2017年11月22日 作成 / 執筆:タートル講師
いよいよ技術士第二次試験の口頭試験が始まります。
本番の口頭試験を控え、数名の方の模擬口頭試験を実施しました。
昨年度までの模擬口頭試験も踏まえ、比較的多くの方に共通する留意点を記します。
とにかく話は短くすることを心掛けましょう。
大半の方は、丁寧に説明しようとするあまり、話が長い傾向にあります。
模擬口頭試験で「概要を簡単に説明してください」という問い掛けに対して、5分近く説明をされる方もいました。実際の試験であれば、試験官に話をまとめるよう促されるか、最悪の場合では話を中断させられるかもしれません。
口頭試験は原則として20分間で実施されます。その中で試験官は「経歴及び応用能力」、「技術者倫理」、「技術士制度の認識」の3項目に関して評価を下す必要があります。
つまり試験官の立場で考えれば、「自分の質問に対して簡潔に答えてくれる」受験生が有難いわけです。延々と話す受験生に対しては、「あー、まだ技術者倫理や技術士制度についても聞かないといけないのに…」と、内心はイラついているかもしれません。
書かれている文章であれば、目で追いかけたり読み返すことで読み手が理解を深めることが可能です。それに比べて話している内容は、基本的に聞き手が頭の中で順次理解していくものですから、一度に理解できる内容は限られるはずです。
それを考えれば、端的に答えて、不足があれば試験官が追加で質問をするという、会話のキャッチボールが重要なことはわかるかと思います。
もし説明中に、「少し長いかな」と思った時は試験官の表情を確認しましょう。意外と「そろそろ話をまとめてくれませんか」と表情に表れているかもしれません。
相手の気持ちを汲んで説明するのも技術士に求められるスキルの一つと考えましょう。
*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2017年12月09日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士二次試験にチャレンジしている人へ
口頭試験はこの土日がピークのようですね。私も今日口頭試験にトライしました。会場となる渋谷のフォーラムエイトでは、約300人が入場できるオリオンホールを控え室にしていて、私が見ている時間帯だけでも100人を超える人が緊張した表情でスタンバイしていた。
口頭試験を突破のためのノウハウ
1)全てのスタートは申込書
2)試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
3)模擬試験を繰り返そう
全てのスタートは申込書
技術士試験(二次試験)を受験するためには申込書を提出する必要がある。そして、そこには自分の略歴(5行)と業務詳細(720文字)を記載する必要がある。受験分野や受験科目をどこにしようかと迷いながら書いたりする。その専門分野への深い知識がまだない時点で書いた略歴と業務詳細をもとに審査するのがこの口頭試験だ。なんということだ。自分が書いた内容も今から書き直して良いと言われたら全面的に書き直したい。ポイントがわからない。論理が不明。工夫した点が伝わらない。試験官はそんなダメダメ資料を手元で見ながら厳しい質問をしてくる。もう覚悟するしかない(涙)。
試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
しかし、あきらめるのは早い。その試験官はあなたの筆記試験に対して合格点をつけてくれた人だ。つまり、あなたを合格させようとしてくれている味方なのだ。敵ではない。したがって、試験官の期待に応える必要がある。試験官の立場に立って、試験官が理解できるようにあなたの略歴を説明して、あなたがどのような経験をしたか、どのように成長したかを理解してもらう。そして、業務詳細では、どのような課題に対して、何が問題だったのか、その問題をどのような方法で解決しようとしたのか。その解決方法は最適だったのか。そして、どのような成果を得たのか。口頭試験はあなたの経歴を評価するのではなくて、あなたの能力を評価するのが目的です。したがって、こんな仕事をしたではなく、自分はこんな能力があるので、このような課題をこのように解決した。なので、これからも社会の課題を解決する能力があります!ということをアピールする場なのだ。
模擬試験を繰り返そう
口頭試験では、いくら説明しても試験官が全く違う風に誤解することがある。そんな誤解がいっぱい発生するのを解きほどすのがコミュニケーション能力だ。しかし、自分と違う考えをする人がいることを理解することは難しい。一人で考えてもできるわけがない。唯一の方法は第三者に試験官になってもらって、模擬試験をすることだ。いかに自分の思い込みが強いかを毎回思い知ることになるだろう。また、誤解しやすい場所が分かれば、その誤解を解くための説明の仕方も見えてくる。模擬試験は最低でも3回はしたい。できれば4−5回ぐらいするべきだ。相手は、自分の奥さんでも、子供でも良い。素人が試験官になってくれると、もう思いっきり誤解をしてくるので大変参考になる(笑)。
合格発表は3月9日(金)
2016年度(平成28年度)の合格発表は2017年3月1日だった。でも、今日の案内資料を見ると、2017年度の合格発表は2018年3月9日だ。わずか1週間ほどの差だけど、ドキドキする時間が去年より長くなるのは辛いなあ。神様でも仏様でもなんでも良いので、なんとか合格しているのをお祈りするしかない。
来年に向けての戦略を立てよう!
控え室にはピークで100人ほどの受験者がスタンバイしていたが、そのうちの女性は1割ほどだった。女性の社会進出に期待が寄せられているが、技術士の世界はまだまだ女性が進出する開拓の余地がありそうだ。現在の二次試験の方法は来年度までだ。今回の口頭試験は失敗だと判断してリベンジを図るか!それとも、合格を信じてさらに次の部門にトライしてマルチホルダーを目指すか。いずれにせよ、合格発表を待ってから考えるのではなく、今日から来年度の目標を定めてスタートを切ろう。技術士試験はタイムリミットが決まっているので、スタートダッシュが成功の秘訣だ。
2017年12月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
仕事が終わって、勉強も終わってぐっすり眠る……つもりだったのに、なぜだか夜中に目が覚めてしまうこと、ありませんか?その原因はあなたの寝具にあるかもしれませんよ。
一度眠りについたあと、夜中に目が覚めてしまうことを「中途覚醒」といいます。寝ている途中に目が覚めるといっても、トイレに起きて、すぐにまた眠りにつける場合は心配ありません。しかし、なかなか眠りに戻れなかったり、起きたときに首や肩がやたらと痛いときは問題です。
そんなときは就寝周りのモノを見直してみましょう。たとえば、ふとんです。今つかっているふとんはいつごろ購入したものか、覚えているでしょうか?ふとんの寿命はつかっている環境によって大きく異なります。人によって汗の量や体重など、ケースバイケースだからです。それでも、だいたい10年くらいの使用期間が目安とされていますから、10年以上おなじふとんを使い続けているという場合は買い換えを検討した方が良いでしょう。
ふとんだけではなく、まくらの買い換え時期にも注意が必要です。まくらの寿命はふとんよりも短く、2年程度とされることが多いです。これらの寝具は交換せずに使い続けていると、睡眠時間は十分に確保しているのになぜか疲れがとれないという状態につながります。ふとんやまくらがつぶれてしまっている場合は、購入を考えてみましょう。
寝具だけではなく、眠りにつく前の気持ちの状態も大切です。前回の記事で、陰ヨガについて紹介しましたが、就寝途中に目が覚めてしまう人にもオススメのリラックス方法です。また、食事をとるのは就寝の3時間前までにして胃腸に負担をかけないことも大切です。快適な睡眠を手に入れるためにも、心のケアと同時に、体への思いやりをもって、夜中に目覚めない工夫をしていきましょう。
2017年12月26日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
来年度、初めて第二次試験を受験される方のためにアドバイスしたいと思います。
リベンジの方も、読んで頂くと「目から鱗」ということがあるかもしれません。
長文になると思いますので、何回かに分けて書きたいと思います。
技術士第二次試験は、「平成30年度技術士第二次試験実施大綱」に書かれているように、
「技術部門全般にわたる専門知識」があるかどうかだけを問われる試験ではありません。
「選択科目に関する専門知識、応用能力、課題解決能力」があるかどうかも問われる試験です。
4月の願書提出時に、「業務内容の詳細」という720文字の小論文を提出し、
最終試験である「口頭試験」で、その小論文で書いた業務が、
「選択科目に関する専門知識、応用能力、課題解決能力を必要とする業務をしてきたかどうか」が
確認されます。
ですから、皆さんが今までにしてきた業務の中から、「技術士としてふさわしい、専門知識、応用能力、
課題解決能力を発揮できた業務」を選択する必要があります。
「技術士としてふさわしい業務」とは何でしょうか?「技術士」は国家資格ですから、「技術士」について
定めた「技術士法」に書かれています。
「技術士」のエッセンスは、第一条及び第二条に集約されています。
(目的)
第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と
国民経済の発展に資することを目的とする。
(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする
事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務
(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
つまり、「技術士としてふさわしい業務」とは、「科学技術の向上と国民経済の発展につながる、
科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、
試験、評価又はこれらに関する指導の業務」ということになると思います。
皆さんが今までやってきた業務の中で、「技術士としてふさわしい業務」として小論文を書く
プロジェクトを決めることが、技術士第二次試験のスタートです。
まずは、この正月休みに、今までしてきた業務の棚卸をして下さい。特に、その業務の中で、
