2017年11月22日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 10
いよいよ技術士第二次試験の口頭試験が始まります。
本番の口頭試験を控え、数名の方の模擬口頭試験を実施しました。
昨年度までの模擬口頭試験も踏まえ、比較的多くの方に共通する留意点を記します。
とにかく話は短くすることを心掛けましょう。
大半の方は、丁寧に説明しようとするあまり、話が長い傾向にあります。
模擬口頭試験で「概要を簡単に説明してください」という問い掛けに対して、5分近く説明をされる方もいました。実際の試験であれば、試験官に話をまとめるよう促されるか、最悪の場合では話を中断させられるかもしれません。
口頭試験は原則として20分間で実施されます。その中で試験官は「経歴及び応用能力」、「技術者倫理」、「技術士制度の認識」の3項目に関して評価を下す必要があります。
つまり試験官の立場で考えれば、「自分の質問に対して簡潔に答えてくれる」受験生が有難いわけです。延々と話す受験生に対しては、「あー、まだ技術者倫理や技術士制度についても聞かないといけないのに…」と、内心はイラついているかもしれません。
書かれている文章であれば、目で追いかけたり読み返すことで読み手が理解を深めることが可能です。それに比べて話している内容は、基本的に聞き手が頭の中で順次理解していくものですから、一度に理解できる内容は限られるはずです。
それを考えれば、端的に答えて、不足があれば試験官が追加で質問をするという、会話のキャッチボールが重要なことはわかるかと思います。
もし説明中に、「少し長いかな」と思った時は試験官の表情を確認しましょう。意外と「そろそろ話をまとめてくれませんか」と表情に表れているかもしれません。
相手の気持ちを汲んで説明するのも技術士に求められるスキルの一つと考えましょう。
*口頭試験対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2017年11月25日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 10
技術士法施行規則の一部を改正する省令案がまとまり、現在パブリックコメントが実施されています。
これから第二次試験を受験される方は、ご一読されることをお勧めします。
ここまで来ると、ほぼ確実に技術士法施行規則の改正が行われます。
2019年度から変更となり、まだ、来年度(2018年度)は、従来の制度で実施されます。
今年度、第一次試験を受験された方は、今、合格発表待ちの状況かと思いますが、
自己採点で合格点を取っている方で、経験年数があって来年第二次試験の
受験資格がある方は、すぐに第二次試験の準備を始めて下さい。
制度の変更内容をおおまかに言うと、「現在、マークシート方式で行われている必須科目が、
論文方式になる」ということです。
合格者数を確保するという意味で、極端に難しくなる(合格率が下がる)ことはないと
思いますが、文章を書くのが苦手な人にとっては辛い改正になります。
また、過去問がありませんので、どのように勉強すればよいか、手さぐりになってしまうことでしょう。
ですから、来年度に第二次試験の受験資格がある方は、ぜひとも、今から勉強を始めて下さい。
頑張って下さい。
2017年12月09日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 10
技術士二次試験にチャレンジしている人へ
口頭試験はこの土日がピークのようですね。私も今日口頭試験にトライしました。会場となる渋谷のフォーラムエイトでは、約300人が入場できるオリオンホールを控え室にしていて、私が見ている時間帯だけでも100人を超える人が緊張した表情でスタンバイしていた。
口頭試験を突破のためのノウハウ
1)全てのスタートは申込書
2)試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
3)模擬試験を繰り返そう
全てのスタートは申込書
技術士試験(二次試験)を受験するためには申込書を提出する必要がある。そして、そこには自分の略歴(5行)と業務詳細(720文字)を記載する必要がある。受験分野や受験科目をどこにしようかと迷いながら書いたりする。その専門分野への深い知識がまだない時点で書いた略歴と業務詳細をもとに審査するのがこの口頭試験だ。なんということだ。自分が書いた内容も今から書き直して良いと言われたら全面的に書き直したい。ポイントがわからない。論理が不明。工夫した点が伝わらない。試験官はそんなダメダメ資料を手元で見ながら厳しい質問をしてくる。もう覚悟するしかない(涙)。
試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
しかし、あきらめるのは早い。その試験官はあなたの筆記試験に対して合格点をつけてくれた人だ。つまり、あなたを合格させようとしてくれている味方なのだ。敵ではない。したがって、試験官の期待に応える必要がある。試験官の立場に立って、試験官が理解できるようにあなたの略歴を説明して、あなたがどのような経験をしたか、どのように成長したかを理解してもらう。そして、業務詳細では、どのような課題に対して、何が問題だったのか、その問題をどのような方法で解決しようとしたのか。その解決方法は最適だったのか。そして、どのような成果を得たのか。口頭試験はあなたの経歴を評価するのではなくて、あなたの能力を評価するのが目的です。したがって、こんな仕事をしたではなく、自分はこんな能力があるので、このような課題をこのように解決した。なので、これからも社会の課題を解決する能力があります!ということをアピールする場なのだ。
模擬試験を繰り返そう
口頭試験では、いくら説明しても試験官が全く違う風に誤解することがある。そんな誤解がいっぱい発生するのを解きほどすのがコミュニケーション能力だ。しかし、自分と違う考えをする人がいることを理解することは難しい。一人で考えてもできるわけがない。唯一の方法は第三者に試験官になってもらって、模擬試験をすることだ。いかに自分の思い込みが強いかを毎回思い知ることになるだろう。また、誤解しやすい場所が分かれば、その誤解を解くための説明の仕方も見えてくる。模擬試験は最低でも3回はしたい。できれば4−5回ぐらいするべきだ。相手は、自分の奥さんでも、子供でも良い。素人が試験官になってくれると、もう思いっきり誤解をしてくるので大変参考になる(笑)。
合格発表は3月9日(金)
2016年度(平成28年度)の合格発表は2017年3月1日だった。でも、今日の案内資料を見ると、2017年度の合格発表は2018年3月9日だ。わずか1週間ほどの差だけど、ドキドキする時間が去年より長くなるのは辛いなあ。神様でも仏様でもなんでも良いので、なんとか合格しているのをお祈りするしかない。
来年に向けての戦略を立てよう!
控え室にはピークで100人ほどの受験者がスタンバイしていたが、そのうちの女性は1割ほどだった。女性の社会進出に期待が寄せられているが、技術士の世界はまだまだ女性が進出する開拓の余地がありそうだ。現在の二次試験の方法は来年度までだ。今回の口頭試験は失敗だと判断してリベンジを図るか!それとも、合格を信じてさらに次の部門にトライしてマルチホルダーを目指すか。いずれにせよ、合格発表を待ってから考えるのではなく、今日から来年度の目標を定めてスタートを切ろう。技術士試験はタイムリミットが決まっているので、スタートダッシュが成功の秘訣だ。
2017年12月26日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 10
来年度、初めて第二次試験を受験される方のためにアドバイスしたいと思います。
リベンジの方も、読んで頂くと「目から鱗」ということがあるかもしれません。
長文になると思いますので、何回かに分けて書きたいと思います。
技術士第二次試験は、「平成30年度技術士第二次試験実施大綱」に書かれているように、
「技術部門全般にわたる専門知識」があるかどうかだけを問われる試験ではありません。
「選択科目に関する専門知識、応用能力、課題解決能力」があるかどうかも問われる試験です。
4月の願書提出時に、「業務内容の詳細」という720文字の小論文を提出し、
最終試験である「口頭試験」で、その小論文で書いた業務が、
「選択科目に関する専門知識、応用能力、課題解決能力を必要とする業務をしてきたかどうか」が
確認されます。
ですから、皆さんが今までにしてきた業務の中から、「技術士としてふさわしい、専門知識、応用能力、
課題解決能力を発揮できた業務」を選択する必要があります。
「技術士としてふさわしい業務」とは何でしょうか?「技術士」は国家資格ですから、「技術士」について
定めた「技術士法」に書かれています。
「技術士」のエッセンスは、第一条及び第二条に集約されています。
(目的)
第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と
国民経済の発展に資することを目的とする。
(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、
科学技術(人文科学のみに係るものを除く。以下同じ。)に関する高等の専門的応用能力を必要とする
事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務
(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行う者をいう。
つまり、「技術士としてふさわしい業務」とは、「科学技術の向上と国民経済の発展につながる、
科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、
試験、評価又はこれらに関する指導の業務」ということになると思います。
皆さんが今までやってきた業務の中で、「技術士としてふさわしい業務」として小論文を書く
プロジェクトを決めることが、技術士第二次試験のスタートです。
まずは、この正月休みに、今までしてきた業務の棚卸をして下さい。特に、その業務の中で、
皆さんは何を担当し、どんな問題が発生し、どのように解決したかを思い出して下さい。
小論文のネタになるものなので、思い出したことはメモを取っておくことをお勧めします。
その次のステップは、次回、ご紹介します。
2018年01月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 10
技術士試験の勉強を長期間続けていると、どこかで頭が疲れてしまうタイミングが来ることでしょう。そんなときに活用してほしい脳を活性化する方法です。
「音読が勉強には効果的だ」という話を聞いたことがある人は少なくないでしょう。音読は口を動かし、耳で情報を聞く、脳にとても刺激を与えることができる活動です。「情報をインプットする」ということに限定すると、音読でも黙読でも、あまり違いがないのではないかと考える人もいるでしょう。しかし、実は音読と黙読では、それぞれ情報を認識するプロセスが異なることが脳科学の研究でわかっています。
まず、音読をした場合、脳がどのように情報を理解するのか確認してみましょう。言葉が耳から入ってきます。耳を通った言葉は側頭葉の聴覚野というところに入力されます。そして、その後、ウェルニッケ野で意味を理解します。一方、黙読の場合はどうでしょうか? 黙読の場合、情報は目から入ってきます。目を通過した情報は、後頭葉視覚野を通過。側頭葉下面に送られ、文字の形の情報処理が行われます。それと並行して頭頂葉にある下頭頂葉というところに情報が送られ、意味を理解します。
