2017年05月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 14
技術士二次試験の筆記問題、解答チェックをするとき、漠然と答え合わせをしていませんか?仮説を立てて答え合わせをした方が集中力はアップします。
テキストや問題集の読み込みをするとき、漠然と読むよりも仮説を立てて読解を進めていく方が身につくスピードが断然あがります。たとえば、テキストで学習するスケジュールを立てたとき「1日5ページ読み進めよう」「1日20個あたらしいキーワードを覚えよう」という目標を立てていませんか?決められた期間でタスクをこなしていくことは大切ですが、学習効率を考えると「今日のノルマは5ページだから5ページ読むだけでいいや」とページをめくると記憶に定着しづらいです。なぜなら、脳はアウトプットを前提に情報を取り込んだ方が記憶に残りやすい仕組みになっているからです。
ジャーナリストの日垣隆さんの著書『情報の「目利き」になる!──メディア・リテラシーを高めるQ&A』という本のなかで情報をインプットするコツが紹介されています。1つは締め切りを意識して取り組むこと、もう1つが仮説を立てて情報を読むことです。書籍のなかで言及されている文脈とは異なる部分もありますが、試験勉強についても同様のことが言えるでしょう。試験勉強には試験日という締め切りがあります。しかし、仮説を立てて学習することについて、イメージがしづらいしづらいでしょう。ここでは技術士の専門性がどの分野であってもイメージしやすいように英語学習を例に考えてみましょう。
たとえば、英語試験の代表的なものでTOEICがあります。TOEICでは短い時間のなかでたくさんの文章を読まなくてはならない場面があります。2分で200単語くらいを読まなくてはいけません。英単語をひとつずつ読んでいたとしたら、まず間に合いません。そこで、先に問題文を読み、解答になるであろうキーワードを文章のなかから探していきます。「15時からの予定はなにがありますか?」と聞かれている問題であれば時間と予定しているイベントについて情報を拾っていけば十分です。解答になるであろう部分ではない人物名や登場人物の細かい設定は漠然と記憶にとどめておけば十分です。解説されている内容のどこが本質的で、技術士の知識として必要なのか予想をしながら問題に取り組んでいきましょう。
もちろん、予想が外れることもあるでしょう。気にとめていなかった部分が重要とされることもあります。認識が間違っていたとしても、仮説を立てて取り組んでおけば記憶に残りやすくなります。仮説を立てて効果的に記憶していきましょう。
2017年06月23日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 14
成功する人は才能のある人だろうか?幸運な人だろうか?
アメリカの心理学者アンジェラ・リー・ダックワースによると、最も大事なことは「やり抜く力」だという。
努力が大切なことは、多くの人が語っているが、彼女はこれを次のような数式で示した。
スキル=才能✖️努力、成果=スキル✖️努力
才能がある人が努力すればスキルを身につける。でも、例えば才能豊かなAさんの半分しか才能がない
Bさんでも、Aさんの倍の努力をすれば同じぐらいのスキルを得られる。そしてAさんよりも倍の努力を
継続すればBさんはAさんより倍の成果を得るという。
7月17日まで1ヶ月を切りました。
ラストスパートに頑張っている人も多いと思います。
大切なことは、技術士に合格することではなく、技術士として活躍する姿をイメージして、努力を
継続することです。今年の筆記試験と口頭試験で合格しても、それはスタートであって、ゴールではない。
どのような技術士になりたいのか、どのように技術士として活躍するのか、そんな将来の姿を思い浮かべ、
それに向けて、長期的にやること、中期的にやること、短期的に頑張ることを思い描いて見てはいかが
でしょうか?
ちなみに、有名な投資家のバフェットは仕事で成功するための秘訣を次のように述べています。
1)仕事で重要な目標を25個書き出してみる。
2)そのうち特に重要な目標のうち5個にマルをつける。
3)マルのつかなかった20個の目標の脳裏に焼き付けて、二度とこれに関わらないようにする。
人生の時間もパワーも有限です。限られた人生の中でやるべきことを決めるのと同じように、やらない
ことを決めることも大切だという。
人生の選択と集中をして、絞り込んだ目標に時間とパワーを注ぎ込んで、やり抜くことが成功の秘訣だという。
まずは、7月17日までは、技術士の二次試験(筆記試験)に集中して、やり抜きましょう!
2017年06月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 14
技術士二次試験の問題がうまくできなかった過去の挫折、トラウマになっていませんか?
「レジリエンス」という言葉を聞いたことはあるでしょうか。近年、医学・心理学・社会学など学問の分野を超えて注目されているキーワードです。レジリエンスとは「反抗」「跳ね返り」などの意味があり、一度マイナスになったものが復活した際に過去よりも高い数値で回復することを意味します。たとえば、心理学的な分野で注目されているのが、精神疾患とレジリエンスの関係です。うつ病にかかる患者の数は、近年とても増加しています。なかにはうつ病の経験を乗り越えて技術士試験に取り組んでいる方もいるでしょう。うつ病の患者が、その病を克服したとき、うつ病になる以前よりも逆境や精神的なストレスに対する抵抗力が強くなるケースが確認されています。
ただし、すべてのうつ病患者が病状の回復後に精神的ストレスに強くなるわけではありません。なかには以前よりもストレスに弱いままの状態で苦しむ方もいます。心理学において、レジリエンス的な回復をする患者は過去の問題を直視し、立ち向かうことがカギとされています。たとえば、上司との人間関係が原因でうつ病になった場合に、会社員としての生活から逃避するのではなく、「どのように上司などの人間関係と向き合うべきか」を判断し、直面することが大切とされています。もちろん、パワハラやセクハラなど、一時的に逃げるべき瞬間はあるでしょう。ですが、どこかの段階で自分自身が抱えている課題や克服するための方法を考え、直面する必要があるということです。
このレジリエンスという考え方は技術士二次試験でも同じように考えられるでしょう。過去に一度でも失敗して合格できなかった経験がある人ほど「次もダメじゃないか」「失敗するのがこわいから受けたくない」といった課題を抱えているはずです。ですが、以前に合格できなかった問題、たとえば学習時間が思うように捕れなかったとか暗記が得意ではなかったとか、課題として抱えているものを見つけてみましょう。そして、自身が抱えている問題は学習によって克服できるものですから、諦めずに挑戦してみることがレジリエンスという考え方では大切です。逆境をバネに、挑戦を続けていきましょう。
2017年06月27日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 14
「技術士二次試験が近づいてきた……緊張が高まって夜も眠れない!」と精神的に追い込まれていませんか?1日15分でタッピングをすれば、精神的にラクになり、心がホッと軽くなります。
「タッピング」とは、名前のとおり、タッチすることを繰り返す動作のことを言います。家族や友人、恋人と15分ずつ体を「ぽんぽんっ」と軽快な鼓動に似たリズムで叩きつづける動作です。単純で誰にでもできるタッピングですが、心理療法の世界でその効果に注目が集まっています。タッピングを15分続けるだけでセロトニンの分泌が適切に行われるようになり、心がリラックスすることがわかっています。
セロトニンとは脳が分泌するリラックス効果がある成分です。セロトニンを聞いたことがない人でも、セロトニンと並んで三大神経伝達物質とされる「ドーパミン」や「ノルアドレナリン」などであれば耳にしたことはあるでしょう。セロトニンが適切に分泌されないと、うつ病になることもあるほど。精神的なバランスを維持するためには大切な分泌物がセロトニンです。うつ病を治療する場合、投薬によってセロトニンの分泌を促しますが、タッピングが注目されているのは2人でタッチし合うだけで簡単に効果が得られるところ。ある調査結果によると、遺伝性の神経系の障害がある人でも、タッピングにより感情が豊かになり、幸福感に満たされるとわかっています。
ですが、誰かにタッピングをお願いするのが大変だという場合もあるでしょう。その場合は一人でタッピングをするだけでも、セロトニン分泌の効果があるとされています。もともと、ほ乳類は仲間同士で毛づくろいをしたり、互いに体をふれあったりすることで精神の安定を維持してきたと考えることもできます。そう考えると、わずかなボディータッチも敬遠される現代社会にうつ病が増えているというのも納得ができるでしょう。試験の日程が近づいて精神的に落ち着かないとき、15分間でいいのでタッピングを試してみましょう。心が安定してきて万全な精神状態で試験に挑めるようになります。
2017年07月25日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 14
暗記する勉強に時間をたくさん使ったにもかかわらず、記憶に定着せず、たくさんの学習内容を忘れてしまうという経験をしたことはありませんか?
