2019年08月17日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
お盆の大型連休もあと2日で終了する方が多いかと思います。
私も9連休でしたが、土日を残してあと2日です。
さて、試験勉強の方は少し進んだでしょうか?
前回、夏を制するものは受験を制すると書きました。
自分で書いたからには、私自身もこの夏、勉強を始めてみました。
何を始めたかというと、英語の勉強です。
建設業の会社に勤めていますので、海外出張に行く機会もありますし、
社内に海外のお客様が訪問されたりします。
その時に、簡単な意思疎通程度の英会話ができないと、
話にならないと思い始めたからです。
そこで、「レアジョブ英会話」というものを始めました。
PCやタブレットをツールにインターネットを介して
全世界にいる登録された講師の方と英語で会話をするというものです。
まずはスピーキングテストを受験し、自分のレベルをチェックします。
その後、何百人といる講師の中から、自分が話したいと思える講師を選択し、授業スタートです。
1回の受講は25分、英語が苦手な私には非常に長い時間に感じます。
しかし、相手はさすがプロです。
私のレベルを即座に感じ取り、私にあった教材を選び、
簡単なワードを選択しながら会話をしてくれているのが感じられます。
始める前は、非常に大きな不安がありました。
苦手な英語で、初めましての人と何を話せば良いのか?
音声だけでどの程度相手の話す内容が理解できるのか?
意思疎通などできるはずがないという気持ちでした。
しかし、ビジネスシーンでの英会話とは全く異なり、
私自身のレベルに合わせたやり方、話し方、教材を選んでもらえる事で
始める前に感じていた不安はほぼ無くなりました。
もちろん、努力をしなくては会話についていけません。会話をするために予習をします。
この予習が自分の力になっているとも思えます。
レアジョブを通して、英語への苦手意識を無くす目的は、この数回のレッスンで達成できつつあります。
半年間のコースなので、予習復習を繰り返す事で徐々に上達できたらといいなと思っています。
技術士試験も全く同じです。
始める前は非常に不安が大きいはずです。
合格率が1桁の資格にどのように向き合っていけばいいのか、、、
ここにいる講師の方がたは、さまざまなレベルの受験生に対して
アドバイスできる方がたです。
まずは無料のメール相談から始めてみてはいかがでしょうか?
きっと今感じている不安な気持ちに変化があるはずです。
まずは一歩進んでみましょう。
2019年08月20日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
先日、来年技術士試験を受ける友人が一次試験のためのセミナーに参加したようで、その内容を聞かせてもらいました。
そこでは、一次試験の勉強は従来の資格試験と同様に参考書や問題集が中心の学習方法であると説明しています。
なぜ同じかと言うと、一次試験の場合は1つの問題に対して必ず暗記すべき唯一無二の答えがあるからです。
言い方を変えると正解は1つだけであるという事です。
例えば、『問題:荷重Pが掛かる際の、この柱と梁に掛かるモーメントを求めよ』です。
正解は、正しい計算さえすれば、全員が同じ回答となります。
また、過去問題の類似問題が出題されるのも一次試験の特徴です。
そのため、一次試験は過去問題を中心にして、解答練習を繰り返すことで合格を目指します。
つまり一次試験の勉強は、問題と模範解答をセットで暗記するイメージです。
これに対して、二次試験は、正解の無い問題が出題されます。
例えば、『問題:あなたの選択科目における技術分野で現状の問題点と課題を挙げ、
課題を解決できる技術革新を述べなさい』と言う問題です。
このような問題の場合、受験生1人1人で正解が違ってきます。
技術士の選択科目は全部で69科目ありますし、それぞれの受験生で専門とする事項も異なります。
また、解答を作成するときの社会情勢も影響します。
現在の反映すべき社会情勢は、SDGsを絡めて解答を書くことが勧められています。 これらの組合せは、無限となります。
そのため、二次試験の合格解答は、解答者の人数分だけあることになり、『これを書けば合格する』と言う模範解答がありません。
昨年記述した合格解答を今年記述したら不合格という事ももちろんあるのです。
上記のように一次試験と二次試験は、勉強方法が異なりますし、
二次試験の勉強の方が遥かに難しく、時間がかかることがわかると思います。
二次試験は、過去問だけを勉強すれば合格できる一次試験とは異なります。
これらの違いをシッカリと理解して、充分時間を取って一発合格を果たしてください。
2019年09月01日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
7月に筆記試験を受けた方は、9月から口頭試験の対策を始めましょう。手ごたえがあった受験生はもちろんのこと、合格する可能性が少しでもある受験生も、対策することをお勧めします。なぜなら、毎年毎年、合格発表後に、「合格するとは思っていなかった」と言って、準備不足のまま、口頭試験に挑む方が多いためです。
準備をすることで、1%ずつでも、合格率を上げていきましょう。
まず、日常の会話では、結論から話すようにします。ズバリと一言で言うようにします。なぜかというと、口頭試験では、長々と話すことはできないからです。長々と話すと、試験官に遮られて、簡潔に回答せよ、と指示されます。
結論を話したあとは、その根拠や理由を言います。
結論と根拠・理由はセットです。
ゆっくりと話すクセがある人は、ややスピーディーに話す訓練をします。
早く話す人は、アタマの回転が速いと思ってもらえるからです。
早口の人は、逆にゆっくりと、丁寧に話す訓練をします。
ゆっくりと話すことで、慎重かつ誠実な人物であることを示せるからです。
ときと場合によって、早く話したり、ゆっくりと話せたりするのは、コミュニケーション上のスキルです。
口頭試験では、基本的には、試験官に伝わるようにゆっくりと話します。しかし、口頭試験は、加点方式であるため、試験官とたくさんの質疑応答をしたほうが、点数が積みあがります。ですから、ときに早く話して、会話のキャッチボールをリズムよくすることも重要です。
このようなコミュニケーションの技術は、一朝一夕では身につかないので、9月から日常の会話で意識的に訓練するのです。
2017年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
製造した製品や工事に欠陥や瑕疵などがあった場合には、設計者の立場で技術士が説明や報告を行うことがあります。
その場合は客観的な事実に基づいた情報を用いた説明でなければなりません。
条文:技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。
トラブルや問題が行らない工事や製品開発を行うことが大前提ですが、想定できないことが発生して社会的な問題となってしまうこともあります。
例としては、東日本大震災などの大規模災害などが挙げられます。
大規模災害時の津波などは、設計による想定をはるかに超えた凄まじい物でした。その前にはどれだけ強固な建物でも破壊されてしまいます。こうした事実を技術士は数値や客観的に誰が見ても納得できるような指標をもって説明しなければなりません。
また、製品のリコール隠しなども大きな問題となりました。
自動車の走行試験データの改ざんなども、技術面から異議があれば依頼主や雇用者に説明責任を果たさなければなりません。
そうしなかった結果、社会的に大きな問題となってしまい、会社が傾くのではと思う程の大問題となってしまいました。
こうしたマイナス面だけではなく、逆にこうした技術を取り入れるとどのような効果が期待できるのかという付加価値を説明するのも技術士の役割と言えます。
近年ではコスト削減だけではなく、より高度な機能をつけることで製品を高く市場へ出そうという動きもあります。そうした場合に技術設計担当として、その機能をわかりやすく、客観的な事実に基づいた説明をする必要があります。
技術士の面接試験はその訓練でもあると言えるでしょう。
2017年05月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
4月28日までに受験申し込みをした方へ
申し込みも完了し、受験モードがスタートしましたか?まだ、何をどうやればいいかよく分からないと言う方も多いかもしれませんね。
選択問題と記述問題でそれぞれ対応方法が異なります。
選択問題:これはまず過去問題にトライして、正解か不正解かを確認しましょう。そして不正解の問題だけまた解いてみましょう。選択問題は2−3度やると正解になる問題と、全くはの立たない問題があります。勉強の対象は当然ながら後者です。まずはこれを「マスターしたつもり」になるまでネット等で勉強したら、記述問題に集中しましょう。数週間したら、また選択問題にトライしましょう。前回ほどではないけど、不正解の問題があります。人間の記憶は忘却するようになっています。でも、忘却したものを再度記憶するという作業を2−3回行うと記憶が定着します。脳が、忘れたらいけないのだと気づくのです。でも、どうしても正解できないものがあるでしょう。それは試験当日の朝に答えを丸暗記して対処しましょう。私もそれで2問ほど正解できました(笑)。
