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技術士試験の勉強に集中する方法

2018年05月04日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士試験の合格には、毎日の勉強が欠かせません。

しかし、なかなか集中して行うということもまた難しいものです。私自身の話をすれば、執筆案件が立て込んでくるとなかなか集中して執筆するという事も気が重くなってしまいます。

毎日これだけやると決めても、一日何らかの理由でできなくなってしまうと、次の日からは継続するという事ができなくなってしまうということもよくあります。

しかし、これでは技術士試験に向かうための勉強ができなくなってしまいます。

 

技術士試験の勉強に集中する方法をいろいろと検討してみました。

 

15分ワンセットとして考える

人間の集中力は、30分が限界と言われています。2時間勉強をすると言っても、2時間ずっと集中しているわけではなく、脳内で休憩を挟みながら行われています。

30分集中して勉強すればいいのですが、そこまで集中して勉強してしまうと、疲れてしまうということもよくあります。

そこで、15分をワンセットで10分休憩のリズムで勉強を行うという方法があります。

これは、15分頑張って10分窓の外を見たり、違うことを行い、再び15分集中するというサイクルの勉強法です。

試験時間中であっても、集中する時間とそうでない時間があるように、集中に緩急をつけて、長時間勉強を継続させる長期戦です。

私の場合、執筆にかける時間は15分として、休憩10分で情報を集めたり、内容の確認で調べたりという形です。このインターバルによって、長時間の缶詰執筆ができるようになります。

 

分かる問題から解いていく

人間は、分からない問題や、意味の分からない文字ばかり見ると集中するどころではなくなってしまいます。

語学を行う場合も、難易度が重要で、英語を学ぶのにいきなりアメリカのラジオニュースなどを聞いても全く意味が分かりません。

自分の現在のレベルに合った問題から解いていき、少しずつ難易度を上げていくというやり方で集中するという方法があります。

この場合、問題が解けるということで勉強するのが楽しくなるということで集中ができる形になります。そうした問題を解いていくことで、最初に見た難しい問題も自然と回答できるようになっているはずです。

 

勉強に集中する方法は人それぞれですが、無理のない勉強法で少しずつ問題を解いていくといことが重要ではないかと思います。

ともにトライする仲間を作ろう!

2018年06月05日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士を目指して日々奮闘している皆さまへ

 

技術士の択一問題や記述式問題への学習は進んでいますか。それぞれのコツについてはすでに記載したので割愛しますが、やはりコツコツと続けるしかない。結構地味な作業を繰り返し繰り返し実行して、脳に定着させる必要があります。

 

7月に入ったら手書きに切り替えて、答案用紙に対峙したら鉛筆が勝手に動くぐらいまで修練することも望まれます。でも、そんな修行にも近い学習を持続するのはやはりけっこう辛いものです。これに対しては2つのアドバイスをします。

 

1)ともにトライする仲間を作ろう。
 勉強しているのは自分だけではない。一緒に頑張っている仲間がいる。ライバルがいると思えばもうひと頑張りできるのではないでしょうか。

 

2)スタバなどで勉強している雰囲気に身をおく。
 自宅で勉強できる人もいるかもしれない。しかし、私は自宅に戻ると見たいテレビもあるし、ビールも飲みたいし、家内との会話も楽しみたい。なので、自宅に戻るのを少し我慢して2時間ほど駅前のスタバで勉強するようにしています。スタバでなくても良いのですが、学生や社会人や主婦が勉強しているのを横目でみると、頑張っているのは自分だけではないと感じられる。やはりもうひと頑張りしようと思えます。

 

 リフレッシュしながら後1ヶ月ほどをラストスパートしましょう。

  以上

平成30年度試験の解説(建設部門 河川、砂防及び海岸・海洋科目 Ⅱ-2-1)

2018年07月23日 作成 / 執筆:タートル講師

平成30年度技術士第二次試験の試験問題が公表されました。

建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目の試験問題について、出題の解説や記述すべき方向性を述べます。

以下はⅡ-2-1に関する記述です。

 

Ⅱ-2-1は主として河川や砂防に関連する問題でした。

平成29年7月の九州北部豪雨での筑後川右岸流域での被害、という非常に具体的な災害を踏まえての問いです

ので、この災害に関する知識がなければ記述することはかなり難しいと考えます。

 

問われているのは以下の2点です。

①災害の主な特徴と技術的な課題をそれぞれ2つ以上

②課題2つについて、具体的な対策と対策実施上の留意点

 

まず①についてです。

「線状降水帯の形成に伴う長時間かつ高強度の豪雨」という災害発生誘因と、「大量の流木による被害」の2点

については必ず触れるべきです。

線状降水帯による豪雨を特徴として挙げるのであれば、発生予測が困難な線状降水帯をいかにして把握するか、

というようなことが課題として考えられます。

流木被害を特徴として挙げるのであれば、大量の流木発生をいかにして抑制するか、あるいは流木災害の被害を

いかにして軽減するか、というようなことが課題として考えられます。

 

次に②についてです。

課題2つに対して、具体的な対策方法と実施上の留意点を述べます。

例えば線状降水帯の把握であれば、XRAINの活用等が具体的な対策方法として考えられます。また、流木被害の

軽減に関しては、砂防分野であれば流木捕捉機能が高い部分透過型(あるいは透過型)堰堤の採用等が具体的な

対策方法として考えられます。

こういった具体的な対策方法に併せて、実施上の留意点を述べます。

 

 

*各種対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

 

 

技術士二次試験の申込書は、口頭試験で審議される。

2017年03月27日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士の二次試験にチャレンジするかどうかを考えている人へ

すでに十分な準備ができている人も、まだ何の準備もできていない人もいらっしゃるかもしれない。

技術士の二次試験に合格するにはまず何が大事でしょうか? コンセプト的な話と実務的な話をしたい。

1. コンセプト的な話
 技術士試験に限らないけど、試験に合格するには、やはり覚悟と決意が必要です。具体的には次の3つ。

1)合格を強く強くイメージする。
2)合格までのステップを俯瞰的に理解する。
3)正しい学習を適切に遂行する。

1)合格を強く強くイメージする。
 ・試験に合格するには、合格するぞ!という強い決意と覚悟が必要です。
 ・そのためには、合格した時に自分を強くイメージすることです。
 ・なぜ技術士を目指すのか?どうして技術士になりたいのか、技術士になったら
  どうしたいのか?そのようなことを何度も何度も自分自身と反芻しよう。
 ・また、合格したら自分にご褒美を与えるという約束を自分とするのも有効です。
  私は、新しいスマホに機種変更するとか、AppleWatchを購入するとか、新しい
  MacBookを購入するとかを決めました。
2)合格までのステップを俯瞰的に理解する。
 ・申し込み提出、筆記試験の受験、口頭試験の受験の三段階があります。
 ・そして、申込書に記載する経歴書と小論文は口頭試験の時に問われます。
 ・したがって、申込書を作成するときには、口頭試験をイメージすることが求められます。
 ・技術士試験は4月に申し込みを提出して、3月に合格発表があります。
 ・したがって、申し込みから合格までの道のりを俯瞰的に理解することがとても大切です。
3)正しい学習を適切に遂行する。
 ・敵を知り己を知れば百戦危うからずとは有名な孫氏の言葉ですが、技術士試験にもそのまま当てはまります。
 ・特に、筆記試験の選択問題は、過去問題を丁寧に勉強すれば合格レベルをクリアできます。
 ・筆記試験の記述問題もやはり傾向があります。勉強法もあります。
 ・正しい勉強法を自分なりにイメージして、それを着実に実施することが合格への王道です。

 

2. 実務的な話
 技術士は資質を問う試験です。したがって、資質を高めることが本質的な問題です。
 しかし、試験なのでやはりコツがあります。
 そのようなコツを抑えることができれば合格の可能性は高まります。

1)申込書作成のコツ
2)筆記試験のコツ
3)口頭試験のコツ

1)申込書作成のコツ
 ・注意すべきは経歴と小論文です。
 ・経歴の目的は、技術士に相応しい人物であることを試験官に理解してもらうこと。
 ・そして小論文の目的は、技術士に相応しい問題解決能力を有することを試験官に
  理解してもらうこと。
 ・いずれも、読み手である試験官に理解してもらうことが目的です。
 ・しかし、試験官が理解するかどうかを申込書が判断することは難しい。
 ・したがって、申込書を書いたら必ず第三者に見てもらうことが必要なのです。
  特に、小論文は業務報告書になりがちです。
 ・そうではなく、課題を示し、解決策(複数)を示し、最適と考える理由と根拠を
   示し、最後の解決の効果を示す。そのようなプロセスを示し、試験官が理解でき
  るように配慮することがとても重要です。
2)筆記試験のコツ
 ・総合技術監理部門以外では、選択式問題と記述式問題のそれぞれで合格点を取得する
  必要があります。総合技術監理部門は合計点なので選択式問題で点数を稼ぐことが
  とても重要です。
 ・選択問題の勉強法としては、やはり日本技術士会に掲載されている年度分の受験部門の
  問題をすべてトライして、全問正解できるようにすることです。
 ・私の場合は、すべての問題をコピーして、A5のルーズリーフに貼り付けて、その裏に
  正解を手書きしました。そして、正解のものと不正解のものを仕分ける作業をします。
 ・何度やっても正解できないものはそもそも内容を理解していないものなので、周辺知識
  を含めて、勉強したことをそのA5のルーズリーフの裏に追記して、また不正解の問題にトライする。
 ・通常は4−5回も不正解すると大体正解に到着するが、どうしても、何度やっても正解に
  たどり着かない問題が10件程度あります。もうこれはあきらめて丸暗記しました。
 ・過去問題が再度出題される可能性がありますが、私の場合、丸暗記したものも1−2個あり
  ました。
 ・次に、記述式問題です。これはもう技術ノートを作ることを強く勧めます。
 ・私の場合には、900文字程度の情報量を含む技術ノート(A4)をパワポで100枚作成しました。
 ・そして、その技術ノートを見ながら、600字詰めの原稿用紙に技術的特徴と課題、対策などを
  まとめるようにしました。
 ・600字の原稿をまとめる中で気付いた技術ノートの過不足感に基づいて技術ノートを更新します。
 ・大体3回ぐらい技術ノートを更新すると、まあまあ使えるレベルに達します。
 ・原稿用紙1枚問題で記載のコツをつかんだら、2枚もの、3枚ものはその倍数対応なので楽です。
3)口頭試験のコツ
 ・これはもう想定問題の用意と模擬練習につきます。
 ・口頭試験で問われる内容は、総合技術監理部門を除けば、ほぼ定例化しているので、しっかりと
  想定問答を用意し、その内容をスマホ等で録音して、何度も何度も再生します。
 ・自分が答えた内容を再生すると、自分の回答のいけていない点に気付きます。そのように感じた
  点を中心に何度か想定問答を改定し、また録音して再生して、自己反省する。
 ・そのようなことを3回ぐらいローテーションするとほぼ合格レベルに達します。
 ・そして、大切なことは必ず第三者に模擬面談をお願いすることです。自分だけでは気づきにも
  限界があります。上司でも、同僚でも、奥さんでも、誰でも結構です。
 ・是非第三者に客観的に評価してもらって、それを反省材料としてください。