AXS技術士学院では過去問題を学習の中心としています。過去に出題された問題を解くことが技術士試験の取得点数をアップすることは理解できると思いますが、実際に脳の特性を生かした学習法であるということもわかっています。技術士試験だけではなく、学習作業全般に共通することです。
以前、「エビングハウスの忘却曲線」について「技術士の筆記試験に合格するための暗記術!脳の仕組みを活用しよう」という記事で紹介しました。
「記憶を忘れる」ということにネガティブなイメージを持ちやすいですが、忘却する作業は必要な情報だけを保存するための取捨選択作業でもあります。1日のなかで私たちはたくさんの情報に触れますから、必要なものとそうでないものを脳は区別して、忘却という作業を行っています。
イギリス人の研究者にフィリップ・ボスウッド・バラードという人がいました。彼は記憶が衰退していく作業がある一方で、「記憶の成長」ともいえる現象を発見しました。それを彼は「レミニセンス」と呼んでいます。教師をしていたバラードはある詩の一節を黒板に書き、生徒たちに覚えるよう言いました。記憶した直後、2割程度しか覚えられなかった生徒たちが、数日後になると4割程度まで覚えられる現象が確認されました。もちろん、詩に触れたのは最初に1日目だけで、その後は触れていません。数百回に渡り、同じ実験を行いましたが、結果は同様だったと報告されています。
脳には「保存する機能」と「検索する機能」がそれぞれあるとわかっており、情報に触れたばかりのころはうまく検索できないが、数日経過すると検索ができるようになると考えられます。学習したばかりのないようなのにうまく過去問題が解けず、焦ることもあるでしょう。ですが、脳にはレミニセンスという記憶を成長させるとも言える機能があるので、あまり落ち込まず、気持ちに余裕をもって学習を進めていきましょう。
2017年01月14日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師 / 閲覧数(月間): 13
論文の見出し、文章の量は回答論文として重要です。見出しは1行で、文章の量が項目によって偏らないことが大切です。
そのためには、キーワードを適切に用いて記述することです。そのキーワードは、白書、各省のホームページ、専門分野は基本書、学会等のホームぺージから整理しておきます。なぜなら、技術士は国が認めた資格ですから、国の方針等を理解したうえで、自分の考えを述べる必要があるからです。
どんなキーワードを用いているかで記述者が何をどの程度理解しているかが伺えます。そこを、採点者は見ています。それなので、キーワードの整理は非常に重要です。キーワードを用いてスキの無い文章、突っ込まれない文章を記述する練習が大切です。
キーワードは膨大で何をどのように整理すれば良いのか、雲をつかむようで難しいかもしれません。でも、心配ありません。市販のキーワード本、基本書、白書等を精読することで十分です。7月の試験までには十分できます。キーワードを用いて自分の考えを述べる練習もできます。まだ、1月です。3月末ぐらいまではキーワードの整理に時間をかけても大丈夫です。地味でつまらない作業ですが、これをやるか、やらないかで、記述された論文の出来栄えが大きく異なります。がんばりましょう。
2017年02月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師 / 閲覧数(月間): 13
技術士の資格を習得すると仕事の幅が広がり、年収も伸びやすくなります。
そのため、自発的に受験しようとする学習者が多い一方で「自分なんかが合格できるのかな……」と心配する方もいるんです。出題される範囲の学習をして、長年の業務経験があれば合格できるとされています。
では、合格する人とそうでない人にはどのような差があるのでしょうか?
それは「論理的な効力が身についているかどうか」が占める部分が大きいです。ロジカルシンキングとも言われますが、どんな試験勉強であっても論理的にものごとを考えて解釈することができると学習効率がよくなります。
ロジカルシンキングには複数の思考パターンがあります。ここではもっとも代表的な「主張」「論拠」「データ」で構成されるロジックの作り方を紹介しますね。
面接や論文などで頻繁に利用されますが「私はこう考える」という部分が「主張」にあたります。
そして、その考え方を支える「なぜなら、こうだからだ」という部分が「論拠」です。
論拠の信頼を高める「数値でこのように証明されている」というデータがあります。
主張、論拠、データ。これら3つをそろえることでロジカルシンキングができるようになるんです。
たとえば「このラーメン屋はおいしい」という主張をしたいとしましょう。この場合の論拠は「周りの同僚のほとんどが好んで毎週のように通っている」となり、データは「来店人数は1日に500人を超える」となります。
自分の意見を主張するときに役立つのはもちろんですが、学習を進めていて「どうしてもここがわからないな」という問題にぶつかったとき論拠やデータが欠けてないか確認してみましょう。理屈がわかると、それだけで理解がグンと増すことがあります。
ロジカルシンキングを活用して難易度の高い技術士試験を突破しましょう。
2017年03月02日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 13
3月1日に、技術士二次試験の合格発表がありました。
合格された方、本当におめでとうございます。
残念ながら口頭試験で不合格となった方もいらっしゃいます。
部門や科目により差はあるかと思いますが、建設部門のように受験者が多いところでは、
口頭試験の合格率は毎年90%前後だと思います。
つまり10名に1人くらいの割合で、口頭試験で不合格になる方がいるということです。
残念ながら口頭試験で不合格となった方から連絡をいただきました。
差支えのない範囲で、不合格となった主な原因について記します。
一言でいうと、『受験申込書の失敗』です。
受験申込書には、部門、科目、専門とする事項、業務経歴、業務内容の詳細等を記載します。
この方は,科目と専門とする事項にミスマッチはありませんでした。しかし、業務内容の詳細
で取り上げた業務は、専門とする事項とマッチしていませんでした。
つまり、こういうことです。
例えば○○部門A科目の内容が、a、b、cに分類できると考えてください。この方は専門とする事項
としてaに関することを書いているのに、業務内容の詳細ではcに関する業務を取り上げていました。
ちなみに業務経歴は、4つはaに関する業務を挙げているのに、1つだけcに関する業務を挙げていて、
その業務を業務内容の詳細に取り上げていました。
私自身の受験経験、また他の受験生の話から考えると、口頭試験の試験官は専門とする事項によって
決まるようです。
例えば建設部門の河川、砂防及び海岸・海洋科目であれば、受験時に河川に関連する内容を専門とする
事項にしていれば、口頭試験の試験官は河川分野が専門の方になるという具合です。
ですから、専門とする事項を河川に関連する内容にしているのに、業務内容の詳細で海岸に関する業務を
取り上げていたら、河川分野が専門の試験官が海岸のことについて口頭試験で聞く、という事態が生じます。
先に挙げた不合格となった方は、このパターンになってしまい、最初から最後まで口頭試験で話が嚙み合
わなかったということでした。
受験申し込み時点からアドバイスできていれば、と思いましたが、後の祭りです。
もし、専門とする事項と業務内容の詳細が一致していない受験申込書を提出しても、これが原因で受験申込み
が不受理になることはありません。
しかし、無事に筆記試験を合格しても、口頭試験が残念な結果になる可能性は非常に高まります。
受験申込書を提出してしまったら、文章を訂正することはできませんから、提出前に十分なチェックを受ける
ことが大切です。
*受験申込書に関して、別の視点からも投稿があります。併せて御覧ください。
*出願対策講座を行っています。講師ページからお気軽にお問い合わせください。
2017年04月10日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 13
技術士は、信用を失うような行為を行ってはいけません。
今回の技術士倫理網領は、近年言われているコンプライアンスの遵守に近い内容となります。
条文:技術士は、品位を保持し、欺瞞的な行為、不当な報酬の授受等、信用を失うような行為をしない。
官製談合など、公務員法の法律などにより禁止されているもので、不当な報酬の要求を行えば、不法行為として刑事処罰されます。
しかし、民間業者同士の取引であっても、不当な報酬の要求は、罰則はないにしても、コンプライアンス違反として、社内で懲戒処分となります。
技術士は、設計担当などの立場を利用してこうした業者への有利な計らいをする見返りとしてキックバックなどの報酬を要求することが出来てしまいます。
実際に施工や製造を行う下請け業者は、その担当者の意見で仕事がなくなる可能性もあるのですから、こうした要求にも秘密裡に応えてしまうような関係ができやすい状態です。
会社間の契約は、オープンで公正なものでなければ、社会的な信用を得ることが出来なくなります。
個人的に下請け業者などに対して金品の要求や受け取りを行うなどは技術士倫理網領に違反するだけでなく、所属する企業の社会的な信用失墜につながります。
条文:技術士は、相互に信頼し、相手の立場を尊重して協力するように努める。
技術士は相手の立場に立った協力関係を築く必要があります。
それは、他の分野の技術士や依頼主や雇用主など様々な利害関係者との間の関係になります。
これは技術士は、国際的な問題にも技術で解決するようになるといった、技術士資格の大きな目的の達成にも必要不可欠なものです。
また、近年こうした信頼関係を築けなかったことによる様々なハラスメントの問題にもつながっていきます。
大きな仕事を行うためには多くの人を動かし、その関係を良好に保つ必要があります。
この網領の条文はそのヒントとも言えます。
2017年05月03日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 13
4月28日までに受験申し込みをした方へ
申し込みも完了し、受験モードがスタートしましたか?まだ、何をどうやればいいかよく分からないと言う方も多いかもしれませんね。
選択問題と記述問題でそれぞれ対応方法が異なります。
選択問題:これはまず過去問題にトライして、正解か不正解かを確認しましょう。そして不正解の問題だけまた解いてみましょう。選択問題は2−3度やると正解になる問題と、全くはの立たない問題があります。勉強の対象は当然ながら後者です。まずはこれを「マスターしたつもり」になるまでネット等で勉強したら、記述問題に集中しましょう。数週間したら、また選択問題にトライしましょう。前回ほどではないけど、不正解の問題があります。人間の記憶は忘却するようになっています。でも、忘却したものを再度記憶するという作業を2−3回行うと記憶が定着します。脳が、忘れたらいけないのだと気づくのです。でも、どうしても正解できないものがあるでしょう。それは試験当日の朝に答えを丸暗記して対処しましょう。私もそれで2問ほど正解できました(笑)。
記述問題:これはやはり自分の専門分野で重要なキーワードを100個ほど抽出して、その各キーワードに関して概要と、課題と、課題への対策を技術ノートとしてまとめましょう。これが勉強の王道です。そして、この技術ノートが一通りできたら、それを見ながらでも良いので、600字の原稿用紙に概要と課題と対策などを記述しましょう。A4の技術ノートには900字相当の情報量があるので、600字ならなんとか書けるでしょう。でも、書きにくい部分や、不足している部分、過剰な部分がきになるはずです。そのように気づいた点を加筆修正します。これを2−3度行うと、かなり洗練した技術ノートになるし、記憶にも定着します。
記述問題への対応:問題を見てすぐに書き出すのはダメです。まず、出題者の意図をくみ取り、例えば、機能と課題と対応策であればそれに関するキーワードを記載した表を作成しましょう。そして、その表に書いた内容を説明できるようにフレームワークを決め、そのフレームワークに沿って記述していきます。その場合にも、図表は有効です。字数制限の対象外でもあります。
参考)記述問題への対応フローはマイブログ(http://hiroshi-kizaki.hatenablog.com/#edit)に掲載しました。よければ参考にしてください。
2017年05月07日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 13
技術士試験は、技術士に相応しい課題解決能力を有するかどうかを試験官が判断する
試験です。
でも、試験官はどのようにして判断するのでしょうか?
