2017年09月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
注:この内容は平成29年9月現在の内容です。
技術士制度改革の中にある「国際的通用性」の強化が注目されます。
現在、技術士資格を取得していると、国際エンジニア連合(IEA)のカテゴリー2に分類され、カテゴリー1に昇格するために追加書類を出して審査をしてもらう必要があります。
しかし、今回の技術士制度改革で技術士試験の内容を変更し、技術士資格取得と同時にカテゴリー1に無条件で分類してもらおうというものです。
この国際エンジニア連合のカテゴリー1になると、APECエンジニアの資格取得をしやすくなります。
APECエンジニアは日本ではあまり知名度がありませんが、国際的なインフラ設計などの分野では設計担当者としての必要条件で合ったりする場合があります。
技術士資格をこうした国際社会に通用しやすくするために、二次試験の内容を変更してAPECエンジニアの資格を取得しやすくしようというものです。
国際化ということは重要なことであることは良く分かります。実際に世界で設計の分野で活躍したいという人が技術士資格の取得を目指す可能性もあり、受験者数も増えるのではと考えられます。
しかし、これには国際エンジニア連合の認定によるカテゴリー1の取得が求められます。
肝心な協議はこれからで、現在の技術士制度改革の中間報告の中では、カテゴリー1の認定を目指すという目標にとどまっています。
国際エンジニア連合と文部科学省との協議により、この話はなくなってしまう可能性もあります。
現在、APECエンジニアに認定されるためにはこの国際エンジニア連合のカテゴリーの他にも様々な要件があります。
それらをすべて満たすことが求められるため、仮にカテゴリー1に認定された場合でも技術士資格を取得すれば即APECエンジニアの称号を取得できるわけではありません。
しかし、これらのことを考えても、技術士資格はその足がかりとして取得を検討してもよいしかくなのではないでしょうか?
2017年09月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
日本人なら誰でも、あまり考えることなく日本語の文章を書けてしまいます。しゃべることに関しても同様で、内容の深さや、意味の伝わりやすさなどを無視することが許されるならば、誰でも日本語で話せます。しかし、技術士試験の論文や面接で、意味の通らない日本語を使っていては試験に通ることはできないでしょう。ここでは日本語の作文でよく失敗してしまいがちなポイントや、日本語をよりわかりやすくするためのコツを紹介します。
ここでは日本語で作文するときに知っておきたい3点を紹介します。
まず、1つ目の「語尾を繰り返さない」について説明します。読みづらい日本語の文章では「〜と思います。〜だと思います」と同じ文末が繰り返されています。特に「〜思います」は記述している内容に自信や根拠がない場合に多用されがちです。「思います」だけでなく他の言葉でも「〜です。〜です。〜です」と説明文などは特に、文末を繰り返しやすいので注意しましょう。
2つ目に「体言止めは多用しない」です。この点は普段から新聞を読んでいる人ほど、注意しておきましょう。新聞は原稿の文字数が厳しく制限されているうえに、臨時のニュースが入ると、1面の内容を組み替えることもあります。そのため、文字数を削ろうと体言止めが頻繁に使われます。たとえば「曇った天気。明日は晴れ模様。折りたたみ傘は必携」のような単調な文章になりやすいので、体言止めはあまり使用しない方がいいでしょう。
3つ目に「テンプレート思考に注意する」です。英語では動詞と前置詞などのセットをコロケーションといい、組み合わせが決まっています。日本語の場合は英語ほど厳格な文法のルールはありません。ですが、無意識のうちにセットで使っている言葉はたくさんあります。たとえば「風がピューピュー吹いている」「複雑な表情をした」のような決まり文句のような表現が使われますが、実際の描写を省略して手抜きの日本語になりがちです。実際に風はどのように吹いていたか、対象の表情はどんなものだったのかをごまかしているとも言えます。日本語のテンプレートに頼りすぎると、事実に忠実な表現ができなくなるので気をつけましょう。
日本語で作文するときに間違えてしまいがちなポイントや、それらを修復するコツを確認しました。技術士論文や技術士面接で使う日本語にも役立つものもありますから、日本語の使い方に気を配ってみましょう。
2017年09月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士制度改革によって、技術士資格の資質向上を目的としています。
そのため、国際的に競争力のある資格とすることを目指していくとも技術士制度改革の提言で述べられています。
技術士資格の資質向上ということは、より優秀な人材に技術士となってもらう必要があります。
そのためには、技術士となれる人の最低基準点を引き上げるも必然的に議論に上がってきます。
それは二次試験の難易度上昇も検討される内容となります。
一つの例としては、技術士二次試験の必須科目が現在は択一式の設問であったものが、記述式の設問となります。
選択科目は今まで同様に記述式の設問となるということになります。
これは、必須科目で点数を取るために、選択問題を勉強してきた人にとっては、勉強のし直しを行わなければならない非常に痛い変更です。
国際競争力の強化など、技術士の抱える課題を解決するために難易度を上げるために支援の設問方法を変えると、合格できない人が急増するのではという懸念もあります。
特に現在、仕事での必要性が唯一あると言っても過言ではない建設部門の受験者にとっては、この変更は絶対に押さえておかなければならない変更ポイントではないかと考えられます。
現在、技術士制度改革は、議論をされている最中です。国際競争力もいいですが、国内向けの仕事しかしていないから、何としてでも技術士が欲しいと思っている人にとっては、この難易度のアップは大ヒンシュクといってもいいかもしれません。
過去にも技術士は、こうした制度改革を何回も繰り返してきたという経緯があり、ベテランの受験者にとっては日常茶飯事なのかもしれません。
受験制度が変わる可能性があるとアナウンスがある場合は、いつ変更になるのかを、技術士会や文部科学省などのホームページを活用して情報を取得するようにしましょう。
こうした心掛けは、実際に技術士を取得した後も情報収集し、今後の行動を考えるということなどでも役立つのではないでしょうか?
2017年09月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
時間管理について研究したアメリカのメリル・E・ダグラスは、時間を管理するためには、時間の使い方について考える必要があるといっています。つまり、ほとんどの人が時間を管理することが大切だと思いながらも、実際に時間を使うための計画を立てられていないというのです。自分の過去の行動を振り返ってみると、どうでしょうか?
毎日の勉強に追われるように過ごして、時間の使い方を計画するほどの余裕を持てなかったのではないでしょうか。そこで、まずは時間の使い方を考えるための予定を作ることからはじめてみましょう。
メリル・E・ダグラスの提案する時間の使い方は、とても細かく、1週間、1日、と時間を何に消費するか計画します。ですが、はじめての時間計画を作るときに、こだわりすぎてしまうとなかなかうまくいきません。おそらく、ほとんどの人が、計画をたてただけで疲れてしまい、実行するまでたどり着けないでしょう。
そこで、実践してみてほしい方法が、時間を何に使ったか記録することです。15分単位で記録していくと、1日の終わりに振り返りがしやすいのでおすすめです。ただし、1時間から2時間おきにこまめに行動を記録した方がいいです。なぜなら、1日の終わりにまとめて記録しようとすると、いくつかの行動を思い出すのに時間がかかりすぎてしまったり、忘れてしまったりします。とくに細かい用事がたくさん入った日には、1日を振り返って思い出すことがほとんど不可能です。ですので、できればこまめに記録しましょう。そして、毎日、記録を終えたあとに反省と翌日への決心を書いておくと、時間管理が得意になってきます。どんなことに時間を使い、どのように改善するべきか工夫するために、まずは記録することからはじめてみましょう。
2017年09月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
体を動かさないで、仕事と勉強だけしていれば十分だと考えていませんか?