記述問題:これはやはり自分の専門分野で重要なキーワードを100個ほど抽出して、その各キーワードに関して概要と、課題と、課題への対策を技術ノートとしてまとめましょう。これが勉強の王道です。そして、この技術ノートが一通りできたら、それを見ながらでも良いので、600字の原稿用紙に概要と課題と対策などを記述しましょう。A4の技術ノートには900字相当の情報量があるので、600字ならなんとか書けるでしょう。でも、書きにくい部分や、不足している部分、過剰な部分がきになるはずです。そのように気づいた点を加筆修正します。これを2−3度行うと、かなり洗練した技術ノートになるし、記憶にも定着します。
記述問題への対応:問題を見てすぐに書き出すのはダメです。まず、出題者の意図をくみ取り、例えば、機能と課題と対応策であればそれに関するキーワードを記載した表を作成しましょう。そして、その表に書いた内容を説明できるようにフレームワークを決め、そのフレームワークに沿って記述していきます。その場合にも、図表は有効です。字数制限の対象外でもあります。
参考)記述問題への対応フローはマイブログ(http://hiroshi-kizaki.hatenablog.com/#edit)に掲載しました。よければ参考にしてください。
2017年06月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
平成28年度までは、試験開始から60分経過したら、答案用紙を提出して退室することができましたが、平成29年度は、途中退室ができません。
「Ⅰ 必須科目(択一式)」を途中で退室して、「Ⅱ 選択科目(記述式)」に備えようと考えていた方は、平成29年度はそれができませんので、ご注意下さい。
また、手洗いのための一時退室は従来通り認められますが、携帯電話などの持ち出し禁止が明言されていますので、こちらも合わせてご注意下さい。
以下に、「技術士第二次試験 受験申込案内」の記載事項を記しますので、ご自身で確認しておいて下さい。
平成28年度 技術士第二次試験 受験申込み案内
「3.受験上の注意事項」(P.17)
(17)各試験科目の試験開始後60分間及び試験終了前の10分間は、退室を認めません。無断で退室した場合は、「失格」となります。
(18)各試験科目の試験開始後60分を経過してからの退室や手洗いのための一時退室を認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。
平成29年度 技術士第二次試験 受験申込み案内
「3.受験上の注意事項」(P.17)
(17)試験時間終了前に答案用紙を提出して受験を終了することはできません。
(18)各試験科目の試験開始60分を経過してから、手洗いのための一時退室、又は棄権による退室は認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。なお、一時退室の際、携帯電話(スマートフォン、PHS含む。)、パソコン、ウェアラブル端末(スマートウォッチ等)、タブレット端末等の通信機器・電子機器を持ち出すことは禁止します。
2017年09月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士制度改革の一環として、昨年12月に発表された「今後の技術士制度の在り方について」の中で、技術部門、選択科目の統廃合が注目されています。
技術部門の一分野として選択科目、技術士部門の一つとして現行の部門では受験者数が極端に少ないなどの理由から、似ている部門の分野として統廃合が検討されています。
各部門の選択科目、専門分野の主な動向です。
この内容は改正案であり、正式決定ではありません。
機械部門
十分野から六分野に統合され、船舶部門から新たに一分野加わります。
船舶・海洋部門
一分野となります。
船用機器は機械部門へ移行されます。
航空宇宙部門
一分野に統合されます。
電気電子部門
発送配変電が電力・エネルギーシステムに名称変更となります。
化学部門
有機化学製品、燃料潤滑油が有機化学及び燃料に統合されます。
繊維部門
四分野が二分野に統合されます。
金属部門
鉄鋼生産システムと金属材料が統合され、金属材料・生産システムに統合されます。
資源工学部門
二分野に統合されます。
建設部門
変更なし
上下水道部門
三分野から二分野に統合されます。
農業部門
七分野から五分野に統合されます。
森林部門
林業と林産が統合されます。
水産部門
漁業養殖と水域環境が統合されます。
経営工学部門
五分野が二分野に統合されます。
情報部門
分野の名称変更のみで統合はありません。
応用理学部門
変更なし
生物部門
生物化学と生物環境が統合されます。
環境部門
変更なし
原子力部門
五分野が三分野に統合されます。
以上が各技術部門の選択科目、分野の統合状況となります。
建設、応用理学、環境部門は分野の変更を検討されておりません。
一方で、機械や経営工学など大きく分野が絞られた部門では、専門外の分野の勉強をしなければならない可能性もあります。
同じ技術部門であるため、多少内容は応用ができるとは考えられますが、大きな統合があった部門では、受験対策を見直さなければならないでしょう。
総合技術監理部門など総合的な技術が必要な時代ですので、あまり専門的過ぎる専門家は敬遠される傾向にあるとも言えるでしょう。今回の統廃合の検討はそんな時代を反映したものと言えます。
2017年10月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「あとで、やればいいや」と思って、課題を先延ばしにしたことはありませんか?
5分間だけ、スマホのアプリで息抜き。それから勉強を始めても、学習計画通りに進むから問題はない。そう思って、スマホを触り始めると、5分だったはずが、10分、15分となってしまうことは、よくあります。また、せっかく勉強をはじめても、すぐに息抜きが必要になり、勉強に取り組んではスマホをいじるというサイクルを繰り返してしまう人も多いはず。そして、結果的に、計画はギリギリすべりこみで終わらせたり、睡眠時間を削って取り組むことになってしまう。もし、そんな負のサイクルに入ってしまっているのであれば、先送りの習慣を見直すべきです。
取り組むべきことを先送りにすると、弊害があります。これは、調査データでも示されており、ピアーズ・スティールの著書『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』に紹介されています。一つの例として、レポート提出前の学生のケースが紹介されています。レポート課題が出されてから、提出日までの期間に取り組むべきことが、仮に100個あるとしましょう。ここでの100とは、仮のものですから、たとえば「資料を集める」だとか「1章を書く」だとか、そういったことだと考えてください。1日あたり、5ずつ取り組めば、20日後には、無事に100に到達します。しかし、先延ばしをする習慣があると、最後の5日間で、1日あたり20ずつ取り組むような事態になりがちです。本来であれば、4日かけて取り組むことを、1日でやるわけですから、クオリティも下がりますし、大慌てで取り組むので、気持ちは常に焦った状態になっています。もちろん、なかには課題にさく時間が十分ではないため、終わりきらない場合もあります。課題の取り組みを先延ばしにした学生は、最終的な仕上がりも、コツコツ取り組んだ学生と比較して、程度が低いものという調査結果が出ています。
この結果からわかるように、取り組むべきタスクを先延ばしにすることは、精神的な負担が大きいばかりでなく、最終的な成果物のクオリティを下げることになります。試験学習でいえば、クオリティの低下とは、つまり試験に通過できないということです。しかし、先延ばしは甘えではなく、習慣に問題があります。習慣を改善すれば、先延ばしグセをよい状態にすることは可能です。次回からは、先延ばしする習慣を改善するために紹介されている、具体的なアイデアを確認していきます。
2017年11月06日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
(以下は例年の状況であって、今年は違う形式かもしれませんのでご注意願います。)
試験会場は多くの受験者は渋谷フォーラムエイトです。
フォーラムエイトの建物の中に入ると手前と奥にエレベーターが見えます。(他のイベントと重なると人だらけで混乱します)
どちらでも良いのでエレベーターに乗り、7階で降りてください。(たしか11階以上に行きたい場合はどちらかに乗らなくてはいけません)
降りるとおそらく、エレベーターの前に女性が立っていると思います。
「技術士試験の方ですか?受付はこちらです」
と声をかけてくれ、受付に案内してくれます。
受付は廊下の一角にテーブルが置いてあり、そこに女性が2人座っています。
「合格通知書を見せてください」
と言われるので差し出すと、受験番号を確認し、会場案内図(注意事項も記載)に自分の試験室や試験時間、控え室が書いてあるシール(受験生一人ひとり内容が違うのでシールで対応)を貼って渡してくれます。
そして、控え室のある6階のオリオンホールへ行くように指示されます。(控え室待機は強制ではありません。一旦外に出て時間をつぶしてもOKです)
試験開始時刻5分前までに、試験室前のイスで待機します。
前の受験者がいれば、この頃に試験室から退出してきます。
(前の受験者がいなければ突然でびっくりしますが)予定時間がくると試験室のドアが開き、試験官が「○○さんですか?どうぞお入りください」と言われます。
ドアを開け入室すると、奥のほうにテーブルがあり、そこに試験官が2~3名座っています。(ドアを開けて声をかけてくれた試験官はイスに戻っているところかと思います)
テーブルの2~3m前にはイスが2つ置かれ、1つは自分が座るもの、もう一つは荷物を置く用であり、90度横向きに置かれています。
イスのほうに向かい横に立つと、試験官から「荷物を横のイスに置いてください。受験番号と名前をお願いします」と言われるので
