定されていた専門分野では、その準備ができないなどの弊害が出るかと思われましたが、今まで通りの対策を行えばよいということになりました。
本年度は延期となりましたが、試験制度の改正は継続協議となっております。
また来年、再来年と試験制度の改正がなされる可能性があることを頭に入れながら、今年の試験を頑張りましょう。
試験制度が変更となる場合は突然決定されることが多く、受験者にとってはなかなか気持ちの落ち着かないところではあるのでないでしょうか?
記述式や口頭試験など、ある意味出たとこ勝負のような試験が多いため、何から手をつけてよいのかと考えている方の多いと感じます。
その場合は、試験の趣旨を確認しましょう。
技術士試験は、科学技術の専門的応用能力を有するかどうかを見る試験です。
最終合格率も10%台ではありますが、決して合格できない試験ではないと考えることができます。合格者も企業に勤めながら勉強を続けている人がほとんどです。
そういった人たちとの違いといえば、努力する気持ちがあるかないかという一言に尽きるでしょう。
試験制度が変わってしまった場合、今までの努力が水の泡だと、嘆きたくなる気持ちは良く分かりますが、それでも合格者が出ます。
試験は時の運も関わってきます。試験制度の改正などは自分ではどうすることもできないものです。こうしたものに捉われず、自分のペースを保てるように調整をしましょう。
2018年03月01日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
平成30年度の筆記試験を受検する人へ
技術士二次試験の受験要領は日本技術士会のホームページに掲載されています。
次のURLでも内容を確認できます。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5482_1.pdf
そして、最初の関門は受験申込書の提出です。受験申込書は4月2日から配布され、
申込書の受付期間は、4月9日(月)から4月25日(水)までです。受験申込書類は、
日本技術士会に持参する方法もありますが、基本は書留郵便での郵送です。ここで
記載した経歴や小論文は12月頃に実施される口頭試験で使われるので、十分検討して、
周りの専門家やプロに相談して、見てもらって、修正してから提出することをお勧めします。
申込書を提出したら、必須科目と選択科目の試験準備です。今日は、その中でも
特に問題IIIの選択科目の為の思考トレーニングについて書きます。選択部門や科目や
年度によって多少のばらつきはありますが、選択科目の問題IIIの典型パターンは
何かのテーマを設定し、その特徴と、課題と課題への対応策を書かせるものです。
その場合にも単純な設定ではなく、たとえば老朽化が進むインフラの保守をIoTの
技術を活用して改善する場合とか、高齢化する社会において自動運転の技術を活用
した交通システムを導入する場合とかです。そのような場合に対処するうえで、
後者の事例であれば、自動運転の特徴を示し、その課題を示し、それに対する対策
を記述するように求めるというものです。
こういったことを普段考えたことのない人にとっては、お手上げになったり、
頭が真っ白になったりするようなこともあるかもしれない。しかも、合格点を取る
には、その特徴と課題と解決策をバラバラに思いつくままに記載するのではなく、
それぞれに関係性や連続性を確保し、全体として一つのドラマの脚本のように
仕上げる必要があります。
ここで、肝になるのは特徴ではなく、課題でもなく、解決策だ。本質的な解決策を
どこまで説得力を持って書き上げることができるかが問われます。そして、その解決策
を導く布石となるのが、その前段である課題であり、さらにその前段になる特徴です。
したがって、キーワードを思い出すときには、ランダムでも仕方がないが、整理する
ときには、解決策から逆算するテクニックがとても重要です。
そして、最も重要なことは、社会的な課題に対して、どのように解決すれば良いのか、
その解決方法には欠点はないのか、その欠点をカバーするにはどのような留意点が
あるのかをいつも考える癖をつけることです。
たとえば、新聞を読むといろんな記事が出ています。テレビの報道番組を見ていると
いろいろな事件を解説しています。それを自分なりに、整理して、課題を掘り下げて、
解決策を深掘りする癖をつけることです。
また、そんなことを頭の中で思考するだけではなくて実際にアウトプットしてみる
ことです。お勧めは、ブログを開設して、トピックを決めて、情報を集めて、書いて
みることです。ブログを解説しても、それほど多くの人が読んでくれるわけではないです。
しかし、少なくともあなたはいつでも観れます。最近ならパソコンでもスマホでも
簡単に投稿できるし、閲覧できます。実名を出しても良いし、匿名でも良いのです。
たとえば、先日、飛騨の白川郷を訪問した時に感じた特徴と課題を次のURLのブログ
に記載しました。別にテーマはなんでも良いのです。
http://hiroshi-kizaki.hatenablog.com/entry/2018/02/26/150414
ブログに自分が感じた社会的な問題の特徴を整理して書き、課題を書き、そして、
その課題を解決するための方法論を書き、その方法論を実施する上での留意点を
書く。そんな練習を何度もなんどもすることで選択科目の問題IIIを解凍する能力が
確実に養生されます。
ぜひトライしてみてください。
以上
2018年03月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士二次試験に見事合格された方
おめでとうございます。これも日頃のあなたの努力が実ったものです。