運動をしないと大きな病気や、認知症などの脳のトラブルにつながる場合があります。
"Journal of Applied Physiology"(邦題で『応用生理学ジャーナル』)にミズーリ大学のフランク・W・ブース博士たちが発表した、ある研究結果があります。その研究結果では、運動しないことで、たくさんの病気にかかるということが発表されています。たとえば、心不全や高血圧、脳卒中や前立腺ガン、膵臓ガン、関節リウマチなど、20以上の病気が紹介されており、そのすべてに直結する原因として、運動不足が原因とされています。
ほとんどの人が「運動が健康のために大切だ」ということは知っているでしょう。しかし、運動不足による病気のリスクを、病名をあげて指摘しているケースはあまり多くありません。実際、運動をしないのが当たり前となっている人の方が多いはずですし、お腹が少し出てきたから「メタボ体型になってきたな」と見た目を気にする程度でしょう。ですが、運動不足は小太りになるだけではなく、死に直結する大きな病気と関係していることを知っておくべきです。
また、運動不足によって引き起こされる病気は、内臓疾患や心疾患だけではありません。脳の機能も衰えます。冒頭で紹介した研究結果で、ブース博士は運動不足が認知機能の低下につながると言及しています。つまり、認知症やアルツハイマーの原因は運動不足によるものだと考えられます。もちろん、運動不足意外にも、食事や睡眠などの生活習慣全体を見ることが大切です。ですが、運動をするだけで、病気や脳のトラブルを防ぐことができるわけですから、積極的に体を動かした方がよいでしょう。
実際のところ、ブース博士の研究では、運動することでアルツハイマーの症状が改善するとわかっています。技術士試験の勉強をしている場合でも、同じことが言えます。運動することで、脳が健康的になり、記憶力が向上する。この研究結果を利用しない手はありません。少しずつでもよいので、運動を取り入れてみましょう。
2017年10月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
前回に引き続き、口頭試験の準備として最優先にすべき「自分しかできないこと」についてお話したいと思います。
第2回は、「業務内容の詳細の見直し」についてです。
★業務内容の詳細の見直し
このサイトをご覧の方は、皆さんいろんなところから口答試験の情報を入手していて、受験申込の時に提出した「業務内容の詳細」について説明させられることはご存知のことと思います。
しかし、初めて二次試験を受ける方の中には、受験申込時に、口頭試験のことまで考えて書かなかったという方も居られるのではないでしょうか。私が初めて二次試験を受けた時もそうでした。
口頭試験では、「自分は技術士としてふさわしい業務を行ってきた」ということをアピールしなければなりません。
では、「技術士としてふさわしい業務」とはどういうことでしょうか。
「技術士」は国家資格なので、その答えは、法律、つまり、技術士の資格について定めた「技術士法」に書かれています。
「技術士としてふさわしい業務」とは、第一条、第二条の条文より、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務であり、科学技術の向上と国民経済の発展に資するもの」ということになろうかと思います。
受験申込の際に作成した「業務内容の詳細」に、このような観点が抜けていれば、口頭試験の際に、それを補うような説明をする必要があります。
「業務内容の詳細」に書いたことは変えずに、「技術士としてふさわしい業務」であることをアピールできるような説明ができるようにしておいて下さい。
皆さん、頑張って下さい。応援しています。
「口頭試験の準備、まずは...(第1回) 筆記試験の再現」、「口頭試験の準備、まずは...(第3回・最終回) 説明した業務の振り返り」、もご参照下さい。
<ご参考>
技術士法
(目的)
第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
2017年12月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士は非常に難しい資格です。そこへ向かって頑張るためには、相応の覚悟も必要になってくるでしょう。
今回見ていきたいのは、求人などからの技術士資格はどのような評価をされているのかという部分です。
求人などからは主に建設、土木関連の求人数が多くなっております。業種としては道路建設や橋梁分野の公共工事の設計委託を受注する建設コンサルタント会社からのものが多くなっております。
年収例としても400万円~600万円というように、会社の規模によっても幅があります。この傾向は地域のコンサル会社であれば収入は少ない代わりに転勤等が少なく、大手になれば収入が多い代わりに全国への転勤などがあると言った違いが考えられます。
都市部などの求人であれば、収入も高い傾向があります。
ここはそれぞれの人が目指すもの、優先するものによっても変わってくる部分ですので、一概にこれがいいということが難しい部分です。
技術士のいい所は、年齢が上がってくると他の会社に移るといった転職がしづらい状況になっていくのですが、技術士を取得している場合、そういったこともあまり関係がない傾向になります。
中には50代でも技術士をしていて、技術を磨きつづけたことで他の会社に引き抜かれたという例などもあります。
これも技術士の技術の継続研鑽(CDP)を技術士取得後も義務付けられていることのメリットにもなります。
また、定年後も働きたいという方は、定年退職後も技術士資格を活かして自営業として技術士事務所を開業することもできる可能性を十分に持っています。
技術力を磨き続けることで、自分にとってプラスとなることが多く、資格取得後も様々なスキルアップを図っていくということができる資格になります。
技術士取得は、ただの資格取得にとどまらず、継続研鑽することで収入面も安定的なものにつながっていく広がりのある資格と言えるでしょう。
そのためには、受験対策にとどまらず、資格取得後の自分を想像しやる気を出すといったことも大きなモチベーションとなるのではないでしょうか?
2017年12月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「睡眠は日常に不可欠なものである」と聞いて、反対する人はいないでしょう。ですが、睡眠が人間の体の仕組みにおいて、どのような役割をになっているか、人類は明らかにできていません。
以前、睡眠の具体的な実践方法について紹介しました。
【技術士試験のための睡眠入門】試験当日はよく眠ろう
【技術士試験のための睡眠入門】眠れないときの対策
今回は、やや抽象度をあげた睡眠についてのお話を紹介するので、睡眠をどう捉えていくか考えるキッカケにしてみてください。
作家のJerome Groopmanは"THE NEW YORKER"において、睡眠についての寄稿を行っています。そこでは、睡眠がまだ研究途中の分野である一方で、ノーベル賞が睡眠研究の学者に与えられており、睡眠に注目が集まっていることを紹介しています。
睡眠不足が健康を害することは、古い時代の記録として残っています。代表的な例がチャールズ・ディケンズの作品です。睡眠不足が原因で、顔を赤らめて仕事中に眠ってしまう男が彼の作品には登場します。さらに、その男は体が大きく、肥満体質であるということまで描かれています。Jerome氏は、ディケンズの作品に登場するその男が「無呼吸症候群である」ということに言及しており、その裏付けとしてMeir Kryger氏の"The Mystery of Sleep"を紹介しています。そして、こう付け加えます。「産業革命以前の私たちの生活は、日の光で昼夜を分け、生活のリズムが刻まれていた」、と。
日本においても、数年前と比較するだけでも、夜の時間が長くなったと感じる人が多いでしょう。テレビやインターネット・SNS、そしてスマートフォンがその利用を加速させています。睡眠を損なうことは、健康を損なうことであることは、ディケンズの作品から描かれていることからもわかるように、昔から人間に刻まれているルールのようなものです。試験直前にならば、多少の生活リズムが崩れることがあるかもしれません。ですが、発達した現代だからこそ、ときには静かな夜の音に耳を傾けて、リラックスした時間を過ごすことも欠かせないでしょう。
2018年01月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
試験で合格するために必要な記憶力。しかし、せっかく覚えたことでも数日すると忘れてしまうという経験をしたことはありませんか?
一度だけ覚えたことでも、一定の期間思い出さないでおくと忘れてしまいます。それ自体は脳の構造上、仕方ないことです。ですが、試験対策のためにはそれなりに忘れない対策が求められます。
記憶力がものをいう勉強として代表的なものが語学習得です。言語は単語を覚える勉強といっても過言ではありません。単語をしらなければ、文章を読むことも聞くこともできません。もちろん、書いたり話したりするためにも単語力は必要です。
語学学習の指南書として古くから親しまれている千野栄一著『外国語上達法』があります。1986年初版発行なので、新書としてはかなり古い本ではありますが、語学習得について本質的なことが書かれており、2018年になった今でも役立つ内容が多く掲載されています。
なかでも語学学習に限らず、資格試験の勉強などにも役立つ内容が「繰り返しは忘却の特効薬」という表現です。学習は繰り返し、規則正しく行う。できれば毎日続けて行うことが理想的であると千野氏は著書のなかで主張しています。そして、J・トマン博士の「外国語の習得に際しては、ささやかなあまり大きくない目標を立て、それを遂行していく方がよいであろう」というアドバイスを紹介しています。この助言は、「続けるのは大切だとわかるけど、繰り返し勉強する習慣が作れない」と悩んでいる人にはとても役立つ具体的な内容です。
習慣化の大切さがわかりながらも、継続ができない人は多くの場合で、難しく大きすぎる目標をたてがちです。まじめな人ほど、見栄えがよく立派な目標を作りがちです。ですが、達成することを優先的に考えた目標は見栄えがよくなく、「こんな簡単な目標でいいの?」と思われてしまうようなものになることが多いです。ですが、目標は達成することを優先するべきですから、「立派だけど達成できない目標」よりも「人には見せたくないけど確実に達成できる目標」を設定することが大切です。語学習得と技術士試験においては、学習方法の具体的な手順は異なりますが、学習を繰り返すことで記憶に定着するという根本的な脳の構造に違いはありません。脳の仕組みをうまく利用して、効率的に学習を進めましょう。
2018年02月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
もうすぐ合格発表ですね。
ということはそろそろ次年度の受験に向けてスタートしなくてはいけない時期です。(遅くてもの話です。早い人はもうとっくに始めています。)
継続して受験する人は昨年と同じ内容で受験申込書を提出しようと考えているので気楽に考えているかもしれません。
でも本当に大丈夫でしょうか。
受験申込書は単なる受験票発行の資料ではありません。
筆記試験に合格し、口頭試験に進んだときには超重要書類に変身します。
正直、4月に提出するには厳しい書類かと思います。
せっかく筆記試験に合格しても、受験申込書の内容が技術士として不適切であれば、口頭試験でかなりの苦戦が予想されます。
時間の許す限り、練りに練った完成品を提出しましょう。
受験申込書で特に重要となってくる部分が「業務内容の詳細(720文字以内)」かと思います。
業務経歴の中で特にアピールしたいことを記述するかとは思いますが、1つアドバイスを。
業務内容として、「地域ネタ」を題材にすると口頭試験官との会話がスムーズになることが多いです。
地域ネタは自分は詳しく知っていることですが、試験官はほとんど知りません。
知ってて当たり前のことを聞いてくるので答えるのも簡単であるのと同時に、緊張もほぐれ、試験官も満足する一石二鳥の手段となります。
試験官に「○○県の○○(専門分野)は君に任せましょう」と言われたら合格間違いなしです。
地域ネタで業務内容の詳細を記述できる方にはおすすめします。
※地域ネタは色々あると思いますが試験官は東京周辺の方が多いです。雪国の寒さや積雪関連、地域独特なものなど東京周辺とは違う環境ネタが扱いやすいと思います。
2018年02月23日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
先の「第二次試験受験を決めたら、まずやること(第1回:業務の棚卸)」に書いたように、
「業務内容の詳細」には、受験する部門・科目に関する、応用能力・課題解決能力があることを
書く必要があります。
技術士第二次試験を受験される皆さんは、今までいろんなプロジェクトに参画して来られたことと思います。
さて、では、その多くのプロジェクトの中から、どのプロジェクトを選ぶべきでしょうか。
「受注金額の大きいプロジェクト」でしょうか?
