2018年12月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
口頭試験で、「5つの業務経歴のうち○番目について質問します」というパターンが増えてきています。
一般的には、720字の業務詳細を中心に質問されます。
しかし、業務詳細に取り上げなかった残りの4つも問われる可能性があるため警戒しておくと良いでしょう。
質問の形式はつぎのとおりです。
(1)○番目について、簡潔に(2、3分で)説明してください。
(2)○番目について、課題や問題点、解決策について説明してください。
(3)○番目について、どのような点が技術士に相応しかったですか。
いずれの場合にも、
①どのような業務であったか、
②どのような成果が求められていたか、
③課題と問題点はなにであったか、
④どのように思考して解決策を見出したか、
⑤結果としてどのような成果が得られたか、の5点を、ズバッと答えるようにします。
基本的には、詳細論文について、5分で説明する練習と同じです。
③について、「課題」とは、目標を達成するためになすべきことです。
わかりにくければ、課題=目標と考えてもよいでしょう。
問題点は、課題達成を困難にしている技術的な難所です。
技術的障壁、原因、真の原因(真因)、本質的な問題、ボトルネック、「壁」とさまざまな表現がされています。
ここを的確に見抜けるのが技術士です。
④について、技術者らしい思考力を表現するには、「着眼点」や「着目し、」といった単語やフレーズを使うとうまくいく場合があります。
(例)「わたしは、○○の技術が応用できることに着目し、××」のようにです。
口頭試験までもう少し。頑張ってください。
2018年12月02日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
日本技術士会が発行する青本の販売終了
技術士の21部門のうち総合技術監理部門は特別だ。他の20部門は並列だが、総合技術監理部門はこれら20部門に紐付く形で認定される。そして、この総合技術監理部門にチャレンジする人が学習のテキストにしていたのが青本と呼ばれるテキストだ。この青本とは、日本技術士会が発行する「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」のことだ。しかし、この第2版は2004年に発行されたため流石に古く時代にそぐわない点が増えてきたため販売終了となっている。
日本技術士会が新たにキーワードをHPで公開
日本技術士会のHPを見ると「総合技術監理部門の技術体系(キーワード)について」が追加されている。これは先の青本に変わるものと理解する。総合技術監理部門を目指す人が理解すべき技術体系を示すものだ。青本のように解説するのではなく、キーワードを列挙したものだ。確かに、この方がシンプルで分かりやすい。簡単にその目次を示すと次のような構成だ。
1.総合技術監理
2.経済性管理
2.1 事業企画/2.2 品質の管理/2.3 工程管理/2.4 現場の管理と改善/2.5 原価管理/2.6 財務会計/2.7 設備管理/2.8 計画・管理の数理的手法
3.人的資源管理
3.1 人の行動と組織/3.2 労働関係法と労務管理/3.3 人材活用計画/3.4 人材開発
4.情報管理
4.1 情報と意思決定/4.2 コミュニケーションと意思決定/4.3 知的財産権と情報の保護と活用/4.4 情報通信技術動向/4.5 情報セキュリティ
5.安全管理
5.1 安全の概念/5.2 リスクマネジメント/5.3 労働安全衛生管理/5.4 事故・災害の未然防止対応活動・技術/5.5 危機管理/5.6 システム安全工学手法
6.社会環境管理
6.1 地球的規模の環境問題/6.2 地域環境問題/6.3 環境保全に向けた取り組みの基本原則と手法/6.4 CSRと組織の環境管理活動
注意事項
日本技術士会のホームページを見ると、このキーワードに関する注意事項として次のような内容が記載されている。
・それぞれの管理分野のキーワードは各管理分野の基本となるキーワードを整理したものであり、すべての関連キーワードを網羅しているわけではない。
(総合技術監理部門の概念及び技術体系を示すものであり、試験範囲を示すものではない。)
・各キーワードの示す概念や内容については、利用者自ら参考書・専門書・資料などを通じて調べ把握することを前提としている。
・法律等の名称は、いわゆる通称を用いた。
・本キーワード集の内容は、平成30年11月時点での情報である。
キーワードの事例
このように総合技術監理部門の技術士が習得しておくべき5つの管理技術は今まで通りだ。そして、その内容をブレークダウンしている。
例えば、5.4の事故・災害の未然防止対応活動技術では、次のような内容が記載されている。
5.4 事故・災害の未然防止対応活動・技術
安全管理では,労働安全衛生活動に加えて火災・爆発等の事故や地震等の災害に対応することも重要であり、マネジメントの視点と現場における日常的な活動の視点で考えることが重要である。事故や災害に結び付く可能性のある事項の抽出、改善策の策定と実施法を対象とする。
自主保安/未然防止活動/定期点検活動/小集団活動/ZD運動/改善提案活動/ヒヤリハット/ハインリッヒの法則
本質的安全設計/本質安全化/安全防護/残存リスク情報/システムの高信頼化/安全計装システム/非常停止装置
フェールセーフ/フォールトアボイダンス/フォールトトレランス/フェールソフト/フールプルーフ
インターロック(安全装置・安全機構)/安全確認型システム/危険検出型システム/隔離安全/停止安全/安全立証LOPA安全装置
安全衛生パトロール/危険予知/危険予知訓練 始業前点検/作業マニュアル/ツールボックスミーティング(TBM)
ヒューマンファクター/ヒューマンエラー/不安全状態/不安全行動/TPM(全員参加の生産保全)/TQC
4M分析(Man, Machine, Media, Management)/4E対策(Engineering, Education, Enforcement, Example)
5S活動(整理,整頓,清掃,清潔,躾)/サイバーセキュリティ/自動制御/AI制御
まとめ
総合技術監理部門を目指す人にとっては、指針となるテキストだ。特に、キーワードだけではなく、なぜ総合技術監理部門が必要なのか、そこで求められることは何かなどについても言及しているので、これをベースにしっかりと勉強してほしい。
2018年12月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士試験の最大の難所は、筆記試験と思われています。なぜなら、年度や部門によっては、合格率が10%を割り込むことがあるためです。
たとえば、平成30年度の筆記試験で、建設部門の合格率は6.6%でした。
総合技術監理部門の合格率も6.6%でした。
しかし、この数字は、法律関係の資格試験の合格率と比較したとき、それほどまでに厳しい数字ではありません。
たとえば、弁護士、司法書士、税理士などと共に8士業の1つである、社会保険労務士試験の平成30年度の合格率は6.3%でほぼ同じです。
そうは言うものの、技術士試験は、やはり難しい試験です。
その原因の1つが、春先に提出する業務経歴票です。
とくに、初受験の方は、この業務経歴票の重要性を認識できていません。
業務経歴票の5つの業務経歴と、業務詳細といわれる720字の小論文の出来・不出来が合否を大きく左右するにもかかわらず。
受験生が、5つの業務経歴を十分に検討すれば、自分に相応しい部門や専門領域を選ぶことができます。
不適切な部門等を選ぶと、不合格になる確率がきわめて高くなります。
また、受験生が、業務詳細をしっかり作り込めば、筆記試験に役立つスキルを効率よく身につけられます。
筆記試験では、課題や問題点、対応策や着眼点といった点を表現する必要があります。
業務詳細でも、これらの点をコンパクトに書く必要があります。
そして、業務経歴票が重要だという理由は、何よりも、口頭試験で、試験官がこの書類を手もとにおき、その内容について質問をしてくるためです。
業務経歴票の出来が良い受験生は、合格予定者として、口頭試験で念のための確認がされるだけになります。
ですから、技術士試験は、「業務経歴票に始まり、業務経歴票に終わる」のです。
2019年01月16日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
こんにちは。
既に口頭試験を受験した方も居られるでしょうが、これから受験するという方もいるのではないでしょうか。
最終確認という意味で、口頭試験の想定問題(業務、社内に関わる問題)を集めてみました。ぜひご覧ください。
1. 業務経歴を1~2分で説明してください。
2. 業務内容の詳細について、あなたの立場と役割、課題・解決法・成果について3分程度で説明してください。
3. 現在の業務の技術部門と立場、役割は?
4. 業務で失敗したことはありますか?
5. 現在の業務で技術士としてふさわしい点はどこですか?
6. 業務内容の詳細に書かれている業務以外で、技術士としてふさわしい点はありますか?
7. 筆記試験の選択問題Ⅲで補足したい事項はありますか?
8. 選択問題Ⅲのもう一つの問題はどのような問題でしたか?
9. 受験動機はなんですか?
10. 技術士試験の目的は何ですか?
11. 社内では技術士はどのように評価されていますか?
12. 社内でどのように技術士を活かせれますか?
13. 技術士となった後はどのようなことをしたいですか?
14. 後輩への指導はどのように行っていますか?
15. 技術士会へ入会する予定ですか?