このように、音読と黙読では、脳が情報を処理するプロセスがまったく異なります。どちらにおいても脳が情報を理解するプロセスは高度な活動であることに変わりはありませんが、より脳を活発に動かすのが音読による情報入力であるとされています。より多くの脳を動かす音読を行うことで、脳は活性化し、いわゆる「頭が冴える」という状態を作ることが可能です。脳科学者によっては、「音読は脳のウォーミングアップに最適な活動だ」という人もいるほど。
音読をときどき取り入れることで、なんとなくぼーっとした頭をスッキリさせてみましょう。脳の活性化には、ちょうどいいトレーニングです。
2018年04月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 10
技術士の二次試験受験への気持ちを奮い立たせている方へ
二次試験の受験申込書に記載する業務経歴と業務内容の詳細は、すでにご存知の方も多い
と思いますが、二次試験の筆記試験を無事合格した後の口頭試験で使われます。
大切なことは、試験官にあなたが技術士にふさわしいと理解してもらい、判断してもらう
ことです。そのためのサポートペーパにすべきです。しかし、お作法に沿っていなかったり、
求める内容になっていなかったりすると、圧迫面接のための攻撃材料となってしまいます。
では、サポートペーパーになってもらうにはどうすれば良いのか。
ここでは、業務内容の詳細について記載します。その前に、人が理解するということは
どういうことかというと、それは右脳と左脳の両方で理解してもらうと理解したと認識
するようです。どちらか一方ではなく、両方で理解してもらうことが大切です。具体的に
いえば、まずあなたが取り組む課題をイメージとして理解してもらうことです。例えば、
橋の課題だとする。それが10mの橋なのか、100mの橋なのか、1000mの橋なのか。
人は、自分の経験に基づいてイメージします。したがって、あなたが10mの橋の話を
しようとしても、試験官は1000mの橋をイメージしていたら、いくら説明しても、
理解してもらうことは難しいでしょう。そして、イメージの次は論理です。何が課題な
のか、どのような解決策があるのか、どのような解決策を採用して、どう解決したのか。
これらはすべて論理の飛躍なしに説明する必要があります。
イメージを共有できて、論理が明確だと、分かった=合格!となるのです。
ここでは、論理について説明します。
まず、この業務内容の詳細に記載すべきは、どのような課題に対してどのように解決
したかではありません。そうではなく、どのような点を課題と考えたのか。そして、そ
の課題に対して、複数の解決策を考え、そのどれを採用したのか。それはなぜか。
そして、その結果としてどのような成果があり、残リスクは何か。これをコンパクトに
まとめることが必要です。
しかし、こんな内容を最初から720文字に収めて書こうとするのはダメです。文字数
が不足して、説明不足になるか、論理を飛躍して、理解不能になります。このため、
まずは、720文字にこだわらず、しっかりと前述の内容を整理して、1000文字でも、
2000文字でも良いのでまず書きあげましょう。
そして、そのエグゼクティブサマリーを作成するつもりで、枝葉を削除して、720文字
にそぎ落としましょう。しかし、文字数を節約するために専門用語を何の説明もなく、
多用するのは避けるべきです。一般の人にも理解できるように適度な説明を付記しながら
まとめていきましょう。
720文字の業務内容の詳細は、受験申込書に記載されて、試験官の手持ち資料となります。
受験者であるあなたは口頭試験の時には何も持参することはできませんが、サマリーする
前の資料を口頭試験の前に何度も見返しておけば、試験官から何を聞かれても回答できると
自信を持って口頭試験に臨むことができるでしょう。
逆に言えば、最初に作成する資料はそんな風に、何を聞かれても答えられるような
資料であるべきなのです。一方、受験申込書に記載する業務内容の詳細には字数制限が
あります。サマリーには記載すべき内容と、そのストーリーを絞り込んで、その論理を
磨き上げる。そんなステップがとても有効だし、試験官に理解してもらうにはそれぐらい
の努力はすべきなのです。
そして、そんな風に手間暇をかけた業務内容の詳細であれば、口頭試験の時に、試験官
にとっても、あなたにとっても、理解を助けるサポートペーパーとなります。
間違っても、圧迫面接のための材料を提供するようなダメ資料にしてはいけません。
頑張ってください。
以上
2018年04月30日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 10
選択科目III(記述問題)は、技術士試験のハイライトです。口頭試験でも、試験官はこの選択科目IIIの答案を見ながら、何か付け足すことはありますか?とか、これはどういう意味ですか?といった追加質問がくることがあります。私の場合、試験官が無表情で「とてもよく書けているけど、この提言を思いついた経緯があれば説明してください。」と聞かれました。文字にすると、褒め言葉ですが、試験官の表情が読めないため、絶対本心ではないと不合格を確信してしまいました。結果的には合格だったので良かったけど、機会があれば、なぜあの時あんなに無表情だったのかを聞いて見たいものだ(笑)。
本題に戻る。
選択科目IIIでは、600字の解答用紙3枚を2時間で書き切る必要があります。選択科目IIでは、解答用紙1枚を30分で書き切る必要があったが、選択科目IIIだと1枚40分で良い。1枚30分で仕上げるとしたら30分の余裕がある。この30分を無駄にするのではなく、この30分という時間を書けて、シナリオを作る必要があります。具体的には、課題と解決方法とその留意点をそれぞれ3つ述べよといった問題が主流なので、それを書き切るロジックを練るということです。つまり、課題として示す3つが、解決方法の3つと対応し、さらに留意事項の3つとも連動している。そんな3×3のマトリックスに適切なキーワードを当てはめられるかどうかを一人でブレストとするのです。
通常は複数の設問が提示されて、そのうちの一つを選択する必要があります。その時には、この3×3のキーワードを埋められる方を選択すべきなのです。この場合にも、課題のキーワードよりも、解決方法のキーワード、さらには留意事項のキーワードが重要です。なので、もし、留意事項でアピールすべきキーワードが埋まったら、そこから逆算して、解決方法や課題のキーワードを当てはめるという作業もありです。
このように3×3のマトリックを埋められたら、それを見ながら、スペース配分を決めます。具体的には設問で求められている項目に基づいて、タイトルとサブタイトルを決めます。サブタイトルでは、3×3のマトリックスでうめたキーワードを活用します。そして、全体のバランスが決まったら、今回の解答の骨子を試験官に正しくわかりやすく伝えられるような図表を挿入します。個人的には各ページに1つの図表を書きますが、設問内容によっては最初のページのみに図表を示す場合もあります。この辺りは臨機応変な対応も必要です。
そして、タイトルとサブタイトル、図表を書き切ったら、試験官に説明するつもりで、無音で話して行きます。そして、その話をした内容を一気に書いて行きます。この辺りは、選択問題IIで述べた手順とほぼ同様です。
選択問題IIIと選択問題IIの違いは、解答用紙の枚数の違いです。そして、解答用紙が3枚あるということは、求められている解答をすぐに書くのではなく、「はじめに」と「まとめ」を最初と最後に記述することがスペース的に許されるということです。そして、注意すべきは書く順番です。
普通は、「はじめに」から書き始める人が多いのではないでしょうか?でも、最初に、「はじめに」を書いても気の利いたことはなかなか書けない。本論とダブったり、設問とダブったりして、結局スペースの無駄になってしまっているケースが多い。そうではなく、「はじめに」を書くのは最後なのです。
全体のスペース配分を決めたら、タイトルとサブタイトルと図表をベースに、課題、解決方法、留意点の順番に一気に書き切ります。そして、その流れのままに「まとめ」を書きます。「まとめ」では、全体の総括的な記述でも良いし、本文で書ききれなかった別の側面について言及するのも良い。そして、「まとめ」まで書いたときに、設問で求められたことを解答しきれたかどうかを謙虚に分析します。そして、もし、少し設問からずれた部分があると感じたなら、その設問で求められたことと解答したことのギャップを埋めるような内容を「はじめに」に書くのです。そうすることで、設問者の意図は正しく理解していますよ。でも、私はこういう意図の元で、この点を重点的に述べましたということを謙虚に伝えるのです。そうすると読み手である試験官は納得しながら本文を読むことができるのです。こういった気遣いができる人は少ないかもしれない。でも、だからこそ他の受験者との差別化をそこで作ることができるのです。
こんな解答のコツを参考にしながら、是非最難関の選択問題IIIを乗り切って、評価Aを獲得し、口頭試験も楽勝コースを目指して欲しいです。
以上
2018年05月20日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 10
技術士一次試験に合格すると、技術士会に登録することによって技術士補になることができます。
では、技術士からみた技術士補とは、どのように映っているのでしょうか?
これから技術士を目指して一次試験を受験し、技術士補となる方はこうしたアンケート結果にも目を配っておく必要があります。
https://www.engineer.or.jp/sub10/
これは日本技術士会が主に登録している技術士に向けて取ったアンケートの結果です。
技術士会に登録している技術士、技術士補を対象とし、1500通の回答があったものの集計結果です。
アンケート結果より、「技術士補登録の経験の有無」については7割の回答者が技術士補登録なしと回答しています。
また、技術士補登録をした年代は20代、30代で8割を占めています。
技術士補は若い人が技術士を取得する際に登録する資格であることが表されています。
また、経験年数も10年未満の人が多く、技術士になるためのステップアップということがアンケート結果からも表されています。
次に、技術士一次試験に合格しても、技術士補として登録しなかったという人の回答もありますが、ここにも特筆すべきものがあります。
経験年数が7年以上であったという回答が最も多くなっています。
経験年数が7年以上であれば、技術士一次試験を受験しなくとも二次試験を受験することができます。
若くして技術士となっても、経験不足などの理由から責任者となれないこともあるため、早くにとっておいた方が得ではありますが、その資格を最大限に活用するのは少し後のことになります。
こうした理由から敢えて技術士補にならなくても、と考えている人も少なくないようです。
それと同時に、登録費用が負担に感じると考えている人も多いという結果になりました。
技術士補制度の今後についても、見直した方がよいと考えている人が約8割もいる結果となっています。
しかもその多くは技術士補制度の廃止を行い、一次試験合格者を「修得技術士」とするというのが望ましいと回答しております。
これは、技術士補は登録だけに費用が掛かり、あまりメリットに感じている人が少ないということになります。
技術士補に登録しなくても、技術士一次試験の合格者に一定の資格を与える形とすることが望ましいと考えている人が多いという事から、技術士補になるには技術士会に登録しなければならないということに抵抗感がある人も多いという結果が浮き彫りとなりました。
技術士制度は制度改正が叫ばれており、多くの段階を経てこれからも変化し続けるのではないでしょうか?