そして、同時にあなたを応援してくれた先輩、同僚、そして家族・友人
に恵まれたのもあなたの人徳です。喜びを満喫しましょう。そして、
落ち着いたら、次を目指しましょう。狙うは連続合格です。受験の
熱が冷めないうちに、受験のノウハウを掴みかけたこの時期に連続して
受験して、合格して、その実力を確実なものに磨き上げましょう。
今回の受験で残念だった方
今回の口頭試験の結果を見ると、筆記試験が難しく合格率の低いところ
は比較的口頭試験はパスしてくれるけど、筆記試験の合格者が想定以上に
多いところは結構厳しくチェックしている傾向を感じます。したがって、
やはりまずは自力を高めることです。もしくは、実力も経験もあるけど
技術士試験に対する取り組みのコツがまだ見えていないだけかもしれない。
前者の場合でも、後者の場合でも、まず大切なことは知らないことを知る
ことではないでしょうか?知ったつもりでいるのが最もよくないです。
なぜいけないのかというと、知ったつもりでいると、それ以上調べたり
深く考えたりしないからです。なので、まずは自分は何を知っていて、
何を知らないかを謙虚にそしてシビアに振り返りましょう。そして、
技術士としてマスターすべき専門分野のキーワードの中でよく分からない
ものをリストアップして、技術ノートにまとめていきましょう。技術ノート
をまとめていると、さらに分からないことが出てきます。分からないことが
わかると、次々に興味が広がり、疑問が深まり、それをどんどん紐解いて
いるうちに実力がアップしていくのです。また、知識は1対1の関係で理解
するようもN対Nの関係で、いろんなものがいろんな側面で関係しあって
いることを理解することでさらに深く理解できます。それがプロだと
思います。
今回、合格した人も、残念だった人も、2018年度は現行の試験パターンで
受験できる多分最後の年度です。是非そのチャンスを生かして栄冠を勝ち
とってほしいと思います。
頑張ってください!2018年度の合格を祈念します。
以上
2018年03月15日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
歯が痛くて技術士の勉強に集中できない……! 歯痛に学習を妨げられている人にこそ知って欲しい、痛さを乗り越えるための臨時対策を紹介します。
歯に痛みが現れる原因は主に3種類に分けられるとされています。1つは、歯それ自体が原因となっている場合。いわゆる虫歯により、歯が溶けている状態です。知覚過敏や歯が割れることで痛みにつながることもあります。
2つ目の原因は歯ぐきの問題です。歯周病や親知らずなど、歯ぐきに炎症が起こることで痛みの症状が出てきます。3つ目はあごの筋肉や、神経痛などを含む、歯と歯ぐき以外が原因となっている痛みです。
歯科医に足を運んで確認してもらうのが最適な対策ですが、仕事の都合もあるでしょう。予定がすぐに調整できないこともあるはずです。そこで、米メディア「Men's Health」で紹介された痛み止め対策6つを紹介します。
意外と知られていないのが、塩水で口をゆすぐ方法ですが、30秒ほどでかまわないので1日に何度か行うことで、口の中を清潔に保てるようになります。ハーブを持っている場合はペパーミントやクローブなど、鎮痛作用がある植物の力を借りるのもよいでしょう。
上記6つは、すべて同時に行わなくてもかまいません。実行できるものをいくつかピックアップして試してみましょう。歯が痛いのが気になって勉強に集中できないときにオススメです。
2018年03月19日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
メタ認知という言葉を知っていますか?
メタ認知とは、自分が知っていることを知ることです。言い換えると多くの人は自分が何を知らないかを知らないのです。
技術士を目指す第一歩は過去問題
過去問題に取り組む目的は自分の実力を知ることです。でも、過去問題が難しくても落ち込む必要はないのです。所詮試験は試験です。今は解けなくても、受験日の当日に解ければ良いのです。そうすれば合格です。そして、まずやるべきは、自分の能力の棚卸しです。自らの弱点をつぶさに理解することです。
勉強スケジュールを立てるのはその後
技術士にチャレンジするときには、その受験勉強のスケジュールを立てようとするかもしれない。特に、業務で工期や納期に悩まされている人はまず線表を書きたくなるかもしれない。それは決して悪いことではない。しかし、その前にまずどの技術部門をターゲットにするのか、どの科目を選択するのかをよく考えましょう。そして、自分の現在の能力レベルを確認して、最も合格しやすい部門や科目を選択しよう。
一次試験と二次試験は独立
例えば、会社から受検する部門が指定されているかもしれない。そして、一次試験を受検するときには、目標とする受検部門を選択するのが基本だが、必須ではない。例えば、自分の場合には電気電子部門での合格を求められたが、この部門の一次試験の問題を見て、これは厳しいと感じた。一方で、他の受検部門を見ると、情報部門はむずい。経営工学を見ると、知らない問題が多いが、知識問題が多いので、勉強すればなんとかなりそうだと判断した。そして、経営工学で一次試験に臨み合格して、電気電子部門は二次試験で頑張った。経営工学は一次試験だけで終わるのも中途半端なので、今回二次試験にもチャレンジして無事合格した。よかった♪
知らないことを知る
技術士試験は難関だ。でも、どの部門でも一定の傾向があり、試験パターンがある。したがって、自分の現在の実力を謙虚に理解し、知らないこと、分からないこと、できないことを知り、それを受験日までにいかにして合格レベルまで持ち上げるかを考える。そして、それを線表に落とし込む。そんなステップがオススメだし、大事だと思う。