「公共施設的プロジェクト」でしょうか?
筆記試験に合格した際には、この「業務内容の詳細」に書いたプロジェクトについていろいろ聞かれますので、
応用能力・課題解決能力があることを説明しやすいプロジェクトを選びたいところです。
試験官が聞きたいのは、「プロジェクトの成果品」についてではなく、そのプロジェクトに皆さんがどのように関わったか、
皆さんが技術者個人としてそのプロジェクトでどのように応用能力・課題解決能力を発揮したかが聞きたいのです。
受注金額が小さくても、皆さんの創意工夫が成果として表れているプロジェクトについて書くのが良いと思います。
実際に、いろいろ苦労して、いろいろ考えて、その結果成功した、多分、皆さんの一番思い入れのあるプロジェクトに
ついて書くのが良いと思います。
皆さんの、一番印象深いプロジェクトは何でしょう?
2018年03月06日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士試験の対策講座で毎年、繰り返されるやり取りがあります。
筆記試験合格者が口頭試験の準備で毎年、繰り返される後悔があります。
講師
「この業務経歴票の添削は受けましたか?」
「業務経歴票であなたが技術士として相応しい点はどこですか?(技術士に相応しいという点が表現できていませんよ)」
「いまから業務経歴票を書き直すことはできませんから、できることをやるしかないですねぇ。」
受験生
「添削は受けていません・・・」
「業務経歴票が大事なのは聞いていましたが、そこまで重要だとは思っていませんでした・・・」
「・・・、受験申込から、やり直したいです」
業務経歴票が重要だという理由は、明確です。
筆記試験を合格したあとの口頭試験で、試験官の手もとにその業務経歴票があるからです。
そして、20分間、おもにその業務経歴票に書かれた内容について、質疑応答がされるからです。
この業務経歴票には、技術士に相応しい専門知識、課題設定能力、問題解決能力が示されている必要があります。
5つの業務経歴に示されている必要があります。
720字の業務詳細に示されている必要があります。
ここで避けたい用語は、あいまいな単語です。
「大幅に生産性が向上した」「顕著に改善された」「多くの地点をリスト化できた」は良くないです。
程度を表す副詞があいまいだからです。
そこで、つぎのように表現してみます。
「本技術により生産性が前年と比べて6%上昇した」
「私が提案した工程を採用した結果、作業員を8名から5名に減らすことができた」
「このプログラムにより、わずか3ヵ月で324地点から約15万地点をリスト化することができた」
可能であれば、職場の技術士や、対策会社を利用して、添削指導をしてもらうとよいでしょう。
2018年03月01日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
平成30年度の筆記試験を受検する人へ
技術士二次試験の受験要領は日本技術士会のホームページに掲載されています。
次のURLでも内容を確認できます。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5482_1.pdf
そして、最初の関門は受験申込書の提出です。受験申込書は4月2日から配布され、
申込書の受付期間は、4月9日(月)から4月25日(水)までです。受験申込書類は、
日本技術士会に持参する方法もありますが、基本は書留郵便での郵送です。ここで
記載した経歴や小論文は12月頃に実施される口頭試験で使われるので、十分検討して、
周りの専門家やプロに相談して、見てもらって、修正してから提出することをお勧めします。
申込書を提出したら、必須科目と選択科目の試験準備です。今日は、その中でも
特に問題IIIの選択科目の為の思考トレーニングについて書きます。選択部門や科目や
年度によって多少のばらつきはありますが、選択科目の問題IIIの典型パターンは
何かのテーマを設定し、その特徴と、課題と課題への対応策を書かせるものです。
その場合にも単純な設定ではなく、たとえば老朽化が進むインフラの保守をIoTの
技術を活用して改善する場合とか、高齢化する社会において自動運転の技術を活用
した交通システムを導入する場合とかです。そのような場合に対処するうえで、
後者の事例であれば、自動運転の特徴を示し、その課題を示し、それに対する対策
を記述するように求めるというものです。
こういったことを普段考えたことのない人にとっては、お手上げになったり、
頭が真っ白になったりするようなこともあるかもしれない。しかも、合格点を取る
には、その特徴と課題と解決策をバラバラに思いつくままに記載するのではなく、
それぞれに関係性や連続性を確保し、全体として一つのドラマの脚本のように
仕上げる必要があります。
ここで、肝になるのは特徴ではなく、課題でもなく、解決策だ。本質的な解決策を
どこまで説得力を持って書き上げることができるかが問われます。そして、その解決策
を導く布石となるのが、その前段である課題であり、さらにその前段になる特徴です。
したがって、キーワードを思い出すときには、ランダムでも仕方がないが、整理する
ときには、解決策から逆算するテクニックがとても重要です。
そして、最も重要なことは、社会的な課題に対して、どのように解決すれば良いのか、
その解決方法には欠点はないのか、その欠点をカバーするにはどのような留意点が
あるのかをいつも考える癖をつけることです。
たとえば、新聞を読むといろんな記事が出ています。テレビの報道番組を見ていると
いろいろな事件を解説しています。それを自分なりに、整理して、課題を掘り下げて、
解決策を深掘りする癖をつけることです。
また、そんなことを頭の中で思考するだけではなくて実際にアウトプットしてみる
ことです。お勧めは、ブログを開設して、トピックを決めて、情報を集めて、書いて
みることです。ブログを解説しても、それほど多くの人が読んでくれるわけではないです。
しかし、少なくともあなたはいつでも観れます。最近ならパソコンでもスマホでも
簡単に投稿できるし、閲覧できます。実名を出しても良いし、匿名でも良いのです。
たとえば、先日、飛騨の白川郷を訪問した時に感じた特徴と課題を次のURLのブログ
に記載しました。別にテーマはなんでも良いのです。
http://hiroshi-kizaki.hatenablog.com/entry/2018/02/26/150414
ブログに自分が感じた社会的な問題の特徴を整理して書き、課題を書き、そして、
その課題を解決するための方法論を書き、その方法論を実施する上での留意点を
書く。そんな練習を何度もなんどもすることで選択科目の問題IIIを解凍する能力が
確実に養生されます。
ぜひトライしてみてください。
以上
2018年03月24日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
業務経歴票は、貴方が技術士としてふさわしいことをアピールする文書ですが、
プロジェクトやチームの紹介になってしまっていたりしていると、口頭試験で
「貴方は何をしたのか?」とか、いろいろ厳しい質問をされることになってしまいます。
実際、顧客へのプレゼン資料など作り慣れている私の後輩の業務経歴票の
「業務内容の詳細」を見せてもらいましたが、実に立派な「グループ紹介」資料に
なっていました。
「今まで納入してきた設備」、「グループとしての業務」しかイメージできず、
「本人」の姿が感じられない内容でした。
「技術士資格は、グループに与えられるのではなく、貴方に与えられるのだから、
貴方が課題に対してどんな工夫をし、どんな成果が出たのかを書かないとダメです」と
コメントをつけ、全面見直ししてもらったことがあります。
また、別の後輩は、業務経歴票の「業務内容の詳細」に、「トラブルシューティング」の
ことを書いていましたが、「トラブルを解決した」ところまでしか書かれていませんでした。
「トラブルを解決することは、技術士でなくてもすることで、技術士はそこから一歩踏み込んで、
この経験を踏まえて、どう再発防止をするかという応用能力を示す必要がありますね」と
コメントさせてもらいました。
二人とも、プレゼン資料や報告書を書き慣れていて、それぞれ、きっちりした資料でしたが、
「技術士としてふさわしいということをアピールする」という観点が抜けていました。
こういうことがありますので、業務経歴票は、部門や選択科目が違っても、技術士の人に
見てもらった方がよいと思います。
もし、周りに技術士の人がいなければ、機械部門、電気電子部門でなくても、
レビューさせて頂きますので、このサイトの「私のページ」からご連絡頂ければと存じます。
平成30年度の受験申込み案内はまだ公開されていませんが、平成29年度分は、
このサイトの「私のページ」のアップしていますので、ご参照下さい。
2018年03月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
突然の自由時間ができたとき、あなたは充実した休みを過ごせていますか? ここでは、祝日や休日などの休み時間をどう使うか、お薦めの方法を紹介していきます。
アメリカの情報サイト「FAST COMPANY」で、6つの余暇の過ごし方が紹介されており、技術士試験に向けて勉強をしているときの考え方にも有益です。エッセンスを確認していきましょう。
