2017年05月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
頭を鍛えることばかりに注力していませんか?腸内環境も脳にはよい影響を与えます。
「腸は第2の脳」という言葉を聞いたことがあるでしょう。実際、腸には精神的な影響を与える機能があります。極度のストレス状態がつづくことで、うつ病になる可能性が高くなることは現代社会に生きている人であれば、誰もが感じていることでしょう。実際に被害にあった経験をもつ人もいれば、まわりの社員がうつ病に悩まされている場面に出くわしたことがある人もいるでしょう。うつ病の原因とされている理由のひとつに、セロトニン不足があります。セロトニンはリラックス効果があるとされる分泌物ですが、セロトニン全体の比率を100%として脳からの分泌が5%に対して腸の分泌は95%とされています。腸に気をつかうことはすなわち精神的な安定を手に入れることでもあります。
試験がちかくなるとプレッシャーでお腹が痛くなった経験はありませんか?試験当日に緊張で腹痛に襲われたことがある人もいるはずです。実はこれ、腸内環境に気を配ってあげることで防げる可能性が高いです。腸のなかには善玉菌と悪玉菌、日和見菌という3種類の細菌が生息しています。悪玉菌は健康を害するはたらきをしますが、腸内の悪玉菌が増えてくると日和見菌も一緒に健康へ害を与えはじめます。善玉菌が増えると悪玉菌は抑制され、日和見菌もおとなしくなります。腸内の善玉菌を増やすためにはヨーグルトやサプリメントなどで乳酸菌を取り入れることが効果的です。また、善玉菌の栄養となるプロバイオティクスといわれる製品をとることもよいでしょう。代表的なプロバイオティクスにオリゴ糖があります。近年の研究では梅酢も腸内環境を整えるプロバイオティクスとして注目されています。
腸内環境は脳への影響がおおきく、精神状態にも直接、影響を与えます。まいにちヨーグルトを食べるといった、ちょっとした習慣で腸内環境は整えられます。試験当日を安定した精神状態で迎えるためにも腸内環境に気を配ってみましょう。
2017年05月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験の筆記問題、解答チェックをするとき、漠然と答え合わせをしていませんか?仮説を立てて答え合わせをした方が集中力はアップします。
テキストや問題集の読み込みをするとき、漠然と読むよりも仮説を立てて読解を進めていく方が身につくスピードが断然あがります。たとえば、テキストで学習するスケジュールを立てたとき「1日5ページ読み進めよう」「1日20個あたらしいキーワードを覚えよう」という目標を立てていませんか?決められた期間でタスクをこなしていくことは大切ですが、学習効率を考えると「今日のノルマは5ページだから5ページ読むだけでいいや」とページをめくると記憶に定着しづらいです。なぜなら、脳はアウトプットを前提に情報を取り込んだ方が記憶に残りやすい仕組みになっているからです。
ジャーナリストの日垣隆さんの著書『情報の「目利き」になる!──メディア・リテラシーを高めるQ&A』という本のなかで情報をインプットするコツが紹介されています。1つは締め切りを意識して取り組むこと、もう1つが仮説を立てて情報を読むことです。書籍のなかで言及されている文脈とは異なる部分もありますが、試験勉強についても同様のことが言えるでしょう。試験勉強には試験日という締め切りがあります。しかし、仮説を立てて学習することについて、イメージがしづらいしづらいでしょう。ここでは技術士の専門性がどの分野であってもイメージしやすいように英語学習を例に考えてみましょう。
たとえば、英語試験の代表的なものでTOEICがあります。TOEICでは短い時間のなかでたくさんの文章を読まなくてはならない場面があります。2分で200単語くらいを読まなくてはいけません。英単語をひとつずつ読んでいたとしたら、まず間に合いません。そこで、先に問題文を読み、解答になるであろうキーワードを文章のなかから探していきます。「15時からの予定はなにがありますか?」と聞かれている問題であれば時間と予定しているイベントについて情報を拾っていけば十分です。解答になるであろう部分ではない人物名や登場人物の細かい設定は漠然と記憶にとどめておけば十分です。解説されている内容のどこが本質的で、技術士の知識として必要なのか予想をしながら問題に取り組んでいきましょう。
もちろん、予想が外れることもあるでしょう。気にとめていなかった部分が重要とされることもあります。認識が間違っていたとしても、仮説を立てて取り組んでおけば記憶に残りやすくなります。仮説を立てて効果的に記憶していきましょう。
2017年05月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験では、多くの文章を書く必要があります。