「受験番号○○の○○です。よろしくお願いします」と答え一礼すると、試験官が「お座りください」と言いますので、「失礼します」と言って着席します。
そして運命の口頭試験が始まります。(試験室内は時計、ホワイトボードの有無が様々です。)
終了時間がくると(試験官が満足または不合格の見切りをつけると)
「それでは以上で終わります。お疲れ様でした」と言うので
立ち上がり「ありがとうございました」と言って一礼。
荷物を持ってドアに向かい「失礼しました。」でドアを開け退出時に一礼してドアを閉めます。これで自由です。
試験室前には次の受験生がいるかもしれません。
会釈なり軽く声を掛けるのもOKかと思います。
こうして長い時間を費やした試験は一瞬にして終わります。
2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師
平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。
建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。
以下はⅢ-1に関する記述です。
Ⅲ-1はICTの活用に関する問題でした。
i-Constructionは課題解決論文の「本命テーマ」といっても過言ではありませんので、取り組みやすいテーマ
だったと思います。
ただし、具体的な事例や効果の説明を求められているので、表面的な知識だけでは書ききることが難しかった
はずです。
一般論ではなく、河川、砂防及び海岸・海洋分野での具体例や、自然災害対応と言った部分に踏み込んだ記述
ができたかどうかがポイントとなります。
問われているのは以下の3点です。
①ICT活用で実用化された技術を2つ挙げて、それぞれ具体的な活用事例と具体的な効果
②自然災害を踏まえて、被害軽減や管理高度化の観点からICT活用で対応できる課題を2つ
③2つの課題に対して、ICTを活用した新技術開発あるいは既存技術応用の視点で対応策を提案
3つのうち、②と③は関連していますが、①に関しては単独の問いと考えて良さそうです。
まず①についてです。
既に実用化されている技術を挙げる必要があります。また、「河川、砂防及び海岸・海洋の分野において」
という問題文ですから、ICT土工等を取り上げるにしても一般論ではなくて、「河川堤防におけるUAVを
利用した起工測量」のように、専門分野における具体的な事例が必要です。
具体的効果については、日数の短縮やコストの縮減等が定量的に示されていると説得力が増します。
次に②についてです。
「自然災害を踏まえて」とありますから、津波、河川氾濫、土砂災害のように、具体的な災害を挙げると
具体性が増すはずです。
例えば河川氾濫であれば、長大な堤防沿いの点検をいかにして短時間かつ詳細に実施するか、というような
課題はICTの活用で対応策を考えられるはずです。
最後に③についてです。
②で挙げた2つの課題それぞれについて、ICTを活用した対応策を述べます。堤防の点検であれば、UAVで
得たオルソ画像の三次元化であるとか、UAVによるハイビジョンカメラ撮影等が考えられます。
「新技術開発あるいは既存技術応用の視点で」という問題文ですから、新技術開発・既存技術応用のうち
いずれなのか明確にすることも必要です。
といっても対応策が具体的であれば、おのずと新技術開発・既存技術応用いずれなのかはわかるはずなので、
結局はどれだけ具体的な対応策になっているか、に尽きると考えます。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2018年12月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士試験の最大の難所は、筆記試験と思われています。なぜなら、年度や部門によっては、合格率が10%を割り込むことがあるためです。
たとえば、平成30年度の筆記試験で、建設部門の合格率は6.6%でした。
総合技術監理部門の合格率も6.6%でした。
しかし、この数字は、法律関係の資格試験の合格率と比較したとき、それほどまでに厳しい数字ではありません。
たとえば、弁護士、司法書士、税理士などと共に8士業の1つである、社会保険労務士試験の平成30年度の合格率は6.3%でほぼ同じです。
そうは言うものの、技術士試験は、やはり難しい試験です。
その原因の1つが、春先に提出する業務経歴票です。
とくに、初受験の方は、この業務経歴票の重要性を認識できていません。
業務経歴票の5つの業務経歴と、業務詳細といわれる720字の小論文の出来・不出来が合否を大きく左右するにもかかわらず。
受験生が、5つの業務経歴を十分に検討すれば、自分に相応しい部門や専門領域を選ぶことができます。
不適切な部門等を選ぶと、不合格になる確率がきわめて高くなります。
また、受験生が、業務詳細をしっかり作り込めば、筆記試験に役立つスキルを効率よく身につけられます。
筆記試験では、課題や問題点、対応策や着眼点といった点を表現する必要があります。
業務詳細でも、これらの点をコンパクトに書く必要があります。
そして、業務経歴票が重要だという理由は、何よりも、口頭試験で、試験官がこの書類を手もとにおき、その内容について質問をしてくるためです。
業務経歴票の出来が良い受験生は、合格予定者として、口頭試験で念のための確認がされるだけになります。
ですから、技術士試験は、「業務経歴票に始まり、業務経歴票に終わる」のです。
2019年01月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士 情報工学部門の概要
GoogleやAmazonなどのIT企業が活躍できるのもコンピュータや情報ネットワークが基幹にあることが大前提となります。
コンピュータやネットはスマートフォンなどの普及により、今まで以上に身近なものとなりました。そんな情報化社会を支えているコンピュータ工学やプログラミングやネットワークの技術部門の内容を専門分野とする部門が、技術士情報工学部門です。
専門分野としては、コンピュータの構造や組み込みシステムの内容を問うコンピュータ工学、プログラミングやソフトウエアの安定性検証などの内容を問うソフトウエア工学、情報システムを使ったシステム構築に関する内容を問う情報システム・データ工学、ネットワークのセキュリティやネットワーク構築に関する内容を問う情報ネットワークの4分野があります。
技術士 情報工学部門取得後の活躍
技術士 情報工学部門を取得すると、情報系部門の専門家として、システムインテグレーションを行う会社や、情報システムを構築する会社に就職し活躍することができます。
NTTやKDDIといった電話会社も、現在は、自社設備としてサーバーを構築することが多いため、IT分野の業務に力を入れております。こうした会社でも活用できる可能性もあります。
情報工学部門は、今後5Gネットワークの開発など、多くの広がりが期待できる部門ということができます。
技術士 情報工学部門の問題点
他の分野と比較しても、受験者数も安定しており、一定の需要があります。
情報処理技術者やシステムアドミニストレータなど、他の知名度のある情報関連の資格もありますが、やはりそうした資格と比較しても難易度が高く、取得することで一定の技術水準をクリアしているとみてもらえることが多いようです。
プログラミングなどを行うのに許可が必要な資格はなく、誰でも仕事に従事することができますが、そういった仕事だからこそ、対外的に技術があることを証明する資格として技術士情報工学部門が活用されています。
2019年02月07日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受講生の皆様、こんにちは。
技術士の資格を取るように勧めると、大半の人は、
「いやー、無理ですよ。」と言って受験しようとも思いません。
総じて、「技術士=合格は難しい」
という概念があるからです。
では、その難しいという概念はどこから来るのでしょうか?
受講生にヒアリングをすると、
「合格率が10%程度だからです。」
と答えます。
確かに技術士資格の合格率は約10%という数値は事実です。
しかし、細かく見るとそうでもないのです。
2018年度までの試験で解説します。
これまでは、必須科目(択一試験)と専門科目(論文)がありました。
それぞれ6割が取れていれば合格です。逆に択一試験で6割取れていないと、
せっかく書いた論文は試験官に読まれることなく不合格が決定します。
では、どの程度の方の論文が読まれているのか?
それは、受験者の約50%です。
半分の人は択一試験で落ちるのです。
択一問題って難しいですか?いいえ、難しくありません。
なぜなら、半分以上が過去問から出題されているからです。
本屋に行けば、過去問題集が売っています。
どれでもいいので、1冊買ってしっかりと暗記すれば解けない問題ではありません。
受験生の半分が択一で落ちるということは、
択一で6割取れていれば、2次試験の合格率は2倍の20%になります。
さらに、論文までせっかく進んだ方でも、一発不合格の方が約1割います(事実)。
例えば、
です。
複数の回答書に回答を書くのですが、一番上の用紙にだけ名前や受験番号を書き
2枚目以降の答案用紙に書き忘れる方が多いのです。
10%も一発不合格者がいるのです。驚きですよね。
受験生の方々は、試験開始の合図とともに、全ての解答用紙に最初に記入してください。
ここまで読めば合格率が10%ではないことがわかるかと思います。
択一はしっかりと暗記し、全ての解答用紙に名前などを記入した段階で、合格率は30%となります。
3人に1人が合格できると考えると、難しい試験ではないと思えませんか?