とくに重要なのは、最初の3つです。仕事と勉強で忙しい毎日を過ごしていると、日々の振り返りはどうしても手をつけられなくなってきます。勉強方が効率的であるかどうか、勉強の計画はきちんと行えているかどうかなど、日々を振り返る時間に充てましょう。
2つ目のいつもと同じ一日として過ごすという考え方も大切です。しかし、仕事が休みであるならば、仕事の時間をそのまま勉強にあてることもできます。休みの日には気が緩んでしまい、勉強するペースも遅くなってしまいがちですが、いつもと同じ1日として扱うことで集中力が増します。
最後に、仕事に当てをつけず思い切り休むということです。仕事と勉強を頑張りすぎてしまい、中には燃え尽きてしまう人もいるでしょう。義務感が強くなりすぎて、勉強に移動して持ち込めないというタイミングがやってくるかもしれません。落ち込んでしまったり、気分が乗らなくなってしまっては最終的な目的である、技術士試験合格には手が届きません。思い切って休みを入れることで、気分転換ができます。リフレッシュしてから再スタートしましょう。
2018年04月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
受験申込書には5つの業務経歴を書きます。
さらに、5つのうち1つは、720字で詳細な内容を書きます。
詳細と言っても、字数が限られているため、細部までは書けません。
総監の業務詳細では、自身が、5つの管理技術を使いこなせることを表現します。
5つの管理技術とは、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理です。
720字しかありませんから、5つとも万遍なく書けば、薄っぺらい内容になります。
一方で、少し内容を膨らませれば、3つくらいしか書けません。
バランスよく5つ書いた場合には、口頭試験で、その5つが本当に使いこなせたかが問われます。
詳しく3つに絞った場合には、口頭試験で、残る2つを使ったのか、あるいは使えたけれども敢えて使わなかったのかが問われます。
「5つ型」を採用するか、「3つ型」を採用するかを、口頭試験まで見据えて決めるのが得策です。
技術士試験では、洗練された業務詳細であれば、やさしい口頭試験になり、準備不足の業務詳細であれば、きびしい口頭試験になります。総監試験では、総監以外の部門よりも、その傾向が顕著です。
もっとも最悪なケースはつぎの2つで、口頭試験で、挽回することは難しくなります。つまり、
1.総合技術監理部門を、総監以外の技術部門よりも、高度な技術を試されていると考えている場合
2.5つの業務経歴と、業務詳細を、技術的な課題解決の視点で書いてしまっている場合
上記に該当するようであれば、セミナーや参考書で、総監技術士に求められている能力を確認することを強くお勧めします。
2018年04月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士試験の勉強でプレッシャーを強く感じてしまうことはありませんか?
手軽に試せるリラックス術で、気分転換のリフレッシュをしてみましょう。
机に向かって長時間勉強をしていると、体が硬くなり、疲れがたまってくるのを感じるでしょう。同じ姿勢を続けている場合は、ときどきストレッチをしておくことが大切です。崎田ミナ氏の著作『ずぼらヨガ』では、わずかな空き時間で実践できるストレッチが紹介されています。イスに座りながら実践できるヨガや、取りに行くために席を立ったときにとれるヨガのポーズもあります。タイトルに「ずぼら」とあるように、本格的なヨガではなく、手軽な簡易版のヨガが紹介されているのがポイントです。
私たちの自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスをとりながら、適度な緊張やリラックス状態をつくっています。緊張が高まっているときは交換神経が強く働き、素早い動きに対応し、リラックスする場面では副交感神経が強く働き、体をゆるかに整えてくれます。
寝起きや昼食後など、目が覚めないときには交感神経を働かせるポーズを取ってみましょう。夜寝る前には副交感神経を高めるポーズをとることで、ぐっすりと眠りにつけます。技術士試験の勉強は長期的な緊張が続くこともありますから、ストレッチを取り入れて体のバランスを整えることが大切です。
2018年04月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
筆記試験の、選択科目(記述式-論文方式)では、当然のことながら、その科目の専門家の
方が採点されます。しかし、当該科目にも、多くの種類の業務があります。
例えば、「機械部門-材料力学」では、構造設計、構造解析、破壊メカニズムの研究、機械材料など、
様々な専門家の方が居られます。試験官の方が何の専門家の方か分かりません。
ですから、試験官の方が何の専門家であったとしても理解して頂けるような回答をする。
これが、記述式の試験で得点を取る唯一の方法だと思っています。
もし、貴方がPCによる構造解析の専門家だとして、そういう問題が出たとします。ついつい、
構造解析の専門用語をいっぱい並べて、知識があることを言いたくなってしまいます。
でも、試験官の方が構造解析の専門家でなければ、貴方の回答を理解できない、つまり、
得点をつけられないということになってしまいます。
採点されるのは、専門用語をどれだけ知っているかではなく、応用能力・課題解決能力が
あるかを、「分かりやすく」示せているかどうかです。
材料力学を学んだ人間であれば誰でも知っている用語を使って、応用能力・課題解決能力が
あることを示す必要があります。
というか、これだけだと思います。
記述式の試験に正解はありません。今までの貴方の経験をベースに、与えられた問題に対して、
貴方ならどう応用するか、貴方ならどのように課題を解決するかを書くだけです。
難しく考えたら負けです。
平成31年度から、選択科目の統廃合などがあり、それに該当する科目では、記述式も問題の
傾向が変わる可能性があります。
ぜひとも、今年度に合格を勝ち取られることをお祈り致します。
2018年04月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
筆記試験は、必須科目(択一式-マークシート方式)と、選択科目(記述式-論文方式)から成っています。
必須科目は、受験する部門全体から出題されます。この必須科目は、いわゆる「足切り」です。
必須科目で60点を取らないと、選択科目は採点すらしてもらえません。
また、筆記試験の合否を決めるのは選択科目の結果だけで、必須科目が100点であっても60点であっても関係ありません。
ですから、筆記試験の勉強は、必須科目を効率よく済ませ、選択科目の勉強に時間をかけたいところです。
「効率よく」と言うのは簡単ですが、実際にはどうしたら効率よく勉強できるのでしょうか。
必須科目は、20問出5題され、その中から15問に回答し、60点である9問正解したらクリアです。
つまり、無条件で5問捨てることができるのです。極端なことを言うと、9問正解したらよいだけなので
11問捨ててもよいということです。
例えば、機械部門の場合、必須科目では、「機械設計」、「材料力学」、「機械力学・制御」、「動力エネルギー」、
「熱工学」、「流体工学」、「加工・FA・産業機械」、「交通・物流・建設機械」、「ロボット」、「情報・精密機械」など
多くの分野から出題されます。
大学の機械工学科を卒業された方(私もそうですが)でも、全ての分野が得意な方は少ないのではないかと
思います。また、今、機械関係の仕事をされている方で、これら全ての分野が仕事に必要な方はほとんど
おられないと思います。
必須科目は、60点を取ることが目的ですから、全ての分野に全力を注ぐのではなく、分野によってめりはりを
つけた勉強をすればよいと思います。
必須科目は過去問と類似の問題がよく出ますので、類似の問題だけは点を取れるようにする科目と、
初見の問題でも点を取れるようにしっかり勉強する科目を仕分けして勉強するのがといと思います。
「流体力学だけは、どうしてもダメ」とか「熱力学は苦手」という方は、最初からその分野を捨ててしまうと
いうのもありまもしれません。その分、他の分野の勉強に時間をかけて下さい。
「機械部門の技術士としてどうあるべきか」ということを考えると、捨てる分野があるのはどうかと思われる
かもしれませんが、「機械部門の技術士としてふさわしい人になるためにまんべんなく勉強したので、
試験に受かりませんでした」では話になりません。
捨てた分野は、合格してから、継続研鑽で勉強し直したらよいだけの話です。
まずは、合格するために勉強して下さい。
平成31年度からは、必須科目も記述式になってしまいますので、この勉強方法が通用するのは、
今年度が最後かもしれません。ぜひ、今年度で合格を勝ち取って下さい。
2018年06月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士試験に向けて勉強しなくてはいけないのに、集中力が続かないと困ったことありませんか? 30分のまとまりで、時間管理を行うと、集中力を維持しやすくなります。
30分間の内訳は、25分間を勉強にあて、5分間を休憩にあてます。この方法がよいところは、「もう少し勉強したい」という気持ちを持ちながら5分間休憩することで、次の30分を勢いよくスタートできることです。休日に時間がたっぷり取れたときのことを想像してみてください。2時間や3時間、ぶっ通しで勉強して、休憩を挟んだら、そのまま何時間も休んでしまったことはありませんか?
