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試験官に負担をかけない文章にすること

2019年02月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験のヤマ場は、二次試験の筆記試験です。なぜなら、その合格率が10%前後で、多くの受験生が苦しむためです。


一方で、試験官にとっても、筆記試験の採点は、たいへんな作業です。

何十人もの答案に目を通し、正確に受験生のスキルを採点することが求められるためです。

 

となれば、試験官に読んでいただくのに、あまり負担をかけない文章にする配慮が必要です。

 

時間をかけず、あまり読み込まなくても、内容が理解できる文章がベターです。


たとえば、つぎのようなテクニックを使うのも一案です。

 

つまり、パラグラフの先頭に、「一般に、・・・、〇〇法が採用されている。」という文案Aと、「〇〇法の採用が一般的である。」という文案Bがあったとします。

 

その場合、文案Aのほうが、試験官に配慮していると言えます。
なぜなら、試験官は、はじめの数文字を読んだだけで、「この一文目で一般論を述べて、次の二文目以降で持論を展開するのだな」と無意識に認識して読んでいけるからです。

 

一方で、B案では、最後のほうまで読み進めないと、一般論であることがわかりません。

ですから、一文目を読み進めるまで、一般論なのか、受験生の持論なのか不安になりながら、読むことを強いてしまいます。

 

できるだけ読んでもらわずに、内容を理解してもらうための工夫として、ほかに、「大きいものから小さいもの」「古いものから新しいもの」「抽象的なものから、具体的なもの」などのように、順序にこだわってみましょう。

 

たとえば、「1970年代にX法が開発され、2000年代にY法が開発された。2015年に、両法を組み合わせたZ法が開発された。」のように並べます。

そうすると、「2015年」を読んだあたりから、試験官は、つぎに3つ目の方法が書かれているだろうと無意識に認識して読んでくれます。

そして、そのとおりに文章が展開されていて、うれしい気持ちになるものです。

 

試験官に読んでいただく、という姿勢で答案を作成することをお勧めします。

技術士試験は時間との闘い

2019年02月06日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、すでに勉強を始めているでしょうか?

技術士2次試験は、2019年7月15日です。

あと、約150日しかありません。技術士2次試験の試験内容は容易ではありません。

いかに効率よく時間を作るか、これが合格のためには非常に大事なものになります。

通常のお仕事があり、休日はご家族のために時間を費やす必要もあるかと思います。

 

一例として、どのように時間を作るかについてご紹介致します。

 

まず、最も時間を多くとれる時間は、通勤時間です。

電車での通勤の方に限定されますが、片道1時間の通勤時間を勉強時間に充てることができれば、1日2時間を確保することができます。

月に20日間出勤すると月に40時間、2次試験までに200時間近く勉強時間を確保することができるのです。

ただ、車内でできる勉強に限られます。たとえば、キーワードについて調べることや、論文の構成を考えることはできると思います。

次は、休日の時間の使い方です。

休日すべてを勉強に充てることは難しいですが、

例えば午前中だけ、もしくは夕方以降など、少なくとも3時間は勉強時間に充てたいところです。

なぜかと言うと、通勤時間での勉強では「論文を書く」という勉強ができないからです。

2次試験では1800字を限られた時間で書き上げることが必要になります。

つまり電車の中でキーワードの「インプット」を行い、自宅で「アウトプット」を行うという方法です。

 論文を書く際には、試験時間と同じ時間をまとめて書き上げる訓練をしてください。

休日に3時間でも勉強に充てることができれば、2次試験までに120時間は確保できるはずです。

これでも合計で320時間です。合格を狙うためにはもう少し勉強時間を確保したいところです。

隙間時間に10分でも20分でも参考書を開くように癖をつけましょう!

技術士試験合格には暗記も大事

2019年02月08日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

どんな試験を受けるにも暗記しなければならないものは必ずあります。

数学でも数式、免許でも標識、TOEICでは英単語などです。

では、どうしたら効率よく暗記ができるのでしょうか?
私の経験から得られる方法をいくつかPICK UPしてみました。

 


1.ただ覚えるのではなく、理解する。

理解すれば記憶しやすくなるはずです。

2.全体から理解し、徐々に細かい部分に到達する。

まずは全体の流れを見渡してから細部に移る方が、理解が楽です。

イメージとしては、芯となる幹を作ってから徐々に枝葉を増やす感じです。

3.記憶が消える前にもう一度覚える。

反復する事が大事なのは、理論的にも証明されています。

忘却曲線というやつです。

4.60分毎にテーマを変える。

集中できる時間は15分間隔であり、最大でも60分程度です。

1つのテーマを60分間勉強し、休憩を15分程度入れてから別のテーマに移る。


5.字に書く、口で読み上げ耳で聞くなど、5感をフル活用して暗記する。

これはキーワードだけでなく、論文の内容でも一緒です。

例年似たような出題がありますから、

回答を暗記するくらいたくさん書くことも大事です。

6.因果関係や課題・解決策、メリットデメリットなどを結びつける。

物事は、原因と結果がセットになっています。

また論文での出題も必ず現状の問題点を挙げ、

解決策を答えよという問われ方をされます。
 

7.十分な睡眠をとりましょう。

睡眠により寝る前の記憶を脳内で整理してくれます。

余分な夜更かしは避けましょう。

いかがでしょうか?

科学的に立証されている暗記法に、私の経験を交えて書いてみました。

暗記すれば受かる試験、というほど簡単な試験ではありませんが、

暗記しないと始まらないのも事実です。

自分なりの暗記法を探してみて下さい。

技術士2次試験:心理学の観点から合格を目指す

2019年03月05日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

資格試験や受験などを控えた受験生にとって、一番の敵は自分の心だと思います。

勉強期間中はとてもつらいですし、焦りや不安、疲労感ややる気が出ないなど、負の心理にはまることも多いです。

 

こうした「良くない」傾向が出てきたら、心理学を思い出して原因を探ることで解決できることもあります。

受験生が陥りやすいパターンを心理学の法則からひも解いてみましょう。

①「パーキンソンの法則」:与えられた時間を全て満たすまで膨張すること

②「一貫性の原理」:無意識に行動や態度、発言について一貫性を保ちたいと思うこと

③「バーンアウト症候群(燃え尽き症候群)」:今まで情熱的に注いできたことに、急に意欲が低下し、自己嫌悪やうつ状態になること。

 

①例えば、Aの議題について2時間会議をしましょう。といった場合に、2時間ギリギリまで時間を使ってしまうことはありませんか?

また、子供が夏休みの宿題を最初にやらずに最終日まで残ってしまうなどです。

これらの行動は全て受験生に当てはまります。

まだまだ資格試験日まで時間があると思っていませんか?

資格試験の試験日までまだ余裕があれば、勉強を今すぐ始める必要はないと考えてしまうのも、

「パーキンソンの法則」が働いているからです。

まずは自分の心理に「パーキンソンの法則」が働いていると自覚し、自分の心理にブレーキをかけましょう。

他の受験生はまだ取り組んでいないと優越感を持ち、自ら積極的に時間管理を行いましょう。

 

②すぐあきらめるような三日坊主の悪癖から抜け出して勉強を続けるために、この「一貫性の原理」を活用しましょう。

「一貫性の原理」は、自分一人で決意するのではなく、大勢の前で宣言すると強く働きます。

家族、友達、会社の同僚などに「勉強をやり続ける」、「合格する」と宣言するのです。

宣言することにより、ダメな人だと思われたくないという心理が働き、頑張ることができるようになるでしょう。

 

③元々は、医師や教師などにあらわれる「極度の疲労と感情枯渇の状態」が注目されて生まれた概念で、

心的エネルギーが過度に要求される職種であるのに人間が相手であるために努力しただけの結果が出るとは限らず、「目に見える成果」が得にくいことが原因です。

そのストレスから生じる状態を、アメリカの精神分析医、フロイデンバーガーが「バーンアウト=燃え尽き」と名づけました。

予防法としては、燃え尽きの兆候に早めに気づくことが大切です。

兆候に気づいた場合は、自身の生活様式を見直して、セルフケアを行いましょう。

リフレッシュも時には大事ですし、先月の自分よりも前進したとわかるように目に見える結果を残すことも大事です。例えば、予想問題を解いてみる、採点してもらうでも良いでしょう。

定期的に論文を添削してもらい、その都度コメントを真摯に受け止めて復習するということが大事です。

その時点での自分の実力を理解することもできるし、モチベーションにも繋がります。

是非、お手伝いをしたいと思っていますので、何でもお気軽にご質問してください。

技術士2次試験合格発表前日

2019年03月07日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験を受験した受験生の皆さん、いよいよ明日は筆記試験の合格発表日です。

楽しみにしている方、ドキドキしている方、既にあきらめムードの方、色々おられると思います。

昨年1年間頑張ってきた努力は決して無駄ではありまえん。

不合格という結果が出てしまった方も、あきらめずにスグ行動に移してください。

 

なぜなら、今現在のあなたの実力が最大値です。

ここで力を抜いてしまうことで、来年の試験に合格することができるでしょうか?

 

少しでも上の実力を付ける必要があるからです。

 

がむしゃらに勉強を始めても意味がありません。

 

各項目でA,B,Cの判定が付いた合格不合格の通知書が自宅に届きます。

まずは判定から自分の実力に何が足りないのかを分析することも大切でしょう。

そして、7月までのスケジュールを立ててみてください。

いつまでに何を終わらせる、という大まかなものでも構いません。

 

そして、来年度の試験から変更される専門分野の試験対策をどうするのかも考えてみて下さい。

傾向と対策については、以下に以前書いたニュースがあるので参考にしてください。

 

技術士2次試験変更の傾向と対策(2019年度)

http://gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=412

 

また、そろそろ2次試験申し込みの時期となります。

申し込みには、今までの業務経歴とその中の1つについて720字で詳細に紹介する必要があります。

この業務詳細記述は、申請時にチェックされることはありません。

しかし、筆記試験が合格した後の口頭試験にて必要とされます。

口頭試験にて、ここに記述した業務について、数々の質問がされます。

その質問に耐えうる経験をピックアップするようにして下さい。

また、なるべく自分の役割、課題、解決策、その効果がわかるように書いてくださいね。

 

平成30年度と平成29年度の合格率を対比してみた。

2019年03月19日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

平成30年度の合格発表から10日ほど経過しました。今年度の技術士試験に見事に合格した人は素晴らしいと思います。受験者数と合格者数を各部門で昨年度と今年度で対比させてみました。気になる点を箇条書きで整理したいと思います。

 

1) 全体の傾向
 受験者数は昨年度とほぼ同様で約2.6万人だ。しかし、合格者数は昨年度の3,501人から2,355人と33%も減少している。合格率も13.3%から9.1%に減少し、非常に厳しい年度となった。