制度改正の動向にこれからも注目していきましょう。
2018年05月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 10
技術士にとって、地球環境問題を解決することは永遠の課題です。
そのため、技術士試験にも、環境問題に関する設問が多く出題されます。今回はそんな地球環境に関するキーワードをまとめてみましたので、勉強の一助としていただければと思います。
低炭素社会の実現
2007年、政府は「クールアース50」の中で、世界全体の炭素を含む温室効果ガスを2050年までに現状より半減するという長期目標を発表しました。
ここから、交通や住宅などのエネルギー消費を行う装置に省エネや再生エネルギーの活用によるCO2排出抑制措置が活発化することが予想されます。
技術分野ではこの低炭素社会を実現するために、協力する分野が多くあります。
このようなことから、低炭素社会に関する考察は頻出するものと思われます。
バーゼル条約
日本も締結している廃棄物の国境を超える場合の国家間の条約です。
これはヨーロッパなどから有害な廃棄物がアフリカなどの発展途上国へ投棄されていたことが大きな問題となったことから国家間で廃棄物処理に関する決まり事を記した条約です。
この中で「締結国(日本)は廃棄物の処理を環境上適正な方法で行うため、主として発展途上国に対して、技術上その他の国際協力を行う」とあります。
これは、日本が廃棄物処理にかんして技術協力をする可能性を記しており、ここで技術士が活躍する可能性があるため、この条約を押さえておく必要があります。
海面上昇や気候変動に関する問題
地球温暖化が起因する様々な問題の中でも、気候変動や海面上昇は、温暖化防止による低炭素社会の実現と並行して個別で対応しなければならない重要な派生問題です。
特に海沿いの地域では、海面上昇による街の水没など深刻な問題が発生する可能性があるため、護岸工事や海水をくみ上げるシステムなど、多くの技術課題が発生します。
気候変動に関しては、農業分野での気温上昇や干ばつ被害などへの対応などで問題が出題される可能性があります。
技術士試験に環境問題に関する問題が出題されやすいということは、国や政府が技術士に環境に関する問題の解決を期待しているとも言い換えることができます。
2018年06月17日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 10
抽象度を高めることと、具体性を高めることは相反することのように見えますが、これを繰り返すことで課題の構造が明確になります。
また、汎化と特化の両方がバランスよく盛り込まれていると読者(=記述試験では試験官)は理解しやすくなる(=合格)。
記述問題において抽象度を上げるということは、タイトルやサブタイトルを的確につけるということです。
記述問題において具体性を高めるということは、このサブタイトルのもとで伝えるべきキーワードやその意味、意義、問題、課題などを示すことです。
人は、抽象的なことばかりを聞いていると漠然として訳が分からなくなります。逆に具体的なことばかりを聞いていても細かいなあと嫌になります。
このため、人に話をしたり、文章を書くときには、まず抽象的なことを言って、どういう意味だろうと読者や視聴者に考えさせ、その意味を読者の
理解のテンポに合わせて解説して行くのです。具体的な話をしたり、エピソードを加えたり、そして理解してもらったら、次のトピックに移るので
すが、注意すべきは、その時も一度抽象度を上げることで話の全体を理解しやすくなります。
この汎化と特化を繰り返す技術は、技術士の記述問題だけではなく、口頭試験でも使えるし、日常のビジネスでも、プレゼンでも使えます。
抽象度を高めるということは、その課題を俯瞰的に客観的に見ることが必要です。そして、その上で、鷹が獲物を捕獲するようにターゲットを
決めて一気に成果をあげるのです。
コンピュータの世界でもこの汎化と特化という技術はモデリング言語で活用されています。アクターを定義しますが、抽象度をあげたものを
スーパークラス、具体化したものをサブクラスと言います。例えば、小学生と中学生と高校生をまとめて学生と呼びますが、この学生という
定義がスーパークラス、小学生や中学生などがサブクラスとなります。スーパーというとオールマイティのようなニュアンスを感じますが、
英語でのスーパは上位、つまり抽象度をあげる意味です。サブというと補欠とか、予備をイメージしますが、英語では下位、つまり抽象度を
下げたものという意味です。そして、スーパークラスに対して、アクティビティを定義します。学生は勉強する。学生は学校に行くと言ったもの
です。でも、小学生と大学生では行動パターンが大きく異なるので、このような抽象化の定義は無理があるかもしれない(笑)。
技術士を目指す人は、この抽象度を上げる努力と、具体化する努力の両方をバランスよく進めて是非合格してほしいと思います。
以上
2019年02月25日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10
受験生の方から、択一問題から筆記問題に変更されるが、どのような対策をしたら良いか?
というご質問を頂くことがあります。
今回が初めての試みですから、これが正解という対策はありません。
しかし、どのような出題がなされ、どのようなポイントが評価されるのか?
を知ることはとても大切なことです。
日本技術士会HPに技術士2次試験の変更点と出題内容、評価項目が記載されたものがあります。
以下にURLと抜粋を載せます。
平成31年度技術士試験の概要について
https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5698_1.pdf
Ⅰ. 必須科目
概念 |
専門知識 専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識 |
応用能力 これまでに習得した知識や経験に基づき,与えられた条件に合わせて,問題や課題を正しく認識し,必要な分析を行い,業務遂行手順や業務上留意すべき点,工夫を要する点等について説明できる能力 |
|
問題解決能力及び課題遂行能力 社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力 |
|
出題内容 |
現代社会が抱えている様々な問題について,「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から,多面的に課題を抽出して,その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。 |
評価項目 |
|
Ⅲ. 選択科目
概念 |
社会的なニーズや技術の進歩に伴い,社会や技術における様々な状況から,複合的な問題や課題を把握し,社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て,問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力 |
出題内容 |
社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象として,「選択科目」に関わる観点から課題の抽出を行い,多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して,その遂行方策について提示できるかを問う。 |
評価項目 |
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち,専門的学識,問題解決,評価,コミュニケーションの各項目 |
この表から、必須科目と選択科目Ⅲは非常に似ていますが、
評価項目で必須科目Ⅰには「技術者倫理」が入っていますが、選択科目Ⅲには入っていません。
この表から推察できることは、
必須科目では「技術者倫理」に関する社会的認識について、述べさせたり、
受験する技術部門において、公益確保に反する過去の事故・不正トピックの事例を挙げさせ、
自分の考えを解答させたりが考えられます。
すなわち、技術者倫理に関することを整理してしまえば、
後は、選択科目Ⅲに必要な専門とする事項のキーワードについて勉強すればよく、
今までと変わらないということになります。
技術者倫理は口頭試験でも必ず聞かれることですし、今の内からまとめておきましょう。
2019年03月06日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10
技術士試験の勉強は膨大な知識を取り入れ、且つ問題点や課題を理解し、
更に解決方法まで提案する必要があります。
そして、解決方法によるメリットとデメリットまで理解して初めて高得点が得られます。
受験する部門の1つの専門の知識だけでも非常に多く、
試験日までに十分な知識を持つことができない受験生は、残念ながら不合格となってしまいます。
そのため、私は受験生皆さんに「隙間時間の勉強」を強く勧めています。
5分でも10分でも良いのです。
いつも技術士試験が頭にある、という状態を作り上げてください。
その1つの助けとなるアイテムをご紹介いたします。
水の中でもスラスラかけるノート:タグドメモパッド です。
驚異的な耐水性を持っており、完全に濡れても破れずに書くことができます。
この紙は、クリーニングのタグに使用されている紙を使用しています。
クリーニングのタグは、洗う前に付けているにも拘らず、全く破れていませんからね。
この紙を使用することによって、風呂でもキーワードの暗記や論文のネタを考えることができます。
入浴は1日の疲れを取る貴重な時間です。
最近はスマホを持って入浴するなんて方もいるぐらいです。
風呂にゆっくり浸かりながら、頭は5分だけフル回転させるなんて使い方ができるでしょう。
また、濡れた紙にも書くことができるボールペン:
パイロットからでている「ダウンフォース」もおすすめです。
これらを合わせることで入浴中でも普通に勉強ができてしまいます。
必ずしも全員に有意義な勉強方法というものは存在しません。
自分のライフスタイルから、この時間を勉強に当てたら大きいぞ!という時間を
見つけてみて下さい。そして、使用できるアイテムを検索し、有効に使ってみて下さい。
勉強は机に向かうだけではありませんよ。
それでは、頑張ってください。
2019年04月15日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 10
4月8日から、技術士第二次試験の受験申込受付が始まっています。最終締切は4月24日なので、
受験申込書の内容を推敲中の方も多いと思います。
ここでは受験申込書を提出する前にチェックしておくべき事項を紹介したいと思います。
1.受験する部門・科目がメインの内容となっているか
5つの業務経歴は、受験する部門・科目の内容がメインになっているでしょうか?また、「業務
内容の詳細」は、課題や解決策を受験する部門・科目の切り口で記述できているでしょうか?