是非頑張ってください。
2018年04月02日 作成 / 執筆:タートル講師
技術士第二次試験の受験申込書の配布が始まりました。
これまで技術士ニュースを通じて何度もお伝えしたように、受験申込時に作成する「業務内容の詳細」は、口頭試験における主要な資料となります。
「とりあえず、このくらいで」という安直な気持ちで作成・提出することは厳禁です。必ずしっかりと作り込んでください。
今回は「業務内容の詳細」をどのような構成で作成すれば良いか、一例を紹介します。部門により何を詳しく述べるのか等、比重の置き方も違うかと思いますが、参考になれば幸いです。
1.立場と役割(2~4行程度を目安に)
当該業務について、自分がどのような立場で、どのような役割を果たしたのかを記述します。業務の概要も記載して、業務全体のイメージがわかるようにしておくと更に良いです。
2.技術的課題(5~7行を目安に)
業務を遂行するにあたり、支障となり乗り越えないといけなかったことを記述します。例えば工事で掘削を進めていたところ、当初は想定していなかった脆弱な地層が出現したので、斜面崩壊を防止しつつ工期内に工事を完了させる必要が生じた、というような事です。
3.技術的提案(5~8行を目安に)
技術的課題を解決するために、あなたが提案したことを記述します。単に「こういうことを提案しました」ということではなく、「(課題の原因となる事象は)〇〇によるものと推測した。それを解決するためには□□が必要だと考えた。そこで私は△△の実施を提案した」というように、提案に至るプロセスを含めて記述してください。
4.技術的成果(3~4行を目安に)
提案内容を実行した結果、どうなったのかを記述します。必要に応じて、現時点における評価や今後の展望についても記述します。
720字しか記述できませんので、業務について総花的に紹介するのではなくて、課題や提案を1点か2点に絞り込むことが大切です。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2018年04月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士の二次試験受験への気持ちを奮い立たせている方へ
二次試験の受験申込書に記載する業務経歴と業務内容の詳細は、すでにご存知の方も多い
と思いますが、二次試験の筆記試験を無事合格した後の口頭試験で使われます。
大切なことは、試験官にあなたが技術士にふさわしいと理解してもらい、判断してもらう
ことです。そのためのサポートペーパにすべきです。しかし、お作法に沿っていなかったり、
求める内容になっていなかったりすると、圧迫面接のための攻撃材料となってしまいます。
では、サポートペーパーになってもらうにはどうすれば良いのか。
ここでは、業務内容の詳細について記載します。その前に、人が理解するということは
どういうことかというと、それは右脳と左脳の両方で理解してもらうと理解したと認識
するようです。どちらか一方ではなく、両方で理解してもらうことが大切です。具体的に
いえば、まずあなたが取り組む課題をイメージとして理解してもらうことです。例えば、
橋の課題だとする。それが10mの橋なのか、100mの橋なのか、1000mの橋なのか。
人は、自分の経験に基づいてイメージします。したがって、あなたが10mの橋の話を
しようとしても、試験官は1000mの橋をイメージしていたら、いくら説明しても、
理解してもらうことは難しいでしょう。そして、イメージの次は論理です。何が課題な
のか、どのような解決策があるのか、どのような解決策を採用して、どう解決したのか。
これらはすべて論理の飛躍なしに説明する必要があります。
イメージを共有できて、論理が明確だと、分かった=合格!となるのです。
ここでは、論理について説明します。
まず、この業務内容の詳細に記載すべきは、どのような課題に対してどのように解決
したかではありません。そうではなく、どのような点を課題と考えたのか。そして、そ
の課題に対して、複数の解決策を考え、そのどれを採用したのか。それはなぜか。
そして、その結果としてどのような成果があり、残リスクは何か。これをコンパクトに
まとめることが必要です。
しかし、こんな内容を最初から720文字に収めて書こうとするのはダメです。文字数
が不足して、説明不足になるか、論理を飛躍して、理解不能になります。このため、
まずは、720文字にこだわらず、しっかりと前述の内容を整理して、1000文字でも、
2000文字でも良いのでまず書きあげましょう。
そして、そのエグゼクティブサマリーを作成するつもりで、枝葉を削除して、720文字
にそぎ落としましょう。しかし、文字数を節約するために専門用語を何の説明もなく、
多用するのは避けるべきです。一般の人にも理解できるように適度な説明を付記しながら
まとめていきましょう。
720文字の業務内容の詳細は、受験申込書に記載されて、試験官の手持ち資料となります。
受験者であるあなたは口頭試験の時には何も持参することはできませんが、サマリーする
前の資料を口頭試験の前に何度も見返しておけば、試験官から何を聞かれても回答できると
自信を持って口頭試験に臨むことができるでしょう。
逆に言えば、最初に作成する資料はそんな風に、何を聞かれても答えられるような
資料であるべきなのです。一方、受験申込書に記載する業務内容の詳細には字数制限が
あります。サマリーには記載すべき内容と、そのストーリーを絞り込んで、その論理を