その中で重要なのは「簡潔に分かりやすく書く技術」です。
普段から技術文書や論文などを書いている方は、そういった技術は日常的に鍛えられていますが、あまり文章を書かないという人にとっては、二次試験の説明問題は難関となります。
そんな方に向けて、文章の基本「句読点」について解説します。
文学を読むための国語の授業でやった作文とは少し異なりますので、根っからの理系という人も安心して下さい。
・一文一意(One sentence One mean)を心掛ける
一文が長い文章は、読んでいてもどれが重要なのかが分かりにくく、誤解を生みやすくなります。
一番簡単な文章は「○○は○○だ。」の構成となります。これを連続していけば、最も簡単な構成の説明文章が出来上がります。
例:今日は晴れだ。今日は遠足日和だ。
あまりにも単純すぎて、言葉を覚えたての子供が話すような内容ですが、きちんと説明になっています。
一文に詰め込む情報は極力一つとすることで、単純明快になります。
・説明を補足する内容を句点(、)で区切る
句点(、)の使い方はその人の個性が出ることが多く、非常に使い方は難しいです。
多くの文を句点で区切ると、ぶつ切りのような文章となってしまいます。
例1:今日は、天気が、よいので、遠足に、行くのに、適した、遠足日和だ。
これは極端ですが、句点を入れることができる箇所すべてに入れた文章です。
これでは読みづらいというのは一目瞭然です。
例2:今日は天気が良いので遠足に行くのに適した遠足日和だ。
句点がないパターンです。これもとても読みづらいです。
例3:今日は天気が良いので、遠足に行くのに適した遠足日和だ。
真ん中で区切った文章です。いくらか読みやすくなりました。しかし、遠足日和を説明するのに何となく無理やりこじつけたような説明となっています。
例4:今日は天気が良いので、遠足に行くのに適している。そのような天気のことを遠足日和と呼ぶ。
天気がよいことを説明するのに大げさな気がしますが、これを自分の専門分野の内容を素人にも分かりやすく説明することに置き換えてみましょう。
言葉が足りない、句読点の場所が悪いというだけで極端に分かりづらい文章になることがお分かりいただけたかと思います。
2017年06月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
総監の試験は、総監以外の20部門と問われる内容が大きくことなります。
科学技術と直接的には関係のない設問が多くなります。
総監試験は、経営の試験であり、リスクマネジメントの試験でもあります。
それと同時に、法律の試験でもあります。
例えば、平成28年度の択一試験の問11では、つぎのような問題が出ました。
「 」内の知識を問う設問です。
『使用者は、原則として、労働者に、休憩時間を除き、1日に「8」時間、1週間に「40」時間を超えて労働させてはならない。
使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも「1」回の休日か、4週間を通じ「4」日以上の休日を与えなければならない。
使用者は、原則として、労働者が6ヵ月以上継続勤務し、その6ヵ月間の全労働日の8割以上を出勤した場合は、「10」日(継続又は分割)の有給休暇を与えなければならない。』
これは、労働基準法の「労働時間」に関する第32条第1項、「休日」に関する第35条第1項と第2項、「年次有給休暇」に関する第39条第1項、の知識を問うています。
そして、これは5つの管理技術(経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理)のなかの、人的資源管理に必要な知識です。
労働基準法に違反があった場合には、労働基準監督署による是正勧告がなされる場合があり、さらに悪質な場合には、法人や事業主が書類送検されます。
人的資源管理のまずさが、組織の評判を落とし、収益を下げて、経済性管理に悪影響を及ぼします。
そのほかにも、平成28年度の択一試験では、問13が「男女雇用機会均等法」でした。
問17が「サイバーセキュリティ基本法」、
問19が「知的財産権・著作権」、
問21が「マイナンバー制度」、
問26が「製造物責任法」、
問27が「安全衛生法」、
問31が「公益通報者保護制度」、
問32が「労働契約法」(パワーハラスメント)、
問35が「放射性物質汚染対処特措法」、
問37が「環境影響評価法」についての設問です。
40問中10問と、まさに25%が直接的に、法律知識を問うています。
総監は、法律の試験でもあると、割り切って、直前期のいまは、知識を詰め込むことがよいでしょう。
2017年06月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士試験への準備は進んでいますか?
