2018年07月 月間アクセスランキング

合格者発表されましたね!

2018年03月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

技術士二次試験に見事合格された方

 おめでとうございます。これも日頃のあなたの努力が実ったものです。
そして、同時にあなたを応援してくれた先輩、同僚、そして家族・友人
に恵まれたのもあなたの人徳です。喜びを満喫しましょう。そして、
落ち着いたら、次を目指しましょう。狙うは連続合格です。受験の
熱が冷めないうちに、受験のノウハウを掴みかけたこの時期に連続して
受験して、合格して、その実力を確実なものに磨き上げましょう。

 

今回の受験で残念だった方
今回の口頭試験の結果を見ると、筆記試験が難しく合格率の低いところ
は比較的口頭試験はパスしてくれるけど、筆記試験の合格者が想定以上に
多いところは結構厳しくチェックしている傾向を感じます。したがって、
やはりまずは自力を高めることです。もしくは、実力も経験もあるけど
技術士試験に対する取り組みのコツがまだ見えていないだけかもしれない。


前者の場合でも、後者の場合でも、まず大切なことは知らないことを知る
ことではないでしょうか?知ったつもりでいるのが最もよくないです。
なぜいけないのかというと、知ったつもりでいると、それ以上調べたり
深く考えたりしないからです。なので、まずは自分は何を知っていて、
何を知らないかを謙虚にそしてシビアに振り返りましょう。そして、
技術士としてマスターすべき専門分野のキーワードの中でよく分からない
ものをリストアップして、技術ノートにまとめていきましょう。技術ノート
をまとめていると、さらに分からないことが出てきます。分からないことが
わかると、次々に興味が広がり、疑問が深まり、それをどんどん紐解いて
いるうちに実力がアップしていくのです。また、知識は1対1の関係で理解
するようもN対Nの関係で、いろんなものがいろんな側面で関係しあって
いることを理解することでさらに深く理解できます。それがプロだと
思います。

 

今回、合格した人も、残念だった人も、2018年度は現行の試験パターンで
受験できる多分最後の年度です。是非そのチャンスを生かして栄冠を勝ち
とってほしいと思います。

 

頑張ってください!2018年度の合格を祈念します。

以上

 

残念ながら一次試験が合格でなかった人。来年に向けて戦略を立て直しましょう!

2016年12月17日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

2016年度の一次試験にトライして残念ながら合格ではなかった方へ

技術士試験は、技術部門最難関とも言われてる難関資格試験です。

その資格取得を目指すのであれば、やはり正しい戦略が必要です。
そして、その第一歩が一次試験の合格です。

一次試験と二次試験の部門は同じでなくてもいいのです。皆様の能力や
経験を踏まえて、相性の良い部門を選択することが大切です。

具体的にどうするかといえば、やはり過去問題を解いてみることです。
例えば、平成28年度の一次試験は、基礎科目と適正科目と専門科目が
あり、それぞれで50%以上を正解する必要があります。

基礎科目は5つの分野があり、それぞれの分野の6問から3問を選択し
ます。選択した15問のうち50%を正解すれば良い。

適性科目は15問あり、そのうちの50%以上、つまり8問を正解すれば
良いのです。

最後の専門科目は35問から25問を選択し、そのうちの50%以上、
つまり13問を正解すればいいのです。

つまり、乱暴にいえば55問のうち29問正解すれば良い。つまり、
約53%を正解すれば良いのです。

基礎科目と適正科目は、部門に限らずに共通なので、これは突破する
しかないですが、専門科目は選べます。自分の専門分野を選択するのが
通常ですが、他にも相性の良い専門分野がないのかどうかもチェック
してみませんか?

例えば、私は電気電子部門の情報通信が専門ですが、経営管理にも
関心があったので、電気電子の過去問題と経営管理の過去問題にトライ
してみました。そうすると、どちらも合格水準にはなかったが経営管理
の方が点数がよかった。さらに、合格水準まで引き上げる努力にも大きな
差異がありました。つまり、経営管理は知識や理論の理解度をあげれば
十分合格水準に達するけど、電気電子は複雑な電気回路の計算問題を解く
スキルを思い出して磨く必要があるけど、磨いても確実に解けるかどうか
は問題次第というリスクがありました。

このため、ローリスクハイリターンの経営管理を選択して、合格しました。

また、現在、総合技術監理部門にトライしていますが、一次試験で勉強した
経営管理の知識が非常に役に立っています。

ここで言いたいことは、一次試験の合格に向けては、柔軟な発想と戦略も
有効だということです。合格の可能性の高い部門を選択したら、あとは、
過去問を解きましょう。

ここで重要なことは、単に解くのではなくて、解ける問題と解けない問題を
仕分けすることです。解けない問題には、ケアレスミスによるものと、根本的
に理解していないためのものがあります。どこがわからないかがわかれば、
それを勉強します。そして、また解ける問題と解けない問題を仕分けします。

これを続けると試験当日には、過去問題で解けない問題は10以下になって
いるでしょう。どうしても理解できないこの10個はもう丸暗記しましょう(笑)。

大切なことは何が分かっていないかを確認し、それを勉強して、理解すること。

この愚直な作業を繰り返すことで、あなたの知識レベルも理解レベルも確実に
合格ラインのはるか上に行くでしょう。

結果的には70%以上を合格しているかもしれません!

特に、基礎科目で専門外の分野の勉強は辛いかもしれませんが、不慣れな分野
については過去問題をマスターすることで守りを固めましょう。得意分野は
理解度を深め、広めることで高得点を目指しましょう。

継続して研鑽する習慣を身につければ、10分でもいいので勉強する時間と場所を
確保すれば、毎日5分でも勉強を続ければ自分自身が成長していることを実感できます。

頑張ってください!

 

平成28年度の口頭試験が終了~来年度対策を始めましょう!

2017年01月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

平成28年度の口頭試験も終了した模様です。

口頭試験に臨んだ方はお疲れさまでした。3月の合格を祈念しております。

 

口頭試験を受験した方の受験記録を確認すると、最近は業務詳細(720字)の「説明」を求める機会が減ってきているようです。

以前だと「業務詳細の内容を3分程度で説明してください」から口頭試験が本格的にスタートすることが多かったのですが、最近は

・試験官は業務詳細をしっかり読み込んで臨んでいる

・受験者はしっかりとした業務詳細を作成している

・時間的にロスしてしまい受験者に不利になる

以上の理由が原因かわかりませんが、質問だけで業務詳細が終わっているようです。

代わりに、その他の経歴を細かく確認し評価しているようです。

この傾向は平成29年度にも続くと思われます。

よって平成29年度対策としては

・業務詳細をしっかり練りあげて完璧なものにする。

・業務詳細以外の経歴もしっかり熟考する。

が必要と考えられます。

受験生にとって4月の時点ではなかなか本腰の人は少ないですが、この出願対策を怠ると口頭試験で泣くことになります。

「昨年、自分で作成したから大丈夫」

「筆記試験が合格してから考える」

では手遅れになります。

来年の3月に栄光を手に入れたいのなら、今すぐに行動することをお勧めします。

試験の緊張をほぐす!技術士試験に落ちないための呼吸法

2017年02月07日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験は1年に1回しか受験チャンスがありません。

そのため、失敗を恐れて受験前に緊張が強くなることも多いはずです。

たとえば、難関大学を受験した学生の4人に1人が試験当日に微熱や腹痛などで体調を崩したという統計調査の結果が出ています(2012年,トレンド総研)

大学受験も技術士試験と同じように1年に1度しかチャンスはありませんし、人生の大きな進路を左右するイベントなので、極度の緊張状態が体調の変化に影響を与えていると考えて間違いないでしょう。

そこで、緊張を和らげるために参考にしてほしい方法がロシアの軍隊格闘術です。

「資格試験の勉強とロシアの軍隊格闘術にどう関係があるんだろう……。」と思うかもしれません。しかし、ここで紹介するロシアの格闘術「システマ」はソビエト時代のロシアで独裁者スターリンのボディーガードが実践していた護衛術を起源としています。極限の緊張状態での格闘術なので、時代は違えど現代の日本人が挑戦する資格試験とも遠くない不安や緊張を感じる状況だと言ってもよいでしょう。

近年、システマが注目されてきた理由に、その呼吸法があります。システマ呼吸法は命をかけた接近戦で不安や恐怖をコントロールするために生まれました。実践方法は以下の通りです。

1.息を鼻から吸い、口からはく。
2.身体の緊張状態を意識する。
3.身体のゆるんだ部分を意識して呼吸をつづける。

リズムを崩さず、呼吸をつづけることがポイントです。身体全体が快適になってきたらOKです。

わずか数分間だけ呼吸を意識するだけで、不安や緊張をコントロールして試験に集中できる方法です。試験当日はもちろんですが、いつでもリラックス状態を作り出せるように、日常の緊張を感じる場面で実践してみてくださいね。

調達情報から二次試験(筆記)の問題を予想する

2017年02月14日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

建設部門、農業部門、環境部門といった官庁がクライアントになる部門は二次試験(筆記)の問題をある程度予想できます。

 

建設部門は国土交通省の、農業部門は農林水産省の、環境省の環境部門の調達情報を、各省庁のホームページでチェックします。

 

発注される業務の多くは、国の優先順位が高い業務です。

 

発注の担当者と、作問の担当者は、同じような業務に携わり、同じような立場で、同じような案件を重要と考えている可能性が高いでしょう。

 

そのように考えると、二次試験(筆記)で出題される問題は、調達情報のなかの仕様書に類似していると言えます。

 

この仕様書には、業務の背景が書かれています。

そして、現時点で何が悩み事かが書かれています。

そして、何をすべきかといった課題が書かれています。

 

その課題を成し遂げるための「問題点」が書かれている場合もあります。
この「問題点」は書かれておらず、それを絞り込むところから業務になっている場合があります。

 

課題・問題点が示され、対応策を示すことが業務の場合もあります。

 

もちろん、見出した対応策を実行することが求められている場合もあります。
近年では、想定される結果に加えて、生じうるリスクとその低減策まで提案させる仕様もあります。

