2019年08月08日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士二次試験は、平成31年度(令和元年度)試験から択一式試験がなくなりました。そのため、筆記ばかりの試験になりました。つまり、以前のような知識を直接に問う設問がほとんどなくなりました。
しかし、必須科目Ⅰでも、選択科目Ⅱでも、選択科目Ⅲでも、依然として専門知識は基礎として必要です。なぜなら、論文を書くのにも、専門的学識を踏まえることが求められているためです。また、実際に、評価項目となるコンピテンシー(技術士に求められる資質能力)の1つに専門的学識も含まれているためです。
そこで専門知識の記憶をいかに効果的、かつ効率的に定着させるかテーマになってきます。
技術士試験は、原稿用紙に手書きする制度になっています。ですから、キーワードが正確に書けるように訓練しておくとよいでしょう。パソコンでまとめてばかりいると、簡単な文字も書けなくなってしまいます。
手で書くとき、丁寧に書くのがおすすめです。トメ、ハネ、ハライに気をつけて、はっきりとした字になるようにします。そうすることで、そのキーワードを目にする時間がわずかに長くなり、走り書きしたときよりも忘れにくくなります。
また、丁寧に書くことは、本番では必須です。丁寧に書けないが故に、合格点に至らないケースが多いのです。これは、悪筆の受験生が想像しているよりも深刻な現実です。
さて、一度書いたキーワードやその解説文は、24時間後、1週間後、1か月後というように期間を定めて見直しましょう。はじめのうちは、復習のインターバルをあまり空けずに、定着してくれば、多少の間を空けて見直すようにします。
そして、過去問で、そのキーワードを使って答案を書いてみましょう。
このように、「インプット→復習と定着→アウトプット」を一括りとして専門知識を定着させると良いでしょう。
2019年08月10日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士試験は1年に1度だけチャンスがあります。逆に言えば、この1度のチャンスで失敗すれば、1年間、技術士になるのが遅れます。
仮に、技術士になって手当が1万円増えるとします。そして、技術士試験に失敗することによって、1日あたり1時間の勉強が必要だとします。そして、1時間のあなたの時給を、少なく見積もって最低賃金(東京であれば約1000円)とします。
技術士になった人は、年間12万円のプラスになります。
技術士になれなかった人は、年間、36.5万円(1000円×365日)のマイナスになります。
受験料や、試験会場までの交通費を含めると、最低でも40万円以上の差が生まれます。
ですから、何としても、今回の1度で合格したいものです。
その際、受験指導を受けることは必須です。
我流は絶対に禁物です。
間違った方法では、いくら努力を重ねても、得点にはつながらないためです。
そして、講師との相性が重要なポイントです。
講師と一緒に、考えながら、あなたの弱点を補強できれば、合格可能性が高まります。
大手の受験対策会社の良いところは、経験豊富な講師が所属することです。
実績のある講師が、別の講師をアドバイスしたり、社員が試験問題を分析して模試問題を作ったりして、良いサービスを受けられる頻度が高いことが特徴です。
難点は費用が高額なことと、講師が選べないことです。
相性の良い講師とめぐり逢うために、複数の会社の公開セミナーを受講して比較しましょう。
また、AXS技術士学院でも、所属する講師にコンタクトをとって、パートナーとなる講師を見つけるのも良い手段です。なお、口頭試験対策では、複数の講師に模擬面接をしてもらうことによって、場数を増やすことができます。
2016年11月11日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師
2枚、3枚論文では論文の構成が重要な要素です。問題で求めている事項を漏れなく記述する必要があります。そのためには、論文記述前に順番に行うべきことがあります。
最初は、この問題が出題された背景を考えることです。なぜこの問題が出題されたのか、出題者はどんなことを考えているのか等です。我が国では社会資本の老朽化の時代に入り、財政が厳しい中でどのように社会資本を維持すべきか、高齢化社会の影響を踏まえてどんな対策が必要なのか、高度成長期に急速に整備・普及した工業製品の安全性の確保をいかに担保するか等、出題の背景を考えることが必要です。論文の最初に「はじめに」の項目を設け、そこに背景等を3行程度記述するようにします。
次に、出題の順番に項目を書きだすことです。大項目、中項目、小項目等を書き出します。項目を書き出したら、それぞれの項目にキーワードを書き出します。キーワードは専門用語、日常用語等連想ゲームのように書き出します。同じキーワードが複数の項目に記述されてもよいです。この時、項目の関連性に注意して論理的な構成になるようにキーワードを抽出します。
次は、項目ごとに文章の量を割り付けます。項目ごとに何行記述するか目安をつけます。1枚25行なので、3枚で75行。そのうち「はじめに」で項目と文章で4行とします。残りを割り付けます。文章の量に偏りがないようにするのが目的です。
それから記述します。記述は短文で主語、目的語等5W1H明確にに記述します。論文の最後は、「おわりに」の項目を設けて文章の量を調整します。おわりにでは技術者としての決意等を記述します。最後は「以上」と必ず記述します。
論文作成の順番は概ね以上のようです。キーワードを抽出しながら、項目を変更したり追加したりする場合があります。いきなり論文を記述することは絶対してはいけません。
2016年11月17日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師
技術士試験の論文は考え方記述することが最も重要です。専門知識をどんなに記述しても、自分の考え方を示さなければ合格論文にはなりません。反対に考え方を示せば専門知識が不足でも合格論文になります。つまり、技術士論文試験で必要なことは、知識よりも考え方を示す記述の仕方です。勿論専門知識・キーワードを適切に用いた文章の方が、技術的な論文であることは言うまでもありません。しかし、知識・キーワードを覚えるには、それなりに時間がかかります。本試験の7月までに覚えれば良いことです。
一方、考え方を示す記述の仕方は、日常業務で練習することができます。また、日常業務で作成するレポート・報告書の類は格好の練習材料です。
練習方法は至って簡単です。5W1Hを記述する。事実を先に記述し考えを次に記述する。大変・非常に等の感情表現はしない。主語・目的語を丁寧に記述する。
調子にのって記述していると、「私は」で書き始めたのに、いつの間にか「私を」に、主語と目的語がすり替わっていることがあります。その様な文章は、言いたい雰囲気は分かるけど、何を言ってるか分かりません。もう一度読み返して、善意に解釈しないと分かりません。採点者は、一度読ん分からない文章をもう一度読み返すことはしません。つまり、一度読めば分かる文章でなければなりません。相手に解釈させない文章を記述する必要があります。
計画を立てて来年7月までの充電期間に専門知識・キーワードは確実に覚えることにして、文章の練習は日々の日常業務で練習してください。ポイントは初めて読む人が「読めば分かるか」です。面倒でも5W1Hを丁寧に記述するように心がければ必ずできます。
2016年11月19日 作成 / 執筆:技術士システム【運営者】講師
平成28年10月18日の科学技術・学術審議会技術士分科会 第9回制度検討特別委員会において、技術士試験における変更が報告されました。
早ければ2018年度の試験から変更になります。
委員会が技術士制度の参考とした国際エンジニアリング連合会(IEA)が定める「エンジニア」には、資格取得段階で明白な解決策がないような複合的な問題を技術的に解決できる能力が求められています。日本の技術士にも同様の問題解決能力を求める必要があるとして、その能力をより的確に把握するには択一式より記述式の方が適しているとの委員会の判断で変更となりました。
主な変更点
1)必須科目を記述式に切り替える。
2)選択科目では専門知識及び応用能力を問う論文の記述枚数を現行の600詰め用紙4枚以内から3枚以内に削減することで、受験生の負担を軽減する。
ということは、来年の技術士試験に合格できなければ、2018年度からは必須科目が記述式になります。現行の試験方法で合格したければ来年の試験で合格するしかありません。
下記に具体的な試験方法の方向性を記載します。
■必須科目:
「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力
(記述式、600字詰用紙3枚以内、試験時間2時間、配点40点)
■選択科目1:
「選択科目」に関する専門知識及び応用能力
(記述式、600字詰用紙3枚以内、配点30点)
■選択科目2:
「選択科目」に関する問題解決能力及び課題遂行能力
(記述式、600字詰用紙3枚以内、配点30点)
※選択科目1.2合わせて試験時間3.5時間
(資料:文部科学省)
2016年12月16日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
12月15日に日本技術士会において一次試験の合格者が発表されました。
http://www.engineer.or.jp/c_topics/004/attached/attach_4787_1.pdf
合格された方!本当におめでとうございます。今までの真摯な努力が実りましたね。
ただ、ここで安心してはいけません。来年度の二次試験に向けての準備は早々にスタートしましょう。
ポイントは次の3点です!
