2019年07月 月間アクセスランキング

技術士の部門紹介:原子力・放射線部門

2019年03月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士 原子力・放射線部門の概要

20世紀に技術が確立した原子力の技術は、それまでの火力や水力などと比べると少ない質量で大きなエネルギーを取り出すことができる夢のエネルギーでした。

しかしその副産物として、放射線を発生させる放射能を生み出してしまい、原子力発電に使用した核燃料は核爆発の危険のある扱いづらいものとなってしまいました。

電気のある便利な生活を支え、核燃料の安全な取り扱いを目的とした技術部門が技術士原子力・放射線部門です。

専門分野は安全な原子炉を設計・建設に関する知識を問う原子炉システムの設計及び建設、原子力発電所の運営や保守に関する知識を問う原子炉システムの運転及び保守、プルサーマル計画などの核燃料サイクルについての知識を問う核燃料サイクルの技術、レントゲン検査などの知識を問う放射線利用、放射線の防護技術を問う放射線防護があります。

 

技術士 原子力・放射線部門取得後の活躍

原子力・放射線部門の技術士ですが、主に原子力発電所の建設や運転保守に関する部署で働くことができます。

電力会社の原子力部門や電機メーカの発電所設計、建設に関する部署が考えられます。

また、製品メーカのレントゲン検査など、原子力発電以外の放射線利用や、被曝を防ぐための措置や除染技術などの原発事故の処理などでも活躍ができると考えられます。

海外の原子力発電所の建設などを政府が推進していることもあり、そうした関係では国際資格にも通じる技術士を取得することもプラスとなります。

 

技術士 原子力・放射線部門の問題点

最も影響の大きい原子力発電ですが、東日本大震災での原発事故が発生して以降、原子力発電に対してあまりいいイメージを持たれないという部分が大きな問題です。

核燃料サイクルの技術を問う分野もありますが、現在、高速増殖炉などの核燃料サイクルを利用した原子力発電所の運営が暗礁に乗り上げていることもあり、先が読めない状況が続いています。

また、原子力発電に関係する部門以外の放射線利用などの部門も、放射線技師は医療分野での専門資格もあり、技術士を受験する人が少ない傾向にあります。

しかし、目に見えない放射性物質を扱う専門技術者は今後も需要があると思われますので、どのような形で活躍できるかがまだまだ未知数の部分が大きいです。

技術士2次試験 短期間の目標を作ろう

2019年04月23日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士2次試験の受験申込期間は

2019年4月8日(月)~2019年4月24日(水)となります。

受験生の皆様、既に願書を提出したでしょうか?

明日が締切です。

まだ出していない方は急いでください。

 

さて、これから技術士試験に向かって、勉強を頑張るわけですが、

試験日はまだまだ先、長い道のりです。

 

私も経験者なので分かりますが、必ず途中で息切れする瞬間があります。

いかに息切れを乗り切って試験日まで体力と気持ちを持っていけるかが勝負です。

 

そこで私が提案するのは、「短期間の目標を作って勉強に臨む」です。

 

1日の目標、3日間の目標、1週間の目標、1ヶ月の目標、などです。

 

毎日の目標を作ることは、勉強をさぼらないことに繋がり、非常に有効です。

例えば、どんなに忙しくても、必ずキーワードを5個覚える、などです。

 

1週間の目標は土日も含みますので、少しハードルを高めに設定しておくとよいでしょう。

合格者は必ず休日にまとまった時間を捻出しています。

試験時間は2~3時間です。

最低、この時間は集中して勉強できる時間を確保してください。

AM,PMでそれぞれ2時間、3時間取れれば良いでしょう。

 

ですから、1週間で過去問を2~4問解く。などの目標を掲げましょう。

 

今は4月、まだ過去問には早い。

などと考えている方は大間違いです。

早く過去問を解き、どんな出題があるのか、

どのように回答すればよいのか、何を勉強したら良いのか、

色々なことを学べます。

 

すでに私のところにも論文添削依頼が数件来ております。

今年合格したい!

と思うならば、即行動です!

分からなければ、合格者に聞けばいいだけです。

頑張ってください。

技術士2次試験 勉強は知識を埋込むイメージ

2019年04月24日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

受験生の皆様、お疲れ様です。

今年のゴールデンウィークは、4月27日(土)~5月6日(月)で

10連休という方も多いのではないでしょうか?

 

もちろん、ご家族へのサービスも大事ですが、

今年絶対に合格する、という意気込みがあるかたは勉強を怠りません。

この10日間でどれ程の時間を勉強へ費やせるかで結果は異なります。

 

ちょうど、学生時代の夏休みで夏期講習を頑張った人と、

ずっと遊び続けた人で差が大きく開くのととても近いです。

 

実際、私自身も合格した年のゴールデンウィークは、

毎日欠かさず4時間は最低勉強していました。

 

勉強する場合も、ただ単にテキストを眺めるだけでは意味がありません。

例えば、毎日見ているはずの自宅のTVのリモコンのボタンの配置を

今、思い出して絵として書きだすことができるでしょうか?

私にはできません。

それは、脳が必要な情報として認識していないため、

記憶にとどめようとしないからです。

 

勉強でも、重要なキーワードにカラーマーカーを引いて終わり、

という方が結構おります。

カラーマーカーで着色したことによって、勉強したと思い込んでいるだけで、

実際には頭には入っていないことが多いです。

 

重要なものは、手を動かして書き出してみる。

そして、第3者へ説明してみて下さい。

説明できれば自分自身の言葉で理解できたという証拠です。

 

同じテキストを使い、同じ勉強時間を確保したとしても、

合格者と不合格者は明確に分かれます。

 

勉強方法、勉強効率が異なることで理解度が大きく異なるからです。

 

せっかく、自由な時間を勉強に費やすのです。

もっとも効果的な勉強方法を実践してください。

必須科目は択一式から記述式へ変更 平成30年度の試験から

2016年11月19日 作成 / 執筆:技術士システム【運営者】講師

平成30年度の試験から、技術士試験は大幅に変わります。

平成28年10月18日の科学技術・学術審議会技術士分科会 第9回制度検討特別委員会において、技術士試験における変更が報告されました。

早ければ2018年度の試験から変更になります。

委員会が技術士制度の参考とした国際エンジニアリング連合会(IEA)が定める「エンジニア」には、資格取得段階で明白な解決策がないような複合的な問題を技術的に解決できる能力が求められています。日本の技術士にも同様の問題解決能力を求める必要があるとして、その能力をより的確に把握するには択一式より記述式の方が適しているとの委員会の判断で変更となりました。

 


主な変更点

1)必須科目を記述式に切り替える。

2)選択科目では専門知識及び応用能力を問う論文の記述枚数を現行の600詰め用紙4枚以内から3枚以内に削減することで、受験生の負担を軽減する。

ということは、来年の技術士試験に合格できなければ、2018年度からは必須科目が記述式になります。現行の試験方法で合格したければ来年の試験で合格するしかありません。

 


下記に具体的な試験方法の方向性を記載します。

 

■必須科目:

「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力

(記述式、600字詰用紙3枚以内、試験時間2時間、配点40点)

 

■選択科目1:

「選択科目」に関する専門知識及び応用能力

(記述式、600字詰用紙3枚以内、配点30点)

 

■選択科目2:

「選択科目」に関する問題解決能力及び課題遂行能力

(記述式、600字詰用紙3枚以内、配点30点)

 

※選択科目1.2合わせて試験時間3.5時間

(資料:文部科学省)


 

どうする論文対策(練習方法その7)

2017年01月14日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

論文の見出し、文章の量は回答論文として重要です。見出しは1行で、文章の量が項目によって偏らないことが大切です。

そのためには、キーワードを適切に用いて記述することです。そのキーワードは、白書、各省のホームページ、専門分野は基本書、学会等のホームぺージから整理しておきます。なぜなら、技術士は国が認めた資格ですから、国の方針等を理解したうえで、自分の考えを述べる必要があるからです。

どんなキーワードを用いているかで記述者が何をどの程度理解しているかが伺えます。そこを、採点者は見ています。それなので、キーワードの整理は非常に重要です。キーワードを用いてスキの無い文章、突っ込まれない文章を記述する練習が大切です。

キーワードは膨大で何をどのように整理すれば良いのか、雲をつかむようで難しいかもしれません。でも、心配ありません。市販のキーワード本、基本書、白書等を精読することで十分です。7月の試験までには十分できます。キーワードを用いて自分の考えを述べる練習もできます。まだ、1月です。3月末ぐらいまではキーワードの整理に時間をかけても大丈夫です。地味でつまらない作業ですが、これをやるか、やらないかで、記述された論文の出来栄えが大きく異なります。がんばりましょう。

 

技術士二次試験の解答チェックするときに合否以外で注意したいこと

2017年03月07日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士二次試験の解答チェックは済みましたか?少しでも早く自己採点をして合否の確認を行いたいですよね。

二次試験を通過すれば、無事に技術士の資格を取得したことになります。それなので、自己採点をして合否を確認するのはよいことなのですが、忘れてはならないことがあります。

それは、試験の合否が公開されるまで、あなたのことを支えてきてくれた人への感謝です。周りにいる家族などに感謝することはもちろんですが、職場の人や取引先の人へのあいさつも欠かすことができません。

なぜかと言えうと、技術士試験を受験する人の多くは「昇級したい」「給料をもっと高くしたい」という成長意欲をもっているはずです。

会社での立場を評価されるためには資格試験に合格しただけでは十分じゃありませんよね。人間として信頼され、親近感をもたれることが大切だとご存じなはずです。

精神医学には「ストックホルム症候群」という専門用語があります。ストックホルムで起きた銀行強盗の立てこもり事件にちなんで命名された症状です。

銀行強盗に人質として捕まってしまった人たちは犯人と長い時間を一緒に共有することになります。
人質は「トイレに行ってもよい」「会話をしてもよい」犯人が許可することで、行動することができます。

その許可に対して人質は感謝し、犯人に親近感をもつようになるんです。

「精神医学の世界では奇妙な現象を確認しているんだなぁ」と思うかも知れませんが、技術士試験の合格に関しても同じことが言えます。

小さな感謝を繰り返すことで、取引先のお客さんや上司はあなたに親近感をもつようになります。

「技術士試験に合格した!」とうれしい気持ちになるのは当然です。その高揚感をもちつつ、周りの支えになってくれた人々への感謝を伝えていきましょう。

そうすれば、周りから親近感をもたれるようになり「あの人は技術士の資格を取得しているし、人望も厚いから大きな仕事を任せてみよう」と信頼されてきますよ。
 

技術士二次試験の願書申し込みで学習意欲を高める

2017年04月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士二次試験の願書申し込みをしたあと、ピリピリして周囲に対して否定的になったりしていませんか?