磨き上げる。そんなステップがとても有効だし、試験官に理解してもらうにはそれぐらい
の努力はすべきなのです。
そして、そんな風に手間暇をかけた業務内容の詳細であれば、口頭試験の時に、試験官
にとっても、あなたにとっても、理解を助けるサポートペーパーとなります。
間違っても、圧迫面接のための材料を提供するようなダメ資料にしてはいけません。
頑張ってください。
以上
2018年04月26日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
択一問題の傾向は、受験される部門や科目によって異なります。しかし、大切なことは、この択一問題で60点以上の回答をしないと記述式問題の採点をしてもらえないということです。決勝に進みたいのに予選で敗退するのは避けるべきです。
では、どうすれば、択一問題で合格ラインを突破することができるのでしょうか?それはズバリ過去の問題を完璧にマスターするということです。それは、単に過去問題を覚えるのではないです。過去問題を解けるように自分の苦手な分野を知り、不足する知識を得て、合格水準に自分を持ち上げるということです。
年度や部門、科目によって多少の変動はありますが、概ね過去の問題から半分から6割の出題があります。そして、合格水準が6割なので、過去問題をしっかりとマスターすれば、合格するはずなのです。でも、択一問題で不合格になる人は多い。それは何故なのか。そして、どうすれば良いのかについて3点ほど列挙します。
1)忘却期間を活用します。
2)過学習を避けます。
3)最後は丸暗記します。
1)忘却期間を活用します。
人間は、忘れるものです。過去問題を解いてみましょう。そして、理解したつもりになります。そして、少し時間をおきます。1週間とか1ヶ月とか。そうすると、必ず人間は忘れる問題があります。それはその問題が求めている知識が不足しているか、理解していないかです。そして、周辺知識を補充して、理解したつもりになります。しばらく時間をおくと、また忘却する問題があります。そして、それを勉強することで、頭脳は忘れてはいけない認識して、記憶に定着するようになるものです。
2)過学習を避けます。
択一問題の問題を何度も解いていると、内容は理解していないが、答えを思い出す場合があります。これを過学習と呼びます。本質的な理解をしていないのに、答えが出てくるのでマスターしたつもりになるのです。練習ではうまくいくが本番ではダメなケースはこの過学習が原因であることが多いのです。本質を理解しないで、上っ面だけを理解して、理解したつもりになっていないか。謙虚な姿勢が大切です。
3)最後は丸暗記します。
何度調べても理解できない問題はあるものです。自分も過去5年分の問題を解いて、前項の過学習によって答えは分かるけど、なぜその答えか分からない。特に、専門分野であれば、突っ込んで調べるが、専門外の問題だと、調べれば調べるほど分からないことが増えてきて収集がつかないし、時間もない。そんな時は、割り切りも必要です。そして、実際そのような難解な問題は意外と再度出題されることがあります。試験の5分前に丸暗記したものが出題したこともあります。まあ、最後まで諦めない気持ちが大切なのかもしれない。
是非、過学習にならないように注意しながら、忘却機能をうまく活用しながら、自分の記憶能力と理解能力を試すつもりで勉強して欲しいです。
以上
2018年04月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
平成29年の技術士総合監理部門の出題事項でもあった持続可能な開発についての概要です。
15年ごとに国連での採択が行われており、現在の最新議事録は、平成27年(2015年)に採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」となります。
平成28年(2016)から平成42年(2030)までの国際社会における持続可能な発展目標となります。
環境に関する目標や技術に関するイノベーションを行い、経済成長を継続するというものです。
その中で、17のゴールというものが制定されています。
持続可能な開発目標(SDGs)17ゴール ※うち、赤文字は少なくとも環境に関連している12のゴール
1. 貧困の撲滅
2. 飢餓撲滅、食料安全保障
3. 健康・福祉
4. 万人への質の高い教育、生涯学習
5. ジェンダー平等
6. 水・衛生の利用可能性
7. エネルギーへのアクセス
8. 包摂的で持続可能な経済成長、雇用
9. 強靭なインフラ、工業化・イノベーション
10. 国内と国家間の不平等の是正
11. 持続可能な都市
12. 持続可能な消費と生産
13. 気候変動への対処
14. 海洋と海洋資源の保全・持続可能な利用
15. 陸域生態系、森林管理、砂漠化への対処、生物多様性
16. 平和で包摂的な社会の促進
17. 実施手段の強化と持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップの活性化
環境省HPより
http://www.env.go.jp/earth/sdgs/index.html
経済格差などの問題や世界平和なども含まれておりますが、水資源の利用やインフラの整備など技術士の分野にも関わる内容が多く含まれております。
実際の問題では、この目標を日本政府の具体的な目標と融合した形での出題となっておりましたので、この国連の発表した目標とは少し異なったものとなっておりました。
普段の日常の業務では、こうした持続可能な開発などの言葉は知っていても、国連が15年ごとに目標を採択しているということまでは知らないことが多いのではないでしょうか?
