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技術士ってどんな資格?

2019年01月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士を目指す方々を応援する内容になればよいなと思い書いていきます。

○「技術士」は、産業経済、社会生活の科学技術に関するほぼ全ての分野(21の技術部門)をカバーし、先進的な活動から身近な生活にまで関わっています。
○「技術士」は、国によって科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格です。
○「技術士」は、「技術士法」により高い技術者倫理を備え、継続的な資質向上に努めることが責務となっています。

~技術士会HPより抜粋~

 

キーワードは、生活上関わりがある分野をカバーしていること。科学技術の応用面で最も権威ある国家資格であること。

倫理感を備え、かつ継続的に資質向上する努力をしなければいけません。

口頭試験でも聞かれる部分ですからしっかりと理解しておきましょう。

 

さて、資格には業務独占資格と名称独占資格というものがあります。

技術士は、名称独占資格に当たります。それぞれの意味を示します。

 

<業務独占資格>

「特定の業務に際して,特定の資格の免許,免状等を有する者だけが業務を行うことができ,

資格がなければその業務を行うことが禁止されている資格のこと」とされています。

医師や税理士,弁護士,一級建築士などが当てはまります。

すなわち、特定の業務はその資格を持っている人しかできないという資格になります。

 

<名称独占資格>

「資格がなくてもその業務に従事する事はできるが,資格取得者のみ特定の資格名称(肩書き)を名乗ることができ,

資格を所有していない者が法律に定める特定の名称を名乗ることができない資格」とされています。

技術士は名称独占資格ですから、技術士という名称を独占できるというだけで,業務内容に関しては誰が行ってもいいのです。

 

しかし、誰が行ってもよい業務であったとしても、技術力が高い、応用力が高い人に業務を請け負って欲しいですよね?

技術士は国から技術力が高いですよと認められた人が保有できる資格です。

当然、社内外の方々と仕事をする際に多くのメリットがあるとともに責任も重くなります。

資格が持つ責任についてもしっかりと考えてみて下さい。

今、この時期にできること(2019年試験に向けて)

2019年01月24日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

初めて受験する方、これまで受験したことはあるが、不合格となってしまった方、おられると思います。

技術士試験の勉強方法って、特別なことをしなければいけないのでしょうか?
そんなことを考えている受験生もいると思います。

まず大事なことは、当然ですが、過去問を知ることです。

当たり前なのですが、意外とこのことが抜けている人が多数です。
過去問をキッチリ調べ、出題傾向を探りましょう。

毎年繰返し出題されている分野がありませんか?
問題内容や言葉は違っていても、求めている解答は同じではないですか?


このような問題は「必ず」勉強すべき内容なんです。

逆にこれを得意分野にできれば合格率は上がります。

回答方法は論文を書くことによって回答します。
つまり、わかりやすく、起承転結に留意し、現状・課題・問題点・解決策の順に書かなければなりません。
難しく感じる必要はありません。なぜなら過去問を見ると、問題の中で(1)、(2)、(3)と3つの問題を提起してくれ、

それぞれ(1)現状の課題を述べよ、(2)解決策を述べよ、(3)解決策の利点と問題点を述べよ、と順に問うているからです。

問題の順に従って回答すれば、論文の出来上がりです。

他の受験生と差別化を図るために1歩踏み込み、具体例が入っていると更に高得点となりますよ。

書ける問題(得意分野)を増やすことが大切です。

すべての分野を勉強する必要はない。それは時間的、物理的に不可能です。
過去問は出題確率が高いので、効率が良いのです。

私のニュースでは、過去問と解答例、そして出題に関係しそうな国の政策などもご紹介していこうと思います。

「問題点」を絞り込む重要性

2019年02月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験では、業務上の課題を成し遂げるときに、障害となる「問題点」を絞り込むことがたいへん重要です。

 

この「問題点」は、設問中でいろいろな表現がされます。
また、受験対策会社の講師や、参考書でもさまざまな用語が使われます。

 

たとえば、技術的障壁、本質的問題、技術的課題、第2の問題、真の問題、原因、真の原因、真因、単に「壁」、業務上の「難所」、ボトルネックなどです。


用語が定まっていないために、多くの受験生は混乱してしまいます。

 

しかし、ここでのポイントは、この「問題点」が小さな点ということです。
また、その点を解決さえすれば、業務で直面している「問題」が解決してしまうということです。

 

ですから、さまざまな用語が使われていたとしても、この「問題点」を明確にすることが、問題解決の最重要ポイントとなります。

 

そこで、いまいちど『技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)』を確認することをお勧めします。

このコンピテンシーには、専門的学識、問題解決、マネジメント、評価、コミュニケーション、リーダーシップ、技術的倫理、継続研鑽の8項目が含まれます。

 

そのうち、問題解決では、「業務上直面する複合的な問題に対して、これらの内容を明確にし、調査し、これらの背景に潜在する問題発生要因や制約要因を抽出し分析すること」が要件のひとつになっています。

 

したがって、「問題点」とは、より正確に言い換えると、「問題発生要因」と「制約要因」となります。

 

本日のお話しが、腑に落ちるときには、合格にかなり近づいていると言えるでしょう。
現時点でよくわかっていなくても、正しく学習を繰り返していれば、ある日、開眼するはずです。


がんばってください。

技術士試験合格には暗記も大事

2019年02月08日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

どんな試験を受けるにも暗記しなければならないものは必ずあります。

数学でも数式、免許でも標識、TOEICでは英単語などです。

では、どうしたら効率よく暗記ができるのでしょうか?
私の経験から得られる方法をいくつかPICK UPしてみました。

 


1.ただ覚えるのではなく、理解する。

理解すれば記憶しやすくなるはずです。

2.全体から理解し、徐々に細かい部分に到達する。

まずは全体の流れを見渡してから細部に移る方が、理解が楽です。

イメージとしては、芯となる幹を作ってから徐々に枝葉を増やす感じです。

3.記憶が消える前にもう一度覚える。

反復する事が大事なのは、理論的にも証明されています。

忘却曲線というやつです。

4.60分毎にテーマを変える。

集中できる時間は15分間隔であり、最大でも60分程度です。

1つのテーマを60分間勉強し、休憩を15分程度入れてから別のテーマに移る。


5.字に書く、口で読み上げ耳で聞くなど、5感をフル活用して暗記する。

これはキーワードだけでなく、論文の内容でも一緒です。

例年似たような出題がありますから、

回答を暗記するくらいたくさん書くことも大事です。

6.因果関係や課題・解決策、メリットデメリットなどを結びつける。

物事は、原因と結果がセットになっています。

また論文での出題も必ず現状の問題点を挙げ、

解決策を答えよという問われ方をされます。
 

7.十分な睡眠をとりましょう。

睡眠により寝る前の記憶を脳内で整理してくれます。

余分な夜更かしは避けましょう。

いかがでしょうか?

科学的に立証されている暗記法に、私の経験を交えて書いてみました。

暗記すれば受かる試験、というほど簡単な試験ではありませんが、

暗記しないと始まらないのも事実です。

自分なりの暗記法を探してみて下さい。

選択科目Ⅱ-2の対応が合否の分かれ道

2019年04月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

筆記試験は、必須科目Ⅰ(1800字)、選択科目Ⅱ-1(600字)、選択科目Ⅱ-2(1200字、選択科目Ⅲ(1800字)に分かれます。このうち、選択科目Ⅱ-2を適切に書けるかどうかが合否の分かれ道になるでしょう。

なぜなら、Ⅱ-2では、他の科目では問われない「マネジメント」と「リーダーシップ」が確認項目になっているためです。

 

マネジメントとは、一言でいえば「業務遂行手順」です。

このマネジメントに関して、技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)は、次のように公表されています。

 

〇業務の計画・実行・検証・是正(変更)等の過程において、品質、コスト、納期及び生産性とリスク対応に関する要求事項、又は成果物(製品、システム、施設、プロジェクト、サービス等)に係る要求事項の特性(必要性、機能性、技術的実現性、安全性、経済性等)を満たすことを目的として、人員・設備・金銭・情報等の資源を配分すること。

 

リーダーシップとは、一言でいえば「関係者調整」です。

このリーダーシップに関して、コンピテンシーは、次のように公表されています。

 

〇業務遂行にあたり、明確なデザインと現場感覚を持ち、多様な関係者の利害等を調整し取りまとめることに努めること。

〇海外における業務に携わる際は、多様な価値観や能力を有する現地関係者とともに、プロジェクト等の事業や業務の遂行に努めること。

 

平成31年度以降の試験では、このコンピテンシーに基づいて、試験官が答案を採点します。

ですから、解答する際には、よく意識して評価してもらえる文章を書くとよいでしょう。

総監択一式 法律問題の傾向と対策

2019年04月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士会HPで公開されている過去問(平成21年度~平成30年度)をもとに、法令問題を抽出し、「年度」と「5つの管理」(経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理)ごとに分類したところ、つぎの3つの傾向が明らかになりました。

 

(1)最近5年間では、択一式で出題される40問中8~10問(20%以上)で法令問題が出題されている。

 

(2)経済性管理を除く4つの管理では、ほぼ毎年、法令問題が出題されている。

 

とりわけ、人的資源管理と社会環境管理では、法令問題の出題割合が多く、年度によっては、出題数の半数が法令に関するものである。

 

(3)出題される法令は繰り返し出題されるものが多い。

 

具体的には、人的資源管理では労働基準法、情報管理では個人情報保護法、安全管理では労働安全衛生法、社会環境管理では環境影響評価法が頻出です。

 

なお、内容面では細部を問う論点が増え、法令問題対策の重要性が高まってきています。

 

そこで、まず、法令対策にかける時間を確保しなければならないと覚悟します。そのうえで、つぎの手順で対策するとよいでしょう。

 

(1)技術士会HPから過去問をダウンロードし、法令問題の5つの選択肢ひとつずつで、正しい選択肢であるか、誤った選択肢であるか判断できるようにする。

 

(2)正しい選択肢についてはその問題文を、誤った選択肢については、誤っている箇所を訂正した問題文を暗記する。

 

(3)(3)について、今後、出題されそうな論点を予想する。

一般に、法令問題では、混同しやすい法律や、用語を入れ替えたり、数字を変えたりして間違った選択肢を作ることが多い。

 

(4)総合技術監理キーワード集2019に挙げられた未出題法令の目的条文等を読む。

 

受験申込書の提出が終わったら、択一式対策に取り組みましょう。

技術士2次試験 短期間の目標を作ろう

2019年04月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験の受験申込期間は

2019年4月8日(月)~2019年4月24日(水)となります。

受験生の皆様、既に願書を提出したでしょうか?