2) 合格率が増加した部門
 全体的に厳しくなった技術士試験だったが、合格率が増加した部門もある。機械、金属、資源工学、衛生工学、水産、応用理学、生物工学だ。この中で最も増加率が大きいのは、水産部門の13.7%から21.1%へと7.4ポイントの増加だ。水産部門は技術士を強く求めているのかもしれない。

3) 合格率が減少した部門
 特に受験生の多い建設部門、総合技術監理部門、電気電子部門等で合格率が厳しくなったために、全体の合格率も低下した。特に、建設では12.8%から6.3%と半減している。また、総合技術監理でも9.8%から6.4%とかなり厳しくなっている。

4) 合格率が最も高い部門
 今年度の合格率で最も高い部門はどこだろう。金属部門が昨年度の43.5%から46.5%にさらに増加している。続いて生物部門が39.6%から41.0%と増加している。

5) 合格率が最も低い部門
 今回は6%台の部門が3部門ある。それは建設の6.3%、総合技術監理の6.4%、そして情報工学の6.5%だ。残念ながら自分も情報工学の情報ネットワークにトライしたが、84人受験して、筆記合格が4名だった。4名は全員合格かと思ったら1名落ちている。84名受験して3名合格なので合格率は3.6%だ。これは辛い。

まとめ
 平成31年度から受験科目が再編されるし、受験方法も改訂される。合格率は低下しているが、平成31年度は引き続き厳しくなるか、それとも反転するかは現時点では判断できない。言えることは、しっかりと準備をして、最善を尽くすことだ。そして、合格するためには、自分は合格すると信じること。そして、合格への受験プランを作成し、それを凡事徹底して、愚直に繰り返すことだ。皆さんの健闘を祈ります。

以上

 

勉強と研究

2019年03月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

勉強と研究の違い
勉強とは自分は知らないけど世の中では既知な知見を得ること。教科書で学ぶことは学習だ。一方、研究とは、世の中でも未知な知見を得ることだ。教科書を新しく作ることは研究と言えるだろう。

技術士になるには学習が必要
技術士の過去問題は公開されている。こんな問題が出るよと前もって見せてくれている。なので、こんな問題が出たら、こんな風に解答しようと準備しておけば良い。これがいわゆる技術ノートだ。自分の場合には、重要そうなテーマを100個ほど集めて、それに対して、そのキーワードの概要=特徴と、課題と、その課題への対策をA4でまとめる。そして、その技術ノートを見ながら、600字の原稿用紙に特徴とか課題を書くドリルをする。原稿用紙にうまくかけた時にはそれを技術ノートにフィードバックして改善する。逆に原稿用紙にうまく書けないときは、そもそも技術ノートが行けていないので、補強する。これを3回ぐらいやると、かなり使える技術ノートになるし、まとめるべきキーワードがどんどん増えてくる。

技術士になったら研究にシフト
技術士試験に合格した後も、技術ノートを磨くべきという人もいる。しかし、より重要なことは、それまでに学習した内容をベースにしてもっと深堀すべきだと思う。自分なりに解決できるような社会的な課題を探したり、技術動向を調べたりすることと、それをアウトプットすることだ。学会でもいいし、ブログでもいい。大事なことは色々な新しいことに興味を持ち続けることだろう。自分も分からないことがあるとまずWikiで調べるが、どんどん深く調べていくと、最後はWikiに書かれていないことにたどり着くことがある。Wikiに書かれていることを調べるのは学習だけど、Wikiに新しい内容を書き込むことは研究活動の一つと言えるのではないだろうか。

まとめ
技術士は実社会の課題を解決することがミッションだ。そのためには、勉強は必要だが、それだけでは不十分だ。やはり研究することが必要だ。そして、研究成果を上げるには、テーマ選定が重要だ。どんなテーマを設定するかは、やはり自分が好きなこと、興味のあること、求められていることが候補だろう。個人的には、好きなことを好きなだけ研究し続けるのはワクワクするし、楽しい。そして、それが他人にも認められて、後追いで自分の仕事になることはなんども経験した。あなたも技術士になってワクワクしながら社会的課題を解決しませんか。

以上

技術士2次試験 成功の裏に隠された事実

2019年04月26日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、お疲れ様です。

突然ですが、あなたの周りに、何かに成功した人や成功した会社があるかと思います。

すぐ身近な方でなくとも成功例はいくつか知っていると思います。

例えば、最近、株価も知名度も急上昇していたZOZOTOWNや、

陸上100m走で日本人の中で初めて9秒台を出した桐生選手などです。

我々から見ると、報道でそのような事実を知るわけですから、

たった1夜にして成功・有名になったと思うかもしれません。

 

しかしながら、桐生選手は中学校時代から陸上に励み、数々の大会で好成績を残していることから、

これまでの努力が伺えます。

世間に大々的に知られる何年も前から、計り知れない程の努力を続け、

怪我などの困難にも立ち向かいながら頑張ってきた結果なのです。

 

これは、資格試験でも同様のことが言えます。

資格試験は、合格発表によって、合格者と不合格者にわけられ、

社内や世間からの評価が一変します。

合格者には、今後の重要な仕事や、大きな責任を追うような仕事も振り分けられるでしょうが、

不合格者には今まで通りの業務しか振られないかもしれません。

 

その差はどこから来るのでしょうか?

周りの人は合格不合格の結果しか評価しませんが、

その裏には膨大な努力があるからです。

 

毎日、仕事が終わった後や皆が休憩しているはずの昼休みなど、

時間を見つけてはコツコツと勉強した結果が差として現れます。

数年間頑張って合格を勝ち取った方もたくさん見てきました。

あきらめずに勉強を続けた結果です。

 

辛いと感じることは多々あるでしょう。

しかし、合格を勝ち取るためには必要な努力です。

 

頑張って行きましょう。

 

論文の添削は随時受け付けております。

技術士2次試験_論文の精度を高める

2019年05月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。

既に論文の勉強を始めている受験生が多くいらっしゃるようで、数多くの添削依頼を頂いております。

今年度から択一試験が無くなり、必須科目(技術部門全般にわたる専門知識や課題解決能力が問われる問題)も論述となりました。

試験問題が変更になったからといって、勉強方法がガラッと変わるわけではありません。

択一問題を回答する上で必要な知識、すなわちキーワードは、論文を書き上げる為に必要な知識でもあります。

すなわち、キーワード集を作成することは論述にも有益となります。

今までの試験の選択科目Ⅱ-1でも専門知識が問われております。

 

よく言われているキーワードの数ですが、

参考書にもありますが「100個」は頭に入れておきたいですね。

あと試験日まで約2か月です。

今日から毎日2個キーワードを学習するだけで達成できる数です。

このように考えると、決して難しい数ではありません。

キーワードは参考書で読むだけで暗記できる人は、そう多くないはずです。

やはり、自分のノートに書き込んだり、暗記グッズを使用したり、

ご自分のやり方で勉強してみて下さい。

 

では、どんなキーワードが良いのか?

それは、やはり過去問を最優先してください。

過去問は技術士会のHPに毎年UPされています。

 

また、受験部門の法令や国の制度について

インターネットや、雑誌などでキーワードを拾ってください。

 

そして大事な事は、暗記(インプット)だけでなく、

必ず論述(アウトプット)をすることです。

当日、いきなり論文を書けと言われて上手くできるわけがありません。

 

さらに、自分が書き上げた論文を、かならず第三者にチェックしてもらうことが大切です。

とくに技術士の方であれば尚良いでしょう。

 

自分が書いた論文の良し悪しを、自分自身で気づくことは難しいことです。

どのような箇所に気を付けた方が良いのか、をまずは添削してもらいましょう。

 

添削依頼は、メッセージから随時受け付けております。

宜しくお願いします。

http://gizyutushi.com/system/index.php?cont=udetail&id=711

日常業務と試験勉強を切り離さないこと

2019年05月10日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の対策は、日常業務のなかでやることが重要です。実務を専門的応用能力を駆使してやり遂げられるのが技術士だからです。

 

その証拠に試験の評価基準は、業務上のスキルを意識した書きぶりになっています。

例えば、必須科目Ⅰで問われる「応用能力」は、つぎのように定義されています。

 

「これまで習得した知識や経験に基づき、与えられた条件に合わせて、問題や課題を正しく認識し、必要な分析を行い、業務遂行手順や業務上留意すべき点、工夫を要する点等について説明する能力」

 

これは、いつもの仕事でやっていること、やろうとしていること、にほかなりません。

 

なかなか難しい業務があって、「予算が足りないから」「必要な機器がないから」と言い訳している人は、技術士試験でも苦労します。

一方、カネがないなら知恵によって成し遂げようとする人や、既製品がないから自作の機器をつくろうとする人は、先行き明るいでしょう。

仕事を一生懸命やることさえも試験勉強になっているからです。

 

業務遂行手順や業務上留意すべき点について、マニュアルをつくったり、メモ書きを作ったりして、部下や同僚、上司に説明している人も、それが試験勉強になっています。

 

また、選択科目Ⅲの出題内容には、つぎのように書かれています。

「選択科目に関わる観点から課題の抽出を行い、多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して、その遂行方策に提示できるかを問う」

 

つまり、日常業務で、Aの場合には〇〇、Bの場合には△△、Bの場合にCという制約条件が加わったら××というように、さまざまな視点から分析していれば、それが試験対策になっています。

 

どうか、仕事が忙しいから対策できないと言わずに、技術士としての振舞いで仕事をしてください。それも試験対策になっているのですから。

技術士2次試験_効率のよくない勉強法

2019年05月15日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。

既に論文の勉強を始めている受験生が多くいらっしゃるようで、数多くの添削依頼を頂いております。

今回は、あえて効率の良くない勉強法について書いてみます。

実は自分も含め、受験生の皆様の中にも、

効率が悪い勉強方法を実践されている方が多くいます。

具体的に例を出してみましょう。

 

あまり望ましくない、勉強は以下の通りです。

  1.問題集のときっ放し

  2.テキストの斜め読み

  3.過去問の点数に一喜一憂

  4.ながら勉強

  5.一つの問題に時間をかけすぎること(考えすぎること)

 

1.の問題集のときっ放しは、時間が無い方や、問題を解くだけで満足する人がやりがちは勉強です。

勉強は「理解→記憶→忘却」の繰り返しです。

漫然と問題集を解くだけでは「理解」と「記憶」はできません。

問題集を解く意義というのは、自分自身、何がわからないのか、何を誤解していたかを把握し、記憶するためです。

問題は時間を測り、素早く解くべきですが、

解説の読み込みには十分時間を確保し、明日本試験があっても、

その問題は確実に解けると自信を持って言えるくらいにその場で覚えるようにしてください。

(人間はそれでも忘れます。気にせず繰り返しあるのみです。

何度も何度もしつこく記憶したか人が合格につながります)