1)申込書と小論文の準備
2)選択式問題への準備
3)記述式問題への準備
まず、申し込み時の準備です。申し込み時には720文字の小論文が必要です。
これは、二次試験の筆記試験に合格すると口頭試験に進みますが、この時に
試験官が見るものです。したがって、来年4月の申し込み時には来年の口頭試験
を視野に入れた準備が必要なのです。
次に選択問題への準備。すでにご存知の方も多いと思いますが、試験制度が平成
28年度から変更になります。したがって、選択問題で得点を稼ぐのであれば、
来年が最後のチャンスです。まずはどの部門にチャレンジするのかをよく検討
しましょう。一次試験の合格部門と二次試験の部門は異なってもOKです。
最後に筆記試験への準備。まずは、受験部門の過去問題をざっと見てください。
え〜!とても書けない!と絶句される方もいるかもしれません。しかし、準備を
万全にすれば大丈夫です。そのための最初のステップとして、技術ノートを作成
しましょう。まずは100を目標にしましょう。自分が専門とする部門のキーワード
を体系化して、書き出してみましょう。そして、そのキーワードに対して特徴や
課題、改善方法をA4の用紙に書いていくのです。通常900文字相当の情報がある
ので、これをベースに600字原稿に書くという訓練を来春以降行います。まずは、
キーワードを整理しましょう。
今から準備して、年末年始の時間に余裕のある時にロケットスタートをすることで
来年合格する可能性が格段に上がります。
頑張ってください!!
2017年01月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
平成28年度の口頭試験も終了した模様です。
口頭試験に臨んだ方はお疲れさまでした。3月の合格を祈念しております。
口頭試験を受験した方の受験記録を確認すると、最近は業務詳細(720字)の「説明」を求める機会が減ってきているようです。
以前だと「業務詳細の内容を3分程度で説明してください」から口頭試験が本格的にスタートすることが多かったのですが、最近は
・試験官は業務詳細をしっかり読み込んで臨んでいる
・受験者はしっかりとした業務詳細を作成している
・時間的にロスしてしまい受験者に不利になる
以上の理由が原因かわかりませんが、質問だけで業務詳細が終わっているようです。
代わりに、その他の経歴を細かく確認し評価しているようです。
この傾向は平成29年度にも続くと思われます。
よって平成29年度対策としては
・業務詳細をしっかり練りあげて完璧なものにする。
・業務詳細以外の経歴もしっかり熟考する。
が必要と考えられます。
受験生にとって4月の時点ではなかなか本腰の人は少ないですが、この出願対策を怠ると口頭試験で泣くことになります。
「昨年、自分で作成したから大丈夫」
「筆記試験が合格してから考える」
では手遅れになります。
来年の3月に栄光を手に入れたいのなら、今すぐに行動することをお勧めします。
2017年02月06日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士試験の勉強をしていて、集中力が保てず、学習が進まないと困った経験はありませんか?
技術士試験を取り組む人の多くは仕事をしながら、家に帰ってからの貴重な時間を使って学習しています。
ですので、限られた時間を有効に活用するためにも、効率的な学習法を覚えておくことをオススメします。
仕事前や仕事終わりの1〜2時間を最大限の集中力で勉強するためにポモドーロテクニックを試してみましょう。
ポモドーロテクニックはフランチェスコ・シリロという研究者が提唱する、タイマーを使った学習法です。人間の集中力はあまり長時間つづかないと言われますが、短時間だけ集中して課題に取り組むことで長時間集中ができないという脳の弱点をカバーしています。
ポモドーロテクニックの要点は以下の5ポイントです。
1.取り組むべき課題を選びます。
2.タイマーを25分にセットします。
3.タイマーが鳴るまで課題に集中します。
4.数分間の軽い休憩をとります。
5.1から4を4セット終えたら30分程度の休憩をとります。
大切なことは25分間のタイマーをセットしている間は電話やSNSの通知に目を向けないということです。勉強をしていても、ついテレビが気になってしまったり、スマホを触りたくなってしまった経験がある人も多いはずです。25分間だけ集中したあとの休憩時間であればスマホに触ってもよいので、勉強している間はすべての通知を無視して学習に取り組みましょう。
休憩を含むと1セット30分程度ですが、4セット(120分程度)つづけたら20分から30分程度の休憩をとって脳を休ませてあげると次の学習も集中しやすいとされています。平日の仕事が終わった後の2時間を使って勉強するときでも、休日で半日ほど勉強ができるときでも導入できるのがいいですよね。
集中力が持続できず学習環境を改善したいと思っているときはポモドーロテクニックを活用してみてくださいね。
2017年02月14日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
建設部門、農業部門、環境部門といった官庁がクライアントになる部門は二次試験(筆記)の問題をある程度予想できます。
建設部門は国土交通省の、農業部門は農林水産省の、環境省の環境部門の調達情報を、各省庁のホームページでチェックします。
発注される業務の多くは、国の優先順位が高い業務です。
発注の担当者と、作問の担当者は、同じような業務に携わり、同じような立場で、同じような案件を重要と考えている可能性が高いでしょう。
そのように考えると、二次試験(筆記)で出題される問題は、調達情報のなかの仕様書に類似していると言えます。
この仕様書には、業務の背景が書かれています。
そして、現時点で何が悩み事かが書かれています。
そして、何をすべきかといった課題が書かれています。
その課題を成し遂げるための「問題点」が書かれている場合もあります。
この「問題点」は書かれておらず、それを絞り込むところから業務になっている場合があります。
課題・問題点が示され、対応策を示すことが業務の場合もあります。
もちろん、見出した対応策を実行することが求められている場合もあります。
近年では、想定される結果に加えて、生じうるリスクとその低減策まで提案させる仕様もあります。
いずれにせよ、
「現状分析」
「課題設定」
「問題点の絞り込み」
「対応策立案と選択」
「実行」
「期待される効果と想定されるリスク」
といった観点から仕様書の眺めてみるとよいでしょう。
きっと、仕様書と技術士試験問題の傾向の類似に気づくと思います。
2017年02月19日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師
一般問題で検討すべき課題を挙げろ。との設問があります。これは、課題を挙げること、なぜ課題としてあげるのか、その理由を説明する必要があります。箇条書きで課題を羅列してもかまいません。その場合は、箇条書きの前に理由を記述します。項目を作って記述する場合は項目の中で理由を説明します。
問題とはなにかといえば、「現状とあるべき姿とのギャップ」です。つまり、課題(問題)は現状とあるべき姿の両方が分かっていなければ、何が問題なのか分かりません。課題(問題)を挙げるためには現状とあるべき姿を整理して考えてから記述します。
考えることは整理することです。この整理が不十分だと論旨がよく分からない論文になってしまいます。まだ、本番まで時間があります。考える・整理することに時間をかけてから論文を記述する練習をしましょう。
2017年03月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験のキーワードをノートにまとめたりしている方も多いのではないでしょうか。ですが、そのキーワードが頭にしっかりと記憶されていますか?
脳科学的観点から記憶学習に取り組むと、技術士二次試験のキーワードは覚えやすくなります。
単語だけで記憶するのは大変ですし、単語を説明する文章が前後にあるからといって、記憶に残るというわけではありません。大切なことは学習の仕方です。
「脳科学」と聞くとなんとなくあやしいと思ってしまったり、無条件にすごいものだと思い込んだりしてしまいがちです。
脳科学は常に新しいことが見つかりつづけている学問なので、疑いすぎず盲信しすぎず、自分の学習スタイルに合っているか気軽に取り入れることをオススメします。
今回知っておいてほしい脳の仕組みは「長期記憶」と「短期記憶」です。
長期記憶とは物語として頭に残っている記憶のことを指します。たとえば、最寄り駅から自宅までの道のりは何も考えていなくても歩けますよね。「何も考えずに駅から歩いていたら、家に着いていた」という経験をしたことある方も多いはず。
短期記憶は基本的にすぐに忘れられてしまいます。銀行の受付番号とかちょっとした番号は15分くらいなら覚えているはずですが、それ以降は忘れてしまいますよね。
ですので、記憶として定着させるためには長期記憶として脳に認識してもらう必要があります。
短期記憶から長期記憶へ認識をかえるためには接触回数が重要です。
たとえば、技術士二次試験のキーワード集を自分で作ったとしましょう。キーワード集を作っただけだと記憶に定着しづらいのは、接触回数がとても少ないからです。
最初に情報に触れた瞬間から、1時間、1日、3日と時間の経過にあわせて記憶は忘れ去られてしまいます。
それはつまり、一定のタイミングで情報に再度接触すれば記憶に残りやすくなるということでもあります。
記憶に定着しやすい接触頻度については「技術士の筆記試験に合格するための暗記術!脳の仕組みを活用しよう」で紹介したので参考にしてみてください。
技術士二次試験のキーワードに繰り返し触れて、きちんと情報を脳に記録していきましょう。
2017年03月16日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
総合技術監理部門では、経済性管理(品質・コスト・時間)、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理の5つの管理技術を使いこなし、組織やプロジェクトの全体最適化をとれるスキルが求められています。
利益を追求しすぎて、従業員をこき使えば、彼ら彼女らの健康を害して生産性が落ちたり、労働問題につながってしまいます。
逆に、福利厚生を手厚くしすぎたりすると、利益が少なくなってしまいます。
これらのバランスを上手にとって、その時々の最適解を導き出せるのが総監技術士です。
5つの管理技術のうち、人的管理技術は、メンバーの能力を引き出す技術のことです。モチベーションを高め、能力アップを図り、気持ちよく仕事をしてもらえるスキルです。
総監のテキストである『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)』で、p.67~91が人的資源管理です。
このなかの「労働関係法の体系と就業規則」(p.74~75)を、深く勉強しておくと、意外と「総監マインド」を身につけるのに役に立ちます。
たとえば、「労働者災害補償保険法」いわゆる労災法には、「メリット制」という仕組みがあります。
労災をよく起こしてしまう事業所では、労災保険率は引き上げ、逆に、がんばって労災を起こさないように対策をした事業所では、労災保険率を引き下げることで、保険料負担の公平化を図る仕組みです。
一見、従業員に教育すると〔人的資源管理〕、コストが上がってしまうが〔経済性管理のコスト〕、労働災害の低下につながり〔安全管理〕、労災法のメリット制の恩恵をうけて、労災保険料率が少なくなるため、良質の原材料を調達できる費用が増える〔経済性管理の品質〕、といったストーリーを作ることができます。
総監は、総監部門以外とは、まったく違う考え方をします。
日常から「総監マインド」を身につけるようにすると良いと思います。
2017年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
製造した製品や工事に欠陥や瑕疵などがあった場合には、設計者の立場で技術士が説明や報告を行うことがあります。
その場合は客観的な事実に基づいた情報を用いた説明でなければなりません。
条文:技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。
トラブルや問題が行らない工事や製品開発を行うことが大前提ですが、想定できないことが発生して社会的な問題となってしまうこともあります。
例としては、東日本大震災などの大規模災害などが挙げられます。
大規模災害時の津波などは、設計による想定をはるかに超えた凄まじい物でした。その前にはどれだけ強固な建物でも破壊されてしまいます。こうした事実を技術士は数値や客観的に誰が見ても納得できるような指標をもって説明しなければなりません。
また、製品のリコール隠しなども大きな問題となりました。
自動車の走行試験データの改ざんなども、技術面から異議があれば依頼主や雇用者に説明責任を果たさなければなりません。
そうしなかった結果、社会的に大きな問題となってしまい、会社が傾くのではと思う程の大問題となってしまいました。
こうしたマイナス面だけではなく、逆にこうした技術を取り入れるとどのような効果が期待できるのかという付加価値を説明するのも技術士の役割と言えます。
近年ではコスト削減だけではなく、より高度な機能をつけることで製品を高く市場へ出そうという動きもあります。そうした場合に技術設計担当として、その機能をわかりやすく、客観的な事実に基づいた説明をする必要があります。
技術士の面接試験はその訓練でもあると言えるでしょう。
2017年04月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
一度ふれただけの情報がいつまでも記憶に残っていたら、技術士試験の役にたつと思いませんか?