着々と準備が進んでいる人もいれば、予定通りにはなかなか進まないという人もいるでしょう。
基本的な勉強方法
分野は違っていても、基本的な勉強法は次の2つだと思います。しかし、これを完璧に実行すれ
ば試験は合格するのでしょうか? 合格を確実にするにはやはりプラスアルファが必要です。
・過去問題へのトライ(特に、選択問題)
・技術ノートの作成(目標100個)とこれに基づく600字原稿への手書き
模擬試験の実施
できれば6月の後半から(遅くても7月上旬から)試験の前日までにフルの模擬試験を3回は
実施しましょう。フルの模擬試験の意味は、実際の試験と同じタイミングで、同じような環境
で試験を受けるという意味です。受験票が送付されていたら、解答用紙に受験番号を記載する
ことを含めて、本番と同じようにシミュレーションすることが重要です。試験に慣れるという
意味があります。
プラスアルファの注意点
1)選択問題:過去5年分の問題を最低でも3回ぐらいはやりましょう。そうすると、いつも
正解できる問題となかなか正解できない問題に分かれます。模擬試験では、そのなかなか
正解できない問題ばかりを集めましょう。
2)記述問題:これは実際の過去問題を使う場合には、自分が得意な問題ではなく、自分が
得意ではない問題を選択しましょう。分からない!書けない!という環境に対して、
自分が持つ能力や知見を最大限駆使してなんとか解答を書き上げる。そのプロセスこそ
があなたの技術士としての能力を高めます。
記憶の定着にはヒアリング学習が効果的
あなたの合格を確実にするためのもう一つの秘策をお伝えするとすれば、やはりヒアリング
学習でしょう。100個の学習ノートもしくはそれを600字詰めの原稿用紙に記載した内容を
スマホ等に吹き込み、何度も何度も繰り返しヒアリングしましょう。時間がないときでも、
疲れ切ったときでも、電車の中でも、移動中でもヒアリング学習なら可能です。記述問題の
時に適切なキーワードを思い出せるように、何度も何度も聞いて記憶を定着させましょう。
グッドラック!
2017年06月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「勉強をがんばっているのに、技術士試験のレベルが高すぎて困ってしまう!」そう思って頭をかきむしったりしていませんか?実は、その行動、体がリラックスを欲しているサインかもしれません。
技術士二次試験の勉強、とてもストレスがたまるのではないでしょうか。合格しなければいけないという会社からのプレッシャーや家族からの期待。ストレスでイライラ状態がつづいているはずです。ストレスを和らげることも試験対策のうちの一つです。特に、長期的な勉強がつづく場合、うまくストレスのケアをしてあげなければ、心身ともに体調を崩しかねません。そこで注目したいのがセロトニンの分泌を促す「グルーミング」という動作です。猫や犬が毛づくろいをしている姿を見たことがあるはずです。あの動作は、かゆいから行っているだけではなく、ストレスを和らげるために行っていると考えられています。
ラットをつかった実験で、ラットに急激なストレスを与えて反応を確かめるものがありました。ラットはストレスに反応して、鼻をこする動作を始めます。なぜ、鼻をこするのかというと、刺激によってセロトニン神経が活性化され、ストレスに対抗しようとしているからです。ラットが意識的に行っているのではなく、脳が自然と動作をとらせているのでしょう。人間においても、ストレスや緊張状態にあるとき、腕組みをしたり、両手を組んだり、手をこすったりすることがあるでしょう。これらの行動はすべてセロトニン神経を活性化するためだと考えられています。
グルーミングのような自分や他者になでてもらう作業は、ストレスを緩和させる作用があります。試験勉強で極度のストレス状態が継続しているとき、家族や友人などに背中をさすってもらいましょう。脳はストレスを感じると、脳下垂体から脳幹を通り、皮膚に刺激を与える(グルーミングをする)ように指令を出します。勉強のストレスで落ち着かないとき、グルーミングを試してみましょう。少しずつ、気持ちに落ち着きが出て、ストレスがじんわりと解消することがわかるはずです。
