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もう一つの受験対策 ~身の回りの準備も忘れずに!~

2017年07月04日 作成 / 執筆:タートル講師

今回は、論文を書く・問題を解くと言った試験そのものに関する準備以外で、受験直前~当日にしておくべき様々なことを書きたいと思います。

ロジスティクス的なことをしっかりしておくことで、試験そのものに集中することができます。

 

1.受験票を準備しておく

 受験票は手元にありますか?

 当日持っていくのを忘れることは無いと思いますが、前日の夜中や当日の朝に準備をしようと思っていて、「あれ、見つからない!」となったら一大事です。

 この記事を見終わったら、受験票がどこにあるのか必ず確認しておきましょう。

 

2.試験会場までの経路を確認しておく

 技術士試験に限らず、試験開始直前になって大慌てで入室する受験生が必ずいるものです。

 息は乱れて大汗をかいて、すぐには集中できないでしょう。周りの受験生に対しても迷惑です。

 そうならないように、自宅から受験会場までの交通経路は必ず確認しておきましょう。Googleマップ等を使えば、自宅から受験会場までの交通経路を検索することができます。また乗換え等が複雑な経路の場合には、何番出口を使えばよいのか等も事前に調べておきましょう。大きな駅で出口を間違ったら、見当違いの方向に行ってしまうこともあります。

 

3.筆記用具を準備しておく

 シャープペンシルは最低でも2本準備しておきましょう。1本だけ準備していて壊れたらおしまいです。シャープペンシルの芯も十分に準備していますか?芯がなければ単なる棒です。
鉛筆も何本か持っておいた方が良いでしょう。消しゴムも最低2つは準備しておきましょう。

 

4.身の回り品を準備しておく

 会場によっては、エアコンの効きが悪い、あるいは効き過ぎて寒いということもあり得ます。これは行ってみなければわかりません。汗をぬぐうタオル、体を冷やす冷却剤、寒いときに羽織ることができる長袖シャツなどを準備しておきましょう。

 また、文字を書き過ぎて、後半戦は指が痛くなるかもしれません。バンドエイドのような絆創膏を持っているといざと言う時に役立ちます。

 

5.昼食を準備しておく

 昼休みは短いですから昼食を食べに行く余裕はありません。最寄りのコンビニは、食べ物が売り切れる可能性があります。

 自宅から昼食を持参するか、自宅近くで昼食を仕入れてから会場に向かいましょう。

二次試験(筆記)お疲れ様でした!口頭試験に向けて再現論文を作っておきましょう!

2017年07月18日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

二次試験(筆記試験)を昨日受験された方へ

お疲れ様でした!7月の暑い中、午前中の必須科目I(選択問題)への対応、午後の選択科目II
(1枚もの×2と2枚もの×1)、さらに選択科目III(3枚もの×1)大変だったですね。

必須科目I(選択問題)については、来週の月曜日(7月24日の早朝)に日本技術士会のホーム
ページに掲載されますので、ぜひ確認しましょう。20問から選択した15問だけではなく、
選択しなかった5問についても、自分の理解が正しいのかどうかをチェックするのは技術士
としての最低限のマナーとも言えます。

 

時間的には、午後の選択科目IIが一番厳しかったのではないでしょうか。600字詰めの原稿
用紙1枚に回答を記載するのにほぼ30分かかるので、4枚で2時間は時間的にギリギリだった
人も多かったのではないでしょうか? まだ再現論文を書いていない人は覚えているうちに
再現論文を仕上げましょう。

 

最後の課題IIIは、口頭試験に向けて再現論文を作成することが必須です。なぜなら口頭試験の
の時に、試験官からこの論文について聞かれる可能性があるのです。例えば、何か補足する
ことはありますか?とか、今ならこのように書いたとかありますか?とかです。つまり、
この課題IIIについての補足説明や修正をさせてもらえる可能性があるのですが、その時に
何も回答できないとそのチャンスを無駄にしないためにも論文の再現を頑張ってください。

 

通常は、これで終わりですが、二次試験の準備から受験までは濃密な期間だったのではない
でしょうか? これから受験する後輩のためにも、受験体験記をまとめておくのはいかがで
しょうか? 同時に、自分の勉強法は正しかったのか?改善の余地がないか?自信を持った
ところはどこか?このような自分の行動を振り返って、PDCAを回すことも技術士として
心がけるべきことではないでしょうか?

 

まあ、いずれにせよ。お疲れ様でした。これらに区切りをつけて、夏をエンジョイしましょう!

 

二次試験(筆記試験)の択一式問題の回答が発表されましたね。

2017年07月24日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

平成29年度技術士試験(二次試験・筆記試験)の択一式問題の正解が今朝ほど日本技術士会の
ホームページに掲載されました。次のURLからもアクセスできます。
 https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3935_1.pdf 

 

今年度の技術士試験を受験した人はぜひチェックしてください。

 

そして、次の対応をお願いします。

1)合否を確認する。
2)間違った問題をチェックする。
3)10月31日の合否発表に備える。

 

1)合否を確認する。
・自分が選択した問題とその回答を確認しましょう。
・技術士試験(一般部門)では、まずはここで60%以上であることが合格の条件です。
・もし、残念だった人は、自分の勉強方法が適切でなかったのかを振り返って、来年の
 受験への戦略を立て直しましょう。応援するので、今回の悔しさを絶対晴らしましょう。

 

2)間違った問題をチェックする。
・選択した問題だけではなく、すべての問題に対して、正解だったのかどうかをチェックしましょう。
・正解ではなかった問題や分からなかった問題は、自分の知識の不足や理解違いを正す絶好のチャンスです。
・技術士に合格した後も資質を向上する努力は求められるし、必要です。

 

3)10月31日の合否発表に備える。
・択一式問題が合格レベルに達していた人はおめでとうございます。
・でも、技術士試験のメインは記述式です。こちらの合否発表は10月末だし、口頭試験も
 通常12月ですのでまだ少し時間があります。
・記述問題の再現論文を完了した人は、技術士試験を忘れてみてはいかがでしょうか?
・夏を楽しむとか、溜まっていた仕事をこなすとか、家族サービスに努めるとか、海外旅行に
 行くとか、今までとちょっと違うことにチャレンジしてみませんか?

                                     以上

技術士2次試験口頭試験の臨機応変力を高めるトンデモ学習法まとめ

2017年08月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

ここまで、技術士2次試験の口頭試験での臨機応変な対応を迫られた場合に、冷静な判断をするにどのような鍛え方があるのかを書いてきました。

それらの内容から、口頭試験にはどのようなものが必要なのかを改めて振り返ってみます。

 

事前に模範解答などを確認する

口頭試験対策として、模範解答を確認することは常識です。こういう質問に対して、どのように回答をするのかを細かく想定してから試験に臨むことは、他の資格試験にとっても同じです。

ただし、本番の試験では、どのような質問が飛んでくるのかがわかりません。これが分かっていれば、試験ではないということは言うまでもありません。

 

今の自分を客観的に見る

ここからがトンデモ学習法で解説した部分です。どのような試験でもそうですが、どれだけ勉強をして試験に臨んでも、自分のやっていなかった部分が多く出たり、想定以外の質問があった場合でも、自分は今までやってきたこと以上の実力を発揮することはできないということを認識する必要があります。

こうした部分から、気持ちの余裕をもって、実力を十分に発揮し、それでも不合格であった場合、それは現在の自分にとってまだ合格の域に達していないという覚悟を持つことが必要です。

 

試験に協力してくれた人のことは考えない

技術士は一人で取る資格ではありません。指導する技術士や二次試験の模擬面接に関わった人など、他の試験と比較して、一人でこつこつと行うというより、周りの協力をもって試験に臨みます。

人によっては不合格であれば、こうした人たちに顔向けができないと考える人もいるのではないかと思います。

しかし、こうしたことを考え出すと、試験本番でのプレッシャーがかかり、実力を十分には発揮することができません。

試験を受ける → 不合格であっても、その時の実力が足りなかった

と単純化して考えましょう。他の人のことを考えると、いろいろなことを考えてしまいます。

合格した後に感謝の言葉を伝えましょう。

 

技術士試験は難関である故に様々なプレッシャーを感じる人も多いでしょう。

それを乗り越えてこその技術士です。

8月末からは復元論文に赤ペンを入れる

2017年08月29日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

試験直後に復元論文を作ります。感覚的に、1割の人が、経験者や講師のアドバイスを素直に聞いて、復元しています。

 

3割の人が、1週間ほど経ってから、復元します。

そして、やばいな、けっこう忘れるものだな、と思って、どうにか、こうにか復元します。

 

試験直後や、その1週間で復元論文をつくるのは、骨が折れる作業だったでしょう。

肉体的な疲労はもちろん、直後の気持ちの高ぶりがあるからです。

また、出来が悪いときに、現実を見たくないためです。

 

いま1ヵ月が経って、ようやく、心身ともに、1ヵ月前の自分を見つめられる時期にきました。

 

そこで、復元論文を赤ペンで添削していくと良いでしょう。

 

あなたは、技術士たる実力と経験をもった指導者です。

添削する答案は、未熟な受講生が作ったものです。

 

寛大な心を持ちつつ、厳しく、添削します。

論理の飛躍があるところには、補うべき情報を書き込んであげます。

 

受験生を、くさしたり、指導を投げ出したりしないことです。

 

技術士は、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価またはこれらに関する指導の業務を行う者」です。

 

技術士と同等の実務能力を発揮して、『指導』してあげてください。

生半可な指導ではなく、適正な報酬分の赤ペンを入れてあげてください。

 

「技術士業務報酬の目安」がネット検索で見つかります。

その報酬に相応しい、指導を1ヵ月前の答案を書いた自分にしてあげてください。

 

そんな指導によって改訂された答案は、口頭試験で心強い武器になるはずです。

技術士二次試験の対策ができない?時間の無駄遣いを止める方法

2017年08月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「勉強しなきゃいけないんだけど、関係ないことをして時間を無駄にしている」と感じたことはありませんか?ひょっとしたら、時間の無駄遣いをしていることに気づくことなく「時間がない!」と焦っているかもしれませんね。勉強の妨害をしているものの正体は「習慣」です。

