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技術士試験で受かるには勉強効率が大切!一瞬で集中する方法

2017年02月06日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験の勉強をしていて、集中力が保てず、学習が進まないと困った経験はありませんか?

技術士試験を取り組む人の多くは仕事をしながら、家に帰ってからの貴重な時間を使って学習しています。

ですので、限られた時間を有効に活用するためにも、効率的な学習法を覚えておくことをオススメします。

仕事前や仕事終わりの1〜2時間を最大限の集中力で勉強するためにポモドーロテクニックを試してみましょう。

ポモドーロテクニックはフランチェスコ・シリロという研究者が提唱する、タイマーを使った学習法です。人間の集中力はあまり長時間つづかないと言われますが、短時間だけ集中して課題に取り組むことで長時間集中ができないという脳の弱点をカバーしています。

ポモドーロテクニックの要点は以下の5ポイントです。

1.取り組むべき課題を選びます。
2.タイマーを25分にセットします。
3.タイマーが鳴るまで課題に集中します。
4.数分間の軽い休憩をとります。
5.1から4を4セット終えたら30分程度の休憩をとります。

大切なことは25分間のタイマーをセットしている間は電話やSNSの通知に目を向けないということです。勉強をしていても、ついテレビが気になってしまったり、スマホを触りたくなってしまった経験がある人も多いはずです。25分間だけ集中したあとの休憩時間であればスマホに触ってもよいので、勉強している間はすべての通知を無視して学習に取り組みましょう。

休憩を含むと1セット30分程度ですが、4セット(120分程度)つづけたら20分から30分程度の休憩をとって脳を休ませてあげると次の学習も集中しやすいとされています。平日の仕事が終わった後の2時間を使って勉強するときでも、休日で半日ほど勉強ができるときでも導入できるのがいいですよね。

集中力が持続できず学習環境を改善したいと思っているときはポモドーロテクニックを活用してみてくださいね。

もうすぐ合格発表ですね~

2017年02月09日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

もうすぐ合格発表ですね。

仕事に集中できない人もいると思います。

一般部門で合格したら次は・・・と考えている人もいるでしょう。

2部門目を、または総監部門を受験することになるでしょう。

総監部門を受験するにあたって重要となるのが「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」(通称 青本)だと思います。

この本は日本技術士会から購入することになりますが、すでに在庫切れになっているのをご存知でしょうか。(日本技術士会HPに記載しています)

合格したら入手しようと考えている人はどうしたらいいんでしょうかね~

ちなみに第3版を出版する予定はなく、各省庁HPから最新情報を入手してほしいというのが日本技術士会の本音みたいです。

社内等の既総監技術士から譲ってもらうか、市販の参考書を利用するしか方法はないようです。

市販の参考書の方が最新の情報が記載されているようなのでお勧めだとは思うのですが・・・

最近の技術士分科会(文部科学省)の記事を読んでも、総監に対する今後の対応・方向性は悩み中に感じますからね。

総監の考えが変わり、試験制度が変更する前に合格するほうが得策かもしれません。

 

 

技術士受験生を応援するなら昼休みに軽い睡眠を取らせてあげるべき

2017年02月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「会社の部下が技術士試験を受けるんだけど、どんな形で応援してあげるべきか考えている」という方も多いはずです。

建築業界を中心に技術士試験を取得しているかどうかで、仕事の幅は大きく変わります。日頃から成長を見守り、ともに働く部下だからこそ、大きなプロジェクトに携わって成長してほしいと願うのは自然なことでしょう。

資格試験の受験生を応援しようとすると、寄せ書きや勉強のサポートをイメージしがちですが、ちょっとした休憩するための配慮をしてあげることも大切です。とくに、昼の休憩時間に軽度な睡眠をとることは記憶力を向上させるとされています。

睡眠について研究しているロシアの"Neurobiology of Sleep and Wake Lab"に所属するDorokhov氏は仮眠と記憶についてのある実験を行いました。1つのグループは20分程度の学習後の昼休みに仮眠をとり、もう1つのグループは仮眠をとりませんでした。4時間後、その2つのグループに学習した内容のテストを行うと、昼休みに仮眠をとったグループの方が学習内容が記憶に定着していたというデータが取れました。

技術士試験を受験する社員の多くは出勤前と退勤後の短い時間をつかって勉強を行っています。昼休みに軽く睡眠を取れるだけで記憶の定着をはかれるので、仮眠をとらせてあげる気配りは大切です。

「昼休みに仮眠を取るといっても、社内には昼寝をするようなスペースがないからなぁ」と思うかもしれません。

たしかに横になってゆっくりと仮眠が取れればベストですが、机に伏せて眠るだけでも十分に効果があると西南大学の研究チームが発表したデータからわかっています。5分から20分程度、眠れなくても身体を休めるだけで精神的な疲労の回復にもつながるとされているので、試験勉強で慌ただしい時期こそ、昼休みに休息がとれるよう技術士試験の受験者を応援してあげましょう。

どうする論文対策(練習方法その9)

2017年02月19日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

一般問題で検討すべき課題を挙げろ。との設問があります。これは、課題を挙げること、なぜ課題としてあげるのか、その理由を説明する必要があります。箇条書きで課題を羅列してもかまいません。その場合は、箇条書きの前に理由を記述します。項目を作って記述する場合は項目の中で理由を説明します。

問題とはなにかといえば、「現状とあるべき姿とのギャップ」です。つまり、課題(問題)は現状とあるべき姿の両方が分かっていなければ、何が問題なのか分かりません。課題(問題)を挙げるためには現状とあるべき姿を整理して考えてから記述します。

考えることは整理することです。この整理が不十分だと論旨がよく分からない論文になってしまいます。まだ、本番まで時間があります。考える・整理することに時間をかけてから論文を記述する練習をしましょう。

 

技術士の基本を押さえる④ どんな人が受験するの?

2017年02月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士は、21の技術部門で構成され、それぞれの専門知識を活かした技術士たちが活躍しています。

技術系の大学を卒業して設計などの業務を行っている人であれば技術士の資格の名前は聞いたことがあると思いますが、具体的にはどのような人が受験をするのでしょうか?

 

・技術コンサルティングを行う人

技術コンサルティングとは、主に公共工事などで、計画を行うような業務を指します。例えば、国や県などがこの部分に橋をかけたい、道路を作りたい、公共施設を建てたいというような場合に、必要な材料や工事の期間、技術的な資料(橋であれば荷重や災害時に壊れないか等)の作成といった設計委託業務を発注します。

そういった設計委託業務を受注する技術コンサルティング会社に勤務するような人は技術士資格の取得は必須といってもいいでしょう。

会社によっては課長昇格の要件になっているようなところもあるようです。

 

・製造メーカで製品設計を行う人

製造メーカなどで設計業務を行う人は、工事などを行う人と比べて社外資格がなくても業務に当たれる場合が多いことから、資格取得を行わず何年も来てしまうといった人も多いようです。

そうした人も自分の技術レベルを対外的に証明できる資格として技術士が挙げられます。

製造メーカの設計は困難な案件を技術提案で解決したという事例が出やすい業種でもあります。

技術士2次試験で求められる実務経験としての経験を積みやすいと言えます。

 

技術士はその腕が認められれば、将来的に独立することも可能な資格です。

将来的なことも見据えて受験に取り組みましょう。

技術士の基本を押さえる⑤ 二次試験に向けて取り組むこと

2017年02月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験は実務経験の期間も合わせると非常に長い戦いとなります。

普段の日常業務や家庭での生活と並行して勉強を行わなければいけません。

技術士合格のためにはどのようなことが必要なのでしょうか?

 

・効率の良い勉強方法を探す

司法試験などの難関試験と違い、技術士試験は社会人生活を送りながらの受験が求められます。勉強ができる時間も限られている場合がほとんどであると考えられます。

専門的な知識を問う筆記試験では、専門分野の勉強や、質問に対してわかりやすく記述するスキルが求められます。

効率のよい勉強方法を検討しましょう。

 

・頼れる先輩技術士を探す

技術士の業務経験の中には、指導技術士のもとで働く場合など、先輩技術士とのつながりを重視する項目があります。技術の設計などは一人で行う仕事は皆無に等しいです。頼れる先輩技術士に技術士試験のコツを教えてもらうという方法もあります。

 

・ここのサイトを活用する

自分の勤務する職場に技術士の方がいれば上記の内容は実行することができますが、職場内に技術士の方がいないという人を多いと思います。

このサイトでは、後進の技術士指導に熱心な先輩技術士が登録をしております。

論文や口頭試験の対策を受け付けている技術士の方もいます。

【論文添削】技術士システムを活用して、技術士二次試験合格を目指してみてはいかがでしょうか?

 

技術士二次試験に合格し、技術士に登録したからと言って終わりではなく、技術士としての始まりです。

技術士資格の活用や、技術士の人脈を活かして業務に当たるスタートラインに立てるのが、技術士二次試験の合格です。

 

技術士二次試験の申し込み時期は精神面の健康管理が大切

2017年03月01日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験の2次試験に申し込みをする時期、とっても緊張しませんか?

