2017年04月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
日常的な選択が多すぎてあなたの脳は疲れていませんか?
人の脳はできるだけ考えずに生活を送ろうとしています。以前の記事で「システムA」と「システムB」という考え方について紹介しました。「技術士二次試験の問題で失敗してしまうときは脳の使い方を見直そう」
行動経済学の研究結果によると、人は一日のほとんどを無意識で行動しようとするということがわかっています。選択が少ない方が脳へかかる負担が少ないからです。たとえば、部屋の片づけをしようとするとき「部屋が散らかりすぎてどこから手を片付けてよいかわからない」となったことはありませんか?それは選択が多すぎて脳が考えることを拒否しているサインです。
技術士二次試験の論文にむけて勉強しているときになかなか学習に取り組むことができない人もいるかもしれません。それも解決するべき問題が多すぎて、どこから手をつけてよいかわからないことが原因なはずです。その問題を解決するためには簡単な仕分けルールをつくると最初の一歩を踏み出しやすくなります。手をつけやすくするため。
たとえば、評価される論文を書くために専門分野として自分が深く理解できている部分、学習して知識を補強する必要がある部分に分けてみるところからはじめてみましょう。問題解決力を高めるためには現状で抱えている問題を細分化して、取りかかれる部分からはじめることがポイントです。最初の一歩はできるだけ軽く、踏み出すようにしてみましょう。そうすると問題解決力が徐々に高まってきます。
2017年04月15日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
皆さんご存知の通り、第二次試験受験申込の時に、「業務詳細の内容」を書く必要があります。これは、よく「小論文」などと呼ばれています。
『私は、学会論文などよく書いているので、論文はお手のもの・・・』と思っておられる方は要注意です。
「業務内容の詳細」は、「学術論文」ではなく、「自分が技術士としてふさわしい人間であることのアピール文章」なのです。
「技術士としてふさわしい」とはどういうことなのでしょうか。
『人によって「ふさわしい」のイメージは違うんじゃないか』と思われるかもしれませんが、実は、きっちり決まっているんです。
「技術士」は、国家資格ですから、「技術士法」に定められています。
(目的)
第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
ですから、技術士とは、
『「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」を行うことにより、「科学技術の向上と国民経済の発展」に貢献できる人だと認められた人』
ということになるのかと思います。
「業務内容の詳細」には、「自分が上記にあるような技術士にふさわしい人間である」ことをアピールする文章を書くということなのです。
このスタートを間違えてしまうと、いくら立派な成果を上げた業務であっても、試験官に『この人は技術士としてふさわしいの?』と思われてしまいます。
これを間違うと厳しい口答試験が待っています。
受験申込書を提出する前に再確認して下さい。
2017年04月17日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
以前、択一試験は今年度(平成29年度)で終わり、来年度からは論文による記述式に変更すると伝えていましたが・・・
まだ「できない」との情報が流れていますね~
技術士会は来年度から変更したいそうですが、肝心の文部科学省が決断できないようで・・・
実際は、文部科学省にそんな余裕がないのでしょう。
別の問題で大騒ぎなので・・・
「○下り斡旋問題」が沈静化するまでは・・・
が本音なのでしょう。
それに伴い、択一試験もそうですが、受験申込書(業務経歴票など)も変わらないことが予想されます。
来年度からは、業務内容の詳細(720文字)の文字数が変わると言われていたので、来年度は再構成しなくてはいけないとも言われていました。
ですが、変わらないのであれば、今年度完成形にしたものは来年度も再利用できることになります
(不合格という悪い想定をした場合ですけどね(笑))
今年が初受験でとりあえず慣れるための参考受験であっても、受験申込書(業務経歴票など)は添削し、しっかりとしたものを作成しておいたほうが来年につながることになりそうです。
来年は無くなるから択一は適当に・・・と考えている人は、考え直さなくてはいけません。
来年につながると思えば、今年からしっかり勉強できるのでは?と思い、不確定ではありますが、情報を伝えることにしました。
2017年04月21日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
すでに二次試験の申込書をした方
もしくは、これからする方
二次試験は、選択問題と記述問題です。選択問題は過去問をしっかりとマスターしましょう。
そして、記述問題は100個程度の技術ノートを作成して、それをネタに600字にまとめる
練習を繰り返ししましょう。さらにはそれをスマホに録音して繰り返しヒアリング練習しま
しょう。
それが合格への王道です。
でもそのための勉強時間と勉強場所は決まっていますか?
今日は忙しいから明日から始める。今週は忙しいから来週から始める。そういう考え方は
この場で捨てましょう。
やるなら今でしょう!(笑)
自宅で勉強する環境を持っている人や会社で勉強する環境を持っている人はいいですが、
そうでない人も多いと思います。自宅に帰ったら家族との団欒(?)、会社は仕事で振り回
される。とても勉強はできない。
そういう時には、自宅と会社以外の第三の居場所を作りましょう。私のお気に入りは
スタバですが、ファミレスでもいいし、ファーストフード店でもいいし、図書館でもいい。
どこでも良いので、多少雑音があっても良いので、自分のペースで勉強に集中出来る
第三の場所を確保しましょう。
例えば、私は朝方だったので、普段は7時に起きて8時に自宅を出てたが、5時半に
起きて、朝食取らずに5時45分に自宅を出て、会社近くのファミレスがオープンする
6時15分から6時30分でモーニングをいただき、6時30分から8時30分までの2時間を
びっちり勉強した。これを基本月金でやると週に10時間の勉強が出来る。
夜は、最寄り駅から自宅にまっすぐ帰らずに、モスバーガーによってポテトのみを注文して
(飲み物は水で我慢)できれば1時間から2時間勉強してから帰宅した。勉強時間が固定では
ないのは、遅くとも自宅には10時までに帰ることを優先したためだ。遅くなると、翌朝
5時半に起きるのが辛いので、帰ったら、お風呂に入って、ビール飲んで、少しテレビとか
見て早々に寝ました。
あとは、スマホに吹き込んだ音声をいつもいつも聞いていました。何度も何度も聞いていると
やはり覚えてしまうものです。しかも、ここはいまいちだなあとか、ここは論理が飛躍して
いるなあとか批評家の顔が出てきます。そこで気づいたことを技術ノートに反映させることで
技術ノートはどんどん熟れてきました。
ぜひ、自分のペースでじっくりと勉強できる場所と時間を確保し、それを習慣化してください。
習慣化されると勉強するためのパワーが少なくて済むので、その分学習がはかどります。
頑張ってください。
以上
2017年04月21日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
たぶんYESだと思います。少なくとも汚くて、乱雑な字は、採点官に良い印象を与えません。
優しくて、物分かりの良い採点官であれば幸運です。
しかし、「この受験生は、読みにくい字を書いて、『コミュニケーション能力』に難があるな」と判定する採点官もいるでしょう。
なぜなら、技術士には次の7つの資質能力が必要であると文部科学省が公表しているからです。その7つのうちの1つが、コミュニケーションだからです。
1.専門的学識
2.問題解決
3.マネジメント
4.評価
5.コミュニケーション
6.リーダーシップ
7.技術者倫理
コミュニケーションは、さらに次の2つの要件が示されています。
(1)業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
(2)海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。
つまり、(1)に示すように、「文書等の方法を通じて」、クライアント等の役どころとなる「採点官」との間で、『明確かつ効果的な意思疎通』ができなければ減点です。
それでは、字のきたなさを、どのように克服するか?
・文字の「とめ」と「はらい」だけでもしっかりと書いてみる。
・漢字は大きく、ひらがなは2割くらい小さく書く。
・タイトル、小見出しは「太字」やアンダーラインで強調してメリハリをつける。
・いつもの20%くらいは「丁寧」に書いてみる。
こんな小さな努力が当落を分けるかもしれないと思って、日常業務のなかでも取り組んでみてはいかがでしょうか。
2017年05月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
総監以外の場合は、択一試験は足切りのために使われます。
総監の場合は、筆記試験との点数と合算で、合否が判定されます。
いずれにせよ、択一試験で効率よく加点しておくことが重要です。
技術士試験では、多くの問題で、過去問を再利用して作問されます。
したがって、過去問を資料として対策をします。
このことから、「過去問を5回繰り返せば合格するか」とか、
「過去問だけで合格できる」といった情報が流れます。
半分は正しくて、半分は間違いだと、私は考えます。
なぜなら、この3年ほど、たしかに過去問を使った作問が多いのですが、難度を上げる技法が使われているためです。
たとえば、「もっとも不適切なものを選べ。」が、「もっとも適切なものを選べ。」に変えると正答率は下がります。
不適切なものを選ぶ場合、5つの選択肢のなかから、間違いを1つ見つければ、残りの選択肢を読まなくても構いません。
しかし、適切なものを選ぶ場合には、5つの選択肢のなかから、間違いを4つ見つけることになります。このとき、たいてい、3つまでは間違いを見つけられますが、残りの2つで迷いが生じてしまいます。
そして、確信がなく、どちらか確からしい選択肢を選び、不安な気持ちを抱えながら、次の問題に移ることを、繰り返してしまいます。
そのほか、同じ理由で、「もっとも不適切なものを選べ。」を、「不適切なものの個数を選べ。」「不適切なものの組み合わせを選べ。」に変えられても、正答率が下がります。
わたしたち、受験生が取るべき対策は明らかです。
過去問を使って、「選択肢のひとつずつ」を正確に正誤判断できる能力を身につけるように訓練することです。
そうすれば、「もっとも適切なものを選べ。」や「不適切なものの個数を選べ。」等による難化にも上手に反応できるようになります。
がんばってください。
2017年05月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
総監は「経営」のスキルを問う試験です。
なぜなら、『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系』(第2版)に、そのように明記されているからです。
具体的には、「(略)、総合的な視点から検討を行い、それによって経営全般を勘案したマネジメントに資する判断を行うこと」と。
2017年度に総監の筆記試験で、意識しておかなければいけないテーマがあります。
残業代未払い問題とハラスメント問題です。
パワハラやセクハラといった人間関係のトラブルとセットで、残業代請求がなされます。
通常、労働者が退職してから、請求があります。
したがって、人間関係を円滑にするために、「マグレガーのX理論とY理論」や「マズローの欲求5段階説」の知識は必須です。
また、残業代未払いは、労働基準法第37条の違反であることを知っておく必要があります。
「割増賃金は、時間外労働では通常の25%以上、休日労働では35%以上、深夜労働では25%以上の支払いが義務づけられています。」
「賃金の支払いを伴わない労働、いわゆるサービス残業が社会問題化しているが、雇用者は労働基準法に違反していることを認識し、早急に改善する必要がある。」
この2つの文は、『総監の技術体系(いわゆる青本)』の人的資源管理の章に、しっかりと記されています。
電通、ヤマト運輸、エイベックスなどが、違法残業を労働基準監督署に指摘されています。
中小企業でも労基署から是正勧告を受ける事例が増えています。
労働者から、ひとたび労働審判や訴訟を起こされると、経済的損失が大きくなります。
人的資源管理のマズさが、経済的管理に悪影響を及ぼす事例です。
経営者の視点で、組織をマネジメントするスキルがあることを、筆記試験では表現してください。
2017年05月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士試験は、技術士に相応しい課題解決能力を有するかどうかを試験官が判断する
試験です。
でも、試験官はどのようにして判断するのでしょうか?