 

いずれにせよ、

「現状分析」

「課題設定」

「問題点の絞り込み」

「対応策立案と選択」

「実行」

「期待される効果と想定されるリスク」

といった観点から仕様書の眺めてみるとよいでしょう。

 

きっと、仕様書と技術士試験問題の傾向の類似に気づくと思います。

技術士倫理網領②公衆の利益の優先

2017年03月21日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士と普通の技術者との違いは、その技術に関する倫理観があるかないかと言っても過言ではありません。

今回は、技術士倫理網領の第一項「公衆の利益の優先」についてです。

 

技術士倫理網領の第一項に「公衆の利益の優先」とあります。

条文:技術士は、公衆の安全、健康及び福利を最優先に考慮する。

 

技術士は企業や地方自治体に所属する場合がほとんどです。

技術開発に従事する技術士は、時に企業や依頼者の利益を最優先した開発を行ってしまいがちです。

代表的な例としてはフロンガスなどが挙げられます。

フロンガスは化学反応が起こりにくい安定した理想の物質として冷凍機の冷媒やスプレー缶の内容物を安定させるために幅広く使用されてきました。

しかし、それは大気に放出されるとオゾン層の破壊につながり、地球に降り注ぐ紫外線量が増えるといった地球規模の環境問題を引き起こしてしまうことになってしまいました。

 

企業としてはフロンガスが幅広い用途で使用されたため大きな利益を得ることができましたが、それと引き換えに新しい環境問題を作ることになりました。

 

技術士倫理網領のこの条文では、このような企業の利益ばかりを技術士は追い求めるのではなく、環境や健康面などの部分で安全性が認められるものであるかの検証を行うよう義務付けられています。

安全性は、絶対安全を求めていたのでは、開発、生産コストが増すばかりで現実的ではありません。

安全性の合理的な水準も、技術士が提示するよう網領ではうたわれております。

 

技術士は開発を担当する案件に、企業の利益の追求と、公衆の安全とのつり合いが取れているかどうかを判断する責務があると言えます。

 

 

技術士二次試験に向けて記憶力を高める習慣

2017年04月13日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

一度ふれただけの情報がいつまでも記憶に残っていたら、技術士試験の役にたつと思いませんか?

技術士の二次試験に向けて勉強しているけれど、記憶力に自信がなくて困っているという方も多いはず。記憶力は生まれつきもっている能力だと思ってしまいがちですが、ちょっとした習慣をもつだけでグングンと記憶力はよくなるんですよ。

人間の脳はアウトプットすることで記憶が定着するようにできています。学校に通っていたころのことを思い出してみてください。クラスのなかに国語が得意な人がいたとします。理解がよくできているので、その生徒は先生から頼まれてクラスメイトに勉強を教えていたりしませんでしたか?そして、勉強を教えている生徒たちは人に教えていたからといって、自分の成績が下がるということはなかったはずです。人に教える時間をつかって自分で勉強をした方が成績は上がりそうですが、人に教えた方が勉強はできるようになるんです。

人間の脳は情報を出力することで記憶に定着させます。出力する機会がない情報は忘れられていきますし、積極的に出力した情報は記憶に残りやすくなります。たとえば、ニュースを聞いたときに家族や友人に話すことがありますよね。たくさんの人に話した情報ほど、記憶に残っているはずです。

勉強の場合も同様で、自分が勉強したことをノートにまとめたり、ブログで発信したりすることで記憶に定着してきます。記憶力に自信がないと落ち込む前に情報を出力する習慣をつけてみましょう。ちょっとした習慣を試してみるだけで、記憶の定着度はグンとアップしますよ。
 

目的志向型と課題解決型のベストミックスを目指そう

2017年04月15日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

目的志向型と課題解決型

 人が行動を起こす時には、自ら目的を定めてそれの達成に燃えるタイプと、直面する課題を何とか
解決しようとそれに頑張るタイプに分かれるという。あなたはどちらかというとどちらでしょうか?
例えば、技術士を取得して、コンサルとして自立したいと考えるのか、それとも現在の業務では
スキルも上がらないし何とか現状を打破したいと考えるのか。その差はわずかですが、文字にすると
印象が大きく異なります。

技術士の二次試験

 技術士の記述問題では、試験官に読んでもらって、理解してもらって、この人は十分に技術士の
資質を持っていると判断してもらう必要があります。このため、いかに読んでもらうのか!また、
それ以前に読まなくても内容がほぼ分かる書き方も工夫する必要があります。

 この辺りは、以前の書き込みを参照してください。
 http://gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=30 

 論文を書く場合には、目的志向的な発想と課題解決的な発想の両方をバランス良く盛り込むと
読んだ時に納得感が高まります。目的志向的な記述ばかりだと現実を理解していないと判断され
がちだし、課題解決的な記述だけだとそれでどうしたいのと不満を感じます。

抽象的なことと具体的なこと

 話し上手な人は抽象的な表現と具体的な表現をうまく切り替えて話をつなげます。逆に、
抽象的な話ばかりしているとよく分からないとなり、具体的な話ばかりすると細かくてつまんないと
なりがち。論文でも同じです。抽象的な内容でズバリ断定し、その理由や事例、効果などを具体例を
交えて説明すると理解が深まります。

まとめ

 目的志向型と課題解決方はどちらかが優れているという問題ではなく、この2つをうまく
使い分けることが大切です。二次試験の論文に読む試験官に取って、面白そうな内容だ!
読んでみたい!と思わせるような論文の構成(特にサブタイトル!)を心がけ、課題を3つ掲げ、
それに対する対処はこうだ!それによって社会的な課題はこのように解決できる。そのような
迫力の有る記述を是非心がけてほしい。

 

択一試験対策の時間確保は?時間の使い方を間違っていませんか?

2017年04月27日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

受験申込書も提出し、そろそろ本格的に勉強しようと考えているころでしょう。

残り2ヶ月半程度しかありません。

本気で取り組まないと、また来年となってしまいます。

気合を入れて頑張りましょう。

 

「択一問題はどうやって勉強すればいいですか?」

と聞かれることがありますが、基本は過去問だと思います。

気をつけてほしいことは、その勉強する時間確保です。

「休日、朝から晩までみっちり択一の過去問解きました」

という受験生がおりますが、その時間の使い方は非常にもったいないです。

 

社会人で仕事しながら時間を確保するには、工夫が必要です。

●時間があるときは論文対策

●択一対策はスキマ(隙間)時間を使って、コツコツ毎日やる

個人差はもちろんありますが、このように時間を有効活用することをお勧めします。

 

択一問題を1問解くのに5分程度あれば、だいたいの問題はこなせます。

では、その5分程度の時間を確保するのは難しいことですか?

そんなことはないと思います。

自分の1日の行動でこの5分程度のスキマ時間を確保できるタイミングは何度もあるはずです。

・朝起きて5分

・通勤時に5分

・会社について5分

・昼休み5分

・会社から帰宅前5分

・寝る前5分

考えれば、いくらでもスキマ時間の確保は可能です。

どんなに仕事が忙しくても可能な時間はあるはずです。

 

このスキマ時間にぱっと見れる参考資料(過去問)を準備することも必要です。

・紙で小さくまとめ、持ち運び可能な参考資料

・携帯、スマホで見れる環境設備

・録音したものを運転中に耳で聞く方法

 

合格者は色々工夫しながら勉強しています。

自分に合った勉強方法でぜひ合格を勝ち取ってください。

 

二次試験(特に、記述問題)への対応ステップ

2017年05月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

4月28日までに受験申し込みをした方へ

 

申し込みも完了し、受験モードがスタートしましたか?まだ、何をどうやればいいかよく分からないと言う方も多いかもしれませんね。

選択問題と記述問題でそれぞれ対応方法が異なります。

選択問題:これはまず過去問題にトライして、正解か不正解かを確認しましょう。そして不正解の問題だけまた解いてみましょう。選択問題は2−3度やると正解になる問題と、全くはの立たない問題があります。勉強の対象は当然ながら後者です。まずはこれを「マスターしたつもり」になるまでネット等で勉強したら、記述問題に集中しましょう。数週間したら、また選択問題にトライしましょう。前回ほどではないけど、不正解の問題があります。人間の記憶は忘却するようになっています。でも、忘却したものを再度記憶するという作業を2−3回行うと記憶が定着します。脳が、忘れたらいけないのだと気づくのです。でも、どうしても正解できないものがあるでしょう。それは試験当日の朝に答えを丸暗記して対処しましょう。私もそれで2問ほど正解できました(笑)。

 

記述問題:これはやはり自分の専門分野で重要なキーワードを100個ほど抽出して、その各キーワードに関して概要と、課題と、課題への対策を技術ノートとしてまとめましょう。これが勉強の王道です。そして、この技術ノートが一通りできたら、それを見ながらでも良いので、600字の原稿用紙に概要と課題と対策などを記述しましょう。A4の技術ノートには900字相当の情報量があるので、600字ならなんとか書けるでしょう。でも、書きにくい部分や、不足している部分、過剰な部分がきになるはずです。そのように気づいた点を加筆修正します。これを2−3度行うと、かなり洗練した技術ノートになるし、記憶にも定着します。

 

記述問題への対応:問題を見てすぐに書き出すのはダメです。まず、出題者の意図をくみ取り、例えば、機能と課題と対応策であればそれに関するキーワードを記載した表を作成しましょう。そして、その表に書いた内容を説明できるようにフレームワークを決め、そのフレームワークに沿って記述していきます。その場合にも、図表は有効です。字数制限の対象外でもあります。

 

参考)記述問題への対応フローはマイブログ(http://hiroshi-kizaki.hatenablog.com/#edit)に掲載しました。よければ参考にしてください。

技術士二次試験対策の勉強中にはグルコース摂取に注意しよう

2017年06月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「頭をたくさんつかったから、甘いものが食べたくなったなぁ」と思ったことありませんか?高カロリーの食品を食べると勉強が手につかなくなるリスクがあります。