技術士の二次試験に向けて勉強しているけれど、記憶力に自信がなくて困っているという方も多いはず。記憶力は生まれつきもっている能力だと思ってしまいがちですが、ちょっとした習慣をもつだけでグングンと記憶力はよくなるんですよ。
人間の脳はアウトプットすることで記憶が定着するようにできています。学校に通っていたころのことを思い出してみてください。クラスのなかに国語が得意な人がいたとします。理解がよくできているので、その生徒は先生から頼まれてクラスメイトに勉強を教えていたりしませんでしたか?そして、勉強を教えている生徒たちは人に教えていたからといって、自分の成績が下がるということはなかったはずです。人に教える時間をつかって自分で勉強をした方が成績は上がりそうですが、人に教えた方が勉強はできるようになるんです。
人間の脳は情報を出力することで記憶に定着させます。出力する機会がない情報は忘れられていきますし、積極的に出力した情報は記憶に残りやすくなります。たとえば、ニュースを聞いたときに家族や友人に話すことがありますよね。たくさんの人に話した情報ほど、記憶に残っているはずです。
勉強の場合も同様で、自分が勉強したことをノートにまとめたり、ブログで発信したりすることで記憶に定着してきます。記憶力に自信がないと落ち込む前に情報を出力する習慣をつけてみましょう。ちょっとした習慣を試してみるだけで、記憶の定着度はグンとアップしますよ。
2017年04月15日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
目的志向型と課題解決型
人が行動を起こす時には、自ら目的を定めてそれの達成に燃えるタイプと、直面する課題を何とか
解決しようとそれに頑張るタイプに分かれるという。あなたはどちらかというとどちらでしょうか?
例えば、技術士を取得して、コンサルとして自立したいと考えるのか、それとも現在の業務では
スキルも上がらないし何とか現状を打破したいと考えるのか。その差はわずかですが、文字にすると
印象が大きく異なります。
技術士の二次試験
技術士の記述問題では、試験官に読んでもらって、理解してもらって、この人は十分に技術士の
資質を持っていると判断してもらう必要があります。このため、いかに読んでもらうのか!また、
それ以前に読まなくても内容がほぼ分かる書き方も工夫する必要があります。
この辺りは、以前の書き込みを参照してください。
http://gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=30
論文を書く場合には、目的志向的な発想と課題解決的な発想の両方をバランス良く盛り込むと
読んだ時に納得感が高まります。目的志向的な記述ばかりだと現実を理解していないと判断され
がちだし、課題解決的な記述だけだとそれでどうしたいのと不満を感じます。
抽象的なことと具体的なこと
話し上手な人は抽象的な表現と具体的な表現をうまく切り替えて話をつなげます。逆に、
抽象的な話ばかりしているとよく分からないとなり、具体的な話ばかりすると細かくてつまんないと
なりがち。論文でも同じです。抽象的な内容でズバリ断定し、その理由や事例、効果などを具体例を
交えて説明すると理解が深まります。
まとめ
目的志向型と課題解決方はどちらかが優れているという問題ではなく、この2つをうまく
使い分けることが大切です。二次試験の論文に読む試験官に取って、面白そうな内容だ!
読んでみたい!と思わせるような論文の構成(特にサブタイトル!)を心がけ、課題を3つ掲げ、
それに対する対処はこうだ!それによって社会的な課題はこのように解決できる。そのような
迫力の有る記述を是非心がけてほしい。
2017年04月21日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
たぶんYESだと思います。少なくとも汚くて、乱雑な字は、採点官に良い印象を与えません。
優しくて、物分かりの良い採点官であれば幸運です。
しかし、「この受験生は、読みにくい字を書いて、『コミュニケーション能力』に難があるな」と判定する採点官もいるでしょう。
なぜなら、技術士には次の7つの資質能力が必要であると文部科学省が公表しているからです。その7つのうちの1つが、コミュニケーションだからです。
1.専門的学識
2.問題解決
3.マネジメント
4.評価
5.コミュニケーション
6.リーダーシップ
7.技術者倫理
コミュニケーションは、さらに次の2つの要件が示されています。
(1)業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
(2)海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。
つまり、(1)に示すように、「文書等の方法を通じて」、クライアント等の役どころとなる「採点官」との間で、『明確かつ効果的な意思疎通』ができなければ減点です。
それでは、字のきたなさを、どのように克服するか?
・文字の「とめ」と「はらい」だけでもしっかりと書いてみる。
・漢字は大きく、ひらがなは2割くらい小さく書く。
・タイトル、小見出しは「太字」やアンダーラインで強調してメリハリをつける。
・いつもの20%くらいは「丁寧」に書いてみる。
こんな小さな努力が当落を分けるかもしれないと思って、日常業務のなかでも取り組んでみてはいかがでしょうか。
2017年04月27日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
受験申込書も提出し、そろそろ本格的に勉強しようと考えているころでしょう。
残り2ヶ月半程度しかありません。
本気で取り組まないと、また来年となってしまいます。
気合を入れて頑張りましょう。
「択一問題はどうやって勉強すればいいですか?」
と聞かれることがありますが、基本は過去問だと思います。
気をつけてほしいことは、その勉強する時間確保です。
「休日、朝から晩までみっちり択一の過去問解きました」
という受験生がおりますが、その時間の使い方は非常にもったいないです。
社会人で仕事しながら時間を確保するには、工夫が必要です。
●時間があるときは論文対策
●択一対策はスキマ(隙間)時間を使って、コツコツ毎日やる
個人差はもちろんありますが、このように時間を有効活用することをお勧めします。
択一問題を1問解くのに5分程度あれば、だいたいの問題はこなせます。
では、その5分程度の時間を確保するのは難しいことですか?
そんなことはないと思います。
自分の1日の行動でこの5分程度のスキマ時間を確保できるタイミングは何度もあるはずです。
・朝起きて5分
・通勤時に5分
・会社について5分
・昼休み5分
・会社から帰宅前5分
・寝る前5分
考えれば、いくらでもスキマ時間の確保は可能です。
どんなに仕事が忙しくても可能な時間はあるはずです。
このスキマ時間にぱっと見れる参考資料(過去問)を準備することも必要です。
・紙で小さくまとめ、持ち運び可能な参考資料
・携帯、スマホで見れる環境設備
・録音したものを運転中に耳で聞く方法
合格者は色々工夫しながら勉強しています。
自分に合った勉強方法でぜひ合格を勝ち取ってください。
2017年04月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
技術士第二次試験の受験申込も終わり、ほっとしているところでしょうか。
でも、筆記試験まであと3ヶ月もありません。ほっとしている時間はありません。
受験申込の「業務内容の詳細」を書いているときには、「技術士試験に合格するぞ!」というモチベーションがすごく高かったと思いますが、なかなかそのモチベーションを維持するのは大変だと思います。
私は、どのようにモチベーションを保ったか紹介させて頂きたいと思います。
①有言実行
「有言実行」と言えば恰好いいですが、私の場合は、「技術士試験を受験する」ことを明言して、自分の逃げ場をなくしました。
もともと私は、すごく精神的に弱いので、一人で勉強していると、「まぁ、いいか」とか「何とかなるか」って思ってしまうことがよくあります。
ですから、まずは、ブログやFacebookで、「受験します!」宣言をしました。
それから、友人に、「今から喫茶店で勉強します」みたいな内容をLINEで送ったりもしました。
「勉強する」と言ってしまえば、案外できるものです。
②学習結果の可視化
「これだけ勉強した」というのが見えると、充実感もあり、自信もつきます。ですから、私は、ノートを惜しげもなく使いました。
「択一対策の用語のまとめ用ノート」、「択一対策の過去の計算問題の解答用ノート」、「記述式の論文記述ノート」...