試験が近づくにつれて緊張が高まり、周囲の人へいらだちを感じてしまうこともあるはずです。そんなときに気にかけてほしいことが「観察力が落ちていないか」ということです。勉強が得意で、学習をどんどん進められる人は観察力が高い傾向があります。人のよいところ、わるいところに人よりも気がつきやすいです。観察力が高いので、自分に足りてないことに気づくことができ、効果的に学習を進めて行くこともできます。

観察力が高いことは学習を効率的に進める手助けになる反面、学習意欲を下げてしまう原因にもなります。

「こんなに勉強しているのに、どうして自分の記憶力はこんなにわるいんだ」
「仕事がいそがしすぎて勉強につかう時間がまったくもてない。こんなんじゃだめだ」

観察力が高い人ほど、よくないときの自分を否定的にしてしまいがちです。否定的な意見は脳によくない習慣であると日本の脳神経外科専門医である築山節先生は語っています。脳が意欲的に活動する状態をつくるためには積極的に周りをほめてみましょう。観察力をいかして人のよいところをほめていくと、自然と学習意欲も高くなっていきます。

「そもそも自分に観察力がない気がするから不安だ」

そう感じる人でも、心配する必要はまったくありません。なぜなら、人のよいところを見つける習慣をもてば、観察力もいっしょに高くなってくるからです。たとえば、会社の同僚で何かと笑う人がいたとしましょう。否定的に見ると「こいつはいつもへらへら笑っている」という怒りの感情に振り回されてしまいます。よいところをみつけようと観察してみると「いつも笑顔でピリピリした社内の空気をなごやかにしてくれる人」とみることもできます。大切なことは「人のよいところを見つけて、ほめてみよう」と意識してみることです。技術士二次試験の願書に申し込みするシーズンはピリピリしてしまいがちですから、意識をうまくコントロールしてみましょう。
 

試験まで2週間!残り時間で何を準備しますか?

2017年06月30日 作成 / 執筆:タートル講師

筆記試験までいよいよ2週間ほどになりました。

 

皆さん忙しい仕事を抱えての受験ですから、万全の試験対策が出来たという方は少数派だろうと思います。

準備が不十分だからと言って、受験を断念することだけは避けましょう。合格の可能性はゼロになります。

ここは少し開き直って、「どうせ他の受験生もあまり準備できていないだろう」くらいの気持ちを持ちつつ、残された時間を有効に活用して試験に備えるべきです。

 

さて、あまり準備ができなかった人は、午後の論文対策として何をされますか?

私であれば、課題解決論文(3枚論文)の骨子を作る練習をして試験に挑みます。
 

その理由は、

1.筆記試験での配点が高い(論文80点中40点の配分)

2.口頭試験で関連した質問を受ける可能性があるので、できるだけ高得点を得たい

3.比較的問題文のパターンが予測できる

からです。

つまり、「配点が高くて出題パターンを予測しやすく、かつ口頭試験で聞かれるかもしれないこと」に準備の時間を割きます。

1と2については説明を要しないと思います。

3について建設部門の過去問を見ると、例えば以下のような出題がされています。

 

(1)あるテーマについて、現状の問題点や課題をいくつか述べる
(2)その中から特に重要と考える技術的課題を2つ挙げて、解決策を述べる
(3)解決策を実行した時の効果、リスクや課題を述べる

自分が受験する部門・科目の過去問を数年分準備して、こういう出題パターンを確認します。

そして建設部門であれば「老朽化インフラの維持管理」、「担い手不足」、「防災減災対策」の3テーマくらいについて、出題パターンに沿った骨子を考えておく、というような準備をしておきます。

 

予想そのものがズバリ試験問題として出ることは無いでしょうが、似たようなパターンの問題が出れば、一から考えないで済みます。

どうか残された時間を有効に活用して、受験に挑んでください。

技術士二次試験に臨むときの心構え

2017年07月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士2次試験は、記述式試験であるとともに、実務経験に関する内容も出題されます。

技術士二次試験を受験しようと考える方々は、企業内でも実績があり、顧客との対応に関してもプロフェッショナルであることを想像します。

 

設計に関する打ち合わせなどでは相手の出方をみたり、特記仕様書の意図を考えたりすることも多いでしょう。

場合によっては、仕様書の質問があまりできない(嫌な担当者だったりする場合に聞きづらい)などの場合に、特記仕様書の文言の意図などを考えたりすることもあるかもしれません。

こうした仕事を進めていく上での相手との駆け引きなどは、学生時代には経験することができず、仕事を円滑に進めていくうえで必要不可欠なスキルとなります。

 

しかし、技術士二次試験の出題は特記仕様書ではありません。

模範解答があり、出題内容に可能な限り二つの意味がでないように検討されて、当日の試験問題となっています。

ある問題が出題された場合には、教科書通りの回答をするように心がけましょう。

社会人生活が長くなると、こうした教科書の内容が現実とそぐわない部分に目が行くようになってしまいがちです。

問題があった場合、「実際には計測誤差の補正が必要だ」「実際にはこんなやり方しない、時代遅れだ」と感じるような出題もあるでしょう。

 

しかし、問題に正しい回答をしなければ技術士試験には合格しません。

現実的ではないことを何でと思う人もいると思いますが、そうした内容が基礎知識となっていきます。基礎を押さえることで、実際には違うということもわかるというものです。

 

教科書は模範的なものばかりでつまらないという気持ちを抑えて、技術士に合格するという目標に向かって努力していきましょう。

 

こうした教科書的な基礎知識が新技術を検討する場合に大いに役立つということも忘れてはいけない重要なことです。基礎知識があって初めて応用技術を検討することができます。

 

技術士二次試験ではそういった力も計っていると言えるでしょう。

 

技術士論文添削に向けて記憶力を強化するには外部刺激を活用しよう

2017年07月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「静かなところでゆっくりと勉強したい」と思ったことありませんか?ですが、無音状態で外からの刺激がない状態で勉強をすると、脳が記憶を引き出すための手がかりが少なく、情報が脳に定着しづらいとされています。

学生の頃を思い出してみると、クラスの中に何人かは音楽を聴き名が勉強する生徒がいたのではないでしょうか。音楽を聴いていると外部からの刺激が増えるので、自分の世界に没頭しづらく、集中力が欠けてしまうという人も多いでしょう。ましてや、社会人になって少ない時間で必死に勉強をしているわけですから、音楽を聴きながら優雅に勉強している余裕はないはずです。

ですが、音楽を聞いたり、周りからの刺激がある環境で勉強した方が情報が脳に記録されやすいということが、ある実験により示唆されています。この実験は1970年代にミシガン大学で研究をしていたスティーヴン・スミスと他2人の心理学者により行われました。10分を5セットとして、スクリーンに映写されるスワヒリ語を20個覚えるという実験でした。グループは2つに分けられ、1つは同じ背景が20個連続する状況で記憶し、もう1つのグループは単語ごとに背景が切り替わる中で記憶しました。2日後に単語テストを行うと、同じ背景が継続する環境で記憶したグループの平均は10個程度、背景が変わる環境で記憶したグループの平均は16個と高い結果をだしました。

場所を変えたり、においを嗅いだり、記憶の手がかりが強い方が情報を思い出しやすくなるとされています。記憶力を鍛えて学習効率を上げるために、いつもとは違う空間で勉強するなど、記憶の手がかりを増やす工夫をしてみましょう。
 

文章の書き方が学べる「知的生産12工程」を技術士論文添削にも生かそう

2017年07月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

論文を書き出すとき、頭に思いつくまま文章を書いていませんか?知的な文章作成術は12の工程を踏むことが大切です。

花村太郎の著作『知的トレーニングの技術』という本には様々な角度から知的生産の技術について紹介されています。「立志術」や「知的交流術」など、数年前から自己啓発や出版業界全体のトレンドとなりつつある「お手軽さ」とは対局となる地道な知的訓練について紹介されています。

1980年に雑誌『宝島』に掲載された内容をベースとしているのですが、全般的に現代でも通じるノウハウが広く紹介されています。中でも技術士試験を受ける際に知っておきたいのが、文章作成に関する言及です。以下の12工程が紹介されています。

【インプット】
1.問題意識発生・テーマ設定
2.テーマ分析
3.第1次情報収集

【加工】
4.資料分類・分析
5.エントロピー廃棄
6.構想

【アウトプット】
7.構成
8.草稿執筆

【インプット】
9.草稿検討
10.第2次情報収集

【加工】
11.草稿修正
【アウトプット】
12.清書

技術士試験の論文作成の場合は「インプット」を「勉強したことを思い出す」、「加工」を「記憶を整理する」と置き換えて読むと応用しやすくなるでしょう。ここで特に注目したいのが「エントロピー廃棄」という項目です。

「エントロピー」という言葉は熱力学や統計力学など、分野によって使用される意味は異なりますが、ここでのエントロピーが示す意味は「情報量」と解釈すると良いでしょう。たくさんの情報を頭の中や教科書などからインプットして、それらの情報を分類したあと頭の中から廃棄します。わかりやすく言うと「ぼーっとする」ということです。この工程をはさむことで、次の「構想」や「構成」が秩序だったものになりやすいです。

たくさんの情報をインプットして、「あれも書くぞ」「これも書くぞ」となっている状態を一度廃棄することで、情報が頭のなかで洗練され、相手に伝わりやすい文章が作成できます。
文章作成に行き詰まったとき、ここで紹介した12工程を参考にしてみてください。
 

エッセイの書き方で技術士試験の論文で疲れた頭をリラックスしよう

2017年07月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験で論文を書く練習ばかりで、文章を書くことが嫌になっていませんか?エッセイストが文章を書くときにしている工夫を学んで、文章作成のリラックスをしていきましょう。

論文を書く際に使う日本語は論理的で、主張と論拠を中心に固められたものです。自分自身が主張したいことがあり、それを補強するために根拠を示していくことが論文の文章です。ですが、会社のなかや仕事の現場では論理的でありすぎると「あの人は頭が固い」「論理的な考え方しかしない人は人間味を感じない」とわるく噂されることもあります。せっかく技術士の資格を取得したとしても、社内や現場から信頼がなくては資格を生かしきることができません。