来年の3月に桜が咲くように、今から頑張りましょう。

どうする論文対策(練習方法その1)

2016年11月17日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

技術士試験の論文は考え方記述することが最も重要です。専門知識をどんなに記述しても、自分の考え方を示さなければ合格論文にはなりません。反対に考え方を示せば専門知識が不足でも合格論文になります。つまり、技術士論文試験で必要なことは、知識よりも考え方を示す記述の仕方です。勿論専門知識・キーワードを適切に用いた文章の方が、技術的な論文であることは言うまでもありません。しかし、知識・キーワードを覚えるには、それなりに時間がかかります。本試験の7月までに覚えれば良いことです。

一方、考え方を示す記述の仕方は、日常業務で練習することができます。また、日常業務で作成するレポート・報告書の類は格好の練習材料です。

練習方法は至って簡単です。5W1Hを記述する。事実を先に記述し考えを次に記述する。大変・非常に等の感情表現はしない。主語・目的語を丁寧に記述する。

調子にのって記述していると、「私は」で書き始めたのに、いつの間にか「私を」に、主語と目的語がすり替わっていることがあります。その様な文章は、言いたい雰囲気は分かるけど、何を言ってるか分かりません。もう一度読み返して、善意に解釈しないと分かりません。採点者は、一度読ん分からない文章をもう一度読み返すことはしません。つまり、一度読めば分かる文章でなければなりません。相手に解釈させない文章を記述する必要があります。

計画を立てて来年7月までの充電期間に専門知識・キーワードは確実に覚えることにして、文章の練習は日々の日常業務で練習してください。ポイントは初めて読む人が「読めば分かるか」です。面倒でも5W1Hを丁寧に記述するように心がければ必ずできます。

 

どうする論文対策(練習その2)

2016年11月19日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

論文は短文を接続詞でつないで記述するのが良いです。なぜなら、単純な表現でわかりやすく、書き直す場合の被害も少ないからです。また、短文だと読む者も理解しやすいです。一文一意で長くても150文字程度でまとめます。その文章を接続詞を駆使してつないでいきます。接続詞は、そして、それから、それなので、なぜなら、また、しかし、一方、加えて、従って、その上、さらに、等です。接続詞を沢山知っていると記述しやすいです。記述し忘れたことを記述する場合は、「さらに」、「加えて」等を用いると記述しやすくなります。論点を変える場合は、「一方」、「ところで」等を用いると便利です。

キーワードは専門技術力の判断材料になります。そのため、キーワードは沢山知っている程良いわけですが、重要なのは理解しやすい文章であることです。読めばわかる文章であることです。短文を接続詞でつないで、全体として考え方を表現する記述方法を練習しましょう。練習材料は勿論日常のレポート・業務報告書等です。うまくできると、全体の文章量が減ります。文章の節約になります。その上、分かりやすい記述になります。子供に言う様なことですが、実は私もできてませんでした。練習してると文章に迫力・力強さが付いてきます。短文・接続詞の方法です。

一方、論文では考え方を記述することが必要です。これには、複数の視点から俯瞰的に考えることが必要です。複数の視点は色々あります。行政の立場、専門業者の立場、ユーザーの立場、設計者の立場、施工者の立場等色々です。ここで、もうひとつ加えて欲しい視点は、時間の経過です。過去、現在、未来の視点を加えてください。過去の行政の立場、現在のユーザーの立場、未来の設計者の立場等です。時間軸を加えて考えると、より俯瞰的な考え方になります。記述の順番は広い範囲から段々絞っていきます。(世界においては・・・→我が国での・・・→○○地方においては・・・)そして、記述は事実を述べた後で考えを述べるようにします。(局地的な豪雨の頻度が増加している。これは、地球温暖化の影響と考えられている。)この練習も日常業務の中でできますし、日常業務の効率も上がることと思います。視点・時間軸・広く→絞り込む方法です。

 

 

論文作成の3つのコツ

2017年02月01日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士の二次試験には、筆記試験と口頭試験(面接)があります。

今日は、この筆記試験の中の記述問題への回答の3つコツを解説したと思います。

 

1)論文は、抽象的なことと具体的なことを交互に書く。

 ・問われたことに対して、抽象的なことばかりを書くと、十分な納得感を得ることが難しい。
 ・逆に、具体的なことばかり書くと、なんだか細かくて分かりにくいと感じる。
 ・大切な事は、まず回答の本質を抽象化して回答し、その回答を事例を交えて具体化し、
  さらに結論を抽象化するというように抽象化と具体化を交互に行って読者の理解を深めることです。
 

2)具体的には、タイトルやサブタイトルを活用する。

 ・回答すべき内容を体系化して、それぞれの骨子を明確にする。
 ・その場合には、魔法の3を使う。つまり、コアの3つを整理するように心がける。
 ・試験官がそのタイトルとサブタイトルを見ただけで記述したい内容がほぼわかるように工夫する。
 ・その上で、各タイトルやサブタイトルで伝えたい内容を文字数の範囲で具体的に記述する。

 

3)さらに、図表を有効に活用する。

 ・試験官が回答を読まなくても、見ただけでその内容がほぼ分かるようにするには、前述の体系化に加えて図表の活用が有効だ。
 ・タイトルやサブタイトルをつけるようにすると、原稿用紙の右上のコーナーには必然的にスペースが生じます。
 ・そのスペースを積極的に活用して、その用紙で最も理解してほしい内容を図表にするのです。
 ・逆に言えば、その図表で伝えきれないことを文字にする。

 

試験官は忙しいです。大量の回答を採点するときには、最後まで読まないと分からないような回答を最初から最後まで読んでくれるでしょうか。
最初の数行と最後の数行を読んでポイというような悲劇は避けるべきです。
読まなくても、見ただけで内容がほぼ分かれば、逆に最後まで読んでくれるのではないでしょうか?

新聞記事でも、雑誌でも、本でも、その内容を読むかどうかは、読む前に決めているものです。
お!これはちょっと面白い!これはよくまとまっている!と注意を引かせて、最後まで読んでしまうような論文を目指しましょう。

以上です。


 

 

試験の緊張をほぐす!技術士試験に落ちないための呼吸法

2017年02月07日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験は1年に1回しか受験チャンスがありません。

そのため、失敗を恐れて受験前に緊張が強くなることも多いはずです。

たとえば、難関大学を受験した学生の4人に1人が試験当日に微熱や腹痛などで体調を崩したという統計調査の結果が出ています(2012年,トレンド総研)

大学受験も技術士試験と同じように1年に1度しかチャンスはありませんし、人生の大きな進路を左右するイベントなので、極度の緊張状態が体調の変化に影響を与えていると考えて間違いないでしょう。

そこで、緊張を和らげるために参考にしてほしい方法がロシアの軍隊格闘術です。

「資格試験の勉強とロシアの軍隊格闘術にどう関係があるんだろう……。」と思うかもしれません。しかし、ここで紹介するロシアの格闘術「システマ」はソビエト時代のロシアで独裁者スターリンのボディーガードが実践していた護衛術を起源としています。極限の緊張状態での格闘術なので、時代は違えど現代の日本人が挑戦する資格試験とも遠くない不安や緊張を感じる状況だと言ってもよいでしょう。

近年、システマが注目されてきた理由に、その呼吸法があります。システマ呼吸法は命をかけた接近戦で不安や恐怖をコントロールするために生まれました。実践方法は以下の通りです。

1.息を鼻から吸い、口からはく。
2.身体の緊張状態を意識する。
3.身体のゆるんだ部分を意識して呼吸をつづける。

リズムを崩さず、呼吸をつづけることがポイントです。身体全体が快適になってきたらOKです。

わずか数分間だけ呼吸を意識するだけで、不安や緊張をコントロールして試験に集中できる方法です。試験当日はもちろんですが、いつでもリラックス状態を作り出せるように、日常の緊張を感じる場面で実践してみてくださいね。

出願時における受験部門(科目)選択でお悩みの方へ

2017年02月21日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

技術士第二次試験を受験するうえで、まずは技術部門・選択科目を決めなくてはいけません。

「建設部門」までは決まっているが、自分の専門がよくわからないという受験生が多々見受けられます。

私の場合、「道路」が専門ということで「道路科目」で受験しましたが、同じ「道路」が専門でも「施工計画、施工設備及び積算」で受験する人、「土質及び基礎」で受験する人など様々です。

この違いは何を対象とするかによって変わるものです。

「道路」が対象物であってもゼネコン関係者で「施工計画」を主にやっている人もいれば、コンサル関係者で「軟弱地盤の設計」を中心にやっている人もいます。

よって「つくるもの」を対象に考えれば「道路」や「港湾及び空港」などが選択され、

「使用する技能」を対象に考えれば「施工計画」「土質及び基礎」「鋼構造及びコンクリート」などが選択されます。

こう考えると、誰でも2つの科目(又は別部門)を受験することが可能なんだとわかりますね~

「環境」が専門の人は「建設部門、建設環境」「農業部門、農村環境」「環境部門、環境保全計画」など視点の違いはあると思いますが、色々な受験が可能になりそうです。

では、どちらで受験するか悩んでいる人はどうすればよいのでしょうか。

一番大事なのは取得する「目的」でしょう。

「ただ何でもいいので技術士が欲しい」という人もいれば、「仕事を受注するために特定の部門が欲しい」という人もいます。

目的に応じて、受験選択範囲も変わってくるのでしょう。

また、過去問で判断するのも大事です。

どちらのほうが合格できそうか過去問を実際に解いてみて判断するのもOKかと思います。

まずは「とにかく1つ目を合格したい」という思いが一番強いのが本音でしょうから。

悩んで答えが出ないときは、このサイトの講師に相談するのがよいですね。

業務経歴票における業務詳細の内容を記述する時のちょっと危険なテクニック

2017年03月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

技術士第二次試験受験申込書として業務経歴票を4月末までに提出しなくては受験ができません。

この業務経歴票には「業務内容の詳細」欄に720文字以内で業務の詳細を記入する必要があります。

このサイトをご覧になっているということは、この「業務内容の詳細」の重要性は既にご存知かと思います。

一言で言えば、業務内容の詳細(業務経歴票)は「口頭試験時の資料」として使用されます。

添削を繰り返し、完璧に近い状態まで仕上げておかないと口頭試験時に泣くことになります。

 