無理をして長時間勉強するよりも、細切れで休憩をはさみながら勉強を続ける方が脳への負担は少なく済みます。
この方法はポモドーロ・テクニックとしても知られていますが、25分間に固執する必要はありません。人によって集中力が持続するタイミングは異なります。25分間集中を続けることが難しいこともあるでしょう。25分が長いと感じた場合は、15分の勉強と3分の休憩にしてみるなど、ちょうどいい集中状態が作れるか試してみてください。継続していくことで、集中できる時間は少しずつ延びていきます。
短期間の集中をするためには、時計を見るのではなく、タイマーを利用してください。時間が来たら自動的にアラームで知らせてくれるので、勉強に集中することができます。タイマーの利用は、勉強中だけではなく、休憩時間にもセットしましょう。「あと何分かな」と時計を観るだけでも、集中力は簡単に途切れてしまいます。
細切れの時間管理とタイマー活用で、集中力をフル活用しましょう。勉強に没頭しやすくなるはずです。
2018年06月16日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
受験生の皆様
7月の二次試験への準備は進んでいますか?
私は不覚にも夏風邪を引いて4日ほど寝込み、ほぼ1週間のビハインドとなり、ちょっと焦ってます。
まあ、でも直前や当日にダウンするよりはマシかと前向きに考えています。暖かくてなったと思って
安心していると朝晩は結構冷えているので風邪など引かないように体調管理も技術士に求められる
資質の一ツと言えます。
さて、本論に戻りますが、皆さん手書きの練習されていますか?本番では手書きなので、漢字が思い
出せないとか、ペンが走らないとか、読みやすい字を書けないとかいろんな悩みが出てきます。
このため、本番同様にBとか2Bのお気に入りの鉛筆やシャーペンと消しゴムをぜひ見つけて確保し
ましょう。そして、少なくとも7月に入ったら、本番と同じ筆記器具を使って、過去問題や想定問題に
対峙しましょう。
しかし、個人的には消せるボールペンを愛用しています。軽いタッチでも綺麗に濃い文字をかける
ので手書きに慣れていないリハビリ段階では重宝します。また、ボールペンなのに消せるので、
解答用紙に書いて、気に入らなければ消せます。これはすごい。ただ、本番の記述試験では(多分)
この消せるボールペンを使えない。使ってはいけないとは書かれていないが、鉛筆やシャーペンで
と明記されているので、避けるべき。
なので、7月に入ったら、本番で使うシャーペンや消し込み、定規を使って行きます。
泣いても笑ってもあと1ヶ月!一緒に頑張りましょう!
2018年07月31日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
先に、口頭試験で筆記試験の回答について聞かれることがあることを書かせて頂きました。
口頭試験の中のどのようなシチュエーションで聞かれたかよく分かりませんが、
「回答しなかった(選択しなかった)問題について、どのようにお考えですか」みたいな質問が
あったことがあるそうです。
口頭試験で万全を期するという意味では、Ⅱ-1、Ⅱ-2、Ⅲで回答しなかった問題も
一度、回答を作成してみましょう。
書籍やNetで調べながらでよいので、模範回答を作ってみましょう。
出題されるということは、その選択科目の技術士として知っておくべき事項であると考え、
自己研鑽のつもりで、回答してみましょう。
これから、口頭試験の準備をしていくと分かることですが、技術士には「継続研鑽の責務」が
あります。
もし、「回答しなかった問題」についての質問があったら、合格前から「研鑽」に
努めているアピールもできると思いますので、急ぎませんがやっておいて損はないと思います。
頑張って下さい。
2018年11月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士 農業部門の概要
美味しい野菜果物や肉を生産するためには、野菜の育て方や家畜の飼い方など、その分野の専門的な知識と技術が必要です。
現在、農業従事者が減ってきているとはいえ、人間は食べなければ生きていけないため、農業や畜産の分野の需要が途絶えるということはありません。
そんな農業の専門技術を扱う技術士部門が技術士農業部門です。
専門分野も牛や豚などの家畜の扱いを問う畜産、農薬や肥料の専門技術を扱う農芸化学、農業用水など農業に関する土木工事の農業土木、養蚕や農業全般を扱う農業及び蚕糸、農業に関する行政などを扱う農村地域計画、農業と自然との共生を考える農村環境、植物保護などがあります。
他の部門と比べても、専門分野が多岐に渡っているのが特徴です。
技術士 農業部門取得後の活躍
技術士として最も大きな需要があるのが農業用水の工事などを行う農業土木ですが、農業系のコンサル会社などで、灌漑用水の計画などを自治体などから設計コンサルを受注するような目的で取得します。
また、営林局などで林業の管理や肥料メーカーなどの工場で肥料の配合の研究開発などがあげられます。
農業は、TPP加盟などにより、今大きな転換期を迎えています。より品質の高い農産物を海外へも売り込むことも予想できますので、農業分野の技術革新が求められています。
技術士 農業部門の問題点
現在、農業部門の受験者は農業土木が約8割を占めるような状況となっております。
これは、やはり建設工事の影響で、土木工事のコンサル事業を行うために技術士が必要という流れを汲んでいるものと考えられます。
それ以外の分野では、受験者数も少なく、取得後の活用がなされていないという状況の表れであると言えるでしょう。
農業を行うのに技術士が必ず必要というわけではないということも大きく影響しています。農業でよい製品を作るのには経験が大きな武器になるため、知識だけでは太刀打ちできないというのが大きな理由と言えます。
しかし、経験の先にあるものは今の延長ですが、経験と知識を習得できれば、大きな力となるのは間違いがありません。
知識習得のために農業部門の技術士を取得してもよいのではないかと思います。
2018年12月02日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
日本技術士会が発行する青本の販売終了
技術士の21部門のうち総合技術監理部門は特別だ。他の20部門は並列だが、総合技術監理部門はこれら20部門に紐付く形で認定される。そして、この総合技術監理部門にチャレンジする人が学習のテキストにしていたのが青本と呼ばれるテキストだ。この青本とは、日本技術士会が発行する「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」のことだ。しかし、この第2版は2004年に発行されたため流石に古く時代にそぐわない点が増えてきたため販売終了となっている。
日本技術士会が新たにキーワードをHPで公開
日本技術士会のHPを見ると「総合技術監理部門の技術体系(キーワード)について」が追加されている。これは先の青本に変わるものと理解する。総合技術監理部門を目指す人が理解すべき技術体系を示すものだ。青本のように解説するのではなく、キーワードを列挙したものだ。確かに、この方がシンプルで分かりやすい。簡単にその目次を示すと次のような構成だ。
1.総合技術監理
2.経済性管理
2.1 事業企画/2.2 品質の管理/2.3 工程管理/2.4 現場の管理と改善/2.5 原価管理/2.6 財務会計/2.7 設備管理/2.8 計画・管理の数理的手法
3.人的資源管理
3.1 人の行動と組織/3.2 労働関係法と労務管理/3.3 人材活用計画/3.4 人材開発
4.情報管理
4.1 情報と意思決定/4.2 コミュニケーションと意思決定/4.3 知的財産権と情報の保護と活用/4.4 情報通信技術動向/4.5 情報セキュリティ
5.安全管理
5.1 安全の概念/5.2 リスクマネジメント/5.3 労働安全衛生管理/5.4 事故・災害の未然防止対応活動・技術/5.5 危機管理/5.6 システム安全工学手法
6.社会環境管理
6.1 地球的規模の環境問題/6.2 地域環境問題/6.3 環境保全に向けた取り組みの基本原則と手法/6.4 CSRと組織の環境管理活動
注意事項
日本技術士会のホームページを見ると、このキーワードに関する注意事項として次のような内容が記載されている。
・それぞれの管理分野のキーワードは各管理分野の基本となるキーワードを整理したものであり、すべての関連キーワードを網羅しているわけではない。
(総合技術監理部門の概念及び技術体系を示すものであり、試験範囲を示すものではない。)
・各キーワードの示す概念や内容については、利用者自ら参考書・専門書・資料などを通じて調べ把握することを前提としている。
・法律等の名称は、いわゆる通称を用いた。
・本キーワード集の内容は、平成30年11月時点での情報である。
キーワードの事例
このように総合技術監理部門の技術士が習得しておくべき5つの管理技術は今まで通りだ。そして、その内容をブレークダウンしている。
例えば、5.4の事故・災害の未然防止対応活動技術では、次のような内容が記載されている。
5.4 事故・災害の未然防止対応活動・技術
安全管理では,労働安全衛生活動に加えて火災・爆発等の事故や地震等の災害に対応することも重要であり、マネジメントの視点と現場における日常的な活動の視点で考えることが重要である。事故や災害に結び付く可能性のある事項の抽出、改善策の策定と実施法を対象とする。
自主保安/未然防止活動/定期点検活動/小集団活動/ZD運動/改善提案活動/ヒヤリハット/ハインリッヒの法則
本質的安全設計/本質安全化/安全防護/残存リスク情報/システムの高信頼化/安全計装システム/非常停止装置
フェールセーフ/フォールトアボイダンス/フォールトトレランス/フェールソフト/フールプルーフ
インターロック(安全装置・安全機構)/安全確認型システム/危険検出型システム/隔離安全/停止安全/安全立証LOPA安全装置
安全衛生パトロール/危険予知/危険予知訓練 始業前点検/作業マニュアル/ツールボックスミーティング(TBM)
ヒューマンファクター/ヒューマンエラー/不安全状態/不安全行動/TPM(全員参加の生産保全)/TQC
4M分析(Man, Machine, Media, Management)/4E対策(Engineering, Education, Enforcement, Example)