そこで、エッセイストの書く文章を息抜きに触れてみましょう。試験勉強終盤にはラストスパートの勢いが大切ですが、そうでない序盤や中盤では気分転換も必要です。資格勉強は長期戦なので、うまく自分の気持ちをコントロールしていきましょう。

エッセイストの岸本葉子さんは「自分の書きたいこと」を「他者が読みたくなるように」書くことが大切だと述べています。そのためには話し手と書き手は異なる視点で文章に触れていることを意識するべきだと書いています。つまり、話し手は話の終着点であるヤマ場がわかっているが、読み手はヤマ場がわからず自分がどこへ連れて行かれるのかわからないまま話を聞いています。最初の一歩から、最後の一歩まで、一つずつ丁寧に話を展開してあげることで、読み手が話し手についてくるということでしょう。

読み手が話し手のペースにあわせてついてくるために必要なことの一つに「全体から個別へ」という話が紹介されています。例えば、「家を建てて家庭の和やかさを手に入れたい」と話し出すと唐突ですが、以下のように順序立てていくと話が伝わりやすくなります。

「私には欲しいものがある。それは家です。我が家は2LDKに6人暮らしで一番上の子どもは高校生になりました。家が狭いと不満を漏らす子どもたちに1人1部屋くらいは与えてあげたい。そして、家を建てて家庭の和やかさを手に入れたい」

論文の場合にも論理的な考え方や文章の展開が大切ですが、ふだん何げなくしている会話やメールなどでも、相手の視点を意識すると論理的な文章に人間味が加わります。硬派な文章を書くことに疲れたら、息抜きに相手の立場を意識した文章を書いてみましょう。
 

技術士2次試験口頭試験の臨機応変力を高めるトンデモ学習法まとめ

2017年08月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

ここまで、技術士2次試験の口頭試験での臨機応変な対応を迫られた場合に、冷静な判断をするにどのような鍛え方があるのかを書いてきました。

それらの内容から、口頭試験にはどのようなものが必要なのかを改めて振り返ってみます。

 

事前に模範解答などを確認する

口頭試験対策として、模範解答を確認することは常識です。こういう質問に対して、どのように回答をするのかを細かく想定してから試験に臨むことは、他の資格試験にとっても同じです。

ただし、本番の試験では、どのような質問が飛んでくるのかがわかりません。これが分かっていれば、試験ではないということは言うまでもありません。

 

今の自分を客観的に見る

ここからがトンデモ学習法で解説した部分です。どのような試験でもそうですが、どれだけ勉強をして試験に臨んでも、自分のやっていなかった部分が多く出たり、想定以外の質問があった場合でも、自分は今までやってきたこと以上の実力を発揮することはできないということを認識する必要があります。

こうした部分から、気持ちの余裕をもって、実力を十分に発揮し、それでも不合格であった場合、それは現在の自分にとってまだ合格の域に達していないという覚悟を持つことが必要です。

 

試験に協力してくれた人のことは考えない

技術士は一人で取る資格ではありません。指導する技術士や二次試験の模擬面接に関わった人など、他の試験と比較して、一人でこつこつと行うというより、周りの協力をもって試験に臨みます。

人によっては不合格であれば、こうした人たちに顔向けができないと考える人もいるのではないかと思います。

しかし、こうしたことを考え出すと、試験本番でのプレッシャーがかかり、実力を十分には発揮することができません。

試験を受ける → 不合格であっても、その時の実力が足りなかった

と単純化して考えましょう。他の人のことを考えると、いろいろなことを考えてしまいます。

合格した後に感謝の言葉を伝えましょう。

 

技術士試験は難関である故に様々なプレッシャーを感じる人も多いでしょう。

それを乗り越えてこその技術士です。

技術者倫理

2017年08月17日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

口頭試験では、

・技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力

・技術士としての適格性及び一般的知識(技術者倫理)

・技術士としての適格性及び一般的知識(技術士制度の認識その他)

が問われます。

 

「技術者倫理」は、「技術士」になるために必要な資質ですが、「技術士」でなくとも、「技術者」であれば理解し、実行できなければならないことです。

 

口頭試験を受けるために勉強して覚えるものではなく、「技術者」として業務を行うには知っておかなければならないことです。

 

以下は、日本技術士会が制定した「技術士倫理綱領」です。

「技術士」を「技術者」と読み替えてみて下さい。

「技術士」である以前に、「技術者」としてのあるべき姿が書かれていると思います。

今、受験生の皆さんが、そのように行動できているかどうか確かめて頂きたいと思います。

 

 

 

(公衆の利益の優先)

 1.技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。

(持続可能性の確保)

 2.技術士は、地球環境の保全等、将来世代にわたる社会の持続可能性の確保に努める。

(有能性の重視)

 3.技術士は、自分の力量が及ぶ範囲の業務を行い、確信のない業務には携わらない。

(真実性の確保)

 4.技術士は、報告、説明又は発表を、客観的でかつ事実に基づいた情報を用いて行う。

(公正かつ誠実な履行)

 5.技術士は、公正な分析と判断に基づき、託された業務を誠実に履行する。

(秘密の保持)

 6.技術士は、業務上知り得た秘密を、正当な理由がなく他に漏らしたり、転用したりしない。

(信用の保持)

 7.技術士は、品位を保持し、欺瞞的な行為、不当な報酬の授受等、信用を失うような行為をしない。

(相互の協力)

 8.技術士は、相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力するように努める。

(法規の遵守等)

 9.技術士は、業務の対象となる地域の法規を遵守し、文化的価値を尊重する。

(継続研鑚)

 10.技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。

 

 

人はイメージと論理の両面で理解すると納得するものです。

2017年09月25日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

二次試験筆記試験の合格発表を待っている方へ

論文試験でも、口頭試験でも、相手に聞かれていることに対して、回答します。そして、試験官は、その回答によって、その回答者が技術士にふさわしいかどうかを判断します。この場合に、回答者(つまりあなた)が技術士にふさわしいことをどのように試験官に伝えるべきなのでしょう?

 

そのコツは、試験官の右脳と左脳の両方に訴えることです。言い換えれば、イメージと論理の両方で試験官に訴求することが大事なのです。したがって、筆記試験では図表を用いると良いというのは、まず回答者が訴えたいことをイメージで直接示すことができるから有効なのです。そして、そのイメージしてもらったことを次は論理的に説明して納得してもらうのです。人間は、イメージできたことを論理的に説明されると分かったつもりになります。最近のプレゼンでは図や写真を多用しますが、これも同じ理屈です。まずは、イメージを共有して、その上で、その理由や根拠を示していくのです。

 

口頭試験では、基本は口頭説明ですので、試験官にイメージを持ってもらうには説明の仕方に工夫が必要です。別に詩人になる必要はありません。しかし、聞かれたことに対する回答の骨子をイメージできるような工夫ならできるでしょう。もしくは、回答者が部屋に入るところから試験官は回答者の人となりを見極めようとしているのかもしれません。したがって、「口頭試験においては、私は技術士にふさわしい。」ことを訴求することが大事なのです。良い例と悪い例を示してみましょう。

 

まずは良い例です。

1) 行動が堂々としている。てきぱきしている。礼儀正しい。
2) 服装が清潔で身だしなみが行き届いている。
3) 試験官に顔を向けて、目を見て話している。
4) わからないことは、分からないと正直に述べた上で、前向きな回答をしている。
5) 業務の概要を3分と言われれば3分(以内)で簡潔かつ丁寧に説明する。
6) 理由を聞かれた場合には、詳細の説明に入る前に大きく3つありますと全体像を示す。

 

次は悪い例です。

1) 行動がおどおどとしている。目を合わせない。
2) 服装が清潔でない。洗濯していないような。変な匂いがする。
3) ずっと下を向いている。自信なさそうな態度。
4) 分かっているのか分かっていないのかが分からない。
5) 指定の時間を超えても構わず話を続ける。
6) だらだらと説明する。骨子が見えてこない。

 

どうでしょう?もし、あなたが試験官だったら、どちらに合格を与えますか?口頭試験の目的は次の2つと言われています。
1) 本人確認:回答者の回答や申請書の論文が本当に回答者が書いたものかどうかを確認する。
2) 資質確認:技術士にふさわしいかどうかを確認する。

 

筆記試験に合格したということは、技術士に必要な専門能力や専門知識を有していると判断してもらえたのです。したがって、口頭試験では、申請書に記載した小論文が本当に回答者が経験したものか。筆記試験の回答は、本当に回答者が考えて回答したものかという本人確認をするのです。本人が考えたものではないと判断されたらそこで終わりです。

 

次に資質確認。3つの義務と2つの責務は必ずと言って良いほど聞かれるので完璧に回答できるように準備しましょう。このように回答して当然であることをきちんと回答できるように準備したかどうかも資質確認となる。専門知識を聞かれることもあるが、これも分かるものは理解している範囲で正確に回答し、そうでないものは詳しくは理解していないので、勉強しますと前向きに回答するのです。また、筆記試験の回答がAでない場合には、なぜAでなかったのか、今ならどのように回答するかを問われるかもしれない。このような問いに対してもきちんと回答するというか、自分の回答に対するPDCAを回すぐらいの気持ちがないと技術士としての資質はないと判断されかねない。

 

入念な準備をして、自信を持って、堂々とした態度で、そして謙虚な気持ちで対応すれば、少しぐらいつまづくことがあっても、試験官から助け船を出してくることもあります。筆記試験の合格発表は10月末ですが、10月に入ったら、合格を信じて、口頭試験に向けての準備を始めましょう!

合格を心からお祈りします!

 

 

技術士の論文添削のさらに基礎!日本語の書き方は大丈夫?