皆さんは何を担当し、どんな問題が発生し、どのように解決したかを思い出して下さい。
小論文のネタになるものなので、思い出したことはメモを取っておくことをお勧めします。
その次のステップは、次回、ご紹介します。
2018年01月08日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
第1回で業務の棚卸のことをお話しさせていただきましたが、この正月休みに実施できましたか。
「業務内容の詳細」に書くテーマは決まりましたか。
その「業務内容の詳細」に書くことが、口答試験における「選択科目に関する専門知識、
応用能力、課題解決能力」について説明するテーマになります。
つまり、「選択科目」は、筆記試験で得点を取りやすい科目を選択するのではなく、
「業務内容の詳細」で書く内容の科目ということになります。
例えば、機械部門において、大学で材料力学の研究室にいたので材料力学が得点を取りやすいと
思っても、実際の業務で材料力学について応用能力、課題解決能力を
発揮したと言えるものがないと、口答試験で、「科目不一致」ということになり合格は困難になります。
例えば、機械部門で、「機械設計」も「材料力学」もどちらも応用能力、課題解決能力が
あることを示せるような業務がある場合に、初めて、どちらの科目が得点を取りやすそうか
過去問を見て考えるということになると思います。
皆さんが応用能力、課題解決能力が発揮できた科目がどの科目に当たるかは、なかなか
分かりにくいことがありますので、日本技術士会のWebサイトにある
「技術士第二次試験の科目」を確認して下さい。
「業務の棚卸」の結果から、「選択科目の決定」という次のステップに進みましょう。
2019年度からの試験制度変更では、「選択科目」の統合のある科目があり、
試験範囲が広くなる場合がありますので、ぜひとも2018年度に合格を勝ち取りましょう。
2018年03月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
業務経歴票の業務詳細は、720字以内で記します。
たかが720字、されど720字です。
簡潔に書くには字数が多く、詳しく書くには字数が少ないと感じるでしょう。
この720字は、まず120字+600字に分けてみてはいかがでしょう。
120字は、業務の概要、自分の立場や権限、その業務に係った人員などを書くと良いでしょう。
つまり、その後の600字を採点官に読んでもらうにあたっての前提条件に使います。
さて、120字で、どれくらいのことを表現できるかです。
Microsoftのワードでは、標準設定で1行40字になっています。
つまり、3行で採点官と受験生(あなた)との共通認識をつくりあげます。
つぎに600字の考え方です。
技術士試験は、業務詳細もメインとなる箇所は600字、筆記試験も600字1枚、600字2枚、600字3枚、総監試験が600字5枚と、600字ばかりで構成されています。
この600字を4つに区分し、まずは、概ね150字ずつで構成していきます。
この4区分は、(1)業務の背景や課題、(2)問題点、(3)対応策、(4)結果と今後の展開、のようにメリハリをつけます。
(2)の「問題点」のいかに見出すか、(3)の「対応策」を講じるにあたっての着眼点や創意工夫が、技術士としての腕の見せ所です。
そして、表現が難しいところです。
とくに、本稿で「問題点」としている用語は、技術的問題、技術的障壁、原因、真因、ボトルネック、技術的な難所、技術上の壁、第2の問題(ほんとうの問題)とも言われることがあり、多くの受験生が、理解に苦しむところです。
ですから、じっくりと時間をかけて理解したいところです。
ぜひ、良質のテキストや、先輩技術士からのアドバイス、対策会社を上手に利用して、120字+150字×4区分をまとめてみてください。
2018年03月16日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
飛行機に乗ると、ぜんぜん眠れなくてつらい。現地についてから勉強しようと思ってたので、技術士試験の時間をとれないほど疲れてしまう。飛行機のなかでもゆっくり眠る方法を紹介します。
ジャーナリストのナタリー・コンプトン氏が語る「飛行機でぐっすり眠る方法」を参考にてみましょう。
ジャーナリストのナタリー・コンプトン氏が語る「飛行機でぐっすり眠る方法」についてみていきましょう。コンプトン氏は睡眠科学や教授、催眠術師などさまざまな専門家に意見を聞いて、飛行機の移動中でもぐっすり眠るための方法を7つに絞りました。以下の7つが、具体的な対策です。
7つのなかで理解が難しいところがあると思うので、補足を少し入れていきます。5つ目のストレスを感じないようにするにはどうすればいいのか確認します。
緊張状態にあると、眠りに落ちづらくなります。これはニコール・ポーター博士によって言われています。深呼吸をするなどして精神をできるだけ落ち着かせます。リラックス状態に気持ちを切り替えましょう。瞑想になれているなら、それも良い選択です。
6個目の眠るように脳を鍛えるというのも、抽象的でわかりづらいでしょう。これは心理学と臨床睡眠医療いのナンシー・アーウィン氏が提案していることです。人は、もともと疲れている時や睡眠を必要としてる時ぶ眠れるようにできます。
では、なぜ眠れないのでしょうか。アーウィン氏が提案する方法は、心の力を使って命じることです。つまり、眠りたいけれどうまく眠れないときは、脳から眠るように命令をすることが大切です。心で体をコントロールするというのは、とてもできそうにないと感じるかもしれません。ですが、催眠術や自然と眠りに入る音楽を聴くなどすることで、ヒプノセラピーでは入眠する手助けをしています。
うまく眠りにつけないとき、ここで紹介した対策を参考にしてみましょう。移動時間を貴重な睡眠に当てる工夫の手助けにしてみてください。
2018年03月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
BCP(事業継続計画)とBCM(事業継続マネジメント)はよく同じような意味で使用されますが、具体的には違いがあります。
BCMは計画とあるように災害が発生した場合に、どのような被害が出てそれに対する対策を明記したような計画書を指すことが多いです。これは、災害時にどのような対策を取り事業継続が可能かを対外的に示した成果物と言えます。
これに対してBCMは、実際に災害が発生した場合にどのような行動をしたらよいのかをもとに社員を訓練したり、非常時に使用する設備などを実際に整備したりすることを言います。これらの会社活動は、BCPに基づいて行われます。
例えば、災害が発生した場合、社員はどのような行動をとるのか、災害後に建物の損壊があった場合、復旧の業務フローに基づいて行動する訓練をするなどがBCMに挙げられます。
多くの会社は、BCPとして対外的に示した段階で完了してしまう場合が多いですが、実際に計画に基づいて各社員が行動できなければ意味がありません。
定期的な訓練の実施など、BCPを陳腐化させないようなマネジメントをBCMと言えます。
BCMの先にはBCMS(事業継続マネジメントシステム)があります。
BCMSは、BCMに基づいて訓練や設備の整備といった行動を振り返り、専門家や第三者に評価してもらい、その結果をBCP、BCMに反映する一連のシステムのことを言います。
さすがに通常業務の傍らでBCMSまで行うことが理想ではありますが、なかなかできることではありません。
技術士試験の論説や口頭試験に臨む場合には、こうした同じような用語の細かい違いをきちんと押さえておく必要があります。
少しずつ違いがありますので、面接官から「それはBCMではなく、BCPではないですか?」などと質問された場合、正しく理解していなければどちらが正しいのかをきちんと回答することはできません。
筆記試験の論説問題でも、BPMについて聞かれているのに、実際にはBCPにとどまっていた場合などは減点対象となってしまいます。
こうした最近のトレンドによる用語は参考書などにも乗っていない場合が多く、自分でニュースなどを調べて行く必要があります。
2018年04月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
平成29年の技術士総合監理部門の出題事項でもあった持続可能な開発についての概要です。
15年ごとに国連での採択が行われており、現在の最新議事録は、平成27年(2015年)に採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」となります。
平成28年(2016)から平成42年(2030)までの国際社会における持続可能な発展目標となります。
環境に関する目標や技術に関するイノベーションを行い、経済成長を継続するというものです。
その中で、17のゴールというものが制定されています。
持続可能な開発目標(SDGs)17ゴール ※うち、赤文字は少なくとも環境に関連している12のゴール
1. 貧困の撲滅
2. 飢餓撲滅、食料安全保障
3. 健康・福祉
4. 万人への質の高い教育、生涯学習
5. ジェンダー平等
6. 水・衛生の利用可能性
7. エネルギーへのアクセス
8. 包摂的で持続可能な経済成長、雇用
9. 強靭なインフラ、工業化・イノベーション
10. 国内と国家間の不平等の是正
11. 持続可能な都市
12. 持続可能な消費と生産
13. 気候変動への対処
14. 海洋と海洋資源の保全・持続可能な利用
15. 陸域生態系、森林管理、砂漠化への対処、生物多様性
16. 平和で包摂的な社会の促進
17. 実施手段の強化と持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップの活性化
環境省HPより
http://www.env.go.jp/earth/sdgs/index.html
経済格差などの問題や世界平和なども含まれておりますが、水資源の利用やインフラの整備など技術士の分野にも関わる内容が多く含まれております。
実際の問題では、この目標を日本政府の具体的な目標と融合した形での出題となっておりましたので、この国連の発表した目標とは少し異なったものとなっておりました。
普段の日常の業務では、こうした持続可能な開発などの言葉は知っていても、国連が15年ごとに目標を採択しているということまでは知らないことが多いのではないでしょうか?