600字問題は知識問題なので、判断しやすいかもしれない。でも、1200字問題や
1800字問題はどのように判断するのだろう?
整理すると次の点がポイントです。
1)試験官が求めた内容を受験者がきちんと回答したか?
2)適切なキーワードが回答の中で使われているかどうか?
3)記述内容が論理的か?論理の飛躍がないか?
4)記述内容が分かりやすいか?
これをもう少し説明すると次の通りです。
1)試験官が求めた内容を受験者がきちんと回答したか?
・問題の構成と回答の構成を合わせるのが基本です。
・例えば、項番を合わせると、わかってますよ!とアピールしやすい。
2)適切なキーワードが回答の中で使われているかどうか?
・試験官が求めている内容に沿ったものかどうかをチェックする最も
簡単な方法は想定するキーワードが使われているかどうかです。
・そして、そのキーワードを正しく理解して、活用していることを
アピールすれば、知識レベルでは合格点をもらえます。
3)記述内容が論理的か?論理の飛躍がないか?
・回答した内容に論理の飛躍があったり、根拠が不明確なものはダメです。
・「xxである事は明確である」なんて表現は最悪。xxはyyである。そして、
yyはzzである。従って、xxはzzであるといった三段論法。
・もしくは、xxはyyであるが、同時にzzでもあるので、注意が必要である。
なぜなら・・・と対比法を使う。
・要は、相手が「ちょっと違う」「そうじゃないでしょう」「おかしい」
と思わせないこと。確かにそうだと思わせること。
4)記述内容が分かりやすいか?
・一見矛盾するが、論理的であるには、わかりやすくなければいけない。
・受験者が書いた意図が正しく試験官に伝わらなければ、論理的でないと
判断されてします。
・これを防ぐには、図表を使って、試験官の左脳にイメージを描かせること
がやはり有効である。
・そして、共通のイメージをもたせた上で、論理的に説明すると、わかった!
となる。つまり、合格です。
試験官の左脳(イメージ)と右脳(論理)の両方にアピールしましょう。
例えて言えば、ジャブとストレートを組み合わせるように試験官をKO(=合格)
しちゃいましょう。
2017年05月09日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 13
記述式筆記試験や口頭試験、業務経歴など「相手に説明する」試験が多い技術士二次試験ですが、説明の仕方がわかりづらくなっていないでしょうか?
ただ事柄の特徴を説明する場合と、自分の考えを説明する場合とでは少し要望が異なります。
「一般的に言われていること」=「自分の考え」と考えている人が意外と多い
まず、大学などの講義を聞いて、試験問題を解くテストが多い日本では、講義内容=自分の考えと思っている人が意外と多いということを認識しましょう。
例:少子化対策についてあなたの提案する自治体での取り組める内容について述べよ
この場合、既に行っていることや聞いたことのあることはこの例題の回答にはなりません。
幼児医療費の自治体負担や、幼稚園などの保育料補助などを提案しても「あなたの提案する」というものにはなりません。
この場合、行政分野の例ですので、すぐに思いつかない方もいらっしゃると思いますが、自分の専門分野に置き換えて考えて見てください。
専門書などに記載されている項目をそのまま書いても、自分の提案するものにはならないということに気が付くはずです。
課題への対策を考える
技術士は新たな課題を自分の専門技術で解決することを生業とするものです。
試験時にも、自分の経験や今まで学習した内容などから、課題に対する対策を考えることができるはずです。
試験内容も過去問題などから「地球温暖化」や「高齢化社会」、「災害発生時の対策」など絶対的な正解がないような部分からの出題が多くあります。
試験では、「課題解決能力」を見ているものと考えられます。
普段から考えるくせをつける
こうした出題に対する対策として、普段から何気ないニュースなどを自分で考えるような訓練が必要です。
例えば、「株価が下がった」というニュースを見て、原因は何なのか?ニュースで解説している内容が本当に正しいのかと言ったように自分で考えるようにしてみましょう。
あるニュースで、円高が原因で輸出関連企業の業績悪化による株価下落などという解説を聞いた場合、鵜呑みにするようなことは厳禁です。
輸入に関連する企業は業績がよくなるのでは?など自分なりの仮設を立てて、実際に起こっていることの「本当の原因」を考えるようにしましょう。
考えを追求し行くと、オリジナルな結論に到達する可能性は高いです。
普段からあまり考えることが少ない人は、これが本当に正しいのかと不安になると思います。しかし、大切なのは「相手に説明して理解してもらえる」ことです。
考えた結果によっては「なるほど」「それは斬新だ」となる場合もあります。
現在ある知識と経験から、自分だけの考えが回答できるようになりましょう。
2017年06月30日 作成 / 執筆:タートル講師 / 閲覧数(月間): 13
筆記試験までいよいよ2週間ほどになりました。
皆さん忙しい仕事を抱えての受験ですから、万全の試験対策が出来たという方は少数派だろうと思います。
準備が不十分だからと言って、受験を断念することだけは避けましょう。合格の可能性はゼロになります。
ここは少し開き直って、「どうせ他の受験生もあまり準備できていないだろう」くらいの気持ちを持ちつつ、残された時間を有効に活用して試験に備えるべきです。
さて、あまり準備ができなかった人は、午後の論文対策として何をされますか?
私であれば、課題解決論文(3枚論文)の骨子を作る練習をして試験に挑みます。
その理由は、
1.筆記試験での配点が高い(論文80点中40点の配分)
2.口頭試験で関連した質問を受ける可能性があるので、できるだけ高得点を得たい
3.比較的問題文のパターンが予測できる
からです。
つまり、「配点が高くて出題パターンを予測しやすく、かつ口頭試験で聞かれるかもしれないこと」に準備の時間を割きます。
1と2については説明を要しないと思います。
3について建設部門の過去問を見ると、例えば以下のような出題がされています。
(1)あるテーマについて、現状の問題点や課題をいくつか述べる
(2)その中から特に重要と考える技術的課題を2つ挙げて、解決策を述べる
(3)解決策を実行した時の効果、リスクや課題を述べる
自分が受験する部門・科目の過去問を数年分準備して、こういう出題パターンを確認します。
そして建設部門であれば「老朽化インフラの維持管理」、「担い手不足」、「防災減災対策」の3テーマくらいについて、出題パターンに沿った骨子を考えておく、というような準備をしておきます。
予想そのものがズバリ試験問題として出ることは無いでしょうが、似たようなパターンの問題が出れば、一から考えないで済みます。
どうか残された時間を有効に活用して、受験に挑んでください。
2017年07月18日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 13
二次試験(筆記試験)を昨日受験された方へ
お疲れ様でした!7月の暑い中、午前中の必須科目I(選択問題)への対応、午後の選択科目II
(1枚もの×2と2枚もの×1)、さらに選択科目III(3枚もの×1)大変だったですね。
必須科目I(選択問題)については、来週の月曜日(7月24日の早朝)に日本技術士会のホーム
ページに掲載されますので、ぜひ確認しましょう。20問から選択した15問だけではなく、
選択しなかった5問についても、自分の理解が正しいのかどうかをチェックするのは技術士
としての最低限のマナーとも言えます。
時間的には、午後の選択科目IIが一番厳しかったのではないでしょうか。600字詰めの原稿
用紙1枚に回答を記載するのにほぼ30分かかるので、4枚で2時間は時間的にギリギリだった
人も多かったのではないでしょうか? まだ再現論文を書いていない人は覚えているうちに
再現論文を仕上げましょう。
最後の課題IIIは、口頭試験に向けて再現論文を作成することが必須です。なぜなら口頭試験の
の時に、試験官からこの論文について聞かれる可能性があるのです。例えば、何か補足する
ことはありますか?とか、今ならこのように書いたとかありますか?とかです。つまり、
この課題IIIについての補足説明や修正をさせてもらえる可能性があるのですが、その時に
何も回答できないとそのチャンスを無駄にしないためにも論文の再現を頑張ってください。
通常は、これで終わりですが、二次試験の準備から受験までは濃密な期間だったのではない
でしょうか? これから受験する後輩のためにも、受験体験記をまとめておくのはいかがで
しょうか? 同時に、自分の勉強法は正しかったのか?改善の余地がないか?自信を持った
ところはどこか?このような自分の行動を振り返って、PDCAを回すことも技術士として
心がけるべきことではないでしょうか?
まあ、いずれにせよ。お疲れ様でした。これらに区切りをつけて、夏をエンジョイしましょう!
2017年07月24日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師 / 閲覧数(月間): 13
平成29年度技術士試験(二次試験・筆記試験)の択一式問題の正解が今朝ほど日本技術士会の
ホームページに掲載されました。次のURLからもアクセスできます。
https://www.engineer.or.jp/c_topics/003/attached/attach_3935_1.pdf
今年度の技術士試験を受験した人はぜひチェックしてください。
そして、次の対応をお願いします。
1)合否を確認する。
2)間違った問題をチェックする。
3)10月31日の合否発表に備える。
1)合否を確認する。
・自分が選択した問題とその回答を確認しましょう。
・技術士試験(一般部門)では、まずはここで60%以上であることが合格の条件です。
・もし、残念だった人は、自分の勉強方法が適切でなかったのかを振り返って、来年の
受験への戦略を立て直しましょう。応援するので、今回の悔しさを絶対晴らしましょう。
2)間違った問題をチェックする。
・選択した問題だけではなく、すべての問題に対して、正解だったのかどうかをチェックしましょう。
・正解ではなかった問題や分からなかった問題は、自分の知識の不足や理解違いを正す絶好のチャンスです。
・技術士に合格した後も資質を向上する努力は求められるし、必要です。
3)10月31日の合否発表に備える。
・択一式問題が合格レベルに達していた人はおめでとうございます。
・でも、技術士試験のメインは記述式です。こちらの合否発表は10月末だし、口頭試験も
通常12月ですのでまだ少し時間があります。
・記述問題の再現論文を完了した人は、技術士試験を忘れてみてはいかがでしょうか?