2017年09月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

日本人なら誰でも、あまり考えることなく日本語の文章を書けてしまいます。しゃべることに関しても同様で、内容の深さや、意味の伝わりやすさなどを無視することが許されるならば、誰でも日本語で話せます。しかし、技術士試験の論文や面接で、意味の通らない日本語を使っていては試験に通ることはできないでしょう。ここでは日本語の作文でよく失敗してしまいがちなポイントや、日本語をよりわかりやすくするためのコツを紹介します。

ここでは日本語で作文するときに知っておきたい3点を紹介します。
 

  1. 語尾を繰り返さない
  2. 体言止めは多用しない
  3. テンプレート思考に注意する


まず、1つ目の「語尾を繰り返さない」について説明します。読みづらい日本語の文章では「〜と思います。〜だと思います」と同じ文末が繰り返されています。特に「〜思います」は記述している内容に自信や根拠がない場合に多用されがちです。「思います」だけでなく他の言葉でも「〜です。〜です。〜です」と説明文などは特に、文末を繰り返しやすいので注意しましょう。

2つ目に「体言止めは多用しない」です。この点は普段から新聞を読んでいる人ほど、注意しておきましょう。新聞は原稿の文字数が厳しく制限されているうえに、臨時のニュースが入ると、1面の内容を組み替えることもあります。そのため、文字数を削ろうと体言止めが頻繁に使われます。たとえば「曇った天気。明日は晴れ模様。折りたたみ傘は必携」のような単調な文章になりやすいので、体言止めはあまり使用しない方がいいでしょう。

3つ目に「テンプレート思考に注意する」です。英語では動詞と前置詞などのセットをコロケーションといい、組み合わせが決まっています。日本語の場合は英語ほど厳格な文法のルールはありません。ですが、無意識のうちにセットで使っている言葉はたくさんあります。たとえば「風がピューピュー吹いている」「複雑な表情をした」のような決まり文句のような表現が使われますが、実際の描写を省略して手抜きの日本語になりがちです。実際に風はどのように吹いていたか、対象の表情はどんなものだったのかをごまかしているとも言えます。日本語のテンプレートに頼りすぎると、事実に忠実な表現ができなくなるので気をつけましょう。

日本語で作文するときに間違えてしまいがちなポイントや、それらを修復するコツを確認しました。技術士論文や技術士面接で使う日本語にも役立つものもありますから、日本語の使い方に気を配ってみましょう。

二次筆記試験に合格した人は面接に向けて頑張ろう!

2017年10月31日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

本日の朝6時頃に二次試験(筆記試験)の合格発表がありましたね。

 

合格した人!
 本当におめでとうございます。次の面接を突破して祝杯をあげましょう。
 面接試験に合格するにはセオリーがあります。それは、論文を再現して、面接官から聞かれる質問を想定して、それに対する回答を作成して、何度もなんども練習して、そして模擬面接で度胸と自信をつけよう。
 栄冠を確実にしよう。

 

今回は残念だった人!
 来年に向けてスタートしましょう。
 今回はなぜ駄目だったのかを考えるためにも再現論文は完成しておこう。
 受験の制度が変更される前に受験するチャンスがまだ残っています。
 成功と失敗は紙一重ですが、失敗の経験を活かして、あきらめずに、精進しよう。

以上

語ってはいけない口頭試験

2017年11月03日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

口頭試験終了後、受験生の手ごたえと結果は、次の3パターンです。

1.質疑応答はできたと思う。そして合格
2.質疑応答はできたと思う。そして不合格
3.質疑応答ができなかった。そして意外と合格、あるいは予想どおりに不合格

 

こまるのは2.の場合です。
失敗した原因がわからないためです。

 

しかし、この場合は、たぶん、たくさん話していただけで、採点官が求めていた応答をしていなかったのでしょう。

 

「口頭試験では語ってはいけない」と思っておけばよいでしょう。

 

「口頭試験は、採点官と自分との、キャッチボール」と思っておくことです。
たくさん、キャッチボールをするには、受け取った球(質問)をすばやく返すこと(応答)。

 

すばやく返すには、短く答えること、です。
具体的には、2語で返します。

 

「はい、〇〇です。なぜなら、××だったからです。」
「はい、〇〇です。それは、××だからです。」
「はい、○○です。××の制約があったためです。」
「はい、〇〇です。というのは、途中で××の問題が新たに見つかってしまったからです。」

 

1つの問いかけに対して、4~5回のキャッチボール(質疑応答)ができると良いです。

 

この人は、身体の真正面に投げたボールを取れますね。

右上に投げたボールも、左上に投げたボールも、右下や左下に投げたボールも取れますね。

そして、どの返球も、採点官の私に取りやすいように、投げ返してきますね。

 

こんなイメージで、採点官とのキャッチボールをしてみてください。

試験が終了したときの解放感は最高です。もう少しですから、頑張ってください。

口頭試験のピークですね。最善を尽くして朗報を待とう!

2017年12月09日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士二次試験にチャレンジしている人へ
口頭試験はこの土日がピークのようですね。私も今日口頭試験にトライしました。会場となる渋谷のフォーラムエイトでは、約300人が入場できるオリオンホールを控え室にしていて、私が見ている時間帯だけでも100人を超える人が緊張した表情でスタンバイしていた。

 

口頭試験を突破のためのノウハウ
1)全てのスタートは申込書
2)試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
3)模擬試験を繰り返そう

 

全てのスタートは申込書
技術士試験(二次試験)を受験するためには申込書を提出する必要がある。そして、そこには自分の略歴(5行)と業務詳細(720文字)を記載する必要がある。受験分野や受験科目をどこにしようかと迷いながら書いたりする。その専門分野への深い知識がまだない時点で書いた略歴と業務詳細をもとに審査するのがこの口頭試験だ。なんということだ。自分が書いた内容も今から書き直して良いと言われたら全面的に書き直したい。ポイントがわからない。論理が不明。工夫した点が伝わらない。試験官はそんなダメダメ資料を手元で見ながら厳しい質問をしてくる。もう覚悟するしかない(涙)。

 

試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
しかし、あきらめるのは早い。その試験官はあなたの筆記試験に対して合格点をつけてくれた人だ。つまり、あなたを合格させようとしてくれている味方なのだ。敵ではない。したがって、試験官の期待に応える必要がある。試験官の立場に立って、試験官が理解できるようにあなたの略歴を説明して、あなたがどのような経験をしたか、どのように成長したかを理解してもらう。そして、業務詳細では、どのような課題に対して、何が問題だったのか、その問題をどのような方法で解決しようとしたのか。その解決方法は最適だったのか。そして、どのような成果を得たのか。口頭試験はあなたの経歴を評価するのではなくて、あなたの能力を評価するのが目的です。したがって、こんな仕事をしたではなく、自分はこんな能力があるので、このような課題をこのように解決した。なので、これからも社会の課題を解決する能力があります!ということをアピールする場なのだ。

 

模擬試験を繰り返そう
口頭試験では、いくら説明しても試験官が全く違う風に誤解することがある。そんな誤解がいっぱい発生するのを解きほどすのがコミュニケーション能力だ。しかし、自分と違う考えをする人がいることを理解することは難しい。一人で考えてもできるわけがない。唯一の方法は第三者に試験官になってもらって、模擬試験をすることだ。いかに自分の思い込みが強いかを毎回思い知ることになるだろう。また、誤解しやすい場所が分かれば、その誤解を解くための説明の仕方も見えてくる。模擬試験は最低でも3回はしたい。できれば4−5回ぐらいするべきだ。相手は、自分の奥さんでも、子供でも良い。素人が試験官になってくれると、もう思いっきり誤解をしてくるので大変参考になる(笑)。

 

合格発表は3月9日(金)
2016年度(平成28年度)の合格発表は2017年3月1日だった。でも、今日の案内資料を見ると、2017年度の合格発表は2018年3月9日だ。わずか1週間ほどの差だけど、ドキドキする時間が去年より長くなるのは辛いなあ。神様でも仏様でもなんでも良いので、なんとか合格しているのをお祈りするしかない。

 

来年に向けての戦略を立てよう!
控え室にはピークで100人ほどの受験者がスタンバイしていたが、そのうちの女性は1割ほどだった。女性の社会進出に期待が寄せられているが、技術士の世界はまだまだ女性が進出する開拓の余地がありそうだ。現在の二次試験の方法は来年度までだ。今回の口頭試験は失敗だと判断してリベンジを図るか!それとも、合格を信じてさらに次の部門にトライしてマルチホルダーを目指すか。いずれにせよ、合格発表を待ってから考えるのではなく、今日から来年度の目標を定めてスタートを切ろう。技術士試験はタイムリミットが決まっているので、スタートダッシュが成功の秘訣だ。

 

ライバル&仲間を作ろう!

2018年02月11日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士を目指す皆様へ

 

技術士試験の願書を出すのが4月。筆記試験と口頭試験を終えて、合格発表を受けるのが翌年の3月です。このような長期の期間で頑張るにはモチベーションをいかに維持するかが重要です。

 

私のオススメは、やはり同じ志を持つ仲間を作ることだと思います。同じ志を持つ人と情報共有することで受験に対する知識も高まりますし、厳しいハードルをクリアできればともに喜びあうことができます。でも、一番の効果は、やはり同じような志を持つ人が頑張っていることを感じることが自分への励みになるし、自分が頑張ることが相手への励みになる。

 

技術士試験は、別にトーナメント競技ではない。自分が合格するかどうかと、仲間が合格するかどうかは直接的な因果関係はありません。しかし、精神的な絆を持つことによって、自分だけではなく、仲間とともに一緒に合格を祝うことができれば最高だと思いませんか。

 

技術士の業務は、20の一般部門と総合技術監理部門に分かれます。それぞれに専門分野があるので、お互いの能力を尊敬し、尊重する文化があります。基本的に技術士通しは仲が良いです。

 

受験を決意する段階においても、勤務先の会社内で仲間がいればぜひ一緒に頑張ってほしい。もし、勤務先に受験者がいなくても、同志を見つけて、ぜひ一生の仲間かつライバルを見つけてほしいと思います。

以上

受験申込書について ~そろそろ準備をしないと手遅れになりますよ~

2018年02月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

もうすぐ合格発表ですね。

ということはそろそろ次年度の受験に向けてスタートしなくてはいけない時期です。(遅くてもの話です。早い人はもうとっくに始めています。)

継続して受験する人は昨年と同じ内容で受験申込書を提出しようと考えているので気楽に考えているかもしれません。

でも本当に大丈夫でしょうか。

受験申込書は単なる受験票発行の資料ではありません。

筆記試験に合格し、口頭試験に進んだときには超重要書類に変身します。

正直、4月に提出するには厳しい書類かと思います。

せっかく筆記試験に合格しても、受験申込書の内容が技術士として不適切であれば、口頭試験でかなりの苦戦が予想されます。

時間の許す限り、練りに練った完成品を提出しましょう。

 