技術士試験に向けて学習を進めようとしているけど、思いついてもすぐ行動できず、自分のことがだらしないと思った経験は誰にでもあるでしょう。例えば、仕事が終わって家に帰ってくるとテレビをつけてしまったり、疲れたから横になって気づいたら寝ていたり、失敗は誰にでもあるものです。一度や二度ある程度であれば問題はありませんが、繰り返し同じことをしてしまう場合は「失敗」という言葉で片付けられません。それは「習慣」になっているからです。

私たちの生活はほとんど、無意識の行動によって支えられています。心理学者スタノビッチとウェストは人間が無意識の行動「システム1」と意識的な行動「システム2」によって選択を行っているという研究結果を発表しました。例えば、最寄り駅から自宅まで向かっている途中、何も考えていなかったのに気づけば家に着いていた経験をしたことは誰もがあるでしょう。システム1は脳にかかる負荷を軽減するために、ルーティン作業を無意識に行っています。新しいことや考えて判断をする場面ではシステム2が使われており、脳に負荷がかかっています。

つまり「家に着いてすぐ勉強を始めず、テレビをつける」という行動を繰り返している場合は、脳が帰宅後の行動をシステム1で処理しています。「家に着いたらノートを開いて勉強を始める」という行動をするためにはシステム2として処理されるため、最初は続けることが辛くなるでしょう。ですが、逆に言えば、帰宅後の勉強が習慣となれば辛いことではなくなります。心理学者ウィリアム・ジェームズは新しい習慣を作るためのステップとして以下の3つを挙げています。
 

  1. 新しい行動を断固としてはじめる
  2. 新しい行動を実行に移すきっかけをつかむ
  3. 新しい行動がしっかりと根付くまで、どんな例外も認めない


新しい行動を習慣にすることは苦労が伴います。しかし、習慣に着いてからは負担がかからなくなり、楽になりますから、最初の段階での努力を惜しまず行ってみましょう。

悪い習慣を変えるコツはAXS技術士学院にある!

2017年08月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

悪い習慣だと思いながらなかなか、身についてしまった習慣を変えられずに苦労したことはありませんか?

例えば、休日になると仕事のストレスが影響して朝からビールを飲んでしまうという人もいるでしょう。平日の朝は早く起きて技術士試験に向けて勉強したいけど、二度寝してしまって起きられないという人もいるはずです。

ですが、習慣は簡単に変えられるものではありません。前回紹介したように、無駄な時間を過ごしていると感じていたとしても、強い意志がなければ習慣を変えることはできません。また、習慣を変えるためには適切なステップを踏むことも大切です。やみくもに「習慣を変えなければいけない」と強く思っていたとしても、気負いするだけで、変化は現れません。

心理学者のメリル・E・ダグラスは習慣を変えるためには5つのステップを踏むことが大切だと言及しています。
 

  1. 欲求
  2. 認識
  3. 想像
  4. 計画
  5. 行動


欲求の段階からすべては始まります。「今の自分を変えたい」「悪い習慣を断ち切りたい」という欲求がなければ変化は起こりません。次に認識の段階では、具体的に変える必要がある習慣を見つけ出します。紙に「現状の悪い習慣」「身につけたい良い習慣」をそれぞれ書き出すと認識しやすくなります。

3つ目の想像の段階では習慣が身についたあと、自分がどんな姿になるのかイメージします。朝早く起きてすがすがしい気持ちで勉強している自分の姿など、習慣を変えたあとの具体的なイメージを持ちましょう。4つ目の計画段階で取り組み方のプラン立てを行います。何も考えずに変えようとしてはあまりにも運任せなので、具体的な計画を作ります。例えば、早起きの習慣をつけるなら起きる時間や起きてすぐとるべき行動について計画を立てましょう。最後の行動段階では、意志を強く持って確実に習慣づけていくことが大切です。3週間以上続けられれば、徐々に習慣として身についてきます。

ここで紹介した5つのステップを踏んで、今よりもっとよい習慣を身につけましょう。AXS技術士学院で学ぼうとしていることも習慣を変えようと強い欲求を持っている証拠です。習慣を変えるステップが「欲求」から始まることを考慮すると、高い向上心を持つことはよい習慣のスタートラインです。その調子で取り組みましょう。

技術士第一次試験を受験された方へ

2017年10月09日 作成 / 執筆:タートル講師

10月8日に平成29年度の技術士第一次試験が実施されました。

受験された皆様、お疲れ様でした。

 

今回の第一次試験を無事にクリアして、第二次試験(技術士)に挑む方へのメッセージです。

 

まず、受験要件を満たす方は、平成30年度の第二次試験を必ず受験するようにしましょう。

第二次試験の試験制度変更について検討されていましたが、とりあえず平成30年度は従来と同じ形で実施されます。

早ければ平成31年度(元号が変わる予定ですので平成30年度の次の年度と捉えてください)に試験制度が変更になるのであれば、そこから受験しようという考えは厳禁です。

現行の試験制度は平成25年度から実施されています。つまり5年間の実績があるわけですから、どのような傾向で出題されるのかが明確になっています。それだけ試験の準備がやりやすいということです。

仮に平成31年度に試験制度が変更されたら、新制度で最初の試験になるわけですからどのような形で出題されるのか、はっきりしたことは試験を受けるまではわかりません。

試験対策を立てやすい来年度に受験をしましょう。

 

次に第二次試験受験の準備を早速始めましょう。

まだまだ先、と思っていたら色々と予期しない予定が入って結局準備が不十分なままで受験した、という方は非常に多いです。

まずはこれまでの業務の棚卸をして、受験する部門と科目を決めましょう。せっかく第二次試験の筆記をクリアしても、口頭試験で「部門(科目)違い」と判断されて不合格となる方が毎年います。自分の経歴は受験する(したい)部門や科目に適しているのかを、確認することが受験準備のスタートです。

 

 

 

*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

 

口頭試験を無事に受験するための準備について

2017年10月23日 作成 / 執筆:タートル講師

今月末(10月31日)は、技術士第二次試験の筆記試験合格発表です。

 

筆記試験に合格された方は、口頭試験に向けて準備を進めましょう。

ここでは個別の想定質問等の内容ではなくて、口頭試験受験の準備として心掛けたいことについてアドバイスしたいと思います。

 

1.必ず受験できるようにスケジュール調整等をする

 技術士会のHPに明記されている通り、口頭試験の日時変更は一切できません。

 したがって口頭試験の日時が確定したら、必ず受験できるようにスケジュール調整等をしましょう。

 出張の予定を始め、様々な予定がある方もいるかもしれませんが、技術士の資格を手に入れたいのであれば、万難を排して受験できるように日程を調整してください。

 また口頭試験は11月下旬から来年1月にかけて実施されます。特に12月以降は積雪による交通機関の乱れが起こっても不思議ではありません。積雪で飛行機や新幹線が遅れた

 り止まったりしても、口頭試験の再受験はできません。また筆記試験から出直しです。前日は試験会場に徒歩でも行ける所に宿泊されることをお勧めします。

 仕事等のスケジュール調整、悪天候による交通機関のトラブルというリスクへの対策も口頭試験の一環と考えましょう。

 

2.第三者に想定質問を作成してもらう

 三義務二責務、業務経歴の紹介というような定番質問については、書籍やネット情報でも入手可能です。

 しかし「業務内容の詳細」に関しては受験者一人一人で全く内容が異なります。したがって、「業務内容の詳細」に関する想定質問は各々で準備する必要があります。

 この「業務内容の詳細」に関する想定質問は、第三者に作成してもらうことをお勧めします。

 自分で作成、あるいは同僚に質問を作ってもらうのでは、業務の内容や経緯を知っているため、「甘い」問いになる可能性があります。

 業務の内容や経緯を知らない第三者に質問を作ってもらえば、あなたが前提条件と思い込んでいた部分への切込みや、「ここはちょっと自信がない」という点をズバリ付く

 ような厳しいものになるはずです。

 

*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

口頭試験の準備、まずは...(第1回)

2017年10月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

受験生の皆さん、いよいよ筆記試験の合格発表ですね。

筆記試験に合格したら、口頭試験の準備をしなければなりませんが、その準備についてお話したいと思います。

「自分でしかできないこと」を最優先にしましょう。

「技術士の義務・責務」とか、「技術士制度」とか受験生の皆さんに共通の事項は、Webで調べれば、想定質問や模範解答などいろいろ出てきます。

これから3回に分けて書く事項は、自分でなければできません。後回しにしても必ずしなければならないので、まずはここから手をつけて下さい。

まず、第1回は、「筆記試験の再現」についてです。

 

★筆記試験の再現

多くの方から、筆記試験の論文の再現をすることが推奨されていたと思います。もし、まだされていない方がおられたら、ぜひとも論文の再現をして下さい。

今更、一語一句違わずに再現などできませんが、最低でも要旨はまとめておいて下さい。

重要なのは、その次です。

その論文が、質問に対して正しい回答になっているかどうか、再確認して下さい。

間違ったことを書いていないか...

説明不足なので追加する事項はないか...

口頭試験で、筆記試験の論文について聞かれることは多くはないそうです。しかし、口頭試験で質問されるということは、試験官から、応用能力や課題解決能力に疑問を持たれているということなので、名誉挽回しなければなりません。

ということなので、ただ単に論文の再現をするだけでは足りず、どのように回答すべきであったかを考えるところまでしておいて下さい。

 

「備えあれば憂いなし」です。

皆さん、頑張って下さい。応援しています。

 

 

口頭試験の準備、まずは...(第2回) 業務内容の詳細の見直し」、「口頭試験の準備、まずは...(第3回・最終回)説明した業務の振り返り」も

ご参照下さい。

 

技術士試験の勉強仲間を作って先延ばしグセを克服しよう

2017年10月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「技術士試験の勉強に取り組まなくてはいけない。だけど、どうしても先延ばしにしてしまう」と苦しんでいませんか?