それぞれ、大きめの字を書き、1行空けて書き、区切りのよいところでページを改め、次の項目は見開きの左側のページから始める。
大きく空いたスペースがあったり、白紙のページができたりしますが、結果的に後から見やすいものになりましたし、私にとってはそれ以上に、「多くのページを使って勉強した」と実感できることが良かったと思います。
私はこの方法でモチベーションを保ち、幸運にも、機械部門も電気電子部門も1回で合格することができました。
どなたにでも当てはまるかどうかは分かりませんが、ご参考になれば幸いです。
2017年05月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
総監は「経営」のスキルを問う試験です。
なぜなら、『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系』(第2版)に、そのように明記されているからです。
具体的には、「(略)、総合的な視点から検討を行い、それによって経営全般を勘案したマネジメントに資する判断を行うこと」と。
2017年度に総監の筆記試験で、意識しておかなければいけないテーマがあります。
残業代未払い問題とハラスメント問題です。
パワハラやセクハラといった人間関係のトラブルとセットで、残業代請求がなされます。
通常、労働者が退職してから、請求があります。
したがって、人間関係を円滑にするために、「マグレガーのX理論とY理論」や「マズローの欲求5段階説」の知識は必須です。
また、残業代未払いは、労働基準法第37条の違反であることを知っておく必要があります。
「割増賃金は、時間外労働では通常の25%以上、休日労働では35%以上、深夜労働では25%以上の支払いが義務づけられています。」
「賃金の支払いを伴わない労働、いわゆるサービス残業が社会問題化しているが、雇用者は労働基準法に違反していることを認識し、早急に改善する必要がある。」
この2つの文は、『総監の技術体系(いわゆる青本)』の人的資源管理の章に、しっかりと記されています。
電通、ヤマト運輸、エイベックスなどが、違法残業を労働基準監督署に指摘されています。
中小企業でも労基署から是正勧告を受ける事例が増えています。
労働者から、ひとたび労働審判や訴訟を起こされると、経済的損失が大きくなります。
人的資源管理のマズさが、経済的管理に悪影響を及ぼす事例です。
経営者の視点で、組織をマネジメントするスキルがあることを、筆記試験では表現してください。
2017年05月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
記述式筆記試験や口頭試験、業務経歴など「相手に説明する」試験が多い技術士二次試験ですが、説明の仕方がわかりづらくなっていないでしょうか?
ただ事柄の特徴を説明する場合と、自分の考えを説明する場合とでは少し要望が異なります。
「一般的に言われていること」=「自分の考え」と考えている人が意外と多い
まず、大学などの講義を聞いて、試験問題を解くテストが多い日本では、講義内容=自分の考えと思っている人が意外と多いということを認識しましょう。
例:少子化対策についてあなたの提案する自治体での取り組める内容について述べよ
この場合、既に行っていることや聞いたことのあることはこの例題の回答にはなりません。
幼児医療費の自治体負担や、幼稚園などの保育料補助などを提案しても「あなたの提案する」というものにはなりません。
この場合、行政分野の例ですので、すぐに思いつかない方もいらっしゃると思いますが、自分の専門分野に置き換えて考えて見てください。
専門書などに記載されている項目をそのまま書いても、自分の提案するものにはならないということに気が付くはずです。
課題への対策を考える
技術士は新たな課題を自分の専門技術で解決することを生業とするものです。
試験時にも、自分の経験や今まで学習した内容などから、課題に対する対策を考えることができるはずです。
試験内容も過去問題などから「地球温暖化」や「高齢化社会」、「災害発生時の対策」など絶対的な正解がないような部分からの出題が多くあります。
試験では、「課題解決能力」を見ているものと考えられます。
普段から考えるくせをつける
こうした出題に対する対策として、普段から何気ないニュースなどを自分で考えるような訓練が必要です。
例えば、「株価が下がった」というニュースを見て、原因は何なのか?ニュースで解説している内容が本当に正しいのかと言ったように自分で考えるようにしてみましょう。
あるニュースで、円高が原因で輸出関連企業の業績悪化による株価下落などという解説を聞いた場合、鵜呑みにするようなことは厳禁です。
輸入に関連する企業は業績がよくなるのでは?など自分なりの仮設を立てて、実際に起こっていることの「本当の原因」を考えるようにしましょう。
考えを追求し行くと、オリジナルな結論に到達する可能性は高いです。
普段からあまり考えることが少ない人は、これが本当に正しいのかと不安になると思います。しかし、大切なのは「相手に説明して理解してもらえる」ことです。
考えた結果によっては「なるほど」「それは斬新だ」となる場合もあります。
現在ある知識と経験から、自分だけの考えが回答できるようになりましょう。
2017年06月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士試験への準備は進んでいますか?
着々と準備が進んでいる人もいれば、予定通りにはなかなか進まないという人もいるでしょう。
基本的な勉強方法
分野は違っていても、基本的な勉強法は次の2つだと思います。しかし、これを完璧に実行すれ
ば試験は合格するのでしょうか? 合格を確実にするにはやはりプラスアルファが必要です。
・過去問題へのトライ(特に、選択問題)
・技術ノートの作成(目標100個)とこれに基づく600字原稿への手書き
模擬試験の実施
できれば6月の後半から(遅くても7月上旬から)試験の前日までにフルの模擬試験を3回は
実施しましょう。フルの模擬試験の意味は、実際の試験と同じタイミングで、同じような環境
で試験を受けるという意味です。受験票が送付されていたら、解答用紙に受験番号を記載する
ことを含めて、本番と同じようにシミュレーションすることが重要です。試験に慣れるという
意味があります。
プラスアルファの注意点
1)選択問題:過去5年分の問題を最低でも3回ぐらいはやりましょう。そうすると、いつも
正解できる問題となかなか正解できない問題に分かれます。模擬試験では、そのなかなか
正解できない問題ばかりを集めましょう。
2)記述問題:これは実際の過去問題を使う場合には、自分が得意な問題ではなく、自分が
得意ではない問題を選択しましょう。分からない!書けない!という環境に対して、
自分が持つ能力や知見を最大限駆使してなんとか解答を書き上げる。そのプロセスこそ
があなたの技術士としての能力を高めます。
記憶の定着にはヒアリング学習が効果的
あなたの合格を確実にするためのもう一つの秘策をお伝えするとすれば、やはりヒアリング
学習でしょう。100個の学習ノートもしくはそれを600字詰めの原稿用紙に記載した内容を
スマホ等に吹き込み、何度も何度も繰り返しヒアリングしましょう。時間がないときでも、
疲れ切ったときでも、電車の中でも、移動中でもヒアリング学習なら可能です。記述問題の
時に適切なキーワードを思い出せるように、何度も何度も聞いて記憶を定着させましょう。
グッドラック!