論文対策とともに自分のモチベーションを上げる工夫をしてみてください。
2019年02月09日 作成 / 執筆:技術士システム【運営者】講師
平成31年度からの技術士 二次試験の改正について、一番の大きな変更点は、筆記試験の必須科目から「択一式」がなくなり「記述式」になります。
知識の整理ができたらば、とにかく論文の作成技術を高めることが必須です。
以下、日本技術士会より参照
平成12年の技術士法改正から十数年が経過し、産業構造や経済構造、社会ニーズ、国際的な環境が大きく変化し、それらに対応した技術士制度がどうあるべきか、その目指すべき方向性が改めて問われていることから、時代の変化に対応した高い専門性と倫理観を有する技術者の育成・確保のための技術士の資質の向上、技術士制度の活用の促進及び技術士資格の国際通用性の確保を目的として、平成27年2月より科学技術・学術審議会技術士分科会において、今後の技術士制度の在り方について審議が行なわれてきました。
その結果、平成28年12月に同分科会として報告書「今後の技術士制度の在り方」が取りまとめられました。同報告書では、第二次試験の試験科目(選択科目)の改正及び他の国家資格との相互活用の促進について具体的な改善施策が提言されるとともに、今後検討すべき事項がとりまとめられ、上記提言に対応するために関係する省令及び告示が改正され、平成31年度の技術士試験から実施されることとなりました。
平成31(2019)年度 技術士試験の概要について
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf
平成31(2019)年度技術士試験合否決定基準
https://www.engineer.or.jp/c_topics/006/attached/attach_6324_1.pdf
技術部門別の選択科目の内容【新旧対照表】
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_2.pdf
2019年05月08日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆様、お疲れ様です。
今回は技術士2次試験の試験問題作成側について考えてみましょう。
まず、試験問題を作成する人(作成委員)は、毎年12月~1月に推薦されます。
どのような人が推薦されるのかといいますと、
現役の技術士でかつ、大学教員や研究者です。
そして2月に決定され、3月~6月に作問されます。
各部門で数名が選出され、任期は3年といわれております。
さて、この中で見えてくる人物像が、作問委員は、
受験生の皆さんと一緒に仕事をしている同業者ということです。
受験生の皆さんと同じ情報を持ち、興味対象も同じ技術者であります。
そこで、予想問題を考えるわけですが、
あなたと同じ情報を持った技術者、すなわち、自分が作問委員であった場合どのような問題を作成するかと考えることが予想の第一歩となります。
作成のための情報源は何でしょうか?
業界紙、専門誌、学会誌、国土交通白書となるでしょう。
特に注目すべき場所は、特集記事です。
時事ネタにもなりますし、世の中でどのような流れがあるのか、
どのような事に関心が集まっているのかを知るとても良い情報源となります。
予想問題について、一人で考えようとしないでください。
同じ受験部門の受験生と情報交換をしましょう。
お互いに情報交換することで、注目すべき記事や事柄も変わってきます。
なるべく多くの問題に向かい合うことで、自分の知識量も増えてきます。
そして回答方法も受験生によって様々です。
良い部分は積極的に取り入れ、逆に悪い部分は指摘し合いましょう。
良い回答は誰が読んでも、すっと腹に入ってきます。
読んでいて、疑問が浮かぶ回答では合格はできません。
頑張って行きましょう。
論文の添削は随時受け付けております。
2019年05月15日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
既に論文の勉強を始めている受験生が多くいらっしゃるようで、数多くの添削依頼を頂いております。
今回は、あえて効率の良くない勉強法について書いてみます。
実は自分も含め、受験生の皆様の中にも、
効率が悪い勉強方法を実践されている方が多くいます。
具体的に例を出してみましょう。
あまり望ましくない、勉強は以下の通りです。
1.問題集のときっ放し
2.テキストの斜め読み
3.過去問の点数に一喜一憂
4.ながら勉強
5.一つの問題に時間をかけすぎること(考えすぎること)
1.の問題集のときっ放しは、時間が無い方や、問題を解くだけで満足する人がやりがちは勉強です。
勉強は「理解→記憶→忘却」の繰り返しです。
漫然と問題集を解くだけでは「理解」と「記憶」はできません。
問題集を解く意義というのは、自分自身、何がわからないのか、何を誤解していたかを把握し、記憶するためです。
問題は時間を測り、素早く解くべきですが、
解説の読み込みには十分時間を確保し、明日本試験があっても、
その問題は確実に解けると自信を持って言えるくらいにその場で覚えるようにしてください。
(人間はそれでも忘れます。気にせず繰り返しあるのみです。
何度も何度もしつこく記憶したか人が合格につながります)
5.の一つの問題に時間をかけすぎるということも、
よくしがちな失敗です。
数字を思い出そうと努力したり、いちいち悩んだりすることです。
問題を一読して答えの筋道が見当たらなければスッパリ諦めてさっさと解答解説を見ましょう。
回答が無い場合は、回答を知っている人にどんどん聞きましょう。
「タイムイズマネー」とは良く言ったものです。
普段の時間を考えると、お金に換算することは難しいですが、
試験勉強となると話は別です。
技術士の資格試験は年に1度しかありません。
そこで不合格の結果をもらうと、
来年、再度受験する必要があります。
受験料もタダではありませんし、
数十時間~数百時間の受験勉強を再度行う必要があります。
ストレスも多いはずです。(私もそうでした。)
今年、絶対に合格するぞ!という意志を持ち、
効率的に勉強を進めてください。
少しばかりのお金にも自分への投資とお考えください。
浮いた時間でどんどん問題集を解き、繰り返しの頻度を上げていきましょう。
2019年05月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
つい先日のことですが、防災、減災に関する講演を聞いてきました。
2011年の東日本大震災では津波により多くの犠牲者が出てしまいました。
多くの方が、なぜ逃げ遅れてしまったのか?
という話の中で興味深いキーワードが3つありました。
①正常性バイアス
②愛他行動
③同調バイアス
それぞれを噛み砕くと、
①多少の予期せぬ変化や新しい事象には正常の範囲内と処理するメカニズム
②他人の利益の為に報酬を期待せずに自発的に行う行動
③大勢の人がいる中に自分がいると、周りに合わせようとする心理
これらを、試験勉強に当てはめてみると、
以外に合致している部分が多くありませんか?
何度も不合格の経験がある方、もしくは技術士試験の合格率を考えると、
不合格という事象を正常の範囲内と考えていませんか?
周りに同じような受験生がいる場合、その方が「勉強していない」というと
安心して自分も怠けていませんか?
①~③は災害時・非常時に対しては、良くない行動なのです。
逆の行動を取ることができれば、逃げ切ることができ、
命が助かることに繋がります。
試験勉強に置き換えてみると、
いち早く自分の状況、到達レベルを察知し、正常でない事を認識しましょう。
今の5月末時点で、既に合格レベルに達している人が、果たしてどの程度居るでしょうか?
今が他者との差を広げるチャンスです。
他人の状況など気にせずに、ただひたすらに過去問と向き合ってみましょう。
過去問に回答することができない状況で、本番の問題に回答できるでしょうか?
多くの過去問や予想問題に触れましょう。
多くの問題に触れることで、必要なキーワードが見えてきます。
論文に必要な構成、背景が見えてきます。
また、何気ない講演やニュースも、全て技術士試験に繋げてみましょう。
倫理に関するニュースが流れたら、
技術士としてどうしたら防げたのか?と考えを馳せてください。
日常で暮らしているだけでも、多くのところにヒントがあります。
そのヒントに気づけるか否かは、資格試験にどれだけ意識が傾いているかです。
試験当日まであと2か月を切りました。
まだまだ知識は増やせます。
頑張っていきましょう!
2019年06月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
私は技術士となったあと技術士会に入会したり、
本業で色々な場において、技術士の方と会う機会があります。
その際に、試験委員をしていた方ともお会いし、
試験の採点に関する話を聞いたことがあります。
試験委員の経験上、一番強く仰っていたことが、
「論文」について、採点官も「人間」ですから、
どうしても「人間らしい採点となってしまう」という事です。
つまり、読みやすいor読みにくい、字がきれいor字が汚い、では評価は異なるし、
消しゴムでの消し跡で読めない、文章が長くて内容が入ってこない、
という印象の悪い論文では、なかなか加点できないというのです。
試験当日、初見の出題文から解答を記述するのですから、
完璧な文章を書くというのは難しいでしょう。
しかしながら、採点官の印象を良くするために、少しでも丁寧に書くことや、
主語述語を明確にして、伝わりやすい文章とするなどの基本は実践すべきです。
もう1つ、非常に多くの「白紙解答がある」ということを仰っていました。
白紙解答の場合は加点することができないため、必然的に不合格となってしまいます。
全体の60%以上で合格となります。
例え1つの論文で100点を取れたとしても、
もう1つの論文で0点の場合、平均は50点となり不合格となってしまいます。
しかし、全く解答が分からない場合でも、
何かしら記述がされている場合は、部分点として加点できる可能性があるのです。
以下に示すのは、解答できない場合、苦しくとも何かを書く!というレベルの例です。
白紙よりは、少しでも合格の可能性があるので書きますが、
当然、望ましいのは聞かれていることに端的に解答することです。
1.問われている事には、全て解答する事(義務)。
2.出題に関する背景や時事ネタを記述する(一般知識)。
3.技術士として今後勉強すべき事項であることを意思表示する(継続研鑚)。
非常に苦しく、問題文で問われている事ではないですが、
もしかしたら加点の可能性がある、という程度で覚えておいてください。
白紙解答よりは良いはずです。
2019年07月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆さん、こんにちは。
あと5日後には、技術士第二次試験が行われます。
持ち物などの準備は、終わりましたか?