・夏を楽しむとか、溜まっていた仕事をこなすとか、家族サービスに努めるとか、海外旅行に
行くとか、今までとちょっと違うことにチャレンジしてみませんか?
以上
2016年12月04日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師 / 閲覧数(月間): 12
技術士試験では考え方を示すことが必要です。そのため、設問で求められて無い事項でも考え方を示すために積極的に記述する必要があります。
例えば、○○の原因を2つ挙げ原因を特定するための調査項目を示せ との設問では、○○のメカニズムを記述せよとは求めていません。しかし、原因とその特定のための調査項目を説明するためには、○○のメカニズムを説明しなければ論理的なつながりが損なわれます。つまり、設問が求めている原因と調査項目を記述しても、その関連性が分かりません。関連性(論理的つながり)を説明するためには、メカニズムを説明しておく必要があります。
設問が求めている事項は漏れなく記述する必要があります。それに加え、論理的つながりを円滑に説明するために必要な事項を記述することが重要です。論理的つながりに欠けると、論理が飛躍してしまいます。飛躍は減点対象です。専門知識は十分備えているのに、飛躍してしまっての減点ではもったいないです。
そのためには、設問が求めている事項を整理して、大・中・小項目を作った上で、論理的飛躍が生じないためには、さらにどの様な事項を追加すべきか考えて、その項目を追加することです。
実際の試験では問題用紙の余白にメモ書きすることになりますが、普段から項目の整理・追加を実践してください。設問は出題者とのコミニュケーションです。出題者の意図を意識しつつ項目を作成してください。
さらに言えば、技術士には技術的専門事項を一般の人に分かりやすく説明する能力が求められます。一度読めば分かるような記述でなければなりません。読み返さなければ理解できない記述では不合格です。論理展開に飛躍がなく、読めば分かる記述が必要です。くどいですが、何をしたかではなく、どの様に考えたか を示すことが最も重要です。
2017年05月30日 作成 / 執筆:技術屋NR講師 / 閲覧数(月間): 12
技術士第二次試験筆記試験まであと2ヶ月弱となりましたが、
勉強は順調に進んでいますか?
技術士試験を受験される方のほとんどが、普段の仕事では
パソコンで文章を作成されていることと思いますが、
ご存じの通り、筆記試験は全て手書きです。
以下の3つの目的で、手書きの練習をされることをお勧めいたします。
その1.漢字が出て来ない
パソコンでは、仮名で入力すれば漢字の候補が出てきて、その中から
選択するだけですが、手書きでは自分の手を動かして書く必要があります。
いざ、手書きで文章を書いてみると、簡単な漢字でも書けないことが
よくあります。
私もそうでした。
でも、手書きの練習をしていくうちに、だんだん書けるようになって
きます。
その2.考えてから書く必要がある
パソコンで文章を作成する場合、一旦、ざっと書いてから、前後を
入れ替えたりすることもできますが、手書きではそれができません。
筆記試験対策で、文章の構成を考えてから文章を作成する練習を
きっちりされている方は問題ないと思いますが、そのような練習を
されていない方は、ぜひ一度手書きで文章を書いてみて下さい。
「論文を書くのはお手のもの」と思っておられる方もご注意を。
その3.手書きの速度を把握する
600文字の論文を書くのに何分くらいかかるか把握できていますか?
文章の構成を考えるのにじっくり時間をかけたために、時間内に
最後まで書けなかったということが無いように、原稿用紙1枚を
手書きで書くのに必要な時間を把握しておくべきだと思います。
筆記試験まで、知識を蓄積することも重要ですが、ぜひ
手書きの練習もして、筆記試験合格を掴んで下さい。
2017年05月26日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 12
技術士二次試験では、多くの文章を書く必要があります。
その中で重要なのは「簡潔に分かりやすく書く技術」です。
普段から技術文書や論文などを書いている方は、そういった技術は日常的に鍛えられていますが、あまり文章を書かないという人にとっては、二次試験の説明問題は難関となります。
そんな方に向けて、文章の基本「句読点」について解説します。
文学を読むための国語の授業でやった作文とは少し異なりますので、根っからの理系という人も安心して下さい。
・一文一意(One sentence One mean)を心掛ける
一文が長い文章は、読んでいてもどれが重要なのかが分かりにくく、誤解を生みやすくなります。
一番簡単な文章は「○○は○○だ。」の構成となります。これを連続していけば、最も簡単な構成の説明文章が出来上がります。
例:今日は晴れだ。今日は遠足日和だ。
あまりにも単純すぎて、言葉を覚えたての子供が話すような内容ですが、きちんと説明になっています。
一文に詰め込む情報は極力一つとすることで、単純明快になります。
・説明を補足する内容を句点(、)で区切る
句点(、)の使い方はその人の個性が出ることが多く、非常に使い方は難しいです。
多くの文を句点で区切ると、ぶつ切りのような文章となってしまいます。
例1:今日は、天気が、よいので、遠足に、行くのに、適した、遠足日和だ。
これは極端ですが、句点を入れることができる箇所すべてに入れた文章です。
これでは読みづらいというのは一目瞭然です。
例2:今日は天気が良いので遠足に行くのに適した遠足日和だ。
句点がないパターンです。これもとても読みづらいです。
例3:今日は天気が良いので、遠足に行くのに適した遠足日和だ。
真ん中で区切った文章です。いくらか読みやすくなりました。しかし、遠足日和を説明するのに何となく無理やりこじつけたような説明となっています。
例4:今日は天気が良いので、遠足に行くのに適している。そのような天気のことを遠足日和と呼ぶ。
天気がよいことを説明するのに大げさな気がしますが、これを自分の専門分野の内容を素人にも分かりやすく説明することに置き換えてみましょう。
言葉が足りない、句読点の場所が悪いというだけで極端に分かりづらい文章になることがお分かりいただけたかと思います。
2017年07月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 12
技術士二次試験の口頭試験は、事前に提出した業務経歴書などから、試験官との質問のやり取りで実施されます。
その中で、最もネックとなるものが、口頭による業務経歴書の説明です。
初めて会った試験官に、自分の経歴を分かりやすく説明し、理解してもらい、質問についてもその場で回答しなければなりません。
初めて会った顧客と打ち合わせの場などもこうした状況に該当しますが、あまり経験がないとつい緊張してしまい、何から説明したらよいかわからなくなってしまいます。
緊張しないように気を付ける
普段は知識も豊富で、専門的な内容については話すことも全く問題がない人でも、試験となると緊張します。
緊張してしまうと、次の言葉がなかなか出てこなかったり、話した内容が何を言っているのかはっきりしなかったりします。
これは、事前の準備で何とか緊張を押さえることができます。
例えば、口頭試験の想定内容をボイスレコーダーなどに録音して、自分の言っていることが後で聞いても問題がないかを確認する、職場の人や試験対策講座などで模擬の口頭試験を行ってもらったりすることでも、本番の雰囲気をある程度シミュレーションできます。
緊張は、自分の得体の知れないものに直面した時に起こるものですので、事前に様々な同様な状況を経験しておけば、自然と緊張は少なくなっていきます。
説明内容に気を付ける
説明内容が専門的すぎると、試験官もその分野に関しては専門家ではありませんので、理解できないこともあります。
大学を卒業して、入社したばかりの新入社員にもわかる程度の専門用語で話す必要があります。
ただし、専門用語が分からないといけないということで、専門用語の解説を続けていくと、論点がどんどんずれていってしまいます。
各業務に「自分が技術的に工夫をしたところ」を一つ押さえておき、そこからぶれないような説明の仕方がよいでしょう。
口頭試験のような面接タイプの試験は、人によっては採用面接以降経験したことがないという人も少なくありません。
どんな人が合格するのかを探るのも重要ですが、採用基準は人が見るものですので、試験官による個人差がどうしても出てきます。
それよりも、今持てる知識を十二分にアピールする方法を探る方が合格への近道と言えます。
2017年01月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師 / 閲覧数(月間): 11
平成28年度の口頭試験も終了した模様です。
口頭試験に臨んだ方はお疲れさまでした。3月の合格を祈念しております。
口頭試験を受験した方の受験記録を確認すると、最近は業務詳細(720字)の「説明」を求める機会が減ってきているようです。
以前だと「業務詳細の内容を3分程度で説明してください」から口頭試験が本格的にスタートすることが多かったのですが、最近は
・試験官は業務詳細をしっかり読み込んで臨んでいる
・受験者はしっかりとした業務詳細を作成している
・時間的にロスしてしまい受験者に不利になる
以上の理由が原因かわかりませんが、質問だけで業務詳細が終わっているようです。
代わりに、その他の経歴を細かく確認し評価しているようです。
この傾向は平成29年度にも続くと思われます。
よって平成29年度対策としては
・業務詳細をしっかり練りあげて完璧なものにする。
・業務詳細以外の経歴もしっかり熟考する。
が必要と考えられます。
受験生にとって4月の時点ではなかなか本腰の人は少ないですが、この出願対策を怠ると口頭試験で泣くことになります。
「昨年、自分で作成したから大丈夫」
「筆記試験が合格してから考える」
では手遅れになります。
来年の3月に栄光を手に入れたいのなら、今すぐに行動することをお勧めします。
2017年02月11日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師 / 閲覧数(月間): 11
技術士の受験を考えている方に基本的な情報を伝えていきます。
技術士の受験資格はどのようなものがあるのでしょうか?