2017年06月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「勉強をがんばっているのに、技術士試験のレベルが高すぎて困ってしまう!」そう思って頭をかきむしったりしていませんか?実は、その行動、体がリラックスを欲しているサインかもしれません。
技術士二次試験の勉強、とてもストレスがたまるのではないでしょうか。合格しなければいけないという会社からのプレッシャーや家族からの期待。ストレスでイライラ状態がつづいているはずです。ストレスを和らげることも試験対策のうちの一つです。特に、長期的な勉強がつづく場合、うまくストレスのケアをしてあげなければ、心身ともに体調を崩しかねません。そこで注目したいのがセロトニンの分泌を促す「グルーミング」という動作です。猫や犬が毛づくろいをしている姿を見たことがあるはずです。あの動作は、かゆいから行っているだけではなく、ストレスを和らげるために行っていると考えられています。
ラットをつかった実験で、ラットに急激なストレスを与えて反応を確かめるものがありました。ラットはストレスに反応して、鼻をこする動作を始めます。なぜ、鼻をこするのかというと、刺激によってセロトニン神経が活性化され、ストレスに対抗しようとしているからです。ラットが意識的に行っているのではなく、脳が自然と動作をとらせているのでしょう。人間においても、ストレスや緊張状態にあるとき、腕組みをしたり、両手を組んだり、手をこすったりすることがあるでしょう。これらの行動はすべてセロトニン神経を活性化するためだと考えられています。
グルーミングのような自分や他者になでてもらう作業は、ストレスを緩和させる作用があります。試験勉強で極度のストレス状態が継続しているとき、家族や友人などに背中をさすってもらいましょう。脳はストレスを感じると、脳下垂体から脳幹を通り、皮膚に刺激を与える(グルーミングをする)ように指令を出します。勉強のストレスで落ち着かないとき、グルーミングを試してみましょう。少しずつ、気持ちに落ち着きが出て、ストレスがじんわりと解消することがわかるはずです。
2017年06月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験の論文、対策がうまくいかなくてストレスがたまっていませんか?イライラや閉塞感を解消するには、思い切って泣いてみると心も体もリフレッシュできることが、脳科学の研究でわかっています。
大人になってから、思いっきり泣く機会が減っていませんか?子どもの頃は感情を素直に表に出していた人でも、大人になると社会的な制約があり涙を流すことは少ないでしょう。ですが、涙を流すことは脳をリフレッシュするためにとても大切と言うことが、近年の研究結果で解明されつつあります。東邦大学医学部の有田秀穂教授は「週末号泣」を進めるほどです。毎週末、感動的なドキュメンタリー作品やドラマ・映画を見て思いっきり泣くことが健康に良いと推奨しています。
泣くことが注目されている理由は、自律神経の状態をリラックスできるからです。「副交感神経」「交感神経」によって構成される自律神経ですが、日中は交感神経を働かせており常に緊張状態にあります。日中に仕事がはかどり、テキパキと動けるのは交感神経が活発に動いているからです。夕方を過ぎて夜になると、徐々に副交感神経が強まり、ゆったりとリラックスした気持ちになっていきます。人間はもともと太陽の光に影響されて、自然と自律神経をコントロールすることができます。
ですが、仕事後に技術士試験にむけて勉強をしている人は多いでしょう。論文のような高度なテクニックを必要とする学習の場合、頭を懸命に働かせる必要があり、緊張状態が継続することになります。そこで、週末の昼間に思い切り感動して涙を流すことで、副交感神経が活発に動き出し、心がリラックスします。気持ちがゆったりとして、ストレスを緩和することができれば、免疫力がアップし、風邪や病気などに負けない体になります。効果的な学習や健康のためにも、休日に少し時間をとって思いっきり泣いてみましょう。心がリフレッシュして、技術士二次試験に向けてのやる気もアップにもつながります。
2017年06月30日 作成 / 執筆:タートル講師
筆記試験までいよいよ2週間ほどになりました。
皆さん忙しい仕事を抱えての受験ですから、万全の試験対策が出来たという方は少数派だろうと思います。
準備が不十分だからと言って、受験を断念することだけは避けましょう。合格の可能性はゼロになります。
ここは少し開き直って、「どうせ他の受験生もあまり準備できていないだろう」くらいの気持ちを持ちつつ、残された時間を有効に活用して試験に備えるべきです。
さて、あまり準備ができなかった人は、午後の論文対策として何をされますか?
私であれば、課題解決論文(3枚論文)の骨子を作る練習をして試験に挑みます。
その理由は、
1.筆記試験での配点が高い(論文80点中40点の配分)
2.口頭試験で関連した質問を受ける可能性があるので、できるだけ高得点を得たい
3.比較的問題文のパターンが予測できる
からです。
つまり、「配点が高くて出題パターンを予測しやすく、かつ口頭試験で聞かれるかもしれないこと」に準備の時間を割きます。
1と2については説明を要しないと思います。
3について建設部門の過去問を見ると、例えば以下のような出題がされています。
(1)あるテーマについて、現状の問題点や課題をいくつか述べる
(2)その中から特に重要と考える技術的課題を2つ挙げて、解決策を述べる
(3)解決策を実行した時の効果、リスクや課題を述べる
自分が受験する部門・科目の過去問を数年分準備して、こういう出題パターンを確認します。
そして建設部門であれば「老朽化インフラの維持管理」、「担い手不足」、「防災減災対策」の3テーマくらいについて、出題パターンに沿った骨子を考えておく、というような準備をしておきます。
予想そのものがズバリ試験問題として出ることは無いでしょうが、似たようなパターンの問題が出れば、一から考えないで済みます。
どうか残された時間を有効に活用して、受験に挑んでください。
2017年07月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士2次試験は、記述式試験であるとともに、実務経験に関する内容も出題されます。
技術士二次試験を受験しようと考える方々は、企業内でも実績があり、顧客との対応に関してもプロフェッショナルであることを想像します。
設計に関する打ち合わせなどでは相手の出方をみたり、特記仕様書の意図を考えたりすることも多いでしょう。
場合によっては、仕様書の質問があまりできない(嫌な担当者だったりする場合に聞きづらい)などの場合に、特記仕様書の文言の意図などを考えたりすることもあるかもしれません。
こうした仕事を進めていく上での相手との駆け引きなどは、学生時代には経験することができず、仕事を円滑に進めていくうえで必要不可欠なスキルとなります。
しかし、技術士二次試験の出題は特記仕様書ではありません。
模範解答があり、出題内容に可能な限り二つの意味がでないように検討されて、当日の試験問題となっています。
ある問題が出題された場合には、教科書通りの回答をするように心がけましょう。
社会人生活が長くなると、こうした教科書の内容が現実とそぐわない部分に目が行くようになってしまいがちです。
問題があった場合、「実際には計測誤差の補正が必要だ」「実際にはこんなやり方しない、時代遅れだ」と感じるような出題もあるでしょう。
しかし、問題に正しい回答をしなければ技術士試験には合格しません。
現実的ではないことを何でと思う人もいると思いますが、そうした内容が基礎知識となっていきます。基礎を押さえることで、実際には違うということもわかるというものです。
教科書は模範的なものばかりでつまらないという気持ちを抑えて、技術士に合格するという目標に向かって努力していきましょう。
こうした教科書的な基礎知識が新技術を検討する場合に大いに役立つということも忘れてはいけない重要なことです。基礎知識があって初めて応用技術を検討することができます。
技術士二次試験ではそういった力も計っていると言えるでしょう。
2017年07月24日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
平成29年度技術士試験(二次試験・筆記試験)の択一式問題の正解が今朝ほど日本技術士会の
ホームページに掲載されました。次のURLからもアクセスできます。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3935_1.pdf
今年度の技術士試験を受験した人はぜひチェックしてください。
そして、次の対応をお願いします。
1)合否を確認する。
2)間違った問題をチェックする。
3)10月31日の合否発表に備える。
1)合否を確認する。
・自分が選択した問題とその回答を確認しましょう。
・技術士試験(一般部門)では、まずはここで60%以上であることが合格の条件です。
・もし、残念だった人は、自分の勉強方法が適切でなかったのかを振り返って、来年の
受験への戦略を立て直しましょう。応援するので、今回の悔しさを絶対晴らしましょう。
2)間違った問題をチェックする。
・選択した問題だけではなく、すべての問題に対して、正解だったのかどうかをチェックしましょう。
・正解ではなかった問題や分からなかった問題は、自分の知識の不足や理解違いを正す絶好のチャンスです。
・技術士に合格した後も資質を向上する努力は求められるし、必要です。
3)10月31日の合否発表に備える。
・択一式問題が合格レベルに達していた人はおめでとうございます。
・でも、技術士試験のメインは記述式です。こちらの合否発表は10月末だし、口頭試験も
通常12月ですのでまだ少し時間があります。
・記述問題の再現論文を完了した人は、技術士試験を忘れてみてはいかがでしょうか?
・夏を楽しむとか、溜まっていた仕事をこなすとか、家族サービスに努めるとか、海外旅行に
行くとか、今までとちょっと違うことにチャレンジしてみませんか?
以上
2017年07月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験に向けて、勉強を進めるためにはスケジュール管理が大切です。受験当日までにどの範囲を勉強しておくか、自分の苦手範囲の復習はどの程度行うかなど、効率的な学習の支えになるのがスケジュール管理です。
ですが、実際はスケジュール管理がうまくいかないと言う人も多いでしょう。仕事で急な対応が入ってしまったために、なかなか予定通りに学習が進められないことも多いはずです。さらに、学習予定が崩れ始めると、調整するために1日の勉強量が増えて終わらなくなり、スケジュールがどんどん先延ばしになっていく……。うまく時間管理をできない自分に嫌気がさして落ち込んでしまう人もいるでしょう。
スケジュール管理は目標達成のために欠かせないサポーターである一方で、ストイックすぎるスケジュール設定はやる気をなくしてしまうリスクにもつながります。実際に行われた学習に関する実験結果を紹介します。大学生を対象に行われた学習効率に関する実験です。
実験開始前の予想では、細かくスケジュールを管理したAグループが最も高い学習効率になるはずだとされていました。ですが、実際に箱を開けてみると、Bグループが最も成績が良くなりました。
日単位で目標が決められていると、少しでも目標を達成できないと全体のスケジュールに狂いが生じ、目標達成できない日が続きます。心理的な悪循環も重なり日単位でのスケジュールは管理することが難しいのでしょう。また、スケジュールの細かい設定をするため、準備にも時間がかかります。
その一方で、月単位で目標を設定したBグループは準備が大まかで済み、多少の遅れが生じた場合でもスケジュールの都合がつけやすく、結果的に学習効率がよくなりました。
さらにBグループの被験者は、実験が終わった1年後でも、月単位の目標設定が習慣となり目標に向けたスケジュール設定を行っていたことがわかりました。完璧を求めて細かいスケジュールを設定しがちですが、目標を達成して成功体験をつかんでいくためにも、ゆとりがある月単位での学習目標を設定していきましょう。
2017年08月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験の口頭試験では、様々な内容の質問がされます。
技術士を受験するに当たり、様々な試験を受けていると思われますが、筆記試験に慣れている方はかなり多いのではと考えます。
それは、時間内であっても、多くの人がじっくりと考えて答案を作成することができるからです。これは学校などの試験では何回を行われますので、慣れて当然という事が言えます。
では、二次試験の口頭試験ではどうでしょうか?