いかがでしょうか?まずは、受験申請した際に記入した業務内容の詳細からいくつか質問が来ます。完璧に説明できるだけでなく、何が技術士としてふさわしいのかという点に着目して説明できるようになってください。また、それ以外の業務を聞かれる可能性もありますので用意しておいてください。
さらに受験動機などの一般的な問いや社内外での技術士としての役割も聞かれます。再度、ご自身の社内の方との関わり方、社外の方との関わり方を整理してみて下さい。
その2では、技術士法や倫理に関する想定質問をまとめてみますので、そちらもご覧ください。
2019年01月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
技術士を目指す方々を応援する内容になればよいなと思い書いていきます。
○「技術士」は、産業経済、社会生活の科学技術に関するほぼ全ての分野(21の技術部門)をカバーし、先進的な活動から身近な生活にまで関わっています。
○「技術士」は、国によって科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格です。
○「技術士」は、「技術士法」により高い技術者倫理を備え、継続的な資質向上に努めることが責務となっています。
~技術士会HPより抜粋~
キーワードは、生活上関わりがある分野をカバーしていること。科学技術の応用面で最も権威ある国家資格であること。
倫理感を備え、かつ継続的に資質向上する努力をしなければいけません。
口頭試験でも聞かれる部分ですからしっかりと理解しておきましょう。
さて、資格には業務独占資格と名称独占資格というものがあります。
技術士は、名称独占資格に当たります。それぞれの意味を示します。
<業務独占資格>
「特定の業務に際して,特定の資格の免許,免状等を有する者だけが業務を行うことができ,
資格がなければその業務を行うことが禁止されている資格のこと」とされています。
医師や税理士,弁護士,一級建築士などが当てはまります。
すなわち、特定の業務はその資格を持っている人しかできないという資格になります。
<名称独占資格>
「資格がなくてもその業務に従事する事はできるが,資格取得者のみ特定の資格名称(肩書き)を名乗ることができ,
資格を所有していない者が法律に定める特定の名称を名乗ることができない資格」とされています。
技術士は名称独占資格ですから、技術士という名称を独占できるというだけで,業務内容に関しては誰が行ってもいいのです。
しかし、誰が行ってもよい業務であったとしても、技術力が高い、応用力が高い人に業務を請け負って欲しいですよね?
技術士は国から技術力が高いですよと認められた人が保有できる資格です。
当然、社内外の方々と仕事をする際に多くのメリットがあるとともに責任も重くなります。
資格が持つ責任についてもしっかりと考えてみて下さい。
2019年01月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
2019年度から筆記試験の出題が多少異なります。詳細は以下のHPを見て確認してください。https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf
簡単に抜粋しますと、
|
旧試験 |
新試験 |
選択科目Ⅱ-1 |
600字×1枚×2題 |
600字×1枚×1題 |
選択科目Ⅱ-2 |
600字×2枚 |
600字×2枚 |
選択科目Ⅲ |
600字×3枚 |
600字×3枚 |
旧試験での選択科目Ⅱは、合計2400字を2時間以内でした。そして休憩を挟み選択科目Ⅲでは、600字×3枚(1800字)を2時間で書き上げる必要がありました。
2019年からは選択科目Ⅱで600字×3枚と選択科目Ⅱで600字×3枚の合計3600字を3時間30分で書き上げる必要があります。選択科目Ⅱと選択科目Ⅲの間に休憩を挟みません。
これまでの受験生の様子を見ると、選択科目Ⅱでは時間が余るが選択科目Ⅲでは時間が足りないという方が多いように感じました。今年から休憩が無いことで時間を有効に活用できるようになったと前向きに捉えましょう!
では、どのような時間配分で臨めば良いか?単純に文字を書くスピードは、24文字(1行)を1分として、600字の原稿用紙1枚を25分で書ききれるように練習をしましょう。できるようになれば、6枚を2時間30分で書くことができるようになります。残り1時間の使い方が重要となります。
筆記試験は手書きです。一番怖いのは、一度書いた内容を消しゴムで消して書き直す時間です。書き直すことが無いように事前に書く内容をまとめておく必要があります(この部分は別途ニュースで記載します)。選択科目Ⅱ-1では、基本的に専門知識が問われるため、特に書き方について迷うことはないでしょう。選択科目Ⅱ-2と選択科目Ⅲでそれぞれ30分間、考えをまとめる時間が使えます。配点はおそらくⅡ-2が20点、Ⅲが30点となります。配点と文字数から1時間の準備時間を配分しても良いかもしれません。
①書く時間を短くする練習
②時間内に考えをまとめ、構成を考える練習
インプットの勉強だけでなく、アウトプットの練習も必要となりますよ。
2019年01月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
2014年7月4日に公表された「国土のグランドデザイン2050 〜対流促進型国土の形成〜」 を受け、その後具現化に向けた動きが、国交省総合政策のうち重点的政策の項にまとめられています。
このうち、まち・ひと・しごとの創生〜「国土のグランドデザイン2050」を具体化し、国土交通省の組織・施策を動員,「国土交通省重点政策2014」については一読をお薦めします。
鋼構造の視点からは、「4. 地域を支える産業の担い手の確保・育成等」 を実現するための技術的方策が問われそうです。これは、「国土交通省重点政策2014」の9ページ(資料2-37ページ)にも具体的な対策とともに掲載されているので、しっかりと読んでみて下さい。具体的には民間資本や人的資源を活用した維持管理や、PPPやPFIの利活用が考えられます。また、「省力化やロボット化」といったキーワードで担い手を確保し、人材の育成に関しては、BIM(あるいは土木版のBIMであるCIM)による技術継承の効果の側面をあげることができます。
それにしても、2050年までに日本人は約9700万人まで減少してしまうのですね。しかも高齢者の比率が今以上に増加します。そのような状況では、これまで以上に効率化、省力化が求められるのは至極当然です。これらの課題と共に対策までまとめておきましょう。
BIMについては、コスト縮減効果や維持管理局面での効率化,意思決定の迅速化が注目されがちですが、記録を継承するということは、同時に技術も継承できる意味を持つことに留意してください。
以下、参考URLです。
「国土のグランドデザイン2050 〜対流促進型国土の形成〜」
http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudoseisaku_tk3_000043.html
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/point/index.html
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/point/sosei_point_tk_000018.html
2019年01月24日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
初めて受験する方、これまで受験したことはあるが、不合格となってしまった方、おられると思います。
技術士試験の勉強方法って、特別なことをしなければいけないのでしょうか?
そんなことを考えている受験生もいると思います。
まず大事なことは、当然ですが、過去問を知ることです。
当たり前なのですが、意外とこのことが抜けている人が多数です。
過去問をキッチリ調べ、出題傾向を探りましょう。
毎年繰返し出題されている分野がありませんか?
問題内容や言葉は違っていても、求めている解答は同じではないですか?
このような問題は「必ず」勉強すべき内容なんです。
逆にこれを得意分野にできれば合格率は上がります。
回答方法は論文を書くことによって回答します。
つまり、わかりやすく、起承転結に留意し、現状・課題・問題点・解決策の順に書かなければなりません。
難しく感じる必要はありません。なぜなら過去問を見ると、問題の中で(1)、(2)、(3)と3つの問題を提起してくれ、
それぞれ(1)現状の課題を述べよ、(2)解決策を述べよ、(3)解決策の利点と問題点を述べよ、と順に問うているからです。
問題の順に従って回答すれば、論文の出来上がりです。
他の受験生と差別化を図るために1歩踏み込み、具体例が入っていると更に高得点となりますよ。
書ける問題(得意分野)を増やすことが大切です。
すべての分野を勉強する必要はない。それは時間的、物理的に不可能です。
過去問は出題確率が高いので、効率が良いのです。
私のニュースでは、過去問と解答例、そして出題に関係しそうな国の政策などもご紹介していこうと思います。
2019年01月24日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
<簡潔に回答する>
質問1:「経歴と業務内容の詳細に書かれた業務について3分程度で説明してください.」
殆どの方が5分以上掛かっています。
試験官は事前に読んでいます。
業務概要、自分の役割、課題、解決策、結果を簡潔に説明してください。
特に課題に対して自分がどうしたのかを+αで説明すると良いでしょう。
口頭試験は加点方式です。時間を超過すると質問の数が減り、加点チャンスが減るということです。
<技術士にふさわしい高い専門性>
質問2:「○○をしたと書かれていますが、なぜそうしたのですか?」
NG:「上司に指示されたので。」「マニュアルに書いてあったので。」
これらの回答では技術士にふさわしいとは言えません。
技術士は、他の技術者と比較し、高い専門性を有し、課題解決能力に長けていなければなれないのです。
OK:「通常であれば□□を行うのですが、△△を考慮した事前解析の結果、○○をしました。」
周囲の環境や安全面、公益などを考慮したなどと実際に考えたこと、もしくは結果的に良かったことでも事前に検討したと言ってしまって良いと思います。
要は普通の人とは違う、1歩踏み込んで考えたということをアピールしましょう。
当然、「では具体的に手法を説明してください。」という質問にも答えられるように事前に準備しておきましょう。
一番NGなのは、業務詳細に書いた内容を理解していない事、わからないと答えること、無言になってしまうことです。
これらを考えると、業務詳細に書く内容は、できるだけ最近の事例が良いでしょう。
何年も昔に対応した内容ですと、具体的な部分を忘れてしまっている場合があるからです。
2019年02月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士試験では、業務上の課題を成し遂げるときに、障害となる「問題点」を絞り込むことがたいへん重要です。
この「問題点」は、設問中でいろいろな表現がされます。
また、受験対策会社の講師や、参考書でもさまざまな用語が使われます。
たとえば、技術的障壁、本質的問題、技術的課題、第2の問題、真の問題、原因、真の原因、真因、単に「壁」、業務上の「難所」、ボトルネックなどです。
用語が定まっていないために、多くの受験生は混乱してしまいます。
しかし、ここでのポイントは、この「問題点」が小さな点ということです。
また、その点を解決さえすれば、業務で直面している「問題」が解決してしまうということです。
ですから、さまざまな用語が使われていたとしても、この「問題点」を明確にすることが、問題解決の最重要ポイントとなります。
そこで、いまいちど『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』を確認することをお勧めします。
このコンピテンシーには、専門的学識、問題解決、マネジメント、評価、コミュニケーション、リーダーシップ、技術的倫理、継続研鑽の8項目が含まれます。
そのうち、問題解決では、「業務上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、調査し、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し分析すること」が要件のひとつになっています。
したがって、「問題点」とは、より正確に言い換えると、「問題発生要因」と「制約要因」となります。
本日のお話しが、腑に落ちるときには、合格にかなり近づいていると言えるでしょう。
現時点でよくわかっていなくても、正しく学習を繰り返していれば、ある日、開眼するはずです。
がんばってください。
2019年02月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士試験のヤマ場は、二次試験の筆記試験です。なぜなら、その合格率が10%前後で、多くの受験生が苦しむためです。
一方で、試験官にとっても、筆記試験の採点は、たいへんな作業です。
何十人もの答案に目を通し、正確に受験生のスキルを採点することが求められるためです。
となれば、試験官に読んでいただくのに、あまり負担をかけない文章にする配慮が必要です。
時間をかけず、あまり読み込まなくても、内容が理解できる文章がベターです。
たとえば、つぎのようなテクニックを使うのも一案です。
つまり、パラグラフの先頭に、「一般に、・・・、〇〇法が採用されている。」という文案Aと、「〇〇法の採用が一般的である。」という文案Bがあったとします。
その場合、文案Aのほうが、試験官に配慮していると言えます。
なぜなら、試験官は、はじめの数文字を読んだだけで、「この一文目で一般論を述べて、次の二文目以降で持論を展開するのだな」と無意識に認識して読んでいけるからです。
一方で、B案では、最後のほうまで読み進めないと、一般論であることがわかりません。
ですから、一文目を読み進めるまで、一般論なのか、受験生の持論なのか不安になりながら、読むことを強いてしまいます。
できるだけ読んでもらわずに、内容を理解してもらうための工夫として、ほかに、「大きいものから小さいもの」「古いものから新しいもの」「抽象的なものから、具体的なもの」などのように、順序にこだわってみましょう。
たとえば、「1970年代にX法が開発され、2000年代にY法が開発された。2015年に、両法を組み合わせたZ法が開発された。」のように並べます。
そうすると、「2015年」を読んだあたりから、試験官は、つぎに3つ目の方法が書かれているだろうと無意識に認識して読んでくれます。
そして、そのとおりに文章が展開されていて、うれしい気持ちになるものです。
試験官に読んでいただく、という姿勢で答案を作成することをお勧めします。
2019年02月18日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
技術士試験を受験する為には、実務経験を7年積む(修士などは2年間として換算)、
もしくは技術士補を取得してから指導技術士の下で4年以上実務経験を積む必要があります。
すなわち、受験生の多くはどこかの企業(公・民)に務めている方ということになります。
日ごろの仕事・業務を行いながら、その中で時間を見つけて勉強する必要があります。
受験生の条件が等しいと仮定した場合、勉強の質と勉強時間が合否を分けます。
私の経験上、受験生の中には1発合格する方と、
何度も受験しているが不合格となる方が居ます。
両者の違いは何だと思いますか?