口答試験本番、口頭試験官はこの業務内容の詳細を見ながら色々と質問してきます。

実際はこちらが一番アピールしたい部分を答えることができず時間切れで終わってしまうこともあります。

時には予想できない変化球の質問に頭が真っ白になり、無言の時間を過ごすこともあります。

口頭試験官の質問内容をコントロールできたらな~と誰もが思ってしまいます。

 

そこで今回紹介するテクニックの出番です。

業務詳細の内容で自分が一番アピールしたい部分を「わざと曖昧(ぼんやりした表現)」で記述します。

すると口頭試験官はその部分を理解したいために必ず質問してきます。

口頭試験官の質問内容を誘導することができるのです。

これでこちらが一番アピールしたい部分を事前に準備しておいた満点以上の回答で答えることができ、大きく評価を上げることができます。

予想できない変化球の質問にドキドキする機会も減ることになり、自分優位に進める時間が増えることになります。

 

これだけ聞くと「すごい裏技だ」と思うかもしれませんが、実はかなり危険なテクニックです。

口頭試験官によっては

「なんだ、こいつはまともな文章が書けんのか」

「大事なことが書かれていなくて理解できん」

と口頭試験が始まる前から評価を落しかねません。

口頭試験官も人間です。

時と場合によっては諸刃の剣になるテクニックです。

初受験の人はかなりの勇気が必要かもしれません。

2つ目の受験時まで試さないほうが無難かもしれませんね。

このテクニックを使用する場合は最寄りの技術士等とよく相談することをお勧めいたします。

 

 

技術士二次試験の論文にも役立つ問題解決力を磨く方法

2017年04月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

日常的な選択が多すぎてあなたの脳は疲れていませんか?

人の脳はできるだけ考えずに生活を送ろうとしています。以前の記事で「システムA」と「システムB」という考え方について紹介しました。「技術士二次試験の問題で失敗してしまうときは脳の使い方を見直そう」

行動経済学の研究結果によると、人は一日のほとんどを無意識で行動しようとするということがわかっています。選択が少ない方が脳へかかる負担が少ないからです。たとえば、部屋の片づけをしようとするとき「部屋が散らかりすぎてどこから手を片付けてよいかわからない」となったことはありませんか?それは選択が多すぎて脳が考えることを拒否しているサインです。

技術士二次試験の論文にむけて勉強しているときになかなか学習に取り組むことができない人もいるかもしれません。それも解決するべき問題が多すぎて、どこから手をつけてよいかわからないことが原因なはずです。その問題を解決するためには簡単な仕分けルールをつくると最初の一歩を踏み出しやすくなります。手をつけやすくするため。

たとえば、評価される論文を書くために専門分野として自分が深く理解できている部分、学習して知識を補強する必要がある部分に分けてみるところからはじめてみましょう。問題解決力を高めるためには現状で抱えている問題を細分化して、取りかかれる部分からはじめることがポイントです。最初の一歩はできるだけ軽く、踏み出すようにしてみましょう。そうすると問題解決力が徐々に高まってきます。

字はきれいでないといけないか

2017年04月21日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

たぶんYESだと思います。少なくとも汚くて、乱雑な字は、採点官に良い印象を与えません。


優しくて、物分かりの良い採点官であれば幸運です。

 

しかし、「この受験生は、読みにくい字を書いて、『コミュニケーション能力』に難があるな」と判定する採点官もいるでしょう。

 

なぜなら、技術士には次の7つの資質能力が必要であると文部科学省が公表しているからです。その7つのうちの1つが、コミュニケーションだからです。

 

1.専門的学識
2.問題解決
3.マネジメント
4.評価
5.コミュニケーション
6.リーダーシップ
7.技術者倫理

 

コミュニケーションは、さらに次の2つの要件が示されています。

 

(1)業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。 

 

(2)海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。 

 

つまり、(1)に示すように、「文書等の方法を通じて」、クライアント等の役どころとなる「採点官」との間で、『明確かつ効果的な意思疎通』ができなければ減点です。

 

それでは、字のきたなさを、どのように克服するか?

 

・文字の「とめ」と「はらい」だけでもしっかりと書いてみる。


・漢字は大きく、ひらがなは2割くらい小さく書く。


・タイトル、小見出しは「太字」やアンダーラインで強調してメリハリをつける。


・いつもの20%くらいは「丁寧」に書いてみる。

 

こんな小さな努力が当落を分けるかもしれないと思って、日常業務のなかでも取り組んでみてはいかがでしょうか。

択一試験対策の時間確保は?時間の使い方を間違っていませんか?

2017年04月27日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

受験申込書も提出し、そろそろ本格的に勉強しようと考えているころでしょう。

残り2ヶ月半程度しかありません。

本気で取り組まないと、また来年となってしまいます。

気合を入れて頑張りましょう。

 

「択一問題はどうやって勉強すればいいですか?」

と聞かれることがありますが、基本は過去問だと思います。

気をつけてほしいことは、その勉強する時間確保です。

「休日、朝から晩までみっちり択一の過去問解きました」

という受験生がおりますが、その時間の使い方は非常にもったいないです。

 

社会人で仕事しながら時間を確保するには、工夫が必要です。

●時間があるときは論文対策

●択一対策はスキマ(隙間)時間を使って、コツコツ毎日やる

個人差はもちろんありますが、このように時間を有効活用することをお勧めします。

 

択一問題を1問解くのに5分程度あれば、だいたいの問題はこなせます。

では、その5分程度の時間を確保するのは難しいことですか?

そんなことはないと思います。

自分の1日の行動でこの5分程度のスキマ時間を確保できるタイミングは何度もあるはずです。

・朝起きて5分

・通勤時に5分

・会社について5分

・昼休み5分

・会社から帰宅前5分

・寝る前5分

考えれば、いくらでもスキマ時間の確保は可能です。

どんなに仕事が忙しくても可能な時間はあるはずです。

 

このスキマ時間にぱっと見れる参考資料(過去問)を準備することも必要です。

・紙で小さくまとめ、持ち運び可能な参考資料

・携帯、スマホで見れる環境設備

・録音したものを運転中に耳で聞く方法

 

合格者は色々工夫しながら勉強しています。

自分に合った勉強方法でぜひ合格を勝ち取ってください。

 

出題される問題(選択科目Ⅱ及びⅢ)は「普遍的内容」と「最新話題」になっています

2017年05月18日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

受験生の大半は今、論文対策で頑張っている頃でしょう。

基本的には過去問に対して論文を記述し、添削を繰り返していると思います。

その過去問の選択ですが、適当に選んではいませんか?

せっかくトレーニングするなら本番に出題されそうな問題を選択したほうが効率的ですよね。

 

出題される問題は大きく分けて2パターンあります。

1つ目は「普遍的内容」・・・過去に何度も繰り返し出題されているもの

2つ目は「最新話題」・・・ここ1~2年間の話題

 

「最新話題」は関係する書籍やホームページなどを参考に予想するしかありません。

「普遍的内容」は過去10年ほどの過去問を研究すると見えてきます。

同じキーワードが繰り返し出題されていることがわかってくると思います。

逆に1度しか登場しないようなキーワードは「最新話題」の出題であり、基本的にはもう出題されることはないでしょう。

その当時の重要ワードであり、現在では特に重要視されていないからです。

その「最新話題」の過去問でトレーニングしても試験本番ではまず出題されず、時間の無駄使いと感じるでしょう。

せっかくトレーニングするのであれば、本番出題されそうな「普遍的内容」の過去問でトレーニングすると一石二鳥です。

まずは過去問から「普遍的内容」の問題を抽出し、その過去問で基礎をトレーニングします。

ある程度評価の高い論文が記述できるようになったら、「最新話題」出題を予想し、最終仕上げをして本番当日を迎えるのが理想かと思います。

これらを独学でするのは時間が掛かるので、ベテラン講師に助けてもらうほうが効率的ではありますね。

7月17日の二次試験までのラストスパートしていますか?