申し込みの時期は4月ごろを目安に毎年行われています。申し込み方法で失敗するということはまずないと思いますが、申し込みに当たって気をつけておきたいことをここでは紹介します。

2次試験が近づいてくるとついつい無視してしまいがちなのが体調管理です。体調管理と聞くと健康状態を気にした食事や運動を思い浮かべるかもしれません。たしかにそれも大切なのですが、それ以上に気持ちのコンディションを整えておく工夫が大切です。技術士試験は受験チャンスが少ない資格試験です。そのため、落ちてしまうと次に受けられるのは1年後です。当然ですが、とても緊張状態がつづけきます。とくに申し込みをしてから試験の実地までは期間が空くので、その間のストレス状態はかなり大きいものだと自覚しておく必要があります。

そこで取り入れたいのがヨガや瞑想です。マインドフルネスという言葉が最近は流行っています。「あるがままの自分を受け入れることで心の状態をリラックスする」という方法です。瞑想やヨガというと宗教的・儀式的な雰囲気を感じるかもしれません。ですが、瞑想はスティーブジョブスも実践をしたとされています。近年では宗教的な要素というよりも、ヨガのような体調管理の手法として注目されてきています。

マインドフルネスに効果的な方法として陰ヨガというものがあります。ゆっくりとした状態で呼吸をリラックスしてつづけていくだけなので、激しい運動をする必要もなく、仕事終わりで勉強をはじめる5分ていどでも十分に行うことができます。お手軽に気持ちをリラックスすることができるのでオススメです。

陰ヨガの実践方法はYouTubeなどの動画投稿サイトでも多く公開されています。無料で試せて、わざわざヨガ教室に通う必要もないのでオススメです。
まずは3日間ほど試してみましょう。心がリラックスしている自分に気づけるはずです。

緊張しがちな試験前だからこそ、精神面での健康管理にも取り組んでみましょう。

どうする論文対策(練習方法その10)

2017年03月04日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

論文で一番重要なことは、キーワードを適切に用いることです。一般的な技術用語、政府・行政が用いる用語などです。論文の論理展開が適切でも、適切なキーワードを用いなければ合格しません。反対にキーワードが適切であれば多少の記述の下手さは、ある程度カバーされます。的を絞りキーワードを理解しましょう。

専門分野のキーワードはその分野の基本書を精読すること。一般分野はその分野を所轄する省(建設部門なら国土交通省)の白書は必ず精読しましょう。キーワードの宝庫です。まずは、教材を揃えて、どれくらいの量かを確認して、計画的に精読しましょう。まだ3月です。時間はあります。試験直前には集中的に復習する必要があります。それなので、試験直前に集中的・短時間で効率よく復習できるように準備しておくことも含めて、計画的に精読しましょう。

技術士倫理網領⑤真実性の確保

2017年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

製造した製品や工事に欠陥や瑕疵などがあった場合には、設計者の立場で技術士が説明や報告を行うことがあります。

その場合は客観的な事実に基づいた情報を用いた説明でなければなりません。

 

条文:技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。

 

トラブルや問題が行らない工事や製品開発を行うことが大前提ですが、想定できないことが発生して社会的な問題となってしまうこともあります。

 

例としては、東日本大震災などの大規模災害などが挙げられます。

大規模災害時の津波などは、設計による想定をはるかに超えた凄まじい物でした。その前にはどれだけ強固な建物でも破壊されてしまいます。こうした事実を技術士は数値や客観的に誰が見ても納得できるような指標をもって説明しなければなりません。

 

また、製品のリコール隠しなども大きな問題となりました。

自動車の走行試験データの改ざんなども、技術面から異議があれば依頼主や雇用者に説明責任を果たさなければなりません。

そうしなかった結果、社会的に大きな問題となってしまい、会社が傾くのではと思う程の大問題となってしまいました。

 

こうしたマイナス面だけではなく、逆にこうした技術を取り入れるとどのような効果が期待できるのかという付加価値を説明するのも技術士の役割と言えます。

近年ではコスト削減だけではなく、より高度な機能をつけることで製品を高く市場へ出そうという動きもあります。そうした場合に技術設計担当として、その機能をわかりやすく、客観的な事実に基づいた説明をする必要があります。

 

技術士の面接試験はその訓練でもあると言えるでしょう。

技術士二次試験の問題で失敗してしまうときは脳の使い方を見直そう

2017年04月10日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

そんなときは失敗を分析することをはじめてみましょう。問題を解くことに失敗したときは大きな問題を未然に防ぐチャンスでもあります。なぜなら、失敗と脳の使い方には密接な関係があるからです。とくに繰り返し同じ失敗をしてしまう問題について注目してみましょう。

脳には無意識に行動をとる習慣があります。たとえば、二次試験対策のために口頭で質問に答える練習をしていたとしましょう。答え合わせをしたとき、いつも失敗してしまう問題があるはずです。失敗してしまう問題の傾向に「論理的な理由付けが欠けている」ということがあったとします。その場合、あなたの脳は「質問に対して論理的な理由付けをして解答すること」が苦手だということになります。

行動経済学の研究を行っているダニエル・カーネマンという教授がいます。彼の著作『ファスト・アンド・スロー』のなかでシステムAとシステムBという概念が説明されています。この研究では人間がシステムAが「無意識的な行動」とされ、システムBが「意識的な行動」とされています。そして、生活のなかではほとんどシステムA(つまり無意識的な行動)が行われており、システムB(意識的な行動)は脳を使おうとしないと行われないとされています。

「行動経済学」と聞くと「経済の話なんて技術士になる自分には関係ない」と思ってしまうかもしれません。ですが、その考え方はとても損をしています。なぜなら、行動経済学は人が行動をとる心理的な要因を研究している学問だからです。技術士試験の勉強でいそがしいなかで、わざわざ本を読む必要はありません。効率的に学習をすすめるために、ここで紹介した「システムA」と「システムB」の違いを理解だけしておきましょう。少し意識するだけでも、脳を日常的に使えるようになって、学習効率もよくなっていきますよ。
 

技術士二次試験に向けて脳を活発に!食事管理で毎日がかわる

2017年04月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士二次試験の勉強、はかどっていますか?脳を活発に活動することが効果的な学習のカギです。そして、脳を活発に活動させるためには食事管理が大切です。

「仕事おわりに技術士試験に向けて勉強をしよう」周りの社員や上司からの期待を受けていることもおおく、試験合格のプレッシャーが強くありますよね。そのため、一生懸命に勉強しようという方は多いのですが、「やる気がうまく出なくて困ってしまう」という罪悪感に悩まされている人もいます。やる気が出ない原因は、ひょっとすると食事管理にあるかもしれませんよ。

「やる気が出ている状態」とは脳が活発に動いている状態のことをいいます。意欲的に何かチャレンジをしてみようとか、ちょっとした逆境に負けづらい状態です。脳にちょうどよいエネルギーが送られていると、この状態をつくりあげることができます。

具体的に考えてみましょう。脳が活発に動くためには血糖が十分に蓄えられている必要があります。血糖が多すぎると消化することにエネルギーを使ってしまいますし、少なすぎても栄養不足でよくありません。ちょうどよいエネルギー状態にするために「腹八分目」の状態をキープしておくことが大切です。

「仕事で疲れているのに、ご飯を軽くすませるなんてできないよ」

そう思うのは当然です。食事をたべるガマンができない場合は運動を取り入れてみましょう。散歩するていどの簡単な運動でかまいません。運動をする時間をとることが難しい場合は日常に運動を取り入れてみましょう。たとえば、外を歩くときにファッションショーのようにまっすぐな線を踏むように歩いてみる、体中の筋肉を意識的に動かしながら歩いてみるといったことでもカロリーを消費するための運動としてはちょうどよいです。

食事と運動のバランスを調節して、脳が活発になるように工夫してみましょう。食事で摂取するエネルギーを管理するだけでも十分に学習の効率化ができますよ。
 

技術士二次試験に向けて記憶力を高める習慣

2017年04月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

一度ふれただけの情報がいつまでも記憶に残っていたら、技術士試験の役にたつと思いませんか?

技術士の二次試験に向けて勉強しているけれど、記憶力に自信がなくて困っているという方も多いはず。記憶力は生まれつきもっている能力だと思ってしまいがちですが、ちょっとした習慣をもつだけでグングンと記憶力はよくなるんですよ。

人間の脳はアウトプットすることで記憶が定着するようにできています。学校に通っていたころのことを思い出してみてください。クラスのなかに国語が得意な人がいたとします。理解がよくできているので、その生徒は先生から頼まれてクラスメイトに勉強を教えていたりしませんでしたか?そして、勉強を教えている生徒たちは人に教えていたからといって、自分の成績が下がるということはなかったはずです。人に教える時間をつかって自分で勉強をした方が成績は上がりそうですが、人に教えた方が勉強はできるようになるんです。

人間の脳は情報を出力することで記憶に定着させます。出力する機会がない情報は忘れられていきますし、積極的に出力した情報は記憶に残りやすくなります。たとえば、ニュースを聞いたときに家族や友人に話すことがありますよね。たくさんの人に話した情報ほど、記憶に残っているはずです。

勉強の場合も同様で、自分が勉強したことをノートにまとめたり、ブログで発信したりすることで記憶に定着してきます。記憶力に自信がないと落ち込む前に情報を出力する習慣をつけてみましょう。ちょっとした習慣を試してみるだけで、記憶の定着度はグンとアップしますよ。
 

技術士二次試験の論文にも役立つ問題解決力を磨く方法

2017年04月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

日常的な選択が多すぎてあなたの脳は疲れていませんか?