先延ばしの習慣がひとりで改善できない場合は、技術士試験の勉強の仲間を作ってみましょう。先延ばしがいかに困ったものであるかは、前回も紹介したとおりです。「成功体験を積むことが大切!!技術士試験合格へ向けて先延ばしを防ぐ」で紹介したとおり、取り組むべき仕事を徳利組まないで置くと、勉強の質は下がり、技術士試験当日に向けて精神的な負担も大きくなります。そこで、先延ばしを克服することが大切になってくるわけですが、今回は「仲間を作ることで先延ばしを防ぐ」という方法を紹介します。「仲間作り」には、2種類の方法がありますから、1つずつ確認していきましょう。

1つ目の方法は、言葉通り、技術士試験合格に向けて、一緒に勉強するチームを作ることです。ただし、ネガティブな気持ちを共有するグループでは、ストレスのはけ口にはなるかもしれませんが、先延ばしグセの改善にはつながりません。「勉強がつらい」などのマイナスな感情を共有するのではなく、「合格を目指してがんばろう」「あの人が順調に勉強できてるなら、自分にもできるはずだ」と感化されるようなグループが理想的です。

もう1つの方法は、目標となる映画や書籍から刺激を受けることです。仲間から良い刺激を受けることと同様に、創作の物語に出てくる人物や歴史上の人物からも影響を受けることができます。なぜかというと、気持ちはとても伝染しやすく、自分と重ね合わせやすい対象ほど、気持ちは伝染しやすいです。たとえば、仕事の環境が似ている技術士試験合格者の体験談を参考にすると、試験勉強に向けてモチベーションがアップしやすく、オススメです。

口頭試験の練習は大きな声で

2017年11月17日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

口頭試験の準備は順調に進んでいますでしょうか。

いよいよ、来週金曜日11月24日から始まります。

 

「想定質問の作成」、「想定質問に対する回答原稿の作成」をされていることと思いますが、回答原稿は、
大きな声に出して読んでみて下さい。

黙読したり、小声でぶつぶつ言っている時にはそれほどおかしいと思わなかったことが、背筋を伸ばして
正しい姿勢で大きな声で読んでみると、何かしっくりいかないことがあります。

それを直すために、何回も何回も原稿を見直す必要があると思います。

 

模擬面接とまではいかなくても、誰かに聞いてもらうのがよいと思いますが、聞いてくれる人がいなくても、
前に試験官がいるつもりで、正しい姿勢で大きな声でしゃべる練習だけでも、十分効果があると思います。

私は、模擬面接も受けませんでしたが、毎日、昼休みとか定時後に空いた会議室で、一人でしゃべる練習をし、
毎日、原稿の見直しをして、口頭試験前には、自分で納得できる原稿に仕上げることができました。

皆さんも、ぜひ、前に試験官がいるつもりで、背筋を伸ばして、大きな声でしゃべる練習をして下さい。

 

努力は必ず報われます。

頑張って下さい。

 

追伸

筆記試験合格発表の直前に、「自分しかできないこと」を優先してするように、第1回第2回第3回に分けて
お勧めしましたが、もし、まだ、できていなければ今からでも遅くないので、やっておいて下さいね。

試験勉強をルーチン化する

2018年01月02日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

先の投稿で合格するには、次の3つの条件があると書きました。
1)志を持つ
2)計画を立てる
3)やり抜く力

 

やる気にはなった!計画も立てた。でも、日常の中でその計画にそった勉強を続けることがなかなか難しい。
仕事が長引いて夜遅く帰って、疲れたので食事してビールでも飲んで楽しそうなテレビを見ているともう
眠くなってお休みなさい。。。。なんてことが続くとそれが習慣化してしまう。かといって、その習慣を
変えることが簡単かといえば正直難しい。ではどうするか?

 

ズバリ言えば、試験勉強をルーチン化するのです。そのためには、勉強モードに
なる時間と場所の組み合わせを生活の中に組み込もう。例えば、

a) 朝はこれまでより1時間早く会社に到着して、会社の近くの喫茶店等で1時間勉強する。
b) 仕事が終わったら最寄駅の喫茶店等で1-2時間勉強してから家に帰る。
c) 土日は、図書館等で4時間勉強する。


こんな習慣ができれば、毎日3時間、週末は4時間なので週に23時間も勉強に集中できる。
しかも、この方法の良いところは、一旦習慣化すると、その勉強時間が長引く傾向にあると
いうことだ。朝早く起きるのは辛いけど、これも習慣化してしまえば苦にならない。最寄り
駅で勉強してから家に帰ったら、いつもの通りビール飲んで好きなテレビを見てリラックス
する。ただし、明日の朝に向けて少し早めにベッドに向かう。


さらに言えば、選択問題を解いたり、不正解だった問題の周辺情報を調べたり、技術ノートを
作ったり、記述問題にトライするには、やはり30分単位の時間が必要だけど、通勤時間や
移動中、ちょっとした待ち時間で生じる5分、10分の隙間時間があれば過去に説いた問題の
レビューや技術ノートの読み返しなどはできるだろう。


まとまった時間は、習慣化で確保し、さらに隙間時間を有効に活用すれば、志を持って立てた
計画をやり抜くことはそれほど難しいことではない。


ぜひ、勉強する時間と場所を習慣化してください。そうすることで、勉強を楽しみ、かつ合格の
栄冠を楽しむことも出来ます。

レッツトライ♫

 

第二次試験受験を決めたら、まずやること(第2回:選択科目の決定)

2018年01月08日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

第1回で業務の棚卸のことをお話しさせていただきましたが、この正月休みに実施できましたか。

「業務内容の詳細」に書くテーマは決まりましたか。

その「業務内容の詳細」に書くことが、口答試験における「選択科目に関する専門知識、
応用能力、課題解決能力」について説明するテーマになります。

つまり、「選択科目」は、筆記試験で得点を取りやすい科目を選択するのではなく、
「業務内容の詳細」で書く内容の科目ということになります。

例えば、機械部門において、大学で材料力学の研究室にいたので材料力学が得点を取りやすいと
思っても、実際の業務で材料力学について応用能力、課題解決能力を
発揮したと言えるものがないと、口答試験で、「科目不一致」ということになり合格は困難になります。

例えば、機械部門で、「機械設計」も「材料力学」もどちらも応用能力、課題解決能力が
あることを示せるような業務がある場合に、初めて、どちらの科目が得点を取りやすそうか
過去問を見て考えるということになると思います。

皆さんが応用能力、課題解決能力が発揮できた科目がどの科目に当たるかは、なかなか
分かりにくいことがありますので、日本技術士会のWebサイトにある
技術士第二次試験の科目」を確認して下さい。


「業務の棚卸」の結果から、「選択科目の決定」という次のステップに進みましょう。

2019年度からの試験制度変更では、「選択科目」の統合のある科目があり、
試験範囲が広くなる場合がありますので、ぜひとも2018年度に合格を勝ち取りましょう。
 

技術士試験の勉強で頭がぼーっとするときには音読しよう

2018年01月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験の勉強を長期間続けていると、どこかで頭が疲れてしまうタイミングが来ることでしょう。そんなときに活用してほしい脳を活性化する方法です。

「音読が勉強には効果的だ」という話を聞いたことがある人は少なくないでしょう。音読は口を動かし、耳で情報を聞く、脳にとても刺激を与えることができる活動です。「情報をインプットする」ということに限定すると、音読でも黙読でも、あまり違いがないのではないかと考える人もいるでしょう。しかし、実は音読と黙読では、それぞれ情報を認識するプロセスが異なることが脳科学の研究でわかっています。

まず、音読をした場合、脳がどのように情報を理解するのか確認してみましょう。言葉が耳から入ってきます。耳を通った言葉は側頭葉の聴覚野というところに入力されます。そして、その後、ウェルニッケ野で意味を理解します。一方、黙読の場合はどうでしょうか? 黙読の場合、情報は目から入ってきます。目を通過した情報は、後頭葉視覚野を通過。側頭葉下面に送られ、文字の形の情報処理が行われます。それと並行して頭頂葉にある下頭頂葉というところに情報が送られ、意味を理解します。

このように、音読と黙読では、脳が情報を処理するプロセスがまったく異なります。どちらにおいても脳が情報を理解するプロセスは高度な活動であることに変わりはありませんが、より脳を活発に動かすのが音読による情報入力であるとされています。より多くの脳を動かす音読を行うことで、脳は活性化し、いわゆる「頭が冴える」という状態を作ることが可能です。脳科学者によっては、「音読は脳のウォーミングアップに最適な活動だ」という人もいるほど。

音読をときどき取り入れることで、なんとなくぼーっとした頭をスッキリさせてみましょう。脳の活性化には、ちょうどいいトレーニングです。
 

技術士試験勉強のために風邪・インフルエンザ対策はきちんとしよう

2018年01月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

インフルエンザ対策、きちんとできていますか? ワクチンやマスクなど、インフルエンザ対策はさまざまありますが、医師がおすすめする最も効果的だとされる対策があるんです。

それは、なんと、手洗い。これは医師専用のコミュニティサイトMedPeerで発表されたアンケートに基づいた結果です。医師1000人を対象にインフルエンザに効果的であると考えられる対策を回答してもらいました。

その結果、1位に選ばれた対策が手洗いでした。次に、人混みを避けること。そして3位は睡眠と休暇を取ることです。インフルエンザ対策と聞くと最初に思い浮かぶのはワクチン接種という人も多いでしょう。ですが、4位が予防注射を打つことです。

インフルエンザは粘膜を通して感染します。ですから、インフルエンザウイルスが付着した手や指で、目をこすったり、鼻や口を触ったりすることで、感染してしまいます。

ところで、「マスクをつければ予防になるのでは?」と考える人もいるかもしれません。こちらはインフルエンザにかかっている疑いがあるときにするべき行動の第1位です。つまり、マスクは感染してしまうことを予防するのではなく、周りの人に菌をばらまかないための対策ということです。自分自身がインフルエンザにかからないようにする対策をするためにマスクをつけるのは、効果的とは言えません。