技術士になるためには科学技術に関する実務経験期間が必要です。
しかし、実務経験を積むためには、以下の条件を満たす必要があります。
1.技術士 一次試験に合格する
技術士になるためには、技術士の受験資格である技術士一次試験を受験し、合格する必要があります。
希望する部門の技術士一次試験を受験し、合格することがまず第一の条件です。
2.指定された教育課程を修了
文部科学省の認定をうけた教育課程を修了することで、該当部門の技術士1次試験合格と同等の資格を受けることができます。
ただし、指定を受けている教育課程は該当部門が一部門に決まっているため、自分の希望する部門に該当していない可能性があります。一覧を確認しましょう。
参考:https://www.engineer.or.jp/c_topics/000/attached/attach_356_3.pdf
技術士1次試験合格者は、技術士補として、日本技術士会に登録することができます。
技術士補にならなくても、技術士習得技術者として業務経験を積むことができます。
習得技術者は、技術士になるための本試験である技術士2次試験を受けるために実務経験を積むこととなります。
指導技術士のもとで実務経験を積む場合は4年、そのほかの場合は7年の期間、実務経験を積み、二次試験の受験資格を得ることができます。
実務経験は設計や計画といった科学技術の応用に関するものです。
技術士になるまでの道のりは非常に長く険しいものになると思いますが、それを乗り越えて初めて、技術系の最高峰でもある技術士と名乗ることができるのです。
2017年08月31日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 11
口頭試験のために、準備を入念にされることをお勧めします。
入念に準備された、口頭試験は、雑談のように、和気あいあいと進みます。
受験申込票を、受験対策会社に添削してもらった受験者は、十中八九、合格できるでしょう。
5つの業務経歴と、業務詳細が、採点官が求めるものに仕上がっているためです。
例えば、技術士に相応しい課題設定ができているか、問題点の絞り込みができているか、が明記されていることでしょう。
また、筋道だてて導き出された解決策が示されているでしょう。
そうすると、採点官は、「この受験生は経験豊富で、技術士に相応しい実務経験を持っているな」と思います。
そして、自分の評価に間違いがないか、ほんとうにこの受験生がやった業務なのか、を確かめるやさしい質問をします。
Q.この業務は何人でやったのですか?
Q.この業務は大学院での研究テーマと違いますね。それは苦労したでしょう?
Q.一番苦労したのは、どんなこと?
Q.関係者をまとめるのはたいへんだったでしょう。言うことを聞かない人もいるだろうし(笑)。
Q.学会は入っているの?何か学会に入って、業務でやったことを発表すると良いですよ。
口頭試験の講座で準備した想定問答集にない、なんだかよくわからない「世間話」が多くなってくれば、あなたが文句なしの合格圏にいるからかもしれません。
合格確実圏内に入れば、業務詳細の小論文も、丁寧に復元をしてメンテナンスをした筆記試験論文も、100個ほどつくった想定問答集も、拍子抜けするほど使わずに済むことが多いのです。
しかし、合格確実圏内に入っている人は、これらの口頭試験の準備を入念にしています。
口頭試験が終わって、「これは、受かったな」、そして「口頭試験は、意外とあっけなかったな亅と思えるように、しつこいくらいに準備をされてください。
2017年02月09日 作成 / 執筆:スマート技術員講師 / 閲覧数(月間): 10
もうすぐ合格発表ですね。
仕事に集中できない人もいると思います。
一般部門で合格したら次は・・・と考えている人もいるでしょう。
2部門目を、または総監部門を受験することになるでしょう。
総監部門を受験するにあたって重要となるのが「技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)」(通称 青本)だと思います。
この本は日本技術士会から購入することになりますが、すでに在庫切れになっているのをご存知でしょうか。(日本技術士会HPに記載しています)
合格したら入手しようと考えている人はどうしたらいいんでしょうかね~
ちなみに第3版を出版する予定はなく、各省庁HPから最新情報を入手してほしいというのが日本技術士会の本音みたいです。
社内等の既総監技術士から譲ってもらうか、市販の参考書を利用するしか方法はないようです。
市販の参考書の方が最新の情報が記載されているようなのでお勧めだとは思うのですが・・・
最近の技術士分科会(文部科学省)の記事を読んでも、総監に対する今後の対応・方向性は悩み中に感じますからね。
総監の考えが変わり、試験制度が変更する前に合格するほうが得策かもしれません。
2017年03月15日 作成 / 執筆:技術サムライ講師 / 閲覧数(月間): 10
技術士試験の指導をしていると、不合格になる人の傾向がわかります。
ほかの指導者も同じようなことを言っています。
不合格になる人は、ズバリ、つぎの3つの特徴があります。
1.試験に合格する理由が明確でない
2.対策の的がはずれている
3.繰り返し学習が足りない
そして、どれか1つでも該当すると合格できません。
3つの特徴を言い換えると、次のようになります。
1'.試験の目的・目標の設定が曖昧である
2'.努力の方向性が間違っている
3'.努力の量が不足している
つまり、
1''.なぜ技術士試験を受けて、技術士になるかが明確でないと、途中でモチベーションが下がってしまいます。
技術士試験の二次試験は、「受験の申し込み」→「択一試験(足切り対策)」→「筆記試験」→「口頭試験」の実質的に4つの関門をクリアしなければいけない、長丁場の試験です。
それぞれの関門で、それぞれの難関にぶつかるため、はっきりと目的・目標を定めることが、とても必要です。
サッカーで狙うべきゴールが定まっているように。
2''.一般に、記憶力を試すスピード重視の試験なのに、じっくりと問題を解く練習に取り組んでも、点数はあがりません。
逆に、二次試験の筆記試験の1800字論文の問題の場合、記憶力や知識量を試すテストではありません。
ですから、講師の意見を参考に、加点につながりやすい方法を取り入れることが重要です。
3''.「択一試験(足切り対策)」のマークシートは、記憶の正確さが必要なタイプです。過去問の繰り返し学習をして、本番に備えます。
受験生「覚えても、すぐ忘れてしまうんです・・・。」
いいじゃないですか、何回でも、繰り返せば(笑)。
わたしは、ひとつの問題について、10回やることにしています。
そして、10回やったのに、万が一不合格になったときは、「採点ミスがあったんだなぁ、そんな不運も、ときにあり」と考えています。
何回も繰り返せば、きっと、覚えられますし、合格しますよ。
2016年12月19日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
総合技術監理部門では、5つの管理技術を使いこなせることが求められます。
つまり、経済性管理、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理です。
このうち、経済性管理では、さらに品質管理、コスト管理、納期管理の3つに分かれます。
使いこなせるとは、5つの管理のトレードオフを見きわめ、バランスよく経営資源を分配できるということです。
経営資源とは、ヒト、モノ、カネ、情報の4つのリソースです。
「品質」は、「コスト」もしくは「納期」との相性がとても悪く、技術革新が起こらないと、両立しません。
品質を高めようとすれば、コストがかかります。品質を高めようとすれば、納期が延びてしまいます。
コストを削減して、品質検査の回数を少なくすれば、不良率が高まります。
納期を前倒しすれば、過重労働によるポカミスが増え、製品の仕上がりが粗くなります。
コスト削減や納期前倒しの影響は、経済性管理のQCD(品質、コスト、納期)のトレードオフだけにとどまりません。
無理な納期前倒しをすれば、過重労働による労働者の健康状態の低下を引き起こし、モチベーションの低下や労働トラブルを生じさせるリスクが高まります。そのような状態では、上司部下や同僚同士のコミュニケーションがうまくいかなくなります。適切な分掌や情報伝達ができなければ、環境配慮どころの話ではなくなり、収益性は落ちて、企業ブランドを低下させます。
つまり、無計画な経済性管理の納期前倒し(↓)が、安全管理(↓)に影響を与え、人的資源管理(↓)面や、情報管理(↓)面にも波及し、社会環境管理(↓)や経済性管理のコスト(↓)を引き起こし、もっとも大切にしたかった品質(↓)を下げてしまう事態を引き起こします。
このような「風吹けば、桶屋が儲かる」式の連鎖を想像し、全体バランスを考えながら、リスクをいかに抑え込むかを日々の生活の中でも思いめぐらすことが、総監マインドを身につけるコツと言えそうです。
2017年01月26日 作成 / 執筆:技術士試験免許皆伝講師
論文は出題者との会話と考えてください。ただの会話ではありません。技術的・論理的に根拠がある会話です。それなので、キーワードの選択が重要です。適切なキーワードを用いれば、そのキーワードの意味・背景等を理解して用いてることを表現できます。また、会話の相手は仕事の依頼者と想定してください。まったく知識・技術力を持ち合わせてない依頼者です。その相手に説明するには、論理的で飛躍がなく、分かりやすい表現が必要です。
論文作成を沢山練習することも必要ですが、文章の質というか濃さというか隙が無い文章というか、一度読むだけで理解できる言い回しが大切です。本番の試験まで時間があります。慌てず、あせらず隙のない文章の練習をしてください。お勧めは、学会誌にある論文・各種白書等を読むことです。隙の無い文章は、突っ込まれません。論文・白書等は突っ込み所が少ないので大変参考になります。
2017年02月12日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士試験は、一次試験と二次試験に分かれていますが、必ずしも同一部門の試験を
受ける必要はないです。別の言い方をすれば、どこかの部門の一次試験を合格すれ
ば、どの部門の二次試験を受けることができます。
通常は、自分の専門分野に近い分野を選択します。しかし、必ずしもそれが正解とは
限りません。
例えば、私は情報通信が専門なので、選択すべき分野は電気電子部門か情報工学部門
です。しかし、一次試験では経営工学分野を選択しました。
なぜなのでしょうか?