人の脳はできるだけ考えずに生活を送ろうとしています。以前の記事で「システムA」と「システムB」という考え方について紹介しました。「技術士二次試験の問題で失敗してしまうときは脳の使い方を見直そう」

行動経済学の研究結果によると、人は一日のほとんどを無意識で行動しようとするということがわかっています。選択が少ない方が脳へかかる負担が少ないからです。たとえば、部屋の片づけをしようとするとき「部屋が散らかりすぎてどこから手を片付けてよいかわからない」となったことはありませんか?それは選択が多すぎて脳が考えることを拒否しているサインです。

技術士二次試験の論文にむけて勉強しているときになかなか学習に取り組むことができない人もいるかもしれません。それも解決するべき問題が多すぎて、どこから手をつけてよいかわからないことが原因なはずです。その問題を解決するためには簡単な仕分けルールをつくると最初の一歩を踏み出しやすくなります。手をつけやすくするため。

たとえば、評価される論文を書くために専門分野として自分が深く理解できている部分、学習して知識を補強する必要がある部分に分けてみるところからはじめてみましょう。問題解決力を高めるためには現状で抱えている問題を細分化して、取りかかれる部分からはじめることがポイントです。最初の一歩はできるだけ軽く、踏み出すようにしてみましょう。そうすると問題解決力が徐々に高まってきます。

目的志向型と課題解決型のベストミックスを目指そう

2017年04月15日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

目的志向型と課題解決型

 人が行動を起こす時には、自ら目的を定めてそれの達成に燃えるタイプと、直面する課題を何とか
解決しようとそれに頑張るタイプに分かれるという。あなたはどちらかというとどちらでしょうか?
例えば、技術士を取得して、コンサルとして自立したいと考えるのか、それとも現在の業務では
スキルも上がらないし何とか現状を打破したいと考えるのか。その差はわずかですが、文字にすると
印象が大きく異なります。

技術士の二次試験

 技術士の記述問題では、試験官に読んでもらって、理解してもらって、この人は十分に技術士の
資質を持っていると判断してもらう必要があります。このため、いかに読んでもらうのか!また、
それ以前に読まなくても内容がほぼ分かる書き方も工夫する必要があります。

 この辺りは、以前の書き込みを参照してください。
 http://gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=30 

 論文を書く場合には、目的志向的な発想と課題解決的な発想の両方をバランス良く盛り込むと
読んだ時に納得感が高まります。目的志向的な記述ばかりだと現実を理解していないと判断され
がちだし、課題解決的な記述だけだとそれでどうしたいのと不満を感じます。

抽象的なことと具体的なこと

 話し上手な人は抽象的な表現と具体的な表現をうまく切り替えて話をつなげます。逆に、
抽象的な話ばかりしているとよく分からないとなり、具体的な話ばかりすると細かくてつまんないと
なりがち。論文でも同じです。抽象的な内容でズバリ断定し、その理由や事例、効果などを具体例を
交えて説明すると理解が深まります。

まとめ

 目的志向型と課題解決方はどちらかが優れているという問題ではなく、この2つをうまく
使い分けることが大切です。二次試験の論文に読む試験官に取って、面白そうな内容だ!
読んでみたい!と思わせるような論文の構成(特にサブタイトル!)を心がけ、課題を3つ掲げ、
それに対する対処はこうだ!それによって社会的な課題はこのように解決できる。そのような
迫力の有る記述を是非心がけてほしい。

 

「業務内容の詳細」には何を書いたらいいんでしょうか

2017年04月15日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

皆さんご存知の通り、第二次試験受験申込の時に、「業務詳細の内容」を書く必要があります。これは、よく「小論文」などと呼ばれています。

 

『私は、学会論文などよく書いているので、論文はお手のもの・・・』と思っておられる方は要注意です。


「業務内容の詳細」は、「学術論文」ではなく、「自分が技術士としてふさわしい人間であることのアピール文章」なのです。

 

「技術士としてふさわしい」とはどういうことなのでしょうか。
『人によって「ふさわしい」のイメージは違うんじゃないか』と思われるかもしれませんが、実は、きっちり決まっているんです。

 

「技術士」は、国家資格ですから、「技術士法」に定められています。

 

(目的)
第一条  この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。

(定義)
第二条  この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。


ですから、技術士とは、
『「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」を行うことにより、「科学技術の向上と国民経済の発展」に貢献できる人だと認められた人』
ということになるのかと思います。

 

「業務内容の詳細」には、「自分が上記にあるような技術士にふさわしい人間である」ことをアピールする文章を書くということなのです。

このスタートを間違えてしまうと、いくら立派な成果を上げた業務であっても、試験官に『この人は技術士としてふさわしいの?』と思われてしまいます。

 

これを間違うと厳しい口答試験が待っています。

 

受験申込書を提出する前に再確認して下さい。

 

二次試験(特に、記述問題)への対応ステップ

2017年05月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

4月28日までに受験申し込みをした方へ

 

申し込みも完了し、受験モードがスタートしましたか?まだ、何をどうやればいいかよく分からないと言う方も多いかもしれませんね。

選択問題と記述問題でそれぞれ対応方法が異なります。

選択問題:これはまず過去問題にトライして、正解か不正解かを確認しましょう。そして不正解の問題だけまた解いてみましょう。選択問題は2−3度やると正解になる問題と、全くはの立たない問題があります。勉強の対象は当然ながら後者です。まずはこれを「マスターしたつもり」になるまでネット等で勉強したら、記述問題に集中しましょう。数週間したら、また選択問題にトライしましょう。前回ほどではないけど、不正解の問題があります。人間の記憶は忘却するようになっています。でも、忘却したものを再度記憶するという作業を2−3回行うと記憶が定着します。脳が、忘れたらいけないのだと気づくのです。でも、どうしても正解できないものがあるでしょう。それは試験当日の朝に答えを丸暗記して対処しましょう。私もそれで2問ほど正解できました(笑)。

 

記述問題:これはやはり自分の専門分野で重要なキーワードを100個ほど抽出して、その各キーワードに関して概要と、課題と、課題への対策を技術ノートとしてまとめましょう。これが勉強の王道です。そして、この技術ノートが一通りできたら、それを見ながらでも良いので、600字の原稿用紙に概要と課題と対策などを記述しましょう。A4の技術ノートには900字相当の情報量があるので、600字ならなんとか書けるでしょう。でも、書きにくい部分や、不足している部分、過剰な部分がきになるはずです。そのように気づいた点を加筆修正します。これを2−3度行うと、かなり洗練した技術ノートになるし、記憶にも定着します。

 

記述問題への対応:問題を見てすぐに書き出すのはダメです。まず、出題者の意図をくみ取り、例えば、機能と課題と対応策であればそれに関するキーワードを記載した表を作成しましょう。そして、その表に書いた内容を説明できるようにフレームワークを決め、そのフレームワークに沿って記述していきます。その場合にも、図表は有効です。字数制限の対象外でもあります。

 

参考)記述問題への対応フローはマイブログ(http://hiroshi-kizaki.hatenablog.com/#edit)に掲載しました。よければ参考にしてください。

過去問を使った択一対策でのポイント

2017年05月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

総監以外の場合は、択一試験は足切りのために使われます。

総監の場合は、筆記試験との点数と合算で、合否が判定されます。

 

いずれにせよ、択一試験で効率よく加点しておくことが重要です。

 

技術士試験では、多くの問題で、過去問を再利用して作問されます。

したがって、過去問を資料として対策をします。

 

このことから、「過去問を5回繰り返せば合格するか」とか、

「過去問だけで合格できる」といった情報が流れます。

 

半分は正しくて、半分は間違いだと、私は考えます。

 

なぜなら、この3年ほど、たしかに過去問を使った作問が多いのですが、難度を上げる技法が使われているためです。

 

たとえば、「もっとも不適切なものを選べ。」が、「もっとも適切なものを選べ。」に変えると正答率は下がります。

 

不適切なものを選ぶ場合、5つの選択肢のなかから、間違いを1つ見つければ、残りの選択肢を読まなくても構いません。

 

しかし、適切なものを選ぶ場合には、5つの選択肢のなかから、間違いを4つ見つけることになります。このとき、たいてい、3つまでは間違いを見つけられますが、残りの2つで迷いが生じてしまいます。

 

そして、確信がなく、どちらか確からしい選択肢を選び、不安な気持ちを抱えながら、次の問題に移ることを、繰り返してしまいます。

 

そのほか、同じ理由で、「もっとも不適切なものを選べ。」を、「不適切なものの個数を選べ。」「不適切なものの組み合わせを選べ。」に変えられても、正答率が下がります。

 

わたしたち、受験生が取るべき対策は明らかです。

過去問を使って、「選択肢のひとつずつ」を正確に正誤判断できる能力を身につけるように訓練することです。

 

そうすれば、「もっとも適切なものを選べ。」や「不適切なものの個数を選べ。」等による難化にも上手に反応できるようになります。

 

がんばってください。

出題される問題(選択科目Ⅱ及びⅢ)は「普遍的内容」と「最新話題」になっています

2017年05月18日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

受験生の大半は今、論文対策で頑張っている頃でしょう。

基本的には過去問に対して論文を記述し、添削を繰り返していると思います。

その過去問の選択ですが、適当に選んではいませんか?

せっかくトレーニングするなら本番に出題されそうな問題を選択したほうが効率的ですよね。

 

出題される問題は大きく分けて2パターンあります。

1つ目は「普遍的内容」・・・過去に何度も繰り返し出題されているもの

2つ目は「最新話題」・・・ここ1~2年間の話題

 

「最新話題」は関係する書籍やホームページなどを参考に予想するしかありません。

「普遍的内容」は過去10年ほどの過去問を研究すると見えてきます。

同じキーワードが繰り返し出題されていることがわかってくると思います。

逆に1度しか登場しないようなキーワードは「最新話題」の出題であり、基本的にはもう出題されることはないでしょう。

その当時の重要ワードであり、現在では特に重要視されていないからです。

その「最新話題」の過去問でトレーニングしても試験本番ではまず出題されず、時間の無駄使いと感じるでしょう。

せっかくトレーニングするのであれば、本番出題されそうな「普遍的内容」の過去問でトレーニングすると一石二鳥です。

まずは過去問から「普遍的内容」の問題を抽出し、その過去問で基礎をトレーニングします。

ある程度評価の高い論文が記述できるようになったら、「最新話題」出題を予想し、最終仕上げをして本番当日を迎えるのが理想かと思います。

これらを独学でするのは時間が掛かるので、ベテラン講師に助けてもらうほうが効率的ではありますね。

5月中に技術ノートx100を完成させよう!