実際に出題内容をも見てみると、この持続開発可能な目標に即した自身の経験から回答を記述する出題となっています。
つまり、自分で手掛けた仕事のうち、持続可能な開発目標とマッチしたものがあったのかという事を試験時間内に考えなければならないというものでした。
技術士の総合監理部門を受験される方は、既に技術士を取得していて、こうした傾向は分かっていらっしゃるかと思いますが、初めて見るような内容であれば、試験時間内に回答を仕上げるというところで動揺してしまうということもあり得ます。
すべてを網羅するということは不可能ですが、過去にこうした出題があったということは押さえておきましょう。
平成29年度 技術士総合監理部門 記述試験内容
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5177_2.pdf
2018年04月28日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
選択科目II(記述問題)は時間との勝負
技術士試験が難しいと言われるのは、やはり記述式問題のせいだと思います。平成31年度からは択一問題もなくなり、二次試験の筆記試験は全て記述問題となります。その中でも、この選択科目IIは、600字の解答用紙4枚を2時間で書ききる必要があります。つまり、600字の解答用紙1枚を30分で書く必要があります。これって結構大変です。
技術ノートの活用
では、どうすれば30分で600字を書き切ることができるのか。そのためには、まず自分の専門分野で重要なキーワードを100個ほど抽出して、それぞれのキーワードの概要(特徴)と課題とその解決策などを技術ノートとして作成しましょう。自分はA4のパワーポイントに枠組みをつくってそこにネットで調べた内容をどんどん書いて行きました。だいたい、900文字相当の情報量があります。最初はこの技術ノートを見ながら、そのキーワードの概要や課題、解決策を600字の解答用紙に書くのです。最初は30分は目安でいいです。文字として、書いて行こうとすると、書きやすいものと書きにくいものがあります。書きにくいということは整理されていないということなので、どうすれば分かりやすいのか、大切な論点が抜けていないか、課題と解決がバラバラになっていないか。そんなことを気にしながら技術ノートを改定します。そして、その改定版を見ながら、また600字の解答用紙に30分で書くのです。今度は最初の時より数段書きやすくなっているでしょう。そんなことを100個のキーワードに対して繰り返していると、技術ノートのまとめ方のコツや、解答用紙への書き方のコツが見えてくるものです。3回目には、技術ノートを1分ほどよく読んだら、技術ノートは裏返しにして、本番のつもりで600字の解答用紙に手書きで書いて行きます。そして、30分経過したらストップ。そして、技術ノートを表にして、自分で自己採点します。記述のロジックは明確か、キーワードは抜けていないか。そんなことを繰り返していると30分で書ききる能力が身につきます。
2枚ものも1枚もの×2と捉える
選択科目IIでは、通常知識を問う1枚ものが2つと、応用能力を問う2枚ものが1つに解答する必要があります。でも、600字で書くテンポやコツを身につけたあなたにとっては、2枚ものの問題も課題や解決などをブレークダウンすれば良いのです。前半書くべきことと、後半書くべきことをまず整理して、前半書くべきものをさらにブレイクダウンします。設問が求めている内容に基づいて解答すべき内容の構成を考えて、それぞれに欠かせないキーワードを思い出します。そして、解答用紙には、割り当てたスペースに基づきながら、タイトルとサブタイトルを書いて行きます。そして、試験官に理解してもらえるように分かりやすい図表を書きます。
本文を書くのは最後
解答用紙にタイトルとサブタイトルと図表を書いたら、そのスケルトン(骨子)を元に、試験官に対して説明するつもりで、声を出さずに説明するのです。いわば、書く前のシミュレーションです。600字の内容を(無音)で読むのに必要な時間はわずか数分です。そして、一度無音で説明して、違和感を感じた部分があれば、その点を修正します。修正するとと言っても、まだタイトルとサブタイトルしか書いていないので、修正は簡単です。そして、これで大丈夫と思ったら、無音で説明した内容をもう一度文字として書いていくのです。実際に書く時間は、1文字1秒としても、10分ほどです。実際は、すでに、タイトルとサブタイトルと図表が書けているので、7-8分で十分でしょう。
ウォータフォール型からアジャイル型
解答用紙の最初から順番に書いて行くのが、ソフト開発のウォータフォール型だとしたら、私が提案しているのはアジャイル型です。つまり、設問の主旨に基づいて全体の構成を考える。そしてタイトルやサブタイトルとキーワードを考えて、タイトルとサブタイトルを解答用紙に書いていく。そして、理解を助けるための図表を書く。次に、無音で説明してみる。最後に、その内容を文字として書いて終わり。
アジャイル型のメリット
最大のメリットは論理を明確にしやすいこと。骨子を決めて、そこから肉付けするので、試験官も理解しやすい。また、受験者にとっても、大枠を書いて、図表を書いているうちに、忘れていたキーワードなども思い出しやすい。一度無音で説明するので、文字となる内容は他の受験生の解答よりも一段こなれたものになりやすい。つまり、合格しやすいということです。
是非頑張ってください。
2018年04月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
選択科目III(記述問題)は、技術士試験のハイライトです。口頭試験でも、試験官はこの選択科目IIIの答案を見ながら、何か付け足すことはありますか?とか、これはどういう意味ですか?といった追加質問がくることがあります。私の場合、試験官が無表情で「とてもよく書けているけど、この提言を思いついた経緯があれば説明してください。」と聞かれました。文字にすると、褒め言葉ですが、試験官の表情が読めないため、絶対本心ではないと不合格を確信してしまいました。結果的には合格だったので良かったけど、機会があれば、なぜあの時あんなに無表情だったのかを聞いて見たいものだ(笑)。
本題に戻る。
選択科目IIIでは、600字の解答用紙3枚を2時間で書き切る必要があります。選択科目IIでは、解答用紙1枚を30分で書き切る必要があったが、選択科目IIIだと1枚40分で良い。1枚30分で仕上げるとしたら30分の余裕がある。この30分を無駄にするのではなく、この30分という時間を書けて、シナリオを作る必要があります。具体的には、課題と解決方法とその留意点をそれぞれ3つ述べよといった問題が主流なので、それを書き切るロジックを練るということです。つまり、課題として示す3つが、解決方法の3つと対応し、さらに留意事項の3つとも連動している。そんな3×3のマトリックスに適切なキーワードを当てはめられるかどうかを一人でブレストとするのです。
通常は複数の設問が提示されて、そのうちの一つを選択する必要があります。その時には、この3×3のキーワードを埋められる方を選択すべきなのです。この場合にも、課題のキーワードよりも、解決方法のキーワード、さらには留意事項のキーワードが重要です。なので、もし、留意事項でアピールすべきキーワードが埋まったら、そこから逆算して、解決方法や課題のキーワードを当てはめるという作業もありです。