600字問題は知識問題なので、判断しやすいかもしれない。でも、1200字問題や
1800字問題はどのように判断するのだろう?
整理すると次の点がポイントです。
1)試験官が求めた内容を受験者がきちんと回答したか?
2)適切なキーワードが回答の中で使われているかどうか?
3)記述内容が論理的か?論理の飛躍がないか?
4)記述内容が分かりやすいか?
これをもう少し説明すると次の通りです。
1)試験官が求めた内容を受験者がきちんと回答したか?
・問題の構成と回答の構成を合わせるのが基本です。
・例えば、項番を合わせると、わかってますよ!とアピールしやすい。
2)適切なキーワードが回答の中で使われているかどうか?
・試験官が求めている内容に沿ったものかどうかをチェックする最も
簡単な方法は想定するキーワードが使われているかどうかです。
・そして、そのキーワードを正しく理解して、活用していることを
アピールすれば、知識レベルでは合格点をもらえます。
3)記述内容が論理的か?論理の飛躍がないか?
・回答した内容に論理の飛躍があったり、根拠が不明確なものはダメです。
・「xxである事は明確である」なんて表現は最悪。xxはyyである。そして、
yyはzzである。従って、xxはzzであるといった三段論法。
・もしくは、xxはyyであるが、同時にzzでもあるので、注意が必要である。
なぜなら・・・と対比法を使う。
・要は、相手が「ちょっと違う」「そうじゃないでしょう」「おかしい」
と思わせないこと。確かにそうだと思わせること。
4)記述内容が分かりやすいか?
・一見矛盾するが、論理的であるには、わかりやすくなければいけない。
・受験者が書いた意図が正しく試験官に伝わらなければ、論理的でないと
判断されてします。
・これを防ぐには、図表を使って、試験官の左脳にイメージを描かせること
がやはり有効である。
・そして、共通のイメージをもたせた上で、論理的に説明すると、わかった!
となる。つまり、合格です。
試験官の左脳(イメージ)と右脳(論理)の両方にアピールしましょう。
例えて言えば、ジャブとストレートを組み合わせるように試験官をKO(=合格)
しちゃいましょう。
2017年05月18日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
受験生の大半は今、論文対策で頑張っている頃でしょう。
基本的には過去問に対して論文を記述し、添削を繰り返していると思います。
その過去問の選択ですが、適当に選んではいませんか?
せっかくトレーニングするなら本番に出題されそうな問題を選択したほうが効率的ですよね。
出題される問題は大きく分けて2パターンあります。
1つ目は「普遍的内容」・・・過去に何度も繰り返し出題されているもの
2つ目は「最新話題」・・・ここ1~2年間の話題
「最新話題」は関係する書籍やホームページなどを参考に予想するしかありません。
「普遍的内容」は過去10年ほどの過去問を研究すると見えてきます。
同じキーワードが繰り返し出題されていることがわかってくると思います。
逆に1度しか登場しないようなキーワードは「最新話題」の出題であり、基本的にはもう出題されることはないでしょう。
その当時の重要ワードであり、現在では特に重要視されていないからです。
その「最新話題」の過去問でトレーニングしても試験本番ではまず出題されず、時間の無駄使いと感じるでしょう。
せっかくトレーニングするのであれば、本番出題されそうな「普遍的内容」の過去問でトレーニングすると一石二鳥です。
まずは過去問から「普遍的内容」の問題を抽出し、その過去問で基礎をトレーニングします。
ある程度評価の高い論文が記述できるようになったら、「最新話題」出題を予想し、最終仕上げをして本番当日を迎えるのが理想かと思います。
これらを独学でするのは時間が掛かるので、ベテラン講師に助けてもらうほうが効率的ではありますね。
2017年05月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験の筆記問題、解答チェックをするとき、漠然と答え合わせをしていませんか?仮説を立てて答え合わせをした方が集中力はアップします。
テキストや問題集の読み込みをするとき、漠然と読むよりも仮説を立てて読解を進めていく方が身につくスピードが断然あがります。たとえば、テキストで学習するスケジュールを立てたとき「1日5ページ読み進めよう」「1日20個あたらしいキーワードを覚えよう」という目標を立てていませんか?決められた期間でタスクをこなしていくことは大切ですが、学習効率を考えると「今日のノルマは5ページだから5ページ読むだけでいいや」とページをめくると記憶に定着しづらいです。なぜなら、脳はアウトプットを前提に情報を取り込んだ方が記憶に残りやすい仕組みになっているからです。
ジャーナリストの日垣隆さんの著書『情報の「目利き」になる!──メディア・リテラシーを高めるQ&A』という本のなかで情報をインプットするコツが紹介されています。1つは締め切りを意識して取り組むこと、もう1つが仮説を立てて情報を読むことです。書籍のなかで言及されている文脈とは異なる部分もありますが、試験勉強についても同様のことが言えるでしょう。試験勉強には試験日という締め切りがあります。しかし、仮説を立てて学習することについて、イメージがしづらいしづらいでしょう。ここでは技術士の専門性がどの分野であってもイメージしやすいように英語学習を例に考えてみましょう。
たとえば、英語試験の代表的なものでTOEICがあります。TOEICでは短い時間のなかでたくさんの文章を読まなくてはならない場面があります。2分で200単語くらいを読まなくてはいけません。英単語をひとつずつ読んでいたとしたら、まず間に合いません。そこで、先に問題文を読み、解答になるであろうキーワードを文章のなかから探していきます。「15時からの予定はなにがありますか?」と聞かれている問題であれば時間と予定しているイベントについて情報を拾っていけば十分です。解答になるであろう部分ではない人物名や登場人物の細かい設定は漠然と記憶にとどめておけば十分です。解説されている内容のどこが本質的で、技術士の知識として必要なのか予想をしながら問題に取り組んでいきましょう。
もちろん、予想が外れることもあるでしょう。気にとめていなかった部分が重要とされることもあります。認識が間違っていたとしても、仮説を立てて取り組んでおけば記憶に残りやすくなります。仮説を立てて効果的に記憶していきましょう。
2017年05月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験には、文章で説明する問題が多く存在します。
自分には文章のセンスがないと思っている人も多いのではないでしょうか?