5.の一つの問題に時間をかけすぎるということも、

よくしがちな失敗です。

数字を思い出そうと努力したり、いちいち悩んだりすることです。

問題を一読して答えの筋道が見当たらなければスッパリ諦めてさっさと解答解説を見ましょう。

回答が無い場合は、回答を知っている人にどんどん聞きましょう。

「タイムイズマネー」とは良く言ったものです。

普段の時間を考えると、お金に換算することは難しいですが、

試験勉強となると話は別です。

技術士の資格試験は年に1度しかありません。

そこで不合格の結果をもらうと、

来年、再度受験する必要があります。

受験料もタダではありませんし、

数十時間~数百時間の受験勉強を再度行う必要があります。

ストレスも多いはずです。(私もそうでした。)

今年、絶対に合格するぞ!という意志を持ち、

効率的に勉強を進めてください。

少しばかりのお金にも自分への投資とお考えください。

浮いた時間でどんどん問題集を解き、繰り返しの頻度を上げていきましょう。

練習が無駄になることはない

2019年05月27日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

本番に強い人、本番に弱い人といわれることがあります。

確かに、試験当日に思った以上の力が出せることや、

今まで出来ていたことが、急にできなくなる人はいます。

 

しかし、そのようなバラツキを限りなく少なくすることができます。

その方法は、たくさんの反復練習です。

 

例えば、プロ野球選手は毎試合、約3打席しかバッターボックスに立つことができません。

その3打席の為に、毎日何百回という素振りを行います。

100mの選手は、0.1秒しかないスタートの瞬間の為に、毎日何度も練習を行います。

ピアニスト、バイオリニスト等の音楽家。

書道家などの芸術家。

最高のパフォーマンスを、たった1度のチャンスで出し切るために、

見えないところで信じられない程の反復練習をしています。

 

受験生の皆さんは、たった数%の方しか合格できない狭き門を

なんとかくぐりたいと思っていますよね?

そのチャンスを勝ち取る人というのは、等しく他人以上の努力をする方々です。

 

偶然上手くいくのを期待する人は、残念な結果に終わります。

毎年、多くの受験生を見ていれば、試験を受ける前から合否が想像できます。

 

本番に強い人というのは、練習通りの力を出す人です。

 

本番と同じ状態で一発で合格論文が書けるでしょうか? 

本番試験では、600字詰め原稿用紙4枚を2時間で記述します。

すなわち、1枚を30分間で記述します。

あなたが、『1枚30分間の記述は、ギリギリかも』と思っていれば、貴方の合否結果も良くてギリギリです。

本番のアクシデントなどを考えると厳しい結果になると思った方が良いと思います。

本番では、練習以上の力が出ません

 

本番に備える場合、今年の一発合格を目指す貴方は、1枚20分間で記述する練習をしてください。

本番試験で再提出や添削指導などありません。

 

今一度、ご自身の勉強方法、勉強への真剣さを見直してみて下さい。

技術士2次試験_日常の中にヒントを見つけよう

2019年05月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。

つい先日のことですが、防災、減災に関する講演を聞いてきました。

2011年の東日本大震災では津波により多くの犠牲者が出てしまいました。

多くの方が、なぜ逃げ遅れてしまったのか?

という話の中で興味深いキーワードが3つありました。

 

①正常性バイアス

②愛他行動

③同調バイアス

 

それぞれを噛み砕くと、

①多少の予期せぬ変化や新しい事象には正常の範囲内と処理するメカニズム

②他人の利益の為に報酬を期待せずに自発的に行う行動

③大勢の人がいる中に自分がいると、周りに合わせようとする心理

 

これらを、試験勉強に当てはめてみると、

以外に合致している部分が多くありませんか?

 

何度も不合格の経験がある方、もしくは技術士試験の合格率を考えると、

不合格という事象を正常の範囲内と考えていませんか?

周りに同じような受験生がいる場合、その方が「勉強していない」というと

安心して自分も怠けていませんか?

 

①~③は災害時・非常時に対しては、良くない行動なのです。

逆の行動を取ることができれば、逃げ切ることができ、

命が助かることに繋がります。

 

試験勉強に置き換えてみると、

いち早く自分の状況、到達レベルを察知し、正常でない事を認識しましょう。

今の5月末時点で、既に合格レベルに達している人が、果たしてどの程度居るでしょうか?

今が他者との差を広げるチャンスです。

他人の状況など気にせずに、ただひたすらに過去問と向き合ってみましょう。

過去問に回答することができない状況で、本番の問題に回答できるでしょうか?

 

多くの過去問や予想問題に触れましょう。

多くの問題に触れることで、必要なキーワードが見えてきます。

論文に必要な構成、背景が見えてきます。

 

また、何気ない講演やニュースも、全て技術士試験に繋げてみましょう。

倫理に関するニュースが流れたら、

技術士としてどうしたら防げたのか?と考えを馳せてください。

 

日常で暮らしているだけでも、多くのところにヒントがあります。

そのヒントに気づけるか否かは、資格試験にどれだけ意識が傾いているかです。

 

試験当日まであと2か月を切りました。

まだまだ知識は増やせます。

頑張っていきましょう!

令和元年度 建設部門(必須科目Ⅰ)に関する雑感

2019年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師

令和元年度の技術士第二次試験問題が、技術士会HPにて公表されました。

 

ここでは建設部門の「必須科目Ⅰ」について、雑感を述べます。

 

2問題のうち1問題を選んで、答案用紙3枚以内にまとめる、という形式で出題されました。

Ⅰ-1は、「働き手が減少する中での生産性向上」がテーマでした。Ⅰ-2は、「国土強靭化」がテーマでした。

いずれも建設部門においては王道と言えるテーマであり、比較的取組み易かったのではないでしょうか。

 

いずれの問題文も、小問4つから構成されていました。

設問(1)は、課題の抽出と分析が求められています。

設問(2)は、設問(1)で挙げた課題から1つを取り上げて、課題の解決策を複数挙げることが求められています。

設問(3)は、設問(2)で提示した解決策に共通して生じ得る新たなリスクとそれへの対応が求められています。

設問(4)は、(1)から(3)を遂行する際に必要な要件を、技術者倫理、社会の持続可能性の観点から述べることが求められています。

 

 

設問(1)と(2)を見ると、「課題」は解決すべきものという位置付けになっています。

「平成31年度 技術士第二次試験実施大綱(以下、大綱とします)」では、「問題」が解決すべきもので、「課題」は遂行するものと読み取る

ことができ、今回の問題文とは整合していないように感じました。

私見ですが、問題文中の「課題」という言葉の使い方が曖昧ですので、「大綱」における問題・課題いずれを「課題」として扱っていても、

取り上げるテーマの方向性さえ合っていれば良いのだろうと考えます。

 

設問(3)では、個別の解決策で生じるリスクや対応ではなく、複数挙げた解決策に共通するリスクや対応が求められています。

どのような解決策を挙げるかで方向性は異なるかと思いますが、導入コストであるとか、安全管理等、総合技術監理部門における「5つの管理」

的な発想を持つことが必要と感じました。

 

設問(4)では、技術者倫理や社会の持続可能性が問われています。いずれも「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」に位置付けられ

ている内容です。

法令順守、公衆の安全・健康及び福利、社会・文化及び環境に対する影響予見等の視点での記述が求められていると感じました。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

筆記試験の合否判定結果の受け止め方

2019年08月09日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

筆記試験の合否判定をしている受験対策会社があります。この合否判定で有用なのは、答案の「まずい箇所」の指摘です。その箇所が、なぜ点数を落としたのか、どのようにすれば加点につながるのかを検討することができるためです。

 

その取り組みができれば、合格できていた場合の口頭試験対策になります。仮に、不合格であったならば、そのカイゼンが次年度の合格につながります。

 

一方、合否判定でまったく有用でないのは、合格か不合格の講評です。なぜなら、これは、多くの場合は「不合格」と判定されているためです。合格と判定しているにもかかわらず、実際に不合格になってしまうとクレームにつながりやすいものです。そのため、合否判定は、当然に厳しめに評価されてしまいます。

 

ですから、合格か不合格か、白か黒か、〇か×か、という二者択一で考えるのではなく、「どのようにすれば、より良くなるのか?」「今の自分であれば、どのように書くのか?」といった自問自答をすると良いでしょう。

 

口頭試験は、難化の傾向にあります。

 

なぜなら、技術士試験のノウハウを、インターネットや受験対策会社から得られやすくなり、受験生の試験テクニックが高くなっているためです。つまり、簡単な質問では、受験生の真のスキルを評価できなくなってきています。

 

そのため、試験官は、「より本質的な質問を発する」ようになってきています。

 

例えば、5年ほど前であれば、「3義務2責務を説明してください」と質問されました。いまでは、「あなたのかかわる業務のなかで、秘密保持義務違反になるようなケースには、どのようなものがありますか?そして、技術士として、あなたは、どのように対応すべきですか?」のようになってきています。

 

受験対策会社やAXS技術士学院の講師のアドバイスを参考に、復元答案の点検に取り組まれると良いでしょう。

技術士試験−有言実行

2019年08月17日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。
お盆の大型連休もあと2日で終了する方が多いかと思います。
私も9連休でしたが、土日を残してあと2日です。
さて、試験勉強の方は少し進んだでしょうか?
前回、夏を制するものは受験を制すると書きました。
自分で書いたからには、私自身もこの夏、勉強を始めてみました。

何を始めたかというと、英語の勉強です。
建設業の会社に勤めていますので、海外出張に行く機会もありますし、
社内に海外のお客様が訪問されたりします。
その時に、簡単な意思疎通程度の英会話ができないと、
話にならないと思い始めたからです。

そこで、「レアジョブ英会話」というものを始めました。
PCやタブレットをツールにインターネットを介して
全世界にいる登録された講師の方と英語で会話をするというものです。

まずはスピーキングテストを受験し、自分のレベルをチェックします。
その後、何百人といる講師の中から、自分が話したいと思える講師を選択し、授業スタートです。
1回の受講は25分、英語が苦手な私には非常に長い時間に感じます。
しかし、相手はさすがプロです。
私のレベルを即座に感じ取り、私にあった教材を選び、
簡単なワードを選択しながら会話をしてくれているのが感じられます。
始める前は、非常に大きな不安がありました。
苦手な英語で、初めましての人と何を話せば良いのか?
音声だけでどの程度相手の話す内容が理解できるのか?
意思疎通などできるはずがないという気持ちでした。

しかし、ビジネスシーンでの英会話とは全く異なり、
私自身のレベルに合わせたやり方、話し方、教材を選んでもらえる事で
始める前に感じていた不安はほぼ無くなりました。
もちろん、努力をしなくては会話についていけません。会話をするために予習をします。
この予習が自分の力になっているとも思えます。
レアジョブを通して、英語への苦手意識を無くす目的は、この数回のレッスンで達成できつつあります。
半年間のコースなので、予習復習を繰り返す事で徐々に上達できたらといいなと思っています。

技術士試験も全く同じです。
始める前は非常に不安が大きいはずです。
合格率が1桁の資格にどのように向き合っていけばいいのか、、、

ここにいる講師の方がたは、さまざまなレベルの受験生に対して
アドバイスできる方がたです。
まずは無料のメール相談から始めてみてはいかがでしょうか?
きっと今感じている不安な気持ちに変化があるはずです。

まずは一歩進んでみましょう。

 

 

中だるみへの対策

2019年08月30日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆さん、こんにちは。

 

勉強を始めた人の良くある「あるあるネタ」ですが、

中だるみが発生することがあります。

 

勉強開始時は、あんなにやる気があったのに、

なんで全く勉強が手につかないんだろうと不思議に感じるくらいです。

 

中だるみが起こるタイミングは、

・全く勉強内容についていけない

・なぜ勉強を始めたのか疑問に思う

・試験日がまだまだ先だと感じてしまう

・意味のない自信がわいてくる

 

このようなことがあると思います。

 

では、資格試験に合格する人たちは

どのようにしてモチベーションを維持し、

このような中だるみの対策をしているでしょうか?