ちなみに、インフルエンザ感染後の行動としてマスクにつづくとるべき行動は2位よく休むこと、3位隔離することです。周りの人にうつさないための工夫と、早く良くなるための休息が大切ということですね。

インフルエンザの予防には、空気を乾燥させないことも大切です。加湿をしたり、水分をよく取ったりすることも予防になるので、手洗いうがいとあわせて、気がついたときに行動しておきましょう。
 

平成30年度技術士第二次試験実施大綱

2018年01月31日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

平成29年11月28日に、文部科学省 科学技術・学術審議会 技術士分科会
試験部会から、「平成30年度技術士第二次試験実施大綱」が公表されています。

日本技術士会のWebサイトから閲覧することができます。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5460_1.pdf

この「平成30年度技術士第二次試験実施大綱」は、「技術士第二次試験とは何ぞや」の
原点となるものです。

ここ「技術士システム」の講師、技術士第二次試験の受験参考書、いろんなWebサイトで、
多くの方々が技術士第二次試験受験のアドバイスを書かれていますが、全てこの
「平成30年度技術士第二次試験実施大綱」がスタートになっています。

しかし、受験テクニックが重視され、「技術士第二次試験とは何ぞや」についての説明が
あまりされていないところがあることも事実です。

ですから、受験される皆さまには、「平成30年度技術士第二次試験実施大綱」をご一読頂き、
「技術士第二次試験とは何ぞや」をご自分なりに理解されることをお勧め致します。

この「平成30年度技術士第二次試験実施大綱」の中には、技術士法第二条の内容を
一部簡略化して書かれているところがありますので、併せて、技術士法第二条もお読み下さることを
お勧め致します。

平成30年度の技術士第二次試験の受験申込開始まで、あと約2ヶ月です。
皆さまのご検討をお祈り致します。


技術士法
第一章 総則
(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする
事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務(他の法律に
おいてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
2 この法律において「技術士補」とは、技術士となるのに必要な技能を修習するため、第三十二条
第二項の登録を受け、技術士補の名称を用いて、前項に規定する業務について技術士を補助する者をいう。
 

「業務内容の詳細」には、どんな業務を書けばいいでしょうか?

2018年02月23日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

先の「第二次試験受験を決めたら、まずやること(第1回:業務の棚卸)」に書いたように、
「業務内容の詳細」には、受験する部門・科目に関する、応用能力・課題解決能力があることを
書く必要があります。

技術士第二次試験を受験される皆さんは、今までいろんなプロジェクトに参画して来られたことと思います。

さて、では、その多くのプロジェクトの中から、どのプロジェクトを選ぶべきでしょうか。

「受注金額の大きいプロジェクト」でしょうか?
「公共施設的プロジェクト」でしょうか?

筆記試験に合格した際には、この「業務内容の詳細」に書いたプロジェクトについていろいろ聞かれますので、
応用能力・課題解決能力があることを説明しやすいプロジェクトを選びたいところです。

試験官が聞きたいのは、「プロジェクトの成果品」についてではなく、そのプロジェクトに皆さんがどのように関わったか、
皆さんが技術者個人としてそのプロジェクトでどのように応用能力・課題解決能力を発揮したかが聞きたいのです。

受注金額が小さくても、皆さんの創意工夫が成果として表れているプロジェクトについて書くのが良いと思います。

実際に、いろいろ苦労して、いろいろ考えて、その結果成功した、多分、皆さんの一番思い入れのあるプロジェクトに
ついて書くのが良いと思います。

皆さんの、一番印象深いプロジェクトは何でしょう?

平成30年度の試験内容は以前と同じという結果になりました。

2018年02月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士受験を考えている皆様には既に周知の事実であると思いますが、今年は技術士試験制度が大きく変わる初年度となる予定でした。

しかし、文部科学省の都合で試験制度の大幅変更は延期となった模様です。

本年度は前年度と同様の試験が実施されます。

 

平成30年度技術士第二次試験実施大綱

https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5482_1.pdf

 

今回は延期となりましたが、多くの資格試験において、この試験制度が変わる時の初年度は極めて重要な意味合いを持っております。

今までの傾向が、そのまま続くのかということが試験時の気になる所なるでしょう。

特に選択科目の集約の予定されていた専門分野では、その準備ができないなどの弊害が出るかと思われましたが、今まで通りの対策を行えばよいということになりました。

 

本年度は延期となりましたが、試験制度の改正は継続協議となっております。

また来年、再来年と試験制度の改正がなされる可能性があることを頭に入れながら、今年の試験を頑張りましょう。

 

試験制度が変更となる場合は突然決定されることが多く、受験者にとってはなかなか気持ちの落ち着かないところではあるのでないでしょうか?

記述式や口頭試験など、ある意味出たとこ勝負のような試験が多いため、何から手をつけてよいのかと考えている方の多いと感じます。

その場合は、試験の趣旨を確認しましょう。

 

技術士試験は、科学技術の専門的応用能力を有するかどうかを見る試験です。

最終合格率も10%台ではありますが、決して合格できない試験ではないと考えることができます。合格者も企業に勤めながら勉強を続けている人がほとんどです。

そういった人たちとの違いといえば、努力する気持ちがあるかないかという一言に尽きるでしょう。

 

試験制度が変わってしまった場合、今までの努力が水の泡だと、嘆きたくなる気持ちは良く分かりますが、それでも合格者が出ます。

 

試験は時の運も関わってきます。試験制度の改正などは自分ではどうすることもできないものです。こうしたものに捉われず、自分のペースを保てるように調整をしましょう。

業務経歴票で避けたい用語

2018年03月06日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の対策講座で毎年、繰り返されるやり取りがあります。
筆記試験合格者が口頭試験の準備で毎年、繰り返される後悔があります。

 

講師
「この業務経歴票の添削は受けましたか?」
「業務経歴票であなたが技術士として相応しい点はどこですか?(技術士に相応しいという点が表現できていませんよ)」
「いまから業務経歴票を書き直すことはできませんから、できることをやるしかないですねぇ。」

 


受験生
「添削は受けていません・・・」
「業務経歴票が大事なのは聞いていましたが、そこまで重要だとは思っていませんでした・・・」
「・・・、受験申込から、やり直したいです」

 

業務経歴票が重要だという理由は、明確です。
筆記試験を合格したあとの口頭試験で、試験官の手もとにその業務経歴票があるからです。
そして、20分間、おもにその業務経歴票に書かれた内容について、質疑応答がされるからです。

 

この業務経歴票には、技術士に相応しい専門知識、課題設定能力、問題解決能力が示されている必要があります。

5つの業務経歴に示されている必要があります。
720字の業務詳細に示されている必要があります。

 

ここで避けたい用語は、あいまいな単語です。
「大幅に生産性が向上した」「顕著に改善された」「多くの地点をリスト化できた」は良くないです。
程度を表す副詞があいまいだからです。

 

そこで、つぎのように表現してみます。
「本技術により生産性が前年と比べて6%上昇した」
「私が提案した工程を採用した結果、作業員を8名から5名に減らすことができた」
「このプログラムにより、わずか3ヵ月で324地点から約15万地点をリスト化することができた」

 

可能であれば、職場の技術士や、対策会社を利用して、添削指導をしてもらうとよいでしょう。

業務内容の詳細~科目に適した切り口で記述しましょう~

2018年03月07日 作成 / 執筆:タートル講師

年度末の繁忙期となり、仕事の忙しさもピークを迎えていることと思います。

この忙しさの中でも、業務経歴票や論文の添削を進めている受講生もいらっしゃいます。

仕事が多忙な中でも時間を見つけて技術士受験の準備を進めていきましょう。

 

今回は『業務内容の詳細を受験科目に応じた切り口で記載する』をテーマに述べたいと思います。

 

私が実際に関わった業務を例に挙げて説明します。業務の大筋は以下の通りです。

河川護岸の設計業務を実施しました。設計にあたってはボーリング調査も併せて実施したのですが、軟弱地盤でした。そのため仮締切では自立式矢板は採用できず、施工計画上の工夫を要しました。

 

このように様々な要素がある業務の場合、課題や解決策を受験する科目の切り口で記述することが非常に重要です。

 

護岸設計そのものを切り口にするのであれば、河川、砂防及び海岸・海洋科目です。

軟弱地盤の問題を切り口にするのであれば、土質及び基礎科目です。

施工時の仮締切を切り口にするのであれば、施工計画・施工設備及び積算科目です。

 

このように河川事業であっても、多様な見方ができます。

「河川事業に関することだから、河川、砂防及び海岸・海洋科目で受験するのが当然」と考えて科目を決めて、課題や解決策として「仕事全体の中で一番大変だったのは軟弱地盤対応だったから、それをテーマにしよう」と考えて記載すると、口頭試験では河川を専門とする試験官が軟弱地盤対策について質問する、ということになってしまいます。

 

こうなると試験官と話が噛み合わず、厳しい口頭試験となることが予想されますので、課題や解決策として挙げたことが受験科目の範疇であることを必ず確認してください。

 

以上、「業務内容の詳細」の課題や解決策の切り口は、受験科目に応じて決めることの重要性について述べました。

 

 

*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

合格者発表されましたね!