業務経歴については、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、
研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導」であるとともに、受験する部門・科目の内容
がメインになっていることが重要です。例えば建設部門の道路科目を受験するのに、道路に関する業務
は1つだけで、残りの4つはトンネルに関する業務というような内容だと、口頭試験の時に厳しい質問が
来ると考えましょう。
「業務内容の詳細」については、題材もさることながら、課題や解決策が受験する部門・科目の切り
口になっていることが重要です。例えば道路が対象であっても、課題や解決策が軟弱地盤対策に関する
ことであれば、土質及び基礎科目と見なされる可能性が高くなります。
「部門・科目のミスマッチ」があると、口頭試験でリカバリーすることは非常に難しくなります。
提出前に適切な内容となっていることを確認しておきましょう。
2.年号は西暦で書いているか
5月の改元に伴うことかと思いますが、今年度から年号は元号ではなく西暦で記載することになって
います。細かい変更ですが、決められたルールに従った記載が必要です。
3.業務経歴の合計年数は記載した業務のみの合計となっているか
「合計年数の欄は①在学期間(上限2 年)及び②従事期間の合計年数を記入する」ことになっています。
従来は業務経歴を一部省略した場合でも、省略した期間も合計年数に加えることができましたが、今年度
からは省略した業務経歴の年月数を合計に加算しないことになっています。
4.業務内容の詳細の文字数は720字以内になっているか
受験申込書の「業務内容の詳細」欄の仕様が変更されています。従来は「720字のスペース内に入力」
だったので、せいぜい700字前後しか記載できませんでした。新たな様式では「900字のスペースに720字
以内で入力」なので、実質的には記載できる文字数が増えたと言えます。
提出前にWordの文字数カウント機能を使う等、720字以内で記述しているか確認しておきましょう。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2019年05月21日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 10
技術士試験とは少し異なる内容のニュースですが、AI関連のベンチャー企業が司法試験の問題を予測し6割の的中をしたということで話題になっています。
ニュース「司法予備試験の問題、AIが“6割”的中 「合格ラインと同水準」」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1905/20/news122.html
論述式の試験である司法試験と、技術士二次試験は共通する部分も多く、合格ラインとしての6割が的中できれば、AIでも合格することが可能ということになります。
AIは学習をしなければ何の判断をすることもできません。注目すべきはその学習方法にあります。
基礎情報として、過去に出題された問題を記憶し、一般的な問題集の問題と解答、Wikipediaなどのから引用した法律用語などをAIに学習させました。
これは過去に出題された問題と一般的な問題、またWikipediaなどによる最新の法律用語などを記憶することで、古い情報から新しい情報、一般的な法律問題などを広く網羅させることが目的です。
その基礎情報をもとに、過去数年分の出題傾向を検討し、今年度はこの分野の問題が出題されるということを予測しました。
その結果、実際の問題と6割が的中したというものです。
技術士試験などの他の資格試験においてもこれと同様の学習を行えば、試験に合格できるのではないかと考えられます。
基本的なことと最新技術に関する内容などを基礎情報として勉強し、過去数年分の問題から傾向を読み取るということを作業として行えば、技術士試験の筆記試験はAIでも合格することができるということがわかります。
最もAIは試験中に焦って忘れるというようなことがないので、その点は人間と大きく違いますが、AI技術はここまで進化を遂げているということに注目できます。
このAIを開発した会社の社長は、試験を否定するのではなく、試験は通過点であり、本当に大切なのはその資格を使った実務経験であると指摘しています。
これは技術士に関しても同じことが言えるのではと感じます。やはり資格は取って満足してしまうものではなく、その資格を使って何ができるのかということを考えなければならないということです。
そうでなければ、資格を持ったAIに仕事をとられてしまうなんて言う日が現実に来てしまうかもしれません。
2019年06月14日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10
受験生の皆さん、こんにちは。
今回は技術士2次試験の試験勉強法について話します。
勉強方法には以下の2つがあることはご存知ですよね。
1.インプット
2.アウトプット
インプットは、テキストを読んだり、講義を聞いたりして情報を頭に入れる勉強です。
アウトプットは、実際に問題を解いたり、文章の構成を考えたり、論文の添削作業をすることです。
技術士試験においては、インプットを3割、アウトプットを7割の割合で
勉強することを進めています。
その理由としては、私の講師歴の中で、アウトプットができていない人がとても多いからです。
例えば、テキストやインターネットを見ても良いという条件のもと、
1800字の論文を書いてもらうという課題を与えたところ、
出来ない方が多いのです。
それは、頭に情報を入れるインプット作業ばかりして、
アウトプットの練習をしていないため、
論文の書き方から迷ってしまい時間切れというパターンが非常に多いです。
まずは、過去問の答案を模写するという方法でも良いと思います。
アウトプットの練習をしましょう。
しかし、市販されているテキストの模範解答は、数が少ないうえに
私が添削してもA判定とはならない回答も多々あります。
その解答を信じて勉強することはリスクがあります。
必ず、近くの技術士の方に答案を見てもらいましょう。
具体的な添削は、今まで添削をやったことが無い人には難しいはずです。
私は、簡単なご相談から添削まで受験生の力になりたいと思っています。
困っていることがありましたら、ご相談してみて下さい。
2019年07月03日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10
受験生の皆さん、こんにちは。
試験まで、あと12日です。
技術士試験の本番が近付くと緊張し、様々な体調不良を起こしがちですが、
今までやったことを再復習して試験に臨みましょう。
それ以外にやったことが良いことをいくつか挙げてみます。
<新聞に目を通す>
技術士試験は最新の社会ニーズや経済動向を背景としたものとなります。
出題意図を解釈するためには、新聞の自身の業務に関連する社会・経済記事に目を通すことが役立ちます。
このほか公益性を高めると言う技術士の務めを果たす意味でも、
そのベースとなる常識的な判断力を養うため、
社会ニーズ学習として普段から新聞に目を通しておくことは欠かせません。
<睡眠時間を確保する>
普段から会社勤務の方は、勉強をするのが遅い時間なりがちです。
しかし試験1週間前からは、睡眠時間を改善するようにしましょう。
遅くに寝て遅くに起きる方は朝型生活への切り替えが必要になりますし、
睡眠時間が短いという方はたっぷりと睡眠をとるように早めに寝るクセをつけることが大切です。
つい不安に感じてギリギリまで勉強をしてしまいがちですが、本番に備えて生活サイクルを改善することはとても大切なのです。
<風邪予防>
風邪をひいて試験を受けたら、実力が出せません。
バランスの良い食事、手洗い・うがいはやりましょう。
<会場までのルート確認>
試験前に実際に試験会場の場所やルート、交通手段、所要時間を確認しておくことも大切です。
これらをしっかりと把握しておけば余裕を持って行動することができます。
2019年07月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10
受験生の皆さん、こんにちは。
あと5日後には、技術士第二次試験が行われます。
持ち物などの準備は、終わりましたか?
今日は、私の気づいた注意点など書いてみます。
1、試験場の到着時間は、1時間前にする。
試験会場到着時間を集合時間に合わせる人はいないと思いますが、十分な余裕を持って下さい。
お勧めは、45分~1時間前には到着することです。
45分から1時間の余裕があれば、交通機関の事故でもタクシーなどに乗り換えることで何とかなります。
忘れ物があっても試験センターに相談する時間があります。
2、お弁当は、自宅から持参する。
お弁当を試験会場近くで購入するのは、難しいと考えて下さい。
試験当日は、受験生の人数だけ人が増えます。
例えば、500人の受験生の3割がお弁当を買い求めた場合、150人ですので、あっという間に売り切れます。
すなわち昼食無しになります。
午後の試験に差し支えるので、自宅からの持参をお勧めします。
もしくは、最寄駅で事前に買っておきましょう。
3、エアコン故障の場合を考える。
最近の試験会場は、エアコン完備です。
しかし最悪の事態を想定し、 エアコンが壊れた場合の暑さ対策を考えて下さい。
あるいは、エアコンの吹き出し口が座席になった場合の対策を考えて下さい。
このような場合があっても試験センターからの救済処置は無い考えます。
4、復元論文の準備をする。
試験の解答は、11月~12月の口頭試験で試験官の手元にあります。
記述した内容について、試験官は自由に質問できる状態です。
7月の試験でどのような事を書いたか、4か月間覚えておくのは至難の業です。
筆記試験の終わった直後に復元論文を作成する事をお勧めします。
5、受験票の写真と身分証明書を準備する。
受験票を撮影した写真と身分証明書があれば、受験票をなくしても何とかなる場合があります。
万一に備えて受験票の写真と身分証明書の準備をお勧めします。
それでは、体調に気を付けて、頑張ってください。
2019年08月05日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10
受験生の皆様、お疲れ様です。
さて、8月になりました。
非常に暑い日が続き、本業の仕事を進めるだけでとても疲れます。
7月の筆記試験を受験した方、受験しなかった方、
合格の可能性がある方、不合格の可能性が大きい方など
様々な方々がおられると思います。
しかし、「今、何もやらない」という選択肢は本当に正しいでしょうか?
合格の可能性がある方は、口頭試験の準備を進める必要があります。
不合格と思われている方は、来年の受験の為に、再度勉強を始める必要があります。
偉そうなことを書いていますが、
私自身、「今やる!」というのは非常に難しいことだと承知しています。
一級建築士や技術士の過去の資格試験勉強でもそうでした。
今でも英語を上達させる勉強や、その他業務で必要となる資格は多くあります。
そして、今!すぐ!やるべきだとはわかっていてもなかなか動けないという
情けない状態でもあります。
そこで、私がどのように勉強を進めるか、についてご紹介いたします。
初めから1時間、2時間を勉強することはできません。
ですから、テキストを目の前に置き、5分間眺める時間をとります。
気持ち的には5分と思って始めますが、
キリが良いところまで読もう、もしくは解答しようという気持ちになります。
この繰返しです。
最初は2日に1回程度ですが、徐々に勉強を始めることに倦怠感を持たなくなってきます。
それでもサボりたいという衝動に負ける時もあります。
しかし、そういう気持ちも含めて「早く」始めることにメリット以外有りません。
暑く大変な日々が続きますが、
ぜひ頑張っていきましょう。
2019年09月10日 作成 / 執筆:スチールマニア講師 / 閲覧数(月間): 10
CPDとは何か?