「グルコース」はブドウ糖の一種。頭や体を動かすためのエネルギー源となっており、適度に摂取する必要がある成分です。「技術士二次試験に向けてがんばるぞ!でも、なんだか体がだるくて勉強が起きない……」と悩まされた経験がある人も多いでしょう。とくに昼食や夕食を食べたあとの倦怠感で勉強する気がなくなってしまいがちです。食後は消化器官が活発になり、消化することにエネルギーを使用するため、多少の眠気は避けられません。ですが、とても強い眠気を感じるとき、それはグルコースの摂取の仕方に問題があるかもしれません。白米やお菓子など、糖度が高い食品を食べると血中のグルコースが急激に上昇。その結果、活動する気がなくなってしまうということです。

アメリカの裁判にまつわる言葉に「トゥインキー・ディフェンス」というものがあります。トゥインキーとはアメリカで大ヒットしていたお菓子の名前。とても甘く、いかにもアメリカらしい高糖度な食品です。なぜ、このトゥインキーが裁判に関係しているのかというと、1978年に話はさかのぼります。殺人事件を犯した容疑者が「糖分が多量に含まれるお菓子を食べたために、精神状態をおかしくし、殺人を犯した」という弁護士の主張が認められ、減刑されるということがありました。アメリカの陪審員制度が抱える問題点を指摘されることもあるこの事件ですが、糖分の多量窃取が精神に異常をきたすことが理解された事件とも言えます。つまり、人は急激に血糖値が上昇すると通常とは違う、暴力的で、自己コントロールできない状態になりやすいということです。

技術士二次試験の勉強中、グルコース不足でやる気がでないときはフルーツや野菜、食事であれば肉や魚から食べてじっくりとグルコースが体内に取り込んでいくことがよいとされています。自己コントロールは勉強だけでなく、仕事の人間関係も左右します。糖度が高いものに頼らず、健康的な自然の栄養を摂取するよう心がけてください。

技術士論文添削に向けて記憶力を強化するには外部刺激を活用しよう

2017年07月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「静かなところでゆっくりと勉強したい」と思ったことありませんか?ですが、無音状態で外からの刺激がない状態で勉強をすると、脳が記憶を引き出すための手がかりが少なく、情報が脳に定着しづらいとされています。

学生の頃を思い出してみると、クラスの中に何人かは音楽を聴き名が勉強する生徒がいたのではないでしょうか。音楽を聴いていると外部からの刺激が増えるので、自分の世界に没頭しづらく、集中力が欠けてしまうという人も多いでしょう。ましてや、社会人になって少ない時間で必死に勉強をしているわけですから、音楽を聴きながら優雅に勉強している余裕はないはずです。

ですが、音楽を聞いたり、周りからの刺激がある環境で勉強した方が情報が脳に記録されやすいということが、ある実験により示唆されています。この実験は1970年代にミシガン大学で研究をしていたスティーヴン・スミスと他2人の心理学者により行われました。10分を5セットとして、スクリーンに映写されるスワヒリ語を20個覚えるという実験でした。グループは2つに分けられ、1つは同じ背景が20個連続する状況で記憶し、もう1つのグループは単語ごとに背景が切り替わる中で記憶しました。2日後に単語テストを行うと、同じ背景が継続する環境で記憶したグループの平均は10個程度、背景が変わる環境で記憶したグループの平均は16個と高い結果をだしました。

場所を変えたり、においを嗅いだり、記憶の手がかりが強い方が情報を思い出しやすくなるとされています。記憶力を鍛えて学習効率を上げるために、いつもとは違う空間で勉強するなど、記憶の手がかりを増やす工夫をしてみましょう。
 

エッセイの書き方で技術士試験の論文で疲れた頭をリラックスしよう

2017年07月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士試験で論文を書く練習ばかりで、文章を書くことが嫌になっていませんか?エッセイストが文章を書くときにしている工夫を学んで、文章作成のリラックスをしていきましょう。

論文を書く際に使う日本語は論理的で、主張と論拠を中心に固められたものです。自分自身が主張したいことがあり、それを補強するために根拠を示していくことが論文の文章です。ですが、会社のなかや仕事の現場では論理的でありすぎると「あの人は頭が固い」「論理的な考え方しかしない人は人間味を感じない」とわるく噂されることもあります。せっかく技術士の資格を取得したとしても、社内や現場から信頼がなくては資格を生かしきることができません。

そこで、エッセイストの書く文章を息抜きに触れてみましょう。試験勉強終盤にはラストスパートの勢いが大切ですが、そうでない序盤や中盤では気分転換も必要です。資格勉強は長期戦なので、うまく自分の気持ちをコントロールしていきましょう。

エッセイストの岸本葉子さんは「自分の書きたいこと」を「他者が読みたくなるように」書くことが大切だと述べています。そのためには話し手と書き手は異なる視点で文章に触れていることを意識するべきだと書いています。つまり、話し手は話の終着点であるヤマ場がわかっているが、読み手はヤマ場がわからず自分がどこへ連れて行かれるのかわからないまま話を聞いています。最初の一歩から、最後の一歩まで、一つずつ丁寧に話を展開してあげることで、読み手が話し手についてくるということでしょう。

読み手が話し手のペースにあわせてついてくるために必要なことの一つに「全体から個別へ」という話が紹介されています。例えば、「家を建てて家庭の和やかさを手に入れたい」と話し出すと唐突ですが、以下のように順序立てていくと話が伝わりやすくなります。

「私には欲しいものがある。それは家です。我が家は2LDKに6人暮らしで一番上の子どもは高校生になりました。家が狭いと不満を漏らす子どもたちに1人1部屋くらいは与えてあげたい。そして、家を建てて家庭の和やかさを手に入れたい」

論文の場合にも論理的な考え方や文章の展開が大切ですが、ふだん何げなくしている会話やメールなどでも、相手の視点を意識すると論理的な文章に人間味が加わります。硬派な文章を書くことに疲れたら、息抜きに相手の立場を意識した文章を書いてみましょう。
 

建設業関係の資格

2017年08月08日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

技術士試験受験の第一の目的が、国土交通省管轄の建設業に係る営業所専任技術者

(特定建設業・一般建設業)、監理技術者・主任技術者の資格を取得することという方もおられると思います。

 

建設業の業種によっては、部門だけではなく、選択科目も限定されているものがあります。

 

せっかく技術士試験に合格しても、思っていた業種の営業所専任技術者、監理技術者・

主任技術者の資格を得ることができないということがないようにご確認下さい。

 

以下に、建設業種と営業所専任技術者、監理技術者・主任技術者となり得る技術士の部門・選択科目等をまとめました。

 

 

★土木一式工事

・建設部門

・総合技術監理部門(建設)

・農業部門(農業土木)

・総合技術監理部門(農業[農業土木])

・水産部門(水産土木)

・総合技術監理部門(水産[水産土木])

・森林部門(森林土木)

・総合技術監理部門(森林[森林土木])

 

★とび・土工・コンクリート工事

・建設部門

・総合技術監理部門(建設)

・農業部門(農業土木)

・総合技術監理部門(農業[農業土木])

・水産部門(水産土木)

・総合技術監理部門(水産[水産土木])

・森林部門(森林土木)

・総合技術監理部門(森林[森林土木])

 

★電気工事

・建設部門

・総合技術監理部門(建設)

・電気電子部門

・総合技術監理部門(電気電子)

 

★管工事

・機械部門(流体工学)

・総合技術監理部門(機械[流体工学])

・機械部門(熱工学)

・総合技術監理部門(機械[熱工学])

・上下水道部門

・総合技術監理部門(上下水道)

・衛生工学部門

・総合技術監理部門(衛生工学)

 

★鋼構造物工事

・建設部門(鋼構造及びコンクリート)

・総合技術監理部門(建設[鋼構造及びコンクリート]

 

★舗装工事

・建設部門

・総合技術監理部門(建設)

 

★しゆんせつ工事

・建設部門

・総合技術監理部門(建設)

・水産部門(水産土木)

・総合技術監理部門(水産[水産土木])

 

★機械器具設置工事

・機械部門

・総合技術監理部門(機械)

 

★電気通信工事

・電気電子部門

・総合技術監理部門(電気電子)

 

★造園工事

・建設部門

・総合技術監理部門(建設)

・森林部門(林業)

・総合技術監理部門(森林[林業])

 

★さく井工事

・上下水道部門(上下水道及び工業用水道)

・総合技術監理部門(上下水道[上下水道及び工業用水道])

 

★水道施設工事

・上下水道部門

・総合技術監理部門(上下水道)

・衛生工学(水質管理)

・総合技術監理部門(衛生工学[水質管理])

・衛生工学(廃棄物管理)

・総合技術監理部門(衛生工学[廃棄物管理])

 

★清掃施設工事

・衛生工学(廃棄物管理)

・総合技術監理部門(衛生工学[廃棄物管理])

 

★解体工事

・建設部門

・総合技術監理部門(建設)

(当面の間、解体工事に関する実務経験1年以上又は登録解体常時講習の受講が必要)

 

技術士2次試験口頭試験の臨機応変力を高めるトンデモ学習法その壱

2017年08月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士二次試験の口頭試験では、様々な内容の質問がされます。

技術士を受験するに当たり、様々な試験を受けていると思われますが、筆記試験に慣れている方はかなり多いのではと考えます。

それは、時間内であっても、多くの人がじっくりと考えて答案を作成することができるからです。これは学校などの試験では何回を行われますので、慣れて当然という事が言えます。

 

では、二次試験の口頭試験ではどうでしょうか?

口頭試験は、試験官から質問されたことに対して瞬時に考えてその場で回答しなければなりません。中には自分の想定していなかった質問なども飛び出してくることが考えられます。

そんな時に、頭が真っ白になってしまわない力として、求められるものが「臨機応変力」です。この臨機応変力は、実際の仕事の場でも求められることが多く、とても応用範囲が広いものです。その力を鍛えるにはどのようなことをすればよいのでしょうか?