実際に出題内容をも見てみると、この持続開発可能な目標に即した自身の経験から回答を記述する出題となっています。
つまり、自分で手掛けた仕事のうち、持続可能な開発目標とマッチしたものがあったのかという事を試験時間内に考えなければならないというものでした。
技術士の総合監理部門を受験される方は、既に技術士を取得していて、こうした傾向は分かっていらっしゃるかと思いますが、初めて見るような内容であれば、試験時間内に回答を仕上げるというところで動揺してしまうということもあり得ます。
すべてを網羅するということは不可能ですが、過去にこうした出題があったということは押さえておきましょう。
平成29年度 技術士総合監理部門 記述試験内容
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5177_2.pdf
2018年04月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
速読と聞いて怪しいものだと決めつけていませんか? たしかに速読はまゆつばな部分もある技術です。しかし、情報を効率的に集めるための方法として覚えておく分に、損はありません。
速読で有名な方法といえば「BTRメソッド」です。ユーキャンの講座にもなっているので、信頼が置けます。詳しい速読のトレーニング方法は『速読らくらくエクササイズ』や『速効マスターらくらく速読ナビ』などで紹介されているので、興味をもったら読んでみてください。トレーニング方法は大きく分けて3種類分けられます。
1つ目は「目を鍛えるトレーニング」です。速読は、眼球を適切に動かすことが求められます。素早く文字を認識できるだけの動きをするためには、練習が必要です。数字や文字を見分けるための眼球トレーニングや、左から右へ、右から左へなど、文章の書式ごとのトレーニングもあります。
2つ目は「脳を磨くトレーニング」です。複雑な情報を素早く処理できるようになるには、情報処理能力を鍛えることが求められます。ランダムな単語の組み合わせを記憶して書き出す「イメージ記憶」や文字から得た情報をもとに頭のなかでイメージする「スピードボード」など、情報処理のトレーニングはとても実践的です。
そして最後に「倍速読書トレーニング」で、読書スピードを計測してきます。
速読と聞くと、超能力のようなものをイメージしてしまうかもしれません。ですが、地道なトレーニングで情報を処理するのピードは上がってきます。技術士試験の勉強を効率的に進めるために、速読の考え方も覚えておきましょう。
2018年05月27日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
筆記試験まであと2ヶ月を切りましたが、勉強は順調ですか?
知識を纏めたり、覚えたりするのにパソコンやスマホを使って
おられる方は多いと思います。
皆さんが、知識をまとめたり覚えたりするのは、皆さんが
やりやすい方法でやられたらいいと思いますが、覚えたことを
出力するので手書きですので、ぜひとも手書きの練習をして下さい。
以下のようなことを考えながら手書きの練習をしてもらうのが
よいと思います。
★手書きの速度を把握する
筆記試験Ⅱでは、2時間で600字詰原稿用紙4枚に回答する
必要があります。
書き始める前に考えを纏める時間がどれくらい取れるかは、
手書きの速度を把握しなければ分かりません。
皆さんの得意なテーマでよいので、原稿用紙1枚を書き上げる
のに必要な時間を測ってみて下さい。
★漢字を思い出す
普段、パソコンを使って仕事をしていると、手書きで文章を
書くときに簡単な漢字が書けないことがよくあります。
筆記試験の論文では、専門用語以外では、よく使う漢字と
いうのがあるのに気付きます。
ですから、テーマをあまり気にせずに、とにかく手書きの
練習をしていると、そのうち漢字も書けるようになってきます。
★筆記用具を決める
筆記試験Ⅱ・Ⅲ合わせて原稿用紙7枚4200文字を書く必要が
あります。
使いやすい、疲れにくい筆記用具を使うことが望ましいです。
持つところが太めで、柔らかい樹脂のものが使いやすいと
思います。
この時点で筆記用具を決めて、その筆記用具を使って手書きの
練習をするのがよいと思います。
消しゴムも、人によって使いものが違うと思いますので、
消しゴムもどれを使うか決めて、手書きの練習で使うように
したらよいと思います。
2018年05月28日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
施工管理技士という資格をご存知でしょうか?
施工管理技士を認定する施工管理技術検定は建設業法第27条に基づく国家資格である。現在は、建設機械、土木、建築、電気工事、管工事、造園の6つの分野の施工管理技士の認定試験が行われている。例えば、電気工事で言えば、1級施工管理技士は電気工事の監理技術者になれ、2級施工管理技士は電気工事の主任技術者になれる。
電気通信工事の施工管理技士は、現在は検定がないが、平成31年度から電気通信工事の施工管理技士を認定を開始する予定だ。
http://www.mlit.go.jp/common/001209827.pdf
一方、電気電子部門の技術士に合格した後、所定の研修を受講すると監理技術者として活動できる。技術士を目指す目的は色々あるが、会社から監理技術者が不足しているのでトライしてくれと奨励される場合もあるだろう。そのような場合には、現在は技術士を目指すしかないが、平成31年度からは1級電気通信工事施工管理技士を目指すという方法も選択できる。
東京オリンピック、パラリンピックに向けて各種工事がひっ迫しているからかどうかは不明だが、建設業法で定める監理技術者が不足しているためと想像される。平成31年度というと技術士の二次試験の精度も改定される。電気電子部門の合格率は結構狭い門だが、施工管理技士というバイパスルートが出来上がると、技術士の電気電子部門はさらに狭き門になる可能性があるかもしれない。
電気電子部門を目指す人は、ぜひ今年度のうちに口頭試験まで一気に突き進んで合格の栄冠を勝ち取って欲しいと思う。
以上
2018年07月07日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
筆記試験まであと1週間となりました。
受験される皆さん、勉強は計画通りに進みましたか。
計画通りに勉強できなかったので、受験やめようかと思っておられる方も
おられるかもしれませんが、諦めずに受験して下さい。
今更焦ってもしかたないので、現在できることをすればよいと思います。
手書きの練習を全然されていない方は、手書きの練習をして下さい。
1週間、手書きの練習をするのとしないのでは雲泥の差です。
手書きの練習は十分されている方は、ノートの見直しをメインに
1週間過ごされたらよいと思います。
この1週間に見直したところがきっと出題されます。
そう思うと、ちょっとの時間でもノートの見直しができますよね。
最後に、アドバイスを一つ...
とにかく、自信を持って回答して下さい。
あなたがどう考えて、どのような解決策を出すかが重要で、
「一般的には・・・」ということはあまり意識しなくてよいと思います。
筆記試験Ⅲの回答について口答試験で聞かれることがあります。
その時、「私はこのように考え、このような解決策を考えました」
というストーリーが言えるような回答にすればよいのです。
その解決策が一般的なものでなくても、貴方が今までの経験から
そうすべきと思う通りに書けばよいのです。
とにかく、自信を持って回答して下さい。
ご健闘をお祈り致します。
2018年07月31日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
先に、口頭試験で筆記試験の回答について聞かれることがあることを書かせて頂きました。
口頭試験の中のどのようなシチュエーションで聞かれたかよく分かりませんが、
「回答しなかった(選択しなかった)問題について、どのようにお考えですか」みたいな質問が
あったことがあるそうです。
口頭試験で万全を期するという意味では、Ⅱ-1、Ⅱ-2、Ⅲで回答しなかった問題も
一度、回答を作成してみましょう。
書籍やNetで調べながらでよいので、模範回答を作ってみましょう。
出題されるということは、その選択科目の技術士として知っておくべき事項であると考え、
自己研鑽のつもりで、回答してみましょう。
これから、口頭試験の準備をしていくと分かることですが、技術士には「継続研鑽の責務」が
あります。
もし、「回答しなかった問題」についての質問があったら、合格前から「研鑽」に
努めているアピールもできると思いますので、急ぎませんがやっておいて損はないと思います。
頑張って下さい。
2018年09月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
この文章は、もちろん一次試験の受験生に対して書いています。
同時に、二次試験の筆記試験を受けたあと、口頭試験をむかえる受験生に対しても書いています。
そればかりか、総合技術監理部門の受験生に対しても書いています。
適性科目は、技術士試験において、二次試験の口頭試験でも、総監の試験でも、共通して問われる内容になっています。
たとえば、適性科目では、毎年、技術士法の第4章の「技術士の義務」から、いわゆる「3義務2責務」に関する出題がなされます。
つまり、
・第44条の「信用失墜行為の禁止」
・第45条の「秘密保持義務」
・第45条の2の「公益確保の責務」
・第46条の「名称表示の場合の義務」
・第47条の2の「資質向上の責務」
について、問われます。
そして、この3義務2責務は、二次試験の口頭試験で問われる項目でもあります。
たとえば、つぎのような質問が、採点官からされます。
Q.技術士の3義務2責務を言ってください。
Q.信用失墜行為とは、たとえばどのような行為ですか。
Q.秘密保持義務違反をした場合、どのような罰則がありますか。
Q.公益確保の「公益」とは何ですか。
Q.資質向上にかかわるCPDについて説明してください。
これらの問いかけは、適性科目の過去問をよく見直しておくと、難なく答えられます。
また、総監の試験では、適性科目で取り扱われる「品質・コスト・納期」「労働関連法」「情報セキュリティ」「データ改ざん」「製造物責任法」「知的財産法」「国際規格」「リスクマネジメント」「技術関係の時事問題」のすべてが関連します。
ですから、一次試験の受験生は、適性科目を丁寧に勉強してください。
また、口頭試験や総監試験の受験生は、いまいちど過去の適性試験を見直してみてください。
2018年10月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
二次試験にトライされた方へ