口頭試験は、試験官から質問されたことに対して瞬時に考えてその場で回答しなければなりません。中には自分の想定していなかった質問なども飛び出してくることが考えられます。
そんな時に、頭が真っ白になってしまわない力として、求められるものが「臨機応変力」です。この臨機応変力は、実際の仕事の場でも求められることが多く、とても応用範囲が広いものです。その力を鍛えるにはどのようなことをすればよいのでしょうか?
トンデモ学習法その壱「無計画で旅行に行く」
多くの人は行き先を調べて、その近くの観光名所などを調べてから旅行へ行くということをするでしょう。
しかし、臨機応変力を高めるためには、そういった計画を一切おこなわずに無計画の状態で自分の知らない土地に数日間滞在して、どのように楽しむのかをその場で考えるということが必要です。
これは、実際に現地に行ってから、スマートフォンで調べたり、駅や空港、観光協会の人に聞く、通りすがりの地元の人に聞くなどして、現地に行ってからその地域の面白いところを調べて、そこまで行くルートなどを考える、レンタカーで移動するなどの時間配分を考えていくということに臨機応変力を高める要素があります。
また、旅行ブックなどには書いていないような地元の人しか知らない隠れた名所なども発見することができる可能性が高まります。
実際に人に聞くという事で、普段は話すことのない人と話す会話力も鍛えることができ、一石二鳥となります。
会話力も臨機応変力と同様、技術士二次試験に必要な重要な力となります。
この旅行の数日間を充実したものにするための努力は、技術士二次試験の口頭試験合格につながる意外な勉強方法です。
2017年08月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
ここまで、技術士2次試験の口頭試験での臨機応変な対応を迫られた場合に、冷静な判断をするにどのような鍛え方があるのかを書いてきました。
それらの内容から、口頭試験にはどのようなものが必要なのかを改めて振り返ってみます。
事前に模範解答などを確認する
口頭試験対策として、模範解答を確認することは常識です。こういう質問に対して、どのように回答をするのかを細かく想定してから試験に臨むことは、他の資格試験にとっても同じです。
ただし、本番の試験では、どのような質問が飛んでくるのかがわかりません。これが分かっていれば、試験ではないということは言うまでもありません。
今の自分を客観的に見る
ここからがトンデモ学習法で解説した部分です。どのような試験でもそうですが、どれだけ勉強をして試験に臨んでも、自分のやっていなかった部分が多く出たり、想定以外の質問があった場合でも、自分は今までやってきたこと以上の実力を発揮することはできないということを認識する必要があります。
こうした部分から、気持ちの余裕をもって、実力を十分に発揮し、それでも不合格であった場合、それは現在の自分にとってまだ合格の域に達していないという覚悟を持つことが必要です。
試験に協力してくれた人のことは考えない
技術士は一人で取る資格ではありません。指導する技術士や二次試験の模擬面接に関わった人など、他の試験と比較して、一人でこつこつと行うというより、周りの協力をもって試験に臨みます。
人によっては不合格であれば、こうした人たちに顔向けができないと考える人もいるのではないかと思います。
しかし、こうしたことを考え出すと、試験本番でのプレッシャーがかかり、実力を十分には発揮することができません。
試験を受ける → 不合格であっても、その時の実力が足りなかった
と単純化して考えましょう。他の人のことを考えると、いろいろなことを考えてしまいます。
合格した後に感謝の言葉を伝えましょう。
技術士試験は難関である故に様々なプレッシャーを感じる人も多いでしょう。
それを乗り越えてこその技術士です。
2017年08月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「勉強しなきゃいけないんだけど、関係ないことをして時間を無駄にしている」と感じたことはありませんか?ひょっとしたら、時間の無駄遣いをしていることに気づくことなく「時間がない!」と焦っているかもしれませんね。勉強の妨害をしているものの正体は「習慣」です。
技術士試験に向けて学習を進めようとしているけど、思いついてもすぐ行動できず、自分のことがだらしないと思った経験は誰にでもあるでしょう。例えば、仕事が終わって家に帰ってくるとテレビをつけてしまったり、疲れたから横になって気づいたら寝ていたり、失敗は誰にでもあるものです。一度や二度ある程度であれば問題はありませんが、繰り返し同じことをしてしまう場合は「失敗」という言葉で片付けられません。それは「習慣」になっているからです。
私たちの生活はほとんど、無意識の行動によって支えられています。心理学者スタノビッチとウェストは人間が無意識の行動「システム1」と意識的な行動「システム2」によって選択を行っているという研究結果を発表しました。例えば、最寄り駅から自宅まで向かっている途中、何も考えていなかったのに気づけば家に着いていた経験をしたことは誰もがあるでしょう。システム1は脳にかかる負荷を軽減するために、ルーティン作業を無意識に行っています。新しいことや考えて判断をする場面ではシステム2が使われており、脳に負荷がかかっています。
つまり「家に着いてすぐ勉強を始めず、テレビをつける」という行動を繰り返している場合は、脳が帰宅後の行動をシステム1で処理しています。「家に着いたらノートを開いて勉強を始める」という行動をするためにはシステム2として処理されるため、最初は続けることが辛くなるでしょう。ですが、逆に言えば、帰宅後の勉強が習慣となれば辛いことではなくなります。心理学者ウィリアム・ジェームズは新しい習慣を作るためのステップとして以下の3つを挙げています。
新しい行動を習慣にすることは苦労が伴います。しかし、習慣に着いてからは負担がかからなくなり、楽になりますから、最初の段階での努力を惜しまず行ってみましょう。
2017年09月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
体を動かさないで、仕事と勉強だけしていれば十分だと考えていませんか?
運動をしないと大きな病気や、認知症などの脳のトラブルにつながる場合があります。
"Journal of Applied Physiology"(邦題で『応用生理学ジャーナル』)にミズーリ大学のフランク・W・ブース博士たちが発表した、ある研究結果があります。その研究結果では、運動しないことで、たくさんの病気にかかるということが発表されています。たとえば、心不全や高血圧、脳卒中や前立腺ガン、膵臓ガン、関節リウマチなど、20以上の病気が紹介されており、そのすべてに直結する原因として、運動不足が原因とされています。
ほとんどの人が「運動が健康のために大切だ」ということは知っているでしょう。しかし、運動不足による病気のリスクを、病名をあげて指摘しているケースはあまり多くありません。実際、運動をしないのが当たり前となっている人の方が多いはずですし、お腹が少し出てきたから「メタボ体型になってきたな」と見た目を気にする程度でしょう。ですが、運動不足は小太りになるだけではなく、死に直結する大きな病気と関係していることを知っておくべきです。
また、運動不足によって引き起こされる病気は、内臓疾患や心疾患だけではありません。脳の機能も衰えます。冒頭で紹介した研究結果で、ブース博士は運動不足が認知機能の低下につながると言及しています。つまり、認知症やアルツハイマーの原因は運動不足によるものだと考えられます。もちろん、運動不足意外にも、食事や睡眠などの生活習慣全体を見ることが大切です。ですが、運動をするだけで、病気や脳のトラブルを防ぐことができるわけですから、積極的に体を動かした方がよいでしょう。
実際のところ、ブース博士の研究では、運動することでアルツハイマーの症状が改善するとわかっています。技術士試験の勉強をしている場合でも、同じことが言えます。運動することで、脳が健康的になり、記憶力が向上する。この研究結果を利用しない手はありません。少しずつでもよいので、運動を取り入れてみましょう。
2017年10月11日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
記憶は忘却するものです。有名なエビングハウスの実験によると、20分後に42%、1時間後に56%、1日後に74%、1週間後77%そして1ケ月後にはなんと79%が忘れてしまうという結果が出た。7月の技術士試験二次試験(筆記試験)が終わってから3ケ月近く経過している。エビングハウスの実験には含まれていないが、8割は忘れているでしょう!合格発表を受けてから回答を再現しようとしても、2割ぐらいしか覚えていないということでしょう(涙)。
試験直後に再現論文を作成した皆様は、もう一度読み返して、記憶を呼び返しましょう。もし、もし、もし、まだ再現論文を作成していない人は頑張りましょう。今回、伝えたいことは、二次試験(筆記試験)に向けて作成した技術ノートも有効だということです。これを読み返すと、多くのことを忘れてしまっていることにびっくりする方もいるかもしれない。正直、私も読み返して、どんだけ忘れているのかと驚きました。
また、スマホ等に技術ノートの内容を録音した人がいたら素晴らしい!これって効果的なのよね。私も、自慢ではないが、スマホに録音した技術ノートの内容を聞き返すと、綺麗に忘れていることばかりなので、逆に新鮮でした。脳は、不要な知識は忘れようとします。でも、一回忘れたものをもう一度思い出すと、脳はこれは覚えておかないといけないものと判断して、再現しやすいような領域に保存します。何度も何度も聞いていると、すぐに再現できるところに上書きしてくれます。つまり、これが記憶の定着ということなのです。
忘れた今がチャンスです。12月上旬が口頭試験だとすると、10月末に記憶を再現させた上で、11月末にも再度集中的に記憶を再現すると、12月の上旬には自信と余裕を持って口頭試験に臨めるようになります。試験は、残念ながら他人との比較の試験です。みんながまだスタートしていないこの時期に、半歩でも良いので、12月の口頭試験に向けて前進しよう!