2017年06月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験の論文、対策がうまくいかなくてストレスがたまっていませんか?イライラや閉塞感を解消するには、思い切って泣いてみると心も体もリフレッシュできることが、脳科学の研究でわかっています。
大人になってから、思いっきり泣く機会が減っていませんか?子どもの頃は感情を素直に表に出していた人でも、大人になると社会的な制約があり涙を流すことは少ないでしょう。ですが、涙を流すことは脳をリフレッシュするためにとても大切と言うことが、近年の研究結果で解明されつつあります。東邦大学医学部の有田秀穂教授は「週末号泣」を進めるほどです。毎週末、感動的なドキュメンタリー作品やドラマ・映画を見て思いっきり泣くことが健康に良いと推奨しています。
泣くことが注目されている理由は、自律神経の状態をリラックスできるからです。「副交感神経」「交感神経」によって構成される自律神経ですが、日中は交感神経を働かせており常に緊張状態にあります。日中に仕事がはかどり、テキパキと動けるのは交感神経が活発に動いているからです。夕方を過ぎて夜になると、徐々に副交感神経が強まり、ゆったりとリラックスした気持ちになっていきます。人間はもともと太陽の光に影響されて、自然と自律神経をコントロールすることができます。
ですが、仕事後に技術士試験にむけて勉強をしている人は多いでしょう。論文のような高度なテクニックを必要とする学習の場合、頭を懸命に働かせる必要があり、緊張状態が継続することになります。そこで、週末の昼間に思い切り感動して涙を流すことで、副交感神経が活発に動き出し、心がリラックスします。気持ちがゆったりとして、ストレスを緩和することができれば、免疫力がアップし、風邪や病気などに負けない体になります。効果的な学習や健康のためにも、休日に少し時間をとって思いっきり泣いてみましょう。心がリフレッシュして、技術士二次試験に向けてのやる気もアップにもつながります。
2017年07月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
法律で目的条文は、その法律のエッセンスです。
そのため、試験対策の締めくくりに目的条文を通読しておくことがおすすめです。
人的資源管理と安全管理にかかわる労働安全衛生法第1条(目的)を挙げてみましょう。
穴埋め形式にしてみましたので、まず、類似した用語を入れてみてください。
つぎに、選択肢から適切な用語を選んで解答案をつくってみてください。
そして、解説を読んでみてください。
労働安全衛生法は、( 1 )法と相まって、労働災害の防止のため、( 2 )の確立、( 3 )の明確化及び( 4 )の促進の措置を講ずる等その防止に関する総合的計画的な対策を促進することにより職場における労働者の( 5 )を確保するとともに、快適な( 6 )の形成を促進することを目的とする。
選択肢
A.労働基準
B.労働者災害補償保険
C.危害防止基準
D.安全と衛生
E.安全と健康
F.自主的活動
G.責任体制
H.職場環境
I.作業環境
解説
1.(A)労働安全衛生法は、安衛法と略されます。昭和47年に労働基準法第5章(安全及び衛生)を分離独立される形で制定されました。労基法の知識は、5つの管理技術の「人的資源」で必須で、よく出題されます。
2.(C)
3.(G)
4.(F)
「危害防止基準の確立、責任体制の明確化、自主的活動の促進」がセットです。
ここで、責任体制の明確化は、情報の伝達や意思決定にもかかわる内容になります。そのため、5つの管理技術の「情報管理」に絡んできます。また、自主的活動の促進は、ISOの国際基準やPDCAサイクルとも関係してきます。
5.(E)安全と健康
6.(H)職場環境
このあたりは、知らないと空欄を埋められません。ですから、「ひょっとすると出題されるかもね」と気に留めながら、青本を読んでおくことで、本番で対応できる確率を上げておくとよいでしょう。
2017年07月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士2次試験は、記述式試験であるとともに、実務経験に関する内容も出題されます。
技術士二次試験を受験しようと考える方々は、企業内でも実績があり、顧客との対応に関してもプロフェッショナルであることを想像します。