合格できない方が不出来なのではありません。
勉強の仕方、時間の作り方に違いがあります。
1発合格の方は、5分10分の隙間時間を見逃しません。
常に技術士試験のことが脳裏にあり、昼休みや電車の行き帰り、寝る前や
TVのCMの時間などにキーワードを検索したり、論文の構成を考えたりしています。
皆さんの勉強方法はどうでしょうか?
まとまった時間が取れないと集中できない、
有益な勉強ができないと逃げていませんか?
人間はモノを忘れる生き物です。忘却曲線をご存知でしょうか?
1ヶ月前に覚えた内容を試験で思い出すことはとても難しいことです。
5分でも良いので、復習の時間に当てたらどうでしょう。
何度か目にしたキーワードや法律、数値であれば、思い出すことは可能です。
さらに、2度目、3度目と繰り返すことで知識が定着しやすくなります。
これまで私が書いたことは特別なことではありません。
皆様の経験で当てはまることばかりだと思います。
要は本気になるか、ならないか。
もう一度自分の行動を思い返してください。
本当に勉強時間はないですか?
テキストを開く時間が無いですか?
最後に、勉強の質を上げるには「経験者に聞く」ことも非常に有益です。
こちらのサイトで自分の部門に合う講師を見つけ、依頼をしてはいかがでしょうか?
指導を始めるまでは無料です。
お願いしたいと思う方が見つかった際に指導を依頼すれば良いのです。
様々なツールを使ってみて下さい。全ては合格の為に。
2019年02月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
技術士2次試験の最大の難所、それは専門科目の小論文ではないでしょうか。
私は技術士を取得してから、何人もの受験生の小論文の添削をしてきました。
時には、私の専門である建設部門から離れた科目を受験する方の小論文も添削を依頼されることもあります。
受験生の方々の小論文を読むと、皆さん同様の良くない点があります。
同様の良くない点ということは、受験生の多くが陥る欠点があるのです。
逆に言うと、この欠点をクリアできている方は、合格率が高くなります。
その欠点とは、ずばり「論文構成」です。
例を1つ挙げると、出題文で問われている事に対して、はっきりと解答できていない点にあります。
出題文には何を問うているのかがはっきり書かれています。例えば、
「○○部門の技術者として重要な技術的課題は?またその解決策は?」
このように出題された場合は、まず○○部門に関連した技術的課題をはっきりと明記します。
そしてその課題に対する対策は何かをはっきり下線表記して明記する。
採点者は非常に多くの受験生の小論文を読みます。
だらだらと書かれた小論文を読んでいると、何を回答したいのかわからなく、読む気が無くなります。
はっきり伝えたいこと(問われていることに対する回答)は強調して書きましょう。
「2つの対策技術による効果とリスクやデメリットは?」と問われた場合、対策技術ごとに効果とリスクを述べましょう。
例えば、
Aの技術による効果:・・・
Aの技術のリスク:・・・
です。
このような論文構成は、独学で勉強してもなかなか進みません。
自分の回答が良いのか悪いのか、合格基準に達しているのか達していないのか?
これらは有識者へ依頼をするのが最短であり最善の道だと考えています。
皆さんが書いた小論文を送って頂ければ添削、採点致します。
そして、何が足りないのかをアドバイスさせて頂きます。
我々講師陣は、受験生皆さんの合格の一助になればと最大の協力を致します。
是非、気軽にご連絡を頂ければと思います。
2019年02月22日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
口頭試験まで進んだ方は、合格発表までドキドキな時間を過ごされているかと思います。
しかし、口頭試験まで進めなかった受験生の皆さん。
悔しい気持ちもあるでしょうが、
今から勉強を始めなくて来年度の試験に合格できますか?
不合格の原因は勉強不足、知識不足、論文の書き方が良くない、この3つのどれかに当てはまります。
これら原因は適切な勉強で達成できるものだと思いませんか?
テキストを開くだけが勉強ではありません。
①過去問の分析
②成功者の勉強方法
③自分の回答の添削
・・・
これらも必要な勉強です。しかしテキストが必要というわけではありません。
つまり、携帯や簡単なメモ帳とペンさえあればできることです。
「勉強=机」や「まとまった時間」などという固定観念は捨てましょう。
電車でも、トイレでもお風呂でもどこでもできる勉強はあります。
自分のライフスタイルの中で、
「どの時間に何の勉強をするか」
「いつ、どこで、何の勉強をするか」を考えましょう。
まずはこれが勉強の第1歩です。
定着してしまえばルーティンのようにこなすことができるようになるでしょう。
例えば、私の場合ですが、
①毎日の通勤電車内:技術士試験概要の調査、成功者の勉強方法の検索、論文の回答例検索
②昼休み(社内のデスク):キーワード検索、過去問の分析、自分が書いた論文の添削
③自宅のデスク:過去問を解く、通勤時に得た重要事項のメモ
このように勉強内容を分けていました。
メモなどが取れない電車内では、ひたすら成功体験を読んだり、勉強方法を考えたりとINPUTの作業をしました。
比較的長い時間が取れる自宅ではOUTPUT作業をするように心がけました。
また、自分の論文について技術士を取得された方に見て頂いたり、自分で添削したりしました。
このように、生活の中で、いつ時間が取れ、何ができるかを考えてみて下さい。
決して簡単な資格ではありません。
自由な時間が無くなりますが、1年だけと考えて頑張りましょう。
2019年02月25日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の方から、択一問題から筆記問題に変更されるが、どのような対策をしたら良いか?
というご質問を頂くことがあります。
今回が初めての試みですから、これが正解という対策はありません。
しかし、どのような出題がなされ、どのようなポイントが評価されるのか?