 

トンデモ学習法その壱「無計画で旅行に行く」

多くの人は行き先を調べて、その近くの観光名所などを調べてから旅行へ行くということをするでしょう。

しかし、臨機応変力を高めるためには、そういった計画を一切おこなわずに無計画の状態で自分の知らない土地に数日間滞在して、どのように楽しむのかをその場で考えるということが必要です。

これは、実際に現地に行ってから、スマートフォンで調べたり、駅や空港、観光協会の人に聞く、通りすがりの地元の人に聞くなどして、現地に行ってからその地域の面白いところを調べて、そこまで行くルートなどを考える、レンタカーで移動するなどの時間配分を考えていくということに臨機応変力を高める要素があります。

また、旅行ブックなどには書いていないような地元の人しか知らない隠れた名所なども発見することができる可能性が高まります。

実際に人に聞くという事で、普段は話すことのない人と話す会話力も鍛えることができ、一石二鳥となります。

会話力も臨機応変力と同様、技術士二次試験に必要な重要な力となります。

 

この旅行の数日間を充実したものにするための努力は、技術士二次試験の口頭試験合格につながる意外な勉強方法です。

技術士二次試験の対策ができない?時間の無駄遣いを止める方法

2017年08月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「勉強しなきゃいけないんだけど、関係ないことをして時間を無駄にしている」と感じたことはありませんか?ひょっとしたら、時間の無駄遣いをしていることに気づくことなく「時間がない!」と焦っているかもしれませんね。勉強の妨害をしているものの正体は「習慣」です。

技術士試験に向けて学習を進めようとしているけど、思いついてもすぐ行動できず、自分のことがだらしないと思った経験は誰にでもあるでしょう。例えば、仕事が終わって家に帰ってくるとテレビをつけてしまったり、疲れたから横になって気づいたら寝ていたり、失敗は誰にでもあるものです。一度や二度ある程度であれば問題はありませんが、繰り返し同じことをしてしまう場合は「失敗」という言葉で片付けられません。それは「習慣」になっているからです。

私たちの生活はほとんど、無意識の行動によって支えられています。心理学者スタノビッチとウェストは人間が無意識の行動「システム1」と意識的な行動「システム2」によって選択を行っているという研究結果を発表しました。例えば、最寄り駅から自宅まで向かっている途中、何も考えていなかったのに気づけば家に着いていた経験をしたことは誰もがあるでしょう。システム1は脳にかかる負荷を軽減するために、ルーティン作業を無意識に行っています。新しいことや考えて判断をする場面ではシステム2が使われており、脳に負荷がかかっています。

つまり「家に着いてすぐ勉強を始めず、テレビをつける」という行動を繰り返している場合は、脳が帰宅後の行動をシステム1で処理しています。「家に着いたらノートを開いて勉強を始める」という行動をするためにはシステム2として処理されるため、最初は続けることが辛くなるでしょう。ですが、逆に言えば、帰宅後の勉強が習慣となれば辛いことではなくなります。心理学者ウィリアム・ジェームズは新しい習慣を作るためのステップとして以下の3つを挙げています。
 

  1. 新しい行動を断固としてはじめる
  2. 新しい行動を実行に移すきっかけをつかむ
  3. 新しい行動がしっかりと根付くまで、どんな例外も認めない


新しい行動を習慣にすることは苦労が伴います。しかし、習慣に着いてからは負担がかからなくなり、楽になりますから、最初の段階での努力を惜しまず行ってみましょう。

入念な準備をすると口頭試験があっけなく終わる

2017年08月31日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

口頭試験のために、準備を入念にされることをお勧めします。

入念に準備された、口頭試験は、雑談のように、和気あいあいと進みます。

 

受験申込票を、受験対策会社に添削してもらった受験者は、十中八九、合格できるでしょう。

 

5つの業務経歴と、業務詳細が、採点官が求めるものに仕上がっているためです。

 

例えば、技術士に相応しい課題設定ができているか、問題点の絞り込みができているか、が明記されていることでしょう。

 

また、筋道だてて導き出された解決策が示されているでしょう。

 

そうすると、採点官は、「この受験生は経験豊富で、技術士に相応しい実務経験を持っているな」と思います。

 

そして、自分の評価に間違いがないか、ほんとうにこの受験生がやった業務なのか、を確かめるやさしい質問をします。

 

Q.この業務は何人でやったのですか?

Q.この業務は大学院での研究テーマと違いますね。それは苦労したでしょう?

Q.一番苦労したのは、どんなこと?

Q.関係者をまとめるのはたいへんだったでしょう。言うことを聞かない人もいるだろうし(笑)。

Q.学会は入っているの?何か学会に入って、業務でやったことを発表すると良いですよ。

 

口頭試験の講座で準備した想定問答集にない、なんだかよくわからない「世間話」が多くなってくれば、あなたが文句なしの合格圏にいるからかもしれません。

 

合格確実圏内に入れば、業務詳細の小論文も、丁寧に復元をしてメンテナンスをした筆記試験論文も、100個ほどつくった想定問答集も、拍子抜けするほど使わずに済むことが多いのです。

 

しかし、合格確実圏内に入っている人は、これらの口頭試験の準備を入念にしています。

 

口頭試験が終わって、「これは、受かったな」、そして「口頭試験は、意外とあっけなかったな亅と思えるように、しつこいくらいに準備をされてください。

口頭試験のために「PREP法」を身につける

2017年09月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

PREPとは、

P=Point(結論)

R=Reason(理由)

E=Example(事例、具体例)

P=Point(結論を繰り返す)

の頭文字です。

 

PREP法とは、最初に結論を伝え、次にその理由を説明、事例で理由を補強し、最後に結論を再度提示する説明の仕方です。

 

口頭試験での質疑応答は、この基本を守ります。

ただし、PRとEPを分けるのがおすすめです。

 

そのほうが、試験官と対話のキャッチボールができるためです。

 

例えば、このようなやりとりになります。

 

採点官「業務詳細で書かれたこと以外で、業務でご苦労されたことはありましたか?」

受験生「はい。人員を補充したのですが、その者に技術指導をするのに苦労しました<P>。工期が迫っていてためです<R>。」

 

採点官「時間がなかったのですね。」

受験生「はい。例えば、一から十までを教えることができないので、基本原理の○○と、事故につながりやすい△△を重点的に指導しました<E>。これが、この業務で苦労した点であり、主任技術者として特に意識したことです<P>。」

 

このように「PREP法」を改良した『PR-RP法』を基本に、質疑応答すると良いでしょう。

 

さて、肝心かなめの、会話の内容ですが、「計画」「評価」「指導」等のキーワードを入れると良いでしょう。

 

なぜなら、あなたがなろうとしている『技術士』とは、「科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者」のことと、法律で決まっているからです。

筆記試験合格発表まであと1ヶ月ですね

2017年09月26日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

受験者の大半は業務に追われ、試験のことは忘れているころでしょう。

ですが、あと約1ヶ月で筆記試験の合格発表です。

「間違いなく合格だ」という人は稀であり、ほとんどの受験生は「もしかしたら合格するかも・・・」とハラハラドキドキ状態かと思います。

といってもまだ1ヶ月先の話。

今はまだのんびりし、合格が決まったら本気で口頭試験準備に取り掛かろうと思っているかもしれません。

ですが、その考えは甘すぎです。

可能性が1%でもあると思っている受験生はそろそろエンジンをかけ直してください。

合格発表から口頭試験本番まではあっという間にきます。

仕事をこなしながらの受験対策はそんなにうまくいかないものです。

時間の足りなさに後悔することになります。

せっかくの筆記試験合格を口頭試験不合格で泣かないよう、もう一度自分に言い聞かせてください。

 

最近、口頭試験でよく聞かれることとして少し紹介します。

「何か学会に入っていますか?」

「論文発表はありますか?」

この質問に対して

「学会に入っていません」

「論文発表をしたことはありません」

と回答しても不合格になる訳ではありません。

これは「技術士としてふさわしい経歴」かどうか確認しているようです。

論文発表がない場合は違う項目で経歴を確認します。

論文発表等がある場合はしっかりアピールして、経歴で○を付けてもらいましょう。

 

記憶する技術をマスターして楽々合格!

2017年10月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師

記憶する技術とは、覚えられない失敗、記憶が消滅する失敗、記憶を再生できない失敗を解決する技術だ。

 

1. 扁桃体が活発になると覚えやすくなる
脳には、爬虫類の脳と言われる脳幹と哺乳類の脳と言われる大脳辺縁系、そしての人の脳と言われる大脳から構成する。そして、技術士として必要な知識や技術を理解するのは大脳皮質だが、覚えようとしてもなかなか覚えられない。では、どうするか?大脳辺縁系には扁桃体や海馬があり、この扁桃体が活発になると記憶は定着しやすい。つまり、覚えやすい。どういうことかと分かりやすく言うと、この扁桃体とは感情を司るので、感情を刺激しながら学習すると記憶が定着する。例えば、「ほ〜〜!!そういうことか!」と感動しながら学習したり、「こいつ馬鹿か、そんなはずないだろう!え!ほんまや!!」と一人でボケとツッコミをするとか、「すっげ〜!わお!」と大げさに感動する。そういうことかと膝を叩くのも良い。分かったと言って、美味しいコーヒーを飲んだり、ノルマを達成したら美味しいせんべいをボリボリと食べたりしても良い。つまり、匂いとか、イメージとか、痛みとか、美味しさとか、そういう生物としての生存欲求や五感を刺激すると、記憶が定着するという。できれば、役者になったつもりで、感情移入して、びっくりしたり、驚いたり、感激したりすると効果的だということだ。

 

2. 記憶の二重貯蔵モデルで記憶は定着する
人は見たり、聞いたり、触ったりするとその感覚記憶は1−2秒で消滅する。しかし、その感覚が必要と認識すると20秒程度は維持する。人の顔を見ても覚えないけど、「お!美人だ!」と思うと2−3分は残る。そして、そこに意味を持たせると海馬に記憶されて24時間は残る。つまり、声をかけて、話をしたりすると24時間ぐらいは忘れない。そして、その刺激が反復すると中期記憶として大脳皮質に記憶され、さらに刺激を繰り返すと長期記憶となり側頭葉に記憶される。つまり、美人をナンパするときには、24時間以内に次のアクションを取るべきで、そのあとも繰り返しアタックをすることで相手にもあなたのことが側頭葉に記憶されて、忘れられなくなる(笑)。

 

3. エビングハウスの忘却曲線を理解する
心理学者のヘルマン・エビングハウスが提唱したエビングハウスの忘却曲線は有名だ。諸説あるが、20分で42%、1時間で56%、1日で74%忘れる。そして、繰り返し記憶を刺激することで、思い出しやすくなる。長期記憶には、意味記憶とエピソード記憶がある。なので、例えば暗記したいことがあれば、それをイメージ化して、エピソードのような体験談に仕立てる方法がある。もしくは、なぜなのか、どうしてなのかという理屈を深く理解する方法もある。例えば、技術士法第44条に信用失墜行為の禁止を定めているが、「し」んよう「し」っつい行為の禁止なので、「し」「し」なので、「4」「4」、つまり44条なのだと、これは運命だ!と意味もなく感激すると、きっと信用失墜行為の禁止は技術士法第44条だと覚えることもできるのではないだろうか。

 

健闘を祈る!