それは、過去問を解いてみたのです。可能性の有る分野として、電気電子部門と
情報工学部門と経営工学部門の過去問を解いてみると、どれも合格ラインの60%を
クリアできなかったが、得点は経営工学>電気電子>情報工学だった。
そして弱点分野を勉強して合格レベルに持ち上げるための課題を分析してみると、
経営工学で不正解なのは知識問題でしたが、電気電子では計算問題でした。学生時代
に戻って計算問題をマスターするように頑張っても良いけど、それよりは経営工学の
知識問題を勉強する方が将来につながるような気がした。
また、一次試験の合格率が経営工学>情報工学>電気電子だったこともあり、
受験部門は経営工学にしました。
実際、経営工学を勉強することは、技術屋の自分には結構新鮮であり、非常に興味を
もてるものだったので、一気に勉強して、結果的には高得点で合格しました。
つまり、自分の専門分野=受験部門であることが基本ですが、必ずしもそうではなく
ても良いということです。
無事経営工学部門の一次試験に合格したので、目的の電気電子部門の二次試験にトライ
して合格した後は、総合技術監理部門の二次試験にトライしましたが、その場合にも
経営工学の勉強をしたことが大いに役に立ちました。
この3月1日に総合技術監理部門の合否が発表しますが、もし合格していたら、次には
経営工学部門の二次試験にもチャレンジしようかどうかを思案している今日この頃です。
技術士を目指す受験生の皆さんは、ぜひ自分の専門分野を高めるとともに、広げることを
含めて受験の戦略を立てて欲しいと思います。
2017年02月12日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
「会社の部下が技術士試験を受けるんだけど、どんな形で応援してあげるべきか考えている」という方も多いはずです。
建築業界を中心に技術士試験を取得しているかどうかで、仕事の幅は大きく変わります。日頃から成長を見守り、ともに働く部下だからこそ、大きなプロジェクトに携わって成長してほしいと願うのは自然なことでしょう。
資格試験の受験生を応援しようとすると、寄せ書きや勉強のサポートをイメージしがちですが、ちょっとした休憩するための配慮をしてあげることも大切です。とくに、昼の休憩時間に軽度な睡眠をとることは記憶力を向上させるとされています。
睡眠について研究しているロシアの"Neurobiology of Sleep and Wake Lab"に所属するDorokhov氏は仮眠と記憶についてのある実験を行いました。1つのグループは20分程度の学習後の昼休みに仮眠をとり、もう1つのグループは仮眠をとりませんでした。4時間後、その2つのグループに学習した内容のテストを行うと、昼休みに仮眠をとったグループの方が学習内容が記憶に定着していたというデータが取れました。
技術士試験を受験する社員の多くは出勤前と退勤後の短い時間をつかって勉強を行っています。昼休みに軽く睡眠を取れるだけで記憶の定着をはかれるので、仮眠をとらせてあげる気配りは大切です。
「昼休みに仮眠を取るといっても、社内には昼寝をするようなスペースがないからなぁ」と思うかもしれません。
たしかに横になってゆっくりと仮眠が取れればベストですが、机に伏せて眠るだけでも十分に効果があると西南大学の研究チームが発表したデータからわかっています。5分から20分程度、眠れなくても身体を休めるだけで精神的な疲労の回復にもつながるとされているので、試験勉強で慌ただしい時期こそ、昼休みに休息がとれるよう技術士試験の受験者を応援してあげましょう。
2017年02月14日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
建設部門、農業部門、環境部門といった官庁がクライアントになる部門は二次試験(筆記)の問題をある程度予想できます。
建設部門は国土交通省の、農業部門は農林水産省の、環境省の環境部門の調達情報を、各省庁のホームページでチェックします。
発注される業務の多くは、国の優先順位が高い業務です。
発注の担当者と、作問の担当者は、同じような業務に携わり、同じような立場で、同じような案件を重要と考えている可能性が高いでしょう。
そのように考えると、二次試験(筆記)で出題される問題は、調達情報のなかの仕様書に類似していると言えます。
この仕様書には、業務の背景が書かれています。
そして、現時点で何が悩み事かが書かれています。
そして、何をすべきかといった課題が書かれています。
その課題を成し遂げるための「問題点」が書かれている場合もあります。
この「問題点」は書かれておらず、それを絞り込むところから業務になっている場合があります。
課題・問題点が示され、対応策を示すことが業務の場合もあります。
もちろん、見出した対応策を実行することが求められている場合もあります。
近年では、想定される結果に加えて、生じうるリスクとその低減策まで提案させる仕様もあります。
いずれにせよ、
「現状分析」
「課題設定」
「問題点の絞り込み」
「対応策立案と選択」
「実行」
「期待される効果と想定されるリスク」
といった観点から仕様書の眺めてみるとよいでしょう。
きっと、仕様書と技術士試験問題の傾向の類似に気づくと思います。
2017年02月21日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
技術士第二次試験を受験するうえで、まずは技術部門・選択科目を決めなくてはいけません。
「建設部門」までは決まっているが、自分の専門がよくわからないという受験生が多々見受けられます。
私の場合、「道路」が専門ということで「道路科目」で受験しましたが、同じ「道路」が専門でも「施工計画、施工設備及び積算」で受験する人、「土質及び基礎」で受験する人など様々です。
この違いは何を対象とするかによって変わるものです。
「道路」が対象物であってもゼネコン関係者で「施工計画」を主にやっている人もいれば、コンサル関係者で「軟弱地盤の設計」を中心にやっている人もいます。
よって「つくるもの」を対象に考えれば「道路」や「港湾及び空港」などが選択され、
「使用する技能」を対象に考えれば「施工計画」「土質及び基礎」「鋼構造及びコンクリート」などが選択されます。
こう考えると、誰でも2つの科目(又は別部門)を受験することが可能なんだとわかりますね~
「環境」が専門の人は「建設部門、建設環境」「農業部門、農村環境」「環境部門、環境保全計画」など視点の違いはあると思いますが、色々な受験が可能になりそうです。
では、どちらで受験するか悩んでいる人はどうすればよいのでしょうか。
一番大事なのは取得する「目的」でしょう。
「ただ何でもいいので技術士が欲しい」という人もいれば、「仕事を受注するために特定の部門が欲しい」という人もいます。
目的に応じて、受験選択範囲も変わってくるのでしょう。
また、過去問で判断するのも大事です。
どちらのほうが合格できそうか過去問を実際に解いてみて判断するのもOKかと思います。
まずは「とにかく1つ目を合格したい」という思いが一番強いのが本音でしょうから。
悩んで答えが出ないときは、このサイトの講師に相談するのがよいですね。
2017年04月14日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士の二次試験は、記述式の筆記試験があります。
マークシート方式の試験と違い、自分で回答する文章を、試験時間中に考えなければなりません。
その場合、文章の組み立て方をわきまえていなければ、意味の分からない文章となってしまって、勿体ない減点となってしまう可能性があります。
記述式の筆記試験で、分かりやすい文章構成を心掛け、高得点を目指しましょう。
文章の組み立て方の種類
筆記試験の文章の組み立て方は、主に報告書などを書くときのような文章構成を必要とします。その種類は頭括型、尾括型、双括型の三種類に分けられます。
例題を挙げてその違いを考えて見ましょう。
例題:朝型の生活が仕事に与える影響を説明せよ
頭括型での説明
→説明の結論を冒頭で説明し、その理由を列記していく説明方法です。
この文章構成は最も筆記試験向きと言えます。
回答:
朝型の生活は仕事に業務時間短縮のような労働負荷の軽減効果を与えます。
その理由としては、朝の静かな時間に仕事に集中することで、昼過ぎから夕方にかけての仕事を前倒しして行うことができ、夕方の残業時間を減らすことができます。それによって、定時帰宅をすることができるようになります。
尾括型での説明
→理由の説明を先に持ってきて、最後に結論を書く文章構成です。
これは、筆記試験にはあまり向かない文章構成ですが、最終的に言いたいことを強調することができます。コラムなどの読み物はこの構成となっていることが多いです。
回答:
朝型の生活を送ることで、朝の静かな時間に仕事に集中することができます。
そのため、昼過ぎから夕方の仕事を前倒しして行うことで、残業時間に業務を行う必要がなくなります。
その結果、定時帰宅しやすくなるため、朝型の生活は業務時間短縮といった労働負荷の軽減効果があると言えます。
双括型での説明
→結論を冒頭で説明し、その理由を述べます。さらに最後に結論を持ってくることで、結論を強調する効果を持たせます。
学術論文など、中間の説明が長い場合などに有効的な文章構成です。
回答:
朝型の生活は労働負荷の軽減効果が期待できます。
その理由として、朝の静かな時間帯に仕事に集中することで、昼過ぎから夕方にかけての仕事を前倒しすることができます。その結果、定時帰宅を行いやすくなります。
以上の理由より、朝型の生活は労働負荷の軽減効果が期待できます。
より、結論を強調できる形となりますが、中間の説明が短いと、少々くどい印象を受けます。
文章構成を把握するだけでも、説明が分かりやすくなることがあります。
こうした分かりやすい説明を心掛けるだけでも、筆記試験で得点を上乗せすることができます。
2017年06月28日 作成 / 執筆:技術屋NR講師
平成28年度までは、試験開始から60分経過したら、答案用紙を提出して退室することができましたが、平成29年度は、途中退室ができません。
「Ⅰ 必須科目(択一式)」を途中で退室して、「Ⅱ 選択科目(記述式)」に備えようと考えていた方は、平成29年度はそれができませんので、ご注意下さい。
また、手洗いのための一時退室は従来通り認められますが、携帯電話などの持ち出し禁止が明言されていますので、こちらも合わせてご注意下さい。
以下に、「技術士第二次試験 受験申込案内」の記載事項を記しますので、ご自身で確認しておいて下さい。
平成28年度 技術士第二次試験 受験申込み案内
「3.受験上の注意事項」(P.17)
(17)各試験科目の試験開始後60分間及び試験終了前の10分間は、退室を認めません。無断で退室した場合は、「失格」となります。
(18)各試験科目の試験開始後60分を経過してからの退室や手洗いのための一時退室を認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。
平成29年度 技術士第二次試験 受験申込み案内
「3.受験上の注意事項」(P.17)
(17)試験時間終了前に答案用紙を提出して受験を終了することはできません。
(18)各試験科目の試験開始60分を経過してから、手洗いのための一時退室、又は棄権による退室は認めますが、希望するときは、必ず手を挙げ監督員の指示に従って下さい。無断で退室した場合は、「失格」となります。なお、一時退室の際、携帯電話(スマートフォン、PHS含む。)、パソコン、ウェアラブル端末(スマートウォッチ等)、タブレット端末等の通信機器・電子機器を持ち出すことは禁止します。
2017年03月07日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験の解答チェックは済みましたか?少しでも早く自己採点をして合否の確認を行いたいですよね。
二次試験を通過すれば、無事に技術士の資格を取得したことになります。それなので、自己採点をして合否を確認するのはよいことなのですが、忘れてはならないことがあります。
