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技術士2次試験は難しいですか?

2019年02月07日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受講生の皆様、こんにちは。

技術士の資格を取るように勧めると、大半の人は、

「いやー、無理ですよ。」と言って受験しようとも思いません。

総じて、「技術士=合格は難しい」

という概念があるからです。

では、その難しいという概念はどこから来るのでしょうか?

 

受講生にヒアリングをすると、

「合格率が10%程度だからです。」

と答えます。

確かに技術士資格の合格率は約10%という数値は事実です。

しかし、細かく見るとそうでもないのです。

 

2018年度までの試験で解説します。

これまでは、必須科目(択一試験)と専門科目(論文)がありました。

それぞれ6割が取れていれば合格です。逆に択一試験で6割取れていないと、

せっかく書いた論文は試験官に読まれることなく不合格が決定します。

 

では、どの程度の方の論文が読まれているのか?

それは、受験者の約50%です。

半分の人は択一試験で落ちるのです。

択一問題って難しいですか?いいえ、難しくありません。

なぜなら、半分以上が過去問から出題されているからです。

本屋に行けば、過去問題集が売っています。

どれでもいいので、1冊買ってしっかりと暗記すれば解けない問題ではありません。

受験生の半分が択一で落ちるということは、

択一で6割取れていれば、2次試験の合格率は2倍の20%になります。

さらに、論文までせっかく進んだ方でも、一発不合格の方が約1割います(事実)。

例えば、

  1. 受験番号書き忘れ
  2. 名前の書き忘れ
  3. 選択問題の番号書き忘れ

です。

複数の回答書に回答を書くのですが、一番上の用紙にだけ名前や受験番号を書き

2枚目以降の答案用紙に書き忘れる方が多いのです。

10%も一発不合格者がいるのです。驚きですよね。

受験生の方々は、試験開始の合図とともに、全ての解答用紙に最初に記入してください。

 

ここまで読めば合格率が10%ではないことがわかるかと思います。

択一はしっかりと暗記し、全ての解答用紙に名前などを記入した段階で、合格率は30%となります。

3人に1人が合格できると考えると、難しい試験ではないと思えませんか?

 

論文対策とともに自分のモチベーションを上げる工夫をしてみてください。

技術士試験:公益を害する事象

2019年02月14日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士試験において、技術士が守る事項、心がける事柄があります。

それは、公益確保の優先や、信用失墜行為の禁止が挙げられます。

 

では、これらに反する行為とは具体的にどのようなことがあるでしょうか?

時事問題としても聞かれることがありますので、以下のようにまとめてみてはいかがでしょうか?

 

発覚した工事や案件

概要

羽田空港の地盤改良

羽田空港C滑走路の液状化対策工事で、藥駅を注入する管を通す穴を適切に掘削せず、薬液の注入不足を招いた。薬液注入の為に削孔した孔275本の内、正しい位置に施工していたのは0本。実際に注入した薬液の量は計画数量の約5.4%であったが、出来高データなどを偽装していた。2015年5月~2016年3月にかけて施工したうち、C滑走路下の4500m2の範囲で施工不良があった。

落橋防止装置の溶接

国土交通省が管理する京都市内の歓進橋で2015年8月、耐震補修・補強工事で設置した落橋防止装置などの溶接不良が発覚した。12社が溶接を手抜きしていたことがわかった。不正行為による溶接不良の装置が使われた橋は400橋にのぼる。装置の検査会社も不良データの隠ぺいに加担していた。

杭工事の施工データ

横浜市内の分譲マンションで2015年9月、杭が支持地盤に届いていなかったことを施工者が市に報告した。併せて、杭の施工データの改ざんも発覚した。コンクリート既成杭の業界ではデータ流用の不正がほぼ常態化しており、土木構造物でも改ざんが見つかっている。

 

このような不正工事やデータ改ざんなどが多発している現状をどのように感じますか?

また、なぜ起きてしまったのか?そして、どうすればこのような事態を防ぐことができるのか?

そこまで考えてみて下さい。

暇な受験生などいない

2019年02月18日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士試験を受験する為には、実務経験を7年積む(修士などは2年間として換算)、

もしくは技術士補を取得してから指導技術士の下で4年以上実務経験を積む必要があります。

すなわち、受験生の多くはどこかの企業(公・民)に務めている方ということになります。

日ごろの仕事・業務を行いながら、その中で時間を見つけて勉強する必要があります。

 

受験生の条件が等しいと仮定した場合、勉強の質と勉強時間が合否を分けます。

私の経験上、受験生の中には1発合格する方と、

何度も受験しているが不合格となる方が居ます。

両者の違いは何だと思いますか?

合格できない方が不出来なのではありません。

勉強の仕方、時間の作り方に違いがあります。

1発合格の方は、5分10分の隙間時間を見逃しません。

常に技術士試験のことが脳裏にあり、昼休みや電車の行き帰り、寝る前や

TVのCMの時間などにキーワードを検索したり、論文の構成を考えたりしています。

 

皆さんの勉強方法はどうでしょうか?