おはようございます。日本技術士会のホームページにおいて二次試験(筆記試験)合格者の受験番号
が掲載されました。もし、まだ確認していない人がいたら、次のURLにアクセスしてみてください。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/006/attached/attach_6160_1.pdf
合格された方へ
本当におめでとうございます。これまでのあなたの努力の成果ですね。立派です。次は口頭試験です。
9割の方が合格すると言っても、1割の人は不合格となっています。口頭試験で見るのは、本人自身
が受験したという本人確認とその人物像(=人格)ですが、それをきちんと評価してもらうには、
いくつかのポイントがあります。
1) 受験票に記述した720文字の業務概要の説明と質疑応答
2) 特に専門部門の知識や何が課題でそれに対する複数の対応策からなぜ提案の解決策を選択したのか、
どのような工夫をしたのか、どのように解決したのか、残留リスクはないのか、そういうことが
矢継ぎ早に聞かれますので、しっかりと解答できるように模擬練習しましょう。
3) これをクリアしたら技術士法で定める三義務二責務を聞かれます。ここまできたらあと少し。
4) なぜ技術士を目指そうとしたのかとか、学会に入っているのかとか、会社での技術士の扱いとか
難易度は低い問題だが、誠実にあなたの人物像を理解してもらえるようにしよう。
5) 最大のポイントはコミュニケーション能力です。質問に対して黙るのが最低です。口頭試験は
加点方式なので、少しでも多くの質問をもらい、それに対して適切に回答することで加点しま
しょう。答えられない質問が来ても、聴き直すとか、意図を確認するとか、xxを答えればいい
ですか?とかなんとか試験官が満足する状態に持っていきましょう。決して喧嘩してはいけません。
6) 不合格になる方の特徴は、自分の説を曲げない。試験官と論争になる。試験官が聞いていることに
答えない。関係ないことをペラペラ話す。黙る。陰気。ハケがない。などなど。
難関の筆記試験に合格したのです。自信を持って堂々とそして謙虚な姿勢も忘れずにチャレンジしてください。
残念ながら不合格だった方へ
これまでの努力に敬意を評します。また、これまで頑張ってこれたのは、家族や同僚や先輩技術士など多く
の人に支えてこられたことを忘れてはいけません。これまで頑張ったことは無駄にはなりません。きっと
あなたの実力に加算されています。今後どうするかを考える前に、少しリフレッシュしましょう。
再トライするのも良いし、作戦を変えてみるのも良いし、他の資格に変更するのも良いかもしれない。
ゆっくりと色々と考えてみましょう。そして、その結論がもう一度技術士にトライするのであれば、
我々は全力で応援します。
以上
2018年11月11日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
はじめに
今回の筆記試験は厳しかったですね。その難関を突破された皆様にとっては口頭試験は最後の関門です。近年筆記試験の合格率の低下と同時に口頭試験の合格率が上昇しています。しかし、油断は禁物です。やはり1割はカットされる可能性があります。その1割に入らない戦略で行くのか、合格の5割に入るための戦略で行くのか、合格の上位に入る戦略で行くのか。決めるのはあなたです。
不合格の1割に入らないための戦略
必須科目は選択式の問題で60%以上の正解率が合格基準です。記述式の問題IIと問題IIIの点数は、A判定は60%以上、B判定は40-60%、そしてC判定は40%未満だ。問題IIか問題IIIかのいずれかがB判定でも、トータルで60%以上の場合の総合判定はAとなります。しかし、選択問題の評価がA/BやB/Aの方は要注意だ。特に、口頭試験では、課題解決能力を問う問題IIIも口頭試験の試験官の面接材料として配布されます。したがって、もし判定にBがあれば、なぜ評価がBだったのかをしっかりと反省する必要があります。技術士の資質として、「フォローする」という能力が問われています。このため、口頭試験でのツッコミは必然的に厳しくなることを覚悟すべきです。これに対応するには、やはり入念な準備をするしかありません。
合格の5割に入るための戦略
要は合格者の平均像を目指すということです。現在のパターンは平成25年度から6年目ですので、口頭試験の傾向と対策もオーソドックスな質問を50問程度は用意して、それへの回答を用意することが大事です。模擬面接を最低でも3回程度は実施して、想定問答の見直しをすることです。忙しい日常の中でも、時間を捻出して、致命的なミスをしなければ、合格するでしょう。
合格の上位に入るための戦略
記述問題がA/Aの人は、単に合格するだけではなく、今後の後輩の規範になるような受験姿勢と受験勉強をしっかりとしてほしい。想定問題も100個程度は用意し、模擬面接も4-5回を目指そう。もしくは、用意した想定問答をスマホに録音して、隙間時間に何度も何度も繰り返し聴きましょう。何度も自分の問答の様子を聞いていると、ちょっと流れが悪いなあとか、冗長だなあとか、説明がロジカルではないなあとか気づくことがあります。ぜひ、自分自身で一人ツッコミをして、問答内容をブラッシュアップしてほしい。
さらなるスキルアップの方法を以下に列挙したいと思います。
1) 人の評価は最初の3つの印象でほぼ決まります
技術士にふさわしいと試験官に感じてもらえることが重要です。アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱するメラビアンの法則によると人は目から入る情報が55%、耳から入る情報が38%、そして話している内容はわずか7%です。また、スリーセット理論によると、人は最初の印象と二回目の印象と、三回目の印象でほぼ決まります。口頭試験で言えば、書類による印象と入室時の見た印象と、受験者が話す声の印象で受験者の印象=評価はほぼ決まります。入室時の身なりや動き、そして、受験番号や名前を述べた時には、試験官の印象がほぼ決まっていることをよく理解すべきです。
2)口頭試験は加点主義
口頭試験の試験官は、筆記試験であなたの答案を見て合格と判断してくれた人です。つまり、あなたを合格させようとしている。その期待に沿った努力をすることは当然の責務です。しかし、本番の口頭試験では、回答に困るような質問や、回答しにくい質問、質問の意味がよくわからない質問があるかもしれない。そのような時にはどうすべきでしょうか?適当に答えるのはダメです。時間の無駄だけではなく、試験官の印象まで悪くなります。必ず質問の主旨を再確認して、相手の意図に合うように回答しましょう。また、本当に知らないことは「すいません。その点は不勉強でよくわかりません。」「うまく説明できません。この後しっかり調べて勉強します。」などと潔く降参して次の質問に取り組みましょう。
3)試験官との論争は禁物
優秀な受験者ほど、自分の知見や意見に自信を持っていることが多い。試験官が理不尽なことを言うこともないとは言えません。そのような時に論争するのは厳禁です。これは議論の場ではありません。あなたは評価されている立場です。「へりくだる」必要はないし、自分の意見を曲げる必要もありませんが試験官に対する攻撃は最低です。そのような場合にも、「そのような見方があるのですね。勉強になりました。」とか、「この件は議論の余地がないと考えていましたが、そのような解決法もあると気づくことができました。ご指摘ありがとうございます。」など、要は相手の立場を理解し、試験官の意見を尊重する姿勢を崩さないことが肝要です。
4)PREP
プレゼンテーションでは、SDS法やPREP法が有効だ。SDS法とはSummary、Details、Summary、つまり、まず結論を述べ、その詳細を説明し、最後にまた結論を述べる方法です。またPREP法では、まず結論を述べ、その理由を述べ、その例を示し、最後に結論をもう一度述べます。人は、抽象的な一般論と具体的な各論を繰り返すと理解の幅が広がり、納得しやすい。これと真逆なのは、背景→条件→考慮事項→理由→(最後に)結論で、公務員が陥りやすいパターンです。口頭試験では時間の制限があリマス。まず結論を述べたら、試験官の顔を見て、「理由を詳しく説明した方がいいですか?」「この内容で詳しく説明してよろしいでしょうか?」とか聞いてから次に進むのがお勧めです。試験官によっては、最初の結論だけで「次の質問に移ります」と言ってくれることがあります。その場合には最初の結論だけで回答になっているので、貴重な時間の節約以上に加点を繰り返せるという効果があります。
5)イメージとロジックで人は納得する
人は物事をイメージして、ロジックを理解できたときに納得します。これは人間の脳が左脳と右脳に分かれていることに起因します。口頭試験の特に小論文(詳細業務)の説明のときに意識すべきです。つまり、例えば「橋梁」の改善を説明するなら、どんな橋かを試験官にイメージしてもらうことが必要です。幅員10mの橋なのか、100mの橋か、それとももっと巨大な橋なのか。どんな橋なのかのイメージがずれていたらこれは悲劇です。何を説明しても質疑が食い違ってしまいます。手振りをまじえなが試験官との間で同じイメージを共有できたら、次は冷静に端的にロジックを説明します。課題は3点です。目的はこれです。解決策は3つありますが、私はA案が最適と判断した。その理由は3つあります。このようにマジックナンバー(=3)をうまく活用しながら説明すると、人は納得した気になるものです。
まとめ
口頭試験の目的は合格することです。そのためには、不合格の1割に入らないという戦略でも、合格者の5割、つまり平均的な合格者の戦略でもいいと思います。しかし、本当に合格して、技術士として活躍したいと考えるのであれば、合格の上位者を目指して欲しい。技術士試験に合格するのはゴールではなく、スタートです。技術士として活躍するには、物を書いたり、講演で話をしたり、経営者の相談に乗ったりすることがあります。そのようなことに対応できる能力を有するのかどうかを試されているのが試験ですが、同時にそのような能力を伸ばすチャンスでもあります。単に合格するのではなく、上位者での合格を是非目指して欲しい。サッカーに例えて言えば、1点差で勝利するのではなく、2点差で勝利を確実にするのではなく、3点差をつけて、圧倒的な勝利を目指して欲しいと思います。そうすることで、相手に1点を取られても、2点を取られても、勝利=合格できると確信出来ます。最後の一踏ん張りです。栄冠をゲットすることをイメージして頑張りましょう。
2018年11月16日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士 建設部門の概要
技術士の部門の中でも、最も受験者数も多く、技術士会の会員数も多いのが技術士建設部門です。言い換えれば、現状多くの技術部門がありますが、技術士資格は建設部門のためにあると言っても過言ではないというのが現在の技術士制度が置かれている状況です。