このように3×3のマトリックを埋められたら、それを見ながら、スペース配分を決めます。具体的には設問で求められている項目に基づいて、タイトルとサブタイトルを決めます。サブタイトルでは、3×3のマトリックスでうめたキーワードを活用します。そして、全体のバランスが決まったら、今回の解答の骨子を試験官に正しくわかりやすく伝えられるような図表を挿入します。個人的には各ページに1つの図表を書きますが、設問内容によっては最初のページのみに図表を示す場合もあります。この辺りは臨機応変な対応も必要です。
そして、タイトルとサブタイトル、図表を書き切ったら、試験官に説明するつもりで、無音で話して行きます。そして、その話をした内容を一気に書いて行きます。この辺りは、選択問題IIで述べた手順とほぼ同様です。
選択問題IIIと選択問題IIの違いは、解答用紙の枚数の違いです。そして、解答用紙が3枚あるということは、求められている解答をすぐに書くのではなく、「はじめに」と「まとめ」を最初と最後に記述することがスペース的に許されるということです。そして、注意すべきは書く順番です。
普通は、「はじめに」から書き始める人が多いのではないでしょうか?でも、最初に、「はじめに」を書いても気の利いたことはなかなか書けない。本論とダブったり、設問とダブったりして、結局スペースの無駄になってしまっているケースが多い。そうではなく、「はじめに」を書くのは最後なのです。
全体のスペース配分を決めたら、タイトルとサブタイトルと図表をベースに、課題、解決方法、留意点の順番に一気に書き切ります。そして、その流れのままに「まとめ」を書きます。「まとめ」では、全体の総括的な記述でも良いし、本文で書ききれなかった別の側面について言及するのも良い。そして、「まとめ」まで書いたときに、設問で求められたことを解答しきれたかどうかを謙虚に分析します。そして、もし、少し設問からずれた部分があると感じたなら、その設問で求められたことと解答したことのギャップを埋めるような内容を「はじめに」に書くのです。そうすることで、設問者の意図は正しく理解していますよ。でも、私はこういう意図の元で、この点を重点的に述べましたということを謙虚に伝えるのです。そうすると読み手である試験官は納得しながら本文を読むことができるのです。こういった気遣いができる人は少ないかもしれない。でも、だからこそ他の受験者との差別化をそこで作ることができるのです。
こんな解答のコツを参考にしながら、是非最難関の選択問題IIIを乗り切って、評価Aを獲得し、口頭試験も楽勝コースを目指して欲しいです。
以上
2018年05月04日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士試験の合格には、毎日の勉強が欠かせません。
しかし、なかなか集中して行うということもまた難しいものです。私自身の話をすれば、執筆案件が立て込んでくるとなかなか集中して執筆するという事も気が重くなってしまいます。
毎日これだけやると決めても、一日何らかの理由でできなくなってしまうと、次の日からは継続するという事ができなくなってしまうということもよくあります。
しかし、これでは技術士試験に向かうための勉強ができなくなってしまいます。
技術士試験の勉強に集中する方法をいろいろと検討してみました。
15分ワンセットとして考える
人間の集中力は、30分が限界と言われています。2時間勉強をすると言っても、2時間ずっと集中しているわけではなく、脳内で休憩を挟みながら行われています。
30分集中して勉強すればいいのですが、そこまで集中して勉強してしまうと、疲れてしまうということもよくあります。
そこで、15分をワンセットで10分休憩のリズムで勉強を行うという方法があります。
これは、15分頑張って10分窓の外を見たり、違うことを行い、再び15分集中するというサイクルの勉強法です。
試験時間中であっても、集中する時間とそうでない時間があるように、集中に緩急をつけて、長時間勉強を継続させる長期戦です。
私の場合、執筆にかける時間は15分として、休憩10分で情報を集めたり、内容の確認で調べたりという形です。このインターバルによって、長時間の缶詰執筆ができるようになります。
分かる問題から解いていく
人間は、分からない問題や、意味の分からない文字ばかり見ると集中するどころではなくなってしまいます。
語学を行う場合も、難易度が重要で、英語を学ぶのにいきなりアメリカのラジオニュースなどを聞いても全く意味が分かりません。
自分の現在のレベルに合った問題から解いていき、少しずつ難易度を上げていくというやり方で集中するという方法があります。
この場合、問題が解けるということで勉強するのが楽しくなるということで集中ができる形になります。そうした問題を解いていくことで、最初に見た難しい問題も自然と回答できるようになっているはずです。
勉強に集中する方法は人それぞれですが、無理のない勉強法で少しずつ問題を解いていくといことが重要ではないかと思います。
2018年05月27日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
筆記試験まであと2ヶ月を切りましたが、勉強は順調ですか?
知識を纏めたり、覚えたりするのにパソコンやスマホを使って
おられる方は多いと思います。
皆さんが、知識をまとめたり覚えたりするのは、皆さんが
やりやすい方法でやられたらいいと思いますが、覚えたことを
出力するので手書きですので、ぜひとも手書きの練習をして下さい。
以下のようなことを考えながら手書きの練習をしてもらうのが
よいと思います。
★手書きの速度を把握する
筆記試験Ⅱでは、2時間で600字詰原稿用紙4枚に回答する
必要があります。
書き始める前に考えを纏める時間がどれくらい取れるかは、
手書きの速度を把握しなければ分かりません。
皆さんの得意なテーマでよいので、原稿用紙1枚を書き上げる
のに必要な時間を測ってみて下さい。
★漢字を思い出す
普段、パソコンを使って仕事をしていると、手書きで文章を
書くときに簡単な漢字が書けないことがよくあります。
筆記試験の論文では、専門用語以外では、よく使う漢字と
いうのがあるのに気付きます。
ですから、テーマをあまり気にせずに、とにかく手書きの
練習をしていると、そのうち漢字も書けるようになってきます。
★筆記用具を決める
筆記試験Ⅱ・Ⅲ合わせて原稿用紙7枚4200文字を書く必要が
あります。
使いやすい、疲れにくい筆記用具を使うことが望ましいです。
持つところが太めで、柔らかい樹脂のものが使いやすいと
思います。
この時点で筆記用具を決めて、その筆記用具を使って手書きの
練習をするのがよいと思います。
消しゴムも、人によって使いものが違うと思いますので、
消しゴムもどれを使うか決めて、手書きの練習で使うように
したらよいと思います。
2018年05月13日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
記述問題への対応能力を磨くには、技術ノートの作成と、技術ノートに基づいて600字の解答用紙に記述する練習(ドリル)が有効であることは先に述べました。しかし、これを実施するのは結構大変ですので、少し勘所(コツ)を5つほどお伝えしたいと思います。
1) 目指せ100枚の技術ノート!