を知ることはとても大切なことです。
日本技術士会HPに技術士2次試験の変更点と出題内容、評価項目が記載されたものがあります。
以下にURLと抜粋を載せます。
平成31年度技術士試験の概要について
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf
Ⅰ. 必須科目
概念 |
専門知識 専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識 |
応用能力 これまでに習得した知識や経験に基づき,与えられた条件に合わせて,問題や課題を正しく認識し,必要な分析を行い,業務遂行手順や業務上留意すべき点,工夫を要する点等について説明できる能力 |
|
問題解決能力及び課題遂行能力 社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力 |
|
出題内容 |
現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。 |
評価項目 |
|
Ⅲ. 選択科目
概念 |
社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力 |
出題内容 |
社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象として,「選択科目」に関わる観点から課題の抽出を行い,多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して,その遂行方策について提示できるかを問う。 |
評価項目 |
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,問題解決,評価,コミュニケーションの各項目 |
この表から、必須科目と選択科目Ⅲは非常に似ていますが、
評価項目で必須科目Ⅰには「技術者倫理」が入っていますが、選択科目Ⅲには入っていません。
この表から推察できることは、
必須科目では「技術者倫理」に関する社会的認識について、述べさせたり、
受験する技術部門において、公益確保に反する過去の事故・不正トピックの事例を挙げさせ、
自分の考えを解答させたりが考えられます。
すなわち、技術者倫理に関することを整理してしまえば、
後は、選択科目Ⅲに必要な専門とする事項のキーワードについて勉強すればよく、
今までと変わらないということになります。
技術者倫理は口頭試験でも必ず聞かれることですし、今の内からまとめておきましょう。
2019年03月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
二次試験では、当然に、専門知識を有することが求められます。そのため、試験日まで余裕がある3月~5月には、専門知識をできるだけ蓄えるインプット学習しておくことが重要です。
狙われやすい専門用語は、繰り返し出題されているキーワードです。
ですから、過去問をチェックして、頻出用語を選ぶとよいでしょう。
新しい用語については、専門雑誌の「特集記事」をチェックのがおすすめです。
特集記事には話題性のある用語が取り上げられるからです。
同じ視点で、新聞記事に添えられている用語説明欄にも目を通しておきましょう。
これらは、試験問題を作成している人も、注目して読んでいます。
ですから、皆さんもそういった「特集記事」等を注目して読み、どんな問題が「特集記事」から出題されそうかを考えながら読むことをお薦めします。
また、学会誌、白書等は国の施策を調査するのに役立ちます。
技術士試験は国家試験であり、国が有用な人材と認めた人を技術士として認めます。
言い換えると、国の方針に沿った論文が高評価になります。
つまり、国はどういうことを考えているかを調べるのには、白書類を調べることが一番良いということになります。
このように、150個~200個のキーワードを抽出し、自家のキーワード解説シート(キーワード集)を作ることができれば、合格の可能性が高まります。
専門知識は、将棋で言うと持ち駒です。
持ち駒は多ければ多いほど、そして、その駒が「歩」よりも「飛車・角・金・銀」のように『質』が高ければ、より有利に論文を書けるようになります。
2019年03月15日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
さて、そろそろ技術士試験の申し込みを始めるころでしょうか?
そこでとても大事なのが業務詳細記述です。
これは口頭試験で使用されるため、十分注意して書ききる必要があります。
まず、口頭試験の評価ポイントが変わるのをご存知ですか?
こちらの表をご覧ください。
改正前(~H30年度) |
改正後(H31年~) |
||||
試問事項 |
配点 |
時間 |
試問事項 |
配点 |
時間 |
Ⅰ.受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力 |
|
20分 |
Ⅰ.技術士としての実務能力 |
|
20分 |
①経歴及び応用能力 |
60点 |
①コミュニケーション・リーダーシップ |
30点 |
||
②評価・マネジメント |
30点 |
||||
Ⅱ.技術士としての適格性及び一般的知識 |
|
Ⅱ.技術士としての適格性 |
|
||
②技術者倫理 |
20点 |
③技術者倫理 |
20点 |
||
③技術士制度の認識その他 |
20点 |
④継続研さん |
20点 |
倫理や継続研さんについては大きく変わらない様ですが、
業務詳細記述が関係する部分に変化があります。
コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメントなど具体的な
キーワードが記載されています。
それぞれの意味を、以下に示します。
<コミュニケーション>
・業務履行上,口頭や文書等の方法を通じて,雇用者,上司や同僚,
クライアントやユーザー等多様な関係者との間で,明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
・海外における業務に携わる際は,一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え,
現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。
<リーダーシップ>
・業務遂行にあたり,明確なデザインと現場感覚を持ち,
多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。
・海外における業務に携わる際は,多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに,
プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。
<評価>
・業務遂行上の各段階における結果,最終的に得られる成果やその波及効果を評価し,
次段階や別の業務の改善に資すること。
<マネジメント>
・業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において,
品質,コスト,納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項,
又は成果物(製品,システム,施設,プロジェクト,サービス等)
に係る要求事項の特性(必要性,機能性,技術的実現性,安全性,経済性等)を
満たすことを目的として,人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。
要は、「技術力だけ高い人」は技術士にはなれないということです。
高い技術力を持ったうえで、更に、コミュニケーションとリーダーシップを問われます。
顧客や上司、仲間への対応やスムーズに業務遂行できる統率力、計画力、行動力があるのか?
また、得られた結果に関して適切な評価ができ、次の業務へ活かせているか?
これらが、口頭試験で問われるはずですが、あらかじめ、業務詳細に
盛り込ませることができていれば、試験官としては非常に好印象で質疑を行えます。
ぜひ、4つのキーワードを意識して業務詳細を記述してみて下さい。
添削は随時、受け付けております。
2019年03月18日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
いま、受験生の皆さんは、たった一人で試験勉強を頑張っているでしょうか?
学生の頃の受験勉強というのは、同じように苦しい思いをして切磋琢磨する友人の存在があったはずです。
社会人でも若手の方々は、強制的に技術士資格の受験を受けさせられている人もいるかもしれません。
その場合、同期や年の近い先輩、後輩も一緒に受験していることでしょう。
周りに自分と同じ境遇の方が居て、苦しいことを共有できるという環境は、
実はとても恵まれています。
ストレスが溜まった時にはお互い発散し合ったり、勉強で分からない部分があったら教え合ったりできるからです。
しかし、必ずしも自分の周りに、技術士試験を受験する方が居るとは限りません。
同じ境遇の方が近くにいないと、甘えや負の感情が湧きあがり易くなります。
ただ単に勉強ばかりするのではなく、誰かと今のご自分の状況を共有できるようにしましょう。
例えば、
①技術士試験の講習会に参加する
②技術士試験を受験する方のブログを読む
③SNSなどで情報共有し合う
④本サイトにて講師の方々と連絡を取る
等が考えられます。
①に関しては、単発の講習会であれば1万~2万程度でしょうが、数か月に及ぶ講習会(いわゆる塾)の場合は
数十万という高額な受講料を支払う必要がありますので、負担が大きくなってしまいます。
②は、実は私が行っていたことです。
同じ建設部門の科目を受験した、もしくはこれから受験する方のブログをよく読んでいました。
今の時期に準備すべき事、勉強方法、優良な参考書など、ブログから情報を得ていました。
とても有効だと思います。
③最近はSNSが非常にブームとなっています。キーワードを入れれば、それに関連した投稿が一瞬で読むことができます。
た、その方と繋がることもできます。意見交換という意味では有効だと思います。
④本サイトには、様々な部門、科目の技術士試験に合格された講師がおります。
添削ではなく、簡単な質問であれば、無料でお答えしてくれる方も多いはずです。
「成功の経験」の秘訣を聞くには、やはり受験生よりも講師の方々の方がいいでしょう。
どんな試験でも同じです。
まずは自分の環境を整えるということも非常に重要なことだと思っています。
2019年03月27日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
合格に大切なこと
大きく2つあると思います。
1つは、準備段階で合格レベルを知るということです。
もう1つは、技術士に必要とされる高い専門性と幅広い知識を付けるということです。
1つ目の準備段階で合格レベルに到達できていない人というのは、
勉強法や合格基準のいずれか、または両方が分からなく、合格に十分な勉強の管理が出来ていない人のことです。
その原因を分析してみましょう。
勉強法が分からない→どんな知識が必要か、どのように応用しなければならないかを明確化していない。
合格基準が分からない→評価尺度は明らかにされていない。
ということが挙げられます。
では、その対策ですが、
勉強法や合格基準が分からないのでは、やみくもに勉強せざるを得ませんが、まずは自分の専門分野の守備範囲を知ることです。
専門試験では受験者それぞれの得意分野の知識を備える必要があるため、各自の体験に応じた知識体系を築く必要があります。
また、試験の評価尺度は試験官の暗黙知であると考えられがちですが、
技術士試験が技術コンサルタントとしての試験であることを考えてみてください。
クライアントならコンサルタントに何を要求するかと考えて洞察すれば、評価尺度は次第に見えてくると思います。
2つ目の技術士に必要とされる高い専門性と幅広い知識を付けることについてです。
高い専門性が不足している→そもそも技術士にふさわしい業務をしていないのに受験している場合。
幅広い知識が不足している→日常業務に忙しくて勉強する時間がない等が挙げられます。
その対策ですが、
技術士にふさわしい業務、或いは「技術士にふさわしい」ことが何なのかを認識することです。
その勉強方法は、専門家が書いた文献から、そのような知見を学びとるしかありません。
専門誌の記事はその筋の専門家によるものであり、そこから容易に専門的知見を学ぶことが可能です。
また、技術士の本質を理解することは、勉強の取捨選択を可能とするため短い時間で合格を可能としてくれます。
技術士試験がどのような試験であるのか?
試験では何が問われるのか?
評価指標、評価尺度は何か?
これらを考えて、合格への道筋を立ててみて下さい。
2019年03月28日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
技術士2次試験の受験申込期間は
2019年4月8日(月)~2019年4月24日(水)となります。
今年受験しようと考えている方は、既に業務内容の詳細を書き始めている、
もしくは、書き上げている時期かと思います。
ご存知のとおり、業務内容の詳細は、筆記試験の合否には全く関与しません。
筆記試験を通過した後の口頭試験に深く関わっており、
業務内容が試験官に上手く伝わらない、
業務内容が技術士たるレベルに到達していない、などと
判断されてしまったら、不合格となるしかありません。
それを防ぐために、既に書き上げた方々も提出前に再度チェックをして下さい。
以下、チェックポイントです。
受験者の皆さんが受験申込書に記入した「専門とする事項」に関して、
実際に行った業務のうち受験する技術部門の技術士にふさわしいと思われる業務について、
1例挙げて以下の事項について記述します。
この中で大事なことは、
①ちゃんと自分で行動した業務か?