受験申込書で特に重要となってくる部分が「業務内容の詳細(720文字以内)」かと思います。

業務経歴の中で特にアピールしたいことを記述するかとは思いますが、1つアドバイスを。

業務内容として、「地域ネタ」を題材にすると口頭試験官との会話がスムーズになることが多いです。

地域ネタは自分は詳しく知っていることですが、試験官はほとんど知りません。

知ってて当たり前のことを聞いてくるので答えるのも簡単であるのと同時に、緊張もほぐれ、試験官も満足する一石二鳥の手段となります。

試験官に「○○県の○○(専門分野)は君に任せましょう」と言われたら合格間違いなしです。

地域ネタで業務内容の詳細を記述できる方にはおすすめします。

※地域ネタは色々あると思いますが試験官は東京周辺の方が多いです。雪国の寒さや積雪関連、地域独特なものなど東京周辺とは違う環境ネタが扱いやすいと思います。

継続は力なり。努力を続けたくなる名言3選

2018年02月19日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士試験も、他の難関試験同様、多くの努力をしなげれば合格することが出来ない厳しいものです。

しかし、技術士試験の合格を目指している中で、多くの迷いや努力の方法に疑問が出てきてしまい、どうしても自分のやり方が正しいのだろうかという迷いが出てきてしまうものです。

努力をしたくなる名言を特集しました。

 

自分をダメだと思えば、その時点から自分はダメになる

 

プロボクサー モハメドアリの言葉です。

アメリカの黒人差別が残る1960年代にベトナム戦争に行くことを拒否したがためにチャンピオンベルトをはく奪され、挑戦者としてチャンピオンに挑戦し、王座奪還を達成した偉人です。

不条理な世間のせいで自分の名声までも失ってもなお、自分の信念を曲げずに努力し続けたからこそ、再びチャンピオンに返り咲いたのでした。

そんなモハメドアリの言葉は、何度もリングに上がる闘志を感じますね。

 

安定は自分を磨く上では邪魔になる。

 

ビジネスマナーなどの研修を行うきもとえいこさんの言葉です。

安定企業に入社さえすれば確かに仕事で失敗しても自分に直接的な被害が及ぶことは少ないかもしれません。しかし、その分、そこに安住してしまう自分も確かに存在します。

安定を望むということは、成長が止まってしまうということなのではないでしょうか?

技術士試験も、それがどうしても必要という人の努力と、あったらないよりはいいと考えている人の努力ではやはり雲泥の差が出てしまいます。

 

何度負けてもいい、のんきにじっくりとやれば必ず勝つ日がきます。

 

長崎の平和祈念像など数々の有名彫刻を出した彫刻家である北村西望の言葉です。

美術などを行う人は、売れない時代を経験する人が殆どでしょう。そんな時に、簡単にあきらめてしまっては自分の信念を貫くことが出来ません。

しかし、毎日全力で過ごしても体力が持つものでもありません。今日は今日できることだけを行い、勝つ日を気長に待ち続けるという忍耐も必要だということを言っています。

技術士試験でも、勝機が見えずに諦めかけてしまう人は、この言葉を思い出してみてください。

業務詳細720字を分割して考える

2018年03月07日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

業務経歴票の業務詳細は、720字以内で記します。
たかが720字、されど720字です。
簡潔に書くには字数が多く、詳しく書くには字数が少ないと感じるでしょう。

 

この720字は、まず120字+600字に分けてみてはいかがでしょう。

 

120字は、業務の概要、自分の立場や権限、その業務に係った人員などを書くと良いでしょう。

つまり、その後の600字を採点官に読んでもらうにあたっての前提条件に使います。

 

さて、120字で、どれくらいのことを表現できるかです。
Microsoftのワードでは、標準設定で1行40字になっています。
つまり、3行で採点官と受験生(あなた)との共通認識をつくりあげます。

 

つぎに600字の考え方です。
技術士試験は、業務詳細もメインとなる箇所は600字、筆記試験も600字1枚、600字2枚、600字3枚、総監試験が600字5枚と、600字ばかりで構成されています。

 

この600字を4つに区分し、まずは、概ね150字ずつで構成していきます。
この4区分は、(1)業務の背景や課題、(2)問題点、(3)対応策、(4)結果と今後の展開、のようにメリハリをつけます。

 

(2)の「問題点」のいかに見出すか、(3)の「対応策」を講じるにあたっての着眼点や創意工夫が、技術士としての腕の見せ所です。

そして、表現が難しいところです。

 

とくに、本稿で「問題点」としている用語は、技術的問題、技術的障壁、原因、真因、ボトルネック、技術的な難所、技術上の壁、第2の問題(ほんとうの問題)とも言われることがあり、多くの受験生が、理解に苦しむところです。

ですから、じっくりと時間をかけて理解したいところです。

 

ぜひ、良質のテキストや、先輩技術士からのアドバイス、対策会社を上手に利用して、120字+150字×4区分をまとめてみてください。

業務内容の詳細~どのような構成で書きますか?~

2018年04月02日 作成 / 執筆:タートル講師

技術士第二次試験の受験申込書の配布が始まりました。

 

これまで技術士ニュースを通じて何度もお伝えしたように、受験申込時に作成する「業務内容の詳細」は、口頭試験における主要な資料となります。

「とりあえず、このくらいで」という安直な気持ちで作成・提出することは厳禁です。必ずしっかりと作り込んでください。

 

今回は「業務内容の詳細」をどのような構成で作成すれば良いか、一例を紹介します。部門により何を詳しく述べるのか等、比重の置き方も違うかと思いますが、参考になれば幸いです。

 

1.立場と役割(2~4行程度を目安に)

 当該業務について、自分がどのような立場で、どのような役割を果たしたのかを記述します。業務の概要も記載して、業務全体のイメージがわかるようにしておくと更に良いです。

 

2.技術的課題(5~7行を目安に)

 業務を遂行するにあたり、支障となり乗り越えないといけなかったことを記述します。例えば工事で掘削を進めていたところ、当初は想定していなかった脆弱な地層が出現したので、斜面崩壊を防止しつつ工期内に工事を完了させる必要が生じた、というような事です。

 

3.技術的提案(5~8行を目安に)

 技術的課題を解決するために、あなたが提案したことを記述します。単に「こういうことを提案しました」ということではなく、「(課題の原因となる事象は)〇〇によるものと推測した。それを解決するためには□□が必要だと考えた。そこで私は△△の実施を提案した」というように、提案に至るプロセスを含めて記述してください。

 

4.技術的成果(3~4行を目安に)

 提案内容を実行した結果、どうなったのかを記述します。必要に応じて、現時点における評価や今後の展望についても記述します。

 

720字しか記述できませんので、業務について総花的に紹介するのではなくて、課題や提案を1点か2点に絞り込むことが大切です。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

筆記試験について知っておくべきこと-その1(必須科目)

2018年04月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

筆記試験は、必須科目(択一式-マークシート方式)と、選択科目(記述式-論文方式)から成っています。

必須科目は、受験する部門全体から出題されます。この必須科目は、いわゆる「足切り」です。
必須科目で60点を取らないと、選択科目は採点すらしてもらえません。

また、筆記試験の合否を決めるのは選択科目の結果だけで、必須科目が100点であっても60点であっても関係ありません。

ですから、筆記試験の勉強は、必須科目を効率よく済ませ、選択科目の勉強に時間をかけたいところです。

「効率よく」と言うのは簡単ですが、実際にはどうしたら効率よく勉強できるのでしょうか。

必須科目は、20問出5題され、その中から15問に回答し、60点である9問正解したらクリアです。
つまり、無条件で5問捨てることができるのです。極端なことを言うと、9問正解したらよいだけなので
11問捨ててもよいということです。

例えば、機械部門の場合、必須科目では、「機械設計」、「材料力学」、「機械力学・制御」、「動力エネルギー」、
「熱工学」、「流体工学」、「加工・FA・産業機械」、「交通・物流・建設機械」、「ロボット」、「情報・精密機械」など
多くの分野から出題されます。

大学の機械工学科を卒業された方(私もそうですが)でも、全ての分野が得意な方は少ないのではないかと
思います。また、今、機械関係の仕事をされている方で、これら全ての分野が仕事に必要な方はほとんど
おられないと思います。

必須科目は、60点を取ることが目的ですから、全ての分野に全力を注ぐのではなく、分野によってめりはりを
つけた勉強をすればよいと思います。

必須科目は過去問と類似の問題がよく出ますので、類似の問題だけは点を取れるようにする科目と、
初見の問題でも点を取れるようにしっかり勉強する科目を仕分けして勉強するのがといと思います。

「流体力学だけは、どうしてもダメ」とか「熱力学は苦手」という方は、最初からその分野を捨ててしまうと
いうのもありまもしれません。その分、他の分野の勉強に時間をかけて下さい。


「機械部門の技術士としてどうあるべきか」ということを考えると、捨てる分野があるのはどうかと思われる
かもしれませんが、「機械部門の技術士としてふさわしい人になるためにまんべんなく勉強したので、
試験に受かりませんでした」では話になりません。

捨てた分野は、合格してから、継続研鑽で勉強し直したらよいだけの話です。

まずは、合格するために勉強して下さい。


平成31年度からは、必須科目も記述式になってしまいますので、この勉強方法が通用するのは、
今年度が最後かもしれません。ぜひ、今年度で合格を勝ち取って下さい。
 

受験される方へのエール

2018年07月07日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

筆記試験まであと1週間となりました。

受験される皆さん、勉強は計画通りに進みましたか。

計画通りに勉強できなかったので、受験やめようかと思っておられる方も
おられるかもしれませんが、諦めずに受験して下さい。


今更焦ってもしかたないので、現在できることをすればよいと思います。

手書きの練習を全然されていない方は、手書きの練習をして下さい。
1週間、手書きの練習をするのとしないのでは雲泥の差です。

手書きの練習は十分されている方は、ノートの見直しをメインに
1週間過ごされたらよいと思います。
この1週間に見直したところがきっと出題されます。
そう思うと、ちょっとの時間でもノートの見直しができますよね。


最後に、アドバイスを一つ...