 

「勉強自体を楽しいものだと思いましょう」

こんなことをいう人がいますが、まず不可能でしょう。

嫌いなものは嫌いです。私はそう思います。

社会人ですから、嫌いなものと分かっていながら克服する術を持つしかありません。

 

  1. 目標達成の魅力を再確認する
  2. 目標は細かく設定し、達成度をチェックする
  3. 復習で現状をキープする

 

1については、なぜ技術士をとるのか、

取得後はどのような良いことがあるのかを再度確認してみましょう。

会社からの報酬がある場合や、社内の地位が上がる、重要な責務につける、

などあると思います。

私の場合は、役職試験に有利になるというのが取得理由でした。

2については、試験勉強期間が長期間になるほど中だるみは発生します。

ゴールに向かって、いつどのレベルに達すればよいかを考えましょう。

おのずとやらなければならないことが見えてきます。

 

3については、どうしてもやる気が起こらない場合は、すでに勉強したことの復習をしてみましょう。

人間はできないことをやるよりも、わかっていることを復習する方が、ハードルが低いのです。

復習も立派な勉強です。やりやすいことから取り掛かっていきましょう。

 

どうする論文対策(練習方法その1)

2016年11月17日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

技術士試験の論文は考え方記述することが最も重要です。専門知識をどんなに記述しても、自分の考え方を示さなければ合格論文にはなりません。反対に考え方を示せば専門知識が不足でも合格論文になります。つまり、技術士論文試験で必要なことは、知識よりも考え方を示す記述の仕方です。勿論専門知識・キーワードを適切に用いた文章の方が、技術的な論文であることは言うまでもありません。しかし、知識・キーワードを覚えるには、それなりに時間がかかります。本試験の7月までに覚えれば良いことです。

一方、考え方を示す記述の仕方は、日常業務で練習することができます。また、日常業務で作成するレポート・報告書の類は格好の練習材料です。

練習方法は至って簡単です。5W1Hを記述する。事実を先に記述し考えを次に記述する。大変・非常に等の感情表現はしない。主語・目的語を丁寧に記述する。

調子にのって記述していると、「私は」で書き始めたのに、いつの間にか「私を」に、主語と目的語がすり替わっていることがあります。その様な文章は、言いたい雰囲気は分かるけど、何を言ってるか分かりません。もう一度読み返して、善意に解釈しないと分かりません。採点者は、一度読ん分からない文章をもう一度読み返すことはしません。つまり、一度読めば分かる文章でなければなりません。相手に解釈させない文章を記述する必要があります。

計画を立てて来年7月までの充電期間に専門知識・キーワードは確実に覚えることにして、文章の練習は日々の日常業務で練習してください。ポイントは初めて読む人が「読めば分かるか」です。面倒でも5W1Hを丁寧に記述するように心がければ必ずできます。

 

つぎは総監部門にチャレンジするかなぁ、と思っているいる人へ

2016年12月19日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

総合技術監理部門では、5つの管理技術を使いこなせることが求められます。

つまり、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理です。

このうち、経済性管理では、さらに品質管理、コスト管理、納期管理の3つに分かれます。

 

使いこなせるとは、5つの管理のトレードオフを見きわめ、バランスよく経営資源を分配できるということです。

経営資源とは、ヒト、モノ、カネ、情報の4つのリソースです。

 

「品質」は、「コスト」もしくは「納期」との相性がとても悪く、技術革新が起こらないと、両立しません。

品質を高めようとすれば、コストがかかります。品質を高めようとすれば、納期が延びてしまいます。

 

コストを削減して、品質検査の回数を少なくすれば、不良率が高まります。

納期を前倒しすれば、過重労働によるポカミスが増え、製品の仕上がりが粗くなります。

 

コスト削減や納期前倒しの影響は、経済性管理のQCD(品質、コスト、納期)のトレードオフだけにとどまりません。

 

無理な納期前倒しをすれば、過重労働による労働者の健康状態の低下を引き起こし、モチベーションの低下や労働トラブルを生じさせるリスクが高まります。そのような状態では、上司部下や同僚同士のコミュニケーションがうまくいかなくなります。適切な分掌や情報伝達ができなければ、環境配慮どころの話ではなくなり、収益性は落ちて、企業ブランドを低下させます。

 

つまり、無計画な経済性管理の納期前倒し(↓)が、安全管理(↓)に影響を与え、人的資源管理(↓)面や、情報管理(↓)面にも波及し、社会環境管理(↓)や経済性管理のコスト(↓)を引き起こし、もっとも大切にしたかった品質(↓)を下げてしまう事態を引き起こします。

 

このような「風吹けば、桶屋が儲かる」式の連鎖を想像し、全体バランスを考えながら、リスクをいかに抑え込むかを日々の生活の中でも思いめぐらすことが、総監マインドを身につけるコツと言えそうです。

残念ながら一次試験が合格でなかった人。来年に向けて戦略を立て直しましょう!

2016年12月17日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

2016年度の一次試験にトライして残念ながら合格ではなかった方へ

技術士試験は、技術部門最難関とも言われてる難関資格試験です。

その資格取得を目指すのであれば、やはり正しい戦略が必要です。
そして、その第一歩が一次試験の合格です。

一次試験と二次試験の部門は同じでなくてもいいのです。皆様の能力や
経験を踏まえて、相性の良い部門を選択することが大切です。

具体的にどうするかといえば、やはり過去問題を解いてみることです。
例えば、平成28年度の一次試験は、基礎科目と適正科目と専門科目が
あり、それぞれで50%以上を正解する必要があります。

基礎科目は5つの分野があり、それぞれの分野の6問から3問を選択し
ます。選択した15問のうち50%を正解すれば良い。

適性科目は15問あり、そのうちの50%以上、つまり8問を正解すれば
良いのです。

最後の専門科目は35問から25問を選択し、そのうちの50%以上、
つまり13問を正解すればいいのです。

つまり、乱暴にいえば55問のうち29問正解すれば良い。つまり、
約53%を正解すれば良いのです。

基礎科目と適正科目は、部門に限らずに共通なので、これは突破する
しかないですが、専門科目は選べます。自分の専門分野を選択するのが
通常ですが、他にも相性の良い専門分野がないのかどうかもチェック
してみませんか?

例えば、私は電気電子部門の情報通信が専門ですが、経営管理にも
関心があったので、電気電子の過去問題と経営管理の過去問題にトライ
してみました。そうすると、どちらも合格水準にはなかったが経営管理
の方が点数がよかった。さらに、合格水準まで引き上げる努力にも大きな
差異がありました。つまり、経営管理は知識や理論の理解度をあげれば
十分合格水準に達するけど、電気電子は複雑な電気回路の計算問題を解く
スキルを思い出して磨く必要があるけど、磨いても確実に解けるかどうか
は問題次第というリスクがありました。

このため、ローリスクハイリターンの経営管理を選択して、合格しました。

また、現在、総合技術監理部門にトライしていますが、一次試験で勉強した
経営管理の知識が非常に役に立っています。

ここで言いたいことは、一次試験の合格に向けては、柔軟な発想と戦略も
有効だということです。合格の可能性の高い部門を選択したら、あとは、
過去問を解きましょう。

ここで重要なことは、単に解くのではなくて、解ける問題と解けない問題を
仕分けすることです。解けない問題には、ケアレスミスによるものと、根本的
に理解していないためのものがあります。どこがわからないかがわかれば、
それを勉強します。そして、また解ける問題と解けない問題を仕分けします。

これを続けると試験当日には、過去問題で解けない問題は10以下になって
いるでしょう。どうしても理解できないこの10個はもう丸暗記しましょう(笑)。

大切なことは何が分かっていないかを確認し、それを勉強して、理解すること。

この愚直な作業を繰り返すことで、あなたの知識レベルも理解レベルも確実に
合格ラインのはるか上に行くでしょう。

結果的には70%以上を合格しているかもしれません!

特に、基礎科目で専門外の分野の勉強は辛いかもしれませんが、不慣れな分野
については過去問題をマスターすることで守りを固めましょう。得意分野は
理解度を深め、広めることで高得点を目指しましょう。

継続して研鑽する習慣を身につければ、10分でもいいので勉強する時間と場所を
確保すれば、毎日5分でも勉強を続ければ自分自身が成長していることを実感できます。

頑張ってください!

 

一般部門の口頭試験を無事終了した方へ

2016年12月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

一般部門の二次試験の口頭試験を終えた方へ

一次試験・二次試験と難関試験を全力で突破されて、少しほっとされている方も多いかと思います。

年末・年始は久しぶりに家族と一緒に団らんしよう!サボっていた家族サービスをしよう!しばらく我慢していた趣味を満喫しよう!美味しいおせち料理を味わおう!