➔上司に指示されるまま行動していないか?
②業務内容が受験する「専門とする事項」と合致しているか?
➔合致しなければ一発不合格です。
③技術士たる高等な専門的知識が必要であったか?
➔必ず、どこが技術士に値するか、と質問されます。
④一般的に見ても「技術的成果」と見られるか?
➔あまりにも専門的すぎると短時間で理解してもらえません。
⑤将来の見通しが説明できるか?
➔どのような形で社会貢献できるのかが説明できますか?
自分が書いた内容は、自分ではわかっていても他者が読むとわかりにくいこともあります。
周りの人に読んでもらう、合格経験者に読んでもらうなど対策を取ってください。
2019年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士 原子力・放射線部門の概要
20世紀に技術が確立した原子力の技術は、それまでの火力や水力などと比べると少ない質量で大きなエネルギーを取り出すことができる夢のエネルギーでした。
しかしその副産物として、放射線を発生させる放射能を生み出してしまい、原子力発電に使用した核燃料は核爆発の危険のある扱いづらいものとなってしまいました。
電気のある便利な生活を支え、核燃料の安全な取り扱いを目的とした技術部門が技術士原子力・放射線部門です。
専門分野は安全な原子炉を設計・建設に関する知識を問う原子炉システムの設計及び建設、原子力発電所の運営や保守に関する知識を問う原子炉システムの運転及び保守、プルサーマル計画などの核燃料サイクルについての知識を問う核燃料サイクルの技術、レントゲン検査などの知識を問う放射線利用、放射線の防護技術を問う放射線防護があります。
技術士 原子力・放射線部門取得後の活躍
原子力・放射線部門の技術士ですが、主に原子力発電所の建設や運転保守に関する部署で働くことができます。
電力会社の原子力部門や電機メーカの発電所設計、建設に関する部署が考えられます。
また、製品メーカのレントゲン検査など、原子力発電以外の放射線利用や、被曝を防ぐための措置や除染技術などの原発事故の処理などでも活躍ができると考えられます。
海外の原子力発電所の建設などを政府が推進していることもあり、そうした関係では国際資格にも通じる技術士を取得することもプラスとなります。
技術士 原子力・放射線部門の問題点
最も影響の大きい原子力発電ですが、東日本大震災での原発事故が発生して以降、原子力発電に対してあまりいいイメージを持たれないという部分が大きな問題です。
核燃料サイクルの技術を問う分野もありますが、現在、高速増殖炉などの核燃料サイクルを利用した原子力発電所の運営が暗礁に乗り上げていることもあり、先が読めない状況が続いています。
また、原子力発電に関係する部門以外の放射線利用などの部門も、放射線技師は医療分野での専門資格もあり、技術士を受験する人が少ない傾向にあります。
しかし、目に見えない放射性物質を扱う専門技術者は今後も需要があると思われますので、どのような形で活躍できるかがまだまだ未知数の部分が大きいです。
2019年04月15日 作成 / 執筆:タートル講師
4月8日から、技術士第二次試験の受験申込受付が始まっています。最終締切は4月24日なので、
受験申込書の内容を推敲中の方も多いと思います。
ここでは受験申込書を提出する前にチェックしておくべき事項を紹介したいと思います。
1.受験する部門・科目がメインの内容となっているか
5つの業務経歴は、受験する部門・科目の内容がメインになっているでしょうか?また、「業務
内容の詳細」は、課題や解決策を受験する部門・科目の切り口で記述できているでしょうか?
業務経歴については、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、
研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導」であるとともに、受験する部門・科目の内容
がメインになっていることが重要です。例えば建設部門の道路科目を受験するのに、道路に関する業務
は1つだけで、残りの4つはトンネルに関する業務というような内容だと、口頭試験の時に厳しい質問が
来ると考えましょう。
「業務内容の詳細」については、題材もさることながら、課題や解決策が受験する部門・科目の切り
口になっていることが重要です。例えば道路が対象であっても、課題や解決策が軟弱地盤対策に関する
ことであれば、土質及び基礎科目と見なされる可能性が高くなります。
「部門・科目のミスマッチ」があると、口頭試験でリカバリーすることは非常に難しくなります。
提出前に適切な内容となっていることを確認しておきましょう。
2.年号は西暦で書いているか
5月の改元に伴うことかと思いますが、今年度から年号は元号ではなく西暦で記載することになって
います。細かい変更ですが、決められたルールに従った記載が必要です。
3.業務経歴の合計年数は記載した業務のみの合計となっているか
「合計年数の欄は①在学期間(上限2 年)及び②従事期間の合計年数を記入する」ことになっています。
従来は業務経歴を一部省略した場合でも、省略した期間も合計年数に加えることができましたが、今年度
からは省略した業務経歴の年月数を合計に加算しないことになっています。
4.業務内容の詳細の文字数は720字以内になっているか
受験申込書の「業務内容の詳細」欄の仕様が変更されています。従来は「720字のスペース内に入力」
だったので、せいぜい700字前後しか記載できませんでした。新たな様式では「900字のスペースに720字
以内で入力」なので、実質的には記載できる文字数が増えたと言えます。
提出前にWordの文字数カウント機能を使う等、720字以内で記述しているか確認しておきましょう。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2019年05月08日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士試験はインプット3割、アウトプット7割くらいで対策するのがよいでしょう。インプットとは、専門知識を覚えたり、模範解答を分析したりすることです。一方、アウトプットは、実際に、原稿用紙に答案を書いてみることです。
答案は添削指導を受けると効果が倍増します。
なぜなら、自分で書いた答案で、自分自身が弱点を見つけ出すのは難しいからです。
例えば、主語と述部のねじれや、誤字脱字はなかなか見つけられないものです。
また、論理の飛躍も見つけにくいものです。
というのは、自分自身のアタマの中では、論理的につながっているけども、文章として飛ばしてしまっているということが、よくあるからです。
他人に読んでもらうことで、それを指摘してもらうことができます。
そして、添削指導を受けるコツがあります。
まず、良い指導者を見つけるということ。
もちろん、技術士がよいでしょう。そのなかでも、試験制度に詳しい人が良いでしょう。
とくに、平成31年度は試験制度が大きく変わりました。ですから、採点基準となっている「コンピテンシー」について、熟知している人を見つけてください。
つぎに、指摘された事項だけでなく、文章全般の改訂を繰り返すこと。
原稿によっては、コレもダメ、アレもダメ、コレは修正した方が良い・・・などと、場合によっては数十か所も、要修正箇所があります。
しかし、指導者は、その中からせいぜい十数箇所を指摘できるにすぎません。
ですから、指摘されなかった箇所であっても、カイゼンの余地がないか、よく検討することです。
そして、一番大事なことは、淡々と改訂すること。
一生懸命に書いた文章に、赤ペンを入れられると、なんだか自分が否定されたような気持ちになります。
ときに、指導者に対して、敵意が生まれたりします。しかし、指摘に、真摯に向き合い、改訂を続けることで、より良い原稿に生まれ変わります。
試験2か月前になり、いまから、実力が伸びます。頑張ってください。
2019年05月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
既に論文の勉強を始めている受験生が多くいらっしゃるようで、数多くの添削依頼を頂いております。
今年度から択一試験が無くなり、必須科目(技術部門全般にわたる専門知識や課題解決能力が問われる問題)も論述となりました。
試験問題が変更になったからといって、勉強方法がガラッと変わるわけではありません。
択一問題を回答する上で必要な知識、すなわちキーワードは、論文を書き上げる為に必要な知識でもあります。
すなわち、キーワード集を作成することは論述にも有益となります。
今までの試験の選択科目Ⅱ-1でも専門知識が問われております。
よく言われているキーワードの数ですが、
参考書にもありますが「100個」は頭に入れておきたいですね。
あと試験日まで約2か月です。
今日から毎日2個キーワードを学習するだけで達成できる数です。
このように考えると、決して難しい数ではありません。
キーワードは参考書で読むだけで暗記できる人は、そう多くないはずです。
やはり、自分のノートに書き込んだり、暗記グッズを使用したり、
ご自分のやり方で勉強してみて下さい。
では、どんなキーワードが良いのか?