5S活動(整理,整頓,清掃,清潔,躾)/サイバーセキュリティ/自動制御/AI制御
まとめ
総合技術監理部門を目指す人にとっては、指針となるテキストだ。特に、キーワードだけではなく、なぜ総合技術監理部門が必要なのか、そこで求められることは何かなどについても言及しているので、これをベースにしっかりと勉強してほしい。
2019年02月09日 作成 / 執筆:技術士システム【運営者】講師
平成31年度からの技術士 二次試験の改正について、一番の大きな変更点は、筆記試験の必須科目から「択一式」がなくなり「記述式」になります。
知識の整理ができたらば、とにかく論文の作成技術を高めることが必須です。
以下、日本技術士会より参照
平成12年の技術士法改正から十数年が経過し、産業構造や経済構造、社会ニーズ、国際的な環境が大きく変化し、それらに対応した技術士制度がどうあるべきか、その目指すべき方向性が改めて問われていることから、時代の変化に対応した高い専門性と倫理観を有する技術者の育成・確保のための技術士の資質の向上、技術士制度の活用の促進及び技術士資格の国際通用性の確保を目的として、平成27年2月より科学技術・学術審議会技術士分科会において、今後の技術士制度の在り方について審議が行なわれてきました。
その結果、平成28年12月に同分科会として報告書「今後の技術士制度の在り方」が取りまとめられました。同報告書では、第二次試験の試験科目(選択科目)の改正及び他の国家資格との相互活用の促進について具体的な改善施策が提言されるとともに、今後検討すべき事項がとりまとめられ、上記提言に対応するために関係する省令及び告示が改正され、平成31年度の技術士試験から実施されることとなりました。
平成31(2019)年度 技術士試験の概要について
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf
平成31(2019)年度技術士試験合否決定基準
https://www.engineer.or.jp/c_topics/006/attached/attach_6324_1.pdf
技術部門別の選択科目の内容【新旧対照表】
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_2.pdf
2019年03月01日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
技術士2次試験では、3時間半の時間内に3000字もの論文を書き上げなければなりません。
経験者ならわかると思いますが、時間が足りないと思う方が多いでしょう。
さらに大きな疲労感も感じます。
私自身、単純に筆記具が好きなのでよく文房具店に行くのですが、
そこでとても良いシャープペンシルを発見しましたので、ご紹介させて頂きます。
ペンてる「オレンズネロ」です。
芯が折れないシャープペンは以前にもご紹介しましたが、各社から出されていますし、
ペンてるにも「オレンズ」があります。
しかし、「オレンズネロ」は芯が折れないだけではありません。
芯を出すときのノックが必要なく、『自動芯送りシステム』があるのです。
ペン先のパイプが紙面から離れるたびに、自動で芯が出てくる仕組みで、
わずか1回のノックで極細の文字を書き続けることが可能になっています。
しかも、芯の細さが0.2mmのモデルがあるのも世界初となります。
大量の文字を書く必要がある技術士の2次試験において、
非常に受験者の負担を楽にできるシステムだと思います。
発売は2017年2月なのに、なぜ今更?と思うかもしれませんが、
このシャープペンは発売当時から非常に人気となり、各店舗で売り切れ。
ネット販売でも、正規価格よりも高い金額で売買されていた商品です。
ようやく、地元の文房具店にも置かれるようになってきました。
芯の細さが0.2mmと0.3mmがあります。
どちらが良いかは好みですので、店頭で実際に触ってみて下さい。
値段は3000円です。
シャープペンにしては、とても高価な商品ですが、
安いからといって鉛筆で論文は書きませんよね?
どんどん丸まり、太い文字となるからです。
本製品はノック無しで常に細い文字が書けるので、おすすめです。
2019年05月08日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆様、お疲れ様です。
今回は技術士2次試験の試験問題作成側について考えてみましょう。
まず、試験問題を作成する人(作成委員)は、毎年12月~1月に推薦されます。
どのような人が推薦されるのかといいますと、
現役の技術士でかつ、大学教員や研究者です。
そして2月に決定され、3月~6月に作問されます。
各部門で数名が選出され、任期は3年といわれております。
さて、この中で見えてくる人物像が、作問委員は、
受験生の皆さんと一緒に仕事をしている同業者ということです。
受験生の皆さんと同じ情報を持ち、興味対象も同じ技術者であります。
そこで、予想問題を考えるわけですが、
あなたと同じ情報を持った技術者、すなわち、自分が作問委員であった場合どのような問題を作成するかと考えることが予想の第一歩となります。
作成のための情報源は何でしょうか?
業界紙、専門誌、学会誌、国土交通白書となるでしょう。
特に注目すべき場所は、特集記事です。
時事ネタにもなりますし、世の中でどのような流れがあるのか、
どのような事に関心が集まっているのかを知るとても良い情報源となります。
予想問題について、一人で考えようとしないでください。
同じ受験部門の受験生と情報交換をしましょう。
お互いに情報交換することで、注目すべき記事や事柄も変わってきます。
なるべく多くの問題に向かい合うことで、自分の知識量も増えてきます。
そして回答方法も受験生によって様々です。
良い部分は積極的に取り入れ、逆に悪い部分は指摘し合いましょう。
良い回答は誰が読んでも、すっと腹に入ってきます。
読んでいて、疑問が浮かぶ回答では合格はできません。
頑張って行きましょう。
論文の添削は随時受け付けております。
2019年05月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
つい先日のことですが、防災、減災に関する講演を聞いてきました。
2011年の東日本大震災では津波により多くの犠牲者が出てしまいました。
多くの方が、なぜ逃げ遅れてしまったのか?
という話の中で興味深いキーワードが3つありました。
①正常性バイアス
②愛他行動
③同調バイアス
それぞれを噛み砕くと、
①多少の予期せぬ変化や新しい事象には正常の範囲内と処理するメカニズム
②他人の利益の為に報酬を期待せずに自発的に行う行動
③大勢の人がいる中に自分がいると、周りに合わせようとする心理
これらを、試験勉強に当てはめてみると、
以外に合致している部分が多くありませんか?
何度も不合格の経験がある方、もしくは技術士試験の合格率を考えると、
不合格という事象を正常の範囲内と考えていませんか?
周りに同じような受験生がいる場合、その方が「勉強していない」というと
安心して自分も怠けていませんか?
①~③は災害時・非常時に対しては、良くない行動なのです。
逆の行動を取ることができれば、逃げ切ることができ、
命が助かることに繋がります。
試験勉強に置き換えてみると、
いち早く自分の状況、到達レベルを察知し、正常でない事を認識しましょう。
今の5月末時点で、既に合格レベルに達している人が、果たしてどの程度居るでしょうか?
今が他者との差を広げるチャンスです。
他人の状況など気にせずに、ただひたすらに過去問と向き合ってみましょう。
過去問に回答することができない状況で、本番の問題に回答できるでしょうか?
多くの過去問や予想問題に触れましょう。
多くの問題に触れることで、必要なキーワードが見えてきます。
論文に必要な構成、背景が見えてきます。
また、何気ない講演やニュースも、全て技術士試験に繋げてみましょう。
倫理に関するニュースが流れたら、
技術士としてどうしたら防げたのか?と考えを馳せてください。
日常で暮らしているだけでも、多くのところにヒントがあります。
そのヒントに気づけるか否かは、資格試験にどれだけ意識が傾いているかです。
試験当日まであと2か月を切りました。
まだまだ知識は増やせます。
頑張っていきましょう!
2017年01月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
平成28年度の口頭試験も終了した模様です。
口頭試験に臨んだ方はお疲れさまでした。3月の合格を祈念しております。
口頭試験を受験した方の受験記録を確認すると、最近は業務詳細(720字)の「説明」を求める機会が減ってきているようです。
以前だと「業務詳細の内容を3分程度で説明してください」から口頭試験が本格的にスタートすることが多かったのですが、最近は
・試験官は業務詳細をしっかり読み込んで臨んでいる
・受験者はしっかりとした業務詳細を作成している
・時間的にロスしてしまい受験者に不利になる
以上の理由が原因かわかりませんが、質問だけで業務詳細が終わっているようです。
代わりに、その他の経歴を細かく確認し評価しているようです。
この傾向は平成29年度にも続くと思われます。
よって平成29年度対策としては
・業務詳細をしっかり練りあげて完璧なものにする。
・業務詳細以外の経歴もしっかり熟考する。
が必要と考えられます。
受験生にとって4月の時点ではなかなか本腰の人は少ないですが、この出願対策を怠ると口頭試験で泣くことになります。
「昨年、自分で作成したから大丈夫」
「筆記試験が合格してから考える」
では手遅れになります。
来年の3月に栄光を手に入れたいのなら、今すぐに行動することをお勧めします。
2017年02月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士の資格を習得すると仕事の幅が広がり、年収も伸びやすくなります。
そのため、自発的に受験しようとする学習者が多い一方で「自分なんかが合格できるのかな……」と心配する方もいるんです。出題される範囲の学習をして、長年の業務経験があれば合格できるとされています。
では、合格する人とそうでない人にはどのような差があるのでしょうか?