オンとオフを切り替えて、メリハリ感を持って年末・年始を過ごすのも大切です(笑)。

同時に、一般部門だけではなく、総合技術監理部門(以下、「総監」)にもトライしようと考えているのであれば、年末・年始はフリーの時間の多いチャンスの時期でもあります。

自分の専門分野を極めるのは素晴らしいことです。でも、技術革新が進む現在の社会で世の中に貢献しようと思うと、やはりより広い視点から世の中を俯瞰的に見極める多面的な発想と全体最適化を行うためのバランス感覚がとても重要です。そのような視点や能力を磨き、活用するには総監は格好の資格です。

2017年はもうすぐスタートします。技術者としての知識も見識もステータスもワンラックアップしてみませんか?もし、そう思うなら総監へのチャレンジは二次試験を終えた今がチャンスです。

技術士試験は2018年度から試験内容が変わります。なので、2016年度の技術士試験を乗り切った方は、来年3月の合格発表を待つのではなく、今スタートしましょう!書き初めをする人がいたら「目指せ総監!」というのはどうでしょう(笑)。

総監試験の平成29年度のスケジュールは次の通りです。
 4月28日(金)申込書の受付締め切り(申込書配布:4/3-4/28、申込書受付:4/7-4/28)
 7月16日(日)総合技術監理部門の二次試験(選択問題、筆記問題)

3月の合格発表を見て総監受験を決めるのが一般的だと思います。これで受験したら合格しないというものではないです。しかし、4月の申込書に記載する業務詳細(=小論文)を試験官が見るのは再来年の1月(例年のパターンなら)なのです。

しかも、この小論文は、総監に求められる5つの管理技術とトレードオフの観点から書かれている必要があります。いわゆる青本を読みこなして、理解して、自分のものにしないと適切な小論文を書くことは難しいでしょう。

したがって、再来年の総監の口頭試験を視野に入れた小論文を申し込み時点までに書こうとすると、この年末年始にスタートしないと厳しいことを理解いただけるのではないでしょうか?

やるべきことのお勧めは次の通りです。

 1) 青本の入手   :日本技術士会で販売しています。私はPDF版をA5に縮小印刷して持ち歩きました。
 2) 参考図書の入手 :やはり諸先輩のアドバイスは参考になります。
 3) 自分の職歴の棚卸:5つの管理技術の観点から自分の職歴を因数分解しましょう。
 4) 過去問題の入手 :日本技術士会のHPに掲載されています。まずは選択問題にトライ!

私は2)から始めました。本屋に行って売られている4−5冊を全部買っちゃいました。そして、日本技術士会のHPから入手できる情報は全部集めました。特に、選択問題は来年までです。現在の制度では、選択問題と論述問題の合計の点数が60点以上なら二次の筆記試験は合格です。しかも、選択問題の過去問題は8年分たっぷりとあります。

総監を目指すなら今がチャンスです。まずは、8年分の選択問題にトライして、理解していることと理解していないことの仕分けをしましょう。

私の場合は、100円ショップでA5のルーズリーフを大量に購入して、問題を切り貼りしました。そして、答えは切り貼りした用紙の裏側に記入しました。そして、不正解の問題はネットや青本で調べて、その内容を解説として追記しました。1日に30分から1時間はスタバに陣取って、過去問題をひたすら解いて、仕分けして、調べました。

とは言っても、年末年始には、ここまでやる必要はないです。

とりあえず、日本技術士会のHPをチェックして、過去問を入手し、100円ショップに行ってルーズリーフを買って、できれば本屋かアマゾンで参考本を買い漁る。多分、ここまでやれば100点でしょう(笑)。

リフレッシュや家族サービスも大切です。でも、来年に向けての宣言と準備(先行投資)だけは年末年始の間にしておきましょう。

そして、1月からスタートダッシュして、3月の合格発表を「当然さ」という感じで受け取りましょう!

健闘を祈ります!

 

 

現行方式試験タイプ最後の年

2017年01月09日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

必須科目(問題Ⅰ)は平成25年度から「択一式」(マークシート方式5択)がスタートしました。

技術士試験問題方式は5年サイクルで変更といわれていますが、択一式も例外ではないようです。

長い期間、受験してきた受験生にとっては、やっと慣れてきた択一式かもしれません。

択一が得意な人は平成29年度で決める強い覚悟で臨みましょう。

 

ところで「建設部門」が主かもしれませんが・・・

択一式問題の正答は「均等配置」を意識して作成されているって知っていましたか。

①正答数は均等

正答は1から5までありますが、それぞれ同じ数の正答数を目標としています。問題数は全部で20問あり5つから正答を選ぶので、1つあたり平均で4回正答を目安にしていることになります。簡単にいうと1の正答は4回、2の正答も4回・・・とそれぞれ均等になるようにしています。(実際はちょうど4回ではなく3~5回となっていますが・・・)

②同じ正答が連続しない

問1の正答が1、問2の正答も1、問3の正答も1・・・と同じ正答が続くことも避けるように意識して作成しています。2連続はあっても「3連続」にはならないようにしています。

 

さて、これを知っていたからといって点数が伸びるの?と疑問を持った人もいるでしょう。

実はその通りなのです。

あくまでもこの知識は補助的なチェックにしかなりません。

試験本番、マークシートを完成させたとき、そのマークした数字をよくみてください。

同じ正答が並んでいませんか?(例 問1の正答が3、問2の正答が3、問3の正答が3・・・と並んでいたらどれかが間違っている可能性が高いでしょう)

同じ正答が数多くありませんか?(例 正答3を選択した問題が6問以上ある・・・どれかが間違っている可能性が高いでしょう)

私がおすすめする択一試験本番対策は

1.まずは100%正解と思われるものを解き、マークシートに記載する。

2.次に80%正解と思われるものを解き、マークシートに記載する・・・という手順で自信のある解答から順番にマークシートに記載する。

3.正答が2つのどちらかまでたどり着いて悩んだ問題(いわゆる2択問題まで絞り込めた問題)は、その前後及び全体をみる。前後が同じ正答なら3連続同じ正答にならないかチェック、全体的に同じ正答に偏っていないかチェックし、正答を導く。

(例1)

問3 正答3だと思う

問4 正答が3か5と思われる

問5 正答が3だと思う

となったら、問4は正答が5の可能性大

(例2)

問4の正答が3か5と思われるが、マークシート全体をみると「3」の正答が1個、「5」の解答が5個になっていたのなら、正答は「3」の可能性大

以上のテクニックは正答に自信のある問題が最低7問以上でないと逆に悪い方向にいってしまう可能性があるので、まずは最低限の点数を取れる知識がないと自滅してしまいます。

あくまでも「補助的なチェック」だと思って活用してください。

 

 

 

 

 

 

技術士資格の意外な活用方法

2017年01月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の電気電子部門は、電気工事士や電気主任技術者と比較されると、今一つ対外的な評価が低く見られがちです。

建設部門の技術士は、コンサル事業を行うために必要な資格とされているのに対して、電気電子部門の技術士は取得しても特別業務に従事できる内容が増えるというものではありません。

実際に、電気関係のコンサル事業は、必要な資格が法律的にあるわけではなく、電気主任技術者資格でも代替できるため、電気電子部門の技術士試験は受験者自体が少ない傾向にあります。

しかし、電気関係の建設工事を監理する際に、電気電子部門の技術士は、意外な形で活用することができます。

建設工事での請負金額が一定額以上の工事の監督をする場合、監理技術者という資格を持った現場監督が現場に常駐する必要があります。

この監理技術者の資格は、現場工事の経験年数で取得ができるのですが、この経験年数になるかどうかという審査基準がとても厳しく、人によっては10年間の現場工事の経験が必要となります。

電気工事の設計などを担当していると、こうした監理技術者資格を取得するのがとても難しく、現場監理の業務にも範囲を広げたいと考えている人にとっては、とても大きな障壁となっています。

しかし、技術士資格を持っている人は、該当部門の工事の監理技術者資格であれば、現場工事の経験に関わらず取得することが可能となります。

これは、電気工事士や電気主任技術者資格では認められていない資格取得要件となります。

 

技術士資格を取得すれば、工事監理も行うこともできるようになるのです。

工事設計と工事監理をセットでできる人間ともなれば、転職時にも有利となり、会社にとっては重宝されること間違いなしです。

電気工事を行っている会社に勤務されている設計担当の方は、是非電気電子部門の技術士取得を目指してみてはいかがでしょうか。

 

技術士一次試験は実は難しくない?? 合格率の推移

2017年01月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士を目指す方にとっては最初の関門となる「技術士一次試験」

その技術士一次試験の難易度はどの程度なのでしょうか。

 

技術士一次試験の概要

技術士の一次試験は、技術士になるための見習い資格を得るための試験といってもいいでしょう。受験資格はなく、誰でも受験することが可能です。

試験科目は、以前は科目が多く、受験に対する負担が大きかったのですが、現在は三科目となっており、以前よりも働きながら受験することができるようになっています。

 

試験科目について

基礎科目

工学に関する解析や情報処理に関するもの、材料・化学に関するもの、環境に関するもの

※選択による回答

適性科目

ISOや技術者倫理に関するもの

専門科目

各分野の専門的な内容に関するもの(大学院修了レベル)

 

科目の内容だけ見るととても高度な内容のように見えます。

 

技術士一次試験 合格率

 

過去五年間の受験者と合格者の推移は以下のようになります。

 

受験者数 

平成24年  17188

平成25年  14952

平成26年  16091

平成27年  17170

平成28年  17561

 

合格者数 

平成24年  10882

平成25年  5547

平成26年  9851

平成27年  8693

平成28年  8600

 

合格率 

平成24年  63.3

平成25年  37.1

平成26年  61.2

平成27年  50.6

平成28年  49.0

 

参照:公益社団法人 日本技術士会

https://www.engineer.or.jp/c_topics/001/attached/attach_1012_1.pdf

 

こうしてみると、合格率は60%を超えている年度もあり、かなりの合格者が出ていることが分かります。

また、大学院を修了して指定学科であれば、該当部門の一次試験は免除となることなどもあり、一次試験自体を受けないという人も多いのではと思います。

しかし、技術士になりたいと考えている人も、一次試験受験対象者であれば、この試験科目の概要を見ることになります。

 

かなり内容が高度なものと思えてしまい、技術士取得を諦めてしまった方もいらっしゃるのではないかと思います。

しかし、技術士一次試験の合格率を見ると、受験者の半分以上が合格している年もあります。

 

技術士を目指している方は、技術士一次試験を受験し、合格し技術士補として活動できるようになりましょう。

試験の緊張をほぐす!技術士試験に落ちないための呼吸法

2017年02月07日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験は1年に1回しか受験チャンスがありません。

そのため、失敗を恐れて受験前に緊張が強くなることも多いはずです。

たとえば、難関大学を受験した学生の4人に1人が試験当日に微熱や腹痛などで体調を崩したという統計調査の結果が出ています(2012年,トレンド総研)

大学受験も技術士試験と同じように1年に1度しかチャンスはありませんし、人生の大きな進路を左右するイベントなので、極度の緊張状態が体調の変化に影響を与えていると考えて間違いないでしょう。

そこで、緊張を和らげるために参考にしてほしい方法がロシアの軍隊格闘術です。

「資格試験の勉強とロシアの軍隊格闘術にどう関係があるんだろう……。」と思うかもしれません。しかし、ここで紹介するロシアの格闘術「システマ」はソビエト時代のロシアで独裁者スターリンのボディーガードが実践していた護衛術を起源としています。極限の緊張状態での格闘術なので、時代は違えど現代の日本人が挑戦する資格試験とも遠くない不安や緊張を感じる状況だと言ってもよいでしょう。