まとまった時間が取れないと集中できない、

有益な勉強ができないと逃げていませんか?

人間はモノを忘れる生き物です。忘却曲線をご存知でしょうか?

1ヶ月前に覚えた内容を試験で思い出すことはとても難しいことです。

5分でも良いので、復習の時間に当てたらどうでしょう。

何度か目にしたキーワードや法律、数値であれば、思い出すことは可能です。

さらに、2度目、3度目と繰り返すことで知識が定着しやすくなります。

 

これまで私が書いたことは特別なことではありません。

皆様の経験で当てはまることばかりだと思います。

要は本気になるか、ならないか。

もう一度自分の行動を思い返してください。

本当に勉強時間はないですか?

テキストを開く時間が無いですか?

 

最後に、勉強の質を上げるには「経験者に聞く」ことも非常に有益です。

こちらのサイトで自分の部門に合う講師を見つけ、依頼をしてはいかがでしょうか?

指導を始めるまでは無料です。

お願いしたいと思う方が見つかった際に指導を依頼すれば良いのです。

 

様々なツールを使ってみて下さい。全ては合格の為に。

問題と課題の違いは?

2019年04月25日 作成 / 執筆:タートル講師

論文を添削していると、多くの人に共通する事項があることに気が付きます。

その代表的なことの1つが、「問題と課題の違いを理解していない」ことです。

 

ここでは技術士試験の中で、問題と課題をどのように理解すれば良いか、について

述べたいと思います。

 

「平成31(2019)年度技術士第二次試験受験申込み案内」には、筆記試験の試験

内容が記載されています。P.7を見ると、「問題解決能力」と「課題遂行能力」

という言葉が出てきます。

 

「問題解決能力」は文字通り、問題を解決する能力という意味です。

つまり「問題」というのは、解決しないといけないような、よくないこと(マイナス

なこと)と言えます。

例えば「担い手が不足しているため、必要な対策を実施できない」というようなことは

「問題」となります。

 

「課題遂行能力」についても文字通り、課題を遂行する能力という意味です。

つまり「課題」というのは、問題を解決するために遂行すべきこと、と言えます。

例えば「ICT技術を活用して、担い手不足でも必要な対策を実施できるようにする」

というようなことは「課題」となります。

そして、ICT技術を導入して、担い手不足を解消するための具体策が現実的かつ効果的

であれば、「課題遂行能力あり」と判断されます。

 

以上を整理すると、

・まずは現状分析等に基づき問題を提示する

 →「担い手が不足しているため、必要な対策を実施できない」

・次に問題を解決するために遂行すべきことを述べる(課題の基本方針)

 →「ICT技術を活用して、担い手不足でも必要な対策を実施できるようにする」

・最後に問題を解決するための具体策を提案する(課題の具体的内容)

 →「ICT土工や、UAVを用いた3次元測量等の具体策」

というような流れで論文を書くことにより、問題と課題を区分することができます。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

練習が無駄になることはない

2019年05月27日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

本番に強い人、本番に弱い人といわれることがあります。

確かに、試験当日に思った以上の力が出せることや、

今まで出来ていたことが、急にできなくなる人はいます。

 

しかし、そのようなバラツキを限りなく少なくすることができます。

その方法は、たくさんの反復練習です。

 

例えば、プロ野球選手は毎試合、約3打席しかバッターボックスに立つことができません。

その3打席の為に、毎日何百回という素振りを行います。

100mの選手は、0.1秒しかないスタートの瞬間の為に、毎日何度も練習を行います。

ピアニスト、バイオリニスト等の音楽家。

書道家などの芸術家。

最高のパフォーマンスを、たった1度のチャンスで出し切るために、

見えないところで信じられない程の反復練習をしています。

 

受験生の皆さんは、たった数%の方しか合格できない狭き門を

なんとかくぐりたいと思っていますよね?

そのチャンスを勝ち取る人というのは、等しく他人以上の努力をする方々です。

 

偶然上手くいくのを期待する人は、残念な結果に終わります。

毎年、多くの受験生を見ていれば、試験を受ける前から合否が想像できます。

 

本番に強い人というのは、練習通りの力を出す人です。

 

本番と同じ状態で一発で合格論文が書けるでしょうか? 

本番試験では、600字詰め原稿用紙4枚を2時間で記述します。

すなわち、1枚を30分間で記述します。

あなたが、『1枚30分間の記述は、ギリギリかも』と思っていれば、貴方の合否結果も良くてギリギリです。

本番のアクシデントなどを考えると厳しい結果になると思った方が良いと思います。

本番では、練習以上の力が出ません

 

本番に備える場合、今年の一発合格を目指す貴方は、1枚20分間で記述する練習をしてください。

本番試験で再提出や添削指導などありません。

 

今一度、ご自身の勉強方法、勉強への真剣さを見直してみて下さい。

2019年09月 2019年11月
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