設計に関する打ち合わせなどでは相手の出方をみたり、特記仕様書の意図を考えたりすることも多いでしょう。
場合によっては、仕様書の質問があまりできない(嫌な担当者だったりする場合に聞きづらい)などの場合に、特記仕様書の文言の意図などを考えたりすることもあるかもしれません。
こうした仕事を進めていく上での相手との駆け引きなどは、学生時代には経験することができず、仕事を円滑に進めていくうえで必要不可欠なスキルとなります。
しかし、技術士二次試験の出題は特記仕様書ではありません。
模範解答があり、出題内容に可能な限り二つの意味がでないように検討されて、当日の試験問題となっています。
ある問題が出題された場合には、教科書通りの回答をするように心がけましょう。
社会人生活が長くなると、こうした教科書の内容が現実とそぐわない部分に目が行くようになってしまいがちです。
問題があった場合、「実際には計測誤差の補正が必要だ」「実際にはこんなやり方しない、時代遅れだ」と感じるような出題もあるでしょう。
しかし、問題に正しい回答をしなければ技術士試験には合格しません。
現実的ではないことを何でと思う人もいると思いますが、そうした内容が基礎知識となっていきます。基礎を押さえることで、実際には違うということもわかるというものです。
教科書は模範的なものばかりでつまらないという気持ちを抑えて、技術士に合格するという目標に向かって努力していきましょう。
こうした教科書的な基礎知識が新技術を検討する場合に大いに役立つということも忘れてはいけない重要なことです。基礎知識があって初めて応用技術を検討することができます。
技術士二次試験ではそういった力も計っていると言えるでしょう。
2017年07月18日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
二次試験(筆記試験)を昨日受験された方へ
お疲れ様でした!7月の暑い中、午前中の必須科目I(選択問題)への対応、午後の選択科目II
(1枚もの×2と2枚もの×1)、さらに選択科目III(3枚もの×1)大変だったですね。
必須科目I(選択問題)については、来週の月曜日(7月24日の早朝)に日本技術士会のホーム
ページに掲載されますので、ぜひ確認しましょう。20問から選択した15問だけではなく、
選択しなかった5問についても、自分の理解が正しいのかどうかをチェックするのは技術士
としての最低限のマナーとも言えます。
時間的には、午後の選択科目IIが一番厳しかったのではないでしょうか。600字詰めの原稿
用紙1枚に回答を記載するのにほぼ30分かかるので、4枚で2時間は時間的にギリギリだった
人も多かったのではないでしょうか? まだ再現論文を書いていない人は覚えているうちに
再現論文を仕上げましょう。
最後の課題IIIは、口頭試験に向けて再現論文を作成することが必須です。なぜなら口頭試験の
の時に、試験官からこの論文について聞かれる可能性があるのです。例えば、何か補足する
ことはありますか?とか、今ならこのように書いたとかありますか?とかです。つまり、
この課題IIIについての補足説明や修正をさせてもらえる可能性があるのですが、その時に
何も回答できないとそのチャンスを無駄にしないためにも論文の再現を頑張ってください。
通常は、これで終わりですが、二次試験の準備から受験までは濃密な期間だったのではない
でしょうか? これから受験する後輩のためにも、受験体験記をまとめておくのはいかがで
しょうか? 同時に、自分の勉強法は正しかったのか?改善の余地がないか?自信を持った
ところはどこか?このような自分の行動を振り返って、PDCAを回すことも技術士として
心がけるべきことではないでしょうか?
まあ、いずれにせよ。お疲れ様でした。これらに区切りをつけて、夏をエンジョイしましょう!
2017年07月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
7月17日の受験を予定している皆様へ
お疲れ様です。今日は7月7日。試験本番まであと10日ですね。
準備が予定どおり進んでいる人!予定どおり進まずに焦っている人!これで大丈夫かなあと不安に感じている人!