それは、試験の合否が公開されるまで、あなたのことを支えてきてくれた人への感謝です。周りにいる家族などに感謝することはもちろんですが、職場の人や取引先の人へのあいさつも欠かすことができません。
なぜかと言えうと、技術士試験を受験する人の多くは「昇級したい」「給料をもっと高くしたい」という成長意欲をもっているはずです。
会社での立場を評価されるためには資格試験に合格しただけでは十分じゃありませんよね。人間として信頼され、親近感をもたれることが大切だとご存じなはずです。
精神医学には「ストックホルム症候群」という専門用語があります。ストックホルムで起きた銀行強盗の立てこもり事件にちなんで命名された症状です。
銀行強盗に人質として捕まってしまった人たちは犯人と長い時間を一緒に共有することになります。
人質は「トイレに行ってもよい」「会話をしてもよい」犯人が許可することで、行動することができます。
その許可に対して人質は感謝し、犯人に親近感をもつようになるんです。
「精神医学の世界では奇妙な現象を確認しているんだなぁ」と思うかも知れませんが、技術士試験の合格に関しても同じことが言えます。
小さな感謝を繰り返すことで、取引先のお客さんや上司はあなたに親近感をもつようになります。
「技術士試験に合格した!」とうれしい気持ちになるのは当然です。その高揚感をもちつつ、周りの支えになってくれた人々への感謝を伝えていきましょう。
そうすれば、周りから親近感をもたれるようになり「あの人は技術士の資格を取得しているし、人望も厚いから大きな仕事を任せてみよう」と信頼されてきますよ。
2017年03月22日 作成 / 執筆:スマート技術員講師
技術士第二次試験受験申込書として業務経歴票を4月末までに提出しなくては受験ができません。
この業務経歴票には「業務内容の詳細」欄に720文字以内で業務の詳細を記入する必要があります。
このサイトをご覧になっているということは、この「業務内容の詳細」の重要性は既にご存知かと思います。
一言で言えば、業務内容の詳細(業務経歴票)は「口頭試験時の資料」として使用されます。
添削を繰り返し、完璧に近い状態まで仕上げておかないと口頭試験時に泣くことになります。
口答試験本番、口頭試験官はこの業務内容の詳細を見ながら色々と質問してきます。
実際はこちらが一番アピールしたい部分を答えることができず時間切れで終わってしまうこともあります。
時には予想できない変化球の質問に頭が真っ白になり、無言の時間を過ごすこともあります。
口頭試験官の質問内容をコントロールできたらな~と誰もが思ってしまいます。
そこで今回紹介するテクニックの出番です。
業務詳細の内容で自分が一番アピールしたい部分を「わざと曖昧(ぼんやりした表現)」で記述します。
すると口頭試験官はその部分を理解したいために必ず質問してきます。
口頭試験官の質問内容を誘導することができるのです。
これでこちらが一番アピールしたい部分を事前に準備しておいた満点以上の回答で答えることができ、大きく評価を上げることができます。
予想できない変化球の質問にドキドキする機会も減ることになり、自分優位に進める時間が増えることになります。
これだけ聞くと「すごい裏技だ」と思うかもしれませんが、実はかなり危険なテクニックです。
口頭試験官によっては
「なんだ、こいつはまともな文章が書けんのか」
「大事なことが書かれていなくて理解できん」
と口頭試験が始まる前から評価を落しかねません。
口頭試験官も人間です。
時と場合によっては諸刃の剣になるテクニックです。
初受験の人はかなりの勇気が必要かもしれません。
2つ目の受験時まで試さないほうが無難かもしれませんね。
このテクニックを使用する場合は最寄りの技術士等とよく相談することをお勧めいたします。
2017年06月30日 作成 / 執筆:【ニュース担当】関口雄太講師
技術士二次試験の論文、対策がうまくいかなくてストレスがたまっていませんか?イライラや閉塞感を解消するには、思い切って泣いてみると心も体もリフレッシュできることが、脳科学の研究でわかっています。
大人になってから、思いっきり泣く機会が減っていませんか?子どもの頃は感情を素直に表に出していた人でも、大人になると社会的な制約があり涙を流すことは少ないでしょう。ですが、涙を流すことは脳をリフレッシュするためにとても大切と言うことが、近年の研究結果で解明されつつあります。東邦大学医学部の有田秀穂教授は「週末号泣」を進めるほどです。毎週末、感動的なドキュメンタリー作品やドラマ・映画を見て思いっきり泣くことが健康に良いと推奨しています。
泣くことが注目されている理由は、自律神経の状態をリラックスできるからです。「副交感神経」「交感神経」によって構成される自律神経ですが、日中は交感神経を働かせており常に緊張状態にあります。日中に仕事がはかどり、テキパキと動けるのは交感神経が活発に動いているからです。夕方を過ぎて夜になると、徐々に副交感神経が強まり、ゆったりとリラックスした気持ちになっていきます。人間はもともと太陽の光に影響されて、自然と自律神経をコントロールすることができます。
ですが、仕事後に技術士試験にむけて勉強をしている人は多いでしょう。論文のような高度なテクニックを必要とする学習の場合、頭を懸命に働かせる必要があり、緊張状態が継続することになります。そこで、週末の昼間に思い切り感動して涙を流すことで、副交感神経が活発に動き出し、心がリラックスします。気持ちがゆったりとして、ストレスを緩和することができれば、免疫力がアップし、風邪や病気などに負けない体になります。効果的な学習や健康のためにも、休日に少し時間をとって思いっきり泣いてみましょう。心がリフレッシュして、技術士二次試験に向けてのやる気もアップにもつながります。
2017年03月27日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
技術士の二次試験にチャレンジするかどうかを考えている人へ
すでに十分な準備ができている人も、まだ何の準備もできていない人もいらっしゃるかもしれない。
技術士の二次試験に合格するにはまず何が大事でしょうか? コンセプト的な話と実務的な話をしたい。
1. コンセプト的な話
技術士試験に限らないけど、試験に合格するには、やはり覚悟と決意が必要です。具体的には次の3つ。
1)合格を強く強くイメージする。
2)合格までのステップを俯瞰的に理解する。
3)正しい学習を適切に遂行する。
1)合格を強く強くイメージする。
・試験に合格するには、合格するぞ!という強い決意と覚悟が必要です。
・そのためには、合格した時に自分を強くイメージすることです。
・なぜ技術士を目指すのか?どうして技術士になりたいのか、技術士になったら
どうしたいのか?そのようなことを何度も何度も自分自身と反芻しよう。
・また、合格したら自分にご褒美を与えるという約束を自分とするのも有効です。
私は、新しいスマホに機種変更するとか、AppleWatchを購入するとか、新しい
MacBookを購入するとかを決めました。
2)合格までのステップを俯瞰的に理解する。
・申し込み提出、筆記試験の受験、口頭試験の受験の三段階があります。
・そして、申込書に記載する経歴書と小論文は口頭試験の時に問われます。
・したがって、申込書を作成するときには、口頭試験をイメージすることが求められます。
・技術士試験は4月に申し込みを提出して、3月に合格発表があります。
・したがって、申し込みから合格までの道のりを俯瞰的に理解することがとても大切です。
3)正しい学習を適切に遂行する。
・敵を知り己を知れば百戦危うからずとは有名な孫氏の言葉ですが、技術士試験にもそのまま当てはまります。
・特に、筆記試験の選択問題は、過去問題を丁寧に勉強すれば合格レベルをクリアできます。
・筆記試験の記述問題もやはり傾向があります。勉強法もあります。
・正しい勉強法を自分なりにイメージして、それを着実に実施することが合格への王道です。
2. 実務的な話
技術士は資質を問う試験です。したがって、資質を高めることが本質的な問題です。
しかし、試験なのでやはりコツがあります。
そのようなコツを抑えることができれば合格の可能性は高まります。
1)申込書作成のコツ
2)筆記試験のコツ
3)口頭試験のコツ
1)申込書作成のコツ
・注意すべきは経歴と小論文です。
・経歴の目的は、技術士に相応しい人物であることを試験官に理解してもらうこと。
・そして小論文の目的は、技術士に相応しい問題解決能力を有することを試験官に
理解してもらうこと。
・いずれも、読み手である試験官に理解してもらうことが目的です。
・しかし、試験官が理解するかどうかを申込書が判断することは難しい。
・したがって、申込書を書いたら必ず第三者に見てもらうことが必要なのです。
特に、小論文は業務報告書になりがちです。
・そうではなく、課題を示し、解決策(複数)を示し、最適と考える理由と根拠を
示し、最後の解決の効果を示す。そのようなプロセスを示し、試験官が理解でき
るように配慮することがとても重要です。
2)筆記試験のコツ
・総合技術監理部門以外では、選択式問題と記述式問題のそれぞれで合格点を取得する
必要があります。総合技術監理部門は合計点なので選択式問題で点数を稼ぐことが
とても重要です。
・選択問題の勉強法としては、やはり日本技術士会に掲載されている年度分の受験部門の
問題をすべてトライして、全問正解できるようにすることです。
・私の場合は、すべての問題をコピーして、A5のルーズリーフに貼り付けて、その裏に
正解を手書きしました。そして、正解のものと不正解のものを仕分ける作業をします。
・何度やっても正解できないものはそもそも内容を理解していないものなので、周辺知識
を含めて、勉強したことをそのA5のルーズリーフの裏に追記して、また不正解の問題にトライする。
・通常は4−5回も不正解すると大体正解に到着するが、どうしても、何度やっても正解に
たどり着かない問題が10件程度あります。もうこれはあきらめて丸暗記しました。
・過去問題が再度出題される可能性がありますが、私の場合、丸暗記したものも1−2個あり
ました。
・次に、記述式問題です。これはもう技術ノートを作ることを強く勧めます。
・私の場合には、900文字程度の情報量を含む技術ノート(A4)をパワポで100枚作成しました。
・そして、その技術ノートを見ながら、600字詰めの原稿用紙に技術的特徴と課題、対策などを
まとめるようにしました。
・600字の原稿をまとめる中で気付いた技術ノートの過不足感に基づいて技術ノートを更新します。
・大体3回ぐらい技術ノートを更新すると、まあまあ使えるレベルに達します。
・原稿用紙1枚問題で記載のコツをつかんだら、2枚もの、3枚ものはその倍数対応なので楽です。
3)口頭試験のコツ
・これはもう想定問題の用意と模擬練習につきます。
・口頭試験で問われる内容は、総合技術監理部門を除けば、ほぼ定例化しているので、しっかりと
想定問答を用意し、その内容をスマホ等で録音して、何度も何度も再生します。
・自分が答えた内容を再生すると、自分の回答のいけていない点に気付きます。そのように感じた
点を中心に何度か想定問答を改定し、また録音して再生して、自己反省する。
・そのようなことを3回ぐらいローテーションするとほぼ合格レベルに達します。
・そして、大切なことは必ず第三者に模擬面談をお願いすることです。自分だけでは気づきにも
限界があります。上司でも、同僚でも、奥さんでも、誰でも結構です。
・是非第三者に客観的に評価してもらって、それを反省材料としてください。
来年の3月に桜が咲くように、今から頑張りましょう。
2016年12月16日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
12月15日に日本技術士会において一次試験の合格者が発表されました。
http://www.engineer.or.jp/c_topics/004/attached/attach_4787_1.pdf
合格された方!本当におめでとうございます。今までの真摯な努力が実りましたね。
ただ、ここで安心してはいけません。来年度の二次試験に向けての準備は早々にスタートしましょう。
ポイントは次の3点です!