明日が締切です。

まだ出していない方は急いでください。

 

さて、これから技術士試験に向かって、勉強を頑張るわけですが、

試験日はまだまだ先、長い道のりです。

 

私も経験者なので分かりますが、必ず途中で息切れする瞬間があります。

いかに息切れを乗り切って試験日まで体力と気持ちを持っていけるかが勝負です。

 

そこで私が提案するのは、「短期間の目標を作って勉強に臨む」です。

 

1日の目標、3日間の目標、1週間の目標、1ヶ月の目標、などです。

 

毎日の目標を作ることは、勉強をさぼらないことに繋がり、非常に有効です。

例えば、どんなに忙しくても、必ずキーワードを5個覚える、などです。

 

1週間の目標は土日も含みますので、少しハードルを高めに設定しておくとよいでしょう。

合格者は必ず休日にまとまった時間を捻出しています。

試験時間は2~3時間です。

最低、この時間は集中して勉強できる時間を確保してください。

AM,PMでそれぞれ2時間、3時間取れれば良いでしょう。

 

ですから、1週間で過去問を2~4問解く。などの目標を掲げましょう。

 

今は4月、まだ過去問には早い。

などと考えている方は大間違いです。

早く過去問を解き、どんな出題があるのか、

どのように回答すればよいのか、何を勉強したら良いのか、

色々なことを学べます。

 

すでに私のところにも論文添削依頼が数件来ております。

今年合格したい!

と思うならば、即行動です!

分からなければ、合格者に聞けばいいだけです。

頑張ってください。

受験申込書を提出する前のチェック事項

2019年04月15日 作成 / 執筆:タートル講師

4月8日から、技術士第二次試験の受験申込受付が始まっています。最終締切は4月24日なので、

受験申込書の内容を推敲中の方も多いと思います。

ここでは受験申込書を提出する前にチェックしておくべき事項を紹介したいと思います。

 

1.受験する部門・科目がメインの内容となっているか

 5つの業務経歴は、受験する部門・科目の内容がメインになっているでしょうか?また、「業務

内容の詳細」は、課題や解決策を受験する部門・科目の切り口で記述できているでしょうか?

 業務経歴については、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、

研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導」であるとともに、受験する部門・科目の内容

がメインになっていることが重要です。例えば建設部門の道路科目を受験するのに、道路に関する業務

は1つだけで、残りの4つはトンネルに関する業務というような内容だと、口頭試験の時に厳しい質問が

来ると考えましょう。

 「業務内容の詳細」については、題材もさることながら、課題や解決策が受験する部門・科目の切り

口になっていることが重要です。例えば道路が対象であっても、課題や解決策が軟弱地盤対策に関する

ことであれば、土質及び基礎科目と見なされる可能性が高くなります。

 「部門・科目のミスマッチ」があると、口頭試験でリカバリーすることは非常に難しくなります。

提出前に適切な内容となっていることを確認しておきましょう。

 

2.年号は西暦で書いているか

 5月の改元に伴うことかと思いますが、今年度から年号は元号ではなく西暦で記載することになって

います。細かい変更ですが、決められたルールに従った記載が必要です。

 

3.業務経歴の合計年数は記載した業務のみの合計となっているか

 「合計年数の欄は①在学期間(上限2 年)及び②従事期間の合計年数を記入する」ことになっています。

従来は業務経歴を一部省略した場合でも、省略した期間も合計年数に加えることができましたが、今年度

からは省略した業務経歴の年月数を合計に加算しないことになっています。

 

4.業務内容の詳細の文字数は720字以内になっているか

 受験申込書の「業務内容の詳細」欄の仕様が変更されています。従来は「720字のスペース内に入力」

だったので、せいぜい700字前後しか記載できませんでした。新たな様式では「900字のスペースに720字

以内で入力」なので、実質的には記載できる文字数が増えたと言えます。

 提出前にWordの文字数カウント機能を使う等、720字以内で記述しているか確認しておきましょう。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

目標を小さく分けて勉強を進める

2019年05月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

筆記試験では、合計9枚の論文を書かなければなりません。1枚600字ですから、5400字を1日で書くことになります。

書店で売られている一般的な新書の文字数が、10万字程度です。なんと、その20分の1ほどの分量を、わずか5時間30分で書かくことが求められているのです。

 

この筆記試験の対策はたいへんなものです。

 

しかし、その一方で、ツイッターの140字を書くことを負担に思う人は多くないでしょう。

もっと極端なことを言えば、ワードで1行の文章を書くのを負担に思う人はいません。なぜなら、ワードの1行は、標準設定で、わずかに40字だからです。

 

ですから、選択科目Ⅱ-1のように1枚モノ600字の論文では、200字のかたまりが3つあると考えるのです。

そして、その200字を、たった40字の文章で、たった5つだけで構成すればよい、と考えてみるのです。

 

もしくは、600字の論文では140字~150字のかたまりを4つで構成すると考えるのです。

つまり、1つの段落でツイッター1つの記事を作成するような感覚です。その記事1つは4つくらいの文章でつくります。

 

「主張」を書いて、「その根拠や理由」を書いて、「2、3の例示」を示します。

そうすれば、150字や200字の1つの記事が書けてしまいます。

そのような積み重ねで、5400字を作り上げられます。

 

業務でも困難で大きなプロジェクトは、小さな課題や目標に小分けして、対応していくとうまくいきます。

技術士試験の勉強も、難なくこなせる小さな目標に分けて、コツコツと対応していくのがポイントです。

 

40字や150字、200字なら、ちょっとした空き時間でも書けます。

公私ともに忙しい受験生がとくに意識されるとよい勉強法です。

技術士2次試験 試験の作成側から考える

2019年05月08日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、お疲れ様です。

 

今回は技術士2次試験の試験問題作成側について考えてみましょう。

 

まず、試験問題を作成する人(作成委員)は、毎年12月~1月に推薦されます。

どのような人が推薦されるのかといいますと、

現役の技術士でかつ、大学教員や研究者です。

そして2月に決定され、3月~6月に作問されます。

各部門で数名が選出され、任期は3年といわれております。

 

さて、この中で見えてくる人物像が、作問委員は、

受験生の皆さんと一緒に仕事をしている同業者ということです。

 

受験生の皆さんと同じ情報を持ち、興味対象も同じ技術者であります。

 

そこで、予想問題を考えるわけですが、

あなたと同じ情報を持った技術者、すなわち、自分が作問委員であった場合どのような問題を作成するかと考えることが予想の第一歩となります。

作成のための情報源は何でしょうか?

 

業界紙、専門誌、学会誌、国土交通白書となるでしょう。

特に注目すべき場所は、特集記事です。

時事ネタにもなりますし、世の中でどのような流れがあるのか、

どのような事に関心が集まっているのかを知るとても良い情報源となります。

 

予想問題について、一人で考えようとしないでください。

同じ受験部門の受験生と情報交換をしましょう。

お互いに情報交換することで、注目すべき記事や事柄も変わってきます。

なるべく多くの問題に向かい合うことで、自分の知識量も増えてきます。

そして回答方法も受験生によって様々です。

良い部分は積極的に取り入れ、逆に悪い部分は指摘し合いましょう。

 

良い回答は誰が読んでも、すっと腹に入ってきます。

読んでいて、疑問が浮かぶ回答では合格はできません。

 

頑張って行きましょう。

 

論文の添削は随時受け付けております。

日常業務と試験勉強を切り離さないこと

2019年05月10日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の対策は、日常業務のなかでやることが重要です。実務を専門的応用能力を駆使してやり遂げられるのが技術士だからです。

 

その証拠に試験の評価基準は、業務上のスキルを意識した書きぶりになっています。

例えば、必須科目Ⅰで問われる「応用能力」は、つぎのように定義されています。

 

「これまで習得した知識や経験に基づき、与えられた条件に合わせて、問題や課題を正しく認識し、必要な分析を行い、業務遂行手順や業務上留意すべき点、工夫を要する点等について説明する能力」

 

これは、いつもの仕事でやっていること、やろうとしていること、にほかなりません。

 

なかなか難しい業務があって、「予算が足りないから」「必要な機器がないから」と言い訳している人は、技術士試験でも苦労します。

一方、カネがないなら知恵によって成し遂げようとする人や、既製品がないから自作の機器をつくろうとする人は、先行き明るいでしょう。

仕事を一生懸命やることさえも試験勉強になっているからです。

 

業務遂行手順や業務上留意すべき点について、マニュアルをつくったり、メモ書きを作ったりして、部下や同僚、上司に説明している人も、それが試験勉強になっています。

 

また、選択科目Ⅲの出題内容には、つぎのように書かれています。

「選択科目に関わる観点から課題の抽出を行い、多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して、その遂行方策に提示できるかを問う」

 

つまり、日常業務で、Aの場合には〇〇、Bの場合には△△、Bの場合にCという制約条件が加わったら××というように、さまざまな視点から分析していれば、それが試験対策になっています。

 

どうか、仕事が忙しいから対策できないと言わずに、技術士としての振舞いで仕事をしてください。それも試験対策になっているのですから。

どうする論文対策(練習方法その1)