泣いても笑ってもあと10日です。自分の環境の中で試験に向けてやれることを全部やりましょう。
とは言っても、時間の制約もあるし、優先度もあるし、暑いし、疲れるしなんて考えると勉強が進まないときには
外に飛び出すのも方法です。私がよく使う第三のスペースは次のようなところです。
スタバ | マクド | コメダ | |
特徴 | 洋風で落ち着いた感じ。若い女性やママさんが多い。 | 賑やかな感じ。若い学生が多い。 |
木造で落ち着いた感じ。中高年齢層が多い。 |
Wi-Fi | 利用可能。Wi2がサポート。 | 利用可能。 | 一部店舗のみ利用可能。 |
コスパ | shortなら一杯308円。 | Sサイズなら100円 | 400円。ただし、モーニングならセット。 |
営業時間 | 店舗によるが7時から22時が多い。平日午前は空いている。 | 24時間の店舗は減った。いつも賑やか。 | 店舗によるが7時から23時が多い。新聞や雑誌が充実している。 |
あとは公共の図書館とかも勉強するにはいいかも。時間のライフスタイルに合わせて
自宅や勤務場所近くの第3のスペースを見つけて活用することで勉強時間を確保して
集中して目標を達成しよう。
2つの目標(一般部門向け)
1)選択科目の過去問題の制覇
・合格の基準は60%。受験科目や年度にも依存するが、過去問題からの出題もだいたい
60%程度。であれば、過去問題を制覇すれば合格するということ。
・ただし、自分が得意な分野もあれば、不得意の分野もあり、過去問題を制覇するのは
簡単ではない。
・このため、次のステップで制覇することをお勧めします。
① 最初からOKだったもの:安心せず、理解を深めましょう。
② 最初は分からなかったが、今はOKなもの:落とし穴にはまらないよう理解を深めましょう。
③ 何度見ても分からないもの:基本的な知識が不足している。不得意な分野を整理して理解を深める。
試験当日に見てもどうしてもダメな問題は最後は丸暗記(笑)。
2)筆記問題のペース配分
・600字✖️4枚を2時間と、600字✖️3枚を2時間で記載する必要があります。
・前者は専門知識を問う問題と応用能力を問う問題で、後者は課題解決能力を問う問題です。
・難易度から見ると後者が難しいのですが、時間的には余裕があります。
・最大の難関はやはり前者であり、時間対策が非常に重要です。
・このためには、やはり書く練習を続けることです。
・技術ノートの内容を600字の原稿用紙に30分で書き上げる練習が非常に効果的です。
・600字のスペースと30分という時間を身体にしみこませるのです。
・私の場合には、まず構成を決め、図表を書き込む枠を描き、図表を書いたら、サブタイトル
を明記します。ここまでで約10分。そして、記載する内容を頭の中で1-2分シミュレーション
したら、一気に書きます。
・この時に留意すべきことは、論理性、一貫性、明瞭性の3点です。
・論理が明確か?矛盾がないか?最初と最後で論旨が変わっていないか?読み手にとってわかりやすいか?
・この3点を担保する最大の秘訣は図表です。右上の7✖️7の枠組みに的確な図表をかけるかどうか。
・これが書ければ合格点は確実と言えるような図表を何度も何度も練習しましょう。
・図表を書けたら、あとはそれを丁寧に分かり易く説明するように文章をつなぎます。
おまけ(総合技術監理部門へ)
・一般部門は選択問題と記述問題をそれぞれ60%以上獲得する必要があります。
・しかし、総合技術監理部門は、合計で60%です。
・これは大きな違いですので、当然学習戦略も変わります。
・つまり、一般では60%をクリアするために70%ぐらいを目指せばOKですが、
総監の場合には70%を獲得するために80%を目指すべきなのです。
・筆記試験の合格水準60%をクリアするのは厳しいかもしれないが、50%なら
合格率は高まるのではないでしょうか?
・あと、選択問題で80%を獲得できる実力がつくと、不思議なもので筆記試験の
点数も上がるもの。
・したがって、総監を目指す人は、選択に6割、記述に4割程度のパワー配分が
合格の近道と言えるかもしれません。
合格を信じて、最後の10日間頑張ってください。
以上
2017年09月25日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
二次試験筆記試験の合格発表を待っている方へ
論文試験でも、口頭試験でも、相手に聞かれていることに対して、回答します。そして、試験官は、その回答によって、その回答者が技術士にふさわしいかどうかを判断します。この場合に、回答者(つまりあなた)が技術士にふさわしいことをどのように試験官に伝えるべきなのでしょう?