2017年07月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

7月17日の受験を予定している皆様へ

 

お疲れ様です。今日は7月7日。試験本番まであと10日ですね。

準備が予定どおり進んでいる人!予定どおり進まずに焦っている人!これで大丈夫かなあと不安に感じている人!
泣いても笑ってもあと10日です。自分の環境の中で試験に向けてやれることを全部やりましょう。

 

とは言っても、時間の制約もあるし、優先度もあるし、暑いし、疲れるしなんて考えると勉強が進まないときには
外に飛び出すのも方法です。私がよく使う第三のスペースは次のようなところです。

  スタバ マクド コメダ
特徴 洋風で落ち着いた感じ。若い女性やママさんが多い。 賑やかな感じ。若い学生が多い。

木造で落ち着いた感じ。中高年齢層が多い。

Wi-Fi 利用可能。Wi2がサポート。 利用可能。 一部店舗のみ利用可能。
コスパ shortなら一杯308円。 Sサイズなら100円 400円。ただし、モーニングならセット。
営業時間 店舗によるが7時から22時が多い。平日午前は空いている。 24時間の店舗は減った。いつも賑やか。 店舗によるが7時から23時が多い。新聞や雑誌が充実している。

あとは公共の図書館とかも勉強するにはいいかも。時間のライフスタイルに合わせて
自宅や勤務場所近くの第3のスペースを見つけて活用することで勉強時間を確保して
集中して目標を達成しよう。

 

2つの目標(一般部門向け)

1)選択科目の過去問題の制覇
 ・合格の基準は60%。受験科目や年度にも依存するが、過去問題からの出題もだいたい
  60%程度。であれば、過去問題を制覇すれば合格するということ。
 ・ただし、自分が得意な分野もあれば、不得意の分野もあり、過去問題を制覇するのは
  簡単ではない。
 ・このため、次のステップで制覇することをお勧めします。
  ① 最初からOKだったもの:安心せず、理解を深めましょう。
  ② 最初は分からなかったが、今はOKなもの:落とし穴にはまらないよう理解を深めましょう。
  ③ 何度見ても分からないもの:基本的な知識が不足している。不得意な分野を整理して理解を深める。
    試験当日に見てもどうしてもダメな問題は最後は丸暗記(笑)。

 

2)筆記問題のペース配分
 ・600字✖️4枚を2時間と、600字✖️3枚を2時間で記載する必要があります。
 ・前者は専門知識を問う問題と応用能力を問う問題で、後者は課題解決能力を問う問題です。
 ・難易度から見ると後者が難しいのですが、時間的には余裕があります。
 ・最大の難関はやはり前者であり、時間対策が非常に重要です。
 ・このためには、やはり書く練習を続けることです。
 ・技術ノートの内容を600字の原稿用紙に30分で書き上げる練習が非常に効果的です。
 ・600字のスペースと30分という時間を身体にしみこませるのです。
 ・私の場合には、まず構成を決め、図表を書き込む枠を描き、図表を書いたら、サブタイトル
  を明記します。ここまでで約10分。そして、記載する内容を頭の中で1-2分シミュレーション
  したら、一気に書きます。
 ・この時に留意すべきことは、論理性、一貫性、明瞭性の3点です。
 ・論理が明確か?矛盾がないか?最初と最後で論旨が変わっていないか?読み手にとってわかりやすいか?
 ・この3点を担保する最大の秘訣は図表です。右上の7✖️7の枠組みに的確な図表をかけるかどうか。
 ・これが書ければ合格点は確実と言えるような図表を何度も何度も練習しましょう。
 ・図表を書けたら、あとはそれを丁寧に分かり易く説明するように文章をつなぎます。

 

おまけ(総合技術監理部門へ)
 ・一般部門は選択問題と記述問題をそれぞれ60%以上獲得する必要があります。
 ・しかし、総合技術監理部門は、合計で60%です。
 ・これは大きな違いですので、当然学習戦略も変わります。
 ・つまり、一般では60%をクリアするために70%ぐらいを目指せばOKですが、
  総監の場合には70%を獲得するために80%を目指すべきなのです。
 ・筆記試験の合格水準60%をクリアするのは厳しいかもしれないが、50%なら
  合格率は高まるのではないでしょうか?
 ・あと、選択問題で80%を獲得できる実力がつくと、不思議なもので筆記試験の
  点数も上がるもの。
 ・したがって、総監を目指す人は、選択に6割、記述に4割程度のパワー配分が
  合格の近道と言えるかもしれません。

 

合格を信じて、最後の10日間頑張ってください。

以上
    
 

エッセイの書き方で技術士試験の論文で疲れた頭をリラックスしよう

2017年07月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験で論文を書く練習ばかりで、文章を書くことが嫌になっていませんか?エッセイストが文章を書くときにしている工夫を学んで、文章作成のリラックスをしていきましょう。

論文を書く際に使う日本語は論理的で、主張と論拠を中心に固められたものです。自分自身が主張したいことがあり、それを補強するために根拠を示していくことが論文の文章です。ですが、会社のなかや仕事の現場では論理的でありすぎると「あの人は頭が固い」「論理的な考え方しかしない人は人間味を感じない」とわるく噂されることもあります。せっかく技術士の資格を取得したとしても、社内や現場から信頼がなくては資格を生かしきることができません。

そこで、エッセイストの書く文章を息抜きに触れてみましょう。試験勉強終盤にはラストスパートの勢いが大切ですが、そうでない序盤や中盤では気分転換も必要です。資格勉強は長期戦なので、うまく自分の気持ちをコントロールしていきましょう。

エッセイストの岸本葉子さんは「自分の書きたいこと」を「他者が読みたくなるように」書くことが大切だと述べています。そのためには話し手と書き手は異なる視点で文章に触れていることを意識するべきだと書いています。つまり、話し手は話の終着点であるヤマ場がわかっているが、読み手はヤマ場がわからず自分がどこへ連れて行かれるのかわからないまま話を聞いています。最初の一歩から、最後の一歩まで、一つずつ丁寧に話を展開してあげることで、読み手が話し手についてくるということでしょう。

読み手が話し手のペースにあわせてついてくるために必要なことの一つに「全体から個別へ」という話が紹介されています。例えば、「家を建てて家庭の和やかさを手に入れたい」と話し出すと唐突ですが、以下のように順序立てていくと話が伝わりやすくなります。

「私には欲しいものがある。それは家です。我が家は2LDKに6人暮らしで一番上の子どもは高校生になりました。家が狭いと不満を漏らす子どもたちに1人1部屋くらいは与えてあげたい。そして、家を建てて家庭の和やかさを手に入れたい」

論文の場合にも論理的な考え方や文章の展開が大切ですが、ふだん何げなくしている会話やメールなどでも、相手の視点を意識すると論理的な文章に人間味が加わります。硬派な文章を書くことに疲れたら、息抜きに相手の立場を意識した文章を書いてみましょう。
 

技術士二次試験の対策ができない?時間の無駄遣いを止める方法

2017年08月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「勉強しなきゃいけないんだけど、関係ないことをして時間を無駄にしている」と感じたことはありませんか?ひょっとしたら、時間の無駄遣いをしていることに気づくことなく「時間がない!」と焦っているかもしれませんね。勉強の妨害をしているものの正体は「習慣」です。

技術士試験に向けて学習を進めようとしているけど、思いついてもすぐ行動できず、自分のことがだらしないと思った経験は誰にでもあるでしょう。例えば、仕事が終わって家に帰ってくるとテレビをつけてしまったり、疲れたから横になって気づいたら寝ていたり、失敗は誰にでもあるものです。一度や二度ある程度であれば問題はありませんが、繰り返し同じことをしてしまう場合は「失敗」という言葉で片付けられません。それは「習慣」になっているからです。

私たちの生活はほとんど、無意識の行動によって支えられています。心理学者スタノビッチとウェストは人間が無意識の行動「システム1」と意識的な行動「システム2」によって選択を行っているという研究結果を発表しました。例えば、最寄り駅から自宅まで向かっている途中、何も考えていなかったのに気づけば家に着いていた経験をしたことは誰もがあるでしょう。システム1は脳にかかる負荷を軽減するために、ルーティン作業を無意識に行っています。新しいことや考えて判断をする場面ではシステム2が使われており、脳に負荷がかかっています。

つまり「家に着いてすぐ勉強を始めず、テレビをつける」という行動を繰り返している場合は、脳が帰宅後の行動をシステム1で処理しています。「家に着いたらノートを開いて勉強を始める」という行動をするためにはシステム2として処理されるため、最初は続けることが辛くなるでしょう。ですが、逆に言えば、帰宅後の勉強が習慣となれば辛いことではなくなります。心理学者ウィリアム・ジェームズは新しい習慣を作るためのステップとして以下の3つを挙げています。
 

  1. 新しい行動を断固としてはじめる
  2. 新しい行動を実行に移すきっかけをつかむ
  3. 新しい行動がしっかりと根付くまで、どんな例外も認めない


新しい行動を習慣にすることは苦労が伴います。しかし、習慣に着いてからは負担がかからなくなり、楽になりますから、最初の段階での努力を惜しまず行ってみましょう。

口頭試験の準備、まずは...(第1回)

2017年10月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

受験生の皆さん、いよいよ筆記試験の合格発表ですね。

筆記試験に合格したら、口頭試験の準備をしなければなりませんが、その準備についてお話したいと思います。

「自分でしかできないこと」を最優先にしましょう。

「技術士の義務・責務」とか、「技術士制度」とか受験生の皆さんに共通の事項は、Webで調べれば、想定質問や模範解答などいろいろ出てきます。

これから3回に分けて書く事項は、自分でなければできません。後回しにしても必ずしなければならないので、まずはここから手をつけて下さい。

まず、第1回は、「筆記試験の再現」についてです。

 

★筆記試験の再現

多くの方から、筆記試験の論文の再現をすることが推奨されていたと思います。もし、まだされていない方がおられたら、ぜひとも論文の再現をして下さい。

今更、一語一句違わずに再現などできませんが、最低でも要旨はまとめておいて下さい。

重要なのは、その次です。

その論文が、質問に対して正しい回答になっているかどうか、再確認して下さい。

間違ったことを書いていないか...

説明不足なので追加する事項はないか...

口頭試験で、筆記試験の論文について聞かれることは多くはないそうです。しかし、口頭試験で質問されるということは、試験官から、応用能力や課題解決能力に疑問を持たれているということなので、名誉挽回しなければなりません。

ということなので、ただ単に論文の再現をするだけでは足りず、どのように回答すべきであったかを考えるところまでしておいて下さい。

 

「備えあれば憂いなし」です。

皆さん、頑張って下さい。応援しています。

 

 

口頭試験の準備、まずは...(第2回) 業務内容の詳細の見直し」、「口頭試験の準備、まずは...(第3回・最終回)説明した業務の振り返り」も

ご参照下さい。

 

「メンタル・コントラスト」で技術士二次試験を乗り切ろう

2017年10月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「自分にはできる!」と一生懸命、言い聞かせているのに、うまくいかず、落ち込んでしまうことはありませんか?