2018年03月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士二次試験に見事合格された方

 おめでとうございます。これも日頃のあなたの努力が実ったものです。
そして、同時にあなたを応援してくれた先輩、同僚、そして家族・友人
に恵まれたのもあなたの人徳です。喜びを満喫しましょう。そして、
落ち着いたら、次を目指しましょう。狙うは連続合格です。受験の
熱が冷めないうちに、受験のノウハウを掴みかけたこの時期に連続して
受験して、合格して、その実力を確実なものに磨き上げましょう。

 

今回の受験で残念だった方
今回の口頭試験の結果を見ると、筆記試験が難しく合格率の低いところ
は比較的口頭試験はパスしてくれるけど、筆記試験の合格者が想定以上に
多いところは結構厳しくチェックしている傾向を感じます。したがって、
やはりまずは自力を高めることです。もしくは、実力も経験もあるけど
技術士試験に対する取り組みのコツがまだ見えていないだけかもしれない。


前者の場合でも、後者の場合でも、まず大切なことは知らないことを知る
ことではないでしょうか?知ったつもりでいるのが最もよくないです。
なぜいけないのかというと、知ったつもりでいると、それ以上調べたり
深く考えたりしないからです。なので、まずは自分は何を知っていて、
何を知らないかを謙虚にそしてシビアに振り返りましょう。そして、
技術士としてマスターすべき専門分野のキーワードの中でよく分からない
ものをリストアップして、技術ノートにまとめていきましょう。技術ノート
をまとめていると、さらに分からないことが出てきます。分からないことが
わかると、次々に興味が広がり、疑問が深まり、それをどんどん紐解いて
いるうちに実力がアップしていくのです。また、知識は1対1の関係で理解
するようもN対Nの関係で、いろんなものがいろんな側面で関係しあって
いることを理解することでさらに深く理解できます。それがプロだと
思います。

 

今回、合格した人も、残念だった人も、2018年度は現行の試験パターンで
受験できる多分最後の年度です。是非そのチャンスを生かして栄冠を勝ち
とってほしいと思います。

 

頑張ってください!2018年度の合格を祈念します。

以上

 

メタ認知。自分が知らない点や分からない点をまず明らかにしよう。

2018年03月19日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

メタ認知という言葉を知っていますか?
メタ認知とは、自分が知っていることを知ることです。言い換えると多くの人は自分が何を知らないかを知らないのです。

 

技術士を目指す第一歩は過去問題
過去問題に取り組む目的は自分の実力を知ることです。でも、過去問題が難しくても落ち込む必要はないのです。所詮試験は試験です。今は解けなくても、受験日の当日に解ければ良いのです。そうすれば合格です。そして、まずやるべきは、自分の能力の棚卸しです。自らの弱点をつぶさに理解することです。

 

勉強スケジュールを立てるのはその後
技術士にチャレンジするときには、その受験勉強のスケジュールを立てようとするかもしれない。特に、業務で工期や納期に悩まされている人はまず線表を書きたくなるかもしれない。それは決して悪いことではない。しかし、その前にまずどの技術部門をターゲットにするのか、どの科目を選択するのかをよく考えましょう。そして、自分の現在の能力レベルを確認して、最も合格しやすい部門や科目を選択しよう。

 

一次試験と二次試験は独立
例えば、会社から受検する部門が指定されているかもしれない。そして、一次試験を受検するときには、目標とする受検部門を選択するのが基本だが、必須ではない。例えば、自分の場合には電気電子部門での合格を求められたが、この部門の一次試験の問題を見て、これは厳しいと感じた。一方で、他の受検部門を見ると、情報部門はむずい。経営工学を見ると、知らない問題が多いが、知識問題が多いので、勉強すればなんとかなりそうだと判断した。そして、経営工学で一次試験に臨み合格して、電気電子部門は二次試験で頑張った。経営工学は一次試験だけで終わるのも中途半端なので、今回二次試験にもチャレンジして無事合格した。よかった♪

 

知らないことを知る
技術士試験は難関だ。でも、どの部門でも一定の傾向があり、試験パターンがある。したがって、自分の現在の実力を謙虚に理解し、知らないこと、分からないこと、できないことを知り、それを受験日までにいかにして合格レベルまで持ち上げるかを考える。そして、それを線表に落とし込む。そんなステップがオススメだし、大事だと思う。

 

是非頑張ってください。

 

業務内容の詳細~どのような構成で書きますか?~

2018年04月02日 作成 / 執筆:タートル講師

技術士第二次試験の受験申込書の配布が始まりました。

 

これまで技術士ニュースを通じて何度もお伝えしたように、受験申込時に作成する「業務内容の詳細」は、口頭試験における主要な資料となります。

「とりあえず、このくらいで」という安直な気持ちで作成・提出することは厳禁です。必ずしっかりと作り込んでください。

 

今回は「業務内容の詳細」をどのような構成で作成すれば良いか、一例を紹介します。部門により何を詳しく述べるのか等、比重の置き方も違うかと思いますが、参考になれば幸いです。

 

1.立場と役割(2~4行程度を目安に)

 当該業務について、自分がどのような立場で、どのような役割を果たしたのかを記述します。業務の概要も記載して、業務全体のイメージがわかるようにしておくと更に良いです。

 

2.技術的課題(5~7行を目安に)

 業務を遂行するにあたり、支障となり乗り越えないといけなかったことを記述します。例えば工事で掘削を進めていたところ、当初は想定していなかった脆弱な地層が出現したので、斜面崩壊を防止しつつ工期内に工事を完了させる必要が生じた、というような事です。

 

3.技術的提案(5~8行を目安に)

 技術的課題を解決するために、あなたが提案したことを記述します。単に「こういうことを提案しました」ということではなく、「(課題の原因となる事象は)〇〇によるものと推測した。それを解決するためには□□が必要だと考えた。そこで私は△△の実施を提案した」というように、提案に至るプロセスを含めて記述してください。

 

4.技術的成果(3~4行を目安に)

 提案内容を実行した結果、どうなったのかを記述します。必要に応じて、現時点における評価や今後の展望についても記述します。

 

720字しか記述できませんので、業務について総花的に紹介するのではなくて、課題や提案を1点か2点に絞り込むことが大切です。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

業務内容の詳細を記述するときのステップとポイント

2018年04月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士の二次試験受験への気持ちを奮い立たせている方へ
 

 二次試験の受験申込書に記載する業務経歴と業務内容の詳細は、すでにご存知の方も多い
と思いますが、二次試験の筆記試験を無事合格した後の口頭試験で使われます。
 

 大切なことは、試験官にあなたが技術士にふさわしいと理解してもらい、判断してもらう
ことです。そのためのサポートペーパにすべきです。しかし、お作法に沿っていなかったり、
求める内容になっていなかったりすると、圧迫面接のための攻撃材料となってしまいます。
 

 では、サポートペーパーになってもらうにはどうすれば良いのか。
 

 ここでは、業務内容の詳細について記載します。その前に、人が理解するということは
どういうことかというと、それは右脳と左脳の両方で理解してもらうと理解したと認識
するようです。どちらか一方ではなく、両方で理解してもらうことが大切です。具体的に
いえば、まずあなたが取り組む課題をイメージとして理解してもらうことです。例えば、
橋の課題だとする。それが10mの橋なのか、100mの橋なのか、1000mの橋なのか。
人は、自分の経験に基づいてイメージします。したがって、あなたが10mの橋の話を
しようとしても、試験官は1000mの橋をイメージしていたら、いくら説明しても、
理解してもらうことは難しいでしょう。そして、イメージの次は論理です。何が課題な
のか、どのような解決策があるのか、どのような解決策を採用して、どう解決したのか。
これらはすべて論理の飛躍なしに説明する必要があります。


 イメージを共有できて、論理が明確だと、分かった=合格!となるのです。


ここでは、論理について説明します。
 

 まず、この業務内容の詳細に記載すべきは、どのような課題に対してどのように解決
したかではありません。そうではなく、どのような点を課題と考えたのか。そして、そ
の課題に対して、複数の解決策を考え、そのどれを採用したのか。それはなぜか。
そして、その結果としてどのような成果があり、残リスクは何か。これをコンパクトに
まとめることが必要です。


 しかし、こんな内容を最初から720文字に収めて書こうとするのはダメです。文字数
が不足して、説明不足になるか、論理を飛躍して、理解不能になります。このため、
まずは、720文字にこだわらず、しっかりと前述の内容を整理して、1000文字でも、
2000文字でも良いのでまず書きあげましょう。


 そして、そのエグゼクティブサマリーを作成するつもりで、枝葉を削除して、720文字
にそぎ落としましょう。しかし、文字数を節約するために専門用語を何の説明もなく、
多用するのは避けるべきです。一般の人にも理解できるように適度な説明を付記しながら
まとめていきましょう。


 720文字の業務内容の詳細は、受験申込書に記載されて、試験官の手持ち資料となります。
受験者であるあなたは口頭試験の時には何も持参することはできませんが、サマリーする
前の資料を口頭試験の前に何度も見返しておけば、試験官から何を聞かれても回答できると
自信を持って口頭試験に臨むことができるでしょう。


 逆に言えば、最初に作成する資料はそんな風に、何を聞かれても答えられるような
資料であるべきなのです。一方、受験申込書に記載する業務内容の詳細には字数制限が
あります。サマリーには記載すべき内容と、そのストーリーを絞り込んで、その論理を
磨き上げる。そんなステップがとても有効だし、試験官に理解してもらうにはそれぐらい
の努力はすべきなのです。


 そして、そんな風に手間暇をかけた業務内容の詳細であれば、口頭試験の時に、試験官
にとっても、あなたにとっても、理解を助けるサポートペーパーとなります。


 間違っても、圧迫面接のための材料を提供するようなダメ資料にしてはいけません。
頑張ってください。

                                  以上

 

技術士総合監理部門出題事項:持続可能な開発について

2018年04月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

平成29年の技術士総合監理部門の出題事項でもあった持続可能な開発についての概要です。

15年ごとに国連での採択が行われており、現在の最新議事録は、平成27年(2015年)に採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」となります。

平成28年(2016)から平成42年(2030)までの国際社会における持続可能な発展目標となります。

環境に関する目標や技術に関するイノベーションを行い、経済成長を継続するというものです。

その中で、17のゴールというものが制定されています。

持続可能な開発目標(SDGs)17ゴール ※うち、赤文字は少なくとも環境に関連している12のゴール

 

1. 貧困の撲滅

 

2. 飢餓撲滅、食料安全保障

 

3. 健康・福祉

 

4. 万人への質の高い教育、生涯学習

 

5. ジェンダー平等

 

6. 水・衛生の利用可能性

 

7. エネルギーへのアクセス

 

8. 包摂的で持続可能な経済成長、雇用

 

9. 強靭なインフラ、工業化・イノベーション

 

10. 国内と国家間の不平等の是正

 

11. 持続可能な都市

 

12. 持続可能な消費と生産

 

13. 気候変動への対処

 

14. 海洋と海洋資源の保全・持続可能な利用

 

15. 陸域生態系、森林管理、砂漠化への対処、生物多様性

 

16. 平和で包摂的な社会の促進

 

17. 実施手段の強化と持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップの活性化

 

環境省HPより

http://www.env.go.jp/earth/sdgs/index.html

 

経済格差などの問題や世界平和なども含まれておりますが、水資源の利用やインフラの整備など技術士の分野にも関わる内容が多く含まれております。

実際の問題では、この目標を日本政府の具体的な目標と融合した形での出題となっておりましたので、この国連の発表した目標とは少し異なったものとなっておりました。

 

普段の日常の業務では、こうした持続可能な開発などの言葉は知っていても、国連が15年ごとに目標を採択しているということまでは知らないことが多いのではないでしょうか?