文章のセンスというのは非常に曖昧な表現です。普段からセンスが大事だと言っている人に、センスとは何かということについて聞いてもあまりはっきりとした答えが返ってこないと考えます。
センスとは「相手の要求に対して細かな配慮ができる」能力と読み替えることができます。
ある事柄について説明する設問があったとします。
その場合、Aのことを説明すると、Bも関連した内容として説明する必要があります。
さらにCについても説明しなければならないということを続けていってしまうと、どんどん本質からずれていってしまいます。
設問の回答がAに関する説明のみだった場合、B、Cについての説明は不要ということになります。
ここで重要なのは、レポートなどであれば上司などに書き直しなどを命じられて済みますが、試験時間中は誰もそういったアドバイスをくれません。
また、B,Cの説明をするということで、限られた試験時間を無駄に使うことにもなってしまいます。その説明を書いたがために一問分の時間がなくなってしまったということにもなりかねません。
まず、主題を見失わない
説明をしていくと、自分の世界に入っていってしまい、これもこれもいうような説明を加えていったのであれば、主題から離れていってしまいます。
特に自分の好きな分野であれば、多くの説明をすることができるためいろいろと書きたくなる気持ちも理解できます。
しかし、問題文に対する説明に得点がもらえることを忘れてはいけません。
問題文を見た場合、それに対する主題をまず考えるようにしましょう。
極端な言い方をすれば、主題が一文だけでも相手の要求する回答であれば得点がもらえるということです。
これは分かりやすい説明にもつながる重要な項目です。
2017年05月31日 作成 / 執筆:タートル講師
「未来投資戦略2017」の素案が公表されました。
未来投資会議は内閣総理大臣が議長となり、『日本経済再生本部の下、第4次産業革命をはじめとする将来の成長に資する分野における大胆な投資を官民連携して進め、「未来への投資」の拡大に向けた成長戦略と構造改革の加速化を図るため、産業競争力会議及び未来投資に向けた官民対話を発展的に統合した成長戦略の司令塔』と位置付けられています。
つまり、今後の産業の方向性を国として示したものですから、技術士試験の課題解決論文における解決策を書くためのヒントが満載です。
以下、公表された素案の中から、技術士試験に密接に関係しそうな項目をピックアップしてみます。
・トラックの隊列⾛⾏の実現(【2020年に⾼速道路(新東名)で後続無⼈での 隊列⾛⾏を実現、2022年に商業化を⽬指す。】)
・⼩型無⼈機(ドローン)による荷物配送の実現(【2020年代に都市部での本格化に向け、 補助者を配置しない⽬視外⾶⾏に係る機体や操縦者等の要件の明確化】)
・⾼精度三次元地図作成(25cm単位)に向けた仕様・仕組の策定 【来年度中】
・⾼度な⾃動⾛⾏(レベル3以上)に向けた、政府全体の制度整備の⽅針策定(「システムによる運転」に係る安全基準、道路交通法等ルール、責任関係等)
・「i-Construction」の対象拡⼤(橋梁・トンネル等へ、中⼩事業者・⾃治体へ)、公共⼯事の3次元データのオープン化(利活⽤ルール策定)
【2025年度までに建設現場の⽣産性 2割向上】
・インフラ点検・災害対応ロボットの開発促進(ロボットの利⽤場⾯に応じた要求性能の設定等)
例えば「公共⼯事の3次元データのオープン化」であれば、担い手不足の中で建設分野の生産性向上のための解決策になり得ます。また実行するための課題として「利活用ルールを定めること」がありますので、『技術的提案を示し、それらを実行する際のリスクや課題を論述』というパターンの設問の答えを考えるのに有用です。
個別の具体策については部門・科目によって様々だと思いますが、課題を解決するための方策の大きな方向性としては役立つのではないでしょうか。
*筆記試験対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年06月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
総監の試験は、総監以外の20部門と問われる内容が大きくことなります。
科学技術と直接的には関係のない設問が多くなります。
総監試験は、経営の試験であり、リスクマネジメントの試験でもあります。
それと同時に、法律の試験でもあります。
例えば、平成28年度の択一試験の問11では、つぎのような問題が出ました。
「 」内の知識を問う設問です。
『使用者は、原則として、労働者に、休憩時間を除き、1日に「8」時間、1週間に「40」時間を超えて労働させてはならない。
使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも「1」回の休日か、4週間を通じ「4」日以上の休日を与えなければならない。
使用者は、原則として、労働者が6ヵ月以上継続勤務し、その6ヵ月間の全労働日の8割以上を出勤した場合は、「10」日(継続又は分割)の有給休暇を与えなければならない。』
これは、労働基準法の「労働時間」に関する第32条第1項、「休日」に関する第35条第1項と第2項、「年次有給休暇」に関する第39条第1項、の知識を問うています。
そして、これは5つの管理技術(経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理)のなかの、人的資源管理に必要な知識です。
労働基準法に違反があった場合には、労働基準監督署による是正勧告がなされる場合があり、さらに悪質な場合には、法人や事業主が書類送検されます。
人的資源管理のまずさが、組織の評判を落とし、収益を下げて、経済性管理に悪影響を及ぼします。
そのほかにも、平成28年度の択一試験では、問13が「男女雇用機会均等法」でした。
問17が「サイバーセキュリティ基本法」、
問19が「知的財産権・著作権」、
問21が「マイナンバー制度」、
問26が「製造物責任法」、
問27が「安全衛生法」、
問31が「公益通報者保護制度」、
問32が「労働契約法」(パワーハラスメント)、
問35が「放射性物質汚染対処特措法」、
問37が「環境影響評価法」についての設問です。
40問中10問と、まさに25%が直接的に、法律知識を問うています。
総監は、法律の試験でもあると、割り切って、直前期のいまは、知識を詰め込むことがよいでしょう。
2017年06月08日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
実務で、国が示す指針やガイドラインなどに違和感を覚えることがるでしょう。
「白書に書かれていることなんてキレイごと」とか、
「そんな手順を守っていたら、時間がかかってしょうがない」とか、
「そんな検査までやっていたら、カネがかかってしょうがない」とか。
総監でも、総監部門以外でも、そのような「自分の」常識や正論と、「国」の考え方のギャップに着目するのも一手です。
技術士試験は、国家資格です。
そして、実施するのは文部科学省です。
作問・採点は、建設部門ならば国土交通省に、農業部門ならば農林水産省に、環境部門ならば環境省の関係者や、それらに近い有識者のはずです。
つまり、国の考えに沿わない答案を、あなたが書いたならば、採点官は辛口の評価をつけてしまいます。
逆に国等の悩み事を理解している答案に、採点官は共感します。
そして、数ある取り組むべき課題から、最重要テーマを、あなたが選んだならば、「よくわかってますね」と加点してくれます。
そのうえ、具体的な解決策・対応策を提案した答案に、採点官は感心するのです。
さいごに、採点官は、答案から次のことを読み取ろうとします。
この受験生は、「アタマでっかちの学者、研究者の類ではなく、しっかりと実務もできる人物なのか」と。
その時、あなたの答案に、解決策等を実施したときに生じうるリスクが示され、それに対する考え方が書かれていれば、採点官はあなたを「技術士としてふさわしい」として、A評価をつけることでしょう。
ご準備されている1800字論文を、いま一度、平日は霞が関に勤める採点官になったつもりで、添削してみてはいかがでしょうか。きっと、より良い論文になると思います。
2017年06月23日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
成功する人は才能のある人だろうか?幸運な人だろうか?
アメリカの心理学者アンジェラ・リー・ダックワースによると、最も大事なことは「やり抜く力」だという。
努力が大切なことは、多くの人が語っているが、彼女はこれを次のような数式で示した。
スキル=才能✖️努力、成果=スキル✖️努力
才能がある人が努力すればスキルを身につける。でも、例えば才能豊かなAさんの半分しか才能がない
Bさんでも、Aさんの倍の努力をすれば同じぐらいのスキルを得られる。そしてAさんよりも倍の努力を
継続すればBさんはAさんより倍の成果を得るという。
7月17日まで1ヶ月を切りました。
ラストスパートに頑張っている人も多いと思います。
大切なことは、技術士に合格することではなく、技術士として活躍する姿をイメージして、努力を
継続することです。今年の筆記試験と口頭試験で合格しても、それはスタートであって、ゴールではない。
どのような技術士になりたいのか、どのように技術士として活躍するのか、そんな将来の姿を思い浮かべ、
それに向けて、長期的にやること、中期的にやること、短期的に頑張ることを思い描いて見てはいかが
でしょうか?
ちなみに、有名な投資家のバフェットは仕事で成功するための秘訣を次のように述べています。
1)仕事で重要な目標を25個書き出してみる。
2)そのうち特に重要な目標のうち5個にマルをつける。
3)マルのつかなかった20個の目標の脳裏に焼き付けて、二度とこれに関わらないようにする。
人生の時間もパワーも有限です。限られた人生の中でやるべきことを決めるのと同じように、やらない
ことを決めることも大切だという。
人生の選択と集中をして、絞り込んだ目標に時間とパワーを注ぎ込んで、やり抜くことが成功の秘訣だという。
まずは、7月17日までは、技術士の二次試験(筆記試験)に集中して、やり抜きましょう!