特に、現代人は「引き寄せの法則」や「アファーメーション」、「瞑想」など、自己啓発の分野で、カジュアルなスピリチュアル体験をうまく生かそうとしています。書店で紹介されているビジネス本のなかには、自己啓発関係の書籍が混ざっていることも少なくありません。代表的な例は『ザ・シークレット』という世界中でヒットし、日本でもかなり売れた自己啓発書です。「引き寄せたい結果を、具体的に脳内で描ければ、自然と結果は引き寄せられる」という趣旨の本ですが、現実逃避の側面があり、役に立たないとする声もあります。その点については、前回の記事「技術士試験の勉強仲間を作って先延ばしグセを克服しよう」で紹介しました。

「引き寄せの法則」が良い結果を招きづらいことからわかるように、「理想の自分」と「現実の自分」を比較することが大切です。引き寄せの法則が現実を変えないために、問題があるとするのであれば、「現実の自分の現状を確認する」というステップを踏むことで、結果はよりよいものに、近づきます。実際、理想的な自分を描くことは、成功のためには役立つと考えられており、スポーツ選手は、自分のプレーが成功するイメージを具体的に描いてから試合に臨むことが多いです。この「理想の自分」と「現実の自分」を比較することを「メンタル・コントラスト」と言い、海外の脳科学研究などでも注目されています。日本語では「脳内コントラスト」という訳語が当てられる場合もありますが、意味は同じです。ちなみに「コントラスト」は「対比」を意味します。

技術士試験の場合でも、試験開始から終了まで、すらすらと問いに答える自分を描くことは、合格を手に入れるための手助けになります。すらすらと問題がわかる自分を脳内で描いたあとは、今の自分に足りない部分、たとえば、「自分の今の知識では、この分野が弱いから勉強しておこう」など現実と照らし合わせることが大切です。メンタル・コントラストをうまく活用していきましょう。
 

口頭試験の準備、まずは...(第3回・最終回)

2017年10月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

第1回、第2回に引き続き、口答試験の準備として最優先にすべき「自分しかできないこと」についてお話したいと思います。

 

第3回・最終回は、「説明した業務の振り返り」についてです。

 

★説明した業務の振り返り

第2回で、「業務内容の詳細」について説明させられることについて紹介しましたが、その次にあるのが、説明した業務に関する質問です。

これには、大きく分けて、「その業務が技術士としてふさわしいかどうかの確認」と「あなたがどのようにその業務に関与したかの確認」になります。

前者は、第2回で説明した「技術士としてふさわしい業務」であることをきっちり理解しておけば回答は難しくないと思います。

後者については、説明した業務の細かい内容を思い出しておかなければ回答できないものがあると思います。

説明した業務が1年くらい前のものでしたら、細かいことも覚えているでしょうが、3年も4年も前の業務でしたら、きっと細かいことは忘れていると思います。

ですから、図面、計算書、報告書など、その時の業務に関する資料をチェックして、当時の記憶を鮮明に取り戻しておく必要があります。

ど忘れして、「えーっと...」と言っていると、「この人は、実際には深く業務に関わっていなかったのではないか」などと勘繰られる恐れがあります。

どんな質問がきても、ぱっぱと答えられるようにしておきましょう。

具体的には、以下のような質問が考えられます。

・このプロジェクトには、何名くらいいましたか?

・このプロジェクトの中で、あなたの役割は?

・このプロジェクトのどこが技術士としてふさわしいと思いますか?

・どんなところに苦労しましたか?

・失敗事例があれば紹介して下さい。

・このプロジェクトに関して、学会発表はしましたか?

・このプロジェクトに関して、特許は出願しましたか?

その他、業務の細かいところまで聞かれることもあります。私の場合、部品の形状の標準化について説明しましたが、「その部品の材質は何ですか?」という本論とは違うところで質問されたことがあります。

可能な限り、業務の細かいところまで思い出せるように資料のチェックをして下さい。

 

 

「備えあれば憂いなし」です。

 

皆さん、頑張って下さい。応援しています。

10月31日に、筆記試験が合格していたら、この3回分の内容をすぐに実施して下さい。

 

口頭試験の準備、まずは...(第1回) 筆記試験の再現」、「口頭試験の準備、まずは...(第2回) 業務内容の詳細の見直し」もご参照下さい。

 

二次筆記試験に合格した人は面接に向けて頑張ろう!

2017年10月31日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

本日の朝6時頃に二次試験(筆記試験)の合格発表がありましたね。

 

合格した人!
 本当におめでとうございます。次の面接を突破して祝杯をあげましょう。
 面接試験に合格するにはセオリーがあります。それは、論文を再現して、面接官から聞かれる質問を想定して、それに対する回答を作成して、何度もなんども練習して、そして模擬面接で度胸と自信をつけよう。
 栄冠を確実にしよう。

 

今回は残念だった人!
 来年に向けてスタートしましょう。
 今回はなぜ駄目だったのかを考えるためにも再現論文は完成しておこう。
 受験の制度が変更される前に受験するチャンスがまだ残っています。
 成功と失敗は紙一重ですが、失敗の経験を活かして、あきらめずに、精進しよう。

以上

口頭試験の練習は大きな声で

2017年11月17日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

口頭試験の準備は順調に進んでいますでしょうか。

いよいよ、来週金曜日11月24日から始まります。

 

「想定質問の作成」、「想定質問に対する回答原稿の作成」をされていることと思いますが、回答原稿は、
大きな声に出して読んでみて下さい。

黙読したり、小声でぶつぶつ言っている時にはそれほどおかしいと思わなかったことが、背筋を伸ばして
正しい姿勢で大きな声で読んでみると、何かしっくりいかないことがあります。

それを直すために、何回も何回も原稿を見直す必要があると思います。

 

模擬面接とまではいかなくても、誰かに聞いてもらうのがよいと思いますが、聞いてくれる人がいなくても、
前に試験官がいるつもりで、正しい姿勢で大きな声でしゃべる練習だけでも、十分効果があると思います。

私は、模擬面接も受けませんでしたが、毎日、昼休みとか定時後に空いた会議室で、一人でしゃべる練習をし、
毎日、原稿の見直しをして、口頭試験前には、自分で納得できる原稿に仕上げることができました。

皆さんも、ぜひ、前に試験官がいるつもりで、背筋を伸ばして、大きな声でしゃべる練習をして下さい。

 

努力は必ず報われます。

頑張って下さい。

 

追伸

筆記試験合格発表の直前に、「自分しかできないこと」を優先してするように、第1回第2回第3回に分けて
お勧めしましたが、もし、まだ、できていなければ今からでも遅くないので、やっておいて下さいね。

口頭試験のピークですね。最善を尽くして朗報を待とう!

2017年12月09日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士二次試験にチャレンジしている人へ
口頭試験はこの土日がピークのようですね。私も今日口頭試験にトライしました。会場となる渋谷のフォーラムエイトでは、約300人が入場できるオリオンホールを控え室にしていて、私が見ている時間帯だけでも100人を超える人が緊張した表情でスタンバイしていた。

 

口頭試験を突破のためのノウハウ
1)全てのスタートは申込書
2)試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
3)模擬試験を繰り返そう

 

全てのスタートは申込書
技術士試験(二次試験)を受験するためには申込書を提出する必要がある。そして、そこには自分の略歴(5行)と業務詳細(720文字)を記載する必要がある。受験分野や受験科目をどこにしようかと迷いながら書いたりする。その専門分野への深い知識がまだない時点で書いた略歴と業務詳細をもとに審査するのがこの口頭試験だ。なんということだ。自分が書いた内容も今から書き直して良いと言われたら全面的に書き直したい。ポイントがわからない。論理が不明。工夫した点が伝わらない。試験官はそんなダメダメ資料を手元で見ながら厳しい質問をしてくる。もう覚悟するしかない(涙)。

 

試験官は筆記試験に合格点をつけてくれた人
しかし、あきらめるのは早い。その試験官はあなたの筆記試験に対して合格点をつけてくれた人だ。つまり、あなたを合格させようとしてくれている味方なのだ。敵ではない。したがって、試験官の期待に応える必要がある。試験官の立場に立って、試験官が理解できるようにあなたの略歴を説明して、あなたがどのような経験をしたか、どのように成長したかを理解してもらう。そして、業務詳細では、どのような課題に対して、何が問題だったのか、その問題をどのような方法で解決しようとしたのか。その解決方法は最適だったのか。そして、どのような成果を得たのか。口頭試験はあなたの経歴を評価するのではなくて、あなたの能力を評価するのが目的です。したがって、こんな仕事をしたではなく、自分はこんな能力があるので、このような課題をこのように解決した。なので、これからも社会の課題を解決する能力があります!ということをアピールする場なのだ。

 

模擬試験を繰り返そう
口頭試験では、いくら説明しても試験官が全く違う風に誤解することがある。そんな誤解がいっぱい発生するのを解きほどすのがコミュニケーション能力だ。しかし、自分と違う考えをする人がいることを理解することは難しい。一人で考えてもできるわけがない。唯一の方法は第三者に試験官になってもらって、模擬試験をすることだ。いかに自分の思い込みが強いかを毎回思い知ることになるだろう。また、誤解しやすい場所が分かれば、その誤解を解くための説明の仕方も見えてくる。模擬試験は最低でも3回はしたい。できれば4−5回ぐらいするべきだ。相手は、自分の奥さんでも、子供でも良い。素人が試験官になってくれると、もう思いっきり誤解をしてくるので大変参考になる(笑)。

 

合格発表は3月9日(金)
2016年度(平成28年度)の合格発表は2017年3月1日だった。でも、今日の案内資料を見ると、2017年度の合格発表は2018年3月9日だ。わずか1週間ほどの差だけど、ドキドキする時間が去年より長くなるのは辛いなあ。神様でも仏様でもなんでも良いので、なんとか合格しているのをお祈りするしかない。

 

来年に向けての戦略を立てよう!
控え室にはピークで100人ほどの受験者がスタンバイしていたが、そのうちの女性は1割ほどだった。女性の社会進出に期待が寄せられているが、技術士の世界はまだまだ女性が進出する開拓の余地がありそうだ。現在の二次試験の方法は来年度までだ。今回の口頭試験は失敗だと判断してリベンジを図るか!それとも、合格を信じてさらに次の部門にトライしてマルチホルダーを目指すか。いずれにせよ、合格発表を待ってから考えるのではなく、今日から来年度の目標を定めてスタートを切ろう。技術士試験はタイムリミットが決まっているので、スタートダッシュが成功の秘訣だ。

 

技術士試験の勉強で頭がぼーっとするときには音読しよう

2018年01月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験の勉強を長期間続けていると、どこかで頭が疲れてしまうタイミングが来ることでしょう。そんなときに活用してほしい脳を活性化する方法です。