技術士建設部門は、土木関係の受験者が多く、「土木業界の建築士」とも言われているため、必要に迫られて取得する人が多いためです。
専門分野も地質やコンクリート構造物の設計を行う場合から、河川整備、都市計画、鉄道や電力土木、港湾空港、道路、トンネルなど、土木関連の設計に関する専門分野や多くあります。
特に、道路や港湾空港など公共土木工事など大規模事業に関するものが多いのが特徴です。
技術士 建設部門取得後の活躍
技術士建設部門取得後の活躍は、他の部門とは比べ物にならない程というのが現状です。
これは、土木系公共工事の設計コンサル等を受注する際の、入札者条件に、技術士資格を持っている人員の数があるためです。
土木工事の設計を受注するような設計コンサルや鉄道会社、電力会社といった公共インフラを整備するような会社や、都市計画を行うゼネコンなど、資格を活かして活躍できる会社がいくらでもあります。
技術士建設部門を取得すると、転職に有利ということができます。
技術士 建設部門の問題点
現在、技術士制度改革の中で、技術士資格の国際化を謳っていますが、技術士建設部門の資格が国内での需要を満たすような形となってしまっていることです。
海外での設計コンサルなどを行う場合は、PEなどの資格と連携できるのは利点ですが、現状国内の需要のみで運営しているような会社では、技術士制度改革により、技術士資格の難易度が上がることで、取得できない人が増えてしまい、会社経営に行き詰ってしまうといった可能性もあります。
技術士建設部門は、土木業界では国内での必要資格といった側面が強く、こうした状況が資格制度の国際化にブレーキをかけていということもできます。
しかし土木分野も海外受注が増えていけば、現状は変わっていくものと考えられます。
2018年11月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士 農業部門の概要
美味しい野菜果物や肉を生産するためには、野菜の育て方や家畜の飼い方など、その分野の専門的な知識と技術が必要です。
現在、農業従事者が減ってきているとはいえ、人間は食べなければ生きていけないため、農業や畜産の分野の需要が途絶えるということはありません。
そんな農業の専門技術を扱う技術士部門が技術士農業部門です。
専門分野も牛や豚などの家畜の扱いを問う畜産、農薬や肥料の専門技術を扱う農芸化学、農業用水など農業に関する土木工事の農業土木、養蚕や農業全般を扱う農業及び蚕糸、農業に関する行政などを扱う農村地域計画、農業と自然との共生を考える農村環境、植物保護などがあります。
他の部門と比べても、専門分野が多岐に渡っているのが特徴です。
技術士 農業部門取得後の活躍
技術士として最も大きな需要があるのが農業用水の工事などを行う農業土木ですが、農業系のコンサル会社などで、灌漑用水の計画などを自治体などから設計コンサルを受注するような目的で取得します。
また、営林局などで林業の管理や肥料メーカーなどの工場で肥料の配合の研究開発などがあげられます。
農業は、TPP加盟などにより、今大きな転換期を迎えています。より品質の高い農産物を海外へも売り込むことも予想できますので、農業分野の技術革新が求められています。
技術士 農業部門の問題点
現在、農業部門の受験者は農業土木が約8割を占めるような状況となっております。
これは、やはり建設工事の影響で、土木工事のコンサル事業を行うために技術士が必要という流れを汲んでいるものと考えられます。
それ以外の分野では、受験者数も少なく、取得後の活用がなされていないという状況の表れであると言えるでしょう。
農業を行うのに技術士が必ず必要というわけではないということも大きく影響しています。農業でよい製品を作るのには経験が大きな武器になるため、知識だけでは太刀打ちできないというのが大きな理由と言えます。
しかし、経験の先にあるものは今の延長ですが、経験と知識を習得できれば、大きな力となるのは間違いがありません。
知識習得のために農業部門の技術士を取得してもよいのではないかと思います。
2018年12月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
口頭試験で、「5つの業務経歴のうち○番目について質問します」というパターンが増えてきています。
一般的には、720字の業務詳細を中心に質問されます。
しかし、業務詳細に取り上げなかった残りの4つも問われる可能性があるため警戒しておくと良いでしょう。
質問の形式はつぎのとおりです。
(1)○番目について、簡潔に(2、3分で)説明してください。
(2)○番目について、課題や問題点、解決策について説明してください。
(3)○番目について、どのような点が技術士に相応しかったですか。
いずれの場合にも、
①どのような業務であったか、
②どのような成果が求められていたか、
③課題と問題点はなにであったか、
④どのように思考して解決策を見出したか、
⑤結果としてどのような成果が得られたか、の5点を、ズバッと答えるようにします。
基本的には、詳細論文について、5分で説明する練習と同じです。
③について、「課題」とは、目標を達成するためになすべきことです。
わかりにくければ、課題=目標と考えてもよいでしょう。
問題点は、課題達成を困難にしている技術的な難所です。
技術的障壁、原因、真の原因(真因)、本質的な問題、ボトルネック、「壁」とさまざまな表現がされています。
ここを的確に見抜けるのが技術士です。
④について、技術者らしい思考力を表現するには、「着眼点」や「着目し、」といった単語やフレーズを使うとうまくいく場合があります。
(例)「わたしは、○○の技術が応用できることに着目し、××」のようにです。
口頭試験までもう少し。頑張ってください。
2019年01月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
受験申込書では、技術士に相応しい業務を書かないといけません。なぜなら、この受験申込書を使って、口頭試験が行われるためです。
受験申込書で、技術士に相応しいことが読み取れなければ、圧迫面接となる可能性が高まります。
単刀直入に、「業務詳細に書かれた業務のどの点が技術士に相応しいのですか?」と聞かれる場合さえあります。
また、最近では、業務詳細に取り上げなかった残りの4つの業務について、同じような質問をされる例が増えています。
技術士に相応しい業務とは、技術士法の第1条(目的)と第2条(定義)に記されている要件を満たすものでなければいけません。
つまり、第1条には、「その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。」と書かれています。
「国民経済の発展」と明記されているのですから、「利益が〇%上がった」とか、「本技術にり1日あたり〇分の時間短縮ができた」という記載があると良いでしょう。
加えて、第2条には、「技術士とは、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。」と書かれています。
ですから、「専門的応用能力」と明記されているのですから、「○○技術を応用して」とか、「〇〇分野で普及している技術に着目して」のように、凡庸な技術者であれば気づかないであろう『着眼点』を示せると良いでしょう。
「どのように思考して」、その技術的対応策を講じることになったか、を示すのです。
なにはともあれ、受験申込書はとても重要です。よく準備してください。
2019年01月16日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
こんにちは。
既に口頭試験を受験した方も居られるでしょうが、これから受験するという方もいるのではないでしょうか。
最終確認という意味で、口頭試験の想定問題(業務、社内に関わる問題)を集めてみました。ぜひご覧ください。
1. 業務経歴を1~2分で説明してください。
2. 業務内容の詳細について、あなたの立場と役割、課題・解決法・成果について3分程度で説明してください。
3. 現在の業務の技術部門と立場、役割は?
4. 業務で失敗したことはありますか?
5. 現在の業務で技術士としてふさわしい点はどこですか?
6. 業務内容の詳細に書かれている業務以外で、技術士としてふさわしい点はありますか?
7. 筆記試験の選択問題Ⅲで補足したい事項はありますか?
8. 選択問題Ⅲのもう一つの問題はどのような問題でしたか?
9. 受験動機はなんですか?
10. 技術士試験の目的は何ですか?
11. 社内では技術士はどのように評価されていますか?
12. 社内でどのように技術士を活かせれますか?
13. 技術士となった後はどのようなことをしたいですか?
14. 後輩への指導はどのように行っていますか?
15. 技術士会へ入会する予定ですか?
いかがでしょうか?まずは、受験申請した際に記入した業務内容の詳細からいくつか質問が来ます。完璧に説明できるだけでなく、何が技術士としてふさわしいのかという点に着目して説明できるようになってください。また、それ以外の業務を聞かれる可能性もありますので用意しておいてください。
さらに受験動機などの一般的な問いや社内外での技術士としての役割も聞かれます。再度、ご自身の社内の方との関わり方、社外の方との関わり方を整理してみて下さい。
その2では、技術士法や倫理に関する想定質問をまとめてみますので、そちらもご覧ください。
2019年01月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
2019年度から筆記試験の出題が多少異なります。詳細は以下のHPを見て確認してください。https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf
簡単に抜粋しますと、
|
旧試験 |
新試験 |
選択科目Ⅱ-1 |
600字×1枚×2題 |
600字×1枚×1題 |
選択科目Ⅱ-2 |
600字×2枚 |
600字×2枚 |
選択科目Ⅲ |
600字×3枚 |
600字×3枚 |
旧試験での選択科目Ⅱは、合計2400字を2時間以内でした。そして休憩を挟み選択科目Ⅲでは、600字×3枚(1800字)を2時間で書き上げる必要がありました。
2019年からは選択科目Ⅱで600字×3枚と選択科目Ⅱで600字×3枚の合計3600字を3時間30分で書き上げる必要があります。選択科目Ⅱと選択科目Ⅲの間に休憩を挟みません。
これまでの受験生の様子を見ると、選択科目Ⅱでは時間が余るが選択科目Ⅲでは時間が足りないという方が多いように感じました。今年から休憩が無いことで時間を有効に活用できるようになったと前向きに捉えましょう!