Continuing Professional Development:継続研鑚です。
技術士試験に合格し、技術士となることがゴールではないということです。
このことは、技術士法や倫理綱領にも規定されています。
「技術士法」
第47条2
(技術士の資質向上の責務)
技術士は、常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、
その他その資質 の向上を図るよう努めなければならない。
「技術士倫理綱領」
(継続研鑚)
10.技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。
ここに書かれていることは、当然口頭試験でも述べることができます。
Q:技術士を取得した後は、どのようなことに取り組みたいですか?
という質問がくることもあります。
その際に、CPDのことを述べたり、後輩の育成、部下の育成に積極的に携わりたい、と回答したりできます。
さて、CPDは何をすることを定めているのか?ですが、
CPD の範囲には、CPD によって獲得した能力を社会貢献に資する活動も含める。
一般に、次のように分類する。
① 能力を獲得する活動:講演会・講習会・シンポジウム・研修会・見学会等への参加、
論文発 表、口頭発表、執筆活動、資格取得、自己学習等
② 実務を通じた活動:表彰を受けた業務、特許取得等
③ 社会貢献活動:公的な機関等の委員会委員、講演会講師、技術指導等
とあります。
ただ聞くだけの講習会やシンポジウム参加でもCPD時間を得ることはできます。
しかし、講師として発表する側の場合は同じ時間でも重みづけが異なり、
多くのCPD時間を得ることができます。
目標とするCPD時間やAPECエンジニアの登録申請するために必要なCPD時間など、
調べて勉強する必要があるものもあります。
それぞれ、準備を進めましょう。
2016年11月20日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師
技術士論文試験は手書きです。普段PCを用いて文章を作成しているので、いざ手書きとなると書けない漢字が以外とあります。試験では略字はダメです。関、門、質等、普段略字を用いる場合が多い字でも、試験では略してはいけません。漢字をきちんと書くためには、子供時代に若返ったつもりで、ノート作成、日常業務等において練習しておく必要があります。これが、以外と時間が掛ります。(若返りに掛る時間には個人差があるため)日々の努力を惜しまないでください。
また、筆記用具にもこだわってください。シャープペンにも各種あります。私は業務では製図用のシャープペンを愛用しています。製図には便利でも、字を継続して書くには不便です。指先が痛くなってしまいます。小・中学生用の学習用シャープペンが継続して字を書くには便利でした。消しゴムも、昔ながらの消しゴムの他、最近ではノック式の物もあります。ひと文字だけ消す場合はノック式消しゴムが便利です。自分に合った物を探してください。
試験に向けた学習スケジュールは各自異なると思いますが、月に1回は論文を手書きしてください。継続して字を手書きする際の腕・指等の疲労の感覚、手書き文字の乱れ方等を体感しておくと良いです。美しい文字は必要ありませんが、読みやすい文字を継続して書くには知力より体力が必要です。場合によっては筋トレも必要と思われます。とにかくPCだけで論文の練習を行うことは、本試験に向けて片手落ちになる可能性があります。注意しましょう。
2017年02月01日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士の二次試験には、筆記試験と口頭試験(面接)があります。
今日は、この筆記試験の中の記述問題への回答の3つコツを解説したと思います。
1)論文は、抽象的なことと具体的なことを交互に書く。
・問われたことに対して、抽象的なことばかりを書くと、十分な納得感を得ることが難しい。
・逆に、具体的なことばかり書くと、なんだか細かくて分かりにくいと感じる。
・大切な事は、まず回答の本質を抽象化して回答し、その回答を事例を交えて具体化し、
さらに結論を抽象化するというように抽象化と具体化を交互に行って読者の理解を深めることです。
2)具体的には、タイトルやサブタイトルを活用する。
・回答すべき内容を体系化して、それぞれの骨子を明確にする。
・その場合には、魔法の3を使う。つまり、コアの3つを整理するように心がける。
・試験官がそのタイトルとサブタイトルを見ただけで記述したい内容がほぼわかるように工夫する。
・その上で、各タイトルやサブタイトルで伝えたい内容を文字数の範囲で具体的に記述する。
3)さらに、図表を有効に活用する。
・試験官が回答を読まなくても、見ただけでその内容がほぼ分かるようにするには、前述の体系化に加えて図表の活用が有効だ。
・タイトルやサブタイトルをつけるようにすると、原稿用紙の右上のコーナーには必然的にスペースが生じます。
・そのスペースを積極的に活用して、その用紙で最も理解してほしい内容を図表にするのです。
・逆に言えば、その図表で伝えきれないことを文字にする。
試験官は忙しいです。大量の回答を採点するときには、最後まで読まないと分からないような回答を最初から最後まで読んでくれるでしょうか。
最初の数行と最後の数行を読んでポイというような悲劇は避けるべきです。
読まなくても、見ただけで内容がほぼ分かれば、逆に最後まで読んでくれるのではないでしょうか?
新聞記事でも、雑誌でも、本でも、その内容を読むかどうかは、読む前に決めているものです。
お!これはちょっと面白い!これはよくまとまっている!と注意を引かせて、最後まで読んでしまうような論文を目指しましょう。
以上です。
2017年02月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士を取得しても、何のメリットもないと考えている方も実は多いのではと思います。
建設部門や設計コンサル会社以外の人にとっての技術士資格は、名称独占とはいえ、名誉資格という側面が強いことは否定できません。
メリットが実感できるものとして、他の資格の試験免除も実際に「技術士があってよかった」と思えるものではないでしょうか?
そんな技術士資格取得後に免除となる資格についてです。
・ダム水路主任技術者
電力会社等ダム設備のある会社に勤務する方にとっては、ダムの保全に関する資格として知られています。
この資格は実務経験等による申請のみの取得になるのですが、技術士(建設部門)の取得者の申請許可は明記されています。
・弁理士
難関資格でもある弁理士試験ですが、技術士資格により弁理士科目の一部試験免除が規定としてあります。
・中小企業診断士
技術士の情報工学部門に限り、1次試験の「経営情報システム」が科目免除となります。
・気象予報士
技術士の応用理学部門に登録し、実務経験を3年以上積むことで学科試験が免除となります。
・電気工事施工管理技士
技術士の電気・電子部門、建設部門に登録することで、学科試験が免除となります。
他にも様々な規定により、資格の試験免除または一部免除がされます。
技術士資格はそれだけでも価値のある資格であることは言うまでもありませんが、他の資格への波及効果も十分期待できます。
それは、技術士がそれだけ高度な資格であるということを認められていると言い換えることができます。
2017年03月13日 作成 / 執筆:タートル講師
前回に引き続き、勤務先における業務経歴のうち、「業務内容」の部分にテーマを絞って、注意点をアドバイスしたいと思います。
1つ目の注意点として、「計画、研究、設計、分析、試験、評価(又はこれらの指導)」という表現を入れ込みましょう、ということを書きました。
2つ目の注意点は、「仕事の特徴がわかるような記述」を心掛けましょう、ということです。
業務経歴は、受験要件を満たしているかを確認する事務的な資料でもありますが、大切なのは口頭試験の参考資料となるという点です。
筆記試験に合格したら口頭試験を受けるわけですが、試験官は業務経歴の業務内容の記載事項を見て、「この受験生はこういうキャリアを積んできたんだな」と情報を得たいはずです。
その時に、例えば
道路構造物の設計
コンクリート構造物の強度分析
という感じで、具体的な仕事の中身がわからない記述があったら、試験官はどのように思うでしょうか。
1つ目の注意点で書いた点はクリアしていますから、事務的には経歴としてカウントされるのは間違いありません。
しかし「技術士にふさわしい」業務なのかどうか、皆目見当がつきませんから、おそらく試験官は口頭試験で仕事の内容を逐一質問するのではないでしょうか。
口頭試験は原則20分間です。しっかりと受験申込段階で書いておけば受ける必要がない質問で時間を使うのは、大変に不利なことです。
例えば道路構造物の設計をしたのであれば、どのような構造物なのか、どのような道路種類だったのか、周辺状況はどのような所だったのか、技術的に課題となったことはどのようなことだったのか、等がイメージできるような記述をすることが大切です。
以上、2回に渡って「業務内容」をテーマに注意点を述べました。
事務的に問題ないのは当然として、口頭試験を意識して「技術士らしさ」が伝わるような書き方を心掛けましょう。
*受験申込に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年04月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士の二次試験は、記述式の筆記試験があります。
マークシート方式の試験と違い、自分で回答する文章を、試験時間中に考えなければなりません。
その場合、文章の組み立て方をわきまえていなければ、意味の分からない文章となってしまって、勿体ない減点となってしまう可能性があります。
記述式の筆記試験で、分かりやすい文章構成を心掛け、高得点を目指しましょう。
文章の組み立て方の種類
筆記試験の文章の組み立て方は、主に報告書などを書くときのような文章構成を必要とします。その種類は頭括型、尾括型、双括型の三種類に分けられます。
例題を挙げてその違いを考えて見ましょう。
例題:朝型の生活が仕事に与える影響を説明せよ
頭括型での説明
→説明の結論を冒頭で説明し、その理由を列記していく説明方法です。
この文章構成は最も筆記試験向きと言えます。
回答:
朝型の生活は仕事に業務時間短縮のような労働負荷の軽減効果を与えます。
その理由としては、朝の静かな時間に仕事に集中することで、昼過ぎから夕方にかけての仕事を前倒しして行うことができ、夕方の残業時間を減らすことができます。それによって、定時帰宅をすることができるようになります。
尾括型での説明
→理由の説明を先に持ってきて、最後に結論を書く文章構成です。