 

口頭試験の準備、まずは...(第3回・最終回)

2017年10月29日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

第1回、第2回に引き続き、口答試験の準備として最優先にすべき「自分しかできないこと」についてお話したいと思います。

 

第3回・最終回は、「説明した業務の振り返り」についてです。

 

★説明した業務の振り返り

第2回で、「業務内容の詳細」について説明させられることについて紹介しましたが、その次にあるのが、説明した業務に関する質問です。

これには、大きく分けて、「その業務が技術士としてふさわしいかどうかの確認」と「あなたがどのようにその業務に関与したかの確認」になります。

前者は、第2回で説明した「技術士としてふさわしい業務」であることをきっちり理解しておけば回答は難しくないと思います。

後者については、説明した業務の細かい内容を思い出しておかなければ回答できないものがあると思います。

説明した業務が1年くらい前のものでしたら、細かいことも覚えているでしょうが、3年も4年も前の業務でしたら、きっと細かいことは忘れていると思います。

ですから、図面、計算書、報告書など、その時の業務に関する資料をチェックして、当時の記憶を鮮明に取り戻しておく必要があります。

ど忘れして、「えーっと...」と言っていると、「この人は、実際には深く業務に関わっていなかったのではないか」などと勘繰られる恐れがあります。

どんな質問がきても、ぱっぱと答えられるようにしておきましょう。

具体的には、以下のような質問が考えられます。

・このプロジェクトには、何名くらいいましたか?

・このプロジェクトの中で、あなたの役割は?

・このプロジェクトのどこが技術士としてふさわしいと思いますか?

・どんなところに苦労しましたか?

・失敗事例があれば紹介して下さい。

・このプロジェクトに関して、学会発表はしましたか?

・このプロジェクトに関して、特許は出願しましたか?

その他、業務の細かいところまで聞かれることもあります。私の場合、部品の形状の標準化について説明しましたが、「その部品の材質は何ですか?」という本論とは違うところで質問されたことがあります。

可能な限り、業務の細かいところまで思い出せるように資料のチェックをして下さい。

 

 

「備えあれば憂いなし」です。

 

皆さん、頑張って下さい。応援しています。

10月31日に、筆記試験が合格していたら、この3回分の内容をすぐに実施して下さい。

 

口頭試験の準備、まずは...(第1回) 筆記試験の再現」、「口頭試験の準備、まずは...(第2回) 業務内容の詳細の見直し」もご参照下さい。

 

「メンタル・コントラスト」で技術士二次試験を乗り切ろう

2017年10月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「自分にはできる!」と一生懸命、言い聞かせているのに、うまくいかず、落ち込んでしまうことはありませんか?

特に、現代人は「引き寄せの法則」や「アファーメーション」、「瞑想」など、自己啓発の分野で、カジュアルなスピリチュアル体験をうまく生かそうとしています。書店で紹介されているビジネス本のなかには、自己啓発関係の書籍が混ざっていることも少なくありません。代表的な例は『ザ・シークレット』という世界中でヒットし、日本でもかなり売れた自己啓発書です。「引き寄せたい結果を、具体的に脳内で描ければ、自然と結果は引き寄せられる」という趣旨の本ですが、現実逃避の側面があり、役に立たないとする声もあります。その点については、前回の記事「技術士試験の勉強仲間を作って先延ばしグセを克服しよう」で紹介しました。

「引き寄せの法則」が良い結果を招きづらいことからわかるように、「理想の自分」と「現実の自分」を比較することが大切です。引き寄せの法則が現実を変えないために、問題があるとするのであれば、「現実の自分の現状を確認する」というステップを踏むことで、結果はよりよいものに、近づきます。実際、理想的な自分を描くことは、成功のためには役立つと考えられており、スポーツ選手は、自分のプレーが成功するイメージを具体的に描いてから試合に臨むことが多いです。この「理想の自分」と「現実の自分」を比較することを「メンタル・コントラスト」と言い、海外の脳科学研究などでも注目されています。日本語では「脳内コントラスト」という訳語が当てられる場合もありますが、意味は同じです。ちなみに「コントラスト」は「対比」を意味します。

技術士試験の場合でも、試験開始から終了まで、すらすらと問いに答える自分を描くことは、合格を手に入れるための手助けになります。すらすらと問題がわかる自分を脳内で描いたあとは、今の自分に足りない部分、たとえば、「自分の今の知識では、この分野が弱いから勉強しておこう」など現実と照らし合わせることが大切です。メンタル・コントラストをうまく活用していきましょう。
 

【技術士試験のための睡眠入門】睡眠不足の対処法

2017年12月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

十分に眠る時間がなくて睡眠不足になっていませんか?いつもの仕事だけでも忙しいのに、技術士試験にむけて勉強までしていたら、とても睡眠時間は足りませんよね。

睡眠不足で悩んでいる人の解決策は簡単です。それは、睡眠時間を増やすこと。「忙しくてこれ以上、睡眠時間をつくれないから困っているんです」という人もいるでしょう。その場合は、日常生活の不要なものを削ることからはじめてみましょう。

私たちの生活は、細かく観察すると細かい不要な時間がたくさんはさまっています。余暇の時間は心とからだにゆとりを持たせるためには大切ですが、ムダに時間をつかっているという人がほとんどです。過剰なSNSの利用、気づけば起動しているスマホゲーム、「付き合いだから」と理由をつけて飲み会でぐだぐだする。

勉強しすぎた脳をリフレッシュするために休憩をはさむのはかまいませんが、技術士試験の合格にむけてがんばっているのですから、時間は有効に活用したいものです。「この時間は本当に必要なのか?」と自分に問いかけながら、不要な時間はカットしていきましょう。

必要ない時間を減らそうとするけれど、どうしてもうまくいかないということもあるはずです。とくにSNSやスマホゲームなど、日常にあるのが当たり前になってしまっているものを取り除くことは難しいです。そこで、やめることToDoリストを活用してみましょう。技術士試験に集中するために削るべき項目を紙に書き出していきます。たとえば、「Twitterは1日5回までしか起動しない」といった具体的な数字も入れてToDoリストを作ってみましょう。

ムダな時間を少しずつ削って、貴重な睡眠時間を増やしていきましょう。そうすれば、睡眠不足の症状を改善することができます。
 

平成30年度の試験内容は以前と同じという結果になりました。

2018年02月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士受験を考えている皆様には既に周知の事実であると思いますが、今年は技術士試験制度が大きく変わる初年度となる予定でした。

しかし、文部科学省の都合で試験制度の大幅変更は延期となった模様です。

本年度は前年度と同様の試験が実施されます。

 

平成30年度技術士第二次試験実施大綱

https://www.engineer.or.jp/c_topics/005/attached/attach_5482_1.pdf

 

今回は延期となりましたが、多くの資格試験において、この試験制度が変わる時の初年度は極めて重要な意味合いを持っております。

今までの傾向が、そのまま続くのかということが試験時の気になる所なるでしょう。

特に選択科目の集約の予定されていた専門分野では、その準備ができないなどの弊害が出るかと思われましたが、今まで通りの対策を行えばよいということになりました。

 

本年度は延期となりましたが、試験制度の改正は継続協議となっております。

また来年、再来年と試験制度の改正がなされる可能性があることを頭に入れながら、今年の試験を頑張りましょう。

 

試験制度が変更となる場合は突然決定されることが多く、受験者にとってはなかなか気持ちの落ち着かないところではあるのでないでしょうか?