それは、やはり過去問を最優先してください。
過去問は技術士会のHPに毎年UPされています。
また、受験部門の法令や国の制度について
インターネットや、雑誌などでキーワードを拾ってください。
そして大事な事は、暗記(インプット)だけでなく、
必ず論述(アウトプット)をすることです。
当日、いきなり論文を書けと言われて上手くできるわけがありません。
さらに、自分が書き上げた論文を、かならず第三者にチェックしてもらうことが大切です。
とくに技術士の方であれば尚良いでしょう。
自分が書いた論文の良し悪しを、自分自身で気づくことは難しいことです。
どのような箇所に気を付けた方が良いのか、をまずは添削してもらいましょう。
添削依頼は、メッセージから随時受け付けております。
宜しくお願いします。
2019年05月10日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士試験の対策は、日常業務のなかでやることが重要です。実務を専門的応用能力を駆使してやり遂げられるのが技術士だからです。
その証拠に試験の評価基準は、業務上のスキルを意識した書きぶりになっています。
例えば、必須科目Ⅰで問われる「応用能力」は、つぎのように定義されています。
「これまで習得した知識や経験に基づき、与えられた条件に合わせて、問題や課題を正しく認識し、必要な分析を行い、業務遂行手順や業務上留意すべき点、工夫を要する点等について説明する能力」
これは、いつもの仕事でやっていること、やろうとしていること、にほかなりません。
なかなか難しい業務があって、「予算が足りないから」「必要な機器がないから」と言い訳している人は、技術士試験でも苦労します。
一方、カネがないなら知恵によって成し遂げようとする人や、既製品がないから自作の機器をつくろうとする人は、先行き明るいでしょう。
仕事を一生懸命やることさえも試験勉強になっているからです。
業務遂行手順や業務上留意すべき点について、マニュアルをつくったり、メモ書きを作ったりして、部下や同僚、上司に説明している人も、それが試験勉強になっています。
また、選択科目Ⅲの出題内容には、つぎのように書かれています。
「選択科目に関わる観点から課題の抽出を行い、多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して、その遂行方策に提示できるかを問う」
つまり、日常業務で、Aの場合には〇〇、Bの場合には△△、Bの場合にCという制約条件が加わったら××というように、さまざまな視点から分析していれば、それが試験対策になっています。
どうか、仕事が忙しいから対策できないと言わずに、技術士としての振舞いで仕事をしてください。それも試験対策になっているのですから。
2019年05月15日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
既に論文の勉強を始めている受験生が多くいらっしゃるようで、数多くの添削依頼を頂いております。
今回は、あえて効率の良くない勉強法について書いてみます。
実は自分も含め、受験生の皆様の中にも、
効率が悪い勉強方法を実践されている方が多くいます。
具体的に例を出してみましょう。
あまり望ましくない、勉強は以下の通りです。
1.問題集のときっ放し
2.テキストの斜め読み
3.過去問の点数に一喜一憂
4.ながら勉強
5.一つの問題に時間をかけすぎること(考えすぎること)
1.の問題集のときっ放しは、時間が無い方や、問題を解くだけで満足する人がやりがちは勉強です。
勉強は「理解→記憶→忘却」の繰り返しです。
漫然と問題集を解くだけでは「理解」と「記憶」はできません。
問題集を解く意義というのは、自分自身、何がわからないのか、何を誤解していたかを把握し、記憶するためです。
問題は時間を測り、素早く解くべきですが、
解説の読み込みには十分時間を確保し、明日本試験があっても、
その問題は確実に解けると自信を持って言えるくらいにその場で覚えるようにしてください。
(人間はそれでも忘れます。気にせず繰り返しあるのみです。
何度も何度もしつこく記憶したか人が合格につながります)
5.の一つの問題に時間をかけすぎるということも、
よくしがちな失敗です。
数字を思い出そうと努力したり、いちいち悩んだりすることです。
問題を一読して答えの筋道が見当たらなければスッパリ諦めてさっさと解答解説を見ましょう。
回答が無い場合は、回答を知っている人にどんどん聞きましょう。
「タイムイズマネー」とは良く言ったものです。
普段の時間を考えると、お金に換算することは難しいですが、
試験勉強となると話は別です。
技術士の資格試験は年に1度しかありません。
そこで不合格の結果をもらうと、
来年、再度受験する必要があります。
受験料もタダではありませんし、
数十時間~数百時間の受験勉強を再度行う必要があります。
ストレスも多いはずです。(私もそうでした。)
今年、絶対に合格するぞ!という意志を持ち、
効率的に勉強を進めてください。
少しばかりのお金にも自分への投資とお考えください。
浮いた時間でどんどん問題集を解き、繰り返しの頻度を上げていきましょう。
2019年05月21日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
自分にあった参考書というのは、技術士に限らず、資格試験の合格にはとても重要な要素となります。
まずは、自分の実力を測り、その実力に合った参考書を選択することが合格へつながる近道ということができます。
では、参考書はどのように選んだらよいのかということについて考えてみたいと思います。
実力を測る 過去問を眺めて聞いた言葉があるか?
技術士試験の過去問題は、技術士会のホームページからダウンロードすることができます。その内容を見て、問題文を理解することができるのかどうかをまずは確認しましょう。問題として問われていることすら何のことなのかわからない場合、その内容から勉強する必要があります。
例:燃料電池の電極に用いる材料を挙げよ
これは電気化学に関する内容で、電極の材料を問われているのですが、燃料電池は何なのか? それとも燃料電池の電極、負極正極どちらのことを言っているのか?というレベルによって、燃料電池の構造に関する内容から勉強したほうがいいのか、燃料電池の踏み込んだ内容を勉強する必要があるのかを判断する必要が出てきます。
この二者では、勉強を始めなければならないレベルが明らかに違います。そのため、燃料電池が何のことなのかわからないという人が、燃料電池の専門的な内容を書かれた参考書を使って試験勉強を行っても、何が何だかわからないという状況になります。
これだと決めたら参考書をやりきる
参考書は多くの出版社が販売していますが、参考書は一冊をやりきるといいでしょう。IPS細胞を発見した山中伸弥教授も「Vision & Hard work」と言ったように、この参考書だと決めたら、まずは徹底的にやりこんでみることが重要です。参考書を何冊も準備してかじりながら勉強するのはあまり効率的ではありません。
もともと参考書も、技術士試験の過去問題の出題範囲から書かれているものがほとんどですから、内容にそこまで違いはありません。
自分に合った参考書、理解しやすいかどうかが重要です。
先人たちの意見も重要
技術士試験に合格した先人たちが使いやすかった、わかりやすかったという参考書を使ってみるということも方法でしょう。
実際に技術士試験に合格している人の意見はやはり参考になると思います。
皆さんも自分に合った参考書で、効率的な勉強を進めてください。
2019年05月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
つい先日のことですが、防災、減災に関する講演を聞いてきました。
2011年の東日本大震災では津波により多くの犠牲者が出てしまいました。
多くの方が、なぜ逃げ遅れてしまったのか?
という話の中で興味深いキーワードが3つありました。
①正常性バイアス
②愛他行動
③同調バイアス
それぞれを噛み砕くと、
①多少の予期せぬ変化や新しい事象には正常の範囲内と処理するメカニズム
②他人の利益の為に報酬を期待せずに自発的に行う行動
③大勢の人がいる中に自分がいると、周りに合わせようとする心理
これらを、試験勉強に当てはめてみると、
以外に合致している部分が多くありませんか?
何度も不合格の経験がある方、もしくは技術士試験の合格率を考えると、
不合格という事象を正常の範囲内と考えていませんか?
周りに同じような受験生がいる場合、その方が「勉強していない」というと
安心して自分も怠けていませんか?
①~③は災害時・非常時に対しては、良くない行動なのです。
逆の行動を取ることができれば、逃げ切ることができ、
命が助かることに繋がります。
試験勉強に置き換えてみると、
いち早く自分の状況、到達レベルを察知し、正常でない事を認識しましょう。
今の5月末時点で、既に合格レベルに達している人が、果たしてどの程度居るでしょうか?
今が他者との差を広げるチャンスです。
他人の状況など気にせずに、ただひたすらに過去問と向き合ってみましょう。
過去問に回答することができない状況で、本番の問題に回答できるでしょうか?
多くの過去問や予想問題に触れましょう。
多くの問題に触れることで、必要なキーワードが見えてきます。
論文に必要な構成、背景が見えてきます。
また、何気ない講演やニュースも、全て技術士試験に繋げてみましょう。
倫理に関するニュースが流れたら、
技術士としてどうしたら防げたのか?と考えを馳せてください。
日常で暮らしているだけでも、多くのところにヒントがあります。
そのヒントに気づけるか否かは、資格試験にどれだけ意識が傾いているかです。
試験当日まであと2か月を切りました。
まだまだ知識は増やせます。
頑張っていきましょう!
2019年05月29日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
もうすぐ5月が終わります。
試験当日まで2か月を切っています。
仕上がり具合は、人それぞれでしょうが、
2か月あれば、まだまだ合格まで自分自身を高めることができます。
受験生の皆さんへ「雲外蒼天」という言葉を送ります。
困難を乗り越え、努力して克服すれば快い青空が望める、という意味です。
部門にもよりますが、技術士試験は非常に困難な試験です。
合格率が一桁という部門もあることから、明らかです。
しかし、受験する方全員が毎日死にもの狂いで勉強しているでしょうか?