2016年11月17日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

技術士試験の論文は考え方記述することが最も重要です。専門知識をどんなに記述しても、自分の考え方を示さなければ合格論文にはなりません。反対に考え方を示せば専門知識が不足でも合格論文になります。つまり、技術士論文試験で必要なことは、知識よりも考え方を示す記述の仕方です。勿論専門知識・キーワードを適切に用いた文章の方が、技術的な論文であることは言うまでもありません。しかし、知識・キーワードを覚えるには、それなりに時間がかかります。本試験の7月までに覚えれば良いことです。

一方、考え方を示す記述の仕方は、日常業務で練習することができます。また、日常業務で作成するレポート・報告書の類は格好の練習材料です。

練習方法は至って簡単です。5W1Hを記述する。事実を先に記述し考えを次に記述する。大変・非常に等の感情表現はしない。主語・目的語を丁寧に記述する。

調子にのって記述していると、「私は」で書き始めたのに、いつの間にか「私を」に、主語と目的語がすり替わっていることがあります。その様な文章は、言いたい雰囲気は分かるけど、何を言ってるか分かりません。もう一度読み返して、善意に解釈しないと分かりません。採点者は、一度読ん分からない文章をもう一度読み返すことはしません。つまり、一度読めば分かる文章でなければなりません。相手に解釈させない文章を記述する必要があります。

計画を立てて来年7月までの充電期間に専門知識・キーワードは確実に覚えることにして、文章の練習は日々の日常業務で練習してください。ポイントは初めて読む人が「読めば分かるか」です。面倒でも5W1Hを丁寧に記述するように心がければ必ずできます。

 

一次試験合格された方!おめでとうございます!二次試験に向けてロケットスタート!

2016年12月16日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

12月15日に日本技術士会において一次試験の合格者が発表されました。

http://www.engineer.or.jp/c_topics/004/attached/attach_4787_1.pdf

合格された方!本当におめでとうございます。今までの真摯な努力が実りましたね。

ただ、ここで安心してはいけません。来年度の二次試験に向けての準備は早々にスタートしましょう。

ポイントは次の3点です!
1)申込書と小論文の準備
2)選択式問題への準備
3)記述式問題への準備

まず、申し込み時の準備です。申し込み時には720文字の小論文が必要です。
これは、二次試験の筆記試験に合格すると口頭試験に進みますが、この時に
試験官が見るものです。したがって、来年4月の申し込み時には来年の口頭試験
を視野に入れた準備が必要なのです。

次に選択問題への準備。すでにご存知の方も多いと思いますが、試験制度が平成
28年度から変更になります。したがって、選択問題で得点を稼ぐのであれば、
来年が最後のチャンスです。まずはどの部門にチャレンジするのかをよく検討
しましょう。一次試験の合格部門と二次試験の部門は異なってもOKです。

最後に筆記試験への準備。まずは、受験部門の過去問題をざっと見てください。
え〜!とても書けない!と絶句される方もいるかもしれません。しかし、準備を
万全にすれば大丈夫です。そのための最初のステップとして、技術ノートを作成
しましょう。まずは100を目標にしましょう。自分が専門とする部門のキーワード
を体系化して、書き出してみましょう。そして、そのキーワードに対して特徴や
課題、改善方法をA4の用紙に書いていくのです。通常900文字相当の情報がある
ので、これをベースに600字原稿に書くという訓練を来春以降行います。まずは、
キーワードを整理しましょう。

今から準備して、年末年始の時間に余裕のある時にロケットスタートをすることで
来年合格する可能性が格段に上がります。

頑張ってください!!

つぎは総監部門にチャレンジするかなぁ、と思っているいる人へ

2016年12月19日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

総合技術監理部門では、5つの管理技術を使いこなせることが求められます。

つまり、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理です。

このうち、経済性管理では、さらに品質管理、コスト管理、納期管理の3つに分かれます。

 

使いこなせるとは、5つの管理のトレードオフを見きわめ、バランスよく経営資源を分配できるということです。

経営資源とは、ヒト、モノ、カネ、情報の4つのリソースです。

 

「品質」は、「コスト」もしくは「納期」との相性がとても悪く、技術革新が起こらないと、両立しません。

品質を高めようとすれば、コストがかかります。品質を高めようとすれば、納期が延びてしまいます。

 

コストを削減して、品質検査の回数を少なくすれば、不良率が高まります。

納期を前倒しすれば、過重労働によるポカミスが増え、製品の仕上がりが粗くなります。

 

コスト削減や納期前倒しの影響は、経済性管理のQCD(品質、コスト、納期)のトレードオフだけにとどまりません。

 

無理な納期前倒しをすれば、過重労働による労働者の健康状態の低下を引き起こし、モチベーションの低下や労働トラブルを生じさせるリスクが高まります。そのような状態では、上司部下や同僚同士のコミュニケーションがうまくいかなくなります。適切な分掌や情報伝達ができなければ、環境配慮どころの話ではなくなり、収益性は落ちて、企業ブランドを低下させます。

 

つまり、無計画な経済性管理の納期前倒し(↓)が、安全管理(↓)に影響を与え、人的資源管理(↓)面や、情報管理(↓)面にも波及し、社会環境管理(↓)や経済性管理のコスト(↓)を引き起こし、もっとも大切にしたかった品質(↓)を下げてしまう事態を引き起こします。

 

このような「風吹けば、桶屋が儲かる」式の連鎖を想像し、全体バランスを考えながら、リスクをいかに抑え込むかを日々の生活の中でも思いめぐらすことが、総監マインドを身につけるコツと言えそうです。

残念ながら一次試験が合格でなかった人。来年に向けて戦略を立て直しましょう!

2016年12月17日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

2016年度の一次試験にトライして残念ながら合格ではなかった方へ

技術士試験は、技術部門最難関とも言われてる難関資格試験です。

その資格取得を目指すのであれば、やはり正しい戦略が必要です。
そして、その第一歩が一次試験の合格です。

一次試験と二次試験の部門は同じでなくてもいいのです。皆様の能力や
経験を踏まえて、相性の良い部門を選択することが大切です。

具体的にどうするかといえば、やはり過去問題を解いてみることです。
例えば、平成28年度の一次試験は、基礎科目と適正科目と専門科目が
あり、それぞれで50%以上を正解する必要があります。

基礎科目は5つの分野があり、それぞれの分野の6問から3問を選択し
ます。選択した15問のうち50%を正解すれば良い。

適性科目は15問あり、そのうちの50%以上、つまり8問を正解すれば
良いのです。

最後の専門科目は35問から25問を選択し、そのうちの50%以上、
つまり13問を正解すればいいのです。

つまり、乱暴にいえば55問のうち29問正解すれば良い。つまり、
約53%を正解すれば良いのです。

基礎科目と適正科目は、部門に限らずに共通なので、これは突破する
しかないですが、専門科目は選べます。自分の専門分野を選択するのが
通常ですが、他にも相性の良い専門分野がないのかどうかもチェック
してみませんか?

例えば、私は電気電子部門の情報通信が専門ですが、経営管理にも
関心があったので、電気電子の過去問題と経営管理の過去問題にトライ
してみました。そうすると、どちらも合格水準にはなかったが経営管理
の方が点数がよかった。さらに、合格水準まで引き上げる努力にも大きな
差異がありました。つまり、経営管理は知識や理論の理解度をあげれば
十分合格水準に達するけど、電気電子は複雑な電気回路の計算問題を解く
スキルを思い出して磨く必要があるけど、磨いても確実に解けるかどうか
は問題次第というリスクがありました。

このため、ローリスクハイリターンの経営管理を選択して、合格しました。

また、現在、総合技術監理部門にトライしていますが、一次試験で勉強した
経営管理の知識が非常に役に立っています。

ここで言いたいことは、一次試験の合格に向けては、柔軟な発想と戦略も
有効だということです。合格の可能性の高い部門を選択したら、あとは、
過去問を解きましょう。

ここで重要なことは、単に解くのではなくて、解ける問題と解けない問題を
仕分けすることです。解けない問題には、ケアレスミスによるものと、根本的
に理解していないためのものがあります。どこがわからないかがわかれば、
それを勉強します。そして、また解ける問題と解けない問題を仕分けします。

これを続けると試験当日には、過去問題で解けない問題は10以下になって
いるでしょう。どうしても理解できないこの10個はもう丸暗記しましょう(笑)。

大切なことは何が分かっていないかを確認し、それを勉強して、理解すること。

この愚直な作業を繰り返すことで、あなたの知識レベルも理解レベルも確実に
合格ラインのはるか上に行くでしょう。

結果的には70%以上を合格しているかもしれません!

特に、基礎科目で専門外の分野の勉強は辛いかもしれませんが、不慣れな分野
については過去問題をマスターすることで守りを固めましょう。得意分野は
理解度を深め、広めることで高得点を目指しましょう。

継続して研鑽する習慣を身につければ、10分でもいいので勉強する時間と場所を
確保すれば、毎日5分でも勉強を続ければ自分自身が成長していることを実感できます。

頑張ってください!