2017年05月19日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

7月の技術士試験に向けて頑張ってますか?

 

技術士の記述問題を突破するには、自分がチャレンジする分野のキーワードに関して最低でも100個程度について、その概要と課題と解決策について、A41枚にまとめてみてください。

 

私も、経営工学に受験(3つ目)しようと技術ノートをせっせと作成しています。あるキーワードが意味することはネットとかを見るとすぐにわかる。でも、そのキーワードについての課題を3つ述べようと思うとやはり真剣に考えたり、調べないとなかなか整理できない。ましてや、その課題を解決する方法(方向性)となると、結構むずい。

 

でも、これを整理しておくことが、技術士としての課題発見能力や課題解決能力を養成することになるし、試験でも、用意した100個のキーワードに論点を持ち込むことができれば合格は約束されたようなもの。

 

その場合にも、できれば、簡単なポンチ図を見つけるか、描くようにしよう。審査官に理解してもらうには、やはりビジュアルに訴えるのが効果的です。というか、適切なポンチ図が描けていれば、私が審査官ならそれだけで合格と判断しちゃいます。

 

そして、6月には、作成したA4の技術ノート(だいたい900文字相当の情報量がある)を見ながら、600字詰めの原稿用紙にそのキーワードに関する課題や課題解決について手書きしましょう。

 

7月に入ったら、選択問題をもう一度見直すのと並行して、この技術ノートのブラッシュアップ(だいたい3回目ぐらいで合格ラインに達する)とそれを見ないで、原稿用紙に手書きする練習をしましょう。

 

さらに言えば、手書きした原稿用紙の内容をスマホに録音して、隙間時間に繰り返し、繰り返し聞くようにすると、自分の論旨の甘さや、キーワードの不足、分かりにくさ等が気になってきます。でも、これは逆に言うと成長しているということです。

 

一気に合格ラインを突き抜けてしまいましょう!

 

技術士二次試験の問題に取り組めない?マンネリ化を活用しよう!

2017年05月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「技術士二次試験、がんばりたいけど三日坊主で勉強がつづかない……」と困っていませんか?実は三日坊主を克服するにはマンネリ化がカギを握っています。

マンネリ化と聞くと、なんとなくネガティブなイメージがありませんか?惰性とか、怠惰な印象をもつはずです。ですが、脳科学の研究者池谷裕二博士は著書『のうだま』のなかで、「三日坊主は脳がそうさせている」と述べています。

マンネリ化は馴化と表現されます。広辞苑で馴化の意味を調べてみると「異なる環境に移された生物が、次第になれて、その環境に順応した性質をもつようになること」と説明されています。異なる環境に移動することはストレスがかかることです。そのため、異なる環境に入ると、元の環境に戻ろうとしてしまいます。元の状態に戻ろうとする作用のことを恒常性といいます。

最初に環境を変える段階では苦労を感じるでしょう。ですが、次第になれてマンネリ化(馴化)した状態になってしまえば、勉強することが日常となります。歯を磨いたり、顔を洗ったりすることと同じように勉強ができるようになります。

そのためには作業興奮を活用しましょう。勉強をしようとやる気がでないときでも、教科書をひらいたり、ノートとペンをもってみたりしてみます。どんなに小さなことでもかまいません。少しでも行動をはじめると、脳は自然とやる気をだしてくれます。それだけ、脳は環境に左右されやすく、だまされやすい特徴があります。やる気がでないと思って休んでいると、やる気は出てくるでしょうか?答えはNoです。いつまでもやる気はでてきません。やる気をだすコツは環境を変えてみることです。

技術士二次試験の勉強にうまく取りかかれないとき、小さなことからでも手をつけてみましょう。脳の作業興奮が働いて、自然とやる気がでてきます。そして、毎日勉強する習慣がついてしまえば、勉強すること自体が苦痛ではなくなります。脳の仕組みを利用して、効果的に勉強を進めていきましょう。

技術士二次試験対策のカギはスケジュール管理!効率的な仕事管理術とは?

2017年05月23日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士二次試験対策のスケジュール、きちんと決めていますか?漫然と学習を行うよりも、スケジュールを細切れにした方が効率がアップするかもしれませんよ。

『〆切仕事術』という本を著した上阪徹さん。彼は20年以上、締め切りを破ったことはないそうです。「仕事を守るのは社会人として当たり前じゃないか」と思うでしょう。ですが、上阪氏の職業はブックライター。作家業や文筆業は創造性も要求されるため、スケジュールどおりに進めるのは難しい場合もあります。実際、大物作家が原稿の締め切りを破るという話はよく知られており、サザエさんのいささか先生はいつも締め切りに間に合いません。締め切りを守り続けることが難しい業界にいながら、スケジュールを完璧に守ってきた上阪氏からは技術士試験に向けたスケジュール管理という視点でも学ぶことは多いです。

彼の著作のなかで語られる締め切りを守る技術から、部分的に抜き出して紹介します。

  • 「得意な時間帯」「効率のいい時間」を理解する
  • 仕事は一気にやらず粗々から少しずつ進める
  • やらなくてはいけないことを時間割にしていく


人にはそれぞれ頭がよくはたらく時間とそうでない時間があります。たとえば、早朝の出勤前だと勉強がはかどる人もいるでしょう。その一方で、仕事終わりの時間帯なら記憶力がよくなるという人もいます。一般的に早朝の勉強はよいとされますが、向き不向きがあるので自分の能力が一番よくはたらく時間をしっておくことが大切です。

練習問題を解く場合や、基本的な学習をする場合でも一度に完全な理解をすることは困難です。一気にかたづけようとするのではなく、粗々で少しずつ学習を進めていきましょう。完璧をめざして学習を開始すると、なかなか手がつけられず、学習に取り組むのもいやになってしまいます。

そして、時間割をつくることで試験当日までにどれくらいの勉強ができるか把握することができます。行き当たりばったりで勉強をしても、時間に余裕がある場合は間に合います。ですが、試験までの時間がどれくらい残っていて、勉強にあてられる時間がどれほどあるか把握しておくことは精神的なストレスの軽減にもつながります。

スケジュール管理は技術士二次試験対策の味方です。うまく活用して勉強時間をきちんと確保していきましょう。

技術士二次試験の願書を出したら腸内環境にも気をつけてみよう

2017年05月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

頭を鍛えることばかりに注力していませんか?腸内環境も脳にはよい影響を与えます。

「腸は第2の脳」という言葉を聞いたことがあるでしょう。実際、腸には精神的な影響を与える機能があります。極度のストレス状態がつづくことで、うつ病になる可能性が高くなることは現代社会に生きている人であれば、誰もが感じていることでしょう。実際に被害にあった経験をもつ人もいれば、まわりの社員がうつ病に悩まされている場面に出くわしたことがある人もいるでしょう。うつ病の原因とされている理由のひとつに、セロトニン不足があります。セロトニンはリラックス効果があるとされる分泌物ですが、セロトニン全体の比率を100%として脳からの分泌が5%に対して腸の分泌は95%とされています。腸に気をつかうことはすなわち精神的な安定を手に入れることでもあります。

試験がちかくなるとプレッシャーでお腹が痛くなった経験はありませんか?試験当日に緊張で腹痛に襲われたことがある人もいるはずです。実はこれ、腸内環境に気を配ってあげることで防げる可能性が高いです。腸のなかには善玉菌と悪玉菌、日和見菌という3種類の細菌が生息しています。悪玉菌は健康を害するはたらきをしますが、腸内の悪玉菌が増えてくると日和見菌も一緒に健康へ害を与えはじめます。善玉菌が増えると悪玉菌は抑制され、日和見菌もおとなしくなります。腸内の善玉菌を増やすためにはヨーグルトやサプリメントなどで乳酸菌を取り入れることが効果的です。また、善玉菌の栄養となるプロバイオティクスといわれる製品をとることもよいでしょう。代表的なプロバイオティクスにオリゴ糖があります。近年の研究では梅酢も腸内環境を整えるプロバイオティクスとして注目されています。

腸内環境は脳への影響がおおきく、精神状態にも直接、影響を与えます。まいにちヨーグルトを食べるといった、ちょっとした習慣で腸内環境は整えられます。試験当日を安定した精神状態で迎えるためにも腸内環境に気を配ってみましょう。

受験準備が思うように進まなくても、これだけはやっておきましょう!

2017年05月24日 作成 / 執筆:タートル講師

技術士第二次試験まで2ヶ月を切りました。

択一あるいは論文作成について、勉強の真っ最中だと思います。

 

順調に試験の準備が進めば良いのですが、仕事で突然のトラブルが発生したり、プライベートで大きな問題が発生したりで必ずしも予定通りになるとは限りません。

 

思っていた準備ができていないと、「今回はダメだろうから受験を見送ろうか」などと考えてしまうこともあるとは思いますが、試験を受けなければ合格の可能性はゼロです。

受験申込みをしたのであれば、万難を排して筆記試験を受験すべきです。

 

さて、今回は建設部門を対象にして、受験準備が十分にできないときでも、「これだけは最低限やっておきましょう」ということを述べたいと思います。

 

課題解決能力を問う論文(問題III)について、様々な課題に対応できる解決策を準備しておきましょう。

 

問題IIIでは、ある大きなテーマについて課題をいくつか挙げて、それらの課題に関する解決策を問うような設問が良く見られます。このときに、幾つか解決策の方向性を準備していれば論文の構成を考えることができると思います。

 

例えば、「ICTの活用」というのは様々な課題の解決策として有用です。

建設部門で良く出題されるテーマとして、担い手不足・老朽化インフラ対策の2つを考えてみます。

 

担い手不足であれば、熟練技術者の大量退職や若手技術者の不足を解決する方策として、ICT活用が有効です。老朽化インフラ対策でも、大量の老朽化インフラを効率よく点検する方策として、ICTの活用は有効です。

もちろん、個別の具体策はテーマによって違ってきますが、解決策の大きな方向性としては間違っていません。

 

このように、様々なテーマの解決策として利用できる「コンテンツ(ネタ)」を準備しておくことで、論文の骨子をうまく作ることが可能です。

 

しっかりと試験準備をすることが大切なのは言うまでもありませんが、どうしても準備ができないときであっても、可能な範囲で準備をして試験に挑みましょう。

 

*筆記試験対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
 

 

文章のセンスを磨くには?