2017年06月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「技術士二次試験が近づいてきた……緊張が高まって夜も眠れない!」と精神的に追い込まれていませんか?1日15分でタッピングをすれば、精神的にラクになり、心がホッと軽くなります。
「タッピング」とは、名前のとおり、タッチすることを繰り返す動作のことを言います。家族や友人、恋人と15分ずつ体を「ぽんぽんっ」と軽快な鼓動に似たリズムで叩きつづける動作です。単純で誰にでもできるタッピングですが、心理療法の世界でその効果に注目が集まっています。タッピングを15分続けるだけでセロトニンの分泌が適切に行われるようになり、心がリラックスすることがわかっています。
セロトニンとは脳が分泌するリラックス効果がある成分です。セロトニンを聞いたことがない人でも、セロトニンと並んで三大神経伝達物質とされる「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」などであれば耳にしたことはあるでしょう。セロトニンが適切に分泌されないと、うつ病になることもあるほど。精神的なバランスを維持するためには大切な分泌物がセロトニンです。うつ病を治療する場合、投薬によってセロトニンの分泌を促しますが、タッピングが注目されているのは2人でタッチし合うだけで簡単に効果が得られるところ。ある調査結果によると、遺伝性の神経系の障害がある人でも、タッピングにより感情が豊かになり、幸福感に満たされるとわかっています。
ですが、誰かにタッピングをお願いするのが大変だという場合もあるでしょう。その場合は一人でタッピングをするだけでも、セロトニン分泌の効果があるとされています。もともと、ほ乳類は仲間同士で毛づくろいをしたり、互いに体をふれあったりすることで精神の安定を維持してきたと考えることもできます。そう考えると、わずかなボディータッチも敬遠される現代社会にうつ病が増えているというのも納得ができるでしょう。試験の日程が近づいて精神的に落ち着かないとき、15分間でいいのでタッピングを試してみましょう。心が安定してきて万全な精神状態で試験に挑めるようになります。
2017年06月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「勉強をがんばっているのに、技術士試験のレベルが高すぎて困ってしまう!」そう思って頭をかきむしったりしていませんか?実は、その行動、体がリラックスを欲しているサインかもしれません。
技術士二次試験の勉強、とてもストレスがたまるのではないでしょうか。合格しなければいけないという会社からのプレッシャーや家族からの期待。ストレスでイライラ状態がつづいているはずです。ストレスを和らげることも試験対策のうちの一つです。特に、長期的な勉強がつづく場合、うまくストレスのケアをしてあげなければ、心身ともに体調を崩しかねません。そこで注目したいのがセロトニンの分泌を促す「グルーミング」という動作です。猫や犬が毛づくろいをしている姿を見たことがあるはずです。あの動作は、かゆいから行っているだけではなく、ストレスを和らげるために行っていると考えられています。
ラットをつかった実験で、ラットに急激なストレスを与えて反応を確かめるものがありました。ラットはストレスに反応して、鼻をこする動作を始めます。なぜ、鼻をこするのかというと、刺激によってセロトニン神経が活性化され、ストレスに対抗しようとしているからです。ラットが意識的に行っているのではなく、脳が自然と動作をとらせているのでしょう。人間においても、ストレスや緊張状態にあるとき、腕組みをしたり、両手を組んだり、手をこすったりすることがあるでしょう。これらの行動はすべてセロトニン神経を活性化するためだと考えられています。
グルーミングのような自分や他者になでてもらう作業は、ストレスを緩和させる作用があります。試験勉強で極度のストレス状態が継続しているとき、家族や友人などに背中をさすってもらいましょう。脳はストレスを感じると、脳下垂体から脳幹を通り、皮膚に刺激を与える(グルーミングをする)ように指令を出します。勉強のストレスで落ち着かないとき、グルーミングを試してみましょう。少しずつ、気持ちに落ち着きが出て、ストレスがじんわりと解消することがわかるはずです。
2017年06月30日 作成 / 執筆:タートル講師
筆記試験までいよいよ2週間ほどになりました。
皆さん忙しい仕事を抱えての受験ですから、万全の試験対策が出来たという方は少数派だろうと思います。
準備が不十分だからと言って、受験を断念することだけは避けましょう。合格の可能性はゼロになります。
ここは少し開き直って、「どうせ他の受験生もあまり準備できていないだろう」くらいの気持ちを持ちつつ、残された時間を有効に活用して試験に備えるべきです。
さて、あまり準備ができなかった人は、午後の論文対策として何をされますか?
私であれば、課題解決論文(3枚論文)の骨子を作る練習をして試験に挑みます。
その理由は、
1.筆記試験での配点が高い(論文80点中40点の配分)
2.口頭試験で関連した質問を受ける可能性があるので、できるだけ高得点を得たい
3.比較的問題文のパターンが予測できる
からです。
つまり、「配点が高くて出題パターンを予測しやすく、かつ口頭試験で聞かれるかもしれないこと」に準備の時間を割きます。
1と2については説明を要しないと思います。
3について建設部門の過去問を見ると、例えば以下のような出題がされています。
(1)あるテーマについて、現状の問題点や課題をいくつか述べる
(2)その中から特に重要と考える技術的課題を2つ挙げて、解決策を述べる
(3)解決策を実行した時の効果、リスクや課題を述べる
自分が受験する部門・科目の過去問を数年分準備して、こういう出題パターンを確認します。
そして建設部門であれば「老朽化インフラの維持管理」、「担い手不足」、「防災減災対策」の3テーマくらいについて、出題パターンに沿った骨子を考えておく、というような準備をしておきます。
予想そのものがズバリ試験問題として出ることは無いでしょうが、似たようなパターンの問題が出れば、一から考えないで済みます。
どうか残された時間を有効に活用して、受験に挑んでください。
2017年07月04日 作成 / 執筆:タートル講師
今回は、論文を書く・問題を解くと言った試験そのものに関する準備以外で、受験直前~当日にしておくべき様々なことを書きたいと思います。
ロジスティクス的なことをしっかりしておくことで、試験そのものに集中することができます。
1.受験票を準備しておく
受験票は手元にありますか?
当日持っていくのを忘れることは無いと思いますが、前日の夜中や当日の朝に準備をしようと思っていて、「あれ、見つからない!」となったら一大事です。
この記事を見終わったら、受験票がどこにあるのか必ず確認しておきましょう。
2.試験会場までの経路を確認しておく
技術士試験に限らず、試験開始直前になって大慌てで入室する受験生が必ずいるものです。
息は乱れて大汗をかいて、すぐには集中できないでしょう。周りの受験生に対しても迷惑です。
そうならないように、自宅から受験会場までの交通経路は必ず確認しておきましょう。Googleマップ等を使えば、自宅から受験会場までの交通経路を検索することができます。また乗換え等が複雑な経路の場合には、何番出口を使えばよいのか等も事前に調べておきましょう。大きな駅で出口を間違ったら、見当違いの方向に行ってしまうこともあります。
3.筆記用具を準備しておく
シャープペンシルは最低でも2本準備しておきましょう。1本だけ準備していて壊れたらおしまいです。シャープペンシルの芯も十分に準備していますか?芯がなければ単なる棒です。
鉛筆も何本か持っておいた方が良いでしょう。消しゴムも最低2つは準備しておきましょう。
4.身の回り品を準備しておく
会場によっては、エアコンの効きが悪い、あるいは効き過ぎて寒いということもあり得ます。これは行ってみなければわかりません。汗をぬぐうタオル、体を冷やす冷却剤、寒いときに羽織ることができる長袖シャツなどを準備しておきましょう。
また、文字を書き過ぎて、後半戦は指が痛くなるかもしれません。バンドエイドのような絆創膏を持っているといざと言う時に役立ちます。
5.昼食を準備しておく
昼休みは短いですから昼食を食べに行く余裕はありません。最寄りのコンビニは、食べ物が売り切れる可能性があります。
自宅から昼食を持参するか、自宅近くで昼食を仕入れてから会場に向かいましょう。
2017年07月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験の口頭試験は、試験官からの質疑がメインで進んでいきます。
その中で、自分が答えられなかった質問等があったとします。
「わかりません」
と答えたその瞬間から冷汗がでてしまい、今まで問題なく受け答えが出来ていたものなのに、一気に簡単な質問にも答えられずに調子を崩してしまうことがよくあります。
プロ野球などでも、ピッチャーがほぼ完璧に相手バッターを抑え込んでいたにも関わらず、たった一本のヒットがきっかけで、投球が甘くなってしまい、相手チームにボコボコに打ち込まれてしまい、交代する場面などがよくあります。
技術士二次試験でもこれと同様の状況がよく見られます。
そんな時に野球選手はどのように考えているのでしょうか?
ピッチャーのメンタル管理法などと呼ばれるもので、多くの手法が取られています。
よく言われていることは、「気持ちを強く持つ」ということです。
しかし、野球選手でもできる人とできない人がいるのですから、なかなか普通の人が真似をすることが難しいものです。
気持ちを強く持つということをもう少し掘り下げて考えてみましょう。
たった一本のヒットが即負けにつながるというものではありません。その後のバッターを押さえれば、追加得点も取られないですし、挽回だっていくらでもできます。
問題は、ヒットを打たれたことで、ピッチャーが弱気になってしまうということです。
「次もヒットを打たれたらどうしよう」
「負け投手になってしまう」
「さっきまで、完璧だっただけに仲間からは責められる」
など、ネガティブな思考が一気にあふれてしまいます。
技術士二次試験の口頭試験でも同じ状況です。
「次の質問も答えられなかったらどうしよう」
「不合格になってしまう」
「技術士資格を取得できないと、指導技術士に顔向けできない」
など、追い込まれている状況は全く一緒だと言えるでしょう。
こうなってしまった場合、ピッチャーは気持ちを強く持つということを考えます。
「次も押さえれば追加点は出ない」→「次の質問に答えられれば問題ない」
一つ質問が答えられないだけで即不合格ということはあり得ません。
問題はその後の質問にも緊張のあまり答えられなくなってしまうということです。
これはピッチャーのメンタルからも同じことが言えます。
人事を尽くして天命を待つ、という言葉もあるように、自分の実力を信じて試験に臨みましょう。
2017年07月18日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
二次試験(筆記試験)を昨日受験された方へ
お疲れ様でした!7月の暑い中、午前中の必須科目I(選択問題)への対応、午後の選択科目II
(1枚もの×2と2枚もの×1)、さらに選択科目III(3枚もの×1)大変だったですね。
必須科目I(選択問題)については、来週の月曜日(7月24日の早朝)に日本技術士会のホーム
ページに掲載されますので、ぜひ確認しましょう。20問から選択した15問だけではなく、
選択しなかった5問についても、自分の理解が正しいのかどうかをチェックするのは技術士
としての最低限のマナーとも言えます。
時間的には、午後の選択科目IIが一番厳しかったのではないでしょうか。600字詰めの原稿
用紙1枚に回答を記載するのにほぼ30分かかるので、4枚で2時間は時間的にギリギリだった
人も多かったのではないでしょうか? まだ再現論文を書いていない人は覚えているうちに
再現論文を仕上げましょう。
最後の課題IIIは、口頭試験に向けて再現論文を作成することが必須です。なぜなら口頭試験の
の時に、試験官からこの論文について聞かれる可能性があるのです。例えば、何か補足する
ことはありますか?とか、今ならこのように書いたとかありますか?とかです。つまり、
この課題IIIについての補足説明や修正をさせてもらえる可能性があるのですが、その時に
何も回答できないとそのチャンスを無駄にしないためにも論文の再現を頑張ってください。
通常は、これで終わりですが、二次試験の準備から受験までは濃密な期間だったのではない
でしょうか? これから受験する後輩のためにも、受験体験記をまとめておくのはいかがで
しょうか? 同時に、自分の勉強法は正しかったのか?改善の余地がないか?自信を持った
ところはどこか?このような自分の行動を振り返って、PDCAを回すことも技術士として
心がけるべきことではないでしょうか?