 

どうする論文対策(練習方法その6)

2017年01月08日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

設問で「多様な視点から述べよ。」と有る場合の「多様な」とは具体的にどうすれば良いでしょうか。視点を変えることですが、どんな視点が考えられるでしょうか。

立場を変える、相手を変える、課題を変える、時制を変える、広さを変える、社会情勢を鑑みる 等があります。

立場を変える、相手を変えるは説明不要と思います。

課題を変えるとは、建設部門ではインフラに関する設問がありますが、主に、維持、品質等に関する設問です。これを環境、高齢化社会、健康増進と社会保障、防災などの課題として考えてみることです。

時制を変えるとは、過去、現在、未来の時制で考えることです。未来については根拠を示し予測することです。

広さを変えるとは、箇所、部分、全体、地域、日本、アジア、世界など対象範囲を広げることです。

社会情勢を鑑みるとは、テロ、サイバー攻撃、環境、地球温暖化、ドローンなど社会情勢と設問を関連づけて考えることです。

これは訓練してください。沢山の視点で考える訓練は日常の様々な事項でもできるので、日常から視点を沢山変えて考える工夫をしてください。

 

 

現行方式試験タイプ最後の年

2017年01月09日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

必須科目(問題Ⅰ)は平成25年度から「択一式」(マークシート方式5択)がスタートしました。

技術士試験問題方式は5年サイクルで変更といわれていますが、択一式も例外ではないようです。

長い期間、受験してきた受験生にとっては、やっと慣れてきた択一式かもしれません。

択一が得意な人は平成29年度で決める強い覚悟で臨みましょう。

 

ところで「建設部門」が主かもしれませんが・・・

択一式問題の正答は「均等配置」を意識して作成されているって知っていましたか。

①正答数は均等

正答は1から5までありますが、それぞれ同じ数の正答数を目標としています。問題数は全部で20問あり5つから正答を選ぶので、1つあたり平均で4回正答を目安にしていることになります。簡単にいうと1の正答は4回、2の正答も4回・・・とそれぞれ均等になるようにしています。(実際はちょうど4回ではなく3~5回となっていますが・・・)

②同じ正答が連続しない

問1の正答が1、問2の正答も1、問3の正答も1・・・と同じ正答が続くことも避けるように意識して作成しています。2連続はあっても「3連続」にはならないようにしています。

 

さて、これを知っていたからといって点数が伸びるの?と疑問を持った人もいるでしょう。

実はその通りなのです。

あくまでもこの知識は補助的なチェックにしかなりません。

試験本番、マークシートを完成させたとき、そのマークした数字をよくみてください。

同じ正答が並んでいませんか?(例 問1の正答が3、問2の正答が3、問3の正答が3・・・と並んでいたらどれかが間違っている可能性が高いでしょう)

同じ正答が数多くありませんか?(例 正答3を選択した問題が6問以上ある・・・どれかが間違っている可能性が高いでしょう)

私がおすすめする択一試験本番対策は

1.まずは100%正解と思われるものを解き、マークシートに記載する。

2.次に80%正解と思われるものを解き、マークシートに記載する・・・という手順で自信のある解答から順番にマークシートに記載する。

3.正答が2つのどちらかまでたどり着いて悩んだ問題(いわゆる2択問題まで絞り込めた問題)は、その前後及び全体をみる。前後が同じ正答なら3連続同じ正答にならないかチェック、全体的に同じ正答に偏っていないかチェックし、正答を導く。

(例1)

問3 正答3だと思う

問4 正答が3か5と思われる

問5 正答が3だと思う

となったら、問4は正答が5の可能性大

(例2)

問4の正答が3か5と思われるが、マークシート全体をみると「3」の正答が1個、「5」の解答が5個になっていたのなら、正答は「3」の可能性大

以上のテクニックは正答に自信のある問題が最低7問以上でないと逆に悪い方向にいってしまう可能性があるので、まずは最低限の点数を取れる知識がないと自滅してしまいます。

あくまでも「補助的なチェック」だと思って活用してください。

 

 

 

 

 

 

技術士の基本を押さえる① 技術士の受験資格って?

2017年02月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の受験を考えている方に基本的な情報を伝えていきます。
技術士の受験資格はどのようなものがあるのでしょうか?
技術士になるためには科学技術に関する実務経験期間が必要です。
しかし、実務経験を積むためには、以下の条件を満たす必要があります。

 

1.技術士 一次試験に合格する
技術士になるためには、技術士の受験資格である技術士一次試験を受験し、合格する必要があります。
希望する部門の技術士一次試験を受験し、合格することがまず第一の条件です。

 

2.指定された教育課程を修了
文部科学省の認定をうけた教育課程を修了することで、該当部門の技術士1次試験合格と同等の資格を受けることができます。
ただし、指定を受けている教育課程は該当部門が一部門に決まっているため、自分の希望する部門に該当していない可能性があります。一覧を確認しましょう。
参考:https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/attached/attach_356_3.pdf

 

技術士1次試験合格者は、技術士補として、日本技術士会に登録することができます。
技術士補にならなくても、技術士習得技術者として業務経験を積むことができます。
習得技術者は、技術士になるための本試験である技術士2次試験を受けるために実務経験を積むこととなります。
指導技術士のもとで実務経験を積む場合は4年、そのほかの場合は7年の期間、実務経験を積み、二次試験の受験資格を得ることができます。
実務経験は設計や計画といった科学技術の応用に関するものです。

 

技術士になるまでの道のりは非常に長く険しいものになると思いますが、それを乗り越えて初めて、技術系の最高峰でもある技術士と名乗ることができるのです。

 

技術士にチャレンジする際は、まず戦略を立てよう!

2017年02月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士試験は、一次試験と二次試験に分かれていますが、必ずしも同一部門の試験を
受ける必要はないです。別の言い方をすれば、どこかの部門の一次試験を合格すれ
ば、どの部門の二次試験を受けることができます。

通常は、自分の専門分野に近い分野を選択します。しかし、必ずしもそれが正解とは
限りません。

例えば、私は情報通信が専門なので、選択すべき分野は電気電子部門か情報工学部門
です。しかし、一次試験では経営工学分野を選択しました。

なぜなのでしょうか?

それは、過去問を解いてみたのです。可能性の有る分野として、電気電子部門と
情報工学部門と経営工学部門の過去問を解いてみると、どれも合格ラインの60%を
クリアできなかったが、得点は経営工学>電気電子>情報工学だった。

そして弱点分野を勉強して合格レベルに持ち上げるための課題を分析してみると、
経営工学で不正解なのは知識問題でしたが、電気電子では計算問題でした。学生時代
に戻って計算問題をマスターするように頑張っても良いけど、それよりは経営工学の
知識問題を勉強する方が将来につながるような気がした。

また、一次試験の合格率が経営工学>情報工学>電気電子だったこともあり、
受験部門は経営工学にしました。

実際、経営工学を勉強することは、技術屋の自分には結構新鮮であり、非常に興味を
もてるものだったので、一気に勉強して、結果的には高得点で合格しました。

つまり、自分の専門分野=受験部門であることが基本ですが、必ずしもそうではなく
ても良いということです。

無事経営工学部門の一次試験に合格したので、目的の電気電子部門の二次試験にトライ
して合格した後は、総合技術監理部門の二次試験にトライしましたが、その場合にも
経営工学の勉強をしたことが大いに役に立ちました。

この3月1日に総合技術監理部門の合否が発表しますが、もし合格していたら、次には
経営工学部門の二次試験にもチャレンジしようかどうかを思案している今日この頃です。

技術士を目指す受験生の皆さんは、ぜひ自分の専門分野を高めるとともに、広げることを
含めて受験の戦略を立てて欲しいと思います。

技術士の基本を押さえる④ どんな人が受験するの?

2017年02月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士は、21の技術部門で構成され、それぞれの専門知識を活かした技術士たちが活躍しています。

技術系の大学を卒業して設計などの業務を行っている人であれば技術士の資格の名前は聞いたことがあると思いますが、具体的にはどのような人が受験をするのでしょうか?

 

・技術コンサルティングを行う人

技術コンサルティングとは、主に公共工事などで、計画を行うような業務を指します。例えば、国や県などがこの部分に橋をかけたい、道路を作りたい、公共施設を建てたいというような場合に、必要な材料や工事の期間、技術的な資料(橋であれば荷重や災害時に壊れないか等)の作成といった設計委託業務を発注します。

そういった設計委託業務を受注する技術コンサルティング会社に勤務するような人は技術士資格の取得は必須といってもいいでしょう。

会社によっては課長昇格の要件になっているようなところもあるようです。

 

・製造メーカで製品設計を行う人

製造メーカなどで設計業務を行う人は、工事などを行う人と比べて社外資格がなくても業務に当たれる場合が多いことから、資格取得を行わず何年も来てしまうといった人も多いようです。

そうした人も自分の技術レベルを対外的に証明できる資格として技術士が挙げられます。

製造メーカの設計は困難な案件を技術提案で解決したという事例が出やすい業種でもあります。

技術士2次試験で求められる実務経験としての経験を積みやすいと言えます。

 

技術士はその腕が認められれば、将来的に独立することも可能な資格です。

将来的なことも見据えて受験に取り組みましょう。

技術士倫理網領① 前文について

2017年03月16日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士と普通の技術者との違いは、技術士倫理をわきまえているかどうかと言っても過言ではないでしょう。

技術士1次試験の科目には技術士倫理に関する試験内容も含まれています。

今回から、技術士倫理網領について考えていきたいと思います。

 

技術士倫理網領とは

昭和36年に制定され、幾度かの改訂を経て、今に至っている技術士の基本行動理念ともいえる規定です。

内容は技術士としてでなくても技術に関する仕事に従事している人であれば遵守すべき内容が書かれております。

一時期、中国などでも技術に関するモラルが欠如したことによる環境汚染や大量生産による副作用ともいえる大量廃棄など、工業に関するモラルや環境面での影響を考慮しない行動が日本人には理解できないことがありました。

しかし、この技術士倫理網領が制定された昭和36年当時は、その当時の中国と日本も変わらない状況であったと考えられます。

四日市市の大気汚染や水俣病など、今でも過去の工業の失敗例として挙げられる事件が起きていたのも、それから少し後のことです。

現在では当たり前のことが書かれている技術士倫理網領は、当時はとても先進的なものだったと考えられます。

 

技術士倫理網領 前文

 

技術士は、科学技術が社会や環境に重大な影響を与えることを十分に認識し、業務の履行を通して持続可能な社会の実現に貢献する。

技術士は、その使命を全うするため、技術士としての品位の向上に努め、技術の研鑚に励み、国際的な視野に立ってこの倫理綱領を遵守し、公正・誠実に行動する。

 