今日は、私の気づいた注意点など書いてみます。
1、試験場の到着時間は、1時間前にする。
試験会場到着時間を集合時間に合わせる人はいないと思いますが、十分な余裕を持って下さい。
お勧めは、45分~1時間前には到着することです。
45分から1時間の余裕があれば、交通機関の事故でもタクシーなどに乗り換えることで何とかなります。
忘れ物があっても試験センターに相談する時間があります。
2、お弁当は、自宅から持参する。
お弁当を試験会場近くで購入するのは、難しいと考えて下さい。
試験当日は、受験生の人数だけ人が増えます。
例えば、500人の受験生の3割がお弁当を買い求めた場合、150人ですので、あっという間に売り切れます。
すなわち昼食無しになります。
午後の試験に差し支えるので、自宅からの持参をお勧めします。
もしくは、最寄駅で事前に買っておきましょう。
3、エアコン故障の場合を考える。
最近の試験会場は、エアコン完備です。
しかし最悪の事態を想定し、 エアコンが壊れた場合の暑さ対策を考えて下さい。
あるいは、エアコンの吹き出し口が座席になった場合の対策を考えて下さい。
このような場合があっても試験センターからの救済処置は無い考えます。
4、復元論文の準備をする。
試験の解答は、11月~12月の口頭試験で試験官の手元にあります。
記述した内容について、試験官は自由に質問できる状態です。
7月の試験でどのような事を書いたか、4か月間覚えておくのは至難の業です。
筆記試験の終わった直後に復元論文を作成する事をお勧めします。
5、受験票の写真と身分証明書を準備する。
受験票を撮影した写真と身分証明書があれば、受験票をなくしても何とかなる場合があります。
万一に備えて受験票の写真と身分証明書の準備をお勧めします。
それでは、体調に気を付けて、頑張ってください。
2019年08月05日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆様、お疲れ様です。
さて、8月になりました。
非常に暑い日が続き、本業の仕事を進めるだけでとても疲れます。
7月の筆記試験を受験した方、受験しなかった方、
合格の可能性がある方、不合格の可能性が大きい方など
様々な方々がおられると思います。
しかし、「今、何もやらない」という選択肢は本当に正しいでしょうか?
合格の可能性がある方は、口頭試験の準備を進める必要があります。
不合格と思われている方は、来年の受験の為に、再度勉強を始める必要があります。
偉そうなことを書いていますが、
私自身、「今やる!」というのは非常に難しいことだと承知しています。
一級建築士や技術士の過去の資格試験勉強でもそうでした。
今でも英語を上達させる勉強や、その他業務で必要となる資格は多くあります。
そして、今!すぐ!やるべきだとはわかっていてもなかなか動けないという
情けない状態でもあります。
そこで、私がどのように勉強を進めるか、についてご紹介いたします。
初めから1時間、2時間を勉強することはできません。
ですから、テキストを目の前に置き、5分間眺める時間をとります。
気持ち的には5分と思って始めますが、
キリが良いところまで読もう、もしくは解答しようという気持ちになります。
この繰返しです。
最初は2日に1回程度ですが、徐々に勉強を始めることに倦怠感を持たなくなってきます。
それでもサボりたいという衝動に負ける時もあります。
しかし、そういう気持ちも含めて「早く」始めることにメリット以外有りません。
暑く大変な日々が続きますが、
ぜひ頑張っていきましょう。
2019年08月06日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
受験生の皆様、お疲れ様です。
私の方への筆記試験本番の論文添削の依頼も一段落したところです。
試験制度が変わり、初めての年なので、
なかなか採点基準や合格基準が明確化していないため、
他人の採点に一喜一憂する必要はありません。
受験生全員が自分の回答に不満がありますし、改善点があります。
完璧な答案だ、という人など一人もいません。
基本的には、何も書けなく答案用紙の8割を埋めることができなかった、
という人以外は、合格を信じて口頭試験の勉強に移ってください。
技術士に合格する為には、口頭試験は必須です。
いつか必ず勉強する必要が出てきます。
ならば、合格を信じて、今勉強するのがベストでしょう。
技術士2次試験は、難易度が高いと言われていますが、
合格率は部門により異なりますが、約10%です。
10%という数字は、そこまで小さな数字ではありません。
例えば、マラソン大会で5万人が参加するものがあったとします。
入賞する人は毎日何十kmと走っているアスリートであり、
一般人が入賞することは非常に困難です。
そして入賞は大きな話題となり、名誉が与えられます。
しかし、5000番内に入ることは一般の方でも可能性があります。
また5000番の方が話題になることは全くありません。
技術士試験は、1番、2番を決める試験ではないのです。
上位10%の範囲に入れば、全員が等しく技術士になる権利が与えられるということです。
自分の論文に自信がないと仰っている受験生もいますが、
他の方と比較しても、そこまで自信を失う出来ではありません。
不安はあるでしょうが、ぜひ前に進んでみましょう。
口頭試験は、暗記する項目もあります。
早く始めて悪いことなどありません。
頑張ってください。
2019年08月06日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
人生100年時代で、1つの専門で、最後まで逃げ切れないのが、いまの現役世代です。働き手不足が、それに拍車をかけています。つまり、一人が二役も三役もやらないといけない時代になってきました。ですから、複数の資格にチャレンジするのは良いことです。
しかし、まったく違う資格の勉強を同時にやるのは、共倒れの危険が高まります。限りある時間が、まったく分散されてしまうためです。
ですから、つぎの3つの条件を満たす資格を狙うべきでしょう。
・試験内容や範囲に重複があること
・一部免除制度があること
・交互に試験勉強することで疲れないか、むしろ気分転換になること
そのうえで、一見、異分野と思える資格であれば、より有益でしょう。
例えば、厚生労働省が管轄する「労働安全コンサルタント」の試験では、技術士の機械、船舶・海洋、航空・宇宙、電気電子、化学、金属、資源工学、建設、農業(農芸化学、農業土木)、森林(森林土木)、経営工学(生産マネジメント)部門の二次試験合格者には筆記試験一部免除の特典があります。その他の部門の合格者にも受験資格の認定があります。
また、情報工学部門の二次試験合格者には、経済産業省が管轄する「中小企業診断士」の筆記試験一部免除があります。
さらに、全技術部門の技術士を対象に、特許庁が管轄する「弁理士」の筆記試験では一部免除があります。
とくに、経営コンサルタントである中小企業診断士や、知的財産権を扱う法律家である弁理士は、いわゆる理系よりも文系の領域になります。
つまり、技術士試験を足掛かりにして、業務の幅を広げられることを意味します。
ぜひ、複数の資格にチャレンジすることを検討してください。
2019年08月09日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
筆記試験の合否判定をしている受験対策会社があります。この合否判定で有用なのは、答案の「まずい箇所」の指摘です。その箇所が、なぜ点数を落としたのか、どのようにすれば加点につながるのかを検討することができるためです。
その取り組みができれば、合格できていた場合の口頭試験対策になります。仮に、不合格であったならば、そのカイゼンが次年度の合格につながります。
一方、合否判定でまったく有用でないのは、合格か不合格の講評です。なぜなら、これは、多くの場合は「不合格」と判定されているためです。合格と判定しているにもかかわらず、実際に不合格になってしまうとクレームにつながりやすいものです。そのため、合否判定は、当然に厳しめに評価されてしまいます。
ですから、合格か不合格か、白か黒か、〇か×か、という二者択一で考えるのではなく、「どのようにすれば、より良くなるのか?」「今の自分であれば、どのように書くのか?」といった自問自答をすると良いでしょう。
口頭試験は、難化の傾向にあります。
なぜなら、技術士試験のノウハウを、インターネットや受験対策会社から得られやすくなり、受験生の試験テクニックが高くなっているためです。つまり、簡単な質問では、受験生の真のスキルを評価できなくなってきています。
そのため、試験官は、「より本質的な質問を発する」ようになってきています。
例えば、5年ほど前であれば、「3義務2責務を説明してください」と質問されました。いまでは、「あなたのかかわる業務のなかで、秘密保持義務違反になるようなケースには、どのようなものがありますか?そして、技術士として、あなたは、どのように対応すべきですか?」のようになってきています。
受験対策会社やAXS技術士学院の講師のアドバイスを参考に、復元答案の点検に取り組まれると良いでしょう。
2019年09月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
技術士試験には、技術者倫理の理解が不可欠です。まず、一次試験の適性科目では、技術者倫理そのものに関して、15問すべてに解答する必要があります。
つぎに、二次試験の筆記試験では、令和元年度試験から、必須科目Ⅰの(4)の設問で、「(1)~(3)の業務遂行において必要な要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。」と、技術者倫理の出題がなされることになりました。この出題傾向は、来年度以降も続きます。なぜなら、必須科目Ⅰの評価項目5つのなかに、「技術者倫理」が含まれているためです。
さらに、二次試験の口頭試験でも、「技術士としての適格性」が問われます。当然に、技術者倫理に関する問いかけがあります。その端的な質問例が、「技術士法第4章に記されている『3義務2責務』について説明してください。」というものです。
さて、これらの対策ですが、お薦めするのが、つぎの3つです。
(1)一次試験の適性科目の過去問を読む。各選択肢をていねいに読み込むことで、技術士に求められている技術士倫理のポイントを身につけることができます。
(2)技術士法の目的条文(第1条)と第4章(3義務2責務)と、技術士倫理綱領を読む。
(3)「技術者倫理」の書籍を使い、事例を読む。例えば、放送大学教材の『技術者倫理』(著・杉野順)には、シティコープ・タワー、三菱自動車・リコール隠ぺい事件、雪印食品・牛肉偽装事件、東京電力・原子力発電所における記録改ざん等の重要案件についての記載があります。
技術者倫理は、技術士になるために、必ず身につけておかなければならない必須知識といえるでしょう。効率よく対策をしてください。
2019年09月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師
CPDとは何か?