そうすることで、一歩も二歩も人の先を行くことができます。10月31日の合格発表で、幸運にも合格だったけど、論文判定がBの人は要注意です。つまり、通常ならB判定は不合格だけど、論文判定は合計点なのでかろうじて合格した人です。口頭試験で狙われるはまずこの受験生です。そして、論文に対して何か補足はありますか?と聞いてくる可能性が高い。最後のこのチャンスをしっかりと活用して挽回してください。間違っても、「特にありません」とか、「忘れた」とか、「無言。。。」はダメです。不合格確定です。部門によって異なりますが、不合格の目安は2割です。この2割に入らないようにすることが重要です。
つまり、筆記試験がAA判定の人は、守りの戦略です。取りこぼしがないように入念に準備しましょう。筆記試験がAB判定やBA判定の人は攻めの戦略です。助け舟を見逃さず、リカバリーして合格の栄冠を手中にしましょう。
以上
2017年10月23日 作成 / 執筆:タートル講師
今月末(10月31日)は、技術士第二次試験の筆記試験合格発表です。
筆記試験に合格された方は、口頭試験に向けて準備を進めましょう。
ここでは個別の想定質問等の内容ではなくて、口頭試験受験の準備として心掛けたいことについてアドバイスしたいと思います。
1.必ず受験できるようにスケジュール調整等をする
技術士会のHPに明記されている通り、口頭試験の日時変更は一切できません。
したがって口頭試験の日時が確定したら、必ず受験できるようにスケジュール調整等をしましょう。
出張の予定を始め、様々な予定がある方もいるかもしれませんが、技術士の資格を手に入れたいのであれば、万難を排して受験できるように日程を調整してください。
また口頭試験は11月下旬から来年1月にかけて実施されます。特に12月以降は積雪による交通機関の乱れが起こっても不思議ではありません。積雪で飛行機や新幹線が遅れた
り止まったりしても、口頭試験の再受験はできません。また筆記試験から出直しです。前日は試験会場に徒歩でも行ける所に宿泊されることをお勧めします。
仕事等のスケジュール調整、悪天候による交通機関のトラブルというリスクへの対策も口頭試験の一環と考えましょう。
2.第三者に想定質問を作成してもらう
三義務二責務、業務経歴の紹介というような定番質問については、書籍やネット情報でも入手可能です。
しかし「業務内容の詳細」に関しては受験者一人一人で全く内容が異なります。したがって、「業務内容の詳細」に関する想定質問は各々で準備する必要があります。
この「業務内容の詳細」に関する想定質問は、第三者に作成してもらうことをお勧めします。
自分で作成、あるいは同僚に質問を作ってもらうのでは、業務の内容や経緯を知っているため、「甘い」問いになる可能性があります。
業務の内容や経緯を知らない第三者に質問を作ってもらえば、あなたが前提条件と思い込んでいた部分への切込みや、「ここはちょっと自信がない」という点をズバリ付く
ような厳しいものになるはずです。
*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2017年11月22日 作成 / 執筆:タートル講師
いよいよ技術士第二次試験の口頭試験が始まります。
本番の口頭試験を控え、数名の方の模擬口頭試験を実施しました。
昨年度までの模擬口頭試験も踏まえ、比較的多くの方に共通する留意点を記します。
とにかく話は短くすることを心掛けましょう。
大半の方は、丁寧に説明しようとするあまり、話が長い傾向にあります。
模擬口頭試験で「概要を簡単に説明してください」という問い掛けに対して、5分近く説明をされる方もいました。実際の試験であれば、試験官に話をまとめるよう促されるか、最悪の場合では話を中断させられるかもしれません。
口頭試験は原則として20分間で実施されます。その中で試験官は「経歴及び応用能力」、「技術者倫理」、「技術士制度の認識」の3項目に関して評価を下す必要があります。
つまり試験官の立場で考えれば、「自分の質問に対して簡潔に答えてくれる」受験生が有難いわけです。延々と話す受験生に対しては、「あー、まだ技術者倫理や技術士制度についても聞かないといけないのに…」と、内心はイラついているかもしれません。
書かれている文章であれば、目で追いかけたり読み返すことで読み手が理解を深めることが可能です。それに比べて話している内容は、基本的に聞き手が頭の中で順次理解していくものですから、一度に理解できる内容は限られるはずです。
それを考えれば、端的に答えて、不足があれば試験官が追加で質問をするという、会話のキャッチボールが重要なことはわかるかと思います。
もし説明中に、「少し長いかな」と思った時は試験官の表情を確認しましょう。意外と「そろそろ話をまとめてくれませんか」と表情に表れているかもしれません。
相手の気持ちを汲んで説明するのも技術士に求められるスキルの一つと考えましょう。
*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2018年01月02日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
先の投稿で合格するには、次の3つの条件があると書きました。
1)志を持つ
2)計画を立てる
3)やり抜く力
やる気にはなった!計画も立てた。でも、日常の中でその計画にそった勉強を続けることがなかなか難しい。
仕事が長引いて夜遅く帰って、疲れたので食事してビールでも飲んで楽しそうなテレビを見ているともう
眠くなってお休みなさい。。。。なんてことが続くとそれが習慣化してしまう。かといって、その習慣を
変えることが簡単かといえば正直難しい。ではどうするか?
ズバリ言えば、試験勉強をルーチン化するのです。そのためには、勉強モードに
なる時間と場所の組み合わせを生活の中に組み込もう。例えば、
a) 朝はこれまでより1時間早く会社に到着して、会社の近くの喫茶店等で1時間勉強する。
b) 仕事が終わったら最寄駅の喫茶店等で1-2時間勉強してから家に帰る。
c) 土日は、図書館等で4時間勉強する。
こんな習慣ができれば、毎日3時間、週末は4時間なので週に23時間も勉強に集中できる。
しかも、この方法の良いところは、一旦習慣化すると、その勉強時間が長引く傾向にあると
いうことだ。朝早く起きるのは辛いけど、これも習慣化してしまえば苦にならない。最寄り
駅で勉強してから家に帰ったら、いつもの通りビール飲んで好きなテレビを見てリラックス
する。ただし、明日の朝に向けて少し早めにベッドに向かう。
さらに言えば、選択問題を解いたり、不正解だった問題の周辺情報を調べたり、技術ノートを
作ったり、記述問題にトライするには、やはり30分単位の時間が必要だけど、通勤時間や
移動中、ちょっとした待ち時間で生じる5分、10分の隙間時間があれば過去に説いた問題の
レビューや技術ノートの読み返しなどはできるだろう。
まとまった時間は、習慣化で確保し、さらに隙間時間を有効に活用すれば、志を持って立てた
計画をやり抜くことはそれほど難しいことではない。
ぜひ、勉強する時間と場所を習慣化してください。そうすることで、勉強を楽しみ、かつ合格の
栄冠を楽しむことも出来ます。
レッツトライ♫
2017年12月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「睡眠は日常に不可欠なものである」と聞いて、反対する人はいないでしょう。ですが、睡眠が人間の体の仕組みにおいて、どのような役割をになっているか、人類は明らかにできていません。
以前、睡眠の具体的な実践方法について紹介しました。
【技術士試験のための睡眠入門】試験当日はよく眠ろう
【技術士試験のための睡眠入門】眠れないときの対策
今回は、やや抽象度をあげた睡眠についてのお話を紹介するので、睡眠をどう捉えていくか考えるキッカケにしてみてください。
作家のJerome Groopmanは"THE NEW YORKER"において、睡眠についての寄稿を行っています。そこでは、睡眠がまだ研究途中の分野である一方で、ノーベル賞が睡眠研究の学者に与えられており、睡眠に注目が集まっていることを紹介しています。
睡眠不足が健康を害することは、古い時代の記録として残っています。代表的な例がチャールズ・ディケンズの作品です。睡眠不足が原因で、顔を赤らめて仕事中に眠ってしまう男が彼の作品には登場します。さらに、その男は体が大きく、肥満体質であるということまで描かれています。Jerome氏は、ディケンズの作品に登場するその男が「無呼吸症候群である」ということに言及しており、その裏付けとしてMeir Kryger氏の"The Mystery of Sleep"を紹介しています。そして、こう付け加えます。「産業革命以前の私たちの生活は、日の光で昼夜を分け、生活のリズムが刻まれていた」、と。
日本においても、数年前と比較するだけでも、夜の時間が長くなったと感じる人が多いでしょう。テレビやインターネット・SNS、そしてスマートフォンがその利用を加速させています。睡眠を損なうことは、健康を損なうことであることは、ディケンズの作品から描かれていることからもわかるように、昔から人間に刻まれているルールのようなものです。試験直前にならば、多少の生活リズムが崩れることがあるかもしれません。ですが、発達した現代だからこそ、ときには静かな夜の音に耳を傾けて、リラックスした時間を過ごすことも欠かせないでしょう。
2018年01月06日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士試験で求められていることはなんだろう。