少しでも毎日勉強すれば、少しだけ他の受験生よりも上に行けます。
中だるみの時期でもあります。
今まで出来ていたことができなくなる、また、なかなか時間が取れずに焦る、
そんな自分を嫌いになる。
このような感情は、ほぼ全ての受験生が感じます。
私が受験生の時もそうでした。
そんな時は、一旦、心と頭を真っ白にして原点に立ち戻りましょう。
①何のために試験を受けるのか。
②試験日までのスケジュールは何%達成できているのか。
③勉強スタイルは合っているか。
④家族は協力してくれているか。
①の何のために試験を受けるのか?というのは、
自信のモチベーションに大きく関わります。
上司が受けろと言ったから、という動機であっても、
合格したらどのような自分になるのか、という所まで想像してみてください。
具体的な待遇は直ぐに変わらないかもしれませんが、
「技術士」と言う資格は、国が認める技術者の最高レベルの資格となります。
必ず、周りからのあなたを見る目が変わります。
④の家族からの協力も非常に大きな項目です。
土日は家族へのサービスをしなければならないという方は多いでしょう。
しかし、あと2か月弱です。休日の数としては、10~12回程度でしょうか。
この時期だけは、数時間勉強する時間を作らせてもらいましょう。
そのかわり、今年合格すると言い切ってしまいましょう。
沢山練習した方、適当に勉強した方でどちらが合格しやすいか、は明白です。
自信のモチベーションを上げ、家族の協力を得て
あと2か月乗り切りましょう。
2019年06月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
試験会場には、定規と2種類のシャーペンを持っていきましょう。試験官に読んでもらいやすい答案に仕上げるためです。
定規は、タイトルやキーワードで強調したい箇所に下線を引くために使います。
また、図を挿入する場合には、図の外枠を書いたり、作図をしたり、説明のための矢印を書いたりするのに役立ちます。
図を適切に使えれば、採点基準の「コミュニケーション」で加点につながるでしょう。
逆に、フリーハンドで描かれた雑な図では、減点になりかねません。
試験官の心証を良くしようとする気持ちは、顧客に喜んでもらおうとする日常業務と何ら変わりません。
シャーペンは、0.5mm芯の普通タイプのものと、0.9mm芯か1.3mm芯の太字タイプのものを準備します。
普通タイプのものは、①長時間書き続けても疲れないこと、②芯折れが少なくすばやく書けることの2点から選ぶことを、強くおすすめします。
一般に、グリップの箇所が柔らかく、太めになっているものが、技術士試験には適しています。
太字のシャーペンは、論文のタイトルや小見出しを書くときに便利です。
一次試験や、総合技術監理部門の択一式試験では、マークシートをすばやく塗りつぶすのに役立ちます。
シャーペン選びは、技術士試験のささやかな楽しみの一つです。
ソフトグリップは疲れにくいが、すばやく書くと字が乱れやすいものです。
ハードグリップは、安定した字が書けるものの、筆記試験の600字9枚5400字を書き切るには負担が大きいものです。
軽いシャーペンは疲れにくい利点があって、重たいシャーペンは書き味に安定感があります。
その他、自動芯出し機能でノックの手間を軽減できるシャーペンや、手汗を書いても滑りにくい木の軸のシャーペンなどもあります。
文具にも開発者の技術者魂が注がれているのを実感できます。
2019年06月02日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
数多くの論文を添削すると、論文の執筆方法のルールを勉強した方がいいと感じる方が多くいます。
もっとも大事なことは、出題文を読み解き、聞かれている事項にしっかりと答えるということです。
具体的な例を挙げます。
問題文(1)である事象の背景とその背景から考えられる問題点を挙げよ。
問題文(2)で、その問題点から解決すべき課題を挙げよ。
という問題があったとします。
ここで、問題点と課題を同じことだと考え、(1)で挙げた問題点を、
そのまま課題として挙げる方が非常に多くいます。
あえて、問題点と課題を異なる問題文で問われているのですから、
それぞれに合う表現で記述しましょう。
問題と課題をそれぞれ辞書で調べてみます。
問題
①問いかけて答えさせる題。解答を要する問い。
②研究・論議して解決するべき事柄。
課題
題、または問題を課すること。また、課せられた題、問題。
辞書の意味だと、ほぼ同義として受け取れます。
しかし、ビジネスシーンではこの二つの言葉をはっきりと使い分けているのです。
問題:ネガティブな影響を及ぼすもの(ネガティブな表現)
課題:ネガティブをポジティブに変換するために成すべきこと(ポジティブな表現)
と分ければ、非常にわかりやすいでしょう。
具体例を挙げます。
<背景>
少子高齢化が進み、日本の人口は減少の一途をたどっている。
しかしながら、東京オリンピックやリニア新幹線などのビッグプロジェクトが進行中であり、
進めるべき業務が多い。働き方改革により、業務時間が制限されるなどの制度もある。
<問題点>(ネガティブな表現)
・技能労働者の減少
・工期遅延
<課題>(ポジティブな表現)
・生産性を向上させる
いかがでしょうか?働く人が減り、働く時間が減り、その結果工期が遅れてしまうという
ネガティブな状況を、生産性を向上させるというポジティブな思考で、解決できないでしょうか?
そして、この後に続くのが、課題を実現させるための具体的な解決策を示すのです。
このように、問題文にある言葉の意味を正確に把握し、
解答すべき内容にズレがないように記述しましょう。
2019年06月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
模擬試験をしている受験対策会社があります。模試は受けたほうが良いか?それは、費用があるのならば、受けると良いでしょう。
なぜなら、その時点での弱点があぶり出せるからです。
例えば、①専門的学識が足りずに、書きたいことが思うように書けなかったとか、②制限時間内に与えられた文字数を埋められず、数行を残してしまったとか、③各科目に適した書き方ができなかったとかです。
そのように、弱点が見つかれば、それを補強するように勉強するとよいのです。
模試は弱点を見つける絶好の機会なのです。
ですから、模試の点数にまったく一喜一憂するのは意味がありません。
さて、①専門的学識が足りない場合には、どうすればよいか。
現状よりも、もう一段深い記述ができる準備をしましょう。
そのためには、「具体例」と「数字」と「(技術進展などの)背景」を押さえると良いでしょう。
例えば、「地球温暖化には、緩和策と適応策がある」と書くよりも、「地球温暖化には、省エネ家電の普及促進等による緩和策と、高温耐性がある農作物育種等による適応策がある」と書いたほうが加点されるでしょう。
②制限時間内に書き切れなかった場合には、論文構成のための時間や、筆記時間の切り詰めを細部にわたって検討することです。
シャーペンや消しゴムといった文房具まで厳選することで、時間を生み出していきましょう。
③各科目に適した書き方ができなかった場合には、科目別に評価項目を確認しましょう。
必須科目Ⅰでは、専門的学識、問題解決、評価、コミュニケーション、技術者倫理が試されています。
選択科目Ⅱ-1では、専門的学識とコミュニケーションが、Ⅱ-2では、専門的学識、マネジメント、コミュニケーション、リーダーシップが試されています。
選択科目Ⅲでは、専門的学識、問題解決、評価、コミュニケーションが試されています。
ぜひ、効果的にPDCAサイクルを回して、合格圏内に入ってください。
2019年06月08日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
勉強場所をいくつか確保しておくと、勉強がはかどります。自宅の書斎、図書館、喫茶店やファミレス、通勤電車など。
以下に、それぞれのメリットとデメリットを書きましょう。
自宅(の書斎)は、メインになる勉強場所です。本棚にある書籍を参照したり、パソコンで調べ物をしたりして、腰を落ち着けて勉強できる場所です。
一方で、小さなお子さんがいる場合には、しばしばその相手をする必要があり、勉強が途切れ途切れになってしまうといった難点があります。
近所の図書館は、昔から人気のある勉強場所です。一般的な家庭よりも充実した書籍類が自由に使えます。そして、高校や大学受験の対策をしている学生や、他の資格試験の受験生とともに、比較的、静かな環境で、自習することができます。
一方で、他の利用者に、ライバル心が生まれてしまい、勉強後には疲労感が溜まってしまう場合があります。
会社近くの喫茶店は、平日の勤務前や退勤後に使えるので便利です。たとえ、15分や20分でも地道に勉強を積み重ねれば、成果が確実に現れます。
喫茶店の良いところは、同じようなサラリーマンが資格勉強をしていることです。彼ら彼女らには、図書館の利用者にありがちな悲壮感があまりないところも良いところです。
また、休日の午前中の喫茶店やファミレスには、シニア層がリラックスして時を過ごしています。こちらも、日常業務の疲れを癒やしながら、気分穏やかに勉強するのに適しています。喫茶店やファミレスでの勉強は、まわりが騒がしいことがあるのと、長居しにくいことがデメリットです。
通勤電車は、時間をもっとも有効利用できる勉強場所です。移動の無駄な時間を勉強にあてられるのがメリットです。習慣にできると良いでしょう。
ただし、疲れているときもあるでしょうから、行きと帰りのどちらか一方でもできればOKくらいの気持ちでやるのが、続けるコツでしょう。
試験日まで残り1ヶ月、勉強場所を工夫して、納得いくまで対策しましょう。
2019年06月12日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
この技術士ニュースの中でも何度も取り上げられておりますが、
今年度から、必須科目が択一問題から筆記へと変更されました。
試験制度が変更された年というのは、
どのような問題が出されるか前例がない為、
対策が取りにくいという一面があります。
しかし、過去、平成19年~平成24年の間は、
必須科目は択一問題ではなく、1800字の筆記試験でありました。
そもそも、技術士2次試験というのは、20個の部門に分かれています。
例えば、機械部門や建設部門、農業部門、などです。
その中で、皆さんが受験するのは、ある部門のある科目を受験します。
科目というのは、建設部門で言えば、土質及び基礎や、鋼構造およびコンクリート、
建設環境、などの11の科目に分かれています。
受験する「必須科目」というのは、
それぞれの部門で、各科目に分かれて受験していますが、
部門全体の受験生が全て共通の試験問題を受験することになります。
すなわち、「必須科目で問われるは非常に範囲が広い」ということを示します。
そこで、過去の必須科目でどのような試験問題が出ていたのか?
を知るだけでも非常に大きなアドバンテージとなります。
過去の出題で出されているキーワードというものは、大きく変わっていないはずです。
キーワードをまとめて、意味を調べること。
また、出題のされ方についても着目してみて下さい。
それら過去の情報から、どのような事を求められているのか?を分析するのです。
各科目で共通する問題を出題する必要があるということは、
その年の時事ネタとなる場合もあります。
受験される部門の、国の政策や潮流を確認することも大事です。
どの部門で受験するにしても、やることは同じです。
2019年06月24日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
さて、試験まであと3週間となりました。
試験日は7月15日(月)です。
試験は午前9時~午後5時までの間で行われます。
最後の1週間は体調を整え、頭も体もリフレッシュさせるために
ゆっくり、確認作業を行うとすると、無理した勉強をできるのは
残り2週間ということになります。
その2週間の過ごし方も、少し試験日当日を気にしたスケジュールにしてみましょう。
普段、受験生の皆さんの中で、平日は各自仕事場で勤務を行い、
それから勉強を行っているという方がほとんどではないでしょうか?