「音読が勉強には効果的だ」という話を聞いたことがある人は少なくないでしょう。音読は口を動かし、耳で情報を聞く、脳にとても刺激を与えることができる活動です。「情報をインプットする」ということに限定すると、音読でも黙読でも、あまり違いがないのではないかと考える人もいるでしょう。しかし、実は音読と黙読では、それぞれ情報を認識するプロセスが異なることが脳科学の研究でわかっています。

まず、音読をした場合、脳がどのように情報を理解するのか確認してみましょう。言葉が耳から入ってきます。耳を通った言葉は側頭葉の聴覚野というところに入力されます。そして、その後、ウェルニッケ野で意味を理解します。一方、黙読の場合はどうでしょうか? 黙読の場合、情報は目から入ってきます。目を通過した情報は、後頭葉視覚野を通過。側頭葉下面に送られ、文字の形の情報処理が行われます。それと並行して頭頂葉にある下頭頂葉というところに情報が送られ、意味を理解します。

このように、音読と黙読では、脳が情報を処理するプロセスがまったく異なります。どちらにおいても脳が情報を理解するプロセスは高度な活動であることに変わりはありませんが、より脳を活発に動かすのが音読による情報入力であるとされています。より多くの脳を動かす音読を行うことで、脳は活性化し、いわゆる「頭が冴える」という状態を作ることが可能です。脳科学者によっては、「音読は脳のウォーミングアップに最適な活動だ」という人もいるほど。

音読をときどき取り入れることで、なんとなくぼーっとした頭をスッキリさせてみましょう。脳の活性化には、ちょうどいいトレーニングです。
 

業務内容の詳細~科目に適した切り口で記述しましょう~

2018年03月07日 作成 / 執筆:タートル講師

年度末の繁忙期となり、仕事の忙しさもピークを迎えていることと思います。

この忙しさの中でも、業務経歴票や論文の添削を進めている受講生もいらっしゃいます。

仕事が多忙な中でも時間を見つけて技術士受験の準備を進めていきましょう。

 

今回は『業務内容の詳細を受験科目に応じた切り口で記載する』をテーマに述べたいと思います。

 

私が実際に関わった業務を例に挙げて説明します。業務の大筋は以下の通りです。

河川護岸の設計業務を実施しました。設計にあたってはボーリング調査も併せて実施したのですが、軟弱地盤でした。そのため仮締切では自立式矢板は採用できず、施工計画上の工夫を要しました。

 

このように様々な要素がある業務の場合、課題や解決策を受験する科目の切り口で記述することが非常に重要です。

 

護岸設計そのものを切り口にするのであれば、河川、砂防及び海岸・海洋科目です。

軟弱地盤の問題を切り口にするのであれば、土質及び基礎科目です。

施工時の仮締切を切り口にするのであれば、施工計画・施工設備及び積算科目です。

 

このように河川事業であっても、多様な見方ができます。

「河川事業に関することだから、河川、砂防及び海岸・海洋科目で受験するのが当然」と考えて科目を決めて、課題や解決策として「仕事全体の中で一番大変だったのは軟弱地盤対応だったから、それをテーマにしよう」と考えて記載すると、口頭試験では河川を専門とする試験官が軟弱地盤対策について質問する、ということになってしまいます。

 

こうなると試験官と話が噛み合わず、厳しい口頭試験となることが予想されますので、課題や解決策として挙げたことが受験科目の範疇であることを必ず確認してください。

 

以上、「業務内容の詳細」の課題や解決策の切り口は、受験科目に応じて決めることの重要性について述べました。

 

 

*出願対策講座を行っています。講師ページから詳細を記したファイルをダウンロードできますのでご覧ください。

総監の業務詳細は2パターンのいずれかで

2018年04月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

受験申込書には5つの業務経歴を書きます。
さらに、5つのうち1つは、720字で詳細な内容を書きます。
詳細と言っても、字数が限られているため、細部までは書けません。

 

総監の業務詳細では、自身が、5つの管理技術を使いこなせることを表現します。
5つの管理技術とは、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理です。

 

720字しかありませんから、5つとも万遍なく書けば、薄っぺらい内容になります。
一方で、少し内容を膨らませれば、3つくらいしか書けません。

 

バランスよく5つ書いた場合には、口頭試験で、その5つが本当に使いこなせたかが問われます。

 

詳しく3つに絞った場合には、口頭試験で、残る2つを使ったのか、あるいは使えたけれども敢えて使わなかったのかが問われます。

 

「5つ型」を採用するか、「3つ型」を採用するかを、口頭試験まで見据えて決めるのが得策です。

 

技術士試験では、洗練された業務詳細であれば、やさしい口頭試験になり、準備不足の業務詳細であれば、きびしい口頭試験になります。総監試験では、総監以外の部門よりも、その傾向が顕著です。

 

もっとも最悪なケースはつぎの2つで、口頭試験で、挽回することは難しくなります。つまり、

 

1.総合技術監理部門を、総監以外の技術部門よりも、高度な技術を試されていると考えている場合

2.5つの業務経歴と、業務詳細を、技術的な課題解決の視点で書いてしまっている場合

 

上記に該当するようであれば、セミナーや参考書で、総監技術士に求められている能力を確認することを強くお勧めします。

技術士試験のプレッシャーを30秒でほどくリラックス術

2018年04月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験の勉強でプレッシャーを強く感じてしまうことはありませんか?
手軽に試せるリラックス術で、気分転換のリフレッシュをしてみましょう。

机に向かって長時間勉強をしていると、体が硬くなり、疲れがたまってくるのを感じるでしょう。同じ姿勢を続けている場合は、ときどきストレッチをしておくことが大切です。崎田ミナ氏の著作『ずぼらヨガ』では、わずかな空き時間で実践できるストレッチが紹介されています。イスに座りながら実践できるヨガや、取りに行くために席を立ったときにとれるヨガのポーズもあります。タイトルに「ずぼら」とあるように、本格的なヨガではなく、手軽な簡易版のヨガが紹介されているのがポイントです。

私たちの自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスをとりながら、適度な緊張やリラックス状態をつくっています。緊張が高まっているときは交換神経が強く働き、素早い動きに対応し、リラックスする場面では副交感神経が強く働き、体をゆるかに整えてくれます。

寝起きや昼食後など、目が覚めないときには交感神経を働かせるポーズを取ってみましょう。夜寝る前には副交感神経を高めるポーズをとることで、ぐっすりと眠りにつけます。技術士試験の勉強は長期的な緊張が続くこともありますから、ストレッチを取り入れて体のバランスを整えることが大切です。
 

技術士総合監理部門出題事項:持続可能な開発について

2018年04月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

平成29年の技術士総合監理部門の出題事項でもあった持続可能な開発についての概要です。

15年ごとに国連での採択が行われており、現在の最新議事録は、平成27年(2015年)に採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」となります。

平成28年(2016)から平成42年(2030)までの国際社会における持続可能な発展目標となります。

環境に関する目標や技術に関するイノベーションを行い、経済成長を継続するというものです。

その中で、17のゴールというものが制定されています。

持続可能な開発目標(SDGs)17ゴール ※うち、赤文字は少なくとも環境に関連している12のゴール

 

1. 貧困の撲滅

 

2. 飢餓撲滅、食料安全保障

 

3. 健康・福祉

 

4. 万人への質の高い教育、生涯学習

 

5. ジェンダー平等

 

6. 水・衛生の利用可能性

 

7. エネルギーへのアクセス

 

8. 包摂的で持続可能な経済成長、雇用

 

9. 強靭なインフラ、工業化・イノベーション

 

10. 国内と国家間の不平等の是正

 

11. 持続可能な都市

 

12. 持続可能な消費と生産

 

13. 気候変動への対処

 

14. 海洋と海洋資源の保全・持続可能な利用

 

15. 陸域生態系、森林管理、砂漠化への対処、生物多様性

 

16. 平和で包摂的な社会の促進

 

17. 実施手段の強化と持続可能な開発のためのグローバル・パートナーシップの活性化

 

環境省HPより

http://www.env.go.jp/earth/sdgs/index.html

 

経済格差などの問題や世界平和なども含まれておりますが、水資源の利用やインフラの整備など技術士の分野にも関わる内容が多く含まれております。

実際の問題では、この目標を日本政府の具体的な目標と融合した形での出題となっておりましたので、この国連の発表した目標とは少し異なったものとなっておりました。

 

普段の日常の業務では、こうした持続可能な開発などの言葉は知っていても、国連が15年ごとに目標を採択しているということまでは知らないことが多いのではないでしょうか?

 

実際に出題内容をも見てみると、この持続開発可能な目標に即した自身の経験から回答を記述する出題となっています。

つまり、自分で手掛けた仕事のうち、持続可能な開発目標とマッチしたものがあったのかという事を試験時間内に考えなければならないというものでした。

技術士の総合監理部門を受験される方は、既に技術士を取得していて、こうした傾向は分かっていらっしゃるかと思いますが、初めて見るような内容であれば、試験時間内に回答を仕上げるというところで動揺してしまうということもあり得ます。

 

すべてを網羅するということは不可能ですが、過去にこうした出題があったということは押さえておきましょう。

 

平成29年度 技術士総合監理部門 記述試験内容

https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5177_2.pdf

 

人間関係で疲れてない? 技術士試験の勉強に向かう気力を残そう

2018年05月28日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

飲み会に参加して、疲れる人と元気が出る人がいます。勉強に得意科目と不得意科目があるのと同じように、人間関係でも向き不向きが存在するのです。

分析心理学という分野を建設するのに貢献した人物にC.G.ユングという人がいます。本屋さんのビジネス書コーナーに行くと、「人を動かす心理学」といった怪しい技術書が置かれているので、「心理学=あやしい」という先入観を持っている方もいるでしょう。しかし、分析心理学は個人が持っている特性を理解し、社会で生きやすくなるためのツールです。

ユングは人間をいくつかの類型に分けた「タイプ論」という論文を執筆しました。その論文で紹介されている分類で、とくに重要なものが「内向型」と「外向型」という心の分け方です。ユング心理学の専門用語では「構え」や「構造」と訳されます。

「内向型」とは、外からの刺激を吸収し、心の内面で反芻するタイプのことをいいます。たとえば、職場で誰かにほめられたことを家に帰ってから思い出し、嬉しくなるようなタイプの人は内向型に近いと言えるでしょう。

対して「外向型」とは、外へ刺激を放出するタイプです。たくさんの人と会い、意見を交わすことが、外向型のエネルギーになります。一人で読書をするよりも、大勢が集まるパーティーに参加する方が元気になるのです。

会社の付き合いで、交流会に参加しなくてはいけないこともあるでしょう。内向型の人は疲れて勉強どころではなくなるので、「今日は交流会があるから休みを余分にとっておこう」とスケジュールを調整してみてください。外向型の人は勉強でこもりきりになるよりも、定期的に人が集まる場所に足を運び、エネルギーを補充しましょう。

技術士試験の勉強時間を確保することは大切です。そして、勉強時間を有意義に過ごすために、日頃から自分の元気が出るパターンや疲れるパターンを意識して、過ごしてみるのはどうでしょうか。
 

施工管理技士と技術士

2018年05月28日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

施工管理技士という資格をご存知でしょうか?