これは、筆記試験にはあまり向かない文章構成ですが、最終的に言いたいことを強調することができます。コラムなどの読み物はこの構成となっていることが多いです。
回答:
朝型の生活を送ることで、朝の静かな時間に仕事に集中することができます。
そのため、昼過ぎから夕方の仕事を前倒しして行うことで、残業時間に業務を行う必要がなくなります。
その結果、定時帰宅しやすくなるため、朝型の生活は業務時間短縮といった労働負荷の軽減効果があると言えます。
双括型での説明
→結論を冒頭で説明し、その理由を述べます。さらに最後に結論を持ってくることで、結論を強調する効果を持たせます。
学術論文など、中間の説明が長い場合などに有効的な文章構成です。
回答:
朝型の生活は労働負荷の軽減効果が期待できます。
その理由として、朝の静かな時間帯に仕事に集中することで、昼過ぎから夕方にかけての仕事を前倒しすることができます。その結果、定時帰宅を行いやすくなります。
以上の理由より、朝型の生活は労働負荷の軽減効果が期待できます。
より、結論を強調できる形となりますが、中間の説明が短いと、少々くどい印象を受けます。
文章構成を把握するだけでも、説明が分かりやすくなることがあります。
こうした分かりやすい説明を心掛けるだけでも、筆記試験で得点を上乗せすることができます。
2017年04月17日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
以前、択一試験は今年度(平成29年度)で終わり、来年度からは論文による記述式に変更すると伝えていましたが・・・
まだ「できない」との情報が流れていますね~
技術士会は来年度から変更したいそうですが、肝心の文部科学省が決断できないようで・・・
実際は、文部科学省にそんな余裕がないのでしょう。
別の問題で大騒ぎなので・・・
「○下り斡旋問題」が沈静化するまでは・・・
が本音なのでしょう。
それに伴い、択一試験もそうですが、受験申込書(業務経歴票など)も変わらないことが予想されます。
来年度からは、業務内容の詳細(720文字)の文字数が変わると言われていたので、来年度は再構成しなくてはいけないとも言われていました。
ですが、変わらないのであれば、今年度完成形にしたものは来年度も再利用できることになります
(不合格という悪い想定をした場合ですけどね(笑))
今年が初受験でとりあえず慣れるための参考受験であっても、受験申込書(業務経歴票など)は添削し、しっかりとしたものを作成しておいたほうが来年につながることになりそうです。
来年は無くなるから択一は適当に・・・と考えている人は、考え直さなくてはいけません。
来年につながると思えば、今年からしっかり勉強できるのでは?と思い、不確定ではありますが、情報を伝えることにしました。
2017年06月30日 作成 / 執筆:タートル講師
筆記試験までいよいよ2週間ほどになりました。
皆さん忙しい仕事を抱えての受験ですから、万全の試験対策が出来たという方は少数派だろうと思います。
準備が不十分だからと言って、受験を断念することだけは避けましょう。合格の可能性はゼロになります。
ここは少し開き直って、「どうせ他の受験生もあまり準備できていないだろう」くらいの気持ちを持ちつつ、残された時間を有効に活用して試験に備えるべきです。
さて、あまり準備ができなかった人は、午後の論文対策として何をされますか?
私であれば、課題解決論文(3枚論文)の骨子を作る練習をして試験に挑みます。
その理由は、
1.筆記試験での配点が高い(論文80点中40点の配分)
2.口頭試験で関連した質問を受ける可能性があるので、できるだけ高得点を得たい
3.比較的問題文のパターンが予測できる
からです。
つまり、「配点が高くて出題パターンを予測しやすく、かつ口頭試験で聞かれるかもしれないこと」に準備の時間を割きます。
1と2については説明を要しないと思います。
3について建設部門の過去問を見ると、例えば以下のような出題がされています。
(1)あるテーマについて、現状の問題点や課題をいくつか述べる
(2)その中から特に重要と考える技術的課題を2つ挙げて、解決策を述べる
(3)解決策を実行した時の効果、リスクや課題を述べる
自分が受験する部門・科目の過去問を数年分準備して、こういう出題パターンを確認します。
そして建設部門であれば「老朽化インフラの維持管理」、「担い手不足」、「防災減災対策」の3テーマくらいについて、出題パターンに沿った骨子を考えておく、というような準備をしておきます。
予想そのものがズバリ試験問題として出ることは無いでしょうが、似たようなパターンの問題が出れば、一から考えないで済みます。
どうか残された時間を有効に活用して、受験に挑んでください。
2017年07月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士二次試験の口頭試験。
こう書くととても高度な内容のことを行っているように見えてしまいます。
実際には、事前に提出した業務経歴票を基に、あなたが技術士にふさわしいのかを試験する場です。
これは、会社に入社するための採用試験の最終面接と言ってもいでしょう。
言わば、技術士という会社に入社するための役員面接と言い換えることができます。
試験官からの質問内容も、業務経歴票で不明な点や、もっとも技術者として成長したと思えるエピソードなどの説明を要求されることもあります。
採用試験時に学生時代に頑張ったことなどを話した経験や、転職を経験されている方であれば、過去の会社での業務実績を説明したと思います。
それと全く同様です。
中には、技術士を取得しても現在の業務と関わりのないものも多いことから、「いまのあなたに技術士の資格が必要か?」と問われることもあるようです。
これは、入社の際に志望動機などを説明し、様々な質問をされて入社する動機が揺るぎないものなのかを聞かれた記憶のある方も多いのではないでしょうか?
こうした状況から技術士二次試験の口頭試験は、企業の最終面接とほぼ同じであるということが言えます。
技術士の口頭試験と難しい感じに考えずに、企業や官庁にお勤めの方であれば、誰もが一度は経験している採用面接を思い浮かべてみれば、試験の状況をイメージしやすいのではと思います。
転職をされている方は、過去の実績を面接官にアピールする経験をされていますので、口頭試験でも、あなたに対する知識が業務経歴票(履歴書)しかない試験官に自分をアピールする場を経験していますので、有利であるのではと考えます。
ただ一つ、違う点は、採用試験では入社後に上司となりうる人が面接をしているのに対し、試験官は技術士試験の時だけのお付き合いになります。
そう考えると、試験で行ったことが後々まで響くようなことはありませんので、気持ちを楽に持って試験に臨んでいただきたいと思います。
技術士の口頭試験までたどり着いたということは、それだけでも価値があります。
この最後の難関をなんとしてでも突破して、一生の宝となる技術士の称号を手に入れてください。
2017年09月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士制度改革によって、技術士資格の資質向上を目的としています。
そのため、国際的に競争力のある資格とすることを目指していくとも技術士制度改革の提言で述べられています。
技術士資格の資質向上ということは、より優秀な人材に技術士となってもらう必要があります。
そのためには、技術士となれる人の最低基準点を引き上げるも必然的に議論に上がってきます。
それは二次試験の難易度上昇も検討される内容となります。
一つの例としては、技術士二次試験の必須科目が現在は択一式の設問であったものが、記述式の設問となります。
選択科目は今まで同様に記述式の設問となるということになります。
これは、必須科目で点数を取るために、選択問題を勉強してきた人にとっては、勉強のし直しを行わなければならない非常に痛い変更です。
国際競争力の強化など、技術士の抱える課題を解決するために難易度を上げるために支援の設問方法を変えると、合格できない人が急増するのではという懸念もあります。
特に現在、仕事での必要性が唯一あると言っても過言ではない建設部門の受験者にとっては、この変更は絶対に押さえておかなければならない変更ポイントではないかと考えられます。
現在、技術士制度改革は、議論をされている最中です。国際競争力もいいですが、国内向けの仕事しかしていないから、何としてでも技術士が欲しいと思っている人にとっては、この難易度のアップは大ヒンシュクといってもいいかもしれません。
過去にも技術士は、こうした制度改革を何回も繰り返してきたという経緯があり、ベテランの受験者にとっては日常茶飯事なのかもしれません。
受験制度が変わる可能性があるとアナウンスがある場合は、いつ変更になるのかを、技術士会や文部科学省などのホームページを活用して情報を取得するようにしましょう。
こうした心掛けは、実際に技術士を取得した後も情報収集し、今後の行動を考えるということなどでも役立つのではないでしょうか?
2017年10月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
口頭試験で、8割の人は、すでに合否が決まっている。
業務経歴票の、とくに業務詳細720字で、ほとんど決まっている。
これは、わたしが薄々、感じていることです。
自分の経験に加えて、受講生からの報告、指導者ネットワークでの情報から、総合的にそのように考えています。
A.せっかく合格圏に入っているのに、口頭試験で悔しい想いをしないように、対策をします。
B.試験官の合否判断の迷いをとりのぞくために、入念に対策をします。
C.業務経歴での失点を、少しでも挽回するため、対策をします。
口頭試験では、つぎのようなことをよく聞かれます。
1.なぜ技術士になりたいのですか?
2.あなたの組織に技術士はいますか?
3.この業務で技術士に相応しいと思う点はどこですか?
4.何人でこの業務をしましたか?
5.5つの業務経歴のうち2番目のものはどういう業務ですか?
6.この業務は5年前の業務ですが、この技術はいまでも使えますか?
7.当時、想定されたリスクは何でしたか?
8.対応策にほかに選択肢はありましたか?
9.3義務2責務について答えてください。
10.顧客から不正を指示されたときはどのように対応しますか?
二言、三言くらいで答えることを意識すると良いです。
長々と話すのはNGです。
試験官と、たくさん、質疑のキャッチボールをしてください。
そして、この人は技術士に相応しいと、試験官に判断してもらってください。
A.りっぱな業務経歴票どおりの人だな、とか
B.業務経歴票はパッとしないが、質疑応答はしっかりした人だだったな、とか
C.業務経歴票を書いたときから、わずか半年で、技術士に相応しい人物に仕上げてきた。期待できるぞ、アッパレ!といった風にです。
もう一息。みなさん、がんばってください!