そのコツは、試験官の右脳と左脳の両方に訴えることです。言い換えれば、イメージと論理の両方で試験官に訴求することが大事なのです。したがって、筆記試験では図表を用いると良いというのは、まず回答者が訴えたいことをイメージで直接示すことができるから有効なのです。そして、そのイメージしてもらったことを次は論理的に説明して納得してもらうのです。人間は、イメージできたことを論理的に説明されると分かったつもりになります。最近のプレゼンでは図や写真を多用しますが、これも同じ理屈です。まずは、イメージを共有して、その上で、その理由や根拠を示していくのです。
口頭試験では、基本は口頭説明ですので、試験官にイメージを持ってもらうには説明の仕方に工夫が必要です。別に詩人になる必要はありません。しかし、聞かれたことに対する回答の骨子をイメージできるような工夫ならできるでしょう。もしくは、回答者が部屋に入るところから試験官は回答者の人となりを見極めようとしているのかもしれません。したがって、「口頭試験においては、私は技術士にふさわしい。」ことを訴求することが大事なのです。良い例と悪い例を示してみましょう。
まずは良い例です。
1) 行動が堂々としている。てきぱきしている。礼儀正しい。
2) 服装が清潔で身だしなみが行き届いている。
3) 試験官に顔を向けて、目を見て話している。
4) わからないことは、分からないと正直に述べた上で、前向きな回答をしている。
5) 業務の概要を3分と言われれば3分(以内)で簡潔かつ丁寧に説明する。
6) 理由を聞かれた場合には、詳細の説明に入る前に大きく3つありますと全体像を示す。
次は悪い例です。
1) 行動がおどおどとしている。目を合わせない。
2) 服装が清潔でない。洗濯していないような。変な匂いがする。
3) ずっと下を向いている。自信なさそうな態度。
4) 分かっているのか分かっていないのかが分からない。
5) 指定の時間を超えても構わず話を続ける。
6) だらだらと説明する。骨子が見えてこない。
どうでしょう?もし、あなたが試験官だったら、どちらに合格を与えますか?口頭試験の目的は次の2つと言われています。
1) 本人確認:回答者の回答や申請書の論文が本当に回答者が書いたものかどうかを確認する。
2) 資質確認:技術士にふさわしいかどうかを確認する。
筆記試験に合格したということは、技術士に必要な専門能力や専門知識を有していると判断してもらえたのです。したがって、口頭試験では、申請書に記載した小論文が本当に回答者が経験したものか。筆記試験の回答は、本当に回答者が考えて回答したものかという本人確認をするのです。本人が考えたものではないと判断されたらそこで終わりです。
次に資質確認。3つの義務と2つの責務は必ずと言って良いほど聞かれるので完璧に回答できるように準備しましょう。このように回答して当然であることをきちんと回答できるように準備したかどうかも資質確認となる。専門知識を聞かれることもあるが、これも分かるものは理解している範囲で正確に回答し、そうでないものは詳しくは理解していないので、勉強しますと前向きに回答するのです。また、筆記試験の回答がAでない場合には、なぜAでなかったのか、今ならどのように回答するかを問われるかもしれない。このような問いに対してもきちんと回答するというか、自分の回答に対するPDCAを回すぐらいの気持ちがないと技術士としての資質はないと判断されかねない。
入念な準備をして、自信を持って、堂々とした態度で、そして謙虚な気持ちで対応すれば、少しぐらいつまづくことがあっても、試験官から助け船を出してくることもあります。筆記試験の合格発表は10月末ですが、10月に入ったら、合格を信じて、口頭試験に向けての準備を始めましょう!
合格を心からお祈りします!