とにかく、自信を持って回答して下さい。

あなたがどう考えて、どのような解決策を出すかが重要で、
「一般的には・・・」ということはあまり意識しなくてよいと思います。

筆記試験Ⅲの回答について口答試験で聞かれることがあります。
その時、「私はこのように考え、このような解決策を考えました」
というストーリーが言えるような回答にすればよいのです。

その解決策が一般的なものでなくても、貴方が今までの経験から
そうすべきと思う通りに書けばよいのです。

とにかく、自信を持って回答して下さい。

ご健闘をお祈り致します。
 

技術士の部門紹介:機械部門

2018年07月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士試験を受験しようと考えている人にとっては常識であっても、初めて受験をするような人にとっては馴染みの薄い技術部門というものがあります。

技術部門は20からなる多くの専門分野が細かく分かれています。

その技術部門の中でもさらに専門分野別に分かれており、技術士と一口に言っても様々なバックグラウンドを持った人が多く在籍するのが技術士の集合体である技術士会であると言えます。

そんな技術部門を一つずつ紹介していこうというものが今回からの企画です。

是非技術士を受験しようと考えている若い方にも読んでいただきたいと思います。

 

技術士 機械部門の概要

技術士の機械部門は主に機械設計を行う人向けの技術士資格と言えます。

受験時の専門科目も機械設計や材料力学、熱工学、流体力学など大学の機械工学を専攻している人であれば必ず習得するような内容のものが多く含まれています。

また、その一方でロボットやファクトリーオートメーションなどの機械分野と電気分野の複合分野である制御系の専門科目も選択できるようになっております。

 

技術士 機械部門取得後の活躍

技術士の機械部門は機械設計を行う仕事や研究開発などに技術士を活かすことができます。一例としては自動車メーカや工場で稼働する産業機器メーカ、ロボットを扱うメーカなどで開発、設計職として技術士の機械部門を活用することが可能です。

 

技術士 機械部門の問題点

技術士全般に言えることではありますが、機械の設計は、設計ミスなどが事故につながる重要な職種でもあるにかかわらず、設計職に従事するための公的な資格が存在しません。技術士は設計、開発を行う資格ではあるのですが、法的に設計職に必要な資格ということではないため、取得していない人も多くいます。

機械の設計に関わるための必須資格ではないことで、技術士機械部門の知名度も大きくないことが一番の課題です。

しかし、その試験内容の専門性の高さと、実務経験の証明にもなるため、昇進や転職時のインパクトとなるのではないかと思います。

法律問題は目的条文を丁寧に

2018年09月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

一次試験の適性科目や、二次試験の口頭試験の3義務2責務、総合技術監理部門の択一試験は、「法律の試験」の要素が強くなります。

 

法律の条文は星の数ほどあるため、それらを一つずつ覚えるわけにはいきません。

 

そこで、第1条の目的条文や、それに続く用語の定義、法律の理念を記した条文に狙いを定めて、ていねいに読み込みこんでおくようにします。

 

たとえば、製造物責任法の第1条は、つぎのように記されています。

 

『この法律は、製造物の欠陥により人の生命、身体又は財産に係る被害が生じた場合における製造業者等の損害賠償の責任について定めることにより、被害者の保護を図り、もって国民生活の安定向上と国民経済の健全な発展に寄与することを目的とする。』

 

目的条文は、どこが穴埋めで「抜かれる」かわかりませんから、どの用語が狙われても対応できるように準備しましょう。

 

通常、「欠陥」「生命、身体又は財産」「損害賠償の責任」「被害者の保護」「国民生活の安定向上」「国民経済の健全な発展」のうち4つが抜かれます。

もちろん、穴埋めだけでなく、5肢のうち1つが目的条文をもとに作られることもあります。

 

平成29年の問8では、「製造物責任法は、製造物の欠陥により人の命、身体又は財産に関わる被害が生じた場合、その製造業者の責任を負うと定めた法律である。」でマルの選択肢がでています。

 

そのほか、「製造物」「製造物業者」の定義も頻出です。

 

じっさい、別の選択肢で「製造物責任法では、製造物とは製造又は加工されたものを動産という」で〇の選択肢がでています。

 

これは、準備段階で、用語の定義についてていねいに読んでおけば、対応できるサービス問題です。

 

法律を敬遠せずに、やらないより、ずっとマシくらいの気持ちで無理のない範囲で取り組んでみてください。

 

技術士一次試験が10月7日に開催されます。

2018年09月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士二次試験にチャレンジしている皆様にとっては、今は一息つける時期ではないでしょうか?

 

しかし、技術士一次試験にトライしようとしている人は、10月7日の筆記試験に向けて、まさに追い上げの時期でしょう。
一次試験の特徴は範囲の広さにあります。また、問題も基礎科目と、適性科目と、専門科目から構成される。基礎科目は
6つの分野から6問が出題され、それぞれの分野の3つに回答する必要がある。適正科目は15問。そして、専門科目は、
35問から25問を選択して、回答する。

 

合否判定は、それぞれの科目で50%以上の正解率だ。過去の問題も平成16年度から平成29年度までの14年分の問題と
正解が掲載されている。過去問題をしっかりと勉強すれば大丈夫だ。

 

自分は電気通信が専門だ。物理は得意だが、化学は苦手だ。しかし、基礎科目の4群は材料・化学・バイオに関するもの
で全くわからない。仕方ないので、当時大学受験生だった息子に聞くと、「パパ、これは基本問題だよ」と笑って答えて
くれない。悔しいので、必死に勉強した。確かに、基本問題だった(涙)。

 

苦手意識を持つジャンルもあるかもしれない。でも、試験問題は出題者が考えて必ず答えのある問題だ。答えのない問題
を考える技術士にとっては、この程度のハードルは簡単にクリアしないといけないのかもしれない。でも、当事者にとっては
大変だ。

 

一次試験にトライしている人はぜひ頑張って欲しい。また、二次試験にトライしている人は、今は筆記試験が終わり、かつ
その合格発表が10月末なので、空白期間かもしれないが、こんな時こそ将来に向けての準備や布石を打つべき時期だろう。

 

台風や地震で大変な状況にある人もそうでない人もそれぞれの立場でぜひ最善を尽くして欲しいと思います。

以上

 

口頭試験での頻出質問

2018年11月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

口頭試験で、定番の質問があります。例えば、つぎのようなものです。

・受験の動機は何ですか?


・合格したあとの抱負を教えてください。


・この業務でのあなたの創意工夫を教えてください。


・この業務で苦労した点は何ですか?


・この業務は何人でやりましたか?


・この解決法はどうやって思いつきましたか?


・この業務を今やるとしたら、どのような解決法を採りますか?


・学会発表はしていますか?


・特許は取られましたか?


・いままでの失敗とその原因を教えてください。


・技術者倫理はなぜ必要ですか?


・3義務2責務のうち、あなたがもっとも重要だと思うものは何ですか?


・もっとも大切にしている倫理項目は何ですか?


・公益の確保とはどのようなことですか?


・技術士法の罰則について説明してください。


・技術士にとっての説明責任はどのようなものですか?


・技術士とはどのような者を指すか、技術士法に基づいてお答えください。


・APECエンジニアとは何ですか?


・IPEA国際エンジニアとは何ですか?


・技術士と同様の海外の資格は何ですか?


・CPDとは何ですか?


・選択科目Ⅲについて補足説明はありますか?


・他の資格は何か持っていますか?

 

これらについて、試験官が好む回答をあらかじめ準備しておきましょう。


例えば、「受験動機は何ですか?」に対して、「自分の実力を試そうと思いました」はあまり良くない印象を与えてしまいます。
技術士資格を付与する必要性を感じないためです。

 

「技術士としてより責任のある業務を担当し、社会の発展に寄与するエンジニアとなりたいからです」と答えたほうが、好印象になります。

 

口頭試験模試、想定問答の添削指導などを活用して、十分な準備をしておくほうが安全です。

筆記試験は「。」(句点)と「、」(読点)を適切に使う

2018年12月09日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

業務経歴票や筆記試験では、日本語のルールを守って書きます。技術士試験は、記述量が多い試験ですから、この当たり前のことが、とくに重要になります。

 

句点と読点は、文脈を明らかにします。また、文を正しく、かつ容易に理解できるように打つものです。

 

1.「。」句点(くてん)


(1)文の終わりに必ず打つ


(2)箇条書き、タイトル、項目名には打たない


(3)通常は、( )、「 」の中の最後の文末にはつけない


(○)日本語のルール(現代表記法) (×)日本語のルール(現代表記法。)

ただし、3.について、( )書きで注釈を入れる場合は、( )の後に句点を打ちます。

 

(例)技術士とは、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価、又はこれらに関する指導の業務(他の法律においてその業務を行うことが制限されている業務を除く。)を行うものをいう。
(出典:技術士法第2条)

 

2.「、」読点(とうてん)


(1)主語をはっきりさせるために打つ


(2)文の切れ目、前後の関係をはっきりさせるために打つ


(3)接続詞、副詞のあとに打つ


(4)条件文のあとに打つ

 

(例)なお、生態系の観点からも検討が必要である。
(例)しかし、当該案は費用が2倍に増える。
(例)目的が工事費の提言であることから、施工計画が重要となる。

 

「このような当たり前のことを?」と思わず、意識して、作文してください。
なぜなら、技術士試験では、「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)」が試されているからです。


このコンピテンシーの8項目のなかに、「コミュニケーション」があります。


そして、コミュニケーションには、「業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確に効果的な意思疎通を行うこと」と書かれています。

 

つまり、文書で明確に意思疎通が行うために、句点や読点を適切に使うことも必要なのです。

口頭試験:想定質問集(その1)

2019年01月16日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

こんにちは。

既に口頭試験を受験した方も居られるでしょうが、これから受験するという方もいるのではないでしょうか。

最終確認という意味で、口頭試験の想定問題(業務、社内に関わる問題)を集めてみました。ぜひご覧ください。

1. 業務経歴を1~2分で説明してください。

2. 業務内容の詳細について、あなたの立場と役割、課題・解決法・成果について3分程度で説明してください。

3. 現在の業務の技術部門と立場、役割は?

4. 業務で失敗したことはありますか?

5. 現在の業務で技術士としてふさわしい点はどこですか?

6. 業務内容の詳細に書かれている業務以外で、技術士としてふさわしい点はありますか?

7. 筆記試験の選択問題Ⅲで補足したい事項はありますか?

8. 選択問題Ⅲのもう一つの問題はどのような問題でしたか?

9. 受験動機はなんですか?

10. 技術士試験の目的は何ですか?