 

施工管理技士を認定する施工管理技術検定は建設業法第27条に基づく国家資格である。現在は、建設機械、土木、建築、電気工事、管工事、造園の6つの分野の施工管理技士の認定試験が行われている。例えば、電気工事で言えば、1級施工管理技士は電気工事の監理技術者になれ、2級施工管理技士は電気工事の主任技術者になれる。

 

電気通信工事の施工管理技士は、現在は検定がないが、平成31年度から電気通信工事の施工管理技士を認定を開始する予定だ。
http://www.mlit.go.jp/common/001209827.pdf

 

一方、電気電子部門の技術士に合格した後、所定の研修を受講すると監理技術者として活動できる。技術士を目指す目的は色々あるが、会社から監理技術者が不足しているのでトライしてくれと奨励される場合もあるだろう。そのような場合には、現在は技術士を目指すしかないが、平成31年度からは1級電気通信工事施工管理技士を目指すという方法も選択できる。

 

東京オリンピック、パラリンピックに向けて各種工事がひっ迫しているからかどうかは不明だが、建設業法で定める監理技術者が不足しているためと想像される。平成31年度というと技術士の二次試験の精度も改定される。電気電子部門の合格率は結構狭い門だが、施工管理技士というバイパスルートが出来上がると、技術士の電気電子部門はさらに狭き門になる可能性があるかもしれない。

 

電気電子部門を目指す人は、ぜひ今年度のうちに口頭試験まで一気に突き進んで合格の栄冠を勝ち取って欲しいと思う。

以上

30分をワンセットにして技術士試験の勉強効率を劇的にアップしよう

2018年06月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験に向けて勉強しなくてはいけないのに、集中力が続かないと困ったことありませんか? 30分のまとまりで、時間管理を行うと、集中力を維持しやすくなります。

30分間の内訳は、25分間を勉強にあて、5分間を休憩にあてます。この方法がよいところは、「もう少し勉強したい」という気持ちを持ちながら5分間休憩することで、次の30分を勢いよくスタートできることです。休日に時間がたっぷり取れたときのことを想像してみてください。2時間や3時間、ぶっ通しで勉強して、休憩を挟んだら、そのまま何時間も休んでしまったことはありませんか?
無理をして長時間勉強するよりも、細切れで休憩をはさみながら勉強を続ける方が脳への負担は少なく済みます。

この方法はポモドーロ・テクニックとしても知られていますが、25分間に固執する必要はありません。人によって集中力が持続するタイミングは異なります。25分間集中を続けることが難しいこともあるでしょう。25分が長いと感じた場合は、15分の勉強と3分の休憩にしてみるなど、ちょうどいい集中状態が作れるか試してみてください。継続していくことで、集中できる時間は少しずつ延びていきます。

短期間の集中をするためには、時計を見るのではなく、タイマーを利用してください。時間が来たら自動的にアラームで知らせてくれるので、勉強に集中することができます。タイマーの利用は、勉強中だけではなく、休憩時間にもセットしましょう。「あと何分かな」と時計を観るだけでも、集中力は簡単に途切れてしまいます。

細切れの時間管理とタイマー活用で、集中力をフル活用しましょう。勉強に没頭しやすくなるはずです。

総監択一の労働関係法規は法改正に要注意

2018年07月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

ヒト・モノ・カネ・情報の4大リソースで、ヒトに係るのが人的資源管理です。

人的資源管理は、経済性管理・情報管理・安全管理・社会環境管理とあわせて、5つの管理技術の一つです。

 

『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)』、いわゆる青本では、人的資源管理のページ数がもっとも少なく、かつては対策をしやすい科目でした。

 

しかし、実際に、試験を受けた受験生からは、思わぬ取りこぼしに苦労されている、とよく聞きます。

 

人的資源管理で取り扱う、労働関係法規は法改正が頻繁に行われるためです。


これに、青本はまったく対応できていません。
なぜなら、発行から10年以上も経過しているためです。

 

たとえば、労働関係法規で、平成20年に施行された「労働契約法」は、労働基準法とともに重要な法律です。

また、障害者雇用促進法も、男女雇用機会均等法も、育児・介護休業法も、働き方改革を進めるなかで、法改正がなされています。

 

これらに青本は対応していないため、青本だけ参考にしていても、対応できない問題が出てきます。

 

また、過去問を繰り返しても、取りこぼしがでてきます。

 

つまり、労働基準法の「1日8時間、週40時間以上労働させることは違法」「免罰効果を生じさせるには36協定が必要」という古典問題は正答できますが、「通算契約期間が5年を超える場合、有期労働契約から無期労働契約への転換申込権が生じる」という新しい基本問題を取りこぼすことになります。

 

対策としては、次の2つです。


①思い切って諦めてしまう。その代りに、コンスタントに合格基準を大幅に上回るように、他分野を強化する。


②関心を持ち、新聞やネットで、労働関係法規にかかわる記事を読む。

 

出題されるのは基礎的なことなので、②の対策だけでも効果はあります。

 

これからの2週間だけでも、とくに総監の択一の点数は伸びますから、1点1点、粘り強く積み上げてください。

映画やドラマの構成は三幕構成。論文にも使える。

2018年07月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

三幕構成とは、ストーリーを3つのパートに分けて考える方法だ。

 

つまり、最初の幕では、主張したいことを明確に宣言し、読者(試験官)にもそうそうと共感できるようにする。第二幕は、その主張に対する各種課題を示す。メリットもあるけど、こんなデメリットもある。こんな注意点もあることを説明し、読者(試験官)がこれに感情移入できるようにする。なんとか解決する方法はないものかとやきもきさせる。そして、第三幕で、これらの課題に対する解決策を鮮やかに提案する。

 

日本では、論文の構成といえば起承転結が有名だ。特にこれを否定はしない。これはこれで使える。しかし、技術士の問題では、あるキーワードの特徴を説明し、その課題を説明し、その解決策を示せというパターンが多い。まさに三幕構成だ。

 

来週16日は、技術士二次試験の筆記試験だ。読者(試験官)の興味を引きつけて、ワクワクさせながら、最後はクライマックスでハッピーエンド。そんな風に展開する技を活用することができれば、読者(試験官)も満足(=合格!)するのではないでしょうか?

 

見事に栄冠を勝ち取るまで最後まで頑張りましょう。粘りましょう。あがきましょう。

技術士の部門紹介:航空・宇宙部門

2018年07月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士の航空・宇宙部門は、航空機の設計や空港の管制システムなど航空に関する機器やシステムの設計や、宇宙ステーションなどの開発やロケットなどに関する分野の技術士となります。

 

技術士 航空・宇宙部門の概要

航空機の設計や、空港の管制塔や航空機を着陸させるための無線機器などをシステム的に設計する場合に該当する技術部門です。宇宙関連では、人口衛星システムや宇宙ステーションなどの設計が該当します。

 

技術士 航空・宇宙部門取得後の活躍

航空機メーカや空港システムを設計する会社、宇宙開発を行う会社などで設計や技術コンサルなどの業務に当たることができます。

航空・宇宙部門のJAXAなどの公共機関や、大手メーカなどが該当します。航空機については、国産型の航空機なども製造を行っているようなメーカもあり、将来的には需要もあるとも考えられます。宇宙に関しても、民間の衛星による運用や、民間宇宙開発なども近年多くなってきており、今後の成長に期待ができる分野です。

 

技術士 航空・宇宙部門の問題点

航空・宇宙分野においては、大型プロジェクトを担当することが多く、公共事業として技術士の人数など技術コンサル分野においての受注条件となっている場合が多いです。

しかし、宇宙事業などは専門性が高く、工学博士などを取得しなければならないような場合もあります。航空分野においても、空港に関する設計についても無線技術士などの他の資格で管制システムの設計を行う専門性を求められることもあります。

また、空港などの大きな建設工事であれば、土木工事なども大きな割合を占めるため、技術士建設部門の範囲も大きな内容となります。

 

将来性のある分野ではあると感じるのですが、その専門性が限定されてしまっているため、毎年の二次試験の受験者数は100人以下というのが現状です。

近年、こうした高い専門性を有しながら、受験者数が少ない部門の統廃合が積極的に議論されています。

技術士取得後に定期会議などを開催する技術士会の部会も前回紹介した船舶・海洋部門との合同部会となっており、技術士数の少なさが課題となっております。

平成28年度の口頭試験が終了~来年度対策を始めましょう!

2017年01月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

平成28年度の口頭試験も終了した模様です。

口頭試験に臨んだ方はお疲れさまでした。3月の合格を祈念しております。

 

口頭試験を受験した方の受験記録を確認すると、最近は業務詳細(720字)の「説明」を求める機会が減ってきているようです。

以前だと「業務詳細の内容を3分程度で説明してください」から口頭試験が本格的にスタートすることが多かったのですが、最近は

・試験官は業務詳細をしっかり読み込んで臨んでいる

・受験者はしっかりとした業務詳細を作成している

・時間的にロスしてしまい受験者に不利になる

以上の理由が原因かわかりませんが、質問だけで業務詳細が終わっているようです。

代わりに、その他の経歴を細かく確認し評価しているようです。

この傾向は平成29年度にも続くと思われます。

よって平成29年度対策としては

・業務詳細をしっかり練りあげて完璧なものにする。

・業務詳細以外の経歴もしっかり熟考する。

が必要と考えられます。

受験生にとって4月の時点ではなかなか本腰の人は少ないですが、この出願対策を怠ると口頭試験で泣くことになります。

「昨年、自分で作成したから大丈夫」

「筆記試験が合格してから考える」

では手遅れになります。

来年の3月に栄光を手に入れたいのなら、今すぐに行動することをお勧めします。

技術士二次試験に向けて記憶力を高める習慣

2017年04月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

一度ふれただけの情報がいつまでも記憶に残っていたら、技術士試験の役にたつと思いませんか?