まあ、いずれにせよ。お疲れ様でした。これらに区切りをつけて、夏をエンジョイしましょう!
2017年07月24日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
平成29年度技術士試験(二次試験・筆記試験)の択一式問題の正解が今朝ほど日本技術士会の
ホームページに掲載されました。次のURLからもアクセスできます。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3935_1.pdf
今年度の技術士試験を受験した人はぜひチェックしてください。
そして、次の対応をお願いします。
1)合否を確認する。
2)間違った問題をチェックする。
3)10月31日の合否発表に備える。
1)合否を確認する。
・自分が選択した問題とその回答を確認しましょう。
・技術士試験(一般部門)では、まずはここで60%以上であることが合格の条件です。
・もし、残念だった人は、自分の勉強方法が適切でなかったのかを振り返って、来年の
受験への戦略を立て直しましょう。応援するので、今回の悔しさを絶対晴らしましょう。
2)間違った問題をチェックする。
・選択した問題だけではなく、すべての問題に対して、正解だったのかどうかをチェックしましょう。
・正解ではなかった問題や分からなかった問題は、自分の知識の不足や理解違いを正す絶好のチャンスです。
・技術士に合格した後も資質を向上する努力は求められるし、必要です。
3)10月31日の合否発表に備える。
・択一式問題が合格レベルに達していた人はおめでとうございます。
・でも、技術士試験のメインは記述式です。こちらの合否発表は10月末だし、口頭試験も
通常12月ですのでまだ少し時間があります。
・記述問題の再現論文を完了した人は、技術士試験を忘れてみてはいかがでしょうか?
・夏を楽しむとか、溜まっていた仕事をこなすとか、家族サービスに努めるとか、海外旅行に
行くとか、今までとちょっと違うことにチャレンジしてみませんか?
以上
2017年07月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験に向けて、勉強を進めるためにはスケジュール管理が大切です。受験当日までにどの範囲を勉強しておくか、自分の苦手範囲の復習はどの程度行うかなど、効率的な学習の支えになるのがスケジュール管理です。
ですが、実際はスケジュール管理がうまくいかないと言う人も多いでしょう。仕事で急な対応が入ってしまったために、なかなか予定通りに学習が進められないことも多いはずです。さらに、学習予定が崩れ始めると、調整するために1日の勉強量が増えて終わらなくなり、スケジュールがどんどん先延ばしになっていく……。うまく時間管理をできない自分に嫌気がさして落ち込んでしまう人もいるでしょう。
スケジュール管理は目標達成のために欠かせないサポーターである一方で、ストイックすぎるスケジュール設定はやる気をなくしてしまうリスクにもつながります。実際に行われた学習に関する実験結果を紹介します。大学生を対象に行われた学習効率に関する実験です。
実験開始前の予想では、細かくスケジュールを管理したAグループが最も高い学習効率になるはずだとされていました。ですが、実際に箱を開けてみると、Bグループが最も成績が良くなりました。
日単位で目標が決められていると、少しでも目標を達成できないと全体のスケジュールに狂いが生じ、目標達成できない日が続きます。心理的な悪循環も重なり日単位でのスケジュールは管理することが難しいのでしょう。また、スケジュールの細かい設定をするため、準備にも時間がかかります。
その一方で、月単位で目標を設定したBグループは準備が大まかで済み、多少の遅れが生じた場合でもスケジュールの都合がつけやすく、結果的に学習効率がよくなりました。
さらにBグループの被験者は、実験が終わった1年後でも、月単位の目標設定が習慣となり目標に向けたスケジュール設定を行っていたことがわかりました。完璧を求めて細かいスケジュールを設定しがちですが、目標を達成して成功体験をつかんでいくためにも、ゆとりがある月単位での学習目標を設定していきましょう。
2017年07月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士試験で論文を書く練習ばかりで、文章を書くことが嫌になっていませんか?エッセイストが文章を書くときにしている工夫を学んで、文章作成のリラックスをしていきましょう。
論文を書く際に使う日本語は論理的で、主張と論拠を中心に固められたものです。自分自身が主張したいことがあり、それを補強するために根拠を示していくことが論文の文章です。ですが、会社のなかや仕事の現場では論理的でありすぎると「あの人は頭が固い」「論理的な考え方しかしない人は人間味を感じない」とわるく噂されることもあります。せっかく技術士の資格を取得したとしても、社内や現場から信頼がなくては資格を生かしきることができません。
そこで、エッセイストの書く文章を息抜きに触れてみましょう。試験勉強終盤にはラストスパートの勢いが大切ですが、そうでない序盤や中盤では気分転換も必要です。資格勉強は長期戦なので、うまく自分の気持ちをコントロールしていきましょう。
エッセイストの岸本葉子さんは「自分の書きたいこと」を「他者が読みたくなるように」書くことが大切だと述べています。そのためには話し手と書き手は異なる視点で文章に触れていることを意識するべきだと書いています。つまり、話し手は話の終着点であるヤマ場がわかっているが、読み手はヤマ場がわからず自分がどこへ連れて行かれるのかわからないまま話を聞いています。最初の一歩から、最後の一歩まで、一つずつ丁寧に話を展開してあげることで、読み手が話し手についてくるということでしょう。
読み手が話し手のペースにあわせてついてくるために必要なことの一つに「全体から個別へ」という話が紹介されています。例えば、「家を建てて家庭の和やかさを手に入れたい」と話し出すと唐突ですが、以下のように順序立てていくと話が伝わりやすくなります。
「私には欲しいものがある。それは家です。我が家は2LDKに6人暮らしで一番上の子どもは高校生になりました。家が狭いと不満を漏らす子どもたちに1人1部屋くらいは与えてあげたい。そして、家を建てて家庭の和やかさを手に入れたい」
論文の場合にも論理的な考え方や文章の展開が大切ですが、ふだん何げなくしている会話やメールなどでも、相手の視点を意識すると論理的な文章に人間味が加わります。硬派な文章を書くことに疲れたら、息抜きに相手の立場を意識した文章を書いてみましょう。
2017年07月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
論文を書き出すとき、頭に思いつくまま文章を書いていませんか?知的な文章作成術は12の工程を踏むことが大切です。
花村太郎の著作『知的トレーニングの技術』という本には様々な角度から知的生産の技術について紹介されています。「立志術」や「知的交流術」など、数年前から自己啓発や出版業界全体のトレンドとなりつつある「お手軽さ」とは対局となる地道な知的訓練について紹介されています。
1980年に雑誌『宝島』に掲載された内容をベースとしているのですが、全般的に現代でも通じるノウハウが広く紹介されています。中でも技術士試験を受ける際に知っておきたいのが、文章作成に関する言及です。以下の12工程が紹介されています。
【インプット】
1.問題意識発生・テーマ設定
2.テーマ分析
3.第1次情報収集
【加工】
4.資料分類・分析
5.エントロピー廃棄
6.構想
【アウトプット】
7.構成
8.草稿執筆
【インプット】
9.草稿検討
10.第2次情報収集
【加工】
11.草稿修正
【アウトプット】
12.清書
技術士試験の論文作成の場合は「インプット」を「勉強したことを思い出す」、「加工」を「記憶を整理する」と置き換えて読むと応用しやすくなるでしょう。ここで特に注目したいのが「エントロピー廃棄」という項目です。
「エントロピー」という言葉は熱力学や統計力学など、分野によって使用される意味は異なりますが、ここでのエントロピーが示す意味は「情報量」と解釈すると良いでしょう。たくさんの情報を頭の中や教科書などからインプットして、それらの情報を分類したあと頭の中から廃棄します。わかりやすく言うと「ぼーっとする」ということです。この工程をはさむことで、次の「構想」や「構成」が秩序だったものになりやすいです。
たくさんの情報をインプットして、「あれも書くぞ」「これも書くぞ」となっている状態を一度廃棄することで、情報が頭のなかで洗練され、相手に伝わりやすい文章が作成できます。
文章作成に行き詰まったとき、ここで紹介した12工程を参考にしてみてください。
2017年08月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験の口頭試験では、どのような質問でも、その場で答えを見つけて、口頭で回答しなければなりません。これは、事前の予行演習などを行うなどの対策は当然ですが、それでもなお、その時に想定できなかったような質問が飛んできてしてしまい、パニックになってしまうという状況に陥ってしまうこともあり得ます。
こうした状況でも冷静さを保って、どのような状況であっても、その時に自分の知識の中から最も近いと思われる最適解を探し出す必要があります。
それを達成できるためには、臨機応変力を高める必要があります。
トンデモ学習法その弐「英語で話す」
主に日本国内にいると、必要性がなければ英語で会話をするということはあまりありません。日本人のほとんどが英語を学んでおり、読み書きや簡単な会話を学校で学んでいます。
しかし、日常会話ができるという人を見かけることはあまりありません。これは日本人同士の中にいると英語で話す必要性がないからです。
何か外国人が集まるような場所に行って、英語で話す機会をもってみましょう。
東南アジアやフィリピンなど英語が分かる国の人と話す場合でも同じです。
これの効果としては、過去に学んだことをいかに瞬時に引っ張り出すかということになります。
脳の構成として、過去に学んだことを思い出すことで、身に着けた知識を話したり、再度思い出しやすくするということです。
会話は台本通りにはいきません。さらに相手は日本語を理解できていませんので、英語でしか意思疎通ができません。
こうした状況に自分を追い込んで、学校で学習した英語を思い出し、コミュニケーションの道具とすることで、その場で相手の表情を見ながら、自分の伝えたい内容を話すということも臨機応変力を磨く手段の一つとなるでしょう。