Continuing Professional Development:継続研鑚です。
技術士試験に合格し、技術士となることがゴールではないということです。
このことは、技術士法や倫理綱領にも規定されています。
「技術士法」
第47条2
(技術士の資質向上の責務)
技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、
その他その資質 の向上を図るよう努めなければならない。
「技術士倫理綱領」
(継続研鑚)
10.技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。
ここに書かれていることは、当然口頭試験でも述べることができます。
Q:技術士を取得した後は、どのようなことに取り組みたいですか?
という質問がくることもあります。
その際に、CPDのことを述べたり、後輩の育成、部下の育成に積極的に携わりたい、と回答したりできます。
さて、CPDは何をすることを定めているのか?ですが、
CPD の範囲には、CPD によって獲得した能力を社会貢献に資する活動も含める。
一般に、次のように分類する。
① 能力を獲得する活動:講演会・講習会・シンポジウム・研修会・見学会等への参加、
論文発 表、口頭発表、執筆活動、資格取得、自己学習等
② 実務を通じた活動:表彰を受けた業務、特許取得等
③ 社会貢献活動:公的な機関等の委員会委員、講演会講師、技術指導等
とあります。
ただ聞くだけの講習会やシンポジウム参加でもCPD時間を得ることはできます。
しかし、講師として発表する側の場合は同じ時間でも重みづけが異なり、
多くのCPD時間を得ることができます。
目標とするCPD時間やAPECエンジニアの登録申請するために必要なCPD時間など、
調べて勉強する必要があるものもあります。
それぞれ、準備を進めましょう。
2016年11月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
わたしは、環境省の請負業務を行う組織に勤務しています。農林水産省など他の省庁では、技術士が、入札要件になることが多く、組織の受注力を上げるために、会社指示で受験することにしました。
職場には技術士はいません。
情報が限られていたため、受験対策会社のセミナー付き通信添削講座を活用しました。
二次の筆記試験では、環境部門(自然環境保全)で受験しました。前年の一次試験に続き、1度で合格しました。対策会社の、手厚いサポート講座を受け、直前模試も受けました。技術士に求められている要件は何かを、徹底的に理解するようにしました。講師の先生がアドバイスをくださったことを、何回も確認しました。
択一問題対策では、過去問とその類題を、繰り返し、解いて、訓練をしました。過去問は、平成13年以降の全問を対象にしました。1問あたりの解く回数は、少ししつこいですが、10回を目安としました。勉強場所は、平日には、通勤に使うバスと電車のなかで、休日には、問題集を持ち歩き、少しでも時間があれば、たとえ2、3問でも確認するように心がました。
論文問題対策では、基本方針の理解を重視しました。あらゆることを「現状把握→課題・問題点の抽出→解決策立案→期待される効果」の4つのステップで、考えることにしました。
また、近年の出題傾向として、リスクマネジメントに関する出題が増えています。そこで、「解決策立案→業務実施手順と留意事項→想定されるリスク→その低減策」の4ステップでも考えるようにした。これらの考え方を、自分のアタマのなかに定着させるために、書籍やインターネットで情報をこまめに収集しました。
このように技術士の試験制度を通して、自分の業務を振り返り、自分のスキルを高めることができました。驚くことは、業務が充実することが多くなったことです。それは、問題解決、課題遂行のやり方が、正しく身についたからだと思います。
これから受験される皆さんのご健闘を応援いたします。
2017年01月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
平成28年度の口頭試験も終了した模様です。
口頭試験に臨んだ方はお疲れさまでした。3月の合格を祈念しております。
口頭試験を受験した方の受験記録を確認すると、最近は業務詳細(720字)の「説明」を求める機会が減ってきているようです。
以前だと「業務詳細の内容を3分程度で説明してください」から口頭試験が本格的にスタートすることが多かったのですが、最近は
・試験官は業務詳細をしっかり読み込んで臨んでいる
・受験者はしっかりとした業務詳細を作成している
・時間的にロスしてしまい受験者に不利になる
以上の理由が原因かわかりませんが、質問だけで業務詳細が終わっているようです。
代わりに、その他の経歴を細かく確認し評価しているようです。
この傾向は平成29年度にも続くと思われます。
よって平成29年度対策としては
・業務詳細をしっかり練りあげて完璧なものにする。
・業務詳細以外の経歴もしっかり熟考する。
が必要と考えられます。
受験生にとって4月の時点ではなかなか本腰の人は少ないですが、この出願対策を怠ると口頭試験で泣くことになります。
「昨年、自分で作成したから大丈夫」
「筆記試験が合格してから考える」
では手遅れになります。
来年の3月に栄光を手に入れたいのなら、今すぐに行動することをお勧めします。
2017年02月07日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士試験は1年に1回しか受験チャンスがありません。
そのため、失敗を恐れて受験前に緊張が強くなることも多いはずです。
たとえば、難関大学を受験した学生の4人に1人が試験当日に微熱や腹痛などで体調を崩したという統計調査の結果が出ています(2012年,トレンド総研)
大学受験も技術士試験と同じように1年に1度しかチャンスはありませんし、人生の大きな進路を左右するイベントなので、極度の緊張状態が体調の変化に影響を与えていると考えて間違いないでしょう。
そこで、緊張を和らげるために参考にしてほしい方法がロシアの軍隊格闘術です。
「資格試験の勉強とロシアの軍隊格闘術にどう関係があるんだろう……。」と思うかもしれません。しかし、ここで紹介するロシアの格闘術「システマ」はソビエト時代のロシアで独裁者スターリンのボディーガードが実践していた護衛術を起源としています。極限の緊張状態での格闘術なので、時代は違えど現代の日本人が挑戦する資格試験とも遠くない不安や緊張を感じる状況だと言ってもよいでしょう。
近年、システマが注目されてきた理由に、その呼吸法があります。システマ呼吸法は命をかけた接近戦で不安や恐怖をコントロールするために生まれました。実践方法は以下の通りです。
1.息を鼻から吸い、口からはく。
2.身体の緊張状態を意識する。
3.身体のゆるんだ部分を意識して呼吸をつづける。
リズムを崩さず、呼吸をつづけることがポイントです。身体全体が快適になってきたらOKです。
わずか数分間だけ呼吸を意識するだけで、不安や緊張をコントロールして試験に集中できる方法です。試験当日はもちろんですが、いつでもリラックス状態を作り出せるように、日常の緊張を感じる場面で実践してみてくださいね。
2017年03月07日 作成 / 執筆:タートル講師
受験申込の書類は大きく2つの内容に分かれています。
1つ目は、1枚目の「技術士第二次試験受験申込書」です。これは氏名、住所、受験部門・科目、勤務先、
技術士補となる資格を有していることの証明等を記入します。
2つ目は、2枚目の「業務経歴票[証明書]」です。これは大学院における研究経歴、勤務先における業務
経歴、業務内容の詳細等を記入します。
1枚目については、全く事務的な内容なので、受験申込み案内に従って記入すれば問題ありません。
重要なのは2枚目の内容です。勤務先における業務経歴や業務内容の詳細の出来が、口頭試験に大きな影響
を与えるので、事務的に間違いがないことは当然として、「技術士にふさわしい」内容になっていることが
大切です。
今回は勤務先における業務経歴のうち、「業務内容」の部分にテーマを絞って、注意点を2つアドバイスしたい
と思います。なお、ここでは「技術士補としての経験」以外の受験資格で受験される方を対象としています。
まず1つ目は、割と事務的なことです。業務内容として書くべき仕事は、どのようなものが適切でしょうか?
受験申込み案内には、「科学技術に関する業務」が業務の経歴になると書かれていて、かつ注釈として以下の文章
があります。
『科学技術(人文科学のみに係るものを除く。)に関する専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、
設計、分析、試験、評価(補助的業務を除く。)又はこれらに関する指導の業務』
嚙み砕いて言えば、技術系の仕事で、計画、研究、設計、分析、試験、評価(又はこれらの指導)どれかに当てはま
っていることが大切です。
例えば、
○○○の計画
○○○の設計及び指導
のように、文末が「計画、研究、設計、分析、試験、評価(又はこれらの指導)」で終わっていれば、少なくとも事務的
には経歴としてカウントされると考えて間違いありません。ここまでは、最低限クリアすべきレベルだと考えてください。
2つ目の注意点は、口頭試験対策として大変重要なことです。これに関しては稿を改めて書かせていただきます。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年05月18日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
受験生の大半は今、論文対策で頑張っている頃でしょう。
基本的には過去問に対して論文を記述し、添削を繰り返していると思います。
その過去問の選択ですが、適当に選んではいませんか?