 

実際に出題内容をも見てみると、この持続開発可能な目標に即した自身の経験から回答を記述する出題となっています。

つまり、自分で手掛けた仕事のうち、持続可能な開発目標とマッチしたものがあったのかという事を試験時間内に考えなければならないというものでした。

技術士の総合監理部門を受験される方は、既に技術士を取得していて、こうした傾向は分かっていらっしゃるかと思いますが、初めて見るような内容であれば、試験時間内に回答を仕上げるというところで動揺してしまうということもあり得ます。

 

すべてを網羅するということは不可能ですが、過去にこうした出題があったということは押さえておきましょう。

 

平成29年度 技術士総合監理部門 記述試験内容

https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5177_2.pdf

 

対策3)選択科目III(記述問題)への対応

2018年04月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

選択科目III(記述問題)は、技術士試験のハイライトです。口頭試験でも、試験官はこの選択科目IIIの答案を見ながら、何か付け足すことはありますか?とか、これはどういう意味ですか?といった追加質問がくることがあります。私の場合、試験官が無表情で「とてもよく書けているけど、この提言を思いついた経緯があれば説明してください。」と聞かれました。文字にすると、褒め言葉ですが、試験官の表情が読めないため、絶対本心ではないと不合格を確信してしまいました。結果的には合格だったので良かったけど、機会があれば、なぜあの時あんなに無表情だったのかを聞いて見たいものだ(笑)。

 

本題に戻る。

 

選択科目IIIでは、600字の解答用紙3枚を2時間で書き切る必要があります。選択科目IIでは、解答用紙1枚を30分で書き切る必要があったが、選択科目IIIだと1枚40分で良い。1枚30分で仕上げるとしたら30分の余裕がある。この30分を無駄にするのではなく、この30分という時間を書けて、シナリオを作る必要があります。具体的には、課題と解決方法とその留意点をそれぞれ3つ述べよといった問題が主流なので、それを書き切るロジックを練るということです。つまり、課題として示す3つが、解決方法の3つと対応し、さらに留意事項の3つとも連動している。そんな3×3のマトリックスに適切なキーワードを当てはめられるかどうかを一人でブレストとするのです。

 

通常は複数の設問が提示されて、そのうちの一つを選択する必要があります。その時には、この3×3のキーワードを埋められる方を選択すべきなのです。この場合にも、課題のキーワードよりも、解決方法のキーワード、さらには留意事項のキーワードが重要です。なので、もし、留意事項でアピールすべきキーワードが埋まったら、そこから逆算して、解決方法や課題のキーワードを当てはめるという作業もありです。

 

このように3×3のマトリックを埋められたら、それを見ながら、スペース配分を決めます。具体的には設問で求められている項目に基づいて、タイトルとサブタイトルを決めます。サブタイトルでは、3×3のマトリックスでうめたキーワードを活用します。そして、全体のバランスが決まったら、今回の解答の骨子を試験官に正しくわかりやすく伝えられるような図表を挿入します。個人的には各ページに1つの図表を書きますが、設問内容によっては最初のページのみに図表を示す場合もあります。この辺りは臨機応変な対応も必要です。

 

そして、タイトルとサブタイトル、図表を書き切ったら、試験官に説明するつもりで、無音で話して行きます。そして、その話をした内容を一気に書いて行きます。この辺りは、選択問題IIで述べた手順とほぼ同様です。

 

選択問題IIIと選択問題IIの違いは、解答用紙の枚数の違いです。そして、解答用紙が3枚あるということは、求められている解答をすぐに書くのではなく、「はじめに」と「まとめ」を最初と最後に記述することがスペース的に許されるということです。そして、注意すべきは書く順番です。

 

普通は、「はじめに」から書き始める人が多いのではないでしょうか?でも、最初に、「はじめに」を書いても気の利いたことはなかなか書けない。本論とダブったり、設問とダブったりして、結局スペースの無駄になってしまっているケースが多い。そうではなく、「はじめに」を書くのは最後なのです。

 

全体のスペース配分を決めたら、タイトルとサブタイトルと図表をベースに、課題、解決方法、留意点の順番に一気に書き切ります。そして、その流れのままに「まとめ」を書きます。「まとめ」では、全体の総括的な記述でも良いし、本文で書ききれなかった別の側面について言及するのも良い。そして、「まとめ」まで書いたときに、設問で求められたことを解答しきれたかどうかを謙虚に分析します。そして、もし、少し設問からずれた部分があると感じたなら、その設問で求められたことと解答したことのギャップを埋めるような内容を「はじめに」に書くのです。そうすることで、設問者の意図は正しく理解していますよ。でも、私はこういう意図の元で、この点を重点的に述べましたということを謙虚に伝えるのです。そうすると読み手である試験官は納得しながら本文を読むことができるのです。こういった気遣いができる人は少ないかもしれない。でも、だからこそ他の受験者との差別化をそこで作ることができるのです。

 

こんな解答のコツを参考にしながら、是非最難関の選択問題IIIを乗り切って、評価Aを獲得し、口頭試験も楽勝コースを目指して欲しいです。

 

以上

 

ともにトライする仲間を作ろう!

2018年06月05日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士を目指して日々奮闘している皆さまへ

 

技術士の択一問題や記述式問題への学習は進んでいますか。それぞれのコツについてはすでに記載したので割愛しますが、やはりコツコツと続けるしかない。結構地味な作業を繰り返し繰り返し実行して、脳に定着させる必要があります。

 

7月に入ったら手書きに切り替えて、答案用紙に対峙したら鉛筆が勝手に動くぐらいまで修練することも望まれます。でも、そんな修行にも近い学習を持続するのはやはりけっこう辛いものです。これに対しては2つのアドバイスをします。

 

1)ともにトライする仲間を作ろう。
 勉強しているのは自分だけではない。一緒に頑張っている仲間がいる。ライバルがいると思えばもうひと頑張りできるのではないでしょうか。

 

2)スタバなどで勉強している雰囲気に身をおく。
 自宅で勉強できる人もいるかもしれない。しかし、私は自宅に戻ると見たいテレビもあるし、ビールも飲みたいし、家内との会話も楽しみたい。なので、自宅に戻るのを少し我慢して2時間ほど駅前のスタバで勉強するようにしています。スタバでなくても良いのですが、学生や社会人や主婦が勉強しているのを横目でみると、頑張っているのは自分だけではないと感じられる。やはりもうひと頑張りしようと思えます。

 

 リフレッシュしながら後1ヶ月ほどをラストスパートしましょう。

  以上

記述問題を三枚におろしてみよう!(600字1枚もの)

2018年06月06日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

自分は料理をしないけど、魚をさばく時にはまず三枚におろします。

 

いくら素材が素晴らしくても、料理法には手順があります。三枚おろしとは、魚のウロコを取り、頭を落とし、内臓を抜いて血などを洗った状態にします。ここまでが準備期間です。準備が整ったら包丁を使って、頭を左にして背を上に立てた状態で左になる上身(うわみ)と、右側の下身(したみ)、そして中骨の3つに分割します。

 

この作業が基本です。この上身や下身をさらに調理して、お刺身にしたりします。

 

技術士の記述問題も同じではないでしょうか?問題を読んでその答えをすぐに書き出すのは危険です。魚を三枚に降ろさないで、刺身を作ろうとするようなものです。そうではなくて、質問の意図と解答すべき構造をまず考えます。そして、それが例えば、何かの特徴点を示し、課題を示し、課題の対応法を示せとあるのであれば、それぞれに当てはめるべきキーワードを洗い出します。

 

適切なキーワードを思い出せたなら、解答用紙にそれぞれどの程度のスペースを割り当てるべきかを考えて、配分し、タイトルとサブタイトルを記載します。また、何か特徴的な図を描けそうならぜひ書きましょう。キーワードを並べるだけの図もありです。ここまでが料理でいう三枚におろすのレベルです。

 

ここまでできたら、試験官に対して説明するつもりで黙読してみましょう。試験中なので声を出せませんが、無音で説明するつもりでシミュレーションするのです。そして、この時に違和感を感じる部分があれば、修正しましょう。サブタイトルの修正もこの段階なら簡単です。

 

そして、一息ついたら、今頭の中で黙読した内容を一気に書きあげましょう。この段階では軌道修正はダメです。首尾一貫していることが非常に重要だし、読みやすく、理解しやすくなります。

 

この場合にも、例えば、最初に特徴を書いて、次に課題、最後に課題への対応を書くのであれば最も訴求すべきなのは課題への対応です。そして、その前の課題の記述内容と課題への対応の記述内容はリンクしている必要があります。なので、ここの部分に全神経を注力して書き上げるのです。最初の特徴はイントロなので、最初に割り当てた配分の半分ぐらい書いたら、メインの課題と課題への対応に進みましょう。

 

課題と課題への対応を書き切ったら、出題の内容と解答の内容が適合しているのかどうかを客観的に俯瞰して見ます。そして、ちょっと違うなあとか、ちょっとずれているなあとか、書き足りないなあと感じる部分はありませんか?もし、あれば、それを最初の特徴の記述に割り当てたけど、まだ残っているスペースに端的に書くのです。そうすると、全体としてバランスの整ったA解答になるのです。

 

ぜひトライして見てください。

 

手書きの練習してますか?最初は消えるボールペンもお勧めです。

2018年06月16日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

受験生の皆様

7月の二次試験への準備は進んでいますか?