近年、システマが注目されてきた理由に、その呼吸法があります。システマ呼吸法は命をかけた接近戦で不安や恐怖をコントロールするために生まれました。実践方法は以下の通りです。

1.息を鼻から吸い、口からはく。
2.身体の緊張状態を意識する。
3.身体のゆるんだ部分を意識して呼吸をつづける。

リズムを崩さず、呼吸をつづけることがポイントです。身体全体が快適になってきたらOKです。

わずか数分間だけ呼吸を意識するだけで、不安や緊張をコントロールして試験に集中できる方法です。試験当日はもちろんですが、いつでもリラックス状態を作り出せるように、日常の緊張を感じる場面で実践してみてくださいね。

どうする論文対策(練習方法その9)

2017年02月19日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

一般問題で検討すべき課題を挙げろ。との設問があります。これは、課題を挙げること、なぜ課題としてあげるのか、その理由を説明する必要があります。箇条書きで課題を羅列してもかまいません。その場合は、箇条書きの前に理由を記述します。項目を作って記述する場合は項目の中で理由を説明します。

問題とはなにかといえば、「現状とあるべき姿とのギャップ」です。つまり、課題(問題)は現状とあるべき姿の両方が分かっていなければ、何が問題なのか分かりません。課題(問題)を挙げるためには現状とあるべき姿を整理して考えてから記述します。

考えることは整理することです。この整理が不十分だと論旨がよく分からない論文になってしまいます。まだ、本番まで時間があります。考える・整理することに時間をかけてから論文を記述する練習をしましょう。

 

技術士の基本を押さえる④ どんな人が受験するの?

2017年02月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士は、21の技術部門で構成され、それぞれの専門知識を活かした技術士たちが活躍しています。

技術系の大学を卒業して設計などの業務を行っている人であれば技術士の資格の名前は聞いたことがあると思いますが、具体的にはどのような人が受験をするのでしょうか?

 

・技術コンサルティングを行う人

技術コンサルティングとは、主に公共工事などで、計画を行うような業務を指します。例えば、国や県などがこの部分に橋をかけたい、道路を作りたい、公共施設を建てたいというような場合に、必要な材料や工事の期間、技術的な資料(橋であれば荷重や災害時に壊れないか等)の作成といった設計委託業務を発注します。

そういった設計委託業務を受注する技術コンサルティング会社に勤務するような人は技術士資格の取得は必須といってもいいでしょう。

会社によっては課長昇格の要件になっているようなところもあるようです。

 

・製造メーカで製品設計を行う人

製造メーカなどで設計業務を行う人は、工事などを行う人と比べて社外資格がなくても業務に当たれる場合が多いことから、資格取得を行わず何年も来てしまうといった人も多いようです。

そうした人も自分の技術レベルを対外的に証明できる資格として技術士が挙げられます。

製造メーカの設計は困難な案件を技術提案で解決したという事例が出やすい業種でもあります。

技術士2次試験で求められる実務経験としての経験を積みやすいと言えます。

 

技術士はその腕が認められれば、将来的に独立することも可能な資格です。

将来的なことも見据えて受験に取り組みましょう。

技術士の基本を押さえる⑤ 二次試験に向けて取り組むこと

2017年02月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験は実務経験の期間も合わせると非常に長い戦いとなります。

普段の日常業務や家庭での生活と並行して勉強を行わなければいけません。

技術士合格のためにはどのようなことが必要なのでしょうか?

 

・効率の良い勉強方法を探す

司法試験などの難関試験と違い、技術士試験は社会人生活を送りながらの受験が求められます。勉強ができる時間も限られている場合がほとんどであると考えられます。

専門的な知識を問う筆記試験では、専門分野の勉強や、質問に対してわかりやすく記述するスキルが求められます。

効率のよい勉強方法を検討しましょう。

 

・頼れる先輩技術士を探す

技術士の業務経験の中には、指導技術士のもとで働く場合など、先輩技術士とのつながりを重視する項目があります。技術の設計などは一人で行う仕事は皆無に等しいです。頼れる先輩技術士に技術士試験のコツを教えてもらうという方法もあります。

 

・ここのサイトを活用する

自分の勤務する職場に技術士の方がいれば上記の内容は実行することができますが、職場内に技術士の方がいないという人を多いと思います。

このサイトでは、後進の技術士指導に熱心な先輩技術士が登録をしております。

論文や口頭試験の対策を受け付けている技術士の方もいます。

【論文添削】技術士システムを活用して、技術士二次試験合格を目指してみてはいかがでしょうか?

 

技術士二次試験に合格し、技術士に登録したからと言って終わりではなく、技術士としての始まりです。

技術士資格の活用や、技術士の人脈を活かして業務に当たるスタートラインに立てるのが、技術士二次試験の合格です。

 

技術士二次試験の申し込み時期は精神面の健康管理が大切

2017年03月01日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験の2次試験に申し込みをする時期、とっても緊張しませんか?

申し込みの時期は4月ごろを目安に毎年行われています。申し込み方法で失敗するということはまずないと思いますが、申し込みに当たって気をつけておきたいことをここでは紹介します。

2次試験が近づいてくるとついつい無視してしまいがちなのが体調管理です。体調管理と聞くと健康状態を気にした食事や運動を思い浮かべるかもしれません。たしかにそれも大切なのですが、それ以上に気持ちのコンディションを整えておく工夫が大切です。技術士試験は受験チャンスが少ない資格試験です。そのため、落ちてしまうと次に受けられるのは1年後です。当然ですが、とても緊張状態がつづけきます。とくに申し込みをしてから試験の実地までは期間が空くので、その間のストレス状態はかなり大きいものだと自覚しておく必要があります。

そこで取り入れたいのがヨガや瞑想です。マインドフルネスという言葉が最近は流行っています。「あるがままの自分を受け入れることで心の状態をリラックスする」という方法です。瞑想やヨガというと宗教的・儀式的な雰囲気を感じるかもしれません。ですが、瞑想はスティーブジョブスも実践をしたとされています。近年では宗教的な要素というよりも、ヨガのような体調管理の手法として注目されてきています。

マインドフルネスに効果的な方法として陰ヨガというものがあります。ゆっくりとした状態で呼吸をリラックスしてつづけていくだけなので、激しい運動をする必要もなく、仕事終わりで勉強をはじめる5分ていどでも十分に行うことができます。お手軽に気持ちをリラックスすることができるのでオススメです。

陰ヨガの実践方法はYouTubeなどの動画投稿サイトでも多く公開されています。無料で試せて、わざわざヨガ教室に通う必要もないのでオススメです。
まずは3日間ほど試してみましょう。心がリラックスしている自分に気づけるはずです。

緊張しがちな試験前だからこそ、精神面での健康管理にも取り組んでみましょう。

技術士二次試験の日程が近づいたら体調管理に気をつけよう

2017年03月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士技術士二次試験は4月に申し込みがはじまり、7月に試験があります。

申し込み時期をわすれていけないことは当然ですが、基本的なこととあわせて気をつけたいことが体調管理です。

技術士二次試験の応募開始から試験当日までの春には季節の変わり目で体の不調が多くなりやすいですよね。

インフルエンザや風邪、花粉症などは注意しやすいですが、体が固くなることは見落としがちです。


春は年間を通して体に肩コリや体のだるさがあらわれやすい季節ということを知っていますか?

なぜかというと、冬になると気温にあわせて体はぐぐっと縮まります。その縮まった体が暖かい気温になるにつれて、ゆるんできます。

春が近づいた時期に首や肩の骨が「バキッ」と鳴った経験があるのではないでしょうか。

ストレッチや軽めの運動をすることで体がやわらかくなり、春の気候に体がフィットしてきます。

体が固い状態のままだと自律神経が乱れやすく、気持ちが乗らなかったり憂鬱な気分になってきたりしてしまうんですよ。


季節にあわせた健康法は「おばあちゃんの知恵袋」のような科学的根拠がないものと思われがちですが、世界三大医学のひとつである中医学(東洋医学)でも春の気候は精神的なトラブルを引き起こしやすいと言われています。

柔軟をしたり運動をしたりするのが面倒な場合は散歩をするだけでもかまいません。
太陽の光を浴びると体が春の気候にあってきます。

人間の体は不思議なもので、春の気候になった空気を吸っているだけで季節に適応してくれるので、勉強の合間に外の空気を吸うこともわすれないでおきましょう。

技術士試験は試験日程が年間を通して一度しかないため、プレッシャーもかかりやすいです。

春の気候に油断せず、体調管理にも気を配りましょう。

技術士倫理網領⑧⑨信用の保持、相互の協力

2017年04月10日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士は、信用を失うような行為を行ってはいけません。

今回の技術士倫理網領は、近年言われているコンプライアンスの遵守に近い内容となります。

 

条文:技術士は、品位を保持し、欺瞞的な行為、不当な報酬の授受等、信用を失うような行為をしない。

 

官製談合など、公務員法の法律などにより禁止されているもので、不当な報酬の要求を行えば、不法行為として刑事処罰されます。

しかし、民間業者同士の取引であっても、不当な報酬の要求は、罰則はないにしても、コンプライアンス違反として、社内で懲戒処分となります。

技術士は、設計担当などの立場を利用してこうした業者への有利な計らいをする見返りとしてキックバックなどの報酬を要求することが出来てしまいます。

実際に施工や製造を行う下請け業者は、その担当者の意見で仕事がなくなる可能性もあるのですから、こうした要求にも秘密裡に応えてしまうような関係ができやすい状態です。

会社間の契約は、オープンで公正なものでなければ、社会的な信用を得ることが出来なくなります。

個人的に下請け業者などに対して金品の要求や受け取りを行うなどは技術士倫理網領に違反するだけでなく、所属する企業の社会的な信用失墜につながります。

 

 

条文:技術士は、相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力するように努める。

 

技術士は相手の立場に立った協力関係を築く必要があります。

それは、他の分野の技術士や依頼主や雇用主など様々な利害関係者との間の関係になります。

これは技術士は、国際的な問題にも技術で解決するようになるといった、技術士資格の大きな目的の達成にも必要不可欠なものです。

また、近年こうした信頼関係を築けなかったことによる様々なハラスメントの問題にもつながっていきます。

大きな仕事を行うためには多くの人を動かし、その関係を良好に保つ必要があります。

この網領の条文はそのヒントとも言えます。

 

技術士2次試験の記述式筆記試験 書き方のポイント

2017年04月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の二次試験は、記述式の筆記試験があります。

マークシート方式の試験と違い、自分で回答する文章を、試験時間中に考えなければなりません。

その場合、文章の組み立て方をわきまえていなければ、意味の分からない文章となってしまって、勿体ない減点となってしまう可能性があります。

記述式の筆記試験で、分かりやすい文章構成を心掛け、高得点を目指しましょう。

 