11. 社内では技術士はどのように評価されていますか?

12. 社内でどのように技術士を活かせれますか?

13. 技術士となった後はどのようなことをしたいですか?

14. 後輩への指導はどのように行っていますか?

15. 技術士会へ入会する予定ですか?

いかがでしょうか?まずは、受験申請した際に記入した業務内容の詳細からいくつか質問が来ます。完璧に説明できるだけでなく、何が技術士としてふさわしいのかという点に着目して説明できるようになってください。また、それ以外の業務を聞かれる可能性もありますので用意しておいてください。

さらに受験動機などの一般的な問いや社内外での技術士としての役割も聞かれます。再度、ご自身の社内の方との関わり方、社外の方との関わり方を整理してみて下さい。

その2では、技術士法や倫理に関する想定質問をまとめてみますので、そちらもご覧ください。

技術士ってどんな資格?

2019年01月21日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士を目指す方々を応援する内容になればよいなと思い書いていきます。

○「技術士」は、産業経済、社会生活の科学技術に関するほぼ全ての分野(21の技術部門)をカバーし、先進的な活動から身近な生活にまで関わっています。
○「技術士」は、国によって科学技術に関する高度な知識と応用能力が認められた技術者で、科学技術の応用面に携わる技術者にとって最も権威のある国家資格です。
○「技術士」は、「技術士法」により高い技術者倫理を備え、継続的な資質向上に努めることが責務となっています。

~技術士会HPより抜粋~

 

キーワードは、生活上関わりがある分野をカバーしていること。科学技術の応用面で最も権威ある国家資格であること。

倫理感を備え、かつ継続的に資質向上する努力をしなければいけません。

口頭試験でも聞かれる部分ですからしっかりと理解しておきましょう。

 

さて、資格には業務独占資格と名称独占資格というものがあります。

技術士は、名称独占資格に当たります。それぞれの意味を示します。

 

<業務独占資格>

「特定の業務に際して,特定の資格の免許,免状等を有する者だけが業務を行うことができ,

資格がなければその業務を行うことが禁止されている資格のこと」とされています。

医師や税理士,弁護士,一級建築士などが当てはまります。

すなわち、特定の業務はその資格を持っている人しかできないという資格になります。

 

<名称独占資格>

「資格がなくてもその業務に従事する事はできるが,資格取得者のみ特定の資格名称(肩書き)を名乗ることができ,

資格を所有していない者が法律に定める特定の名称を名乗ることができない資格」とされています。

技術士は名称独占資格ですから、技術士という名称を独占できるというだけで,業務内容に関しては誰が行ってもいいのです。

 

しかし、誰が行ってもよい業務であったとしても、技術力が高い、応用力が高い人に業務を請け負って欲しいですよね?

技術士は国から技術力が高いですよと認められた人が保有できる資格です。

当然、社内外の方々と仕事をする際に多くのメリットがあるとともに責任も重くなります。

資格が持つ責任についてもしっかりと考えてみて下さい。

技術士の部門紹介:情報工学部門

2019年01月31日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士 情報工学部門の概要

GoogleやAmazonなどのIT企業が活躍できるのもコンピュータや情報ネットワークが基幹にあることが大前提となります。

コンピュータやネットはスマートフォンなどの普及により、今まで以上に身近なものとなりました。そんな情報化社会を支えているコンピュータ工学やプログラミングやネットワークの技術部門の内容を専門分野とする部門が、技術士情報工学部門です。

専門分野としては、コンピュータの構造や組み込みシステムの内容を問うコンピュータ工学、プログラミングやソフトウエアの安定性検証などの内容を問うソフトウエア工学、情報システムを使ったシステム構築に関する内容を問う情報システム・データ工学、ネットワークのセキュリティやネットワーク構築に関する内容を問う情報ネットワークの4分野があります。

 

技術士 情報工学部門取得後の活躍

技術士 情報工学部門を取得すると、情報系部門の専門家として、システムインテグレーションを行う会社や、情報システムを構築する会社に就職し活躍することができます。

NTTやKDDIといった電話会社も、現在は、自社設備としてサーバーを構築することが多いため、IT分野の業務に力を入れております。こうした会社でも活用できる可能性もあります。

情報工学部門は、今後5Gネットワークの開発など、多くの広がりが期待できる部門ということができます。

 

技術士 情報工学部門の問題点

他の分野と比較しても、受験者数も安定しており、一定の需要があります。

情報処理技術者やシステムアドミニストレータなど、他の知名度のある情報関連の資格もありますが、やはりそうした資格と比較しても難易度が高く、取得することで一定の技術水準をクリアしているとみてもらえることが多いようです。

プログラミングなどを行うのに許可が必要な資格はなく、誰でも仕事に従事することができますが、そういった仕事だからこそ、対外的に技術があることを証明する資格として技術士情報工学部門が活用されています。

 

 

暇な受験生などいない

2019年02月18日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

技術士試験を受験する為には、実務経験を7年積む(修士などは2年間として換算)、

もしくは技術士補を取得してから指導技術士の下で4年以上実務経験を積む必要があります。

すなわち、受験生の多くはどこかの企業(公・民)に務めている方ということになります。

日ごろの仕事・業務を行いながら、その中で時間を見つけて勉強する必要があります。

 

受験生の条件が等しいと仮定した場合、勉強の質と勉強時間が合否を分けます。

私の経験上、受験生の中には1発合格する方と、

何度も受験しているが不合格となる方が居ます。

両者の違いは何だと思いますか?

合格できない方が不出来なのではありません。

勉強の仕方、時間の作り方に違いがあります。

1発合格の方は、5分10分の隙間時間を見逃しません。

常に技術士試験のことが脳裏にあり、昼休みや電車の行き帰り、寝る前や

TVのCMの時間などにキーワードを検索したり、論文の構成を考えたりしています。

 

皆さんの勉強方法はどうでしょうか?

まとまった時間が取れないと集中できない、

有益な勉強ができないと逃げていませんか?

人間はモノを忘れる生き物です。忘却曲線をご存知でしょうか?

1ヶ月前に覚えた内容を試験で思い出すことはとても難しいことです。

5分でも良いので、復習の時間に当てたらどうでしょう。

何度か目にしたキーワードや法律、数値であれば、思い出すことは可能です。

さらに、2度目、3度目と繰り返すことで知識が定着しやすくなります。

 

これまで私が書いたことは特別なことではありません。

皆様の経験で当てはまることばかりだと思います。

要は本気になるか、ならないか。

もう一度自分の行動を思い返してください。

本当に勉強時間はないですか?

テキストを開く時間が無いですか?

 

最後に、勉強の質を上げるには「経験者に聞く」ことも非常に有益です。

こちらのサイトで自分の部門に合う講師を見つけ、依頼をしてはいかがでしょうか?

指導を始めるまでは無料です。

お願いしたいと思う方が見つかった際に指導を依頼すれば良いのです。

 

様々なツールを使ってみて下さい。全ては合格の為に。

曖昧な「副詞」と「が」を取り除く

2019年03月05日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

技術士試験の論文では、あいまいな「副詞」と「が」を取り除くと、格調があがります。誤解のない文章になり、読みやすくなるためです。

 

〇あいまいな副詞を取り除く


あいまいな副詞を使うと、論理的でない文章になります。

なぜなら、誤解を生じる文章になるからです。

例えば、「生産率が相当向上した」とした場合、ある試験官は、10%向上したと捉えますが、別の試験官は、40%向上したと捉えてしまいます。


あいまいな副詞は、「かなり」「多くの」「非常に」のように、日常でよく使うことばです。

ですから、よく意識しておかないと、つい使ってしまいます。

文章を説得力のあるものにするには、あいまいな副詞のかわりに、数字を盛り込みます。

つまり、「生産性が10%向上した」と数値で表すようにします。

 

〇あいまい接続の「が」をなくそう!


 「が」という接続詞の働きには、逆接と順接の2種類があります。

逆接とは、「しかし」と同様に「が」の前後で逆の内容を述べるものです。

一方、順接とは、「それで」や「~ので」と同様に、単純な前後関係を述べるものです。


順接の「が」は、あいまい接続の「が」とも呼ばれます。

この「が」を不用意に使うと、一文が長くなり、試験官に誤解を与える確率が高くなります。

また、文脈から順接か逆接かを判断するよう試験官に強いることになります。

 

技術士試験では、あいまい接続の「が」をなくしましょう。

 

文章修行はやればやるほど、うまくなります。

上手な文章を書こうとせず、誤解のない文章を書けばよいのだ、と思っておけば、気が楽です。

APECエンジニア登録の注意点

2019年03月09日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

3月8日に合格発表がありました。今年は、建設部門が6.3%、総監部門が6.4%と厳しく、全体でも10%を割り込みました。

 

さて、合格者はこれから、①総合技術監理部門にチャレンジするか、②異なる部門や異なる科目にチャレンジするか、③別の資格チャレンジ等のために技術士試験から離れるか、早めに決めましましょう。

 

もちろん、資格取得を一休みして、仕事に邁進するのも良しです。また、技術士会や関連学会に入会し、知見を増やすのも良しです。

技術士には「継続研さん」の責務があるため、ぜひ、さらなる高みを目指すとよいでしょう。

 

さて、技術士になり、一定の要件を満たすと、APECエンジニアやIPEA国際エンジニアに申請できます。

この審査は、厳しくはないものの、やや手間がかかります。

 

手順としては、受験申込書で書いた720字の業務詳細論文を5つの業務すべてで書きます。

そして、それを英訳します。

 

また、過去5年間で、継続研さんのCPDポイントが250ポイントあること示します。

この継続研鑽は、何年何月何日の何時から何時まで、何をやったかを記録しておく必要があります。

コツは、あまり常識から外れた時刻を書かないことです。

 

わたしは、夜、寝つけなかった日の23:00から翌日2:00(26:00)や、早起きしてしまった4:30から7:00までと記録していたところ、審査の際に、問い合わせがきました。

「ふつう勉強する時間ではないでしょ、ほんとうですか?」という内容でした。

 

このことから、継続研さんは、平日は5:00から出社まで、帰宅後から22:00くらいに実施するのが妥当でしょう。

また、休日も5:00~22:00の間に実施するが良いでしょう。

 

いろいろ進むべき道の選択肢が増えましたね。

ひとまず、合格、おめでとうございます。

練習が無駄になることはない

2019年05月27日 作成 / 執筆:スチールマニア講師

本番に強い人、本番に弱い人といわれることがあります。

確かに、試験当日に思った以上の力が出せることや、

今まで出来ていたことが、急にできなくなる人はいます。

 

しかし、そのようなバラツキを限りなく少なくすることができます。

その方法は、たくさんの反復練習です。

 

例えば、プロ野球選手は毎試合、約3打席しかバッターボックスに立つことができません。

その3打席の為に、毎日何百回という素振りを行います。

100mの選手は、0.1秒しかないスタートの瞬間の為に、毎日何度も練習を行います。

ピアニスト、バイオリニスト等の音楽家。

書道家などの芸術家。

最高のパフォーマンスを、たった1度のチャンスで出し切るために、

見えないところで信じられない程の反復練習をしています。

 

受験生の皆さんは、たった数%の方しか合格できない狭き門を

なんとかくぐりたいと思っていますよね?