非常に高尚な内容とともに技術士に求められるものは、技術のみではないということも明確に示しています。

そのポイントは、「国際的な視野」と「持続可能な社会の実現」です。

国際的な視野は、環境問題などグローバルな課題に取り組む場合、自国や自社での利益が上がればよいという観点で技術開発を行うべきではないという意味です。

環境汚染が深刻となると、その地域に住めなくなったり、ひいては地球に住めなくなってしまう可能性もあり得ます。

そんな時に持続可能な社会の実現ということで、発展と環境破壊がセットであるという課題を技術力で乗り越える必要があると言えます。発展もしながら、環境に配慮し持続が可能な世界、社会を実現することこそが、技術士に課せられた大きな課題です。

 

技術士倫理網領⑤真実性の確保

2017年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

製造した製品や工事に欠陥や瑕疵などがあった場合には、設計者の立場で技術士が説明や報告を行うことがあります。

その場合は客観的な事実に基づいた情報を用いた説明でなければなりません。

 

条文:技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。

 

トラブルや問題が行らない工事や製品開発を行うことが大前提ですが、想定できないことが発生して社会的な問題となってしまうこともあります。

 

例としては、東日本大震災などの大規模災害などが挙げられます。

大規模災害時の津波などは、設計による想定をはるかに超えた凄まじい物でした。その前にはどれだけ強固な建物でも破壊されてしまいます。こうした事実を技術士は数値や客観的に誰が見ても納得できるような指標をもって説明しなければなりません。

 

また、製品のリコール隠しなども大きな問題となりました。

自動車の走行試験データの改ざんなども、技術面から異議があれば依頼主や雇用者に説明責任を果たさなければなりません。

そうしなかった結果、社会的に大きな問題となってしまい、会社が傾くのではと思う程の大問題となってしまいました。

 

こうしたマイナス面だけではなく、逆にこうした技術を取り入れるとどのような効果が期待できるのかという付加価値を説明するのも技術士の役割と言えます。

近年ではコスト削減だけではなく、より高度な機能をつけることで製品を高く市場へ出そうという動きもあります。そうした場合に技術設計担当として、その機能をわかりやすく、客観的な事実に基づいた説明をする必要があります。

 

技術士の面接試験はその訓練でもあると言えるでしょう。

技術士二次試験の解答はどうしてる?集中して記憶するには仮説が大切

2017年05月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士二次試験の筆記問題、解答チェックをするとき、漠然と答え合わせをしていませんか?仮説を立てて答え合わせをした方が集中力はアップします。

テキストや問題集の読み込みをするとき、漠然と読むよりも仮説を立てて読解を進めていく方が身につくスピードが断然あがります。たとえば、テキストで学習するスケジュールを立てたとき「1日5ページ読み進めよう」「1日20個あたらしいキーワードを覚えよう」という目標を立てていませんか?決められた期間でタスクをこなしていくことは大切ですが、学習効率を考えると「今日のノルマは5ページだから5ページ読むだけでいいや」とページをめくると記憶に定着しづらいです。なぜなら、脳はアウトプットを前提に情報を取り込んだ方が記憶に残りやすい仕組みになっているからです。

ジャーナリストの日垣隆さんの著書『情報の「目利き」になる!──メディア・リテラシーを高めるQ&A』という本のなかで情報をインプットするコツが紹介されています。1つは締め切りを意識して取り組むこと、もう1つが仮説を立てて情報を読むことです。書籍のなかで言及されている文脈とは異なる部分もありますが、試験勉強についても同様のことが言えるでしょう。試験勉強には試験日という締め切りがあります。しかし、仮説を立てて学習することについて、イメージがしづらいしづらいでしょう。ここでは技術士の専門性がどの分野であってもイメージしやすいように英語学習を例に考えてみましょう。

たとえば、英語試験の代表的なものでTOEICがあります。TOEICでは短い時間のなかでたくさんの文章を読まなくてはならない場面があります。2分で200単語くらいを読まなくてはいけません。英単語をひとつずつ読んでいたとしたら、まず間に合いません。そこで、先に問題文を読み、解答になるであろうキーワードを文章のなかから探していきます。「15時からの予定はなにがありますか?」と聞かれている問題であれば時間と予定しているイベントについて情報を拾っていけば十分です。解答になるであろう部分ではない人物名や登場人物の細かい設定は漠然と記憶にとどめておけば十分です。解説されている内容のどこが本質的で、技術士の知識として必要なのか予想をしながら問題に取り組んでいきましょう。

もちろん、予想が外れることもあるでしょう。気にとめていなかった部分が重要とされることもあります。認識が間違っていたとしても、仮説を立てて取り組んでおけば記憶に残りやすくなります。仮説を立てて効果的に記憶していきましょう。

国の指針やガイドラインに対する違和感に着目してみる

2017年06月08日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

実務で、国が示す指針やガイドラインなどに違和感を覚えることがるでしょう。

「白書に書かれていることなんてキレイごと」とか、
「そんな手順を守っていたら、時間がかかってしょうがない」とか、
「そんな検査までやっていたら、カネがかかってしょうがない」とか。

 

総監でも、総監部門以外でも、そのような「自分の」常識や正論と、「国」の考え方のギャップに着目するのも一手です。

 

技術士試験は、国家資格です。

そして、実施するのは文部科学省です。

 

作問・採点は、建設部門ならば国土交通省に、農業部門ならば農林水産省に、環境部門ならば環境省の関係者や、それらに近い有識者のはずです。

 

つまり、国の考えに沿わない答案を、あなたが書いたならば、採点官は辛口の評価をつけてしまいます。

 

逆に国等の悩み事を理解している答案に、採点官は共感します。

 

そして、数ある取り組むべき課題から、最重要テーマを、あなたが選んだならば、「よくわかってますね」と加点してくれます。

 

そのうえ、具体的な解決策・対応策を提案した答案に、採点官は感心するのです。

 

さいごに、採点官は、答案から次のことを読み取ろうとします。

 

この受験生は、「アタマでっかちの学者、研究者の類ではなく、しっかりと実務もできる人物なのか」と。

 

その時、あなたの答案に、解決策等を実施したときに生じうるリスクが示され、それに対する考え方が書かれていれば、採点官はあなたを「技術士としてふさわしい」として、A評価をつけることでしょう。

 

ご準備されている1800字論文を、いま一度、平日は霞が関に勤める採点官になったつもりで、添削してみてはいかがでしょうか。きっと、より良い論文になると思います。

合格に繋がる論文を書くのに大切なことは?(その2)

2017年06月09日 作成 / 執筆:タートル講師

前回、合格に繋がる論文には「問われていることに対して全て答える」ことが重要だと述べました。

もう1点、合格に繋がる論文に仕上げるコツを紹介したいと思います。

 

■課題と解決策を対応させる

これも当たり前と思われるかもしれませんが、やはり意外と出来ていない方が多いです。

例えば次のような問題が出たとします。

 

(問題文の前書き部分は省略します)

(1) コンクリート構造物において、維持管理の業務サイクルを実施するために検討すべき項目を、建設分野に携わる技術者として多様な観点から記述せよ。

(2) 上述した項目のうち、あなたが重要であると考える技術的課題を1つ挙げ、実現可能な解決策を2つ提示せよ。

(3) あなたが提示した解決策がもたらす効果を具体的に示すとともに、想定されるリスクやデメリットについて記述せよ。

(平成27年度 建設部門 鋼構造及びコンクリート科目)

 

このような問題の解答では、次の2つのミスが良くあります。

・指定された個数を満たさない解答を書いてしまう(ミス1とします)

・解決策の内容が課題の解決に繋がっていない(ミス2とします)

 

まずミス1についてです。この問題文では「技術的課題を1つ」、「解決策を2つ」と個数の指定がされています。それなのに「課題を1つ、解決策も1つ」で論文を書いてしまったり、「課題を1つ、解決策を3つ」書いてしまうようなミスがあります。

解決策が指定数より少ないのは論外ですが、「よく知っているから」とばかりに指定数を超えた解答をすることも出題の要求に反することですので、厳禁です。

 

次にミス2についてです。例えば課題として「担い手が不足する状況下で、どうやって維持管理の業務サイクルを保持するか」というようなことを書いているのに、解決策がそれに直結しないことを述べているようなケースです。

こういう場合には、「ICTの活用で業務の効率化を図る」というように担い手不足を解消する方法を述べる必要があります。それなのに「維持管理にかかるコストを縮減する」というような解決策を挙げているケースがあります。確かに維持管理をしっかり行うためには無駄なコストを縮減して本質的な部分に予算を集中することは大切ですが、「担い手不足の解消」という話には直結しません。

こういうような、「大掴みの話や一般論としては間違いとは言えないが、設定した課題に対する解決策にはなっていない」というミスはよくあります。

 

まずは指定された個数を守ること、そして解決策として述べることが「あなたが挙げた課題」を解決することに直結するのかをしっかり確認しましょう。

 

 

*論文の書き方に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。

 合格に繋がる論文を書くのに大切なことは?(その1)

 

*筆記試験対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

 

技術士二次試験口頭試験で調子を保つには?

2017年07月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験の口頭試験は、試験官からの質疑がメインで進んでいきます。

その中で、自分が答えられなかった質問等があったとします。

「わかりません」

と答えたその瞬間から冷汗がでてしまい、今まで問題なく受け答えが出来ていたものなのに、一気に簡単な質問にも答えられずに調子を崩してしまうことがよくあります。

 

プロ野球などでも、ピッチャーがほぼ完璧に相手バッターを抑え込んでいたにも関わらず、たった一本のヒットがきっかけで、投球が甘くなってしまい、相手チームにボコボコに打ち込まれてしまい、交代する場面などがよくあります。

 

技術士二次試験でもこれと同様の状況がよく見られます。

 

そんな時に野球選手はどのように考えているのでしょうか?