2017年10月31日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
本日の朝6時頃に二次試験(筆記試験)の合格発表がありましたね。
合格した人!
本当におめでとうございます。次の面接を突破して祝杯をあげましょう。
面接試験に合格するにはセオリーがあります。それは、論文を再現して、面接官から聞かれる質問を想定して、それに対する回答を作成して、何度もなんども練習して、そして模擬面接で度胸と自信をつけよう。
栄冠を確実にしよう。
今回は残念だった人!
来年に向けてスタートしましょう。
今回はなぜ駄目だったのかを考えるためにも再現論文は完成しておこう。
受験の制度が変更される前に受験するチャンスがまだ残っています。
成功と失敗は紙一重ですが、失敗の経験を活かして、あきらめずに、精進しよう。
以上
2017年12月16日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
12月14日に日本技術士会のホームページで一次試験の合格者が発表されました。
合格された方!
本当におめでとうございます。でも、これはゴールではなく、スタートです。間髪おかずに二次試験にトライして栄冠を勝ち取りましょう。
全体で8,658名が見事合格され、その合格率は48.8%でした。部門別の特徴を見てみましょう。
1) 受験数の多いトップ5
部門別に見ると、やはり建設部門が圧倒的に多いですね。2番目が電気電子部門、3番目が機械部門です。
電気電子部門が2番目に多いというのは個人的には少し驚きでした。そして、4番目が上下水道部門、そして
5番目が環境部門です。この上位5部門の合格者が6,862人なので、全体の79%を占めています。20部門中
の5部門(25%)の合格者が全体の約8割でした。
技術部門 | 受験申し込み者数(A) | 受験者数(B) | 合格者数© | 合格率(C/A) | 合格率(C/B) |
建設部門 | 10,135 | 7,904 | 3,885 | 38.3% | 49.2% |
電気電子部門 | 2,639 | 2,074 | 940 | 35.6% | 45.3% |
機械部門 | 2,590 | 2,080 | 1,036 | 40.0% | 49.8% |
上下水道部門 | 1,597 | 1,307 | 654 | 41.0% | 50.0% |
環境部門 | 1,226 | 962 | 347 | 28.3% | 36.1% |
2) 男女の合格者
全申込者数22,425のうち男性は約90%、女性は約10%でした。先日の二次試験の口頭試験の控え室でも
男女比はほぼ9:1でした。ちなみに、合格率(C/A)は女性の方が少し高いが、合格率(C/B)は男性の方が
少し高い。まあ、誤差範囲でしょう。
技術部門 | 受験申し込み者数(A) | 受験者数(B) | 合格者数© | 合格率(C/A) | 合格率(C/B) |
全体 | 22,425 | 17,739 | 8,658 | 38.6% | 48.8% |
男性 | 20,079 | 15,813 | 7,732 | 38.5% | 48.9% |
女性 | 2,346 | 1,926 | 926 | 39.5% | 48.1% |
3) 合格率の高い部門
合格率(C/B)が最も高かったのは原子力・放射線部門の71%でした。2番目が経営工学部門、3番目が化学部門、
4番目が金属部門、そして5番目が航空・宇宙部門です。ただし、合格率(C/A)で見ると、どの部門も50%台なの
で、結局受験してもダメだと判断した人は受験を控えたので、結果的に合格率が上がっているとも見える。ちなみに
私は、電気電子部門の技術士ですが、一次試験では電気電子部門の合格率が低い(今回も4番目にむずい)ので、
合格率の高い経営工学部門にトライして見事にパスしました。これは戦術の成功かも。
技術部門 | 受験申し込み者数(A) | 受験者数(B) | 合格者数© | 合格率(C/A) | 合格率(C/B) |
原子力・放射線部門 | 151 | 126 | 90 | 59.6% | 71.4% |
経営工学部門 | 299 | 252 | 174 | 58.2% | 69.0% |
化学部門 | 308 | 245 | 166 | 53.9% | 67.8% |
金属部門 | 173 | 138 | 93 | 53.8% | 67.4% |
航空・宇宙部門 | 69 | 54 | 36 | 52.2% | 66.7% |
地区別や年代別や勤務先別、最終学歴別の受験者数や合格者数は日本技術士会のホームページ(下のURL)に掲載
されているので、ぜひチェックしてみてください。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/001/attached/attach_1012_2.pdf
ぜひ周りの人にも技術士の受験を薦めて仲間を広げ、そして自らもチャレンジしてさらにステップアップしましょう。
以上
2018年01月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士を目指している皆さん、日々勉強していますか?
日々の勉強もいいですが、息抜きも重要です。勉強が続くとストレスなども溜まってきます。上手にストレスを解消し、継続的な勉強を続けることが合格へ続く道になります。
勉強の合間にできる気分転換を上げてみました。
散歩をして、小さなことに気が付く
散歩、特に早朝などは自宅の近くでも別の顔を見せることがあります。あれ、こんなところにこんな建物があったかな? こんな花が咲いている、などと普段気が付かないことに気づくことができ、ちょっと暖かい気持ちになれます。
散歩はちょっとした気分転換にもってこいと言えます。少し勉強がはかどらないと感じたら少し外を歩いてみることをお勧めします。
軽い運動
部屋の中でできるものから、自宅周辺での軽いランニングなど、勉強の合間に体を動かすと脳が活性化し、勉強にも集中することができます。このときに注意しなければならないことは、疲れるような激しい運動をしてしまうと勉強に戻ることができなくなってしまうということです。
ちょっと息が上がるかなというぐらいが丁度よい運動の目安です。
喫茶店に行く
勉強などができるような喫茶店やコーヒーショップなどで勉強をすると、周囲にも同じように勉強や仕事をしている人が多く、勉強に集中することができます。また、普段とは異なる環境に行くことで、様々な人を見かけることができます。他の資格の試験勉強や学生など様々な立場で頑張る人と同じ環境で自分は技術士試験を頑張るんだと再確認することができます。
自習室を利用する
喫茶店と同じような内容ではありますが、どうしても集中したいという人には有料の自習室の利用をお勧めします。
時間を決めて、この時間はどんなことがあっても集中するんだという決意をもって利用することができます。自宅だとどうしても集中できない、という人のための施設と言えるでしょう。
お金を出して一定時間そこを利用するということも集中することに一役買っています。
お金を出して利用するからには元を取らなければなりません。それは即ち技術士試験合格となります。
集中する方法は様々ですが、普段勉強している環境を変えてみる、少し別のことを行ってみるというのも勉強がはかどる仕掛けと言えるでしょう。
2018年02月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
もうすぐ合格発表ですね。
ということはそろそろ次年度の受験に向けてスタートしなくてはいけない時期です。(遅くてもの話です。早い人はもうとっくに始めています。)
継続して受験する人は昨年と同じ内容で受験申込書を提出しようと考えているので気楽に考えているかもしれません。
でも本当に大丈夫でしょうか。
受験申込書は単なる受験票発行の資料ではありません。
筆記試験に合格し、口頭試験に進んだときには超重要書類に変身します。
正直、4月に提出するには厳しい書類かと思います。
せっかく筆記試験に合格しても、受験申込書の内容が技術士として不適切であれば、口頭試験でかなりの苦戦が予想されます。
時間の許す限り、練りに練った完成品を提出しましょう。
受験申込書で特に重要となってくる部分が「業務内容の詳細(720文字以内)」かと思います。
業務経歴の中で特にアピールしたいことを記述するかとは思いますが、1つアドバイスを。
業務内容として、「地域ネタ」を題材にすると口頭試験官との会話がスムーズになることが多いです。
地域ネタは自分は詳しく知っていることですが、試験官はほとんど知りません。
知ってて当たり前のことを聞いてくるので答えるのも簡単であるのと同時に、緊張もほぐれ、試験官も満足する一石二鳥の手段となります。
試験官に「○○県の○○(専門分野)は君に任せましょう」と言われたら合格間違いなしです。
地域ネタで業務内容の詳細を記述できる方にはおすすめします。
※地域ネタは色々あると思いますが試験官は東京周辺の方が多いです。雪国の寒さや積雪関連、地域独特なものなど東京周辺とは違う環境ネタが扱いやすいと思います。
2018年02月23日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
先の「第二次試験受験を決めたら、まずやること(第1回:業務の棚卸)」に書いたように、
「業務内容の詳細」には、受験する部門・科目に関する、応用能力・課題解決能力があることを
書く必要があります。
技術士第二次試験を受験される皆さんは、今までいろんなプロジェクトに参画して来られたことと思います。
さて、では、その多くのプロジェクトの中から、どのプロジェクトを選ぶべきでしょうか。
「受注金額の大きいプロジェクト」でしょうか?
「公共施設的プロジェクト」でしょうか?
筆記試験に合格した際には、この「業務内容の詳細」に書いたプロジェクトについていろいろ聞かれますので、
応用能力・課題解決能力があることを説明しやすいプロジェクトを選びたいところです。
試験官が聞きたいのは、「プロジェクトの成果品」についてではなく、そのプロジェクトに皆さんがどのように関わったか、
皆さんが技術者個人としてそのプロジェクトでどのように応用能力・課題解決能力を発揮したかが聞きたいのです。
受注金額が小さくても、皆さんの創意工夫が成果として表れているプロジェクトについて書くのが良いと思います。
実際に、いろいろ苦労して、いろいろ考えて、その結果成功した、多分、皆さんの一番思い入れのあるプロジェクトに
ついて書くのが良いと思います。
皆さんの、一番印象深いプロジェクトは何でしょう?