2017年05月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験には、文章で説明する問題が多く存在します。

自分には文章のセンスがないと思っている人も多いのではないでしょうか?

 

文章のセンスというのは非常に曖昧な表現です。普段からセンスが大事だと言っている人に、センスとは何かということについて聞いてもあまりはっきりとした答えが返ってこないと考えます。

 

センスとは「相手の要求に対して細かな配慮ができる」能力と読み替えることができます。

ある事柄について説明する設問があったとします。

その場合、Aのことを説明すると、Bも関連した内容として説明する必要があります。

さらにCについても説明しなければならないということを続けていってしまうと、どんどん本質からずれていってしまいます。

設問の回答がAに関する説明のみだった場合、B、Cについての説明は不要ということになります。

 

ここで重要なのは、レポートなどであれば上司などに書き直しなどを命じられて済みますが、試験時間中は誰もそういったアドバイスをくれません。

また、B,Cの説明をするということで、限られた試験時間を無駄に使うことにもなってしまいます。その説明を書いたがために一問分の時間がなくなってしまったということにもなりかねません。

 

まず、主題を見失わない

 

説明をしていくと、自分の世界に入っていってしまい、これもこれもいうような説明を加えていったのであれば、主題から離れていってしまいます。

特に自分の好きな分野であれば、多くの説明をすることができるためいろいろと書きたくなる気持ちも理解できます。

しかし、問題文に対する説明に得点がもらえることを忘れてはいけません。

 

問題文を見た場合、それに対する主題をまず考えるようにしましょう。

極端な言い方をすれば、主題が一文だけでも相手の要求する回答であれば得点がもらえるということです。

 

これは分かりやすい説明にもつながる重要な項目です。

「未来投資戦略2017」の素案が公表されました!

2017年05月31日 作成 / 執筆:タートル講師

「未来投資戦略2017」の素案が公表されました。

 

未来投資会議は内閣総理大臣が議長となり、『日本経済再生本部の下、第4次産業革命をはじめとする将来の成長に資する分野における大胆な投資を官民連携して進め、「未来への投資」の拡大に向けた成長戦略と構造改革の加速化を図るため、産業競争力会議及び未来投資に向けた官民対話を発展的に統合した成長戦略の司令塔』と位置付けられています。

 

つまり、今後の産業の方向性を国として示したものですから、技術士試験の課題解決論文における解決策を書くためのヒントが満載です。

 

以下、公表された素案の中から、技術士試験に密接に関係しそうな項目をピックアップしてみます。

 

・トラックの隊列⾛⾏の実現(【2020年に⾼速道路(新東名)で後続無⼈での 隊列⾛⾏を実現、2022年に商業化を⽬指す。】)

・⼩型無⼈機(ドローン)による荷物配送の実現(【2020年代に都市部での本格化に向け、 補助者を配置しない⽬視外⾶⾏に係る機体や操縦者等の要件の明確化】)

・⾼精度三次元地図作成(25cm単位)に向けた仕様・仕組の策定 【来年度中】

・⾼度な⾃動⾛⾏(レベル3以上)に向けた、政府全体の制度整備の⽅針策定(「システムによる運転」に係る安全基準、道路交通法等ルール、責任関係等)

・「i-Construction」の対象拡⼤(橋梁・トンネル等へ、中⼩事業者・⾃治体へ)、公共⼯事の3次元データのオープン化(利活⽤ルール策定)

 【2025年度までに建設現場の⽣産性 2割向上】

・インフラ点検・災害対応ロボットの開発促進(ロボットの利⽤場⾯に応じた要求性能の設定等)

 

例えば「公共⼯事の3次元データのオープン化」であれば、担い手不足の中で建設分野の生産性向上のための解決策になり得ます。また実行するための課題として「利活用ルールを定めること」がありますので、『技術的提案を示し、それらを実行する際のリスクや課題を論述』というパターンの設問の答えを考えるのに有用です。

 

個別の具体策については部門・科目によって様々だと思いますが、課題を解決するための方策の大きな方向性としては役立つのではないでしょうか。

 

 

*筆記試験対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

 

 

国の指針やガイドラインに対する違和感に着目してみる

2017年06月08日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

実務で、国が示す指針やガイドラインなどに違和感を覚えることがるでしょう。

「白書に書かれていることなんてキレイごと」とか、
「そんな手順を守っていたら、時間がかかってしょうがない」とか、
「そんな検査までやっていたら、カネがかかってしょうがない」とか。

 

総監でも、総監部門以外でも、そのような「自分の」常識や正論と、「国」の考え方のギャップに着目するのも一手です。

 

技術士試験は、国家資格です。

そして、実施するのは文部科学省です。

 

作問・採点は、建設部門ならば国土交通省に、農業部門ならば農林水産省に、環境部門ならば環境省の関係者や、それらに近い有識者のはずです。

 

つまり、国の考えに沿わない答案を、あなたが書いたならば、採点官は辛口の評価をつけてしまいます。

 

逆に国等の悩み事を理解している答案に、採点官は共感します。

 

そして、数ある取り組むべき課題から、最重要テーマを、あなたが選んだならば、「よくわかってますね」と加点してくれます。

 

そのうえ、具体的な解決策・対応策を提案した答案に、採点官は感心するのです。

 

さいごに、採点官は、答案から次のことを読み取ろうとします。

 

この受験生は、「アタマでっかちの学者、研究者の類ではなく、しっかりと実務もできる人物なのか」と。

 

その時、あなたの答案に、解決策等を実施したときに生じうるリスクが示され、それに対する考え方が書かれていれば、採点官はあなたを「技術士としてふさわしい」として、A評価をつけることでしょう。

 

ご準備されている1800字論文を、いま一度、平日は霞が関に勤める採点官になったつもりで、添削してみてはいかがでしょうか。きっと、より良い論文になると思います。

合格に繋がる論文を書くのに大切なことは?(その1)

2017年06月03日 作成 / 執筆:タートル講師

合格に繋がる論文とそうでない論文はどこが違うのでしょうか?

 

これまで多くの方の論文添削をしてきた中で、「ここが重要」と感じている点を述べたいと思います。

 

■問われていることに対して全て答える

問われていること全てに答えるなど当たり前すぎると思われるかもしれませんが、意外と出来ていない方が多いです。

例えば次のような問題が出たとします。

 

土砂災害対策を検討する上で考慮すべき災害の特徴を、近年の土砂災害の実態を踏まえて

2つ述べるとともに、それぞれの特徴に対応するためのハード・ソフト両面の対策につい

て留意点を述べよ。(平成25年度 建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋科目)

 

ここでは、

・土砂災害対策を検討する上で考慮すべき災害の特徴その1(特徴1とします)

・土砂災害対策を検討する上で考慮すべき災害の特徴その2(特徴2とします)

・特徴1に対応するためのハード・ソフト両面の対策についての留意点(留意点1とします)

・特徴2に対応するためのハード・ソフト両面の対策についての留意点(留意点2とします)

を答えることが求められています。

 

こういう場合にありがちなのが、

・特徴1や特徴2を述べる際に、近年の土砂災害の実態を踏まえていない(ミス1とします)

・留意点1や留意点2が、ハード・ソフト両面についての記述になっていない(ミス2とします)

というようなミスです。

 

ミス1は、特徴1、2ともに「近年の土砂災害の実態を踏まえて」という前提条件をすっかり忘れているパターン、あるいは特徴1では近年の土砂災害の実態を踏まえているのに特徴2では出来ていない等のパターンがあります。

ミス2は、留意点1、2ともに「ハード・ソフト両面」という前提条件を忘れてハードかソフト一方しか書かれていないパターン、あるいは留意点1ではハード・ソフト両面の記述ができているのに留意点2では一方しか書かれていない等のパターンがあります。

 

こういうミスは、問題文を見て「これなら書ける!」とばかりに、いきなり論文を書き始めた場合に犯しやすいものです。

ごく簡単なキーワードだけでも良いので、何について記述するのか骨子を書いて、問われていることに全て答えているかどうかをチェックしたうえで論文を書けば、この手の失敗は激減するはずです。

 

 

*筆記試験対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

 

諦めないで

2017年06月25日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

筆記試験まで、あとひと月を切りました。

皆さん、勉強は順調に進んでいますか?