ピッチャーのメンタル管理法などと呼ばれるもので、多くの手法が取られています。

よく言われていることは、「気持ちを強く持つ」ということです。

 

しかし、野球選手でもできる人とできない人がいるのですから、なかなか普通の人が真似をすることが難しいものです。

 

気持ちを強く持つということをもう少し掘り下げて考えてみましょう。

たった一本のヒットが即負けにつながるというものではありません。その後のバッターを押さえれば、追加得点も取られないですし、挽回だっていくらでもできます。

問題は、ヒットを打たれたことで、ピッチャーが弱気になってしまうということです。

「次もヒットを打たれたらどうしよう」

「負け投手になってしまう」

「さっきまで、完璧だっただけに仲間からは責められる」

など、ネガティブな思考が一気にあふれてしまいます。

 

技術士二次試験の口頭試験でも同じ状況です。

「次の質問も答えられなかったらどうしよう」

「不合格になってしまう」

「技術士資格を取得できないと、指導技術士に顔向けできない」

など、追い込まれている状況は全く一緒だと言えるでしょう。

 

こうなってしまった場合、ピッチャーは気持ちを強く持つということを考えます。

「次も押さえれば追加点は出ない」→「次の質問に答えられれば問題ない」

一つ質問が答えられないだけで即不合格ということはあり得ません。

問題はその後の質問にも緊張のあまり答えられなくなってしまうということです。

これはピッチャーのメンタルからも同じことが言えます。

 

人事を尽くして天命を待つ、という言葉もあるように、自分の実力を信じて試験に臨みましょう。

技術士論文添削に向けて記憶力を強化するには外部刺激を活用しよう

2017年07月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「静かなところでゆっくりと勉強したい」と思ったことありませんか?ですが、無音状態で外からの刺激がない状態で勉強をすると、脳が記憶を引き出すための手がかりが少なく、情報が脳に定着しづらいとされています。

学生の頃を思い出してみると、クラスの中に何人かは音楽を聴き名が勉強する生徒がいたのではないでしょうか。音楽を聴いていると外部からの刺激が増えるので、自分の世界に没頭しづらく、集中力が欠けてしまうという人も多いでしょう。ましてや、社会人になって少ない時間で必死に勉強をしているわけですから、音楽を聴きながら優雅に勉強している余裕はないはずです。

ですが、音楽を聞いたり、周りからの刺激がある環境で勉強した方が情報が脳に記録されやすいということが、ある実験により示唆されています。この実験は1970年代にミシガン大学で研究をしていたスティーヴン・スミスと他2人の心理学者により行われました。10分を5セットとして、スクリーンに映写されるスワヒリ語を20個覚えるという実験でした。グループは2つに分けられ、1つは同じ背景が20個連続する状況で記憶し、もう1つのグループは単語ごとに背景が切り替わる中で記憶しました。2日後に単語テストを行うと、同じ背景が継続する環境で記憶したグループの平均は10個程度、背景が変わる環境で記憶したグループの平均は16個と高い結果をだしました。

場所を変えたり、においを嗅いだり、記憶の手がかりが強い方が情報を思い出しやすくなるとされています。記憶力を鍛えて学習効率を上げるために、いつもとは違う空間で勉強するなど、記憶の手がかりを増やす工夫をしてみましょう。
 

文章の書き方が学べる「知的生産12工程」を技術士論文添削にも生かそう

2017年07月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

論文を書き出すとき、頭に思いつくまま文章を書いていませんか?知的な文章作成術は12の工程を踏むことが大切です。

花村太郎の著作『知的トレーニングの技術』という本には様々な角度から知的生産の技術について紹介されています。「立志術」や「知的交流術」など、数年前から自己啓発や出版業界全体のトレンドとなりつつある「お手軽さ」とは対局となる地道な知的訓練について紹介されています。

1980年に雑誌『宝島』に掲載された内容をベースとしているのですが、全般的に現代でも通じるノウハウが広く紹介されています。中でも技術士試験を受ける際に知っておきたいのが、文章作成に関する言及です。以下の12工程が紹介されています。

【インプット】
1.問題意識発生・テーマ設定
2.テーマ分析
3.第1次情報収集

【加工】
4.資料分類・分析
5.エントロピー廃棄
6.構想

【アウトプット】
7.構成
8.草稿執筆

【インプット】
9.草稿検討
10.第2次情報収集

【加工】
11.草稿修正
【アウトプット】
12.清書

技術士試験の論文作成の場合は「インプット」を「勉強したことを思い出す」、「加工」を「記憶を整理する」と置き換えて読むと応用しやすくなるでしょう。ここで特に注目したいのが「エントロピー廃棄」という項目です。

「エントロピー」という言葉は熱力学や統計力学など、分野によって使用される意味は異なりますが、ここでのエントロピーが示す意味は「情報量」と解釈すると良いでしょう。たくさんの情報を頭の中や教科書などからインプットして、それらの情報を分類したあと頭の中から廃棄します。わかりやすく言うと「ぼーっとする」ということです。この工程をはさむことで、次の「構想」や「構成」が秩序だったものになりやすいです。

たくさんの情報をインプットして、「あれも書くぞ」「これも書くぞ」となっている状態を一度廃棄することで、情報が頭のなかで洗練され、相手に伝わりやすい文章が作成できます。
文章作成に行き詰まったとき、ここで紹介した12工程を参考にしてみてください。
 

技術者倫理

2017年08月17日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

口頭試験では、

・技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力

・技術士としての適格性及び一般的知識(技術者倫理)

・技術士としての適格性及び一般的知識(技術士制度の認識その他)

が問われます。

 

「技術者倫理」は、「技術士」になるために必要な資質ですが、「技術士」でなくとも、「技術者」であれば理解し、実行できなければならないことです。

 

口頭試験を受けるために勉強して覚えるものではなく、「技術者」として業務を行うには知っておかなければならないことです。

 

以下は、日本技術士会が制定した「技術士倫理綱領」です。

「技術士」を「技術者」と読み替えてみて下さい。

「技術士」である以前に、「技術者」としてのあるべき姿が書かれていると思います。

今、受験生の皆さんが、そのように行動できているかどうか確かめて頂きたいと思います。

 

 

 

(公衆の利益の優先)

 1.技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。

(持続可能性の確保)

 2.技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたる社会の持続可能性の確保に努める。

(有能性の重視)

 3.技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。

(真実性の確保)

 4.技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。

(公正かつ誠実な履行)

 5.技術士は、公正な分析と判断に基づき、託された業務を誠実に履行する。

(秘密の保持)

 6.技術士は、業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。

(信用の保持)

 7.技術士は、品位を保持し、欺瞞的な行為、不当な報酬の授受等、信用を失うような行為をしない。

(相互の協力)

 8.技術士は、相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力するように努める。

(法規の遵守等)

 9.技術士は、業務の対象となる地域の法規を遵守し、文化的価値を尊重する。

(継続研鑚)

 10.技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。

 

 

8月末からは復元論文に赤ペンを入れる

2017年08月29日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

試験直後に復元論文を作ります。感覚的に、1割の人が、経験者や講師のアドバイスを素直に聞いて、復元しています。

 

3割の人が、1週間ほど経ってから、復元します。

そして、やばいな、けっこう忘れるものだな、と思って、どうにか、こうにか復元します。

 

試験直後や、その1週間で復元論文をつくるのは、骨が折れる作業だったでしょう。

肉体的な疲労はもちろん、直後の気持ちの高ぶりがあるからです。

また、出来が悪いときに、現実を見たくないためです。

 

いま1ヵ月が経って、ようやく、心身ともに、1ヵ月前の自分を見つめられる時期にきました。

 

そこで、復元論文を赤ペンで添削していくと良いでしょう。

 

あなたは、技術士たる実力と経験をもった指導者です。

添削する答案は、未熟な受講生が作ったものです。

 

寛大な心を持ちつつ、厳しく、添削します。

論理の飛躍があるところには、補うべき情報を書き込んであげます。

 

受験生を、くさしたり、指導を投げ出したりしないことです。

 

技術士は、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者」です。

 

技術士と同等の実務能力を発揮して、『指導』してあげてください。

生半可な指導ではなく、適正な報酬分の赤ペンを入れてあげてください。

 

「技術士業務報酬の目安」がネット検索で見つかります。

その報酬に相応しい、指導を1ヵ月前の答案を書いた自分にしてあげてください。

 

そんな指導によって改訂された答案は、口頭試験で心強い武器になるはずです。

入念な準備をすると口頭試験があっけなく終わる

2017年08月31日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

口頭試験のために、準備を入念にされることをお勧めします。

入念に準備された、口頭試験は、雑談のように、和気あいあいと進みます。

 

受験申込票を、受験対策会社に添削してもらった受験者は、十中八九、合格できるでしょう。

 

5つの業務経歴と、業務詳細が、採点官が求めるものに仕上がっているためです。

 

例えば、技術士に相応しい課題設定ができているか、問題点の絞り込みができているか、が明記されていることでしょう。

 

また、筋道だてて導き出された解決策が示されているでしょう。

 

そうすると、採点官は、「この受験生は経験豊富で、技術士に相応しい実務経験を持っているな」と思います。

 

そして、自分の評価に間違いがないか、ほんとうにこの受験生がやった業務なのか、を確かめるやさしい質問をします。

 

Q.この業務は何人でやったのですか?

Q.この業務は大学院での研究テーマと違いますね。それは苦労したでしょう?

Q.一番苦労したのは、どんなこと?