・自分がチャレンジする部門や科目の過去問題にトライするといろいろなキーワードを認識すると思います。
・そして、それを説明するためにはまた別のキーワードがあったりします。
・私はもっぱらWikiを愛用し、そのWikiで引用されている資料を紐解いて理解を深めています。
・その中で実感するのは、「どんだけ知らないことが多いのか」ということです。
・孔子の「知らないことを知る」やソクラテスの「無知の知」にも通じます。
・自分の専門分野であっても知らないことが本当に沢山あることを知ることが合格への第一歩ではないかと思います。
・そのような謙虚な気持ちは技術士になっても重要だと思います。
2)点と点を結び面の知識にする!
・知らない分野のキーワードを勉強して理解したつもりでもそれは単なる「点」の知識です。
・しかし、そのキーワードに関連するキーワードを紐解いて、その点と点が多数結びつけば面の知識となります。
・そして、面の知識が充実すれば、技術士試験で何か問題が出されても、蜘蛛の巣に獲物が掛かったようなものです。
・自らが習得した面的な知識を活用して、その問題に解答することができるようになります。
・技術士試験では、自分の得意分野に問題を引き込むことも可能なのです。
3) 文字数の調整能力を磨く!
・記述問題は、文字数との戦いでもあります。長すぎてもダメだし、短すぎてもダメです。
・従って、多くのキーワードを連想できるときはできるだけ端的に記述することが有効です。
・逆に、多くのキーワードを連想できないときは丁寧な表現で文字数を埋める技術も必要です。
・例えば、短くて書くときは「AはBだ」としても、丁寧に書くなら「AはBであると言える」と使い分けます。
・書くべき内容と書くべきスペースを考慮して、端的に書くか、丁寧に書くかといった戦術を使います。
・しかし、高得点を狙うならできるだけ多くのキーワードを使い、端的に書くべきです。
4) 略語を宣言する!
・専門分野によってはカタカナの長い固有名詞や用語を使うときがありますが、これを何度も書くのは避けましょう。
・できるだけ早いタイミングで略語を宣言して、それ以降はその略語を使います。
・記述問題は、限られたスペースにどれだけ的確なキーワードを記述するかで採点される側面があることを理解しましょう。
5) 手書きの練習をしよう!
・600字の解答用紙に文字を埋めるのは結構大変です。
・PCのワードを用いてPCで編集しながら作成する方法もありますが、できれば手書きのドリルがお勧めです。
・それは書くことで思考が活性化し、論旨が整理されるためと、本番では当然手書きだからです。
・しかし、手書きに慣れていないうちは指が痛くなったりするので、ボールペンや滑らかな描きやすいペンで始めるのも良いと思います。
・最近では、消せるボールペンもあります。
・そして、黒字のペンで記載したら、赤字のペンで自己採点したり、キーワードにマルをつけて評価しましょう。
・ただし、7月になったら、やはり実際の試験で使う鉛筆やシャーペンと消しゴムと定規を用意して、これらに慣れましょう。
以上です
2018年05月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
飲み会に参加して、疲れる人と元気が出る人がいます。勉強に得意科目と不得意科目があるのと同じように、人間関係でも向き不向きが存在するのです。
分析心理学という分野を建設するのに貢献した人物にC.G.ユングという人がいます。本屋さんのビジネス書コーナーに行くと、「人を動かす心理学」といった怪しい技術書が置かれているので、「心理学=あやしい」という先入観を持っている方もいるでしょう。しかし、分析心理学は個人が持っている特性を理解し、社会で生きやすくなるためのツールです。
ユングは人間をいくつかの類型に分けた「タイプ論」という論文を執筆しました。その論文で紹介されている分類で、とくに重要なものが「内向型」と「外向型」という心の分け方です。ユング心理学の専門用語では「構え」や「構造」と訳されます。
「内向型」とは、外からの刺激を吸収し、心の内面で反芻するタイプのことをいいます。たとえば、職場で誰かにほめられたことを家に帰ってから思い出し、嬉しくなるようなタイプの人は内向型に近いと言えるでしょう。
対して「外向型」とは、外へ刺激を放出するタイプです。たくさんの人と会い、意見を交わすことが、外向型のエネルギーになります。一人で読書をするよりも、大勢が集まるパーティーに参加する方が元気になるのです。
会社の付き合いで、交流会に参加しなくてはいけないこともあるでしょう。内向型の人は疲れて勉強どころではなくなるので、「今日は交流会があるから休みを余分にとっておこう」とスケジュールを調整してみてください。外向型の人は勉強でこもりきりになるよりも、定期的に人が集まる場所に足を運び、エネルギーを補充しましょう。
技術士試験の勉強時間を確保することは大切です。そして、勉強時間を有意義に過ごすために、日頃から自分の元気が出るパターンや疲れるパターンを意識して、過ごしてみるのはどうでしょうか。
2018年05月20日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士一次試験に合格すると、技術士会に登録することによって技術士補になることができます。
では、技術士からみた技術士補とは、どのように映っているのでしょうか?