では、どのような時間配分で臨めば良いか?単純に文字を書くスピードは、24文字(1行)を1分として、600字の原稿用紙1枚を25分で書ききれるように練習をしましょう。できるようになれば、6枚を2時間30分で書くことができるようになります。残り1時間の使い方が重要となります。
筆記試験は手書きです。一番怖いのは、一度書いた内容を消しゴムで消して書き直す時間です。書き直すことが無いように事前に書く内容をまとめておく必要があります(この部分は別途ニュースで記載します)。選択科目Ⅱ-1では、基本的に専門知識が問われるため、特に書き方について迷うことはないでしょう。選択科目Ⅱ-2と選択科目Ⅲでそれぞれ30分間、考えをまとめる時間が使えます。配点はおそらくⅡ-2が20点、Ⅲが30点となります。配点と文字数から1時間の準備時間を配分しても良いかもしれません。
①書く時間を短くする練習
②時間内に考えをまとめ、構成を考える練習
インプットの勉強だけでなく、アウトプットの練習も必要となりますよ。
2019年01月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
2014年7月4日に公表された「国土のグランドデザイン2050 〜対流促進型国土の形成〜」 を受け、その後具現化に向けた動きが、国交省総合政策のうち重点的政策の項にまとめられています。
このうち、まち・ひと・しごとの創生〜「国土のグランドデザイン2050」を具体化し、国土交通省の組織・施策を動員,「国土交通省重点政策2014」については一読をお薦めします。
鋼構造の視点からは、「4. 地域を支える産業の担い手の確保・育成等」 を実現するための技術的方策が問われそうです。これは、「国土交通省重点政策2014」の9ページ(資料2-37ページ)にも具体的な対策とともに掲載されているので、しっかりと読んでみて下さい。具体的には民間資本や人的資源を活用した維持管理や、PPPやPFIの利活用が考えられます。また、「省力化やロボット化」といったキーワードで担い手を確保し、人材の育成に関しては、BIM(あるいは土木版のBIMであるCIM)による技術継承の効果の側面をあげることができます。
それにしても、2050年までに日本人は約9700万人まで減少してしまうのですね。しかも高齢者の比率が今以上に増加します。そのような状況では、これまで以上に効率化、省力化が求められるのは至極当然です。これらの課題と共に対策までまとめておきましょう。
BIMについては、コスト縮減効果や維持管理局面での効率化,意思決定の迅速化が注目されがちですが、記録を継承するということは、同時に技術も継承できる意味を持つことに留意してください。
以下、参考URLです。
「国土のグランドデザイン2050 〜対流促進型国土の形成〜」
http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudoseisaku_tk3_000043.html
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/point/index.html
http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/point/sosei_point_tk_000018.html
2019年01月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
2019年度から、3時間30分の中で、3600字もの論文を記述しなければならないという技術士2次試験で、
満足のいく結果を生み出すためには筆記具にこだわることも大事です。
限りある時間内で、芯が何度も折れるのは時間の無駄です。私の中で最も論述試験に適している筆記具は、
だと思います。「デルガード」は2014年に発売され、“どれだけ力を込めても折れないシャープペン”として累計1000万本以上売り上げています。
さらに今では、ペンのトップにある消しゴムに新しい機能が追加された「デルガード タイプER」というものが発売されています。
どのような機能かというと、逆さにするだけで消しゴムが出てきて、ロックされるので消している際に引っ込まない、そしてペンを元に戻すと自動的に引っ込むというものです。間違いに気づき、消す際にも時間短縮につながりますね。また消しゴムを落としてしまうといった失敗が無くなります。
デルガード以外にも、芯が折れないというシャープペンはいくつかありますが、あらゆる角度で強い筆圧がかかっても折れないというペンはコレだけだと個人的に思います。
筆記具売り場で、1本450円程度で買えると思います。
この他に、論文の構成を考えるときに使う筆記具は、別に用意してください。少ないスペースに書き込むことになりますから、0.4mmか0.5mmのメカニカルペンシルがお薦めです。こちらは、個人が好きなペンで問題ないと思います。
何事も、あなたのパフォーマンスを最大化するためです。3時間30分で3600字を記述するために必要な筆記具について、今一度考えてみてください。
2019年01月24日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
初めて受験する方、これまで受験したことはあるが、不合格となってしまった方、おられると思います。
技術士試験の勉強方法って、特別なことをしなければいけないのでしょうか?
そんなことを考えている受験生もいると思います。
まず大事なことは、当然ですが、過去問を知ることです。
当たり前なのですが、意外とこのことが抜けている人が多数です。
過去問をキッチリ調べ、出題傾向を探りましょう。
毎年繰返し出題されている分野がありませんか?
問題内容や言葉は違っていても、求めている解答は同じではないですか?
このような問題は「必ず」勉強すべき内容なんです。
逆にこれを得意分野にできれば合格率は上がります。
回答方法は論文を書くことによって回答します。
つまり、わかりやすく、起承転結に留意し、現状・課題・問題点・解決策の順に書かなければなりません。
難しく感じる必要はありません。なぜなら過去問を見ると、問題の中で(1)、(2)、(3)と3つの問題を提起してくれ、
それぞれ(1)現状の課題を述べよ、(2)解決策を述べよ、(3)解決策の利点と問題点を述べよ、と順に問うているからです。
問題の順に従って回答すれば、論文の出来上がりです。
他の受験生と差別化を図るために1歩踏み込み、具体例が入っていると更に高得点となりますよ。
書ける問題(得意分野)を増やすことが大切です。
すべての分野を勉強する必要はない。それは時間的、物理的に不可能です。
過去問は出題確率が高いので、効率が良いのです。
私のニュースでは、過去問と解答例、そして出題に関係しそうな国の政策などもご紹介していこうと思います。
2019年01月24日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
<簡潔に回答する>
質問1:「経歴と業務内容の詳細に書かれた業務について3分程度で説明してください.」
殆どの方が5分以上掛かっています。
試験官は事前に読んでいます。
業務概要、自分の役割、課題、解決策、結果を簡潔に説明してください。
特に課題に対して自分がどうしたのかを+αで説明すると良いでしょう。
口頭試験は加点方式です。時間を超過すると質問の数が減り、加点チャンスが減るということです。
<技術士にふさわしい高い専門性>
質問2:「○○をしたと書かれていますが、なぜそうしたのですか?」
NG:「上司に指示されたので。」「マニュアルに書いてあったので。」
これらの回答では技術士にふさわしいとは言えません。
技術士は、他の技術者と比較し、高い専門性を有し、課題解決能力に長けていなければなれないのです。
OK:「通常であれば□□を行うのですが、△△を考慮した事前解析の結果、○○をしました。」
周囲の環境や安全面、公益などを考慮したなどと実際に考えたこと、もしくは結果的に良かったことでも事前に検討したと言ってしまって良いと思います。
要は普通の人とは違う、1歩踏み込んで考えたということをアピールしましょう。
当然、「では具体的に手法を説明してください。」という質問にも答えられるように事前に準備しておきましょう。
一番NGなのは、業務詳細に書いた内容を理解していない事、わからないと答えること、無言になってしまうことです。
これらを考えると、業務詳細に書く内容は、できるだけ最近の事例が良いでしょう。
何年も昔に対応した内容ですと、具体的な部分を忘れてしまっている場合があるからです。
2019年01月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士 情報工学部門の概要
GoogleやAmazonなどのIT企業が活躍できるのもコンピュータや情報ネットワークが基幹にあることが大前提となります。
コンピュータやネットはスマートフォンなどの普及により、今まで以上に身近なものとなりました。そんな情報化社会を支えているコンピュータ工学やプログラミングやネットワークの技術部門の内容を専門分野とする部門が、技術士情報工学部門です。
専門分野としては、コンピュータの構造や組み込みシステムの内容を問うコンピュータ工学、プログラミングやソフトウエアの安定性検証などの内容を問うソフトウエア工学、情報システムを使ったシステム構築に関する内容を問う情報システム・データ工学、ネットワークのセキュリティやネットワーク構築に関する内容を問う情報ネットワークの4分野があります。
技術士 情報工学部門取得後の活躍
技術士 情報工学部門を取得すると、情報系部門の専門家として、システムインテグレーションを行う会社や、情報システムを構築する会社に就職し活躍することができます。
NTTやKDDIといった電話会社も、現在は、自社設備としてサーバーを構築することが多いため、IT分野の業務に力を入れております。こうした会社でも活用できる可能性もあります。
情報工学部門は、今後5Gネットワークの開発など、多くの広がりが期待できる部門ということができます。
技術士 情報工学部門の問題点
他の分野と比較しても、受験者数も安定しており、一定の需要があります。
情報処理技術者やシステムアドミニストレータなど、他の知名度のある情報関連の資格もありますが、やはりそうした資格と比較しても難易度が高く、取得することで一定の技術水準をクリアしているとみてもらえることが多いようです。
プログラミングなどを行うのに許可が必要な資格はなく、誰でも仕事に従事することができますが、そういった仕事だからこそ、対外的に技術があることを証明する資格として技術士情報工学部門が活用されています。
2019年02月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士試験では、業務上の課題を成し遂げるときに、障害となる「問題点」を絞り込むことがたいへん重要です。
この「問題点」は、設問中でいろいろな表現がされます。
また、受験対策会社の講師や、参考書でもさまざまな用語が使われます。
たとえば、技術的障壁、本質的問題、技術的課題、第2の問題、真の問題、原因、真の原因、真因、単に「壁」、業務上の「難所」、ボトルネックなどです。
用語が定まっていないために、多くの受験生は混乱してしまいます。
しかし、ここでのポイントは、この「問題点」が小さな点ということです。
また、その点を解決さえすれば、業務で直面している「問題」が解決してしまうということです。
ですから、さまざまな用語が使われていたとしても、この「問題点」を明確にすることが、問題解決の最重要ポイントとなります。
そこで、いまいちど『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』を確認することをお勧めします。
このコンピテンシーには、専門的学識、問題解決、マネジメント、評価、コミュニケーション、リーダーシップ、技術的倫理、継続研鑽の8項目が含まれます。
そのうち、問題解決では、「業務上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、調査し、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し分析すること」が要件のひとつになっています。
したがって、「問題点」とは、より正確に言い換えると、「問題発生要因」と「制約要因」となります。
本日のお話しが、腑に落ちるときには、合格にかなり近づいていると言えるでしょう。
現時点でよくわかっていなくても、正しく学習を繰り返していれば、ある日、開眼するはずです。
がんばってください。
2019年02月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
平成31年度から試験制度が変わります。Ⅰの必須科目は、600字詰答案用紙3枚です。
Ⅱの選択科目は、Ⅱ-1とⅡ-2をあわせて600字詰答案用紙3枚です。
おそらく、Ⅱ-1が1枚、Ⅱ-2が2枚となるでしょう。
そして、Ⅲの選択科目が3枚です。
それぞれ、試されているスキルや、評価基準が異なります。
したがって、経験豊富な講師や、受験対策会社の指導を受けたほうが、効率的です。
独学組は、『平成31年度技術士第二次試験に関する出題内容等について』と『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』を熟読し、対策するとよいでしょう。
たとえば、Ⅱ-1では、専門知識を問われています。
Ⅱ-2では、応用能力を問われています。
ですから、当然に、記述しなければいけない内容が変わってきます。
Ⅱ-2は、いままでの試験から、おそらく600字詰原稿用紙2枚になると先ほど言いました。
そこに、応用能力を示す「業務遂行手順が説明できること」や「業務上の注意点・留意点や工夫を要する点」を説明すると加点につながります。
また、「業務上に求められるリスクとその対応を記せ」、「業務を行う際の利害関係との調整で留意する点を述べよ」という設問がくる可能性も高いでしょう。
ここでも、専門知識ではなく、それから一歩踏み込んだ応用的な記述をすると加点されやすくなるはずです。
にもかかわらず、教科書や白書で覚えた専門知識を披露してしまうと、得点を積み重ねることができず、合格圏に入れません。
技術士試験で試されている能力は何か、各設問で問われているスキルは何かを明確にして、効果的・効率的に対策をしてください。
2019年02月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
平成30年度まであった択一試験が、平成31年度からなくなりました。それでも、キーワード集を作ることは有益です。
なぜなら、筆記試験でも、とくにⅡ-1では専門知識が試されるためです。
キーワード集で取り上げる専門用語は100個をいちおうの目安としてみましょうか。
目標数がなければ、モチベーションは上がらないし、そうかと言っていきなり300個としてしまうと、キーワード集をつくる「作業」そのものが目標になってしまうからです。
キーワード集をつくる作業は、あくまでも専門知識を問う設問に対応するためであることを忘れてはなりません。
さて、取り上げる100個のキーワードが、的外れな用語では成果につながりません。
そこで、つぎの3つ順番で選んではいかがでしょうか。
1.過去問で問われた用語
2.関係法令や制度
3.その他(受験部門にかかわる省庁のホームページや白書で頻出の用語など)
1.の過去問は技術士会のホームページで掲載されている年度すべてをチェックしておくと安心できます。
2.を取り上げた理由は何か?