技術士の二次試験に向けて勉強しているけれど、記憶力に自信がなくて困っているという方も多いはず。記憶力は生まれつきもっている能力だと思ってしまいがちですが、ちょっとした習慣をもつだけでグングンと記憶力はよくなるんですよ。

人間の脳はアウトプットすることで記憶が定着するようにできています。学校に通っていたころのことを思い出してみてください。クラスのなかに国語が得意な人がいたとします。理解がよくできているので、その生徒は先生から頼まれてクラスメイトに勉強を教えていたりしませんでしたか?そして、勉強を教えている生徒たちは人に教えていたからといって、自分の成績が下がるということはなかったはずです。人に教える時間をつかって自分で勉強をした方が成績は上がりそうですが、人に教えた方が勉強はできるようになるんです。

人間の脳は情報を出力することで記憶に定着させます。出力する機会がない情報は忘れられていきますし、積極的に出力した情報は記憶に残りやすくなります。たとえば、ニュースを聞いたときに家族や友人に話すことがありますよね。たくさんの人に話した情報ほど、記憶に残っているはずです。

勉強の場合も同様で、自分が勉強したことをノートにまとめたり、ブログで発信したりすることで記憶に定着してきます。記憶力に自信がないと落ち込む前に情報を出力する習慣をつけてみましょう。ちょっとした習慣を試してみるだけで、記憶の定着度はグンとアップしますよ。
 

必須科目の択一式はまだ終わらない?

2017年04月17日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

以前、択一試験は今年度(平成29年度)で終わり、来年度からは論文による記述式に変更すると伝えていましたが・・・

まだ「できない」との情報が流れていますね~

技術士会は来年度から変更したいそうですが、肝心の文部科学省が決断できないようで・・・

実際は、文部科学省にそんな余裕がないのでしょう。

別の問題で大騒ぎなので・・・

「○下り斡旋問題」が沈静化するまでは・・・

が本音なのでしょう。

それに伴い、択一試験もそうですが、受験申込書(業務経歴票など)も変わらないことが予想されます。

来年度からは、業務内容の詳細(720文字)の文字数が変わると言われていたので、来年度は再構成しなくてはいけないとも言われていました。

ですが、変わらないのであれば、今年度完成形にしたものは来年度も再利用できることになります

(不合格という悪い想定をした場合ですけどね(笑))

今年が初受験でとりあえず慣れるための参考受験であっても、受験申込書(業務経歴票など)は添削し、しっかりとしたものを作成しておいたほうが来年につながることになりそうです。

来年は無くなるから択一は適当に・・・と考えている人は、考え直さなくてはいけません。

来年につながると思えば、今年からしっかり勉強できるのでは?と思い、不確定ではありますが、情報を伝えることにしました。

学習を継続するには、勉強する時間と場所を習慣化することが効果的です。

2017年04月21日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

すでに二次試験の申込書をした方
もしくは、これからする方

二次試験は、選択問題と記述問題です。選択問題は過去問をしっかりとマスターしましょう。
そして、記述問題は100個程度の技術ノートを作成して、それをネタに600字にまとめる
練習を繰り返ししましょう。さらにはそれをスマホに録音して繰り返しヒアリング練習しま
しょう。

 

それが合格への王道です。

 

でもそのための勉強時間と勉強場所は決まっていますか?

今日は忙しいから明日から始める。今週は忙しいから来週から始める。そういう考え方は
この場で捨てましょう。

 

やるなら今でしょう!(笑)

 

自宅で勉強する環境を持っている人や会社で勉強する環境を持っている人はいいですが、
そうでない人も多いと思います。自宅に帰ったら家族との団欒(?)、会社は仕事で振り回
される。とても勉強はできない。

そういう時には、自宅と会社以外の第三の居場所を作りましょう。私のお気に入りは
スタバですが、ファミレスでもいいし、ファーストフード店でもいいし、図書館でもいい。
どこでも良いので、多少雑音があっても良いので、自分のペースで勉強に集中出来る
第三の場所を確保しましょう。

 

例えば、私は朝方だったので、普段は7時に起きて8時に自宅を出てたが、5時半に
起きて、朝食取らずに5時45分に自宅を出て、会社近くのファミレスがオープンする
6時15分から6時30分でモーニングをいただき、6時30分から8時30分までの2時間を
びっちり勉強した。これを基本月金でやると週に10時間の勉強が出来る。

 

夜は、最寄り駅から自宅にまっすぐ帰らずに、モスバーガーによってポテトのみを注文して
(飲み物は水で我慢)できれば1時間から2時間勉強してから帰宅した。勉強時間が固定では
ないのは、遅くとも自宅には10時までに帰ることを優先したためだ。遅くなると、翌朝
5時半に起きるのが辛いので、帰ったら、お風呂に入って、ビール飲んで、少しテレビとか
見て早々に寝ました。

 

あとは、スマホに吹き込んだ音声をいつもいつも聞いていました。何度も何度も聞いていると
やはり覚えてしまうものです。しかも、ここはいまいちだなあとか、ここは論理が飛躍して
いるなあとか批評家の顔が出てきます。そこで気づいたことを技術ノートに反映させることで
技術ノートはどんどん熟れてきました。

 

ぜひ、自分のペースでじっくりと勉強できる場所と時間を確保し、それを習慣化してください。

 

習慣化されると勉強するためのパワーが少なくて済むので、その分学習がはかどります。

頑張ってください。

以上

論説や口頭試験時、自分の考えと一般論がごちゃまぜになっていませんか?

2017年05月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

 記述式筆記試験や口頭試験、業務経歴など「相手に説明する」試験が多い技術士二次試験ですが、説明の仕方がわかりづらくなっていないでしょうか?

ただ事柄の特徴を説明する場合と、自分の考えを説明する場合とでは少し要望が異なります。

 

「一般的に言われていること」=「自分の考え」と考えている人が意外と多い

 

まず、大学などの講義を聞いて、試験問題を解くテストが多い日本では、講義内容=自分の考えと思っている人が意外と多いということを認識しましょう。

 

例:少子化対策についてあなたの提案する自治体での取り組める内容について述べよ

 

この場合、既に行っていることや聞いたことのあることはこの例題の回答にはなりません。

幼児医療費の自治体負担や、幼稚園などの保育料補助などを提案しても「あなたの提案する」というものにはなりません。

この場合、行政分野の例ですので、すぐに思いつかない方もいらっしゃると思いますが、自分の専門分野に置き換えて考えて見てください。

専門書などに記載されている項目をそのまま書いても、自分の提案するものにはならないということに気が付くはずです。

 

課題への対策を考える

 

技術士は新たな課題を自分の専門技術で解決することを生業とするものです。

試験時にも、自分の経験や今まで学習した内容などから、課題に対する対策を考えることができるはずです。

試験内容も過去問題などから「地球温暖化」や「高齢化社会」、「災害発生時の対策」など絶対的な正解がないような部分からの出題が多くあります。

試験では、「課題解決能力」を見ているものと考えられます。

 

普段から考えるくせをつける

 

こうした出題に対する対策として、普段から何気ないニュースなどを自分で考えるような訓練が必要です。

例えば、「株価が下がった」というニュースを見て、原因は何なのか?ニュースで解説している内容が本当に正しいのかと言ったように自分で考えるようにしてみましょう。

あるニュースで、円高が原因で輸出関連企業の業績悪化による株価下落などという解説を聞いた場合、鵜呑みにするようなことは厳禁です。

輸入に関連する企業は業績がよくなるのでは?など自分なりの仮設を立てて、実際に起こっていることの「本当の原因」を考えるようにしましょう。

 

考えを追求し行くと、オリジナルな結論に到達する可能性は高いです。

普段からあまり考えることが少ない人は、これが本当に正しいのかと不安になると思います。しかし、大切なのは「相手に説明して理解してもらえる」ことです。

考えた結果によっては「なるほど」「それは斬新だ」となる場合もあります。

 

現在ある知識と経験から、自分だけの考えが回答できるようになりましょう。

技術士二次試験の問題に取り組めない?マンネリ化を活用しよう!

2017年05月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「技術士二次試験、がんばりたいけど三日坊主で勉強がつづかない……」と困っていませんか?実は三日坊主を克服するにはマンネリ化がカギを握っています。

マンネリ化と聞くと、なんとなくネガティブなイメージがありませんか?惰性とか、怠惰な印象をもつはずです。ですが、脳科学の研究者池谷裕二博士は著書『のうだま』のなかで、「三日坊主は脳がそうさせている」と述べています。

マンネリ化は馴化と表現されます。広辞苑で馴化の意味を調べてみると「異なる環境に移された生物が、次第になれて、その環境に順応した性質をもつようになること」と説明されています。異なる環境に移動することはストレスがかかることです。そのため、異なる環境に入ると、元の環境に戻ろうとしてしまいます。元の状態に戻ろうとする作用のことを恒常性といいます。

最初に環境を変える段階では苦労を感じるでしょう。ですが、次第になれてマンネリ化(馴化)した状態になってしまえば、勉強することが日常となります。歯を磨いたり、顔を洗ったりすることと同じように勉強ができるようになります。

そのためには作業興奮を活用しましょう。勉強をしようとやる気がでないときでも、教科書をひらいたり、ノートとペンをもってみたりしてみます。どんなに小さなことでもかまいません。少しでも行動をはじめると、脳は自然とやる気をだしてくれます。それだけ、脳は環境に左右されやすく、だまされやすい特徴があります。やる気がでないと思って休んでいると、やる気は出てくるでしょうか?答えはNoです。いつまでもやる気はでてきません。やる気をだすコツは環境を変えてみることです。

技術士二次試験の勉強にうまく取りかかれないとき、小さなことからでも手をつけてみましょう。脳の作業興奮が働いて、自然とやる気がでてきます。そして、毎日勉強する習慣がついてしまえば、勉強すること自体が苦痛ではなくなります。脳の仕組みを利用して、効果的に勉強を進めていきましょう。

2019年01月 2019年03月
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