一見すると、技術士試験とは全く関係のないことでも、臨機応変力を高める訓練となることが言えます。
これを身に着けることで、予想ができないことばかりの人生もうまく乗り切っていくことができるでしょう。
2017年08月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
ここまで、技術士2次試験の口頭試験での臨機応変な対応を迫られた場合に、冷静な判断をするにどのような鍛え方があるのかを書いてきました。
それらの内容から、口頭試験にはどのようなものが必要なのかを改めて振り返ってみます。
事前に模範解答などを確認する
口頭試験対策として、模範解答を確認することは常識です。こういう質問に対して、どのように回答をするのかを細かく想定してから試験に臨むことは、他の資格試験にとっても同じです。
ただし、本番の試験では、どのような質問が飛んでくるのかがわかりません。これが分かっていれば、試験ではないということは言うまでもありません。
今の自分を客観的に見る
ここからがトンデモ学習法で解説した部分です。どのような試験でもそうですが、どれだけ勉強をして試験に臨んでも、自分のやっていなかった部分が多く出たり、想定以外の質問があった場合でも、自分は今までやってきたこと以上の実力を発揮することはできないということを認識する必要があります。
こうした部分から、気持ちの余裕をもって、実力を十分に発揮し、それでも不合格であった場合、それは現在の自分にとってまだ合格の域に達していないという覚悟を持つことが必要です。
試験に協力してくれた人のことは考えない
技術士は一人で取る資格ではありません。指導する技術士や二次試験の模擬面接に関わった人など、他の試験と比較して、一人でこつこつと行うというより、周りの協力をもって試験に臨みます。
人によっては不合格であれば、こうした人たちに顔向けができないと考える人もいるのではないかと思います。
しかし、こうしたことを考え出すと、試験本番でのプレッシャーがかかり、実力を十分には発揮することができません。
試験を受ける → 不合格であっても、その時の実力が足りなかった
と単純化して考えましょう。他の人のことを考えると、いろいろなことを考えてしまいます。
合格した後に感謝の言葉を伝えましょう。
技術士試験は難関である故に様々なプレッシャーを感じる人も多いでしょう。
それを乗り越えてこその技術士です。
2017年08月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「勉強しなきゃいけないんだけど、関係ないことをして時間を無駄にしている」と感じたことはありませんか?ひょっとしたら、時間の無駄遣いをしていることに気づくことなく「時間がない!」と焦っているかもしれませんね。勉強の妨害をしているものの正体は「習慣」です。
技術士試験に向けて学習を進めようとしているけど、思いついてもすぐ行動できず、自分のことがだらしないと思った経験は誰にでもあるでしょう。例えば、仕事が終わって家に帰ってくるとテレビをつけてしまったり、疲れたから横になって気づいたら寝ていたり、失敗は誰にでもあるものです。一度や二度ある程度であれば問題はありませんが、繰り返し同じことをしてしまう場合は「失敗」という言葉で片付けられません。それは「習慣」になっているからです。
私たちの生活はほとんど、無意識の行動によって支えられています。心理学者スタノビッチとウェストは人間が無意識の行動「システム1」と意識的な行動「システム2」によって選択を行っているという研究結果を発表しました。例えば、最寄り駅から自宅まで向かっている途中、何も考えていなかったのに気づけば家に着いていた経験をしたことは誰もがあるでしょう。システム1は脳にかかる負荷を軽減するために、ルーティン作業を無意識に行っています。新しいことや考えて判断をする場面ではシステム2が使われており、脳に負荷がかかっています。
つまり「家に着いてすぐ勉強を始めず、テレビをつける」という行動を繰り返している場合は、脳が帰宅後の行動をシステム1で処理しています。「家に着いたらノートを開いて勉強を始める」という行動をするためにはシステム2として処理されるため、最初は続けることが辛くなるでしょう。ですが、逆に言えば、帰宅後の勉強が習慣となれば辛いことではなくなります。心理学者ウィリアム・ジェームズは新しい習慣を作るためのステップとして以下の3つを挙げています。
新しい行動を習慣にすることは苦労が伴います。しかし、習慣に着いてからは負担がかからなくなり、楽になりますから、最初の段階での努力を惜しまず行ってみましょう。
2017年08月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
悪い習慣だと思いながらなかなか、身についてしまった習慣を変えられずに苦労したことはありませんか?
例えば、休日になると仕事のストレスが影響して朝からビールを飲んでしまうという人もいるでしょう。平日の朝は早く起きて技術士試験に向けて勉強したいけど、二度寝してしまって起きられないという人もいるはずです。
ですが、習慣は簡単に変えられるものではありません。前回紹介したように、無駄な時間を過ごしていると感じていたとしても、強い意志がなければ習慣を変えることはできません。また、習慣を変えるためには適切なステップを踏むことも大切です。やみくもに「習慣を変えなければいけない」と強く思っていたとしても、気負いするだけで、変化は現れません。
心理学者のメリル・E・ダグラスは習慣を変えるためには5つのステップを踏むことが大切だと言及しています。
欲求の段階からすべては始まります。「今の自分を変えたい」「悪い習慣を断ち切りたい」という欲求がなければ変化は起こりません。次に認識の段階では、具体的に変える必要がある習慣を見つけ出します。紙に「現状の悪い習慣」「身につけたい良い習慣」をそれぞれ書き出すと認識しやすくなります。
3つ目の想像の段階では習慣が身についたあと、自分がどんな姿になるのかイメージします。朝早く起きてすがすがしい気持ちで勉強している自分の姿など、習慣を変えたあとの具体的なイメージを持ちましょう。4つ目の計画段階で取り組み方のプラン立てを行います。何も考えずに変えようとしてはあまりにも運任せなので、具体的な計画を作ります。例えば、早起きの習慣をつけるなら起きる時間や起きてすぐとるべき行動について計画を立てましょう。最後の行動段階では、意志を強く持って確実に習慣づけていくことが大切です。3週間以上続けられれば、徐々に習慣として身についてきます。
ここで紹介した5つのステップを踏んで、今よりもっとよい習慣を身につけましょう。AXS技術士学院で学ぼうとしていることも習慣を変えようと強い欲求を持っている証拠です。習慣を変えるステップが「欲求」から始まることを考慮すると、高い向上心を持つことはよい習慣のスタートラインです。その調子で取り組みましょう。
2017年08月29日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
試験直後に復元論文を作ります。感覚的に、1割の人が、経験者や講師のアドバイスを素直に聞いて、復元しています。
3割の人が、1週間ほど経ってから、復元します。
そして、やばいな、けっこう忘れるものだな、と思って、どうにか、こうにか復元します。
試験直後や、その1週間で復元論文をつくるのは、骨が折れる作業だったでしょう。
肉体的な疲労はもちろん、直後の気持ちの高ぶりがあるからです。
また、出来が悪いときに、現実を見たくないためです。
いま1ヵ月が経って、ようやく、心身ともに、1ヵ月前の自分を見つめられる時期にきました。
そこで、復元論文を赤ペンで添削していくと良いでしょう。
あなたは、技術士たる実力と経験をもった指導者です。
添削する答案は、未熟な受講生が作ったものです。
寛大な心を持ちつつ、厳しく、添削します。
論理の飛躍があるところには、補うべき情報を書き込んであげます。
受験生を、くさしたり、指導を投げ出したりしないことです。
技術士は、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者」です。
技術士と同等の実務能力を発揮して、『指導』してあげてください。
生半可な指導ではなく、適正な報酬分の赤ペンを入れてあげてください。
「技術士業務報酬の目安」がネット検索で見つかります。
その報酬に相応しい、指導を1ヵ月前の答案を書いた自分にしてあげてください。
そんな指導によって改訂された答案は、口頭試験で心強い武器になるはずです。
2017年09月07日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
口頭試験の会場には、ホワイトボードが置かれています。
私が口頭試験を受けた際に、「業務内容について、図を描いて説明して下さい。」という指示がありました。
想定していないことでしたが、口で説明するより図があった方が説明しやすかったので、結果オーライでしたが、かなり焦りました。
図を描いて説明するように指示があった時のために、図を描く練習をしておく必要があるかと思います。
以下、図を描くにあたっての私なりの注意点を記しますので、ご参考にして頂ければと思います。
・まずは、全体図を描いて、装置(業務)の目的と課題を理解してもらうこと。
・次に、説明したい部分の詳細図を描いて、工夫した点と成果を説明すること。
・限られた時間の中で説明しなければならないので、あまり詳しく描きすぎないこと。
・限られた時間の中で説明しなければならないので、描きながら話をすること。
図を描くように指示されていなくても、図を描いた方が説明しやすい業務に関しては、「ホワイトボードを使わせていただいてよろしいでしょうか?」と申し出るのもありかと思います。
ただ、「ダメです!」と言われた事例もあるそうなので、図を描くことを前提とした準備だけではなく、ホワイトボードを使わない説明の準備もしなければなりません。
普段から、ホワイトボードをよく使われる方は問題ないかもしれませんが、普段はホワイトボードを使うことのない方は、実際にホワイトボードを使って練習することをお勧めします。
2017年09月25日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
二次試験筆記試験の合格発表を待っている方へ
論文試験でも、口頭試験でも、相手に聞かれていることに対して、回答します。そして、試験官は、その回答によって、その回答者が技術士にふさわしいかどうかを判断します。この場合に、回答者(つまりあなた)が技術士にふさわしいことをどのように試験官に伝えるべきなのでしょう?