私は不覚にも夏風邪を引いて4日ほど寝込み、ほぼ1週間のビハインドとなり、ちょっと焦ってます。
まあ、でも直前や当日にダウンするよりはマシかと前向きに考えています。暖かくてなったと思って
安心していると朝晩は結構冷えているので風邪など引かないように体調管理も技術士に求められる
資質の一ツと言えます。


さて、本論に戻りますが、皆さん手書きの練習されていますか?本番では手書きなので、漢字が思い
出せないとか、ペンが走らないとか、読みやすい字を書けないとかいろんな悩みが出てきます。
このため、本番同様にBとか2Bのお気に入りの鉛筆やシャーペンと消しゴムをぜひ見つけて確保し
ましょう。そして、少なくとも7月に入ったら、本番と同じ筆記器具を使って、過去問題や想定問題に
対峙しましょう。


しかし、個人的には消せるボールペンを愛用しています。軽いタッチでも綺麗に濃い文字をかける
ので手書きに慣れていないリハビリ段階では重宝します。また、ボールペンなのに消せるので、
解答用紙に書いて、気に入らなければ消せます。これはすごい。ただ、本番の記述試験では(多分)
この消せるボールペンを使えない。使ってはいけないとは書かれていないが、鉛筆やシャーペンで
と明記されているので、避けるべき。


なので、7月に入ったら、本番で使うシャーペンや消し込み、定規を使って行きます。
泣いても笑ってもあと1ヶ月!一緒に頑張りましょう!

 

努力したくなる! 技術士試験に心が折れそうな時に聞きたい名言

2018年06月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士試験は試験範囲が多岐に渡り、記述や口頭試験など資格試験の中でも高度な内容を求められる難関資格です。

毎日の努力が重要な価値を生むことは言うまでもありませんが、努力ばかりで、先が見えない道が遠く伸びていて、途方に暮れてしまう人も多いのではと思います。

そこで今回は、継続的に努力をしてきた人たちの真理を突いた名言をご紹介します。

 

努力が馬鹿馬鹿しくなってしまう時にこの言葉を思い出して頑張ってみてください。

 

失敗したところでやめてしまうから失敗になる。

成功するところまで続ければそれは成功になる。

(松下幸之助)

 

説明しなくても分かるかと思いますが、松下電器を創設した松下幸之助の言葉です。

産業界のみならず松下政経塾の創設など政界も含めて多くの実績を残した偉人といってもよいでしょう。

その実績に至る過程には多くの失敗があったことは想像に難くありません。

失敗したところでやめてしまうから失敗ということになるのです。成功するまで続けるからこそ成功になるということがこの言葉から見ることができます。

技術士試験でも、失敗や難しすぎて解けない問題なども多く目に前に出てきて、途中でやめてしまいたいと考えることもあるでしょう。

技術士が本当に欲しいのであれば、合格するまで努力をし続けるという覚悟が必要であるとこの言葉から言えます。

 

世の人は我をなんとも言わば言え、我が成すべきことは我のみぞ知る。

(坂本竜馬)

 

技術士の勉強を続けていると、様々な雑音が入ってくるということが分かります。

多くの意見は「技術士を取得しても意味をない」「実務で役に立たない」といったものでしょう。

しかし、技術士資格を必要としているのは誰でもない自分なんだということを再認識しましょう。

こうした意見は多くの資格試験でも言われており、技術士に限った話ではありません。技術士の資格を活用し、自分の道を切り開くというのであれば、そういった雑音に耳を傾けるのではなく、自分なりのプランで努力を続けましょう。

 

総監択一の労働関係法規は法改正に要注意

2018年07月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

ヒト・モノ・カネ・情報の4大リソースで、ヒトに係るのが人的資源管理です。

人的資源管理は、経済性管理・情報管理・安全管理・社会環境管理とあわせて、5つの管理技術の一つです。

 

『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)』、いわゆる青本では、人的資源管理のページ数がもっとも少なく、かつては対策をしやすい科目でした。

 

しかし、実際に、試験を受けた受験生からは、思わぬ取りこぼしに苦労されている、とよく聞きます。

 

人的資源管理で取り扱う、労働関係法規は法改正が頻繁に行われるためです。


これに、青本はまったく対応できていません。
なぜなら、発行から10年以上も経過しているためです。

 

たとえば、労働関係法規で、平成20年に施行された「労働契約法」は、労働基準法とともに重要な法律です。

また、障害者雇用促進法も、男女雇用機会均等法も、育児・介護休業法も、働き方改革を進めるなかで、法改正がなされています。

 

これらに青本は対応していないため、青本だけ参考にしていても、対応できない問題が出てきます。

 

また、過去問を繰り返しても、取りこぼしがでてきます。

 

つまり、労働基準法の「1日8時間、週40時間以上労働させることは違法」「免罰効果を生じさせるには36協定が必要」という古典問題は正答できますが、「通算契約期間が5年を超える場合、有期労働契約から無期労働契約への転換申込権が生じる」という新しい基本問題を取りこぼすことになります。

 

対策としては、次の2つです。


①思い切って諦めてしまう。その代りに、コンスタントに合格基準を大幅に上回るように、他分野を強化する。


②関心を持ち、新聞やネットで、労働関係法規にかかわる記事を読む。

 

出題されるのは基礎的なことなので、②の対策だけでも効果はあります。

 

これからの2週間だけでも、とくに総監の択一の点数は伸びますから、1点1点、粘り強く積み上げてください。

映画やドラマの構成は三幕構成。論文にも使える。

2018年07月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

三幕構成とは、ストーリーを3つのパートに分けて考える方法だ。

 

つまり、最初の幕では、主張したいことを明確に宣言し、読者(試験官)にもそうそうと共感できるようにする。第二幕は、その主張に対する各種課題を示す。メリットもあるけど、こんなデメリットもある。こんな注意点もあることを説明し、読者(試験官)がこれに感情移入できるようにする。なんとか解決する方法はないものかとやきもきさせる。そして、第三幕で、これらの課題に対する解決策を鮮やかに提案する。

 

日本では、論文の構成といえば起承転結が有名だ。特にこれを否定はしない。これはこれで使える。しかし、技術士の問題では、あるキーワードの特徴を説明し、その課題を説明し、その解決策を示せというパターンが多い。まさに三幕構成だ。

 

来週16日は、技術士二次試験の筆記試験だ。読者(試験官)の興味を引きつけて、ワクワクさせながら、最後はクライマックスでハッピーエンド。そんな風に展開する技を活用することができれば、読者(試験官)も満足(=合格!)するのではないでしょうか?

 

見事に栄冠を勝ち取るまで最後まで頑張りましょう。粘りましょう。あがきましょう。

平成30年度試験の解説(建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋科目 Ⅱ-1-2)

2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師

平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。

建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。

以下はⅡ-1-2に関する記述です。

 

Ⅱ-1-2はダムに関する問題で、既設ダムの洪水調節機能を増強させる方法を問う内容です。

 

「既設ダム」の「洪水調節機能」を「増強」させるという問いですから、単なる洪水調節の方法論ではなく、

「ダム再生」の考え方を踏まえた既存ストックの有効活用という切り口で答えることが必要です。

 

問われているのは以下の2点です。

①既設ダムの洪水調節機能を増強させる具体的な方策を2つ

②2つの方策実施時の留意点

 

まず①についてです。

具体的な方策については、「ダム再生ビジョン」等に事例が示されているので、その中から2つを選定します。

例えば

1)洪水発生前に、利水容量の一部を事前に放流し、洪水調節に活用する

2)堤体を嵩上げして、ダムの貯水容量を増大させる

3)放流管を増設することで死水容量を減らし、洪水調節容量を増大させる

4)堆砂対策や排砂バイパスを整備する

等の中から2つを選定して、概要(その方法で、どのように洪水調節機能を増強できるのか)を説明すれば題意

に沿った内容となります。

 

次に②についてです。

「留意点」ですから、そのことに留意して実施しなければ、何らかのマイナスが生じるというようなことを記述

する必要があります。

例えば1)の事前放流であれば、予想される降雨量を的確に把握したうえで利水に影響を及ぼさない範囲で放流

する等です。4)の排砂バイパスであれば、排砂による下流域への環境面での悪影響を十分に考慮する必要が

あります。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

技術士の部門紹介:機械部門

2018年07月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士試験を受験しようと考えている人にとっては常識であっても、初めて受験をするような人にとっては馴染みの薄い技術部門というものがあります。

技術部門は20からなる多くの専門分野が細かく分かれています。

その技術部門の中でもさらに専門分野別に分かれており、技術士と一口に言っても様々なバックグラウンドを持った人が多く在籍するのが技術士の集合体である技術士会であると言えます。

そんな技術部門を一つずつ紹介していこうというものが今回からの企画です。

是非技術士を受験しようと考えている若い方にも読んでいただきたいと思います。

 

技術士 機械部門の概要

技術士の機械部門は主に機械設計を行う人向けの技術士資格と言えます。

受験時の専門科目も機械設計や材料力学、熱工学、流体力学など大学の機械工学を専攻している人であれば必ず習得するような内容のものが多く含まれています。

また、その一方でロボットやファクトリーオートメーションなどの機械分野と電気分野の複合分野である制御系の専門科目も選択できるようになっております。

 

技術士 機械部門取得後の活躍

技術士の機械部門は機械設計を行う仕事や研究開発などに技術士を活かすことができます。一例としては自動車メーカや工場で稼働する産業機器メーカ、ロボットを扱うメーカなどで開発、設計職として技術士の機械部門を活用することが可能です。