それは「論理的な効力が身についているかどうか」が占める部分が大きいです。ロジカルシンキングとも言われますが、どんな試験勉強であっても論理的にものごとを考えて解釈することができると学習効率がよくなります。
ロジカルシンキングには複数の思考パターンがあります。ここではもっとも代表的な「主張」「論拠」「データ」で構成されるロジックの作り方を紹介しますね。
面接や論文などで頻繁に利用されますが「私はこう考える」という部分が「主張」にあたります。
そして、その考え方を支える「なぜなら、こうだからだ」という部分が「論拠」です。
論拠の信頼を高める「数値でこのように証明されている」というデータがあります。
主張、論拠、データ。これら3つをそろえることでロジカルシンキングができるようになるんです。
たとえば「このラーメン屋はおいしい」という主張をしたいとしましょう。この場合の論拠は「周りの同僚のほとんどが好んで毎週のように通っている」となり、データは「来店人数は1日に500人を超える」となります。
自分の意見を主張するときに役立つのはもちろんですが、学習を進めていて「どうしてもここがわからないな」という問題にぶつかったとき論拠やデータが欠けてないか確認してみましょう。理屈がわかると、それだけで理解がグンと増すことがあります。
ロジカルシンキングを活用して難易度の高い技術士試験を突破しましょう。
2017年02月19日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師
一般問題で検討すべき課題を挙げろ。との設問があります。これは、課題を挙げること、なぜ課題としてあげるのか、その理由を説明する必要があります。箇条書きで課題を羅列してもかまいません。その場合は、箇条書きの前に理由を記述します。項目を作って記述する場合は項目の中で理由を説明します。
問題とはなにかといえば、「現状とあるべき姿とのギャップ」です。つまり、課題(問題)は現状とあるべき姿の両方が分かっていなければ、何が問題なのか分かりません。課題(問題)を挙げるためには現状とあるべき姿を整理して考えてから記述します。
考えることは整理することです。この整理が不十分だと論旨がよく分からない論文になってしまいます。まだ、本番まで時間があります。考える・整理することに時間をかけてから論文を記述する練習をしましょう。
2017年04月10日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士は、信用を失うような行為を行ってはいけません。
今回の技術士倫理網領は、近年言われているコンプライアンスの遵守に近い内容となります。
条文:技術士は、品位を保持し、欺瞞的な行為、不当な報酬の授受等、信用を失うような行為をしない。
官製談合など、公務員法の法律などにより禁止されているもので、不当な報酬の要求を行えば、不法行為として刑事処罰されます。
しかし、民間業者同士の取引であっても、不当な報酬の要求は、罰則はないにしても、コンプライアンス違反として、社内で懲戒処分となります。
技術士は、設計担当などの立場を利用してこうした業者への有利な計らいをする見返りとしてキックバックなどの報酬を要求することが出来てしまいます。
実際に施工や製造を行う下請け業者は、その担当者の意見で仕事がなくなる可能性もあるのですから、こうした要求にも秘密裡に応えてしまうような関係ができやすい状態です。
会社間の契約は、オープンで公正なものでなければ、社会的な信用を得ることが出来なくなります。
個人的に下請け業者などに対して金品の要求や受け取りを行うなどは技術士倫理網領に違反するだけでなく、所属する企業の社会的な信用失墜につながります。
条文:技術士は、相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力するように努める。
技術士は相手の立場に立った協力関係を築く必要があります。
それは、他の分野の技術士や依頼主や雇用主など様々な利害関係者との間の関係になります。
これは技術士は、国際的な問題にも技術で解決するようになるといった、技術士資格の大きな目的の達成にも必要不可欠なものです。
また、近年こうした信頼関係を築けなかったことによる様々なハラスメントの問題にもつながっていきます。
大きな仕事を行うためには多くの人を動かし、その関係を良好に保つ必要があります。
この網領の条文はそのヒントとも言えます。
2017年04月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
技術士第二次試験の受験申込も終わり、ほっとしているところでしょうか。
でも、筆記試験まであと3ヶ月もありません。ほっとしている時間はありません。
受験申込の「業務内容の詳細」を書いているときには、「技術士試験に合格するぞ!」というモチベーションがすごく高かったと思いますが、なかなかそのモチベーションを維持するのは大変だと思います。
私は、どのようにモチベーションを保ったか紹介させて頂きたいと思います。
①有言実行
「有言実行」と言えば恰好いいですが、私の場合は、「技術士試験を受験する」ことを明言して、自分の逃げ場をなくしました。
もともと私は、すごく精神的に弱いので、一人で勉強していると、「まぁ、いいか」とか「何とかなるか」って思ってしまうことがよくあります。
ですから、まずは、ブログやFacebookで、「受験します!」宣言をしました。
それから、友人に、「今から喫茶店で勉強します」みたいな内容をLINEで送ったりもしました。
「勉強する」と言ってしまえば、案外できるものです。
②学習結果の可視化
「これだけ勉強した」というのが見えると、充実感もあり、自信もつきます。ですから、私は、ノートを惜しげもなく使いました。
「択一対策の用語のまとめ用ノート」、「択一対策の過去の計算問題の解答用ノート」、「記述式の論文記述ノート」...
それぞれ、大きめの字を書き、1行空けて書き、区切りのよいところでページを改め、次の項目は見開きの左側のページから始める。
大きく空いたスペースがあったり、白紙のページができたりしますが、結果的に後から見やすいものになりましたし、私にとってはそれ以上に、「多くのページを使って勉強した」と実感できることが良かったと思います。
私はこの方法でモチベーションを保ち、幸運にも、機械部門も電気電子部門も1回で合格することができました。
どなたにでも当てはまるかどうかは分かりませんが、ご参考になれば幸いです。
2017年05月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「技術士二次試験、がんばりたいけど三日坊主で勉強がつづかない……」と困っていませんか?実は三日坊主を克服するにはマンネリ化がカギを握っています。
マンネリ化と聞くと、なんとなくネガティブなイメージがありませんか?惰性とか、怠惰な印象をもつはずです。ですが、脳科学の研究者池谷裕二博士は著書『のうだま』のなかで、「三日坊主は脳がそうさせている」と述べています。
マンネリ化は馴化と表現されます。広辞苑で馴化の意味を調べてみると「異なる環境に移された生物が、次第になれて、その環境に順応した性質をもつようになること」と説明されています。異なる環境に移動することはストレスがかかることです。そのため、異なる環境に入ると、元の環境に戻ろうとしてしまいます。元の状態に戻ろうとする作用のことを恒常性といいます。
最初に環境を変える段階では苦労を感じるでしょう。ですが、次第になれてマンネリ化(馴化)した状態になってしまえば、勉強することが日常となります。歯を磨いたり、顔を洗ったりすることと同じように勉強ができるようになります。
そのためには作業興奮を活用しましょう。勉強をしようとやる気がでないときでも、教科書をひらいたり、ノートとペンをもってみたりしてみます。どんなに小さなことでもかまいません。少しでも行動をはじめると、脳は自然とやる気をだしてくれます。それだけ、脳は環境に左右されやすく、だまされやすい特徴があります。やる気がでないと思って休んでいると、やる気は出てくるでしょうか?答えはNoです。いつまでもやる気はでてきません。やる気をだすコツは環境を変えてみることです。
技術士二次試験の勉強にうまく取りかかれないとき、小さなことからでも手をつけてみましょう。脳の作業興奮が働いて、自然とやる気がでてきます。そして、毎日勉強する習慣がついてしまえば、勉強すること自体が苦痛ではなくなります。脳の仕組みを利用して、効果的に勉強を進めていきましょう。
2017年06月25日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
筆記試験まで、あとひと月を切りました。
皆さん、勉強は順調に進んでいますか?