計画通りに進んでいない方で、「今年度は、もう無理だから、受験やめようかな」と思っている方はいませんか。

でも、諦めないで下さい。

受験を止めたら、絶対「技術士」になれませんよ。

計画通りに進んでいなくても、諦めずに頑張って下さい。

 

以下、私からの「諦めないで」メッセージを記します。

 

・完璧に理解、記憶できなくても気にする必要はありません。択一式で、5つの選択肢のうち、「明らかに間違い」を見つけられるだけで、正解する確率は間違いなく上がります。この確率の上昇の積み重ねが択一式60点獲得の秘訣だと思います。

 

・完璧に理解、記憶できなくても気にする必要はありません。少しでも情報を頭に入れればよいというつもりでいいと思います。試験の直前に見たノートに書いていたことが試験に出たので合格できたということをよく聞きます。それは、最後の最後まで、諦めずにノートを見ていた人が言えるセリフです。

 

・完璧に理解、記憶できなくても気にする必要はありません。まとまった勉強時間を作る必要もありません。10分の時間があれば勉強できます。過去問1問解くには、10分あれば大丈夫でしょう。ノートの1項目見直すにも、10分あれば大丈夫でしょう。「まとまった時間を作らなきゃ」って構えるとしんどいです。10分の勉強を積み重ねていって下さい。無理せず、できることをやっていきましょう。

 

When you give up, that's when the game is over.

合格に繋がる論文を書くのに大切なことは?(その2)

2017年06月09日 作成 / 執筆:タートル講師

前回、合格に繋がる論文には「問われていることに対して全て答える」ことが重要だと述べました。

もう1点、合格に繋がる論文に仕上げるコツを紹介したいと思います。

 

■課題と解決策を対応させる

これも当たり前と思われるかもしれませんが、やはり意外と出来ていない方が多いです。

例えば次のような問題が出たとします。

 

(問題文の前書き部分は省略します)

(1) コンクリート構造物において、維持管理の業務サイクルを実施するために検討すべき項目を、建設分野に携わる技術者として多様な観点から記述せよ。

(2) 上述した項目のうち、あなたが重要であると考える技術的課題を1つ挙げ、実現可能な解決策を2つ提示せよ。

(3) あなたが提示した解決策がもたらす効果を具体的に示すとともに、想定されるリスクやデメリットについて記述せよ。

(平成27年度 建設部門 鋼構造及びコンクリート科目)

 

このような問題の解答では、次の2つのミスが良くあります。

・指定された個数を満たさない解答を書いてしまう(ミス1とします)

・解決策の内容が課題の解決に繋がっていない(ミス2とします)

 

まずミス1についてです。この問題文では「技術的課題を1つ」、「解決策を2つ」と個数の指定がされています。それなのに「課題を1つ、解決策も1つ」で論文を書いてしまったり、「課題を1つ、解決策を3つ」書いてしまうようなミスがあります。

解決策が指定数より少ないのは論外ですが、「よく知っているから」とばかりに指定数を超えた解答をすることも出題の要求に反することですので、厳禁です。

 

次にミス2についてです。例えば課題として「担い手が不足する状況下で、どうやって維持管理の業務サイクルを保持するか」というようなことを書いているのに、解決策がそれに直結しないことを述べているようなケースです。

こういう場合には、「ICTの活用で業務の効率化を図る」というように担い手不足を解消する方法を述べる必要があります。それなのに「維持管理にかかるコストを縮減する」というような解決策を挙げているケースがあります。確かに維持管理をしっかり行うためには無駄なコストを縮減して本質的な部分に予算を集中することは大切ですが、「担い手不足の解消」という話には直結しません。

こういうような、「大掴みの話や一般論としては間違いとは言えないが、設定した課題に対する解決策にはなっていない」というミスはよくあります。

 

まずは指定された個数を守ること、そして解決策として述べることが「あなたが挙げた課題」を解決することに直結するのかをしっかり確認しましょう。

 

 

*論文の書き方に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。

 合格に繋がる論文を書くのに大切なことは?(その1)

 

*筆記試験対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

 

筆記試験当日にやっておきたいこと

2017年07月04日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

試験当日が近づいてきました。

通常業務に追われ勉強不足で焦っている人も多々いることかと思います。

実際は準備不足で受験する人のほうが多いかもしれません。

たとえ準備不足でも受験しなくては合格はありえません。

まずは必ず受験しましょう。

 

試験当日に注意してほしいことがあります。

 

・必須科目Ⅰはどの問題にどの解答をマークしたか確実に控えておきましょう。

必須科目Ⅰは20問中15問を選び解答します。

試験直後は自分が何を選択したか覚えていますが、徐々に忘れていきます。

試験問題用紙に自分の選択した解答をしっかりメモして持ち帰り保存しておきましょう。

試験後1週間ほどで必須科目Ⅰの正答が公表されると思います。

自己採点で9問以上正解、そして選択科目Ⅱ・Ⅲがそこそこ記述できたのなら次の口頭試験対策に移らなくてはなりません。

自分の解答のメモを取らず、自己採点ができないと10月末の合格発表まで落ち着いて仕事をすることすらできなくなります。

口頭試験対策は少しでも早く取り掛かったほうが有利です。

試験中、メモを取るのは簡単なことです。

決して怠ることのないようにしましょう。

 

・選択科目Ⅲ(3枚論文)は復元できるようにしておきましょう。

選択科目Ⅲの記載内容は口頭試験時にも聞かれる可能性があります。

しっかり復元しておかないと口頭試験時、本当に後悔します。

これについても試験直後は覚えていますが、徐々に記憶から消えていきます。

やり方は人それぞれですが、試験中にメモを取っておくことも有効です。

選択科目Ⅲは最後の試験なので、既に手の力(握力)が弱り、メモを取るのも辛くなります。

ですが、ここを怠ると必ず後悔します。

試験後、パソコンを出してすぐに復元する人もいます。

帰りの電車などで痛い手を動かして頑張ってメモを取る人もいます。

家に帰ってすぐにパソコンを開き、復元する人もいます。

「試験終わった~」と言ってすぐに缶ビールを手にとるのは後悔のもとです。

苦労の上に合格があることを忘れないようにしましょう。

受験したのですから合格で終わらせましょう!

 

 

 

 

もう一つの受験対策 ~身の回りの準備も忘れずに!~

2017年07月04日 作成 / 執筆:タートル講師

今回は、論文を書く・問題を解くと言った試験そのものに関する準備以外で、受験直前~当日にしておくべき様々なことを書きたいと思います。

ロジスティクス的なことをしっかりしておくことで、試験そのものに集中することができます。

 

1.受験票を準備しておく

 受験票は手元にありますか?

 当日持っていくのを忘れることは無いと思いますが、前日の夜中や当日の朝に準備をしようと思っていて、「あれ、見つからない!」となったら一大事です。

 この記事を見終わったら、受験票がどこにあるのか必ず確認しておきましょう。

 

2.試験会場までの経路を確認しておく

 技術士試験に限らず、試験開始直前になって大慌てで入室する受験生が必ずいるものです。

 息は乱れて大汗をかいて、すぐには集中できないでしょう。周りの受験生に対しても迷惑です。

 そうならないように、自宅から受験会場までの交通経路は必ず確認しておきましょう。Googleマップ等を使えば、自宅から受験会場までの交通経路を検索することができます。また乗換え等が複雑な経路の場合には、何番出口を使えばよいのか等も事前に調べておきましょう。大きな駅で出口を間違ったら、見当違いの方向に行ってしまうこともあります。

 

3.筆記用具を準備しておく

 シャープペンシルは最低でも2本準備しておきましょう。1本だけ準備していて壊れたらおしまいです。シャープペンシルの芯も十分に準備していますか?芯がなければ単なる棒です。
鉛筆も何本か持っておいた方が良いでしょう。消しゴムも最低2つは準備しておきましょう。

 

4.身の回り品を準備しておく

 会場によっては、エアコンの効きが悪い、あるいは効き過ぎて寒いということもあり得ます。これは行ってみなければわかりません。汗をぬぐうタオル、体を冷やす冷却剤、寒いときに羽織ることができる長袖シャツなどを準備しておきましょう。

 また、文字を書き過ぎて、後半戦は指が痛くなるかもしれません。バンドエイドのような絆創膏を持っているといざと言う時に役立ちます。

 

5.昼食を準備しておく

 昼休みは短いですから昼食を食べに行く余裕はありません。最寄りのコンビニは、食べ物が売り切れる可能性があります。

 自宅から昼食を持参するか、自宅近くで昼食を仕入れてから会場に向かいましょう。

7月17日の二次試験までのラストスパートしていますか?

2017年07月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

7月17日の受験を予定している皆様へ

 

お疲れ様です。今日は7月7日。試験本番まであと10日ですね。

準備が予定どおり進んでいる人!予定どおり進まずに焦っている人!これで大丈夫かなあと不安に感じている人!
泣いても笑ってもあと10日です。自分の環境の中で試験に向けてやれることを全部やりましょう。

 

とは言っても、時間の制約もあるし、優先度もあるし、暑いし、疲れるしなんて考えると勉強が進まないときには
外に飛び出すのも方法です。私がよく使う第三のスペースは次のようなところです。

  スタバ マクド コメダ
特徴 洋風で落ち着いた感じ。若い女性やママさんが多い。 賑やかな感じ。若い学生が多い。

木造で落ち着いた感じ。中高年齢層が多い。

Wi-Fi 利用可能。Wi2がサポート。 利用可能。 一部店舗のみ利用可能。
コスパ shortなら一杯308円。 Sサイズなら100円 400円。ただし、モーニングならセット。
営業時間 店舗によるが7時から22時が多い。平日午前は空いている。 24時間の店舗は減った。いつも賑やか。 店舗によるが7時から23時が多い。新聞や雑誌が充実している。

あとは公共の図書館とかも勉強するにはいいかも。時間のライフスタイルに合わせて
自宅や勤務場所近くの第3のスペースを見つけて活用することで勉強時間を確保して
集中して目標を達成しよう。

 

2つの目標(一般部門向け)