そのチャンスを勝ち取る人というのは、等しく他人以上の努力をする方々です。

 

偶然上手くいくのを期待する人は、残念な結果に終わります。

毎年、多くの受験生を見ていれば、試験を受ける前から合否が想像できます。

 

本番に強い人というのは、練習通りの力を出す人です。

 

本番と同じ状態で一発で合格論文が書けるでしょうか? 

本番試験では、600字詰め原稿用紙4枚を2時間で記述します。

すなわち、1枚を30分間で記述します。

あなたが、『1枚30分間の記述は、ギリギリかも』と思っていれば、貴方の合否結果も良くてギリギリです。

本番のアクシデントなどを考えると厳しい結果になると思った方が良いと思います。

本番では、練習以上の力が出ません

 

本番に備える場合、今年の一発合格を目指す貴方は、1枚20分間で記述する練習をしてください。

本番試験で再提出や添削指導などありません。

 

今一度、ご自身の勉強方法、勉強への真剣さを見直してみて下さい。

アウトプットを意識した学習のすすめ

2019年05月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士に限らず、効率の良い勉強方法の中には「アウトプットを意識する」というキーワードが必ずと言っていいほど出てきます。

 

技術士試験を受験する人は皆例外なく忙しい

技術士試験は多くが社会人として忙しく働いている人が受験します。

内容も決して容易なものではなく、論述式や口頭試験など試験としては高度な内容も含まれます。

しかし、高度な内容だからと言って、勉強できる時間が学生時代のようにほぼ無限にあるというわけではありません。

多くの人がこうした状況に陥った時に、試験を受験するのを諦めるという選択をします。

しかし、業務の都合上、どうしても技術士が必要だという人はそういった選択肢をとることができません。

 

そこでアウトプットが登場

こうした場合に、冒頭でお伝えした「アウトプットを意識する」ということが出てきます。

アウトプットとは、脳に貯めた知識を外部に出す行動です。

よくその内容をよく理解している人は、人に教えることができるといいます。

これは習得した知識をアウトプットしていることに他なりません。

人に教えるということは、自分で学んだ専門知識を予備知識のない他人に理解してもらうように伝えるということです。

このプロセスの中で重要なのは、専門知識を分かりやすい言葉で表現できるかという部分です。

これを行うためには、その専門知識について参考書の内容を一語一句伝えるのではなく、その内容を深く考え、理解する必要があります。

マークシート方式の試験などであれば、参考書の内容をそのまま頭に叩き込む手法も有効ですが、論述式試験や口頭試験となれば、それでは太刀打ちができません。

やはり、知識を人に説明するアウトプットがどうしても出てきます。

 

アウトプットを意識的に磨くには?

よく英語に関しても、英語を読んだり聞いたりするだけでなく、英会話を行うと英語も読んだり聞いたりすることも上達するといわれています。

多くの外国語は、その国に行くと何となく話せるようになり、読めるようにもなるのはアウトプットを意識した学習の効果であると言えます。

これと同じように、ある程度専門知識を習得したら、何か一つのテーマを決めてノートに論述式試験のように書いてみるとよいでしょう。

長い文章である必要はありません。少しずつアウトプットすることで知識の定着を図ることが狙いです。

忙しい社会人が受験する技術士試験ですので、効率的な勉強を心掛けたいものです。

技術士二次試験の申込書は、口頭試験で審議される。

2017年03月27日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士の二次試験にチャレンジするかどうかを考えている人へ

すでに十分な準備ができている人も、まだ何の準備もできていない人もいらっしゃるかもしれない。

技術士の二次試験に合格するにはまず何が大事でしょうか? コンセプト的な話と実務的な話をしたい。

1. コンセプト的な話
 技術士試験に限らないけど、試験に合格するには、やはり覚悟と決意が必要です。具体的には次の3つ。

1)合格を強く強くイメージする。
2)合格までのステップを俯瞰的に理解する。
3)正しい学習を適切に遂行する。

1)合格を強く強くイメージする。
 ・試験に合格するには、合格するぞ!という強い決意と覚悟が必要です。
 ・そのためには、合格した時に自分を強くイメージすることです。
 ・なぜ技術士を目指すのか?どうして技術士になりたいのか、技術士になったら
  どうしたいのか?そのようなことを何度も何度も自分自身と反芻しよう。
 ・また、合格したら自分にご褒美を与えるという約束を自分とするのも有効です。
  私は、新しいスマホに機種変更するとか、AppleWatchを購入するとか、新しい
  MacBookを購入するとかを決めました。
2)合格までのステップを俯瞰的に理解する。
 ・申し込み提出、筆記試験の受験、口頭試験の受験の三段階があります。
 ・そして、申込書に記載する経歴書と小論文は口頭試験の時に問われます。
 ・したがって、申込書を作成するときには、口頭試験をイメージすることが求められます。
 ・技術士試験は4月に申し込みを提出して、3月に合格発表があります。
 ・したがって、申し込みから合格までの道のりを俯瞰的に理解することがとても大切です。
3)正しい学習を適切に遂行する。
 ・敵を知り己を知れば百戦危うからずとは有名な孫氏の言葉ですが、技術士試験にもそのまま当てはまります。
 ・特に、筆記試験の選択問題は、過去問題を丁寧に勉強すれば合格レベルをクリアできます。
 ・筆記試験の記述問題もやはり傾向があります。勉強法もあります。
 ・正しい勉強法を自分なりにイメージして、それを着実に実施することが合格への王道です。

 

2. 実務的な話
 技術士は資質を問う試験です。したがって、資質を高めることが本質的な問題です。
 しかし、試験なのでやはりコツがあります。
 そのようなコツを抑えることができれば合格の可能性は高まります。

1)申込書作成のコツ
2)筆記試験のコツ
3)口頭試験のコツ

1)申込書作成のコツ
 ・注意すべきは経歴と小論文です。
 ・経歴の目的は、技術士に相応しい人物であることを試験官に理解してもらうこと。
 ・そして小論文の目的は、技術士に相応しい問題解決能力を有することを試験官に
  理解してもらうこと。
 ・いずれも、読み手である試験官に理解してもらうことが目的です。
 ・しかし、試験官が理解するかどうかを申込書が判断することは難しい。
 ・したがって、申込書を書いたら必ず第三者に見てもらうことが必要なのです。
  特に、小論文は業務報告書になりがちです。
 ・そうではなく、課題を示し、解決策(複数)を示し、最適と考える理由と根拠を
   示し、最後の解決の効果を示す。そのようなプロセスを示し、試験官が理解でき
  るように配慮することがとても重要です。
2)筆記試験のコツ
 ・総合技術監理部門以外では、選択式問題と記述式問題のそれぞれで合格点を取得する
  必要があります。総合技術監理部門は合計点なので選択式問題で点数を稼ぐことが
  とても重要です。
 ・選択問題の勉強法としては、やはり日本技術士会に掲載されている年度分の受験部門の
  問題をすべてトライして、全問正解できるようにすることです。
 ・私の場合は、すべての問題をコピーして、A5のルーズリーフに貼り付けて、その裏に
  正解を手書きしました。そして、正解のものと不正解のものを仕分ける作業をします。
 ・何度やっても正解できないものはそもそも内容を理解していないものなので、周辺知識
  を含めて、勉強したことをそのA5のルーズリーフの裏に追記して、また不正解の問題にトライする。
 ・通常は4−5回も不正解すると大体正解に到着するが、どうしても、何度やっても正解に
  たどり着かない問題が10件程度あります。もうこれはあきらめて丸暗記しました。
 ・過去問題が再度出題される可能性がありますが、私の場合、丸暗記したものも1−2個あり
  ました。
 ・次に、記述式問題です。これはもう技術ノートを作ることを強く勧めます。
 ・私の場合には、900文字程度の情報量を含む技術ノート(A4)をパワポで100枚作成しました。
 ・そして、その技術ノートを見ながら、600字詰めの原稿用紙に技術的特徴と課題、対策などを
  まとめるようにしました。
 ・600字の原稿をまとめる中で気付いた技術ノートの過不足感に基づいて技術ノートを更新します。
 ・大体3回ぐらい技術ノートを更新すると、まあまあ使えるレベルに達します。
 ・原稿用紙1枚問題で記載のコツをつかんだら、2枚もの、3枚ものはその倍数対応なので楽です。
3)口頭試験のコツ
 ・これはもう想定問題の用意と模擬練習につきます。
 ・口頭試験で問われる内容は、総合技術監理部門を除けば、ほぼ定例化しているので、しっかりと
  想定問答を用意し、その内容をスマホ等で録音して、何度も何度も再生します。
 ・自分が答えた内容を再生すると、自分の回答のいけていない点に気付きます。そのように感じた
  点を中心に何度か想定問答を改定し、また録音して再生して、自己反省する。
 ・そのようなことを3回ぐらいローテーションするとほぼ合格レベルに達します。
 ・そして、大切なことは必ず第三者に模擬面談をお願いすることです。自分だけでは気づきにも
  限界があります。上司でも、同僚でも、奥さんでも、誰でも結構です。
 ・是非第三者に客観的に評価してもらって、それを反省材料としてください。

来年の3月に桜が咲くように、今から頑張りましょう。

2019年06月 2019年08月
2025年 発注者支援業務 求人 新建設コンサルタント株式会社 採用情報
広告 nc-c.jp
【急募】国土交通省の発注者支援業務を行う技術者を募集しております。
正社員(2025年20名)、550万円~、基本的に土日祝祭日は休日となります。