計画通りに進んでいない方で、「今年度は、もう無理だから、受験やめようかな」と思っている方はいませんか。
でも、諦めないで下さい。
受験を止めたら、絶対「技術士」になれませんよ。
計画通りに進んでいなくても、諦めずに頑張って下さい。
以下、私からの「諦めないで」メッセージを記します。
・完璧に理解、記憶できなくても気にする必要はありません。択一式で、5つの選択肢のうち、「明らかに間違い」を見つけられるだけで、正解する確率は間違いなく上がります。この確率の上昇の積み重ねが択一式60点獲得の秘訣だと思います。
・完璧に理解、記憶できなくても気にする必要はありません。少しでも情報を頭に入れればよいというつもりでいいと思います。試験の直前に見たノートに書いていたことが試験に出たので合格できたということをよく聞きます。それは、最後の最後まで、諦めずにノートを見ていた人が言えるセリフです。
・完璧に理解、記憶できなくても気にする必要はありません。まとまった勉強時間を作る必要もありません。10分の時間があれば勉強できます。過去問1問解くには、10分あれば大丈夫でしょう。ノートの1項目見直すにも、10分あれば大丈夫でしょう。「まとまった時間を作らなきゃ」って構えるとしんどいです。10分の勉強を積み重ねていって下さい。無理せず、できることをやっていきましょう。
2017年07月04日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
試験当日が近づいてきました。
通常業務に追われ勉強不足で焦っている人も多々いることかと思います。
実際は準備不足で受験する人のほうが多いかもしれません。
たとえ準備不足でも受験しなくては合格はありえません。
まずは必ず受験しましょう。
試験当日に注意してほしいことがあります。
・必須科目Ⅰはどの問題にどの解答をマークしたか確実に控えておきましょう。
必須科目Ⅰは20問中15問を選び解答します。
試験直後は自分が何を選択したか覚えていますが、徐々に忘れていきます。
試験問題用紙に自分の選択した解答をしっかりメモして持ち帰り保存しておきましょう。
試験後1週間ほどで必須科目Ⅰの正答が公表されると思います。
自己採点で9問以上正解、そして選択科目Ⅱ・Ⅲがそこそこ記述できたのなら次の口頭試験対策に移らなくてはなりません。
自分の解答のメモを取らず、自己採点ができないと10月末の合格発表まで落ち着いて仕事をすることすらできなくなります。
口頭試験対策は少しでも早く取り掛かったほうが有利です。
試験中、メモを取るのは簡単なことです。
決して怠ることのないようにしましょう。
・選択科目Ⅲ(3枚論文)は復元できるようにしておきましょう。
選択科目Ⅲの記載内容は口頭試験時にも聞かれる可能性があります。
しっかり復元しておかないと口頭試験時、本当に後悔します。
これについても試験直後は覚えていますが、徐々に記憶から消えていきます。
やり方は人それぞれですが、試験中にメモを取っておくことも有効です。
選択科目Ⅲは最後の試験なので、既に手の力(握力)が弱り、メモを取るのも辛くなります。
ですが、ここを怠ると必ず後悔します。
試験後、パソコンを出してすぐに復元する人もいます。
帰りの電車などで痛い手を動かして頑張ってメモを取る人もいます。
家に帰ってすぐにパソコンを開き、復元する人もいます。
「試験終わった~」と言ってすぐに缶ビールを手にとるのは後悔のもとです。
苦労の上に合格があることを忘れないようにしましょう。
受験したのですから合格で終わらせましょう!
2017年07月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「静かなところでゆっくりと勉強したい」と思ったことありませんか?ですが、無音状態で外からの刺激がない状態で勉強をすると、脳が記憶を引き出すための手がかりが少なく、情報が脳に定着しづらいとされています。
学生の頃を思い出してみると、クラスの中に何人かは音楽を聴き名が勉強する生徒がいたのではないでしょうか。音楽を聴いていると外部からの刺激が増えるので、自分の世界に没頭しづらく、集中力が欠けてしまうという人も多いでしょう。ましてや、社会人になって少ない時間で必死に勉強をしているわけですから、音楽を聴きながら優雅に勉強している余裕はないはずです。
ですが、音楽を聞いたり、周りからの刺激がある環境で勉強した方が情報が脳に記録されやすいということが、ある実験により示唆されています。この実験は1970年代にミシガン大学で研究をしていたスティーヴン・スミスと他2人の心理学者により行われました。10分を5セットとして、スクリーンに映写されるスワヒリ語を20個覚えるという実験でした。グループは2つに分けられ、1つは同じ背景が20個連続する状況で記憶し、もう1つのグループは単語ごとに背景が切り替わる中で記憶しました。2日後に単語テストを行うと、同じ背景が継続する環境で記憶したグループの平均は10個程度、背景が変わる環境で記憶したグループの平均は16個と高い結果をだしました。
場所を変えたり、においを嗅いだり、記憶の手がかりが強い方が情報を思い出しやすくなるとされています。記憶力を鍛えて学習効率を上げるために、いつもとは違う空間で勉強するなど、記憶の手がかりを増やす工夫をしてみましょう。
2017年08月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「勉強しなきゃいけないんだけど、関係ないことをして時間を無駄にしている」と感じたことはありませんか?ひょっとしたら、時間の無駄遣いをしていることに気づくことなく「時間がない!」と焦っているかもしれませんね。勉強の妨害をしているものの正体は「習慣」です。
技術士試験に向けて学習を進めようとしているけど、思いついてもすぐ行動できず、自分のことがだらしないと思った経験は誰にでもあるでしょう。例えば、仕事が終わって家に帰ってくるとテレビをつけてしまったり、疲れたから横になって気づいたら寝ていたり、失敗は誰にでもあるものです。一度や二度ある程度であれば問題はありませんが、繰り返し同じことをしてしまう場合は「失敗」という言葉で片付けられません。それは「習慣」になっているからです。
私たちの生活はほとんど、無意識の行動によって支えられています。心理学者スタノビッチとウェストは人間が無意識の行動「システム1」と意識的な行動「システム2」によって選択を行っているという研究結果を発表しました。例えば、最寄り駅から自宅まで向かっている途中、何も考えていなかったのに気づけば家に着いていた経験をしたことは誰もがあるでしょう。システム1は脳にかかる負荷を軽減するために、ルーティン作業を無意識に行っています。新しいことや考えて判断をする場面ではシステム2が使われており、脳に負荷がかかっています。
つまり「家に着いてすぐ勉強を始めず、テレビをつける」という行動を繰り返している場合は、脳が帰宅後の行動をシステム1で処理しています。「家に着いたらノートを開いて勉強を始める」という行動をするためにはシステム2として処理されるため、最初は続けることが辛くなるでしょう。ですが、逆に言えば、帰宅後の勉強が習慣となれば辛いことではなくなります。心理学者ウィリアム・ジェームズは新しい習慣を作るためのステップとして以下の3つを挙げています。
新しい行動を習慣にすることは苦労が伴います。しかし、習慣に着いてからは負担がかからなくなり、楽になりますから、最初の段階での努力を惜しまず行ってみましょう。
2017年09月07日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
口頭試験の会場には、ホワイトボードが置かれています。
私が口頭試験を受けた際に、「業務内容について、図を描いて説明して下さい。」という指示がありました。
想定していないことでしたが、口で説明するより図があった方が説明しやすかったので、結果オーライでしたが、かなり焦りました。
図を描いて説明するように指示があった時のために、図を描く練習をしておく必要があるかと思います。
以下、図を描くにあたっての私なりの注意点を記しますので、ご参考にして頂ければと思います。
・まずは、全体図を描いて、装置(業務)の目的と課題を理解してもらうこと。
・次に、説明したい部分の詳細図を描いて、工夫した点と成果を説明すること。
・限られた時間の中で説明しなければならないので、あまり詳しく描きすぎないこと。
・限られた時間の中で説明しなければならないので、描きながら話をすること。
図を描くように指示されていなくても、図を描いた方が説明しやすい業務に関しては、「ホワイトボードを使わせていただいてよろしいでしょうか?」と申し出るのもありかと思います。
ただ、「ダメです!」と言われた事例もあるそうなので、図を描くことを前提とした準備だけではなく、ホワイトボードを使わない説明の準備もしなければなりません。
普段から、ホワイトボードをよく使われる方は問題ないかもしれませんが、普段はホワイトボードを使うことのない方は、実際にホワイトボードを使って練習することをお勧めします。
2018年01月20日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
第1回で業務の棚卸のこと、第2回で選択科目のことについて話をさせて頂きました。
今回は、筆記試験の概要と、勉強の取り組み方について話をさせて頂きたいと思います。
筆記試験は、以下の3つのパートに分かれています。
・必須科目Ⅰ:部門全体の知識(5者択一)
・選択科目Ⅱ:選択科目に関する応用能力(600字論文×2件、1200字論文×1件)
・選択科目Ⅲ:選択科目に関する課題解決能力(1800字論文×1件)
必須科目Ⅰは、20問の内から15問を選択して解答します。15問のうち60%以上
(9問以上)正解して、はじめて選択科目Ⅱ、Ⅲの採点がされます。
必須科目Ⅰは、いわゆる「足切り」のために行われますので、ぎりぎり9問正解でも、
15問全問正解でも一緒です。選択科目ⅡとⅢの結果だけで合否が決まります。
必須科目Ⅰは、部門全体に渡って出題されます。
機械部門の場合、設計工学、材料力学、振動工学、熱力学、流体力学、制御工学など、
広い分野から出題されますので、各分野での出題数は、1~2問、多くて3問という
くらいです。
解答するのが20問中15問なので、無条件で5問捨てることができます。
9問正解でよいので、極端なことを言うと、20問中11問わからなくてもよいということです。
ですから、集中して勉強して確実に得点を取りに行く分野と、必要最小限の勉強をして
簡単な問題(過去問と類似の問題)が出た時に得点を拾う分野に分けて考えるのが
よいでしょう。
勉強を始める時点で、分野を仕分けして、それに合わせた勉強方法を考えてもらいたいと
思います。
勉強に費やすことのできる時間は無限ではありませんので、「選択と集中」で効率よく
勉強しましょう。
筆記試験まで、半年です。がんばりましょう。