記述式や口頭試験など、ある意味出たとこ勝負のような試験が多いため、何から手をつけてよいのかと考えている方の多いと感じます。

その場合は、試験の趣旨を確認しましょう。

 

技術士試験は、科学技術の専門的応用能力を有するかどうかを見る試験です。

最終合格率も10%台ではありますが、決して合格できない試験ではないと考えることができます。合格者も企業に勤めながら勉強を続けている人がほとんどです。

そういった人たちとの違いといえば、努力する気持ちがあるかないかという一言に尽きるでしょう。

 

試験制度が変わってしまった場合、今までの努力が水の泡だと、嘆きたくなる気持ちは良く分かりますが、それでも合格者が出ます。

 

試験は時の運も関わってきます。試験制度の改正などは自分ではどうすることもできないものです。こうしたものに捉われず、自分のペースを保てるように調整をしましょう。

どうする論文対策(練習方法その3)

2016年11月20日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

技術士論文試験は手書きです。普段PCを用いて文章を作成しているので、いざ手書きとなると書けない漢字が以外とあります。試験では略字はダメです。関、門、質等、普段略字を用いる場合が多い字でも、試験では略してはいけません。漢字をきちんと書くためには、子供時代に若返ったつもりで、ノート作成、日常業務等において練習しておく必要があります。これが、以外と時間が掛ります。(若返りに掛る時間には個人差があるため)日々の努力を惜しまないでください。

また、筆記用具にもこだわってください。シャープペンにも各種あります。私は業務では製図用のシャープペンを愛用しています。製図には便利でも、字を継続して書くには不便です。指先が痛くなってしまいます。小・中学生用の学習用シャープペンが継続して字を書くには便利でした。消しゴムも、昔ながらの消しゴムの他、最近ではノック式の物もあります。ひと文字だけ消す場合はノック式消しゴムが便利です。自分に合った物を探してください。

試験に向けた学習スケジュールは各自異なると思いますが、月に1回は論文を手書きしてください。継続して字を手書きする際の腕・指等の疲労の感覚、手書き文字の乱れ方等を体感しておくと良いです。美しい文字は必要ありませんが、読みやすい文字を継続して書くには知力より体力が必要です。場合によっては筋トレも必要と思われます。とにかくPCだけで論文の練習を行うことは、本試験に向けて片手落ちになる可能性があります。注意しましょう。

どうする論文対策(練習方法その7)

2017年01月14日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師

論文の見出し、文章の量は回答論文として重要です。見出しは1行で、文章の量が項目によって偏らないことが大切です。

そのためには、キーワードを適切に用いて記述することです。そのキーワードは、白書、各省のホームページ、専門分野は基本書、学会等のホームぺージから整理しておきます。なぜなら、技術士は国が認めた資格ですから、国の方針等を理解したうえで、自分の考えを述べる必要があるからです。

どんなキーワードを用いているかで記述者が何をどの程度理解しているかが伺えます。そこを、採点者は見ています。それなので、キーワードの整理は非常に重要です。キーワードを用いてスキの無い文章、突っ込まれない文章を記述する練習が大切です。

キーワードは膨大で何をどのように整理すれば良いのか、雲をつかむようで難しいかもしれません。でも、心配ありません。市販のキーワード本、基本書、白書等を精読することで十分です。7月の試験までには十分できます。キーワードを用いて自分の考えを述べる練習もできます。まだ、1月です。3月末ぐらいまではキーワードの整理に時間をかけても大丈夫です。地味でつまらない作業ですが、これをやるか、やらないかで、記述された論文の出来栄えが大きく異なります。がんばりましょう。

 

出願時における受験部門(科目)選択でお悩みの方へ

2017年02月21日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

技術士第二次試験を受験するうえで、まずは技術部門・選択科目を決めなくてはいけません。

「建設部門」までは決まっているが、自分の専門がよくわからないという受験生が多々見受けられます。

私の場合、「道路」が専門ということで「道路科目」で受験しましたが、同じ「道路」が専門でも「施工計画、施工設備及び積算」で受験する人、「土質及び基礎」で受験する人など様々です。

この違いは何を対象とするかによって変わるものです。

「道路」が対象物であってもゼネコン関係者で「施工計画」を主にやっている人もいれば、コンサル関係者で「軟弱地盤の設計」を中心にやっている人もいます。

よって「つくるもの」を対象に考えれば「道路」や「港湾及び空港」などが選択され、

「使用する技能」を対象に考えれば「施工計画」「土質及び基礎」「鋼構造及びコンクリート」などが選択されます。

こう考えると、誰でも2つの科目(又は別部門)を受験することが可能なんだとわかりますね~

「環境」が専門の人は「建設部門、建設環境」「農業部門、農村環境」「環境部門、環境保全計画」など視点の違いはあると思いますが、色々な受験が可能になりそうです。

では、どちらで受験するか悩んでいる人はどうすればよいのでしょうか。

一番大事なのは取得する「目的」でしょう。

「ただ何でもいいので技術士が欲しい」という人もいれば、「仕事を受注するために特定の部門が欲しい」という人もいます。

目的に応じて、受験選択範囲も変わってくるのでしょう。

また、過去問で判断するのも大事です。

どちらのほうが合格できそうか過去問を実際に解いてみて判断するのもOKかと思います。

まずは「とにかく1つ目を合格したい」という思いが一番強いのが本音でしょうから。

悩んで答えが出ないときは、このサイトの講師に相談するのがよいですね。

技術士倫理網領⑧⑨信用の保持、相互の協力

2017年04月10日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士は、信用を失うような行為を行ってはいけません。

今回の技術士倫理網領は、近年言われているコンプライアンスの遵守に近い内容となります。

 

条文:技術士は、品位を保持し、欺瞞的な行為、不当な報酬の授受等、信用を失うような行為をしない。

 

官製談合など、公務員法の法律などにより禁止されているもので、不当な報酬の要求を行えば、不法行為として刑事処罰されます。

しかし、民間業者同士の取引であっても、不当な報酬の要求は、罰則はないにしても、コンプライアンス違反として、社内で懲戒処分となります。

技術士は、設計担当などの立場を利用してこうした業者への有利な計らいをする見返りとしてキックバックなどの報酬を要求することが出来てしまいます。

実際に施工や製造を行う下請け業者は、その担当者の意見で仕事がなくなる可能性もあるのですから、こうした要求にも秘密裡に応えてしまうような関係ができやすい状態です。

会社間の契約は、オープンで公正なものでなければ、社会的な信用を得ることが出来なくなります。

個人的に下請け業者などに対して金品の要求や受け取りを行うなどは技術士倫理網領に違反するだけでなく、所属する企業の社会的な信用失墜につながります。

 

 

条文:技術士は、相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力するように努める。

 

技術士は相手の立場に立った協力関係を築く必要があります。

それは、他の分野の技術士や依頼主や雇用主など様々な利害関係者との間の関係になります。

これは技術士は、国際的な問題にも技術で解決するようになるといった、技術士資格の大きな目的の達成にも必要不可欠なものです。

また、近年こうした信頼関係を築けなかったことによる様々なハラスメントの問題にもつながっていきます。

大きな仕事を行うためには多くの人を動かし、その関係を良好に保つ必要があります。

この網領の条文はそのヒントとも言えます。

 

技術士二次試験の問題で失敗してしまうときは脳の使い方を見直そう

2017年04月10日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

そんなときは失敗を分析することをはじめてみましょう。問題を解くことに失敗したときは大きな問題を未然に防ぐチャンスでもあります。なぜなら、失敗と脳の使い方には密接な関係があるからです。とくに繰り返し同じ失敗をしてしまう問題について注目してみましょう。

脳には無意識に行動をとる習慣があります。たとえば、二次試験対策のために口頭で質問に答える練習をしていたとしましょう。答え合わせをしたとき、いつも失敗してしまう問題があるはずです。失敗してしまう問題の傾向に「論理的な理由付けが欠けている」ということがあったとします。その場合、あなたの脳は「質問に対して論理的な理由付けをして解答すること」が苦手だということになります。

行動経済学の研究を行っているダニエル・カーネマンという教授がいます。彼の著作『ファスト・アンド・スロー』のなかでシステムAとシステムBという概念が説明されています。この研究では人間がシステムAが「無意識的な行動」とされ、システムBが「意識的な行動」とされています。そして、生活のなかではほとんどシステムA(つまり無意識的な行動)が行われており、システムB(意識的な行動)は脳を使おうとしないと行われないとされています。

「行動経済学」と聞くと「経済の話なんて技術士になる自分には関係ない」と思ってしまうかもしれません。ですが、その考え方はとても損をしています。なぜなら、行動経済学は人が行動をとる心理的な要因を研究している学問だからです。技術士試験の勉強でいそがしいなかで、わざわざ本を読む必要はありません。効率的に学習をすすめるために、ここで紹介した「システムA」と「システムB」の違いを理解だけしておきましょう。少し意識するだけでも、脳を日常的に使えるようになって、学習効率もよくなっていきますよ。
 

技術士二次試験に向けて脳を活発に!食事管理で毎日がかわる

2017年04月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

技術士二次試験の勉強、はかどっていますか?脳を活発に活動することが効果的な学習のカギです。そして、脳を活発に活動させるためには食事管理が大切です。

「仕事おわりに技術士試験に向けて勉強をしよう」周りの社員や上司からの期待を受けていることもおおく、試験合格のプレッシャーが強くありますよね。そのため、一生懸命に勉強しようという方は多いのですが、「やる気がうまく出なくて困ってしまう」という罪悪感に悩まされている人もいます。やる気が出ない原因は、ひょっとすると食事管理にあるかもしれませんよ。

「やる気が出ている状態」とは脳が活発に動いている状態のことをいいます。意欲的に何かチャレンジをしてみようとか、ちょっとした逆境に負けづらい状態です。脳にちょうどよいエネルギーが送られていると、この状態をつくりあげることができます。

具体的に考えてみましょう。脳が活発に動くためには血糖が十分に蓄えられている必要があります。血糖が多すぎると消化することにエネルギーを使ってしまいますし、少なすぎても栄養不足でよくありません。ちょうどよいエネルギー状態にするために「腹八分目」の状態をキープしておくことが大切です。

「仕事で疲れているのに、ご飯を軽くすませるなんてできないよ」

そう思うのは当然です。食事をたべるガマンができない場合は運動を取り入れてみましょう。散歩するていどの簡単な運動でかまいません。運動をする時間をとることが難しい場合は日常に運動を取り入れてみましょう。たとえば、外を歩くときにファッションショーのようにまっすぐな線を踏むように歩いてみる、体中の筋肉を意識的に動かしながら歩いてみるといったことでもカロリーを消費するための運動としてはちょうどよいです。

食事と運動のバランスを調節して、脳が活発になるように工夫してみましょう。食事で摂取するエネルギーを管理するだけでも十分に学習の効率化ができますよ。
 

技術士倫理網領⑩⑪法規の遵守等、継続研鑽

2017年04月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

技術士は、自分の舞台がどこであろうとその地域の法令を遵守しなければなりません。

 

条文:技術士は、業務の対象となる地域の法規を遵守し、文化的価値を尊重する。

 

国際化が進んだ現在では、建設工事などが海外の現場であるなどということもよくある話となりました。

その際に、その国の関係する法規を守った業務を行うことはもちろんのこと、その国の文化も理解し、その価値を尊重し業務にあたらなければならないということを示しています。

中東などの産油国であれば、作業員の中にはイスラム教徒が多くなると思われます。

そうした人たちの理解を得るためにもその文化的価値を尊重し、礼拝など一日の宗教的な決まり事を迫害するといった行為の自重を促しております。

これは、現在のダイバーシティ経営などといった国際化に関連したものにも十分つながる内容であると考えられます。

 

条文:技術士は、常に専門技術の力量並びに技術と社会が接する領域の知識を高めるとともに、人材育成に努める。

 

技術士試験に合格して終わりではありません。

技術士としての知識を常に向上させ、様々な方法により、社会をよくしていくように努めなければなりません。

また、技術士として登録するということは監督技術士として後進の技術士指導の資格も同時に得ることとなります。

その際に、技術士となりうる人間に成長の機会を与え、その人間性も高めることで、技術士資格の名誉向上に努めなければならないということを示しています。

技術士として、常に技量を向上させ、後進の育成に力を入れる義務があると言えるでしょう。

 

技術士倫理網領は以上ですべての条文となります。

技術士一次試験の技術者倫理の内容と照らし合わせて、おさらいをしてみましょう。

必須科目の択一式はまだ終わらない?