せっかくトレーニングするなら本番に出題されそうな問題を選択したほうが効率的ですよね。
出題される問題は大きく分けて2パターンあります。
1つ目は「普遍的内容」・・・過去に何度も繰り返し出題されているもの
2つ目は「最新話題」・・・ここ1~2年間の話題
「最新話題」は関係する書籍やホームページなどを参考に予想するしかありません。
「普遍的内容」は過去10年ほどの過去問を研究すると見えてきます。
同じキーワードが繰り返し出題されていることがわかってくると思います。
逆に1度しか登場しないようなキーワードは「最新話題」の出題であり、基本的にはもう出題されることはないでしょう。
その当時の重要ワードであり、現在では特に重要視されていないからです。
その「最新話題」の過去問でトレーニングしても試験本番ではまず出題されず、時間の無駄使いと感じるでしょう。
せっかくトレーニングするのであれば、本番出題されそうな「普遍的内容」の過去問でトレーニングすると一石二鳥です。
まずは過去問から「普遍的内容」の問題を抽出し、その過去問で基礎をトレーニングします。
ある程度評価の高い論文が記述できるようになったら、「最新話題」出題を予想し、最終仕上げをして本番当日を迎えるのが理想かと思います。
これらを独学でするのは時間が掛かるので、ベテラン講師に助けてもらうほうが効率的ではありますね。
2017年05月24日 作成 / 執筆:タートル講師
技術士第二次試験まで2ヶ月を切りました。
択一あるいは論文作成について、勉強の真っ最中だと思います。
順調に試験の準備が進めば良いのですが、仕事で突然のトラブルが発生したり、プライベートで大きな問題が発生したりで必ずしも予定通りになるとは限りません。
思っていた準備ができていないと、「今回はダメだろうから受験を見送ろうか」などと考えてしまうこともあるとは思いますが、試験を受けなければ合格の可能性はゼロです。
受験申込みをしたのであれば、万難を排して筆記試験を受験すべきです。
さて、今回は建設部門を対象にして、受験準備が十分にできないときでも、「これだけは最低限やっておきましょう」ということを述べたいと思います。
課題解決能力を問う論文(問題III)について、様々な課題に対応できる解決策を準備しておきましょう。
問題IIIでは、ある大きなテーマについて課題をいくつか挙げて、それらの課題に関する解決策を問うような設問が良く見られます。このときに、幾つか解決策の方向性を準備していれば論文の構成を考えることができると思います。
例えば、「ICTの活用」というのは様々な課題の解決策として有用です。
建設部門で良く出題されるテーマとして、担い手不足・老朽化インフラ対策の2つを考えてみます。
担い手不足であれば、熟練技術者の大量退職や若手技術者の不足を解決する方策として、ICT活用が有効です。老朽化インフラ対策でも、大量の老朽化インフラを効率よく点検する方策として、ICTの活用は有効です。
もちろん、個別の具体策はテーマによって違ってきますが、解決策の大きな方向性としては間違っていません。
このように、様々なテーマの解決策として利用できる「コンテンツ(ネタ)」を準備しておくことで、論文の骨子をうまく作ることが可能です。
しっかりと試験準備をすることが大切なのは言うまでもありませんが、どうしても準備ができないときであっても、可能な範囲で準備をして試験に挑みましょう。
*筆記試験対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年05月30日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
技術士第二次試験筆記試験まであと2ヶ月弱となりましたが、
勉強は順調に進んでいますか?
技術士試験を受験される方のほとんどが、普段の仕事では
パソコンで文章を作成されていることと思いますが、
ご存じの通り、筆記試験は全て手書きです。
以下の3つの目的で、手書きの練習をされることをお勧めいたします。
その1.漢字が出て来ない
パソコンでは、仮名で入力すれば漢字の候補が出てきて、その中から
選択するだけですが、手書きでは自分の手を動かして書く必要があります。
いざ、手書きで文章を書いてみると、簡単な漢字でも書けないことが
よくあります。
私もそうでした。
でも、手書きの練習をしていくうちに、だんだん書けるようになって
きます。
その2.考えてから書く必要がある
パソコンで文章を作成する場合、一旦、ざっと書いてから、前後を
入れ替えたりすることもできますが、手書きではそれができません。
筆記試験対策で、文章の構成を考えてから文章を作成する練習を
きっちりされている方は問題ないと思いますが、そのような練習を
されていない方は、ぜひ一度手書きで文章を書いてみて下さい。
「論文を書くのはお手のもの」と思っておられる方もご注意を。
その3.手書きの速度を把握する
600文字の論文を書くのに何分くらいかかるか把握できていますか?
文章の構成を考えるのにじっくり時間をかけたために、時間内に
最後まで書けなかったということが無いように、原稿用紙1枚を
手書きで書くのに必要な時間を把握しておくべきだと思います。
筆記試験まで、知識を蓄積することも重要ですが、ぜひ
手書きの練習もして、筆記試験合格を掴んで下さい。
2017年06月25日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
筆記試験まで、あとひと月を切りました。
皆さん、勉強は順調に進んでいますか?
計画通りに進んでいない方で、「今年度は、もう無理だから、受験やめようかな」と思っている方はいませんか。
でも、諦めないで下さい。
受験を止めたら、絶対「技術士」になれませんよ。
計画通りに進んでいなくても、諦めずに頑張って下さい。
以下、私からの「諦めないで」メッセージを記します。
・完璧に理解、記憶できなくても気にする必要はありません。択一式で、5つの選択肢のうち、「明らかに間違い」を見つけられるだけで、正解する確率は間違いなく上がります。この確率の上昇の積み重ねが択一式60点獲得の秘訣だと思います。
・完璧に理解、記憶できなくても気にする必要はありません。少しでも情報を頭に入れればよいというつもりでいいと思います。試験の直前に見たノートに書いていたことが試験に出たので合格できたということをよく聞きます。それは、最後の最後まで、諦めずにノートを見ていた人が言えるセリフです。
・完璧に理解、記憶できなくても気にする必要はありません。まとまった勉強時間を作る必要もありません。10分の時間があれば勉強できます。過去問1問解くには、10分あれば大丈夫でしょう。ノートの1項目見直すにも、10分あれば大丈夫でしょう。「まとまった時間を作らなきゃ」って構えるとしんどいです。10分の勉強を積み重ねていって下さい。無理せず、できることをやっていきましょう。
2017年06月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験の問題がうまくできなかった過去の挫折、トラウマになっていませんか?
「レジリエンス」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。近年、医学・心理学・社会学など学問の分野を超えて注目されているキーワードです。レジリエンスとは「反抗」「跳ね返り」などの意味があり、一度マイナスになったものが復活した際に過去よりも高い数値で回復することを意味します。たとえば、心理学的な分野で注目されているのが、精神疾患とレジリエンスの関係です。うつ病にかかる患者の数は、近年とても増加しています。なかにはうつ病の経験を乗り越えて技術士試験に取り組んでいる方もいるでしょう。うつ病の患者が、その病を克服したとき、うつ病になる以前よりも逆境や精神的なストレスに対する抵抗力が強くなるケースが確認されています。
ただし、すべてのうつ病患者が病状の回復後に精神的ストレスに強くなるわけではありません。なかには以前よりもストレスに弱いままの状態で苦しむ方もいます。心理学において、レジリエンス的な回復をする患者は過去の問題を直視し、立ち向かうことがカギとされています。たとえば、上司との人間関係が原因でうつ病になった場合に、会社員としての生活から逃避するのではなく、「どのように上司などの人間関係と向き合うべきか」を判断し、直面することが大切とされています。もちろん、パワハラやセクハラなど、一時的に逃げるべき瞬間はあるでしょう。ですが、どこかの段階で自分自身が抱えている課題や克服するための方法を考え、直面する必要があるということです。
このレジリエンスという考え方は技術士二次試験でも同じように考えられるでしょう。過去に一度でも失敗して合格できなかった経験がある人ほど「次もダメじゃないか」「失敗するのがこわいから受けたくない」といった課題を抱えているはずです。ですが、以前に合格できなかった問題、たとえば学習時間が思うように捕れなかったとか暗記が得意ではなかったとか、課題として抱えているものを見つけてみましょう。そして、自身が抱えている問題は学習によって克服できるものですから、諦めずに挑戦してみることがレジリエンスという考え方では大切です。逆境をバネに、挑戦を続けていきましょう。
2017年06月28日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
日本技術士会より技術士制度改革について提言がありました。
1.更新制度の導入
技術士には自己研鑽、資質向上の責務を果たすためCPDの努力義務がありますが、更新制度はありませんでした。
5年に1回程度、更新講習の受講義務化の予定です。
2.技術士補の廃止
技術士補登録の意義がほとんど無いのが現状です。
第二次試験の受験資格として技術士補を利用している人もほとんどいない状況です。
利用価値が無いものは廃止されるのも仕方ないかもしれません。
3.国際的通用性
国際エンジニア連合(IEA)の考えでは、今の日本の技術士制度ではそのまま国際資格認定されず、追加審査が必要なようです。
今後、第二次試験を見直し、対応できるようになりそうです。
4.他の国家資格との相互活用
技術士資格は「業務独占」ではなく、いわゆる「名称独占」資格なため、メリットが少ないと思われています。
他の資格受験時に一部試験免除などのメリットが少しありますが、今後対象を拡大していきたいようです。
上記は筆記試験受験時には特に関係ありませんが、口頭試験時は多少関係してくるでしょう。
また技術士を目指している以上、日本技術士会の動向はしっかり把握しておくことは大事です。
合格してからではなく常に情報にはアンテナを張ることが技術士には求められると思います。
2017年08月31日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
口頭試験のために、準備を入念にされることをお勧めします。
入念に準備された、口頭試験は、雑談のように、和気あいあいと進みます。
受験申込票を、受験対策会社に添削してもらった受験者は、十中八九、合格できるでしょう。
5つの業務経歴と、業務詳細が、採点官が求めるものに仕上がっているためです。
例えば、技術士に相応しい課題設定ができているか、問題点の絞り込みができているか、が明記されていることでしょう。
また、筋道だてて導き出された解決策が示されているでしょう。
そうすると、採点官は、「この受験生は経験豊富で、技術士に相応しい実務経験を持っているな」と思います。
そして、自分の評価に間違いがないか、ほんとうにこの受験生がやった業務なのか、を確かめるやさしい質問をします。
Q.この業務は何人でやったのですか?