拝
2018年02月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士2次試験では、いかに素早く文章をつなげるか、がポイントになります。
600字の論文(1枚モノ)にせよ、1200字(2枚モノ)にせよ、1800字(3枚モノ)にせよ、文章のつなぎ方のパターンを持っておくと、素早く筆記できます。
以下に、文章のつなぎ方のパターンを3つ紹介します。
1.直列つなぎ
前の文の最後に使った単語を、次の文のはじめに使っていくつなぎ方です。
例)わが国で大きな問題になっているのは、少子高齢化にともなう労働力人口減少である。
この労働力人口の減少は、技術者数が少なくなることを意味する。
技術者が少なくなると、科学技術面の競争力がいっそう低下してしまう。
2.並列つなぎ
前の文のはじめに使った単語を、次の文のはじめにも使っていくつなぎ方です。
例)労働力人口減少が、少子化高齢化により引き起こされている。
この減少によって、技術者も少なくなってしまいかねない。
つまり、労働力人口の減少は、科学技術面の競争力のいっそうの低下につながってしまう。
3.PREP法
「主張→理由→例示→再主張」でつなぐ方法です。
例)少子高齢化にともなう労働力人口の減少は、技術領域においても、きわめて深刻な問題である。
なぜなら、労働力人口が減少すれば、技術者数も少なくなってしまうためである。
これにより、例えば、新技術の開発ができなかったり、公共インフラの保守点検が遅れたりすることが懸念される。
このように、労働力人口の減少は、早急に対策をするべきテーマである。
使いやすそうなものがあれば、取り入れてみてください。
そうすれば、試験の途中で、ピタリとペンが止まることが少なくなります。
なお、「労働力人口」とは、15歳以上人口のうち、就業者と完全失業者を合わせたものを言います。
2018年03月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
業務経歴票の業務詳細は、720字以内で記します。
たかが720字、されど720字です。
簡潔に書くには字数が多く、詳しく書くには字数が少ないと感じるでしょう。
この720字は、まず120字+600字に分けてみてはいかがでしょう。
120字は、業務の概要、自分の立場や権限、その業務に係った人員などを書くと良いでしょう。
つまり、その後の600字を採点官に読んでもらうにあたっての前提条件に使います。
さて、120字で、どれくらいのことを表現できるかです。
Microsoftのワードでは、標準設定で1行40字になっています。
つまり、3行で採点官と受験生(あなた)との共通認識をつくりあげます。
つぎに600字の考え方です。
技術士試験は、業務詳細もメインとなる箇所は600字、筆記試験も600字1枚、600字2枚、600字3枚、総監試験が600字5枚と、600字ばかりで構成されています。
この600字を4つに区分し、まずは、概ね150字ずつで構成していきます。
この4区分は、(1)業務の背景や課題、(2)問題点、(3)対応策、(4)結果と今後の展開、のようにメリハリをつけます。
(2)の「問題点」のいかに見出すか、(3)の「対応策」を講じるにあたっての着眼点や創意工夫が、技術士としての腕の見せ所です。
そして、表現が難しいところです。
とくに、本稿で「問題点」としている用語は、技術的問題、技術的障壁、原因、真因、ボトルネック、技術的な難所、技術上の壁、第2の問題(ほんとうの問題)とも言われることがあり、多くの受験生が、理解に苦しむところです。
ですから、じっくりと時間をかけて理解したいところです。
ぜひ、良質のテキストや、先輩技術士からのアドバイス、対策会社を上手に利用して、120字+150字×4区分をまとめてみてください。
2018年04月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
総合技術監理部門の択一問題は全部で40問あり、これが経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理の5つの管理に均等に割り振られ、一管理分野あたり8問出題されます。
このうち人的資源管理が、いわゆる青本でのページ数、キーワード数とも最少であり、覚えるべきことが少ないため、従来は、最も点数が取りやすい分野でした。
しかしながら、平成29年度試験の人的資源管理の問題8問をみるかぎり、難化傾向が認められます。
その原因のひとつに、労働関係法規が頻繁に法改正が行われ、それらが問題文に反映されているためと言えます。
このため、単に過去問を繰り返しているだけでは、思わぬ取りこぼしをしてしまうことになります。
例えば、平成27年度試験では、労働基準法や育児・介護休業法に基づく問題において、「会社は、男女にかかわらず子供が1歳に達するまで休業できる育児休業制度を設けなければならない。」として、出題当時には、適切な選択肢が出題されています。
これは、平成29年10月1日に、「原則1歳までである育児休業を6ヵ月延長しても保育園に入れない場合に限り、更に6ヵ月(2歳まで)の再延長ができる」ことになったため、仮に現時点で同じ文章が出題されると、不適切な選択肢となります。
平成29年度試験でも、問10や問14や問15で、時事的な選択肢が含まれているため、全体として難しい分野となっています。
そこで、人的資源管理の8問では、法改正や統計情報に変化がないか、気に留めて対策し、取りこぼしを防いでください。