2017年04月17日 作成 / 執筆:スマート技術員講師

以前、択一試験は今年度(平成29年度)で終わり、来年度からは論文による記述式に変更すると伝えていましたが・・・

まだ「できない」との情報が流れていますね~

技術士会は来年度から変更したいそうですが、肝心の文部科学省が決断できないようで・・・

実際は、文部科学省にそんな余裕がないのでしょう。

別の問題で大騒ぎなので・・・

「○下り斡旋問題」が沈静化するまでは・・・

が本音なのでしょう。

それに伴い、択一試験もそうですが、受験申込書(業務経歴票など)も変わらないことが予想されます。

来年度からは、業務内容の詳細(720文字)の文字数が変わると言われていたので、来年度は再構成しなくてはいけないとも言われていました。

ですが、変わらないのであれば、今年度完成形にしたものは来年度も再利用できることになります

(不合格という悪い想定をした場合ですけどね(笑))

今年が初受験でとりあえず慣れるための参考受験であっても、受験申込書(業務経歴票など)は添削し、しっかりとしたものを作成しておいたほうが来年につながることになりそうです。

来年は無くなるから択一は適当に・・・と考えている人は、考え直さなくてはいけません。

来年につながると思えば、今年からしっかり勉強できるのでは?と思い、不確定ではありますが、情報を伝えることにしました。

論説や口頭試験時、自分の考えと一般論がごちゃまぜになっていませんか?

2017年05月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師

 記述式筆記試験や口頭試験、業務経歴など「相手に説明する」試験が多い技術士二次試験ですが、説明の仕方がわかりづらくなっていないでしょうか?

ただ事柄の特徴を説明する場合と、自分の考えを説明する場合とでは少し要望が異なります。

 

「一般的に言われていること」=「自分の考え」と考えている人が意外と多い

 

まず、大学などの講義を聞いて、試験問題を解くテストが多い日本では、講義内容=自分の考えと思っている人が意外と多いということを認識しましょう。

 

例:少子化対策についてあなたの提案する自治体での取り組める内容について述べよ

 

この場合、既に行っていることや聞いたことのあることはこの例題の回答にはなりません。

幼児医療費の自治体負担や、幼稚園などの保育料補助などを提案しても「あなたの提案する」というものにはなりません。

この場合、行政分野の例ですので、すぐに思いつかない方もいらっしゃると思いますが、自分の専門分野に置き換えて考えて見てください。

専門書などに記載されている項目をそのまま書いても、自分の提案するものにはならないということに気が付くはずです。

 

課題への対策を考える

 

技術士は新たな課題を自分の専門技術で解決することを生業とするものです。

試験時にも、自分の経験や今まで学習した内容などから、課題に対する対策を考えることができるはずです。

試験内容も過去問題などから「地球温暖化」や「高齢化社会」、「災害発生時の対策」など絶対的な正解がないような部分からの出題が多くあります。

試験では、「課題解決能力」を見ているものと考えられます。

 

普段から考えるくせをつける

 

こうした出題に対する対策として、普段から何気ないニュースなどを自分で考えるような訓練が必要です。

例えば、「株価が下がった」というニュースを見て、原因は何なのか?ニュースで解説している内容が本当に正しいのかと言ったように自分で考えるようにしてみましょう。

あるニュースで、円高が原因で輸出関連企業の業績悪化による株価下落などという解説を聞いた場合、鵜呑みにするようなことは厳禁です。

輸入に関連する企業は業績がよくなるのでは?など自分なりの仮設を立てて、実際に起こっていることの「本当の原因」を考えるようにしましょう。

 

考えを追求し行くと、オリジナルな結論に到達する可能性は高いです。

普段からあまり考えることが少ない人は、これが本当に正しいのかと不安になると思います。しかし、大切なのは「相手に説明して理解してもらえる」ことです。

考えた結果によっては「なるほど」「それは斬新だ」となる場合もあります。

 

現在ある知識と経験から、自分だけの考えが回答できるようになりましょう。

技術士二次試験の問題に取り組めない?マンネリ化を活用しよう!

2017年05月24日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「技術士二次試験、がんばりたいけど三日坊主で勉強がつづかない……」と困っていませんか?実は三日坊主を克服するにはマンネリ化がカギを握っています。

マンネリ化と聞くと、なんとなくネガティブなイメージがありませんか?惰性とか、怠惰な印象をもつはずです。ですが、脳科学の研究者池谷裕二博士は著書『のうだま』のなかで、「三日坊主は脳がそうさせている」と述べています。

マンネリ化は馴化と表現されます。広辞苑で馴化の意味を調べてみると「異なる環境に移された生物が、次第になれて、その環境に順応した性質をもつようになること」と説明されています。異なる環境に移動することはストレスがかかることです。そのため、異なる環境に入ると、元の環境に戻ろうとしてしまいます。元の状態に戻ろうとする作用のことを恒常性といいます。

最初に環境を変える段階では苦労を感じるでしょう。ですが、次第になれてマンネリ化(馴化)した状態になってしまえば、勉強することが日常となります。歯を磨いたり、顔を洗ったりすることと同じように勉強ができるようになります。

そのためには作業興奮を活用しましょう。勉強をしようとやる気がでないときでも、教科書をひらいたり、ノートとペンをもってみたりしてみます。どんなに小さなことでもかまいません。少しでも行動をはじめると、脳は自然とやる気をだしてくれます。それだけ、脳は環境に左右されやすく、だまされやすい特徴があります。やる気がでないと思って休んでいると、やる気は出てくるでしょうか?答えはNoです。いつまでもやる気はでてきません。やる気をだすコツは環境を変えてみることです。

技術士二次試験の勉強にうまく取りかかれないとき、小さなことからでも手をつけてみましょう。脳の作業興奮が働いて、自然とやる気がでてきます。そして、毎日勉強する習慣がついてしまえば、勉強すること自体が苦痛ではなくなります。脳の仕組みを利用して、効果的に勉強を進めていきましょう。

「総監は法律試験でもある」と割り切る

2017年06月04日 作成 / 執筆:技術サムライ講師

総監の試験は、総監以外の20部門と問われる内容が大きくことなります。

科学技術と直接的には関係のない設問が多くなります。
総監試験は、経営の試験であり、リスクマネジメントの試験でもあります。

 

それと同時に、法律の試験でもあります。

 

例えば、平成28年度の択一試験の問11では、つぎのような問題が出ました。
「 」内の知識を問う設問です。

 

『使用者は、原則として、労働者に、休憩時間を除き、1日に「8」時間、1週間に「40」時間を超えて労働させてはならない。

使用者は、労働者に対して、毎週少なくとも「1」回の休日か、4週間を通じ「4」日以上の休日を与えなければならない。

使用者は、原則として、労働者が6ヵ月以上継続勤務し、その6ヵ月間の全労働日の8割以上を出勤した場合は、「10」日(継続又は分割)の有給休暇を与えなければならない。』

 

これは、労働基準法の「労働時間」に関する第32条第1項、「休日」に関する第35条第1項と第2項、「年次有給休暇」に関する第39条第1項、の知識を問うています。

 

そして、これは5つの管理技術(経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理)のなかの、人的資源管理に必要な知識です。

 

労働基準法に違反があった場合には、労働基準監督署による是正勧告がなされる場合があり、さらに悪質な場合には、法人や事業主が書類送検されます。

 

人的資源管理のまずさが、組織の評判を落とし、収益を下げて、経済性管理に悪影響を及ぼします。

 

そのほかにも、平成28年度の択一試験では、問13が「男女雇用機会均等法」でした。
問17が「サイバーセキュリティ基本法」、
問19が「知的財産権・著作権」、
問21が「マイナンバー制度」、
問26が「製造物責任法」、
問27が「安全衛生法」、
問31が「公益通報者保護制度」、
問32が「労働契約法」(パワーハラスメント)、
問35が「放射性物質汚染対処特措法」、
問37が「環境影響評価法」についての設問です。

 

40問中10問と、まさに25%が直接的に、法律知識を問うています。

 

総監は、法律の試験でもあると、割り切って、直前期のいまは、知識を詰め込むことがよいでしょう。

合格に繋がる論文を書くのに大切なことは?(その2)

2017年06月09日 作成 / 執筆:タートル講師

前回、合格に繋がる論文には「問われていることに対して全て答える」ことが重要だと述べました。

もう1点、合格に繋がる論文に仕上げるコツを紹介したいと思います。

 

■課題と解決策を対応させる

これも当たり前と思われるかもしれませんが、やはり意外と出来ていない方が多いです。

例えば次のような問題が出たとします。

 

(問題文の前書き部分は省略します)