2018年03月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
業務経歴票の業務詳細は、720字以内で記します。
たかが720字、されど720字です。
簡潔に書くには字数が多く、詳しく書くには字数が少ないと感じるでしょう。
この720字は、まず120字+600字に分けてみてはいかがでしょう。
120字は、業務の概要、自分の立場や権限、その業務に係った人員などを書くと良いでしょう。
つまり、その後の600字を採点官に読んでもらうにあたっての前提条件に使います。
さて、120字で、どれくらいのことを表現できるかです。
Microsoftのワードでは、標準設定で1行40字になっています。
つまり、3行で採点官と受験生(あなた)との共通認識をつくりあげます。
つぎに600字の考え方です。
技術士試験は、業務詳細もメインとなる箇所は600字、筆記試験も600字1枚、600字2枚、600字3枚、総監試験が600字5枚と、600字ばかりで構成されています。
この600字を4つに区分し、まずは、概ね150字ずつで構成していきます。
この4区分は、(1)業務の背景や課題、(2)問題点、(3)対応策、(4)結果と今後の展開、のようにメリハリをつけます。
(2)の「問題点」のいかに見出すか、(3)の「対応策」を講じるにあたっての着眼点や創意工夫が、技術士としての腕の見せ所です。
そして、表現が難しいところです。
とくに、本稿で「問題点」としている用語は、技術的問題、技術的障壁、原因、真因、ボトルネック、技術的な難所、技術上の壁、第2の問題(ほんとうの問題)とも言われることがあり、多くの受験生が、理解に苦しむところです。
ですから、じっくりと時間をかけて理解したいところです。
ぜひ、良質のテキストや、先輩技術士からのアドバイス、対策会社を上手に利用して、120字+150字×4区分をまとめてみてください。
2018年03月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
夜はぐっすり眠りたいのに、なぜか就寝中に目が覚める。そして、トイレに行く。翌朝、なんだか寝起きが悪い……。夜中のトイレでよく眠れない経験をしたことはありませんか?
夜中のトイレは人によっては慢性的なものになっているかもしれません。就寝中にトイレへ行きたくなるのは、きちんとした理由があります。簡単に予防できる場合もあれば、専門医に検査してもらうことが必要な場合もあります。ここでは、夜中トイレに起きてしまう原因と、予防策を紹介します。
医学博士のダニエル・ショスクス氏によると、夜中にトイレへ行きたくなり目覚める原因は、主に2つです。1つは水分の取り過ぎ、もう1つは薬の副作用です。1つ目の水分の過剰摂取は、就寝前の対策で比較的容易に防ぐことができます。2つ目の、薬の副作用の場合でも、医師と相談しながら薬を調整するとことで、予防できることもあります。
上記の2つ以外の原因としては、心臓や肝臓の不調があります。内臓の調子が優れないことで、尿が過剰に作られてしまう場合があると、ショスクス博士は言います。また、ショスクス博士によると、炎症により膀胱にストレスがかかっている場合も、就寝中の目覚めにつながるそうです。
それでは、具体的にどのような対策をとればよいでしょうか?
こちらの6つが、簡単に実践できる予防策です。
就寝前の準備、もしくは生活習慣の確認をすれば、夜中にトイレに行きたくなることを予防しやすくなります。夜中に目が覚めると、睡眠の質は低くなります。技術士試験に向けて、勉強に集中するためにも、できるだけ夜中にトイレへ行くのは避けたいところ。ここで紹介した方法を参考にして、睡眠の質を高めてみましょう。
2018年04月02日 作成 / 執筆:タートル講師
技術士第二次試験の受験申込書の配布が始まりました。
これまで技術士ニュースを通じて何度もお伝えしたように、受験申込時に作成する「業務内容の詳細」は、口頭試験における主要な資料となります。
「とりあえず、このくらいで」という安直な気持ちで作成・提出することは厳禁です。必ずしっかりと作り込んでください。
今回は「業務内容の詳細」をどのような構成で作成すれば良いか、一例を紹介します。部門により何を詳しく述べるのか等、比重の置き方も違うかと思いますが、参考になれば幸いです。
1.立場と役割(2~4行程度を目安に)
当該業務について、自分がどのような立場で、どのような役割を果たしたのかを記述します。業務の概要も記載して、業務全体のイメージがわかるようにしておくと更に良いです。
2.技術的課題(5~7行を目安に)
業務を遂行するにあたり、支障となり乗り越えないといけなかったことを記述します。例えば工事で掘削を進めていたところ、当初は想定していなかった脆弱な地層が出現したので、斜面崩壊を防止しつつ工期内に工事を完了させる必要が生じた、というような事です。
3.技術的提案(5~8行を目安に)
技術的課題を解決するために、あなたが提案したことを記述します。単に「こういうことを提案しました」ということではなく、「(課題の原因となる事象は)〇〇によるものと推測した。それを解決するためには□□が必要だと考えた。そこで私は△△の実施を提案した」というように、提案に至るプロセスを含めて記述してください。
4.技術的成果(3~4行を目安に)
提案内容を実行した結果、どうなったのかを記述します。必要に応じて、現時点における評価や今後の展望についても記述します。
720字しか記述できませんので、業務について総花的に紹介するのではなくて、課題や提案を1点か2点に絞り込むことが大切です。
*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。
2018年04月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
速読と聞いて怪しいものだと決めつけていませんか? たしかに速読はまゆつばな部分もある技術です。しかし、情報を効率的に集めるための方法として覚えておく分に、損はありません。
速読で有名な方法といえば「BTRメソッド」です。ユーキャンの講座にもなっているので、信頼が置けます。詳しい速読のトレーニング方法は『速読らくらくエクササイズ』や『速効マスターらくらく速読ナビ』などで紹介されているので、興味をもったら読んでみてください。トレーニング方法は大きく分けて3種類分けられます。
1つ目は「目を鍛えるトレーニング」です。速読は、眼球を適切に動かすことが求められます。素早く文字を認識できるだけの動きをするためには、練習が必要です。数字や文字を見分けるための眼球トレーニングや、左から右へ、右から左へなど、文章の書式ごとのトレーニングもあります。
2つ目は「脳を磨くトレーニング」です。複雑な情報を素早く処理できるようになるには、情報処理能力を鍛えることが求められます。ランダムな単語の組み合わせを記憶して書き出す「イメージ記憶」や文字から得た情報をもとに頭のなかでイメージする「スピードボード」など、情報処理のトレーニングはとても実践的です。
そして最後に「倍速読書トレーニング」で、読書スピードを計測してきます。
速読と聞くと、超能力のようなものをイメージしてしまうかもしれません。ですが、地道なトレーニングで情報を処理するのピードは上がってきます。技術士試験の勉強を効率的に進めるために、速読の考え方も覚えておきましょう。
2018年05月28日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
施工管理技士という資格をご存知でしょうか?
施工管理技士を認定する施工管理技術検定は建設業法第27条に基づく国家資格である。現在は、建設機械、土木、建築、電気工事、管工事、造園の6つの分野の施工管理技士の認定試験が行われている。例えば、電気工事で言えば、1級施工管理技士は電気工事の監理技術者になれ、2級施工管理技士は電気工事の主任技術者になれる。
電気通信工事の施工管理技士は、現在は検定がないが、平成31年度から電気通信工事の施工管理技士を認定を開始する予定だ。
http://www.mlit.go.jp/common/001209827.pdf
一方、電気電子部門の技術士に合格した後、所定の研修を受講すると監理技術者として活動できる。技術士を目指す目的は色々あるが、会社から監理技術者が不足しているのでトライしてくれと奨励される場合もあるだろう。そのような場合には、現在は技術士を目指すしかないが、平成31年度からは1級電気通信工事施工管理技士を目指すという方法も選択できる。
東京オリンピック、パラリンピックに向けて各種工事がひっ迫しているからかどうかは不明だが、建設業法で定める監理技術者が不足しているためと想像される。平成31年度というと技術士の二次試験の精度も改定される。電気電子部門の合格率は結構狭い門だが、施工管理技士というバイパスルートが出来上がると、技術士の電気電子部門はさらに狭き門になる可能性があるかもしれない。
電気電子部門を目指す人は、ぜひ今年度のうちに口頭試験まで一気に突き進んで合格の栄冠を勝ち取って欲しいと思う。
以上
2018年07月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士試験を受験しようと考えている人にとっては常識であっても、初めて受験をするような人にとっては馴染みの薄い技術部門というものがあります。
技術部門は20からなる多くの専門分野が細かく分かれています。
その技術部門の中でもさらに専門分野別に分かれており、技術士と一口に言っても様々なバックグラウンドを持った人が多く在籍するのが技術士の集合体である技術士会であると言えます。
そんな技術部門を一つずつ紹介していこうというものが今回からの企画です。
是非技術士を受験しようと考えている若い方にも読んでいただきたいと思います。
技術士 機械部門の概要
技術士の機械部門は主に機械設計を行う人向けの技術士資格と言えます。
受験時の専門科目も機械設計や材料力学、熱工学、流体力学など大学の機械工学を専攻している人であれば必ず習得するような内容のものが多く含まれています。
また、その一方でロボットやファクトリーオートメーションなどの機械分野と電気分野の複合分野である制御系の専門科目も選択できるようになっております。
技術士 機械部門取得後の活躍
技術士の機械部門は機械設計を行う仕事や研究開発などに技術士を活かすことができます。一例としては自動車メーカや工場で稼働する産業機器メーカ、ロボットを扱うメーカなどで開発、設計職として技術士の機械部門を活用することが可能です。
技術士 機械部門の問題点
技術士全般に言えることではありますが、機械の設計は、設計ミスなどが事故につながる重要な職種でもあるにかかわらず、設計職に従事するための公的な資格が存在しません。技術士は設計、開発を行う資格ではあるのですが、法的に設計職に必要な資格ということではないため、取得していない人も多くいます。
機械の設計に関わるための必須資格ではないことで、技術士機械部門の知名度も大きくないことが一番の課題です。
しかし、その試験内容の専門性の高さと、実務経験の証明にもなるため、昇進や転職時のインパクトとなるのではないかと思います。