1)選択科目の過去問題の制覇
 ・合格の基準は60%。受験科目や年度にも依存するが、過去問題からの出題もだいたい
  60%程度。であれば、過去問題を制覇すれば合格するということ。
 ・ただし、自分が得意な分野もあれば、不得意の分野もあり、過去問題を制覇するのは
  簡単ではない。
 ・このため、次のステップで制覇することをお勧めします。
  ① 最初からOKだったもの:安心せず、理解を深めましょう。
  ② 最初は分からなかったが、今はOKなもの:落とし穴にはまらないよう理解を深めましょう。
  ③ 何度見ても分からないもの:基本的な知識が不足している。不得意な分野を整理して理解を深める。
    試験当日に見てもどうしてもダメな問題は最後は丸暗記(笑)。

 

2)筆記問題のペース配分
 ・600字✖️4枚を2時間と、600字✖️3枚を2時間で記載する必要があります。
 ・前者は専門知識を問う問題と応用能力を問う問題で、後者は課題解決能力を問う問題です。
 ・難易度から見ると後者が難しいのですが、時間的には余裕があります。
 ・最大の難関はやはり前者であり、時間対策が非常に重要です。
 ・このためには、やはり書く練習を続けることです。
 ・技術ノートの内容を600字の原稿用紙に30分で書き上げる練習が非常に効果的です。
 ・600字のスペースと30分という時間を身体にしみこませるのです。
 ・私の場合には、まず構成を決め、図表を書き込む枠を描き、図表を書いたら、サブタイトル
  を明記します。ここまでで約10分。そして、記載する内容を頭の中で1-2分シミュレーション
  したら、一気に書きます。
 ・この時に留意すべきことは、論理性、一貫性、明瞭性の3点です。
 ・論理が明確か?矛盾がないか?最初と最後で論旨が変わっていないか?読み手にとってわかりやすいか?
 ・この3点を担保する最大の秘訣は図表です。右上の7✖️7の枠組みに的確な図表をかけるかどうか。
 ・これが書ければ合格点は確実と言えるような図表を何度も何度も練習しましょう。
 ・図表を書けたら、あとはそれを丁寧に分かり易く説明するように文章をつなぎます。

 

おまけ(総合技術監理部門へ)
 ・一般部門は選択問題と記述問題をそれぞれ60%以上獲得する必要があります。
 ・しかし、総合技術監理部門は、合計で60%です。
 ・これは大きな違いですので、当然学習戦略も変わります。
 ・つまり、一般では60%をクリアするために70%ぐらいを目指せばOKですが、
  総監の場合には70%を獲得するために80%を目指すべきなのです。
 ・筆記試験の合格水準60%をクリアするのは厳しいかもしれないが、50%なら
  合格率は高まるのではないでしょうか?
 ・あと、選択問題で80%を獲得できる実力がつくと、不思議なもので筆記試験の
  点数も上がるもの。
 ・したがって、総監を目指す人は、選択に6割、記述に4割程度のパワー配分が
  合格の近道と言えるかもしれません。

 

合格を信じて、最後の10日間頑張ってください。

以上
    
 

文章の書き方が学べる「知的生産12工程」を技術士論文添削にも生かそう

2017年07月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

論文を書き出すとき、頭に思いつくまま文章を書いていませんか?知的な文章作成術は12の工程を踏むことが大切です。

花村太郎の著作『知的トレーニングの技術』という本には様々な角度から知的生産の技術について紹介されています。「立志術」や「知的交流術」など、数年前から自己啓発や出版業界全体のトレンドとなりつつある「お手軽さ」とは対局となる地道な知的訓練について紹介されています。

1980年に雑誌『宝島』に掲載された内容をベースとしているのですが、全般的に現代でも通じるノウハウが広く紹介されています。中でも技術士試験を受ける際に知っておきたいのが、文章作成に関する言及です。以下の12工程が紹介されています。

【インプット】
1.問題意識発生・テーマ設定
2.テーマ分析
3.第1次情報収集

【加工】
4.資料分類・分析
5.エントロピー廃棄
6.構想

【アウトプット】
7.構成
8.草稿執筆

【インプット】
9.草稿検討
10.第2次情報収集

【加工】
11.草稿修正
【アウトプット】
12.清書

技術士試験の論文作成の場合は「インプット」を「勉強したことを思い出す」、「加工」を「記憶を整理する」と置き換えて読むと応用しやすくなるでしょう。ここで特に注目したいのが「エントロピー廃棄」という項目です。

「エントロピー」という言葉は熱力学や統計力学など、分野によって使用される意味は異なりますが、ここでのエントロピーが示す意味は「情報量」と解釈すると良いでしょう。たくさんの情報を頭の中や教科書などからインプットして、それらの情報を分類したあと頭の中から廃棄します。わかりやすく言うと「ぼーっとする」ということです。この工程をはさむことで、次の「構想」や「構成」が秩序だったものになりやすいです。

たくさんの情報をインプットして、「あれも書くぞ」「これも書くぞ」となっている状態を一度廃棄することで、情報が頭のなかで洗練され、相手に伝わりやすい文章が作成できます。
文章作成に行き詰まったとき、ここで紹介した12工程を参考にしてみてください。
 

8月末からは復元論文に赤ペンを入れる

2017年08月29日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

試験直後に復元論文を作ります。感覚的に、1割の人が、経験者や講師のアドバイスを素直に聞いて、復元しています。

 

3割の人が、1週間ほど経ってから、復元します。

そして、やばいな、けっこう忘れるものだな、と思って、どうにか、こうにか復元します。

 

試験直後や、その1週間で復元論文をつくるのは、骨が折れる作業だったでしょう。

肉体的な疲労はもちろん、直後の気持ちの高ぶりがあるからです。

また、出来が悪いときに、現実を見たくないためです。

 

いま1ヵ月が経って、ようやく、心身ともに、1ヵ月前の自分を見つめられる時期にきました。

 

そこで、復元論文を赤ペンで添削していくと良いでしょう。

 

あなたは、技術士たる実力と経験をもった指導者です。

添削する答案は、未熟な受講生が作ったものです。

 

寛大な心を持ちつつ、厳しく、添削します。

論理の飛躍があるところには、補うべき情報を書き込んであげます。

 

受験生を、くさしたり、指導を投げ出したりしないことです。

 

技術士は、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者」です。

 

技術士と同等の実務能力を発揮して、『指導』してあげてください。

生半可な指導ではなく、適正な報酬分の赤ペンを入れてあげてください。

 

「技術士業務報酬の目安」がネット検索で見つかります。

その報酬に相応しい、指導を1ヵ月前の答案を書いた自分にしてあげてください。

 

そんな指導によって改訂された答案は、口頭試験で心強い武器になるはずです。

技術士二次試験の対策ができない?時間の無駄遣いを止める方法

2017年08月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「勉強しなきゃいけないんだけど、関係ないことをして時間を無駄にしている」と感じたことはありませんか?ひょっとしたら、時間の無駄遣いをしていることに気づくことなく「時間がない!」と焦っているかもしれませんね。勉強の妨害をしているものの正体は「習慣」です。

技術士試験に向けて学習を進めようとしているけど、思いついてもすぐ行動できず、自分のことがだらしないと思った経験は誰にでもあるでしょう。例えば、仕事が終わって家に帰ってくるとテレビをつけてしまったり、疲れたから横になって気づいたら寝ていたり、失敗は誰にでもあるものです。一度や二度ある程度であれば問題はありませんが、繰り返し同じことをしてしまう場合は「失敗」という言葉で片付けられません。それは「習慣」になっているからです。

私たちの生活はほとんど、無意識の行動によって支えられています。心理学者スタノビッチとウェストは人間が無意識の行動「システム1」と意識的な行動「システム2」によって選択を行っているという研究結果を発表しました。例えば、最寄り駅から自宅まで向かっている途中、何も考えていなかったのに気づけば家に着いていた経験をしたことは誰もがあるでしょう。システム1は脳にかかる負荷を軽減するために、ルーティン作業を無意識に行っています。新しいことや考えて判断をする場面ではシステム2が使われており、脳に負荷がかかっています。

つまり「家に着いてすぐ勉強を始めず、テレビをつける」という行動を繰り返している場合は、脳が帰宅後の行動をシステム1で処理しています。「家に着いたらノートを開いて勉強を始める」という行動をするためにはシステム2として処理されるため、最初は続けることが辛くなるでしょう。ですが、逆に言えば、帰宅後の勉強が習慣となれば辛いことではなくなります。心理学者ウィリアム・ジェームズは新しい習慣を作るためのステップとして以下の3つを挙げています。
 

  1. 新しい行動を断固としてはじめる
  2. 新しい行動を実行に移すきっかけをつかむ
  3. 新しい行動がしっかりと根付くまで、どんな例外も認めない


新しい行動を習慣にすることは苦労が伴います。しかし、習慣に着いてからは負担がかからなくなり、楽になりますから、最初の段階での努力を惜しまず行ってみましょう。

図を描いて説明して下さい!