これから技術士を目指して一次試験を受験し、技術士補となる方はこうしたアンケート結果にも目を配っておく必要があります。
https://www.engineer.or.jp/sub10/
これは日本技術士会が主に登録している技術士に向けて取ったアンケートの結果です。
技術士会に登録している技術士、技術士補を対象とし、1500通の回答があったものの集計結果です。
アンケート結果より、「技術士補登録の経験の有無」については7割の回答者が技術士補登録なしと回答しています。
また、技術士補登録をした年代は20代、30代で8割を占めています。
技術士補は若い人が技術士を取得する際に登録する資格であることが表されています。
また、経験年数も10年未満の人が多く、技術士になるためのステップアップということがアンケート結果からも表されています。
次に、技術士一次試験に合格しても、技術士補として登録しなかったという人の回答もありますが、ここにも特筆すべきものがあります。
経験年数が7年以上であったという回答が最も多くなっています。
経験年数が7年以上であれば、技術士一次試験を受験しなくとも二次試験を受験することができます。
若くして技術士となっても、経験不足などの理由から責任者となれないこともあるため、早くにとっておいた方が得ではありますが、その資格を最大限に活用するのは少し後のことになります。
こうした理由から敢えて技術士補にならなくても、と考えている人も少なくないようです。
それと同時に、登録費用が負担に感じると考えている人も多いという結果になりました。
技術士補制度の今後についても、見直した方がよいと考えている人が約8割もいる結果となっています。
しかもその多くは技術士補制度の廃止を行い、一次試験合格者を「修得技術士」とするというのが望ましいと回答しております。
これは、技術士補は登録だけに費用が掛かり、あまりメリットに感じている人が少ないということになります。
技術士補に登録しなくても、技術士一次試験の合格者に一定の資格を与える形とすることが望ましいと考えている人が多いという事から、技術士補になるには技術士会に登録しなければならないということに抵抗感がある人も多いという結果が浮き彫りとなりました。
技術士制度は制度改正が叫ばれており、多くの段階を経てこれからも変化し続けるのではないでしょうか?
制度改正の動向にこれからも注目していきましょう。
2018年05月28日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
施工管理技士という資格をご存知でしょうか?
施工管理技士を認定する施工管理技術検定は建設業法第27条に基づく国家資格である。現在は、建設機械、土木、建築、電気工事、管工事、造園の6つの分野の施工管理技士の認定試験が行われている。例えば、電気工事で言えば、1級施工管理技士は電気工事の監理技術者になれ、2級施工管理技士は電気工事の主任技術者になれる。
電気通信工事の施工管理技士は、現在は検定がないが、平成31年度から電気通信工事の施工管理技士を認定を開始する予定だ。
http://www.mlit.go.jp/common/001209827.pdf
一方、電気電子部門の技術士に合格した後、所定の研修を受講すると監理技術者として活動できる。技術士を目指す目的は色々あるが、会社から監理技術者が不足しているのでトライしてくれと奨励される場合もあるだろう。そのような場合には、現在は技術士を目指すしかないが、平成31年度からは1級電気通信工事施工管理技士を目指すという方法も選択できる。
東京オリンピック、パラリンピックに向けて各種工事がひっ迫しているからかどうかは不明だが、建設業法で定める監理技術者が不足しているためと想像される。平成31年度というと技術士の二次試験の精度も改定される。電気電子部門の合格率は結構狭い門だが、施工管理技士というバイパスルートが出来上がると、技術士の電気電子部門はさらに狭き門になる可能性があるかもしれない。
電気電子部門を目指す人は、ぜひ今年度のうちに口頭試験まで一気に突き進んで合格の栄冠を勝ち取って欲しいと思う。
以上
2018年05月29日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
業務が忙しく、なかなか集中して試験勉強に取り組めない方もいらっしゃると思います。
家庭環境が影響している方もいるでしょう。
ですが、また来年となると苦しみが長く続くことになります。
現行の試験制度も来年には変わると思います。
犠牲にできるものをしっかり考え、悔いの残らないように頑張りましょう。
○択一問題
隙間(スキマ)時間を使って効率よく過去問中心に勉強しましょう。
毎日5分程度の時間を数回確保して、コツコツ取り組みましょう。
朝起きたら1問、出勤前に1問、出勤後すぐに1問、昼休みに1問・・・というように短いスキマ時間を無駄にしないようにしてください。
来年から廃止予定の択一に多くの時間を費やさないようバランスよく学習しましょう。
○専門(論文)問題
この時期は知識の補充がメインです。
自分の論文形式(まとめかた)が確立していない方はしっかり固めましょう。
論文形式がうまく決まらない方は周囲のベテラン、ここの講師に相談するなどしましょう。
自己流、自己満足が一番危険です。
残り1ヶ月になったら手書き訓練に励みましょう。
ぶっつけ本番の手書きはほとんど失敗に終わりますのでご注意を。
避難訓練と同様、日頃から訓練しないと本番はうまくいかないものです。
あきらめない受験生が勝利する試験ですよ!