文章の組み立て方の種類

 

筆記試験の文章の組み立て方は、主に報告書などを書くときのような文章構成を必要とします。その種類は頭括型、尾括型、双括型の三種類に分けられます。

例題を挙げてその違いを考えて見ましょう。

 

例題:朝型の生活が仕事に与える影響を説明せよ

 

頭括型での説明

→説明の結論を冒頭で説明し、その理由を列記していく説明方法です。

この文章構成は最も筆記試験向きと言えます。

 

回答:

朝型の生活は仕事に業務時間短縮のような労働負荷の軽減効果を与えます。

その理由としては、朝の静かな時間に仕事に集中することで、昼過ぎから夕方にかけての仕事を前倒しして行うことができ、夕方の残業時間を減らすことができます。それによって、定時帰宅をすることができるようになります。

 

尾括型での説明

→理由の説明を先に持ってきて、最後に結論を書く文章構成です。

これは、筆記試験にはあまり向かない文章構成ですが、最終的に言いたいことを強調することができます。コラムなどの読み物はこの構成となっていることが多いです。

 

回答:

朝型の生活を送ることで、朝の静かな時間に仕事に集中することができます。

そのため、昼過ぎから夕方の仕事を前倒しして行うことで、残業時間に業務を行う必要がなくなります。

その結果、定時帰宅しやすくなるため、朝型の生活は業務時間短縮といった労働負荷の軽減効果があると言えます。

 

双括型での説明

→結論を冒頭で説明し、その理由を述べます。さらに最後に結論を持ってくることで、結論を強調する効果を持たせます。

学術論文など、中間の説明が長い場合などに有効的な文章構成です。

 

回答:

朝型の生活は労働負荷の軽減効果が期待できます。

その理由として、朝の静かな時間帯に仕事に集中することで、昼過ぎから夕方にかけての仕事を前倒しすることができます。その結果、定時帰宅を行いやすくなります。

以上の理由より、朝型の生活は労働負荷の軽減効果が期待できます。

 

より、結論を強調できる形となりますが、中間の説明が短いと、少々くどい印象を受けます。

 

文章構成を把握するだけでも、説明が分かりやすくなることがあります。

こうした分かりやすい説明を心掛けるだけでも、筆記試験で得点を上乗せすることができます。

技術士二次試験のキーワードを記憶するカギ!ホムンクルスとは?

2017年05月22日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士二次試験に向けてキーワードを記憶したいけれど、暗記力に自信がないと不安になっていませんか?

記憶力をアップするには脳への刺激を増やすことがカギです。

脳には大脳皮質と呼ばれる部分があり、記憶や思考など複雑でレベルの高い内容を担当しています。脳の形を見てみるとわかるのですが、たくさんのシワがあります。実は脳にシワがある動物はあまり多くありません。人間以外の動物だとイルカやチンパンジーの脳にはシワが多いです。逆に、ウサギやネズミの脳にはシワほとんどありません。そのため、脳科学ではシワが多いほど賢い生き物と考えてきましたが、近年の研究では脳のサイズやシワによって賢さが判断できないとされています。実際、イルカの知能は人間でいうと3歳児程度。

脳は部位ごとに役割を使い分けており、反応の仕方が変わってきます。それを図式化して表されているのがペンフィールドのホムンクルスです。大脳皮質運動野の面積に対応して人の形を図式化しているので、体のサイズは実際の人間とは異なります。唇や指が異常に大きいことが印象的。ペンフィールドのホムンクルスを参考にすると口や指先の刺激が脳に大きな影響を与えることがわかります。そこで提案されているのがガムを食べながら記憶をするというものです。

アメリカのセントローレンス大学にある心理学者チームはある調査を行いました。対象は159人の学生。難易度が高い論理的な問題を出しました。一方のグループにはガムを噛みながら解いてもらい、もう一方のグループにはなにも与えずに解いてもらいました。その結果、ガムをかみながら解いた学生はほとんどの問題でよいパフォーマンスを発揮しました。

セントローレンス大学の実験からもわかるように、ガムを噛むことが脳によい刺激を与えて学習効果をあげると期待することができます。ただし、その効果は20分ということもわかっています。暗記することに行き詰まったらガムを感で取り組んでみましょう。

常にガムを噛む必要はありませんが、脳に刺激を与えて学習効果がアップすることが期待できますよ。

技術士二次試験の問題に取り組めない?マンネリ化を活用しよう!

2017年05月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「技術士二次試験、がんばりたいけど三日坊主で勉強がつづかない……」と困っていませんか?実は三日坊主を克服するにはマンネリ化がカギを握っています。

マンネリ化と聞くと、なんとなくネガティブなイメージがありませんか?惰性とか、怠惰な印象をもつはずです。ですが、脳科学の研究者池谷裕二博士は著書『のうだま』のなかで、「三日坊主は脳がそうさせている」と述べています。

マンネリ化は馴化と表現されます。広辞苑で馴化の意味を調べてみると「異なる環境に移された生物が、次第になれて、その環境に順応した性質をもつようになること」と説明されています。異なる環境に移動することはストレスがかかることです。そのため、異なる環境に入ると、元の環境に戻ろうとしてしまいます。元の状態に戻ろうとする作用のことを恒常性といいます。

最初に環境を変える段階では苦労を感じるでしょう。ですが、次第になれてマンネリ化(馴化)した状態になってしまえば、勉強することが日常となります。歯を磨いたり、顔を洗ったりすることと同じように勉強ができるようになります。

そのためには作業興奮を活用しましょう。勉強をしようとやる気がでないときでも、教科書をひらいたり、ノートとペンをもってみたりしてみます。どんなに小さなことでもかまいません。少しでも行動をはじめると、脳は自然とやる気をだしてくれます。それだけ、脳は環境に左右されやすく、だまされやすい特徴があります。やる気がでないと思って休んでいると、やる気は出てくるでしょうか?答えはNoです。いつまでもやる気はでてきません。やる気をだすコツは環境を変えてみることです。

技術士二次試験の勉強にうまく取りかかれないとき、小さなことからでも手をつけてみましょう。脳の作業興奮が働いて、自然とやる気がでてきます。そして、毎日勉強する習慣がついてしまえば、勉強すること自体が苦痛ではなくなります。脳の仕組みを利用して、効果的に勉強を進めていきましょう。

二次試験(筆記)お疲れ様でした!口頭試験に向けて再現論文を作っておきましょう!

2017年07月18日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

二次試験(筆記試験)を昨日受験された方へ

お疲れ様でした!7月の暑い中、午前中の必須科目I(選択問題)への対応、午後の選択科目II
(1枚もの×2と2枚もの×1)、さらに選択科目III(3枚もの×1)大変だったですね。

必須科目I(選択問題)については、来週の月曜日(7月24日の早朝)に日本技術士会のホーム
ページに掲載されますので、ぜひ確認しましょう。20問から選択した15問だけではなく、
選択しなかった5問についても、自分の理解が正しいのかどうかをチェックするのは技術士
としての最低限のマナーとも言えます。

 

時間的には、午後の選択科目IIが一番厳しかったのではないでしょうか。600字詰めの原稿
用紙1枚に回答を記載するのにほぼ30分かかるので、4枚で2時間は時間的にギリギリだった
人も多かったのではないでしょうか? まだ再現論文を書いていない人は覚えているうちに
再現論文を仕上げましょう。

 

最後の課題IIIは、口頭試験に向けて再現論文を作成することが必須です。なぜなら口頭試験の
の時に、試験官からこの論文について聞かれる可能性があるのです。例えば、何か補足する
ことはありますか?とか、今ならこのように書いたとかありますか?とかです。つまり、
この課題IIIについての補足説明や修正をさせてもらえる可能性があるのですが、その時に
何も回答できないとそのチャンスを無駄にしないためにも論文の再現を頑張ってください。

 

通常は、これで終わりですが、二次試験の準備から受験までは濃密な期間だったのではない
でしょうか? これから受験する後輩のためにも、受験体験記をまとめておくのはいかがで
しょうか? 同時に、自分の勉強法は正しかったのか?改善の余地がないか?自信を持った
ところはどこか?このような自分の行動を振り返って、PDCAを回すことも技術士として
心がけるべきことではないでしょうか?

 

まあ、いずれにせよ。お疲れ様でした。これらに区切りをつけて、夏をエンジョイしましょう!

 

7月17日の二次試験までのラストスパートしていますか?

2017年07月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

7月17日の受験を予定している皆様へ

 

お疲れ様です。今日は7月7日。試験本番まであと10日ですね。

準備が予定どおり進んでいる人!予定どおり進まずに焦っている人!これで大丈夫かなあと不安に感じている人!
泣いても笑ってもあと10日です。自分の環境の中で試験に向けてやれることを全部やりましょう。

 

とは言っても、時間の制約もあるし、優先度もあるし、暑いし、疲れるしなんて考えると勉強が進まないときには
外に飛び出すのも方法です。私がよく使う第三のスペースは次のようなところです。

  スタバ マクド コメダ
特徴 洋風で落ち着いた感じ。若い女性やママさんが多い。 賑やかな感じ。若い学生が多い。

木造で落ち着いた感じ。中高年齢層が多い。

Wi-Fi 利用可能。Wi2がサポート。 利用可能。 一部店舗のみ利用可能。
コスパ shortなら一杯308円。 Sサイズなら100円 400円。ただし、モーニングならセット。
営業時間 店舗によるが7時から22時が多い。平日午前は空いている。 24時間の店舗は減った。いつも賑やか。 店舗によるが7時から23時が多い。新聞や雑誌が充実している。

あとは公共の図書館とかも勉強するにはいいかも。時間のライフスタイルに合わせて
自宅や勤務場所近くの第3のスペースを見つけて活用することで勉強時間を確保して
集中して目標を達成しよう。

 

2つの目標(一般部門向け)

1)選択科目の過去問題の制覇
 ・合格の基準は60%。受験科目や年度にも依存するが、過去問題からの出題もだいたい
  60%程度。であれば、過去問題を制覇すれば合格するということ。
 ・ただし、自分が得意な分野もあれば、不得意の分野もあり、過去問題を制覇するのは
  簡単ではない。
 ・このため、次のステップで制覇することをお勧めします。
  ① 最初からOKだったもの:安心せず、理解を深めましょう。
  ② 最初は分からなかったが、今はOKなもの:落とし穴にはまらないよう理解を深めましょう。
  ③ 何度見ても分からないもの:基本的な知識が不足している。不得意な分野を整理して理解を深める。
    試験当日に見てもどうしてもダメな問題は最後は丸暗記(笑)。

 