2017年09月07日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

口頭試験の会場には、ホワイトボードが置かれています。

私が口頭試験を受けた際に、「業務内容について、図を描いて説明して下さい。」という指示がありました。
想定していないことでしたが、口で説明するより図があった方が説明しやすかったので、結果オーライでしたが、かなり焦りました。

図を描いて説明するように指示があった時のために、図を描く練習をしておく必要があるかと思います。
以下、図を描くにあたっての私なりの注意点を記しますので、ご参考にして頂ければと思います。

・まずは、全体図を描いて、装置(業務)の目的と課題を理解してもらうこと。
・次に、説明したい部分の詳細図を描いて、工夫した点と成果を説明すること。
・限られた時間の中で説明しなければならないので、あまり詳しく描きすぎないこと。
・限られた時間の中で説明しなければならないので、描きながら話をすること。


図を描くように指示されていなくても、図を描いた方が説明しやすい業務に関しては、「ホワイトボードを使わせていただいてよろしいでしょうか?」と申し出るのもありかと思います。
ただ、「ダメです!」と言われた事例もあるそうなので、図を描くことを前提とした準備だけではなく、ホワイトボードを使わない説明の準備もしなければなりません。

普段から、ホワイトボードをよく使われる方は問題ないかもしれませんが、普段はホワイトボードを使うことのない方は、実際にホワイトボードを使って練習することをお勧めします。

 

筆記試験合格発表まであと1ヶ月ですね

2017年09月26日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

受験者の大半は業務に追われ、試験のことは忘れているころでしょう。

ですが、あと約1ヶ月で筆記試験の合格発表です。

「間違いなく合格だ」という人は稀であり、ほとんどの受験生は「もしかしたら合格するかも・・・」とハラハラドキドキ状態かと思います。

といってもまだ1ヶ月先の話。

今はまだのんびりし、合格が決まったら本気で口頭試験準備に取り掛かろうと思っているかもしれません。

ですが、その考えは甘すぎです。

可能性が1%でもあると思っている受験生はそろそろエンジンをかけ直してください。

合格発表から口頭試験本番まではあっという間にきます。

仕事をこなしながらの受験対策はそんなにうまくいかないものです。

時間の足りなさに後悔することになります。

せっかくの筆記試験合格を口頭試験不合格で泣かないよう、もう一度自分に言い聞かせてください。

 

最近、口頭試験でよく聞かれることとして少し紹介します。

「何か学会に入っていますか?」

「論文発表はありますか?」

この質問に対して

「学会に入っていません」

「論文発表をしたことはありません」

と回答しても不合格になる訳ではありません。

これは「技術士としてふさわしい経歴」かどうか確認しているようです。

論文発表がない場合は違う項目で経歴を確認します。

論文発表等がある場合はしっかりアピールして、経歴で○を付けてもらいましょう。

 

技術士制度改革による国際的通用性

2017年09月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

注:この内容は平成29年9月現在の内容です。

 

技術士制度改革の中にある「国際的通用性」の強化が注目されます。

現在、技術士資格を取得していると、国際エンジニア連合(IEA)のカテゴリー2に分類され、カテゴリー1に昇格するために追加書類を出して審査をしてもらう必要があります。

しかし、今回の技術士制度改革で技術士試験の内容を変更し、技術士資格取得と同時にカテゴリー1に無条件で分類してもらおうというものです。

 

この国際エンジニア連合のカテゴリー1になると、APECエンジニアの資格取得をしやすくなります。

APECエンジニアは日本ではあまり知名度がありませんが、国際的なインフラ設計などの分野では設計担当者としての必要条件で合ったりする場合があります。

 

技術士資格をこうした国際社会に通用しやすくするために、二次試験の内容を変更してAPECエンジニアの資格を取得しやすくしようというものです。

 

国際化ということは重要なことであることは良く分かります。実際に世界で設計の分野で活躍したいという人が技術士資格の取得を目指す可能性もあり、受験者数も増えるのではと考えられます。

 

しかし、これには国際エンジニア連合の認定によるカテゴリー1の取得が求められます。

肝心な協議はこれからで、現在の技術士制度改革の中間報告の中では、カテゴリー1の認定を目指すという目標にとどまっています。

国際エンジニア連合と文部科学省との協議により、この話はなくなってしまう可能性もあります。

現在、APECエンジニアに認定されるためにはこの国際エンジニア連合のカテゴリーの他にも様々な要件があります。

それらをすべて満たすことが求められるため、仮にカテゴリー1に認定された場合でも技術士資格を取得すれば即APECエンジニアの称号を取得できるわけではありません。

 

しかし、これらのことを考えても、技術士資格はその足がかりとして取得を検討してもよいしかくなのではないでしょうか?

 

技術士制度改革によって二次試験の内容も変わります。

2017年09月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士制度改革によって、技術士資格の資質向上を目的としています。

そのため、国際的に競争力のある資格とすることを目指していくとも技術士制度改革の提言で述べられています。

 

技術士資格の資質向上ということは、より優秀な人材に技術士となってもらう必要があります。

そのためには、技術士となれる人の最低基準点を引き上げるも必然的に議論に上がってきます。

それは二次試験の難易度上昇も検討される内容となります。

 

一つの例としては、技術士二次試験の必須科目が現在は択一式の設問であったものが、記述式の設問となります。

選択科目は今まで同様に記述式の設問となるということになります。

これは、必須科目で点数を取るために、選択問題を勉強してきた人にとっては、勉強のし直しを行わなければならない非常に痛い変更です。

 

国際競争力の強化など、技術士の抱える課題を解決するために難易度を上げるために支援の設問方法を変えると、合格できない人が急増するのではという懸念もあります。

 

特に現在、仕事での必要性が唯一あると言っても過言ではない建設部門の受験者にとっては、この変更は絶対に押さえておかなければならない変更ポイントではないかと考えられます。

 

現在、技術士制度改革は、議論をされている最中です。国際競争力もいいですが、国内向けの仕事しかしていないから、何としてでも技術士が欲しいと思っている人にとっては、この難易度のアップは大ヒンシュクといってもいいかもしれません。

 

過去にも技術士は、こうした制度改革を何回も繰り返してきたという経緯があり、ベテランの受験者にとっては日常茶飯事なのかもしれません。

受験制度が変わる可能性があるとアナウンスがある場合は、いつ変更になるのかを、技術士会や文部科学省などのホームページを活用して情報を取得するようにしましょう。

 

こうした心掛けは、実際に技術士を取得した後も情報収集し、今後の行動を考えるということなどでも役立つのではないでしょうか?

人はイメージと論理の両面で理解すると納得するものです。

2017年09月25日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

二次試験筆記試験の合格発表を待っている方へ

論文試験でも、口頭試験でも、相手に聞かれていることに対して、回答します。そして、試験官は、その回答によって、その回答者が技術士にふさわしいかどうかを判断します。この場合に、回答者(つまりあなた)が技術士にふさわしいことをどのように試験官に伝えるべきなのでしょう?

 

そのコツは、試験官の右脳と左脳の両方に訴えることです。言い換えれば、イメージと論理の両方で試験官に訴求することが大事なのです。したがって、筆記試験では図表を用いると良いというのは、まず回答者が訴えたいことをイメージで直接示すことができるから有効なのです。そして、そのイメージしてもらったことを次は論理的に説明して納得してもらうのです。人間は、イメージできたことを論理的に説明されると分かったつもりになります。最近のプレゼンでは図や写真を多用しますが、これも同じ理屈です。まずは、イメージを共有して、その上で、その理由や根拠を示していくのです。

 

口頭試験では、基本は口頭説明ですので、試験官にイメージを持ってもらうには説明の仕方に工夫が必要です。別に詩人になる必要はありません。しかし、聞かれたことに対する回答の骨子をイメージできるような工夫ならできるでしょう。もしくは、回答者が部屋に入るところから試験官は回答者の人となりを見極めようとしているのかもしれません。したがって、「口頭試験においては、私は技術士にふさわしい。」ことを訴求することが大事なのです。良い例と悪い例を示してみましょう。

 

まずは良い例です。

1) 行動が堂々としている。てきぱきしている。礼儀正しい。
2) 服装が清潔で身だしなみが行き届いている。
3) 試験官に顔を向けて、目を見て話している。
4) わからないことは、分からないと正直に述べた上で、前向きな回答をしている。
5) 業務の概要を3分と言われれば3分(以内)で簡潔かつ丁寧に説明する。
6) 理由を聞かれた場合には、詳細の説明に入る前に大きく3つありますと全体像を示す。

 

次は悪い例です。

1) 行動がおどおどとしている。目を合わせない。
2) 服装が清潔でない。洗濯していないような。変な匂いがする。
3) ずっと下を向いている。自信なさそうな態度。
4) 分かっているのか分かっていないのかが分からない。
5) 指定の時間を超えても構わず話を続ける。
6) だらだらと説明する。骨子が見えてこない。

 

どうでしょう?もし、あなたが試験官だったら、どちらに合格を与えますか?口頭試験の目的は次の2つと言われています。
1) 本人確認:回答者の回答や申請書の論文が本当に回答者が書いたものかどうかを確認する。
2) 資質確認:技術士にふさわしいかどうかを確認する。

 

筆記試験に合格したということは、技術士に必要な専門能力や専門知識を有していると判断してもらえたのです。したがって、口頭試験では、申請書に記載した小論文が本当に回答者が経験したものか。筆記試験の回答は、本当に回答者が考えて回答したものかという本人確認をするのです。本人が考えたものではないと判断されたらそこで終わりです。

 

次に資質確認。3つの義務と2つの責務は必ずと言って良いほど聞かれるので完璧に回答できるように準備しましょう。このように回答して当然であることをきちんと回答できるように準備したかどうかも資質確認となる。専門知識を聞かれることもあるが、これも分かるものは理解している範囲で正確に回答し、そうでないものは詳しくは理解していないので、勉強しますと前向きに回答するのです。また、筆記試験の回答がAでない場合には、なぜAでなかったのか、今ならどのように回答するかを問われるかもしれない。このような問いに対してもきちんと回答するというか、自分の回答に対するPDCAを回すぐらいの気持ちがないと技術士としての資質はないと判断されかねない。

 

入念な準備をして、自信を持って、堂々とした態度で、そして謙虚な気持ちで対応すれば、少しぐらいつまづくことがあっても、試験官から助け船を出してくることもあります。筆記試験の合格発表は10月末ですが、10月に入ったら、合格を信じて、口頭試験に向けての準備を始めましょう!

合格を心からお祈りします!

 

 

2025年04月
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