それは、『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』の「専門知識」の要件に、「技術士の業務に必要な、我が国固有の法令等の制度及び社会・自然条件等に関する専門知識を理解し応用すること」と明記されているからです。
つまり「法令等の制度」を理解していることが求められているのですから、主要な法令の第一条(目的条文)くらいは、暗唱できるくらいにしておくのが得策です。
平成31年度からは、このコンピテンシーで評価します。技術士制度をよく理解した講師や、受験対策会社の指導を受けると、効果的・効率的に対策ができます。
2019年02月04日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の中で合格する人の特徴として以下の3点が共通していることに気づきます。
・素直な人(言われた事をすぐに実践する人)
・何事にも積極的であること(行動が速い)
・人のネットワークが広いこと
素直な人は、教えられたことを自分の中で理解し、合格するために真似をすることを始めます。
教えられたことを素直に実行に移すのです。
逆に、教えられたことに対して反抗的な人は、自分はそう思わないと考えたり、
同じやり方は嫌だと考えたりしてしまいます。結局、悪い部分を直さずに、実行に移すこともできないのです。
教える方々は、自分の経験をもとに合格するためにはどうしたら良いか?を伝えています。
受験生を落とすことを考えて発言する人はいません。まずは素直になることが大事です。
また、周りに何をやってもうまく立ち回る人、結果が付いてくる人、要領がいい人がいると思います。
そのような人に共通する事は、積極的に行動し、人材ネットワークも広いことが挙げられます。
資格試験において、膨大な知識を限られた時間で頭の中に詰め込むことは、時間と効率が大事になります。
時間が大事なのに、すぐに行動しなければもったいなくないですか?
また、近くに資格試験を経験した方が居れば、様子を聞けばいいんです。
勉強方法はどうしたか?時間の作り方は?教材は?などと質問すればいいんです。
それは、ズルでも何でもなく、効率が良いやり方です。
まず、受験したいという資格があるならば、素早く行動に移してください。
そして廻りの方々の経験をうまく利用してください。更に、それらの情報に対して素直になってください。
合格する為には、これらのことが大事です。
2019年02月06日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆様、すでに勉強を始めているでしょうか?
技術士2次試験は、2019年7月15日です。
あと、約150日しかありません。技術士2次試験の試験内容は容易ではありません。
いかに効率よく時間を作るか、これが合格のためには非常に大事なものになります。
通常のお仕事があり、休日はご家族のために時間を費やす必要もあるかと思います。
一例として、どのように時間を作るかについてご紹介致します。
まず、最も時間を多くとれる時間は、通勤時間です。
電車での通勤の方に限定されますが、片道1時間の通勤時間を勉強時間に充てることができれば、1日2時間を確保することができます。
月に20日間出勤すると月に40時間、2次試験までに200時間近く勉強時間を確保することができるのです。
ただ、車内でできる勉強に限られます。たとえば、キーワードについて調べることや、論文の構成を考えることはできると思います。
次は、休日の時間の使い方です。
休日すべてを勉強に充てることは難しいですが、
例えば午前中だけ、もしくは夕方以降など、少なくとも3時間は勉強時間に充てたいところです。
なぜかと言うと、通勤時間での勉強では「論文を書く」という勉強ができないからです。
2次試験では1800字を限られた時間で書き上げることが必要になります。
つまり電車の中でキーワードの「インプット」を行い、自宅で「アウトプット」を行うという方法です。
論文を書く際には、試験時間と同じ時間をまとめて書き上げる訓練をしてください。
休日に3時間でも勉強に充てることができれば、2次試験までに120時間は確保できるはずです。
これでも合計で320時間です。合格を狙うためにはもう少し勉強時間を確保したいところです。
隙間時間に10分でも20分でも参考書を開くように癖をつけましょう!
2019年02月08日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
どんな試験を受けるにも暗記しなければならないものは必ずあります。
数学でも数式、免許でも標識、TOEICでは英単語などです。
では、どうしたら効率よく暗記ができるのでしょうか?
私の経験から得られる方法をいくつかPICK UPしてみました。
1.ただ覚えるのではなく、理解する。
理解すれば記憶しやすくなるはずです。
2.全体から理解し、徐々に細かい部分に到達する。
まずは全体の流れを見渡してから細部に移る方が、理解が楽です。
イメージとしては、芯となる幹を作ってから徐々に枝葉を増やす感じです。
3.記憶が消える前にもう一度覚える。
反復する事が大事なのは、理論的にも証明されています。
忘却曲線というやつです。
4.60分毎にテーマを変える。
集中できる時間は15分間隔であり、最大でも60分程度です。
1つのテーマを60分間勉強し、休憩を15分程度入れてから別のテーマに移る。
5.字に書く、口で読み上げ耳で聞くなど、5感をフル活用して暗記する。
これはキーワードだけでなく、論文の内容でも一緒です。
例年似たような出題がありますから、
回答を暗記するくらいたくさん書くことも大事です。
6.因果関係や課題・解決策、メリットデメリットなどを結びつける。
物事は、原因と結果がセットになっています。
また論文での出題も必ず現状の問題点を挙げ、
解決策を答えよという問われ方をされます。
7.十分な睡眠をとりましょう。
睡眠により寝る前の記憶を脳内で整理してくれます。
余分な夜更かしは避けましょう。
いかがでしょうか?
科学的に立証されている暗記法に、私の経験を交えて書いてみました。
暗記すれば受かる試験、というほど簡単な試験ではありませんが、
暗記しないと始まらないのも事実です。
自分なりの暗記法を探してみて下さい。
2019年02月09日 作成 / 執筆:技術士システム【運営者】講師
平成31年度からの技術士 二次試験の改正について、一番の大きな変更点は、筆記試験の必須科目から「択一式」がなくなり「記述式」になります。
知識の整理ができたらば、とにかく論文の作成技術を高めることが必須です。
以下、日本技術士会より参照
平成12年の技術士法改正から十数年が経過し、産業構造や経済構造、社会ニーズ、国際的な環境が大きく変化し、それらに対応した技術士制度がどうあるべきか、その目指すべき方向性が改めて問われていることから、時代の変化に対応した高い専門性と倫理観を有する技術者の育成・確保のための技術士の資質の向上、技術士制度の活用の促進及び技術士資格の国際通用性の確保を目的として、平成27年2月より科学技術・学術審議会技術士分科会において、今後の技術士制度の在り方について審議が行なわれてきました。
その結果、平成28年12月に同分科会として報告書「今後の技術士制度の在り方」が取りまとめられました。同報告書では、第二次試験の試験科目(選択科目)の改正及び他の国家資格との相互活用の促進について具体的な改善施策が提言されるとともに、今後検討すべき事項がとりまとめられ、上記提言に対応するために関係する省令及び告示が改正され、平成31年度の技術士試験から実施されることとなりました。
平成31(2019)年度 技術士試験の概要について
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf
平成31(2019)年度技術士試験合否決定基準
https://www.engineer.or.jp/c_topics/006/attached/attach_6324_1.pdf
技術部門別の選択科目の内容【新旧対照表】
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_2.pdf
2019年03月05日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
資格試験や受験などを控えた受験生にとって、一番の敵は自分の心だと思います。
勉強期間中はとてもつらいですし、焦りや不安、疲労感ややる気が出ないなど、負の心理にはまることも多いです。
こうした「良くない」傾向が出てきたら、心理学を思い出して原因を探ることで解決できることもあります。
受験生が陥りやすいパターンを心理学の法則からひも解いてみましょう。
①「パーキンソンの法則」:与えられた時間を全て満たすまで膨張すること
②「一貫性の原理」:無意識に行動や態度、発言について一貫性を保ちたいと思うこと
③「バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)」:今まで情熱的に注いできたことに、急に意欲が低下し、自己嫌悪やうつ状態になること。
①例えば、Aの議題について2時間会議をしましょう。といった場合に、2時間ギリギリまで時間を使ってしまうことはありませんか?