 

技術士 機械部門の問題点

技術士全般に言えることではありますが、機械の設計は、設計ミスなどが事故につながる重要な職種でもあるにかかわらず、設計職に従事するための公的な資格が存在しません。技術士は設計、開発を行う資格ではあるのですが、法的に設計職に必要な資格ということではないため、取得していない人も多くいます。

機械の設計に関わるための必須資格ではないことで、技術士機械部門の知名度も大きくないことが一番の課題です。

しかし、その試験内容の専門性の高さと、実務経験の証明にもなるため、昇進や転職時のインパクトとなるのではないかと思います。

総合技術監理部門の口頭試験について

2018年10月31日 作成 / 執筆:タートル講師

10月30日に技術士第二次試験の筆記試験合格発表がありました。

来年度から試験制度が変更されます。筆記試験に合格された方は、今年度の試験で確実に技術士資格を取得できるよう、

口頭試験対策を怠りなく進めてください。

 

さて、今回は総合技術監理部門の口頭試験に関して、留意すべき事項を述べたいと思います。

 

総合技術監理部門の試験内容は、必須科目と選択科目に大別されます。ここでは既に建設部門や機械部門等の技術士資格を

有している方が総合技術監理部門を受験されたと想定して、必須科目のみについて記します。

 

総合技術監理部門(必須科目)の口頭試験試問事項は、文部科学省の「平成30年度技術士試験合否決定基準」に明示されています。

以下の通りです。

『総合技術監理部門の必須科目に関する技術士として必要な専門知識及び応用能力』

 

つまり「総合技術監理部門(建設-○○科目)」の口頭試験で問われるのは、総合技術監理部門に関する専門知識や応用能力です。

建設部門の○○科目の専門知識や応用能力は問われません。

 

この点を失念して、○○科目の視点で質問に答えてしまってはダメです。

特に受験申込時に提出した「業務内容の詳細」を、○○科目の視点で記述してしまった方は要注意です。試験官は「総合技術監理を

理解していない」と判断して、厳しい質問となる可能性があります。「業務内容の詳細」に記述したことは「なかったこと」にして、

口頭で改めて5つの管理の視点で業務の内容を説明する、というくらいの気持ちで挑みましょう。

 

総合技術監理部門(必須科目)の口頭試験は、あくまでも総合技術監理部門に関する専門知識や応用能力が試問されるということを

強く意識して、口頭試験対策を進めてください。

 

 

*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

資格試験に合格する人の特徴

2019年02月04日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の中で合格する人の特徴として以下の3点が共通していることに気づきます。

・素直な人(言われた事をすぐに実践する人)

・何事にも積極的であること(行動が速い)

・人のネットワークが広いこと

素直な人は、教えられたことを自分の中で理解し、合格するために真似をすることを始めます。

教えられたことを素直に実行に移すのです。

逆に、教えられたことに対して反抗的な人は、自分はそう思わないと考えたり、

同じやり方は嫌だと考えたりしてしまいます。結局、悪い部分を直さずに、実行に移すこともできないのです。

教える方々は、自分の経験をもとに合格するためにはどうしたら良いか?を伝えています。

受験生を落とすことを考えて発言する人はいません。まずは素直になることが大事です。

また、周りに何をやってもうまく立ち回る人、結果が付いてくる人、要領がいい人がいると思います。

そのような人に共通する事は、積極的に行動し、人材ネットワークも広いことが挙げられます。

資格試験において、膨大な知識を限られた時間で頭の中に詰め込むことは、時間と効率が大事になります。

時間が大事なのに、すぐに行動しなければもったいなくないですか?

また、近くに資格試験を経験した方が居れば、様子を聞けばいいんです。

勉強方法はどうしたか?時間の作り方は?教材は?などと質問すればいいんです。

それは、ズルでも何でもなく、効率が良いやり方です。

まず、受験したいという資格があるならば、素早く行動に移してください。

そして廻りの方々の経験をうまく利用してください。更に、それらの情報に対して素直になってください。

合格する為には、これらのことが大事です。

試験官に負担をかけない文章にすること

2019年02月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験のヤマ場は、二次試験の筆記試験です。なぜなら、その合格率が10%前後で、多くの受験生が苦しむためです。


一方で、試験官にとっても、筆記試験の採点は、たいへんな作業です。

何十人もの答案に目を通し、正確に受験生のスキルを採点することが求められるためです。

 

となれば、試験官に読んでいただくのに、あまり負担をかけない文章にする配慮が必要です。

 

時間をかけず、あまり読み込まなくても、内容が理解できる文章がベターです。


たとえば、つぎのようなテクニックを使うのも一案です。

 

つまり、パラグラフの先頭に、「一般に、・・・、〇〇法が採用されている。」という文案Aと、「〇〇法の採用が一般的である。」という文案Bがあったとします。

 

その場合、文案Aのほうが、試験官に配慮していると言えます。
なぜなら、試験官は、はじめの数文字を読んだだけで、「この一文目で一般論を述べて、次の二文目以降で持論を展開するのだな」と無意識に認識して読んでいけるからです。

 

一方で、B案では、最後のほうまで読み進めないと、一般論であることがわかりません。

ですから、一文目を読み進めるまで、一般論なのか、受験生の持論なのか不安になりながら、読むことを強いてしまいます。

 

できるだけ読んでもらわずに、内容を理解してもらうための工夫として、ほかに、「大きいものから小さいもの」「古いものから新しいもの」「抽象的なものから、具体的なもの」などのように、順序にこだわってみましょう。

 

たとえば、「1970年代にX法が開発され、2000年代にY法が開発された。2015年に、両法を組み合わせたZ法が開発された。」のように並べます。

そうすると、「2015年」を読んだあたりから、試験官は、つぎに3つ目の方法が書かれているだろうと無意識に認識して読んでくれます。

そして、そのとおりに文章が展開されていて、うれしい気持ちになるものです。

 

試験官に読んでいただく、という姿勢で答案を作成することをお勧めします。

暇な受験生などいない

2019年02月18日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士試験を受験する為には、実務経験を7年積む(修士などは2年間として換算)、

もしくは技術士補を取得してから指導技術士の下で4年以上実務経験を積む必要があります。

すなわち、受験生の多くはどこかの企業(公・民)に務めている方ということになります。

日ごろの仕事・業務を行いながら、その中で時間を見つけて勉強する必要があります。

 

受験生の条件が等しいと仮定した場合、勉強の質と勉強時間が合否を分けます。

私の経験上、受験生の中には1発合格する方と、

何度も受験しているが不合格となる方が居ます。

両者の違いは何だと思いますか?

合格できない方が不出来なのではありません。

勉強の仕方、時間の作り方に違いがあります。

1発合格の方は、5分10分の隙間時間を見逃しません。

常に技術士試験のことが脳裏にあり、昼休みや電車の行き帰り、寝る前や

TVのCMの時間などにキーワードを検索したり、論文の構成を考えたりしています。

 

皆さんの勉強方法はどうでしょうか?

まとまった時間が取れないと集中できない、

有益な勉強ができないと逃げていませんか?

人間はモノを忘れる生き物です。忘却曲線をご存知でしょうか?

1ヶ月前に覚えた内容を試験で思い出すことはとても難しいことです。

5分でも良いので、復習の時間に当てたらどうでしょう。

何度か目にしたキーワードや法律、数値であれば、思い出すことは可能です。

さらに、2度目、3度目と繰り返すことで知識が定着しやすくなります。

 

これまで私が書いたことは特別なことではありません。

皆様の経験で当てはまることばかりだと思います。

要は本気になるか、ならないか。

もう一度自分の行動を思い返してください。

本当に勉強時間はないですか?

テキストを開く時間が無いですか?

 

最後に、勉強の質を上げるには「経験者に聞く」ことも非常に有益です。

こちらのサイトで自分の部門に合う講師を見つけ、依頼をしてはいかがでしょうか?

指導を始めるまでは無料です。

お願いしたいと思う方が見つかった際に指導を依頼すれば良いのです。

 

様々なツールを使ってみて下さい。全ては合格の為に。

技術士2次試験の攻略法

2019年02月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験の最大の難所、それは専門科目の小論文ではないでしょうか。

私は技術士を取得してから、何人もの受験生の小論文の添削をしてきました。

時には、私の専門である建設部門から離れた科目を受験する方の小論文も添削を依頼されることもあります。

 

受験生の方々の小論文を読むと、皆さん同様の良くない点があります。

同様の良くない点ということは、受験生の多くが陥る欠点があるのです。

逆に言うと、この欠点をクリアできている方は、合格率が高くなります。

 

その欠点とは、ずばり「論文構成」です。

例を1つ挙げると、出題文で問われている事に対して、はっきりと解答できていない点にあります。

出題文には何を問うているのかがはっきり書かれています。例えば、

「○○部門の技術者として重要な技術的課題は?またその解決策は?」

このように出題された場合は、まず○○部門に関連した技術的課題をはっきりと明記します。

そしてその課題に対する対策は何かをはっきり下線表記して明記する。

採点者は非常に多くの受験生の小論文を読みます。

だらだらと書かれた小論文を読んでいると、何を回答したいのかわからなく、読む気が無くなります。

はっきり伝えたいこと(問われていることに対する回答)は強調して書きましょう。

「2つの対策技術による効果とリスクやデメリットは?」と問われた場合、対策技術ごとに効果とリスクを述べましょう。

例えば、

Aの技術による効果:・・・

Aの技術のリスク:・・・

です。

 

このような論文構成は、独学で勉強してもなかなか進みません。

自分の回答が良いのか悪いのか、合格基準に達しているのか達していないのか?

これらは有識者へ依頼をするのが最短であり最善の道だと考えています。

 

皆さんが書いた小論文を送って頂ければ添削、採点致します。

そして、何が足りないのかをアドバイスさせて頂きます。

 

我々講師陣は、受験生皆さんの合格の一助になればと最大の協力を致します。

是非、気軽にご連絡を頂ければと思います。

2021年10月 2021年12月
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