Q.関係者をまとめるのはたいへんだったでしょう。言うことを聞かない人もいるだろうし(笑)。

Q.学会は入っているの?何か学会に入って、業務でやったことを発表すると良いですよ。

 

口頭試験の講座で準備した想定問答集にない、なんだかよくわからない「世間話」が多くなってくれば、あなたが文句なしの合格圏にいるからかもしれません。

 

合格確実圏内に入れば、業務詳細の小論文も、丁寧に復元をしてメンテナンスをした筆記試験論文も、100個ほどつくった想定問答集も、拍子抜けするほど使わずに済むことが多いのです。

 

しかし、合格確実圏内に入っている人は、これらの口頭試験の準備を入念にしています。

 

口頭試験が終わって、「これは、受かったな」、そして「口頭試験は、意外とあっけなかったな亅と思えるように、しつこいくらいに準備をされてください。

技術士二次試験の対策ができない?時間の無駄遣いを止める方法

2017年08月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「勉強しなきゃいけないんだけど、関係ないことをして時間を無駄にしている」と感じたことはありませんか?ひょっとしたら、時間の無駄遣いをしていることに気づくことなく「時間がない!」と焦っているかもしれませんね。勉強の妨害をしているものの正体は「習慣」です。

技術士試験に向けて学習を進めようとしているけど、思いついてもすぐ行動できず、自分のことがだらしないと思った経験は誰にでもあるでしょう。例えば、仕事が終わって家に帰ってくるとテレビをつけてしまったり、疲れたから横になって気づいたら寝ていたり、失敗は誰にでもあるものです。一度や二度ある程度であれば問題はありませんが、繰り返し同じことをしてしまう場合は「失敗」という言葉で片付けられません。それは「習慣」になっているからです。

私たちの生活はほとんど、無意識の行動によって支えられています。心理学者スタノビッチとウェストは人間が無意識の行動「システム1」と意識的な行動「システム2」によって選択を行っているという研究結果を発表しました。例えば、最寄り駅から自宅まで向かっている途中、何も考えていなかったのに気づけば家に着いていた経験をしたことは誰もがあるでしょう。システム1は脳にかかる負荷を軽減するために、ルーティン作業を無意識に行っています。新しいことや考えて判断をする場面ではシステム2が使われており、脳に負荷がかかっています。

つまり「家に着いてすぐ勉強を始めず、テレビをつける」という行動を繰り返している場合は、脳が帰宅後の行動をシステム1で処理しています。「家に着いたらノートを開いて勉強を始める」という行動をするためにはシステム2として処理されるため、最初は続けることが辛くなるでしょう。ですが、逆に言えば、帰宅後の勉強が習慣となれば辛いことではなくなります。心理学者ウィリアム・ジェームズは新しい習慣を作るためのステップとして以下の3つを挙げています。
 

  1. 新しい行動を断固としてはじめる
  2. 新しい行動を実行に移すきっかけをつかむ
  3. 新しい行動がしっかりと根付くまで、どんな例外も認めない


新しい行動を習慣にすることは苦労が伴います。しかし、習慣に着いてからは負担がかからなくなり、楽になりますから、最初の段階での努力を惜しまず行ってみましょう。

悪い習慣を変えるコツはAXS技術士学院にある!

2017年08月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

悪い習慣だと思いながらなかなか、身についてしまった習慣を変えられずに苦労したことはありませんか?

例えば、休日になると仕事のストレスが影響して朝からビールを飲んでしまうという人もいるでしょう。平日の朝は早く起きて技術士試験に向けて勉強したいけど、二度寝してしまって起きられないという人もいるはずです。

ですが、習慣は簡単に変えられるものではありません。前回紹介したように、無駄な時間を過ごしていると感じていたとしても、強い意志がなければ習慣を変えることはできません。また、習慣を変えるためには適切なステップを踏むことも大切です。やみくもに「習慣を変えなければいけない」と強く思っていたとしても、気負いするだけで、変化は現れません。

心理学者のメリル・E・ダグラスは習慣を変えるためには5つのステップを踏むことが大切だと言及しています。
 

  1. 欲求
  2. 認識
  3. 想像
  4. 計画
  5. 行動


欲求の段階からすべては始まります。「今の自分を変えたい」「悪い習慣を断ち切りたい」という欲求がなければ変化は起こりません。次に認識の段階では、具体的に変える必要がある習慣を見つけ出します。紙に「現状の悪い習慣」「身につけたい良い習慣」をそれぞれ書き出すと認識しやすくなります。

3つ目の想像の段階では習慣が身についたあと、自分がどんな姿になるのかイメージします。朝早く起きてすがすがしい気持ちで勉強している自分の姿など、習慣を変えたあとの具体的なイメージを持ちましょう。4つ目の計画段階で取り組み方のプラン立てを行います。何も考えずに変えようとしてはあまりにも運任せなので、具体的な計画を作ります。例えば、早起きの習慣をつけるなら起きる時間や起きてすぐとるべき行動について計画を立てましょう。最後の行動段階では、意志を強く持って確実に習慣づけていくことが大切です。3週間以上続けられれば、徐々に習慣として身についてきます。

ここで紹介した5つのステップを踏んで、今よりもっとよい習慣を身につけましょう。AXS技術士学院で学ぼうとしていることも習慣を変えようと強い欲求を持っている証拠です。習慣を変えるステップが「欲求」から始まることを考慮すると、高い向上心を持つことはよい習慣のスタートラインです。その調子で取り組みましょう。

人はイメージと論理の両面で理解すると納得するものです。

2017年09月25日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

二次試験筆記試験の合格発表を待っている方へ

論文試験でも、口頭試験でも、相手に聞かれていることに対して、回答します。そして、試験官は、その回答によって、その回答者が技術士にふさわしいかどうかを判断します。この場合に、回答者(つまりあなた)が技術士にふさわしいことをどのように試験官に伝えるべきなのでしょう?

 

そのコツは、試験官の右脳と左脳の両方に訴えることです。言い換えれば、イメージと論理の両方で試験官に訴求することが大事なのです。したがって、筆記試験では図表を用いると良いというのは、まず回答者が訴えたいことをイメージで直接示すことができるから有効なのです。そして、そのイメージしてもらったことを次は論理的に説明して納得してもらうのです。人間は、イメージできたことを論理的に説明されると分かったつもりになります。最近のプレゼンでは図や写真を多用しますが、これも同じ理屈です。まずは、イメージを共有して、その上で、その理由や根拠を示していくのです。

 

口頭試験では、基本は口頭説明ですので、試験官にイメージを持ってもらうには説明の仕方に工夫が必要です。別に詩人になる必要はありません。しかし、聞かれたことに対する回答の骨子をイメージできるような工夫ならできるでしょう。もしくは、回答者が部屋に入るところから試験官は回答者の人となりを見極めようとしているのかもしれません。したがって、「口頭試験においては、私は技術士にふさわしい。」ことを訴求することが大事なのです。良い例と悪い例を示してみましょう。

 

まずは良い例です。

1) 行動が堂々としている。てきぱきしている。礼儀正しい。
2) 服装が清潔で身だしなみが行き届いている。
3) 試験官に顔を向けて、目を見て話している。
4) わからないことは、分からないと正直に述べた上で、前向きな回答をしている。
5) 業務の概要を3分と言われれば3分(以内)で簡潔かつ丁寧に説明する。
6) 理由を聞かれた場合には、詳細の説明に入る前に大きく3つありますと全体像を示す。

 

次は悪い例です。

1) 行動がおどおどとしている。目を合わせない。
2) 服装が清潔でない。洗濯していないような。変な匂いがする。
3) ずっと下を向いている。自信なさそうな態度。
4) 分かっているのか分かっていないのかが分からない。
5) 指定の時間を超えても構わず話を続ける。
6) だらだらと説明する。骨子が見えてこない。

 

どうでしょう?もし、あなたが試験官だったら、どちらに合格を与えますか?口頭試験の目的は次の2つと言われています。
1) 本人確認:回答者の回答や申請書の論文が本当に回答者が書いたものかどうかを確認する。
2) 資質確認:技術士にふさわしいかどうかを確認する。

 

筆記試験に合格したということは、技術士に必要な専門能力や専門知識を有していると判断してもらえたのです。したがって、口頭試験では、申請書に記載した小論文が本当に回答者が経験したものか。筆記試験の回答は、本当に回答者が考えて回答したものかという本人確認をするのです。本人が考えたものではないと判断されたらそこで終わりです。

 

次に資質確認。3つの義務と2つの責務は必ずと言って良いほど聞かれるので完璧に回答できるように準備しましょう。このように回答して当然であることをきちんと回答できるように準備したかどうかも資質確認となる。専門知識を聞かれることもあるが、これも分かるものは理解している範囲で正確に回答し、そうでないものは詳しくは理解していないので、勉強しますと前向きに回答するのです。また、筆記試験の回答がAでない場合には、なぜAでなかったのか、今ならどのように回答するかを問われるかもしれない。このような問いに対してもきちんと回答するというか、自分の回答に対するPDCAを回すぐらいの気持ちがないと技術士としての資質はないと判断されかねない。

 

入念な準備をして、自信を持って、堂々とした態度で、そして謙虚な気持ちで対応すれば、少しぐらいつまづくことがあっても、試験官から助け船を出してくることもあります。筆記試験の合格発表は10月末ですが、10月に入ったら、合格を信じて、口頭試験に向けての準備を始めましょう!

合格を心からお祈りします!