1)申込書と小論文の準備
2)選択式問題への準備
3)記述式問題への準備
まず、申し込み時の準備です。申し込み時には720文字の小論文が必要です。
これは、二次試験の筆記試験に合格すると口頭試験に進みますが、この時に
試験官が見るものです。したがって、来年4月の申し込み時には来年の口頭試験
を視野に入れた準備が必要なのです。
次に選択問題への準備。すでにご存知の方も多いと思いますが、試験制度が平成
28年度から変更になります。したがって、選択問題で得点を稼ぐのであれば、
来年が最後のチャンスです。まずはどの部門にチャレンジするのかをよく検討
しましょう。一次試験の合格部門と二次試験の部門は異なってもOKです。
最後に筆記試験への準備。まずは、受験部門の過去問題をざっと見てください。
え〜!とても書けない!と絶句される方もいるかもしれません。しかし、準備を
万全にすれば大丈夫です。そのための最初のステップとして、技術ノートを作成
しましょう。まずは100を目標にしましょう。自分が専門とする部門のキーワード
を体系化して、書き出してみましょう。そして、そのキーワードに対して特徴や
課題、改善方法をA4の用紙に書いていくのです。通常900文字相当の情報がある
ので、これをベースに600字原稿に書くという訓練を来春以降行います。まずは、
キーワードを整理しましょう。
今から準備して、年末年始の時間に余裕のある時にロケットスタートをすることで
来年合格する可能性が格段に上がります。
頑張ってください!!
2017年03月15日 作成 / 執筆:【ニュース担当】eastwest665講師
技術士2次試験の専門科目は、必修科目と選択科目に分かれています。
電気電子部門では、必修科目は20問中15問選択のマークシート方式の出題、選択科目は発送配変電、電気応用、電子応用、情報通信、電気応用の5分野の選択となり、記述式の出題となります。
それぞれの出題範囲について考えます。
必修科目の出題範囲
必修科目は15問選択のマークシート方式の出題となりますが、電気電子の中でも幅広い分野からの出題となります。
近年の傾向では、太陽光や電波環境など環境に関する問題が多くなっております。
電気工学専攻の方は、情報分野の問題や無線工学といった電気分野の中でも畑違いのような問題にも選択の関係上回答しなければならなくなりますので、過去問題の研究や、他の分野の問題にもさわりだけでも学習しておくようにしましょう。
選択科目の出題範囲
選択科目は、自分の得意とする分野の問題を選択するようにすればよいのですが、内容もより専門的なものとなります。
実務に即した設計を行う際の注意点や、今後政府が技術を活用して導入しようとしているものなどが出題されます。
これらはマークシートと違い、絶対的な回答というのがなく、満点回答をするのが極めて困難な内容となります。
また、問題中に前問題の説明に対して、考えられる対策などを記載するような問題もあり、前問題の回答が的外れなものとなっていると、対策についても全く得点できないといったことも考えられます。
問題文をよく理解し、正確な回答をする地道な訓練が合格への第一歩となります。
技術士の2次試験の専門分野は技術士と名乗るだけの専門知識があるかを問うものです。
幅広い知識が必要となり、難関となりますが、地道な学習、訓練が合格へのカギとなります。
2017年03月16日 作成 / 執筆:技術サムライ講師
総合技術監理部門では、経済性管理(品質・コスト・時間)、人的資源管理、情報管理、安全管理、社会環境管理の5つの管理技術を使いこなし、組織やプロジェクトの全体最適化をとれるスキルが求められています。
利益を追求しすぎて、従業員をこき使えば、彼ら彼女らの健康を害して生産性が落ちたり、労働問題につながってしまいます。
逆に、福利厚生を手厚くしすぎたりすると、利益が少なくなってしまいます。
これらのバランスを上手にとって、その時々の最適解を導き出せるのが総監技術士です。
5つの管理技術のうち、人的管理技術は、メンバーの能力を引き出す技術のことです。モチベーションを高め、能力アップを図り、気持ちよく仕事をしてもらえるスキルです。
総監のテキストである『技術士制度における総合技術監理部門の技術体系(第2版)』で、p.67~91が人的資源管理です。
このなかの「労働関係法の体系と就業規則」(p.74~75)を、深く勉強しておくと、意外と「総監マインド」を身につけるのに役に立ちます。
たとえば、「労働者災害補償保険法」いわゆる労災法には、「メリット制」という仕組みがあります。
労災をよく起こしてしまう事業所では、労災保険率は引き上げ、逆に、がんばって労災を起こさないように対策をした事業所では、労災保険率を引き下げることで、保険料負担の公平化を図る仕組みです。
一見、従業員に教育すると〔人的資源管理〕、コストが上がってしまうが〔経済性管理のコスト〕、労働災害の低下につながり〔安全管理〕、労災法のメリット制の恩恵をうけて、労災保険料率が少なくなるため、良質の原材料を調達できる費用が増える〔経済性管理の品質〕、といったストーリーを作ることができます。
総監は、総監部門以外とは、まったく違う考え方をします。
日常から「総監マインド」を身につけるようにすると良いと思います。
2017年04月15日 作成 / 執筆:Lucky Ocean講師
目的志向型と課題解決型
人が行動を起こす時には、自ら目的を定めてそれの達成に燃えるタイプと、直面する課題を何とか
解決しようとそれに頑張るタイプに分かれるという。あなたはどちらかというとどちらでしょうか?
例えば、技術士を取得して、コンサルとして自立したいと考えるのか、それとも現在の業務では
スキルも上がらないし何とか現状を打破したいと考えるのか。その差はわずかですが、文字にすると
印象が大きく異なります。
技術士の二次試験
技術士の記述問題では、試験官に読んでもらって、理解してもらって、この人は十分に技術士の
資質を持っていると判断してもらう必要があります。このため、いかに読んでもらうのか!また、
それ以前に読まなくても内容がほぼ分かる書き方も工夫する必要があります。
この辺りは、以前の書き込みを参照してください。
http://gizyutushi.com/system/index.php?cont=mtnews_view&id=30
論文を書く場合には、目的志向的な発想と課題解決的な発想の両方をバランス良く盛り込むと
読んだ時に納得感が高まります。目的志向的な記述ばかりだと現実を理解していないと判断され
がちだし、課題解決的な記述だけだとそれでどうしたいのと不満を感じます。
抽象的なことと具体的なこと
話し上手な人は抽象的な表現と具体的な表現をうまく切り替えて話をつなげます。逆に、
抽象的な話ばかりしているとよく分からないとなり、具体的な話ばかりすると細かくてつまんないと
なりがち。論文でも同じです。抽象的な内容でズバリ断定し、その理由や事例、効果などを具体例を
交えて説明すると理解が深まります。
まとめ
目的志向型と課題解決方はどちらかが優れているという問題ではなく、この2つをうまく
使い分けることが大切です。二次試験の論文に読む試験官に取って、面白そうな内容だ!
読んでみたい!と思わせるような論文の構成(特にサブタイトル!)を心がけ、課題を3つ掲げ、
それに対する対処はこうだ!それによって社会的な課題はこのように解決できる。そのような
迫力の有る記述を是非心がけてほしい。