人の行動力や発揮される力には、「慣れ」による振れ幅が大きいです。
夜型の人、朝型の人などと言われることがあると思います。
いつも夜に頭を回転させることが多い方は、夜に集中しやすく、
逆に朝に集中しやすい人がいます。
しかし、試験は人に合わせて受験することができません。
全員決まった時間に、決まった内容の試験を受けます。
試験に自分の生活スタイルを合わせる必要があるのです。
睡眠時間も平日と休日で1時間以上差がある人は、
休日後の初日は、頭が働きにくいという研究結果もあります。
繰り返しますが、あと3週間です。
試験まで土日はあと6回きます。
試験日当日は、何時に起きる必要がありますか?
あと6回の休日は、試験当日の起床時間に合わせて、
そのまま想定問題を、時間を計って解いてみるという実践型の勉強の方法も有効だと思います。
以前、手書きの練習の重要性を書きましたが、
手書きの練習は進んでいるでしょうか?
記述速度を上げることも合格のためのスキルです。
しかも、向上可能なスキルです。
このタイミングで向上させない手は無いでしょう。
受験生それぞれが、試験当日を如何に明確に想像できるか?
これも技術士には重要な能力だと私は思います。
ぜひ、頑張ってください。
2019年06月25日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
受験生の中には、技術士試験を何度も受験されている方、
今年が初めての受験の方がいらっしゃいます。
今回は、私の経験をもとに、試験場を想像して頂き、
本番当日に無駄な緊張が無いように、また想定外な事態にパニックにならないように対策を取って頂きたいと思います。
まず、試験場についてです。
おそらく、受験する地域の大学の校舎内で受験することになります。
私が受験した大学では冷房設備がありました。
しかしながら、緊張と大量の文字を手書きするという労力からか、かなり汗をかきました。
机の上には、筆記具(シャープペンや鉛筆、消しゴム、定規)とハンカチ、時計、ペットボトルを置くことは可能でした。
ハンカチは必須アイテムだと思います。
手に汗をかくと、解答用紙が湿ってきます。
消しゴムによる強い圧力がかかると、簡単に破れてしまいます。
解答用紙が破れてしまったら、大パニックですよね。
筆箱は机の下に置かされました。筆箱内にカンペが仕込まれるのを防ぐためでしょう。
時計についても、ピピッと電子音が鳴る場合は、OFFにさせられます。
選択Ⅱと選択Ⅲは、今年度から休憩なしで一気に回答することになりました。
かなりの長丁場となりますので、飲料水は必ず用意しておきましょう。
また、トイレに行くのも有効だと思います。
試験場はどうしても熱気に包まれます。
廊下に出ると、生暖かい風が逆に頭を冷やしてくれる場合もあります。
試験場で、どんな行動がとれそうか。
そのために必要な道具は何か。
試験中に楽な服装は何か。
これらを今の内に考えて、用意しておくとよいでしょう。
ぜひ、頑張ってください。
2019年06月28日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
この1週間は添削の依頼ラッシュであり、最後の確認という意味で添削の依頼を頂きました。
受験生の皆さんの頑張りがヒシヒシと伝わってきました。
添削を受ける中で感じたことを以下に示します。
各受験生が「知識」という意味では非常に力を付けてきています。
出題で問われている社会的な背景、そこから浮かび上がる問題点、
問題点から改善へ変換する課題、課題解決の方法、これらに関して、重要なキーワードは論文の中に散りばめることができています。
おそらく、ここまで出来ている方が受験される方の約半分程度でしょう。
出題されたことに対して、知識が無く不合格となる方が約半数といった感じです。
しかし、合格率は数%~20%です。
知識がある受験生の中から、さらに選抜されて技術士となることができます。
その差は、なにか。
やはり、読み手にとって「読みやすい論文」が書けているか否かです。
「読みやすい」とは、論文の最初から最後まで軸が1本通っていて、読み手に疑問点が生じない論文です。
正直、そのレベルに達している論文はなかなかありません。
1番大事な事は、社会的な背景➔問題点➔課題➔解決策➔メリットデメリットの流れがしっかりと繋がっている事です。
問題によっては、課題を3つ挙げよ、などと並列させる出題があります。
多くの方は各課題の中で、それぞれの問題点を記述しております。
しかし読みやすい論文は、全体の社会的背景から様々な問題点を述べ、
その問題点から抽出される課題は○○だ、という書き方ができている論文です。
何事も全体から説明し、徐々に詳細に移るというのが一般的です。
さらに良くない論文は、その先の解決策を記述する部分で、また背景に戻ってしまう論文です。
重複することで文字数の無駄にもなりますし、ストーリーが途切れる欠点もあります。
論文を書き始める前に、論文の構成を考え、論文の起承転結が成り立つよう組み立ててください。
2019年07月08日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
かつて、資格試験には、時間がかかりました。時間をかけずに済まそうとすると、カネがかかりました。例えば、受験対策会社の受講料に加え、そこに出かけていくための費用がかさんだものです。
いまでは、受験生には、勉強の方法に、さまざまな選択肢が用意されています。これは、たいへん幸せなことです。
カネをかけたくないし、まとまった時間もとれないという人は、ネットの情報に頼ることになるでしょう。
そこで、第一に押さえておく必要があるは、「公益社団法人日本技術士会」のHPです。
https://www.engineer.or.jp/
ここには、過去問とその解答があり、それを参考に傾向と対策を練ることができます。
また、学習の指針となる『修習技術者のための修習ガイドブック―技術士を目指して―』
https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3637_1.pdf
をダウンロードすることができます。
さらに、技術者倫理について参考となる「技術士倫理綱領」も見ることができます。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/000025.html
他に、総合技術監理部門の受験生は、『総合技術監理キーワード集2019』
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu7/toushin/__icsFiles/afieldfile/2019/05/20/1411203-01.pdf
もダウンロードしておくことです。
これらをスキマ時間で繰り返し見ることで、技術士試験の概要を押さえられます。
このほかにも、個人の有志が作った質のよいHPもあり、参考になります。
もちろん、費用がそれなりにかかる受験対策会社のライブ講座では、手厚い添削講座を受けられ、受験仲間ができるというメリットがあります。
メディア講義を売りにする講座も、スキマ時間を有効活用できるという強みがあります。
上手に複数の情報や媒体を組み合わせて、効率よく、学習できるように工夫しましょう。
2019年07月25日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、今年度の技術士2次試験お疲れ様でした。
試験終了から10日程度経過し、ある程度の方が復元論文を作成され、
添削を依頼した方も多いのではないでしょうか。
私のところにも添削依頼がありました。
過去問と出題のされ方が少し異なっていた為、戸惑いからか
上手く書けなかった方、なんとか今までの勉強内容を書き切れた方と
様々いらっしゃると思います。
合格の可能性がある方は、迷わずに口答試験の勉強に移ってください。
しかし、残念ながら合格に届きそうにない方々もいらっしゃると思います。
その場合、来年こそ受かりたいと考えているならば、準備を始めましょう。
お気づきでしょうか?
今日は、来年の試験日まで353日前です。
皆様の状況を考えると、余裕で合格力を付ける時間があります。
例えば 1日1個のキーワード学習をすれば、354個の学習ができます。
そして何よりも、皆様は、いま皆様史上最上級の実力を持っています。
その実力をはっきりさせるには、作成した復元論文から自分の実力を分析し、
今年の問題の模範解答を完成させてみましょう。
何を見て作成しても構いません。
その解答を、なぜ試験日当日に記述することができなかったのか、その原因をしっかりと分析しましょう。
そして、来年の筆記試験合格に貴方に必要な能力と勉強方法を検討します。
まだ私の方でも、復元論文の添削も受け付けております。
また、合格に達していない場合であっても、来年の為にどのような準備が必要かをご助言することも可能です。
2019年08月09日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
明日から9連休という大型休暇を取られる方も多いのではないでしょうか。
夏を制するものは受験を制する、などと言うことが良くあります。
私の子供たちも、夏期講習なるものに通い、休みにも拘らずせっせと勉強に励んでおります。
そんな姿を見て、私も自己研鑚を継続しなければ、と言う気持ちになったりします。
長期休暇は普段の業務からの休息であり、体力と気力の回復をする、と言う意味ではあります。
また、家族を持たれている方々は、家族サービスをしなければならない時期でもあります。
そのどちらも非常に重要なことでしょう。
しかしながら、自分自身がまとまった時間を取れる時期であるというのも事実です。
私が技術士試験を受験した時は、実家に帰省し、子供の世話を一時祖父母(自分の親)に任せ、毎日3,4時間勉強していました。
口頭試験に向けたQ&Aの作成、業務詳細の見直し、業務経歴の見直し、時事ネタの収集などが主な作業です。
何をやるか、は人それぞれですが、全く技術士試験のことをやらないというのは得策ではありません。
人間は都合の悪いことは忘れやすい習性があります。
長期間、資格試験のことを考えないと、今までの蓄積が一度リセットされてしまう危険性もあります。
技術士倫理綱領を頭に入れて、自分の業務に照らし合わせてみる、という作業でも良いかもしれません。
筆記試験とは違い、決められた時間内に大量の文字を書くことは必要ありませんので、
ふとした時に意味を調べたり、考えたり、と言うやり方もありかもしれません。
ご家族の理解も必要な資格です。
ご相談しながら、少しでも長期休暇中に進めるようにして下さい。