 

 

技術士制度改革によって二次試験の内容も変わります。

2017年09月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士制度改革によって、技術士資格の資質向上を目的としています。

そのため、国際的に競争力のある資格とすることを目指していくとも技術士制度改革の提言で述べられています。

 

技術士資格の資質向上ということは、より優秀な人材に技術士となってもらう必要があります。

そのためには、技術士となれる人の最低基準点を引き上げるも必然的に議論に上がってきます。

それは二次試験の難易度上昇も検討される内容となります。

 

一つの例としては、技術士二次試験の必須科目が現在は択一式の設問であったものが、記述式の設問となります。

選択科目は今まで同様に記述式の設問となるということになります。

これは、必須科目で点数を取るために、選択問題を勉強してきた人にとっては、勉強のし直しを行わなければならない非常に痛い変更です。

 

国際競争力の強化など、技術士の抱える課題を解決するために難易度を上げるために支援の設問方法を変えると、合格できない人が急増するのではという懸念もあります。

 

特に現在、仕事での必要性が唯一あると言っても過言ではない建設部門の受験者にとっては、この変更は絶対に押さえておかなければならない変更ポイントではないかと考えられます。

 

現在、技術士制度改革は、議論をされている最中です。国際競争力もいいですが、国内向けの仕事しかしていないから、何としてでも技術士が欲しいと思っている人にとっては、この難易度のアップは大ヒンシュクといってもいいかもしれません。

 

過去にも技術士は、こうした制度改革を何回も繰り返してきたという経緯があり、ベテランの受験者にとっては日常茶飯事なのかもしれません。

受験制度が変わる可能性があるとアナウンスがある場合は、いつ変更になるのかを、技術士会や文部科学省などのホームページを活用して情報を取得するようにしましょう。

 

こうした心掛けは、実際に技術士を取得した後も情報収集し、今後の行動を考えるということなどでも役立つのではないでしょうか?

メリル・ダグラスの時間管理表で技術士試験を乗り越えよう

2017年09月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

時間管理について研究したアメリカのメリル・E・ダグラスは、時間を管理するためには、時間の使い方について考える必要があるといっています。つまり、ほとんどの人が時間を管理することが大切だと思いながらも、実際に時間を使うための計画を立てられていないというのです。自分の過去の行動を振り返ってみると、どうでしょうか?

毎日の勉強に追われるように過ごして、時間の使い方を計画するほどの余裕を持てなかったのではないでしょうか。そこで、まずは時間の使い方を考えるための予定を作ることからはじめてみましょう。

メリル・E・ダグラスの提案する時間の使い方は、とても細かく、1週間、1日、と時間を何に消費するか計画します。ですが、はじめての時間計画を作るときに、こだわりすぎてしまうとなかなかうまくいきません。おそらく、ほとんどの人が、計画をたてただけで疲れてしまい、実行するまでたどり着けないでしょう。

そこで、実践してみてほしい方法が、時間を何に使ったか記録することです。15分単位で記録していくと、1日の終わりに振り返りがしやすいのでおすすめです。ただし、1時間から2時間おきにこまめに行動を記録した方がいいです。なぜなら、1日の終わりにまとめて記録しようとすると、いくつかの行動を思い出すのに時間がかかりすぎてしまったり、忘れてしまったりします。とくに細かい用事がたくさん入った日には、1日を振り返って思い出すことがほとんど不可能です。ですので、できればこまめに記録しましょう。そして、毎日、記録を終えたあとに反省と翌日への決心を書いておくと、時間管理が得意になってきます。どんなことに時間を使い、どのように改善するべきか工夫するために、まずは記録することからはじめてみましょう。

筆記試験合格発表がもうすぐです

2017年10月20日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

予定では10月31日(火)が筆記試験合格発表です。

(たしか受験票に記載してあるかと思いますが・・・日付が違っていたらごめんなさい)

当日は日本技術士会のHPで合格した人の受験番号を見ることができます。

最近の傾向として、情報がアップされる時間は朝5時から7時くらいです。

一昔前は夜中の1時、2時にアップされていたので、寝ないで待っていた人もいましたが。

朝出勤前に自宅で確認できますが、怖くて会社で確認する人もいるみたいです。

受験番号の見間違いもありますので、慣れない早起きで確認するのを拒否する人もいるみたいですね。

合格(成績)通知のハガキは発表の2、3日後が一般的です。

住んでいるエリアによって、到達する日がもちろん変わります。

HPに番号があっても、実際にハガキで確認しないと落ち着かないものです。

合格した人には成績と口頭試験日の案内がハガキに記載されています。

(このハガキは口頭試験当日使用するものなので絶対に無くさないように)

 

口頭試験は11月末から12月末になるのが一般的です。

(総監のように1月の場合もありえたと思いましたが・・・)

口頭試験日が確定した人がまずやるべきことは試験前日の宿泊先を押さえることです。

口頭試験日はほとんどの人が土・日曜日になります。

よって宿泊日も重なります。

渋谷周辺のホテルはすぐに満室になってしまいます。

東京に慣れている人は好きな場所でもOKですが、不慣れな人は出来るだけ渋谷フォーラムエイトの近くを探すことをお勧めします。

試験当日は何が起きるかわかりません。

天候などで飛行機、電車が止まっても試験会場に辿り着かなくてはいけません。

遅刻、欠席は即不合格です。

病気、けがの場合は診断書提出の元、試験日程の変更も不可ではありませんが、前日に風邪、骨折で試験会場に行けないのは不合格になるでしょう。

試験対応だけでなく移動手段、体調管理なども万全の準備で臨みましょう。

口頭試験に向けて~宿泊の手配をどうしますか?~

2017年11月01日 作成 / 執筆:タートル講師

10月31日に技術士第二次試験の筆記試験結果発表がありました。

筆記試験に合格された方、おめでとうございます。まずは関門を一つクリアしました。しっかり準備をして口頭試験に臨んでください。

 

さて、想定質問の作成等に加え、確実に受験できる体制を整えることも口頭試験対策の一つです。

交通機関のトラブル等のリスクを回避するために、試験前日は口頭試験会場へ徒歩で行ける範囲に宿泊されることをお勧めします。

 

ところで、宿泊施設はどのような方法で確保されますか?

最近はネットの宿泊予約サイトで簡単に宿泊予約を行うことができますので、まずはネットを利用して探すのが良いと思います。私も出張時には宿泊予約サイトを利用して宿泊先を確保することが多いです。

 

ただ、最近は観光客の増加等の影響もあり、都心部のビジネスホテルは空きが少ない場合が多いです。口頭試験は土日祝日に実施されることが多いので、休みの前日だと尚更予約が取りにくいことが予想されます。

 

うまくネットの宿泊予約サイトで予約できればよいのですが、満室で適当な宿を確保できない場合はどうしますか?

 

「蛇の道は蛇」という言葉があります。旅行代理店に相談してみましょう。

旅行代理店であれば、予めホテルの部屋を一定数確保していることがあります。その場合、一般向けには満室になっていても、旅行代理店を経由すれば部屋を確保できる可能性があります。

また新幹線や飛行機のチケット手配と併せて頼めば、割安になる可能性もあります。

 

口頭試験までの短い期間、やるべきことはたくさんあります。交通・宿泊の手配といったことは他者に依頼してしまうのも時間の有効利用の方法です。

 

 

*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

口頭試験の練習は大きな声で

2017年11月17日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

口頭試験の準備は順調に進んでいますでしょうか。

いよいよ、来週金曜日11月24日から始まります。

 

「想定質問の作成」、「想定質問に対する回答原稿の作成」をされていることと思いますが、回答原稿は、
大きな声に出して読んでみて下さい。

黙読したり、小声でぶつぶつ言っている時にはそれほどおかしいと思わなかったことが、背筋を伸ばして
正しい姿勢で大きな声で読んでみると、何かしっくりいかないことがあります。

それを直すために、何回も何回も原稿を見直す必要があると思います。

 

模擬面接とまではいかなくても、誰かに聞いてもらうのがよいと思いますが、聞いてくれる人がいなくても、
前に試験官がいるつもりで、正しい姿勢で大きな声でしゃべる練習だけでも、十分効果があると思います。

私は、模擬面接も受けませんでしたが、毎日、昼休みとか定時後に空いた会議室で、一人でしゃべる練習をし、
毎日、原稿の見直しをして、口頭試験前には、自分で納得できる原稿に仕上げることができました。

皆さんも、ぜひ、前に試験官がいるつもりで、背筋を伸ばして、大きな声でしゃべる練習をして下さい。

 

努力は必ず報われます。

頑張って下さい。

 

追伸

筆記試験合格発表の直前に、「自分しかできないこと」を優先してするように、第1回第2回第3回に分けて
お勧めしましたが、もし、まだ、できていなければ今からでも遅くないので、やっておいて下さいね。

【技術士試験のための睡眠入門】睡眠不足の対処法

2017年12月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

十分に眠る時間がなくて睡眠不足になっていませんか?いつもの仕事だけでも忙しいのに、技術士試験にむけて勉強までしていたら、とても睡眠時間は足りませんよね。

睡眠不足で悩んでいる人の解決策は簡単です。それは、睡眠時間を増やすこと。「忙しくてこれ以上、睡眠時間をつくれないから困っているんです」という人もいるでしょう。その場合は、日常生活の不要なものを削ることからはじめてみましょう。

私たちの生活は、細かく観察すると細かい不要な時間がたくさんはさまっています。余暇の時間は心とからだにゆとりを持たせるためには大切ですが、ムダに時間をつかっているという人がほとんどです。過剰なSNSの利用、気づけば起動しているスマホゲーム、「付き合いだから」と理由をつけて飲み会でぐだぐだする。

勉強しすぎた脳をリフレッシュするために休憩をはさむのはかまいませんが、技術士試験の合格にむけてがんばっているのですから、時間は有効に活用したいものです。「この時間は本当に必要なのか?」と自分に問いかけながら、不要な時間はカットしていきましょう。

必要ない時間を減らそうとするけれど、どうしてもうまくいかないということもあるはずです。とくにSNSやスマホゲームなど、日常にあるのが当たり前になってしまっているものを取り除くことは難しいです。そこで、やめることToDoリストを活用してみましょう。技術士試験に集中するために削るべき項目を紙に書き出していきます。たとえば、「Twitterは1日5回までしか起動しない」といった具体的な数字も入れてToDoリストを作ってみましょう。

ムダな時間を少しずつ削って、貴重な睡眠時間を増やしていきましょう。そうすれば、睡眠不足の症状を改善することができます。
 

2022年08月 2022年10月
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