そのコツは、試験官の右脳と左脳の両方に訴えることです。言い換えれば、イメージと論理の両方で試験官に訴求することが大事なのです。したがって、筆記試験では図表を用いると良いというのは、まず回答者が訴えたいことをイメージで直接示すことができるから有効なのです。そして、そのイメージしてもらったことを次は論理的に説明して納得してもらうのです。人間は、イメージできたことを論理的に説明されると分かったつもりになります。最近のプレゼンでは図や写真を多用しますが、これも同じ理屈です。まずは、イメージを共有して、その上で、その理由や根拠を示していくのです。
口頭試験では、基本は口頭説明ですので、試験官にイメージを持ってもらうには説明の仕方に工夫が必要です。別に詩人になる必要はありません。しかし、聞かれたことに対する回答の骨子をイメージできるような工夫ならできるでしょう。もしくは、回答者が部屋に入るところから試験官は回答者の人となりを見極めようとしているのかもしれません。したがって、「口頭試験においては、私は技術士にふさわしい。」ことを訴求することが大事なのです。良い例と悪い例を示してみましょう。
まずは良い例です。
1) 行動が堂々としている。てきぱきしている。礼儀正しい。
2) 服装が清潔で身だしなみが行き届いている。
3) 試験官に顔を向けて、目を見て話している。
4) わからないことは、分からないと正直に述べた上で、前向きな回答をしている。
5) 業務の概要を3分と言われれば3分(以内)で簡潔かつ丁寧に説明する。
6) 理由を聞かれた場合には、詳細の説明に入る前に大きく3つありますと全体像を示す。
次は悪い例です。
1) 行動がおどおどとしている。目を合わせない。
2) 服装が清潔でない。洗濯していないような。変な匂いがする。
3) ずっと下を向いている。自信なさそうな態度。
4) 分かっているのか分かっていないのかが分からない。
5) 指定の時間を超えても構わず話を続ける。
6) だらだらと説明する。骨子が見えてこない。
どうでしょう?もし、あなたが試験官だったら、どちらに合格を与えますか?口頭試験の目的は次の2つと言われています。
1) 本人確認:回答者の回答や申請書の論文が本当に回答者が書いたものかどうかを確認する。
2) 資質確認:技術士にふさわしいかどうかを確認する。
筆記試験に合格したということは、技術士に必要な専門能力や専門知識を有していると判断してもらえたのです。したがって、口頭試験では、申請書に記載した小論文が本当に回答者が経験したものか。筆記試験の回答は、本当に回答者が考えて回答したものかという本人確認をするのです。本人が考えたものではないと判断されたらそこで終わりです。
次に資質確認。3つの義務と2つの責務は必ずと言って良いほど聞かれるので完璧に回答できるように準備しましょう。このように回答して当然であることをきちんと回答できるように準備したかどうかも資質確認となる。専門知識を聞かれることもあるが、これも分かるものは理解している範囲で正確に回答し、そうでないものは詳しくは理解していないので、勉強しますと前向きに回答するのです。また、筆記試験の回答がAでない場合には、なぜAでなかったのか、今ならどのように回答するかを問われるかもしれない。このような問いに対してもきちんと回答するというか、自分の回答に対するPDCAを回すぐらいの気持ちがないと技術士としての資質はないと判断されかねない。
入念な準備をして、自信を持って、堂々とした態度で、そして謙虚な気持ちで対応すれば、少しぐらいつまづくことがあっても、試験官から助け船を出してくることもあります。筆記試験の合格発表は10月末ですが、10月に入ったら、合格を信じて、口頭試験に向けての準備を始めましょう!
合格を心からお祈りします!
拝
2017年09月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
日本人なら誰でも、あまり考えることなく日本語の文章を書けてしまいます。しゃべることに関しても同様で、内容の深さや、意味の伝わりやすさなどを無視することが許されるならば、誰でも日本語で話せます。しかし、技術士試験の論文や面接で、意味の通らない日本語を使っていては試験に通ることはできないでしょう。ここでは日本語の作文でよく失敗してしまいがちなポイントや、日本語をよりわかりやすくするためのコツを紹介します。
ここでは日本語で作文するときに知っておきたい3点を紹介します。
まず、1つ目の「語尾を繰り返さない」について説明します。読みづらい日本語の文章では「〜と思います。〜だと思います」と同じ文末が繰り返されています。特に「〜思います」は記述している内容に自信や根拠がない場合に多用されがちです。「思います」だけでなく他の言葉でも「〜です。〜です。〜です」と説明文などは特に、文末を繰り返しやすいので注意しましょう。
2つ目に「体言止めは多用しない」です。この点は普段から新聞を読んでいる人ほど、注意しておきましょう。新聞は原稿の文字数が厳しく制限されているうえに、臨時のニュースが入ると、1面の内容を組み替えることもあります。そのため、文字数を削ろうと体言止めが頻繁に使われます。たとえば「曇った天気。明日は晴れ模様。折りたたみ傘は必携」のような単調な文章になりやすいので、体言止めはあまり使用しない方がいいでしょう。
3つ目に「テンプレート思考に注意する」です。英語では動詞と前置詞などのセットをコロケーションといい、組み合わせが決まっています。日本語の場合は英語ほど厳格な文法のルールはありません。ですが、無意識のうちにセットで使っている言葉はたくさんあります。たとえば「風がピューピュー吹いている」「複雑な表情をした」のような決まり文句のような表現が使われますが、実際の描写を省略して手抜きの日本語になりがちです。実際に風はどのように吹いていたか、対象の表情はどんなものだったのかをごまかしているとも言えます。日本語のテンプレートに頼りすぎると、事実に忠実な表現ができなくなるので気をつけましょう。
日本語で作文するときに間違えてしまいがちなポイントや、それらを修復するコツを確認しました。技術士論文や技術士面接で使う日本語にも役立つものもありますから、日本語の使い方に気を配ってみましょう。
2017年09月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
時間管理について研究したアメリカのメリル・E・ダグラスは、時間を管理するためには、時間の使い方について考える必要があるといっています。つまり、ほとんどの人が時間を管理することが大切だと思いながらも、実際に時間を使うための計画を立てられていないというのです。自分の過去の行動を振り返ってみると、どうでしょうか?
毎日の勉強に追われるように過ごして、時間の使い方を計画するほどの余裕を持てなかったのではないでしょうか。そこで、まずは時間の使い方を考えるための予定を作ることからはじめてみましょう。
メリル・E・ダグラスの提案する時間の使い方は、とても細かく、1週間、1日、と時間を何に消費するか計画します。ですが、はじめての時間計画を作るときに、こだわりすぎてしまうとなかなかうまくいきません。おそらく、ほとんどの人が、計画をたてただけで疲れてしまい、実行するまでたどり着けないでしょう。
そこで、実践してみてほしい方法が、時間を何に使ったか記録することです。15分単位で記録していくと、1日の終わりに振り返りがしやすいのでおすすめです。ただし、1時間から2時間おきにこまめに行動を記録した方がいいです。なぜなら、1日の終わりにまとめて記録しようとすると、いくつかの行動を思い出すのに時間がかかりすぎてしまったり、忘れてしまったりします。とくに細かい用事がたくさん入った日には、1日を振り返って思い出すことがほとんど不可能です。ですので、できればこまめに記録しましょう。そして、毎日、記録を終えたあとに反省と翌日への決心を書いておくと、時間管理が得意になってきます。どんなことに時間を使い、どのように改善するべきか工夫するために、まずは記録することからはじめてみましょう。
2017年10月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「学習計画をバッチリ立てたから、あとは勉強するだけだ」と意気込んだのに、スケジュールが崩れて、目標を達成できなかったことはありませんか?