2)筆記問題のペース配分
 ・600字✖️4枚を2時間と、600字✖️3枚を2時間で記載する必要があります。
 ・前者は専門知識を問う問題と応用能力を問う問題で、後者は課題解決能力を問う問題です。
 ・難易度から見ると後者が難しいのですが、時間的には余裕があります。
 ・最大の難関はやはり前者であり、時間対策が非常に重要です。
 ・このためには、やはり書く練習を続けることです。
 ・技術ノートの内容を600字の原稿用紙に30分で書き上げる練習が非常に効果的です。
 ・600字のスペースと30分という時間を身体にしみこませるのです。
 ・私の場合には、まず構成を決め、図表を書き込む枠を描き、図表を書いたら、サブタイトル
  を明記します。ここまでで約10分。そして、記載する内容を頭の中で1-2分シミュレーション
  したら、一気に書きます。
 ・この時に留意すべきことは、論理性、一貫性、明瞭性の3点です。
 ・論理が明確か?矛盾がないか?最初と最後で論旨が変わっていないか?読み手にとってわかりやすいか?
 ・この3点を担保する最大の秘訣は図表です。右上の7✖️7の枠組みに的確な図表をかけるかどうか。
 ・これが書ければ合格点は確実と言えるような図表を何度も何度も練習しましょう。
 ・図表を書けたら、あとはそれを丁寧に分かり易く説明するように文章をつなぎます。

 

おまけ(総合技術監理部門へ)
 ・一般部門は選択問題と記述問題をそれぞれ60%以上獲得する必要があります。
 ・しかし、総合技術監理部門は、合計で60%です。
 ・これは大きな違いですので、当然学習戦略も変わります。
 ・つまり、一般では60%をクリアするために70%ぐらいを目指せばOKですが、
  総監の場合には70%を獲得するために80%を目指すべきなのです。
 ・筆記試験の合格水準60%をクリアするのは厳しいかもしれないが、50%なら
  合格率は高まるのではないでしょうか?
 ・あと、選択問題で80%を獲得できる実力がつくと、不思議なもので筆記試験の
  点数も上がるもの。
 ・したがって、総監を目指す人は、選択に6割、記述に4割程度のパワー配分が
  合格の近道と言えるかもしれません。

 

合格を信じて、最後の10日間頑張ってください。

以上
    
 

技術士二次試験口頭試験で調子を保つには?

2017年07月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験の口頭試験は、試験官からの質疑がメインで進んでいきます。

その中で、自分が答えられなかった質問等があったとします。

「わかりません」

と答えたその瞬間から冷汗がでてしまい、今まで問題なく受け答えが出来ていたものなのに、一気に簡単な質問にも答えられずに調子を崩してしまうことがよくあります。

 

プロ野球などでも、ピッチャーがほぼ完璧に相手バッターを抑え込んでいたにも関わらず、たった一本のヒットがきっかけで、投球が甘くなってしまい、相手チームにボコボコに打ち込まれてしまい、交代する場面などがよくあります。

 

技術士二次試験でもこれと同様の状況がよく見られます。

 

そんな時に野球選手はどのように考えているのでしょうか?

ピッチャーのメンタル管理法などと呼ばれるもので、多くの手法が取られています。

よく言われていることは、「気持ちを強く持つ」ということです。

 

しかし、野球選手でもできる人とできない人がいるのですから、なかなか普通の人が真似をすることが難しいものです。

 

気持ちを強く持つということをもう少し掘り下げて考えてみましょう。

たった一本のヒットが即負けにつながるというものではありません。その後のバッターを押さえれば、追加得点も取られないですし、挽回だっていくらでもできます。

問題は、ヒットを打たれたことで、ピッチャーが弱気になってしまうということです。

「次もヒットを打たれたらどうしよう」

「負け投手になってしまう」

「さっきまで、完璧だっただけに仲間からは責められる」

など、ネガティブな思考が一気にあふれてしまいます。

 

技術士二次試験の口頭試験でも同じ状況です。

「次の質問も答えられなかったらどうしよう」

「不合格になってしまう」

「技術士資格を取得できないと、指導技術士に顔向けできない」

など、追い込まれている状況は全く一緒だと言えるでしょう。

 

こうなってしまった場合、ピッチャーは気持ちを強く持つということを考えます。

「次も押さえれば追加点は出ない」→「次の質問に答えられれば問題ない」

一つ質問が答えられないだけで即不合格ということはあり得ません。

問題はその後の質問にも緊張のあまり答えられなくなってしまうということです。

これはピッチャーのメンタルからも同じことが言えます。

 

人事を尽くして天命を待つ、という言葉もあるように、自分の実力を信じて試験に臨みましょう。

技術士二次試験口頭試験は採用面接と同じ

2017年07月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験の口頭試験。

 

こう書くととても高度な内容のことを行っているように見えてしまいます。

実際には、事前に提出した業務経歴票を基に、あなたが技術士にふさわしいのかを試験する場です。

これは、会社に入社するための採用試験の最終面接と言ってもいでしょう。

言わば、技術士という会社に入社するための役員面接と言い換えることができます。

 

試験官からの質問内容も、業務経歴票で不明な点や、もっとも技術者として成長したと思えるエピソードなどの説明を要求されることもあります。

採用試験時に学生時代に頑張ったことなどを話した経験や、転職を経験されている方であれば、過去の会社での業務実績を説明したと思います。

それと全く同様です。

 

中には、技術士を取得しても現在の業務と関わりのないものも多いことから、「いまのあなたに技術士の資格が必要か?」と問われることもあるようです。

これは、入社の際に志望動機などを説明し、様々な質問をされて入社する動機が揺るぎないものなのかを聞かれた記憶のある方も多いのではないでしょうか?

 

こうした状況から技術士二次試験の口頭試験は、企業の最終面接とほぼ同じであるということが言えます。

技術士の口頭試験と難しい感じに考えずに、企業や官庁にお勤めの方であれば、誰もが一度は経験している採用面接を思い浮かべてみれば、試験の状況をイメージしやすいのではと思います。

 

転職をされている方は、過去の実績を面接官にアピールする経験をされていますので、口頭試験でも、あなたに対する知識が業務経歴票(履歴書)しかない試験官に自分をアピールする場を経験していますので、有利であるのではと考えます。

 

ただ一つ、違う点は、採用試験では入社後に上司となりうる人が面接をしているのに対し、試験官は技術士試験の時だけのお付き合いになります。

そう考えると、試験で行ったことが後々まで響くようなことはありませんので、気持ちを楽に持って試験に臨んでいただきたいと思います。

 

技術士の口頭試験までたどり着いたということは、それだけでも価値があります。

この最後の難関をなんとしてでも突破して、一生の宝となる技術士の称号を手に入れてください。

技術士2次試験口頭試験の臨機応変力を高めるトンデモ学習法まとめ

2017年08月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

ここまで、技術士2次試験の口頭試験での臨機応変な対応を迫られた場合に、冷静な判断をするにどのような鍛え方があるのかを書いてきました。

それらの内容から、口頭試験にはどのようなものが必要なのかを改めて振り返ってみます。

 

事前に模範解答などを確認する

口頭試験対策として、模範解答を確認することは常識です。こういう質問に対して、どのように回答をするのかを細かく想定してから試験に臨むことは、他の資格試験にとっても同じです。

ただし、本番の試験では、どのような質問が飛んでくるのかがわかりません。これが分かっていれば、試験ではないということは言うまでもありません。

 

今の自分を客観的に見る

ここからがトンデモ学習法で解説した部分です。どのような試験でもそうですが、どれだけ勉強をして試験に臨んでも、自分のやっていなかった部分が多く出たり、想定以外の質問があった場合でも、自分は今までやってきたこと以上の実力を発揮することはできないということを認識する必要があります。

こうした部分から、気持ちの余裕をもって、実力を十分に発揮し、それでも不合格であった場合、それは現在の自分にとってまだ合格の域に達していないという覚悟を持つことが必要です。

 

試験に協力してくれた人のことは考えない

技術士は一人で取る資格ではありません。指導する技術士や二次試験の模擬面接に関わった人など、他の試験と比較して、一人でこつこつと行うというより、周りの協力をもって試験に臨みます。

人によっては不合格であれば、こうした人たちに顔向けができないと考える人もいるのではないかと思います。

しかし、こうしたことを考え出すと、試験本番でのプレッシャーがかかり、実力を十分には発揮することができません。

試験を受ける → 不合格であっても、その時の実力が足りなかった

と単純化して考えましょう。他の人のことを考えると、いろいろなことを考えてしまいます。

合格した後に感謝の言葉を伝えましょう。

 

技術士試験は難関である故に様々なプレッシャーを感じる人も多いでしょう。

それを乗り越えてこその技術士です。

技術士2次試験はどのような変化を遂げたのか?

2017年08月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の2次試験は時代とともにどのような変化を遂げてきたのでしょうか?

公開されている統計データより振り返ってみます。

過去を振り返ることで、これからの対策を考えることができます。

 

昭和33年~43年

技術士二次試験の創成期と言える時代です。この時の受験者数は1300人から2000人程度と今と比べて受験者数も非常に少ないです。合格率も60%を超えている年もあり、受験者の半数以上が技術士となっていた時代です。

しかし、まだ大卒の人も少なく、日常の業務で高度な技術を必要とする業務が少ない時代ですので、この受験者数は納得できるものです。

 

昭和44年~昭和53年

年々受験者数が増加して、昭和52年には5000人を超えております。

最初の頃と比べると受験者数が増えてきたと言えますが、まだ現在のような受験者数ではありません。

この頃になると、合格率も下がってきて20%台まで落ち込んでいます。受験を行う人が増えると合格率も低下してくることが分かります。

 

昭和54年~平成元年

昭和61年には受験者数が1万人を突破しました。しかし、それと反比例するように合格率は10%台まで低下します。ここまで来ると技術士資格の知名度も上がってきているものと言えます。また、難関資格であることも同時に世間的に知られるようになってきます。

 

平成2年~平成12年

受験者数が徐々に増え続け、平成12年には4万人に迫る勢いです。合格率は10%を切って安定するようになります。合格率一桁台の取得が難しい資格となります。

 

平成13年~

平成13年からは、より幅広い技術分野での技術士の育成を目的とした総合技術管理部門の技術士資格の試験が始まりました。この場合、一度一つの部門で技術士となって人が受験するため、受験までのハードルも高くなります。

しかし、ここにきて、合格率が一桁台だったのですが20%を超える年も出ております。その後は10%台後半を推移し、現在に至っております。

 

ここから言えることは、一昔前の技術士よりは今の方が易しいと言えるのではないでしょうか?

他の資格でも言えることですが、難しすぎる資格というのは、実践ではあまり出てこないような部分が出題範囲となるため、資格取得の勉強と実務がリンクしないという状況が出てきます。

 

技術士はその反省を踏まえて、適度な難易度に調整されていると言えるでしょう。

2022年06月 2022年08月
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