Q.この業務は大学院での研究テーマと違いますね。それは苦労したでしょう?
Q.一番苦労したのは、どんなこと?
Q.関係者をまとめるのはたいへんだったでしょう。言うことを聞かない人もいるだろうし(笑)。
Q.学会は入っているの?何か学会に入って、業務でやったことを発表すると良いですよ。
口頭試験の講座で準備した想定問答集にない、なんだかよくわからない「世間話」が多くなってくれば、あなたが文句なしの合格圏にいるからかもしれません。
合格確実圏内に入れば、業務詳細の小論文も、丁寧に復元をしてメンテナンスをした筆記試験論文も、100個ほどつくった想定問答集も、拍子抜けするほど使わずに済むことが多いのです。
しかし、合格確実圏内に入っている人は、これらの口頭試験の準備を入念にしています。
口頭試験が終わって、「これは、受かったな」、そして「口頭試験は、意外とあっけなかったな亅と思えるように、しつこいくらいに準備をされてください。
2017年09月07日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
口頭試験の会場には、ホワイトボードが置かれています。
私が口頭試験を受けた際に、「業務内容について、図を描いて説明して下さい。」という指示がありました。
想定していないことでしたが、口で説明するより図があった方が説明しやすかったので、結果オーライでしたが、かなり焦りました。
図を描いて説明するように指示があった時のために、図を描く練習をしておく必要があるかと思います。
以下、図を描くにあたっての私なりの注意点を記しますので、ご参考にして頂ければと思います。
・まずは、全体図を描いて、装置(業務)の目的と課題を理解してもらうこと。
・次に、説明したい部分の詳細図を描いて、工夫した点と成果を説明すること。
・限られた時間の中で説明しなければならないので、あまり詳しく描きすぎないこと。
・限られた時間の中で説明しなければならないので、描きながら話をすること。
図を描くように指示されていなくても、図を描いた方が説明しやすい業務に関しては、「ホワイトボードを使わせていただいてよろしいでしょうか?」と申し出るのもありかと思います。
ただ、「ダメです!」と言われた事例もあるそうなので、図を描くことを前提とした準備だけではなく、ホワイトボードを使わない説明の準備もしなければなりません。
普段から、ホワイトボードをよく使われる方は問題ないかもしれませんが、普段はホワイトボードを使うことのない方は、実際にホワイトボードを使って練習することをお勧めします。
2017年09月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
わかりやすい日本語を書くためには、読点「、」の使い方が大切です。しかし、この読点、学校で詳しい使い方を習っている人は少ないようです。読み手がスムーズに理解できる日本語を書くために、読点の使い方を確認していきましょう。
「彼は徹夜明けに疲れきって眠りそうな友人と話した」
この文章を読んだとき、パッと意味がわかる方はいないでしょう。もし、わかったとしても、誤解している可能性があります。なぜなら、この文章の書き方では、「徹夜明け」「疲れきって」「眠りそう」がそれぞれ「彼」と「友人」どちらにかかるかわからないからです。
「彼は、徹夜明けに疲れきって眠りそうな友人と話した」
上記の表現なら、友人が徹夜明けで疲れ切っていて今にも眠ってしまいそうだとわかります。
「彼は徹夜明けに、疲れきって眠りそうな友人と話した」
この表現では、徹夜明けなのは彼であって、友人は何か別の理由で疲れきっていて眠ってしまいそうだと判断できます。
上記2つの例文はどちらが正しい日本語というわけではなく、書き手がどんな情報を伝えたいかで、正解が決まります。この例文からわかるように、読点は誤解を避ける文章を書くために、欠かすことができません。
朝日新聞の記者、本田勝一さんは著書『日本語の作文技術』のなかで、代表的な読点の使い方について言及しています。
上記4つが読点の一般的な使い方としています。この4つの読点のルールはあくまで、よく使われるだけであって、日本語の文法として厳しく定められているわけではありません。わかりやすい読点の打ち方を身につけるコツは、意識して日本語を読むことです。特に、技術士論文の参考解答などを活用すると、技術士試験対策としては効果的です。わかりやすい日本語を書くために、読点を意識してみましょう。
2018年02月11日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士を目指す皆様へ
技術士試験の願書を出すのが4月。筆記試験と口頭試験を終えて、合格発表を受けるのが翌年の3月です。このような長期の期間で頑張るにはモチベーションをいかに維持するかが重要です。
私のオススメは、やはり同じ志を持つ仲間を作ることだと思います。同じ志を持つ人と情報共有することで受験に対する知識も高まりますし、厳しいハードルをクリアできればともに喜びあうことができます。でも、一番の効果は、やはり同じような志を持つ人が頑張っていることを感じることが自分への励みになるし、自分が頑張ることが相手への励みになる。
技術士試験は、別にトーナメント競技ではない。自分が合格するかどうかと、仲間が合格するかどうかは直接的な因果関係はありません。しかし、精神的な絆を持つことによって、自分だけではなく、仲間とともに一緒に合格を祝うことができれば最高だと思いませんか。
技術士の業務は、20の一般部門と総合技術監理部門に分かれます。それぞれに専門分野があるので、お互いの能力を尊敬し、尊重する文化があります。基本的に技術士通しは仲が良いです。
受験を決意する段階においても、勤務先の会社内で仲間がいればぜひ一緒に頑張ってほしい。もし、勤務先に受験者がいなくても、同志を見つけて、ぜひ一生の仲間かつライバルを見つけてほしいと思います。
以上
2018年04月02日 作成 / 執筆:タートル講師
技術士第二次試験の受験申込書の配布が始まりました。
これまで技術士ニュースを通じて何度もお伝えしたように、受験申込時に作成する「業務内容の詳細」は、口頭試験における主要な資料となります。
「とりあえず、このくらいで」という安直な気持ちで作成・提出することは厳禁です。必ずしっかりと作り込んでください。
今回は「業務内容の詳細」をどのような構成で作成すれば良いか、一例を紹介します。部門により何を詳しく述べるのか等、比重の置き方も違うかと思いますが、参考になれば幸いです。
1.立場と役割(2~4行程度を目安に)
当該業務について、自分がどのような立場で、どのような役割を果たしたのかを記述します。業務の概要も記載して、業務全体のイメージがわかるようにしておくと更に良いです。
2.技術的課題(5~7行を目安に)
業務を遂行するにあたり、支障となり乗り越えないといけなかったことを記述します。例えば工事で掘削を進めていたところ、当初は想定していなかった脆弱な地層が出現したので、斜面崩壊を防止しつつ工期内に工事を完了させる必要が生じた、というような事です。
3.技術的提案(5~8行を目安に)
技術的課題を解決するために、あなたが提案したことを記述します。単に「こういうことを提案しました」ということではなく、「(課題の原因となる事象は)〇〇によるものと推測した。それを解決するためには□□が必要だと考えた。そこで私は△△の実施を提案した」というように、提案に至るプロセスを含めて記述してください。
4.技術的成果(3~4行を目安に)
提案内容を実行した結果、どうなったのかを記述します。必要に応じて、現時点における評価や今後の展望についても記述します。
720字しか記述できませんので、業務について総花的に紹介するのではなくて、課題や提案を1点か2点に絞り込むことが大切です。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。