また、子供が夏休みの宿題を最初にやらずに最終日まで残ってしまうなどです。
これらの行動は全て受験生に当てはまります。
まだまだ資格試験日まで時間があると思っていませんか?
資格試験の試験日までまだ余裕があれば、勉強を今すぐ始める必要はないと考えてしまうのも、
「パーキンソンの法則」が働いているからです。
まずは自分の心理に「パーキンソンの法則」が働いていると自覚し、自分の心理にブレーキをかけましょう。
他の受験生はまだ取り組んでいないと優越感を持ち、自ら積極的に時間管理を行いましょう。
②すぐあきらめるような三日坊主の悪癖から抜け出して勉強を続けるために、この「一貫性の原理」を活用しましょう。
「一貫性の原理」は、自分一人で決意するのではなく、大勢の前で宣言すると強く働きます。
家族、友達、会社の同僚などに「勉強をやり続ける」、「合格する」と宣言するのです。
宣言することにより、ダメな人だと思われたくないという心理が働き、頑張ることができるようになるでしょう。
③元々は、医師や教師などにあらわれる「極度の疲労と感情枯渇の状態」が注目されて生まれた概念で、
心的エネルギーが過度に要求される職種であるのに人間が相手であるために努力しただけの結果が出るとは限らず、「目に見える成果」が得にくいことが原因です。
そのストレスから生じる状態を、アメリカの精神分析医、フロイデンバーガーが「バーンアウト=燃え尽き」と名づけました。
予防法としては、燃え尽きの兆候に早めに気づくことが大切です。
兆候に気づいた場合は、自身の生活様式を見直して、セルフケアを行いましょう。
リフレッシュも時には大事ですし、先月の自分よりも前進したとわかるように目に見える結果を残すことも大事です。例えば、予想問題を解いてみる、採点してもらうでも良いでしょう。
定期的に論文を添削してもらい、その都度コメントを真摯に受け止めて復習するということが大事です。
その時点での自分の実力を理解することもできるし、モチベーションにも繋がります。
是非、お手伝いをしたいと思っていますので、何でもお気軽にご質問してください。
2019年03月28日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
技術士2次試験の受験申込期間は
2019年4月8日(月)~2019年4月24日(水)となります。
今年受験しようと考えている方は、既に業務内容の詳細を書き始めている、
もしくは、書き上げている時期かと思います。
ご存知のとおり、業務内容の詳細は、筆記試験の合否には全く関与しません。
筆記試験を通過した後の口頭試験に深く関わっており、
業務内容が試験官に上手く伝わらない、
業務内容が技術士たるレベルに到達していない、などと
判断されてしまったら、不合格となるしかありません。
それを防ぐために、既に書き上げた方々も提出前に再度チェックをして下さい。
以下、チェックポイントです。
受験者の皆さんが受験申込書に記入した「専門とする事項」に関して、
実際に行った業務のうち受験する技術部門の技術士にふさわしいと思われる業務について、
1例挙げて以下の事項について記述します。
この中で大事なことは、
①ちゃんと自分で行動した業務か?
➔上司に指示されるまま行動していないか?
②業務内容が受験する「専門とする事項」と合致しているか?
➔合致しなければ一発不合格です。
③技術士たる高等な専門的知識が必要であったか?
➔必ず、どこが技術士に値するか、と質問されます。
④一般的に見ても「技術的成果」と見られるか?
➔あまりにも専門的すぎると短時間で理解してもらえません。
⑤将来の見通しが説明できるか?
➔どのような形で社会貢献できるのかが説明できますか?
自分が書いた内容は、自分ではわかっていても他者が読むとわかりにくいこともあります。
周りの人に読んでもらう、合格経験者に読んでもらうなど対策を取ってください。
2019年03月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
勉強と研究の違い
勉強とは自分は知らないけど世の中では既知な知見を得ること。教科書で学ぶことは学習だ。一方、研究とは、世の中でも未知な知見を得ることだ。教科書を新しく作ることは研究と言えるだろう。
技術士になるには学習が必要
技術士の過去問題は公開されている。こんな問題が出るよと前もって見せてくれている。なので、こんな問題が出たら、こんな風に解答しようと準備しておけば良い。これがいわゆる技術ノートだ。自分の場合には、重要そうなテーマを100個ほど集めて、それに対して、そのキーワードの概要=特徴と、課題と、その課題への対策をA4でまとめる。そして、その技術ノートを見ながら、600字の原稿用紙に特徴とか課題を書くドリルをする。原稿用紙にうまくかけた時にはそれを技術ノートにフィードバックして改善する。逆に原稿用紙にうまく書けないときは、そもそも技術ノートが行けていないので、補強する。これを3回ぐらいやると、かなり使える技術ノートになるし、まとめるべきキーワードがどんどん増えてくる。
技術士になったら研究にシフト
技術士試験に合格した後も、技術ノートを磨くべきという人もいる。しかし、より重要なことは、それまでに学習した内容をベースにしてもっと深堀すべきだと思う。自分なりに解決できるような社会的な課題を探したり、技術動向を調べたりすることと、それをアウトプットすることだ。学会でもいいし、ブログでもいい。大事なことは色々な新しいことに興味を持ち続けることだろう。自分も分からないことがあるとまずWikiで調べるが、どんどん深く調べていくと、最後はWikiに書かれていないことにたどり着くことがある。Wikiに書かれていることを調べるのは学習だけど、Wikiに新しい内容を書き込むことは研究活動の一つと言えるのではないだろうか。
まとめ
技術士は実社会の課題を解決することがミッションだ。そのためには、勉強は必要だが、それだけでは不十分だ。やはり研究することが必要だ。そして、研究成果を上げるには、テーマ選定が重要だ。どんなテーマを設定するかは、やはり自分が好きなこと、興味のあること、求められていることが候補だろう。個人的には、好きなことを好きなだけ研究し続けるのはワクワクするし、楽しい。そして、それが他人にも認められて、後追いで自分の仕事になることはなんども経験した。あなたも技術士になってワクワクしながら社会的課題を解決しませんか。
以上
2019年04月17日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
技術士二次試験の合格基準は文部科学省技術士分科会で決定されます。
その方針の柱として、知識ではなくコンピテンシーと言う尺度が提唱されています。
この「コンピテンシー」とは、
職務における効果的、ないしは優れた行動に結果的に結びつく個人特性という意味です。
つまり、仕事の品質や性能を高めるような行動をとれる人の特性です。
実際に、仕事の現場に出向くわけには行きませんので、試験では事務の場面を模擬して、試験官が答案等から推し量ります。
コンピテンシーをよりわかりやすい形で表現できれば、得点は上がるはずです。
私の言葉で、より噛み砕いてコンピテンシーについて書いてみると以下となります。
これらを遂行する為には、当然土台には幅広い基礎知識が必要となります。
皆さんはこれまでの業務で、問題や課題を咀嚼し、自分の持っている知識や技術を基礎にして解決した経験はないでしょうか。
その業務こそ技術士たる姿かと思います。
その資質が試験官に伝わるような論文の書き方を心がけてください。
2019年05月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士試験の勉強をするとき、5月中旬から6月下旬ころに、伸び悩みを感じる人がいます。とくに、4月頃に、技術士試験の勘所がわかって、ゴールデンウィークにしっかりと勉強できた人の多くが、この一時的に学習効果がみられなくなる経験をします。
これは、心理学で「プラトー」や「学習高原」と呼ばれる現象です。
学習曲線が一時水平になり高原状を呈するため、そのように呼ばれます。
しかし、この現象は、勉強が進んだときに必ず現れるものと割り切って、勉強を続けましょう。
厄介なことは、プラトーはいつまで続くかわからないことです。
この先が見えない停滞感は辛いものです。そこで、つぎの3つのいずれかで対応するのがおすすめです。
1つ目は、独学をやめ、受験指導の講師にアドバイスをもらうことです。
経験豊富な講師であれば、どのような点で伸び悩んでいるのか的確に指摘することができるからです。
それによって、早期にプラトーを抜け出せるでしょう。
2つ目は、受験仲間を作り、情報交換することです。
仲間がいると、疑問点を教えてもらえます。
それだけでなく、ペースメーカーにもなってくれます。
仲間がいることで、プラトー時に、多少無理をして勉強を続けることできます。
3つ目は、取り組み課題を細かく分けることです。
小さな課題であれば、心理的な負担が軽減されるからです。
例えば、原稿用紙1枚モノの問題を解くときには、600字を書こうとせずに、200字だけ書いて「良し」とするのです。
つまり、600字で答える選択科目Ⅱ-1の問題は、たいていの場合、3つくらいの小問にわけられます。
そのうちの1つだけ答える訓練を繰り返します。
このような方法で、プラトーと上手に付き合って、勉強を継続してください。