目標に向けて何かにチャレンジしているとき、ゴールまでの道のりを具体的に描くことはとても大切です。一流のアスリートなども、頭の中で成功イメージを描いてから、試合に臨むことが多いです。この成功イメージと現実の自分を比べて、課題を見つけることを「メンタル・コントラスト」と言い、前回の記事「『メンタル・コントラスト』で技術士二次試験を乗り切ろう」で詳しく説明しました。
「悲観主義」という言葉を聞いて、どのようなイメージを持つでしょうか。試験勉強や、スポーツの試合など、うまくいかないことを考えるのは不適切だと言われることが多いです。そのため、「楽観的な考え方が大切だ」というアドバイスばかりが出回ります。しかし、技術士試験の学習を経験している人であれば、誰でもわかるはずですが、毎日の学習内容が、計画通り完ぺきに行われるということはありません。体調が悪い日や仕事が長引いた日など、計画通りに進まない日があるのは当然のことです。ですので、学習計画を立てる段階から、「うまくいかない場合」を想定しておきましょう。
「楽観主義は強く持ちすぎても、弱く持ちすぎてもよくない」と海外のビジネス雑誌で言われることが多いことからわかるように、悲観主義も適度に持つことが大切です。AXS技術士学院では、周りの受験生や講師が、どれくらい勉強しているか、どんな困難にぶつかっているか、わかりやすい環境が整っています。「技術士試験の勉強をうまく進められないこともある」と、自分の欠点を認めつつ、毎日の勉強をがんばっていきましょう。
2017年10月31日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
本日の朝6時頃に二次試験(筆記試験)の合格発表がありましたね。
合格した人!
本当におめでとうございます。次の面接を突破して祝杯をあげましょう。
面接試験に合格するにはセオリーがあります。それは、論文を再現して、面接官から聞かれる質問を想定して、それに対する回答を作成して、何度もなんども練習して、そして模擬面接で度胸と自信をつけよう。
栄冠を確実にしよう。
今回は残念だった人!
来年に向けてスタートしましょう。
今回はなぜ駄目だったのかを考えるためにも再現論文は完成しておこう。
受験の制度が変更される前に受験するチャンスがまだ残っています。
成功と失敗は紙一重ですが、失敗の経験を活かして、あきらめずに、精進しよう。
以上
2017年11月06日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
(以下は例年の状況であって、今年は違う形式かもしれませんのでご注意願います。)
試験会場は多くの受験者は渋谷フォーラムエイトです。
フォーラムエイトの建物の中に入ると手前と奥にエレベーターが見えます。(他のイベントと重なると人だらけで混乱します)
どちらでも良いのでエレベーターに乗り、7階で降りてください。(たしか11階以上に行きたい場合はどちらかに乗らなくてはいけません)
降りるとおそらく、エレベーターの前に女性が立っていると思います。
「技術士試験の方ですか?受付はこちらです」
と声をかけてくれ、受付に案内してくれます。
受付は廊下の一角にテーブルが置いてあり、そこに女性が2人座っています。
「合格通知書を見せてください」
と言われるので差し出すと、受験番号を確認し、会場案内図(注意事項も記載)に自分の試験室や試験時間、控え室が書いてあるシール(受験生一人ひとり内容が違うのでシールで対応)を貼って渡してくれます。
そして、控え室のある6階のオリオンホールへ行くように指示されます。(控え室待機は強制ではありません。一旦外に出て時間をつぶしてもOKです)
試験開始時刻5分前までに、試験室前のイスで待機します。
前の受験者がいれば、この頃に試験室から退出してきます。
(前の受験者がいなければ突然でびっくりしますが)予定時間がくると試験室のドアが開き、試験官が「○○さんですか?どうぞお入りください」と言われます。
ドアを開け入室すると、奥のほうにテーブルがあり、そこに試験官が2~3名座っています。(ドアを開けて声をかけてくれた試験官はイスに戻っているところかと思います)
テーブルの2~3m前にはイスが2つ置かれ、1つは自分が座るもの、もう一つは荷物を置く用であり、90度横向きに置かれています。
イスのほうに向かい横に立つと、試験官から「荷物を横のイスに置いてください。受験番号と名前をお願いします」と言われるので
「受験番号○○の○○です。よろしくお願いします」と答え一礼すると、試験官が「お座りください」と言いますので、「失礼します」と言って着席します。
そして運命の口頭試験が始まります。(試験室内は時計、ホワイトボードの有無が様々です。)
終了時間がくると(試験官が満足または不合格の見切りをつけると)
「それでは以上で終わります。お疲れ様でした」と言うので
立ち上がり「ありがとうございました」と言って一礼。
荷物を持ってドアに向かい「失礼しました。」でドアを開け退出時に一礼してドアを閉めます。これで自由です。
試験室前には次の受験生がいるかもしれません。
会釈なり軽く声を掛けるのもOKかと思います。
こうして長い時間を費やした試験は一瞬にして終わります。
2017年11月22日 作成 / 執筆:タートル講師
いよいよ技術士第二次試験の口頭試験が始まります。
本番の口頭試験を控え、数名の方の模擬口頭試験を実施しました。
昨年度までの模擬口頭試験も踏まえ、比較的多くの方に共通する留意点を記します。
とにかく話は短くすることを心掛けましょう。
大半の方は、丁寧に説明しようとするあまり、話が長い傾向にあります。
模擬口頭試験で「概要を簡単に説明してください」という問い掛けに対して、5分近く説明をされる方もいました。実際の試験であれば、試験官に話をまとめるよう促されるか、最悪の場合では話を中断させられるかもしれません。
口頭試験は原則として20分間で実施されます。その中で試験官は「経歴及び応用能力」、「技術者倫理」、「技術士制度の認識」の3項目に関して評価を下す必要があります。
つまり試験官の立場で考えれば、「自分の質問に対して簡潔に答えてくれる」受験生が有難いわけです。延々と話す受験生に対しては、「あー、まだ技術者倫理や技術士制度についても聞かないといけないのに…」と、内心はイラついているかもしれません。
書かれている文章であれば、目で追いかけたり読み返すことで読み手が理解を深めることが可能です。それに比べて話している内容は、基本的に聞き手が頭の中で順次理解していくものですから、一度に理解できる内容は限られるはずです。
それを考えれば、端的に答えて、不足があれば試験官が追加で質問をするという、会話のキャッチボールが重要なことはわかるかと思います。
もし説明中に、「少し長いかな」と思った時は試験官の表情を確認しましょう。意外と「そろそろ話をまとめてくれませんか」と表情に表れているかもしれません。
相手の気持ちを汲んで説明するのも技術士に求められるスキルの一つと考えましょう。
*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2017年12月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
仕事が終わって、勉強も終わってぐっすり眠る……つもりだったのに、なぜだか夜中に目が覚めてしまうこと、ありませんか?その原因はあなたの寝具にあるかもしれませんよ。
一度眠りについたあと、夜中に目が覚めてしまうことを「中途覚醒」といいます。寝ている途中に目が覚めるといっても、トイレに起きて、すぐにまた眠りにつける場合は心配ありません。しかし、なかなか眠りに戻れなかったり、起きたときに首や肩がやたらと痛いときは問題です。
そんなときは就寝周りのモノを見直してみましょう。たとえば、ふとんです。今つかっているふとんはいつごろ購入したものか、覚えているでしょうか?ふとんの寿命はつかっている環境によって大きく異なります。人によって汗の量や体重など、ケースバイケースだからです。それでも、だいたい10年くらいの使用期間が目安とされていますから、10年以上おなじふとんを使い続けているという場合は買い換えを検討した方が良いでしょう。
ふとんだけではなく、まくらの買い換え時期にも注意が必要です。まくらの寿命はふとんよりも短く、2年程度とされることが多いです。これらの寝具は交換せずに使い続けていると、睡眠時間は十分に確保しているのになぜか疲れがとれないという状態につながります。ふとんやまくらがつぶれてしまっている場合は、購入を考えてみましょう。
寝具だけではなく、眠りにつく前の気持ちの状態も大切です。前回の記事で、陰ヨガについて紹介しましたが、就寝途中に目が覚めてしまう人にもオススメのリラックス方法です。また、食事をとるのは就寝の3時間前までにして胃腸に負担をかけないことも大切です。快適な睡眠を手に入れるためにも、心のケアと同時に、体への思いやりをもって、夜中に目覚めない工夫をしていきましょう。
2017年12月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士は非常に難しい資格です。そこへ向かって頑張るためには、相応の覚悟も必要になってくるでしょう。
今回見ていきたいのは、求人などからの技術士資格はどのような評価をされているのかという部分です。
求人などからは主に建設、土木関連の求人数が多くなっております。業種としては道路建設や橋梁分野の公共工事の設計委託を受注する建設コンサルタント会社からのものが多くなっております。
年収例としても400万円~600万円というように、会社の規模によっても幅があります。この傾向は地域のコンサル会社であれば収入は少ない代わりに転勤等が少なく、大手になれば収入が多い代わりに全国への転勤などがあると言った違いが考えられます。
都市部などの求人であれば、収入も高い傾向があります。
ここはそれぞれの人が目指すもの、優先するものによっても変わってくる部分ですので、一概にこれがいいということが難しい部分です。
技術士のいい所は、年齢が上がってくると他の会社に移るといった転職がしづらい状況になっていくのですが、技術士を取得している場合、そういったこともあまり関係がない傾向になります。
中には50代でも技術士をしていて、技術を磨きつづけたことで他の会社に引き抜かれたという例などもあります。
これも技術士の技術の継続研鑽(CDP)を技術士取得後も義務付けられていることのメリットにもなります。
また、定年後も働きたいという方は、定年退職後も技術士資格を活かして自営業として技術士事務所を開業することもできる可能性を十分に持っています。
技術力を磨き続けることで、自分にとってプラスとなることが多く、資格取得後も様々なスキルアップを図っていくということができる資格になります。
技術士取得は、ただの資格取得にとどまらず、継続研鑽することで収入面も安定的なものにつながっていく広がりのある資格と言えるでしょう。
そのためには、受験対策にとどまらず、資格取得後の自分を想像しやる気を出すといったことも大きなモチベーションとなるのではないでしょうか?