大きく言えば、基礎的な知識を有していることと、問題解決能力を有していることと、
倫理観をもっていることを諮問する試験だ。
1. 基礎的知識
試験の内容の改正が検討されているが、平成30年度で言えば、選択問題をクリア
しないと記述問題を採点さえしてくれない。対策は、やはり過去問題にヒントがある。
過去問題を解いてみて、自らの知識として何が不足しているかを棚卸しする良い機会
と捉えて、知識を体系化し、自らの引き出しを綺麗に整理整頓しよう。最近ではネット
でいろんな情報を確認できるので、十分に理解していないキーワードを100個程度抽出
して、それに対する技術ノートを作成することで、次の記述問題への対策にもつながる。
2. 問題解決能力
技術士に挑戦する皆様のほとんどは技術者として日常の業務に日々格闘されていると
思う。しかし、この場合にも大切なことは自分の頭で考えるということだろう。
当然、意思決定者の承諾は必要だが、現在の問題点をいかにして改善するかを日々
考えて実践しているかどうかが大切だ。誰かの指示に従って、言われたことだけを
こなすような仕事をしていては技術士として必要な能力を高めることは難しいだろう。
同僚や上司を巻き込みながら、現状の課題をいかにして改善するかを日々考えて、
提案して、実践して、そして改善していく。そんな仕事をしているあなたこそ、
技術士試験に挑戦して欲しい人だ。ただし、そんな人でも、やはり合格する記述問題を
作成するにはテクニックが必要だ。しかし、重要なことはそのようなテクニックでは
なく、技術士として求められる視点や発想や工夫を日常しているかどうかだ。
3. 倫理観の醸成
日常の業務でも上司や関係部門からの要請に基づいて不本意な仕事をしないといけない
ことがあるかもしれない。でも、そんな時に、仕方がないと考えるのではなく、これは
原理原則に照らして本当に正しい行動かどうかをよく考える必要がある。倫理的でない
行動を続けることは短期的には組織を守ることになるような考えられることもあるかも
しれないが、中長期的にはやはり組織の存続を脅かす重大なリスク要因となる。そんな
危機感を持って、自分の頭で考えて、自らが正しいと信じる行動をすることができるか
どうかを常に考える必要がある。しかし、仮に不正に直面した場合にも、それを正すた
めには手順がある。やみくもに反対したり、指摘しても治らないケースもあるだろう。
上司や同僚との連携を図りながら、是非を考えて、そして、いざという時には勇気を持って
対応することが大切だろう。
つまり、技術士試験を受験して、技術士として社会をリードするに足る技術者かどうかが
問われているのだ。そういう意味では小手先の技術よりも、自らの人格を高めることが
本当はもっとも大切なのかもしれない。ぜひ1月から過去問にトライして、スタート
ダッシュして欲しいと思う。
以上
2018年01月20日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士を日々勉強している皆さん。
勉強を続けることはなかなか難しいですよね。そんな時に是非とも思い出してほしい名言と逸話をいくつか紹介します。
・学問に王道なし
中学高校で習う誰もが知っている図形の問題(幾何学)に挑戦した古代ギリシャの数学者ユークリットがエジプト王に言った言葉です。
エジプト王がもっと簡単に幾何学をマスターする方法はないかと尋ねた際にユークリットが「学問に王道なし」と答えたという逸話から生まれた言葉です。
王道と言えば最近では「定番」というような意味合いで使われることもありますが、この言葉の意味は王様専用の近道という意味になります。
努力をし続けることで成し遂げられることはたくさんありますよね。ユークリットは偉大な古代の数学者ですが、そんな人であっても努力をしつづけていたと考えると、続けることがいかに大切かということが良く分かります。
・人生にマイナスはない
巨人でエースとして活躍し続けた桑田真澄の言葉です。
度重なるケガにも負けず、常に投げ続けた彼だからこそ発せられる言葉と言えるでしょう。
この言葉につながる言葉も非常に深いです。
「プラスという記号は最初に横棒(マイナス)を書いてから書きます。横棒だけではマイナスです。そこに縦棒を書くことで初めてプラスになる。マイナスはいわば、プラスへの準備期間。マイナスがあるからこそプラスがある。人生にマイナスはない」
いかがでしょうか。
とても深い言葉ですよね。ケガに泣かされ、そのシーズンは活躍できなくてもそれはプラスになるための準備期間です。
技術士試験も多くの方が不合格を経験されると思いますが、それはプラスになるための準備期間です。その期間があったからこそ、合格を勝ち取ることができるといっても過言ではありません。
・楽しんでやる苦労は、苦痛を癒すものだ。
シェークスピアの名言です。
何事も楽しんでやるということはとても重要ですよね。仕事というだけで嫌だなと感じてしまう人もいると思いますが、仕事も楽しくできれば、苦労も苦痛にならないということでしょう。
技術士試験の勉強も、やりたくないなと感じれば、苦痛になってしまいますが、楽しんでできる工夫をすればとても良い結果につながるのではないでしょうか?
2018年01月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
試験で合格するために必要な記憶力。しかし、せっかく覚えたことでも数日すると忘れてしまうという経験をしたことはありませんか?
一度だけ覚えたことでも、一定の期間思い出さないでおくと忘れてしまいます。それ自体は脳の構造上、仕方ないことです。ですが、試験対策のためにはそれなりに忘れない対策が求められます。
記憶力がものをいう勉強として代表的なものが語学習得です。言語は単語を覚える勉強といっても過言ではありません。単語をしらなければ、文章を読むことも聞くこともできません。もちろん、書いたり話したりするためにも単語力は必要です。
語学学習の指南書として古くから親しまれている千野栄一著『外国語上達法』があります。1986年初版発行なので、新書としてはかなり古い本ではありますが、語学習得について本質的なことが書かれており、2018年になった今でも役立つ内容が多く掲載されています。
なかでも語学学習に限らず、資格試験の勉強などにも役立つ内容が「繰り返しは忘却の特効薬」という表現です。学習は繰り返し、規則正しく行う。できれば毎日続けて行うことが理想的であると千野氏は著書のなかで主張しています。そして、J・トマン博士の「外国語の習得に際しては、ささやかなあまり大きくない目標を立て、それを遂行していく方がよいであろう」というアドバイスを紹介しています。この助言は、「続けるのは大切だとわかるけど、繰り返し勉強する習慣が作れない」と悩んでいる人にはとても役立つ具体的な内容です。
習慣化の大切さがわかりながらも、継続ができない人は多くの場合で、難しく大きすぎる目標をたてがちです。まじめな人ほど、見栄えがよく立派な目標を作りがちです。ですが、達成することを優先的に考えた目標は見栄えがよくなく、「こんな簡単な目標でいいの?」と思われてしまうようなものになることが多いです。ですが、目標は達成することを優先するべきですから、「立派だけど達成できない目標」よりも「人には見せたくないけど確実に達成できる目標」を設定することが大切です。語学習得と技術士試験においては、学習方法の具体的な手順は異なりますが、学習を繰り返すことで記憶に定着するという根本的な脳の構造に違いはありません。脳の仕組みをうまく利用して、効率的に学習を進めましょう。
2018年01月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
インフルエンザ対策、きちんとできていますか? ワクチンやマスクなど、インフルエンザ対策はさまざまありますが、医師がおすすめする最も効果的だとされる対策があるんです。
それは、なんと、手洗い。これは医師専用のコミュニティサイトMedPeerで発表されたアンケートに基づいた結果です。医師1000人を対象にインフルエンザに効果的であると考えられる対策を回答してもらいました。
その結果、1位に選ばれた対策が手洗いでした。次に、人混みを避けること。そして3位は睡眠と休暇を取ることです。インフルエンザ対策と聞くと最初に思い浮かぶのはワクチン接種という人も多いでしょう。ですが、4位が予防注射を打つことです。
インフルエンザは粘膜を通して感染します。ですから、インフルエンザウイルスが付着した手や指で、目をこすったり、鼻や口を触ったりすることで、感染してしまいます。
ところで、「マスクをつければ予防になるのでは?」と考える人もいるかもしれません。こちらはインフルエンザにかかっている疑いがあるときにするべき行動の第1位です。つまり、マスクは感染してしまうことを予防するのではなく、周りの人に菌をばらまかないための対策ということです。自分自身がインフルエンザにかからないようにする対策をするためにマスクをつけるのは、効果的とは言えません。
ちなみに、インフルエンザ感染後の行動としてマスクにつづくとるべき行動は2位よく休むこと、3位隔離することです。周りの人にうつさないための工夫と、早く良くなるための休息が大切ということですね。
インフルエンザの予防には、空気を乾燥させないことも大切です。加湿をしたり、水分をよく取ったりすることも予防になるので、手洗いうがいとあわせて、気がついたときに行動しておきましょう。