(1) コンクリート構造物において、維持管理の業務サイクルを実施するために検討すべき項目を、建設分野に携わる技術者として多様な観点から記述せよ。

(2) 上述した項目のうち、あなたが重要であると考える技術的課題を1つ挙げ、実現可能な解決策を2つ提示せよ。

(3) あなたが提示した解決策がもたらす効果を具体的に示すとともに、想定されるリスクやデメリットについて記述せよ。

(平成27年度 建設部門 鋼構造及びコンクリート科目)

 

このような問題の解答では、次の2つのミスが良くあります。

・指定された個数を満たさない解答を書いてしまう(ミス1とします)

・解決策の内容が課題の解決に繋がっていない(ミス2とします)

 

まずミス1についてです。この問題文では「技術的課題を1つ」、「解決策を2つ」と個数の指定がされています。それなのに「課題を1つ、解決策も1つ」で論文を書いてしまったり、「課題を1つ、解決策を3つ」書いてしまうようなミスがあります。

解決策が指定数より少ないのは論外ですが、「よく知っているから」とばかりに指定数を超えた解答をすることも出題の要求に反することですので、厳禁です。

 

次にミス2についてです。例えば課題として「担い手が不足する状況下で、どうやって維持管理の業務サイクルを保持するか」というようなことを書いているのに、解決策がそれに直結しないことを述べているようなケースです。

こういう場合には、「ICTの活用で業務の効率化を図る」というように担い手不足を解消する方法を述べる必要があります。それなのに「維持管理にかかるコストを縮減する」というような解決策を挙げているケースがあります。確かに維持管理をしっかり行うためには無駄なコストを縮減して本質的な部分に予算を集中することは大切ですが、「担い手不足の解消」という話には直結しません。

こういうような、「大掴みの話や一般論としては間違いとは言えないが、設定した課題に対する解決策にはなっていない」というミスはよくあります。

 

まずは指定された個数を守ること、そして解決策として述べることが「あなたが挙げた課題」を解決することに直結するのかをしっかり確認しましょう。

 

 

*論文の書き方に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。

 合格に繋がる論文を書くのに大切なことは?(その1)

 

*筆記試験対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。

 

技術士二次試験申し込みのストレスでつぶれそうならグルーミング

2017年06月29日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

「勉強をがんばっているのに、技術士試験のレベルが高すぎて困ってしまう!」そう思って頭をかきむしったりしていませんか?実は、その行動、体がリラックスを欲しているサインかもしれません。

技術士二次試験の勉強、とてもストレスがたまるのではないでしょうか。合格しなければいけないという会社からのプレッシャーや家族からの期待。ストレスでイライラ状態がつづいているはずです。ストレスを和らげることも試験対策のうちの一つです。特に、長期的な勉強がつづく場合、うまくストレスのケアをしてあげなければ、心身ともに体調を崩しかねません。そこで注目したいのがセロトニンの分泌を促す「グルーミング」という動作です。猫や犬が毛づくろいをしている姿を見たことがあるはずです。あの動作は、かゆいから行っているだけではなく、ストレスを和らげるために行っていると考えられています。

ラットをつかった実験で、ラットに急激なストレスを与えて反応を確かめるものがありました。ラットはストレスに反応して、鼻をこする動作を始めます。なぜ、鼻をこするのかというと、刺激によってセロトニン神経が活性化され、ストレスに対抗しようとしているからです。ラットが意識的に行っているのではなく、脳が自然と動作をとらせているのでしょう。人間においても、ストレスや緊張状態にあるとき、腕組みをしたり、両手を組んだり、手をこすったりすることがあるでしょう。これらの行動はすべてセロトニン神経を活性化するためだと考えられています。

グルーミングのような自分や他者になでてもらう作業は、ストレスを緩和させる作用があります。試験勉強で極度のストレス状態が継続しているとき、家族や友人などに背中をさすってもらいましょう。脳はストレスを感じると、脳下垂体から脳幹を通り、皮膚に刺激を与える(グルーミングをする)ように指令を出します。勉強のストレスで落ち着かないとき、グルーミングを試してみましょう。少しずつ、気持ちに落ち着きが出て、ストレスがじんわりと解消することがわかるはずです。

総監の法律問題―直前期は目的条文の通読を

2017年07月02日 作成 / 執筆:技術サムライ講師


法律で目的条文は、その法律のエッセンスです。
そのため、試験対策の締めくくりに目的条文を通読しておくことがおすすめです。

 

人的資源管理と安全管理にかかわる労働安全衛生法第1条(目的)を挙げてみましょう。

 

穴埋め形式にしてみましたので、まず、類似した用語を入れてみてください。
つぎに、選択肢から適切な用語を選んで解答案をつくってみてください。
そして、解説を読んでみてください。

 


労働安全衛生法は、( 1 )法と相まって、労働災害の防止のため、( 2 )の確立、( 3 )の明確化及び( 4 )の促進の措置を講ずる等その防止に関する総合的計画的な対策を促進することにより職場における労働者の( 5 )を確保するとともに、快適な( 6 )の形成を促進することを目的とする。

 

選択肢
A.労働基準
B.労働者災害補償保険
C.危害防止基準
D.安全と衛生
E.安全と健康
F.自主的活動
G.責任体制
H.職場環境
I.作業環境

 

解説
1.(A)労働安全衛生法は、安衛法と略されます。昭和47年に労働基準法第5章(安全及び衛生)を分離独立される形で制定されました。労基法の知識は、5つの管理技術の「人的資源」で必須で、よく出題されます。

 

2.(C)
3.(G)
4.(F)


「危害防止基準の確立、責任体制の明確化、自主的活動の促進」がセットです。

ここで、責任体制の明確化は、情報の伝達や意思決定にもかかわる内容になります。そのため、5つの管理技術の「情報管理」に絡んできます。また、自主的活動の促進は、ISOの国際基準やPDCAサイクルとも関係してきます。

 

5.(E)安全と健康
6.(H)職場環境


このあたりは、知らないと空欄を埋められません。ですから、「ひょっとすると出題されるかもね」と気に留めながら、青本を読んでおくことで、本番で対応できる確率を上げておくとよいでしょう。

暗記と暗唱の理想的な比率は?技術士システムを有効活用しよう

2017年08月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師

学習の基本は「暗記」と「暗唱」の組み合わせですが、それぞれにかける勉強時間のバランスはとれていますか?暗記とは学習して脳に情報をインプットすること、暗唱とは覚えた情報を何らかの形でアウトプットすることを指します。もう少し技術士試験に照準を合わせて具体的に言うと、前者は教科書や参考書を開くことであり、後者は問題集を解くことです。この両軸によって私たち人間の脳は学習しているという意見に異論はないでしょう。

では、学習に欠かせないインプットとアウトプットのバランスはどの程度に保つと効果的なのでしょうか。どちらも大切であるし、わざわざバランスを考えなくても勉強の成果を上げることはできます。ですが、最適だと思われる時間の割り振りをすることで、短い学習時間をより充実したものに変えることができます。教育の現場でこのバランスについて研究した学者がいました。それが教育心理学の博士として歴史に名前を残したアーサー・ゲイツ(1890-1972)です。彼の名前は広く知られてはいませんし、日本語の書籍ではベネディクト・キャリー著『脳が認める勉強法』で紹介されるエピソードの一部として紹介されている程度ですが、重要な実験を行った研究者です。

ゲイツ博士はある学校のクラスを対象に暗唱の実験を行いました。文学作品に出てくる一説を暗記して、暗唱するというシンプルな実験です。その結果、学習効果を最大限に引き出すバランスが明らかになりました。全体の30%から40%を学習(インプット)の時間として使い、残りの時間を暗唱(アウトプット)の練習に使うことが最も適切だと発表しています。

ただし、ゲイツ博士の発見は学校の生徒を対象にした実験によるものです。高学年の生徒を対象にした実験ほど、インプットの時間は短い方が効果的だという結果になりましたが、成人の脳がまったく同じ学習バランスが最適とは証明されていません。また、個人差も当然あるでしょう。ですので、あくまでもインプットの学習時間が3割から4割を目安にして、自分に最適な学習時間を見つけていくとよいでしょう。

技術士システムでは過去の問題が用意されているので、インプットしたあとはストップウォッチや時計で時間を計りながらきちんと暗記できているかアウトプットの学習も行いましょう。インプットとアウトプットの両軸を鍛えることで、学習効果はアップします。

特許を出願したことありますか

2017年09月24日 作成 / 執筆:技術屋NR講師

口頭試験では、特許について聞かれることがあります。

私は、機械部門の時も電気電子部門の時も聞かれました。

・特許を出願したことはありますか?
・特許は何件くらい出願しましたか?
・特許はどのような内容ですか?
・あなたが筆頭発明者として出願しましたか?

などなど、いろいろな質問の仕方で特許に関して聞かれた実績があるようです。

これは、「特許」を出願することが、「技術士」としてふさわしい業務のうちの一つと
考えられているからだと思います。

この「ふさわしい」には、以下の2つの側面が考えられます。

1.技術的側面

特許を出願されたことがある方はご存じでしょうが、特許の明細書には、
「こういう課題があり、その課題を解決するためにこのような発明をし、
このような効果があることが確認できた」ということを書きます。
これは、技術士第二次試験の内容である「課題解決能力」が求められるもので、
「課題解決能力」があるかどうかの判断の一部として使われるのかと思います。


2.法律的(精神的)側面

口頭試験で「特許法」について聞かれることはないと思いますが、その精神は
理解しておく方がよいと思います。
「特許」は、一般的には「発明を独占して使用できる権利を与えるためのシステム」という
イメージだと思いますが、それは、「特許」の片面だけしか見ていません。
「特許法」的には、「産業の発展のために発明を公開してもらい、その代償として
一定期間独占して使用する権利を与えるためのシステム」という感じだと思います。
特許法第一条にある「産業の発達に寄与することを目的とする」は、技術士法第一条にある
「科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする」に通ずるところがあると思いませんか。


以上の二つの側面が把握できれば、おのずと、どのように回答したらよいかご理解いただけると思います。

<参考>
特許法 第一条
この法律は、発明の保護及び利用を図ることにより、発明を奨励し、もつて産業の発達に寄与することを目的とする。

技術士法 第一条
この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
 

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